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2010.09.30

「アングロ・アイリッシュ銀の政府負担、最悪ケースで300億ユーロ超=新聞」←ギリシャとは違うけれどもかなり、ヤバいのです。

◆記事:アングロ・アイリッシュ銀の政府負担、最悪ケースで300億ユーロ超=新聞(ロイター 9月29日(水)16時5分配信)

[ダブリン 29日 ロイター] アイリッシュ・タイムズ紙は29日、アイルランド政府が救済のため国有化した

アングロ・アイリッシュ銀行について、最悪の「ストレス・シナリオ」では、15年間かけて清算する最終費用が

300億ユーロ(404億ドル)を大きく上回る可能性があると報じた。

同紙は情報源は明示していないが、費用が膨らんだとしても、前日に米格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)の

アナリストが示唆した350億ユーロは下回る見通しだとしている。

最悪の場合のシナリオを除くと、資金調達を行うファンディングバンクと資産を回収する銀行に分割する費用が推定で

280億─290億ユーロになるという。

アングロ・アイリッシュ銀の最高経営責任者(CEO)は今月、ロイターとのインタビューで、

救済費用が300億ユーロに達する可能性があるとの考えを示していた。

アイルランド政府は、同行の分割・清算にかかる資本コストについて30日の市場終了後に公表する見通し。

アイリッシュ・タイムズ紙は、政府がアライド・アイリッシュ・バンクス

の資本増強に関する概要も明らかにする可能性があると伝えている。


◆コメント:国有化した銀行の資本増強にEU(ECB=欧州中銀)の救済が必要かもしれないのです。

ギリシャ危機は、簡単に言うと、EU諸国に課せられた財政赤字基準を、遙かに超えていたのに「粉飾していた」ということでした。

EU各国は財政赤字をGDPの3パーセント以下に抑えなければならない、というルールがあるのですが、ギリシャは実際は10パーセントを

超えていたのが発覚し、周辺諸国からおカネを借りて、何とか国債の期限にこれを償還することが出来たのです。

国債は国の借金ですから、期日に返すべきお金が無いと、デフォルト(債務不履行)ということになり、国の信用力がゼロになるのです。


アイルランドはそうではないのですが、財政赤字を何とか小さくしようとして緊縮財政政策を取り、経済成長率が予想以上に低くなって

しまいました。国債の償還に関しては、資金を確保しているのですが、この記事にある、アングロ・アイリッシュをはじめとする銀行の

救済に、よそからの助けを頼むことになるのではないか、といわれていたのです。

とにかく、まず、アングロアイリッシュがどうなるか、に市場が注目していたら、案の定、巨額の資本注入が必要らしい、と。

アイルランド政府は、アングロ・アイリッシュだけではなく、他の銀行の救済も含めると、1,000億ユーロが必要ではないか、

とも言われています。そうなると、欧州金融安定機関(EFSF)というところからおカネを借りなければならないだろうとも

考えられています。国の信用力に関わる問題なので、2日ほど前からアイルランド国債が債券市場で大量に売られていて、

その減少だけを見ると、ギリシャ危機(とは原因が異なるのですが)直前とそっくりなのです。

EUは運命共同体なので、アイルランドだけの信用に留まらない。また欧州経済危機が取りざたされている訳です。


また、アメリカも最近発表された経済指標が、予想を下回っていて、再び金融緩和を行う、と予想されています。


日本は、昨日、日銀短観という数字が発表され、景気の現状は3ヶ月前よりも良い、と答えた大企業(特に製造業が注目されます)

が多いのですが、3ヶ月後はどうか?という問いには、多くが「悪化するだろう」と答えていて、そう考えている以上、経済活動が

活発になるとは思えない。日銀は10月5日から金融政策決定会合をやりますが、そこで、更に金融緩和(後は量的緩和ぐらいしかないのですが)、

するだろうと考えられています。

このように、世界中、景気が悪いので、所謂「二番底」が到来するのではないか、という恐怖が経済の世界では広がっています。

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