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2011年4月

2011.04.29

【音楽】お薦めCD、N響首席チェロ奏者・藤森亮一氏のソロ・アルバム、「ラルゴ」

◆N響でハイドンのチェロ協奏曲を聴いたのを良く覚えています。

N響首席チェロ奏者、藤森亮一氏のチェロ小品集、「ラルゴ」をご紹介します。

Amazonは一時在庫を切らしているようですが(ラルゴ チェロ小品集II

HMVでも 藤森亮一 Largo、TOWER RECORDSでも(ラルゴ -チェロ小品集 2)扱っています。



プロフィールを見たら、私より3歳ぐらい若い。ほぼ同年代。

1982年に東京音大に入学して、翌年1983年毎コンで優勝してます。

1987年からN響ですが、オーディションに受かった後か前か、とにかくその年、毎年1月にNHKが主催する

「若い芽のコンサート」で、ハイドンのチェロ協奏曲(2曲あるのですが、ニ長調の方です)を演奏したとき、

私はテレビで見ただけなのですが、既に「オッ!」というものがありました。

演奏が終わったときに、N響の人々が盛大に誉め称えていたのを良く覚えています。



このアルバムの収録されているのはどれも良く知られた名曲ですが、

藤森さんのチェロで聴くと新鮮です。藤森さんのチェロはとても良く楽器が鳴っているのですが、

弓と弦との摩擦音が前面に出ることがなく、弦の振動による、柔らかい音だけが聞こえるのです。

だからとても耳に優しく響き、気持の良い演奏なのです。

ゆったりとした品の良いビブラートで美しく旋律を歌いながら、過度にセンチメンタルにならない。

「歌心」と「音楽的教養」のバランスが素晴らしいと思います。


◆いくつか、引用させて頂きます。

藤森さんはN響首席ですから、それだけでも忙しいと思いますが、

随分、レコーディングも精力的ですが、それはさておき、「ラルゴ」から

何曲か引用させて頂きます。

昨年、私がこの日記・ブログで「カッチーニのアヴェ・マリア」を

何度か特集したときに藤森さんの演奏を載せました。改めて聴くと大変美しいのです。


カッチーニ:アヴェ・マリア







一番盛り上がるところで、やや控え目に抑えているのが、とても上品です。

また、2度目はオクターブ高い音域ですが、ここでも柔らかい、豊かな響を保っています。


次は、彼の有名なヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」です。

あまりにも良く知られている曲ですが、チェロ独奏で聴いたのは、私は初めてです。


ヘンデル:オンブラ・マイ・フ






落ちついた低音と伸びのある高音。常に中庸を保ったヴィヴラート。

変わったことをしている訳では無いけれども、朗々と歌っている、という印象です。


次は、シモネッティ(1857-1938)というイタリア生まれのヴァイオリニストが書いた曲。

元来、ヴァイオリン曲で、ヴァイオリニストの古澤巌氏のファースト・アルバムの冒頭に

収録されています。


シモネッティ:マドリガル






伸びやかな旋律が、心地良いですね。


次も有名です。フォーレの「シシリエンヌ」。これは初めて知りましたが、

管弦楽組曲「ペレアスとメリザンド」でフルートが吹くのが原曲だとばかり思っていたのですが、

逆でして、ピアノ伴奏のチェロの為に最初は書かれたとのこと。

正確にはモリエールの「町人貴族」の激音楽の中の1曲として書かれたのがはじまりなのですが、

「町人貴族」は未完成だそうです。


フォーレ シシリエンヌ







この曲の何やら不思議というか神秘的というか、独特の雰囲気が

いいですね。お好きな方、多いのではないでしょうか?


最後です。これも皆さん御存知、マルチェルロ、オーボエ協奏曲の第二楽章。

「ベニスの愛」という映画で使われ有名になったという、あれです。

バッハが当時のイタリアの作曲技法を勉強するためと言われてますが、ヴィヴァルディや

このマルチェルロのヴァイオリン協奏曲やオーボエ協奏曲をチェンバロ独奏曲に編曲した

曲がかなりあります。このマルチェルロも、チェンバロ曲BWV 974として知られていたそうな。

「著作権」など、存在しない時代ですから、何だか暢気で良いです。

それはさておき、マルチェルロのオーボエ協奏曲をチェロで弾いているわけですが、

どうなるでしょう?


マルチェルロ:オーボエ協奏曲からアダージョ。







全然違和感がないですね。同じように美しい。

しかも、曲想に合うような音色になっていることに驚きました。

同じ楽器で「音色」を意識的に変化させるのは、至難の技だと思います。


以上ですが、この他の曲も、名曲ばかりで飽きません。

チェロの名手による、名曲の名演の名録音です。お薦めです。

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2011.04.27

【東日本大震災】被災地の方々へ。「精神科」の診察を受けることは異常なことでも恥でもありません。

◆私は精神科の患者(うつ病患者)です。今日、外来診察日でした。

私は、精神科に10年以上も通院する、「広義のうつ病」患者です。

本当の、重いうつ病は大うつ病(Major depression)といいます。

それではないのですが、抑うつ的な気分が長期間にわたって続く「気分変調症」

(以前は「抑うつ神経症」といいました)、あるいは「遷延性・難治性うつ病」

という病名も可能なようです。

普通、うつ病は数ヶ月から1年、長くても数年で治るのですが、

私は、もう11年、完全には治っていません。このため、今でも2ヶ月に一回、

大学病院の精神科で。日本有数のうつ病の権威である精神科の先生の診察を受けています。

今日がその2ヶ月に一度の通院日でした。


前回の日記が「JIROの独断的日記」3,000回目でした。

これが今まで9年1ヶ月で書いた、全ての記事の見出しです。

そして、これらは全て、私が「うつ病になった後に」書いた記事です。

このことは今までに、何度も書いています。

それは、世の人の多くがいまだに抱いている「精神科の患者=キチガイ」

という偏見を正したいと思うからです。

私は「精神科の患者であること」が「恥」だとは考えておりません。


◆被災地の方々は、精神科医の診察を受けたがらない、とNHKで聞きました。

私が10年以上お世話になっている病院は、勤め先(都心)と完全に逆方向にあり、

しかも、結構遠いので、通院日は会社を休んで、車で病院に向かいます。

殆ど半日を費やします。


今日、行きの車の中でNHKラジオを聴いていました。

普段はCDを聴いたり聴かなかったり、ですが、今はまだ「大規模余震」の可能性があるので、

ラジオにしておかなければ、緊急地震速報が発せられても分からないから(携帯の「エリアメール」を

運転中に見るわけにはいきません)です。


番組名はわかりませんが、陸前高田市を取材した、NHK記者のレポートがありました。

地震から明後日金曜日で8週間。そろそろ、PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder=心的外傷後ストレス障害)

の症状を訴える人が増えています。勿論、3月11日以降、心の変調を自覚している被災者の方は大勢います。


関東地方などからも、精神科医やカウンセラーが大勢、被災地に行っていますが、

今のところ、面談(精神科の診察をしばしば「面談」といいます)に来る人が

不自然なほど少ないとのことです。


記者が色々と事情を調べたところ、それは「精神科」という診療科目への偏見が存在する上に、

多くの被災者が、今でも避難所で生活しているので、プライバシーが守りにくい。


或る人が、精神科医の診察を受けた、ということが分かると、

あっというまに避難所で噂になるのだそうです。

そうなると、周囲から奇異な目で見られ、場合によっては「村八分」にされてしまう。

折角、現地に出向いた、精神科のドクターは、それを知り、明らかにひと目見て、精神医学的治療を

必要とする人を見かけても、自分からその人に衆人監視の中で、迂闊に声をかけることが出来ず、

困っている、と言う話でした。


今回のような、特に激烈な自然災害や、事故、事件の後、心に変調を来すことは、

何ら「恥ずかしいこと」でも「異常なこと」でもありません。

むしろ極めて自然なのです。

個人の性格が強いとか弱いとかいうこととは無関係です。


それは、自然災害ではありませんが、1995年3月20日の「地下鉄サリン事件」の被害者を、

作家の村上春樹氏が、丁寧にインタビューして、本にまとめた

「アンダーグラウンド」(注:イギリス英語で「地下鉄」の意)を読むと、よく分かります。


PTSDとうつ病では発症原因も病態も異なりますが、いずれも早く治療を始めた方が

早く、苦しみから解放される可能性が高いのです。


もう一度、繰り返します。

精神科の患者=キチガイではありません。僭越ながら、そういう偏見を持っている方には、

私の日記を見せて下さい。

これを書いたのは、偏見を持つ方がいうところの「キチガイ=私」です。


そして、PTSDの症状、例えば津波に襲われたときの光景が突如目の前に浮かぶ「フラッシュバック)」などが

ある方。それがむしろ自然な人間の反応です。

専門家(精神科医)の治療を受けることは恥でもなんでもありません。

また、精神科で処方されるくすり(向精神薬)を長く飲み続けると廃人になる

など、無責任極まりない、間違った情報が巨大掲示板などに載っているかも知れませんが、

うそです。私は、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬を12年飲み続けています。

今の私の状態が「廃人」に該当するか否か? 書かなくてもわかるでしょう?

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2011.04.26

たびたび恐縮ですが、【御愛読御礼】これが3,000本目の記事です。

◆先日9年目と書いたばかりなのですが。

つい先日、

2011年04月15日(金) 【御愛読御礼】「JIROの独断的日記」おかげさまで九年です。【音楽】「アダージョ・カラヤン」、他ココログ

を書いたばかりですし、今日は福知山線脱線事故から6年目の日なのですが、

敢えて書かせて頂きます。

先日「9年目」でご説明したので、重複しますが、「JIROの独断的日記」は元来、

2002年4月15日に、ウェブ日記サービスの「エンピツ」に書き始めたものです。

当時は、無料で借りることができましたが、サービスの提供を受けながら無料というのには

抵抗がありまして、その後有料版に切り替えました。ブログが流行したのでウェブ日記は、

段々衰退するかと思いましたが、新規のアカウントは増え続け、

作者一覧でご覧のとおり、108800台なのですね。


一時期は有料版も新規受付を停止していたのですが、一番新しいアカウントを拝見すると、

東日本大震災の3月11日に書き始めておられますので、また、新規で受け付けているようです。


◆やはり、続けるのが大変です。

それはさておき、アカウントを開いたのは私よりもずっと古い方が大勢おられます。

10年以上書いている方もいらっしゃいますが、一方ではアカウントを開いたのは古いけれど、

最終更新からもう何年も更新していない方も多い。


それはそれで事情がおありでしょうから、何も言うつもりはないのですが、

要するにですね。


私のように、眠くて誤字脱字、訳の分からない論旨をそのまま載せている、本来問題外の日記もあり、

比較的まともなときにすら、冗漫な文章が多い、全然、光るものが無い日記ですら、

やはり、「続ける」というのは、やはり意識しないと難しいものでございます。


サボった日も多いですね。

2002年4月15日から2011年4月25日まで、日数にすると、

3,297日です。


表現を変えると、もしも1日もサボらずに書いていたら、

2010年7月2日(金)には、「通算3,000本目の記事」が書けていたはずなのです。

途中、如何にサボったか、非常に良く分かりますが、

2,000本目の際、

2008年05月18日(日)おかげさまで、本日で「JIROの独断的日記」2000回目となります。ココログ

と書きましたが、実はその頃、3,000本まで書き続けることができるかどうか、

自信がありませんでした。

本来こういうことは、私だけが嬉しいのであって、1人で喜んでいればよいのですが、

昨日の記事に書いたとおり、最近、気が滅入ることが多かったので、

本日は年甲斐もなくはしゃいでおりますが、ご容赦下さい。

今後とも、弊日記・ブログにお付き合い頂ければ幸いです。

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2011.04.25

これはいつまで続くのか・・・・。

◆地震の後、いつまで経っても憂鬱である。

私は、東京に住んでいるから、地震や津波による直接的「被災」を経験していないが、

今回は、地震による東北地方で犠牲になられた方の数が余りにも多く、

あの、すさまじい瓦礫の山をみると、甘いと言われるかも知れないが、

途方に暮れる。


その上に福島第一原発の問題は一向に進展していない。

政府は、原発は「とりあえず、落ちついた」かのごときコメントを発するが、

ビデオ・ニュース・ドットコム、ニュース・コメンタリー、

今週の福島原発:基本情報の公開なき楽観論には注意が必要

で小出裕章京都大学原子炉研究所助教のコメントを聞くと、

数週間前と全く同じことで、圧力容器に残っている核燃料は既に一部、崩れているが、

残っている部分が崩壊し、圧力容器の下に溜まっている水の中に落下したら、

水蒸気爆発が起きて、圧力容器も格納容器も破壊され、今よりも遙かに大量の放射線が

爆発的に噴出されるであろう、

という話を聞くと、皮肉ではないが、今、日本で地震前と同じ精神状態に戻った人、

あるいは、地震の前も後も大して気持ちに変化が無い、という人がいるとしたら、

私からすれば殆どそれは神秘的である。


地震のことを考えると憂鬱になるが、だからと言って働かない訳にはいかない。

仕事中は、他のことに集中するから、その間はやや、楽である。


だが、時々メディアで見かける
「被災地ではない場所の日本人が普段通りに過ごすことが、被災者支援になる」

というたぐいの言葉には非常に抵抗を覚える。純経済的観点からは

正しいが、そういう問題ではなくて、「被災地のことを考えない言い訳」に見える。

確かに日本全体が慨嘆し、何も生産しなくなったら、どうしようもない。

しかし、倫理的には、辛くても、被災者の方々のことを忘れてはならないとおもう。


そのようなことを考えていると、

普段の心のニュートラルな位置を何処にセッティングしたら良いのか分からなくなる。

それで、ずっと苦しんでいる。

これが、いつまで続くのであろうか。

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2011.04.24

東電社長、郡山市の避難所に 住民「謝罪ではすまない」←6年前、4月25日、福知山線脱線事故があった。

◆記事:東電社長、郡山市の避難所に 住民「謝罪ではすまない」(河北新報 4月23日(土)13時25分配信)

東京電力の清水正孝社長が22日、

福島第1原発事故で地元を離れた被災住民が暮らす福島県郡山市などの避難所を訪れた。

東電トップが避難者に直接謝罪するのは初めて。「申し訳ないではすまないんだ」。

住民からは怒声や生活不安への訴えが相次いだ。

清水社長らは県庁で佐藤雄平知事に謝罪後、富岡町と川内村の約1500人が避難する郡山市のビッグパレットふくしまを訪問した。

頭を下げた清水社長に遠藤勝也富岡町長は

「初動でもっと迅速に対応できなかったのか、割り切れない。生活設計が立たず、補償に最大の尽力をお願いしたい」と求めた。

遠藤雄幸川内村長も「長期化すれば地域が崩壊する。農業や畜産の補償について具体的な方向を示してほしい」と訴えた。

清水社長は約1時間半にわたり、膝をつきながら「申し訳ございません」と避難所内を回った。

避難者からは「仕事を失った。どうしてくれる」「ちゃんと補償して」と迫る声が上がった。

「原発が落ち着くまでどれくらいかかるのか」と質問する住民も多くいた。

「おまえら殺人犯だ」と声を荒らげたのは富岡町の無職横田一也さん(63)。

母親が避難後に体調を崩し、施設で亡くなったという。

富岡町のトレーニングジム経営鈴木征男さん(59)は「私も高血圧で病院に入りたい」と、

一時体調不良で入院した清水社長に痛烈な皮肉を浴びせた。

小さな子ども2人がいる富岡町本岡の介護福祉士清瀬〓弥さん(29)は「子どもが『帰りたい』と泣きやまない。

謝られただけでは終わらない。今後のことをしっかり考えてほしい」と話した。


◆コメント:被災住民ならば、何を言ってもいいのか。

2005年4月25日にJR西日本福知山線が塚口駅 - 尼崎駅間で脱線し、107名が死亡する大事故が起きた。

事故直後のことを良く覚えている。

その当時は「福知山線の電車が脱線・転覆し、その結果、107名が死亡した」ことしか分かっていなかった。

つまり、事実は確認できたが、事故原因の究明にはその後何年もかかった。

事故直後、日本の慣例として「とりあえず」JR西日本が記者会見を開いたが、

マスコミの態度があまりにも「吊し上げ」そのもので、異常な興奮状態にあった。

特に読売新聞大阪社会部の竹村文之記者が

あんたらもうええわ。社長呼んできて!

と横柄に発言する様子がテレビに映り、ネット上でも大騒ぎとなり、読売大阪には抗議が殺到した。

5月13日には読売大阪社会部長が、同記者とJRに謝罪に出向く、という前代未聞の結果となった。


一般人のJR西日本社員への嫌がらせもすさまじく。全然関係のない路線の女性運転士がホームで客に

蹴られて、線路に転落し、ショックのあまり運転が不可能となり、当分事務職に配置転換となったり。

とにかくひどかった。私は、
2005年05月04日(水)「被害者の知人」だといって、JR職員をこづき回している男がいた。いい加減にしなさい。ココログ

を書いた。


福知山線脱線事故と東日本大震災及び福島原発事故では、発生した事象自体が全く異なるが、

共通するのは、「犠牲者」「被災者」の態度である。


今回の事故で、確かに国は安全だ、と言い続けた福島原発は安全では無かったが、

地震が起きるまで、本気でその危険性を訴えていたのは、一部の専門家だけである。

例えば小出裕章京都大学原子炉研究所助教は、2008年10月26日に、
巨大地震が原発を襲うとき

との講演をおこなっているが、

このレジュメを3月11日以前に真剣に読んでいた一般人は、私を含め、殆どいなかったはずだ。

原発周辺住民とて同じであろう。


東電に問題が無かったとは言えないし、国の原子力を中心としたエネルギー政策は、

長い自民党政権の利権政治がもたらしたものである。それに対して殆どの国民は特に興味を持たなかった。

「シーベルト」なんていう単位を意識するようになったのは、地震の後だろう。

放射性物質観測ポストの数値は以前から公表されていたが、誰もみていなかった。

東電にも日本国政府にも、原子炉を製造した東芝や日立等々全てに責任があるが、

今回の事故があり、初めて原発の怖さが分かった、というのが殆どの日本人である。


清水社長が謝罪に行くのは当然だし、もっと早く現地に行くべきだったという意見には同感だが、

だからと言って、何を言ってもいいのだろうか。


どうもJR西日本の時と同様、日本人は(人間は)相手が決して口答え出来ず謝るしか無い、

ということが分かっているとき、あまりにも居丈高になる。

言いたいことはあるだろうが、「言っても仕方が無いことを言っても仕方が無い」。
申し訳ないではすまないんだ。

ではどうしろというのか。首を吊れというのか。
初動でもっと迅速に対応できなかったのか

人類史上前代未聞の事故に迅速に対応するにも限度があろう。
仕事を失った。どうしてくれる

原発がなくても、津波で家族も財産も仕事も全て失って途方に暮れている人は数え切れない。
「おまえら殺人犯だ」と声を荒らげたのは富岡町の無職横田一也さん(63)。母親が避難後に体調を崩し、施設で亡くなったという。

これは明らかに言い過ぎだ。津波の被災地でも災害関連死は起きている。そのことは、書いた。
2011年04月02日(土) NHK「ニュースウオッチ9」で報じていた「災害関連死」。←特に高齢の被災者は「頑張っ」てはいけない。ココログ

原発事故は、史上初めての出来事でマスコミで大きく取りあげられている。福知山線とその点では共通している。

しかしながら、平時においても、突然不幸に襲われる可能性は誰にでもある。

大事件・大災害の被害者が、「普通の事故・災難」の被害者・被災者よりも、

世間に対して、より大きな「同情請求権」を持つ、といえるのか。

私は津波で親や子供や、家や財産や仕事、全てを失って、なおかつ気丈に振る舞っている人々には

心底同情していたが、清水社長を吊し上げて、鬱憤晴らしをしている人々には、

あまり同情できない。

少なくとも、電源三法交付金の支給を受けていた世帯。

今まで受け取った累計金額を教えて頂けないだろうか?

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2011.04.22

【差替】「地元紙取って情報面を支援 沖縄・宮古島市図書館」←(お名前は書きませんが)個人で実行している方がおられます。

◆記事:地元紙取って情報面を支援 沖縄・宮古島市図書館(河北新報 4月21日(木)14時13分配信)

東日本大震災で被災した福島県や宮城県などの14世帯が避難する沖縄県宮古島市で、

図書館が被災地の地元紙を取り寄せ、被災者に喜ばれている。

仲介した東北大大学院医学系研究科特任准教授の長神風二さん(36)は

「地元を遠く離れて避難している被災者を情報面で支援したい」と説明。

今後も、県外避難者がいる各地の図書館に被災地の新聞を置いてもらえるよう働き掛けるという。

宮古島市は市営住宅に被災者を無償で受け入れ、現在は福島県の10世帯、茨城県の2世帯、宮城、岩手両県の各1世帯、

計41人が避難している。同市平良図書館で読まれているのは、河北新報と福島民報で、それぞれ9月末まで購読する。

宮城県山元町から家族とともに避難している主婦(35)は「地元で避難生活を送る知人に連絡が取りにくく、

被災地の様子があまり分からずにいた。図書館で地元の情報を得て、今後の生活設計の参考にしたい」と話す。

長神さんは科学と市民をつなぐ「科学コミュニケーション」が専門で、図書館関係者に幅広い人脈を持つ。

宮古島市で図書館ボランティアをしている知人の池城かおりさん(31)から避難生活を送る被災者がいることを聞き、購読を勧めた。

東日本大震災による県外への避難者は岩手、宮城、福島3県で3万人を超える。

長神さんは、避難している人が多い新潟県の関係者とも地元紙購読の調整を進めており、

「古里の情報、現地感覚の情報を継続的に避難者に届けることで、生活に密着したサポートをしたい」と話している。(菊池春子)


◆コメント:これは、大変良いアイディアですね。(時間が無いので後ほど差し替えます)。

(寝過ごしてしまいまして、時間がないので、後ほどこの「コメント」は差し替えます)。

これは、非常に良い話ですね。なかなか思いつかないですね。

それにしても、宮古島にまで福島、茨城、宮城、岩手の被災者が避難しているとは・・・。

確かに全都道府県で受け入れている、とニュースで読みましたけど。

こういう方にとっては、地元紙が読めるというのは非常に大きいと思います。

ネットでも読めますが、限りがありますし、やはり紙の新聞の一覧性にかないません。


ところで、東北大大学院医学系研究科特任准教授の長神風二さんと、

宮古島市で図書館ボランティアをしている池城かおりさんの思いつきと英断は立派なのですが、

弊日記の読者の方で、福島出身では無いのに、「福島民友」を購読している方がいらっしゃいます。

地方紙を郵送してもらうと郵送料を含めて購読料は4,000円を超えますが、その方は暫く続ける、と。

義援金や、物資を送るのことは、それはそれで立派ですが、こういう支援の方法があるんだなと、

改めて思った次第です。


◆【訂正】福島民報でした。

福島の地方紙には福島民報(郵送購読料 4,250円)と、福島民友(月額 2,905円 税込)があります。

福島民友は送料に関する記載がないので、総額が不明です。前段で、

弊日記の読者の方が購読なさったのは、福島民報(郵送購読料 4,250円)でした。

お詫びして、訂正します。


◆ウェブでも地方紙のサイトは読めますが、全ての記事が読めるわけではありません。

全国紙、地方紙の「社説・コラムリンク」は、利用することがあります。

特に、大きなニュースがあったときには、地方紙の社説も地方の話題ではなくて、国政について論じます。

そして、しばしば、大きな由緒ある地方紙の社説の方が、全国紙よりも言うべきことをはっきり主張します。

私がそれを痛感したのは、小泉政権がアメリカのイラク政権を支持し、自衛隊を派遣したときです。

アメリカは「イラクが大量破壊兵器を保有している確たる証拠を持っている。これがテロリストの手に渡れば、

アメリカは再び911テロのような攻撃を受けるかも知れない」と言って(仮にそれが本当だったとしても

国際法違反ですが)、イラク戦争を始めたのですが、いつまで経ってもイラクで大量破壊兵器は見つからず、

ラムズフェルド国防長官は「実は、戦争を開始した時点で、アメリカはイラクの大量破壊兵器に関する確証を得ていなかった」と

公式に発言したのに、小泉(当時)首相は、「それでも、アメリカのイラク攻撃は正しい」の一点張りでした。

話になりません。しかし、全国紙は首相の致命的判断ミス(私のごとき素人ですらわかるほどの)を厳しく糾弾しません。

はっきりと、「米国の対イラク政策への支持を、見直す(再検討する)べきだ。」と書いたのは、主に地方紙はでした。

自分の生まれたところとは別であっても、今、東北の地方紙を購読することは、新聞社の財務内容に多少なりとも貢献するはずです。

地方に住む人々にとって欲しい情報を詳細に、ゆっくりと確認出来るのは、地元の新聞、それも紙の新聞です。

情報網はインフラの一部と考えるべきです。東北各県の新聞社は、多分購読者の多くが被災して、

売上げが落ちている可能性が高い。たとえそうでは無くても、地元紙の経営は被災者のためにも

不安定になってはいけません。

他の都道府県の人々が、東日本大震災で被災した場所の地元紙を購読することには、

そういう意味での「被災地支援」です。

旅行に行くとホテルや旅館の部屋には全国紙と地方紙が、或いは地方紙だけが

朝、ドアの下の隙間から部屋に配られていることが多いですが、私はいつもこれを

東京にもって帰ります。保存しておくと、あの年、あの日、あの土地に旅行したときには、

どのようなことが話題になっていたか、が思い出され、興味深いものです。


地元の細かい話は、記者が足を運んで取材しなければ、書けません。

全国紙の記者が、各官庁の記者クラブで普段は遊んでいて、「報道発表」のときだけ、

配られたレジュメを持って記者会見に出席し、その内容のウラをとることもなく、

そのまま、紙面に掲載します。

その結果、記事は「大本営発表」をそのまま伝えるだけ、になります。

これは本来のジャーナリズムではありません。


多くの場合、地方紙が新聞の本来の姿を保っている、といっても過言ではない。

各地方紙の、地元に関する記事は、東京にの住人にとってはすぐに役に立つものでは

ありませんが、「本来、新聞のあるべき姿」を知る上で、参考になります。

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2011.04.21

「玄葉氏、福島県民への差別是正を 閣僚に協力要請」←「理科系総理」がテレビで国民に説明すればいい。

◆記事:玄葉氏、福島県民への差別是正を 閣僚に協力要請(共同通信)(2011/04/19 11:52)

玄葉光一郎国家戦略担当相(衆院福島3区)は19日午前の閣僚懇談会で、

福島第1原発事故後、旅館やホテルが福島県+民の宿泊予約を拒否するなどの不適切な事例が起きているとして

「各閣僚は業界への指導など、できることを精いっぱい行ってほしい」と述べ、差別的な取り扱いの是正に協力を求めた。

この後の記者会見で玄葉氏は、他県に転出した子供が「放射能がついている」といじめられたケースを紹介し

「人への『風評被害』が起きている」と指摘。「福島県民は冷静さを保って行動しているが、一部の心ない方の対応は本当に残念だ」

と強調した。

枝野幸男官房長官は会見で、福島県+民に対する差別的な対応について「明らかに過剰反応だ」と批判。

「県民は避難や風評被害で苦労している。温かく受け止めてほしい」と呼び掛けた。


◆コメント:「差別」は「無知」によるものですから、説明しなければだめですよ。

この記事を読んで、如何にもアホだなあ、と思うのである。

いくら国家戦略担当相が、閣僚に「各閣僚は業界への指導など、できることを精いっぱい行ってほしい」

と言っても、閣僚が「放射能」について知らないのだから、「業界への指導」など出来るわけが無い。


人類史上、長い間ハンセン病患者が、忌み嫌われて「療養所」に「隔離」されたのは、

一般人は、この病気に関する知識を持たず、持とうともしなかったから、である。


ハンセン病はライ菌による感染症だが、その感染力は極めて低く、乳幼児期に患者と長期間

接触するなど、極めて特殊な状況で無い限り、感染しない。

たとえ発症しても、戦後まもなく特効薬が開発され、簡単に治る病気である。

断じて「遺伝病」ではない。


たったこれだけの情報を、国家が広めようとせず、国民が知ろうとしないから

ハンセン病患者は長い間、ひどい扱いを受け続けたのである。


「福島県民→放射能→危険」という漠然とした図式だけが頭の中に描かれている。

放射線を出す「能力」が「放射能」で、さらに放射線を発する物質が「放射性物質」だ、

という違いとか、福島県で非常に多量の放射性物質が検出されている場所は限られていること、

さらに、衣服に放射性物質が付着していたとしても、実はその量は微々たるもので、

健康に害があると言われる年間被曝量100ミリシーベルト(1ミリシーベルト=1,000マイクロシーベルト)

には、遠く及ばないこと。

そして、参考までに、1960年代の東京に於ける放射性物質は地震の前の平均値の1万倍もあった事実

(米ソ中仏が大気圏核実験を行っていたため)や、福島原発事故の後、東京で検出される

放射性物質がそれ以前の30倍になったからと言って、各国大使館が大阪へ避難したが、

実はそれでも、ニューヨーク、ロンドンを僅かに上回った程度であるとか、

様々な側面から、国民に分かり易く説明しないから、怖がる人は無闇に怖がる。

ただ、「健康に影響が無い程度」だとか、「差別的な扱いがあったと聞き残念だ」

と枝野官房長官が繰り返すのみでは、「事実を知ろうとしない」人々の耳には届かない。


東京工業大学理学部応用物理学科(現・物理学科)を卒業した菅直人内閣総理大臣が、

アメリカ大統領のように国民に向けて「テレビ演説」を行い、かくかくしかじかであるから

福島県から来た車であろうが人間であろうが、これをあたかも危険なものと見なすことは

無意味である、と説明したらどうだろうか。ぶら下がり会見などではダメだ。

何月何日何時、菅直人内閣総理大臣から国民に向けて、福島県民に対する不当な対応について

メッセージがある、と言えば、皆、聞くだろう。

とにかく全てにおいて説明が足りないから政府はなにをやっているのだ、

と酷評され、福島県民は理不尽な差別や偏見に遭うのだ。

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2011.04.20

「高濃度汚染水“移送は順調”(東電)」←どうしていままでアレバに任せなかったのだ?

◆記事:高濃度汚染水“移送は順調”(NHK 4月19日 21:45)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、2号機のタービン建屋や

トレンチと呼ばれるトンネルにたまっている高濃度の汚染水について、東京電力は19日、「集中廃棄物処理施設」への移送を始めました。

移送は順調に進んでいるということですが、午後6時の時点では、トレンチの水位は移送前とほとんど変わっていないということです。

福島第一原発では、建物の中や敷地内で放射性物質に汚染された水が大量に見つかっていて、

東京電力の推計で合わせて6万7500トンあるとされ、復旧作業の妨げとなっています。

このうち、特に2号機のタービン建屋の地下やトレンチにたまっている2万5000トンの高濃度の汚染水は、

原子炉への水の注入に伴って今後も増加が予想されるほか、

海への流出のおそれもあり、緊急に移す必要が出ています。

このため東京電力は、これらの汚染水のうちおよそ1万トンを、

4号機の近くにある「集中廃棄物処理施設」に移して保管する計画で、

汚染水の移送や保管にあたって水漏れが起きないよう安全対策を進めていました。

その結果、汚染水を送る手順や安全確保の対策について、

経済産業省の原子力安全・保安院から問題ないという判断が出され、

東京電力は、19日午前10時8分、汚染水の移送を始めました。

移送は、2号機のトレンチから「集中廃棄物処理施設」まで

およそ800メートルをホースで結んで行われ、開始からおよそ20分後に、

汚染水が施設まで来たことが確認されたということです。

東京電力によりますと、汚染水の外部への漏れはなく、移送は順調に進んでいて、

午後6時の時点でおよそ96トンを移した計算になるということですが、

トレンチの水位は移送前と比べほとんど変わっていないということです。


◆コメント:何のためにアレバを雇ったんだ。

記事に載っている話は難しい話ではなく、要するに原発が正常に稼働している場合は、

放射能が外に漏れないように、閉じたシステムの中で水を循環させて、原子炉を冷却し、

核燃料が過熱して溶け出さないようにしているのですが、

地震直後から、それが壊れて(壊れるまでのいきさつは省略します)、今や、ウランの核燃料棒が

剥き出しになっている訳です。それだけでも放射能を大気に撒き散らすので、大問題なのですが、

兎にも角にも、核燃料を冷却するシステムが壊れてしまったけれど、これを冷やし続けないと、

さらに高温になり、溶けて崩れて、落下して、圧力容器という一番内側の容器や、その外側にある

格納容器の床に溜まっている水に落ちると水蒸気爆発という現象が起きる。

そうしたら、今よりも遙かに強烈な放射能が広範囲に拡散するから、とにかく水をかけて

冷やし続ける事がなにより重要だ、というのが、

小出裕章京都大学原子炉研究所助教の説明の要旨だったと思います。

しかし、水をかけたら、ウランに一度触れた水は放射能で汚染され、床に溜まる訳です。

それをくみ出さないと次の作業に取りかかれないから、とりあえず、この水を別の

「水槽」に移すというのが、記事で書いているところの「移送」なのですが、

問題があります。この水をその先どうするのか、ということです。

水は核燃料に注ぎ続けるから、汚染された水はまたすぐに溜まりますから、今のやり方では

「集中廃棄物処理施設」はすぐに満タンになりますが、永遠に水槽を作り続けるわけにもいかないし、

先日のように、海に捨てたら、それは世界が怒りますよね。繋がってるのですから。



3月31日にフランスの民間会社で、こういう汚染された水などの処理技術を持ったアレバという

会社のCEO(経営最高責任者)が来日しているし、技術者、装置も日本に到着しているのです。

日本人は、こんな事故初めてで、アタフタしているうちに20日も経ってしまいましたが、

19日(火)、アレバのCEOは記者会見で、こんなことを云っています。

◆記事:仏アレバCEO「汚染水処理施設、5月末にも稼働」 (日経電子版)(2011/4/19 22:54)

フランスの原子力大手アレバのアンヌ・ロベルジョン最高経営責任者(CEO)は19日都内で記者会見し、

東京電力福島第1原子力発電所の高濃度汚染水を処理できるシステムを5月末にも稼働させる考えを明らかにした。

同原発の敷地内に設置して毎時50トンの処理能力を持たせる。

放射性物質の濃度を1000~1万分の1に下げ、冷却水として再利用できるようにする。


東電はシステム稼働は6月になるとの見通しを示していた。ロベルジョンCEOは

「非常事態なので、より早めたい」と表明。「5月末に稼働できれば(着手から)最速のケースになる」

と早期稼働に意欲を見せた。

こういう技術を持った専門家がいるのに、20日間も東電と経済産業省は何をしていたのか

と思いませんか?今や、地球的規模の惨事ですよ。ずっと核燃料は放射能を撒き散らしている

のですから。初めからもっとアレバに任せるなり、アレバの指導を受けていれば、それだけ、

速く、放射性物質の濃度を低くして、今よりは安全な状態に出来たはずです。


呆れたことに東電は、汚染水処理システムを使うのを6月からにするつもりだったようです。

全然、この人達は、自分達が何をしたか、分かっていないのではないか、と疑います。

ロベルジョン最高経営責任者の言うとおり、「非常事態」で、

一刻を争うのですから、東電や国(原子力安全・保安院)のメンツに拘るべきでは無い。

地震だけで、原発さえなければ、とっくに復興に注力できたのに、原発の所為で、

日本中の人々が、何だか魚の小骨が喉に刺さったままのような、落ち着かない状態です。

なりふり構わず、アレバに関与して貰うべきだと思います。

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2011.04.19

こういう嫌がらせをする人がいるのです。という例。

◆文章を公開すると、大なり小なりこういうことは起こりうるのですね。

今日、アクセス解析を見ていたら、余り見慣れないリンク元があったので、

辿ってみたら、3年前ですが、ひどいものでした。

【エンピツ】JIRO独善的日記」【mixi】

見て頂くと分かりますが、こんなことが。

私のmixiのプロフィールページをそのまま「晒し」ているのです。
【エンピツ】JIRO独善的日記」【mixi】

1 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/06/19(木) 23:43:04 ID:A8FHsZmq0

47の友達のいないおっさん

エキサイト、エンピツ、英語版、mixi(1日5回更新)だけが生きがい。

2 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/06/19(木) 23:47:25 ID:A8FHsZmq0

【mixi】 ID 1892654

長谷川 平蔵

性別男性

現住所東京都杉並区

年齢47歳

誕生日08月10日

出身地東京都

趣味音楽鑑賞

職業役員・管理職

自己紹介1960年生まれ会社員。妻子あり。一人息子は高校2年になりました。

子どもの頃からオーケストラが好きです。

トランペット奏者になるのが夢でしたが、才能が無かったし、努力も足りませんでした。

3 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2008/06/19(木) 23:47:57 ID:A8FHsZmq0

時事問題について書くつもりではなかったけど、ENPITU(ブログなんてしゃれたものが出来る前から存在するWeb日記)とココログに同じ文章を載せています。

エンピツは2002年4月から、ココログは2004年11月からです。エンピツに初めて文章を載せてから、今までに1,900本以上の記事を書いています(間もなく2000本になります)。

エンピツは、http://www.enpitu.ne.jp/usr8/89954/diary.html

ブログ(ココログ)は http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/  です。

ブログを開設したのは、「使ってみたかった」という単純な好奇心と、なるべく多くの人に自分の主張を伝えるためには、人目に付く機会を増やすことが大切だと考えたからです。

時事問題を主に扱うのですが、クラシックについてもかなりの頻度で書いています。

mixiに招待していただいたのは、エンピツ時代からの知り合いがこちらで日記をつけておられ、それを読むためでした。

当初マイミクは4人でしたが、最近、声をかけていただいたり、色々な御縁で9人となりました。

mixi日記も書いていますが、当初これは、ウェブ日記やブログで書くことが出来ない個人的な愚痴などを載せるためでした。

従って、「友人の友人まで公開」でしたが、最近、こちらでもニュースを題材に書くことが増え、「全体に公開」にしています。

しかしながら、メインは今でもあくまでもウェブ日記とココログです。mixi日記で覚書のように書いたものを下地に、ブログを書くこともあります。コメントはお気軽にどうぞ。

しかし、あまりにも無礼、又は、物分かりが悪くて議論しても仕方がない、と判断した場合、その他兎に角「この野郎!」(女性を含む)と思った場合は、アクセス拒否に登録させていただきます。

一応、足跡帳もあります。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=90362270&owner_id=1892654

好きな音楽:クラシック

好きな休日の過ごし方:何もしない

好きな言葉:継続は力なり。

4 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/06/19(木) 23:48:49 ID:A8FHsZmq0

しかしながら、メインは今でもあくまでもウェブ日記とココログです。

mixi日記で覚書のように書いたものを下地に、ブログを書くこともあります。

コメントはお気軽にどうぞ。

しかし、あまりにも無礼、又は、物分かりが悪くて議論しても仕方がない、と判断した場合、その他兎に角「この野郎!」(女性を含む)と思った場合は、

アクセス拒否に登録させていただきます。

5 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/06/19(木) 23:59:07 ID:A8FHsZmq0

【JIROの性格が垣間見れる場面】

コメしてきた相手に「口のききかた気をつけなさいよ」とアクセスブロック。

コメ消した相手をアクセスブロックした後、その人のIDを晒す。

(mixiより)

JIRO 2008年05月07日 19:41

こういう、プロフィールを殆ど匿す人って、どういう手合いなのでしょう?もしかして、番組を製作したテレビ局の人?

私は足跡を辿るのが結構好きなのですが、こういう人、結構いますよね。年代も性別も職業も、現住所も出身地も書かない人。どうせ仮名の付き合いなんだから、少しぐらいバラしてくれてもいいじゃん。


JIRO 2008年05月07日 19:48

あ、××さん(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=××××××××)自分でコメントを削除したみたい・・・。

こういう本人がもう何もできなくなったところでページ晒してなんになるというのか。
6 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/06/20(金) 00:02:25 ID:kdNljBPJ0

ネットでコミュニケーションのある方々のことではなく、現実世界で私には本当に友人が一人もいないのです。

独りでいるのが好きらしいのです。

だから来客があるとすごく疲れる。2週間続いた。

今度の休みは絶対誰にも会わんぞ。

7 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/06/20(金) 00:04:44 ID:A8FHsZmq0

8年前の夏、三鷹の住宅街の中にある、真っ暗な夜の公園へ行き、木の枝にネクタイを結んで自殺を図った。

本気だった。

苦しくも何ともなく、意識を失ったが、体重でネクタイが切れたようで、脳に損傷が及ぶ前に地面に落ちた。

やはり、あの時に死んでいれば良かった。

分かった分かった。日本政府。また、あれをやれば良いんだろう?

この国はおれにそうしろといっているんだろう。キチガイなんかとっとと死ね、という国家の意思表示だな?分かった。

(ちなみにJIROは162cmの肥満体)


多分、mixi日記でアクセス拒否した人の逆恨みでしょうが、

こういうのは、何年も書いていると珍しいことでは無くて、

特に2005年9月11日、所謂「郵政民営化選挙」の後、私は、
2005年09月12日(月) 自民党歴史的勝利←国民の歴史的かつ致命的判断ミスですな。ココログ

という文章をかいたのですが、その後の嫌がらせコメント、メールはすごかったのです。


小泉は当初、「自民党をぶっ壊す」と言いましたが、結局彼が壊したのは日本そのもので、

強者の立場、論理からの政治を推し進め、「社会的弱者は、滅んで下さい、消えて下さい」と

言わんばかりの「格差社会」が構築されてしまいました。その頃から漸く、小泉に批判的な

意見が主流となりましたが、私に散々嫌がらせをした人達で、その後非を認めた人はただの1人もいません。

狡いですね。

この世は特定の「誰か」のためのカスタム・メイドではありませんから、

世の中には、自分にとって「いけ好かない」人が存在するのが当たり前で、

我々も、誰かからはいけ好かないと思われている、と考えてほぼ、間違いが無い。

しかし、それは、我慢するしか無いのであって、単に「気に障るから」といって、

上に転載したような、他人を傷付けることだけを目的とした行為を

行うべきではありません。

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2011.04.17

福島原発事故は、東電と国だけの責任でしょうか?

◆福島原発事故を見てから、「原発は危険だ」って、バカでも言えますよね?

国民は皆、今回の福島原発の事故を見た「あとで」、原発批判をしていますが、

はっきり言って、やや滑稽です。

「原発の怖さを知って下さい!」

などの文字をネットでしばしば見かけますが、福島原発の事故の深刻さを見れば、

今更言われなくても、原発の怖さなど、バカでも分かります。


皆、今回のことは、東電と国「だけ」が悪いのだ、と思っていますが、

果たしてそうでしょうか?


はっきり言ってそれまで、原子力発電所の安全性など、本気で考えていた人は、

環境保護団体とか、そういうヒマな人達を除いては殆どいなかった筈です。

2009年、有権者は民主党に政権を任せましたが、

2009年の民主党の政権政策マニフェストには、
46.エネルギーの安定供給体制を確立する
【政策目的】

○国民生活の安定、経済の安定成長のため、エネルギー安定供給体制を確立する。

【具体策】

○エネルギーの安定確保、新エネルギーの開発・普及、省エネルギー推進等に一元的に取り組む。

○レアメタル(希少金属)などの安定確保に向けた体制を確立し、再利用システムの構築や資源国との外交を進める。

○安全を第一として、国民の理解と信頼を得ながら、原子力利用について着実に取り組む。


とはっきり書かれています。

原発を廃止するとは言っていませんが、国民はそれに対して、賛成も反対もしなかった。

そんなことは、全く考えていなかった証拠です。

つまり、主権者たる国民が、「原子力を引き続き使う」と明言していた民主党に政権を託したのです。


◆結論:有権者にも国のエネルギー政策、原発事故について、責任がある。

原子力を否定していなかった、民主党を、2009年の選挙で勝たせたのも、

福島原発の建設が始まった1968年当時、与党自民党をいつも勝たせたのは、他ならぬ有権者です。

ということは、エネルギー問題に関心を持っていなかった有権者にも究極的な責任があります。

それを無視して、東電と国「だけ」に、福島原発事故の責めを負わせるのは、狡いと思います。


それでは、お前はどうなんだ?と言われそうですが、

私はクリーン・エネルギーの利用を推進するべきだ、と以前から書いています。

最初の書いたのが2008年。

2008.07.09「<洞爺湖サミット>「長期目標共有」で合意 G8と新興国」←50年までにCO2半減、と言えなかった理由。

その次が2009年です。
「MOX燃料凍結を 420の市民団体が経産相に申し入れ」←何が問題なのか、説明します。

今の世論は、変なたとえかもしれませんが、「後出しじゃんけん」。結果論です。

それが狡いというのです。

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2011.04.16

【御愛読御礼】「JIROの独断的日記」おかげさまで九年です。【音楽】「アダージョ・カラヤン」、他

◆毎年同じことを書いて恐縮です。

「JIROの独断的日記」は、2002年4月15日に、ウェブ日記エンピツでアカウントを開いたのが始まりです。

当時はFaceboookやTwitterやmixiは勿論まだ、世の中に存在せず、ブログという言葉すら、

日本では一般的ではありませんでした。翌年、2003年頃から急速に「ブログ」が流行したのですが、

私は、「流行り物」にいきなり飛びつくのが、何となく癪なので暫く静観しておりました。

ところが、ブログはますます勢いを増して来ました。

また、私がエンピツを利用し始めた前年(2001年)が小泉政権の始まりで、

2003年3月にイラク戦争が始まり、2004年には自民党がイラク復興支援特別措置法を

強行採決し、イラクへ自衛隊が派遣されることが決まりました。

詳しくは何度書いたか分からないほどですので省略しますが、これは違憲なのです。

世の中に訴えたくてもひと目に触れなくては意味がありません。

遅まきながら、2004年にJIROの独断的日記ココログ版を開きました。

実は「JIROの独断的日記エキサイト版」も、アカウントはあるのですが、

今は予備用としてアカウントを保持しているだけです。

とにかく、私が初めてネット(ウェブ日記エンピツ)に文章(らしきもの)を公開したのが、

9年前の今日なのであります。

読者の皆様、いつも貴重なお時間を駄文の為に割いて頂き

誠にありがとうございます。


正直に書きますと、何度も止めようと思ったことがあるのですが、

「読んで下さる方がいらっしゃること」がこれほど続いいた原動力となっております。

これも毎年、書くのですが、それまでの人生でプライベートな日記を書いたことが、

無くはないのですが(紙の時代もパソコンを使うようになってからも)、文字通り三日坊主で終わって

おりました。自分でも9年間続いていることが奇跡のように思います。

長く続ければ良いと言うものではなく、子供の頃から学生時代に

もっと勉強しておけば良かったと後悔しつつ、駄文を晒しております。


◆随分前にご紹介した「アダージョ・カラヤン」から。

地震以来、「自粛」ではないのですが、どうも音楽を聴く気分になりませんでした。

久しぶりに、敢えて「泰西名曲」ばかりの「アダージョ・カラヤン・プレミアム」を聴きました。

やはり、音楽は美しく、カラヤンは名マエストロだと思いました。

私の日記・ブログは「クラシック音楽マニア」のブログではございません。

むしろ、「これでもか!」というほど繰り返し、ポピュラー名曲、泰西名曲を好んで載せます。

また、私は音楽の専門教育を受けた者ではないし、自分で音楽理論を勉強するような勤勉な人間では

ありません。ただ、多くの方が入口のところで、「食わず嫌い」でクラシックを敬遠しておられるのは

如何にももったいない。出来るだけ聴き易い曲を選んで載せているつもりです。

(たまにマニアックになりますが・・・)。


3月11日の地震で被災された方々に、弊日記・ブログをお読みのかたがいらっしゃるかどうか

わかりませんが、もし、CDなどがなくなったり、壊れたりしてしまったけど

あの曲が聴きたい、というものがあればおっしゃって下さい(あんまり長いのはダメですけど)。


それでは早速。あまりにもお馴染み、「アルビノーニのアダージョ」。


アルビノーニの「アダージョ」






ものすごくテンポを落とすのですよね。こういうのは却って演奏が難しいと思います。


パッペルベル:3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ。







どんな「ポピュラー名曲」でも、絶対に手を抜くなど、考えたことがないのでしょう。カラヤンは。


「G線上のアリア」






これは今回世界各地で、東日本大震災の為のチャリティー・コンサートで冒頭に演奏され、

演奏後(追悼のため)拍手はしないで下さい、とお客さんに断って振った指揮者が多いです。


◆平均律、モーツァルトクラリネット協奏曲、ブラームス交響曲第3番

以下は、カラヤン以外です。


まずは、バッハですね。リヒテルの平均律。これは議論の余地なく天下の名盤。

リヒテル:バッハ 平均律クラヴィーア曲集の一番目。


バッハ:平均律クラヴィーア曲集、第1巻、第一曲







これは天下の名盤ですね。じっと聴いていると、別の世界、別の空間にいるような気持ちになります。


ちょっと趣向を変えまして、これは積極的に「嫌い」という人は、あまりいないのではないか、と思います。

カッチーニのアヴェマリア(過去何度か、この曲だけの特集を組みました)。本当はカッチーニの作品ではない、

ということだそうですが、これはもう、カッチーニのアヴェマリアで良いのです。

それを言ったら、「アルビノーニのアダージョ」も、見つかったのは曲の断片だけで、

それを元に、アダージョ研究者が今の形に完成させたのですけど、いちいちそう言うことをいうと

白けるので、あれも「アルビノーニのアダージョ」でいいんです。

さて、「カッチーニのアヴェマリア」。オーボエの宮本文昭さんのお嬢さん、

宮本笑里さんが、デビューアルバム、"Smile"で、お父さんと共演してます。


カッチーニ:「アヴェ・マリア」






いいですなあ。何度聴いてもきれいですね。ありとあらゆる楽器の奏者や歌手が

演奏したくなるのが、分かるようなきがします。


次は、モーツァルトの最晩年の傑作、クラリネット協奏曲。

この録音当時は、まだ現役のベルリン・フィル首席クラリネット奏者だった、

カール・ライスター氏を同じベルリンの、ベルリン交響楽団でコンサートマスターを務めていた豊田耕児氏

(群響の人がベルリンまで行って、群響の音楽監督になって下さいと頼み込んだんです)の縁で呼べたのですね。

ライスター氏は日本大好きで、一体何度来ていることやら。群響との協演は数え切れないのではないでしょうか。

カール・ライスター=豊田耕児指揮・群馬交響楽団で、


モーツァルト:クラリネット協奏曲、第二楽章






こういうのを「天上の調べ」というのでしょうね。


オーケストラです。

私が小学生の時から、勝手に師と仰ぐ、「サヴァリッシュ先生」です。

ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮=ロンドン・フィルハーモニー(ジャケットはこれなのですがTOWERは売り切れ。売ってるのはAmazon


ブラームス:交響曲第3番より第三楽章。







美しい旋律ですね。ホルン→オーボエと引き継がれ、もう一度、ヴァイオリンが弾く。

何と切なく、美しいのでしょう。


これで終わりにしようかと思ったのですが、何だかあんまりしんみりしてしまうので、

最後は、決して騒々しくは無いけれど、実に華やかで雅やかな、レハールの「金と銀」です。


普通は軽く演奏されてしまうことが多いですが、どこかで音楽評論家の宇野功芳氏が

絶賛してましたけれども、その通りで、ズシーンと肚に響く厚い響き。

隅々まで丁寧で大変重厚な演奏です。

ケンペという指揮者が振っています


ウィンナ・ワルツ・コンサート から。


レハール:金と銀






いいですね。多分「金と銀」の古今を通じてのもっとも優れた演奏では無いかと思います。

所謂ポピュラー名曲とかなんとか、言われる曲ですけども、一流のオーケストラを一流の指揮者が

振って、本気で演奏すると、これほど素晴らしい曲なのか、と、そう思わせるのが一流なのでしょう。


久しぶりに音楽をお聴かせ出来て嬉しいです。

今後とも弊日記・ブログを御愛読頂ければ幸甚です。

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2011.04.14

福島原発に関する解説で日本で最も信頼出来るのは小出助教と水野解説委員(五十音順)だ。

◆記事1:チェルノブイリに匹敵せず=福島事故のレベル引き上げ―仏研究所(時事通信 4月13日(水)8時25分配信)

経済産業省原子力安全・保安院が福島第1原発の事故評価をレベル7に引き上げたことについて、

仏放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のグルメロン放射線防護局長は12日、記者団に

「福島の事故は極めて深刻だが、チェルノブイリの事故と現時点で同じではないし、今後もそうだ」と述べ、

同じレベル7のチェルノブイリ原発事故に匹敵するわけではないとの見解を示した。

AFP通信によると、IRSNは福島の事故について、チェルノブイリ事故と比べ、漏れた放射性物質の量が少ない上、

汚染地域も限られていると指摘。

原発周辺の住民避難や農作物の出荷制限も、チェルノブイリ事故より迅速に行われたとしている。


◆記事2:構造や規模に大きな違い=福島とチェルノブイリ―IAEA(時事通信 4月13日(水)6時21分配信)

国際原子力機関(IAEA)のフローリー事務次長は12日、

福島第1原発事故の国際原子力事故評価尺度(INES)の暫定評価が

旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じ最悪の「レベル7」に引き上げられたのを受け、

ウィーンの本部で記者会見し、二つの事故は「構造や規模の面で全く異なる」と指摘した。

同事務次長は「チェルノブイリ原発では原子炉が爆発したが、福島第1原発は原子炉が東日本大震災後に自動停止した」と説明。

また、放出された放射性物質の量も、「福島第1原発の37万テラベクレル(テラは1兆)に対し、

チェルノブイリ原発は520万テラベクレルに達した」と規模の違いを強調した。


◆記事3:福島原発「依然安定せず」=冷却確保がカギ―米NRC委員長(時事通信 4月13日(水)8時43分配信)

米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は12日、上院環境公共事業委員会の公聴会で、

福島第1原発事故の状況に関し、「日々の大きな変化は見られないが、まだ安定した状態ではない」との見解を示した。

同委員長は、原子炉や使用済み核燃料プールの冷却を確保することが最重要だと強調。

11日の地震で外部電源が途絶え、1~3号機原子炉への注水が約50分間中断したことに触れ、

こうした状況でも冷却機能を確保できる状態に持っていくことが必要だと説明した。

また、「原子炉の冷却能力を失えば、燃料棒がさらに劣化し、

これまでよりも大規模な放射性物質の拡散が起きる可能性がある」と警告した。


◆コメント:NHK水野解説委員と、小出裕章京都大学原子炉研究所助教の二人の説明で十分。

十分というと失礼で、このお二方が最も信頼出来る。

記事1と記事2でそれぞれ、仏放射線防護原子力安全研究所と、IAEAが述べたことは、

いずれもNHKの水野解説委員が4月12日(火)の夜に、ニュース番組で指摘したことと

殆ど完全に一致している。水野解説委員の説明は、

NHK報道局科学文化部のブログ、「NHKかぶんブログ」

2011年04月12日 (火)【水野解説・最悪の評価"レベル7"とは?】

で、確認することが出来る。

「レベル7」とはいっても、チェルノブイリと比べた場合、

明らかに深刻さが異なる。

但しそれは「今のところは」という意味である。
冷却が続けられている限りは今後、爆発的なことはおきないと思われます。

と言っている。それは、逆に言えば4基の原子炉の冷却が何らかの理由で中断され、炉心(核燃料)が溶融したら、

チェルノブイリを超える惨事になりかねない、と、水野解説委員が12日夜、話すのを私は確かに聞いた。

それは、記事3、米原子力規制委員会の見解に一致している。


余談だが、仙台に住んでいる作家の伊集院静氏は「週刊現代」のエッセイ、「男達の流儀」で、
私はこれまでの原発事故の報道で適切なことを口にしたのはNHKの解説委員の水野倫之だと思っている。

もう一人の記者の話はあまり聞く機会がなかったので書けない。この二人の顔の相が違う。

責任を背負った時の大人の男の顔はあきらかに違ってくる。

と書いている。


もう一人。今の福島原発では、とにかく露出した核燃料棒に水をかけて冷やし続けしかない、というのが、

小出裕章京都大学原子炉研究所助教である。

ビデオ・ニュース・ドットコムで、小出助教に電話インタビューした内容を、

私は、自分のブログで文字にして記録した。ご参照頂きたい。
2011.04.05 ビデオ・ニュース・ドットコム「今もなお深刻な福島原発の現状」を文字に起こしました。

東電、原子力安全・保安院、その上部機関の経済産業省、ひいては行政府たる内閣が、

最初は、問題をなるべく控え目に発表し、これ以上誤魔化せなくなってから「実は・・・」

とやるから混乱するのである。本当のことを言ったらパニックになるというが、次々に結局は

真実が明らかになっているがパニックは起きない。最初から真実を告げればよいのである。

「真実など知りたくない」という趣旨のコメントを頂いたが、むしろ稀だ。子供じゃあるまいし、

肚を据えろ、と言いたい。

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2011.04.13

被災者に「頑張れ」という残酷さが、まだわかりませんかね。

◆文章をまとめられないので、Twitterに書いたことをそのまま載せます。

何故、まとめられないかというと、今日もあちこちで「頑張ろう」を見て、

無性に腹がたったからです。

Twitterに書き込んだことを、そのまま羅列します。

ただその前に、NHKニュースのサイトで見つけたこの記事を載せます。

◆記事:“生計見通したたず”70%に(NHK 4月11日 19時46分)

東日本大震災から11日で1か月になるのに合わせ、NHKが避難所などで暮らすおよそ600人を対象に、

現在の仕事の状況について尋ねたところ、およそ70%が震災後、

職場を解雇されたり休業を余儀なくされたりして、生計の見通しが立っていないことが分かりました。

NHKは、地震や津波の被害が特に大きかった岩手、宮城、福島の各県で被災した10代から90代までの合わせて602人にアンケートを行いました。

この中で、現在の仕事の状況について年金で暮らしている高齢者を除いてまとめたところ、

「会社から解雇された」が11%。

「休職や自宅待機中」が34%。

自営業では「廃業した」が4%。

「休業している」が23%で、合わせるとおよそ4人に3人が元の仕事に戻れていませんでした。

さらに、今後の生計について尋ねたところ、「見通しが立っている」と答えた人が30%近くにとどまる一方で、

「立っていない」と答えた人がおよそ70%に上るなど、多くの人たちが収入のめどのたたないことが分かりました。

また、アンケートでは「今、一番言いたいこと」を自由に書いてもらいました。

幼いころから漁業で生計を立て、仕事を失った宮城県の70歳の男性は

「避難所を出たあと、どのように食べていけばいいのか分からない」と記しています。

津波で船を失った岩手県宮古市の49歳の男性は「漁をやめて別な仕事に就職できる年でもない。

ここでやっていくなら、もうマイナスからのスタート」とつづっています。

また、夫婦で仕事を失った宮城県石巻市の40代の女性は

「家族が全員無事だった事は本当によかったが、これからどうすればよいのかも分からない。生きててよかったんだろうか」

などと先の見通せないなかで不安を訴える声が数多く寄せられました。

こういう被災者の方々が、一体、どうやって「頑張る」のですか?

以下は、Tweetです。Twitterのツイートですから、脈絡がありません。

ご容赦のほど。


◆12日(火)夜から13日(水)零時過ぎまでの「今日のTweet」。

・“生計見通したたず”70%に (NHK 4月11日 19時46分) http://bit.ly/f21bsx ←こういう記事を読むと、安易に「頑張ろう」と言えない。

テレビでも何処でもやたら「頑張ろう」っていうけどさ。無責任ですよ。NHKの記事を読めば分かるけど。家も家族も財産も仕事も失って、これからどうやって生計を立てて良いか、分からないと避難所の7割が言っているのに、「頑張れ!」って、何をどうやって頑張るんだよ!

・地震だけなら兎も角、原発があるんだからさ。あれが1~3号炉まで燃料棒が溶融し、圧力容器の底に溜まってる水に落下したら水蒸気爆発を起こし、今までとは桁違いの放射能が拡散するだろうと小出裕章京都大学原子炉研究所助教は言っている。

・詳しく知りたかったら、ビデオ・ニュース・ドットコムを見て下さい。

・だから、関西以西の人が東日本大震災のことを書いた文章を読むと、しばしば非常に無責任で、腹が立ちます。 QT @○○○: 昨日・今日と大阪にいたが、まったく揺れを感じなかった。同じ日本かと思う。。。

・西日本の連中、無責任に地震のことを書くなよ。「原発の怖さを知って下さい」って、今頃書かなくても福島原発を見れば、バカでも分かるよ。

・藤原紀香って、阪神・淡路大震災で人生観が変わったとか言っていたのを読んだことあるけど、偽善的だなー。福島県の赤十字に行って、何だかボランティアを志願したというけど、黙ってやれよ。何でテレビカメラ連れて行くの?

ウェザーニュースウェザーリポートって、一般人がケータイから投稿してくるページがあるけど、福島県の人、ホントに参っているよ。歩いていて、前のめりによろめくほど(若い人が)、真下からドスンと突き上げられるのだそうだ。それが昨日から続いているんだから。

・茨城の山の方に住んでいる知り合いに電話したら、大揺れが来る前って、地鳴りがするんだってさ。「ゴーッ」という音が迫ってきて、それからグワッと揺れるのだそうだ。その怖さは察するに余りある。「頑張る」どころでは、ない。

・NHK、水野解説委員の説明は非常に簡潔明瞭、客観的・合理的、過度に悲観的でも楽観的でもない。他のテレビ屋たちに見習って欲しい。

・「今のところ」、チェルノブイリの原子炉が爆発した事故ほど悲惨ではないが、もしも、今後福島原発で、核燃料の冷却が途絶えるようなことがあれば、チェルノブイリ以上の大事故になり得る、と。その通りだ。

・水野解説委員は、原子力安全・保安院が最初レベル5だ、と発表したときも「いや、明らかにレベル6です」と言った、唯一の解説者ですよ。

前述のとおり、TwitterのTweet(つぶやき)だから思いつくままに書いていて、脈絡はないけど、

割と気に入っています。ブログだと一日に一題しか書けませんが、

Twitterの場合は、とにかく言いたいことを片っ端から吐き出せる。

そこがいいのです。


とはいうものの、毎日この調子では、ブログ・アカウントを持っている意味がないので、

明日はもう少し真面目に書きます。今日のところは悪しからず。

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2011.04.12

「『がんばろう日本』東京タワーが太陽光発電でメッセージ」←無責任だ。

◆記事:「がんばろう日本」東京タワーが太陽光発電でメッセージ(オリコン 4月11日(月)19時19分配信)

東日本大震災から1ヶ月経った11日、東京タワー(港区)は大展望台に光のメッセージ

「GANBARO NIPPON」を点灯した。太陽光発電システムを敷地内に設置して蓄電した電力と、

白色LED電球8400個を使用。タワー全体のライトアップは節電のため震災翌日より自粛しており

、闇に溶け込むタワーに浮かび上がる東日本再生と復興を誓うメッセージは、

節電中の東京でひと際明るく輝いた。

なお、東京タワー自体も3月11日の地震で塔の上部にあるアンテナが曲がる被害に遭っている。

「震災で被害に遭われた方々、計画停電や節電の影響で町全体が暗く活気がなくなったと感じている首都圏の人々に、

希望をもって元気になってほしいという願いを込めて」企画され、タワーのイルミネーションを手がけている

照明デザイナーの石井幹子氏がデザイン。きょう11日から16日までの6日間、

日没から午後10時まで、お台場方面の大展望台南東面一面のみに表示される。


◆コメント:頑張りようが無い状況で「がんばろう」と言うな。

このニュースはテレビでも報じられていた。

企画者が善意で行っていることは分かる。悪意がないことは分かる。

しかし、思慮が足りない。


NHKのニュースウォッチ9で被災地の様子をレポートしていた。

今日で311からちょうど一ヶ月だが、今でも母親が行方不明だという、美容院を営んでいた女性の

言葉が胸に刺さった。

あの時に、戻りたい。

と言って、両手で顔を覆って泣いていた。

何故泣くのか。

「あの日に戻り」たくても、もう戻れないことが分かっているからである。

私は東京に住んでいて、地震で自宅が倒壊した訳でも、家族が津波に呑まれた訳でも無いが、

3月11日14時26分よりも前の日常に戻ることは出来ない辛さは非常に良く分かる。


地震だけなら、まだしも「原発」が致命的だった。

現在、全国で検出される放射性物質は漸減しているという。

それは福島原発で、核燃料の冷却が続いているからである。

しかし、4月11日17時25分頃、福島を震源とする震度6弱の地震の後、冷却水を

汲むポンプが、約50分停電した。その後冷却を再開したというが、50分間は冷却出来なかった

核燃料の溶融が進んでいるかもしれぬ。ウランを棒状に固めた燃料ペレットの大きなかたまりが

崩れ落ちて、圧力容器か格納容器の底に溜まっている水に落下したら、水蒸気爆発を起こし、

今よりも遙かに大量の放射能が爆発的に拡散する。

そうなったら、風向きによっては、東京から退避しなければならない。

それは、いつ起きても不思議は無い。

今、共同通信の速報が入った。
【速報】政府、事故評価最悪「7」も(共同通信 速報)(2011/04/12 00:54)

原発事故で国際的事故評価を最悪のレベル7に格上げ検討。最大1万テラベクレルの放射性物質放出。

レベル7はチェルノブイリと同等という意味だ。


こういう状況で生活しなければならない人間に、
がんばろう

という。一体何を、どう「がんばれ」というのか。

「がんばれ」ば、放射能を浴びても身体に影響が出ないのか。


「がんばれ」という一種強迫的(脅迫ではない。強迫。「強く」「迫る」)なメッセージよりも、
焦らずにゆっくりやりましょう。

の方がマシである。

配慮の無い激励は、却って当事者にとって苦痛となる、ということだ。

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2011.04.11

「風評に負けない!福島、茨城などの安全野菜をネット通販」←ネット通販サイトを再掲示します。

◆記事:風評に負けない!福島、茨城などの安全野菜をネット通販(産経新聞 4月10日(日)20時58分配信)

福島第1原発の放射性物質(放射能)漏れ事故で風評被害を受けている農家を支援しようと、

安全な野菜のインターネット販売が始まっている。

農家を応援する気持ちが消費者を後押しするのか、評判は上々だという。

ニラ、乾燥シイタケ、キュウリ-。福島県二本松市にある二本松農園の斉藤登代表(51)は、

3月30日から福島県産で出荷停止や自粛になっていない野菜を集め、自身のサイト

「里山ガーデンファーム WEBショップ」でネット販売している。

1週間で全国から500人以上の注文を受け計約4トンを販売。品切れも出るほど好評だ。

斉藤さんは福島県内の農家から「出荷停止や自粛品目でもないのに売れない」といった風評被害の嘆きを聞いた。

県が農作業の延期を要請しているため、自身もコメの作付けのめどがたっていない。

だが、「手をこまねいていても仕方がない。消費者との仲立ちをしたい」と販売を始めた。

野菜自体より送料が高くつくのを防ぐため、1個口の単位はキュウリ5キロ(約50本)など大きくならざるを得ない。

だが、購入者の反響は「レシピを開発し、キュウリ5キロをすべて家族で食べた」「近所に配って喜ばれた」と温かい。

「野菜を買うことで応援になれば、という気持ちが伝わってくる。本当にありがたい」と斉藤さんは話す。

有機野菜などの食品を扱うネット通販のオイシックス(東京都品川区)は、

風評被害を受ける茨城県産などの野菜を販売するコーナー

「がんばれ! 関東野菜」をサイトに新設した。

商品は、独自に放射線量を検査して国の暫定基準値を下回ったもので、

現在、茨城県産のシュンギク、千葉県産のキャベツなどが販売されている。

今後、商品数を拡大する予定だ。

コーナー新設は、利用者対象のアンケートで「放射線量が国の基準値を下回り、安全が確認できれば購入したい」

との回答が8割近くに上ったため。

利用者からは「わが家でもできる復興支援ですね」といった賛同の声が寄せられ、売り上げも上々だという。


◆コメント:「茨城 福島 野菜 ネット販売」で検索して来られる方が圧倒的に多いのです。

私の文章は同じものを、ウェブ日記エンピツとniftyのブログサービスJIROの独断的日記ココログ版に載せています。


両方ともアクセス解析が貼ってあります。項目のひとつに「検索ワード・フレーズ」があり、

特定の日に、どのような単語やフレーズの検索結果からアクセスがあったのか

件数が多い順番を知ることができます。今日(4月10日)は、「福島 野菜 ネット販売」と

「茨城 野菜 ネット販売」が圧倒的に多く、全てのアクセスの約70%がこれらの検索結果

によるものでした。つい先日、

2011年04月05日(火) 「東日本大震災 被災地野菜を積極販売 小売り各社が支援」←ネットでも買えます。ココログ版

を書き、本文中に野菜通販サイトへのリンクを貼ったのですが、

インターネットに慣れていない方には分かり難かったでしょうか。

きょう、
「どうやったら買えるのでしょうか」

とのお問い合わせのコメントを頂きましたので、

もう一度載せます。リンク文字をクリックすると、「リンク」といって

そのサイトに移動します。その後はそれぞれのお店のサイトになりますので、

ご検討下さい。また、私に
頑張って下さい

とのお言葉を頂きましたが、

私は東京の会社員でして、農業を営む者ではありません。

冒頭の記事に載っているサイトと、利害関係もありません。

単にご紹介しているだけです。念のため。


◆福島、茨城の野菜を売っている店、ネットショップへのリンク集

ここに載せるのは、私がたまたまネット上の情報から存在を知った

ネットショップです。検索すれば他にも有るかも知れません。


「リンク」というのは、文字をクリックすれば、そのサイトに移動する

ウェブサイト上、ネット上の仕組みです。

「リンク集」は、そういうリンクを集めたもの、ということです。

(ネット初心者の方にもわかるように、このような記述をしております。)

里山ガーデンファームWEBショップ(JIRO注:これは福島県産に限ります)

ピュアファーム いばらき(ネットショップ。茨城県産に限ります)

オイシックス株式会社「がんばれ! 関東野菜」(注:関東各県です)

ピュアファーム いばらきと オイシックスは、無料会員登録を必要としますが、これはネットショップでは普通のことです。


そして、前回の記事で紹介しましたが、これはネットショップではないのですが、

有楽町の交通会館マルシェで、5月8日まで、
「買い控えを吹き飛ばせ!福島・茨城の農家を応援しよう」チャリティイベント

を開催しています。↑はネットショップへのリンクではありません。

交通会館マルシェによる、イベントに関する「お知らせ」です。

多くの方は既に、これらのネットショップ等を御存知かも知れませんが、

前述の通り、余りにもこの件でのアクセスが多いので

ネットを始めたばかりの方にも分かるように書き直した、というのが、本稿の趣旨です。

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2011.04.10

【映像・音声】【ビデオ・ニュース・ドットコム】福島原発で再臨界の疑いが濃厚に

◆記事:ニュース・コメンタリー (ビデオ・ニュース・ドットコム 2011年04月09日)福島原発で再臨界の疑いが濃厚に

原子力安全・保安院は、8日、福島第一原発一号機の原子炉格納容器内の放射線濃度が、

毎時100シーベルトに上昇したことを明らかにした。

これは前日に比べて、3倍以上も高い放射線濃度にあたり、同炉内の温度と圧力も上昇しているという。


京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、放射濃度の急上昇に加え、原子炉の温度や圧力の急上昇していること、

更に塩素が中性子に反応して生まれるクロル 38という塩素が原子炉内で発見されたことなどから、

炉内で再臨界が起きている可能性が高いと指摘する。中性子は核分裂が起きたときに発生する。



臨界とは放射性ウラン燃料などが核分裂連鎖反応を起こす状態のことを言う。

「再臨界」は、臨界状態にあった原子炉が一旦停止して核分裂が止まった後、

燃料棒の露出などでウラン燃料が溶け出して、圧力容器の下部に蓄積するなどして、

制御されない状態で核分裂連鎖反応が起きる状態を指す。



再臨界が起きると核分裂反応の制御が困難になり、大規模なエネルギーが発生するため、

原子炉内の温度があがり水蒸気爆発の可能性が高くなる。

小出氏は、水蒸気爆発が発生し、圧力容器や格納容器が吹き飛び、

今とは桁違いの放射性物質が流出する最悪のシナリオにも今後警戒していくべきだと述べ、

その場合、風向き次第では東京も避難対象となる可能性にも言及している。

神保哲生と宮台真司が小出氏に、福島原発の現状を聞いた。

今週のニュースコメンタリーは福島原発で再臨界の可能性が濃厚になっていることなどから、

通常の更新時間を早めて、9日15時より無料で公開いたします。


◆YouTubeにアップされていますので、貼り付けます。

小出裕章氏:福島原発で再臨界の疑いが濃厚に




福島第一原発一号機の原子炉格納容器内の放射線濃度が急に上昇したのは

このグラフに現れています。

20110410_035229

小出助教はここ3週間連続してビデオ・ニュース・ドットコムに電話を通して質問に答えていますが、

主張に一貫性があります。それは、

圧力容器内のウランは、ペレットという棒状の塊になっていて、

それがジルコニウム合金で作られた筒の中に入り、密閉されています。

それが、非常に沢山、圧力容器の中に入っていて、普段は水に浸かっているけれども、

圧力容器が壊れ、水位が低くなり、燃料棒を冷やせないから、

人間が外から水をかけるという非常手段でなんとか冷却している。冷却しないと、この核燃料棒が高温となり、

自らの熱で溶融し、圧力容器やその外側の格納容器のしたに溜まっている水に落ちたら、水蒸気爆発を起こすであろう。

その場合、圧力容器のまだ辛うじて残っている部分や、その外側の格納容器吹き飛ばすほどの爆発になり、

今までとは比べ物にならないほど大量の放射能が、噴出する。

今日の話では、そうなったら、風下300キロは避難しなければならない。

東京に向かう風向きだったら、半日以内に東京から人がいなくならなければならない。

と小出助教はいうけれど、神保氏は、実際問題として無理だと言います。

確かにそうでしょう。

最近、東京で検出される放射性物質の量が漸減しているので、楽観論が拡がっていますが、

それは、福島第一原発で、被曝しながら原子炉に水をかける人がいるから、何とか落ちついているのであり

原子炉の冷却機能は容器が壊れてしまっているから、修復不可能というのですから、本当は、

どうしたら良いか分からない、とまで切羽詰まった状況なのですね。

専門家ですら頭を抱えているのですから、私にも分からない。

事情が許す人は、最早日本から外国に移住した方が良いだろう、

ということぐらいしか考えつきません。

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2011.04.09

気象庁は7日の地震の発生の前に、「今後、最大余震が起きる可能性」を警告していたのです。

記事1:5弱以上「可能性ゼロでない」=震度4以上は92回観測―気象庁(時事通信 4月7日(木)20時31分配信)

気象庁の土井恵治地震予知情報課長は7日の記者会見で、「震度5弱より強い揺れが起きる可能性はゼロではない。

経験したことのない規模で、東日本大震災の余震はいつまで続くか予見できない」と、

強い余震に引き続き警戒を呼び掛けた。震度4以上は同日までに92回観測している。

 同庁によると、マグニチュード(M)5.0以上の余震は、同日午前6時までに394回発生。

これまで1994年の北海道東方沖地震でM5.0以上の余震が113回と最も多かったが、

この4倍近い数となっている。

一方、余震以外の地震の数は、本震1カ月前と比べ約2倍に増加。

このうち秋田内陸北部、長野北部、静岡東部では、震度5以上を観測しており、

余震域以外でも地震活動が高まっている。


◆記事2:宮城で震度6強 一時津波警報(NHK 4月8日 4時13分

7日夜遅く、宮城県沖を震源とする大きな地震があり、仙台市宮城野区と宮城県栗原市で震度6強の激しい揺れを観測しました。

この地震で気象庁は、宮城県の沿岸に津波警報を、青森県から茨城県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を出しましたが、

およそ1時間20分後にすべて解除しました。

7日夜11時32分ごろ、宮城県沖を震源とするマグニチュード7.1の大きな地震があり、

仙台市宮城野区と宮城県栗原市で震度6強の激しい揺れを観測したほか、

仙台市青葉区、仙台市若林区、宮城県登米市、大崎市、名取市、岩沼市、塩釜市、東松島市、美里町、涌谷町、

蔵王町、川崎町、松島町、利府町、大衡村、岩手県大船渡市、釜石市、一関市、奥州市、それに矢巾町で

震度6弱の揺れを観測しました。また、東北の各地で震度5強や5弱の揺れを観測したほか、

北海道から中国地方にかけての広い範囲で震度4から1の揺れを観測しました。

気象庁によりますと、震源の深さは66キロと推定され、先月11日に起きた巨大地震の余震とみられるということです。

この地震で気象庁は、宮城県の沿岸に津波警報を、青森県から茨城県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を出しましたが、

およそ1時間20分後にすべて解除しました。

気象庁は、東北から関東にかけての広い範囲では、余震活動の活発な状態が続いており、

今後も震度6弱や6強の揺れとなる余震が起きる可能性があるとして、

これまでの地震で、揺れが大きかった地域では、土砂災害や住宅の倒壊などに警戒するよう呼びかけています。


◆コメント:7日夜の地震、東京の揺れは大した事が無かったけれども実に嫌な気分でした。

ちょうど4週間前、3月11日(金)14時46分に東日本大震災(4月1日の閣議で正式名称となりました)が起きました。

4月8日(金)でちょうど4週間です。

本震(3月11日 14時46分)の強さはM9.0という超弩級の強さでした。

地震エネルギーはMが1上がると32倍だそうです。Mが2上がると32の二乗ですから

32×32=1024倍です。阪神・淡路大震災がM7.3だったので、東日本大震災、本震のエネルギーは

阪神淡路大震災の約1,000倍です。


それはさておき、東日本大震災の最大余震は、本震から29分後、15時15分、

茨城県沖を震源とするM7.4の地震でした。


奇しくも、昨日(4月7日)、記事1のとおり、気象庁が記者会見を開き、

本震から30分後の茨城県沖、M7.4が最大余震とは限らないぞ。

との見解を表明しました。このところ、東京で大きな余震は殆ど感じなくなり、

人々が警戒心を解き始めている雰囲気があったので、気象庁は注意を喚起したかったのかも

知れません。


気象庁の真意がどうであれ、兎にも角にも正にその夜に、宮城県で震度6を記録する

余震が発生しました。

東京の揺れの大きさは、本震は震度5、4月7日は震度3で、いずれも震源に近い東北各県に比べれば

ずっと弱いのですが、本震の際、誰もが思ったのは、
一体、いつまで揺れ続けるのだ?

ということでした。ウィキペディアの「東北地方太平洋沖地震」(←地震当日、気象庁の命名)を読むと、

「本震の揺れは東日本全体で約6分間続いた」そうですが、気象庁が分析して後に分かったのは

3つの地震が連続して発生したためで、それであのような不思議な揺れ方が長く続いたのです。

4月7日23時32分の地震は、揺れ方の大きさは東京では大した事はありませんでしたが、

「長い時間揺れ続ける」ところが3月の地震に似ていて、それが、私個人としては

「せっかく、気分が落ちついてきたところだったのに、また元に戻るのか?」と思いました。

いい加減にしてくれ、といいたくなります(いっても仕方が無いのですが)。

「実に嫌な気分」とは、そういうことです。


◆地震から派生する不安。

地震の後に、自宅近くで開業するドクターや、薬局のおばさんや、商店主など、

「仕事場と住居が同じ場所にある」人達と話して気が付きましたが、彼らにはなくて

電車通勤している人間にしか分からない「トラウマ」があるのです。それは、

また、何時間もかけて歩いて帰宅する状況に陥るかもしれないリスク

への「恐怖心」です。「不安感」ではなくて敢えて「恐怖心」と書きます。

3月11日、私は東京都千代田区神田から、杉並区荻窪まで、約14.5㎞の道のりを

4時間半かけて歩いて帰りました。歩いて帰宅出来ることが分かったのはいいのですが、

私は地震の前から、いつも思い鞄を持って通勤しています。


どうしても、そうしなければならないわけではないのですが、あれもこれもいつも持ち歩かないと

不安になる、という性質(たち)に起因するので、完全に私固有の事情なのですが、

多分の両手の荷物の重さを合計すると10㎏近いのです。こんなモノをいつも持ち歩いている方が悪い

というのは結果論で、勤め人になって27年間、重いことは確かに重いけれど、そのまま「何時間も」

歩き続けることは、普段ありませんから、特に不自由には思わないのです。

ですが、「徒歩帰宅」をせざるを得なかったあの日は、この荷物が裏目に出ました。


靴はこういう場合に備えて、会社から全職員に支給されたスニーカーがあったのです

各自の靴のサイズを予め申告してそれに合わせて揃えたので、準備をした総務部は

大変だったと思うのですが、これは有難かった。

このおかげで足(foot。複数形ならfeet)の部分は全然痛くならないし、軽いので歩きやすい。


しかし、約10キロの荷物を持って4時間以上歩くと次第に脚が棒のようになり、

短い距離なら問題ない腕(肩)にも負担となり、自宅が近づくにつれ、一歩歩くごとに

脚の付け根と肩に痛みが走ります。最後の数キロは、殆ど100メートル歩くたびに

一旦休み、次第に歩く歩幅も狭くなり、最後は一歩が50センチ無かったと思います。

「這うようにして」とは、あのような状態でしょう。何とか自宅に着いたときには

ホッとしましたが、同時に「こんなのは、二度とご免だ」と思いました。

その思いが強烈なのです。


この話をすると、自宅と職場が遠く離れていない方は、
そんなの(注:荷物のこと)、会社に置いてくればよかったのに。

といいます。これが「分かってないな」と私が思うことです。

それは結果論で、3月11日、首都圏のJR東日本は、早々と「終日運休」を宣言したのですから、

週明け月曜日以降、会社に行けるかどうか分からなかったのです。

実際、3月14日(月)、JR、私鉄、地下鉄、全て大幅な「間引き運転」となったため、

鉄道各線の各駅は、物凄い混雑で、入場制限が行われ、駅構内に入るまで3時間待ちでした。

会社に連絡したら、このような状況では会社に着くまで何時間かかるか分からず、

仮に会社に着いても、また、帰宅時には同じような混雑となるのはほぼ自明だから、

自宅待機せよ。と言われました。この日の混雑に懲りて、各企業は時間差通勤を認めたり、

多くの社員に「当面自宅待機」を命じたりしたのでした。私は自宅待機にはならず、

火曜日(15日)以降は出勤したのですが、「計画停電」が実施され、鉄道は間引き運転のまま。

さらに3月17日(木)には気温が下がり電気使用量が増え、一方東京電力は福島原発が使えなくなり

電気供給能力が大幅に低下していたため、午後2時頃に海江田通産省が、
このままでは、予測不可能な大規模停電の恐れがあるので、節電せよ。

との談話を発表し、それをうけて国土交通省は夕方の帰宅時間帯にもかかわらず、

鉄道各社に運行本数の削減を要請した、との報道があったので、多くの企業は社員の早退を

許可し、大勢の人が一刻も早く電車に乗ろうとしたので、パニック的な混乱が起きました。

計画停電は、4月8日を以て終了、と海江田経産相が宣言しましたが、

この1ヶ月、我々、電車通勤をしている勤め人は、頭の何処かで、「帰宅出来なくなるかもしれない」

ことを意識してきました。


地震の後、流石に荷物はできる限り軽くしましたが、大きな余震があり、

再び「徒歩で帰宅」するハメになる可能性は、常にあるのですから

大袈裟に言うと、毎日自宅を出るときに「覚悟」をします。

他にも、ストレス要因が色々ありましたが、挙げたらキリがありません。

7日の余震は23時32分ですから、既に自宅にいたので、問題は無かったのですが

気象庁は、まだ最大余震の可能性があるといい、これを受けて官房長官は

8日(金)の記者会見で今後とも震度5から震度6の余震の可能性があるから

そのつもりでいろ、という趣旨のことを言っていました。


◆政治家やテレビでコメントを述べる連中は、「徒歩帰宅」したことがないだろう。

一般人でも自宅と職場が近接している人には、「徒歩帰宅トラウマ」を理解して貰えないのです。

まして、国会議員や東電幹部、テレビの討論番組に登場する「コメンテーター」、

「文化人」の「センセー」がたは、車で送迎されているので、「徒歩帰宅」の苦痛を

御存知無いと思います。

だから、東京の人間もまた被災者だ、という認識は全く持っていない。

東北で津波の犠牲になった方、家族や家や全てを失い、避難所生活を強いられている方。

福島第一原発で、被曝しながら、核燃料棒を冷やし続けている方--などに比べれば

全然問題にならないほどのことなのでしょうが、

この1ヶ月、モノ(米、その他食料品、トイレットペーパー、ガソリン)が入手困難になり

停電で電車がとまるかもしれず、福島原発の処理を間違えたら放射能で汚染される

かも知れない、など、今まで経験したことがないことが、次々に発生し、

そしてそれは、大きな余震が起きたら、また繰り返される可能性がある。

それを7日よるの余震で、再び強く意識せざるを得ませんでした。

かつての「日常」は最早消えてしまった。それはかなり辛いことです。

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2011.04.07

「ネット上のデマ削除要請、情報統制の危うさも」←違憲である。

◆記事:ネット上のデマ削除要請、情報統制の危うさも

ネット上での流言飛語(デマ)対策で国がサイト管理者などに、

情報の削除を政府の方針として要請する異例の措置が盛り込まれた。

震災後、流布した根拠の不確かな情報が被災地の混乱を助長しているとして、

警察庁はすでにサイト管理者に削除を依頼している。

今回は「関係省庁が連携し、法令や公序良俗に反する情報の自主的削除を含め、適切な対応を要請する」とし、

政府の災害対策の一環として位置付けた。

違法・有害な情報でもネット上の書き込みの削除措置についての国の関与は、

表現の自由を侵すことになるため、ガイドラインなどに基づく事業者の自主的対応に委ねられてきた。

今回も「自主的な」という断りが入っているが、行政の直接要請は事実上の“介入効果”を及ぼす。

狙いがデマ対策であれば、内容の真偽を行政が指定することを意味し、情報統制につながる危うさがある。

「公序良俗に反する」などとしたのもその批判を回避するためとみられるが、対象を限りなく広げる恐れがある。

緊急時として逼迫性があったのかどうか、議論は尽くされたのか。

原発事故の風評被害などへの危機感が背景としたら本末転倒だ。

正確でわかりやすい情報の公開、発信する努力と工夫を重ねる姿勢こそ求められる。


◆コメント:どのようなデマでどのような混乱があったのか。

これは、驚いた。被災者支援や、原発対策には、常に対処が遅いと批判されていた国が、

「言論の統制」については、アッというまに決めてしまった、ということだ。


しかしながら、流石にいつもは「大本営発表」のお手伝いをしているような大新聞も

こればかりは、自分の商売にも関わるからだろうが、ただちに国家を批判している。

これは正しい。

ネット上の「デマ」を国が削除要請する理由として、

震災後、流布した根拠の不確かな情報が被災地の混乱を助長している

と決めつけているが、国がやろうとしていることは、憲法で保証された基本的人権のひとつ、

「言論の自由」に制約を加える、という重大な内容なのだから、権力を発動するならば、

十分な説明が必要である。

遙か昔、関東大震災の後、「朝鮮人が井戸水に毒物を混入しようとしているらしい」という

それこそ根も葉もない「デマ」で多くの朝鮮半島由来の人々が殺害された。

これぐらい重大な事件が起きているならば、理解出来るが、今回は少なくとも

これほどひどい話は聴いていない。

警察庁は、何をそれほど恐れているのであろうか。

これほどアッというまに決定するところを見ると実は、警察権力の不祥事を隠そうと

しているのではないか、とすら、勘ぐりたくなる。


繰り返すが、3月11日から今まで、「デマ」でどのような事件が起きたのか。

これから先、或る情報をデマか否かをどのように検証するのか全然わからない。

あたかも、
「警察がデマだと感じたら、デマなのだ」

と言わんばかりの剣幕である。

今回の震災では国家が流す情報よりもインターネットで特にTwitterが

大活躍し、地震直後、津波を避けて家の2階に避難したが出られない人が

その状況をTwitterで流したところ、NHKが見つけて放送原稿に載せたので

被災者が救出された例もある。


そして、この緊急時。中には面白がって本当に騒ぎを起こすだけが目的で

デマを流すバカは、恐らく少ない。国家の情報が全然要領を得ないので、

市民同士がネットで情報を交換し、それが役だった例は多い、と(まだ落ちついていないから

正確なデータは無いだろうが)メディアが報道しているほどである。
◆記事:TwitterとFacebookは「非常時の連絡手段」、震災前後で利用目的に変化(Impress Watch 4月5日(火)9時0分配信)

株式会社IMJモバイルは4日、東日本大震災に伴うTwitterおよびFacebookの利用実態調査の結果を発表した。

調査は3月26日から28日まで、TwitterもしくはFacebookの利用者932人から回答を集めた。

それによれば、Twitterを地震前から利用していたのは655人、地震後に利用し始めたのは165人。

利用のきっかけとしては、地震前からの利用者は「流行してたから」(31%)

地震後の利用者は「友人、知人、家族に推奨されたから」(40%)が最多だった。

一方、Facebookを地震前から利用していたのは248人、地震後から利用し始めたのは73人。

利用のきっかけは、利用開始時期にかかわらず「友人、知人、家族に推奨されたから」が最も多く、

次いで「メディアで取り上げられていたから」が多かった。

また、Twitterの利用目的は、利用開始時期にかかわらず

「有益な情報を収集できるから」が4割以上で最多。

Facebookの利用目的は、地震前、地震後に利用を開始した人ともに

「友人、知人、または家族の様子がわかるから」が最多だった。

一方、「非常時の連絡手段として利用できるから」という回答は、

地震前からの利用者と比べて地震後の利用者のほうがTwitterで23ポイント

、Facebookで8ポイント上回り、IMJモバイルでは

「地震の前後でサービスのとらえ方に変化が生じた」と見ている。

このほか、地震前からの利用者に、地震発生後72時間以内の利用内容を聞いたところ、

Twitterは「情報の収集」(84%)、Facebookは「友人、知人の状況確認」(56%)が最多だった。

IMJモバイルは、「Twitterは情報収集、Facebookは安否確認の手段として使い分けがされていた」

と推測している。

逆にTwitterやFacebookの「デマ」でひどい目に遭ったという話を

読んだ覚えが(少なくとも私は)ない。

結論的に繰り返すならば、警察が特定情報の削除をプロバイダーに

強制することが出来るとするならば、明らかに「基本的人権に対する制約」を

設定することになるのだから、どう考えても警察の一方的な発表がいきなり告知される

という手続きだけでは、不十分であり、少なくとも官房長官が記者会見で、

本来は、内閣総理大臣が行政府の長として、理由を具体的に説明するのが

当然である。

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2011.04.06

「東日本大震災 被災地野菜を積極販売 小売り各社が支援」←ネットでも買えます。

◆記事:東日本大震災 被災地野菜を積極販売 小売り各社が支援(毎日新聞 4月6日(水)0時6分配信)

東日本大震災の被災地や、福島第1原発事故の影響を受けている地域を支援する企業の動きが続いている。

小売り各社は相次いで放射性物質の「風評被害」に悩まされている茨城県などの野菜を積極的に販売することを打ち出した。

また、飲料メーカーが「生活に少しでもぬくもりを」と避難所をめぐってコーヒーを無料提供するなど、

震災直後にはなかった支援も出てくるようになった。

「生産者から『出荷停止の対象地域ではないのに野菜を引き受けてくれない』との声を聞く。

販売できるものはできる限り協力したい」。イトーヨーカ堂の担当者はこう話す。

同社は6~10日、東北の10店舗などを除く約140店舗で、茨城県産のレタスや

福島県産の米「ひとめぼれ」など約60品目を通常より2~4割安く販売する。

サミットや東急ストアでも6~10日、首都圏でレタスなど茨城県産の野菜や果物を特価で販売する。

高島屋横浜店は6、7日に福島、茨城、群馬など5県の野菜の試食販売などで安全をPRする。

J・フロントリテイリング傘下の大丸東京店は6~8日、

茨城、群馬、栃木産などの野菜15品目をそろえた特設会場を設けて応援フェアを実施。

松坂屋上野店も13~19日に同様のフェアを行う。

一方、ダイエーは16、17日、千葉や神奈川の3店舗で岩手、宮城、福島3県の菓子など特産物40品目の物産展を開催。

イオンはショッピングセンター内の専門店などを含む全国約2万3000店で8~12日、復興応援セールを展開する。

家電や衣料品など幅広い商品を最大2割引きで販売し、

セール期間にレシートを計1150カ所の店内専用ポストに投函(とうかん)すると、

買い物額の1%を復興支援に寄付する試みを実施する。イオンリテールの村井正平社長は

「震災で自粛ムードが広がっているが、消費を盛り上げなければ、被災地の支援につながらない。

全国で復興を支援したい」と強調する。


◇カップ麺・コーヒー無料提供

日清食品は震災直後の3月15日から、カップ麺を最大1800食を提供できる給湯器付きのキッチンカー

「チキンラーメン号」4台を使って、カップヌードルなどの無料配布を実施。

4日は宮城県石巻市などを回ったという。UCC上島珈琲は4月2日まで、

宮城県内の避難所で1日約1500杯のホットコーヒーを無料提供する車を1台走らせた。

同社は「寒さが厳しい中、被災者に温かい飲み物で一息ついてもらいたかった」と話す。

被災した地元企業でも支援の動きが出ている。仙台市で焼き肉店10店を展開してきた

「ひがしやまフードサービス」は7、8日、避難所の小学校で焼き肉計2000食を無償で振る舞う。

同社も被災した2~3店は閉鎖せざるを得ないが、広報担当者は「少しでも皆さんの力になれれば」と話す。

物資の支援も続いている。パナソニックは太陽光で発電した電力を充電する照明器具

「ソーラーランタン」4000個などを寄付した。

「電力が復旧していない地域も多く、明かりのある生活を送ってほしい」という。

シャープもこれまで、携帯電話の充電などができるソーラー発電システム250セットなどを送った。

ユニ・チャームは、子供用と大人用のおむつ計32万枚、生理用品45万枚、犬・猫用ペットフード8万個など

幅広い商品を寄付。資生堂も、水のいらないシャンプー2万1000個などを無料提供している。

震災で親を失った子供たちへの支援も始まっている。

ソフトバンクは、18歳までを対象に携帯端末を無料貸与し、利用料金も無料化することを決めた。

ロート製薬は長期的に子供たちの生活と勉学を支援するための「震災復興支援室」を社内に新設し、

具体的な活動の準備を進めている。


◆コメント:福島県産野菜のネットショップもあります。

記事で取りあげていることは、いずれも良いことで、それ自体には異存はないが、

前半は、被災地や福島原発の風評被害で困っている地域の農産物を積極的に売ろう、

と言う話。

後半は、企業による被災地へのモノ・サービスの無償供与、という話。

本来2つの記事にわけた方が良いような気もするが、それは本稿の本題ではない。


一部農産物の出荷制限を国から命ぜられている地域は、

制限対象ではない農産物まで売れなくなって困っている。

小売り各社がそれを助けようという。これは良い話である。


記事では取りあげていないが、有楽町の交通会館マルシェでは、

4月1日~5月8日 特別イベント「買い控えを吹き飛ばせ!福島・茨城の農家を応援しよう」チャリティイベントを行います。

を実行していて、連日、盛況だという。大変結構なことである。


しかし、ネットでも福島県産の農産物を買うことが出来る。
里山ガーデンファームWEBショップ

この二本松農園ブログによると、
ありがとうございます。売り切れまで出ています。

4月3日(日)の朝です。うすぐもりですが、さわやかな朝です。

当ネットショップで福島県野菜の販売は、3月30日(水)の夕方から始めて以来、ご購入いただいた方が400人、

野菜の重さは・・・全部で1.3tにもなりました!

あまりの数の多さに、当農園周辺の農家さんには、お陰様で、収穫するものが一旦終了というところもでてきました。

本当に全国のみなさんの善意の力はすごいもんだなあと驚いています。

今回出荷をさせていただいた、農家にかわり、ご購入、応援いただいた全国の皆様に心より御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

今更解説するまでもなく、福島県の農産物全てが放射能で汚染されている可能性がある、という錯覚は愚の骨頂である。

まして、福島原発の事故に関して福島県の農家には何の責任も無いのに、風評のせいで、売れるはずにものも

売れなくなっていたが、ネットショップでは全国から注文が来るという。これなら何処の人でも買える。

福島県の一部野菜の出荷自粛を菅直人内閣総理大臣が指示した、というニュースが流れた日、都内では

何故か米が無くて、皆、慌てていたのだが、福島県産の米が売れ残っていた。

今、並んでいる米はいつ収穫した米か、考えれば分かりそうなものだが、それが風評の恐いところだ。

何はともあれ、里山ガーデンファームWEBショップ、いつでも買えます。

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2011.04.05

ビデオ・ニュース・ドットコム「今もなお深刻な福島原発の現状」を文字に起こしました。

◆政府の御用学者では無い専門家による、現状説明。

ビデオ・ニュース・ドットコムは会員制で視聴料で経営されている、

テレビの民放のように、東電や東芝、日立(←原子炉を作っている)など、大スポンサーの

顔色を窺う必要がない。また、ネット放送だから(電波ではないから)総務省の規制も受けない。

テレビ(特に民放)に登場する「原子力専門家」を称する学者は、国やスポンサーに不利なことを言えないが

ビデオ・ニュース・ドットコムに、先日来登場する京都大学の小出先生は、極めて簡潔・明瞭に

現状を説明して下さる。

今日発売された「週刊現代」4月16日号、181ページを読んで驚いた。

京大の原子炉実験場は大阪府熊取にあるが、ここには原子力を研究しながら、

その危険性を訴え続けた6人の学者がいた。「熊取6人衆」と呼ばれたそうだが

原子力のムラで「原子力は危険だ」と訴えるのだから、異端児として徹底的に排斥され

皆、講師や助教(助手)のまま定年を迎えた。小出裕章助教もいまだに助教だが、

権力におもねることをせず、科学者として真理を訴え続けた人の迫力を感じる。



小出裕章助教が先週に続いて、ビデオ・ニュース・ドットコムで福島原発の状況を

解説している。

今もなお深刻な福島原発の現状である。

本来1ヶ月525円の会費を払わないと聞けないのだが、

ことが余りにも深刻なので、ビデオ・ニュース・ドットコム代表、神保哲生氏が、

小出助教に週末、土曜日に電話インタビューした番組の一部を文字に起こす。


◆「今もなお深刻な福島原発の現状」より小出助教への電話インタビュー。

(注:Q=神保哲生氏。A=小出裕章京都大学原子炉実験所助教

Q.小出先生、この一週間の様子をご覧になって、どのようにお感じですか。?

A.現状は破局に至るのを何とか防いでいると言う状況で、こういう状況がずっと続くのかと、私は非常に重苦しい気持です。

Q、先生のおっしゃる「ずっと」とはどれぐらいのイメージですか?

A.私はこの事故が起きた直後には、ほぼ1週間のうちに破局に至るか、回避できるかが決まると思っていたのですが、既に3週間経ってしまっている。その意味で私の予想は既に完全に外れています。それは福島の現場の人達がとにかく原子炉に水を入れ続けて、破局を防いできてくれたおかげだと思います。但し、今後、本当に破局が防げるかどうか、ということについて、私は確信を以て、どうだ、という風にお答え出来ない。今後、破局に至る可能性も至らない可能性もあるが、至らないとすれば、今後まだ、2ヶ月も3ヶ月もかかるでしょう。

Q.水をかけ続けなければならない、ということですね?

A.そうです。

Q.具体的に伺いますが、結局先生、その、肝心なのは、原子炉炉心を水で冷やせているかどうか、ということですか?

A.そうです。それだけです。

Q.冷却装置が壊れたのでとりあえず水をかけることで、今はなんとか(炉心の)温度を下げようとしている。それから、あと、燃料を水につけることで、空気中に出ていくのを防いでいる、という認識でよろしいですか?

A.結構です。

Q.すると、今、あのような海水から淡水に替えたとか、或いは、ホースを使って水をかけているわけですけれども、あのやり方と、元々原発が持っている冷却装置の機能と比べた時に、今の冷やし方というのは、本来の冷却能力と比べて遜色がないと考えて良いのでしょうか?

A.勿論、遜色はあるんです。今は非常に異常な方法で水を入れ続けているわけで、本当は海水など入れてはいけなかったわけです。やむにやまれず海水を入れて、途中で漸く真水に替えたということですが、海水を入れたこと自体で、トラブルの原因を作っている。本来の望ましいことを言うならば、本来の(原子炉の)冷却機能を回復するということが一番いいのですが、残念ながらそれができないまま、ずるずると時が過ぎてしまっている。

Q.つまり、現状では、本来の冷やし方では無い、望ましくない方法で冷やしているしかも、従来よりも温度の高い状態から冷やし始めたわけですね。

A.はい。手探りのままきましたから、本当は冷やさなければいけなかったのに、冷やし切れないで、燃料棒がどんどん壊れている、という状態が今に至っているわけです。

Q.現時点では原子炉内の圧力容器の中の温度は非常に高くなっていると考えて良いのでしょうか?

A,決定的に高くなっていることは確実です。

Q.確実ですか。

A.はい。

Q.ただ、今は、中の計測装置が作動しないので、具体的に何度になっているのかはわからない、と。

A.勿論、分かりません。

Q.分からないと。

A.はい。但し、周辺の環境にプルトニウムという放射性物質が飛び出してきている、ということは測定されていますので、炉心の部分にあるウランのペレットと呼ばれている瀬戸物が既に溶けた、と思います。

Q.溶けている・・・。

A.はい。2,800℃近くにならないと溶けないのですが、それぐらいの温度にもう炉心の部分は達してしまったということは、確実です。

Q.2,800℃に達している、と。

A.はい。

Q.これは、溶けて、外で検出されたと言うことですから、原子炉圧力容器も格納容器も原子炉建屋も破損していると考えていいのでしょうか?

A.そうです。圧力容器は確実に破損しています。格納容器も確実に破損しています。

Q.ということは、温度が高くなっていれば、ペレットの核燃料が外部に漏れ出してきていると考えていい訳ですね?

A.そのとおりです。

Q.非常に初歩的な質問で恐縮なんですが、ヨウ素は気体になって、東京でも検出されたぐらいだが、ウランやプルトニウムは溶け出すと、その次にどのような状態になるのですか?

A.これらは、水にも溶けにくいのですが、けっして「溶けない」わけではないし、絶対蒸発しない訳でも無いのです。ですから、今検出されているプルトニウムはごくごく微量なのですが、ペレットが溶けない限りは、絶対出てきません。そしてペレットが溶けると初めて水の中に溶け出てくるのです。そして水の中に溶け出してしまうと、気体になる部分もあるだろうということです。

Q.現時点では水をかけているが、灌水はできていないというような説明も原子力安全・保安院からあるようですが・・・・。

A.はい、それは既に原子炉の圧力容器が壊れてしまっているということです。

Q.水が漏れてしまっているということですか。

A.そうです。だからいくら水を入れても溜まらないのです。

Q.灌水していないということは、燃料の一部が既に露出しているという意味ですか。

A.まさにそのとおりの意味です。

Q.露出している状態では、何がおきるのですか。

A.水というのはですね。この世にあるなかで、一番冷却する能力が高い物質です。ですから燃料が水の中に浸かっている限りは、殆ど温度が上がらないのです。まして燃料が破損することもないのです。ところが燃料が水から顔を出してしまうと、冷やすことができなくなりますので、一番始めに起きることは燃料棒被服管というジルコニウムという金属で出来ている管が、周辺の水と反応して水素を出します。その為に原子炉建屋が爆発したんですが、その水素が発生する水との反応は、発熱反応なのです。ですから一度その反応が始まってしまうと、どんどん温度が上がって、燃料棒被覆管がどんどん反応する、というそういう悪い方向へ向かったわけです。で、水素が出て爆発した。そうすると今度は管の中に入っているウランの温度も上がって、多分溶けたのだろうと思います。露出が続いていれば、ペレットが溶けるのが速くなると思います。

Q.先生、燃料が溶けるとどうなるのですか、燃料棒があって上のほうが露出しているわけですね?それが熱くなって溶けて落ちた場合圧力容器の底には水が溜まっていますから、一旦は水の中に落ちる、ということですか?

A.そうですね。私は燃料棒は溶けたと思っていますが、溶けた部分はまだ少ないと思います。溶けてしまった小さい部分が水の中に落ちてそうすると一度は溶けるのがとまる、というのが現在の状態ではないか、と思います。但し、これからうまく冷却が出来ないで、炉心の燃料ペレット全体が溶けてしまう、ということになると、水蒸気爆発が起きる可能性を私は否定できないのです。それが「最悪のシナリオ」で、私はそれが起きないことを願っていますが、絶対に起きないと断言することができないのです。

Q.先生、「水蒸気爆発」について教えて下さい。それは何と何が反応して起きるのですか。

A.えーと、原子炉の炉心というところに核燃料があるんです。それで水がどんどん減っていって、圧力容器の底に水が残っている、と。それで炉心全体はもう水から露出してしまっていると言う状態になると、炉心全体が溶けると私は思っているのですが、その溶けた炉心が、圧力容器の下にたまっている水の中に落下する、という、正に「メルト」して「ダウン」する、ということですが、そうなると、溶融金属のかたまりが、水の中に落下するときに、「水蒸気爆発」という現象が起こります。そうすると、圧力容器といっている謂わば「圧力釜」そのものが破壊される、と私はおもっています。

Q.そうなると燃料も飛び散るわけですか。

A,はい。勿論飛び散りますし、溶けた金属の塊が水の中に落ちて水蒸気になるわけですね。そのときに溶けた燃料そのものが飛び散るわけですし、圧力容器がこわれる。そうするとその外側にある「格納容器」というのは、かなりペラペラの容器ですので、それも壊れると思います。そうなると飛び散った炉心の放射性物質の塊がそのまま環境に飛び出してくると。これが私の最悪のシナリオです。

Q.爆発の規模によってはそれがかなり広範囲に飛び散る、と?

A.勿論です。

Q. 常識的にどれぐらいの範囲ですか。

A.チェルノブイリの場合ですと、原子炉の核暴走という形で爆発した訳です。そして中から何百種類もの放射性物質が飛び出して来たのですが、気体状になりやすい放射能、つまりヨウ素とかセシウムとか、そういう物質は「世界中に」飛びました。「地球被曝」という言葉がありましたが、世界中が汚染されたのです。でもプルトニウムとか、そういう物質はなかなか気体に成りにくいので、原子力発電所の周辺何㎞、あるいは、10㎞、20㎞、そういう範囲に濃密に落ちました。

Q.それが、濃密に落ちた場合に、そこから出ている放射線というのは遠くまで届くわけではないのですか。

A.はい。落ちた周辺だけです。

Q.周辺だけですか。

A.そうです。

Q.でも、そこは、全く人は入れなくなってしまうほど濃いのですね?

A.そうです。

Q.先生、今ご説明頂いた「水蒸気爆発」が、最悪シナリオだとすると、先週、回避できるかも知れない、とおっしゃっていましたが、・・・・

A.はい、その「回避できる可能性」は、多分、大きいと思います。

Q.回避するための条件は、どのようなものだとお考えになりますか。

A.私は、正常な冷却回路を回復して欲しいとおもっていたのですが、今や、その望みはありません。

Q.冷却装置を回復するのは難しいということですか。

A.回復したところで意味がありません。原子炉圧力容器自身が壊れていますので、正常な回路を回復しようとしても、もう穴が空いているのですから、回復出来ません。

Q.なるほど・・・・。

A.はい。ですから正常な冷却回路を回復しようとする試み自体がもう無駄です。

Q.それでは、(最悪シナリオを)回避するためには、どういう手段がのこっているのですか。

A.今までどおり、外から原子炉に水を入れるという作業だけです。そうすると入れただけの水は蒸発して、出て来ますので、それは今までどおりタービン建屋などに漏れてくるでしょうし、周辺の環境にも、漏れてきます。

Q.そうすると、地下水や海水の汚染が場合によっては何年も続く、というのが今や、先生のおっしゃる「回避シナリオ」なんですね?

A.そうです

Q.あんまり「回避し」た感じがしませんけれども、それでも爆発するよりはいいと。

A.はい。爆発するよりはいいと、私は思っているので、何とか爆発をさせないように、これからは「水を入れる」という、それだけしかできないし、入れた水は外に出て来ますので、それをなるべく海など、管理の出来ないところに出さないように閉じこめることができるか、その仕事をこれからしなければなりません。それは多分何ヶ月という単位で続きます。

Q.今のような冷やし方だと、原子炉をシャットダウンしてからどれぐらいの期間、冷やし続けないといけないのでしょう?

A.これは正確には予想できないのですが、既に3週間経っています。原子炉を止めた時には原子炉出力の7パーセントの崩壊熱があったのですが、1日経つと、それがほぼ10分の1になります。そして3週間経って、多分、また、その10分の1くらいに成っていると思います。どうしてそんなに減るかというと、短い寿命の放射性物質が原子炉の中にあって、そういう物質がどんどん無くなっていったからなのです。しかし、3週間も経ってしまうと、もう短い寿命の放射能が殆ど無くなってしまっている状態ですから、これからはもうなかなか熱が下がらないという時期になります。ですからこれから1ヶ月経っても2ヶ月経っても、崩壊熱自体は減りませんので、長い長い戦いになります。作業員の方も被曝して交替しなければなりません。かなり専門的な知識を持った人が必要なので、その長い期間、そういう人を確保出来るか、という問題もあります。

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2011.04.04

「寺岡精工、自社の逆浸透膜ろ過システムによる放射性物質の除去効果を確認」何故かニュースになりませんね。

◆記事:寺岡精工、自社の逆浸透膜ろ過システムによる放射性物質の除去効果を確認(マイコミジャーナル 3月31日(木)14時10分配信)

寺岡精工は3月30日、同社の逆浸透膜ろ過システム「ECOA」における放射性物質除去能力の検査結果を発表した。

ECOAは水道水をろ過して純水を作り出す装置だが、放射性物質のろ過能力については想定外のため、

実証的な根拠をこれまで示せていなかった。

今回、福島県飯館村役場の協力の下、放射性物質を含んだ同役場の水道水を原水とし、

ECOAのろ過能力測定を実施、放射性物質の除去に効果があることが確認されたという。

具体的には3月26日に同役場の手洗い場の水道管にECOAを接続、

同日および翌27日、両日ともに2度、

公共水道水(原水)とECOAでろ過した水 (RO水)を採取

(26日は15時25分および16時41分、

27日は11時37分と11時40分)し、

3月28日に化研の水戸研究所にそれらを持ち込み測定を実施したという

(測定日時は28日の17時13分、17時28分、17時44分、17時59分)。

この結果、放射性ヨウ素(放射線量の暫定規制値は300Bq/kg)は水道水(原水)からは350~600Bq/kgほど検出されたが、

ECOA水(RO 水)からは検出されなかった。

また、放射性セシウム(同200Bq/kg)も水道水(原水)からは10~32Bq/kgほど検出されたが、

ECOA水 (RO水)からは検出されなかった。



同社では、今回の測定に用いた原水には、最大値で暫定規制値の2倍の放射性ヨウ素131(600Bq/kg)と、

暫定値を下回る放射性セシウム(32Bq /kg)が含まれていたが、

ECOAでろ過した試料からはいずれも検出されなかったことから、

ECOAにより原水の水圧と水流が逆浸透膜(RO)のろ過機能を

効果的に引き出した結果であるとの見方を示している。

また、ECOAは給水のたびに内部に滞留している水を排除、

同時にフラッシングによるROフィルタの洗浄をおこなっているほか、

1日に5回、自動的にすべての経路の滞留水を排出する自動洗浄を行っているという。

さらに、ROフィルタでろ過された不純物は膜の濃縮側から排水される構造となっているため、

ろ過された不純物がROフィルタに蓄積されることもないという。

なお、ECOAシリーズは業務用で、

一番下のモデルとなる「ECOA-V80C(POCO)」の標準価格は250万円となっている。


◆コメント:さすがは、世界に冠たる日本の技術。

フランスの核関連総合企業のアレヴァが来日し、

我々は、放射能に汚染された水を除去する技術を持っている。

といい、アメリカからは、化学・生物兵器事態対応部隊(CBIRF=シーバーフ)が急派された。

フランスは電力をもっぱら原子力発電に頼っているので、

事故が起きた場合のシミュレーションを繰り返す。

米軍の専門部隊は、地下鉄サリン事件を受けて1996年に創立され、

米本土での核・生物・化学テロなどを想定して訓練を積んできたが、

実際の放射能汚染下での行動は初めてだそうだ。


いずれにせよ。

人類は核分裂による熱を用いて電気を発生させる技術を持っているが、

その時に生じる放射能を「中和する」というか無効化する技術はないのだそうで、

随分と危ないことをしている。ブレーキの利かない、アクセルだけの自動車を走らせているようなものだ。


寺岡精工とて、放射能そのものを「消す」ことは出来ないが、放射能を想定していたわけではないのに、

同社の開発した浄水システムは、汚染が激しい福島県飯館村の水道水から、放射性ヨウ素と

放射性セシウムを完全に「濾過する」ことが出来た。

どうしてもっと大きくニュースで取りあげないのか、不思議である。

原発からの放射能の流出・拡散を止めるためにはどうやら何ヶ月とか何年という時間が必要らしいが、

一番心配な「水」を浄化できるということは、せめてもの、そして最大の福音ではないだろうか。

いい加減な測定結果を発表したら、大変だが、寺岡精工は自社のサイトで、

正式にプレス・リリースでその成果を発表している。
ECOAの放射性物質除去能力について 2011/03/31

世の中、悪いことばかりではない。

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2011.04.03

NHK「ニュースウオッチ9」で報じていた「災害関連死」。←特に高齢の被災者は「頑張っ」てはいけない。

◆「阪神・淡路大震災や新潟中越地震と被災状況が全く違う」

普段は月曜から金曜の21時にNHK総合で放送されるニュースウオッチ9が、震災後は、

土曜日も放送している。

たった今、見たところだが、これは重大だと思ったので、記す。


震災後、宮城・坂総合病院に支援に赴いた、神戸協同病院 上田耕蔵医師は、阪神・淡路大震災を経験し、

その後新潟中越沖地震の被災地も見たドクターが、現場で避難所で活動する姿とそこで分かったことを、

NHKが放送していた。


上田医師によると、阪神淡路や、新潟中越沖の場合と、東北関東大震災では、

被災者の環境が大きく異なる。


◆東北の避難所は「寒い」。

何が異なるか?

東北では、「いつまで経っても物資が届かない。」

特に、燃料。石油が足りないことから、タダでさえ寒い避難所は昼間はストーブを消している。

阪神・淡路の際は、避難所ではストーブがガンガン焚かれて、むしろ暑いぐらいだったが、

今回、東北関東大震災に置いては特に東北はまだまだ気候的に寒いのに、

お年寄りが避難所で寒さを堪えて毛布にくるまっている。

これが、身体に良いわけはない。特に高血圧の患者は、血管が収縮するから血圧上昇要因となる。



或るお年寄りは、たまたま、避難所の様子をNHKが取材したときには、地震の際石油ストーブが倒れ、

脚に火傷を負っていたが、それ自体は致命的な症状ではなく、

NHKのインタビューにも一見普通に答えていたが、

その3時間後、突然倒れた。


上田医師が、避難所にいて、駆けつけたが、「急性大動脈解離」で既に心停止していた。

心臓から全身に血液を送り出す最も太い血管が大動脈で、

簡単に言えば、それに亀裂が入り、裂けてしまった状態と、私は医療従事者ではないが、

そういう理解で良かろう。緊急オペをしても助かるかどうか、という急変だから、

避難所ではどうしようも無い。


上田医師が調べたら、その亡くなった女性は、以前から降圧剤を含む6種類の薬を常用していたが、

津波で流されてしまい、1週間、薬を飲め無かった上、避難所では10畳の部屋に15人が寝ていた。

文字通り「足の踏み場もなく」、15人の中には赤ん坊もいたことが分かった。

上田医師は、「持病があったのに、薬を一週間以上も飲めず、寒く、地震自体から受けたショックに加え、

人が多くてよく眠れない環境によるストレスが、大動脈解離の原因になっていたのであろう」という趣旨の

ことを言っていた。


◆致死性不整脈。

NHKのレポートによると、高齢の被災者の方の災害関連死で最も多いのが「致死性不整脈」による突然死

だという。リンク先に説明が載っているが、それを引用させて頂く。

これは日本メドトロニック株式会社という、心臓ペースメーカーを作る会社のサイト。

致死性不整脈による心停止について

(監修:筑波大学大学院 病態制御医学循環器内科学 教授 青沼和隆先生)

致死性不整脈による心停止(以下、突然心停止)は、速すぎる脈拍のために、心臓が痙攣したような状態になり、血液を循環させる機能を十分に果たせなくなって起こります。その状態のまま治療を行わなければ、心臓から血液が送り出せない状態にあるため(心停止発作)、数分で死に至ります(突然死)。このような危険な状況にある場合、植込み型除細動器(ICD)を使用することによって、異常に速い脈拍を正常に戻すことで、突然死を回避することができます。

素人でも昨今の医療ドラマ(救命救急関連)で良く見聞きする。
ナース:「VFです!」

ドクター:「除細動!」

のVFは、ventricular fibrillation(心室細動)で、その他、心室頻拍、心房粗動などの

文字通り命に関わる不整脈の総称らしい(これは「頻脈系」、つまり異常に心臓がドキドキする方だが、

異常に拍動が遅くなる「徐脈系」の致死性不整脈もあるそうだ)。

92歳で亡くなった女性は、それまで何の持病もなく、地震で怪我をすることも無かったが、

マグニチュード7クラスの余震が起きるたびにお嫁さんと、勝手口から外に飛び出す、

という、恐い思いを何十回も繰り返すうちに、「胸が痛い」「頭が痛い」と訴えるようになり

致死性不整脈による心停止で突然亡くなったという。


日頃から我々は冗談で、驚いた時に「心臓に悪い」というが、極度のストレスの反復は

本当に心臓に過酷な負荷を課し、生命に関わるのである。


上田医師の経験では、阪神・淡路大震災でも新潟中越沖地震でも、地震の後2週間を過ぎると

病院に来る救急車の回数は、減るのだが、東北関東大震災では、3週間経っても減らない。

前述のとおり、物資の不足による寒さなどがもたらす、様々なストレスが災害関連死を

増加させている。


◆国が旅館を借り切ったらどうですか。

NHK「ニュースウオッチ9」では生で、上田医師の話を聞いていた。

上田医師によると、災害関連死を防ぐポイントは5つ。

1.十分な睡眠。(眠れないことはとにかくストレスになる。)

2.情報。(支援や医療、仮設住宅の情報などがないと、途方に暮れ、ストレスになる。)

3.医療チームがいること。(避難所でも、いつでも医者がいる、と言うだけで安心できる。)

4.入浴。(難しいだろうが、入浴は心身のストレスを和らげる、大きな効果がある。)

5.ボランティア。(話を聞いてあげる人間が必要だ。)

という。阪神・淡路、新潟・中越の両震災で活躍したドクターの意見は貴重だ。


私は震災後何度か書いたが、特に高齢の被災者は(透析が必要な場合などは都会の病院でも

仕方ないかも知れないが)、東北地方日本海側の被災していない街の旅館やホテルを国が借り切って

そちらに移しなさいと。

旅館業とて、今回の震災で日本中から予約が無くなるだろうし、キャンセルが相次いでいる。

それほど収容能力があるか、分からないが、前回試算したときには避難民が32万人だというから

その半分、16万人が一泊15,000円の宿に半年泊まる、と仮定すると、
160,000(人)×15,000円×180日=4,320億円

である。3月29日に平成23年度の予算案が成立した。

財務省のサイトで、平成23年度予算が成立しました。を見ると、

一般会計予算歳出の部は前年度(平成22年度)とほぼ同じ、92兆円である。

4,320億円は一般会計予算歳出総額の0.4パーセントにしかならない。

さらに。

あくまでも仮定だが、より高価な宿泊施設、一泊25,000円の宿に16万人が1年間泊まると、

総額、1兆4,600億円であるが、それでも一般会計歳出総額の1.5パーセントである。

実際には、16万人を収容出来る、一泊2万5千円の部屋は確保出来ないだろうが、

思い切り、贅沢に考えてもその程度だ、と言いたいのである。

勿論、医療スタッフもついて行く。家族と離ればなれになるのがいやだ

というお年寄りがいたら、家族の宿泊費も負担する。


それぐらい良いだろう。

70歳、80歳まで生きて、寒い体育館で、我慢していろ、というのはひどすぎる。

もう住むところが無い人も大勢いる。仮設住宅で独りで暮らせというのか。


◆結論:高齢の被災者は「頑張っ」てはいけない。

テレビを見ていると、国内外の一般人、有名人が、被災者に

頑張れ!

と、簡単に言う。悪気が無いのは分かるが、自分は安全地帯にいて、「頑張れ」という言葉を

発するのは簡単だが、はっきり言って無神経である。


あれほど、壊滅的な被害を受け、この先どうしたら良いか分からず、

不安な気持ちのまま、寒い体育館で毛布にくるまり我慢しているお年寄りとって、
頑張れ

は、むしろ、残酷な激励である。好意から出た発言なので、文句が言えないのが余計辛いだろう。

「頑張れ」が時として逆効果なのは、今回の被災者ばかりではなく、例えば病人に
早く良くなってね?

と言う言葉は、却って心理的に負担になる。「ゆっくり休んで下さい」というのだ。

病人どころか、かつてメキシコオリンピックのマラソンで銀メダルを獲得した

君原健二選手が現役引退後、テレビで、

オリンピックに限らず、レースのたびに沿道の一般人から「頑張れ」と言われると、
こんなに頑張っているのに、もっとがんばらなくてはいけないのか・・・。

と思い、はっきり言って、逆にプレッシャーになった、と話すのを見たことがある。

尤も、君原選手は、ものすごく真面目な人なので、文字通りに解釈してしまうのだろうが、

兎にも角にも、年齢や性別、健康か病人かに関わらず、安易に「頑張れ」と言わない方が良い。


そして被災者の方々。

特に東北の人々は昔から寒さに耐えて生きて来て、我慢強いのが当たり前になっているが、

この際、敢えて私は、
頑張ったり、我慢してはいけません。具合が悪いときには早く周囲に言っていいんです。

と申しあげたい。

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2011.04.01

地震から3週間経ちます。恥ずかしながら、精神不安定で、物凄く疲れやすいです。

◆ブログにコメントを沢山頂いているのにレスが遅れて申し訳ありません。

いつも、悪い癖で、コメントを頂くのは大変ありがたいことなのに、

有難いだけに、通り一遍のレスでは申し訳ない、と思っているうちに

どんどん時間が経過していきます。普段からその傾向にあり、地震後、特にひどいです。

必ずレスはしますので、何卒ご容赦のほど。


◆今週一週間は比較的落ちついているのですが・・・・。

ちょうど一週間前に、

首都圏の人々も「被災者」である。ココログ

という記事を書きました。

地震の後、毎日のように、生まれて初めて経験する、非日常的なことが連続して起きる。

3月11日に地震が起きる前まで、私は、
「毎日、同じ事の繰り返し。好きでもない会社で仕事をして、特に楽しいこともない、何とつまらん人生なのだ・・・・。」

と考えていましたが、とんでもない勘違いでした。

「何も特別なことが起きない、平凡な日常が続くこと」が何と幸福だったことか。

「日常」を失って、初めてそれが分かったのです。

地震から、先週の金曜日までに比べると、原発処理は依然として不安要因ですが、

新たな「心配事」が全く別の方向から起きることはなくなりました(少なくとも私の生活では)。


そうしたら、今まで抑圧していた緊張とそれによる疲労感が、これ以上抑えられなかったのか

急に出て来ました。一昨日ぐらいから、やたらと疲労しやすいのです。

昨夜など、ほんの一瞬横になったら、電気もパソコンもつけっぱなしで、

朝まで寝てしまいました。ブログ更新を始める前に寝てしまったのです。

今まで、ブログを更新すべく原稿を書いている途中に机の前で眠ってしまったことは

何度もありますが、ブログ更新作業に取りかかる前に、一瞬にして眠ってしまう、ということは

無かったのです。


これは、私が元々うつ病患者であるから、ストレス耐性が弱くなっているのかと思いましたが

あながち、そればかりでは無さそうです。毎日新聞で見つけた記事です。

◆記事:<東日本大震災>首都圏でもストレス 余震、悲惨な映像で(毎日新聞 3月29日(火)11時32分配信)

東日本大震災で、直接大きな被害を受けていない東京近郊でも、高血圧やうつ、不眠症などの持病を持つ患者の症状が悪化する傾向があることが、病院検索サイトを運営する「QLife」(東京都、山内善行社長)の調査で明らかになった。傾向は子供よりも成人の患者に多くみられ、成人では女性や高齢者に多いという特徴もあった。

今月24~25日、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都5県で無作為に抽出した開業医と勤務医計252人を対象にインターネットで調査を実施した。「過去10日間で震災に関連すると思われる『心因的な病状悪化』が見られる患者」の有無を尋ねたところ、55%が「ある」と回答。このうち、症状が悪化した成人患者の性差に言及した医師(83件)の回答では、73%が「女性が多い」と指摘し、22%が「男女差なし」と答えた。年代別では高齢者ほど傾向が高かった。一方、小児患者に顕著な特徴はみられなかった。

また、症例別では不眠32%▽めまい22%▽血圧上昇14%▽うつ症状の悪化7%--の順に多く、「定期受診している人全員が普段より血圧が20~30ほど高かった」(群馬・病院)、「阪神大震災の被災者で、今回の地震で当時のことを思い出しパニック発作を発症」(東京・病院)などの報告もあった。

さらに、34%の医療機関で「強い不安の訴え」があり、向精神薬の処方が増えた。不安の原因として「余震」(19.8%)や「悲惨な映像が繰り返される」(13.5%)などが挙がった。

東日本大震災を巡っては、人気ロックバンド「スピッツ」のボーカル、草野マサムネさんが、震災や原発事故報道などに起因した急性ストレス障害と診断され、ツアー公演の延期が公表されている。

この記事では、ストレスの主な原因として「余震」と「悲惨な映像を見ること」を挙げています。

それも確かに有るでしょうが、核心を突いていないと思います。ひと様が、皆、私と同じだとは思いませんが、

最大のストレスは「いままでの『日常』がひとつひとつ壊れていくこと、だと思います。


◆少しは、気が楽になるデータ。

今週の始めにご紹介した、


ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」

で想定した「最悪のシナリオ」は福島原発1号機から3号機までどれかひとつでも核燃料棒を覆っている

圧力容器が破損したら、爆発的に放射能が噴出し、もはや、現場での作業は不可能となり、

最も大切な、核燃料の冷却ができないので、他の2つの原子炉の燃料棒も爆発を起こし、

そうなったら、チェルノブイリを超える最悪の原子力関連事故で、福島原発から700キロ圏内は

人が住めなくなるというものでした。


しかし、東京の放射性物質量は、大気中、水道水いずれも漸減しています。

どこでデータを見れば良いか、説明します。まず東京ですが

東京都健康安全研究センターが毎日更新するデータを見ます。

都内の環境放射線測定結果の、環境放射線量測定結果(1日ごと)(←これは大気中です)と、

水道水中の放射能調査結果

これらを毎日ウォッチしていると、漸減しています。


各都道府県のデータは文部科学省のサイトを見ます。

文科省では、全国のデータを毎日更新しています。

文科省トップページ

地図から各都道府県をクリックすれば大気中と水道水の放射性物質量が分かります。

4月1日現在、特段の心配はありません。


◆少しは、気が楽になる記事。

様々な、オープンインフォメーション(公開されている情報)を注意深く読み続けると、

貴重な、或いは興味を惹く情報が含まれている場合があります。本日見つけた記事。

◆記事:香港:大気中の放射線量、福島第一原発に近い東京より多い (ブルームバーグ)(2011/04/01 13:35)

( http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aL4LLPKCVZXg )

4月1日(ブルームバーグ):日本では東日本大震災後で損傷した福島第一原子力発電所の放射性物質漏れへの対応が続いているが、香港の大気中の一般的な放射線量は東京より多い。それを考えると、放射性物質の拡散への懸念は行き過ぎかもしれない。

東京都健康安全研究センターの発表によると、新宿区の放射線量は3月31日、1時間当たり最大0.109マイクロシーベルトだった。一方、香港天文台のウェブサイトによれば、香港の九竜地区では0.14マイクロシーベルトだ。胸部レントゲンの放射線量は約50マイクロシーベルト。

英王立放射線科医協会(RCR)の元幹部、ボブ・バリー氏によれば、多くの国ではもともと大気中の放射線量が東京より多い。原発事故の影響で東京の放射線量が30倍に増え、外国人が大挙して日本国外に脱出した。しかし、東京の放射線量は今でも、ロンドンやニューヨークの値よりわずかに高いだけにすぎないと、アナリストらはみている

バリー氏は電子メールで日本の現状について、「実際の放射線による被害より放射線に対する懸念によるダメージの方がずっと大きかったチェルノブイリ原発事故のようなパターンをたどりそうな状況だ」とし、「自然界にある放射線を考慮すれば、東京の放射線量のレベルが現時点で世界の多くの場所より低いことはかなり確実だ」と指摘した。

環境放射能調査によると、ニューヨークの放射線量は3月31日まで7日間の平均で1時間当たり0.095マイクロシーベルトとなっており、東京をかろうじて下回っている。東京は原発事故の前で0.0338マイクロシーベルトだった。


シンガポール


シンガポール環境庁によれば、同国は現地時間3月31日午後4時(日本時間同5時)時点で1時間当たり0.09マイクロシーベルト。英政府機関RIMNETによると、ロンドンは同日、約0.08マイクロシーベルトだった。

英健康保護局(HPA)の試算では、英国人が1年間に浴びる自然界の放射線量は通常、約2200マイクロシーベルト。1時間当たり換算では約0.251マイクロシーベルトと、東京での観測値の2倍強だ。

HPA放射線センターのジョン・ハリソン副所長は電子メールで、「英国の住民が年間に浴びる平均的な放射線量の半分はラドンによるものだ。ラドンは目に見えず無色の放射性ガスで、すべての土壌に存在する。世界中の土壌で発見されるウランの崩壊生成物だ。量はその土地の地質による」と説明した。

世界原子力協会(WNA)によると、大気中の放射線量が世界で極めて高い地域はインドのケララ州とマドラス州で、放射線量は平均で1時間当たり3.42マイクロシーベルト。インドの土壌はトリウムを豊富に含む。ブラジルとスーダンでは4.57マイクロシーベルトに達することもある。

我々が、福島原発の事故の後、メディアの報道を聴いて不安になるのは、「放射能」という言葉そのもの

に対する、反射的な拒絶反応、ということもあるでしょうが、「レベル感」が無いからです。


「レベル感」というのは、例えば気温ならば、東京で35℃がどれぐらいの暑さか。

雨量ならば、1時間当たり50ミリ、と言えば、小雨なのか豪雨なのか、想像できます。

これは普段から見ている数字なので、頭の中に「目盛り」が出来ていて

概ねの見当がつく。見当が付けば、それなりに心の準備ができますから、徒に怯えません。


ところが、福島原発の事故が起きるまで、我々は大気や水道水に普段どれぐらいの放射性物質が

含まれているか、全然知りませんから気温や雨量のような「見当」がつかない。

それが「レベル感がない」ということです。

毎日見ていれば、レベル感が形成されます。


◆結論:現状、健康に影響をもたらすことはないが、福島原発の処理は要継続的観察。

前段で見たとおり、今日までのところ、確かにただちに我々が、発ガンを心配するほどの

放射線や放射性物質は観測されていないようですが、福島原発では今もなお作業が続いています。

完全に燃料棒を閉じこめて、外から水をかけて冷やすのではなく(今はその水が放射能に汚染して、

外に流れ出しているから問題なのです)、本来の原子炉の構造、つまり「閉じたシステム」の中で

冷却水が核燃料を冷却し、その冷却水はパイプの中を循環し、外にもれ出ることはない、

という循環が復元出来るかどうか、です。ある程度進展があった、と読売新聞が書いていましたが、

本当はどのような状態なのか、分かりません。

一番恐れるべきは、核燃料を冷却出来なくなることです。

冷却出来ないと、核燃料自体が発する熱で、燃料が溶け出し、圧力容器の底にたまった水に触れて水素爆発を起こし、

圧力容器という、本来一番丈夫な構造を破損することです。

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