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2011.02.05

【音楽】2月3日はメンデルスゾーンの誕生日でした。交響曲3番、4番、他。

◆交響曲。3番「スコットランド」、4番「イタリア」。

メンデルスゾーン(1809-1847)は勿論作曲家として有名ですが、

同時に「世界最初の指揮者」というか、それまではコンサートマスターが兼ねていた、

指揮者の役目を独立させた人、と言われてます。彼が指揮者を務めたのは、今もなお、

ドイツの名門、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でした。

当然、このオーケストラで彼の作品が初演された訳です。


交響曲第3番「スコットランド」の第二楽章をお聴き下さい。

引用元は、メンデルスゾーン・ディスカヴァリーズ リッカルド・シャイー。

ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。

特に理由は無く、私が好きなのです。クラリネット・ソロで提示される第1主題が、

初めて聴いたときから、非常に印象に残ったのです。


メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」 Op. 56 第二楽章



Mendelssohn Symphony No. 3, 'Scottish' II. Vivace non troppo



これは、メンデルスゾーンがスコットランドを旅行中に曲の着想を得たから、

「スコットランド」というそうですが(ウィキペディア)、全体の曲想からスコットランドを

感じるかどうかは、別ですね。


続いて、交響曲第4番「イタリア」 。

これは、本来第一楽章が、如何にも「イタリア」なのですが、

今日は、来年以降、ネタがなくなると困るので、第四楽章を。

"Saltarello: Presto"という指定ですが、「サンタレロ」とは、

ローマの民衆の間で流行した踊りのリズムだそうです。

こういう、“3”系統のリズムは、弦も管も弾きにくく、吹きにくいのではないか

と思います(勿論、これぐらい、皆やりますけど)。


メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 「イタリア」 Op. 90 第四楽章



Mendelssohn Symphony No. 4 in A major, Op. 90, "Italian" IV. Saltarello: Presto



面白いでしょ?但し、前述の通り、こういう三連符の連続はどちらかというと

弦も管もやりにくいのではないかと思います。音源はNaxosで見つけました。

Symphony 4 "Italian" (アンソニー・ブラモール - Anthony Bramall指揮:スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 )です。


◆劇付随音楽「真夏の夜の夢」より。

「真夏の夜の夢」は言うまでも無く、シェイクスピアの戯曲です。

劇付随音楽(とはこの頃あまり書いて無いですね。劇音楽とかあるいは単に「真夏の夜の夢」

と表記しているCDが多いような気がします)、つまり芝居のBGM(というとやや語弊がありますが)の

ようなものです。但し名曲ですね。序曲とかの有名な「結婚行進曲」を。

細かい話ですが、序曲だけ作品21で2曲目からは作品61となります。

これは、アンドレ・プレヴィン=ウィーン・フィルです。

多分、何処かで聴いた事がある、という方がおられると思います。


メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」「序曲」作品21



A Midsummer Night's Dream Overture, Op. 21



次は、曲の冒頭、1分間ぐらいは皆、知っていますが通して聴いたことのある人は、

恐らくその何百分の1しかいないであろう、「結婚行進曲」です。


メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」作品61 「結婚行進曲」


A Midsummer Night's Dream, Op. 61 Wedding March



いいですね。結婚云々とは関係無く、絢爛豪華な名曲ですね。


◆ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 文句の付けようがありません。

この曲は文句の付けようがない。

紛れもなく天才作曲家の大傑作です。

勿論、ベートーヴェンもブラームスもチャイコフスキーもブルッフもシベリウスも、甲乙付けがたく、

他にも、挙げたらキリが無いほど多くの作曲家がヴァイオリン協奏曲を書いていますが、

私は「どうしても、どれか一曲だけを選べ。」と言われたら、

殆ど迷わず、メンデルスゾーンを選ぶのではないかと思います。


この曲は、子供の頃からヴァイオリンを習っている人でなければ弾けませんが、

逆に子供の頃からヴァイオリンを習っている人は、「メンコン」を初めて聴いたときの衝撃が

わからないのではないか、と思います(ごめんなさいね)。


物心付いてから、音楽を聴き始め、ある程度分かっているところで初めて「メンコン」を

聴くと、殆ど誰もが

「この世にこれほど美しい旋律があるのか!」

と、感動します。

メンデルスゾーンは、「ヴァイオリン協奏曲」第一楽章のこの第1主題だけで

永遠に歴史に名を残すでしょう。


いつも第一楽章だけですが、今日は第三楽章も聴いて頂きます。

ただし、この曲は全曲、楽章の切れ目なく演奏されるように書かれているため、

第一楽章の終わりは、突如ぷつりと切れてしまいます。ご容赦のほど。

演奏は、以前ご紹介しましたが、

千住真理子さん。デイヴィッド・シャローン=ウィーン交響楽団です。



メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 第一楽章



Mendelssohn Violin Concerto in E minor, Op. 64 I. Allegro molto appassionato



第三楽章です。


メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 第三楽章



Mendelssohn Violin Concerto in E minor, Op. 64 III. Allegretto non troppo - Allegro molto vivace



それは、単に技巧的に「上手い」人ならもっと上手い人がいますが、

千住さんの第一楽章のテーマの弾き方。あれぐらい耽美的な

(敢えて俗な表現を用いるならば、「浪花節的な」)弾き方が、私は、とても好きです。


千住さんの演奏の後に、本当はこんな事を書くのは失礼ですが、

元・ベルリン・フィル第一コンサートマスター、安永徹さんが、

現役当時、毎年夏休みに帰国して、しばしば父上が創立した九州交響楽団と協演していました。

あるとき、安永さんの「メンコン」を聴きましたが、その美しさは、そんじょそこらのソリストの

及ぶところではありません。既に帰国なさって、奥様(ピアニストの市野あゆみさん)と演奏なさることが

多いようですが、是非、オーケストラのソリストとして、メンデルスゾーンを弾いて頂き、

録音もして頂きたい、と、思っています。


メンデルスゾーン、お楽しみ頂けるといいのですが。

皆様良い週末をお過ごし下さい。

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