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2011.04.14

福島原発に関する解説で日本で最も信頼出来るのは小出助教と水野解説委員(五十音順)だ。

◆記事1:チェルノブイリに匹敵せず=福島事故のレベル引き上げ―仏研究所(時事通信 4月13日(水)8時25分配信)

経済産業省原子力安全・保安院が福島第1原発の事故評価をレベル7に引き上げたことについて、

仏放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のグルメロン放射線防護局長は12日、記者団に

「福島の事故は極めて深刻だが、チェルノブイリの事故と現時点で同じではないし、今後もそうだ」と述べ、

同じレベル7のチェルノブイリ原発事故に匹敵するわけではないとの見解を示した。

AFP通信によると、IRSNは福島の事故について、チェルノブイリ事故と比べ、漏れた放射性物質の量が少ない上、

汚染地域も限られていると指摘。

原発周辺の住民避難や農作物の出荷制限も、チェルノブイリ事故より迅速に行われたとしている。


◆記事2:構造や規模に大きな違い=福島とチェルノブイリ―IAEA(時事通信 4月13日(水)6時21分配信)

国際原子力機関(IAEA)のフローリー事務次長は12日、

福島第1原発事故の国際原子力事故評価尺度(INES)の暫定評価が

旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じ最悪の「レベル7」に引き上げられたのを受け、

ウィーンの本部で記者会見し、二つの事故は「構造や規模の面で全く異なる」と指摘した。

同事務次長は「チェルノブイリ原発では原子炉が爆発したが、福島第1原発は原子炉が東日本大震災後に自動停止した」と説明。

また、放出された放射性物質の量も、「福島第1原発の37万テラベクレル(テラは1兆)に対し、

チェルノブイリ原発は520万テラベクレルに達した」と規模の違いを強調した。


◆記事3:福島原発「依然安定せず」=冷却確保がカギ―米NRC委員長(時事通信 4月13日(水)8時43分配信)

米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は12日、上院環境公共事業委員会の公聴会で、

福島第1原発事故の状況に関し、「日々の大きな変化は見られないが、まだ安定した状態ではない」との見解を示した。

同委員長は、原子炉や使用済み核燃料プールの冷却を確保することが最重要だと強調。

11日の地震で外部電源が途絶え、1~3号機原子炉への注水が約50分間中断したことに触れ、

こうした状況でも冷却機能を確保できる状態に持っていくことが必要だと説明した。

また、「原子炉の冷却能力を失えば、燃料棒がさらに劣化し、

これまでよりも大規模な放射性物質の拡散が起きる可能性がある」と警告した。


◆コメント:NHK水野解説委員と、小出裕章京都大学原子炉研究所助教の二人の説明で十分。

十分というと失礼で、このお二方が最も信頼出来る。

記事1と記事2でそれぞれ、仏放射線防護原子力安全研究所と、IAEAが述べたことは、

いずれもNHKの水野解説委員が4月12日(火)の夜に、ニュース番組で指摘したことと

殆ど完全に一致している。水野解説委員の説明は、

NHK報道局科学文化部のブログ、「NHKかぶんブログ」

2011年04月12日 (火)【水野解説・最悪の評価"レベル7"とは?】

で、確認することが出来る。

「レベル7」とはいっても、チェルノブイリと比べた場合、

明らかに深刻さが異なる。

但しそれは「今のところは」という意味である。
冷却が続けられている限りは今後、爆発的なことはおきないと思われます。

と言っている。それは、逆に言えば4基の原子炉の冷却が何らかの理由で中断され、炉心(核燃料)が溶融したら、

チェルノブイリを超える惨事になりかねない、と、水野解説委員が12日夜、話すのを私は確かに聞いた。

それは、記事3、米原子力規制委員会の見解に一致している。


余談だが、仙台に住んでいる作家の伊集院静氏は「週刊現代」のエッセイ、「男達の流儀」で、
私はこれまでの原発事故の報道で適切なことを口にしたのはNHKの解説委員の水野倫之だと思っている。

もう一人の記者の話はあまり聞く機会がなかったので書けない。この二人の顔の相が違う。

責任を背負った時の大人の男の顔はあきらかに違ってくる。

と書いている。


もう一人。今の福島原発では、とにかく露出した核燃料棒に水をかけて冷やし続けしかない、というのが、

小出裕章京都大学原子炉研究所助教である。

ビデオ・ニュース・ドットコムで、小出助教に電話インタビューした内容を、

私は、自分のブログで文字にして記録した。ご参照頂きたい。
2011.04.05 ビデオ・ニュース・ドットコム「今もなお深刻な福島原発の現状」を文字に起こしました。

東電、原子力安全・保安院、その上部機関の経済産業省、ひいては行政府たる内閣が、

最初は、問題をなるべく控え目に発表し、これ以上誤魔化せなくなってから「実は・・・」

とやるから混乱するのである。本当のことを言ったらパニックになるというが、次々に結局は

真実が明らかになっているがパニックは起きない。最初から真実を告げればよいのである。

「真実など知りたくない」という趣旨のコメントを頂いたが、むしろ稀だ。子供じゃあるまいし、

肚を据えろ、と言いたい。

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