« 「G8サミット開幕 事故情報を全面開示--菅首相」←来年1月までに収束できるわけがない。 | トップページ | すみません。インチキ更新なんですが、小出助教の最新コメント。 »

2011.05.28

【いい話】震災2日後に「ノーギャラでも良いから、被災地で演奏したい」と言ってくれたヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス氏

◆「週刊新潮」最新号(6月2日号)に載っていました。27日(金)来日している筈。

のっけから、話が逸れて恐縮ですが、週刊新潮の全てが良いとは言いませんけれども、

多分、今の編集部には、誰か一人、クラシックにかなり詳しい人がいるはずです。

地味な欄なのですが、毎週、非常に「通好み」のコンサートの案内が書かれていたり、

通り一遍ではなくて、「あ、この人、長年クラシック聴いているな」と想像するに足る

記事なのです。


それはさておき。


今週の木曜に出たばかりの「週刊新潮」6月2日号によれば、今までに何度もしている

現役最高齢、89歳、イスラエルのソロ・ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス氏が、

今日(27日)来日したはずです。

地震と原発を恐れて、来日をキャンセルする海外の音楽家が多い中で、ギトリス氏は、

日本で演奏会を開くのに全く支障がないことを私が証明する。

と、急遽、来日を決めたそうです。東日本大震災の翌々日、いつも招聘する音楽事務所に

「大丈夫ですか?」とFAXを送ってきて、その後電話で
ギャラは要らないから日本で演奏したい。状況が許せば被災地を訪れ、音楽を届けたい。

と言ってくれたそうです。


ギトリス氏は、「そこらの」ヴァイオリニストではありません。

13歳でパリ音楽院で「1等賞」(パリ音楽院は試験で「1等賞」を獲らないと卒業できない)を獲得し、

もうベテランなんてものではないですね。文字通り世界的なヴァイオリンのソリストで、

ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、

N響、イスラエル・フィルなど、一流オーケストラにソリストとして呼ばれる名人です。

そういう芸術家がノーギャラで良いから被災地で演奏したいと。

何とも嬉しく、有難い話です。


◆確定情報不明ながら、6月1日には被災地、石巻市で弾くはずです。

これは、無料コンサートなので、普通のコンサート検索では分からないのですが、

週刊新潮によると、

6月1日に、避難所になっている宮城県石巻市立女子高を訪れ、無伴奏で演奏の予定です。

とのこと。

その後、「6日に名古屋、10日では東京でチャリティー・コンサートを開く」とありますが、

「ぶらあぼ」のコンサート検索では、今のところ、東京だけ表示されます。
イヴリー・ギトリス ヴァイオリン<イヴリー・ギトリス&フレンズ 東日本大震災・復興支援のためのチャリティーコンサート>

公 演 日 2011/06/10(金) 前売開始日---

地域・会場 東京/ 浜離宮朝日ホール 19:00

内 容



共/木野雅之vn 大倉正之助(太鼓) イタマール・ゴランp アンサンブル“フレンズ・オブ・イヴリー”

※被災者の方々を無料招待有

曲/J.S.バッハ:G線上のアリア/モンティ:チャールダーシュ 他

料金/¥5500

問/テンポプリモ03-5810-7772

ということですが、詳細は、ご確認下さい。


◆昨年12月に「ギトリス特集」記事を書いたのです。

最初にこれを書くと、本記事の主旨から外れるので一番後にしましたが、

私は、以前からギトリス氏のヴァイオリンが非常に好きでして、生で聴いたこともあります。

日記では昨年12月。半年前に記事を書きました。

2010.12.19 【音楽】イヴリー・ギトリスというヴァイオリニストの小品集です。

そこに何曲か載せてあります。

とにかく、個性的というか「個性的」を通り越してまして、今の若いヴァイオリニストの演奏では絶対に聴けない

演奏です。ちょっと聴くと分かりますが、常にテンポ伸び縮みするのです。

奇を衒っているのではなく、ギトリス氏にとっての「自然な歌い方、弾き方」をすると

どうしてもこうなってしまうのでしょう。

だから、伴奏のピアニストは大変です。余程馴染みか、天才的に勘が良い人でないと

ギトリスの伴奏はできないと思います。

引用元のCDは、プレミアム・ツイン・ベスト チゴイネルワイゼン~ギトリス~ヴァイオリン名曲の至芸です。


エルガー:愛の挨拶







余りにも有名ですけど、これほど、テンポが変わる人いないですね。

次も非常に有名なクライスラーの「美しきロスマリン」ですが・・・・。


クライスラー:美しきロスマリン







最後は前回も載せたのですが、極限的なテクニックです。


バッジーニ:妖精の踊り







ギトリス氏のヴァイオリンはこのように、個性的=ものすごくクセのある演奏で、

人によって、好みがわかれるところだとは思いますが、これほどの演奏家が、自ら、

ノーギャラで良いから日本へ行き、危険があるかもしれない被災地で弾きたい、

チャリティー・コンサートを開きたいと申し出てくださるのは、

まことに有難いことで、それはクラシック音楽がすきだろうが、なかろうが、

日本人として感謝すべきなのです。

石巻の被災者の方々が、ギトリス氏のヴァイオリン演奏を楽しまれることを

祈って止みません。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

|

« 「G8サミット開幕 事故情報を全面開示--菅首相」←来年1月までに収束できるわけがない。 | トップページ | すみません。インチキ更新なんですが、小出助教の最新コメント。 »

エッセイ」カテゴリの記事

クラシック」カテゴリの記事

クラシック音楽」カテゴリの記事

ヴァイオリン」カテゴリの記事

弦楽器」カテゴリの記事

東日本大震災」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事