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2011年1月

2011.01.31

民間格付け会社の評価にオタオタするな。金曜日の統計を良く見ろ。

◆まず、言いたいが、国会議員は真面目に仕事をしろ。


日本時間木曜日の夕方、民間の格付け会社、S&P(スタンダード&プアーズ)が

日本の国債の格付けを引き下げた。

私は、世界の二大格付け機関などと呼ばれていい気になっている

格付け屋、スタンダード&プアーズとムーディーズは、かつて、アメリカの

サブプライムローンに最高の格付けをしていたような会社なのだから、

そもそも、こんなもので一喜一憂するべきではないと思って、

「政府・日銀、国債格下げ契機に財政再建本腰が急務との声」←増税しやすくするための謀略ですか?ココログ

を書いた。その中で、
菅首相が格下げについてコメントを乞われて、「そういうことには疎いので」と発言したのを真に受けている人が結構いますけど、疎い訳ないですよ。

と書いたが、何と翌金曜日の国会では野党がこの点を仕切りに責め立てた。
◆記事:首相の資質追及へ=格付け「疎い」発言―野党(時事通信 1月28日(金)14時56分配信)

自民、公明両党などは28日、菅直人首相が国債の格付け引き下げをめぐり「そういうことに疎い」と発言したことについて、「(日本にとって)非常に大きなマイナスが生じた」(谷垣禎一自民党総裁)などと批判。首相としての「資質」が問われるとして、国会審議で厳しく追及していく方針だ。

谷垣氏は記者会見で「こういうときはトップリーダーの気合に満ちた対応が必要であって、このような軽率な発言はまさに資質が問題になる。きちっと追及していく」と表明した。

首相は28日の参院本会議で「情報が入っていなかった」と釈明したが、公明党の山口那津男代表は記者団に「それ自体が(危機管理上の)新たな懸念を生む。そういった首相の姿勢には重大な懸念が持たれる。予算委員会でも厳しい論議になる」と述べた。

みんなの党の渡辺喜美代表も会見で「反射神経のなさが露呈している。マーケットに対する感覚の全くない人が首相をやってるから株価も上がらず、国債格下げに至った。首相自身の格下げだ」と批判した

自民の谷垣、公明の山口、みんなの党の渡辺、どいつもこいつも揚げ足取りしか能がないのか。

それどころではない。金曜日の朝8時30分から8時50分にかけて、

日本経済の現状を物語る重要な指標がまとめて発表されたのである。

国会議員1人には1日40万の経費がかかりそれは、税金で賄われている。

真面目にやれ、と言いたい。


◆失業率「改善」といってもタカがしれている。

ウソではないが、こういう時に、日経をはじめ、全国紙やテレビ、通信社が

政府の御用達宣伝屋になるから、国民は騙される。見出しだけ見ると、

12月完全失業率は4.9%に低下、4%台は10カ月ぶり=総務省(ロイター 1月28日(金)9時22分配信)

と、一見良さそうだ。総務省のデータを見る。

労働力調査(基本集計) 平成22年12月分(速報)結果の概要 (PDF:545KB)である。

ウソではない。
完全失業率(季節調整値)は4.9%。前月に比べ0.2ポイント低下

とある。就業者数は6228万人。前年同月に比べ5万人の増加。2か月ぶりの増加だが、

相対的な問題である。以前完全失業者数は298万人である。約300万人の完全失業者がいる。

とりたてて「改善」を強調するほどとは言えない。


◆デフレの継続。

その上、デフレが続いている。

総務省が同日発表した12月の全国の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)は

前年同月比0.4%低下と22カ月連続でマイナスとなった。

消費者物価指数 全国 平成22年12月分(PDF:123KB)

モノやサービスの価格が下がり続けるのは、買う人が増えないからである。


◆消費支出の減少

それは、消費支出の減少として統計に現れる。

総務省の家計調査(二人以上の世帯:平成22年12月分)によれば

消費支出は,1世帯当たり 327,006円。前年同月比実質3.3%の減少。前月比(季節調整値)実質3.3%の減少。

消費支出、即ち個人消費は、今までに何度も書いたが、

GDP(国内総生産)の約3分の2を占める。

個人消費が低迷したまま、ということは、モノが売れない状態が続く

ことを意味するしたがって、企業は儲からず、経済は活性化しない。

何故、個人消費が低迷し続けるか。

家計調査報告(二人以上の世帯)―平成22年12月分速報―によれば、

勤労者世帯の実収入は,前年同月比実質1.4%の減少だそうだ。

収入が少しずつだが減り続けているのに、民主党政権は今月(2011年1月)から

被扶養者控除の廃止・減額を実施している。実質的に個人増税である。

政府も大新聞も、スタンダード&プアーズの格下げを理由に

一刻の猶予も許されない。財政健全化の為には増税するしかないというが、

タダでさえ、苦しい国民の生活を更に苦しくするだけである。その上に消費税率を

引き上げたら、一層、個人消費は減るだろう。税率を上げても、消費がなされなければ、

税収増は見込めない。子供でも分かる話だ。

企業は、法人税率を引き下げられても内部留保に回し、

従業員の給与を増やそうとはしない。


◆結論:何度も書いているが、所得減税すべし。

IMF(国際通貨基金)は各国の財政政策に提言をする五月蠅い連中である。

◆記事:IMF局長、日本国債格下げ判断に理解示す(読売新聞 1月28日(金)10時31分配信)

国際通貨基金(IMF)のコッタレリ財政局長は27日の記者会見で、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本の長期国債の格付けを1段階引き下げたことについて、「日本が中期的に全面的な財政再建を必要としているのは明らかだ」と述べた。

また、日本国債の9割以上が国内で保有されていることについて、「財政再建を避ける理由にはならない」と述べ、S&Pの判断に理解を示した。

同局長は財政再建の実現には、税制改革による歳入増が重要になるとの見方を示した上で、「日本の消費税率はいまだに極めて低く、引き上げ余地は十分にある」と強調した。IMFは同日発表した財政報告書でも、日本の財政再建の遅れを指摘している。

IMFといっても、IMFのコッタレリ財政局長の意見である。

こいつはアホではないか。日本の経済指標を見ているクセに、

消費税率を引き上げて歳入増を図れ、というが、個人消費が減っているのを

知っているだろう。

おなじIMFは、以前、
◆日本の消費復活は可処分所得の増加が鍵、賃金や財産所得増で-IMF(ブルームバーグ)(2010/12/18 10:37)

国際通貨基金(IMF)は、日本の個人消費の「復活」には

家計の可処分所得の引き上げが鍵になるとの見方を示した。

IMFはウェブサイトに17日掲載した調査報告書で、

「個人消費は国内総生産(GDP)の最大項目だが、その伸びは1990年代終盤から停滞している」と指摘。

「消費の活性化には、特にサービス業での賃金上昇や財産所得の増加を通じた家計可処分所得の引き上げが鍵であり、

消費における財産所得増加の影響は潜在的に大きいだろう」と解説した。

と言っている。原文は

Rebalancing in Japan: The Role of Private Consumption(日本の再調整:個人消費の役割)である。

「賃金上昇や、財産所得を通じた家計可処分所得の増加が鍵であり」は

当たり前である。言われなくても分かっている。賃金を上げる企業が無いから

可処分所得が増えないことも知っているクセに、分かりきったことを書くな。

ここまで書くならば、いっそ、

「日本政府は、暫定的に財政健全化が遅れてもまずは家計可処分所得の増加を

実現するために、思い切って所得減税に踏み切るべきだ。」

と書いて欲しかった。他にどうやって可処分所得を増やすのか教えて頂きたい。

そう言うことを議論するのが、国会の仕事で、首相が格付けに「疎い」と言ったのが

問題だとか、そんなことは、どうでも良いのだ。

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2011.01.30

【音楽】1月31日はシューベルトの誕生日。エリー・アーメリング(ソプラノ)「シューベルト歌曲集」。お薦めです。

◆クラシックの歌=オペラではありません。「歌曲」があります。

クラシックの歌唱法というと、大抵の人はまずオペラを連想するようです。

確かに、歌を専攻する人の多くはオペラ歌手を目指すのですが、

あれが、「声楽」(クラシックの歌い方)の全てでは、ありません。


「歌曲」という、純粋に歌、つまり歌詞と旋律だけを堪能する演奏形式あります。


ドイツ歌曲に代表され、1月31日に生誕214年となるフランツ・シューベルト(1797-1828)

が「歌曲の王」と呼ばれているのは有名です。

オペラにも、勿論名作はありますが、何しろ歌「劇」ですから、多くの作品は、文字通り

ドラマティックに盛り上がります。そしてテノールやソプラノがフォルテで高い声を張り上げる

場面がクライマックスとなり、その場面(アリア)が終わると、「ブラボー」となります。

盛り上がるように計算されて作曲され、演出されていますから、それはそれで良いのです。


一方、シューベルトが600曲も書いた、「ドイツ・リート」(だけが歌曲ではないですが)は

歌劇とは無関係で、詩に旋律を付けた独立した作品で、ピアノ伴奏と歌だけです。


◆エリー・アーメリング(ソプラノ)という歌曲の名人がいます。

長いこと、この人をご紹介したかったのです。

CD紹介の記事自体は、既に書いています。

2006年08月23日(水)「シューベルト歌曲名曲集」(エリー・アーメリング)文句のつけようがありません。ココログ

演奏をお聴き頂くのは今日が初めてです。

オランダ生まれのソプラノで1996年に引退しましたが、アーメリングはオペラに出た

経験はありますが、殆どはコンサートやリサイタルのソリストとして活動しました。

早く聴いて頂きたかったのですが、一時期、CDが品切れになっていました。

今は幸いAmazonにあります。

シューベルト:歌曲集です。

どれも、演奏時間は短い、一番長いのが、後でお聴かせしますが、

「アヴェ・マリア」の5分43秒。後は殆ど、3分台、2分台、1分台。

とにかく聴いて頂きます。全部で21曲も入ってますが、どなたも御存知の曲

ばかりを敢えて載せます。


最初に「野ばら」。これほど可愛い曲があるでしょうか。


アーメリングのピアニッシモの美しさにご注目下さい。


シューベルト:「野ばら」D257(詩:ゲーテ)






声楽の演奏技術上、特別に難しいことはないと思いますが、

本当に美しい演奏は、意外とないのです。このわずか1分50秒の曲。

ゲーテによるドイツ語の歌詞と、その意味は、つぎの通りです。
Sah ein Knab' ein Roslein stehn,



Roslein auf der Heiden,



War so jung und morgenschon,



Lief er schnell, es nah zu sehn,



Sah's mit vielen Freuden,



Roslein, Roslein, Roslein rot,



Roslein auf der Heiden





Knabe sprach: Ich breche dich,



Roslein auf der Heiden !



Roslein sprach : Ich steche dich,



Das du ewig denkst an mich,



Und ich will's nicht leiden.



Roslein, Roslein, Roslein rot,



Roslein auf der Heiden





Und der wilde Knabe brach



's Roslein auf der Heiden ;



Roslein wehrte sich und stach,



Half ihm doch kein Weh und Ach,



Must' es eben leiden.



Roslein, Roslein. Roslein rot,



Roslein auf der Heiden.





少年が小さなばらを見つけた



野に咲く小さなばら



みずみずしく さわやかで美しかった



間近で見ようと駆け寄って



嬉しさいっぱいで見とれた



小さなバラ 小さなバラ 小さな赤いバラ



野に咲く小さなバラ





少年は言った 「お前を折るよ、



野に咲く小さなバラよ」



小さなバラは言った 「私はあなたを刺します



あなたが私のことをいつまでも忘れぬように



そして私は傷ついたりしないつもり」



小さなバラ 小さなバラ 小さな赤いバラ



野に咲く小さなバラ





それなのに乱暴な少年は折ってしまった、



野に咲く小さなバラ



小さなバラは自ら防ぎ、刺した



苦痛や嘆きも彼には通じず



それは折られてしまうとは



小さなバラ 小さなバラ 小さな赤いバラ



野に咲く小さなバラ

これで、色太文字で強調した部分のアーメリングの歌い方ですね。

あたかも空に抜けて行くような美しいピアニッシモ。

楽器でも歌でも、弱い音、小さな声こそ難しい。

楽器なら音がかすれたり、揺れたりしやすいです。

しかもピアニッシモであっても、聴衆に聞こえなかったら意味が無い。

歌は正直に書くと分かりませんが、高音のピアニッシモが易しいとは

到底、考えられません。

そこら辺は恐らく場数を踏んだプロでなければ到達できない境地でしょう。


私は「野ばら」があまりにも好きなので、随分色々な人の演奏を聴きましたが、

結局、やはり、アーメリングほど美しく歌える人を知らない(いるかも知れませんが、

「私は」まだ聴いたことがない、ということです)のです。


以前、他の歌手の野ばらを比較したことがありました。
演奏家による「解釈」。「野ばら」でもこれほど違う。

かなり下の方へスクロールして頂くと、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、高めのバリトン、低めのバリトンによる

「野ばら」を聴き比べることが出来ますが、面倒臭いでしょうから

再録します。悪いから歌手の名前は出しませんが、最後の
Roslein, Roslein. Roslein rot,

を聴いて下さい。


ソプラノ。






メゾ・ソプラノ。






高めのバリトン。






低めのバリトン。






それぞれ、勿論下手じゃないのですが、アーメリングほど

最後の"Roslein, Roslein. Roslein rot,"の繊細さが、感じられません。

低めのバリトンの人はピアニッシモはピアニッシモなんですが、男声の声質上

やむを得ないところもありますが、弱いというより、ささやきに近い。


これは、それぞれの歌手の「解釈」なのでしょう。此方のほうが好きだ、

という方がいても、勿論一向に構わないのですが、私にとっては、

アーメリングを聴いた後では、どうしても少しもの足りません。

もう一度アーメリングを聴くと、お分かり頂けると思います。


◆「ます」「アヴェ・マリア」「子守歌」

「野ばら」のウンチクが長くなってしまったので、

後はなるべく、知ったかぶり無しで参ります。

有名なのばかり。まずは「ます」です。ピアノ伴奏も綺麗ですよね。


シューベルト:「ます」D.550(詩:クリスティアン・フリードリヒ・ダニエル・シューバルト)







実に品の良い演奏です。


更に有名な、シューベルトの「アヴェマリア」


シューベルト:「アヴェ・マリア」D.839(サー・ウォルター・スコット原詩/アダム・シュトルク独訳)







最後です。「子守歌」。これは詩の作者は「不詳」だそうです。


シューベルト:「子守歌」D.498







如何でしたか。

他にもこのアルバムには、多くの曲が収録されています。

何しろシューベルトはわずか31年の生涯で600曲もの歌曲を書いています。

私は勿論ですが、多くの人がまだ知らない名曲が、多分山ほどあるのでしょう。

まずは、このCDからお薦めします。

それでは。

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2011.01.28

「政府・日銀、国債格下げ契機に財政再建本腰が急務との声」←増税しやすくするための謀略ですか?

◆記事:政府・日銀、国債格下げ契機に財政再建本腰が急務との声(ロイター 1月27日(木)22時41分配信)

S&Pによる日本国債格下げを受け、政府・日銀内では、市場の信認をつなぎとめておくためにも、

これを契機として財政健全化に本腰を入れて取り組むべきとの声が出ている。

S&Pは27日、日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けをAAからAA─に引き下げた。

アウトルックは安定的。

外貨建て・自国通貨建て短期ソブリン格付けはA─1+に据え置いた。

日本国債の格付けが下げられるのは、2002年4月以来。

格下げ発表を受けて野田佳彦財務相は同日記者団に対し「民間の会社の評価で、基本的にコメントを控える」とながらも、

6月に予定されている社会保障と税の一体改革など

「節目節目で財政規律を守るとのメッセージを出すことは、市場の信認を得るためにも大事だ」と強調した。

与謝野馨経済財政担当相は、格下げについて「残念だ」とコメント。

格下げの理由について「ひとつは債務残高が増加していること、

もうひとつは、菅内閣がこれから財政再建に取り組もうとしている姿勢が十分理解されていない、

あるいは真剣度が十分伝わっていないことだろうと思う」とした。

日本の消費税率は諸外国に比べて低く、「使っていない武器があると(S&Pは)思っている。

格下げは(消費税引き上げを)早くやりなさいとの催促だ」と述べた。

日銀関係者は、S&Pが2010年1月に格付け見通しを「安定的」から「格下げ方向で見直す」と公表しているため、

格下げ自体は想定内と受けとめている。

欧州のソブリン問題を契機に先進各国の財務体質が注目されており、

今回の日本国債格下げもその現れとの見方だ。



白川方明総裁は25日の金融政策決定会合後の記者会見で、

「ギリシャ・ショックの前と後で(ギリシャの)客観情勢自体が大きく変わったわけではないにもかかわらず、

ある時期を境にマーケットの認識は変化した」と指摘。

現在欧州周縁国にみられる「財政、金融システム、実体経済の負の相乗作用」が

「働くような経済状況になることを防ぐことは大事」と、財政健全化の重要性を力説している。


日本国債は9割以上が国内保有され、格下げなどを契機とした海外投資家の動向に左右されにくい、とされてきた。

しかし、昨年末は米国債下落の余波で金融機関が益出しのために日本国債を売却。

今年1月に入り、債務不履行などになった場合のリスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で

保証料率が上昇傾向をたどるなど、市場からの警告が相次いでおり、

政府側の財政健全化に向けた具体的な行動が求められつつある。

国会では2011年度予算審議が今後本格化するが、格下げが審議にどのような影響を与えるか注目される。


◆コメント:格付会社なんて、いい加減なんですよ。

スタンダード&プアーズ(Standard & Poor's=S&P。以下、S&P)はムーディーズは共にアメリカの

格付け会社です。この二つが世界中の企業や債券(社債や国債)の信用力、

つまり、投資しても大丈夫かどうかを調べて、分かりやすいようにランク付けするわけです。

その格付けの表示の仕方、謂わば物差しの目盛りは各社、少しずつ違います。

スタンダード&プアーズの最高のランクはAAAです。

信用力が高い順に、


  • AAA 債務を履行する能力はきわめて高い。スタンダード&プアーズの最上位の発行体格付け。

  • AA 債務を履行する能力は非常に高く、最上位の格付け(「AAA」)との差は小さい。

  • A  債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。

  • BBB 債務を履行する能力は適切であるが、事業環境や経済状況の悪化によって債務履行能力が低下する可能性がより高い。

  • BB より低い格付けの発行体ほど脆弱ではないが、事業環境、財務状況、または経済状況の悪化に対して大きな不確実性、脆弱性を有しており、状況によっては債務を期日通りに履行する能力が不十分となる可能性がある。

  • B  現時点では債務を履行する能力を有しているが、「BB」に格付けされた発行体よりも脆弱である。事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合には債務を履行する能力や意思が損なわれ易い。

  • CCC 債務者は現時点で脆弱であり、その債務の履行は、良好な事業環境、財務状況、および経済状況に依存している。

という「格」があるのです。CCCより悪いのもありますが、

省略します。

AAAからCCCまではプラスとマイナスが付く場合がある。

AAAのうち、特にAAA+が最高ランクです。

今回、日本が関係した部分までだけを細かく書くと、

  • AAA+

  • AAA

  • AAA-

  • AA+

  • AA

  • AA-


つまり、今日の格下げによって、

日本国債の信用力は上から5番目から6番目になったのです。


私の個人的感情としては、この格付け会社ってのが大嫌いでして、

自分では何も創り出さずに、他人様の信用とか債券を頼みもしていないのに勝手に評価して、

そのランクを世界中に公表するのです。その情報料で食っているわけです。


結構高給取りなんですよ。格付け会社の「アナリスト」という連中は。

しかし、スタンダード&プアーズとムーディーズの評価が

本当に信頼できるのか。何となく昔から、この2社の評価が有り難がられてますが

今、世界が不況だったり、ヨーロッパが財政危機に陥っている大元は、

アメリカのサブプライムローンの不良債権化です。

アメリカは、2006年頃まで不動産バブルでした。

そこで、本来ローンなんか組めないような人達にまで、

ローンでカネを貸して、不動産を、その不動産自体を担保にして、買わせていたのです。

土地の値段が上がり続けていましたから、
「たとえ、ローンが返せなくなっても、担保の不動産を売れば、ローンを返済しておつりが来ますよ」

といって貸していたのですが、そうやって皆が買ったら、やがて買う人がいなくなるので

不動産価格は暴落します。バブルの崩壊です。

その結果、サブプライムローンを組んでいた低所得者層は、担保不動産を売ってもローンを

返済出来なくなりました。おカネを貸していた住宅ローン専門の金融機関は大量の不良債権を抱え、

次々と潰れました。問題は、それら住宅ローン専門の金融機関は、ローンという債権(おカネを回収する権利)

を、債券(「券」の字が違うことに注意して下さい)化して他の金融商品と組み合わせて、

アメリカの大きな金融機関や、世界中の投資家(日本の銀行もいました)に買わせていました。

しかし、ローンが回収できなくなったら、つまり貸倒になるんですから、その権利を紙にしたものも

価値がなくなり、価格が暴落しました。これらを買っていた(投資していた)世界中の投資家が

巨額の評価損を出しました。リーマン・ブラザーズが潰れたのも、もとはと言えばその所為です。


そして、世界中の投資家が、サブプライムローン関連商品を買ったのは、格付け会社が

これら証券化されたサブプライムローンにAAA+を付与していたのも一因です。


AAA+を付与しておきながら、スタンダード&プアーズは、リーマン・ショックの前年2007年11月、

ある債券に対する格付けをAAAから一気にCCC-まで18段階引き下げました。無茶苦茶です。

AAA。つまり「債務を履行する能力はきわめて高い。」だったのが、一瞬にして

CCC-(債務者は現時点で脆弱であり、その債務の履行は、良好な事業環境、財務状況、および経済状況に依存している。)

になったら、それは金融市場は売れるうちにその債券を売ろうという人達が殺到し

大混乱になるに決まっています。実際そうなりました。


この時を契機に、「信用格付け会社を監督した方が良い」と、各国政府の意見が一致しました。


◆日本では格付け会社は金融庁の監督下にあります。

少々乱暴に書くと、リーマン・ショック前後の世界経済の大混乱の

大きな要因のひとつに、格付け会社の不適切な格付けと格付け変更が存在していた、

と考えられるのです。

このため、日本では、2009年の金融商品取引法改正で、

信用してもまあ、良いだろうという格付け会社を

金融庁が指定することにしました。指定格付け機関といいます。

スタンダード&プアーズ、ムーディーズを含む6社だけが、一応「まともな格付け会社」

として、認められています。しかし、格付けが不適切だとか、問題がある、と金融庁が

見なしたら、業務停止命令をだしたり、甚だしい場合は指定登録を取り消すことが出来ます。


◆今回の格下げは、政府が増税を正当化するために、わざとやらせたのかも知れません。

長期国債の格下げは、本来、国家の信用力の低下を意味するので、

全然、好ましいことではありませんが、記事の中の与謝野大臣の発言

格下げは(消費税引き上げを)早くやりなさいとの催促だ

を読んで、私は「ははーん」と思ったのです。これは、「やらせ」かな、と。

「茶番」でも良いですけど。

政府の側から、格付け会社と水面下で交渉し、

日本にとって致命的な信用失墜にならない程度に1段階だけ格下げをし、

見通しを「安定的」に維持する(先行き見通し「ネガティブ」というのもあります)。

AからBに格下げされたら、本格的にヤバいことになりかねないので、そうならない程度に

格下げさせておき、国民には、
「消費増税して、一刻も早く財政健全化への道筋を示さないと、更なる信用失墜を招く」

と説明するわけです。そうすると、国民も「仕方ないのかな?」と納得するであろうと。

心理的な効果を狙った、作戦かな?と穿った(うがった)見方をすることが出来ます。

日本国債は大部分日本人が買っています。

また、以前からスタンダード&プアーズは、

「日本国債を格下げ方向で検討する」と言ってましたから、

タイミングは分かりませんでしたけど、スタンダード&プアーズかムーディーズ

の格下げは、予想範囲内のことで、国債の投げ売りで国債価格が暴落し、

金利が急騰する可能性もさほど高く無い(一時的に売りはでるでしょうが)。

菅首相が格下げについてコメントを乞われて、「そういうことには疎いので」と

発言したのを真に受けている人が結構いますけど、疎い訳ないですよ。

あれは「日本国の宰相が、1民間格付け会社の評価でオタオタしない」という

「ポーズ」でしょう。

全て私が勝手に想像した「シナリオ」ですが、当たらずといえども遠からずでは

ないかという気がします。

しかし、家計の可処分所得が増えていないのに、消費税率を引き上げたところで、

税収増が期待できるのか、私は非常に懐疑的です。

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2011.01.27

【音楽】1月27日はモーツァルト(1756-1791)の誕生日です。ピアノ協奏曲23、27番。

◆255年前、人類史上唯一無二の天才が生まれました。

歴史上、様々の分野で「天才」と呼ぶしかないほど、すぐれた才能を持った

人が出ています。音楽の世界でも、正に天才としか思えない人が大勢いますが、

中でも抜きんでた存在、本当の「天」「才」を選ぶとしたら

やはりモーツァルトではないか、と思います。

以前、小澤征爾さんが、

自分には信仰心はないけれど、モーツァルトを演奏していると「これは、やはり神様が地上に遣わした人なのではないか」と思います。

という意味のことをおっしゃっていました。

また、N響を何度も振っている、アンドレ・プレヴィンという指揮者・ピアニストは、
あらゆる音楽の中で、最も優れているのはモーツァルトの作品です。これは好みの問題ではなく「客観的事実」なのです。

と「断言」しています。

他にも、多くの自分自身「天才」の名をほしいままにした音楽の「天才」たちが

自分など、モーツァルトの足もとにも及ばない、と言い残しています。

私も、素人ながら、モーツァルトこそ正に「この世の奇跡」だと思います。


◆以前、既に紹介していますが、再びお薦めします。

いつも、同じ事を書いて恐縮ですが、毎日、初めてこの日記・ブログを

ご覧になる方がいらっしゃいます。

ですから、良いものは繰り返し書く必要があると思いました。


お薦めするのは、アシュケナージがロンドンのフィルハーモニア管弦楽団を

弾き振りしている

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番&第27番

です。アシュケナージはN響を振ってましたから、若い方は

「指揮者」のイメージの方が強いかもしれませんが、元来

紛れもなく、「天才」ピアニストです。「天才的」ではなく

「天才」です。天才ピアニストが天才作曲家のピアノ協奏曲を

自ら指揮をしながら、ソロ・ピアノパートを弾いています。

私は、実は、この演奏を聴いて、初めてピアノという楽器を見直したのです。

正直それまで、さほどピアノに関心がなかったのです。

アシュケナージのモーツァルトを聴いたら、録音ですが、あまりの

音の美しさに唖然としました。ピアノとはこれほどまでに美しい音が出るのか、

と驚嘆したのです。モーツァルトのピアノ協奏曲23番はアシュケナージで

最初に聴いたのが幸運でした。他にも色々なピアニストの演奏を聴きましたが

アシュケナージのこの録音ほど圧倒的に美しい演奏には、なかなか遭遇しません。

演奏をお聴き下さい。


モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488 から第一楽章







ブラームスの有名な言葉があります。
モーツァルトのピアノ協奏曲のような「本当の」音楽の素晴らしさは誰にでも分かる訳ではない。私たちごときの作曲がもてはやされるのは、そのおかげです

ブラームス自身、紛れもない天才なのですが・・・・。

同じCDに収録されている、ピアノ協奏曲27番。モーツァルト最後のピアノ協奏曲です。

この作品の第三楽章(終楽章)のテーマを元に数日後、「春への憧れ」という歌を

書いています。お聴きになるとすぐに分かります。


モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 から第三楽章






私は何度も、23番、27番を聴いていますが、聴き飽きることがありません。

これが本当に人間が創った音楽だろうか?と、思います。

気が遠くなるほど美しい作品です。

まだ、このCDをお持ちでは無い方には是非、お薦めします。

前述の通り、私は過去、何度もこのディスクをお薦めしています。

既にお持ちの方、久しぶりにもう一度お聴きになって下さい。

何度聴いても、どう考えても美しい。完璧な演奏というものは無い

とかなんとか、専門家にいわれそうですが、私には「完璧」に聞こえます。

それでは。

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2011.01.25

「人間、本当に悪くなると、人を傷付ける事にしか興味を持たなくなる」(ゲーテ)--嫌がらせメールのご紹介。

「新卒採用、TOEICは730点以上…武田薬品」---人にはそれぞれ「天分」があるんだからさ。に届いたコメント。

IPアドレス: 219.116.181.197

名前: 田中


内容:

--------

こんにちは。ある方の意見です。

ーーーー

英語の能力を問う尺度としてのテストはTOEICだけではない。TOEFLや英検、IELTS

などがあるにもかかわらずなぜTOEICで新卒採用の絞り込みをするのか。

それは「TOEIC試験」の設立に日本経団連が支援していたからと考えている。

このようなニュースがあれば、入社を志望する学生は必然的にTOEICを受けざるを得ない。

極論を言えば、このような報道を通じ、日本経団連はTOEIC試験を「入社センター試験」

のような位置にすることで資格ビジネスを成功させたいのではないだろうか。

http://blog.livedoor.jp/beefmanji/archives/1210502.html

ーーーーー

これも一理あると思います。しかし、株主ならともかくそうでないものが

よその会社の運営方針、人事に関してとやかくいうのは大きなお世話です。

今回あげられたのは「武田薬品」という誰もが知る会社でしたが

あなたの息子さんがこの規模の会社に将来就職を希望しても今までのツイッターやブログを見る限り

エントリーさえできないと考えられますので、まあ痔ろう様には関係ないお話なんじゃないでしょうか。

この尺度を採用基準に設けることによって二浪さまに損害がなにかありましたでしょうか。

なんでそこまで過剰反応なさるのかわかりません。


◆9年近く日記・ブログを書いていると、ありとあらゆる嫌がらせが来るのです。

お読みになれば、お分かりのとおり、「田中氏」にとって、TOEIC云々は、どうでもいいのであって、

要するに「JIROの独断的日記」の「JIRO」というあの、いつも偉そうなことを書いている奴を

思い切り、傷付けたい。嫌な気分にしてやりたい、という目的で書かれたコメントだと

思います。田中さんがそう思っていなくても、そう思われても仕方がない。


時事問題を中心として日記を書き始め(途中からブログ・アカウントも開きましたが)

今年の4月で9年になります。記事の数は単純に数えると、2,900本を超えています。


我ながら出来の悪い文章だと思いますけれど(それは本当です)、

ある報道された事実(であろうこと)を元に、ゼロから自分の意見を組み立てるというのは

なかなか、しんどいものです。

比べるのは僭越ですが、各新聞のコラムがあるでしょう?社説ではなくて、コラムです。

つまり、朝日の「天声人語」、毎日の「余録」、日経の「春秋」などです。

あれは、本当に大変だと思います。自分で、素人の書き殴りではありますが

こういう日記・ブログを書いてみるとよく分かります。


社説は、何と言うかステレオタイプがありまして、要するに時の権力に

「しっかりしろ」「もっと一生懸命やれ」ということを書けば良いのですが、

コラムは、それだけではなく、筆者のそれまで培った教養がモロに出ます。

付け焼き刃で故事や、有名な人のエピソードなどを思い付くことはできません。

新聞だからおカネを取っています。ウィット、エスプリ、ユーモアを交えた

「読者が読みたくなる文章」を書く「義務」がある、というのはものすごい

プレッシャーだと思います。


話が逸れました。私なぞ、プロに比べたら書くプレッシャーなど、無きに等しいのですが

前述の通り、ゼロから自分で考えたり、調べたりして文章を書くことを続けるのは

それなりに大変です。


しかし、人が書いた文章の粗探しをして、ケチを付けるのは実に簡単です。

反論するのは構いませんが、反論は記事の内容そのものに対して行うべきです。


田中さんのコメントは本来、ページ右側に表示するのですが

センター試験の翌日に書いた記事、

2011年01月17日(月) 「センター試験、終了=雪などで17大学が繰り下げ措置」←愚息は失敗しました。もうダメです。ココログ

を田中さんはお読みのようです。この文章の最後に私は、
嫌がらせのコメントは書かないでください。(中略)今回ばかりは、本気で怒ります。

と書いた筈です。


田中さんの主目的は、私の息子をコケにして、父親である私を嫌な気持ちにさせること

と私は解釈します。嫌がらせは無視するのが一番ですが、

田中さんがどこのどなたか存じませんが

今日、死刑を求刑された秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大被告人よりも悪人だと思います。

犯罪にならないような手段で、本人ではなく、その息子を貶めることにより、父親の心を痛めつけ

ほくそ笑んでいる。ゴミより汚い御仁ですね。


こういうことは、いくら何でも書いてはいけません。


IPアドレスからは、プロバイダぐらいしか分かりませんが、

田中さんのIPアドレスを IPドメインSEARCHで調べると、
Network Information: [ネットワーク情報]

a. [IPネットワークアドレス] 219.116.0.0/16

b. [ネットワーク名] INFOWEB

f. [組織名] InfoWeb(富士通株式会社)

g. [Organization] InfoWeb(Fujitsu Ltd.)

m. [管理者連絡窓口] HN506JP

n. [技術連絡担当者] ST11510JP

p. [ネームサーバ] ns1.hyper.web.ad.jp

p. [ネームサーバ] ns3.hyper.web.ad.jp

です。

先に書いたように、普段から物知り顔で偉そうなことを書いているJIROに

田中さんは虫酸が走る思いでいたところ、ちょうど私が子供の受験で頭を悩ませている事を知り、

その子供をコケにすれば、思い切り傷つくだろう、という故意を田中さんはお持ちです。

こういうことは本当に悪い人間のすることです。

タイトルに書きました。ゲーテ格言集に載っていますから調べて下さい。
人間、本当に悪くなると、他人を傷付けることにしか、興味を示さなくなる。

ですから、田中さんは「本当に悪い人間」になってしまったのですね。

人間、ここまで落ちぶれたらお仕舞いです。

しかし、世の中捨てたものではなく、嫌がらせはこの方だけでして、

同じ文章に対して、何人もの方から、

ご親切なメールやコメントを頂戴しています。ご迷惑がかかるといけませんから、

そちらは、勿論、掲載しませんけれども、有難く思っています。

極めて変則的な記事ですが、今回は「絶対に嫌がらせをするな。したら、本気で怒る」と

お断りした記事に対する嫌がらせでしたので、書いた通りにさせて頂きました。

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「天皇陛下がお言葉=国会」「経済演説にやじ飛び交う」←陛下のお言葉を無視する気か?

◆記事1:天皇陛下のお言葉全文=国会(時事通信 2011/01/24 13:12)

24日の国会開会式での天皇陛下のお言葉全文は次の通り。


本日、第177回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、

私の深く喜びとするところであります。

国会が、永年にわたり、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、

たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。

ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、

国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。


記事2:伸子夫人、菅首相を激励 陛下との会話にも触れる(J-CASTニュース 1月12日(水)17時32分配信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000003-jct-soci

菅直人首相夫人の伸子さんが2011年1月12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見に臨んだ。

低下する支持率について、「支持率にマイナスはない」などと菅首相を激励したことを明かした。

また、天皇、皇后両陛下と会食した際、天皇陛下が、いわゆる「消えた高齢者」問題を懸念されていたことも披露。

首相が天皇陛下と個人的に交わした会話の内容が明かされることは、きわめて異例だ。

(中略)

■「天皇陛下が、『あの消えた高齢者は…』と」

「これは言っていいのかな…」と断りつつも、菅首相が就任直後、

天皇、皇后両陛下と交わした会話の内容を口にする一幕もあった。

戸籍上では100歳以上になる高齢者が相次いで行方不明だと明らかになった、

いわゆる「消えた高齢者」の問題に関連する質問に答えるなかで、伸子さんは

8月の半ばにですね、天皇・皇后両陛下と4人だけでお食事をするチャンスをいただきました。

部屋に入ったとたんに陛下がお尋ねになったのが『あの「消えた高齢者」というのは、

いったいどういうことなんでしょう?』ということをお聞きになりましたので…


と述べた。首相動静によると、両陛下と菅首相夫妻は10年8月17日夕方、

2時間半にわたって皇居で会食。


天皇陛下は、10年12月20日の記者会見の冒頭で、

「高齢者の所在不明問題は、私自身思いも掛けなかったことで驚きました。

私はこれまで人々が無事に高齢に達することを喜ばしいことと思っていましたが、

元気に過ごしていると考えられていた高齢者の中に、

その生死が分からない状況にある人々がいることが明らかになったことは非常に残念なことでした」

と発言している。(注:色文字は引用者による。)


◆記事3:与謝野氏に与野党洗礼=経済演説にやじ飛び交う(時事通信 1月24日(月)20時11分配信)

24日の衆参両院の本会議で行われた与謝野馨経済財政担当相の経済演説に対し、

与野党から批判のやじが相次いだ。野党は通常国会で与謝野氏に照準を定め、

同氏の政治姿勢と民主党政権の政策の違いなどを徹底追及する方針。

与謝野氏は冒頭からその「洗礼」を受けた格好となった。

野党席からは「民主党が日本の経済を破壊するんじゃなかったのか」

「議席を返してから物を言え」などと自民党を離党した与謝野氏に激しいやじが飛んだ。

民主党席からも「よその大臣」と入閣に不満を示す声が出た。

自民党の谷垣禎一総裁は与謝野氏の演説について、記者団に

「よく聞こえなかった。心には届かない」と吐き捨てるように語った。

みんなの党の渡辺喜美代表も「与謝野氏は自民党の演説そのものだ」と皮肉を込めて批判した。


◆コメント:国会議員の馬鹿野郎。「国民の信託に応えろ」と陛下がおっしゃっているだろう!

日本国の主権者は国民であり、日本国憲法は、

第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く

と規定している。従って日本は、専制君主制では勿論ないが、憲法によって規定された君主制、「立憲君主制」

である。これは、政府の公式見解でもある。

政府の公式見解は、1973年6月28日参議院内閣委員会、政府委員・吉國一郎内閣法制局長官が
立憲君主制と言っても差し支えないであろう

と、答弁したことによる。


要するに、天皇に政治的権力はないが、その地位は国民の総意に基づいており、

天皇陛下のお言葉は、特に今の日本の状況では、国民の総意にほぼ一致している、

と、国会議員は襟を正すべきである。


記事2、陛下は、菅直人夫妻との会食の際、

菅首相が部屋に入った途端に、「消えた高齢者とは、どういうことか」と質問なさった。

つまり、天皇陛下は普段から、非常に丹念に新聞を読んでおられる事が容易に推察出来る。

また、皇后陛下・美智子さまも、驚くほど専門的な領域について勉強なさっている。

それは、宮内庁のサイト内、

皇后陛下お誕生日に際し(平成11年)宮内記者会の質問に対する文書ご回答

に記録されている。「驚くほど専門的な領域」とは、この部分である。
問1 ご公務などにお忙しかった一年だったと存じますが,皇后さまご自身にとっても,お父様の正田英三郎氏が亡くなるという悲しい出来事がございました。お父様の思い出も含め,この一年間を振り返って,印象に残っていることをお聞かせ下さい。

皇后陛下

(中略)

今年は世界の人口が60億を超え,将来の人口問題,それにかかわる食糧,エネルギー,環境の問題等,報道でも度々とり上げられてきています。遺伝子組み換え,環境ホルモン等,学び考えていかなくてはならないことが多いのですが,とりわけ今の時代に母となる方々にとり,ダイオキシンと母乳の問題は心配なことと思われます。危険として認識されねばならない部分と,心配しなくてもよい部分とが充分に説明され,母乳による育児への不安が少しでも取り除かれるよう願っています。

日本史上、皇后陛下が、「ダイオキシンと母乳の問題」に言及されたのは、これが初めてであろう。

この後、皇后陛下は、この年(平成11年=1999年)、日本で「結核緊急事態宣言」が発せられたことを

心配しておられる。一般人が無関心なことを、天皇陛下・皇后陛下の方がよく御存知なのである。


だから、国会を召集するのは天皇の国事行為の一つであり(日本国憲法第七条)、

陛下のお言葉そのものは、毎回、
国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。

と、ほぼ同じであるが、内心は俗な言葉を用いるならば、
こいつら、何をやってるんだ?

というお気持ちであろう。

ところが国会議員どもは、その陛下のお言葉を無視して、与謝野経済財政担当相の

経済演説にやじを飛ばしていたという。やじを飛ばして、国の問題が解決することはない。

国民にとっては、結果が全てであり、どの政党のどの政治家が入閣するかなど、どうでも良いことである。

やじを飛ばして、時間を浪費するのではなく、どのようにして今のデフレ不況から脱却し、

将来的には、財政健全化を実現するのか。短期的にはこの相反する二つの政策を両立させるのは

極めて困難なのである。繰り返すが、野次など飛ばしている暇があったら、国民の為に

無い知恵を絞れ。

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2011.01.23

「新卒採用、TOEICは730点以上…武田薬品」---人にはそれぞれ「天分」があるんだからさ。

記事:新卒採用、TOEICは730点以上…武田薬品(読売新聞 1月23日(日)3時5分配信)

製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、

英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)で730点以上の

取得を義務づけることが22日、明らかになった。

通訳業務や海外赴任を前提とする採用を除いて、国内大手企業が新卒採用で

TOEICの基準点を設けるのは極めて珍しく、他の大手企業の採用活動にも影響を与えそうだ。

730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準とされ、得点者は受験者の1割強にとどまっている。

武田薬品は、海外事業や研究開発体制の強化のために、外国人研究者の採用や海外の新薬候補品を持っている

ベンチャー企業のM&A(企業の合併・買収)を積極化させている。

採用条件に高い英語力を明示することで、海外事業や研究開発の強化に対応できる人材を獲得する狙いがある。


◆コメント:「滑稽」の一語に尽きる。

最近、この手のニュースをよく読む。

きっかけは、楽天が英語を「公用語化」すると宣言したことだろうか。

あれは、昨年6月30日のことだった。

楽天の三木谷浩史社長が東京都内で会見し、

社内の公用語を12年中に英語に完全に切り替えると発表した。

のである。

私は、その決定を「下らん」、と書いた。
2010年07月02日(金) 「楽天 英語を12年中に社内公用語化」←アホか?ココログ

今も、その考えは、全く変わらない。

日本の大企業は、何十年も前から世界各国に進出している。

しかし、どの会社にも
「我が社は国際的に取引を行っているから、社員全員が高度な英語な運用能力を持つべきだ」

と、考えたアホな経営者はいなかった。

いくら、取引先が英語圏にいると言っても、その業務に会社全体が携わるわけではない。

また、英語が通じない国との取引の為に、商社やメーカー、石油会社、金融機関などは、

それぞれ、各国語を専攻した学生を採用したり、或いは社員で見込みのありそうな者、又は

希望する者に対して語学留学させたりして、必要な人材を確保してきた。それで十分である。


日本の会社が日本国内で、国内業務に関して日本人社員同士が英語で会議するなど、

「滑稽」(はっきり書くなら、「バカ」)の一語に尽きる。全く必然性が認められない。


仮に実行に移したところで、大抵は文法が間違っているが、日本人同士だから「デタラメ英語」

いや、「英語もどき」で話しても、通じてしまい、本気で英語力を向上させようとしたときには

かえって障害になる。


◆TOEIC至上主義のバカらしさ。

日本ではTOEIC何点が、最早、学生や社会人の「ステータス」になりつつ

あるのだとしたら、それもまた、単細胞的思考である。

断っておくが、これは私自身が英語が苦手だから書いているのではない。

手前味噌になるが、学生時代に相対的に「得意」科目と言えたのは英語だけ

であった。詳しくは、

2010年04月06日(火) 「読書日和:注目です「毎日15分」を続ける」(毎日新聞夕刊)←NHKラジオ「英会話」の正しい使い方。ココログ

に書いた。

TOEICの満点は(私が知っている限り)990点である。

この為、帰国子女でもなく、国内だけの勉強で900点以上獲った者は

たとえ、顔に出さなくても得意の絶頂となり、中には「英語を征服した」かの如き

錯覚に陥る者がいる。

TOIECで高得点を獲った人は確かに努力しただろうが、

「TOEIC=英語の全て」では、絶対に、ない。



更に、人事部やマスコミは、語学を良く理解していない。

冒頭に転載した記事の中に、
730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準とされ

という記述がある。

日本では語学力の程度を表すときに、
「あいさつ程度」<「日常会話可」<「商談可」

というスケール(ものさし)を用いるが、「目盛り」自体が間違っている。

日常会話、雑談を外国語で行うほど難しいことはないのである。商談は、何の話をするか

分かっているし、お互いが業務に通じている場合、専門用語の意味は固定されており、

誤解が生じる余地はなく、むしろ、外国語で会話が「易しい」状況である。


一方、日常会話は、何が話題になるか全く予想が付かない。

TOEICで900点を取った人。そのまま成田からヒースロー行きの飛行機に乗り、

ヒースローからロンドン市内に向かい、どこでもよいから「パブ」という

英国人同士がビールを飲みながら、談笑する場所で、英国人同士の会話を聞いてごらんなさい。

多分、一言も何を言っているのか分からないだろう。

TOEICの試験会場のような静かなところで、

テープから流れてくる、アナウンサーのような明瞭は発音を聴き取れることと

実際のネイティブが、普通に話す英語を理解するのは、また、別の次元の話だ。

それは覚えておいた方がいい。


◆何よりも人には「天分」というものがあるだろう。

新卒採用基準に、英語のテストの点数を含めることが如何に馬鹿げているか。

改めて言うまでもないが、人にはそれぞれ「天分」、即ち「得手不得手」がある。


例えば、英語は苦手でも数字を扱ったら、ほぼ絶対に間違えない、という人がいる。

経理に適任である。しかし、武田薬品の基準では、このような才能の持ち主を

採用し損ねる。例を挙げ始めたらキリが無い。


英語は確かに出来た方が「便利」だが、全社員が英語に注力する必要は無い。

高度な語学力を必要とする業務のためにだけ、必要な人材を採用或いは養成すれば

良いのである。最近の人事担当者は「適材適所」という日本語をしらないのではないか。


最後に一つだけ。

国際業務を営む大企業が、高度な英語力(又は他の言語の運用能力)を備えた

人物をある程度確保することはは必要であるが、日本人の勘違いで、

「話す」「書く」能力に重きを置きすぎる。確かに昔から、

「日本人は中学1年で英語を習い始めて、大学卒業まで13年かけても、満足に挨拶すら出来ない」

と言われている。

しかし、話したり書いたりすることは、訓練を重ねればさほど難しいことではない。

何故なら、あまりにも当然だが、「話す」「書く」は

「自分が知っていること、理解していること」に内容が限定されるからだ。

知らないこと、つまり、日本語でも話せないことは英語でも話せない。


一方、「読む」「聞く」は、自分の知らない事を理解しなければならない。

インターネットでは情報の80パーセントは英語によるものだという。

読む能力が不足しているが為に、日本人は日本の新聞が「国際面」で

記事にすることしか、分からない。これでは、ダメだ。


◆結論

企業の全員が「高度な英語力」を身につける必要は毛頭ない。

英語(や、他の外国語)が業務に必要とされる部署に、必要な能力を持った人材を

配置すれば良い。そして高度な語学力とは「話す」こともさることながら、

「英語で発信、公開されていて、その企業の業務に関連する情報を迅速、正確に

発見し、理解する能力」を含む。その重要性が十分に理解されていない。

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【音楽】元チェコ・フィル首席トランペット奏者、ミロスラフ・ケイマル。ものすごく綺麗な音です。

◆「反復」は力ですね。確かに。

先日、これは音楽ではなくて、文章ですが、

司馬遼太郎氏の「洪庵のたいまつ」を載せました。

あれは、とっくの昔に載せたことがあるのです。

2006年02月12日(日)「二十一世紀に生きる君たちへ」「洪庵のたいまつ」全文収録しました。

アクセス解析を見ると、比較的コンスタントにアクセスがあるので、

弊日記・ブログの以前からの読者の方は、皆さんお読みだとおもうのは、

私の傲慢というもので、皆さんお仕事の都合などで、必ずしも毎日読んで

いるわけではないし、読んでも忘れている場合があります。


音楽も同じ事かと思います。


◆元・チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、首席トランペット奏者

元・チェコ・フィルハーモニー管弦楽団首席トランペット奏者、ミロスラフ・ケイマル

という人がいます。この人が、トランペットのアルバムとしては珍しく、静かな音楽ばかりを

録音した、-GLORIA-トランペット名曲集というCDがあります。


トランペットを自ら演奏する方、トランペットが好きな方の間では非常に有名ですが、

このアルバムは、ピアノやヴァイオリンなどばかりをお聴きの

ラッパなんか聴いていられるか

という方にこそ、是非、お聴き頂きたい。

トランペットという楽器に対する認識が変わるのではないかと思います。


とにかくその音の美しさは、世界に何人、というレベルです。


◆三曲だけ、お届けします。

有名な曲、聴き易く、美しい音楽ばかりです。

まずは、オンブラ・マイ・フ。

前回載せたとき、リンクを貼らせて頂いているプロ・クラリネット奏者のNべさんから、

多分、これはフリューゲル・ホーンという楽器による演奏だろうとご指摘を受けました。

この音の柔らかさは確かにそのようです。


ヘンデル:オンブラ・マイ・フ






きれいですね。高音域でも絶対に音質が堅くなりません。

続いて、マルティーニという作曲家の、「愛の喜び」。


マルティーニ:愛の喜び







ゆったりとしたビブラートがとても美しいです。


最後。J.S.バッハのチェンバロ協奏曲ヘ短調、BWV1056の

第2楽章「ラルゴ」なのですが、あまりにも美しいので、

色々な楽器や演奏形態で、演奏されます。通称、「バッハのアリオーソ」。



J.S.Bach BWV 1056 Largo







以上です。アルバムにはまだまだ美しい曲が沢山、収録されています。

トランペットの表現力の広さを是非ご堪能下さい。

それでは。

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2011.01.22

「二重被爆者「世界一運が悪い」BBCお笑い番組」←ガイジンって見た目で勘違いしますが、本当は殆どが無知でバカなんです。

◆【お詫び】メール(エンピツフォームメール)を下さった方、必ず返信します。

ここ1週間の間に何人かの方からメールを頂戴しています。

特に、

「センター試験、終了=雪などで17大学が繰り下げ措置」←愚息は失敗しました。もうダメです。ココログ

に、誠に温かいお言葉を頂戴しました。

御礼申しあげます。

ウェブ日記エンピツ経由でメールを下さった方にまだ

返信しておりませんが、必ず御礼の返信をお送り致しますので、

今暫くのご猶予をいただきたく、お願い致します。

大変申し訳ありません。


◆記事:二重被爆者「世界一運が悪い」BBCお笑い番組(読売新聞 1月21日(金)20時2分配信)

【ロンドン=大内佐紀】英BBC放送が昨年12月放映した

人気お笑いクイズ番組で、日本の被爆者が笑いのタネにされ、

在英日本大使館が抗議していたことが20日、わかった。

金曜夜の人気番組「QI」で12月17日、「世界一運が悪い男」として、

広島と長崎で二重に被爆し、昨年1月に93歳で亡くなった

長崎市出身の山口彊 (つとむ)さんを取り上げた。

司会者が「出張先の広島で被爆し、列車に乗って戻った長崎でまた被爆した」

と説明すると、ゲストらが「でも、93歳まで長生きしたなら、それほど不運じゃない」

「原爆が落ちた次の日に列車が走っているなんて、英国じゃ考えられないな」

などとコメント、会場から笑い声が上がった。

在英日本大使館は今月7日、抗議の書簡をBBCと製作会社に送った。

17日になって製作会社から「配慮に欠けていた」などとする返答があったが、

BBCからは回答がないという。


◆コメント:ガイジンは無知なので、思い切りアピールしないとダメだ。

英国人をはじめとする欧米人、特に白人は、

見た目(容姿)が良い。彫りの深い顔だちなので、

日本人はつい、見た目=知能、と勘違いする。

しかし、多くは無知でバカなのである。

学歴=知能ではないが、日本に比べて遙かに大学進学率は低い。

学校制度そのものが異なるので、単純比較できないが、

多くは、日本で言えば「中卒」である。「高卒」でも相対的には、

「高等教育」を受けた気分で、更に「大卒」は一握り。

中でも、ご承知のとおり最高峰は、オックス・ブリッジ、

つまり、オックスフォードかケンブリッジの卒業生だが、

これは、本当にエリート中のエリートで滅多にお目にかかることはない。

私は4年間ロンドン支店で11人のイギリス人と同じ班で仕事をしたが、

全員、中卒だった。彼らは歴史など、知らないのである。

この番組に出ていたゲストとやらも、ほぼ確実に原爆資料館の写真

(今はネットでも見ることが出来る)など見たことが無いだろう。

だから、積極的な悪意は、多分さほど、無かったと推察される。


それはそうなのだが、これはけしからん。

原爆を投下したのは米国だが、英国は米国と同じ「同盟国」のひとつである。

そして、原爆の投下は非戦闘員を大量殺戮した、史上最悪の

永遠に許されることのないテロ行為である。

そのことを日本は遠慮せずに、もっとアピールするべきである。

戦争の勝ち負けとは無関係である。


日本人は民度が大分低くなったとはいえ、世界全体の中では、

それでも極めて民度が高い。高すぎるのだ。

その上に、日本は「以心伝心」の社会的了解がある。

ガイジンには言わないと分からない、ということは

すでに知られているはずだが、本当に分かっていない。


ガイジンに対しては、パワー全開の自己主張をしないと

何も伝わらない。この点、外務省の在外公館は、各国の日本人駐在員には

偉そうにするが、本来の仕事は全然していない、と言って良い。

大使館とは、要するに「公認スパイ」で、それぞれの国で日本に関係しそうな

情報に対して常にアンテナを張っておくのが仕事の一つ。

もう一つの大事な仕事は、各国で日本の宣伝をすることなのだが、

これを全くしていないと言っても構わない。


特に英国、米国の大使館や領事館は現地に原爆資料館を作り、

現地の新聞にしつこいほど、

貴方の国は、1945年8月、悪魔のような残虐行為をおこなったのだ。

という趣旨の全面広告を掲載するぐらいでちょうどいい。

それぐらいしないと英国の中卒は、自ら広島・長崎が如何ほどの

地獄と化したか、など、調べるわけがないのだ。

本件に関しては、菅直人内閣総理大臣がキャメロン英首相に

抗議しても良いぐらいだ。世界は驚くだろう。驚かせないとだめだ。

それぐらいでちょうどいいのだ。何も言わないから、ナメられる。

更に、日本で国際会議を開くときには、全て広島原爆資料館で行うと良い。

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2011.01.21

【音楽】バッハの「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」ってのがあるんです。

◆バッハ→ヴァイオリンというと、無伴奏が有名なのですが・・・。

「バッハ、ヴァイオリン」と言ったら、まず思い浮かべるのが、

「無伴奏ヴァイオリンの為のソナタとパルティータ」です。

一番始めにご紹介したのは、パルティータの2番でこれは、ヴァイオリニストが

相当覚悟を決めて弾く「シャコンヌ」という15分ぐらいの大曲の、

一つ前の「ジーグ」でした。もう一度載せておきます。

いつも、お薦めのカナダのヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス氏のアルバムから。



バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 BWV 1004 より「ジーグ」







私はこれが何ともたまらなく好きです。

どうしてこんなに綺麗なんだろ?

1本のヴァイオリンが奏でる単旋律(バッハの無伴奏ヴァイオリンには、

複数の弦を弾く重音が多く用いられますが)に無限に拡がる、

永遠に失われない美しさがあると思います。


とかなんとか、書きましたが、

今日は、「無伴奏」より地味というか、却ってあまり演奏されないし、録音がすくない、

「チェンバロの伴奏付きヴァイオリン・ソナタ」(ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ)

を紹介します。ヴァイオリニストは、同じくエーネス氏です。

引用元の音源は、

J.S.Bach: Violin Sonatas BWV.1014-BWV.1017, BWV.1021, BWV.1023, BWV.1018, No.6 BWV.1019です。


◆最初はやや、取っつき難いかもしれませんが、何度か聴くと良さが分かります。

バッハの作品番号でいうと、BWV 1014から1019までがソナタの1番から6番です。

チェンバロと合奏するわけですから、無伴奏よりも、ややヴァイオリンの音量は抑え気味に

なります。無伴奏と同じように弾いたら、チェンバロとバランスが取れないのでしょう。

4番、5番あたりが特に有名というか、人気があるようですが、

今日は1番の第1、第2楽章、2番の第3、第4楽章を。


バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 BWV 1014 第一楽章 アダージョ







非常に優しい音楽だと思うのです。第二楽章はアレグロです。


バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 BWV 1014 第二楽章 アレグロ






ヴァイオリンの伸びやかな音と繊細なチェンバロの音が見事に融け合っています。


もう一つだけ、ソナタ2番。


ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 BWV 1015 第三楽章 アンダンテ






これはね。最初、退屈に感じるかも知れませんが、何度か聴いているうちに

あるとき、ハッと、その美しさに目覚めるんです。

最後は第四楽章。プレスト。


ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 BWV 1015 第四楽章 プレスト






うーむ。最初に「伴奏付きソナタ」と書いてしまいましたが、

失敗したな。よくお聴きになると分かりますけど、チェンバロはヴァイオリンとは

別に、独立した音の動きをしているのですね。伴奏とはちょっと違う。


ジェームズ・エーネス氏は何を弾かせても良いですね。ヴィエニアフスキーとか

パガニーニのようなヴィルティオーゾ系(名人芸を披露するような曲)も上手いし、

クライスラーを弾いたら、如何にもクライスラーだし、バッハでは品が良い。


ちょっと地味ですし、CDは二枚組で少し高いけど、お薦めします。

ヘンデルも、ヴァイオリンソナタを書いてまして、こちらも大変綺麗なんです。

それは、またいずれ。

それでは、失礼します。

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2011.01.20

「お粗末!新幹線トラブル『今までなかったので』」←マスコミってのは、いい気なものですね。

◆記事:お粗末!新幹線トラブル「今までなかったので」(読売新聞 1月19日(水)9時17分配信)

JR東日本の五つの新幹線がストップしたのは、

延伸や増発にシステムなどの見直しが追いつかず、

情報共有も不十分だったことが原因というお粗末さだった。

18日、国土交通省の幹部からは、「いつトラブルが起きてもおかしくなかった」

との指摘があがった。

政府や同社が世界に新幹線技術の売り込みを図っているさなかだけに、

同社幹部は「信頼を損なったことは否めない」と肩を落とした。

「大きな輸送障害を起こし、多くの人に迷惑をかけて申し訳ありません」

JR東日本は同日、東京都渋谷区の本社で記者会見を開き、

宮下直人常務取締役らが深々と頭を下げた。

約1時間半に及んだ会見では、同社が新幹線総合管理システム「COSMOS(コスモス)」を

1995年に導入して以来、システムが受け付けるダイヤの修正案の上限が

1分間に600件のままで、ダイヤの現状に合うよう改善してこなかった点に質問が集中。

宮下常務は、「データの処理容量を巡っては、これまでトラブルが無かったので、変えなかった」

などと釈明したが、「日々のデータの解析などはしていなかった」と、

問題意識が不足していたことを認めた。


◆コメント:断言するが、それでも日本の鉄道は世界一。

JR東日本の五つの新幹線とは、東北、上越、長野、山形、秋田 である。

この全てが17日(月)、午前7時から約1時間、動けなくなった。

その原因は、はダイヤや車両の運行変更を一元的に管理する「COSMOS」という

システムの処理能力の限界を超えるデータを入力したからである。


私は鉄道マニアでも、システムエンジニアでもないので、本当に理解したとは

言えないが、調べたことを書くと、

17日午前7時に東北新幹線の新白河駅、

7時43分に福島駅でポイントの不転換が発生したのが発端だった。

障害発生により列車が駅間で停車するのを避けるため、

24本の列車に対し各駅に停止させるよう、

運行管理システム「COSMOS」への変更入力を午前8時ごろから短時間に実施した。


変更入力を行うと、予想ダイヤに対しデータ修正が必要な箇所を表示する仕組みになっている。

COSMOSは、2008年5月にバージョン・アップし、処理能力を拡大したが、

データ修正が必要な箇所が600件を超えると、予想ダイヤを表示できなくなる仕組みなのだそうだ。

そのデータ修正件数限度値を600件に設定してあったことが、妥当なのか、私には判断出来ない。


今まではこれで問題無かったので、限度値を引き上げなかった、というJR東日本の説明に対して、

読売新聞は、

お粗末!

と断じているが、それでは、データ修正件数限度値を何100件に設定したら

「お粗末」では無かったのであろうか?

今までにそれで問題が起きていないのは、妥当な設定であった、ということではないのか。

今年は各地で、今までに経験したことがないような、積雪が観測されている。

鳥取の米子に知り合いがいる。正月に130cmの積雪を記録したが、

ずっと米子で暮らしている70歳の方が、「生まれて初めてのこと」と

言っているそうだ。


会津の国道49号線でクルマ300台が、やはり雪で動けなくなる、

という「事件」があった。あそこは、私も行ったことがあるが、

新潟などの豪雪地帯とは異なり、クルマが数百台立ち往生するほどの雪は降らない。

「今まで経験したことがない」ほどの積雪だったからである。


話が逸れかかっているが、要するに私の言わんとするところは、

今年は明らかに今まで経験したことがない、異常な天候が続いており、

過去の経験が役に立たない。


私は、東京都内で毎日JRの在来線を利用して通勤しており、この会社のサービスに

全く問題がない、とは、残念ながら言えない。

しかしながら、日本の鉄道の信頼性は今なお、多分、

世界一である。これほど多くの列車が走っているのに、

ダイヤどおり運行される。世界中見回しても、車内放送で、
ただ今、この電車は予定より、1分半遅れで運転しております。申し訳ございません。

などという言葉が聞ける国は他に存在しない。

日本人の仕事の正確さは、群を抜いているのだ。


マスコミは、自らは何も生産せずに、他人の不幸や失敗を

頼みもしないのに、紙に刷って日本中に配って得意になっているが、

報道に偏りがあり、また、松本サリン事件の大失敗を

しでかしたときも、国家権力は、犯人と間違えそうになった第一通報者河野さんに

当時の野中広務国家公安委員長が直接謝罪に行ったのとは対照的に、

大新聞は、紙面で謝罪しただけで、社長が河野さんに直接謝りに出向いた社はなかった。


「お粗末!」なのは、マスコミである。

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2011.01.18

「消費増税、11年度中法整備を=与謝野経財相」←民主党のマニフェストには「現行の税率5%を維持し」とありますが?

記事:消費増税、11年度中法整備を=与謝野経財相(時事通信 1月18日(火)11時38分配信)

与謝野馨経済財政担当相は18日の閣議後記者会見で、藤井裕久官房副長官が2011年度までに

消費税増税の法整備をする方針を定めた改正所得税法の付則を順守すべきだ、との考えを示したことについて

「政府は法律に拘束される。至当な発言だ」と指摘し、11年度中の法整備が必要との認識を示した。

また、この付則を定めた09年に与党だった自民党などの野党も

「全く拘束されないという議論は成り立たない」との考えを示した。


◆コメント:ここで言っていることは当たり前なのです。

何が当たり前かというと、日本は、議会制民主主義を採用しており、

最高法規である日本国憲法において、

国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である(第41条)

と規定されている。

行政府は国権の最高機関=国会の制定した法律に則って(のっとって)、行動しなければならない。

与謝野経済財政担当相が、
政府は法律に拘束される。至当な発言だ。

と言っているが、別にそれ自体は偉い事でも何でも無く、

我が国政治体制においては、あまりにも当たり前の事である。

与謝野大臣が触れた藤井裕久官房副長官の発言とは、
◆記事:消費増税、11年度中に法整備=藤井氏―官房長官は慎重姿勢(時事通信 1月17日(月)19時59分配信)

藤井裕久官房副長官は17日のTBSテレビ番組で、

2011年度までの消費税増税方針を盛り込んだ09年度税制改正法について、

「これは既に法律なので、与野党とも忠実に従わないといけない」と述べ、

順守すべきだとの考えを示した。

一方、枝野幸男官房長官は税率引き上げ方針を早期に打ち出すことに慎重な姿勢を強調。

政府内で温度差が浮き彫りとなった。

麻生政権当時の09年に成立した税制改正法は、

消費税を含む税制抜本改革を行うため、

付則で「経済状況の好転」を前提に「11年度までに必要な法制上の措置を講ずる」と定めた。

藤井副長官の発言は、11年度中の法整備を実現するため、

与野党協議で合意を急ぐべきだとの考えを示したものだ。

であり、更に藤井裕久官房長官が言及し、時事通信が記事中で

補足説明している、所得税法附則とは、↓のことである。
所得税法附則 附則(平成二一年三月三一日法律第一三号)

第百四条

1  政府は、基礎年金の国庫負担割合の二分の一への引上げのための財源措置並びに年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する費用の見通しを踏まえつつ、平成二十年度を含む三年以内の景気回復に向けた集中的な取組により経済状況を好転させることを前提として、遅滞なく、かつ、段階的に消費税を含む税制の抜本的な改革を行うため、平成二十三年度までに必要な法制上の措置を講ずるものとする。この場合において、当該改革は、二千十年代(平成二十二年から平成三十一年までの期間をいう。)の半ばまでに持続可能な財政構造を確立することを旨とするものとする。

2  前項の改革を具体的に実施するための施行期日等を法制上定めるに当たっては、景気回復過程の状況、国際経済の動向等を見極め、予期せざる経済変動にも柔軟に対応できる仕組みとするものとし、当該改革は、不断に行政改革を推進すること及び歳出の無駄の排除を徹底することに一段と注力して行われるものとする。

3  第一項の措置は、次に定める基本的方向性により検討を加え、その結果に基づいて講じられるものとする。

一  個人所得課税については、格差の是正及び所得再分配機能の回復の観点から、各種控除及び税率構造を見直し、最高税率及び給与所得控除の上限の調整等により高所得者の税負担を引き上げるとともに、給付付き税額控除(給付と税額控除を適切に組み合わせて行う仕組みその他これに準ずるものをいう。)の検討を含む歳出面も合わせた総合的な取組の中で子育て等に配慮して中低所得者世帯の負担の軽減を検討すること並びに金融所得課税の一体化を更に推進すること。

二  法人課税については、国際的整合性の確保及び国際競争力の強化の観点から、社会保険料を含む企業の実質的な負担に留意しつつ、課税ベース(課税標準とされるべきものの範囲をいう。第五号において同じ。)の拡大とともに、法人の実効税率の引下げを検討すること。

三  消費課税については、その負担が確実に国民に還元されることを明らかにする観点から、消費税の全額が制度として確立された年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する費用に充てられることが予算及び決算において明確化されることを前提に、消費税の税率を検討すること。その際、歳出面も合わせた視点に立って複数税率の検討等の総合的な取組を行うことにより低所得者への配慮について検討すること。 (注:色文字は引用者による。

つまり、所得税法の附則で、2009年3月31日に、
将来、消費税をあげることになるだろうが、その為にそれまでに景気を改善させ、消費税率を引き上げるための法律を平成23年度(2011年度)中に作っておきなさいよ。

と、決まっている(自民党政権時代に決められた附則だが、法律は法律である)。


◆形式上は、行政府が法律を遵守するのは当たり前だが、民主党のマニフェストには消費増税はしないと書いてある。

繰り返しになるが、要するに記事に於ける「与謝野発言」は

行政府は法律を遵守せねばならない

と、述べているだけで、あまりにも当然の話であり、驚く事は何もない。


問題は、消費税増税が最早「当然のこと、不可避の政策」とした扱われていることである。

民主党は2009年のマニフェスト、つまり政権交代時のマニフェスト、

Manifesto マニフェスト 2009--2009年 第45回衆議院総選挙 (PDF 2.7MB)では

「税金の無駄遣いを減らす」と書いている。これだけでは分からない。

民主党のウェブサイトの「政策」のページに、

政策集INDEX2009が載っている。

PDFファイルの20ページ(20とページ数が書いてあるページ)に「消費税改革の推進」とあり、
具体的には、現行の税率5%を維持し、税収全額相当分を年金財源に充当します

と書いてある。

消費税は上げない、と言って政権交替を実現しておきながら、「やはり引き上げる。」という。

このような行為を日本語で「詐欺」という。

自民党が制定した所得税附則に従って、消費税を上げるというが、

政権を担当する前、野党・民主党は散々それに反対していたのである。


国民はどうせ、忘れているだろうと、タカを括っているのか。

これに関してはは、海江田経済産業相の発言が正しい。それは、
◆記事:海江田経産相 消費税増税は「解散後が筋」(毎日新聞 1月18日(火)11時40分配信)

海江田万里経済産業相は18日の閣議後会見で、

税と社会保障の一体改革に関連した消費税増税議論について、

「引き上げるのであれば、まず成案を国民に示したうえで(衆議院を)解散し、

その後に上げていくというのが筋ではないか」と述べた。(後略)

というのだが、当たり前だ。

くどいが、民主党は政権交替前に、「消費税は5%を維持する」

と言ったのである。引き上げるなら、それでも民主党に政権を任せるか否か

国民の信を問うのが当然である。菅直人内閣総理大臣はこの点につき、

今のところ、明言を避けている。

つくづく、いいかげんな政権だ。

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2011.01.17

「センター試験、終了=雪などで17大学が繰り下げ措置」←愚息は失敗しました。もうダメです。

◆センター試験、終了=雪などで17大学が繰り下げ措置(時事通信 1月16日(日)20時58分配信)

大学入試センター試験は16日、理科と数学が行われ、2日間の日程が終わった。

強い冬型の気圧配置に伴う雪の影響などで北海道、茨城、新潟、長野、愛知、岐阜、三重、鳥取

各道県の17大学20会場で開始時間を15分~1時間繰り下げた。

受験者数と、志願者全体に占める受験者数の割合は、理科(1)21万1372人(37.8%)▽理科(2)25万1498人(45.0%)

▽理科 (3)17万9372人(32.1%)▽数学(1)38万6325人(69.1%)▽数学(2)34万9908人(62.6%)だった。


◆コメント:恥ずかしながら、愚息は失敗しました。結構辛いです。

愚息は一浪ののち1日目だけ、センター試験を受験しました。

文系ですから、国語、英語、世界史Bです。

自己採点の結果は惨憺たるもの。もうダメでしょう。多分。

なんというのかな。「死にものぐるいになる」ことが出来ないのです。

愚息は。


たったの3教科。こんなの、死ぬ気で勉強したら、ほぼ満点が取れるはずですが

数百万(は大袈裟か。100数十万)円、私が必死で働いて、予備校に納めた金は

ドブに捨てたようなものです。


ただ、私が怒ると本当に恐いのです。

本当はカミナリのような大声で、愚息を

怒鳴りたい気分ですが、それをやったら、

多分、怠け者のクセに度胸がない息子は萎縮してしまい、

まだ残っている受験機会(各学校・学部独自の試験)もダメになりそうなので、

何とか飲み込み、5分で夕飯を書き込み、自室に戻りました。

夕食の間、愚息はシュンとしていましたが、

それは自分の不甲斐なさに落ちこんでいるのではなく、

私が必死に、怒りを抑えているのが、流石に分かり、

怒鳴られるのが恐いから、シュンとしているだけなのです。

そういう問題じゃないですよね。自分の人生の問題ですよね。

この年になってもそれが分からない愚息が情けない。

一言も発しない私を、家内は快く思っていないようです。


何だか情けなくて、またうつ病が再発しそうです。

しかし、そんなことは私事ですから、明日からも会社へ行って、

何事も無かったかのような顔をして働かなければなりません。

人生というのは、なかなか辛いものです。


私と同じように家内もショックを受けていますが、

同じようなダメ息子を持った、自分の学生時代の友だちに電話して、

大笑いしています。その声がどれほど、私を苛立たせるか、

家内にとってはどうでも良いのでしょう。


何だか、みっともないですが、これを書きながら惨めで涙がこぼれてきました。


こいつら、私が電車にでも飛び込まないと真剣にならないのかも知れません。

辛い・・・です。

嫌がらせのコメントは書かないでください。

嫌がらせのコメントの例です(HN「二度目」という奴。)

今回ばかりは、本気で怒ります。

日記・ブログ、暫く書けないかもしれません。わかりません。

とんだお目汚しで失礼しました。

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「世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。」「洪庵のたいまつ」--美しい一生を描いた美しい文章。

◆4年ぶりに掲載します。

私はどいういう訳か、非常に好評な、映画とかテレビドラマなどを、

1年も2年も後になってから知り、世の「ブーム」はとっくに終わっているのに

後から1人で感激して、いささか滑稽な状況になってしまうことが、

しばしばある。

長くなるので説明しないが、映画「スウィング・ガールズ」など、その典型である。

2007年02月25日(日)「スウィングガールズ」をテレビでやってましたね。実は結構好きなんです。あれ。ココログ

今回は何かというと、2009年10月11日~12月20日まで毎週日曜日にほうそうされた

TBSのテレビドラマ、JIN-仁-公式サイト)である。

今年の4月から「完結編」が放送されるとのことで、

それに先立ち、昨年暮に第一期のディレクターズ・カット版が放送され、

一遍で気に入ってしまった。原作はマンガだそうだが、それは知らぬ。

現代の外科医が、何故か知らぬが、幕末の江戸にタイム・スリップしてしまい、

当時、日本どころか、人類が知らなかった世界初めての抗生物質「ペニシリン」を作ってしまう、

など、荒唐無稽なのだが、実写ドラマ化すると、妙にリアリティがあり、何故かハマってしまった。

私が稀に、映画とかドラマとかにハマると、何十回も見てしまうのである。

さて、第一期には、緒方洪庵を武田鉄矢が演じていた。

番組公式サイトに武田鉄矢のインタビューが載っている。

武田鉄矢がこの司馬遼太郎氏の「洪庵のたいまつ」に触れている。
戦後の大作家・司馬遼太郎さんがため息混じりに書かれた「洪庵の松明」という短編小説があるんですが、これがなかなか良い文章でしてね。それを読むと、洪庵ってのはとってもいい人だったみたいですねぇ。

武田鉄矢は「洪庵のたいまつ」を読んではいるようだが、少しずつずれている。

武田もTBSも今一つ、この珠玉のような名作の真価を理解していない。

司馬遼太郎氏が「ため息まじり」に「洪庵のたいまつ」を書いたとは、到底思えない。

また、
「洪庵の松明」という短編小説があるんですが

と言っているが、文学作品の題名は固有名詞であり、これはTBSの責任だが、

「たいまつ」を勝手に「松明」に変えてはいけない。

そして、「短編小説」ではない。随筆である。

「洪庵のたいまつ」は、「21世紀に生きる君たちへ」と共に、

最初から小学校5、6年生の国語の教科書の載せるために

司馬遼太郎氏が渾身の情熱で書いた文章である。

(「洪庵」が5年生用、「二十一世紀~」が6年生用だ。)

司馬遼太郎氏の数多い作品の中でも子供のために書かれたのはこの二作だけであり

司馬氏をして「小説を1本書くよりも大変だった」といわしめた、力作である。

武田鉄矢如きが
「なかなか良い文章」

とは、失礼である。大人が読んでも感動する。

アクセス解析を見ると、JIN-仁-の放送期間中(2009年)、

2006年にこの文章を載せた日記・ブログページへのアクセスが増えている。

あの時は何故か分からなかったが、なるほどそう言うことだったのか。


ドラマはさておき、洪庵の生涯が美しかったのと同じぐらい、

その生涯を綴った司馬遼太郎氏の文章も美しい。

音楽でも文章でも、すぐれた作品は繰り返し聴いたり読んだりしたくなるものだ。

久しぶりに「洪庵のたいまつ」を読みたくなり、更に深く味わいたくなり、

二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ) [単行本]から私が写した。

素直な気持ちで読んで頂きたい。


◆『洪庵のたいまつ』(司馬遼太郎)

 

 世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。

 ここでは、特に美しい生涯を送った人について語りたい。

 緒方洪庵のことである。

 この人は、江戸末期に生まれた。

 医者であった。

 かれは、名を求めず、利を求めなかった。

 あふれるほどの実力がありながら、しかも他人のために生き続けた。そういう生涯は、はるかな山河のように、実に美しく思えるのである。

 といって、洪庵は変人ではなかった。どの村やどの町内にもいそうな、ごく普通のおだやかな人がらの人だった。

 病人には親切で、その心はいつも愛に満ちていた。

 かれの医学は、当時ふつうの医学だった漢方ではなく、世間でもめずらしいとされていたオランダ医学(蘭方)だった。

 そのころ、洪庵のような医者は、蘭方医とよばれていた。

 変人でこそなかったが、蘭方などをやっているということで、近所の人たちから、

「変わったお人やな。」

 と思われていたかも知れない。ついでながら、洪庵は大坂(今の大阪市)に住んでいた。

 なにしろ洪庵は、日常、人々にとって見慣れない横文字(オランダ語)の本を読んでいるのである。

 いっぱんの人から見れば、常人のようには思われなかったかもしれない。



 洪庵は、備中(今の岡山県)の人である。

 現在の岡山市の西北方に足守という町があるが、江戸時代、ここに足守藩という小さな藩があって、緒方家は代々そこの藩士だった。

 父が、藩の仕事で大坂に住んだために、洪庵もこの都市で過ごした。

 少年のころ、一人前のさむらいになるために、漢学の塾やけん術の同情に通ったのだが、生まれつき体が弱く、病気がちで、塾や道場をしばしば休んだ。

 少年の洪庵にとって、病弱である自分が歯がゆかった。この体、なんとかならないものだろうかと思った。



 人間は、人なみでない部分をもつということは、すばらしいことなのである。そのことが、ものを考えるばねになる。

 少年時代の洪庵も、そうだった。かれは、人間について考えた。

 人間が健康であったり、健康でなかったり、また病気をしたりするということは、いったい何に原因するのか。

 さらには、人体というのはどういう仕組みになっているのだろう、というようなことを考え込んだ。

 この少年は、ものごとを理づめで考えるたちだった。

 今の言葉でいえば、科学的に考えることが好きだったといっていい。

 少年は、蘭学特に蘭方医学を学びたいと思った。 

 幸い、この当時、中天遊(1783~1835)という学者が、大坂で蘭方医学の塾を開いていて、

 あわせて初歩的な物理学や化学につても教えていた。

 少年はここに入門した。主として医学を学んだのである。

 中天遊からすべてを学び取った後、さらに師を求めて江戸へ行った。二十二才のときであった。

 江戸では、働きながら学んだ。あんまをしてわずかな金をもらったり、他家のげんかん番をしたりした。

 そのころ、江戸第一の蘭方医学の大家は、坪井信道(1795~1848)という人だった。

 ついでながら、江戸時代の習慣として、えらい学者は、ふつうその自たくを塾にして、自分の学問を年わかい人々に伝えるのである。

 それが、社会に対する恩返しとされていた。

 洪庵は、坪井信道の塾で四年間学び、ついにオランダ語の難しい本まで読むことができるようになった。

 そのあと、長崎へ行った。

 長崎。

 この町についてあらかじめ知っておかねばならないことは、江戸時代が鎖国だったことである。

 幕府は、長崎港一カ所を外国に対して開いていた。

 その外国も限られていて、アジアの国々では中国(当時は清国)だけであり、ヨーロッパの国々ではオランダだけだった。

 そういうわけで、長崎にはオランダ人がごく少数ながら住んでいたのである。



 もう少し鎖国について話したい。

 鎖国というのは、例えば、日本人全部が真っ暗な箱の中にいるようなものだったと考えればいい。

 長崎は、箱の中の日本としては、はりでついたように小さなあなだったといえる。

 その小あなからかすかに世界の光が差しこんできていたのである。

 当時の学問好きの人々にとって、その光こそ中国であり、ヨーロッパであった。

 人々にとって、志さえあれば、暗いはこの中でも世界を知ることができる。

 例えば、オランダ語を学び、オランダの本を読むことによって、ヨーロッパの科学のいくぶんかでも自分のものにすることができたのである。

 洪庵もそういう青年の一人だった。洪庵は長崎の町で二年学んだ。



 二十九才の時、洪庵は大坂にもどった。

 ここでしんりょうをする一方、塾を開いた。

 ほぼ同時に結こんもした。妻は、八重という、やさしくて物静かな女性だった。

 考え深くもあった。八重は終生、かれを助け、塾の書生たちからも母親のようにしたわれた。



 洪庵は自分の塾の名を適塾と名付けた。

 日本のきんだいが大きなげき場とすれば、明治はそのはなやかなまく開けだった。

 その前の江戸末期は、はいゆうたちのけいこの期間だったといえる。適塾は、日本の近代のためのけいこ場の一つになったのである。



 すばらしい学校だった。 入学試験などはない。

 どのわか者も、勉強したくて、遠い地方から、はるばるとやってくるのである。

 江戸時代は身分差別の社会だった。しかしこの学校は、いっさい平等だった。

 さむらいの子もいれば町医者の子もおり、また農民の子もいた。

 ここでは、「学問をする」というただ一つの目的と心で結ばれていた。

 適塾においては、最初の数年は、オランダ語を学ぶことについやされる。

 先生は、洪庵しかいない。

 その洪庵先生も、病人たちをしんりょうしながら教える。

 体が二つあっても足りないほどいそがしかったが、それでも塾の教育はうまくいった。

 塾生のうちで、よくできる者ができない者を教えたからである。

 八つの級に分かれていて、適塾に入って早々の者は八級とよばれる。

 一級の人は、最も古いし、オランダ語もよくできる。各級に、学級委員のように「会頭」という者がいる。

 塾生全部の代表として、塾頭という者がいた。

 ある時期の塾頭として、後に明治陸軍をつくることになる大村益次郎がいたし、

 また別の時期の塾頭として、後に慶應義塾大学のそう立者になる福沢諭吉もいた。



 適塾の建物は、今でも残っている。場所は、大阪市中央区北浜三丁目である。

 当時、そのあたりは商家がのきをならべていて、適塾の建物はその間にはさまれていた。

 造りも商家風で、今日の学校という感じのものではない。門もなければ運動場もなく、あるのは二階建てのただの民家だった。

 その二階が塾生のね起き場所であった。そして教室でもあった。

 塾生たちは、そこでひしめくようにしてくらしていた。夏は暑かったらしい。

 先に述べた福沢諭吉は、明治以後、当時を思い出して、

 「ずいぶん罪のないいたずらもしたが、これ以上できないというほどに勉強もした。

 目が覚めれば本を読むというくらしだから、適塾にいる間、まくらというものをしたことがない。夜はつくえの横でごろねをしたのだ。」

 という意味のことを述べている。



 洪庵は、自分自身と弟子たちへのいましめとして、十二か条よりなる訓かいを書いた。

 その第一条の意味は次のようで、まことにきびしい。

 医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。そして人を救うことだけを考えよ。

 そういう洪庵に対し、幕府は、

 「江戸へ来て、将軍様の侍医(奥医師)になれ。」 ということを言ってきた。

 目もくらむほどにめいよなことだった。奥医師というのは、日本最高の医師というだけでなく、その身分は小さな大名よりも高かったのである。

 つまり、洪庵の自分へのいましめに反することだった。 洪庵は断り続けた。

 しかし幕府は聞かず、ついに、いやいやながらそれにしたがった。



 洪庵は五十三才のときに江戸へ行き、そのよく年、あっけなくなくなってしまった。

 もともと病弱であったから、わかいころから体をいたわり続け、心もできるだけのどかにするよう心がけてきた。

 ところが、江戸でのはなやかな生活は、洪庵の性に合わず、心ののどかさも失われてしまった。

 それに新しい生活が、かれに無理を強いた。

 それらが、かれの健康をむしばみ、江戸へ行ったよく年、火が消えるようにしてなくなったのである。



 振り返ってみると、洪庵の一生で、最も楽しかったのは、かれが塾生たちを教育していた時代だったろう。

 洪庵は、自分の恩師たちから引き継いだたいまつの火を、よりいっそう大きくした人であった。

 かれの偉大さは、自分の火を、弟子たちの一人一人に移し続けたことである。

 弟子たちのたいまつの火は、後にそれぞれの分野であかあかとかがやいた。

 やがてはその火の群が、日本の近代を照らす大きな明かりになったのである。

 後生のわたしたちは、洪庵に感謝しなければならない。


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2011.01.16

「内閣支持率微増」←今月から扶養控除廃止、縮小(増税)ですが。

◆記事:改造後、内閣支持32%に上昇 58%が小沢氏議員辞職要求(共同通信)(2011/01/15 16:32)

共同通信社が菅再改造内閣の発足を受け実施した全国緊急電話世論調査によると、

内閣支持率は32・2%と先月下旬の前回調査から8・6ポイント上昇。

強制起訴される小沢民主党元代表に58・7%が議員辞職を要求し、

22・4%が離党すべきだと答えた。

消費税率引き上げに賛成は54・3%で、反対の43・3%を上回った。


民主党支持率は前回20・6%から22・7%へアップ、

前回の24・6%から24・1%に微減の自民党支持率に接近。

参院で問責決議を受けた仙谷由人前官房長官らを交代させた人事を評価したのは

55・2%で、評価しないとの回答は32・8%。

たちあがれ日本を離党し経済財政担当相に起用された

与謝野馨氏に期待するとしたのは44・9%、期待しないは48・2%だった。


◆コメント:今月から実質増税になること、分かっていますか?

共同通信のみならず、読売、毎日の世論調査でもわずかではあるが、

内閣改造後の菅内閣支持率が上昇しているが、

今月から高校生以下の子供がいる家庭は、所得税増税となることを

認識しているだろうか。

少々面倒臭いが、時事通信の記事を載せる。

◆記事:所得税の負担増じわり=扶養控除廃止、縮小で(時事通信)(2011/01/08-15:30)
2011年の幕開けとともに、高校生以下の子どもを抱える世帯では所得税の増税がのしかかってくる。子ども手当の創設や高校実質無償化の代わりに1月から扶養控除の一部が廃止、縮小されるためで、今月の給与明細を見て税負担の増加を実感するサラリーマンも多いかもしれない。

扶養控除の見直しは10年度税制改正で既に決まっていたもので、15歳以下の親族を扶養する納税者が対象の「年少扶養控除」(38万円)が廃止されるほか、16~22歳の扶養親族がいる場合に適用される「特定扶養控除」(63万円)も16~18歳分が38万円に削減される。サラリーマンの場合、年少扶養控除の廃止は今月の給与から、特定扶養控除の縮小は年末調整時に影響が出る。

大和総研の試算では、年収500万円で妻が専業主婦、15歳以下の子ども1人の世帯なら、11年の所得税額は前年比で年間1万8500円増える。高校生が1人いる世帯なら、1万5000円程度の増税になるという。

もちろん、税負担だけでなく子ども手当などを加味した可処分所得全体で見れば、15歳以下の子ども1人の世帯なら手当導入前の09年比で2万2700円のプラスになる。ただ、来年6月には住民税の両控除も廃止、縮小される予定。厚生年金保険料の上昇なども考慮すると、可処分所得は12年が4100円減、13年は2万5400円減と目減りしていく計算だ。

年少扶養控除は1人38万円だったのだから、2人なら、76万円。

今月から適用されるので、今月の給与明細を見て、ぎょっとする人が多いと思われる。

内閣支持率が上昇したというが、民主党政権は、法人税は減税するが、

個人所得税は、世帯の家族構成によって勿論影響は異なるが、

場合によっては、子供手当てを勘案しても、子供が多く、元々子供にカネがかかる家庭ほど、

実質増税になる。


日本の景気がいつまでも低迷して、デフレが止まらないのは、

GDP(国内総生産)の約60パーセントを占める個人消費が増えないからである。

消費者物価指数、家計調査(個人消費データを含む)はいずれも総務省統計局が発表する。

直近の経済指標で確認する。

12月28日に発表された全国消費者物価指数(除く生鮮食品)は前年同月比-0.5パーセント。

21ヶ月連続の下落。紛れもなく、デフレである。

直近の個人消費統計は、同じく12月28日に発表されている。家計調査報告

要するに、11月全世帯の実質消費支出は‐0.4%、2カ月連続減ということだ。

個人消費が低迷している所に、今月からは扶養控除の一部が前述の通り廃止・縮小される。

「控除」が「廃止」されるのであるから、増税だ。

私はかねて、景気を回復するには、まず家計の可処分所得を増やすべきで、

企業はまだ、給与を引き揚げるつもりは毛頭ないのであるから、

減税によって家計に余裕を与えるべきだ、と書いている。

自分の日記を「減税」で検索した結果がこれである。

民主党政権は政局にうつつを抜かすばかりでなく、外交でも内政でも経済政策でも

本来あるべき姿と逆の事をする。

この上、ゆくゆくは消費税を引き上げるという。

それでも支持率がアップするのは、有権者が、よく政策を見ていないからである。

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2011.01.14

「<センター試験>55万8984人が志願 15日から」←私は共通1次試験第1回目の受験生なんです。

◆記事:<センター試験>55万8984人が志願 15日から(毎日新聞 1月13日(木)18時55分配信)

11年度の大学入試センター試験が15、16の両日、全国706会場で行われる。

志願者数は前年度比5616人(1.0%)増の55万8984人で、3年連続の増加。

内訳は現役生44万2421人、既卒者11万211人、その他(高卒認定試験合格者など)6352人で、

現役比率は前年度より0.4ポイント低い79.1%となった。

センター試験を利用するのは、全国公立大161大学と私立504大学、短大163大学の計828大学。

私大や短大の利用が年々増え、過去最多となった。

10年は新型インフルエンザ対応で追試会場を全都道府県に設置したが、

今年は流行が拡大していないため東京海洋大と京都大の全国2カ所に戻す。


◆コメント:本当はあまり考えたくないのですが・・・。

何故、考えたくないかというと、私の息子も受験するからです。


以前、書きましたが、私は大学共通第1次学力試験(1979年~1989年)の、

第一回目の受験生なのです。

第一回目ですから、過去問が無い訳で、一体どの程度の難易度の問題が出るのか、分からない。

一応は、「学校の授業をきちんと受けていれば、解答できるレベル」という建て前になっていましたが、

やはり不安ですよね(いつの時代も大なり小なり受験生に不安はつきものですが)。


本当は親切なんですが、一見、意地の悪いことをいう予備校の漢文の先生に、

諸君は、史上初めての試験の年に当たってしまって、誠に運の悪い人たちですな。よく言えば「モルモット」あるいは「実験台」、悪く言えば「生け贄」と、まあこういうことですな。

どちらも良く無いじゃないか、と思いつつ、この先生ならではの気遣いなんですね。

我々受験生をリラックスさせよう、という気持がわかりましたから、

我々は他人事(ひとごと)のように、笑っていました。が、やはり不安でした。


しかしそれから30年経って、「自分の子供が受験する」という立場になると、親はもっと心配なのだ、

ということが身に沁みます。受験生諸君はお父さん、お母さんに何か言われるのが、鬱陶しいでしょうが、

そりゃ、心配なんです。それは分かってあげてくださいな。


他人様(ひとさま)のことを心配する以前に、実は我が子が心配なのですが。

一つだけ。

私が受験生の時、母親に予め頼んだのは、受験当日、「頑張って」と言わないで欲しい、

ということでした。気の弱い私は、そう言われると緊張してしまうからです。


あとは、偉そうな事は何も言えません。自分自身ロクな受験生ではなかったから。

ただ一つ言えること。

「縁起」というのは、関係ありません。

私は「科学的に証明出来ないことは信じない」というたぐいの石頭ではありませんが、

「縁起」に関しては、経験的に、結果と無関係である、と断言します。

試験前に「落ちた」とか「滑った」とかは縁起が悪いというのは、関係無いです。

一浪した後の二度目の受験の際、某大学・某学部の受験番号は、
26464(二浪しろよ)

でした。感動的な「縁起の悪さ」です。おまけに、昔から共通一次、センター試験の日は雪、という

偶然が重なることが多いですね。明日もそうらしいけど、私の年も雪でした。

受験会場のすぐ近くまで来て、私は滑って転びました。縁起の悪さが徹底しています。

しかし、二浪はしないで済みました。

それだけのお話。

受験というのは、正当に受験し、受かれば良いのです。かっこよく受かる必要は無い。

最後の最後、試験官が「筆記用具と受験票以外の物はしまってください」という直前まで、

英単語集とか歴史用語集とか、見ていて良いのです。そうすることをむしろ薦める。

最後の数秒で見た、1単語、1用語が試験に出たりすることは、あるものです。

あまり参考にならなくて、すいません。

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2011.01.13

「タイガーマスク 「社会現象」の様相 全都道府県で確認」←良いことですが、継続した方が良いですよね。

◆記事:タイガーマスク 「社会現象」の様相 全都道府県で確認(毎日新聞 1月12日(水)13時23分配信)

漫画タイガーマスクの主人公・伊達直人を名乗る贈り物が昨年末以降、全国の児童養護施設などに相次いで届けられ、

「社会現象」の様相を帯びてきた。今月に入り、漫画あしたのジョーの主人公・矢吹丈なども贈り主として登場。

贈り物もランドセルのほか現金などバリエーションが拡大している。

1日は男性から千葉県君津市の児童相談所にランドセル代100万円

▽桃太郎名で岡山市の施設にランドセルときびだんご

▽伊達直人名で熊本市の「赤ちゃんポスト」に紙おむつ約1000枚--などが届いた。

12日には全都道府県、約100カ所で贈り物が確認された。

これまでの贈り主にはテレビドラマから引用したとみられる

「肝っ玉かあさん」などの名も使われ、贈り物には米やネギ、白菜なども出てきた。

「第1号」は昨年のクリスマスの朝、群馬県中央児童相談所(前橋市)に届いた。

玄関前に、包装紙にくるまれたランドセル10個(計30万円相当)が積まれていた。

「伊達直人」という差出人名を聞き、「タイガーマスクでは」と気づいたのが職員の滝沢邦行さん(36)だ。

「小学生の頃、タイガーマスクのテレビアニメにくぎ付けだった。

素性を隠して孤児にファイトマネーを寄付する主人公がかっこ良く、憧れだった」と言う滝沢さんは、

「(善意を)一過性で終わらせず、困っている子どもたちに寄付する文化が根付いてほしい」と期待する。


◆コメント:金額が大きくなくてもいいから、1回ではなくて続けた方が良いですよね。

これは、多分私(1960年生まれ)と同じぐらいの大人が、

一番「ハッ」としたのではないだろうか。

今、試しにATOKで「だてなおと」を変換したら、出ない。「伊達な音」になってしまう。

このマンガが漫画雑誌に連載されたのは、1968年から1971年。

アニメ化されて放送されたのが、1969年から1971年である。

私と同い年の人なら、小学校2年から5年にかけてのことである。


若い人は、最初、このニュースを知っても「伊達直人?????」状態だったのではないか。


ネタバレになってしまうが、どういうストーリーか知りたかったら、ウィキペディアに書いてある。

今回の一連の「タイガーマスク」。最初は記事に書かれているとおり、

昨年のクリスマスの朝、群馬県中央児童相談所(前橋市)の玄関前に、包装紙にくるまれたランドセル10個(計30万円相当)が積まれていた。

のだそうだ。それがこれほど、連鎖反応を引き起こすとは意外であった。

良いことだが、懸念もある。

最初の「タイガーマスク」が全都道府県に同じ事をしたとは到底思えず、

多くの人が想像するとおり、多分、「善の連鎖」ということであろう。

行い自体は悪いことではないが、最初が「タイガーマスク」だったからと言って、

次から次へと「伊達直人」を名乗るとは・・・・。他の人と横並びなのが大好きな日本人特有の現象であろう。


たった今、テレビ朝日系列の「報道ステーション」を見たら、全国の養護施設で3万5千人を超える児童が生活している

という。今年学齢期を迎える子供が何人いるか知らないが、全員に「ランドセル」が行き渡るのであろうか?

「タイガーマスク」がプレゼントしなくても、ランドセルぐらいは支給されるのだろうか。


いずれにせよ、「タイガーマスク現象」が、もしも、一過性のブームで終わったら、今年、ランドセルを

タイガーマスクからプレゼントされた子は良いが、来年の子は貰えない。寂しいだろう。


◆「タイガーマスク」方式ではなくても、いくらでも方法はある。

誤解を避けるために断っておくが、私は、「タイガーマスク現象」自体、

つまり、「反対給付を求めない、匿名の善意の存在」を嬉しく思っている。

だが、こういうことは続いた方が良い。社会的慣習として根付いた方が良い。

毎年、ランドセル10個を今年と同じようにこの先ずっとプレゼントする人ばかりとは限らない。

何しろ、何でもすぐに熱し、すぐに冷める日本人である。

下手をすると、数週間後には、既に「タイガーマスク現象」のことはきれいさっぱりと忘れられている

かもしれない。


それに、伊達直人を名乗り、黙ってランドセルを置く、

というやり方を皆が皆、右へならえで実行するのも何だかおかしい。

善意が全体的に拡大しているのであれば、各種募金が急に増えてもよさそうだが、

赤い羽根共同募金(1年中、ネットから寄付が可能である)などで、特に変化は無いそうだ。

このようなことを書くと、

偉そうなことを書きやがって。テメエは何かしているのか?

と思う方がおられるかも知れないので、書くが、私は、国境なき医師団日本に、

クレジットカードを通じて、1日50円を寄付している(自分で書いても、私はどこの誰だかわからないから、

まあ、ご容赦くださいな)。

「50円ぐらいで、得意そうに書くな!」と言われそうだ。

そのとおり。タカが1日50円で偉そうなことは言えない。1ヶ月、1,500円だ。

しかし、仮に、1億人が実行したら1ヶ月で1500億円。1年で1兆8,000億円となる。


その他、募金先はいくらでもある。過去何度も書いたが、貴方もカードがあれば、今すぐに

目の前のパソコンや携帯から募金が可能である。


様々な募金やボランティアへのリンク集としては、

Yahoo!ボランティア募金はこちら

但し、私は、「ワンクリック募金」というのは、どうも気に入らない。自分が一円もカネを出さずに

他人に払わせて募金した気分になったのでは意味がない(私の考え方では、である)。

思い付くままに他に挙げるならば、国連のプラン・スポンサーシップ盲導犬協会

その他いくらでもある。逆に言うと、この「いくらでもある」のが困った所なのだ。

今の世界の募金のシステムは、あくまでも個人が募金先を選択するシステムなので、

募金額に偏りが生じているであろうこと。かといって、一箇所に一切の募金原資をプールして、

それを配分するとなると、「誰が一番困っているか」を誰が、どのように判断するのか。

揉め事になってしまう可能性が高い。


◆本来、政治家のやることではないのか。

「タイガーマスク現象」は心温まる出来事だ。

しかし、本来これは、民間人の善意に頼るべき事なのか。

菅直人内閣総理大臣が言っている。

◆記事:タイガーマスク現象に首相「本当に心温まる」(読売新聞 1月12日(水)19時5分配信)

菅首相は12日、漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗る人物などから児童養護施設などへのプレゼントが全国で相次いでいることについて、「本当に心温まる活動だな、と思って見ている。共助の精神を大切にしたいなと改めて思った」と述べた。

「心温まる」のは結構だが、民主党が政権を取った時に、当時の鳩山首相は

所信表明演説で次のように述べている。
(友愛政治の原点)

私もまた、この夏の選挙戦では、日本列島を北から南まで訪ね、多くの国民の皆様の期待と悲痛な叫びを耳にしてきました。

青森県に遊説に参った際、大勢の方々と握手させていただいた中で、私の手を離そうとしない、1人のおばあさんがいらっしゃいました。息子さんが職に就けず、自らの命を断つしか道がなかった、その悲しみを、そのおばあさんは私に対して切々と訴えられたのです。毎年3万人以上の方々の命が、絶望の中で断たれているのに、私も含め、政治にはその実感が乏しかったのではないか。おばあさんのその手の感触。その目の中の悲しみ。私には忘れることができませんし、断じて忘れてはならない。社会の中に自らのささやかな「居場所」すら見つけることができず、命を断つ人が後を絶たない、しかも政治も行政もそのことに全く鈍感になっている、そのことの異常を正し、支え合いという日本の伝統を現代にふさわしい形で立て直すことが、私の第一の任務です。

かつて、多くの政治家は、「政治は弱者のためにある」と断言してまいりました。大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に、政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない。そのことだけは、私の友愛政治の原点として、ここに宣言させていただきます。今回の選挙の結果は、このような「最も大切なこと」をおろそかにし続けてきた政治と行政に対する痛烈な批判であり、私どもはその声に謙虚に耳を傾け、真摯(しんし)に取り組まなければならないと、決意を新たにしております。

そうでしたねえ。

民主党政権のモットーは「友愛政治」。弱者が尊重されるべきである、と。

本当は、だから、民主党政権が「タイガーマスク」になるべきところ、

官房長官をどうするとか、小沢一郎をどうするとか、そんなことばかりですったもんだの

大騒ぎ、が現状である。「友愛政治」はどうなったのだろうか。


2005年に無くなった、元・官房長官、故・後藤田正晴氏の、「日本への遺言」という本に

後藤田氏の次の言葉が載っている。
小泉政権は「強者の論理」が強すぎる。

やはりどんな時代になっても、立場の弱い人、気の毒な人は出ている。

ならば、そういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、

政治を担当する者の、大きな責任だと思う。

全く同感である。これは、時の小泉政権を批判した言葉だが、

今、何か、変わっているだろうか。

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2011.01.11

「自殺者数、13年連続で3万人超」←何と翌日、社説で取りあげたのは「琉球新報」だけ。

◆記事:自殺者、13年連続3万人超=昨年3万1560人―高止まり続く・警察庁(時事通信 1月7日(金)18時27分配信)

昨年1年間の自殺者数(速報値)は、前年比3.9%減の3万1560人だったことが7日、警察庁のまとめで分かった。

統計をとり始めた1978年以降では12番目の多さで、自殺者が3万人を超えるのは13年連続となった。

同庁によると、男女別では男性が2万2178人(前年比5.5%減)、女性が9382人(0.1%増)だった。

月別の自殺者数は、昨年6月まで10カ月連続で前年を下回ったが、7、8、11月は上回った。

都道府県別では、三重(117人減の359人)、青森(94人減の449人)、福島(85人減の541人)などで大幅に減少。

一方で、滋賀(30人増の356人)、香川(21人増の240人)など11府県では増加した。

警察庁などによると、自殺者数は、大手証券会社の破綻などをきっかけとした金融危機の余波などを受け、

98年に3万人台に増加。2003年に過去最高(3万4427人)を記録して以降は、

3万2000~3万3000人台で高止まりの状態が続いている。


◆コメント:この問題を社説で取りあげた全国紙がなかったのです。

冒頭に転載した時事通信の記事だが、「記事」は事実を客観的に報ずるものであり、

そこに、記者のコメントを差し挟むものではない。

しかし、記事の書き方が如何にも、冷徹である。

特に最後の部分。

自殺者数は、(中略)2003年に過去最高(3万4427人)を記録して以降は、3万2000~3万3000人台で高止まりの状態が続いている。

ウソを書いているわけではないが、自殺者数が「高止まり」という書き方は感心しない。

あたかも株式や為替市況を書いた記事のようで、「情」が無い。

この統計は、7日(金)に警察庁が公表した、
平成22年の月別の自殺者数について(12月末の速報値)

という一枚の表である。

一番上段に「自殺者総数 合計」という欄があり、確かに「31,500」と表示されている。

この統計は、金曜日の夜遅くに発表されたものではないから、

新聞各紙は、社説で取りあげようと思えば、論説委員には十分な時間が有ったはずである。


ところが驚いた事に、新聞社説リンクから、まず全国紙の

社説をみたら、朝・読・毎・日経、いずれも取りあげていない。

地方紙も全国紙と同様で、警察庁発表の統計(自殺者数)については取りあげているクセに、

多くの新聞は、全くこの話を顧みる事もない。

全ての地方紙の社説を読むことは(何しろ数が多いので)出来なかったが、

ひときわ目を引かれたのは、琉球新報であった。

1月10日付同紙社説を転載させて頂く。
社説 自殺者3万人超 地域力で希望ある社会へ

2010年の1年間の自殺者は3万1560人。警察庁の速報値だが、1998年から13年連続の3万人超だ。県内は前年より48人減り358人だった。

毎年3万人以上の命が絶望の中で絶たれている。何と悲しいことか。自殺の原因は、借金や失業、病気苦、うつ病による衝動など一様ではない。個人の問題にせず、社会の問題として捉え、対処することで自殺の多くは防止することができる。「自殺者を生まない社会」の構築に向けて官民一体の取り組みが不可欠だ。

「命を大切にする政治」を唱え民主党が政権に就いて1年4カ月。自殺の危険を抱える人への「応急措置」を次々と打ち出してきた。その結果、10年は前年より1285人減った。だが、自殺者を2万人台に減らす目標は未達成だ。自殺防止への取り組みは、まだまだ正念場が続いている。

政府は、昨年2月、「いのちを守る自殺対策緊急プラン」として総合的な対策を打ち出し、9月には専門チーム「自殺対策タスクフォース」を設置した。具体的取り組みとして、心の健康相談へのハローワークの協力(厚生労働省)、中小企業経営者向け相談拡充(経済産業省)、多重債務者向けの相談窓口の強化(金融庁、消費者庁)、人権相談の推進(法務省)など、関係省庁にできる施策を総動員させた。

政府の施策は重要だが、各自治体の取り組み強化も必要だ。自殺率が高かった秋田県では、民間、行政、大学が連携した「秋田モデル」を展開し、自殺者の減少につなげている。

県内では「沖縄いのちの電話」に寄せられる相談のうち自殺志向と判断できる相談件数が増加している。相談窓口の充実は問題解決の糸口として効果的だが、さらに効果を上げるには、相談を受けるだけではなく、問題解決まで、相談員や専門家がフォローする体制の充実も必要となるだろう。そのためには、秋田県のように民、官、大学さらには弁護士や医師を含めた連携も考えていいだろう。自殺を減らせるかどうかは、その自治体の地域力を映す鏡にもなる。

生きていくことに絶望し自ら命を絶つ。自殺防止には、とりもなおさず絶望しない社会、希望を失わない社会をいかに実現させるかが大きな課題だ。政治の役割は重い。

論旨が明解である。

琉球新報が指摘するとおり、政権交替直前の民主党マニフェストには、本文の最初のセンテンスに、
ひとつひとつの生命を大切にする。他人の幸せを自分の幸せと感じられる社会。それが、私の目指す友愛社会です。

と書かれているが、今の民主党が国民一人一人の生命より、小沢一郎をどうするかに血眼に

なっていることは周知の通りである。


自殺の全てが、国家や社会の責に帰するとは思わないし、自殺者が全くなくなることもないだろうが、

本気で自殺を減らそうとするなら、出来る事はあるはずだが、民主党は何もしていない。


甚だ僭越だが、先日、うつ病に関する基本的な情報をこの日記・ブログに書いたところ、

読者からメールを頂戴した。

私は、医学の素人であるけれども、以前から何度も、うつ病のことを取りあげた。

ベックのうつ病調査表で20以上が出たらメンタルクリニックに早く行った方が良い、

と、なるべく具体的に書いた。メールを下さった方は、以前書いた記事を読み、

メンタルクリニックに行く決心が付き、うつ病の診断を下され、早期治療を受け、

今はもう、治ったとのことであった。このようなことを書いて下さる方は少なく、

誠にありがたい。

私は、自分の自慢話を書きたいのではなく、タカが素人のブログですら少しではあるがお役に立ったことが

あるのだから、国や地方自治体が本気で、うつ病(だけが自殺の原因ではないが、比率は高い)の情報を

啓蒙することにより、遙かに多くの患者さんを救うことができるはずだ、と

言いたいのである。


また、コストがかかるのは承知だが、人身事故が多い鉄道の各駅にホームドアを設置することにより、

物理的に自殺を不可能にすることが可能である。一回、思いとどまれば、自殺願望が消える、或いは

弱まる人も多い。


しばしば、鉄道での自殺は人に迷惑をかける「犯罪だ」と断じる人を見かけるが、

あまりにも心ない意見に思える。

かつて、Googleで「PTSD」を検索すると必ず冒頭に表示された

「PTSDのページ」というサイトがあった。

これは個人のサイトで、自ら幼少期より父親にひどい精神的・肉体的虐待を受けて

PTSDを発症し、今は父親から逃れて結婚し、幸せになった女性が、

同じ思いをしている人の為に、と創ったWebであった。


その方によると、ひどいPTSDでは、自分が意図しなくても、電車が来ると、

自然と、身体が線路に向かってしまいそうになることがあるそうだ。

それを防ぐ為に、電車がホームに近づいたら、なるべくホームの椅子に座り、

膝に重い荷物をおいて、なんとか「線路に飛び込もうとする自分」を意思の力で

コントロールするのに、必死だったという。


このようなことを知らずに、鉄道での飛び込み自殺は、意思が弱いのだ、

と多くの人が思っている。それは無理からぬ事かも知れないが、実際には、

自分で自分を制御出来ずに飛び込んでしまう人がいるはずだ。

それは、ホームドアで防ぐ事ができる。

このようなことを政府に訴えるのは本来、マス・メディアの仕事だ。

何も取りあげないとは何事であるか。

小泉政権時代に日本人はすっかり洗脳され「負け組はとっとと死んで下さい」という

冷たい民族に変化してしまったのだろうか。

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2011.01.10

【音楽】「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界」

◆昨年、随分復刻版が出たんです。

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルとは、英国の金管アンサンブルです。

トランペット奏者、フィリップ・ジョーンズ(Philip Jones)氏(1928-2000)を中心に

1951年の創設された、世界で初めての金管アンサンブルです。

その功績は誠に偉大です。


今は、世界中にプロ・アマチュア合わせれば、恐らく数え切れないほどの

「金管アンサンブル」が存在しますが、ラッパだけのアンサンブルを

「芸術」として世界に認識させたフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルが

もしも、存在しなかったら、今ほどの金管楽器、金管アンサンブルの隆盛は無かったでしょう。

何事に寄らず、最初に実行した人々、先駆者の苦労は、並大抵ではなかった筈。


技術的には、今の人達の方が上手いかもしれませんが、そんなことは関係無い。

ラッパだけでもただ、ブカブカ吹き鳴らすのではなく、あたかも弦楽四重奏のような

細やかなアンサンブルと、表現力があることを世界中に知らしめたことが

立派なのです。


私は1970年代、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(以下、P.J.B.Eと略します)

の来日公演を東京文化会館で、生で何度も聴きました。


しかし、最近の金管専攻の学生さんや、当時はまだ生まれていなかった筈の

プロの金管奏者の皆さんが、P.J.B.Eの功績を正しく理解してくださっていることを

大変嬉しく思います。


◆お薦めCD「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界」

今日の引用元は、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界です。

TOWER RECORDSでも売っています。


本当は一枚だけに絞るべきなんですが、過去にご紹介した。ルネサンス名演集からの再掲示もあります。

曲数が多いので、早速音楽にします。


フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの世界から。



クラーク:トランペット・ヴォランタリー







ヘンデル:「シバの女王の入城」







次は、どなたも御存知。ドヴォルザーク「ユーモレスク」ですが、これをラッパで吹こうという発想が面白い。


ドヴォルザーク:ユーモレスク







景気よく、「タンホイザー大行進曲」です。


ワーグナー:「タンホイザー大行進曲」







P.J.B.Eは、日本公演では純粋に金管だけのアンサンブルでしたが、

本国では、木管・打楽器を含む大編成にして、殆ど「吹奏楽」のような演奏形態を

取ることがありました。今の、「タンホイザー大行進曲」がそれ。

同じ演奏形態で、アメリカの「マーチ王」、スーザの最も有名な、あれ。


スーザ:「星条旗よ永遠なれ」







非常に品が良いですね。スーザのマーチとなると、つい、ブカブカ吹きまくりがちですが、

こういう演奏があることを吹奏楽少年少女の皆さんに、知って頂きたいです。


次はあまりにも有名な、「グリーンスリーヴズ」ですが、編曲が秀逸で、何とも言えず

幻想的です。


民謡:「グリーンスリーヴズ」







ラテン・ミュージックで有名な「ティコ・ティコ」です。アメリカのイージー・リスニング、

パーシー・フェイスというバンドなどが、よく演ってました。


ティコ・ティコ







最後にやはり、P.J.B.Eというと、バロック及びルネサンスを省くことが出来ませんので、

ルネサンス名演集から。

P.J.B.Eのレパートリーで真っ先に思い出すのはこれ、と言っても過言ではありません。


スザート舞曲集から「戦い」。



スザート舞曲集:「戦い」







この曲はですね。35年前、ラッパを吹いていた人は、皆同じですが、強烈な印象を受けまして、

ヘタクソなんですが、楽譜が比較的すぐに日本の出版社から発売されたんで、当時のラッパ少年・少女は

競って、何とかP.J.B.Eのような音で吹きたいと必死に練習した、懐かしい曲なのです。

あまりの懐かしさに少々ウルウルしてしまうほどです。

皆さんにも楽しんで頂けたら嬉しいのですが。

それでは、失礼します。

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2011.01.09

息子の2度目の受験が迫ってましてね。ちょっと愚痴をこぼします。

◆一浪中の愚息。今度は何処かに合格して欲しいのですけど。

一人息子が浪人中で予備校に通っています。現役当時よりは、勉強していることは、

間違いないのですが、今一つ(他の親御さんに聴いても同じような現象があるそうですが)

本人に、危機感(切迫感・焦燥感)がないのです。

私たちの頃、共通1次試験世代ですが、後1週間でしょ?もっと神経がピリピリしてました。

リラックスも良いけど、緊張がなさ過ぎるのも困ります。


◆「何が何でも」っていうのが、無いのです。

息子をみていて歯がゆいのは、

「何が何でも早稲田の法学部に(例えばです。何でもいいんですけど)に合格してみせる」

という気概がない。それが見ていて情けない。

しかし、私が怒ると、本当に怖いので萎縮してしまう可能性があるのです。

お恥ずかしい話ですが。それなら、もっと必死にやれといいたいです。


出来の良いお子さんをお持ちの方、ホントに羨ましいです。

昨年、色々な方のブログを拝見していたら、
「娘が早稲田と慶應の法学部(学部の詳細はうろ覚えです)に現役合格した。」

というようなことをさらりと書いている方がいらっしゃって、本当に

羨ましかった。私が悔しいのは、息子は決して知能は低くないのですが、

前述の通り「何が何でも・・・」がない。国立は愚か早慶上智は無理。絶対無理。

その下のランクを、今はMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)というのですね。

息子はこれらもダメだと思います。

次が日東駒専(日大、東洋大、駒澤大、専修大)

就職には、不利でしょうね。

括られていませんが、私の母校、成蹊大学法学部法律学科は今では、

結構「難しい」大学になっているそうですが、まあ、それはさておき

せめてこの辺に入ってくれないかな。

本当に恥ずかしいけど、そういうレベルなんです。


◆にわかに浮上した「東京経済大学」

昔風の思想で「一流企業に就職するのが幸福への近道」的短絡的思考に基づくなら、

私の息子は絶望的ですが、私は四半世紀サラリーマンをやってます。

同期には、灘→東大、筑波大駒場→東大など見事な学歴の持ち主が

大勢います。では、彼らが全員順調かというと、世の中それほど単純では

ありません。

息子に一流大学合格を期待するのは、酷。

ふと考えました。

息子はカネ勘定にはうるさい。割と几帳面。

計算など間違えない。税理士事務所をやっている遠い親戚がいます。

そこで急に名前が出たのが東京経済大学。

この大学は、在学中、別に専門学校に行かなくても税理士の試験対策をしてくれる。


◆思い込むと視野狭窄になる家内。

この話を知って、ここ数日家内の頭は「税理士」という文字で一杯のようです。

どうも女性に多いのですが、一面的というか、一度ある思考に嵌ると、他の事を

考えない。家内は税理士の仕事を正確に理解していないはず。

幾ら東京経済大学に入れたとしても、税理士の勉強をサポートしてくれるとしても

職業を選択するのは、息子でなければなりません。

税理士試験は、さほど簡単ではない。

息子が、仮に本当に税理士を志したとしても税理士試験に受かるか分からない。



それ以前に、そもそも東京経済大学をこれから受験するのです。

その息子は、母親から「税理士がいいんじゃない?」といわれ、半ば生返事で、

「いいかもしれない」とか何とか言ったらしいのです。


税理士になったって、開業して新規顧客を獲るのは至難の業。

税務事務だって、最近ネットで出来るようになって税理士の需要は減っているはず。

万が一、何処かの大学に息子が合格したら、4年後に税理士以外になりたいものが

出てくるかも知れない。


そういうことを考える余裕が無くなる。普段は偉そうな事を言ってますが、

すぐにこのような短絡的・パニック的思考に陥るのが、家内の悪い癖です。

先ほども私の部屋にいきなり入って来て、

「インターネットで税理士の体験談を調べてくれた?Twitterどころじゃないでしょ?」

とのたまう。

私は、とにかく、落ち着けと。

まず、本人が本当に何を考えて税理士と言っているのか不明。

税理士を目指すとして、その為に有利だと言われてる東京経済大学の

受験はこれから。合格が決まった訳でも何でも無い。


何も、今日の今日から、現役税理士の体験談をネットでかき集めても、

数年後、息子が大学を卒業できたとして、その頃、日本がどういう状態か

分からない。税理士がどんなものか知りたいなら、税理士に直接あって話を聴くべきで、

父親が、今、ネットで税理士の体験談を検索しても、あまり意味がない。


冷静になり、少し考えればわかることなのですが、それが

出来ないのが、家内の悪い癖なんです。


この人、音大ピアノ科を出て、演奏家になるほどの才能はないので、

自宅でピアノ教師をずっとやっています。

シャバに出た事がない。勤め人になったことがない。

他人に頭を下げたことがない。世間知らずなんですな。


受験から話が逸れますが、この人、私が27年間、どれほど我慢して

勤め人を続けてきたか、きっと一生分からないだろうと思います。

そう思ったら、ふと、寂しいというか情けないというか、

空しい気分になりまして、

とんだお目汚しですが、久しぶりに愚痴を延々と書いてしまいました。

ご容赦のほど。

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2011.01.07

「<自衛隊派遣>民主、恒久法化検討 集団的自衛権も」←民主党「基本政策」の正反対だぞ。

◆記事:<自衛隊派遣>民主、恒久法化検討 集団的自衛権も(毎日新聞 1月4日(火)2時37分配信)

民主党は、国際貢献や日米同盟を強化するため自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法制定や

集団的自衛権の行使容認に向けた検討に着手する。1月中に党外交・安全保障調査会内に専門部会を設置し、

今春の菅直人首相訪米をにらみ半年をめどに党見解をまとめる方針。

部会座長には榛葉賀津也前副防衛相を予定している。

党内には米国追従につながるなど異論もあり、集約は難航しそうだ。

民主党は明確な方針を示していないが、尖閣諸島沖の漁船衝突事件や北朝鮮の韓国砲撃を受けて対応を迫られた。

「ねじれ国会」のもと恒久法制定や集団的自衛権行使容認に前向きな自民党との連携の呼び水にする狙いもあるとみられる。

自衛隊の海外派遣は国連平和維持活動(PKO)協力法や、米同時多発テロ後のテロ対策特別措置法など

事例ごとに立法を必要とする特措法が根拠だが、迅速性に欠けるなどの指摘がある。

同盟国が攻撃された場合、共同して反撃できる集団的自衛権は政府が憲法解釈で行使を認めておらず、

ともに米国が日本のより積極的な活動に期待を示していた。


◆コメント:こいつら、ダメ。もう完全に失格。

2009年7月21日に衆議院が解散され、8月30日に投開票が行われた。

結果、民主党単独で絶対安定多数の308議席を獲得した。

308議席は、一つの党が獲得した議席数としては過去最多であった。

我々は、少なくとも自分が生まれてから初めての本格的な

「政権交替」を目撃して、誰しも、新しい日本が誕生するかも知れないと期待した。

(念のため、断っておくが、この選挙の際、私自身は民主党にも自民党にも、公明党にも

投票していない)。


ところが、期待はずれだった。ここまで期待はずれの程度が大きかったことも

史上最大かもしれない。


まず、経済政策において、リーマン・ショックは2008年9月15日。

その1週間後に麻生太郎が内閣総理大臣に就任した。これは、運が悪かった。

ものすごい勢いで景気が後退し、それは世界中に国が被害を受けたが、

国民は結果しか見ないから、景気が悪くなっていくのは麻生太郎の所為だ

と言わんばかりだった。それに対する反動で、民主党が勝ったようなものなのに、


リーマン・ショックから政権を取るかも知れないまでの間民主党は、本気で

政権を取れると思っていなかったのだろう。何の策も無く、あてにできる

ブレーンもいなかった。

正確には、人材はいたのである。

政治の世界に嫌気が差して、国会議員を辞めてしまったが、元・メリルリンチ本社

上級副社長だった、岩國哲人(いわくに てつんど)氏がいた。今でも確信するが、

最も優秀・有能な国会議員であった。民主党は、岩國氏を重用しなかった。


多分、小沢にとって、自分より優秀な岩國氏は、邪魔だったのだろう。

次の衆院選で岩國氏を公認しない、とはっきり小沢が言っていたことで明らかだ。


本当は岩國氏こそ、総理大臣に最も適した人材である。

そんなことも分からず、内輪もめを繰り返すばかりで、

肝心の景気対策はせず、やっと何かすると思ったら法人税を上げて個人税は増税する

という。話にならない。


その上、集団的自衛権を認めるという。

民主党の基本政策は1998年以来、変更されていないはずだ。

このページである。

外交・安全保障の項目には、

防衛政策の諸原則

専守防衛に徹し、集団的自衛権を行使しないこと、非核3原則を守ること、海外における武力行使を行わないこと、文民統制を維持することなど戦後の防衛政策の諸原則を今後も遵守する。

と書かれている。

普天間基地移設問題をまとめきれなかった鳩山にアメリカは愛想を尽かした。

このままでは、本当にアメリカは中国と結託し、日本を再占領する、とでも焦っているのであろう。

基本政策をあっさり捨てて、集団的自衛権を認めようか、という。

そんなことをしたら、どうなるか。今まで何百回書いたか分からないので今日はもう書かない。

JIROの独断的日記の目次を、「集団的自衛権」で検索した結果、

これだけの記事があった。

これらは、全て私の考えで書かれている。

今も、その思想は変化していない。

集団的自衛権の行使は違憲である。という公式政府見解を、変えるべきではない。

もう、いい加減、堪忍袋の緒が切れた。民主党は、金輪際、信用しない(できない)。

今解散総選挙したところで、単独で絶対安定多数を獲れる政党は存在しない。

が、このまま、民主党が与党であり続けるよりは、マシだと思う。

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2011.01.06

どうしても、泣けてしまう歌、2曲。「故郷」(小学唱歌)、「大きな古時計」(アメリカの歌曲)

◆「故郷」

何かがあった、というわけではないのですが、久しぶりに聴いていたらあまりにも懐かしくて。

私は1993年にロンドンに赴任し、4年間を過ごしましたが、人事異動の内示が出た後、

父が脳梗塞で倒れました。兄がいるので父を残して、異国に渡りました。

あちらでは仕事が忙しかったし、色々大変なこともありましたが、

「全て順調だ」と写真を添えて、なるべく頻繁にエアメール

(今と違います。手書きの手紙です)を日本に送りました。

父はそれを大変楽しみにしていたそうです(死に目には遭えませんでした)。

ロンドンでの生活は、大変なこともありましたが、とても楽しかったのです。


しかし、どうしてもたまには、祖国を思い出しますよね。

「国家の品格」で有名な、数学者の藤原正彦氏(作家、新田次郎氏のご令息)の

著書に「遙かなるケンブリッジ」という本があります。

この中で、藤原正彦氏は、

外国で暮らすということは、日本を常に、そして過剰に意識することである。

と書いています。

人によって、異論もあるでしょうが、私は、完全に同感です。

英国で暮らさなければ、私は司馬遼太郎氏「飛ぶが如く」(全10巻)を

読むことなど無かったでしょう。


それはさておき、だからと言って、小学唱歌「故郷」を聴くのはあまりも

短絡的だったかもしれませんが、聴きたくてしかたがなかった。

聴けば、殆ど確実に泣けて来ることも分かっていたので、1人でヘッドフォンで

夜に自室で聴いたものです。

引用元は、赤とんぼ・砂山/岡村喬生 日本の抒情を歌うです。


故郷(〔作詞〕高野辰之、〔作曲〕岡野貞一)







今でも、泣けますね(笑)。

もう一曲、これは全く無条件に好きな歌があります。


◆大きな古時計

この「大きな古時計」は今も残っており、歌に登場する「おじいさん」は実在の人物でした。

詳しくはウィキペディアでどうぞ。


大晦日から5日しか経っていませんが、2002年に平井堅さんが

この歌を歌ったときは、大ヒットしました。

100年以上前に作られた曲が、2002年、日本のオリコンヒットチャートで4週連続1位になった

のは空前絶後だそうです。


この年の紅白歌合戦で、平井さんは、まさにこの「大きな古時計」がある、

アメリカの或るお宅から中継で「大きな古時計」を歌ったのでした。

あの年は、随分と話題になりましたが、熱しやすく冷めやすい日本人は、

そんなことが有ったことすら覚えていないでしょう。


引用元はこれですね。大きな古時計



大きな古時計(My Grandfather's Clock)







しみじみと良い歌ですね。

平井堅さんの歌心が、素晴らしいと思います。

全然、とりとめのない、唐突な記事になってしまいました。

それでは。

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2011.01.05

【再掲示】【音楽】スヴェトラーノフ=N響「チャイコフスキー・3大バレエ抜萃」(ライブ)

◆手抜きというつもりではないのです。

労力から言えば手抜きですが、時々、音楽記事を載せる間が悪くて、

あまり多くの方に、記事を読み、曲を聴いて頂いていないのではないか、

と思うことがあります。

約1ヶ月前に、このスヴェトラーノフとN響のライブ録音、

チャイコフスキー:「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠りの森の美女」

をお薦めする記事を書きましたが、これもその一つです。

スヴェトラーノフ氏が振ると、それまで数え切れないほど聴いた曲が、

あたかも初めて聴く曲のように新鮮に響くことがあります。

これこそ、本当の指揮者の仕事だと思います。それまで余人が引き出さなかった、

作品の魅力に光を当てている。

「白鳥の湖」の第二幕「情景」など、今まで何度聴いたか分かりませんが、

スヴェトラーノフ氏の演奏を聴いてから、この音が頭から消えません。

実に名マエストロだったし、N響と、とても相性が良いと思います。

ですので、敢えて、もう一度同じ記事を載せます。


◆NHK(BS)の「名曲探偵 アマデウス「チャイコフスキー“白鳥の湖”」

NHK BSに「クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス」という、

クラシック入門番組があります。リンク先の番組サイトを見ると、ふざけてますが、

私がいつも省略している、「理屈っぽいこと」を、専門家が可能な限り分かり易くきちんと説明していて、

勿論、人それぞれ好みですが、良心的な番組だと思います。私もこれを見て、初めて知ったことが沢山あります。

私はこの前の日曜日に見たのですが、結構何度も再放送するのです。「白鳥の湖」は12月5日(日)18時からBS2で。

また、12月9日(木)16時から、BS2で再放送するようです。

かの有名な、チャイコフスキーの3大バレエの一つ、バレエの代名詞と言っても良い「白鳥の湖」全体における

調性の使い分けや、オーケストレーションの妙をバレエ音楽の指揮で有名な福田さんという指揮者が説明したり、

踊る側はどのように音楽を捉えているか、独自の演出・振付を自ら主宰する熊川哲也氏の舞台のサワリや、

インタビューも含まれています。


バレエ音楽は、実際にバレエを上演するために作曲されたものですが、

音楽単独でも優れた作品が多いので、コンサートでもしばしば演奏されます。

「名曲探偵 アマデウス」の最後に、既に故人ですが、ロシアの指揮者、スヴェトラーノフ氏が

(1993年以来、度々来日してN響を振っていますが)2000年10月公演で、チャイコフスキーの3大バレエ抜萃

を演奏したときの映像が流れました。


この演奏を聴いて、私はもう何度聴いたか分からない、彼の有名な「白鳥の湖」第2幕「情景」が

あまりにも美しいので驚きました。


◆「バイオリニストは肩が凝る」より「スヴェトラーノフが来た日」、「スヴェトラーノフの死んだ日」

ちょっと意外なんですが(その理由を説明すると長くなるので省略します)、

スヴェトラーノフとN響は相性が良かったようです。

元N響ヴァイオリン奏者、鶴我裕子さん著、「バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記」は、

私のように「オーケストラ大好き人間」には、物凄く面白い本ですが、

この本には「スヴェトラーノフが来た日」と「スヴェトラーノフの死んだ日」の二つの文章があり、

スヴェトラーノフが、N響のメンバーに本気で慕われていたことが分かります。

少し引用させて頂きます。「バイオリニストは肩が凝る」120ページ。

「スヴェトラーノフが来た日」より。

チャイコフスキーの4番(引用者注:のリハーサル)が始まる。棒はきわめて簡潔、弾きやすい。(中略)

1楽章はさっさと済み、2楽章に入る。これは、オーボエがヨヨと泣く旋律で始まるのだが、

ここで、勤続19年で初めてのことがあった。マエストロは、オーボエには「何もしないで」、弦のピチカートの

伴奏には「ヴィヴラートをかけないで」と言ったのだ。ここをヴィヴラートなしでやったりしたら、

99%の指揮者は、まるで犯罪でも犯したかのように叱るのに。で、「スヴェトラ氏」の言うとおりにしてみると

アラ不思議、荒涼たるロシアの風景と、あきらめの歌が現れたのであった。

なんだ、19年もホントのことを知らなかったのか、と思った。こういうことがあるので、

この仕事はおもしろいのです。そして、続く3楽章と4楽章の速いこと、速いこと。

これも、入社以来のフル・スピードであった。マエストロは、それでももっと速くしたそうだったけど。

こうして1日目の練習はアッという間に終わり、私はだんぜん「スヴェトラ氏」のファンになった。

残念ながらN響との演奏は見つかりませんが、「スヴェトラ氏」が長く音楽監督を務めた、

ソヴィエト国立交響楽団との演奏がYouTubeで見つかりました。

件(くだん)のチャイコフスキーの4番の第2楽章です。

Tchaikovsky: Symphony No.4 Mov.II (Svetlanov)








第4楽章の映像です。



Tchaikovsky: Symphony No.4 Mov.IV (Svetlanov)







確かに速いですね(笑)。


さて、「バイオリニストは肩が凝る」にもどりまして。
「スヴェトラーノフの死んだ日」

今年(2002年)5月7日の、成田空港出発ロビーで。

「スヴェトラ、死んだねぇ」

「ああ、つなんなくなっちゃったなあ」

「どうしても死ぬんなら、9月に来てからにしてくれよ」

「楽しみにしてたのに」

「喪に服したいから、黒、着てきたんだ」

「ただのTシャツじゃねえか」

我々はその日、デュトワの指揮で、韓国の合唱団と「第九」をするために、ソウルへ出発

するところだった。

本来、指揮者はプレイヤーのカタキだ。人につらいことを全部押しつけておいて、手柄は

横取りする、嫌われて当然の存在なのだ。それなのに、オケの「みんな」が、その死を知って

ショックを受け、本気で悲しむなんて、めったにあることじゃない。


「ダイアナ=プリンセス・オブ・ウェールズに捧げます」--あの声を忘れない。名演だったチャイコフスキーの

第5番の2楽章に入る前だった。客席は水を打ったようになり、こちらも涙が込み上げそうになった。

超ロマンチストだったスヴェトラ。あらゆるメロディを、これでもかというほど遅くして、歌わせたスヴェトラ。

しかし、チャイコフスキーの第4番の2楽章では、ソロを吹くオーボエに「何もするな」と言ったスヴェトラ。

注文は1回きりしか言わないので少しこわかったスヴェトラ。口数の少ない、でも練習の途中で、ポツリポツリと、

ショスタコーヴィッチの棺桶をかついだ話などしてくれたスヴェトラ。大汗をかいて、本番でも楽章ごとに休んで

あおいでいたスヴェトラ。


(中略)

楽員一同、心からご冥福をお祈り致します。

ここまで書いて貰える指揮者は、鶴我さんのおっしゃる通り、少ないでしょうね。


◆スヴェトラ=N響による、チャイコフスキーの3大バレエ抜萃。

前述のとおり、NHKの「名曲探偵 アマデウス」で、スヴェトラが「白鳥の湖」の「情景」を演奏したのが、

あまりにも美しかったので、CDを探したら、ありました。

チャイコフスキー:「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠りの森の美女」です。これはお薦めですね。

少し引用させて頂きます。鶴我さんが書いておられるとおりで、白鳥の湖の「情景」を、思い切りテンポを落として演奏してます。


チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より第二幕「情景」






綺麗でしょ?ものすごく美しいですよね。何度聴いたか分からないほどなのに、改めてハッとするほど

聴き手に「美しい」と感じさせる指揮者というのは、あまりいません。


白鳥の湖で「情景」は第二幕ですから前後するのですが、第一幕の「ワルツ」もまた、

大変に気品のある美しい音楽です。


「白鳥の湖」第一幕「ワルツ」






次は「眠れる森の美女」の「ワルツ」これも大変有名です。

チャイコフスキー:バレエ「眠れる森の美女」第一幕「ワルツ」






最後は、チャイコフスキーがよくやる、「音階をそのままメロディにしてしまう」手法(?)の最も典型的な例です。以前、

2007年03月03日(土)チャイコフスキーと「ドシラソファミレド」ココログ

という文章を書きましたが、これは、この「くるみ割り人形」の「パ・ド・ドゥ」を聴くたびに思っていたことでした。

しかし、逆の考え方をすると、音階とはこれほど美しい「メロディ」になりうるのだ、という証明でもあります。


チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」第二幕「パ・ド・ドゥ」






この曲が終わって「ブラボー」ってのはあんまり聴いたことがありません。

やはりスヴェトラーノフは、名マエストロでした。

このCDはお薦めします。

勿論、他にもチャイコフスキーや、ショスタコーヴィッチの交響曲でスヴェトラの名演は沢山あります。

むしろバレエ音楽は、珍しい。

だからこそ、お薦めなのです。

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2011.01.03

柴田トヨさん、詩集「くじけないで」を、元旦に、偶然、NHKで知りました。

◆昨年(2010年3月)に出版され、とっくに御存知かもしれませんが・・・。

私は元旦に、たまたま、ヒューマンドキュメンタリー「99歳の詩人 心を救う言葉」

を見て初めてしりました。栃木県在住の全く一般の方なのですが、

昨年白寿(99歳)を迎えた柴田トヨさんというご婦人の詩集、

「くじけないで」(ご本人の「くじけないで 朗読DVD」もあります。)

には、大変繊細な感性で綴られた詩が載っている。


詩を書き始めたのは90歳を過ぎてからだと言いますが、

骨の髄から散文的な私にはとても、こういう詩は書けません。

昨年、口蹄疫で飼っていた乳牛を全て処分されて、本当に気の毒なぐらい

落ちこんでいた、宮崎県の畜産業の方が、この詩集で救われた、と言っていました。


◆ゴタゴタ説明するより、読んで、聴いて頂いた方が早い

ので、少しだけ引用させて頂きます。

引用元は「くじけないで 朗読DVD」です。


まずは、背景説明。

Introduction







というわけです。


次に作品。表題作のくじけないで。

くじけないで

ねぇ 不幸だなんて

溜息をつかないで


陽射しやそよ風は

えこひいきしない


夢は

平等に見られるのよ


私 辛いことが

あったけれど

生きていてよかった


あなたもくじけずに




くじけないで







次はご令息に宛てて。
倅(せがれ)に Ⅰ

何か

つれえことがあったら

母ちゃんを 思い出せ


誰かに

あたっちゃあ だめだ

あとで 自分が

嫌になる


ほら 見てみなせ

窓辺に

陽がさしてきたよ

鳥が 啼いてるよ


元気だせ 元気だせ

鳥が 啼いてるよ

聞こえるか 健一


倅(せがれ)に Ⅰ







ぐっと来ます。男は特にこういう言葉、弱いです。

次は、ハッとさせられます。
先生に

私を

おばあちゃん と

呼ばないで

「今日は何曜日?」

「9+9は幾つ?」

そんな バカな質問も

しないでほしい


「柴田さん

西条八十の詩は

好きですか?

小泉内閣を

どう思います?」

こんな質問なら

うれしいわ


先生に







こういうの、気を付けないといけませんね。

如何に、人間、先入観で他人を見てしまうか。


最後は、ご本人の朗読ではありませんが、

柴田さんの義憤が静かに表現されています。
神様





お国のため と

死にいそいだ

若者たちがいた




いじめを苦にして

自殺していく

子供たちがいる


神様

生きる勇気を

どうして

与えてあげなかったの


戦争の仕掛人

いじめる人たちを

貴方の力で

跪(ひさまず)かせて


神様






好みは人それぞれですが、

私が一昨日までそうであったように、

まだ、柴田さんの詩集を知らない方もいらっしゃるかと思い、

ご紹介しました。

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2011.01.02

「餅を喉に詰まらせ、東京と埼玉で3人死亡」←何故、応急処置を「政府広報」などで啓蒙しないのか。

◆明けましておめでとうございます。

皆様、明けましておめでとうございます。

旧年中は、拙文をご高覧賜り、誠にありがとうございました。

本年も、何卒よろしく御願い申し上げます。


◆記事:餅を喉に詰まらせ、東京と埼玉で3人死亡(日本テレビ系(NNN) 1月2日(日)0時57分配信)

東京消防庁によると、1日午前8時頃、東京・葛飾区の男性(72)が、

雑煮の餅を喉に詰まらせて死亡した。この男性を含め、

東京消防庁の管内では1日だけでいずれも60歳代以上の

計11人が餅を喉に詰まらせて搬送され、うち2人が死亡し、3人が重体。


◆コメント:毎年正月には必ずこの事故が起きるのだから・・・・。

毎年正月に、主に高齢者が喉に雑煮の餅を詰まらせて窒息死

というニュースが流れる。ほぼ100パーセントの確率で、

毎年起きる。


絶対に餅が喉に詰まらないようにする方法はただ一つ。

「餅を絶対に食べない」こと。それしかない。

しかし、法律で禁止することでもないし、

日本人なら子供の頃から正月には餅と決まっているのだから

年を取っても、食べたいに決まっている。

東京消防庁の管内では1日だけでいずれも60歳代以上の計11人が餅を喉に詰まらせて搬送され、うち2人が死亡し、3人が重体。

というが、東京消防庁管内に60歳以上が何人いるか知らないが、

何十万、何百万分の11で、確率は低い。

とはいうものの、幾ら確率が低くても、起きてしまったら、本人にとっては確率100%と同じ事である。


◆事故が起きてからネットで検索していたのでは遅い。

喉に詰まった餅が気道を塞いで、呼吸が停止し、

10分以上脳に酸素が供給されないと、人間は死んでしまう。


救急車を呼んでも、来るのに最低5分。病院に搬送するまで5分以内というのは

どう考えても無理だ。

私は家族が餅を喉に詰まらせたことは無いが、

父が脳梗塞を起こしたときに、救急車を呼んで同乗したことが2回あるので

経験的に明らかである。


Googleで「餅が喉に詰まったら」をすると、

「ハイムリック法」や「背部叩打法(はいぶこうだほう)」が写真で説明されているが、

こんなことを、事故発生後に検索しても遅いし、

動画ではないからよく分からない。

日ごろから訓練している人なら兎も角、ド素人には、この程度の説明では無理だ。


掃除機を使って異物を吸い出す方法もあるが、掃除機の先端に、

IMG救急吸引ノズルを装着するそうだ。

Amazonでも買える。

こういうものの存在自体を一般国民が知らないこと自体が問題である。

しかも、使い方は実際の映像を見なければ、咄嗟の時素人は使えないだろう。


繰り返すが、毎年、餅を喉に詰まらせて窒息死する事故は必ず起きるのだから、

特に、年末・年始は政府がテレビを通じて、「ハイムリック法」や、

「背部叩打法」、「IMG吸引ノズルの使い方」の映像を繰り返し放送するべきだ。

一般国民も日頃から、こういう事態を頭の中でシミュレーションしておくだけで

救命率は、かなり違う筈だ。

それぐらいのことをどうして思い付かないのか、不思議である。

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