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2011年2月

2011.02.27

「入試投稿で被害届提出へ=不正判明に合格取り消しも―京都大」←「真理」に関わる問題なのです。

◆記事:入試投稿で被害届提出へ=不正判明に合格取り消しも―京都大(時事通信 2月27日(日)20時40分配信)

京都大の入学試験問題が試験時間中にインターネット上の掲示板に投稿された問題で、

同大は27日夜、記者会見し、偽計業務妨害の疑いがあるとして、

京都府警川端署に被害届を出す方針を明らかにした。

合格者の不正行為が判明した場合、合格を取り消すなどの措置を取るという。


◆コメント:不正行為を行った者は、永久に大学受験資格を剥奪すべし。

最初から話がそれる。

コメントの見出しに「~永久に大学受験資格を剥奪すべし。」と書いた。

マスコミの世論調査などを見るとしばしば、正しくない日本語を用いている。

例えば、質問事項に、

衆議院は、即刻解散すべき。

などと書かれている。全てのメディアがこの初歩的文法上の誤りに気が付かない。

「すべき」でセンテンスが終わる日本語は、文法的に正しくない。

「べき」は助動詞「べし」の連用形である。終止形は「べし」である。

「べき」を使いたいならば、「~す(る)べきである。」との質問文にしなければならぬ。

つまり、「べし」を使うなら、正しい表現は
衆議院は、即刻解散すべし。

又は

衆議院は、即刻解散す(る)べきである。

のいずれかである。


さて、本題である。京大のみならず、いくつかの大学入試で、

インターネットを利用した不正行為が発覚したという。

不正行為者が特定され、その者が仮に合格していた場合、

合格を取り消すのは、あまりにも当然であるが、手ぬるい。


ある受験生が、合格と認めるに足る点数を取ったか否か、は

大袈裟と思われるかも知れないが、「真理」に関わる問題である。


大学時代に民法の教授が、試験後の講義で、
何人かの学生から「『不可』だったが、大目にみて『可』にして頂きたい」

という趣旨のメール手紙を貰ったが、それは出来ない。何故なら、それは真理を偽る行為だからである。

と言った。

更に、法学部法律学科であったので、教授は、
諸君も知っているとおり、哲学にSein(~である)とSollen(~であるべきである)という概念がある。

法律学が経済学や社会学と異なるのは、Sollenを探求する学問だ、という点にある。

「世の中は如何にあるべきか」を法を通じて考えるのが、諸君に課せられた課題である。

その法律を学ぶものが、不正が許されるべきだ、と考える事自体が、間違っている。

と、容赦が無かった。私は正にその通りだと、一種の感動を覚えた。

(因みに"Sein" と"Sollen"はドイツ語で、英語でこれに相当する表現は、"be"と"ought to"だそうだ。)

だから30年経っても覚えている。


これは、法律学に限ったことでは無い。学問は真理を探究するのである。

不正行為を用いて、大学入試に合格しようとする者は、その根本を認識していない。

不正行為者には、学問をする資格が無いのである。よって、合格取消は当然であり、

さらに、この先も永久に大学を受験する資格を剥奪するべきである。

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【音楽】独奏者が複数の協奏曲を 集めました。

◆普通は、協奏曲といえば、独奏者は1人です。

御存知の透り、例えば、ベートーヴェンのピアノ協奏曲や、

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲では、独奏者は文字どおり「独り」です。

しかし、協奏曲のひとつの形式としてバロック(バッハ、ヴィヴァルディなど)から、

古典派(モーツァルト、ベートヴェンなど)、ロマン派(ブラームス、シューマンなど)、

現代(ショスタコーヴィッチなど)に至るまで、独奏者が2人以上の協奏曲が、

意外に沢山あります。 独奏者が4人ぐらいになると、2つの合奏体が協演するとみなされ、


こういうのは、コンチェルト・グロッソと言いまして、

あとでお聴き頂くブランデンブルク協奏曲の第2番など、その典型ですが、

そこまで、多く無くて独奏者が二人、はかなり、あります。



独奏者は、普段は独りで、勝手に(というと語弊がありますが)

弾いていたのに対して、こういう曲では、まず、独奏者同士が「合わせる」という

意識と、その独奏者群とオーケストラが「合わせる」という意識が必要ですから、

素人のドタ勘ですが、神経を使うのでは無いかと思います。

これ以上書くと、例によって知ったかぶりがバレるので早速音楽にします


◆ヴィヴァルディ:二つのトランペットのための協奏曲。4本のヴァイオリンの為の協奏曲

完全に正確に時系列ではありませんが、音楽史上、古い→新しいで載せます。

ヴィヴァルディとバッハは生涯がほぼ重なってまして、

何と二人とも命日が7月28日(年は異なりますが)なんです。

ラッパが好きな私なので、最初にヴィヴァルディの「2つのトランペット~」から。

音源は、トランペット協奏曲集 ギュトラー、ザクセン・ヴィルトゥオーゾです。


2つのトランペットのための協奏曲 ハ長調 RV537 第1楽章:アレグロ







もう1曲ヴィヴァルディ。4つのヴァイオリンのための協奏曲。

4本というのは、この時代は珍しく無いですが、今では珍しい。

音源は、アメリカのオルフェウス室内管弦楽団。指揮者なしで演奏する、

ので、一時期日本でも評判になりました。 「泰西名曲」ばかりですが、上手いです。

パッヘルベルのカノン/バロック名曲集


4つのヴァイオリンのための協奏曲(協奏曲 第10番 ロ短調 作品3の10) 1.Allegro






バッハがこれを4台のチェンバロの為の協奏曲に編曲しています。


◆バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番 、二つのヴァイオリンのための協奏曲

ブランデンブルク2番は今までに何度も載せましたが、典型的なコンチェルト・グロッソで、

独奏者群(ヴァイオリン、リコーダー、オーボエ、トランペット)という小さい「合奏体」とバックのオーケストラ

との「協奏曲」になっています。
独奏楽器群のリコーダーパートは、アルト・リコーダーで吹けますが、音量のバランスなどを考えて、

モダン・フルートで演奏している例もあります。特筆すべきは独奏トランペットのパートで、今日のトランペット

(バルブ・トランペット)で演奏しても難しいのに、17世紀では、ナチュラル・トランペットといって、要するに単なる

真鍮の管で倍音を使い、息を吹き込むときのスピードとか、角度で、細かい音型を演奏していたのです。

天才的に上手い人がいたのでしょう。私はこればかりはタイム・トリップできるものなら、この当時に行って、

実際にどの程度の上手さで吹いていたのか、聴いて見たい、と思います。

専門的になりますが、プロのトランペット奏者(バッハコレギウムジャパン・トランペット奏者、島田俊雄氏)が

詳しい解説をしておられます。ブランデンブルグ協奏曲第2番に関するトランペットの演奏アプローチ

音源はですね。これは私は好きだから、買ったけど、一般の方におすすめし難い。

「モーリス・アンドレ全集第1巻」(CD6枚)の収録されているんです。

iTunes Storeならバラで買えます。

アルバム全体のURLは、

http://itunes.apple.com/jp/album/maurice-andre-edition-vol-1/id365043069

ブランデンブルク協奏曲第2番だけなら、(3つの楽章を買っても450円ですね)↓です。

http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewCollaboration?ids=152599214-17504741-189648532-2134749-1704847-138329101&s=143462


バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047 第3楽章





全く以て見事な演奏です。


バッハは複数の独奏者のための協奏曲を色々書いていますが、

その中で非常な傑作で、人気のあるのが「2つのヴァイオリンのための協奏曲」です。

通称「ドッペル・コンチェルト」といいます。「ドッペル(Doppel)はドイツ語で、英語なら"Double"(ダブル)、

即ち、「二重協奏曲」という意味です。「バッハのドッペル」或いは単に「ドッペル」といったら、

バッハのこの作品のことを指している場合が殆どです。
第一楽章を。音源は、ヒラリー・ハーンというアメリカのヴァイオリニストの

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集です。 この人は良いと思います。


バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1043 第一楽章





最初に独奏ヴァイオリンが奏でる跳躍する音型が何とも美しい。第2楽章もきれいです。

大人になってからでも、ある程度の耳があって本気で3年ぐらい頑張ると、この曲は弾けるようになるかも

知れません(私の経験から)。勿論ヘタクソですけどね。何しろバッハでしょ?必死でさらいたくなります。

ただ、聴くと弾くとでは大違い。ソロで目立つところは2人の奏者で交互に現れますが、そうではないとき、

プロは、プロですから、何気なく弾いていますが、実際に弾くと、D線(低い方から2番目の弦)の第2ポジションとか

なんだか、やたらと「鳴らし難い」音域なのです。

まあ、これから、芸大や桐朋のヴァイオリン科を受験するわけじゃないですから、ダメ元で

習ってみては如何でしょう。必ずしも高く無くても良心的な楽器屋さんだと、安物でも鳴る楽器を探してくれます。

私のヴァイオリンは、20年前、本体、弓、ケース合計で10万円という「超安物」の新作でしたが、「当たり」だったらしく、

その後、在京オケの第1ヴァイオリンの現役のプレーヤーである先生と、ロンドン駐在時には、かつてロイヤル・フィルの

コンサート・マスターだったという「ウクライナ系・カナダ人で英国に帰化した」先生に習いましたが、

「へー、良い楽器だね」とお二人ともおっしゃいました(勿論、「それなりに」ということです)。


◆最後はモーツァルト。フルートとハープ。協奏交響曲(ヴァイオリンとヴィオラ)、2台のピアノのための協奏曲。

さて、ながくなってしまいますが、最後はモーツァルト。

まずは、 2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365ですが、面白い顔ぶれ。

亡くなりましたけど、シカゴ交響楽団の指揮者を長く務めた、

サー・ゲオルグ・ショルティがピアノを弾いています。もう一台は、アンドラーシュ・シフという

かなり有名なピアニストです。 

音源は、Amazonでは、モーツァルト: 2台のピアノのための協奏曲変ホ長調ですが、

中古で5千円以上は高すぎますね。

HMVには、輸入盤ですが、ピアノ協奏曲第20番、他 ショルティ&ECO、バレンボイム、A.シフ(p)が1,000円ちょっと。

TOWER RECORDSは品切れでした(他の演奏者のCDはありましたが)。


モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365 第三楽章






次はですね。モーツァルトの協奏交響曲K.364というのですが、

要するに、独奏がヴァイオリンとヴィオラなのです。

モーツァルトは何でも弾けてしまった大天才ですが、ヴィオラも上手かったらしい。

先日、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲をご紹介しました。

2010年12月04日(土) 【音楽】恒例。12月5日はモーツァルト(1756-1791)の命日。ココログ

そこでご紹介したのと同じくパールマンとズッカーマンの独奏によるものです。

独奏(ヴァイオリンとヴィオラ)のパートが秀逸だと思います。

少し注意して聴くと分かりますけれども、ヴィオラは「大きなヴァイオリン」ではなくて、

明らかに異なる音色を持った、別の楽器です。その違いを上手くいかした作品です。

音源は、モーツァルト:協奏交響曲

伴奏は、ズービン・メータ指揮、イスラエル・フィルです。


モーツァルト:協奏交響曲 K.364 第三楽章






最後は「フルートとハープの為の協奏曲」これは曲名からしてきれいですが

勿論音楽自体も素晴らしい。冒頭から、長調の主和音、「ド・ミ・ソ」を用いた音型が

登場します。こういう単純なのをモーツァルトは自由自在に使いますね。

アイネ・クライネ・ナハトムジークの冒頭も、

「フィガロの結婚」の「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」のアリアも

「ポスト・ホルン・セレナーデ」の有名なポストホルンのソロも、

要するに「ド・ミ・ソ」の組み合わせです。

これは、名盤が沢山ありますが、ここでの音源は、たまたま先ほどでましたが、

オルフェウス室内管弦楽団:モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲。1,000円です。


モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 第一楽章







この曲はモーツァルトがパリ旅行中に、貴族で結構上手にフルートを吹くオヤジさんとハープの上手い

娘がいて、娘が結婚するに際して、音楽の贈り物をしたいというので、モーツァルトに作曲を依頼した

という割と有名なエピソードがあります。モーツァルトの作品は、子供のころから、大人に「こんなの書いてくれる?」

という依頼に応えて書いた曲が沢山あり、必ずしもモーツァルトが自発的に書きたいと思って書いた作品ばかりでは

ありませんが、それでも、超一流の名曲になってしまうのが、モーツァルトのモーツァルトたる所以なのでしょう。

それでは皆様、良い、日曜日をお過ごし下さい。

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2011.02.25

クライストチャーチ大地震「対策本部 徹夜の救出活動確認」←昨日あっさり「生存者の見込みがない」といったNZ警察。

◆記事1:対策本部 徹夜の救出活動確認(NHK 2月24日 22時50分)

ニュージーランドの地震で、多くの被害が出ていることを受け、

政府は24日、対策本部の初会合を開き、現地に派遣した緊急援助隊が

徹夜で被災者の救出活動に当たることなどを確認しました。

地震の被害が拡大していることを受けて、政府は、菅総理大臣を本部長とする対策本部を設置し、

初会合を開きました。

この中で、菅総理大臣は「本当に、これから何時間が貴重で、全力を挙げて、

一人でも多くの皆さんを救出できるよう、祈りにも近い気持ちで努力を期待したい。

ご家族への情報提供、現地渡航、それぞれの立場で全力でサポートしてほしい」と述べ、

被災者の救出などに全力を挙げるよう指示し、現地に派遣した緊急援助隊が24日は徹夜で

救出活動に当たることを確認しました。このほか、外務省から現地の状況について、

マグニチュード4以上の余震が依然として続いていることや、

水道などのインフラの復旧作業が進んでいないことなどが報告され、

ニュージーランド政府から新たな支援の要請があった場合には、

直ちに対応できるよう準備をすることも確認しました。


◆記事2:NZ首相が夜間外出禁止令 倒壊ビルになお100人以上(朝日新聞)(2011年2月23日21時36分)

ニュージーランドのキー首相は23日、地震被害の激しい地域に夜間外出禁止令を出した。

地元警察は同日午後1時半ごろ、富山市や京都市の外国語専門学校生らが研修や留学で訪れていた

語学学校の入った倒壊ビルの捜索を中断した。

警察幹部は「ここが生存可能な現場だと100%思わない」と語り、

救助隊の一時引き揚げを表明した。


◆記事3:まだ約1日ある 日本救助隊「最後まで希望は捨てない」(共同通信)(2011年2月24日 11:11)

「最後まで希望は捨てない」―。ニュージーランド地震で24日午前、

日本人生徒ら多数が閉じ込められた可能性があるクライストチャーチ中心部のCTVビル倒壊現場で、

日本の国際緊急援助隊が救助活動を開始。

土ぼこりが舞う中、数メートルに積み上がったがれきとの格闘が始まった。

未明に地元入りした緊急援助隊は空港から現場に直行。ニュージーランドの捜索隊から報告を受けた吉井幸夫団長は

「現在のところ生存反応がない。大変厳しい現場になる」と硬い表情。

早朝の捜索では、地元消防隊が胸に十字を切るようなしぐさをした後、

青いシートでくるんだ遺体とみられるものを運び出していた。

日本の援助隊の一人は「まだ何も言えない」と言葉を濁し

「生存者が見つかるという希望は捨てない。レスキュー活動とはそういうものだ」と話した。

一般的に生存率が著しく下がる「災害発生から72時間」までまだ約1日ある。


◆コメント:ニュージーランドのレスキューがベストを尽くしたと思えない。

全く、今回崩壊したビルにいた人々は、何と運が悪かったのだろう。

気の毒でならない。あまりにも記事の引用が多くなると読みづらいので載せなかったが、

クライストチャーチ大地震が発生したビルには、日本の建築専門家もいて、

その人は生き埋めにならず、外に出ることができたのだが、建築の専門家として、

「あそこまで、全壊するのは設計に問題があるとしか思えない」と語っている。

そうだろう。現場付近の映像を見ると、周囲の建物はひどく損傷はしているものの、

語学学校のビルのように、ぺしゃんこにはなっていない。


クライストチャーチ(文字通り訳せば、「キリスト教会」という地名だ)では昨年9月4日にも

マグニチュード7クラスの大地震があり、ニュージーランドとしては80年ぶりの大地震だったが、

犠牲者が出なかったので、報道されたに違い無いが、私は記憶にない。


つまり、ニュージーランドの人たちは「地震」を知らないので、

地震発生直後からパニック状態になり、何をしたら良いか分からない、という状態だったのだろう。

日本の救助隊が到着するまで、崩壊したビルの映像は何度も映ったが、

「懸命の救出活動」をしている様子が全くなかった。阪神・淡路大震災とはことなり、

建物の周囲には、広い空間があり、火災が現場付近で大規模に発生した様子も無い。


しかし、ニュージーランドのレスキューが地震直後から本気で瓦礫の撤去作業をしている様子がなく、

何度テレビで崩壊したビルを映しても、同じ映像であった。

日本人の感覚では、何もしていなかったも同然である。


そして記事2で書かれているニュージーランド警察当局

の話を見て驚く。ロクに救出を試みないで、(NZの)警察幹部は

ここが生存可能な現場だと100%思わない

と言った。私はロンドン駐在員だったことがある、ニュージーランドは英連邦王国の一国で、国民のメンタリティ(精神性、国民性)が、

英国人と似ている。こういう時に、彼らは日本人ほどの「執念」や「根性」を見せない。

よく言えば「運命を受け入れる」という面がある。悪く言えば「根性無し」で「怠惰」なのだ。


この白人どもは「見てくれ」(容姿)は良いが、日本人ほど瞬時に反応できない。

テレビで映ったニュージーランド人を見ると、でかい図体してメエメエ泣き、

「ショックだった」「悲しみから立ち直れない」などと言っているばかりである。


警察署長がテレビのインタビューに答えている様子も見たが、アホな白人の典型で、

ブクブク太ったオヤジが、ケロッとした表情で、「もう生存者はいないだろう」と

あまりにも簡単にいうので、私は心情的には、ニュージーランドまで瞬間移動できるなら、

あの署長をぶん殴ってやりたい気分であった。

それにたいして、日本人はどうだ。援助隊員の言葉を見ろ。
「生存者が見つかるという希望は捨てない。レスキュー活動とはそういうものだ」

これぞ、日本人である。使命感、責任感。勤勉さ、勇気。

昨今の新聞を読むと、日本には良いところが無いかのようだが、それは

政治家はそうかも知れないが、無名の国民の大多数は、これほど政治家がだらしなくても

自分の仕事は放棄しない。これが世界に冠たる日本を築いた原動力である。

被災した方々は勿論お気の毒で、こんな事は無いに越したことはないが、

日本人とニュージーランドの白人のあまりの対照的な態度に改めて日本人の優秀さを

心強く感じた。


◆日本は「国際救助隊」になれないか。

日本には、憲法を改悪し、日本の交戦権を認め、

かつ集団的自衛権の行使を認めて、アメリカの走狗となることが

すなわち「国際貢献」だと思っている人が多いが、それは間違っている。

「人殺しのお手伝い」をさせられるだけだ。

アメリカほど人殺しの好きな国民はいない。

そんな愚連隊のコバンザメになっても、日本は、世界から尊敬されない。


クライストチャーチのように日本人が被災している場合だけではなく、

四川省大地震の時にも日本のレスキューは大活躍した。


人助けに遠慮することはなかろう。世界のどこで地震などの災害が起きても、

いつも、真っ先に日本の優秀な救助隊が、飛んでくる、ということがもし実現できたら、

それこそが本当の「貢献」ではないか。

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2011.02.24

「皇太子殿下51歳のお誕生日に際して記者会見」←あまりにも誰も書かない。

◆記事:愛子さま「良い方向に」=皇太子さま、51歳(時事通信 2月23日(水)5時13分配信)

皇太子さまは23日、51歳の誕生日を迎えられた。

これに先立ち、東宮御所で記者会見し、通学への不安感を訴えていた長女愛子さま(9)の様子について

「学校で過ごす時間も随分と長くなっており、

(学校)行事にも元気に参加するなど、良い方向に向かってきていると思います」と述べた。

皇太子さまは、この1年で印象に残った出来事として、

新燃岳の噴火や宮崎の口蹄(こうてい)疫などを挙げ、

「今後とも困難な状況にある国民の皆さまに思いを寄せてまいりたい」と述べた。

英国留学体験を踏まえ「若い世代に『内向き志向』が強まっていることも心配です」とも語った。

その上で「社会の新しい要請に応える形で公務を考えていくことが大切」と従来の考えを改めて説明し、

「今でもその思いは変わりません」と強調した。

愛子さまについては「前向きに頑張ってきており、

親としても精いっぱい支えてあげたいと思ってここまできております」と、父親としての心情を吐露した。


◆コメント:あまりにも世間が忘れ、あるいは無視しているので敢えて取りあげる。

皇太子殿下記者会見の記者会見は、宮内庁のウェブサイト内

皇太子殿下お誕生日に際し(平成23年)皇太子殿下の記者会見 会見年月日:平成23年2月21日 会見場所:東宮御所

に載っている。

時事通信の記事を引用したが、冒頭のセンテンスだけ、
皇太子さまは23日、51歳の誕生日を迎えられた

と敬体でかいているのだから、後も同様にする方が自然だと思うが、

時事通信は、その後の文体が
「~と述べた。」「~とも語った。」「~父親としての心情を吐露した。」

となっており、不自然だ。同様の文体を用いているのは、毎日新聞、朝日新聞ぐらいで、

他は、「~された。」「~と、述べられた」と今まで通り敬体にしている。


昨日ニュージーランドで大地震があったので、皇太子殿下のお誕生日に際し

誰も気にも留めない。第一位皇位継承者である。

これではあまりにもひどい。


ニュージーランドの地震は、明日にでも取りあげることにして

今日は敢えて、「皇太子殿下のお誕生日」を取りあげる。


天皇制を廃止すべし、という意見をしばしば見かけるが、

日本の皇室は、誤解を恐れずに書くならば、その存在自体が

一種の「無形文化財」である、ということが分かっていない。


一つの家系が国家の成立からずっと変わらないで続いているのは日本だけである。


世界史を読めば分かるが欧米諸国やアジアには

「王制」が長く続いている国は沢山あるが、

必ず「家」が変わっている。つまり一つの「血」がずっと受け継がれていない。

だから「○○王朝時代」というような表現になるのである。

あからさまには言わないが、歴史の浅いアメリカなどからみれば、これは信じられない

ような現実であり、天皇家の存在は日本の政治家や経済人と異なり、他国から一目置かれている

これを廃止などしたら、日本は他国には絶対存在しない「文化財」を失い、

日本人自身は意識していない、他国から見た「日本の神秘性」が消滅する。

戦争に勝ったアメリカが皇室の存続を認めたのも、アメリカが皇室を

力尽くで潰したら、本気で日本人の恨みを買い、占領不可能になる

と判断した為である。


◆皇太子殿下の精神力。

皇太子殿下は1960年2月生まれ、私は同年8月に生まれたので、

皇太子殿下が学年は、一年上になるが、暦年上は兎にも角にも

同じ年にうまれている。それだけが理由では無いが、

私は、昔から勝手に親近感を抱いている。


誕生日に先立ち、21日(月)に東宮御所で行われた記者会見

マスコミは、雅子様の病状がどうだ、とか、愛子さまの通学はどうなるのか

という質問をして、皇太子殿下は(本当は不愉快だろうが)、

一個人の健康上の情報は、「個人情報保護法」においても、

特に、絶対他人にバラしてはいけない「センシティブ情報」である。

皇族は「個人情報保護法」の適用対象外だ、とはどこにも書いていないし

判例も無い。記者のデリカシーの無さに呆れる。


そっとしておけば良いのに、週刊誌が精神科医の話を元に、

雅子様の病名を大見出しで書いているが、そういうことをするから、

それ自体がストレスになり、雅子様の回復を遅らせている可能性は十分にある。

皇太子殿下は、記者会見で、

愛子様はこれからどのように育てるのですか?

とか、
雅子さまは、公務にあまり顔を出さないと言う批判をどう思いますか?

などという記者の質問に、内心、
うるせえ!大きなお世話だ。おととい来やがれ、べらぼうめ!

と、私のような下品な人間の言葉に翻訳すれば、そういうお気持ちであろうが、

淡々とお答えになっている。

奥方やお嬢様のことを、勝手にメディアが書き、頼みもしないのに

日本中に配っているのだから、ものすごいストレスを抱えておられる筈だが

ご公務に姿をお見せになるときの殿下は、絶対に不機嫌な表情や、

憂鬱そうな表情をなさらない。想像を絶する精神力をお持ちである。


◆皇太子殿下はヴィオラ奏者である。

皇太子殿下はご幼少のころから、日本有数の大先生、鷲見三郎(すみ さぶろう)氏から

ヴァイオリンのレッスンを受けておられた。始めの頃は、レッスンを泣いて嫌がった

とのことだが、それでも、我慢して続けておられて良かったのだ。


ヴァイオリン奏者は、ヴィオラも演奏しようと思えば比較的容易に移行出来る。

勿論、ヴァイオリンは、弾こうと思えば、弾けるままである。


皇太子殿下は、学習院大学に入学されてから、同大学のオーケストラに「部活」として

参加なさり、そのときからもっぱらヴィオラを弾くことになり、現在に至る。

実は私の知り合いが、同じ時期に正に、その学習院大学オケのヴィオラセクションにいて

間近で皇太子殿下の音を聴いていた。殿下は子供の頃から一流の先生(ヴァイオリンの)に

基礎からみっちり叩き込まれているので、お世辞でもなんでもなく、

とても良い音で上手にヴィオラを弾かれる、と知人が言っていた。

今でも時折、ニュースで、皇太子殿下が学習院大オケOBの演奏会などで

ヴィオラを演奏なさる様子が映る。この時ばかりは世俗や様々な悩みから

解放されるのであろう。実に楽しそうで、見ていて安心する。

楽器を続けてこられて本当に良かった。


殿下のお好きなクラシックは色々あるが、室内楽では、

シューベルトの「死と乙女」というタイトルがつく弦楽四重奏曲が

一番お好きだ、と言う話をテレビで聞いたことがある。

第二楽章に同名の歌曲を主題とした変奏曲が含まれている、

シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D810のことだ。


主題だけ聞くと非常に重いが、変奏部分に入ると、悲しいが実に切なくて

美しい楽章である。以前、このブログで紹介したことがあるが

今一度、お聴き頂こう。引用元音源は、

シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」、第13番「ロザムンデ」(アルバンベルク四重奏団)である。

全体で約14分半。最初、主題を提示するところは「何だかやたらと暗いなあ」と思われるかも知れないが、

ちょっと我慢して下さい。再生開始後2分20秒ぐらいから、第一変奏が始まる。

そのヴァイオリンが実にぞっとするような美しさなのです(と、私は感じるのです)。


シューベルト 弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D810 第二楽章






以上です。

皇太子殿下、日付が変わってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます。

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2011.02.23

「経団連会長、『与野党議員は給料泥棒』と酷評。」←完全に同意します。

◆記事:<経団連会長>「与野党議員は給料泥棒」「予算より政局」と批判(毎日新聞 2月22日(火)8時10分配信)

日本経団連の米倉弘昌会長は21日の記者会見で、最近の与野党議員が

予算審議などより政局を優先して行動しているように見えるとして、「給料泥棒」と酷評した。

米倉会長は、自民党が早期に衆院解散に追い込む構えを強めていることに対し、

「国民の生活や国益を無視した行動。予算関連法案の審議を尽くしたうえで、政局化するならすればいい」

と述べ、予算成立を優先すべきだとの考えを改めて強調した。

その上で「(こういう局面でこそ)与野党の協力が必要なのに、今は国民のために何も仕事をしておらず、

(与野党とも)給料泥棒のようなものだ」と不快感を示した。

また、米倉会長は、民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人の会派離脱の動きについても、

「予算案や関連法案の審議が進み、これをどうしても通さなければならない時期に、与党の一員として無責任極まりない」

と苦言を呈した。


◆コメント:今回ばかりは、全く同感。

今回ばかりは、というのは、普段、経団連会長があまりにも「エラそう」だからである。

「経済団体連合会」は東証一部の大企業経営者の集まりで、

それらの企業が民主党にも自民党にも多額の政治献金をしているので、

政治に、大きな影響力を持つことは昔から良く知られている。

しかし、トヨタの奥田氏が経団連会長になった頃からだろうか。

「エラそう」にもほどがある、と思える発言が増えてきた。内政全般

のみならず、外交などに関しても「~すべし」調の表現が増えて来て、

いくら何でも、クルマ製造会社の元社長がそこまで偉いのかい?という感じに

なってきて、その傾向が続いている。だから普段は不愉快なので、都合の良いときだけ

発言を利用する形になるが、21日の米倉会長の言葉「与野党議員は給料泥棒」

に関しては、完全に同感である。


新聞の政治面に載っているのは「政治家ニュース」(政局)ばかりで

あり、政治そのもの、に関する議論は全く進展しない。


22日など、大事件ばかりである。

中東で反政府デモが起き、ニュージーランドの大地震で日本人が被災している。

1月のスタンダード・アンド・プアーズに続き、予想はされていたが、2大格付け会社の

一つ、ムーディーズが格付け見通し(格付けそのものではない)を引き下げ、

13道府県で野鳥の鳥インフルが確認され(2月22日 12時46分現在)、

新燃岳の爆発的噴火がまだ続くかも知れないと言っているときですら、

与野党議員の最大の関心事は、「小沢一郎をどうするか」なのだから

呆れてモノが言えない。国会議員は自分が次の選挙で

また、当選することしか考えていない。国民の生活は苦しいのに、

彼らは129万円の歳費(月給)と100万円の文書通信交通費(非課税)、

さらに毎月65万円の政務調査費と、公設第一秘書、公設第二秘書、および国会議員政策担当秘書の給料、

年間718万円のボーナスを受け取り、これは勤務評定が為されない。

居眠りをしていても、欠席をしていても分からないのである。

JRは全線どこまでも無料だし(グリーン車でも。)、飛行機のチケットは

月4往復まで無料である。これは、景気が悪くなり、国民が所得が減っても

真面目に働き、納めた税金に寄って賄われている。納税者が苦しくなっても、

その税金から給料を貰っている国会議員は、

「国会は、国権の最高機関であり国の唯一の立法機関である」(日本国憲法第41条)

のに、その構成員に相応しい仕事をしているとは到底認めがたい。

米倉経団連会長の言うとおり、今の国会議員は給料泥棒(=税金泥棒)だ。

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2011.02.22

「月例報告:景気は足踏み状態脱しつつある-2カ月連続で上方修正」←そうですかねえ・・・・。

◆記事:月例報告:景気は足踏み状態脱しつつある-2カ月連続で上方修正(ブルームバーグ)(2011/02/21 19:04)

与謝野馨経済財政担当相は21日午後、2月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。

報告は「景気は持ち直しに向けた動きがみられ、足踏み状態を脱しつつある」とし、

判断を2カ月連続で上方修正した。

アジア向けを中心とした輸出や自動車などの生産・販売が持ち直しつつあることが主因。

生産については9月末のエコカー補助金の終了で落ち込んだ自動車生産について

「持ち直しの動きがみられる」とし、前月の「下げ止まりの兆しがみられる」から

2カ月連続で判断を引き上げた。

輸出の判断も、アジアだけでなく欧米向けの輸出数量は昨年11月に前月比1.5%増と増加に転じ、

12月には同3.3%増と2カ月連続増加。前月の「緩やかに減少している」から、

「持ち直しの動きがみられる」へ判断を2カ月ぶりに上方修正した。

与謝野馨経財相は月例報告公表後に記者会見し、

景気判断を2カ月連続上方修正した背景について、

「冬のボーナスや個人消費が振るわないなど心配な点はあるが、

輸出や国内自動車販売に持ち直しの動きが出ていることを受けて

生産に回復調傾向が見られ始めたことなどを踏まえた」と説明した。


◆コメント:「上方修正」といっても相対的な話である。

国が、日本経済をどのように判断しているか、を示す2大レポートは、

日銀が毎月の金融政策決定会合の翌日に公表する「金融経済月報」と、

内閣府が公表する「月例経済報告」である。



日本銀行の最新の金融経済月報は、

2011年 2月16日 金融経済月報(2月) [PDF 3,344KB]

である。一方、「月例経済報告」は内閣府のサイトの、

月例経済報告関係資料に掲載される。

今月号はこれである。月例経済報告 (平成23年2月)

「金融経済月報」も「月例経済報告」も長大かつ詳細なレポートだが、

結論が冒頭に記載されている。ただし、単月の「結論」だけを見ても意味がなく、

前月からどのように変化しているか、が、ポイントである。


日銀「金融経済月報」の「結論」を「基本的見解」、

月例経済報告の「結論」を「基調判断」というが、

それらが過去からどのように変化しているかを見るためには、

本社はアメリカにある、金融情報専門メディアの「ブルームバーク」

日本版がまとめている。

日銀:金融経済月報-過去の基本的見解(表)

月例経済報告は、
月例経済報告:過去の基調判断(表)

である。

今日(21日)夕方に発表された月例経済報告の基調判断は、
2月 景気は、持ち直しに向けた動きがみられ、足踏み状態を脱しつつある。ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。

であった。過去2回分を見ると、
1月  景気は、足踏み状態にあるが、一部に持ち直しに向けた動きがみられる。ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。

12月 景気は、このところ足踏み状態となっている。また、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある。

言葉をよく読むと、確かに相対的には「改善」しているが、最後にはかならず、
ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。

との記述が残る。

メディアはこぞって、日銀も内閣府も景気見通しを上方修正した、と騒ぐけれども、

その「上方修正」の実情はこの程度である。


最も新しい、1月29日に発表された重要経済指標を見ると、12月の完全失業率は4.9%。

「5%を下回ったのは10ヶ月ぶり」などと、メディアはあたかも政府に媚びるような

表現を用いているが、5%も4.9%も大差ない。また、厚生労働省が発表する

有効求人倍率といって、求職者1人につき何件の求人があるか、を示す数字は12月は0.57であり、

依然として1.0を下回っている。つまり仕事に就けない人がどうしてもいる、ということだ。


GDPの約6割を占める個人消費だが、12月は前年同月比マイナス3.3%。前年同月比マイナスは3ヶ月連続。

個人消費が減っているということはモノが売れないということで、それは即ち物価の下落に繋がる。


事実、12月の消費者物価指数は、前年同月比マイナス0.4%で、前年同月比マイナスは22ヶ月連続。

明らかにデフレが続いており、多少下落幅が小さくなったからと言って、

景気が回復の兆しを見せ始めているかのような表現はミスリーディングである。

今や、財政健全化の為に消費増税必至、という風潮だが、ただでさえ、家計の財布の

紐が固くなっているときに、消費税率をアップしたら、消費そのものが抑制され、

税収が却って減少する恐れがある、ということをメディアは指摘するべきだ。


◆結論:メディアの「上方修正」「改善」などの見出しを鵜呑みにしてはいけない。

どうも、最近の大新聞は、経済専門紙である日本経済新聞まで、政府の宣伝機関のように、

嘘ではないけれども、わずかな「改善」を誇張する傾向にある。

本当に、景気が改善した、と判断するためには、個人消費が増え、

モノやサービスが売れて、消費者物価指数が前年同月比プラスになり、

しかもそれが、一回だけではなく、数ヶ月に亘って続くことを確認しなければ

ならないのである。現在の状況下での増税には賛成出来ない。

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2011.02.20

体調不良の為、時事問題の記事サボります。/「ナポリの踊り」(白鳥の湖)ですが。

◆最近、気力・体力が衰えまして・・・。

以前のように毎日、義憤を以て天下国家を論ずる「気合い」がありません。

トシで、気力・体力が落ちています。

加えて、お恥ずかしいのですが、プライベートで心配な事がありまして

愚息がまだ、何処の大学にも合格しません(まだ、いくつかあるのですが)。

これが想像以上のストレスです。とは言ってもそんなのは日本中の親が抱えていることで

何ら特別なことではありませんから、会社では何事も無いような顔で仕事をしなければ

なりません。あまりにも当たり前の事ですが、正直に書くと、かなり辛いのです。

言い訳になりますが、そういう次第で、今日も時事問題について書くのがどうにも億劫で、

サボらせていただきます。


◆昨日、「白鳥の湖」で取りあげた「ナポリの踊り」について。

昨日の記事。

【音楽】世の中知らないことばかり。「白鳥の湖」のコンマス・ソロ。他。ココログ

で、第三幕の「ナポリの踊り」を載せました。

この曲は本来、トランペットと吹き方は同じなのですが、トランペットではなく

もっと柔らかい音色をもつ、コルネットという楽器で演奏するように、

チャイコフスキーが指定している、と書きました。

昨日ご紹介したCDでは、トランペットで吹いており、しかも音が堅いのです。

細かい話ですが、どうも気になります。

ずっと前にご紹介したことがあるのですが、

アメリカのレナード・スラットキンという今では有名になった指揮者が、

30年前(1981年)ミネソタ交響楽団の指揮者をしていた頃に録音した、

「くるみ割り人形」と「白鳥の湖」の抜萃があります。

今でも、輸入盤を買えます。Nutcracker & Swan Lake Suiteです。


ここで、チャーリー・シュレーターというトランペット奏者が

「ナポリの踊り」をコルネットで演奏しています。

スラットキンのテンポが私の好みでは、少し遅すぎるのですが、

コルネット・ソロ自体は非常に見事です。それをお聴き下さい。


チャイコフスキー:「白鳥の湖」から「ナポリの踊り」






実に美しい演奏で、あたかもナポリの青い空、白い雲、燦々たる陽光が

目に浮かぶようです。これが上手な演奏です。


余談ですが、チャーリー・シュレーター氏は、後に小澤征爾さんが

音楽監督になった頃、ボストン交響楽団の首席トランペット奏者でした。

ところが、小澤さんはそのころフィリップスというレーベルに次々に

マーラーの交響曲を録音していて、マーラーではトランペットが大変重要ですが、

小澤さんのイメージではもっと「暗い」トランペットの音色が欲しくて、

チャーリー・シュレーターとは確執があったようです。

その詳細が「コンサートは始まる―小澤征爾とボストン交響楽団」という本に書かれています。


もし、ご興味があったら、ご一読をおすすめします。

それでは、皆様、良い一週間になりますように。

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【音楽】世の中知らないことばかり。「白鳥の湖」のコンマス・ソロ。他。

◆プロのヴィオラ奏者の方に教えて頂いたことの受け売りなんですが。

始めにお断りしておきますが、これは私が自分で発見したことではなく、

リンクを貼らせて頂いている、プロのヴィオラ奏者、

ふっこ様に教えて頂いたことです。


チャイコフスキーの三大バレエの一つ、というか、

バレエ音楽の代名詞と言っても過言ではない、「白鳥の湖」ですが

第二幕の「情景」とか、「四羽の白鳥の踊り」はあまりにも有名で、

クラシックをある程度の期間聴いている人なら誰でも知っていますが、

あのバレエ全曲を通して聴いたことはなかったのです。


そうしたら、第三幕に、今まで全く知らなかった、コンサートマスター

(又は、コンサート・ミストレス)がソロを弾く「ロシアの踊り」という

一曲があったのです。


◆あたかもヴァイオリンコンチェルトのような派手なソロ。

オーケストラの中で、コンサートマスターがソロを弾くことは

決して珍しいことではありません。

リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」では全曲にわたって

コンマス・ソロが繰り返し出て来ます。ブラームスの1番。

ドヴォルザークの8番。ショスタコーヴィチの5番、R・シュトラウスの交響詩、

「天国と地獄」序曲。マーラーもしばしば。挙げたらキリがありません。


しかし、良く知っているつもりの「白鳥の湖」。考えて見ると、大抵コンサートで

取りあげるときも、CDもごく一部の抜萃です。実は全体の中のほんの少ししか知らない。

バレエ好きの方は、別でしょうが。

兎にも角にもお聴き下さい。


チャイコフスキー 「白鳥の湖」第三幕から「ロシアの踊り」







かなりの方が驚かれたのではないでしょうか。

これほど、技巧的なコンマス(コンミス)・ソロが延々と派手に続く曲を他に知りません。

(あるのかもしれませんが、御存知の方、お教え頂かなくて、結構です)。


◆以下は、「白鳥の湖」で比較的有名なのですが。

「ロシアの踊り」一曲ではなんですので。もう少し。

書き忘れておりましたが、「白鳥の湖」全曲の音源は、

チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」全曲です。

ナクソスですが、2枚組なので、2千円台になっています。

iTunes Storeからダウンロード購入するならば、以下のアドレスです↓。

http://itunes.apple.com/jp/album/tchaikovsky-swan-lake/id29777915

これなら1,800円です。


「ロシアの踊り」は不思議なほどしられていませんが、その後の

「スペインの踊り」、「ナポリの踊り」は、「白鳥の湖(抜萃)」のCDに

収録されていることが、多いと思います。

「スペインの踊り」






チャイコフスキーの三大バレエの他の二作品、「くるみ割り人形」と「眠りの森の美女」や

「イタリア奇想曲」という管弦楽曲がありますが、チャイコフスキーは、ティンパニ以外の打楽器

の使い方が上手いと思います。特に、タンバリン、カスタネット、トライアングルなど「小物」の

パーカッションです。


次は、トランペット(本当はトランペットよりも柔らかい音がするコルネット)ソロで

私どもトランペット好きの人間で知らない者はいない、「ナポリの踊り」です。

これは、トランペットで吹いていますが、本来、作曲者の指定に従うべきです。


「ナポリの踊り」






ソロの終わりでは、ピッコロとユニゾンとなり、しかも

アッチェレランド(だんだん速く、の意)しますから、

互いによく聴かないと、合いません。


この後は、王子ジークフリートを騙すために、悪魔ロットバルトが送り込んだ、

黒鳥オディール(白鳥はオデッサ姫)が、ジークフリートの気を引くために

踊るシーンですが、32回転のグランフェッテという、ダンサーの腕の見せ所です。


最初に音楽だけどうぞ。


Swan Lake: IV. Coda: Allegro Molto Vivace







実際の踊りはこういう具合です。


白鳥の湖「32回転のグラン・フェッテ」







これは、素人目にも難しそうですが、吉田都さんの有名な話がありまして、

それは、吉田さんが、師と仰ぐバーミガム・ロイヤル・バレエ(旧:サドラーズ・ウェルズ・バレエ団)

名誉監督、ピーター・ライト氏がインタビューに答えて証言しているのです。


英国ロイヤル・バレエを世界に冠たるレベルに引き上げたのは、ニネット・ド・ヴァロア女史(1898-2001)

という方の功績によるものです。

吉田さんがまだ、ロイヤル・バレエ・スクールに在学中、最上級のクラスの

学期末のテスト・レッスンで最後の課題が

この「白鳥の湖」の32回転のグラン・フェッテでした。

ピーターライト氏の言葉を引用します(引用元:スーパー・バレエ・レッスン82ページ)

都(引用者注:吉田都さんのこと)のグラン・フェッテは私の心にずっと残っています。

(テストの)最後の課題が32回転のグラン・フェッテだったのです。

ド・ヴァロワは当時80歳代後半か

90歳代前半だったと思いますが、その様子を見ていました。

全員がフェッテをやりましたが、みんな、かなり苦労していて

できない人もいました。しかし都は、美しく、やすやすと

やってのけたのです。するとデイム・ニネット・ド・ヴァロアが

立ち上がり、クラスを見学していた人全員に、こう言ったんです。

「私は、こんな詩的な優雅さのあるグラン・フェッテを見たのは初めてです」と。

実に美しい出来事でした。このときのことはずっと私の心のなかに残っています。

これを読んで、私は非常に感激しました。日本人として誇らしい。

吉田さんは、英国人よりも英国らしいバレエを踊る、と仲間のプリンシパルまでもが

絶賛する、才能とものすごい努力の方ですが、英国バレエの始祖のようなヴァロア女史に

ここまで言わせるとは・・・。


最後です。

順番が前後しますが、第三幕の始めに演奏される「招待客の登場とワルツ」。

トランペット・ファンファーレで始まります。


第三幕:「招待客の登場とワルツ」






チャイコフスキーが白鳥の湖を書くまで、これほど音楽だけで

芸術として一流のバレエ音楽は無かったのです。今、バレエという芸術が

存続しているのはチャイコフスキーのおかげと言っても過言ではない。

バレエの歴史を変えた音楽です。

一度バレエそのものを見るべきですね。私も見たいと思います。

それでは、みなさま、よい日曜日をお過ごし下さい。

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2011.02.18

北アフリカと中東では何が起きているのか。

◆本当は、私自身、把握しきれていないのです。

正直に書きますと私もまだ、問題の本質と実情を把握出来ていませんが、

途中で、受け売りでも良いから、一回まとめておきます。

殆どアンチョコ丸写しですが、それでもまとめて書いてあるウェブサイトは

見当たらないのです。


◆チュニジアからドミノ的にクーデターやデモが起きています。

完全に正しいか、自信がありませんが、北アフリカと中東で、

クーデターやデモが次々と起きている理由は、非常に大雑把に言うと、

1.長期独裁政権への不満が爆発した、民主化を目指す動き。

2.イスラム世界で少数派であるシーア派が、勢力を拡大しようとする動き。

3.経済的な不満。失業率が高く、食料価格が高騰していることへの従来からの不満。

これらのエネルギーが混在しています。

しかし、国によってそれぞれ事情が少しずつ違うので、ややこしいのです。


◆最初はチュニジアでした。

ことの発端は、昨年(2010年)末、26歳の失業中の青年が、

街頭で果物や野菜を売ろうとしたところ、当局の許可を得ていないことを理由に

警察が青年の売り物を没収しました。青年(モハメッド・ブウアジジ)は

抗議するために、焼身自殺を図りました。数日後に死亡しました。

チュニジアの失業率は高く、モハメッド・ブウアジジと同じ事をして

つまり、大学を出ても就職できず道で野菜を売っている青年達が、

これでキレました。職を求めるデモが全国に拡がりました。


さらにそれが、23年間もの長期にわたって、政権を握っていた、ベン・アリー大統領の

腐敗した(何がどう「腐敗し」ていたかわかりません)政治や抑圧された人権に対する

不満の爆発につながり、若者だけではなく、全ての年齢層が全国でデモが起こり、

次第にエスカレートしました。ベン・アリーは最初、警察や軍隊を使って制圧しようと

しましたが、失敗し、ついには、政権内部や軍部からも、ベン・アリーの退陣を迫る声が

出ました。ベン・アリー大統領は「このままだと殺される。ヤバい」と思ったらしく、

1月14日、サウジアラビアに亡命し、23年続いた政権は崩壊しました。

その後暫定大統領が就任していますが、まだ、安定していません。


◆チュニジアからエジプトに飛びました。

チュニジアが大統領の国外逃亡という結果をもたらしたのを見たエジプト国民。

エジプトは、チュニジアそっくりで、ホスニ・ムバラク大統領が独裁的な強権政治を

29年も続けていました(その間、ものすごく私腹を肥やしていたことが後で分かりました)。


エジプトもチュニジア同様失業率が高く、貧富の差が激しい。当然、国民の不満はたまっていました。

チュニジアのベン・アリー大統領が亡命した1月14日、在エジプト・チュニジア大使館の前で

最初の大規模反政府デモが発生しました。チュニジアのモハメッド・ブウアジジの真似をして

エジプトでも1月17日と18日に、カイロやアレクサンドリアで3人が焼身自殺しました。


エジプトのデモでは、ネットが利用されました。Facebookで1月25日(警官の日)に大規模デモを

行う呼びかけが拡がり、当日は8万7,000人がデモに参加しました。


野党勢力は、この国民の不満を利用して、1月28日にさらに大規模なデモを呼びかけました。

ムバラク大統領は、夜間外出禁止令を出したり、軍隊を出動させて鎮圧を試みましたが失敗しました。


翌日。1月29日。ムバラクはテレビ演説で姿を現し、経済改革などを約束しましたが、

大統領退陣を求める反政府勢力は納得しません。


野党は2月1日、一層大規模な「100万人のデモ」を呼びかけました。

これは、史上最大規模のデモとなり、ムバラクは「もはや、これまで」と、2月1日夜に

テレビ演説で、時期大統領選への不出馬を表明しました(アメリカの圧力があったといわれてます)。


それでも、反政府勢力は、「次期選挙不出馬じゃなくて、今すぐに大統領を辞めろ」と迫りました。

ムバラクは抵抗を試みましたが、失敗。2月11日、副大統領のスレイマンが、

ムバラク大統領は、全権をエジプト軍最高評議会に移譲した後、

一家はリゾート地であるシャルム・エル・シェイクに移動したと発表し、

30年続いたムバラク政権は崩壊しました。しかし、デモの最中にムバラク大統領は、

自分の資産、何と約5兆円をサウジアラビアやアラブ首長国連邦に移していたことが

後で分かりました。


◆その他の国々

アルジェリアでも反政府デモが1月から発生しています。

背景は、高い失業率。住宅供給の不足、食料価格の高騰、言論の自由など

基本的人権の抑圧、などがあります。



バーレーンは、宗教的色彩が濃いのです。前述のとおり、イスラム世界では、

スンニ-派が幅を利かせているのですが、バーレーンの反政府デモはシーア派の

勢力拡大に繋がりかねません。元々数ではシーア派が多かったバーレーンですが、

シーア派は抑圧され続けていました。この不満が爆発したのです。

すると、シーア派が多数を占めるイランが台頭することになりやすい。

ご承知のとおり核を持とうとしているイランですから、アメリカは特にピリピリしています。

更にシーア派の勢力の増大に関しては、スンニー派国家である、サウジアラビアやクウェート、

オマーン、カタール、UAEの政府にとって気持の良いことではありません。


私が個人的に最も驚いたのは、リビアです。独裁者、カダフィ大佐

(←どうでも良いことですが、この人は、何故、いつまでたっても「大佐」なのでしょう?)が

強権政治で完全に国民を掌握していると思っていたのですが、反政府デモが起き、警官隊と衝突して

います。ちょっと前では考えられなかったことですが、チュニジア、エジプトで起きたことが

どれほど強いインパクトとなり、周辺国に影響を与えたかを、端的に示していると思います。


◆ちょっと強引な結論ですが、アメリカの金融政策が一連の騒動の一因です。

先に述べたとおり、反政府デモが北アフリカや中東諸国で続発している要因には、

長年の圧政への不満、失業率の高さ。宗教的に弾圧されてきたシーア派の反発など

様々な要因が渾然一体となっている、と考えられますが、

庶民が「キレ」た最大の要因は、食料価格の高騰と思われます。


そして、それはアメリカのバーナンキFRB議長が、大胆な金融緩和策を取っているため、

市場にたっぷりと供給された資金が商品市場(コモディティ・マーケット)で、

小麦・大豆、砂糖、トウモロコシなどの先物の買いに回っているからです。

数年前、原油価格が暴騰して、日本でもガソリン価格がものすごく上がったことが

ありますが、あれは、数にすればほんのわずかな人間たちが構成するヘッジファンドが

投機の対象として、原油を買ったからです。どんどん買って価格を吊り上げ、

上がった所でうれば、差益が出る。相場の原理は売買対象が何であろうと同じです。

今回は明らかに、そういう投機筋が商品市場でこれらの「食べ物」を投機の対象に

している。バーナンキ議長1人で政策を決めているわけではありませんが、

結論が出ないときには最終的にはFRB議長の裁量に委ねられる。

自国の経済ばかりを考えて、アメリカとしては過去、例を見ないほどの低金利政策を

続けていることが、世界の混乱の一因になっていることは、ほぼ確実です。


以上、かなり大雑把な説明になってしまいましたが、

何となくおわかり頂けたでしょうか?

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2011.02.17

昨夜はものの見事に眠ってしまいました。「孤高のメス」にハマって寝不足だったのです。

◆失礼しました。3日連続、睡眠時間が3時間未満だったのです。

昨夜は、どうしても更新出来ませんでした。

過去、何度も書いたことですが、今一度。


私は、日頃はさほどテレビドラマとか映画とか、興味が無いのですが、

ときどき、見事にこちらの「ツボ」にピッタリくる作品を見ると、

極端にハマってしまいます。


昨年末から1月にかけては、2009年10月-12月期にTBS系列で放送され、

今年の4月から続編が始まる「JIN-仁」という、

原作はマンガらしいですが、現代の医者が幕末にタイムトリップする、

という設定のTBSのテレビドラマにハマっておりました。



今でも飽きた訳では無いのですが、困ったことに、もうひとつ重ねて、

映画孤高のメスにハマってしまったからたまりません。

私は確率は高く無いのですが、一度ハマると、多分、他人様(ひとさま)が見たら不気味だろうと思います。

何十回も繰り返し見るのです。下手をすると、台詞を殆ど諳んじて(そらんじて)しまうぐらい

繰り返し見るのです。それは、飽きるまで続きます。


「孤高のメス」は映画ですから毎日全編を見るわけではないのですが、

サワリの所はどうしても見たい。

翌日の仕事の準備をしてから、見るので、見終わると午前3時とか4時に

なる事もしばしば。

そういう状況でございまして、

日曜日の夜(月曜の未明)から火曜日の夜まで3日連続、

4時頃まで起きていて、睡眠時間は3時間に満たない状態でした。


しかし、あまりにも寝不足だと、身体が自然に眠りを欲するのでしょう。

昨夜は、自宅で翌日(今日)の仕事の準備を終えたら、

そのままPCデスクの椅子に座ったまま(我ながら、よく、転げ落ちないものだ。と不思議なのですが)、

数時間眠ってしまいました。目が覚めてからは時間が足りなくて、更新できませんでした。

今夜はまともに更新致します。

悪しからず。

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2011.02.16

「GDP 日中逆転が確定」←中国に対する日本のODAって累計幾らだと思います?

◆記事:GDP 日中逆転が確定(毎日新聞 2月14日(月)12時32分配信)

内閣府が14日発表した10年の日本の名目国内総生産(GDP)は、

国際比較で用いられるドル換算で5兆4742億ドル(479兆2231億円)となり、

中国が既に発表した10年の名目GDP5兆8786億ドル(39兆7983億元)を下回って、

世界3位に転落したことが確定した。

日本は1968年に当時の主要指標だった国民総生産(GNP)で旧西ドイツを抜いて

米国に次ぐ「世界2位の経済大国」の地位を守ってきたが、43年ぶりにその座を明け渡した。


◆コメント:単純比較しても、意味がないことです。

GDPの絶対額が中国の方が大きくなったという。

当たり前である。

外務省のサイトに国ごとの基礎データが載っている。

中華人民共和国(2010年5月現在)を見る。

人口:約13億人

とある。では、日本はどうか?昨年10月に実施した最新国勢調査結果は

2月25日に発表される。現在入手可能な最新データは、

その前、2005(平成17)年の国勢調査結果である。それによると、
平成17年国勢調査による総人口(確定数)は127,767,994人

1億2,776万人。つまり、中国の人口は日本の10倍。そのうち労働人口が

どれ程かは知れぬが、本来ならとっくに日本のGDPを追い越していて当然である。

昨年、日本が2位に「転落した」、ことばかりをメディアは取りあげるが、

その差は、
5兆8786億ドル(中国)-5兆4742億ドル(日本)=4,044億ドル

である。中国の人口が日本の10倍なのに、日本の107%のGDPに留まっているということは、

一人あたりの生産性がものすごく低い(約10分の1)、ということだ。

家計に例えるなら、Aさん夫婦2人の世帯が一人月収30万円で合計60万円だとして、

となりのBさんのお宅は20人で(今どき、そんな大家族はないが、仮定上の話だ)、

全員が働いているが、家計の月収は60万×107%=64万2千円。

各人の月収は、単純平均すると、64万2千円÷20=3万2,100円ということになる。


中国の1人辺りのGDPが日本の10分の1だ、というのは、例えればそういうことだ。

総合計ではBさんの大所帯がやや(4万2千円)収入が多いが、

一人3万円ではどうにもなるまい。


◆日本は中国に対して世界一多額の政府開発援助を供与し続けているのだ。

政府開発援助(ODA=Official Development Assistance)のデータは外務省のサイトに

極めてはっきりと記録されている。対中ODA実績概要に明らか。

次の通り記されている(2005年5月現在)。

対中ODAは、1979年に開始され、これまでに有償資金協力(円借款)を約3兆1331億円、無償資金協力を1457億円、技術協力を1446億円。総額約3兆円以上のODAを実施してきました。

この原資は我々が納めた税金である。有償資金協力(円借款)とは

中国に対してカネを貸したのであり、寄付したわけではない。

しかし、対中ODA実績概要を読めば分かるが、

中国の経済的発展は、日本の援助なしには、あり得なかった。

中国の道路も空港も、発電所も鉄道も、病院も学校も、製鉄所も肥料工場も、下水道も、

日本のODAがあったからこそ、構築することができたのである。


中国政府はこのことを中国人民にはキチンと認識させずに、

それどころか、歴史教育で日本人への憎悪を植え付け、

尖閣諸島は元々日本領だと認めていたのに、1968年に海底油田の存在が分かると

急に中国領だと言い始めて、漁船を装ったスパイ船が日本の領海を侵犯した。


「恩を仇で返す」とはこのことだ。

オリンピックを開催し、ロケットまで打ち上げた国に、

日本政府はまだODAを続ける必要はない。

それはあたかも、戸建ての持ち家とベンツを持ち、

40インチの液晶テレビを持つ世帯に、生活保護を認可するようなものだ。

中国あて、ODAに使われた税金は、日本経済の活性化に使うべきである。

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2011.02.15

「関東地方で本格的な雪」/シナトラ Let It Snow/安永さん、ベルリン・フィル最後のステージから丸2年。

◆記事:<天気>関東地方で本格的な雪、東京都心で積雪も(毎日新聞 2月14日(月)21時18分配信)

冬型の気圧配置と発達中の低気圧の影響で、

関東地方は14日夜から本格的な降雪となった。

都心の千代田区では午後9時過ぎから雪が白く積もり始めた。

気象庁によると本州付近は冬型の気圧配置が強まり、本州の南には前線を伴った発達中の低気圧があって、

東北東に進んでいる。

低気圧は14日夜遅くには伊豆諸島付近を通過するため、関東甲信地方では15日朝にかけ、

広い範囲で大雪が予想されている。

気象庁によると、15日午後9時までの予想降雪量は、

関東地方北部15~30センチ

▽関東地方南部10~20センチ

▽甲信地方30センチ

などとなっている。


◆コメント:豪雪地帯の方は「ふざけるな」とお思いでしょうが。

新潟など、積雪何メートルという地域で暮らしておられる方々、

県知事が自衛隊出動要請した、福井県の方など、10cm~20cmの積雪で

「大雪」など、ふざけるな、とおっしゃりたいでしょうが、

英語の決まり文句に

"Everything is relative."(全ては相対的である。)

という言葉があります。毎年当然のように雪が降る場所ではない土地で、

しかも人が多すぎて自動車通勤など不可能で、電車通勤に頼るしかない首都圏ですが、

この鉄道が、雪が降った夜の翌朝は必ず遅れるのです。バスも遅れます。

従って、公共交通機関は大混雑になります。


これぐらいなら止まることはないでしょうが、今から13年前の1月に、

30cmほど積もった日がありまして、翌朝、現場の支店が開店出来ないと大変なので、

各支店に誰か泊まれ、という指令が本部から来たことがあります。


また、運送業の方など、どうしてもクルマを運転しなければならない方も恐いだろうと思います。

東京の都心に近い、特に港区。赤坂など港区ですが赤「坂」ってぐらいで、

とても急な勾配の坂が多いのです。アメリカ大使館の横からホテル・オークラへ上る坂が

あり、距離は短いのですが、かなり急な坂で、スタッドレスではちょっと恐い、と

タクシーの運転士さんから以前、聞いたことがあります。


また、凍結すると一層滑りやすくなること、言うまでもありません。

スリップしたクルマが通学途中の子供の列に突っ込むなどの事故が起きないことを祈ります。


◆【音楽】フランク・シナトラ。"Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow"

別にふざけているのではありません。

今夜から心配しても仕方が無い。

今となっては「昔の映画」ですが、ブルース・ウィリスの出世作「ダイ・ハード」

のエンド・ロールで流れていた歌です。

"Let it snow."は「雪よ降れ」と訳すのが適当かと思います。

「ダイ・ハード」のエンドロールで流れた、フランク・シナトラの歌

(40年以上前の録音なので音質は悪いのですが)で、どうぞ。


Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow







いいでしょう?ホントはクリスマスに流れる歌ですけど。あの映画は、

事件はクリスマス・イブに起きる、という設定ですから。


◆安永徹さん、ベルリン・フィルのラスト・ステージは2009年2月13日でした。

最後に。

内田光子さんがグラミー賞ということが騒がれています。

それはそれで、構いませんが、今からちょうど2年前、2009年2月13日、

日本人として初めて、カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の

第一コンサートマスターを四半世紀の長きに亘って務めた安永徹さんが、

最後のステージに上がりました。

私は、迂闊にもそのことを1週間以上後になって知りました。

安永さんの偉業はもっと評価されるべきなのです。

当時書いた記事を是非お読み下さい。

2009年02月21日(土) 「安永さんベルリン・フィルと別れ コンサートマスター25年」←、せ、先週終わってたの?/安永さんがコンマスになった頃の対談。ココログ

リンク先では、安永さんの演奏でコレルリのヴァイオリン・ソナタを聞くことができます。

それでは。

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2011.02.14

「孤高のメス」と「決断―生体肝移植の軌跡」と「洪庵のたいまつ」。

◆昨年6月公開の映画を今日初めてDVDで観ました。

これは、評判だったし、「脳死肝移植」がテーマな真面目な映画だし、

既にご覧になった方の評判も大変良いのですが、

「孤高のメス」という映画、見よう見ようと思いつつ、

昨日やっとDVDで見ました。

映画の内容の詳しいことは、まだご覧になっていない方もおられるでしょうから、

公式サイトへのリンクだけ貼っておきましょう。

これは、大元はマンガで、小説の原作が孤高のメス―外科医当麻鉄彦ですが、

小説のモデルになっているのは、私が毎年11月13日に取りあげる

日本初の生体部分肝移植を行った当時島根医大(現・島根大学医学部)第二外科・永末直文助教授(当時)

だそうです。


「孤高のメス」はフィクションであり、日本で初めて、

移植(映画では、「脳死肝移植」という設定になっていますが)、


現実世界では、日本で札幌の心臓移植問題以降、兎にも角にも「移植」と名のつく手術を初めて行ったのは、

永末先生なのですから、小説「孤高のメス」の著者、大鐘稔彦氏は、

当然、永末先生のことを調べた筈です。

ネタバレになるので、詳細は描きませんが、映画で堤真一が演ずる、

主人公の外科医・当麻鉄彦は、全く「私欲」がなく、目の前の患者を救うこと以外は

頭に無い、という「医師とはかくあるべし」の見本のような人物。


◆永末先生が本当にそういう方なのです。

永末先生はじめ、日本発の生体肝移植を実行した、

旧・島根医大のドクターたちが書いた「決断―生体肝移植の軌跡」という本があります。

Amazonでレビューを書いているは私ですが、そのレビューを転載します。

日本で最初に生体肝移植をしたのは島根医大だ, 2005/10/16

日本で最初の生体肝移植を行ったのは、他ならぬ島根医大だ。

昭和40年代、北海道の大学病院が心臓移植手術に失敗して、執刀医が殺人罪の容疑までかけられてから、30年以上も日本の医学界では「移植」はタブーだった。

本書は、題名「決断」の文字通り、永年の禁忌を打破して、移植手術を行う「決断」を下すまでの葛藤と、術後の合併症と医師団との壮絶な闘いの記録からなる。

いずれも、貴重な記録だが、特に、手術を決める、当時の永末助教授の覚悟が並大抵ではなかったことが良く分かる。

「我々は肝移植を標榜している。赤ん坊は死にかけている。家族は結果は問わないから、手術をしてくれと言う。これでこの手術を断るなら、明日から肝移植の研究など止めよう」と、病院スタッフに語りかける場面はご本人の控えめな文体からも、ものすごい迫力が伝わってくる。

永末医師は、この手術に失敗したら大学を追われることを覚悟して、その時には故郷の福岡で開業すればよいと思った、と本書では書いているが、NHKの「プロジェクトX」に出演したとき、本当は、「医師も辞めなければならないかも知れない、そのときは私は英語が得意だから、塾で英語の先生をすれば、食べられるだろうと思った」といった。ここまで立派な先生がいたのか、と感激する。

杉本裕也ちゃんは残念ながら無くなったが、ご両親はそれでも、永末医師らスタッフに感謝していたことからも、医師の誠意が良く分かる。

島根医大の様子を見てから、京都大学や信州大学が次々に生体肝移植を行い、成功した。京大が書いた岩波新書の「生体肝移植」の方が本書よりも有名になってしまった。

だが、「初めにやること」ほど大変なものはない。永末医師の「決断」がなければ、今でも日本では生体肝移植は行われていなかったかも知れない。

本書は医療を語る書物の金字塔と言っても過言ではない。(注:色太文字は引用者による)

映画の「孤高のメス」しか知らない人は、もしかすると、
あんな立派な、私心が全くない、自らの医師生命が絶たれるかも知れない手術を行う医者など、現実にいるわけがない。

と思うかも知れませんが、永末先生は本当にそういうドクターなのだ、

ということが、私のレビューから、お分かり頂けると思います。

それは、先日ご紹介した緒方洪庵の言葉そのものなのです。


◆「洪庵のたいまつにある、洪庵自らへの戒めの言葉。

1ヶ月ほど前に、司馬遼太郎氏が晩年、小学校5年生の為に書き下ろした

「洪庵のたいまつ」という文章をご紹介しました。

2011年01月16日(日)「世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。」「洪庵のたいまつ」--美しい一生を描いた美しい文章。ココログ

その文章の終わり近くに次のような一節があります。
洪庵は、自分自身と弟子たちへのいましめとして、十二か条よりなる訓かいを書いた。

その第一条の意味は次のようで、まことにきびしい。
医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。そして人を救うことだけを考えよ。
私は、「孤高のメス」の当麻鉄彦は、

緒方洪庵の教えそのままに行動しているように見えました。

更に、驚くべきは、「孤高のメス」の当麻鉄彦は架空の人物ですが、

そのモデルとなった、永末先生は、実在の人物なのです。

永末先生は、失礼ながら、緒方洪庵の「訓戒」を御存知だったかどうか分かりません。

少なくとも「洪庵のたいまつ」は、生体肝移植の当時、読んでおられなかったでしょう。

にも関わらず、永末先生と、島根医大第二外科のスタッフの皆さんの決断と行為は、
「人を救うことだけを考えよ」

という、洪庵の教えそのものではありませんか。

この世知辛い世の中にも、今この瞬間にも、そのようなドクターがおられる。

その事実に私は一層感動します。

映画「孤高のメス」をご覧になっていない方は是非ご覧になることを、

そして、「決断―生体肝移植の軌跡」を読んでいない方は、是非お読みになることを

薦めます。人間の最も美しい「心」が描かれている、と思います。

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2011.02.13

【音楽】ベートーヴェンのピアノ・ソナタ。8番「悲愴」、20番、3番。

◆まともに取りあげていない分野でした。

ベートーヴェンをご紹介する、しかも、あまりクラシックに馴染みが無い方に

おすすめするとしたら、オーケストラ、特に交響曲が最も取っつき易いと思いました。

クライバーの4番が最初でしたか。色々ご紹介してきました。

しかし、ベートーヴェンは他にも色々書いています。

器楽の分野では、なんといっても、ピアノ・ソナタでしょう。

ものによっては、交響曲よりは難解な(退屈な、ということです)

曲もありますが、聴き易いのも沢山ある。

今日は、そういうのを集めたちょうど良いアルバムをご紹介します。

音源は、CDで買おうと思ったら、Amazonの悲愴*ピアノ・ソナタ第8番ハ短調

これ、今は廃盤なのですね。HMVとTowerRecordにはありませんでした。

しかし、Amazonも中古の割に高いです。

SONYの音楽配信でMoraというサービスがあり、

そこには、ありました。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8・20・5・3番 ブルーノ=レオナルド・ゲルバー です。


◆ピアノ・ソナタ8番「悲愴」

チャイコフスキーの交響曲第6番も「悲愴」といいますが、両者に関係は全くありません。

ベートーヴェンのピアノソナタの中でも私はこの曲が特に好きなのです。

理由はありません(「好き」に理由はありませんよね?)。


第一楽章は、ギョッとするような不吉な予感のするフォルティッシモの和音で始まります。

ここで、あたかもピアニストは、「グワッ」と鍵盤を掴むような思い切った強い音で、

聴衆の気持を捉えなければなりません。

アレグロになってからも不気味は曲想は続きます。

途中で長調に転調しますが、基本的には表題通り短調です。

曲のタイトルどおりの「悲愴」感に由来する「美しさ」が、私はとても好きです。



ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調作品13 「悲愴」 第一楽章 グラーヴェ-アレグロ







第二楽章は祈るような音楽です。

この楽章だけは、以前、拙日記・ブログに載せたことがあります。

ベートーヴェンのアダージョでも、美しいので、有名です。

あまりにも美しいので、旋律に歌詞を付けて歌っているポップス系の歌手が何人も内外にいます。



ちょっと聴くと、弾くのは易しそうですが、実はとんどもなくて、

旋律を担当しているのは、主に右手の5の指(小指)なのです。

左手と、右手の他の指は、旋律の「伴奏」を担当しています。

上手くないと、この楽章を美しく弾くことは出来ません。



ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調作品13 「悲愴」 第二楽章 アダージョ-カンタービレ







第三楽章では、ベートーヴェンの作曲技法の妙が繰り広げられます。

よく聴くと、第2楽章の旋律の順番を入れ替えているのです。このため、

「あれ?なんか、さっき(第二楽章)と似ているな」と感じますが、

楽譜をよく見ないと、その「からくり」が分かりません。

しかし、音楽を聴く上ではそのような「理屈」が分からなくても、

一向に差し支えはありません。常に申しあげている通りです。


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調作品13 「悲愴」 第三楽章 ロンド・アレグロ






いいですね。「悲愴」やはり好きです。

古今東西、色々なピアニストが弾いていますので、

もしも、お気に召したら、聴き比べると更に楽しいかと思います。


◆ピアノ・ソナタ20番 ト長調

次はガラリと変わります。

ベートーベンのピアノソナタは、1番から32番までありますが、

必ずしも、番号が小さいのが易しく、後になるほど難しい、という訳ではありません

(尤も、「後期」と呼ばれるのは確かに非常に難しいのですが)。



この20番は、誤解を恐れずに書くならば、街の「ピアノ教室」の「おさらい会」でも

弾く子がいるぐらいです。ソナタというより、ソナチネです(2つの楽章しか、ありません)。



ピアノ・ソナタ第20番ト長調作品49の2 第一楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ







第二楽章。メヌエット風です。


ピアノ・ソナタ第20番ト長調作品49の2 第二楽章 テンポ・ディ・メヌエット





「悲愴」に比べると、技術的には易しいけれど、

やはり純然たるベートーベンの作品です。

可憐で、上品で、美しい。

上手なピアニストがきちんと演奏すると、

それがよく分かります。「おさらい会」とは、全く別の曲のように聞こえます。


◆ピアノ・ソナタ3番 ハ長調

あまりにもディスク全部を載せる訳にも参りませんので、5番は省略し、

3番の第一楽章のみ、最後に載せます。まずはお聴き下さい。



ピアノソナタ第3番ハ長調 作品2の3 第一楽章、アレグロ・コン・ブリオ






前述のとおり、ベートーヴェンのピアノソナタは、

ソナタの番号と技術的な難易度が相関関係にはありません。

この3番は、チラッと楽譜を見ただけでも難しいのがわかります。


話がそれますが、以下、いちいち説明すると煩わしいので前提となる説明をします。
ピアノをちょっとでも習った方は御存知でしょうが、

それぞれの指には番号が付いています。

右手は、親指=1,人差し指=2、中指=3、薬指=4、小指=5

です。いちいち「人差し指」などと楽譜に書いていられないし、

レッスンでも、解説を書くときも、これで書いた方が便利なんです。


第一楽章の冒頭の譜面がこれです。

20110213beethovenpianosonatano3


16分音符をアレグロで弾かなくてはいけません。

こうのを見ると、なるほどピアノが本当に上手くなるためには、

指が硬くなる前、子供の頃から始めないと駄目なんだな、と思います。


最初の2分音符の和音は、多分(ピアニストに確かめていませんが)、2と4で弾くのです。

その次に二重の16分音符は、1と3→2と4を素早く繰り返します。

そのあとの8分音符は一つ音が上がっていますから、3と5になるわけです。


番号ではやはり分かり難い、という方もおられましょう。

最初の2分音符は人差し指+薬指。

次の二重の16分音符は、「親指+中指」→「人差し指+薬指」の素早い反復。

次の8分音符の和音ですが、一音高いので、「中指+小指」で弾く。


この動作を机の上でやってみると分かりますが、ものすごくやりにくい。

二分音符は割愛して、16分音符の連続から8分音符まで。



右手の親指と中指でピアノの鍵盤を押さえる形にします。

次に掌そのものは持ち上げず、指だけ、人差し指と中指に切り替えます。

特に高い方の音を押さえている、中指から薬指への動きが殆ど不可能だとおもいます。

最後に、人差し指+薬指を、中指+小指に切り替えます。

これは高い音を押さえている指が薬指→小指になる。もっと難しい。


実際の演奏ではたったこれだけですよ。







これを弾くのに、これほど複雑な指の動きを必要とするわけです。

ピアニストは、この程度の(というか、これよりずっと難しい)動きが、

いくらでも出てくるので、当たり前のように、サラッと弾けなければいけません。

その為には、子供の頃から、毎日指の訓練をしていることが必要です。


そして、「弾ける」のは当たり前であって、ピアニストとして一流であるためには、

音楽性、芸術性が認められなければなりません。


ピアノに限らず、どの楽器でも、歌でも、プロになるためにはこのような「山」を一つ一つ、
気の遠くなるほど辛抱強く繰り返し練習して克服し、

マスターしていることが前提条件なのですから、

並の覚悟では、プロの音楽家になど、なれません。


と、ベートーベンから話が大きく逸れました。

とにかく、この3番の冒頭、あっさり弾いていますが、

簡単そう聞こえても、弾くと聞くでは大違い、ということです。


というようなことをちょっと知っていると、プロの演奏家への敬意が生じます。

最近、何だか、プロの音楽家になることが、さほど難しく無いことのように思われる記述を

ネット上で幾つかみたので、すこし、知ったかぶりを書かせて頂きました。


毎回申しあげているとおり、聴いて楽しむ分には、理論を知っている必要もありませんし、

ピアノ演奏の技術を知っている「必要」は全く、ありません。

ご参考までに、ということです。

長くなりまして、失礼しました。

良い日曜日をお過ごし下さい。

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2011.02.10

【音楽・映像】「ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。」--4回目です。

◆業界でどういう問題があるのか知らんけれど、早くDVD化して欲しいのです。

前回は、昨年8月30日で、まだ5ヶ月しか経っていませんが、

連休前なので、4回目をやります。それにしてもなかなかDVD化されませんね。


うんと若い方は、生まれた時から、音声の記録媒体はCDで、映像のそれはDVDなんでしょうが、

私の年代とか周囲の年代の人達は、非常に無駄なおカネを使っているわけです。

アナログのLPレコードを学生時代に小遣いで、あるいはアルバイトで稼いだおカネで

一枚一枚、一大決心をして集めたのですが、CDが発明され、アナログレコードが廃れたので、

今までアナログレコードで持っていた曲を全てCDで買いなおしているのです。


映像に関しては、音声よりも遅れていたというか、商品が今のDVDほどは無かったと思いますが、

それでもVHSでは簡単に買えた、この「ダニーケイとニューヨーク・フィルハーモニックの夕べ」は、

VHSから、レーザーディスクまでは何とか残りましたが、DVDが発明されて随分経つのに、

一向にDVD化されません。これは日本語字幕スーパー入りで、ダニー・ケイが

何を言っているのか分かると、余計面白いのです。


YouTubeにアップして下さった方には、唯々感謝擦るばかりですが、

実は、これでも大分カットされています。

どうして媒体が変わるとこれほど、時間がかかるのか不思議です。

多分、媒体が変わったから、ということよりも、VHSの映像の権利を持っている企業が

DVDを作れず、他の会社が映像の権利を買おうとするとやたら高くて、商品化しても

採算が取れないとかなんとか、そういうことなのだろうとおもいますが、

音楽産業の人達は自社の利益を重んずるのは当然としても、

これほど楽しい映像は、やや大袈裟に言えば「人類の宝」なのですから、

早くDVD化して、世界中の人が全てを(ノーカットで、という意味です)

楽しめるようにするべきだと思います。


◆ダニー・ケイとこのコンサートの背景については、過去の記事に何度も書きましたので。

ダニー・ケイはとっくに故人で、アメリカのコメディ俳優なのですが、

彼のプロフィールと何故、このようなコンサートが開かれたのか、

に関しては、過去3回の記事をご覧下さい。

2009年01月16日(金) あまりにも楽しいクラシックの映像なので、1人でも多くの方に見て頂きたいのです。ココログ

2009年10月10日(土) ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。2度目ですが、あまりにも見られていないので。ココログ

2010年08月30日(月)【音楽・映像】3度目ですが、「ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。」ココログ

今回で四度目ですが、アクセス解析を見ると常に一見さんがいらっしゃるので、

まだまだ、御存知無い方が多いと思うのです。


◆ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。17のファイルに分かれます。

それでは、早速。


An Evening with Danny Kaye -1981 (part 1 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 2 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 3 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 4 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 5 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 6 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 7 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 8 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 9 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 10 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 11 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 12 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 13 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 14 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 15 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 16 / 17)



ここで、ダニー・ケイの真面目なスピーチがあります。大体、次のようなことを述べています。

私は、実は、以前何処かで話したかも知れないけれども、楽譜が読めません。

しかし、私がどうあれ、私がただ申し上げたいのは、皆さんは今夜、大変素晴らしいことをなさった、ということです。

そしてそれは、誰でも出来ることなのです。皆さんは今夜、ここに集まり、互いに手を差し伸べ、人々と友情を分かち合いました。

皆さんがなさったことにより、ここにいらっしゃる、全ての音楽家、演奏家--

皆さんをを楽しませ、幸せにするため、彼らの人生を音楽に捧げ、エネルギーを、愛を、音楽に注いでいる人々、---は、

いつの日か、楽器を持たなくなる時が来ても、今夜のことを思い出し、安らかな気持ちで人生を送ることが出来るでしょう。

私は申し上げたいのですが、より多くの人々が、今夜、皆さんがなさっているように、互いを愛することができれば、

より美しく、寛容で、素晴らしい、愛すべき世の中が実現するだろう、と思います。(以下略)

素晴らしいスピーチですね。




コンサート中も、コンマスをからかったりしていますが、最終的には、必ず音楽家を立てている。

音楽家を尊敬しているのです。ダニー・ケイは。最後のスピーチを聴いても、それがよく分かります。

とても感動します。


最後は、「星条旗よ永遠なれ」で終わります。



An Evening with Danny Kaye -1981 (part 17 / 17)







早くDVD化して欲しいですなあ。

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2011.02.09

「トヨタ叩きほぼ収束?急加速『欠陥なし』の結論」←アメリカに謝罪を要求しろ。

◆記事:トヨタ叩きほぼ収束?急加速「欠陥なし」の結論(読売新聞 2月9日(水)4時30分配信)

【ワシントン=岡田章裕】米運輸省は8日、トヨタ自動車の車が急加速し、

事故が起きた問題について、「電子制御系に欠陥はなかった」とする最終報告書を公表した。

急加速の原因は、運転手によるアクセルとブレーキの踏み間違いや、

大規模リコール(回収・無償修理)を引き起こしたアクセルペダルとフロアマットの不具合と結論づけた。

ラフード運輸長官は、記者会見で、

「徹底的で類をみない強力な調査で、電子制御系が原因でないことははっきりした。これで(調査は)終わりだ」

と述べ、トヨタ車が安全であると宣言した。

報告書によると、運輸省は、米航空宇宙局(NASA)の技術者から協力を得て、

車を制御する28万行に及ぶソフトウエアのプログラムや電磁波を使った分析を行った。

しかし、電磁波が、車の動きを制御する電子部品に干渉したり、ソフトウエアに問題が起きて、

急加速を引き起こす現象は確認されなかった。


◆コメント:アメリカさんよ。どうやってオトシマエを付けてくれるんだよ?

「トヨタの車の急加速は電子制御系の問題ではなかった。」で済む話か?

要するにGMの陰謀にアメリカの政治家が乗っかった大謀略だろう。

散々、トヨタを罪人扱いしやがって。

まだ、調査中の段階で議会が公聴会を開き、トヨタの米子会社の社長を吊し上げたあの映像。

問題の所在が分からないのに、トヨタをどなりつけていた。

ウィキペディアのトヨタ自動車の大規模リコール (2009年-2010年)を読むと、

集団訴訟が起きている。

2010年4月9日、320以上の訴訟の内、228件以上の連邦法による民事訴訟は、カリフォルニア州サンタアナのカリフォルニア中部連邦地方裁判所(ジェームズ・セルナ判事)で一括審理することが決定された。事件名は「トヨタ自動車の意図せぬ急加速を巡るマーケティング・販売慣習と製造物責任に関する訴訟」とされた。

5月13日から審理が始まり、60人の弁護士から21人の弁護団が決まった。訴訟関連費用が30-100億ドル、和解金が最低30億㌦と言われる。トヨタは事故原因別に3つの委員会の設置を求めた。

トヨタの製造者責任が証明されていない段階で、急加速がトヨタの製造物責任だと決めつけ、

トヨタは30億ドルの和解金を支払ったというが、これは受け取った側は日本で言えば「不当利得」だろう。

ヤクザが因縁付けて、素人を脅してカネを巻き上げる「恐喝」と、さほど代わりはない。

アメリカのマスコミも散々トヨタを叩いた。
TIME誌が選ぶ「記憶に残る史上最悪リコールTOP10」では圧倒的な1位を獲得している

リコールがあったこと自体は事実だが、

原因がわかっていないのに、不必要にトヨタのイメージを落とした。

アメリカだけではなく、日本のマスコミまでアメリカに加担した。
「謝罪の言葉だけではすまない」(日本経済新聞)

「すでに売ったすべての新型プリウスの改修を徹底するのが筋ではないか」(朝日新聞)

「ハイテク装備を過信し、利用者の声を軽視していた面は否めまい」(読売新聞)

トヨタのリコール騒ぎの最中に、ゼネラルモーターズは、2010年2月末までトヨタ車からGM車に乗り換える際、

キャッシュバックなどのキャンペーンを実施するインセンティブ策を発表した。


状況は全て、アメリカの言いがかりであった事を物語っている、といっていい。

トヨタは、アメリカ政府、議会、GM、マスコミ、訴訟を起こし不当に「和解金」を受け取った全員、

他国に加担し、自国の世界に誇る自動車メーカーを貶めた日本のメディア全部に

謝罪と、名誉と信用を徒に毀損されたことに関して、損害賠償を求めるべきだ。


ガイジン相手に、黙っていてはダメなのだ。世界の多くの民族は、

日本人が想像も出来ないほど汚いことを平気で実行する連中なのである。

アメリカ人、中国人は典型だ。

いい加減に、日本国も日本企業も日本人も経験から学ぶべきである。

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【実験】Twitterの「つぶやき」を並べるとどうなるか。

◆「手抜き」ですが、それだけでもないのです。

ちょっとくたびれてまして、まとまった文章を書くのが面倒臭い、

というのが本当のところです。


ですが、ちょっと面白いかな?と。

つまり、ブログでは1日に一つのテーマに絞って書きますが、

私は1日中、そのことばかりを考えているわけではなく、

私に限らず、人間は、次から次へと色々なことを考えています。

その思考の対象は、どんどん変わっていきます。

本当は、ブログでそれらについて文章に出来ればよいのですが、

流石にそれをやったら徹夜しても間に合わないかも知れません。

今日は、私がTwitterでつぶやいていることを、とりとめのないまま、

載せてみます。普段、どのようなことを考えているか、文字すると

面白いかも、というのはすごくおこがましいのですが、一度やってみます。

誰かのツイートに対するレスである場合は、

その方の名前は出さずに、どのようなツイートの内容だったのか

を、説明します。

◆今日の「つぶやき」

原則として時系列に並べますが、同じテーマに関して何度かつぶやいているときは、

時間が前後しても、出来るだけひとまとめにします。


  • 日本の集団的自衛権行使なんか認めたら、たちまち世界中でアメ公の人殺しの「パシリ」にされまっせ。それは世界中の恨みを買うということだ。

  • イラク戦争の時に、あの、熊みたいな、アーミテージ国務副長官が来日して、"Show the flag.""Boots on the ground."と言われたら、真っ青になりイラク復興支援特別措置法を強行採決し、自衛隊をイラクに派遣しました。

  • イラクやクウェート(空自)から帰国した自衛官に自殺者が異常に多いらしいではないか。政府の公式見解で「集団的自衛権の行使は違憲」としている今でもそうなのです。

  • アーミテージも狡かったな。私ははっきりと覚えている。奴が有事の際、米国は日本をどうする?と訊かれて奴は何といったか?

  • アーミテージは「もう一度云う。日本への第三国(ま、北朝鮮ですね)からの攻撃は、アメリカ本土への攻撃とみなす」と言ったのです。日本人を護るとは、絶対に言わなかった。アメリカは黄色いのが死んでも知ったこっちゃない。

  • アーミテージが言ったのは「在日米軍基地を守る」ということですよ。

  • 日経速報によると、中国が0.25%、利上げしたそうだ。去年の10月からなんと3回目。間もなく中国のバブルが崩壊するでしょう。

  • ガイジン相手には言いたい放題言わないと駄目だ。アメ公が、日本は集団的自衛権の行使を可能にしろ、といってきたら、「安保条約締結時、日本が集団的自衛権の行使は違憲と判断していたことを貴国は知っていたはず。今更変えられない」、と。

  • もっと言って良いぐらい。アメリカには。お前ら原爆2回落としたな?2回ってのは実験だからだよな?科学的な実験は少なくとも二度繰り返してデータを比較するのだろ? あれは非戦闘員の大量殺戮で永久に許されないテロ行為だぞ。1兆ドルよこせ。とか。

  • ガイジン相手って、それぐらいで、ちょうどいいのですよ。

  • ベルリン・フィルがサイモンラトルを選んだには、心底驚いたね。

  • いくら何でも他にいなかったかね。バーミンガム市響って、生で聴くと、ひどいのよ。

  • 食事です。離席します。

  • 私もクルマを運転していて、突如前を横切った高校生の自転車と十字路でぶつかったことがあります。

  • あの時は心臓が止まるかと思ったけど、十字路で一旦停止して、ブレーキから足を放し、AT車だからクリーピングといって、微速で前進する程度の速度(多分時速2キロぐらい)だったから、大事に至りませんでしたけど。

  • 私の車が住宅街の十字路を半分以上渡っているのに、その前を通り抜けようとするんだから、無茶ですよ。慌ててクルマと停めて降りて、此方の連絡先を教えようとしたら、高校生は塾へ行く途中だと言って、さっさといなくなっちゃった。

  • 一見怪我は無かったが、もしも、頭を打っていたら、後で慢性硬膜外血腫か何かで死ぬこともあり得る。ひき逃げ犯になってはたまらんから、近くの交番へ届けましたよ。

  • そうしたら、お巡りさんに逆に気の毒がられてしまって・・・。「一応実況見分しますけど、こうやって届けたのだから、貴方のできることは全部してますから、大丈夫ですよ」と慰められてしまいました・・・・。でも、それ以来余計注意深くなり、

  • 特に住宅街を走るときはカーブミラーに映るように、夏の昼間でもヘッドライト(メインライト)を点灯したまま走ります。

  • (注:元リコーダー奏者で今は指揮者であるフランス・ブリュッヘンという人が、来日して新日本フィルとベートーヴェン交響曲全曲演奏をしています。それを聴いて素晴らしいと絶賛している人がいたのです。以下のつぶやきはその人に宛てたのではなく、「独り言」です)ブリュッヘンが「もう、リコーダーを吹いている自分など、想像できません」と何かのインタビューで語っていたときには寂しかったなあ・・・。

  • 「モーツァルトやベートーヴェンの交響曲よりも、テレマンのリコーダー・ソナタの方が重要な音楽とは、どうしても思えないのです」って、それをいったら・・・・。

  • ブリュッヘンさんには「今まで貴方のリコーダーを聴いていた人がその言葉を聴いたり読んだりしたらどう思うか、想像しないんですか?」と言いたい。

  • 私は、自転車も免許制にするべきで、一時停止不履行などを取り締まって欲しいと思います。何でもかんでも自動車の責任になるのは明らかに理不尽です。(注:この後「賛成」のレス、多し。)

  • みんな、棒振りになりたがるね。ピアノはまだ何となく分かるのですけど、リコーダー吹き、トランペット、トロンボーン、ホルン、クラリネット、etc.奏者でも・・・。

  • そういえば、宮本文昭さんも。「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(シティ・フィル)は、2012/13シーズンより宮本文昭が初代音楽監督に就任することを発表した。」http://bit.ly/fhIfEh

  • 東京カルテットの初代1stVlの原田さんも、指揮者でしょ?朝比奈千足さんも元はクラリネットでしょ?

  • ジェラード・シュワルツとかラッパ吹いていた方が良かったと思うけどなー。上手いんですよ。あの人。ものすごく。

  • ホルンのタックウェルも棒を振ってたね。 キリがないな。フィッシャー=ディースカウも、ペーター・シュライアーも・・・。

  • 夕方から夜の無灯火、勘弁して欲しいですよね-。

  • また、歩道を猛スピードで自転車で突っ走る、中学生、高校生ぐらいの子。子供を撥ねたら死にまっせ。確実に。実際にそういう事故が起きているし。

  • しばしば、漢方薬は副作用がない、西洋医学の薬よりも安全と思われていますが、それは単なる「イメージ」で、漢方薬にも西洋医学の薬にも「主作用」と「副作用」があります。

  • 漢方の解熱剤の材料って、何だか知っていますか?(注:「ミミズ」です)

  • うつ病に効くハーブで、セント・ジョーンズワートというのが評判になりましたが、あれも、血液凝固阻害作用があります。交通事故で大量出血したりすると普通の人より危険ということです。

  • また、ごく普通に処方されるベンゾジアゼピン系の抗不安薬(デパス・ソラナックス・レキソタン等々)・眠剤(サイレース=ロヒプノール、ハルシオン、マイスリー、レンドルミン、ベンザリン)はグレープフルーツジュースにより作用が増強されます

  • 抗不安薬・睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)をグレープフルーツジュースで飲んではいけません。

  • 私が知る限り、おくすり110番という詳細を極めたデータベースで「副作用がない」薬は(厳密には薬じゃないのですが)、「ビオフェルミン」だけでした。乳酸菌ですからね。あれは。

  • 神田駅のそばに「佐世保バーガー」が出来た。オープンの日、坂本竜馬の扮装(のつもり)のお兄さんが、通行人にビラを配っていた。あまりに気の毒なので、1枚貰った。 店には入った事が無い。

  • ビラ配りは、営業(セールス)ほどのプレッシャーが無いのは分かっているが、自分が営業に携わったことがあり、断られ続けるあの辛さが骨身に応えているので、ビラの類もつい、受け取ってしまう。

  • セールスって、辛いんですよ。私は堅気の中の堅気のような会社なんですけど、それでも、何度も行くと中にはひどい人がいて、あたかも野良犬のように水をかけられたり、塩を撒かれた事すらあります。

  • それでも、忍の一字で怒ってはいけないんです。あの辛さは、誰もが一度経験すると、他人に優しくなれるかも知れません。

  • アルト・リコーダーによる、バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007 より「クーラント」。演奏:フランス・ブリュッヘン。





  • 意外と誰も気が付かないが、日本の美味いものを世界中に広めたら、日本を攻撃出来なくなるのでは無かろうか?

  • 或るハリウッド・スターは、「ラーメン」のあまりの上手さに度々、お忍びで来日し、それでも我慢できないので、専属のラーメン屋を雇った。
  • 松阪牛のステーキを食わせると、ガイジンは感動のあまり随喜の涙をこぼす。あれは、日本でしか、育てられない。日本を攻撃したら、あれが食えなくなる、と思わせるのは外交上の「武器」となり得る。

  • 松阪牛のステーキは各国首脳にしておいて、とりあえず、世界中の庶民に日本の「カレーライス」を食わせてご覧なさい。毎日食べたがるようになるから。

  • 日本の子供が好きな食べ物でいいのよ。ラーメン、餃子、ハンバーグ、シューマイ、の類、イギリス人、心底驚いていたよ?

自分で書くのも何ですが、全然脈絡の無い短文が並んでいるのも結構面白いな、と。

はじめに書いたとおり、普段の我々の思考は、こんな感じです。

一つの事柄を何時間も考えることなど、ありません。


今日のような形式をずっと続けるつもりはありませんが、

タイトルに書いたとおり、「実験」ということで

本日のところはご容赦頂ければ幸いです。

それでは。

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2011.02.08

「ローザンヌ国際バレエコン 日本人2人が入賞 5位と7位」←ファイナルの映像を載せました。

◆記事:ローザンヌ国際バレエコン 日本人2人が入賞 5位と7位(毎日新聞 2月7日(月)11時14分配信)

【ジュネーブ伊藤智永】15~18歳のバレエダンサーを対象とする世界最高の登竜門

「第39回ローザンヌ国際バレエコンクール」の決勝が6日、スイスのローザンヌで行われ、

入賞者7人の中に、日本から5位に加藤静流(しずる)君(16)=さいたま市の「アクリ・堀本バレエアカデミー」=と、

7位に堀沢悠子さん(16)=群馬県太田市の「山本禮子バレエ団付属研究所」=の2人が選ばれた。

入賞者らは、世界一流のバレエ学校で学ぶ権利と奨学金が贈られる。


◆コメント:お二人の演技をご覧頂きましょう。

百聞は一見にしかず。

ファイナリストの一人ずつの演技時間は短いので、見つけ方を知らないと分かりません。

まず、ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイト(英語版)のトップページを見ます。

そのサイトの中に、THE FINALISTS 2011 ARE...という本選出場者のリストが

あります。これが演技の順番です。これで、YouTubeのローザンヌ・コンクール公式サイトから、

Finalsのパート1からパート6までありますので、適当に勘で探します。

今回は私が見つけました。


5位入賞の加藤静流(しずる)君です。

ヘルテルという作曲家の「ラ・フィール・マル・ガルデ」(La Fille Mal Gardee)から。


再生開始後、6分40秒辺りからです。


Prix de Lausanne 2011 - Finals Part 1






堂々たるものですね。ターンの美しさ。安定感、優雅さ。何よりも16歳で

「華」があります。貫禄すら感じます。


続いて、7位の堀沢悠子さん

再生開始後、ちょうど7分あたり。

ドリーブ作曲、「コッペリア」という、大変有名なバレエ第一幕の2曲目の「ワルツ」を踊っています。

大変有名な曲です。お聞きになったことが有ると思います。


演技終了後に確か、これ観客はブラボーとか言ってはいけないはずですが、

堀沢さんの実に流麗な踊りに「ブラボー」が跳んでいます。

再生開始後7分ですよ?

画面にHorisawa Yukoと名前が映ります。


Prix de Lausanne 2011 - Finals Part 2







バレエに関しては私はド素人ですが、並ならぬ才能を感じます。


流れに滞るところを感じません。常にブレスが自然なのだと思います。

加藤さんも堀沢さんも16歳ですよ。

私が社会人になった11年後に生まれた子です。


しかし、歴としたダンサーですね。ご専門の方がみたら、またご指摘もあるでしょうが、

観客が、彼らの演技から目を逸らすことができませんよね。完全に見入ってしまいます。

何よりも、私は加藤さんと堀沢さんの踊りを見ている間、世俗の嫌なことを忘れました。

本当は、この頃、愚息の受験のことで毎日憂鬱で、イライラしていたのです。

お二人の踊りを見ている間、そんなことは全く頭に浮かばなかった。これこそ、

芸術家の使命です。漱石が「草枕」で書いたとおり、

あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。

のであるとするならば、お二人は、既にその職責を全うしている。素晴らしいことです。


お二人が、更なる研鑽を積み、大輪の花を咲かせて下さる(既に咲いていると言っても過言では無いようにおもいますが)

ことを心から祈ります。


加藤さん、堀沢さん、おめでとうございます。

あなた方は、日本の誇りです。

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2011.02.07

【追加】2011年ローザンヌ国際バレエコンクールのファイナル、ネット中継中です。/ 加藤、堀沢さんが入賞。

◆記事:ローザンヌ国際バレエコンクール 日本から3人が決勝に進出(Swiss info 2011-02-06 01:24)

(http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=29428864)

第39回ローザンヌ国際バレエコンクールの5日目の選抜で、日本からは

堀沢悠子 さん ( 16歳 ) 、

小嶺沙耶 さん (15歳) 、

加藤静流 ( しずる ) 君 ( 16歳 ) が選ばれ決勝に臨む。


◆「ローザンヌ」で検索してこられる方が多いので。

ローザンヌ国際バレエコンクール。今年は2月1日から6日。

公式サイト(英語版)です。

日本時間6日23時からネット中継中です。

勿論、月曜日の朝以降、この記事を読んだ方。コンクールは既に終わっていますが、

映像は見られます。

それは、Videos of the Finalsと言うところで、暫く見られるはずです。

また、YouTubeにも、ローザンヌ国際バレエコンクールの公式ページがあります。



後は皆さん、適当に中を見て下さい。予選の記録なども見られる筈です。

毎年日本人が上位に入賞しています。今年はどうなるでしょうか。


◆【追加】加藤、堀沢さんが入賞=ローザンヌ国際バレエ(時事通信 2月7日(月)5時56分配信)

【ローザンヌ(スイス)時事】若手バレエダンサーの登竜門

「ローザンヌ国際バレエコンクール」第39回大会の最終審査が6日行われ、

埼玉県川越市出身の加藤静流さん(16)、

群馬県太田市出身の堀沢悠子さん(16)がそれぞれ5、7位に入賞した。

優勝はブラジルのマグリ・マヤラさん(16)。

加藤さんは授賞式後、「ベストな気分で踊れた。観客の拍手がうれしかった」と笑顔で答えた。

堀沢さんは「予選よりもうまく踊れた。将来は技術のあるダンサーになりたい」と喜びを語った。

入賞者には名門バレエ学校に1年間入学する権利と1万6000スイスフラン(約138万円)の奨学金が贈られる。


◆コメント:おめでとうございます。

加藤さん、堀沢さん、おめでとうございます。

5位、7位といっても、若干16歳で海外のコンクールでファイナルに残って

入賞するなど、傍から想像する以上の苦労だったと思います。

今後、研鑽を積んで、大輪の花を咲かせて下さい。


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2011.02.05

【音楽】2月3日はメンデルスゾーンの誕生日でした。交響曲3番、4番、他。

◆交響曲。3番「スコットランド」、4番「イタリア」。

メンデルスゾーン(1809-1847)は勿論作曲家として有名ですが、

同時に「世界最初の指揮者」というか、それまではコンサートマスターが兼ねていた、

指揮者の役目を独立させた人、と言われてます。彼が指揮者を務めたのは、今もなお、

ドイツの名門、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でした。

当然、このオーケストラで彼の作品が初演された訳です。


交響曲第3番「スコットランド」の第二楽章をお聴き下さい。

引用元は、メンデルスゾーン・ディスカヴァリーズ リッカルド・シャイー。

ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。

特に理由は無く、私が好きなのです。クラリネット・ソロで提示される第1主題が、

初めて聴いたときから、非常に印象に残ったのです。


メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」 Op. 56 第二楽章







これは、メンデルスゾーンがスコットランドを旅行中に曲の着想を得たから、

「スコットランド」というそうですが(ウィキペディア)、全体の曲想からスコットランドを

感じるかどうかは、別ですね。


続いて、交響曲第4番「イタリア」 。

これは、本来第一楽章が、如何にも「イタリア」なのですが、

今日は、来年以降、ネタがなくなると困るので、第四楽章を。

"Saltarello: Presto"という指定ですが、「サンタレロ」とは、

ローマの民衆の間で流行した踊りのリズムだそうです。

こういう、“3”系統のリズムは、弦も管も弾きにくく、吹きにくいのではないか

と思います(勿論、これぐらい、皆やりますけど)。


メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 「イタリア」 Op. 90 第四楽章







面白いでしょ?但し、前述の通り、こういう三連符の連続はどちらかというと

弦も管もやりにくいのではないかと思います。音源はNaxosで見つけました。

Symphony 4 "Italian" (アンソニー・ブラモール - Anthony Bramall指揮:スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 )です。


◆劇付随音楽「真夏の夜の夢」より。

「真夏の夜の夢」は言うまでも無く、シェイクスピアの戯曲です。

劇付随音楽(とはこの頃あまり書いて無いですね。劇音楽とかあるいは単に「真夏の夜の夢」

と表記しているCDが多いような気がします)、つまり芝居のBGM(というとやや語弊がありますが)の

ようなものです。但し名曲ですね。序曲とかの有名な「結婚行進曲」を。

細かい話ですが、序曲だけ作品21で2曲目からは作品61となります。

これは、アンドレ・プレヴィン=ウィーン・フィルです。

多分、何処かで聴いた事がある、という方がおられると思います。


メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」「序曲」作品21







次は、曲の冒頭、1分間ぐらいは皆、知っていますが通して聴いたことのある人は、

恐らくその何百分の1しかいないであろう、「結婚行進曲」です。


メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」作品61 「結婚行進曲」






いいですね。結婚云々とは関係無く、絢爛豪華な名曲ですね。


◆ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 文句の付けようがありません。

この曲は文句の付けようがない。

紛れもなく天才作曲家の大傑作です。

勿論、ベートーヴェンもブラームスもチャイコフスキーもブルッフもシベリウスも、甲乙付けがたく、

他にも、挙げたらキリが無いほど多くの作曲家がヴァイオリン協奏曲を書いていますが、

私は「どうしても、どれか一曲だけを選べ。」と言われたら、

殆ど迷わず、メンデルスゾーンを選ぶのではないかと思います。


この曲は、子供の頃からヴァイオリンを習っている人でなければ弾けませんが、

逆に子供の頃からヴァイオリンを習っている人は、「メンコン」を初めて聴いたときの衝撃が

わからないのではないか、と思います(ごめんなさいね)。


物心付いてから、音楽を聴き始め、ある程度分かっているところで初めて「メンコン」を

聴くと、殆ど誰もが

「この世にこれほど美しい旋律があるのか!」

と、感動します。

メンデルスゾーンは、「ヴァイオリン協奏曲」第一楽章のこの第1主題だけで

永遠に歴史に名を残すでしょう。


いつも第一楽章だけですが、今日は第三楽章も聴いて頂きます。

ただし、この曲は全曲、楽章の切れ目なく演奏されるように書かれているため、

第一楽章の終わりは、突如ぷつりと切れてしまいます。ご容赦のほど。

演奏は、以前ご紹介しましたが、

千住真理子さん。デイヴィッド・シャローン=ウィーン交響楽団です。



メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 第一楽章







第三楽章です。


メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 第三楽章







それは、単に技巧的に「上手い」人ならもっと上手い人がいますが、

千住さんの第一楽章のテーマの弾き方。あれぐらい耽美的な

(敢えて俗な表現を用いるならば、「浪花節的な」)弾き方が、私は、とても好きです。


千住さんの演奏の後に、本当はこんな事を書くのは失礼ですが、

元・ベルリン・フィル第一コンサートマスター、安永徹さんが、

現役当時、毎年夏休みに帰国して、しばしば父上が創立した九州交響楽団と協演していました。

あるとき、安永さんの「メンコン」を聴きましたが、その美しさは、そんじょそこらのソリストの

及ぶところではありません。既に帰国なさって、奥様(ピアニストの市野あゆみさん)と演奏なさることが

多いようですが、是非、オーケストラのソリストとして、メンデルスゾーンを弾いて頂き、

録音もして頂きたい、と、思っています。


メンデルスゾーン、お楽しみ頂けるといいのですが。

皆様良い週末をお過ごし下さい。

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2011.02.04

大相撲の八百長問題は国家の一大事でしょうか。

◆記事:特別調査委 聞き取り調査開始(NHK 2月3日 19時22分)

大相撲の八百長メール問題で、外部の有識者で作る特別調査委員会は、

3日から、メールなどで名前が挙がった力士や親方を対象にした聞き取り調査を始めました。

今回の問題では、これまでに14人の力士や親方の名前が挙がっていて、

相撲協会の調査に対しては、元幕内・春日錦の竹縄親方と十両の千代白鵬、

それに三段目の恵那司の3人が八百長への関与を認める発言をしていることが分かっています。


◆コメント:空々しいと思うのです。

どのメディアも国家の一大事のように取りあげていますが、

それほどの話題かな?と思います。


昔から、一般人でも知っていることなのです。若い方は御存知無いでしょうが、

特に小学館の週刊誌、「週刊ポスト」は何十年も前から、「八百長」を取材してます。

火のない所に煙は立たない、といいます。私は相撲に興味が無いので、詳細は知りませんが、

ある年代以上の方は、みんな「どうせ、昔からやっていたのだろ?」と思っている筈。

それを、ここ数日、初めて明らかになったように取りあげるのは滑稽です。

相撲はスポーツというよりも「見世物」。パフォーマンスとか「ショー」だと思えばいい。

相撲では、新弟子に暴行を加えて死亡させた事件がありました。あれは歴とした「犯罪」です。

八百長は、以前は、負け越せない力士が翌日の対戦相手に直接会って、頼んでいたとのこと。

今回は、メールなんか使うから、証拠が残ってしまいました。

ありていに言えば、「ばれないように、上手くやれ」ということです。

NHKのBSでは昼間の十両の取組から(でしたっけ?)ずーっと放送してます。

あれが何より楽しみというお年寄りが結構おられます。相撲を廃止にするほどではない、

と思います。繰り返します。あれはスポーツではなく、見世物なのです。

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2011.02.03

【音楽】2月2日は、クライスラーとハイフェッツの誕生日なんです。

◆たまにこういう偶然があります。

今日、2月2日は、ヴァイオリンの天才2人の誕生日です。

「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」などを作曲し、

みずからもヴァイオリニストとして、名を馳せた、フリッツ・クライスラー(1875-1962)

「ヴァイオリンの神様」、ヤシャ・ハイフェッツ(1901-1987)の誕生日です。


音楽年表を見ていると、たまにこのような偶然があります。

演奏家なら1月5日は、メケランジェリ、ブレンデル、ポリーニの誕生日だったり。

バッハとヴィヴァルディの命日が同じ7月28日だったり。勿論単なる偶然でしょうが、

面白いです。


◆クライスラーの自作自演は、あまりにも音質が悪いのです。

本当は折角だから、演奏を比べて頂きたいのですが、クライスラーの自作自演は、

あまりにも音源が古く、ちょっと聞きづらいので、

いつもご紹介してます、私のイチ押しのヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス(James Ehnes)氏の

演奏で、クライスラーの代表作を。

音源は、James Ehnes Plays Kreislerです。

HMVだと、愛の悲しみ/愛の喜び/美しきロスマリン/他 ジェームズ・エーネス

TOWER RECORDSだと、Kriesler: Works / James Ehnesです。


ウィーン奇想曲







愛の喜び







愛の悲しみ







美しきロスマリン







コレルリの主題による変奏曲






私自身は、ヴァイオリン奏者ではありませんので、自分の感覚としては

正直に言って分かりませんが、このような小品で「聴かせる」のは、

プロにとってすら、至難の業だそうです。見事な演奏だと思います。


◆ハイフェッツ。ヴァイオリンの神様。

100年に1人の天才とか、ありとあらゆる、最大級の賛辞をほしいままに

している、ヤシャ・ハイフェッツ。今でも彼を凌ぐヴァイオリニストは

現れていない、と思います。

YouTubeにある、「ホラ・スタッカート」の映像をご覧下さい。


Jascha Heifetz plays Hora Staccato







一弓スピッカート(跳ばし弓)という極致的名人芸です。

ミリ単位で弓をバウンドさせてコントロールしている。


そのハイフェッツと言えば、「ツィゴイネルワイゼン」。

技術的に難しい所の「神業」もさることながら、中間部で

ジプシー風旋律が現れるところ。

ヴァイオリンが正に「歌い」、すすり泣いています。


ツィゴイネルワイゼン







やはり「神様」ですね。ハイフェッツは生で聴いてみたかった、と思います。

しかし、こんな演奏を生で聴き、見たならば、あまりのものすごさに唖然として、

「ブラボー!」はおろか、拍手をすることすら忘れて、固まってしまいそうな気がします。


しかし、こんな「神様」だから、いつも楽々とたのしく演奏していたか、というと

そういう簡単なことではないようです。

トスカニーニ率いるNBC交響楽団で長く弾いた後、日本に永住し、新日本フィルと札幌交響楽団の

コンサートマスターを務めて下さった、ルイ・グレーラーという方がおられます。

グレーラー先生の、「ヴァイオリンはやさしく音楽はむずかしい」という

大変貴重な本があります。難しいことは書いていません。

この本の中で、実際にNBCでハイフェッツの伴奏をしたグレーラー先生は、

ハイフェッツは、いつも「前回の自分の演奏」と戦っていました。私にはその辛さが大変よく分かります。

と書いています。「神様」だから、人々は「ハイフェッツは完璧な演奏をして、当たり前」と

思っている。失敗は許されない。そういう辛さがあった、ということです。


「神様」ならではの、常人には計り知れない苦労があったのでしょう。

この映像。ヴァイオリンを持っていないハイフェッツが映っている珍しい映像です。

ヴァイオリンから離れ、テニスなどをしているときのハイフェッツの笑顔を見ると

普段、演奏をするときのプレッシャーがどれほどだったのか、何となく想像できます。


Jascha Heifetz






此方はヴィエニアフスキーの「スケルツォ・タランテラ」を弾くハイフェッツですが、

始めに奧さんと、自分のレコードを聴くハイフェッツが映ります。


Wieniawski : Scherzo Tarantella







これ、生で聴いたらどれほどものすごい音だったでしょう・・・・。

最後に、名人芸はご覧頂きましたから、ハイフェッツのバッハを。


無伴奏バイオリンの為のソナタ第1番 BWV1001からプレスト。






正確無比な演奏です。

若い人がこれを弾くと、なんというかもっとムキになって、やや語弊がありますが、

「ゴシゴシ」弾く感じになります。ハイフェッツはむしろ軽めで、途中跳ばし弓で

スタッカートを交えたりしています。独特の境地です。

引用元を書き忘れました。

「ツィゴイネルワイゼン」は、ツィゴイネルワイゼン ヴィルティオーゾ・ヴァイオリン

バッハは、バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)です。

無論、音楽でありまして、好みなんですが、敢えて独断的に書かせて頂くならば、

せっかくこの世に生まれてきたからには、ハイフェッツの録音は聴いた方がいいですよ。

それでは、失礼致します。

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2011.02.01

<衆院予算委>小沢元代表招致 菅首相、逃げの答弁に終始←小沢なんか後回しにしろ。

◆記事:<衆院予算委>小沢元代表招致 菅首相、逃げの答弁に終始(毎日新聞 2月1日(火)20時19分配信)

 衆院予算委員会で1日行われた基本的質疑では、

強制起訴された民主党の小沢一郎元代表を巡る「政治とカネ」の問題も取り上げられた。

質問に立った自民党の石原伸晃幹事長らは、

小沢元代表の国会招致に菅直人首相が指導力を発揮するよう求めたが、

首相は「与野党で話し合って実現するよう努力したい」と述べるにとどめた。

小沢元代表は国会招致に応じない姿勢を示しており、

首相としても招致を実現する道筋が描けないのが実情だ。(後略)


◆コメント:小沢一郎の処分をどうするか話すのが国会の仕事か。

小沢一郎なんか、後回しでいいのである。

北陸を中心に空前の豪雪により、既に人が大勢亡くなっている。

◆記事:大雪の死者、81人に 「18年豪雪」以来のペース(共同通信)(2011/02/01 10:12)

雪下ろし中の転落など、昨年11月1日から今年1月31日までの

大雪による死者は13道県で81人に上ることが

1日、総務省消防庁の集計で分かった。

戦後2番目の死者数を記録した「平成18年豪雪」以来のペースで、

65歳以上の高齢者が53人と6割超を占めている。

共同通信の記者もデスクも無神経だな。

人が亡くなる「ペース」とは何だ!マラソンじゃねえぞ。
「18年豪雪」以来の犠牲者の多さ。

とか何とか、せめて気を遣え。

霧島の噴火も当面続きそうだ。
◆記事:4回目の爆発的噴火=最大の空振、窓ガラス割れる―警戒範囲4キロに・新燃岳(時事通信 2月1日(火)9時54分配信)

活発な火山活動が継続する霧島山の新燃岳(宮崎、鹿児島県境、1421メートル)で

1日午前7時54分、爆発的噴火が起きた。

噴火に伴う大きな空振で、鹿児島県霧島市では病院の窓ガラスが割れ、

女性1人が軽傷を負った。

気象庁は火口から半径4キロ以内に大きな噴石が飛来する恐れがあるとして、

警戒範囲をこれまでの3キロから拡大した。

同庁によると、新燃岳の爆発的噴火は1月27日以降4回目で、噴煙は2000メートルの高さに達した。

火口から南西に約3キロ離れた地点で、458.4パスカルの大きな空振を観測。

28日の81.8パスカルを上回り、一連の噴火で最大となった。

霧島市によると、空振の影響で同市内の小中学校や商店、

宿泊施設などで窓ガラスが割れる被害が多数出た。

また、市内の病院では窓ガラスが割れ、入院中の女性患者(92)が顔に切り傷などの軽傷を負った。

宮崎は新燃岳噴火の前から鳥インフルエンザで大騒ぎだった。

その鳥インフルエンザは、全国に不気味に拡散している。

農水省がまとめている。

日本における高病原性鳥インフルエンザの確認状況(PDF:316KB) (平成23年1月31日現在)

エジプトではクーデターが起きて、まだ出国できない邦人がいる。


デフレ不況は回復の見込みが立たない上に、このような自然災害が更に

マイナス要因となる。

豪雪、噴火、インフルに関してはそれぞれ関係閣僚会議が開かれているが

国権の最高機関である国会。代議制民主主義で国民の声を代弁しなければならないはずの

国会議員は、私欲でがんじがらめになっている。どのように立ち振る舞うか。

どうすれば、次の選挙で再び当選し、国会議員であり続け、このまま

美味しい思いを享受できるか、が彼らの至上課題であり、

主権者たる国民は、自分に票を投じてくれた後は、どうでも良いそうだ。

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【音楽】もう一回、シューベルト。ヴァイオリンとピアノの為のソナチネ。ウェルナー・ヒンク、遠山慶子

◆あまり知られていないかも知れませんが綺麗ですよ。

シューベルトが19歳の時に、「ヴァイオリンとピアノの為のソナチネ」を

3曲書いています。3曲まとめて作品137です。

1番が作品137-1で、3番が137-3です。

今日は3番、ト短調、作品137-3、D.408です。

忘れないうちに引用元を書きます。

シューベルト:ソナチネ全集

です。これは2004年にリマスターされたCDです。


シューベルトの作品としては、知っている人は知っているでしょうが

ヴァイオリンとピアノの為のソナチネ、という地味なジャンルなので

知らない方の方が多いと思います。


シューベルトの生涯はわずか31年でしたが、その分、最初から天才なのですね。

19歳の作品とは思えません。


◆演奏者について。

ヴァイオリンのウェルナー・ヒンク氏は、ウィーン・フィルの

コンサートマスターの一人です。

この録音当時は、ゲアハルト・ヘッツェル氏、ライナー・キュッヒル氏

と共に、ウィーン・フィルは盤石でした。

私はヒンク氏が率いるウィーン弦楽四重奏団とベルリン・フィルの

首席クラリネット奏者、カール・ライスター氏による、モーツァルトの

「クラリネット五重奏曲」を東京文化会館小ホールで聴いて、その後、CDサイン会で

直接、ヒンク氏にお会い(?)したことがあります。

ライスター氏ってのは、もうエネルギッシュで、一人で騒いでサインしてましたが、

ヒンク氏ら、ウィーン・フィルのメンバーは実に物静かな紳士で

(ライスター氏が紳士ではない、ということじゃないのですが)

横に5人並んでいて、ヒンク氏が最後だったのです。私が日本語で

「ありがとうございました」(何しろ、天下のウィーン・フィルのコンサートマスターの

サインを頂けたのですから)と感激して日本語で御礼を言ったら、

気持が通じたのでしょうか。ニコッと笑って会釈なさったヒンク氏でした。


遠山慶子さんは、もう大先生です。ウィキペディアに詳しく書いて有りますが、

細かい事はいいんです。アルフレッド・コルトーという大ピアニストに才能を認められて

弟子になったという一点だけで、才能のほどが分かります。


私は、前述の東京文化会館でお見かけしましたが、ものすごく穏やかで

品の良い方です(人品[じんぴん]というものは、一目瞭然なのです)。


私が聴いた日には、遠山さんの出番はありませんでしたが、客席で聴いておられました。

最後のベートーヴェンの(何番か忘れてしまいましたが)弦楽四重奏を弾き終えると

うっすら涙を浮かべて拍手しておられました。

それに気付いた、ウィーン弦楽四重奏団の面々(全員、ウィーン・フィルの

メンバーです)が、遠山さんを見つけてニコニコしていたのが、またとても感じが良く

とても心が和むコンサートでした。

遠山さんとウィーン弦楽四重奏団は数え切れないほど何度も協演し、

録音もありますが、ここでは、珍しくヒンクさんと二人での録音。


◆(ヴァイオリンとピアノのための)ソナチネ。ト短調 D.408, Op.137-3

ソナチネというのは、ピアノで言うとソナタの簡単なもの、という印象です。

このシューベルトの作品は「ソナタ」で良いのではないかと思いますが

専門家には、なにやら色々理屈があるようです。それはここでは省略。

3つあるソナチネのうち、3番ということになっているト短調を

全曲お聴き頂きます。私はこういうCDを紹介するときには、大抵、

「1番の第一楽章、2番の第三楽章、3番の第四楽章」のような

引用をしますが、今日は、珍しく一つのソナチネの全楽章をお聴き頂きます。


シューベルト:ソナチネ ト短調 D.408, Op.137-3 第一楽章 アレグロ・ジュスト







ヴァイオリン=主、ピアノ=従ではなくて、交互にお互いの伴奏に

回ります。その切り替わりのときの、バランスが絶妙だと思います。


ソナチネ ト短調 D.408, Op.137-3 第二楽章 アンダンテ







ヴァイオリンの高い音域が全然出て来ませんが、非常に美しい。

長く伸ばす音をクレッシェンドしていくときのヒンク氏の弾き方が綺麗です。


ソナチネ ト短調 D.408, Op.137-3 第三楽章 メヌエット







ヴィオリンがスタッカート気味になる音型が何度も出ますが、ピアノと完全に合っているんですね。

当たり前なんですけど、ヒンク氏も遠山さんも、流石に心得ているなあ。と思います。


ソナチネ ト短調 D.408, Op.137-3 第四楽章 アレグロ・モデラート



S



よく聴くと、フォルテの所はちゃんとフォルテなんですが、ヴァイオリンもピアノも絶対に

「粗く」なりません。ましてや音が濁ったり、割れることが絶対に無いのですね。


特別にものすごい大傑作ではないかも知れないけれど、

例えば、ベートヴェンのヴァイオリンソナタのような、激しいところが無い。

何気なく聴いて、ほんわかと美しい。

名曲の名演だと思います。

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