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2011.04.01

地震から3週間経ちます。恥ずかしながら、精神不安定で、物凄く疲れやすいです。

◆ブログにコメントを沢山頂いているのにレスが遅れて申し訳ありません。

いつも、悪い癖で、コメントを頂くのは大変ありがたいことなのに、

有難いだけに、通り一遍のレスでは申し訳ない、と思っているうちに

どんどん時間が経過していきます。普段からその傾向にあり、地震後、特にひどいです。

必ずレスはしますので、何卒ご容赦のほど。


◆今週一週間は比較的落ちついているのですが・・・・。

ちょうど一週間前に、

首都圏の人々も「被災者」である。ココログ

という記事を書きました。

地震の後、毎日のように、生まれて初めて経験する、非日常的なことが連続して起きる。

3月11日に地震が起きる前まで、私は、
「毎日、同じ事の繰り返し。好きでもない会社で仕事をして、特に楽しいこともない、何とつまらん人生なのだ・・・・。」

と考えていましたが、とんでもない勘違いでした。

「何も特別なことが起きない、平凡な日常が続くこと」が何と幸福だったことか。

「日常」を失って、初めてそれが分かったのです。

地震から、先週の金曜日までに比べると、原発処理は依然として不安要因ですが、

新たな「心配事」が全く別の方向から起きることはなくなりました(少なくとも私の生活では)。


そうしたら、今まで抑圧していた緊張とそれによる疲労感が、これ以上抑えられなかったのか

急に出て来ました。一昨日ぐらいから、やたらと疲労しやすいのです。

昨夜など、ほんの一瞬横になったら、電気もパソコンもつけっぱなしで、

朝まで寝てしまいました。ブログ更新を始める前に寝てしまったのです。

今まで、ブログを更新すべく原稿を書いている途中に机の前で眠ってしまったことは

何度もありますが、ブログ更新作業に取りかかる前に、一瞬にして眠ってしまう、ということは

無かったのです。


これは、私が元々うつ病患者であるから、ストレス耐性が弱くなっているのかと思いましたが

あながち、そればかりでは無さそうです。毎日新聞で見つけた記事です。

◆記事:<東日本大震災>首都圏でもストレス 余震、悲惨な映像で(毎日新聞 3月29日(火)11時32分配信)

東日本大震災で、直接大きな被害を受けていない東京近郊でも、高血圧やうつ、不眠症などの持病を持つ患者の症状が悪化する傾向があることが、病院検索サイトを運営する「QLife」(東京都、山内善行社長)の調査で明らかになった。傾向は子供よりも成人の患者に多くみられ、成人では女性や高齢者に多いという特徴もあった。

今月24~25日、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都5県で無作為に抽出した開業医と勤務医計252人を対象にインターネットで調査を実施した。「過去10日間で震災に関連すると思われる『心因的な病状悪化』が見られる患者」の有無を尋ねたところ、55%が「ある」と回答。このうち、症状が悪化した成人患者の性差に言及した医師(83件)の回答では、73%が「女性が多い」と指摘し、22%が「男女差なし」と答えた。年代別では高齢者ほど傾向が高かった。一方、小児患者に顕著な特徴はみられなかった。

また、症例別では不眠32%▽めまい22%▽血圧上昇14%▽うつ症状の悪化7%--の順に多く、「定期受診している人全員が普段より血圧が20~30ほど高かった」(群馬・病院)、「阪神大震災の被災者で、今回の地震で当時のことを思い出しパニック発作を発症」(東京・病院)などの報告もあった。

さらに、34%の医療機関で「強い不安の訴え」があり、向精神薬の処方が増えた。不安の原因として「余震」(19.8%)や「悲惨な映像が繰り返される」(13.5%)などが挙がった。

東日本大震災を巡っては、人気ロックバンド「スピッツ」のボーカル、草野マサムネさんが、震災や原発事故報道などに起因した急性ストレス障害と診断され、ツアー公演の延期が公表されている。

この記事では、ストレスの主な原因として「余震」と「悲惨な映像を見ること」を挙げています。

それも確かに有るでしょうが、核心を突いていないと思います。ひと様が、皆、私と同じだとは思いませんが、

最大のストレスは「いままでの『日常』がひとつひとつ壊れていくこと、だと思います。


◆少しは、気が楽になるデータ。

今週の始めにご紹介した、


ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」

で想定した「最悪のシナリオ」は福島原発1号機から3号機までどれかひとつでも核燃料棒を覆っている

圧力容器が破損したら、爆発的に放射能が噴出し、もはや、現場での作業は不可能となり、

最も大切な、核燃料の冷却ができないので、他の2つの原子炉の燃料棒も爆発を起こし、

そうなったら、チェルノブイリを超える最悪の原子力関連事故で、福島原発から700キロ圏内は

人が住めなくなるというものでした。


しかし、東京の放射性物質量は、大気中、水道水いずれも漸減しています。

どこでデータを見れば良いか、説明します。まず東京ですが

東京都健康安全研究センターが毎日更新するデータを見ます。

都内の環境放射線測定結果の、環境放射線量測定結果(1日ごと)(←これは大気中です)と、

水道水中の放射能調査結果

これらを毎日ウォッチしていると、漸減しています。


各都道府県のデータは文部科学省のサイトを見ます。

文科省では、全国のデータを毎日更新しています。

文科省トップページ

地図から各都道府県をクリックすれば大気中と水道水の放射性物質量が分かります。

4月1日現在、特段の心配はありません。


◆少しは、気が楽になる記事。

様々な、オープンインフォメーション(公開されている情報)を注意深く読み続けると、

貴重な、或いは興味を惹く情報が含まれている場合があります。本日見つけた記事。

◆記事:香港:大気中の放射線量、福島第一原発に近い東京より多い (ブルームバーグ)(2011/04/01 13:35)

( http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aL4LLPKCVZXg )

4月1日(ブルームバーグ):日本では東日本大震災後で損傷した福島第一原子力発電所の放射性物質漏れへの対応が続いているが、香港の大気中の一般的な放射線量は東京より多い。それを考えると、放射性物質の拡散への懸念は行き過ぎかもしれない。

東京都健康安全研究センターの発表によると、新宿区の放射線量は3月31日、1時間当たり最大0.109マイクロシーベルトだった。一方、香港天文台のウェブサイトによれば、香港の九竜地区では0.14マイクロシーベルトだ。胸部レントゲンの放射線量は約50マイクロシーベルト。

英王立放射線科医協会(RCR)の元幹部、ボブ・バリー氏によれば、多くの国ではもともと大気中の放射線量が東京より多い。原発事故の影響で東京の放射線量が30倍に増え、外国人が大挙して日本国外に脱出した。しかし、東京の放射線量は今でも、ロンドンやニューヨークの値よりわずかに高いだけにすぎないと、アナリストらはみている

バリー氏は電子メールで日本の現状について、「実際の放射線による被害より放射線に対する懸念によるダメージの方がずっと大きかったチェルノブイリ原発事故のようなパターンをたどりそうな状況だ」とし、「自然界にある放射線を考慮すれば、東京の放射線量のレベルが現時点で世界の多くの場所より低いことはかなり確実だ」と指摘した。

環境放射能調査によると、ニューヨークの放射線量は3月31日まで7日間の平均で1時間当たり0.095マイクロシーベルトとなっており、東京をかろうじて下回っている。東京は原発事故の前で0.0338マイクロシーベルトだった。


シンガポール


シンガポール環境庁によれば、同国は現地時間3月31日午後4時(日本時間同5時)時点で1時間当たり0.09マイクロシーベルト。英政府機関RIMNETによると、ロンドンは同日、約0.08マイクロシーベルトだった。

英健康保護局(HPA)の試算では、英国人が1年間に浴びる自然界の放射線量は通常、約2200マイクロシーベルト。1時間当たり換算では約0.251マイクロシーベルトと、東京での観測値の2倍強だ。

HPA放射線センターのジョン・ハリソン副所長は電子メールで、「英国の住民が年間に浴びる平均的な放射線量の半分はラドンによるものだ。ラドンは目に見えず無色の放射性ガスで、すべての土壌に存在する。世界中の土壌で発見されるウランの崩壊生成物だ。量はその土地の地質による」と説明した。

世界原子力協会(WNA)によると、大気中の放射線量が世界で極めて高い地域はインドのケララ州とマドラス州で、放射線量は平均で1時間当たり3.42マイクロシーベルト。インドの土壌はトリウムを豊富に含む。ブラジルとスーダンでは4.57マイクロシーベルトに達することもある。

我々が、福島原発の事故の後、メディアの報道を聴いて不安になるのは、「放射能」という言葉そのもの

に対する、反射的な拒絶反応、ということもあるでしょうが、「レベル感」が無いからです。


「レベル感」というのは、例えば気温ならば、東京で35℃がどれぐらいの暑さか。

雨量ならば、1時間当たり50ミリ、と言えば、小雨なのか豪雨なのか、想像できます。

これは普段から見ている数字なので、頭の中に「目盛り」が出来ていて

概ねの見当がつく。見当が付けば、それなりに心の準備ができますから、徒に怯えません。


ところが、福島原発の事故が起きるまで、我々は大気や水道水に普段どれぐらいの放射性物質が

含まれているか、全然知りませんから気温や雨量のような「見当」がつかない。

それが「レベル感がない」ということです。

毎日見ていれば、レベル感が形成されます。


◆結論:現状、健康に影響をもたらすことはないが、福島原発の処理は要継続的観察。

前段で見たとおり、今日までのところ、確かにただちに我々が、発ガンを心配するほどの

放射線や放射性物質は観測されていないようですが、福島原発では今もなお作業が続いています。

完全に燃料棒を閉じこめて、外から水をかけて冷やすのではなく(今はその水が放射能に汚染して、

外に流れ出しているから問題なのです)、本来の原子炉の構造、つまり「閉じたシステム」の中で

冷却水が核燃料を冷却し、その冷却水はパイプの中を循環し、外にもれ出ることはない、

という循環が復元出来るかどうか、です。ある程度進展があった、と読売新聞が書いていましたが、

本当はどのような状態なのか、分かりません。

一番恐れるべきは、核燃料を冷却出来なくなることです。

冷却出来ないと、核燃料自体が発する熱で、燃料が溶け出し、圧力容器の底にたまった水に触れて水素爆発を起こし、

圧力容器という、本来一番丈夫な構造を破損することです。

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