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2011.01.13

「タイガーマスク 「社会現象」の様相 全都道府県で確認」←良いことですが、継続した方が良いですよね。

◆記事:タイガーマスク 「社会現象」の様相 全都道府県で確認(毎日新聞 1月12日(水)13時23分配信)

漫画タイガーマスクの主人公・伊達直人を名乗る贈り物が昨年末以降、全国の児童養護施設などに相次いで届けられ、

「社会現象」の様相を帯びてきた。今月に入り、漫画あしたのジョーの主人公・矢吹丈なども贈り主として登場。

贈り物もランドセルのほか現金などバリエーションが拡大している。

1日は男性から千葉県君津市の児童相談所にランドセル代100万円

▽桃太郎名で岡山市の施設にランドセルときびだんご

▽伊達直人名で熊本市の「赤ちゃんポスト」に紙おむつ約1000枚--などが届いた。

12日には全都道府県、約100カ所で贈り物が確認された。

これまでの贈り主にはテレビドラマから引用したとみられる

「肝っ玉かあさん」などの名も使われ、贈り物には米やネギ、白菜なども出てきた。

「第1号」は昨年のクリスマスの朝、群馬県中央児童相談所(前橋市)に届いた。

玄関前に、包装紙にくるまれたランドセル10個(計30万円相当)が積まれていた。

「伊達直人」という差出人名を聞き、「タイガーマスクでは」と気づいたのが職員の滝沢邦行さん(36)だ。

「小学生の頃、タイガーマスクのテレビアニメにくぎ付けだった。

素性を隠して孤児にファイトマネーを寄付する主人公がかっこ良く、憧れだった」と言う滝沢さんは、

「(善意を)一過性で終わらせず、困っている子どもたちに寄付する文化が根付いてほしい」と期待する。


◆コメント:金額が大きくなくてもいいから、1回ではなくて続けた方が良いですよね。

これは、多分私(1960年生まれ)と同じぐらいの大人が、

一番「ハッ」としたのではないだろうか。

今、試しにATOKで「だてなおと」を変換したら、出ない。「伊達な音」になってしまう。

このマンガが漫画雑誌に連載されたのは、1968年から1971年。

アニメ化されて放送されたのが、1969年から1971年である。

私と同い年の人なら、小学校2年から5年にかけてのことである。


若い人は、最初、このニュースを知っても「伊達直人?????」状態だったのではないか。


ネタバレになってしまうが、どういうストーリーか知りたかったら、ウィキペディアに書いてある。

今回の一連の「タイガーマスク」。最初は記事に書かれているとおり、

昨年のクリスマスの朝、群馬県中央児童相談所(前橋市)の玄関前に、包装紙にくるまれたランドセル10個(計30万円相当)が積まれていた。

のだそうだ。それがこれほど、連鎖反応を引き起こすとは意外であった。

良いことだが、懸念もある。

最初の「タイガーマスク」が全都道府県に同じ事をしたとは到底思えず、

多くの人が想像するとおり、多分、「善の連鎖」ということであろう。

行い自体は悪いことではないが、最初が「タイガーマスク」だったからと言って、

次から次へと「伊達直人」を名乗るとは・・・・。他の人と横並びなのが大好きな日本人特有の現象であろう。


たった今、テレビ朝日系列の「報道ステーション」を見たら、全国の養護施設で3万5千人を超える児童が生活している

という。今年学齢期を迎える子供が何人いるか知らないが、全員に「ランドセル」が行き渡るのであろうか?

「タイガーマスク」がプレゼントしなくても、ランドセルぐらいは支給されるのだろうか。


いずれにせよ、「タイガーマスク現象」が、もしも、一過性のブームで終わったら、今年、ランドセルを

タイガーマスクからプレゼントされた子は良いが、来年の子は貰えない。寂しいだろう。


◆「タイガーマスク」方式ではなくても、いくらでも方法はある。

誤解を避けるために断っておくが、私は、「タイガーマスク現象」自体、

つまり、「反対給付を求めない、匿名の善意の存在」を嬉しく思っている。

だが、こういうことは続いた方が良い。社会的慣習として根付いた方が良い。

毎年、ランドセル10個を今年と同じようにこの先ずっとプレゼントする人ばかりとは限らない。

何しろ、何でもすぐに熱し、すぐに冷める日本人である。

下手をすると、数週間後には、既に「タイガーマスク現象」のことはきれいさっぱりと忘れられている

かもしれない。


それに、伊達直人を名乗り、黙ってランドセルを置く、

というやり方を皆が皆、右へならえで実行するのも何だかおかしい。

善意が全体的に拡大しているのであれば、各種募金が急に増えてもよさそうだが、

赤い羽根共同募金(1年中、ネットから寄付が可能である)などで、特に変化は無いそうだ。

このようなことを書くと、

偉そうなことを書きやがって。テメエは何かしているのか?

と思う方がおられるかも知れないので、書くが、私は、国境なき医師団日本に、

クレジットカードを通じて、1日50円を寄付している(自分で書いても、私はどこの誰だかわからないから、

まあ、ご容赦くださいな)。

「50円ぐらいで、得意そうに書くな!」と言われそうだ。

そのとおり。タカが1日50円で偉そうなことは言えない。1ヶ月、1,500円だ。

しかし、仮に、1億人が実行したら1ヶ月で1500億円。1年で1兆8,000億円となる。


その他、募金先はいくらでもある。過去何度も書いたが、貴方もカードがあれば、今すぐに

目の前のパソコンや携帯から募金が可能である。


様々な募金やボランティアへのリンク集としては、

Yahoo!ボランティア募金はこちら

但し、私は、「ワンクリック募金」というのは、どうも気に入らない。自分が一円もカネを出さずに

他人に払わせて募金した気分になったのでは意味がない(私の考え方では、である)。

思い付くままに他に挙げるならば、国連のプラン・スポンサーシップ盲導犬協会

その他いくらでもある。逆に言うと、この「いくらでもある」のが困った所なのだ。

今の世界の募金のシステムは、あくまでも個人が募金先を選択するシステムなので、

募金額に偏りが生じているであろうこと。かといって、一箇所に一切の募金原資をプールして、

それを配分するとなると、「誰が一番困っているか」を誰が、どのように判断するのか。

揉め事になってしまう可能性が高い。


◆本来、政治家のやることではないのか。

「タイガーマスク現象」は心温まる出来事だ。

しかし、本来これは、民間人の善意に頼るべき事なのか。

菅直人内閣総理大臣が言っている。

◆記事:タイガーマスク現象に首相「本当に心温まる」(読売新聞 1月12日(水)19時5分配信)

菅首相は12日、漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗る人物などから児童養護施設などへのプレゼントが全国で相次いでいることについて、「本当に心温まる活動だな、と思って見ている。共助の精神を大切にしたいなと改めて思った」と述べた。

「心温まる」のは結構だが、民主党が政権を取った時に、当時の鳩山首相は

所信表明演説で次のように述べている。
(友愛政治の原点)

私もまた、この夏の選挙戦では、日本列島を北から南まで訪ね、多くの国民の皆様の期待と悲痛な叫びを耳にしてきました。

青森県に遊説に参った際、大勢の方々と握手させていただいた中で、私の手を離そうとしない、1人のおばあさんがいらっしゃいました。息子さんが職に就けず、自らの命を断つしか道がなかった、その悲しみを、そのおばあさんは私に対して切々と訴えられたのです。毎年3万人以上の方々の命が、絶望の中で断たれているのに、私も含め、政治にはその実感が乏しかったのではないか。おばあさんのその手の感触。その目の中の悲しみ。私には忘れることができませんし、断じて忘れてはならない。社会の中に自らのささやかな「居場所」すら見つけることができず、命を断つ人が後を絶たない、しかも政治も行政もそのことに全く鈍感になっている、そのことの異常を正し、支え合いという日本の伝統を現代にふさわしい形で立て直すことが、私の第一の任務です。

かつて、多くの政治家は、「政治は弱者のためにある」と断言してまいりました。大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に、政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない。そのことだけは、私の友愛政治の原点として、ここに宣言させていただきます。今回の選挙の結果は、このような「最も大切なこと」をおろそかにし続けてきた政治と行政に対する痛烈な批判であり、私どもはその声に謙虚に耳を傾け、真摯(しんし)に取り組まなければならないと、決意を新たにしております。

そうでしたねえ。

民主党政権のモットーは「友愛政治」。弱者が尊重されるべきである、と。

本当は、だから、民主党政権が「タイガーマスク」になるべきところ、

官房長官をどうするとか、小沢一郎をどうするとか、そんなことばかりですったもんだの

大騒ぎ、が現状である。「友愛政治」はどうなったのだろうか。


2005年に無くなった、元・官房長官、故・後藤田正晴氏の、「日本への遺言」という本に

後藤田氏の次の言葉が載っている。
小泉政権は「強者の論理」が強すぎる。

やはりどんな時代になっても、立場の弱い人、気の毒な人は出ている。

ならば、そういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、

政治を担当する者の、大きな責任だと思う。

全く同感である。これは、時の小泉政権を批判した言葉だが、

今、何か、変わっているだろうか。

【読者の皆様にお願い】

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コメント

風坊主さん、こんばんは。コメントをありがとうございます。

>強い人間は、弱い人間を思いやり助けるから、強い人間なのだ。
>と思います。

おっしゃる通りですね。

私が小学生の時、全校が校庭に集合する朝礼で、ある校長先生が仰有いました。

「『悪党』という言葉はありますが、『善党』という言葉はありません。
『党』とは、複数の人間のことです。悪い人は勇気が無いので一人では何もできません。
良いことをする、又は正しい意見を貫くには勇気が要ります。勇気のある人は『党』を
必要としないのです」

というような、内容でした。 現実社会はそれほど単純ではなく、善いことをするにも、
皆が力を合わせる必要があります。

しかし、この校長先生の言葉は、一度聴いただけなのに、今だに良く覚えています。
核心を突くものがあるからだ、と思います。

投稿: JIRO | 2011.01.13 19:44


強い人間は、弱い人間を思いやり助けるから、強い人間なのだ。
と思います。
他者の幸せや人生を食い散らかすだけなら獣です。

投稿: 風坊主 | 2011.01.13 08:15

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