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2010.08.11

「『オールフリー』出荷停止=発売1週間、生産追いつかず―サントリー」←ノン・アルコール・ビールが売れる理由に関する一考察。

◆記事:猛暑で売れすぎ…販売休止 サントリーのビール風味飲料「オールフリー」(8月10日12時51分配信 産経新聞)

サントリー酒類は10日、今月3日に新発売したノンアルコールのビール風味飲料「オールフリー」の販売を

一時休止すると発表した。猛暑と健康志向で人気が集中。

当初の生産計画を上回る受注があり、生産が追いつかないためだとしている。

同社が一時販売休止を行うのは、2005年7月のプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ」以来、5年ぶりという。

オールフリーは同社の武蔵野工場(東京都府中市)のみで生産。8月までに

当初30万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を生産する計画だったが、

10日時点ですでに40万ケース分の受注があった。

同工場だけでは生産が間に合わないため、8月中のオールフリーの出荷は見送ることにした。

同社では「9月上旬を目標に販売を再開したい」とし、オールフリーの増産体制を検討している。



オールフリーは「アルコール0%」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」の3要素を実現した

世界初のノンアルコールビール飲料。コンビニエンスストアなどの店頭想定価格は

350ミリリットル缶で143円前後。10日時点で約20万ケースを出荷したという。

ノンアルコールビール飲料をめぐっては、キリンビールが昨年「フリー」を発売し、大ヒット。

今月3日には、アサヒビールがカロリーゼロを両立した新商品「ダブルゼロ」を、

またサントリー酒類が「オールフリー」を発売し、販売競争が激化している。


◆コメント:ノンアルコールビールとは何か。

記事にあるとおり、ノンアルコールビールの日本に於ける「先駆者」はキリンで、

昨年「キリン・フリー」が発売された頃、暫く入手出来ないほどでした。

あまりにも売れるのを見て、ビール会社他者も、「ヤバい」と思ったようで、次々に類似製品が出来ました。

キリン・フリーは、アルコール度数はゼロなのですが、カロリーは若干あるのです。

そこで、その上を行かねばと思ったのでしょう。

今月、アサヒビールは、「ダブルゼロ」を発表しました。アルコール分もゼロ。カロリーもゼロ。

但し、非常に厳密に言うと完全にカロリーゼロではなく、「栄養表示基準」という国が定めたルールでは、

100ml当たりエネルギー5kcal未満の製品は「カロリーゼロ」と表示できるのです。

「ダブルゼロ」はアルコールはゼロだからアルコール由来のカロリーはゼロですが、

良く見ると糖質(炭水化物)が100mlあたり、0.9g入っています。糖質とは

「副原料として使用している、コーン等からつくられたシロップ状の原材料」

だそうです。ごくわずかですが、炭水化物です。ご飯と同じものですから、カロリーが発生する。

そうしたら、サントリーは「オールフリー」を発表し、

キリン・フリーやアサヒ「ダブル・ゼロ」には(ごく微量ですが、)含まれている糖質までカットした。

それで、8月3日の発売からわずか一週間で飛ぶように売れて生産が追いつかず、

冒頭の記事にあるように販売を一時止める、と。その間に大急ぎで大量に作るつもりなのでしょう。


◆酒に強い、弱い、飲めない、はアセトアルデヒド脱水素酵素の型で決まります。

この部分はアンチョコ(ウィキペディア)丸写しです。

アルコールを飲むと、肝臓で代謝されて、アセトアルデヒドという物質になる。

それをアセトアルデヒド脱水素酵素が分解して酢酸にする。


そのアセトアルデヒド脱水素酵素には大きく分けて3つの型がある。

GG型:酒に強い。白人、黒人は全員、これ。強いが依存症になりやすい。

AG型:飲めるが弱い。毒性の強いアセトアルデヒドを分解する能力が低い。

AA型:「一滴も飲めない」タイプ。飲酒してはダメ。


黄色人種の45パーセントはAG型かAA型。何故か黄色人種特有。


◆アルコールに弱いAG型にも「ビールを飲みたい」という心理が存在するのです。

お酒が好きな方は、

酒ってのはアルコールを含んでいるからこそ酒なんで、酔いたくないなら、麦茶でも飲んでいれば?

とおっしゃいます。しかし、大袈裟にいうと「心ない言葉」なのです。


ビールという飲料は固有の喉ごしがあり、それは麦茶でも、コーラでも経験出来ない。

ノンアルコールビールが売れるのは、飲酒運転を避けるため、という場合もあるでしょうが、

多分、酒飲みにとってはあまりにも物足りないと思います。

ノンアルコールビールを買うのは私のようなAG型だと思います。AG型は人にもよりますが、

いくらビールの喉ごしが欲しいといっても、弱いのですから、普通のビールを飲んだら、

そうですね。350ml缶を一本飲んだら顔が真っ赤になる。私なんか白目まで赤くなる。

若い頃、職場の人に「まあ、飲め」とやられましたが、尋常ではないほど顔が赤くなるので、

無理に飲ませると、ヤバいと思うのでしょう。あまり無理強いされたことがありません。

接待などで無理に飲むと、アセトアルデヒドが分解できないから、夜中に猛烈な頭痛に襲われたりします。

AG型は飲んでしまったらなるべく早く利尿作用があるコーヒー(熱いのは大量にのめないので、アイス)か

水を大量に飲んで、アルコールを尿で排泄すべきなのです。

私の母なんか、もっとすごいですよ。恐らくAA型ではないかと思います。

「奈良漬け」を食べただけで顔が赤くなるのです。

お酒の好きな方は、そういう体質の人種が結構存在することを覚えておいて下さい。

飲める方々が飲むのは、勿論、少しも構いませんが、AA型、AG型に無理に飲ませてはいけません。

それはさておき、私のように、
「本当は飲めるものならビールを飲みたいが、気分が悪くなるから止めておこう」

と諦めていた者がいるのも事実。だから、私にとってノンアルコールビールは福音なのです。

多分、私と同じような人が日本にはかなりいたのでしょう。それが売れる要因のかなり大きな部分を

占めていることは、ほぼ、間違いがない、と思います。

何となく、お分かり頂けたでしょうか?

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コメント

antoinedoinelさん、こんばんは。

中東からイラン(イランはアラブじゃなくてペルシャですけど)にかけての禁酒令は、
実は結構適当みたいですな。今ウィキペディアで、

「禁酒令」
http://bit.ly/aFuZvJ

の「イラン」の箇所を読んだら、

>イランは、1979年のイラン革命の直後からアルコール飲料の生産・消費を禁止しており、
>法律違反には過酷な刑罰が割り当てられている。
>しかし、この法律はいたるところで破られている。公式にも、マイノリティの非ムスリムの人々は、
>聖餐などの宗教的行事用に、個人的にアルコール飲料を製造することが許可されている。

だそうで。いずれにせよ、旅行者は、飲みづらそうですね。

UAEは甘いのですね。

>アラブ首長国連邦では、酒店から非ムスリムの外国人への酒の販売は禁止されていない。
>ただし居住許可と内務省の飲酒許可を持つ者に限る。

>カタールはアルコール飲料の輸入を禁止しており、公の場での飲酒・酩酊は罰則を伴う違法行為と見なされる。
>違反者は禁固・追放刑に処される。
>とはいえ、アルコール飲料は認可を受けたホテルのレストランやバーで飲むことができ、
>またカタール在住の外国人は認可を受けた上ならば飲酒できる。

いずれにしても、よく一週間我慢なさいました(笑)。

>しかし日本より気温が高く乾燥していることもあり,毎日まっ昼間から,ノンアルコールビールを浴びるように飲みまくりました。
>厳格な禁酒国なのに,なぜかノンアルコールビールの種類はやたらと多いのです

気温の高いところでアルコールを飲むと、酒に強い弱いに限らずアルコールを分解するためには水を必要とするので、
うっかりアルコールを飲むと、脱水症状で死んでしまうらしいです。宗教的な理由以外の理由があるかもしれません。

ヨーロッパでもアルコールに抜きの「ビールもどき」があり、試したことがありますが、全然不味いのです。
キリン、アサヒ、サントリーの製品は、本当にビールが好きな方には物足りないでしょうが、それでも、
さすがは日本人だと思います。アルコールもカロリーも糖類もゼロの、サントリー「オール・フリー」を飲んでみましたが、

以前のヨーロッパで経験した商品に比べれば、驚くほど本物に近い。
やはり、日本人はこんなのすぐ開発してしまうなんて、優秀だなー、と感動しました。

投稿: JIRO | 2010.08.16 00:55

春に仕事でイランに行った時,1週間以上も禁酒を余儀なくされました。なにしろ飲酒は厳禁の国,見つかったらムチ打ちの刑といいます。毎日ゴハンは欠かしてもビールは欠かさない私と同行者2名も,ムチ打ちだけは避けたいので真面目に禁酒を守ったものです。
しかし日本より気温が高く乾燥していることもあり,毎日まっ昼間から,ノンアルコールビールを浴びるように飲みまくりました。厳格な禁酒国なのに,なぜかノンアルコールビールの種類はやたらと多いのです(いったいイラン人,特にイラン革命時に未成年だった世代以降はどこでビールの味を覚えたのでしょうね?)。というわけで毎日毎日朝食時以外は違う種類のノンアルコールビールを飲みっぱなしという自堕落っぷりでしたw
そうしてムチ打たれることもなく無事帰国して,ふと気づくとなにやら世間はノンアルコールビールがブームのようではありませんか。以来,私もたま〜に飲むようになりました。イランの日々を懐かしみつつ・・・ではなくて,車で出掛けた先で飲むシチュエーションになる時もありますから。ビールと違って,3本も飲めばお腹がダボダボになってしまうという難点はあるものの,これはなかなか便利なアイテムだと,冷蔵庫に常備さえしている今日この頃です。(ちなみに今日は,ノン・ノンアルコールビールです)

投稿: antoinedoinel | 2010.08.12 02:10

ねおさん、こんばんは。

>JIROさん AG型だったのですね。
>私は、AA型です。

私もAAに近いAGだと思います。

>数年前に、ノンアルコールが出はじめた時は、
>微量だけど、アルコールが0.1?だったか含まれてた時は、
>それにすら、反応してしまいました。

ありますね。
例えば、アサヒポイントワン。アルコール分0.1%未満。
http://www.asahibeer.co.jp/products/beer/point-one/

私もねおさんと同じように、「これなら、酔わないかな?」と思いましたが、
やはり、少しでもアルコールが入っていると反応し、顔が赤くなりました。

その私ですら、全く酔わないのですから、キリン・フリー、アサヒ・ダブルゼロは
完全にアルコール分ゼロと見なしていいと思います。

酒飲みは「キリン・フリー」は不味いといいますが、私にはちょうどいいです。

>でも、アルコールをとらない生活のほうが、
>体にいいと思っています。

世の中狡くて、アルコールに関しては、少量の飲酒なら、むしろ身体に良い、

というようなことが、よく書かれています。赤ワインにはポリフェノールが豊富だとか・・・。

しかし、アルコールは身体に必要なものでは全くないのであって、一生アルコールを飲まなくても

何の問題もない。

アルコールを好きな人が多いので、お酒の「害」に関しては敢えて言及しませんが、

たしか、疫学的にはアルコールを一定量以上、毎日、継続的に飲む人は飲まない人より、ガンになる

確率が少し高くなります。勿論飲み過ぎれば、肝障害から肝硬変。こうなったら肝移植以外に助かりません。

煙草はあれほど目の仇にするのに、このようなアルコールの害について触れないのは不公平だと思います。

投稿: JIRO | 2010.08.11 21:43

JIROさん AG型だったのですね。
私は、AA型です。
ノンアルコールが出てきましたね。
数年前に、ノンアルコールが出はじめた時は、
微量だけど、アルコールが0.1?だったか含まれてた時は、
それにすら、反応してしまいました。
今度は、大丈夫かな。
飲んでみたくても、飲めなかったので、
飲んだ気分を楽しめそうですね。
私は、アルコールが飲めないだけでなく、
酢やみりんといった調味料に含まれるアルコールにまで、
反応してしまうので、かなり不便なものがあります。
でも、アルコールをとらない生活のほうが、
体にいいと思っています。

投稿: ねお | 2010.08.11 09:55

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