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2011.04.20

「高濃度汚染水“移送は順調”(東電)」←どうしていままでアレバに任せなかったのだ?

◆記事:高濃度汚染水“移送は順調”(NHK 4月19日 21:45)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、2号機のタービン建屋や

トレンチと呼ばれるトンネルにたまっている高濃度の汚染水について、東京電力は19日、「集中廃棄物処理施設」への移送を始めました。

移送は順調に進んでいるということですが、午後6時の時点では、トレンチの水位は移送前とほとんど変わっていないということです。

福島第一原発では、建物の中や敷地内で放射性物質に汚染された水が大量に見つかっていて、

東京電力の推計で合わせて6万7500トンあるとされ、復旧作業の妨げとなっています。

このうち、特に2号機のタービン建屋の地下やトレンチにたまっている2万5000トンの高濃度の汚染水は、

原子炉への水の注入に伴って今後も増加が予想されるほか、

海への流出のおそれもあり、緊急に移す必要が出ています。

このため東京電力は、これらの汚染水のうちおよそ1万トンを、

4号機の近くにある「集中廃棄物処理施設」に移して保管する計画で、

汚染水の移送や保管にあたって水漏れが起きないよう安全対策を進めていました。

その結果、汚染水を送る手順や安全確保の対策について、

経済産業省の原子力安全・保安院から問題ないという判断が出され、

東京電力は、19日午前10時8分、汚染水の移送を始めました。

移送は、2号機のトレンチから「集中廃棄物処理施設」まで

およそ800メートルをホースで結んで行われ、開始からおよそ20分後に、

汚染水が施設まで来たことが確認されたということです。

東京電力によりますと、汚染水の外部への漏れはなく、移送は順調に進んでいて、

午後6時の時点でおよそ96トンを移した計算になるということですが、

トレンチの水位は移送前と比べほとんど変わっていないということです。


◆コメント:何のためにアレバを雇ったんだ。

記事に載っている話は難しい話ではなく、要するに原発が正常に稼働している場合は、

放射能が外に漏れないように、閉じたシステムの中で水を循環させて、原子炉を冷却し、

核燃料が過熱して溶け出さないようにしているのですが、

地震直後から、それが壊れて(壊れるまでのいきさつは省略します)、今や、ウランの核燃料棒が

剥き出しになっている訳です。それだけでも放射能を大気に撒き散らすので、大問題なのですが、

兎にも角にも、核燃料を冷却するシステムが壊れてしまったけれど、これを冷やし続けないと、

さらに高温になり、溶けて崩れて、落下して、圧力容器という一番内側の容器や、その外側にある

格納容器の床に溜まっている水に落ちると水蒸気爆発という現象が起きる。

そうしたら、今よりも遙かに強烈な放射能が広範囲に拡散するから、とにかく水をかけて

冷やし続ける事がなにより重要だ、というのが、

小出裕章京都大学原子炉研究所助教の説明の要旨だったと思います。

しかし、水をかけたら、ウランに一度触れた水は放射能で汚染され、床に溜まる訳です。

それをくみ出さないと次の作業に取りかかれないから、とりあえず、この水を別の

「水槽」に移すというのが、記事で書いているところの「移送」なのですが、

問題があります。この水をその先どうするのか、ということです。

水は核燃料に注ぎ続けるから、汚染された水はまたすぐに溜まりますから、今のやり方では

「集中廃棄物処理施設」はすぐに満タンになりますが、永遠に水槽を作り続けるわけにもいかないし、

先日のように、海に捨てたら、それは世界が怒りますよね。繋がってるのですから。



3月31日にフランスの民間会社で、こういう汚染された水などの処理技術を持ったアレバという

会社のCEO(経営最高責任者)が来日しているし、技術者、装置も日本に到着しているのです。

日本人は、こんな事故初めてで、アタフタしているうちに20日も経ってしまいましたが、

19日(火)、アレバのCEOは記者会見で、こんなことを云っています。

◆記事:仏アレバCEO「汚染水処理施設、5月末にも稼働」 (日経電子版)(2011/4/19 22:54)

フランスの原子力大手アレバのアンヌ・ロベルジョン最高経営責任者(CEO)は19日都内で記者会見し、

東京電力福島第1原子力発電所の高濃度汚染水を処理できるシステムを5月末にも稼働させる考えを明らかにした。

同原発の敷地内に設置して毎時50トンの処理能力を持たせる。

放射性物質の濃度を1000~1万分の1に下げ、冷却水として再利用できるようにする。


東電はシステム稼働は6月になるとの見通しを示していた。ロベルジョンCEOは

「非常事態なので、より早めたい」と表明。「5月末に稼働できれば(着手から)最速のケースになる」

と早期稼働に意欲を見せた。

こういう技術を持った専門家がいるのに、20日間も東電と経済産業省は何をしていたのか

と思いませんか?今や、地球的規模の惨事ですよ。ずっと核燃料は放射能を撒き散らしている

のですから。初めからもっとアレバに任せるなり、アレバの指導を受けていれば、それだけ、

速く、放射性物質の濃度を低くして、今よりは安全な状態に出来たはずです。


呆れたことに東電は、汚染水処理システムを使うのを6月からにするつもりだったようです。

全然、この人達は、自分達が何をしたか、分かっていないのではないか、と疑います。

ロベルジョン最高経営責任者の言うとおり、「非常事態」で、

一刻を争うのですから、東電や国(原子力安全・保安院)のメンツに拘るべきでは無い。

地震だけで、原発さえなければ、とっくに復興に注力できたのに、原発の所為で、

日本中の人々が、何だか魚の小骨が喉に刺さったままのような、落ち着かない状態です。

なりふり構わず、アレバに関与して貰うべきだと思います。

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