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2011.02.24

「皇太子殿下51歳のお誕生日に際して記者会見」←あまりにも誰も書かない。

◆記事:愛子さま「良い方向に」=皇太子さま、51歳(時事通信 2月23日(水)5時13分配信)

皇太子さまは23日、51歳の誕生日を迎えられた。

これに先立ち、東宮御所で記者会見し、通学への不安感を訴えていた長女愛子さま(9)の様子について

「学校で過ごす時間も随分と長くなっており、

(学校)行事にも元気に参加するなど、良い方向に向かってきていると思います」と述べた。

皇太子さまは、この1年で印象に残った出来事として、

新燃岳の噴火や宮崎の口蹄(こうてい)疫などを挙げ、

「今後とも困難な状況にある国民の皆さまに思いを寄せてまいりたい」と述べた。

英国留学体験を踏まえ「若い世代に『内向き志向』が強まっていることも心配です」とも語った。

その上で「社会の新しい要請に応える形で公務を考えていくことが大切」と従来の考えを改めて説明し、

「今でもその思いは変わりません」と強調した。

愛子さまについては「前向きに頑張ってきており、

親としても精いっぱい支えてあげたいと思ってここまできております」と、父親としての心情を吐露した。


◆コメント:あまりにも世間が忘れ、あるいは無視しているので敢えて取りあげる。

皇太子殿下記者会見の記者会見は、宮内庁のウェブサイト内

皇太子殿下お誕生日に際し(平成23年)皇太子殿下の記者会見 会見年月日:平成23年2月21日 会見場所:東宮御所

に載っている。

時事通信の記事を引用したが、冒頭のセンテンスだけ、
皇太子さまは23日、51歳の誕生日を迎えられた

と敬体でかいているのだから、後も同様にする方が自然だと思うが、

時事通信は、その後の文体が
「~と述べた。」「~とも語った。」「~父親としての心情を吐露した。」

となっており、不自然だ。同様の文体を用いているのは、毎日新聞、朝日新聞ぐらいで、

他は、「~された。」「~と、述べられた」と今まで通り敬体にしている。


昨日ニュージーランドで大地震があったので、皇太子殿下のお誕生日に際し

誰も気にも留めない。第一位皇位継承者である。

これではあまりにもひどい。


ニュージーランドの地震は、明日にでも取りあげることにして

今日は敢えて、「皇太子殿下のお誕生日」を取りあげる。


天皇制を廃止すべし、という意見をしばしば見かけるが、

日本の皇室は、誤解を恐れずに書くならば、その存在自体が

一種の「無形文化財」である、ということが分かっていない。


一つの家系が国家の成立からずっと変わらないで続いているのは日本だけである。


世界史を読めば分かるが欧米諸国やアジアには

「王制」が長く続いている国は沢山あるが、

必ず「家」が変わっている。つまり一つの「血」がずっと受け継がれていない。

だから「○○王朝時代」というような表現になるのである。

あからさまには言わないが、歴史の浅いアメリカなどからみれば、これは信じられない

ような現実であり、天皇家の存在は日本の政治家や経済人と異なり、他国から一目置かれている

これを廃止などしたら、日本は他国には絶対存在しない「文化財」を失い、

日本人自身は意識していない、他国から見た「日本の神秘性」が消滅する。

戦争に勝ったアメリカが皇室の存続を認めたのも、アメリカが皇室を

力尽くで潰したら、本気で日本人の恨みを買い、占領不可能になる

と判断した為である。


◆皇太子殿下の精神力。

皇太子殿下は1960年2月生まれ、私は同年8月に生まれたので、

皇太子殿下が学年は、一年上になるが、暦年上は兎にも角にも

同じ年にうまれている。それだけが理由では無いが、

私は、昔から勝手に親近感を抱いている。


誕生日に先立ち、21日(月)に東宮御所で行われた記者会見

マスコミは、雅子様の病状がどうだ、とか、愛子さまの通学はどうなるのか

という質問をして、皇太子殿下は(本当は不愉快だろうが)、

一個人の健康上の情報は、「個人情報保護法」においても、

特に、絶対他人にバラしてはいけない「センシティブ情報」である。

皇族は「個人情報保護法」の適用対象外だ、とはどこにも書いていないし

判例も無い。記者のデリカシーの無さに呆れる。


そっとしておけば良いのに、週刊誌が精神科医の話を元に、

雅子様の病名を大見出しで書いているが、そういうことをするから、

それ自体がストレスになり、雅子様の回復を遅らせている可能性は十分にある。

皇太子殿下は、記者会見で、

愛子様はこれからどのように育てるのですか?

とか、
雅子さまは、公務にあまり顔を出さないと言う批判をどう思いますか?

などという記者の質問に、内心、
うるせえ!大きなお世話だ。おととい来やがれ、べらぼうめ!

と、私のような下品な人間の言葉に翻訳すれば、そういうお気持ちであろうが、

淡々とお答えになっている。

奥方やお嬢様のことを、勝手にメディアが書き、頼みもしないのに

日本中に配っているのだから、ものすごいストレスを抱えておられる筈だが

ご公務に姿をお見せになるときの殿下は、絶対に不機嫌な表情や、

憂鬱そうな表情をなさらない。想像を絶する精神力をお持ちである。


◆皇太子殿下はヴィオラ奏者である。

皇太子殿下はご幼少のころから、日本有数の大先生、鷲見三郎(すみ さぶろう)氏から

ヴァイオリンのレッスンを受けておられた。始めの頃は、レッスンを泣いて嫌がった

とのことだが、それでも、我慢して続けておられて良かったのだ。


ヴァイオリン奏者は、ヴィオラも演奏しようと思えば比較的容易に移行出来る。

勿論、ヴァイオリンは、弾こうと思えば、弾けるままである。


皇太子殿下は、学習院大学に入学されてから、同大学のオーケストラに「部活」として

参加なさり、そのときからもっぱらヴィオラを弾くことになり、現在に至る。

実は私の知り合いが、同じ時期に正に、その学習院大学オケのヴィオラセクションにいて

間近で皇太子殿下の音を聴いていた。殿下は子供の頃から一流の先生(ヴァイオリンの)に

基礎からみっちり叩き込まれているので、お世辞でもなんでもなく、

とても良い音で上手にヴィオラを弾かれる、と知人が言っていた。

今でも時折、ニュースで、皇太子殿下が学習院大オケOBの演奏会などで

ヴィオラを演奏なさる様子が映る。この時ばかりは世俗や様々な悩みから

解放されるのであろう。実に楽しそうで、見ていて安心する。

楽器を続けてこられて本当に良かった。


殿下のお好きなクラシックは色々あるが、室内楽では、

シューベルトの「死と乙女」というタイトルがつく弦楽四重奏曲が

一番お好きだ、と言う話をテレビで聞いたことがある。

第二楽章に同名の歌曲を主題とした変奏曲が含まれている、

シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D810のことだ。


主題だけ聞くと非常に重いが、変奏部分に入ると、悲しいが実に切なくて

美しい楽章である。以前、このブログで紹介したことがあるが

今一度、お聴き頂こう。引用元音源は、

シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」、第13番「ロザムンデ」(アルバンベルク四重奏団)である。

全体で約14分半。最初、主題を提示するところは「何だかやたらと暗いなあ」と思われるかも知れないが、

ちょっと我慢して下さい。再生開始後2分20秒ぐらいから、第一変奏が始まる。

そのヴァイオリンが実にぞっとするような美しさなのです(と、私は感じるのです)。


シューベルト 弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D810 第二楽章






以上です。

皇太子殿下、日付が変わってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます。

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