« 【音楽】ドヴォルザーク色々。「ユーモレスク」から「チェロ協奏曲」まで。 | トップページ | 中国漁船が日本領海内で、海上保安庁の巡視船と接触した問題について。 »

2010.09.13

<振興銀破綻>債務超過1804億円 提携交渉望み絶たれ←債務超過の銀行は潰すべきだと小泉に進言していた木村剛。

◆記事:<振興銀破綻>債務超過1804億円 提携交渉望み絶たれ(毎日新聞 9月10日(金)22時12分配信)

経営再建中の日本振興銀行(東京都千代田区)は10日、経営破綻(はたん)し、東京地裁に民事再生法適用を申請した。

8月末時点での債務超過額は1804億円。民間調査会社の帝国データバンクによると、3月末の負債総額は6194億円。

江上剛(本名・小畠晴喜)社長ら取締役5人は退任を申し合わせた。

元金融庁顧問の木村剛被告=今年8月に銀行法違反(検査忌避)の罪で起訴=らが中小企業融資に特化して設立した銀行は、

6年半で行き詰まり、預金の元本1000万円とその利息までしか保護しないペイオフが初めて発動された。


◆コメント:小泉政権時代、竹中金融相のブレーンで、不良債権を抱えた銀行はどんどん潰すべきだと主張していたのが、木村剛

2001年、小泉政権が発足し、小泉が所信表明演説を行った、2001年5月7日、

日経平均株価は14,529円だった。

小泉首相の経済政策は明確に二つの項目が示されていた。それは、

国債は絶対に30兆円以上発行しない。(緊縮財政)。

企業の破綻処理を薦める(不良債権処理)

だった。2番目の政策は、つぶれそうな企業は、潰す。という意味であり、エコノミストの中には猛反対する声もあったが、

反対されると実行してしまう小泉首相は、現実に破綻処理を薦めた。

その結果、所信表明演説から約2年後、2003年4月28日、日経平均株価は、7,607円と約半分。

金融恐慌ギリギリのところであった。


◆そうなった原因は竹中金融相と、政策を進言した、ブレーンの木村である。

2002年8月竹中平蔵が金融担当大臣になった直後、ニューヨークタイムズのインタビューに答えて、

「銀行の破綻もありうる」と発言したため、日本の金融市場では金融恐慌の可能性が現実味を帯び、

それが、株価の下落を引き起こし、2003年4月の7000円台という目も当てられない状況を呼び込んだのである。


◆小泉政権が経済政策の完遂に失敗したおかげで、その後景気は回復したのだ。

竹中は、木村剛の意見を取り入れ、アメリカ風に「金融機関に自己責任を負わせる」方針を名言した。


2003年3月決算において、りそな銀行は国内営業を行うため、最低必要とされる自己資本比率4%を割り込み、本来破綻するところだった。

そうなったら、世界の金融システムは一つの巨大なネットワークになっているから、りそなが潰れたら金融恐慌が起きるところだった。

小泉政権が当初の公約通り、「破綻処理をすすめ」ていたら確実にそうなるところだった。


しかし、現実には、小泉政権は、公約を破棄し、りそなに公的資金を注入して救済した。

小泉政権が公約を破棄し、「潰れそうな銀行も潰さなかった」が為に、その後の景気回復が

始まったのである。


◆銀行の自己資本に組み込む、「繰り延べ税金資産」の問題。

この時問題となったのが、銀行の自己資本に繰り入れる繰り延べ税金資産

(先に払った税金が、不良債権の処理状況によっては、還付される)であった。

竹中金融相のブレインの一人であった木村剛は、

自己資本に計上する繰り延べ税金資産は最大1年分だといっていたが、

りそなは3年分の繰り延べ税金資産を自己資本に組み込むことにより破綻を免れたのである。

1年分しか繰り延べ税金資産を計上しなかったら、確実にりそな銀行は潰れていたのである。


◆結論:小泉経済改革が破綻したから、景気が回復したのである。

2003年4月の7千円台から次第に株価は値を戻し、8月18日に1万円台を回復した。

この頃、世間は「小泉改革路線の成果だ」ともてはやしたが、そうではない。


小泉経済改革が破綻したから、金融危機を免れたのである。

木村剛、竹中平蔵の当初の路線を継続していたら、金融恐慌だったのである。

木村が、小泉政権の金融行政ブレーンを辞めて、銀行を作りたい、といったら、

担当大臣の竹中はあっさり認可した。木村は元日銀マンで秀才で通っていたらしいが、

中央銀行でいくら優秀であっても、民間銀行を経営するセンスは、全く違う種類のものだ。

とうとう日本振興銀行は破綻した。

ペイオフの発動により、預金全額が戻らない預金者が3,423人もいる。

自見金融担当相がいうとおり、当時、安易に銀行免許を与えた竹中の責任は、確かに存在する。

竹中はマスコミの取材に対して、知らぬ、存ぜぬを繰り返しているらしいが、このままで済ませていいのか。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

|

« 【音楽】ドヴォルザーク色々。「ユーモレスク」から「チェロ協奏曲」まで。 | トップページ | 中国漁船が日本領海内で、海上保安庁の巡視船と接触した問題について。 »

ニュース」カテゴリの記事

小泉政権批判」カテゴリの記事

構造改革」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

金融危機」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62198/49432201

この記事へのトラックバック一覧です: <振興銀破綻>債務超過1804億円 提携交渉望み絶たれ←債務超過の銀行は潰すべきだと小泉に進言していた木村剛。:

« 【音楽】ドヴォルザーク色々。「ユーモレスク」から「チェロ協奏曲」まで。 | トップページ | 中国漁船が日本領海内で、海上保安庁の巡視船と接触した問題について。 »