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2011.05.27

「G8サミット開幕 事故情報を全面開示--菅首相」←来年1月までに収束できるわけがない。

◆記事:G8サミット開幕 事故情報を全面開示(共同通信)(2011/05/27 00:32)

主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)が26日午後(日本時間同日夜)開幕し、

菅直人首相は昼食会の冒頭発言で、福島第1原発事故に関する情報を国際社会へ全面開示すると約束した。

国際原子力機関(IAEA)と協力して来年後半に日本で原子力安全の国際会議を開催すると説明。

サミット議長国フランスのサルコジ大統領は各国を代表し、東日本大震災復興に取り組む日本への連帯を表明した。

菅首相は、原発事故を来年1月までに収束させると強調。

事故情報について「最大限の透明性をもって全て提供する」と明言した。

検証結果も国際社会に公開して原発の安全基準策定に役立てる考えを示しながら

「地震・津波対策を含めた最高水準の原子力安全を目指す。(各国の)安全確保に積極的に貢献する」と訴えた。


◆コメント:まず、東電に「匿すな」と命ずることだ。

この日記でも何度も紹介している、小出裕章京都大学原子炉研究所助教だが、

ビデオ・ニュース・ドットコムだけではなく、今やあらゆるメディアからの質問、インタビューが

殺到しているようだ。それらをまとめて下さっているブログがある。

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

である。小出助教は真摯で紳士だから、決して苛立ったような声は出さないけれど、

内心、いい加減、東電が発表しては、訂正、の繰り返しにうんざりしているのが、

よく分かる。本当は、「東電は最初から本当のことを発表しないのだから、コメントしようがない」と

言いたいのである。

1号機の原子炉圧力容器にはある程度水がある、と、東電は4月の上旬まで言い続けていたから、

高熱の燃料棒が自ら発する熱で崩れ、圧力容器の水に落ちると、大量の水蒸気が発生し、

原子炉圧力容器もその外側の格納容器も吹き飛ばし、大気中に放射性物質が飛び散る。

それが、最悪のシナリオ、「水蒸気爆発」だ。と言い続けていたら、4月12日、東電が

「やはり、1号機には水がありませんでした」という。それで爆発が起きていないということは

不幸中の幸いと言うべきか分からないが、燃料棒は少しずつ溶けてぽたぽたと落ちたのだろう、

そして圧力容器の底も、格納容器の底も熱で溶けてしまい、ウランの溶けたものが何処に

どのような状態にあるのか、分からない。


2,3号機の圧力容器にはまだ水があるようだ、と東電はいうが、すると、水蒸気爆発が

起きる可能性がある。但し東電は次々とあとから情報を訂正するので、

本当は1号機と同じように、圧力容器に水はありません、に変わるかも知れない。

とにかく正確な情報がなければ、本当はコメントなど無意味なのだ!と

怒鳴りたい所だろう。

国民が不安なのは、原子力に関して素人だからというだけではなく、

専門家が正確に状況を判断できる事実の全てを東電が公表しないからである。

菅首相は今後は東電に全てを公表させる、何か目論見があるのだろうか。


また、来年1月までに福島原発事故を収束させるというが、何を以て収束と

言うのか分からない。

1998年に事故が起きた訳では無いが、耐用年数に鑑み廃炉が決定した

東海発電所の廃止措置工事のスケジュール を見ればわかるとおり、

事故も何も無くても原発を廃炉にするには20年を要するのだ。

まして、今回のように原子炉が壊れ、汚染水を周囲に撒き散らした原発の事故を来年1月までに収束させる

とは、到底思えない。できないことを安易に約束しない方が良い。

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