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2010年8月

2010.08.31

【音楽・映像】3度目ですが、「ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。」

◆過去2回ご紹介したのですが、毎日、一見さんがおられますので。

今日は日銀が予定通り臨時金融政策決定会合を開きましたが、予想通り実質「量的緩和」ですね。

しかし、マネーサプライを増やしても個人消費が増えなければ、つまりモノやサービスが売れなければ

デフレは止まりません。金融市場に資金を供給しても家計の所得が増えるわけではない。効果は限られます。


同じ事ばかり書いても仕方がないので、過去2回紹介したのですが、タカが1個人のブログですから

(別に卑下してるわけじゃないのですが、マスコミほど影響力がない、という意味です)まだまだ

御存知無い方が多い。


既に故人ですが、アメリカの俳優、コメディアンのダニー・ケイという人がいました。

彼は無類のクラシック好きでした。ダニー・ケイは楽譜が読めず音楽は素人ですが、

棒を振らせると、指揮者の故・岩城宏之さんが、

楽譜は読めなくても、身体で音楽を表現するダニー・ケイの能力は、そこらの本職の指揮者よりも優れている。

と絶賛するほどでした。そしてただ、棒を振るだけではない。流石は一世を風靡したコメディ俳優さんです。

一人で、オーケストラもお客さんも心の底から楽しませるのです。

これは、昔はVHS時代は普通に買えたのです。レーザーディスクの時代までは、まだ残っていました。

ところが、いつまで経ってもDVD化されません。これからYouTubeで拾った映像を載せますが、本当はもっと長いし、

ビデオには当然字幕があって、彼のジョークがよく分かって楽しいのです。

色々な権利関係が錯綜しているのでしょうが、早く再びDVDとして商品化して欲しいものです。

とにかくご覧下さい。説明は、要らないと思います。17のファイルになります。


◆「ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。」

それでは、早速。


An Evening with Danny Kaye -1981 (part 1 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 2 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 3 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 4 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 5 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 6 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 7 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 8 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 9 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 10 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 11 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 12 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 13 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 14 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 15 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 16 / 17)



ここで、ダニー・ケイの真面目なスピーチがあります。大体、次のようなことを述べています。

私は、実は、以前何処かで話したかも知れないけれども、楽譜が読めません。

しかし、私がどうあれ、私がただ申し上げたいのは、皆さんは今夜、大変素晴らしいことをなさった、ということです。

そしてそれは、誰でも出来ることなのです。皆さんは今夜、ここに集まり、互いに手を差し伸べ、人々と友情を分かち合いました。

皆さんがなさったことにより、ここにいらっしゃる、全ての音楽家、演奏家--

皆さんをを楽しませ、幸せにするため、彼らの人生を音楽に捧げ、エネルギーを、愛を、音楽に注いでいる人々、---は、

いつの日か、楽器を持たなくなる時が来ても、今夜のことを思い出し、安らかな気持ちで人生を送ることが出来るでしょう。

私は申し上げたいのですが、より多くの人々が、今夜、皆さんがなさっているように、互いを愛することができれば、

より美しく、寛容で、素晴らしい、愛すべき世の中が実現するだろう、と思います。(以下略)

素晴らしいスピーチですね。




コンサート中も、コンマスをからかったりしていますが、最終的には、必ず音楽家を立てている。

音楽家を尊敬しているのです。ダニー・ケイは。最後のスピーチを聴いても、それがよく分かります。

とても感動します。


最後は、「星条旗よ永遠なれ」で終わります。



An Evening with Danny Kaye -1981 (part 17 / 17)







早くDVD化して欲しいですなあ。

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2010.08.30

「<日銀>30日に臨時の金融政策決定会合 追加緩和策決定へ」←あまり効果は期待できません。

◆記事:<日銀>30日に臨時の金融政策決定会合 追加緩和策決定へ(8月29日22時50分配信 毎日新聞)

日銀は、急激な円高・株安による景気腰折れを防ぐため、30日に臨時の金融政策決定会合を開き、

追加の金融緩和策を決定する方針を固めた。

9月6、7日に定例の決定会合が予定されているが、対応を極力、早める必要があると判断した。

訪米中の白川方明総裁は29日夕、予定を1日繰り上げて帰国した。

追加の緩和策は、政策金利と同じ超低金利(年0.1%)で、長めの期間の資金を供給する「新型オペ」を

現行の20兆円から30兆円に増額するのが柱。現在3カ月の供給期間を6カ月に延ばすことも検討する。

日銀は昨年12月、ドバイ・ショック後の急激な円高・株安で景気が失速する懸念が高まったとして、追加緩和に踏み切った。

円相場が一時1ドル=83円台を付けた今回の円高局面でも「再びドバイ・ショック時のような状況に近づきつつある」(幹部)と判断し、

追加緩和に踏み切ることにした。


◆コメント:リーマン・ショックやドバイ・ショックと状況が違います。

何度も同じようなことを書きますが、金融とか経済というのは分かり難いので

(私も本当に理解しているとは言えません)、多少繰り返し説明しても良いかと思います。


日銀が実行しようとしていることは、まだ、マスコミの報道だけですけれど、それが本当だとしたら、

金融市場に資金を供給する、という一言に集約できます。

リーマン・ショックやドバイ・ショックのときには、リーマンという証券会社や、ドバイ首長国が

資金繰りに行き詰まって、市場から借りているお金を返せなくなるのではないか。

そして、連鎖的に世界の金融機関が同じように債務不履行(デフォルト)を起こすのではないか、

という懸念から、極度の信用収縮が起きて(特にリーマン・ショックの後です)、世界中の金融機関が

各国の中央銀行から公的資金の注入を受けて、資本を増強しました。

また、金融機関同士がおカネの貸し借りを行っている短期金融市場に潤沢に資金を供給して、

銀行が資金繰り難で潰れる可能性をできるだけ、小さくしました。


これによって世界中の大手金融機関の何処かが、資金繰りに行き詰まって潰れることはないだろう、

と、ひとまず安堵感が生じ、世界金融恐慌は避けられたのですが、諸悪の根源、不良債権化した

アメリカのサブプライムローンを証券化した商品や、アメリカの大手金融機関の株や債券には、

世界中の投資家(主に他の銀行や証券会社です)が投資していて、サブプライムローン関連金融商品の

価格が暴落したら、評価損がでますから、それに備えて、金融機関は貸し出しに極めて慎重になりました。

その結果、各国の普通の事業会社がおカネを借りたくても借りられず、どんどん経済活動が収縮し、

ものすごい勢いで、世界中の景気が後退したのです。


しかし、30日、日銀が新しい金融緩和策を発表するだろうというのは、株価や円高対策の為ですね。

これは、金融危機で株やドルが売られているのではなくて、アメリカの景気がもう一度落ちこみそうだ。

ヨーロッパ経済の回復も芳しくない、というので、ドルやユーロが売られ、日本経済だって、けっして良くはないのですが、

マーケットで取引されている主要通貨、ドル、ユーロ、円の中では、比較的マシかというので、対円での

ドル売り、ユーロ売りが進み、相対的に円高になり、日本の輸出企業は困ってしまっているわけです。


そのような外的なマクロ経済的な要因ですから、日本の金融市場に資金を供給しても、別に銀行などの

金融機関は、資金繰りで困っているわけではありませんし、何より円が買われるというのは、円が評価されて

いる状態なので、円売りの極端な材料、例えば縁起でもないですが、東京で直下型大地震が起きて、首都壊滅

などの「材料」がなければ、円を売る理由が無いのです。

何度も書いているように、マーケットで取引しているディーラーという生物の習性を利用し、一度、

79円75銭の歴史的安値を更新させてやらないと、円高は止まらず、株安も止まらないでしょう。

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2010.08.29

【音楽】とにかく「上手いっ!」という演奏を集めました。

◆休みの最後にもう一回だけ音楽記事にさせて頂きます。

現在、もう日付が変わって8月29日(日)です。

今年の私の夏休みや今日まででして、明日から会社に行かねばなりません。

週明けに日銀が臨時の金融政策決定会合を開き、新たな金融緩和策を検討する

などというニュースが流れていますが、既に何度か書いていますので、今日までは、

世俗を離れた音楽記事を書きます。ご容赦のほど。


◆プロの音楽家は、やはり「上手い」ことが肝心です。

当たり前なのですけどね。日本人は浪花節ですから、音楽の演奏でも、

「テクニック重視」というと「冷たい」「機械的な」というネガティブイメージに結び付け、

テクニックが無くても「心で歌う」(楽器でも「歌う」という言い方をします)と、

「魂の演奏だ」などというヘンな風潮があります(だから、F・H女史が「奇跡のピアニスト」になっちゃうんです)。


しかしそれは、違う。

自分の思う音楽を表現するには、できる限りのテクニックを身につけていなければなりません。

それがプロの音楽家です。ずっと前ですが、自らもヴァイオリンの名手で、かつ優れたお弟子さんを

大勢輩出した、故・江藤俊哉先生が、毎コン(日本音楽コンクール)の後、NHKのインタビューに応じ、

まだ、皆さん(注:出場者のこと)、国際的に通用するにはテクニックが足りないですねえ。

要するに「ヴァイオリンが上手い」ってことが大事ですな。

とおっしゃっていました。素人の私が聴くと、もう既に十分上手いじゃないか、というレベルだったのですが、

江藤先生は「まだまだ」と言うわけです。それぐらい大切なんですね。技術を若い頃に身につけるということは。

今日は、思い付くまま、今までご紹介したアルバムも含めて、
上手いっ!

と、思わず膝を叩きたくなるような演奏ばかりを集めます。


◆リヒテルの「平均律クラヴィーア曲集」から。

リヒテルが弾くバッハの「平均律クラヴィーア曲集」から。

勿論、バッハの難しさは、メカニック的には、後世のリスト、ラフマニノフより易しいでしょうが、

それでも高度な技術を身につけているからこそ、こう弾けるんだ、と思う演奏がいくつもあります。

「平均律」は膨大ですからね。全部聴いた方は意外といないものです。

まずは、2曲目。特にものすごいテクニックというほどではないですが、好きなんですよ。


バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻 2番 ハ短調 BWV847







次は、変ロ長調の21番。これは難しいですよ。


バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻 第21番 変ロ長調 BWV866







いつ聴いても、バッハはいいですなあ。


◆ショパン「前奏曲集」で一番難しい16番。

ショパンには色々難しいのがありますが、前奏曲集(「プレリュード」というと、知ったかぶりできます。

因みに練習曲集は「エチュード」です。)という短い作品を集めた曲集があります。

因みに「太田胃散。いい薬です」のコマーシャルで使われているので有名なのは7番です。

これは別に難しくないけど、載せたことがないから載せましょうか?

引用元は、ショパン:24の前奏曲です。


ショパン:24の前奏曲作品28 第7番 イ長調







はい、太田胃散はショパンのプレリュードでした、イ長調と「胃腸薬」を引っかけたのでしょうか。

違うでしょうね。


さて、肝心なのは、次、一番難しい16番です。ポゴレリチの腕が鳴ります。


ショパン:24の前奏曲作品28 第16番 変ロ短調







すごいでしょ?


◆ヴァイオリンです。ジェームズ・エーネスのヴィエニアフスキーとサラサーテ。

私が何度もお奨めしている、カナダのヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス氏。

バッハの無伴奏も素晴らしいのですが、ここでは特にヴァイオリン弾きなら誰でも弾かなければならない、

難しいの。ヴィエニアフスキーもサラサーテも自分が非常なテクニックの持ち主ですから、作曲した曲もむずかしい。

音源はWorks for Violin & Piano です。

まずはヴィエニアフスキー。


スケルツォ・タランテラ







速い三連符の連続が如何にも難しそうですが、見事に弾いています。

もう一曲。サラサーテですが、この人は「チゴイネル・ワイゼン」だけではありません。

次の曲は今年の毎コンヴァイオリン部門第一予選の課題曲です。第一予選でこんなの弾けて当たり前なんですね。


サラサーテ 序奏とタランテラ







この人は、本当に何を弾かせても良いと思いますねえ。上手いもんだ。


◆最後にトランペットを1曲だけ。

トランペットの神様は何と言ってもモーリス・アンドレですが、アンドレに師事したアメリカ人で、

エンパイア・ブラスという金管アンサンブルを率いている、ロルフ・スメドヴィックというトランペット奏者がいます。

この人は師匠に匹敵するぐらい上手いと思います。もっと知られても良いのですけど、アメリカって所は上手いラッパ吹きが

多いですから、目立ちにくいのかなあ・・・。


タルティーニというバロックの作曲家が書いた「トランペット協奏曲」があります。

私は子供のころ、モーリス・アンドレの演奏を聴いて仰天しました。こんな曲を吹いてしまうのは、

後にも先にもモーリス・アンドレだけだろうと思ったのですが、ロルフ・スメドヴィックは、

師匠と同じぐらい上手く吹けるのです。タルティーニの終楽章を聴いて頂きますが、

カデンツァが、アンドレと同じで、ものすごく難しいのですが、実に見事に吹いています。

管楽器で音を区切る為に「タンギング」ということをします。それが実に綺麗なのですね。

音色、テクニックも完璧です。音源は、TRUMPET CONCERTOS です。


タルティーニ:トランペット協奏曲 ニ長調 第三楽章







この人は、もっと世に知られて良いと思います。


本当はもっとご紹介したいのですが、朝になってしまいました。

皆様、良い日曜日をお過ごし下さい。

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2010.08.28

「民主・小沢氏が代表選出馬表明、鳩山氏支持」←たしか、6月2日に幹事長を辞めたばかりですよね。

◆記事:民主・小沢氏が代表選出馬表明、鳩山氏支持(8月26日8時29分配信 読売新聞)

民主党の小沢一郎前幹事長(68)は26日午前、民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)に立候補する考えを表明した。

鳩山前首相も小沢氏を支持する考えを明らかにした。小沢氏は、菅首相が挙党態勢構築の要求を拒否したことを出馬の理由に挙げており、

挙党態勢を掲げて党内の支持を得る考えだ。代表選は、再選を目指して出馬する意向を表明している首相に対し、

小沢氏が鳩山氏の支援を受けて全面対決し、党を二分する戦いとなる公算が大きくなった。

小沢氏の「政治とカネ」問題や、首相が参院選で言及した消費税率引き上げも焦点となるとみられる。

小沢氏は東京都内で鳩山氏と会い、これまで菅首相の再選支持を表明してきた鳩山氏の協力が得られるなら出馬するとの考えを伝えた。

小沢氏はその後、記者団に「(鳩山氏から)『出馬の決断をするなら全面的に支援していきたい』という話をいただいたので、

不肖の身だが、代表選に出馬する決意をした」と述べた。

一方、鳩山氏は、記者団に「(2003年の旧自由党と民主党との合併時)私の一存で小沢氏を民主党に入れた。

小沢氏を支持するのが大義だ」と語った。


◆コメント:あのさ。政治家の仕事は何かね?

これは、流石に呆れてものが言えない。

鳩山前首相が民主党の両院議員総会で正式に「辞任する」と言ったのは、6月2日である。

これ↓は、その日に書いた、弊日記・ブログ記事である。

2010年06月02日(水) 「<鳩山首相>両院議員総会で辞任表明 小沢幹事長も引責」←辞めれば責任を取ったことになる人はいいですな。ココログ

辞任の際、鳩山由紀夫前首相は、
社民党を政権離脱という厳しい道に追い込んだ責任を取らねばならない。政治とカネに決別する民主党を取り戻したい。

と述べ、さらに、当時の記事には、
私も引きます。しかし、幹事長も恐縮だが職を引いていただきたい。そのことによって、新しい、よりクリーンな民主党を作り上げることができる」と要請し、小沢氏が「わかった」と応じたと述べた。
小沢氏は2日の党常任幹事会で「私自身も首相と同じように(辞任し)役員も総辞職する」と語った。首相は民主党の小林千代美衆院議員にも、北海道教職員組合の不正献金事件を念頭に「ぜひその責めを負っていただきたい」と、議員辞職など責任を取るよう求めた。

と書かれていた。

要するに、政治資金に関して不明瞭な人物が首相と幹事長に居座っていたら、民主党に対する国民の信頼(が本当にあったのかどうか分からないが)を、

失う、という理由で鳩山は首相を、小沢は幹事長を辞めたのである、と国民は理解した。

鳩山・小沢辞任当日の世論調査結果は、次のように報じられた。
◆記事:緊急アンケート~鳩山首相辞任に半数が「賛同」、小沢幹事長辞任賛同は8割近く(6月2日16時20分配信 RBB TODAY)

今日午前に鳩山由紀夫首相が辞任を表明したことを受けて、medibaがリサーチ専用会員を対象に、「鳩山首相辞任表明」に関する意識調査を緊急実施。

半数近くが辞任に賛成すると回答した。調査は6月2日12時~14時に実施、400人(20~50代の男女各50人)から回答があった。

鳩山由紀夫首相辞任に対する賛否では、「賛同できる」(非常に賛同できる・賛同できるの計)は全体の46.8%、

「賛同できない」(賛同できない・全く賛同できないの計)は21.5%と回答。約半数が鳩山首相の辞任を「そうすべき」と思っていることがわかった。

一方、小沢一郎幹事長辞任に対する賛否では、「賛同できる」(非常に賛同できる・賛同できるの計)は

全体の77.5%と4分の3を超える人が賛同の意を示し、「賛同できない」(賛同できない・全く賛同できないの計)は6.0%に過ぎなかった


鳩山首相より辞任に賛同する人が多いのは注目される。(注:色文字は引用者による。)

小沢一郎が幹事長を辞める以前から、各種世論調査は、「小沢は幹事長を辞めるべきだ。」が7割を超えていた。

そして、辞めた後も、8割の人々が「辞めて当然だ」と思っていたのである。

言葉は悪いが「小沢は引っ込め」というのが民意である、といっていい。


それから、3ヶ月経っていない。

いくら菅直人内閣総理大臣が、参議院選挙で「所得税増税」を口にして、民主党が惨敗したからといっても、

日本の首相が2ヶ月や3ヶ月でコロコロ変わるべきではない。

しかもよりによって、政治資金で何やら訳の分からない所があり、もしかしたら起訴されるかも知れない人物が、

与党の代表戦に立候補するという。民主党のクリーンなイメージを回復する為に幹事長を辞めた人間が、

内閣総理大臣になるかも知れないのだ。

そして信じがたいのは、それを「あなたも一緒に辞めてくれ」といった鳩山由紀夫が支持するということだ。


私は、朝日新聞は好きではないが、27日付の社説、小沢氏出馬へ―あいた口がふさがらない

には、ほぼ全て同感である。

いつも書くけれども、日本国憲法第41条は、

国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。


と謳っている。政治家、特に国会議員は「国権の最高機関」のメンバーであり、国民の信託を受け、法律を作り、

この国を如何に運営するかを話し合う重責を担っている。

現在、日本経済の置かれている状況は深刻である。円高、株安が急速に進展し、長らく続くデフレや悪化する雇用問題で、

多くの国民が困窮している。

それにも関わらず、国会議員たちは「政治」を忘れて「政局」の情報収集に血道を上げているのであろう。

誰に付けば、次の選挙で、再び自分が国会議員に当選できるか。如何に行動すれば、有利なポジションに付けるか。

私欲ばかりが前面に出ている。国会議員の私欲を満たす為に国会があるのではない。

本来の仕事をしろ、と言いたい。議員の怠慢を非難しない、マスコミも悪い。

27日付の社説で特にアホなのは、読売である。
小沢氏出馬表明 日本の針路を競う代表選に(8月27日付・読売社説)

そもそも、国民の非難を浴びて幹事長を辞したばかりの人間が内閣総理大臣になるかも知れない、

というだけでとんでもない話なのである。何が「日本の針路を競そう」だ。馬鹿も休み休み言え。

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2010.08.27

【音楽】ドビュッシーの不思議な音の世界の続き。フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、カルテット、オーケストラ。

◆自分であまり面白くないと思っている音楽を、敢えてご紹介するわけ。

私は昨日書いた通りドビュッシーやフランス音楽が、あまりピント来ません。

音楽を「分かる、分からない」というのは間違いだ。「好きか、嫌いか」だ。

という意味のことを故・岩城宏之さんが、散々書いておられて、そう割り切ろうと思うのですが、

私は、どうしても「二大コンプレックス」がありまして、一つは、

「フランス音楽がピンとこない。」こと。もう一つは「ブルックナーが全然面白くないこと」です。

別にそれでもいいのですが、何とか好きになりたいという気持が何処かにあります。

無理はしませんけども、子どもの頃、初めてブラームスの交響曲第一番を聴いたときに、
なんて退屈な曲だろう。

と感じたのをはっきりと覚えていますが、今は大変好きなのです。

だから、食わず嫌いはいかんな、と思ってます。

ブルックナーはここに載せるには長すぎるので、とりあえず「不得意科目」のドビュッシーを

続けます。私の夏休みは、のこり3日ですので、どうか音楽が2日続くのを勘弁して下さいませ。


◆ピアノ以外のドビュッシー作品。

昨日はもっぱらピアノ曲を取りあげました。今日は色々です。

私が、「ドビュッシーの音楽ってのは不思議なもんだな」と最初に驚いたのは、

無伴奏フルートの独奏曲、「シリンクス」(Syrinx=パンの笛)という曲を聴いたときです。

これは、ありとあらゆるフルート吹きが録音しているので、お薦めしようが無いのですが、

この一曲だけなら、iTunes Storeでも良いのではないかと思います。

ドビュッシー/ゴーベール/ラヴェル:フルートとピアノのためのフランス音楽(←クリックするとiTunesが起動します)の中の、Syrinxです。

まあ、クリックする前に音楽を聴いて下さい。


シリンクス(Syrinx)







こういう音楽を書いた人はドビュッシー以前にいないわけですね。完全に独自の世界。

それは分かります。


次はクラリネットです。

ドビュッシーのクラリネットというと、「クラリネットのための第1狂詩曲」というのが有名なのですが、

その陰にひっそりと隠れた、短いけれど、美しい曲があります。2分足らずなんですが。

両方共に、French Clarinet Rhapsodyに収録されてます。993円。

クラリネットとピアノの為の小品







次は晩年に書いた3つのソナタです。「ヴァイオリン・ソナタ」。編成が変わっているのですが、「フルート, ヴィオラとハープのためのソナタ」、

そして、「チェロ・ソナタ」です。

これはまとめて一枚に収録されています。3つの最後のソナタ

HMVとTOWER RECORDSは同じく2,940円。Amazonは品切れで高いです。



ただ、ヴァイオリンソナタは、かつて何度もお薦めした、安永徹さんのデュオ・コンサートから。

残念ながら今は品切れのようです。


ヴァイオリン・ソナタ 第三楽章



D



紹介しておきながら、何ですが、どうもピンとこないなあ、同じCDの冒頭には全然時代が違う、バロックですけど、

コレルリのヴァイオリンソナタが収録されていて、どうもこちらの方がしっくり来るのです。


コレルリ:ヴァイオリン・ソナタ 第一楽章







これはすんなり馴染めるのですけどね・・・・。まあ、そんなこと言っても仕方がない。

次のドビュッシー作品は、


フルート, ヴィオラとハープのためのソナタ 第三楽章







最後は「チェロ・ソナタ」です。


チェロ・ソナタ 第三楽章







更に、少し編成が大きく、と言っても弦楽四重奏ですが、ドビュッシーは1曲だけ書いています。


音源は、ドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲です。

弦楽四重奏曲 ト短調 作品10-1 第一楽章







これなども、古典派(狭義の「クラシック」ですね)の作品と比べると、如何に斬新な響きなのかが、

よく分かります。ちょっと比較するには、無理があるかもしれませんが、ハイドンの弦楽四重奏曲で最も有名な

「皇帝」の第二楽章。これは、今は絶盤ですが、一番最初の東京カルテット(日本人による、初めての世界的レベルの

弦楽四重奏団)による演奏です。


ハイドン:弦楽四重奏曲「皇帝」第二楽章







さて、段々編成が大きくなりまして、ついにはオーケストラ曲です。

定番で行きましょう。これは一流ですよ。マルティノンという指揮者です。

音源は、交響詩「海」(ドビュッシー管弦楽名曲集) です。


牧神の午後への前奏曲







最後です。本当は歌曲なのです。「美しき夕暮れ」。先月、

【音楽】ヴァイオリニスト、川畠成道氏のアルバムを薦めます。

をご紹介、お薦めしましたが、このアルバムタイトルの「美しき夕暮れ」こそ、ドビュッシーの曲なのです。

今日、ご紹介したドビュッシーの作品の中では、私には一番しっくり来ます。


美しき夕暮れ







如何でしたか? 色々ご紹介しましたが、私はまだ、「ウーム」という感じです。

ピアノ曲の方が馴染み易いかな。しかし、ある日突然開眼することがあるので、

音楽ってのは、ホントはなるべく、色々聴いた方がいいのですよね。

お粗末様でした。

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2010.08.26

【音楽】初めてとりあげます。「ドビュッシー」今日は主にピアノ曲。

◆これまで一度も取りあげていません。

私の日記・ブログで、音楽記事は随分多く、音を引用し始めたのは2006年からですが、

フランスの作曲家、クロード・ドビュッシーを取りあげるのは、多分初めてです。


理由は、私があまり好きではないからです。

ドビュッシーに限らず、ラベル、フォーレといった、フランス音楽はどうも性に合わないのか、

ベーム=ウィーン・フィルで高校生の頃にベートーヴェンの「運命」を聴いたときほどの「劇的」ともいえる

感動を覚えたことがありません。


しかし、最近、ふとしたきっかけから、ドビュッシーのピアノが良いなと思う演奏を聴きました。

ただ、それは、ドビュッシーの作品のなかでもかなり難解な曲です。

私も正直言って殆ど知らなかったので、知ったかぶりができません。

なので専門家の評価を書いておきます。

音楽評論家、吉田秀和氏の著書、LP300選のドビュッシーの項を読むと

次のように書かれています。(新潮文庫版、230ページ)

ドビュッシーは単に現代芸術としての音楽の門戸をひらいたばかりでなく、我々の知るヨーロッパ音楽、千年の歴史を通じて第一級の天才だった。

(略)

彼は、一つの世界をつくりだした。

(略)

第一に言うべきことは、こういう天才の作品はモーツァルトやバッハと同じことで、どんな作品も、みな、「芸術」になりきっているので、比較選択はほとんど無意味になりがちだ、ということだ。

非常に正直に書くと、私はドビュッシーがそこまでの超弩級の天才なのか、分かりません。

但し、人によっては非常に好みます。ピアノを習っていた人で、それまでバッハ、モーツァルト、ハイドンなど、

ドイツ・オーストリア系の音楽しか知らなかった人に、ドビュッシーの曲(さほど難しくないのも沢山ありますから)

をさらわせると、まるで異なる新鮮な音の響きに夢中になることがあります。

ですので、自分の興味を拡げる意味と、もしかすると非常に気に入る方がおられるかもしれないので、

私としては「超不得意科目」のドビュッシーを取りあげる事にしました。今日はピアノ曲中心です。


◆前奏曲集 第1巻 第8曲「亜麻色の髪の乙女」

前述の通り、私はドビュッシーには全く疎いのですが、まあ、入門曲と言ったらこれでしょうね。

ドビュッシーにはショパンのように、12曲から構成される「前奏曲集」が二巻。全部で24曲ありまして、

そのなかで最も有名なのが、「第一巻、第8曲」、「亜麻色の髪の乙女」です。

元来、ドビュッシーです。日本の歌謡曲の題名(島谷ひとみ)ではありません。

早速どうぞ。引用元は、ワイセンベルク 亜麻色の髪の乙女~月の光/ドビュッシー:ピアノ名曲集です。


亜麻色の髪の乙女







これは、何となく聴いたことがある、という方が多かったのではないでしょうか?


◆アラベスク 1、2

次も、多分、かなりの方が「どこかで聴いたことがある」と思われるでしょう

これは、音源がもう一枚別でして、ナクソスなので、安いのですが、なかなかに名演で、

ドビュッシー・ピアノ作品集第1集 です。

これに限らず、アラベスク1番を含んだCDなど無数にあります。


アラベスク第1番







これは流石に、いくら鈍感な私でもモーツァルト・バッハとは、全く異なる、

新しい音楽の世界である、ということが分かる気がします。

序でにアラベスク第2番。


アラベスク第2番






これも、ドビュッシー以前の作曲家が絶対思い付かなかった音ですね。

ドビュッシー以外には、この音はあり得ない。「○○の音でしか、あり得ない」というのは、

大作曲家に共通する所です


◆「子供の領分」という曲集から。

これは、よくピアノのおさらい会などでも聴きますが、
【演奏会評】東京音大付属音楽教室(辻井伸行氏もここの出身) 発表会。2回目。

で、小学校6年生の女の子が、最も有名な第6曲。「ゴリウォーグのケークウォーク」を、驚くほどのフォルテで弾いていました。


この曲は強弱のメリハリが無いとダメなのです。

音源が散らばって恐縮ですが、これは、ワイセンベルクの演奏です。

「子供の領分」から「ゴリウォーグのケークウォーク」






お聴きの通り、リズムがユーモラスである感じと、前述の通り「決め所」で、フォルテが決まらないと

聴いていて、つまらないです。聴いている分には親しみやすい曲ですが、音楽というものは、弾く人は常に大変です。


◆ベルガマスク組曲というのがあります。

ドビュッシーのピアノの曲集はやたらと数が多いのですが、この「ベルガマスク組曲」も有名です。

全て名曲なのですが、典型的な「ドビュッシーの音」の一つである、「月の光」をお聴き下さい。

これもワイセンベルクです。


月の光






如何にも「月の光」が音で表現出来てしまっているところが、すごい才能だと思います。


◆やたらと難しい「喜びの島」

今までのドビュッシーの曲も、決して易しくはないのですが、最後に、聴いただけで

並の難しさではない、ことがよく分かる「喜びの島」という曲をご紹介します。

これ、楽譜を見たことがありますが、訳分からないです。

まずはお聴き下さい。


喜びの島





こういう音が頭の中で鳴らせるから作曲が可能なわけですが、一体どういう才能なのだろう、と

思わざるを得ません。演奏する人も最初にこの曲の譜読みをするのは大変だと思いますねえ。


今日は、「超不得意科目」ドビュッシーを敢えてとりあげましたが、ドビュッシーはピアノばかりではなく、

管弦楽曲、弦楽器の為の曲、管楽器の為の曲、色々書いていますので、

忘れないウチに第二弾をやろうかと思いますが、

あまりにも不評でしたら、取り止めます。投票お願いしますね。

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2010.08.25

「円急伸、15年ぶり83円台=円高対応の遅れ突く―ロンドン外為」←対応しようがありません。80円を割り込むと思います。

◆記事:円急伸、15年ぶり83円台=円高対応の遅れ突く―ロンドン外為(8月24日21時35分配信 時事通信)

ロンドン外国為替市場で24日、円が対ドルで急伸し、一時1ドル=83円72銭と、1995年6月13日以来、

約15年2カ月ぶりに83円台を付けた。午後1時20分現在は83円95銭~84円05銭と、前日午後4時比1円20銭の大幅円高・ドル安。

一方、円は対ユーロでも買われ、一時1ユーロ=105円44銭を付けた。105円台は2001年9月4日以来約9年ぶり。

歴史的水準に上昇する円相場に対し有効な手だてを打てない政府・日銀に失望感が拡大、一段と円買いを推し進めている格好だ。

野田佳彦財務相は日本時間の同日夕方の記者会見で「為替動向を極めて注意深く見守る」とけん制した。

ただ市場では具体的な円高対策を求める声が強く、「この期に及んで『見守るだけ』とは信じられない」(邦銀筋)との声が支配的。

日本当局の政策の手詰まりを見透かす形で、主要通貨に対する円買いが加速した。

午後1時20分現在の円の対ユーロ相場は、105円75~85銭と、前日午後4時(107円75~85銭)比2円ちょうどの大幅な円高・ユーロ安。


◆コメント:政府・日銀に「円高対応を求める」という人、具体策が提案できますか?

原則的に市場経済においては、為替・株・債券など変動する価格は市場の流れで決めるものです。

円高が長期に亘って持続すれば、輸出に頼っている日本企業にとっては確かに打撃です。

つまり、例えば、為替相場が「1ドル=100円ならば、」アメリカで1台1万ドルで自動車を売ったら、

コストとかややこしいことは抜きにして、円にすれば、

100×1万=100万円

の売上げになりますが、


現在のドル安・円高が進行して、「1ドル=80円」になったら、同じ1台1万ドルの自動車が売れても、

80×1万=80万円

となり、1ドル=100円の時に比べて、同じ商品を売っても1台あたり20万円も売上げが減るのです。

そうすると大企業、特にメーカーはどうするかというと、その分コストを減らすしかない。

そのしわ寄せは自動車の部品を作っている下請け工場に及びます。

要するに、大企業がこれら下請けに対して値切る訳です。


日本円が買われるのは、普通の状況下ならば、日本の景気が良く、金利が高い、

など、プラス材料があるものですが、今の円高はそういうことではなく、世界一の経済大国、

アメリカの景気回復が芳しくない。アメリカの中央銀行にあたる、FRBは先週、一層の金融緩和措置を取り、

景気が悪いので、あれほどの期待を担って大統領に就任したオバマ氏の支持率が急低下しています。


さらにヨーロッパ経済も、ギリシャの財政危機のようなことが起きるかも知れない。だからユーロは買えない。

中国は不動産バブルがひどく、これが崩壊したらかつての日本と同様、中国の金融機関は多額の不良債権を抱え、

資金を貸し渋るため、中国の経済成長も行き詰まるでしょう。


要するに、「円買い」というより、「ドル売り」「ユーロ売り」が先行しており、その相手通貨として円が

買われている。


マスコミや財界は、政府や日銀が円高に対して無為無策だ、と言いますが、

日銀といえども、政策金利は0.5%ですから、これ以上下げるとしても、せいぜい0.25%。

それぐらいのことでは、効き目がない。かといってマイナス金利にする訳にもいきません。


また、為替市場に日銀が介入しても無駄です。

その理由は、ちょうど一週間前に、

2010年08月16日(月) 円高阻止の為に介入をしても、無駄だと思います。ココログ

に書きました。特に為替は、ここまで来たら、ディーラーという連中は、

理屈もへったくれもなく、80円割れ、さらに、歴史的安値の79円75銭を更新するまでは気が済まない、と

思います。新聞には、銀行その他のディーラーのコメントとして、
政府・日銀が有効な円高対策を打ち出さないから。

という言葉が載っていますが、はっきり言って関係ありません。為替ディーラーというのは、

言葉は悪いですが「博打打ち」であって、日本や他国の経済指標を綿密に分析してディーリングしているのではない。

但し、新聞の金融面の担当者から毎日電話がかかってきます。それに対しては、何かもっともらしいことを言わないと

解放してもらえないので、「政府・日銀が・・・・」と言っているだけで、本当にそう思っているのではないのです。

今、日銀が介入しても無駄であることは、ディーラーが一番分かっていると思います。


先週書いた通り、全員がドル・ショート(ドルの売り持ち)ポジションになれば自然に相場は反転します。

マスコミが騒ぐほど、ディーラーは「我こそ、ドル円の歴史的安値を更新せん」と張り切ります。

暫く、放っておくしかありません。

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2010.08.24

今時、手書きの手紙を送るとエラく感激されますよ。

◆勿論、パソコンは便利だし、使えなければ困るのですが・・・。

誤解されると困るので、最初に書いておきますが、私は、何も今のデジタル化を全否定して、

紙と鉛筆の世界に戻ろう、と言おうとしているのではありません。

会社の仕事や、会社で無くても事務的な作業の効率が、パソコンによって大幅に向上したのは

確かだし、ネットは情報を収集したり、ネットが存在しなかったら、このように市井の一般人が

何千人、何万人に向けて、自分の意見を発信することは出来ないし、その他、ITの恩恵は数え切れない。

それは、十二分に承知しております。


◆ただし、あまりにもなんでもパソコンになっている今、手書きの手紙を送ると非常に喜ばれますよ。

先日、身内に用事があって、十数名に手紙(ハガキですよ)を書いたのです。

特に、深い考えは無かったのだけど、あまりにも最近、ペンで紙に文字を書く、という作業をしていないので、

ハガキに万年筆で、書いて送ったのですが、受け取った相手が一様に、大袈裟にも「感動した」という言葉を

使うので、驚きましたが、はっきり言って少々嬉しかったですね。

これは、何か打算があってやったことではないのですが、それだけ、昔ながらの手紙が珍しくなっている

ということです。

皆さんも何か、大事なことを伝えたいときは手書きで昔ながらの「手紙」を出してごらんになっては如何でしょう?

そういうつもりで書き始めた文章ではないのですが、ビジネス上も、相手の印象に残って、何か、

メリットがあるかもしれません。

更に書くならば、今や、キーボードを叩けるのが、当たり前になってしまいましたが、

特に若い世代の人で、毛筆を使える人はとても少ないのではないでしょうか?

これは、習っておくと、将来、非常に貴重な人材になるかも知れません。


今更、キーボードの速打ちを訓練しても、上には上がいますし、普通に仕事をする上では、

あたかも狂ったように、早く入力する「必要」はありません。

人と違うことをやるのが肝心です。

8月23日は「フミ(文)の日」でそうです。

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2010.08.23

応えようが無い「反論メール」。

◆イラク派遣自衛官死者数の記事にメールを頂きました。

先日、

2010年08月19日(木)  イラクへ派遣された自衛官のうち35人が死亡(自殺16名、病死7名、事故・原因不明12名)していた。(政府答弁)ココログ

を書いたところ、一通のメールが来ました。エンピツ経由で、です。

そのまま転載します。

名前:kenjinorihei 件名:自衛隊

貴方の考え方では、世の中がすすんいきません、どんな小さな会社でも血はでるものです。

それの判断をくだすのが上の仕事です、負けるとも向かっていくのが男

私なら音楽に、にげまにせん(引用者注:本文のまま)

早く病が,治ります様に、まだまだ先は長い。

IP:116.80.158.169

言っている意味がわかりません。
貴方の考え方では、世の中がすすんいきません、

「世の中がすすむ」ということは、日本が戦争に近づくことですか?
どんな小さな会社でも血はでるものです。

そうでしょうか?私の勤務する会社の従業員数は一万人を超えますが、血が流れることはありません。
それの判断をくだすのが上の仕事です、

従業員に「血を流させる」判断をするのが管理職の責任ですか。ヤクザですか?
負けるとも向かっていくのが男

男とか女とか関係無いし、そのような、浪花節の次元では、全く私の主張への反論にならない。

私は、イラク戦争は国際法に違反し、日本がイラクに自衛隊を派遣するのは違憲だ、と書いている。

それに反対ならば、その論理を書いて頂きたい。
私なら音楽に、にげまにせん

音楽に逃げるとはどういうことでしょうか。

そもそも、これだけの短い文章で、「にげまにせん」と訳の分からない言葉を打って

気が付かない神経を疑います。
早く病が,治ります様に、まだまだ先は長い。

こういう言い方、一番卑怯です。

私は、繰り返しますが、イラク戦争は国際法に違反しており、これを支持するべきではない。

自衛隊をイラクに派遣することは、戦闘状態にある同盟軍に対する後方支援であり、憲法が禁止する、

「集団的自衛権」の行使に該当する、と筋道を立てて書いている。


それに論理的に反論出来ないからと言って、私がこのようなことをかくのは、私が病(うつ病)だから、

はっきり言えば、お前はキチガイだから、という書き方は、徒に私を不愉快にすることだけを目的としている。

全然、イラクの問題の本質とは関係が無い。

また
私なら音楽に逃げません

と書くぐらいなら、ご自分は、さぞ、立派な文章をブログでお書きなのでしょう。

是非、拝見したいものです。

しかし、このたぐいのメール・コメントを書いてくる人で、

自分のブログを書いている人を見たことがありません。


あまりに馬鹿なので、放っておこうと思いましたが、
なめんじゃねーぞ。馬鹿野郎。

と言いたくなりました。普段、ブログのコメント欄でも丁寧に応対していますが、

私は、本来ものすごく怒りっぽい人間で、本気で怒るともっと凶暴になったり陰湿になります。

普段、大人しそうな人間だから、といって、他人を見くびっては、いけません。

ブログ記事に反論するなとは言いませんが、こういう書き方には、いくら馬鹿とはいえ、

怒りを覚えます。

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2010.08.21

「終わりよければすべてよし」とは・・・・・。

◆本来、昨日書くつもりでした。今日から夏休みです。

来週月曜から金曜まで休暇を取りました(会社の規定で連続して一週間休まなければならないのです)。

つまり、今日から来週の日曜日まで、9日間休めます。

とは、言っても愚息が大学浪人中ですから、今年は旅行など行きません。

(元来出不精ですから、ゴロゴロしているのは少しも苦痛ではありません。)

それで、昨日(金曜日)は「休暇前、最後の日」なんで、

終わりよければすべてよし

なので、最後まで気を抜かないで働いた、ということを書こうとしたのですが

そこから、思考が横道に逸れました。


◆「終わりよければすべてよし」はシェークスピアの戯曲(の題名)である。

「終わりよければすべてよし」を日本の諺だと思っている人が結構いるが、

あれはシェークスピアの戯曲、"All's Well That Ends Well"のタイトルを邦訳したものである。

というようなことは英語を知らない小学生の頃から、知っていた。教養のある子供だったわけではなく、

何でも暗記させられたのである。多分、文学史(という言葉は使わなかったと思うが)を覚えた時に記憶したのである。

長らく日本では

詰め込み教育反対。

とか、
欧米では丸暗記ではなく『考える力』を育てることに教育の重点をおいている。

と声高に叫ばれるが、私の見た限りでは間違っている。

後者に関して。

日本人よりもガイジンが論理的であるということは無い。

ごく一部のエリートはそうなのかも知れないが、殆どは馬鹿だ。

思考力が優れているのではない。知識もなく、ただただ、ひたすらパワー全開の自己主張を繰り返すばかりである。

そもそも、知識が無ければ思考も出来ない。



日本は「ゆとり教育」であまりにも馬鹿が増えて、慌てて元に戻そうとしているが、

それ以前から「詰め込み不足」であったと言っても過言ではない。子どもの頃に覚えた事は忘れない。

小学生~中学生の間は問答無用で、詰め込めるだけの知識をこれでもか、と詰め込むことが大切である。



芸術の世界でも同じようなことがあるらしい。

ずっと前に「バンド・ジャーナル」(音楽之友社が発行する吹奏楽専門雑誌)に、

ある日本のサクソフォーン奏者がパリのコンセルヴァトアールに留学していた時の話をしていて、先生から

「音楽的」などということは、後で考えればいい。今は持てるだけのテクニックを身につけることだ。

と言われ、やや反発したい気もしたが、今から考えると、いいことを教えて頂いた、と述べているのを読んだのを思い出す。

ジュリアード音楽院の伝説のヴァイオリン教師で、パールマンらの師匠である、故・イワン・ガラミアン(通称「イワン雷帝」)の
"Cry now. Play later."(今泣いて、後で弾け)

も、同じ意味であろう。

なお、"Cry now. Play later."に関しては、まだブログ(JIROの独断的日記ココログ版)のアカウントを開く前に、

一度書いたことがある。
2004年01月07日(水) Cry now. Play later."―今、泣いて、後で弾け。― イワン・ガラミアン=ヴァイオリン教師

今でも誤字脱字は多いし、決して読みやすく無いので読者諸氏にはご不便をお掛けしているが、

この頃はHTMLタグなど全然知らず、関心もなく、ただベタ打ちで、一層読みづらい。

ただ、よろしければ、お読み頂きたい。

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2010.08.20

イラクへ派遣された自衛官のうち35人が死亡(自殺16名、病死7名、事故・原因不明12名)していた。(政府答弁)

◆資料1:質問本文情報(平成19年11月2日提出)イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書(提出者 照屋寛徳)

イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書

山田洋行や日本ミライズなどの防衛専門商社と官僚、政治家の癒着や、利権疑惑が大きな社会問題になっている。

守屋武昌前防衛事務次官の山田洋行からのゴルフ接待、飲食接待は、国民の常識を超えるもので、接待を受けての見返りは明らかである。

一方、在沖米軍基地が集中し、今なお米軍再編の名の下に基地機能の強化が進む沖縄では、

米軍基地利権疑惑が急浮上している。巨大な防衛利権を許してはならない。巨悪を眠らせないために、

検察も勇気を持って適正な捜査を断行し、利権構造にメスを入れてもらいたい。

海上自衛隊によるインド洋での補給活動の法的根拠であったテロ対策特別措置法が、

2007年11月2日午前零時をもって期限切れとなった。

石破防衛大臣は、「テロ対策特措法に基づく対応措置の終結に関する命令」を発出し、

海上自衛隊の補給艦「ときわ」と、護衛艦「きりさめ」に撤収命令を出した。

私は、アフガン戦争、イラク戦争の開戦に反対し、テロ対策特別措置法やイラク対策特別措置法の制定に反対をしてきた立場である。

さて、イラク、インド洋、クウェートなどに派遣された自衛官の自殺等による死者が多数に上っているらしいとの事実が判明している。

以下、質問する。


  1. テロ対策特別措置法に基づき、インド洋における補給活動に派遣された海上自衛隊員の、派遣時から撤収時までの、重複を含むのべ人数を明らかにされたい。

  2. イラク対策特別措置法に基づき、イラクに派遣された自衛隊員の、派遣時から現在までの、重複を含むのべ人数を明らかにされたい。

  3. インド洋における補給活動に派遣された自衛隊員、及びイラクに派遣された自衛隊員のうち、在職中に死亡した隊員の数、そのうち死因が自殺であった者、死因が傷病の者、死因が「事故または不明」の者の数を、陸海空自衛隊員毎に明らかにした上で、これらの方々の尊い犠牲に対する政府の見解を示されたい。

  4. 自衛隊員のうち、インド洋、イラク、クウェートなどに派遣された経験者で、帰還し、退職した後に、精神疾患になった者や、自殺した隊員の数を、陸海空自衛隊員毎に、その数を明らかにした上で、元隊員、または、ご遺族に対し、政府としては、どのような形で責任をとるつもりなのか、見解を示されたい。

右質問する。


◆資料2:答弁本文情報 平成19年11月13日受領 内閣総理大臣 福田康夫

衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対する答弁書

1.について

我が国は、平成13年9月11日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる

国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

(平成13年法律第113号。以下「テロ対策特措法」という。)に基づき、延べ約1万900人の海上自衛隊員をインド洋に派遣してきたところである。

2.について

我が国がイラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法

(平成15年法律第137号。以下「イラク特措法」という。)に基づき派遣した自衛隊の部隊の一部については、

イラクに入国していない場合があることから、お尋ねの人数について確定的にお答えすることは困難であるが、

平成19年11月7日現在までに、我が国は、イラク特措法に基づき、延べ約5600人の陸上自衛隊員、

延べ約330人の海上自衛隊員及び延べ約2870人の航空自衛隊員を派遣してきたところである。

3及び4について

テロ対策特措法又はイラク特措法に基づく派遣と隊員の死亡との関係については、一概には申し上げられないが、

平成19年10月末現在で、テロ対策特措法又はイラク特措法に基づき派遣された隊員のうち在職中に死亡した隊員は、

陸上自衛隊が14人、海上自衛隊が20人、航空自衛隊が1人であり、

そのうち、死因が自殺の者は陸上自衛隊が7人、海上自衛隊が8人、航空自衛隊が1人

病死の者は陸上自衛隊が1人、海上自衛隊が6人、航空自衛隊が0人

死因が事故又は不明の者は陸上自衛隊が6人、海上自衛隊が6人、航空自衛隊が0人である。

また、防衛省として、お尋ねの「退職した後に、精神疾患になった者や、自殺した隊員の数」については、把握していない。
海外に派遣された隊員を含め、退職後であっても在職中の公務が原因で死亡した場合には、国家公務員災害補償法(昭和26年法律第191号)の規定が準用され、一般職の国家公務員と同様の補償が行われるほか、その尊い犠牲に思いをいたし、哀悼の意を表するとともに、その功績を永く顕彰するため、毎年、自衛隊記念日行事の一環として、防衛大臣の主催により、内閣総理大臣の出席の下、自衛隊殉職隊員追悼式を執り行っている。政府としては、海外に派遣された隊員が得た経験については、今後の自衛隊の活動に最大限いかしてまいりたい。


◆コメント:イラク派遣の自衛官が35人も亡くなっていたこと(うち、14人は自殺)を御存知でしたか?

今日は、愕然とした。今まで大したものではないな、とタカを括っていたTwitterを眺めていたら、

たまたま、この話題を目にして、調べて愕然とした。3年も前の質問と答弁である。

イラク戦争が始まったのは2003年3月20日(日本時間)である。

当時、私はウェブ日記エンピツを書き始めて、11ヶ月目(現在8年4ヶ月)だった。

開戦前夜にまず訴えた。そもそもイラク戦争は国際法上、違法行為なのだ。

2003年03月19日(水) アメリカの行動は明らかに国際法違反である。その法的根拠。

しかし、アメリカがイラクに武力攻撃を開始したとき(あの、アホのブッシュの時代だ)、

世界で最初にこの軍事行動を支持したのは、小泉純一郎だった。


イラクへの自衛隊派遣に関しても私は徹頭徹尾反対であった。

日本が武力を直接的に行使しなくても、戦争状態にある同盟国(アメリカ)を後方支援することは、

武力行使の一部に加担していることになり、それは憲法に違反するのである。
2003年11月12日(水) <イラク>「かなり戦争状態に近い」 米国務副長官←自衛隊派遣は集団的自衛権の行使に相当すると思う。

何度書いたか分からぬ。

私の日記を「イラク」で検索した結果、同「後方支援」の検索結果、

そして、「集団的自衛権」で検索した結果である。

全て読んで頂く必要はないが、全て読めば、私の見解は一貫していることを分かって頂ける筈だ。

つまり、
イラク戦争は国連憲章に違反したアメリカの違法行為であり、日本はこれを支持するべきではない。

イラクへの自衛隊派遣は、戦争中の同盟国に対する後方支援であり、憲法が禁止する集団的自衛権の行使に該当するので、してはならない。

自衛隊派遣の根拠法たる、イラク復興支援特別措置法自体、違憲である。

イラク復興支援特別措置法では、自衛隊が派遣されるべき場所は「非戦闘地域」に限るとされているが、実際にそのような場所はない。

と、私は書き続けてきた。小泉純一郎は、ブッシュの機嫌を取るために、自衛隊派遣を決め、

自衛隊は「無事に」任務を果たした(違憲であるが)といわれていたが、自殺者16名を含む35人が犠牲になったのである。


にも関わらず、この質問主意書とそれに対する当時の福田首相の答弁を大々的に報じたマスコミが皆無だったことは、

全く信じられないほど、危険なことだ。

当時の民主党をを初めとする野党による、小泉への責任追及も甘い。

この国は、65年前と大して変わらない「大本営発表」を続けていたのである。

なんということだ。悪夢を見ているような気分である。

やはり、小泉の判断は間違っていた。責任を追及するべきだ。

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2010.08.19

【音楽】旧東独のトランペット奏者、ルートウィヒ・ギュトラー、「トランペット協奏曲集」

◆旧東独の「国営レコード会社」シャルプラッテン

ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一されたのが1990年10月3日ですから、今年で20年です。

旧東独は共産圏ですから、企業も皆国営で、レコード会社も例外ではなく、シャルプラッテンというレーベルがあります。

そして、旧東独には、ライプツィッヒ・ゲバントハウス、シュターツカペレ・ドレスデン、ベルリン放送響など、

非常に優れたオーケストラや音楽家が多数、存在しました。


アナログ・レコード時代、シャルプラッテンは名盤が多いので評判でしたが、

CD化されてから、音質が今一つだったらしく、クラシック・ファンは敬遠気味でしたが、

2006年から、これをキングレコードが、「ハイパー・リマスタリング・シャルプラッテン・ベスト」として

蘇らせて評判になっていたそうです。

今更、と思う方が多いでしょう。言い訳がましいのですが、私はその頃はまだ病気(うつ病)がさほど良くなっておらず

音楽を聴く気力も無かったのです。それで、「ハイパー・リマスタリング・シャルプラッテン・ベスト」が

次々に登場したことも、最近漸くはっきりと認識しました。


◆旧東独のトランペット奏者でルートウィヒ・ギュトラーという名人がいます。

ルートウィヒ・ギュトラーという人は、アナログ時代から知ってはいましたが、

CDが登場してからあまり聴かなくなっていたので(今から思うと、音質が悪かったのかも)、

忘れていましたが、最近、人に勧められて聴いてみました。

昔の印象が勘違いだったのか、こちらが全く分かっていなかったのか

兎に角ルートウィヒ・ギュトラー氏は非常に上手いです。



そこで、初めてご紹介します。トランペット協奏曲集。



選曲がちょっと通好みなんですが、一つ一つの楽章の演奏時間は、短いです。

それでは早速。


トレッリ(トレルリ):5声のソナタ第1番ニ長調 第1楽章:アンダンテ

トレッリ(トレルリ)(1658-1709)はイタリア・ボローニャのヴァイオリン奏者・作曲家です。

トランペット協奏曲やこのようなトランペットと4声(4つのパート)のための曲を20曲も書いています。






如何にもドイツのラッパです。真っ直ぐ、朗々と楽器が鳴っています。

音質が堅めなのが、却って音楽にあっているように思います。

これがフランス人のモーリス・アンドレだったら、ずっと柔らかい音で、

もっとはっきり分かるぐらいのヴィヴラートをかけると思います。

アンドレがダメだと言うわけではないですよ。スタイルが全然違う、と言いたいのです。

そういうのを比べるのも、面白いです。

次の曲に行きます。


ファッシュ:トランペット協奏曲 ニ長調 第1楽章:アレグロ

ヨハン・フリードイヒ・ファッシュ(1688-1758)の生涯は殆どバッハ(1685-1750)と重なっています。

当時は結構、有名だったそうですが、何しろバッハとちょうど時期が重なってしまったのはツイてないですね。

これはとてもトランペットらしい曲です。







輝かしい音色、正確無比な音程。品の良い音楽性。素晴らしいです。

実は、このファッシュは、本来、ジャズ・トランペッターだけどクラシックも吹く、ウィントン・マルサリスの演奏で以前ご紹介しました。

2009年09月30日(水) 【音楽】10月1日は「CDの誕生日」なんですね。私が最初に買ったCDをご紹介します。ココログ

出来れば聴き比べて下さい。どちらが貴方の好みですか?

同一の曲を色々な(これは二人だけですが)奏者が演奏する。どれが自分の好みか?

こういうのがクラシックを聴く面白さのひとつです。

次の曲です。


グロッシ:ソナタ ニ長調 作品3の10 第1楽章:ヴィヴァーチェ

アンドレアーナ・グラッシという作曲家です。実は私は知りませんでした。

17世紀後半のイタリアのヴァイオリニスト・作曲家ですが、正確な生没年は分からないそうです。






この楽章の演奏時間は短いですが、相当細かい動きをします。

17世紀にはトランペットに今のような、音程を変える、バルブ・システムが発明されてないので、

ナチュラル・トランペットという単なる真鍮の管で演奏するのは、さぞや難しかっただろう、と思います。

次です。


アルビノーニ:トランペット協奏曲 ハ長調 第1楽章:アレグロ・モデラート

漸く、トレルリと同じように、名前を知っている人の登場です。

これは、トランペット・ソロは勿論見事なのですが、オーケストラの伴奏も、

良く聴いて下さい。オーボエやファゴットが、素晴らしいです。






アルビノーニは、過去、オーボエ協奏曲を紹介しました。
アルビノーニのオーボエ協奏曲ってのは本当に綺麗ですよ。お薦めCDあり。

トランペット協奏曲にも、通じる物がありますね。

「これぞ、アルビノーニ」という音があるのですね。


最後です。


ヘルテル:トランペット協奏曲 第2番 変ホ長調 第3楽章 アレグロ

ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727-1789)は、モーツァルト(1756-1791)と重なってますね。

但し、生前に作品が出版されることは殆ど無く、このようにトランペット協奏曲を発掘する過程で、

漸く日の目を見たのです。







ソロ・トランペットには、かなりの高音を要求していますけれども、トランペットという楽器の本質を

良く見抜いていると思います。きっとまだ埋もれたままの名作が沢山、あるのでしょうなあ。

完全に私の好みでまとめてしまいました。朝はゆっくりお聴きになれないでしょう。ご帰宅後に

お聴き頂き、お気に召したら一票を投じて頂ければ、ありがたいです。

それでは。

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2010.08.18

「酷暑、2日間で死者10人搬送者1895人」←熱中症、予防・対策を再掲示します。

◆酷暑、2日間で死者10人搬送者1895人(8月17日23時45分配信 読売新聞)

日本列島は17日も太平洋高気圧に覆われ、各地で猛暑になった。

気象庁によると、関東、東海や近畿などの142の観測地点で気温が35度以上になる「猛暑日」を観測。

読売新聞で全国調査したところ、17日に判明した熱中症によるとみられる死者は埼玉、山形、奈良の3県で5人、救急搬送者は818人に上った。

酷暑がぶり返した16日からでは、死者は計10人、搬送者は計1895人になる。

気象庁によると、17日は三重県桑名市と東京都練馬区で38・2度を、東京・大手町でもこの夏一番の暑さとなる37・2度を観測した。

都心で37度を超えたのは3年ぶり。

太平洋高気圧は今後、西への張り出しを強めるため、暑さは東日本ではいったん緩むが、西日本は各地で猛暑となる。

また今月下旬には再び太平洋高気圧が張り出すため、北海道・東北を除き全国的に暑くなる見通しで、

気象庁は熱中症に注意を呼びかけている


◆"熱中症死"1か月間に282人(NHK 8月17日 19時20分)

各地で梅雨明けした先月17日から17日までのおよそ1か月間に、

熱中症とみられる症状で死亡した人は全国で282人に上り、

40%余りを70歳以上の高齢者が占めていることがNHKのまとめでわかりました。

NHKが各放送局を通じてまとめたところ、梅雨明けした先月17日から17日までのおよそ1か月間に、

熱中症とみられる症状で死亡した人は、東京都が100人に上ったのをはじめ、

埼玉県で51人、千葉県と栃木県でそれぞれ10人、愛知県と兵庫県、

それに三重県でそれぞれ8人、岩手県が7人、北海道が2人など、全国であわせて282人に上っています。

東京の100人は東京都監察医務院が統計を取り始めた昭和21年以降で最悪となっています。

亡くなった人は、80代が最も多くて65人、70代で45人などとなっていて、

70歳以上の高齢者が118人と全体の42%を占めています。


◆コメント:2週間前に書いたのですが、繰り返します。

大勢の方が弊日記・ブログを毎日読んで下さるけれども、マス・メディアの影響力には及ぶべくも無い。

ちょうど2週間前に、国は、「熱中症に注意して欲しい」というだけではなく、もっと具体的に、テレビや新聞を通じて

啓蒙すべきだ、と書いた

その時に、NHKの朝の情報番組「あさイチ」で7月30日に、

杏林大学高度救命救急センター、山口芳裕教授に、熱中症の予防・対策を放送した内容を

一部録音し、要点を文字にした。それを再録する。

熱中症発症者が増え続けている所を見ると、全然、このような知識が広まっていない

ことが明らかだからである。


【番組の音声の一部】








以下、熱中症とはなにか。予防、対処の要点。

【熱中症とは何か】

熱中症とは、暑さや熱で体温の調節が上手く機能しなくなり、体温がどんどん上がってしまう。或いは大量の汗をかいたことにより、体内の水分や塩分を失って起きる色々な症状の総称である。


【熱中症の症状】

軽度= 軽い立ちくらみや眩暈、こむらがえり(←血中のナトリウム濃度が低下することで筋肉が痙攣することで起きる)。

中程度=激しい頭痛、吐き気、身体の非常なだるさ、

重症= 痙攣、意識の混濁、昏睡状態


【喉の渇きは目安にならない。】

(喉が渇いていなかったのに、熱中症になった、という視聴者の体験談あり)

人間が喉の渇きを明確に覚えるのは、血液中の水分の10パーセント以上を失ったときである。

しかも、喉の渇きには個人差があるし、年を取ると段々、渇きを感じる感覚が鈍くなる。

したがって、喉の渇きを目安にして水分摂取を考えるのは危険である。

【熱中症発症の危険が高まる温度】

30℃が目安。32℃を超えると発症が急激に増える。

【子供(幼児)は特に注意】

子供は身体が小さいので、大人よりも簡単に暑さにより身体が温まってしまう上に

発汗による体温調整機能が未発達なので、ただでさえ危険である。

加えてベビーカーに乗せて歩いていると、ベビーカーの位置は低く地面に近く、

舗装道路の照り返しが強いので、子供が感じている温度は、母親より3~4℃高いと言われている。

陽射しが強いときに赤ん坊をベビーカーに乗せて長時間移動することは極めて危険である。

【水分補給頻度・摂取量等】

熱中症予防には「こまめな水分補給を心がけよ」というが、具体的には、

家庭で屋内で普通に家事をしているような場合は、30分ごとに一口。

買い物に出たり、庭の草取りをするような屋外作業時は、30分ごとにコップ一杯。

ポイントは、「30分ごと」であり、喉が渇いていなくても飲むことが大切だ。

高齢者は飲みたがらない人も多いので、周囲が気を付けて、半ば強制的に飲ませることだ。

【効率的な飲み物】

真水に近いほど、すぐに尿となって排泄されやすい。

薄い塩水や、少しレモン汁を垂らすとか、梅干しを入れると大分違う。

【ビールなどアルコール飲料は水分補給にならない。】

(釣りに行き、ビールで水分補給すれば良いと思って飲んだら、帰りに39℃も熱が出たという視聴者の体験談)

アルコールは、それを分解するために水分を必要とするため、身体の水分を使う。さらにビールには利尿作用があり、

尿として水分を排泄してしまうので、結果的には、脱水に近づく。

ビールを飲んだら、寝るまえに別途水分補給する必要がある。

【扇風機も熱中症予防の効果がある】

(エアコンを嫌う年配の人が多いが、という視聴者の質問に答えて)、

熱中症の原因は主に温度と湿度だが、風通しも関係する。

温度が高くても、空気の流れを作ることにより、身体にまとわりついた非常に湿度の高い

空気の層を吹き飛ばすことで、新たに汗が気化しやすくなる。その意味では、扇風機も効果がある。

【熱中症になってしまった場合の対処】

(視聴者から、「息子の野球の応援に野球場に行った帰りに熱中症になった。コンビニで氷を買って

首の後を冷やしても効果がなく、家に帰ってから水風呂に入ってもだめで、結局病院で点滴を受けるハメになった」

との経験談が寄せられた。)

兎に角冷やすという考え方は間違っていない。特に体温が40度を超えている場合は、

如何に速く冷やすか、が、生命を救うポイントになる。

ただし、冷やすのは、首の両脇、脇の下、足の付け根など、太い血管が身体の浅いところを

通っている場所が効果的である。

水風呂は効果がない。冷たい水に接触した体表面の血管が収縮してしまうからである。

その結果、却って身体から熱が逃げにくくなり、身体に熱がこもる。逆効果である。

冷たいタオルや霧吹きやシャワーなどで身体をぬらし、扇いで、水分を気化させ、

その気化熱で身体を冷やすような方法を取るべきである。

【予防には、朝食をしっかり摂ること】

朝食には、水分、塩分、暑さに対抗するために必要なビタミンC、ビタミンB1、各種ミネラルが含まれている。

これらを十分補給してから出かけることが極めて大切である。

メディアは、「熱中症に注意して欲しい、と役所が言っている」ことしか伝えないし、

東京では、場所によっては、区や市の広報車が街中を走りながら「こまめな水分補給」を呼びかけるが

全く具体的な説明が無い。その間、熱中症の発症者、それによる死亡者が増え続けているのは、

宣伝カーで呼びかけるぐらいでは効果がない証拠なのに、対応が変わらない。

少しは考えろ。

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2010.08.17

円高阻止の為に介入をしても、無駄だと思います。

◆記事:円急騰 政府・日銀は為替安定へ動け(8月13日付・読売社説)

米国の景気減速懸念から、円高・ドル安に歯止めがかからない。為替安定へ、政府と日銀が連携を強化し、機動的に対応すべきだ。

円相場は1ドル=84円台に上昇した。1995年以来、15年ぶりの水準だ。

この年に79円台の史上最高値を記録したが、このまま円高が進めば、

最高値をうかがう展開もあり得る。対ユーロでも円が上昇し、円独歩高といえよう。

円急騰は、ようやく業績が好転し始めた自動車、電機などの輸出企業の収益を圧迫し、

景気回復に悪影響を与えかねない。

円高に伴う輸入価格の下落により、日本のデフレがさらに長期化することも懸念される。

円高加速が嫌気され、12日の東京株式市場の株価は急落した。

今後の為替相場の動きを警戒しなければならない。

円高が進んだきっかけは、米連邦準備制度理事会(FRB)が10日、

景気判断を大幅に下方修正し、事実上の追加金融緩和策に踏み切ったことである。

市場への資金供給量を減らさずに、長期金利の低下を促し、

景気を下支えする狙いだ。米国でも台頭し始めたデフレ懸念に対し、先手を打つ思惑もあろう。

しかし、市場ではむしろ、雇用悪化と個人消費の低迷など、景気減速への警戒感が一段と高まったといえる。

米国の金利低下で、日米金利差が縮小するという見方も重なり、ドルが売られている。

比較的安定した通貨と受け止められた円が、“消去法”で買われている事情もある。

気がかりなのは、FRBの追加策による景気テコ入れ効果が限定的とみられる点だろう。

財政赤字を抱えたオバマ政権も、新たな景気刺激策を実施しにくい。政策に手詰まり感がみえる。

そこで米当局は、当面は輸出で景気を下支えしようと、

輸出促進にプラスになるドル安の進行を容認する構えのようだ。

財政危機問題を抱えた欧州も事情は同じで、通貨安頼みがうかがえる。

そんな中、円急騰に無策ぶりが目立つのが日本政府と日銀だ。

日銀は10日、金融政策の現状維持を決めたばかりだが、量的緩和策の拡充を含め、

追加策の検討が急務ではないか。あまりにも危機感が足りない。

経済産業省は円高が経営などに与える影響について、企業調査を月内にまとめるという。しかし、これも緩慢すぎる。

政府・日銀は、円高阻止の為替介入をためらうべきでない。


◆コメント:介入をしても無駄だと思います。

読売新聞の13日付社説は、教科書的には大変正しいのですが、現実のマーケットにおける売買は、

このような、日米の経済情勢を勘案して行っているのでは、ありません。

ディーラーといっても色々いますが、このドル円相場は「直物(じきもの)為替」といいます。

スポット・ディーリングとも言いますが、これは、「ディーリング」というと聞こえが良いけれど、

要するに、「丁半バクチ」です。上がるか、下がるか、動かない。この3種類しかない。取引としては、

ドルを売るか、買うか、何もしないか、です。何もしなかったら損もしないけど儲かる可能性もゼロなので、

ディーラーという人種は必ず何かをします。


そして、ここからは理屈ではないのです。

ドル円、直物相場の歴史的安値は79円75銭です。先週の海外で84円台まで円高が進みました。

ここまで来たら、ディーラーという「生き物」は、歴史的安値を更新しないと気が済まないのです。

歴史的安値を付けたのは俺だ、と言いたい。それだけのことです。実際の相場というのはその程度の世界です。


所でドルが対円で値を下げるのは、ドルを売る人がいるからです。

何故、ドルを為替市場で売ることが出来るかというと、買い手がいるからです。

買い手がいなくなったら、ドルを売っていた連中が自分で買い戻すしかありません。

そうなったら、自分が売ったときより、安い値で買い戻さないと、損失が発生しますから、

今度は、狂ったようにドルの買い戻しが始まるでしょう。それまで放っておくしかないのです。

今、介入したら、日銀がドルの買い手になるということですから、余計に売られる事でしょう。



逆のケースが、為替ではありませんが、アメリカの不動産価格です。サブプライムローンは、本来、

過去に延滞の記録があったり、低所得だったり、住宅ローンを組めないような人達にも住宅ローン専門の

アメリカの金融機関がどんどんおカネを貸したものです。何故そんなことをしたかというと、2007年頃まで、

アメリカの不動産価格はずっと上昇し続けていたのです。だから金融機関は、低所得者層にまで、

ローンを組んでローンで買った土地、建物を担保にすれば、これらの値段は、どんどん上がっているから、

ローンを返せなくなっても、土地と建物を売れば、ローンを返済してまだお釣りがきますよ

と、甘言を弄しておカネを貸して、土地・建物を買わせました。ところがあまりにも買ったものだから、

それ以上、買う人がいなくなってしまいました。買う人がいなくなれば、不動産価格は暴落します。

このため、金融機関の思惑ははずれ、皆、土地・建物を売っても、元の値段より安くしか売れず、

住宅ローンを返済できなくなり、住宅ローン専門金融機関は多額の不良債権を抱えることになりました。

そして、サブプライムローンを証券化して、他の投資家に売っていたのですが、何しろ不良債権になって

しまったので、債券化した商品も価格が暴落しました。こういう金融商品に大量に投資したり、

或いは、住宅ローン専門金融機関に融資していた、さらに大きな金融機関も不良債権を抱えることになりました。

それを処理するために、資本金を取り崩さなければならない。それだけ経営の安定性が崩れます。

いつ潰れるか分からない金融機関に短期金融市場で資金を出してくれるところがどんどん減りました。

それで資金繰りが付かなくなって潰れたのがリーマン・ブラザーズです。


話が、それましたが、要するに、アメリカの不動産市場では、皆が不動産を買ってしまったので、

暴落するしかなかった。


だから、日本の為替市場に日銀が介入したら、売りたい連中は喜ぶばかりです。

今は、黙って見ていれば良いのです。そのうち、皆ドル売り持ち(買いと売りを相殺してもまだ売りの方が多いこと。)

になります。皆が売ってしまったら、買い戻すしかありません。

そうしたら、我先にとドルの買い戻しが入る事でしょう。どうしても介入したいのなら、

このタイミングで介入することです。既に買い戻しが始まっているのに、さらに後から

追い立てるように介入するのを、「追いかけ介入」などといいますが、これは短期的には効果があります。

しかし、アメリカも景気の回復が鈍いので先週、FRBは追加的に金融緩和措置を講ずるといっています。

ドルは、今は積極的に買われる地合いにない。中期的にはドル安でしょう。

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2010.08.15

【差替】【音楽】ショスタコーヴィッチ 交響曲 第五番←聞き所を加えて差替えました。

◆忘れていた、というか、実は殆どショスタコーヴィッチを知らないのです。

ショスタコーヴィッチ(1906-1975)という人は、旧ソ連の作曲家です(それが面倒なんです)。

音楽史の中では客観的には20世紀最大の作曲家の一人との評価が定まっているのです。

交響曲5番は彼の作品の中で、かつては(多分今でも)最も頻繁に演奏される曲です。

分かり易い。吹奏楽コンクールでも、後でお聴き頂く終楽章(第四楽章)が昔から好んで取りあげられます。

景気が良いんです。終わり方が。


しかし、実をいうと、私は彼の他の作品を殆ど知りません。聴いたことはあるのですが、

あまり、若しくは全然面白くないのです。要するにこの5番以外に殆ど知らないので、

今まで取りあげなかったのですが、これは、比較的聴きやすい。



ショスタコーヴィッチは、旧ソ連の時代に生まれてしまったので、いろいろと政治的な干渉を

受けております。初期は「モーツァルトの再来」とか言われたんですが、どこが気に入らなかったのか、

スターリンに睨まれまして、共産党の機関誌「プラウダ」に、途中から西側の腐敗した資本主義的な

音楽だ、と烙印を押されるのです。

音楽に「資本主義的な音楽」も「共産主義的な音楽」も無いのであります。

音の流れですから、思想とかイデオロギーが表現出来るわけ無いでしょ?

ですから、バカバカしい批判なのですけど、睨まれると怖いですから。

下手すると、精神病院に入れられたり、シベリアの強制収容所送りになりかねないので、

「お上」のウケの良さそうな、この「交響曲第五番」を書いたら、今度は、やたらと褒められて、

何とか命拾いした、という、まあ、ざっとそういうことです。

世の中には熱烈なショスタコーヴィッチ信奉者がいまして、そういう人に言わせると、

何やら、もっとシチメンドクサイ事情があるようですが、私はあまり興味がありません。

なお、今は「差別用語」で使ってはいけないのですが、昔は、「○○マニア」を「キチガイ」といいました。

「バッハキチガイ」、「ベートーヴェンキチガイ」などと平気で言ったものですが、それでいくと、

「ショスタコーヴィッチ・キチガイ」となります。これを略して「タコキチ」といいます(笑)。


◆ムラヴィンスキー=レニングラード・フィルが定番中の定番です。

ショスタコーヴィッチの交響曲全部で15曲ありまして。所謂「クラシック通」は、

交響曲五番が好きだ、というと、「巨人・大鵬・卵焼き」で、嫌であるらしい。

何やらわざわざ(私から見ると)退屈な曲を好きだと言わないと、ダメらしいですけど、

まあ、ショスタコーヴィッチ入門なら、「交響曲第五番」です。


で、ソ連ですから、餅は餅屋で、ソ連の指揮者とオーケストラです。

今は「サンクト・ペテルブルグ・フィル」ですが、旧レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団、

指揮者のムラヴィンスキー(おっかない顔をしたオッサンです)といったら、確かに世界的にも大変レベルが高い。

十八番のチャイコフスキーや、ショスタコーヴィッチのみならず、モーツァルトなど弾いても非常に上手いです。


◆【追加】聴き所(完全に私の独断というか「好み」ですが)。

昨夜は、というより、今日の未明にこの記事をまとめていたら朝の6時になってしまいました。

本来もう少し詳しく書くつもりだったのです。

6時にブログを更新して、それから寝て、起きたのが今日(15日)の14時で、モタモタしていたら、19時です。

今更、なのですが、折角説明用に各楽章のサワリを用意してあったので、少々追加させて頂きます。


聴き所1。第一楽章、冒頭。

まず、曲の冒頭ですが、チェロとコントラバスのこのような音で始まります。


ショスタコーヴィッチ交響曲第五番第一楽章冒頭






これは、生で、特にコントラバス、チェロの近くの座席で聴くとすごい迫力です。

CDで音楽を聴くのと生で聴くことに最大の違いは、生の場合、楽器の音は、床に伝わり、

それが客席の床から椅子に、そして、聴衆の身体に共鳴するのです。

そして、音自体を身体全体で聴くことになる。人間の身体自体が、コンサートホールの

音の反射板のような効果を持っています。耳だけで聴くのと、印象が違うのはこのためです。

ショスタコーヴィッチの5番をその為だけに、他の楽器がが見えにくい、或いは聞きにくい座席で聴くのは、

もったいないかもしれませんが、一度、最前列に近く、舞台に向かって右寄り。チェロ・コントラバス

セクションの近くで聴いて見ると、大変よく分かります。



聴き所2。第一楽章。ホルンの超低音。オーケストラの一楽器としてもピアノ。

第一楽章は演奏時間(このCDの再生時間)が15分ちょっとですが、再生開始後約7分。

スコアでは122小節目からです。ホルンは非常に音域が広い楽器ですが、4本のホルンが

これほどの低音を出すのはあまりお聴きになることが無いので、CDだけ聴いていると、

一瞬何の音か、と思われるのではないでしょうか。更に、同時にピアノの音が聞こえます。

他の作曲家、ストラヴィンスキーや、サン=サーンスもやっていますが、ピアノを

「オーケストラの楽器の一つ」として用いている例です。協奏曲とは本質的に違います。


第一楽章 122小節目から。








聴き所3。第二楽章、コンサート・マスターのソロ。


第二楽章は、スケルツォ(速い三拍子)で、第一楽章と雰囲気がガラリと異なります。

ここでもホルンの使い方が面白いのですが、ホルンは第一楽章で書きましたので、

中間部「トリオ」と呼ばれる部分で登場するコンサート・マスターのソロをお聴き下さい。


随分昔になりますが、NHKの朝ドラで「チョッちゃん」という番組がありました。

黒柳徹子さんの母上、黒柳朝(くろやなぎ・ちょう)さんの自伝をドラマにしたのです。

黒柳朝さんの旦那さん、即ち、徹子さんの父君は黒柳守綱氏で、昔N響の

コンサート・マスターを務めた方です。この役を朝ドラでは、世良公則氏が演じました。

凡そ、ドラマで恥ずかしいのは楽器演奏シーンで、本当に楽器、ましてや弦楽器が弾ける日本の俳優は皆無に等しいので、

見ていて、非常にいらいらするのですが、「チョッちゃん」の劇中では、世良公則演ずるところの黒柳守綱氏が、

ヴァイオリンをさらうシーンがありました。それが何故かいつもこの

「ショスタコーヴィッチ:交響曲第五番 第二楽章のコンサート・マスター・ソロ」でした。


これは本当におかしいのです。それほど、1年中練習しなければ弾けないような難しいソロではありませんから。

しかし、驚いたのは世良公則氏の「ヴァイオリンを弾く演技」で、左手は忘れましたが、少なくとも右手のボウイングは

ほぼ、完璧で、あれよりも上手い「日本の俳優による、楽器の弾き真似」は見たことが無い。

その記憶が鮮烈です。


ショスタコーヴィッチ:交響曲第五番 第二楽章のコンサート・マスター・ソロ







聴き所4。第三楽章のオーボエソロ



聴き所の最後。この交響曲にはオーボエ・ソロが随所にありますが、第三楽章には特に、

「腕の見せ所」のような大ソロがあります。

既に引退した、オーボエ奏者宮本文昭さんが、ケルン放送交響楽団首席オーボエ奏者を辞めて、

日本に帰り、更新の指導にあたる、決心をしたきっかけとなったのが、このショスタコ5番のオーボエ・ソロだそうです。

詳しくは、宮本さんの「疾風怒濤のクラシック案内」という本に書いてあります。


ある、コンサートでショスタコーヴィッチの5番を演奏したあと、ドイツ人の年配のご婦人が楽屋口に立って、

宮本さんを待っていたそうです。3楽章のソロが大変素晴らしかった、と褒めた後、宮本文昭さんが驚いたのは、

その、元・オーボエ吹きでも、音楽の専門家でも、評論家でも無いご婦人が

もしかして、あなたはヴィンシャーマン(引用者注:宮本さんの師匠の名オーボエ奏者)さんのお弟子さんではありませんか?

と宮本さんに訊いたそうです。言葉では表せないほどの驚きを、宮本さんは感じたそうです。

師匠の元を巣立って25年。自分なりの「ミヤモト・トーン」は出来ていたのに、若い頃に影響を受けた、師匠の

音の微かな「香り」を、素人の老婦人に言い当てられた。宮本さんは大いに感動し、
人を教える、とは、こういうことか。

と。そろそろ、自分も自分が西洋で苦労して身につけたことを日本で教えるときではないか、と

考えた、というのです。西洋人は、日本人が想像するほど、皆が皆、クラシック好きではありませんが、

さすがに「西洋音楽」で、ときどき、素人にもこのようにオソロシイ耳をもった、一般の聴衆がいるのですね。

この話がとても好きです。


第三楽章 オーボエ・ソロの部分。






以上、主な聴き所を勝手に選ばせて頂きました。


◆それでは、第四楽章をお聴き下さい。

この音源は、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 です。

他にも名演はあるでしょうけど、まず「ムラヴィンスキー=レニングラード」です。

景気よくはじまり、思い切り盛り上がって終わる第四楽章(終楽章)をお聴き下さい。

再生時間は10分50秒ぐらいですが、最後のトランペットの最高音(10分10秒付近)は、

本来のトランペットの最高音を超えていまして、最後の一番疲れた所で、とどめを刺すように、

最も苦しい箇所がきます。プロなら「吹けて当たり前」なんですけど、正直言ったらしんどいと思います。

ティンパニ、カッコイイですよね。これは、きつくはないですから、狡いなあ、とラッパの立場からは思います。

では、曲を。


ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 作品 47より第四楽章。






如何でしょうか。これは生で聴くと非常な迫力です。一番最後はティンパニと大太鼓が、

これでもか、とばかりのフォルティッシモですさまじい音を出します。全身にズシンと音がぶつかってきます。

日本のオーケストラでも、もうプロはこの曲は慣れたものですから、

一度生をお聴きになることをお薦めします。

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2010.08.13

「円高対応へ臨戦態勢--首相、財務相らが緊急協議」←日銀の責任ではなく世界同時不況だと思います。

◆記事1:円高対応へ臨戦態勢=重大な関心、市場動向を注視―首相、財務相らが緊急協議(8月12日23時0分配信 時事通信)

長野県軽井沢町で静養中の菅直人首相は12日、外国為替市場で一時1ドル=84円台まで円高が進行したことを受け、

仙谷由人官房長官、野田佳彦財務相と緊急の電話協議を行った。

菅首相は為替相場について「動きが激しい」と懸念を示し、市場動向を注視するよう指示。

これを受けて記者会見した野田財務相は、「景気動向を注意深く見守りながら適切な対応をしていく」と述べた。

財務相は会見で、「為替レートの過度な変動、無秩序な動きは経済や金融の安定に悪影響を与える」と

最近の円高に懸念を示した上で、「重大な関心を持ち、極めて注意深く見守る」と市場動向に細心の注意を払っていく考えを強調。

米国など主要各国の当局とも事務レベルで情報交換していることを明らかにした。

今後については、日銀とも緊密に連携しながら必要に応じて「適切な対応」を取る考えを示したが、

為替介入の可能性については「コメントを控えたい」として明言を避けた。

日銀の白川方明総裁も同日夕、為替問題に関する談話を発表。

最近の為替市場や株式市場では「大きな変動が見られる」と指摘し、

「こうした動きやその国内経済に与える影響について、注意深く見ていく」と表明した。


◆記事2:日銀の危機管理能力に疑問の声、「量」拡大政策が選択肢に(8月12日21時47分配信 ロイター)

円相場が1ドル85円をはさんで振れの大きな展開となっている状況で、

日銀の対応について「危機管理能力」を問う声が浮上している。

10日の金融政策決定会合で危機感を強く打ち出さなかった点や、

金融環境の引き締まりへの言及が足りなかった点に厳しい評価が集まっており、

一段とその立ち居振る舞いに注目が集まりそうだ。

これ以上の円高進行に歯止めをかけるには、政府による介入は国際環境からみて困難とみられる中で、

日銀ができることは「資金供給量の拡大」以外に有効策がないとみられている。


◆コメント:円高が進行しているのは日銀の責任ではないと思います。

11日の欧州市場で、ドル円が84円72銭と、15年ぶりの円高となったのは、

日銀の危機感が足りないからだ、というのは的外れだと思います。

要するにアメリカが再び景気後退に陥りそうなのです。欧州景気も回復の兆しが無い。

10日、アメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)が追加的な金融緩和策を決めました。

ドルは買えません。また、円高ドル安は、アメリカの輸出企業にとっては、メリットです。

日本の輸出企業にとって円安(例えば1ドル90円→100円になること)が有利な条件です。

アメリカの輸出企業はちょうどその逆ですから、ドル安円高、歓迎なのです。


2008年9月15日にリーマン・ショックが起きて、翌年1月、オバマ大統領になって、2月には、

7870億ドル(約77兆円)というすさまじい規模の景気対策法案に署名しましたが、

どうやら、奏功しなかった。だから、FRBが金融緩和を一昨日決めたのです。


アメリカでは11月に中間選挙を控えていて、少しでも景気に明るい材料を見たいのですから、

日本が為替市場に介入しても、アメリカは同調しません。また、EUもギリシャ危機は一応回避しましたが、

以前、景気が悪く、税収も増えませんから、今度はスペインとかアイルランドなど、ギリシャよりも遙かに

経済規模が大きい国の財政危機が発覚するかも知れない。それが原因でその国の銀行が潰れたら、世界金融危機です。

中国は景気が良さそうですが、不動産バブルが相当ものすごい状態で、中国政府はそれを抑制しようと躍起ですが、

そのうち破綻するでしょう。すると、中国の銀行に膨大な不良債権がのこり、投資家は損失を被り、

景気は悪化するでしょう。

今は日本の経済が少し立ち直りかけて相対的にマシなので、円が買われてしまう。

それは、日銀が何をしようが防げません。多分、歴史的安値の79円75銭を割り込むのではないかと思います。

日本が財政危機と言われますが、今は国債発行残高が880兆円で95%は日本人が買ってます。金利も異常に低い。

ギリシャとは全く状況が違う。あそこは国債の70%を他国(の投資家)が買っていたし金利も高かったのです。

日本の財政が大変だと言ってますが、日本の家計の金融資産は1400兆円もあり、ローンなど負債を差し引いても1100兆円もある。

国債発行残高は880兆円。まだまだ、買えます。

日銀が小手先で為替相場を操作しようとしても無駄で、日銀のせいで円高・株安になったのではない。

日本は更に国債を発行してでも財政支出を通じて景気対策を打ち出した方がいいです。

日銀の金融政策だけに頼るべきでは無いのです。

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2010.08.12

今年も8月12日がやってきました。辛いですが、Flashファイルを載せます。

◆記事:「何とか助けたい一心だった」=交信管制官が初証言―日航ジャンボ機墜落25年(8月10日2時35分配信 時事通信)

520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故で、

墜落した羽田発大阪行き日本航空123便と直接交信していた男性管制官(54)が9日までに、

時事通信の取材に応じ「何とか無事に空港に着陸させ助けたい一心だった」と当時の心境を語った。

12日で事故から四半世紀となるが、報道機関のインタビューに応じるのは初めて。



男性管制官は、管制官になって8年目で運輸省(現国土交通省)東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)に所属していた。

事故当日の8月12日は、午後5時から「関東南Aセクター」と呼ばれる空域を4人で担当。

午後6時すぎから、男性管制官がマイクを付けレーダー画面の前に座った。

午後6時25分、123便の機長=当時(49)=から「トラブルが起き羽田空港に引き返したい」との連絡が入る。

2分後、緊急事態を示す「EMG」の文字がレーダー画面に表示され、大きなブザー音が鳴り続けた。

「どういう緊急事態なのか尋ねたが、返答はなかった。羽田の方向に旋回せず、高度も上下していた。

そのうち『操縦不能』と。ただごとではないと判断した」

123便はスピードを保って乱高下を繰り返し、どこに飛んでいくかも分からない。

一方で、他の航空機への管制指示も続けなくてはならなかった。

「123便には操縦室の作業に専念できるよう最大の支援をするとともに、同便が他の航空機に影響を与えないよう注意を払った」

午後6時56分、航空機からの信号を把握できないことを示す「CST」の文字が出た後、

123便の表示はレーダー画面から消えた。「経験したことのない強いショックを受けた。

助けられなかった喪失感と、墜落したという衝撃が同時に去来した。一方で、直ちにはその事実を受け入れられなかった」。


◆コメント:犠牲者の方々のご冥福を祈ります。

もう、あれから25年も経つのですね。何度思い出してもあまりに辛い、悲しい事故です。

私の身内や知り合いが乗っていたわけでもないのに。まして、ご遺族の心中は察するにあまりあります。

1985年8月12日、(当時の)日本航空123便、東京発大阪行きのボーイング747型機が、18時12分、羽田を離陸し、

18時56分30秒頃、群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に墜落しました。乗客・乗員524名のうち520名が亡くなりました。


私は、このとき8月第2週で会社の仕事が忙しくなかったので、早めに退社し、自宅最寄りの駅から、

自宅に歩いて帰る途中、小さな書店で本か雑誌を立ち読みしていました。この店の店主はいつもNHKラジオを聴いていました。


突然、ニュース速報が流れ、

乗客およそ500人を乗せた東京発大阪行きの日本航空機がレーダーから姿を消し、安否が気遣われている

という内容でした。その頃、NHKキャスターだった木村太郎氏が番組を中断して臨時ニュースを伝えた映像を録画していた方が

おられます。最初はテロップが流れますが、再生開始後2分45秒過ぎにニュースに切り替わります。これが第一報です。






繰り返しますが、私は同じ内容を書店のラジオで聞きました。いくら航空関係の素人と言えども、

航空機がレーダーから姿を消した、ということが、何を意味するのか、考えれば分かります。

あまりのことの重大さに、膝がガクガクと震えたのを覚えています。


◆コクピット・ボイスレコーダーの音声はTBSのスクープで公開されました。

ボイスレコーダーには、パイロット達と航空管制官の通信、コクピット内での会話が記録されていますが、

それを文字に起こした資料はいつからは調べられなかったが、比較的早く公開されていましたが、

ボイスレコーダーの音声そのものを入手し、スクープで放送したのはTBSです。


2000年8月8日の「ニュースの森」です。これを聴いた日本人は、皆初めて、

文字では分からなかった、コクピットクルーたちの懸命の努力を知ったのです。

彼らは、管制官に機体が「アンコントローラブル」(コントロール不能)と告げているのですから、

高浜機長が「これはだめかもわからんね」という聞いているこちらの胸が痛くなるぐらい絶望的な言葉を

発する前から、ほぼ確実に数分から数十分後には自らの生命が絶たれることを認識していたに違いありません。

それでも彼らは、何とか乗客を助けられないか、との使命感で、本当に最後の最後まで、奮闘している。

涙無くして聴けません。

Flashと音声を合成したファイルです。


123便ボイスレコーダー



この音声が公開されてから5年後、TBSは事故から20年目、ボイスレコーダー公開までのいきさつを

ドラマ化しました。それに関しては、

「ボイス・レコーダー」(TBS)視聴後、雑感。ココログ

に書きました。

この音声を聴くのはつらいけど、犠牲者や遺族の方々の無念や悲しみを思ったら、比べものになりません。

なお、今回、この稿を書くにあたって、ウィキペディアの日本航空123便墜落事故を参照したのですが、気になる記述を発見しました。

その他の中程に、
機長の発した「これはだめかもわからんね」という言葉は、インターネット上で慣用句となっている[21]。

とかいてあるのです。そのリンク先の記事、ITmediaニュース:ネットで語り継がれる機長の言葉、事故の記憶を読むと

完全にふざけて、高浜機長の言葉を使っている奴がいるというではありませんか。

敢えていいますが、そういうのを「人間の屑」というのです。ボイスレコーダーを聞いて、爆笑したというのは、

ネット(これは、どうせ「2ちゃんねる」でしょう)では、わざとそういう他人が嫌がるようなことを書く奴がいるのは

勿論知っていますが、冗談でも、いや、そもそも冗談にしてはいけないことがあります。

それが本当にわからないような馬鹿は死んだ方が良い。と思います。

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2010.08.11

「『オールフリー』出荷停止=発売1週間、生産追いつかず―サントリー」←ノン・アルコール・ビールが売れる理由に関する一考察。

◆記事:猛暑で売れすぎ…販売休止 サントリーのビール風味飲料「オールフリー」(8月10日12時51分配信 産経新聞)

サントリー酒類は10日、今月3日に新発売したノンアルコールのビール風味飲料「オールフリー」の販売を

一時休止すると発表した。猛暑と健康志向で人気が集中。

当初の生産計画を上回る受注があり、生産が追いつかないためだとしている。

同社が一時販売休止を行うのは、2005年7月のプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ」以来、5年ぶりという。

オールフリーは同社の武蔵野工場(東京都府中市)のみで生産。8月までに

当初30万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を生産する計画だったが、

10日時点ですでに40万ケース分の受注があった。

同工場だけでは生産が間に合わないため、8月中のオールフリーの出荷は見送ることにした。

同社では「9月上旬を目標に販売を再開したい」とし、オールフリーの増産体制を検討している。



オールフリーは「アルコール0%」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」の3要素を実現した

世界初のノンアルコールビール飲料。コンビニエンスストアなどの店頭想定価格は

350ミリリットル缶で143円前後。10日時点で約20万ケースを出荷したという。

ノンアルコールビール飲料をめぐっては、キリンビールが昨年「フリー」を発売し、大ヒット。

今月3日には、アサヒビールがカロリーゼロを両立した新商品「ダブルゼロ」を、

またサントリー酒類が「オールフリー」を発売し、販売競争が激化している。


◆コメント:ノンアルコールビールとは何か。

記事にあるとおり、ノンアルコールビールの日本に於ける「先駆者」はキリンで、

昨年「キリン・フリー」が発売された頃、暫く入手出来ないほどでした。

あまりにも売れるのを見て、ビール会社他者も、「ヤバい」と思ったようで、次々に類似製品が出来ました。

キリン・フリーは、アルコール度数はゼロなのですが、カロリーは若干あるのです。

そこで、その上を行かねばと思ったのでしょう。

今月、アサヒビールは、「ダブルゼロ」を発表しました。アルコール分もゼロ。カロリーもゼロ。

但し、非常に厳密に言うと完全にカロリーゼロではなく、「栄養表示基準」という国が定めたルールでは、

100ml当たりエネルギー5kcal未満の製品は「カロリーゼロ」と表示できるのです。

「ダブルゼロ」はアルコールはゼロだからアルコール由来のカロリーはゼロですが、

良く見ると糖質(炭水化物)が100mlあたり、0.9g入っています。糖質とは

「副原料として使用している、コーン等からつくられたシロップ状の原材料」

だそうです。ごくわずかですが、炭水化物です。ご飯と同じものですから、カロリーが発生する。

そうしたら、サントリーは「オールフリー」を発表し、

キリン・フリーやアサヒ「ダブル・ゼロ」には(ごく微量ですが、)含まれている糖質までカットした。

それで、8月3日の発売からわずか一週間で飛ぶように売れて生産が追いつかず、

冒頭の記事にあるように販売を一時止める、と。その間に大急ぎで大量に作るつもりなのでしょう。


◆酒に強い、弱い、飲めない、はアセトアルデヒド脱水素酵素の型で決まります。

この部分はアンチョコ(ウィキペディア)丸写しです。

アルコールを飲むと、肝臓で代謝されて、アセトアルデヒドという物質になる。

それをアセトアルデヒド脱水素酵素が分解して酢酸にする。


そのアセトアルデヒド脱水素酵素には大きく分けて3つの型がある。

GG型:酒に強い。白人、黒人は全員、これ。強いが依存症になりやすい。

AG型:飲めるが弱い。毒性の強いアセトアルデヒドを分解する能力が低い。

AA型:「一滴も飲めない」タイプ。飲酒してはダメ。


黄色人種の45パーセントはAG型かAA型。何故か黄色人種特有。


◆アルコールに弱いAG型にも「ビールを飲みたい」という心理が存在するのです。

お酒が好きな方は、

酒ってのはアルコールを含んでいるからこそ酒なんで、酔いたくないなら、麦茶でも飲んでいれば?

とおっしゃいます。しかし、大袈裟にいうと「心ない言葉」なのです。


ビールという飲料は固有の喉ごしがあり、それは麦茶でも、コーラでも経験出来ない。

ノンアルコールビールが売れるのは、飲酒運転を避けるため、という場合もあるでしょうが、

多分、酒飲みにとってはあまりにも物足りないと思います。

ノンアルコールビールを買うのは私のようなAG型だと思います。AG型は人にもよりますが、

いくらビールの喉ごしが欲しいといっても、弱いのですから、普通のビールを飲んだら、

そうですね。350ml缶を一本飲んだら顔が真っ赤になる。私なんか白目まで赤くなる。

若い頃、職場の人に「まあ、飲め」とやられましたが、尋常ではないほど顔が赤くなるので、

無理に飲ませると、ヤバいと思うのでしょう。あまり無理強いされたことがありません。

接待などで無理に飲むと、アセトアルデヒドが分解できないから、夜中に猛烈な頭痛に襲われたりします。

AG型は飲んでしまったらなるべく早く利尿作用があるコーヒー(熱いのは大量にのめないので、アイス)か

水を大量に飲んで、アルコールを尿で排泄すべきなのです。

私の母なんか、もっとすごいですよ。恐らくAA型ではないかと思います。

「奈良漬け」を食べただけで顔が赤くなるのです。

お酒の好きな方は、そういう体質の人種が結構存在することを覚えておいて下さい。

飲める方々が飲むのは、勿論、少しも構いませんが、AA型、AG型に無理に飲ませてはいけません。

それはさておき、私のように、
「本当は飲めるものならビールを飲みたいが、気分が悪くなるから止めておこう」

と諦めていた者がいるのも事実。だから、私にとってノンアルコールビールは福音なのです。

多分、私と同じような人が日本にはかなりいたのでしょう。それが売れる要因のかなり大きな部分を

占めていることは、ほぼ、間違いがない、と思います。

何となく、お分かり頂けたでしょうか?

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2010.08.10

【音楽】カラヤン=ベルリン・フィル「ロッシーニ、スッペ序曲集」私事ですが、50歳になりました。

◆1960年8月10日午前3時8分、東京で生まれました。

本来、「JIROの独断的日記」には極力私事は書かない、つもりでした。

私如きが50になろうが、60になろうが、言うまでもなく、天下国家には何の関係もない。

読者の皆様にとっても、どうでも良いことです。誰にでも誕生日はある。

私は読者の皆様のお誕生日、極めて限られた方々しか存知あげません。

ですから、私は

「自分の誕生日を祝ってくれえ」

というつもりで書いているのではないのです。それは本当です。

ただ、やや感無量です。子供の頃から心配性で、ウジウジ、メソメソ、クヨクヨしてばかり

だった私ですら(全然順風満帆ではなく、人生の5分の1はうつ病に罹ったままですが)、大人になっている。


最近、若い方が、結婚もしないし子供持ちたくない、と言っていると聞きますが、

こんな私ですら何とかなっているのですから、きっと何とかなりますよ。

と、申し上げます。

もう一つ、当たり前の事ですが、自分が年齢を重ねるということは、世の中で、

年下の人が増える。今年は1980年生まれの人が30歳なんですよね。

それに、驚く。評判の「ゲゲゲの女房」の松下奈緒さんなど、

1985年生まれ。私が社会人になった翌年に生まれたひとが、すっかり大人になっている

のを見ると、愕然とすることがあります。

ま、この話はここまで。


◆音楽を聴き始めた頃から、今でも時折聴くカラヤン=ベルリン・フィルのロッシーニとスッペ。

世の中のクラシック愛好家の中には、次から次へと、聴いたこともない作曲家の作品を

「発掘」して喜んでいる人が昔からいます。それは勿論、自由なのですが、

私の場合、一度気に入ると、何十回、ときには何百回も聴きます。

だから、「聴くレパートリー」がなかなか増えません。


今日は見栄を張らずに(いつもは見栄を張っているということではないのですが)

オーケストラの夢中になり始めた小学生から中学生の頃に、

散々お世話になった、カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の

「ロッシーニ」や「スッペ」の序曲集から何曲か。

忘れないうちに引用元を紹介しますと、ロッシーニ,スッペ:序曲集です。

何度か録音してますから、他のでも構いません。


◆ネットで有難いと思うのですが・・・

子供の頃から確かに何百回も聴いた録音ですが、当然ながら「レコード」です。

つまり、「音」しか知らなかった。ネットで動画共有サイト(YouTubeなど)が

出来たことにより、カラヤン=ベルリン・フィルが演奏する映像を見ることが出来ます。

「ウィリアム・テル」序曲なんて、レコーディングだけかと思いましたが、カラヤンはステージでも

何度も演奏してます(大晦日恒例、ジルベスターコンサートなどが多いですが)。


その映像をみて、思わず涙腺が緩んでしまったのですが、カラヤン=ベルリン・フィルは、

このような、「ポピュラー名曲」でも、全身全霊で演奏しているのです。

その、音楽に対する真摯な姿勢を見て、とても感激しました。

さて、能書きはこの辺で。


◆スッペ、ロッシーニ、それぞれ二曲。

本当はカラヤン=ベルリン・フィルのこのような「小品」の演奏を

全部ご紹介したいのです。しかし、膨大な録音があります。

思い切って二曲ずつに絞りました。


まず、ロッシーニ。


歌劇「どろぼうかささぎ」序曲






スネアドラムをステージ上、左寄りと右寄りに敢えて離れた位置で叩かせ、ステレオのような効果をねらっています。


歌劇「ウィリアム・テル」序曲


ロッシーニは天才ですが、この曲を30代で書いて、作曲家としては引退してしまうのです。

食道楽だったのですね。しかし、40前に引退して悠々自適とは、怠け者の私から見ると、

実に羨ましい。






次はスッペ。


喜歌劇「軽騎兵」序曲







特に「解説」要らないでしょ?次もです。



喜歌劇「詩人と農夫」序曲





いずれも楽しい。それで、十分です。

それでは。

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2010.08.09

「1面に原爆忌慰霊の灯籠流し=米紙」←ワシントンポストですが、絶対謝らないのが外人です。

◆記事:1面に原爆忌慰霊の灯籠流し=米紙(8月8日0時34分配信 時事通信)

7日付の米紙ワシントン・ポストは、広島市を流れる元安川で6日行われた原爆犠牲者の霊を慰める灯籠(とうろう)流しの写真を1面に掲載した。

同市の平和記念式典にルース駐日米大使が米政府代表として初めて出席しただけに、関心の高さをうかがわせる。


◆コメント:写真は色々載せてますけどね・・・。

灯籠流しの写真を載せたワシントンポストは、ウェブ版でもかなり、広島の人々の写真をのせています。

ライフという雑誌が原爆投下1ヶ月の広島・長崎で撮った写真も あります。

全然無視するより良いんですけど、アメリカ人の6割は原爆投下が終戦をもたらした、と言ってますが、

実は、彼らは無知なのです。

原爆投下後、米戦略爆撃調査団という政府の調査団が日本に来て、日本各地を視察・調査した報告書をまとめました。

それは、終戦の翌年、原爆投下を決めたトルーマン大統領に提出されましたが、最も重要な指摘は、

あらゆる可能性を考えに入れても(原爆投下、ソ連参戦、本土上陸作戦がなかったとしても)1945年11月1日までに(日本は)無条件降伏していただろう

という箇所です。

それをアメリカ人に知らしめないと意味がない。

今の広島の写真のページ、10枚目の原爆ドームの写真の横のコメントは、
いまだかつて、この原爆ドームを訪問したアメリカの大統領はいないが、パール・ハーバーを訪問した日本の首相もいない

とかいています。

真珠湾攻撃はルーズベルトの情報部は全て暗号を解読し、通信を傍受し、いつ実行されるか

知っていて、敢えて、「汚いジャップ」を印象づける為にハワイの太平洋艦隊に、知らせなかったのです。

そして、パールハーバーで日本の戦闘機はメリカの非戦闘員を攻撃してません。

アメリカが広島と長崎に原爆を投下したのは、非戦闘員の無差別殺戮ですから、

歴とした「テロ」なのです。

そういうことぐらい、アメリカ人は、分かって欲しいですね。

今日9日は長崎に原爆が投下された日です。

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2010.08.08

映画「スウィングガールズ」を覚えていますか?

◆わずか6年前に公開された映画なんですけど、皆、忘れてますね。

世の中の動きは誠に慌ただしく、制作されてからわずか6年の映画が、どんどん「古い映画」になってしまいます。

矢口史靖監督の映画作品、「ウォーターボーイズ」に続いて制作されたのは「スウィングガールズ」で、2004年9月11日公開です。

この映画は確か、かなりヒットして、映画公開後、俄に管楽器を始める少年少女が増えたそうですが、

多分、大多数は既に楽器がホコリを被っているのではないでしょうか。

しかし、この映画がきっかけで、本気で正式にトロンボーンのレッスンを受け始めたお子さんが少なくとも1人はいます。



それはさておき、私はこの映画が公開されたときには映画館では見ることがなく、後にDVDで

初めて観たのですが、それは劇中の演奏は全て本当に出演者自身によるもの(吹き替えではない)と

いう話に興味を抱いたからです。

3年前の2月。かなり詳しくブログに書きました。

記事にした時点で、世間の熱はとっくに冷めていたわけですが、遅れてこの映画にハマッた私は、

数年遅れで、かなり気に入りました。DVDは最初最も安いのを買ったのですが、

それではどうしても満足できずに、最も高いプレミアムエディションを買い足したほどです。


◆映画本編の演奏シーン。

映画本編は、「東北音楽祭」での「スウィングガールズ」たちの演奏がクライマックスとなります。

そのシーンをご覧下さい。






これは、2003年8月中旬から撮影されたのですが、主な出演者は5月に楽器を始めたばかりで、

わずか三ヶ月では、本来むりです。が、世間の、「音楽」や「楽器演奏」に対する認識は

この程度なのか、この映画のプロデューサーは、最初楽器指導の先生に、どれぐらいの時間があれば、

演奏可能になるか?と尋ね、東京音大トランペット科卒でN響の津堅直弘さんの弟子、山口れお(本名)氏は、

1年ぐらいあればどうにかなるんじゃないですか?

と、至極当然の返事をしたそうです。ところがプロデューサーは
「冗談じゃない。演奏団体を結成するわけではなくて、映画の演技の一部として、楽器を演奏するだけだ。3ヶ月で何とかならないか」

といったそうです。映画の為だろうが、何だろうが、楽器をキチンを吹けるようになるためには、

本当は1年でもまだ早いぐらいなのですが。

しかし、どうしようもないので三ヶ月で何とかしてしまったのです。

尤も、全員が初めて楽器を持つわけではなく、演技は素人だけれども楽器は吹ける、という子を確保しています。

それでなければ、あまりにも非道い。但し主演の上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太は、

本当にゼロからの出発だったのです。


◆特典映像のウチ、興味深いもの。

まず矢口史靖監督が、何故、「ビッグバンドと女の子」をテーマに映画を撮ろうとしたか、

について述べているインタビュー映像です。

ヘラヘラしたプロデューサーが「1年なんてとんでもない。3ヶ月で何とか」という場面も含まれています。

映画の始まり





楽器練習

最初は、「上手い、下手」以前の状態です。






演奏シーン

5月に練習を始めて、8月には映画のラストシーンを含む演奏シーンを撮ってしまったのです。






この映画は五月蠅いことを言えば、ツッコミどころ満載なのですが、

まあ、楽しいから大目に見ることにしましょう。

ただ、日本人はあまりにも、忙しなく、忘れっぽいので、この映画のことなど、

当時の観客はもとより、出演者たちも忘れているのではないか、と思い、唐突ですが、

映像を載せました。


◆キャンペーンツアーの映像


これはプレミアム・エディション固有の映像でしょうか。

「スウィング・ガールズ」たちは、映画の封切り前も後も、東京のみならず、映画の舞台となった、

東北各地で「街頭ライブ」をおこなっています。映画どおりには行かず、ソロの子が見事に失敗したり、

悲喜こもごもです。







渋谷パルコ前。






東北で特に盛り上がった青森県南郷村での演奏(1/2)。






東北で特に盛り上がった青森県南郷村での演奏(2/2)






まあ、ヘタクソですけど、時に妙に心の琴線に触れる、ということがあります。

皆様が同じ感想をお持ちになるかは分かりませんが、私はいまだにこの映画が、気に入っています。

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2010.08.06

【音楽】暑いですなあ。こういう時には金管でバッハを聴くに限ります。

◆暑いのには慣れているつもりでしたが、今年はさすがに異常です。

私は元来汗かきの癖に、会社の「クールビズを可とする」の通達を無視して、

猛暑日でもネクタイを締め、スーツを着て通勤しております。

寒さより、まだ暑い方がいいのですが、さすがにこの猛暑の連続により、

体力を消耗するようです。特に木曜日(今は金曜日の2時50分ですが)が

「まだ、あと一日あるのか」と思うと、キツイです。この原稿のタイトルを打った直後に

パソコンの前の椅子に座ったまま2時間半も眠ってしまいました。

時事問題で採り上げるべき事はありますけれども、ちょっと書く気力がございません。

バッハを金管で聴いて頂きます。


◆以前からお薦めしているDVDからバッハの超有名曲二曲です。

呆気にとられるほど上手いのですけどねえ・・・。

やはり、世のクラシック・ファンはラッパになど、あまり関心がおありにならないようで、

数年前まで買えたCDがAmazon、HMV、TOWER RECORDS、の何処でも「入手不可能」になっている場合が多くて

残念です。聴くだけじゃつまらないから演奏している映像をご紹介します。

「引用」のつもりで載せるのですが、著作権侵害で削除されてしまうかも知れないので、

悪しからず。


引用元は、Bach for Brass / German Brassです。

二曲だけ、載せます。あまりにも有名な二曲。


カンタータ147番「主よ、人の望みの喜びよ」BWV 147





曲の冒頭に旋律を担当しているのは、フリューゲル・ホーンという楽器です。

トランペットと吹き方は同じですが、トランペットよりも柔らかい音がします。

ジャズでよく使われます。クラシックでは、このようなブラス・アンサンブルで使ってますが、

オーケストラで見かけることは、ありません。


この団体は実に色々な楽器を使うのです。編曲を担当し、トランペットの謂わば首席

(オケではないから、そういう肩書きはありませんが、要するに一番中心的な奏者、ということです)の、

マティアス・ヘフスという人はトランペット、フリューゲルホーン、コルノ・ダ・カッチャ(「狩りのホルン」の意)

など、トランペットもB管、C管、ピッコロB管とかありますので、17種類もの楽器を使い分けるそうです。


次は、管弦楽組曲第三番から「エア」。要するに、「G線上のアリア」です。


BWV 1068 Air







特に説明は要りませんね。

これを演奏しているのは、ライプツィッヒの聖トーマス教会というところですが、

バッハは、この教会の音楽監督を長く務め、更にバッハのお墓もこの教会にあります。

まさにバッハゆかりの地そのもの、で演奏されるバッハを「見る」のは独特の感慨があります。

今までに何度もこのDVDをお薦めしましたが、今日もまた、お薦めします。

それでは。

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2010.08.05

「衆院予算委:首相、平身低頭 谷垣氏「消費税、言葉軽い」初の予算委、身内冷ややか」←お前らの仕事は何だ?

◆記事:衆院予算委:首相、平身低頭 谷垣氏「消費税、言葉軽い」 初の予算委、身内冷ややか(毎日新聞 2010年8月3日 東京朝刊)

参院選での民主党大敗後、初めての国会論戦が2日、衆院予算委員会で始まった。参院で野党が多数を占めるねじれ国会で、

法案成立に野党の協力が不可欠となったことを受け、菅直人首相は自民党の谷垣禎一総裁の質問に低姿勢の対応に終始した。

消費増税や財政再建に向けた谷垣氏の積極的な問題提起に対し、首相は「(民主)党での議論をお願いしている」と述べるにとどまり、

「菅カラー」を打ち出しきれない場面が目立った。予算委では民主党の議員から公然と首相批判が飛び出し、

党内外で孤立感を深める首相の姿が浮かび上がる論戦となった

「ねじれ国会が国民に必要な政策が実行される場になるよう、野党にも臨んでもらえればありがたい」

論戦の冒頭、こう呼びかけた首相に対し、野党第1党の総裁は前向きだった。谷垣氏は財政再建について

「出血(財政赤字)を止めないと、財政健全化の道は開かれない。私たちも反省しなければならない」と指摘。

従来のような政権批判は控え、自民党政権当時の反省を踏まえた提案型の質問となった。

これに対し、首相の答弁には歯切れの悪さが際立った。谷垣氏が9月14日の民主党代表選に向け、

「(消費増税を)やる気はあるか」とただすと、首相は参院選大敗を踏まえ、

「私が先走って、混乱を招いた反省もあり、具体的に言うのは控えたい」と述べるにとどめた。

谷垣氏は「参院選で言い、代表選で言わない。首相の言葉は軽い」と皮肉った。

この後、質問に立った自民党の石破茂政調会長は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を取り上げた。

石破氏は「首相自ら沖縄に出向き、罵倒(ばとう)されようがやる決意があれば、全力で支える」と強調。

しかし、首相は「わが党の沖縄(県連)との議論も十分にこなれてない」と消極的だった。

参院選大敗により、首相の求心力は低下する一方。予算委初日で目立ったのは、民主党議員の冷ややかな質問だった。

同党の伴野豊氏は「政権も政治家も長さではない」と述べ、首相の進退問題に言及。山口壮氏も

「首相が唐突に消費税10%の話を持ち出し、誤解を招いた」と述べ、首相の対応を重ねて批判した。


◆コメント:要するに国民生活なんかどうでもいいんだな?

日本国憲法第41条は、

国会は、国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である。

と規定しているが、予算委員会の与野党の質疑応答を見ていると不愉快極まりない。

自民党は、参院選で民主党に勝ったといって大得意。

昨年の衆議院選挙で野党となってから味わった「屈辱」を谷垣自民党総裁が筆頭となり、

菅直人内閣総理大臣を、あたかもネコがネズミをいたぶるように、執拗に揚げ足を取り非難し、憂さ晴らしをしている。

憲法の規定にあるとおり、国会は法律を作る。予算案を通すのがまず仕事だ。即ち主権者たる国民の不利益を極小化するため、

与党も野党も存在する。それを忘れて、狭い政治家の世界で、自民党が
民主党、思い知ったか?ザマを見ろ

という、チンピラ同士のケンカをしている場合ではない。自民党が参院選で民主党より議席をとったからと言って、

今、衆議院を解散し、もし自民党が政権政党に返り咲き、谷垣内閣総理大臣が誕生したら、

万事日本の未来が開ける、と有権者が考えているわけではない。


民主党議員も馬鹿だ。小沢一郎がまた、陰で陰険にうごいているのだろうが、

予算委員会で、自分の党の最高責任者の選挙責任、つまり消費税率増税を打ち出したことが

敗因だったと、愚痴をこぼしても仕方がない。選挙は終わったのだ。

財政はいずれ健全化しなければならないが、今はとにかく、デフレを収束させる為には、

どうしたらよいか。日銀は限りなくゼロ金利に近い政策を取り続けており、金融政策での景気浮揚は無理だ。

経済産業省は2011年度の税制改正要望に法人税率5パーセント引き下げを盛り込む方針を固めた、と

新聞が報じているが、法人税を引き下げろというのは半ば外資の参入を容易にするための米国からの

プレッシャーだし、法人税率を引き下げ企業収益が改善してもそれは、個人所得、つまり給料には

ただちに反映されないから、個人消費は伸びない。

私は前から何度も書いているが、デフレを止め、景気回復を本格化させる為には、例え一時的に、

更に財政収支が悪化しても、所得税減税、地方税減税を強制し、家計の可処分所得を増やすべきだ、

と思う。家計が使えるお金が増えないと、財・サービスが売れないのだから、デフレスパイラルに陥る。

社会主義国家ではないから、国家が企業にたいして従業員の給与を増やせ、と命令することも出来ない。

個人所得を増やす為には従って、減税するしかない。アメリカの欧州も景気の先行きは不透明で外需はアテにならない。

内需を喚起するためには特定の財政出動により、需要を創出する手段もあるが、全ての業種に平等に効果をもたらさない。


頭の悪い私が必死に考えてもこれぐらいしか思い付かない。国会議員のセンセー方は、

国権の最高機関の成員である。さぞかし優秀だろう。もっと良い方法があるなら、早く実行するべきで、

国会での議論も「どうすれば、景気を活性化できるのか」に焦点をしぼれ。

繰り返すが、選挙に勝った自民党はいつまでもガキのように、
民主党、思い知ったか?ざまあみろ。

と憂さ晴らしで無駄に時間を使うな。


民主党員も仲間割れしているところをテレビで全国で見られたら、ますます、
こいつらが政権政党でいいのかな?まさか本気で小沢一郎を総理にする気ではないだろうな?

と、国民から頼りなく見られるのだ。消費税率引き上げを口にしたのが、敗因であることは、

菅首相が一番、骨身に沁みて分かっているのだから、民主党員がこれ以上責めるのは余計だ。

そんなヒマがあったら、国会議員ども。本来の仕事をしろ。それぐらい分かれ。

お前ら、全員年収3千数百万も貰っているだろう。全部、我々が働いて納めた税金なのだ。

納税者が苦しんでいるときに公僕が遊んでいる場合ではないだろう。

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2010.08.04

「<熱中症>9週間で2万超を病院搬送 98人が死亡…消防庁」←生命の問題だ。本来国が予防・対処法を啓蒙すべし。

◆記事:<熱中症>9週間で2万超を病院搬送 98人が死亡…消防庁(8月3日20時13分配信 毎日新聞)

熱中症で病院に搬送された人が5月31日から8月1日の計9週間で2万1032人に上ることが総務省消防庁のまとめで分かった。

うち98人が搬送直後に死亡した。

死者は08年(7~9月)47人、09年(同)16人で、今年は異例。

入院後の死亡を含めると死者はさらに増加するとみられ、同庁は「熱中症は環境要因が大きく予防は可能」と注意を呼び掛けている。

搬送されたのは、65歳以上が9994人で半数近くを占めた。842人は3週間の入院を要する重症だった。

10万人あたりの都道府県別搬送人数では愛知が28.01人と最多。群馬、埼玉、三重、栃木、岐阜、福島各県も20人を上回った。

週ごとでは7月19~25日が9895人と最も多く、前週(同12~18日)の1853人から急増。

同26日~8月1日は5460人で2番目に多かった。


◆コメント:注意を呼びかけているといっても、年配の方はネットなど見ない。

熱中症に関しては、かつて、

2007年08月11日(土) 「群馬・館林38・3度…猛暑列島、熱中症・水の事故相次ぐ」←熱中症と熱射病と日射病 ココログ

に書いたが、概念的なことを述べただけで、予防とか対策に関しては触れていないので、改めて記す。


環境省のサイトの中には、環境省熱中症予防情報サイトがあり、その中に、熱中症環境保健マニュアルに詳しい記述があるが、

「わかっていないな」と思う。

今年の暑さは、私の半世紀の人生でもちょっと記憶にないほど、一種の「不気味さ」を覚える。

毎年熱中症で亡くなる人はいるが、これほど、毎日、熱中症で人が死ぬ、というニュースを見た記憶が無い。

多くは年配の方であるという。だとすると、インターネットのこのような見つけにくい所に小さい文字で、

くそ真面目に「熱中症とは何か?」から細かい字で書いても、お年寄りが読む訳がない。


参院選の前には与党も野党も盛んにテレビ、新聞を使っていたが、そんなことより、

今年の暑さは人命に関わるのであるから、熱中症予防・対処の要点を出来るだけ少ない項目に絞り、

誰にでも理解出来る言葉で、テレビや新聞を用いて国民に知らしめるべきである。


国がやらないから、わたしがやる。

NHKの朝の情報番組あさイチで熱中症の特集を組み、

杏林大学高度救命救急センター、山口芳裕教授を招き、説明を受けていたことが分かった。

こういう大事なことは番組サイトに文字情報として保存するべきだと思うが、気が利かないことに

それをしていないので、NHKオンデマンドにカネを払ってネットで見た。その音声の一部を添付する。

恐縮だが、中途半端なところから録音を開始してしまったが、

「熱中症とは」をドクターが説明するところから始まる

NHK「熱中症予防・対処」







著作権云々と言っている場合ではないと思う。

ただし、これはこの番組の2日前から視聴者に熱中症の体験談や質問をつのり、それに沿ってアナウンサーが

質問して、ドクターが答える、という形式になっており、少々まだるっこしい。

私が認識出来る限りの要点を記す。
【熱中症とは何か】

熱中症とは、暑さや熱で体温の調節が上手く機能しなくなり、体温がどんどん上がってしまう。或いは大量の汗をかいたことにより、体内の水分や塩分を失って起きる色々な症状の総称である。


【熱中症の症状】

軽度= 軽い立ちくらみや眩暈、こむらがえり(←血中のナトリウム濃度が低下することで筋肉が痙攣することで起きる)。

中程度=激しい頭痛、吐き気、身体の非常なだるさ、

重症= 痙攣、意識の混濁、昏睡状態


【喉の渇きは目安にならない。】

(喉が渇いていなかったのに、熱中症になった、という視聴者の体験談あり)

人間が喉の渇きを明確に覚えるのは、血液中の水分の10パーセント以上を失ったときである。

しかも、喉の渇きには個人差があるし、年を取ると段々、渇きを感じる感覚が鈍くなる。

したがって、喉の渇きを目安にして水分摂取を考えるのは危険である。

【熱中症発症の危険が高まる温度】

30℃が目安。32℃を超えると発症が急激に増える。

【子供(幼児)は特に注意】

子供は身体が小さいので、大人よりも簡単に暑さにより身体が温まってしまう上に

発汗による体温調整機能が未発達なので、ただでさえ危険である。

加えてベビーカーに乗せて歩いていると、ベビーカーの位置は低く地面に近く、

舗装道路の照り返しが強いので、子供が感じている温度は、母親より3~4℃高いと言われている。

陽射しが強いときに赤ん坊をベビーカーに乗せて長時間移動することは極めて危険である。

【水分補給頻度・摂取量等】

熱中症予防には「こまめな水分補給を心がけよ」というが、具体的には、

家庭で屋内で普通に家事をしているような場合は、30分ごとに一口。

買い物に出たり、庭の草取りをするような屋外作業時は、30分ごとにコップ一杯。

ポイントは、「30分ごと」であり、喉が渇いていなくても飲むことが大切だ。

高齢者は飲みたがらない人も多いので、周囲が気を付けて、半ば強制的に飲ませることだ。

【効率的な飲み物】

真水に近いほど、すぐに尿となって排泄されやすい。

薄い塩水や、少しレモン汁を垂らすとか、梅干しを入れると大分違う。

【ビールなどアルコール飲料は水分補給にならない。】

(釣りに行き、ビールで水分補給すれば良いと思って飲んだら、帰りに39℃も熱が出たという視聴者の体験談)

アルコールは、それを分解するために水分を必要とするため、身体の水分を使う。さらにビールには利尿作用があり、

尿として水分を排泄してしまうので、結果的には、脱水に近づく。

ビールを飲んだら、寝るまえに別途水分補給する必要がある。

【扇風機も熱中症予防の効果がある】

(エアコンを嫌う年配の人が多いが、という視聴者の質問に答えて)、

熱中症の原因は主に温度と湿度だが、風通しも関係する。

温度が高くても、空気の流れを作ることにより、身体にまとわりついた非常に湿度の高い

空気の層を吹き飛ばすことで、新たに汗が気化しやすくなる。その意味では、扇風機も効果がある。

【熱中症になってしまった場合の対処】

(視聴者から、「息子の野球の応援に野球場に行った帰りに熱中症になった。コンビニで氷を買って

首の後を冷やしても効果がなく、家に帰ってから水風呂に入ってもだめで、結局病院で点滴を受けるハメになった」

との経験談が寄せられた。)

兎に角冷やすという考え方は間違っていない。特に体温が40度を超えている場合は、

如何に速く冷やすか、が、生命を救うポイントになる。

ただし、冷やすのは、首の両脇、脇の下、足の付け根など、太い血管が身体の浅いところを

通っている場所が効果的である。

水風呂は効果がない。冷たい水に接触した体表面の血管が収縮してしまうからである。

その結果、却って身体から熱が逃げにくくなり、身体に熱がこもる。逆効果である。

冷たいタオルや霧吹きやシャワーなどで身体をぬらし、扇いで、水分を気化させ、

その気化熱で身体を冷やすような方法を取るべきである。

【予防には、朝食をしっかり摂ること】

朝食には、水分、塩分、暑さに対抗するために必要なビタミンC、ビタミンB1、各種ミネラルが含まれている。

これらを十分補給してから出かけることが極めて大切である。

以上、全て、ドクターが番組で話していることである。

私は熱中症になったことがないけれども、「水風呂は逆効果」など、言われてみれば理屈はわかるが、

如何にも素人が間違えて、やってしまいそうな「対処」である。

やはり、専門家の話を聞くことは良い事だ。

全くの受け売り。音声を文字に起こしただけだが、お役に立てばなにより。

それでは。

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2010.08.03

【音楽】暑いですなあ。こういうときはバッハの「ロ短調ミサ」(カラヤン)に限ります。

◆タイトルには何の意味もありません。真面目に考えないで下さい。

暑いときには、バッハを聴こうが、カラヤンの何を聴こうが暑い訳ですが、

気分的にですね。特に信仰心などなくても、宗教曲など聴いていると気持が安まることがあります。

世俗を忘れるっていうことですね。ロ短調ミサは約半年前にご紹介しました。

2010年02月10日(水)【音楽】取っつき難そうですが、実はそうでもない、バッハ「ロ短調ミサ」ココログ

この時は、ごく常識的にバッハ研究・演奏の第一人者(第一人者、沢山いるんですけど)、ヘルムート・リリングの演奏でした。

今日は、一般には「ロ短調ミサ」を聴こうという人が選択肢に入れない、カラヤン=ベルリン・フィルで聴いて頂きます。

カラヤン=ベルリン・フィルといったら、どちらかというと、R・シュトラウスとかワーグナーとか、

大編成で「ジャーン」というイメージです。しかし、以前カラヤンのブランデンブルクなどご紹介しましたけど、

カラヤンのバッハ、ヘンデル、ハイドンというのはとても良いのです(少なくとも私は好きです)。


◆カラヤンは「ロ短調ミサ」を2回録音しています。

「ロ短調ミサ」をカラヤンは2回録音していますが、随分時を隔てておりまして、

一回目は1952年~1953年にかけて。これは録音が古いですけど、希代の名ソプラノ、シュワルツコップという

歌手を起用しており、「伝説的名演」とか言われてますが、実は私は聴いたことがありません。

ただシュワルツコップって人は確かに名ソプラノです。やろうやろうと思っていて、出来ていないのですが、

マーラーとかリヒャルトシュトラウスのの歌曲集を聴くと、確かに素晴らしい声と技術と音楽性なのです。

言葉で書いても仕方がないので、シュワルツコップは今日はおいといて、カラヤン2回目の「ロ短調ミサ」。

これは1974年録音です。それでも、今の若い方にとっては36年前ですから「古い」録音かも知れませんが、

私は既に中学2年でしたから、そんなに古い感じがしないのです。名演だと思います。

音源は、バッハ:ミサ曲 ロ短調 です。

Amazonだと2,375円。HMVTOWER RECORDSでは送料別で2,500円でした。


◆それでは、お聴き下さい。J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV 232より、抜萃。

勿論、ロ短調ミサ全曲はとても無理ですから、私が適当に選びました。

CDではトラックが分けられてますが、本来続けて聴くのです。音声ファイルの編集などなれていないので、

上手く、つなげることができませんでした。最初のファイルの再生が終わったらすぐに次のを再生して下さい。


合唱とトランペットを含むオーケストラの輝かしい音楽です。


第4曲「いと高きところには神の栄光あらんことを」







第5曲「地には善意の人々に平和あれ」






次はバスのアリアなんですけど、ずっとホルンが細かい動きをしています。


アリア(バス)「父の右に座したもう者よ」







この当時のホルンはナチュラル・ホルン。つまり単なる真鍮の管で倍音を利用して吹いたのです。

ブランデンブルク等にも難しいホルンの譜面がありますが、余程上手い人がいたことを物語っています。


次は、景気がいい合唱とオーケストラです。


合唱「聖霊と共に」







次は、カラヤンがスミ・ジョーに稽古を付けていた曲、これですね。

【音楽・映像】韓国のソプラノ、スミ・ジョー(Sumi Jo)がロ短調ミサの稽古でカラヤンに気に入られる瞬間。ココログ)で

ご紹介しました。






これは、DVD「ドキュメント・カラヤン・イン・ザルツブルク」の一部です。

CDの録音は、勿論DVDよりもずっと前で、グンドゥラ・ヤノッヴィッツというソプラノとクリスタ・ルードウィッヒ

というメゾソプラノの二重唱です。


「我は信ず、唯一の主、イエス・キリストを」







次は最初から数えると第18曲。オーケストラとコーラスです。トランペット、難しそうです。

余程天才的に上手い人がいたんですね。それは間違いない。先ほどのホルンと同じです。


合唱「我は信ず、聖書にありしごとく」






つい、トランペットのことばかり書いてしまいますが、コーラスが歌っている旋律も、

良く聴いて頂きたいですね。こればかりではなく、合唱が加わっている曲、どれも、コーラスが

普通の「歌」では考えられないほど細かい動きをしますね。人間の声を「器楽的に」使っているけれども、

バッハの作品ではごく当たり前だし、ヘンデル、ハイドンなども同じようなことをしています。

これは、コーラスの一人一人がきちんと訓練されていないと絶対に歌えないですね。

横隔膜を使って声を細かく区切る訓練を全員が受けているのです。

そうしないとメロディーがヘロヘロのグリッサンドの塊になってしまいます。

一人でもヘタクソが混じっていたら、すぐばれます。

歌唱技術という点では、後世のオペラのアリアの易しいものより余程難しい。



はい。長くなりましたが、次が最後。



合唱「いと高きところにオザンナ」






最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

今、8月3日の午前1時です。明朝皆さん、こんなのお聴きになる時間は無いでしょうから、

ご帰宅後、ごゆっくりお聴き下さい。

曲名を見ると、ミサですから、なんとなく馴染みの無い言葉がならんでいますが、

以前からかいているのですが、バッハに限らず宗教曲といっても、聖書を知らなくても、信仰心などなくても、

音楽自体で楽しめる、と私は思うのですけどね。私はオペラより、よほど好きです。

それでは。

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2010.08.02

「失敗すれば全員クビ」-ゼロ金利解除への助走、日銀00年上期議事録←結果はさておきこれほど真剣な議論だとは・・・・。

記事:「失敗すれば全員クビ」-ゼロ金利解除への助走、日銀00年上期議事録(ブルームバーグ)(2010/07/30 08:50)

日本銀行は30日午前、2000年1-6月の金融政策決定会合の議事録を公表した。

当時は同年8月のゼロ金利解除へと向かう助走期間。学者出身の植田和男審議委員が

「失敗すれば全員クビという感じもある」と述べるなど、政策委員らは必死の思いで議論を重ねたが、

解除後の景気後退によって半年あまりで再び金融緩和に追い込まれ、日銀はその後厳しい批判にさらされた。

(以下省略。全文はWebキャッシュ保存サービス、「ウェブ魚拓」に保存しました。アドレスは、

http://megalodon.jp/2010-0802-0137-04/www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aarOF6Gr8OwE

です。)


◆コメント:原則的に仕事は結果が全てなのですが。

大人で真面目に仕事をしたことがある人ならば、誰でも知っているとおり、職業人になる

つまり、或る仕事の「プロ」になったら、少なくとも世間の評価は仕事の「結果」のみが対象となる。

それまでの「努力」とか「過程」は問題ではない。

学生さん、特に中学生ぐらいまでなら、

点数はまだ悪いけど、今度の期末試験はよく頑張ってお勉強したね。いい子、いい子。

という評価があるが、大人の仕事は、甘くない。結果が全てである。


原則的にそうなのだが、日銀が7月30日に公開した、金融政策決定会合議事録等(2000年1月~6月開催分)

を読むと、金融政策決定会合のメンバーの真剣さに、一種の感銘を受ける。

金融政策決定会合は当時、速水日銀総裁、二名の副総裁、6人の審議委員から構成され、

経済指標の詳しい分析結果などを説明するために、日銀の企画室長、調査統計局長なども同席する。

当時の大蔵省、経済企画庁からもオブサーバーが出席している。メンバーはどの議事録でもはじめの方に載っている。

例えば2000年1月17日開催:議事録を見ると分かる。


誰がメンバーだったか、というよりも中心となる10人足らずのメンバーが日本の金融政策を決め、

それは、一つ間違えば、日本全体を不景気をもインフレをももたらすのである。

その責任の重さは想像を絶する。これを読むと、結果だけで日銀を責めるのはあまりにも過酷だと思う。


◆ゼロ金利解除の結果、不況になったと言うが・・・・。

1999年2月にゼロ金利政策を導入したが、当時の速水総裁は出来るだけ早くゼロ金利は止めたい、

と思っていた様子である。何しろゼロ金利では、これ以上金融緩和の余地が無い。また、

一瞬油断をするとインフレになる。そして、低金利政策下では、最終的な負担は家計に及ぶ。

何しろ、銀行に預金をしても全然利息が付かない(に等しい)のであるから。

ずっと後、今は国会議員を止めてしまったが、元メリルリンチの上級副社長であったのに、故郷の出雲市長になり、

市長選で掲げた110の公約を一年で全て実行し、後に民主党衆議院議員になった。

岩國さんは、2005年1月25日、衆議院予算委員会で当時の福井日銀総裁に質問している。それは、

「日銀、ゼロ金利を解除…年0・25%に」←ゼロ金利が異常だったのです。

載せたが、核心部分だけ、再録する。
岩國委員:このゼロ金利政策の結果として、過去十年間に日本の一般家庭の貯蓄が得べかりし利子が幾ら奪われたのか、それを端的に金額で御説明ください。

福井参考人: お答えを申し上げます。いろいろな計算の仕方があろうかと思いますけれども、国民所得統計で、日本の家計の受取利子というものが過去の金利の低下でどれぐらい減ったか。平成五年、一九九三年と比べますと、十年間ということになります、毎年の受取利子の減少額を足し合わせますれば、累計で百五十四兆円ということになります。

ゼロ金利を続けることは、国民の「得べかりし(得られたはずの)利益の喪失」をもたらすのである。


ゼロ金利解除後、景気後退が訪れ、半年後、日銀は再びゼロ金利に戻らざるを得なくなり、厳しい批判に晒されたというが、

その結果論は、あまりにも酷である。

「プロは結果が全て」が原則だが、これほど、国家中枢に関わる人々で真剣に議論している例を知らない。

金融政策決定会合議事録等(2000年1月~6月開催分)1月分だけでもPDFファイルで91ページに及び、

6月分まで全部は読み切れないが、記事に載っている、
植田和男審議委員が「失敗すれば全員クビという感じもある」

は、1月17日開催:議事録の73ページで確認出来る。

ブルームバーグが書いているように、日銀政策委員の議論の真剣さは、半端ではない。

政治家は日銀に介入したがるけれど、これは高度に専門的な分野で素人が口を出すべきではない。

だから、日銀法では、日銀の独立性が明記されている。

日銀の政策委員は、純粋に国全体の経済、マクロ経済を考えて議論しているのであり、

私利私欲のために駆け引きばかり考えている国会議員や天下り先の確保に血眼になっているキャリア官僚は、

これら議事録を読んで、日銀政策委員の真剣さを見習って貰いたい。

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