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2011年5月

2011.05.31

「自民、週内に内閣不信任案提出へ…公明と共同で」←てめえら、タダ飯食ってんじゃねえぞ!

◆記事:自民、週内に内閣不信任案提出へ…公明と共同で(読売新聞 5月31日(火)3時11分配信)

自民党は30日、菅政権に対する内閣不信任決議案を今週中に国会へ提出する方向で

最終調整に入った。6月2日か3日の提出を想定している。

同党の谷垣総裁が周辺に明らかにした。公明党も自民党と共同で提案する方針だ。

民主党では、小沢一郎元代表のグループが不信任案に同調する構えを見せており、

元代表は30日、自らに近い議員に対し、不信任案に賛成する考えを示唆した。

民主党は同日の役員会で、不信任案の採決で党内から賛成や欠席者が出た場合、

除籍(除名)を含めて厳正に対処する方針を決めた。政局は緊迫の度合いを強めている。

自民党は、6月1日に行われる菅首相と谷垣氏との党首討論後、不信任案の提出時期を正式決定する。

具体的には、同2日に提出し、同日中か3日の衆院本会議で採決する案や、3日に提出し、

青森県知事選(5日投開票)後の週明け6日に採決する案などが浮上している。


◆コメント:国家存亡の危機に、タダ飯食ってんじゃねえぞ。国会議員ども。

菅政権が震災後、諸問題に迅速・的確に対応しているとは、到底思えない。

それは確かだが、この時期に内閣不信任決議を提出し、仮定上の話として可決され、

衆議院解散・総選挙となったら、議員は選挙運動に必死となる。地震などどうでも良い。

その間に福島原発で、或いは被災地で新たな問題が起きたら、

又は、専門家が可能性を示唆している、311と同規模の余震が起きたら、一体誰が対応するのか。


法律によれば、解散・総選挙であっても、新しい内閣総理大臣が決まるまでは現在の内閣が

行政府としての機能を持つのだが、

ただでさえ混乱している現内閣が、選挙対策と震災後対応を同時にこなせる訳がない。


また、自民党の谷垣総裁が、或いは、現首相と同じ政党員なのにもかかわらず

批判ばかりしている小沢一郎が内閣総理大臣になったら、福島第1原発周辺の放射能は消えるのであろうか?

谷垣やら、巷で首相として相応しいとか言われている(とんでもない話だが)石破茂が政権を獲ったら、

具体的に、今よりも何がどのようによくなるのか?

それを示さずに、とにかく「菅直人は駄目だから辞めろ」といっても、仕方がない。

日本国の歴史上、いや、福島第1原発問題を含めれば、人類史上初めての問題を抱えている日本を

「自分なら、ただちに建て直してみせる」
と言いきれる人間が、果たしてこの世のどこかに存在するのだろうか。

繰り返すが菅直人政権は、何だかあたふたしていて、確かに非常に頼りないが、

こういうときは、党派を超えて、国民の利益、国家の存続を第一に考えるべきである。

福島原発一号機では、圧力容器も格納容器も突き抜けた核燃料が、多分、

原子炉建屋の床に溜まっている水の中に沈んでいて、だからひどく汚染された水が検出される

のだろう。汚染水をどうのこうのではなくて、どこへ落ちてしまったか分からない核燃料をどのように

処理するのか。このままだと永久に放射性物質を大気に撒き散らし、周囲の土壌を汚染するばかりである。


福島県飯舘村の積算被曝量が20ミリシーベルトを超えたが、原子力に携わることのない、普通の日本人の

被曝量は法律では年間1ミリシーベルトまで、とされているのであるから、2ヶ月半で20ミリシーベルトは

あまりにもひどい被曝量で、飯舘村の人々が残りたいといっても、強制退去させるしかない。

ブルームバーグという通信社が伝えるところによると、周囲の土壌汚染はすでにチェルノブイリ並みだという。

◆福島原発周辺の土壌汚染、チェルノブイリ並み-「死の地帯」残るか(ブルームバーグ)(2011/05/30 15:24)

放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所周辺の土壌汚染のレベルが、

旧ソ連のチェルノブイリ原発事故並みに達していることが分かった。

チェルノブイリでは事故以来、25年たっても高濃度の汚染地域が「死の地帯」として残っている。

原子力発電環境整備機構のフェロー、河田東海夫氏が24日に発表した調査リポートによると、

福島第一原発周辺20キロメートルの避難区域の外側で採取した土壌から、

チェルノブイリ事故で強制移住の基準となった1平方メートル当たり

148万ベクレル以上の放射性物質が検出された。

福島第一原発周辺では高濃度の汚染地域は約600平方キロメートルに及ぶという。

専門家らはチェルノブイリ原発事故と同じ運命をたどり「死の地帯」が残り続けるのを避けるためには、

政府は迅速に行動する必要があるとみている。

チェルノブイリ原発事故が起きた1980年代以降、科学技術の進歩で汚染土壌を化学物質で除染したり、

作物を植えて放射性物質を吸収したりすることが可能になっている。

名古屋大学の井口哲夫教授は電話インタビューで、長くても3年以内に処理する必要があるとし、

より長くかかれば避難民が帰宅をあきらめざるを得なくなり、政府もこれを望まないだろうと指摘した。

要するに、現在、既に福島原発周囲の土壌汚染は過去最悪のレベルの達しており、

その状況が続けば、福島県内の広範囲が、永久に人が住めない場所になるだろう

ということだろう。

これほどの国家緊急事態の最中に、この国の国会議員達は、その問題をどう処理するか、にではなく、

国会の中で、どのように動けば、自分や自分の属する「群れ」が少しでも有利な勢力を獲得できるかが、

最も大事なことなのだ。勿論、国民にとって、そんなことはどうでも良いことだ。

内閣不信任案をいつ提出するかではなく、被災地や、原発をどうするかを

討議するのが最優先になるはずで、まったく国会議員達は国権の最高機関としての

職務を遂行していない。こういう連中を、税金泥棒のタダ飯食らいというのである。

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2011.05.30

すみません。インチキ更新なんですが、小出助教の最新コメント。

◆自力で更新したといえないのです。

どうも、良くないのですが、平日は深夜までニュースを追いかけてます。

これは地震とは無関係でして、私の仕事の性質上、ヨーロッパ時間のニュースを

追っていると、何処かで区切らないと、徹夜になるのですが、

徹夜はしないまでも、かなり遅くまで起きていて、平日は寝不足になる。

すると、身体が土日でその分を埋めようとするのでしょう。

かなりの時間寝てしまいます。すると、世の中の動きを見ていませんので、

月曜の仕事に備えて、日曜の夜からバタバタしていると、ブログ更新時間が

なくなってきます。


◆小出助教の様々なメディアに於ける発言を記録して下さっているブログがあります。

こちらの、小出裕章 (京大助教) 非公式まとめと言うブログで、

実に感心するほど、様々なメディアに於ける小出助教の言葉をまとめて下さっています。

小出助教が務める京都大学原子炉実験場は京都では無く、大阪の熊取にある所為か、

大阪の毎日放送のラジオニュース番組で、インタビューに応じることが多いようです。

東京ではこれほど、毎日、小出助教のコメントを聴けません。


サイトを運営して下さっている方、ありがとうございます。


今日は「小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ」に記録された最近の小出助教の映像を

ここに貼り付けようとしているわけです。


言うまでもなく、それでは自分で更新したことにならず、

皆様に最初から、小出裕章 (京大助教) 非公式まとめをご覧下さい、

と申しあげているに等しい。

ですから、インチキ更新なのです。

しかし、このまとめブログの存在をまだ御存知無い、東日本の方もおられると

思います。

言い訳はここまでにします。


◆金曜日のコメントです。

小出助教の忍耐力はすさまじく、原子炉とは、とかメルトダウンとはとか、

水蒸気爆発とは、というような説明を、3月11日以降、何百回も繰り返したと思うのですが、

何度目であっても、絶対に苛立ったような様子がありません。


5月27日 とてつもなく困難な状況 小出裕章 (FM797)







小出先生は、本来、基礎的な用語の説明は別として、

「現在の福島第一原発で何が起きているか。それをどのように評価するか?」という質問に対しては

本当は「分かりません」の一言で終わらせたいと思います。東電や政府が、全ての事実を公表しないし、

一度発表したことを、舌の根の乾かぬうちに変更するので、先生は、26日には

「ものを言う気がしなくなった」と言っていました。

小出先生がそこまで仰有るのを聴くのは初めてですが、口に出さなかっただけで今までにも、

ホトホト嫌気が差していただろうと思います。

専門家による分析ができないほどの情報不足、をもたらしているのは東電で

現在の東電の最大の罪悪はその点にあります。

それでも、辛抱強く仮定に基づいて解説して下さる小出先生の存在は、

誠に有難いことです。

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2011.05.28

【いい話】震災2日後に「ノーギャラでも良いから、被災地で演奏したい」と言ってくれたヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス氏

◆「週刊新潮」最新号(6月2日号)に載っていました。27日(金)来日している筈。

のっけから、話が逸れて恐縮ですが、週刊新潮の全てが良いとは言いませんけれども、

多分、今の編集部には、誰か一人、クラシックにかなり詳しい人がいるはずです。

地味な欄なのですが、毎週、非常に「通好み」のコンサートの案内が書かれていたり、

通り一遍ではなくて、「あ、この人、長年クラシック聴いているな」と想像するに足る

記事なのです。


それはさておき。


今週の木曜に出たばかりの「週刊新潮」6月2日号によれば、今までに何度もしている

現役最高齢、89歳、イスラエルのソロ・ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス氏が、

今日(27日)来日したはずです。

地震と原発を恐れて、来日をキャンセルする海外の音楽家が多い中で、ギトリス氏は、

日本で演奏会を開くのに全く支障がないことを私が証明する。

と、急遽、来日を決めたそうです。東日本大震災の翌々日、いつも招聘する音楽事務所に

「大丈夫ですか?」とFAXを送ってきて、その後電話で
ギャラは要らないから日本で演奏したい。状況が許せば被災地を訪れ、音楽を届けたい。

と言ってくれたそうです。


ギトリス氏は、「そこらの」ヴァイオリニストではありません。

13歳でパリ音楽院で「1等賞」(パリ音楽院は試験で「1等賞」を獲らないと卒業できない)を獲得し、

もうベテランなんてものではないですね。文字通り世界的なヴァイオリンのソリストで、

ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、

N響、イスラエル・フィルなど、一流オーケストラにソリストとして呼ばれる名人です。

そういう芸術家がノーギャラで良いから被災地で演奏したいと。

何とも嬉しく、有難い話です。


◆確定情報不明ながら、6月1日には被災地、石巻市で弾くはずです。

これは、無料コンサートなので、普通のコンサート検索では分からないのですが、

週刊新潮によると、

6月1日に、避難所になっている宮城県石巻市立女子高を訪れ、無伴奏で演奏の予定です。

とのこと。

その後、「6日に名古屋、10日では東京でチャリティー・コンサートを開く」とありますが、

「ぶらあぼ」のコンサート検索では、今のところ、東京だけ表示されます。
イヴリー・ギトリス ヴァイオリン<イヴリー・ギトリス&フレンズ 東日本大震災・復興支援のためのチャリティーコンサート>

公 演 日 2011/06/10(金) 前売開始日---

地域・会場 東京/ 浜離宮朝日ホール 19:00

内 容



共/木野雅之vn 大倉正之助(太鼓) イタマール・ゴランp アンサンブル“フレンズ・オブ・イヴリー”

※被災者の方々を無料招待有

曲/J.S.バッハ:G線上のアリア/モンティ:チャールダーシュ 他

料金/¥5500

問/テンポプリモ03-5810-7772

ということですが、詳細は、ご確認下さい。


◆昨年12月に「ギトリス特集」記事を書いたのです。

最初にこれを書くと、本記事の主旨から外れるので一番後にしましたが、

私は、以前からギトリス氏のヴァイオリンが非常に好きでして、生で聴いたこともあります。

日記では昨年12月。半年前に記事を書きました。

2010.12.19 【音楽】イヴリー・ギトリスというヴァイオリニストの小品集です。

そこに何曲か載せてあります。

とにかく、個性的というか「個性的」を通り越してまして、今の若いヴァイオリニストの演奏では絶対に聴けない

演奏です。ちょっと聴くと分かりますが、常にテンポ伸び縮みするのです。

奇を衒っているのではなく、ギトリス氏にとっての「自然な歌い方、弾き方」をすると

どうしてもこうなってしまうのでしょう。

だから、伴奏のピアニストは大変です。余程馴染みか、天才的に勘が良い人でないと

ギトリスの伴奏はできないと思います。

引用元のCDは、プレミアム・ツイン・ベスト チゴイネルワイゼン~ギトリス~ヴァイオリン名曲の至芸です。


エルガー:愛の挨拶







余りにも有名ですけど、これほど、テンポが変わる人いないですね。

次も非常に有名なクライスラーの「美しきロスマリン」ですが・・・・。


クライスラー:美しきロスマリン







最後は前回も載せたのですが、極限的なテクニックです。


バッジーニ:妖精の踊り







ギトリス氏のヴァイオリンはこのように、個性的=ものすごくクセのある演奏で、

人によって、好みがわかれるところだとは思いますが、これほどの演奏家が、自ら、

ノーギャラで良いから日本へ行き、危険があるかもしれない被災地で弾きたい、

チャリティー・コンサートを開きたいと申し出てくださるのは、

まことに有難いことで、それはクラシック音楽がすきだろうが、なかろうが、

日本人として感謝すべきなのです。

石巻の被災者の方々が、ギトリス氏のヴァイオリン演奏を楽しまれることを

祈って止みません。

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2011.05.27

「G8サミット開幕 事故情報を全面開示--菅首相」←来年1月までに収束できるわけがない。

◆記事:G8サミット開幕 事故情報を全面開示(共同通信)(2011/05/27 00:32)

主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)が26日午後(日本時間同日夜)開幕し、

菅直人首相は昼食会の冒頭発言で、福島第1原発事故に関する情報を国際社会へ全面開示すると約束した。

国際原子力機関(IAEA)と協力して来年後半に日本で原子力安全の国際会議を開催すると説明。

サミット議長国フランスのサルコジ大統領は各国を代表し、東日本大震災復興に取り組む日本への連帯を表明した。

菅首相は、原発事故を来年1月までに収束させると強調。

事故情報について「最大限の透明性をもって全て提供する」と明言した。

検証結果も国際社会に公開して原発の安全基準策定に役立てる考えを示しながら

「地震・津波対策を含めた最高水準の原子力安全を目指す。(各国の)安全確保に積極的に貢献する」と訴えた。


◆コメント:まず、東電に「匿すな」と命ずることだ。

この日記でも何度も紹介している、小出裕章京都大学原子炉研究所助教だが、

ビデオ・ニュース・ドットコムだけではなく、今やあらゆるメディアからの質問、インタビューが

殺到しているようだ。それらをまとめて下さっているブログがある。

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

である。小出助教は真摯で紳士だから、決して苛立ったような声は出さないけれど、

内心、いい加減、東電が発表しては、訂正、の繰り返しにうんざりしているのが、

よく分かる。本当は、「東電は最初から本当のことを発表しないのだから、コメントしようがない」と

言いたいのである。

1号機の原子炉圧力容器にはある程度水がある、と、東電は4月の上旬まで言い続けていたから、

高熱の燃料棒が自ら発する熱で崩れ、圧力容器の水に落ちると、大量の水蒸気が発生し、

原子炉圧力容器もその外側の格納容器も吹き飛ばし、大気中に放射性物質が飛び散る。

それが、最悪のシナリオ、「水蒸気爆発」だ。と言い続けていたら、4月12日、東電が

「やはり、1号機には水がありませんでした」という。それで爆発が起きていないということは

不幸中の幸いと言うべきか分からないが、燃料棒は少しずつ溶けてぽたぽたと落ちたのだろう、

そして圧力容器の底も、格納容器の底も熱で溶けてしまい、ウランの溶けたものが何処に

どのような状態にあるのか、分からない。


2,3号機の圧力容器にはまだ水があるようだ、と東電はいうが、すると、水蒸気爆発が

起きる可能性がある。但し東電は次々とあとから情報を訂正するので、

本当は1号機と同じように、圧力容器に水はありません、に変わるかも知れない。

とにかく正確な情報がなければ、本当はコメントなど無意味なのだ!と

怒鳴りたい所だろう。

国民が不安なのは、原子力に関して素人だからというだけではなく、

専門家が正確に状況を判断できる事実の全てを東電が公表しないからである。

菅首相は今後は東電に全てを公表させる、何か目論見があるのだろうか。


また、来年1月までに福島原発事故を収束させるというが、何を以て収束と

言うのか分からない。

1998年に事故が起きた訳では無いが、耐用年数に鑑み廃炉が決定した

東海発電所の廃止措置工事のスケジュール を見ればわかるとおり、

事故も何も無くても原発を廃炉にするには20年を要するのだ。

まして、今回のように原子炉が壊れ、汚染水を周囲に撒き散らした原発の事故を来年1月までに収束させる

とは、到底思えない。できないことを安易に約束しない方が良い。

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2011.05.26

<年金記録漏れ>全件照合、断念へ…厚労省検討←こういう時、「どうせ駄目だろうと思った」と言ってはいけません。

◆記事:<年金記録漏れ>全件照合、断念へ…厚労省検討(毎日新聞 5月26日(木)2時34分配信)

厚生労働省は25日、年金記録漏れ問題をめぐり、

コンピューター上の記録と7億2000万件の紙台帳の全件照合を断念する方向で検討に入った。

費用対効果を踏まえた判断で、65歳以上の厚生年金受給者分のみ照合を続ける意向を民主党側に伝えた。

しかし、全件照合は同党マニフェスト(政権公約)の柱で、党内から反発も出ており、調整が難航する可能性もある。

日本年金機構は昨年10月、持ち主が判明している6億件(約8700万人分)の紙台帳から照合を始め、

今年3月末で約220万人分の作業を終えた。11年度予算は736億円。

13年度までに全件を終える目標だが、総額で3000億円程度かかるとされる。

しかし、同機構の抽出調査によると、65歳未満や国民年金のみの加入者の場合、

照合して記録訂正をしても、死亡までの平均の年金増加額が500~3000円にとどまり、

1人分の照合費用約3400円を下回った。

一方、65歳以上の厚生年金受給者は、平均で生涯2万2000~7万円増加する。

このため、厚労省は65歳以上の厚生年金受給者分(2000万人)に限り、照合を続ける意向だ。


◆コメント:安倍晋三が2007年5月30日、「1年で全件照合する」と言ったのです。

この話は地震があろうがなかろうが、いずれ言い出すだろうと思ってました。

話が逸れますが、現在の福島原発の問題でも初期対応が遅れたのは誰の責任か、と

野党が与党を追及し、ネット上においても一般人もそれに乗じています。

無論、そういう歴史的検証はいずれ必要でしょうが、今はそれどころじゃないでしょう。

原子炉1号機の核燃料は、圧力容器も格納容器も突き破り、原子炉建屋の床に「あんパン状」に

なって、そこに水が少しある状態なのでは無いかと「言われている」けれども目視できてません。

つまり、核燃料が大気に直接触れている可能性もある。これにどのように対処するのかを

まず考えるべきで、「こうなったのはだれの所為だ?」を「今」話しても、放射能は消えない。

その意味では無駄な議論で、原発事故を政争の具としている。


話を元に戻すと、年金台帳の記録・保管が問題外なほど滅茶苦茶だ、と指摘したのは当時野党だった

民主党の長妻昭衆議院議員でした。


私の2007年12月11日の日記に書きましたが、

2007年5月30日、当時の安倍内閣総理大臣と野党・民主党、小沢一郎代表との

党首討論で、安倍晋三内閣総理大臣(当時)は、

宙に浮いた年金記録5000万件(JIRO注:これが、名義不明の全てではないのだが)を1年で照合する。

といいました。その年の9月安倍首相は辞任し、福田首相となり、翌2008年5月、

「照合が困難で、まだ、終了していない。」と言い、福田首相も1年で首相を辞め、

麻生首相となったのが、ちょうどリーマン・ショックが起きた頃、2008年9月でした。

2009年5月になってもやはり、「まだ、終わっていない」といいました。


この年、2009年8月30日の衆議院選挙で民主党が政権を獲ったのです。

今までは与党で、文句を言っていれば良かったけれども、与党になってしまったので

年金照合作業は民主党政権の仕事になりました。


だから、元来は自民党時代の監督不行届で、旧社会保険庁がデタラメな事務処理を何十年も続けて、

何が何だか訳が分からない状態になってしまったのですが、それは、原発問題と同じく、

問題の「本質」ではない。

問題は、日本国政府が(どの政党であろうが国民にとっては知ったこっちゃないのです)、

国民から、税金を徴収するのは絶対に漏らさない癖に、預かる方の年金はドンブリ勘定だったということです。

問題発覚後、民間の感覚ならば、社会保険庁は年中無休、不眠不休で照合作業を続けるべきですが、

どうせ、チンタラ、45分働いては15分休憩をとり、大量のパートを雇い、毎日夕方5時には帰っていたのでしょう。

そして、ずるずると照合に時間をかけ、やがて国民が、
もう、いいや。どうせ、駄目だろうと思っていた。

というのを厚労省も政府も期待していたことでしょう。

私は、きっとこの「断念」を言い出すだろうと危惧していましたが、地震騒ぎで国民は年金騒ぎを

全くではないでしょうが、「過去のこと」としてわすれつつあります。それが日本人の悪い癖です。

そして、「どうせ・・・」という妙に大人しい所も日本人の悪いところです。

今年は電力が足りないから、エアコンを使わずに扇風機にしてくれ、というと、

素直に従い、今年の扇風機の売上げは、例年の何倍だとかいっているでしょ?


国家権力からみれば、これほど御しやすい国民はないのです。


だから、年金照合断念に対しては、全国民が首相官邸でも厚労省でも民主党本部でもいいですから、

「絶対に断念するな」と猛烈に抗議しなければいけません。暴力は無論いけませんが、

言論で冷静に抗議するのは、納税者として、また年金受給権者として当然の権利です。


今一度繰り返します。

絶対に、「どうせ、こうなるだろうと思っていた」と言ってはいけません。

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2011.05.25

【音楽】「あれ?似てない?」シリーズ。

◆シリーズと言っても、九年間で二度目なんですが・・・。

前回は、これは、明らか何ですけども、モーツァルトの「魔笛」序曲と

同時代のピアニスト・作曲家クレメンティのピアノソナタが非常に似ているという話です。

似ているというか、明らかにモーツァルトがクレメンティから「拝借し」ています。

2006.12.10 モーツァルトとクレメンティ

その後、ずっと忘れていたのですが、クラシックでも、余りにも似ている例は沢山ありますが

それより、もうちょっと面白い例をご紹介します。


◆何となく(或いは明らかに)似ている曲。

誤解を招かないように書き記しますが、今日は「冗談企画」ですからね?

「盗作疑惑を暴く」なんて週刊誌風記事ではありません。


さて。


えー、ピアノを子供の頃、ちょこっと習ってバイエルの下巻ぐらいまで

弾けたことがある、という方、多いと思います。そのとき「あれ?」ということが

あったと思います。

まず、バイエル88番の始めを聴いて下さい。


バイエル88番







うーん。ちょっと指が流れてますね。最後の音階的なところ。

こういうところは、ゆっくり確実に弾けるテンポから、少しずつ上げて行くのです。

まあいいや。本題ではないですね。

そして、これ。別に、最後まで聴かなくても構いません。


雪(唱歌) - 杉並児童合唱団







私は、バイエル88番を弾いたとき「あっ!」と思いました。




次ですが、大変分かりやすい。


上を向いて歩こう(坂本九)

これは、「埋め込み不可」なので、リンク先でお聴き下さい。

上を向いて歩こう



そして、ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」。オーケストラの和音の後、

いきなりピアノのカデンツァ風の独奏になりますが、それは序奏でして、

第一主題はオーケストラが弾きます。それが、どう考えても、似てます。


ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」第一楽章。(ピアノ:クラウディオ・アラウ、指揮=コリン・デイヴィス)

これも埋め込み不可、なので、リンク先をご覧下さい。


Beethoven - Piano Concerto no.5 by Claudio Arrau 1



これは、似てますよね?

冒頭に書いたとおり、良いとか悪いとかじゃないです。

オモロイな、というだけの話。


さて、次は1969年。42年前の歌謡曲なので、私と同年配以上の方は

御存知でしょうが、若い方は知らないでしょう。

「悲しみは駆け足でやってくる 」という歌があったのです。

明日という字は明るい日と書くのね

と歌い始めます。その「音型」を覚えておいて下さい。


アン真理子 悲しみは駆け足でやってくる







どこかで聴いたことがあるなー、と思ったら、これでした。


モーツァルト交響曲第40番 第一楽章 演奏:ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団



モーツァルト 交響曲 第40番 第1楽章



よく似た音の動きです。

次は、有名な話なのですが、まず、歌謡曲から。


北の宿から (都はるみ)






この歌の最初が、ショパンにそっくりなのです。


ショパン ピアノ協奏曲 第一番(アルゲリッチ=デュトワ、N響)

ソロ・ピアノが弾き始めるまで、かなり時間がかかります。4分42秒付近をよーく聴いて下さい。


Martha Argerich Chopin Piano Concerto1 -1/4







都はるみ(作曲は小林亜星氏)とショパンが似ている、と結構これは「有名」です。


最後です。これも相当古いですね。1984年ですから27年前にヒットした、

中原めいこという人に「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」というラテンっぽい

歌があるのですが、歌そのものではなくて、バックバンド(この人はブラス(金管)が多い)

のイントロが他の曲に似ているのです。まずは、「君たち~」をどうぞ。

金管のイントロを良く聴いておいてくださいね?


君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね(中原めいこ)







これは、ディキシーランドから来た、ジャズのスタンダード・ナンバーに

とても似ているのです。晩年のベニー・グッドマンが来日したときの演奏です


That's A Plenty - Benny Goodman 1980






イントロ部分、ほぼ同じでしょ?


今日は別に何かを「訴え」る為の日記ではありません。

「だからどうした?」というような内容ですが、

毎日々々、原発のことを考えていると、余りにも憂鬱になるのです。

たまにはふざけても良いかと。

ご容赦のほど。

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2011.05.23

2011年5月23日 参議院行政監視委員会に於ける、小出裕章参考人の発言(音声ファイル)。

◆テープ起こしをしても構いませんが、原発言音声が一番でしょう。

前回の日記にも書きましたが、本日(2011年05月23日(月))、13時から開かれた

参議院行政調査委員会で、ビデオ・ニュース・ドットコムに毎週登場する、

そして、私が何度も記事で書いた、小出裕章京都大学原子炉研究所助教が、

今までの日本の原子力行政と、今回の福島原発事故に関して、

発言しています。

それを文字に起こそうかとも思いましたが、その際、私が発言内容を

改竄していない、ということは証明できません。従って、

委員会開会から、小出助教の発言(4人の参考人中、最初が小出先生でした)の部分を

録音しましたので、お聴き下さい。


これは、参議院インターネット審議中継で映像も見ることができます。

検索欄がありますから、「開会日」を2011年5月23日~2011年5月23日、「発言者」を「小出裕章」にして

検索すれば、

2011年5月23日 行政監視委員会 約3時間23分

が現れます。↑からリンクで跳ぶと思いますが、

1年で消えてしまいますので、音声を私が録音して保存しました。


◆参議院行政監視委員会における、小出裕章京都大学原子炉研究所助教の発言(音声)。


お聴き下さい。約15分です。


全く歯に衣着せぬ、痛烈な行政批判、福島原発事故対応批判を行い、

今回の事故が、どれほど重大な事態かを説明しています。

小出助教に意見を求めれば当然こうなることは分かりきっていて、

それでも参考人として招致した、国会にせめてもの「良心」を感じます。

それにしても事態は深刻なのですね・・・。

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本日の参議院行政監視委員会で、小出裕章京都大学原子炉研究所助教が参考人として出席します。

◆資料:参議院公報(平成23年5月20日(金曜日))

委員会及び調査会等日程

○来る二十三日(月曜日)次のとおり開会する。 


決算委員会 午後一時 第八委員会室

(省略)

行政監視委員会 午後一時 第四十三委員会室

                (分館四階)

    会議に付する案件

   行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査

   (原発事故と行政監視システムの在り方に関する件

   (参考人)

           京都大学原子炉実験所助教 小出  裕章君

            芝浦工業大学非常勤講師 後藤  政志君

               神戸大学名誉教授 石橋  克彦君

      ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫   正義君

(以下、略。)


◆コメント:この意味は大きいですね。

小出裕章京都大学原子炉研究所助教は、これまで何度もご紹介したとおり、

原子力の専門家でありながら、原発を建てるべきでは無い、と1971年から

40年間、主張し続けて来た方です。

そのような人物を参議院に参考人招致したら、何を言うか分かっているのにも

関わらず、敢えて招致した参議院の決定は評価してもいい。

小出裕章京都大学原子炉研究所助教が何を主張するか、方向性は明らかです。

国がその意見を取り入れるかどうかは別としても、

参議院の委員会に出席して発言したことは、全て会議録として国の公式の記録として

保存されます。

これは全て「参議院インターネット審議中継」で

リアルタイムで中継され、また少なくとも1年間は保存されますし、

暫くあとになると思います。そして前述の通り、発言は一言一句、「会議録」になり、

これは、昔は国立国会図書館に行かないと読めなかったのですが、

今では、ネットで閲覧できます。

とにかく、或る意味歴史的記録となりますから、

リアルタイムでも録画でも、ネットテレビでも、会議録を読んでも構いませんから、

できることなら、全ての方に、小出裕章京都大学原子炉研究所助教の発言を知って頂きたい

と思います。

(NHKは残念ながら同じ時間に開かれる「衆議院東日本大震災復興特別委員会質疑」を中継するようです)

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2011.05.22

HDD・DVDレコーダー・プレイヤーが故障しまして。

◆私事なのですが、ご参考までに。

2日間、更新をサボりました。

金曜日の夜は、疲れて寝てしまいました。


土曜日(5月21日)は、2週間ほど前かHDD・DVDプレーヤーの調子が悪く、

テレビ番組をHDDに録画し、再生するのは、問題なく出来るのですが、

DVDドライブかDVDを読み取るレンズが汚れたのか、とにかくDVDの再生が

途中で止まってしまうなどの明らかな「異常」の兆候を示し始めました。

市販の(レンタルではなく、購入した)DVDで、今までは再生出来ていたもの、又、

新品で、傷もホコリも付いていないものまで、再生出来ないことがあったので、

再生装置側に問題があることは明らかです。

問題が発覚してすぐにメーカーのサポートセンターに電話で訊いたら、案の定

修理が必要ですと言う返事でしたが、そこで私は迷いました。


保証期間は過ぎていて、どうせ実費がかかることは分かっていてそれはいいんです。

御存知のとおりこういうものは、引き取り修理、訪問修理いずれも可能で

不具合の様子を確認したり、テレビに再接続することを考えたら、専門家に

来宅して貰った方が、ことがスムーズに運ぶことは分かりきっているのです。


しかし、恥ずかしながら自室は、いつも相当猛烈に散らかっておりまして、

メカニックの人に来て貰うとなると、作業用スペースが必要だし、何よりも

相当片付けないと、いくら何でもみっともない。それぐらい雑然としているのです。


そのこと(修理日に大片付けをしなければならないこと)を考えたら、面倒くさいな

と思ってしまいまして。やっぱり引き取り修理にするか、或いは4年前のレコーダーなので

買い替えようか・・・など迷ったのですが、あまり簡単にまだ使えそうなものを捨てるのは

感心しないし(修理費よりも新品を買った方が安いのならば別ですが、おおよその修理費の

見積もりを訊いたら、どんなに高い場合であっても新品よりはまだ安いのです)、

引き取り修理に出すとしたら、HDDに録画したデータ(番組)のバックアップを取る必要が、

有るかも知れません(決めて無かったので、詳しく質問しなかったのですが)。


4年前(2007年)に発売された製品で、ブルーレイは使えないし、

外付けHDD(最近は2TBが1万円しないのですよね)にバックアップすることも出来ない。

従来のDVDに全てダビング(DVD再生はできませんが、ダビングは出来たのです)しなければ

ならず、かなり面倒臭い。


と、このようなことをあれこれ考えた後、先週の日曜日に再びサポートセンターに

電話をかけて、昨日(21日(土))、の午後に来て貰うべく、手配しました。


◆元来、物が散らかっていても平気、かつ、怠惰な人間でして・・・。

前述のとおり、私は普段から整理整頓ということをしない、非常にだらしがない、

しかも、休みの日はなるべくゴロゴロ寝ていたい怠惰な人間です。


そのため、昨日は一念発起して、いつもの土曜日よりも早めに起き、

狭い部屋に所狭しと置いてあるものを一時的に別の部屋に移動しました。

狭いくせにベッドを置いてありまして、但しロックを解除すれば二つ折りに出来ます。

しかし、そのベッドの下を普段は「収納スペース」にしているものですから、

これらも運びだし、ベッドを折りたたみますと、当然ゴミやらホコリで汚いですから、

ここもほうきとちりとりで大きなゴミをかき集め、その後掃除機でホコリを吸い取り

なんか、汚いですから、雑巾をかける。

休みの日の私としては、奇跡的勤勉性を発揮して作業を終えました

(後述しますが修理後、「原状回復作業」があります)。


◆DVDドライブを丸ごと交換して無事、直りました。

まもなく、メーカーのメカニックさんが出張修理に来ました。

この製品は、今まで一度も問題無く作動していたし、メーカーのカスタマーサポートは

親切・丁寧だったのでメーカー名、製品名を明らかにして構わないでしょう。

SHARPのDV-AC52です。

ネットで検索すると、某巨大掲示板や、価格.comの口コミには「半年でDVDドライブが壊れた」などと

書いている人もいますが、私は約4年間、かなり酷使したにも関わらず、今回の故障までは何ら問題なく

使いやすい製品でした。基本的には良い製品だと思います。


修理ですが、結論だけかくと、DVDドライブの部分を丸ごと交換しました。

修理の方の話では、特に使い方に問題があったとは思えないけれど、DVDプレーヤは当然ながら、

トレイを出したり引っ込めたり「動く」訳ですし、隙間から少しずつですが微細なホコリを吸い込んだり

諸々の理由で、HDDプレーヤーよりも、早く「寿命」が訪れることが多いそうです。

保証期間が過ぎていて、出張料その他全て込みで16,800円でした。

暫く様子をみないと、分かりませんけど、修理後は以前と全く同じように動作し、

DVDの再生に何の問題もありません。

カスタマーサポート受付担当女性も極めて丁寧で、手配が迅速でした。

話がちょっと逸れますが、どのような製品・サービスでもカスタマー・サポートは

取扱設営書にかいてある、フリーダイアルを通すと、繋がるまでに時間がかかります。

大抵は、フリーダイヤルと共に、通常電話の番号が書いてあります。

電話代ぐらいケチらずに、最初から、こちらの番号にかけると、すぐに繋がることが多い。

これは、多分、あらゆる「サポート」に共通することではないか、と想像します。

絶対に、とは、無論、書けませんが。


◆修理後、元の部屋に戻すため、もう一働き。

メカニックさんが帰った後は、他の部屋に「一時避難」させていた、大量の物を

再び自室に戻さなければなりません。

自慢にもならないことをしつこく書きますけれども、本質的に怠惰な私にしては

休みの日に、普段よりも「早起きし」て、ひじょうに勤勉に「働い」て大汗をかき、

その後は、早速、ここしばらく見られなかったDVDを観るのに熱中したため、

夜は、くたびれて眠ってしまい、昨夜も日記・ブログの更新をサボったので

あります。失礼しました。


大袈裟なことを書くと、マクロ経済(国全体の経済)的に考えると

GDP(国内総生産)の約6割を占める個人消費が減り続けていて、

モノが売れないから、物価が下がる「デフレーション」が続いており、

東日本大震災の前からそれが、日本経済低迷の主因だ、と私は常々かいています。

だから、論理的整合性を維持するためには、私は、新しいレコーダー・プレーヤーを

購入するべきだったのです。

しかし。

それは学者的理屈です。

他方個人としては、「モノは大切に使う」という倫理が存在し、それは正しい。

一見、マクロ経済学的合理性とは矛盾しますが、

まだ使えるモノをあまり簡単にも捨てて、少しでも具合が悪くなったら、

買い替えれば良い、と言う思想にはあまり共感しません。

その替わり、本当に必要なものは、安物で済ませずに高いものを買います。

例えば、先日、私は春夏秋用のスーツを二着買いましたが、スーツは、

少なくとも私にとっては、商売道具ですから、格安店で買わずに、大丸東京店に

行きました。パソコンなどは、分かりませんが、スーツとか靴とか鞄に関しては間違い無く

経験的に「安物買いの銭失い」は本当で、ちゃんとした店で少々高い商品

(といっても、昨今、百貨店は何年も売上げが低迷しているので、きちんとしたスーツを

かなり安く売っているのですけれども)を買った方が、見た目も良いし、

長く保ちます。メリハリを付けた「個人消費」を心がければ良いのでしょう。

と偉そうな話になりましたが、


要するにDVDプレーヤーが直ってホッとしている次第でございます。

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2011.05.20

【音楽・映像】久しぶりにカラヤンを見たら、泣けてきました。

◆たまたまYouTubeでカラヤンの指揮姿を見ました。

毎日、地震や原発の話ばかりでは気が滅入ります。

勿論、純粋に音楽、というか、音質の良いものなら、CDを聴いた方が良いのですが、

カラヤンの姿が妙に懐かしくなります。別に今日はカラヤンの誕生日でも命日でもないのですが。

カラヤンは勿論、R・シュトラウスやワーグナー、ブルックナー等々、大曲を見事に演奏しました。

R・シュトラウスやブルックナーを指揮しているときに、真剣になるのは、分かります。


しかしながら、カラヤンは日本の似非(えせ)「クラシック通」が鼻にしわを寄せて小馬鹿にしそうな

所謂「ポピュラー名曲」、つまり「軽騎兵序曲」、「ウィリアム・テル序曲」、「新世界より」

などを指揮しているカラヤンも、非常に好きなのです。


こういう曲を日本の「名曲コンサート」で若い指揮者が明らかに「流して」振っているのを観たことがあります。

私は、音楽に関して素人ですが、長いこと、色々な演奏を観て(コンサートは「観る」ものです)聴いたので

手を抜いていると、すぐにわかります。


ところがこれからご覧頂きますけど、カラヤンは、ウィリアム・テル序曲を指揮するときにも

全身全霊で、指揮をしています。ツレアイ(一応音大でピアノを勉強した人間です)に

俺は、カラヤンが「ウィリアム・テル」でも「軽騎兵」でも本気で振っているのを見ると泣けて来るんだ。

といったら、家内は即座に、
そんなの当たり前ですよ。本当に音楽が好きなら、なんであろうと「手を抜く」ことなんかできないわよ。

といいます。なるほど、良いことを言うなあ、とそれ以来家内を随分、見直しました。

そうか、そういうものか。私はいい年をして恥ずかしいのですが、この「初歩的な感動」の段階から

脱することができません。歴史に名を残した指揮者が、どのような曲でも本気で演奏する。

その姿で既に感動してしまいます。


◆全然脈絡がないのですが。

最初は、晩年ですがまだ元気な頃のカラヤンです。

1983年大晦日、ベルリン・フィル恒例の「ジルベスター・コンサート」で

ウィリアム・テル序曲を振っています。後半だけ載せます。


Herbert von Karajan - Rossini - William Tell (2)






聴衆はベルリン・フィルの常連で、普段は毎月の定期演奏会でもっと難解な曲を聴いている

と思いますが、日本のような「似非」とは違って、ウィリアムテル序曲だろうが、なんだろうが、

素晴らしい演奏だと思えば「ブラボー」と叫びます。この叫び方は大晦日だけ来る人のそれでは

ありません。完全に音楽に慣れ親しんでいる、多分鑑賞歴の長い聴衆です。

演奏もお客さんも素晴らしいと思います。


次はその4年後。今度は大晦日ではなく、元旦。

そう。ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートをカラヤンが振ったときです。

皆さん御存知の通り、「美しく青きドナウ」の後、一番最後に演奏される

「ラデツキー行進曲」です。


Strauss - Radetzky March - Karajan






これほど、楽しそうなカラヤンの映像は、他に記憶がありません。

お客さんの手拍子に向かって「指揮」をして、テンポと音量を指示して「音楽性」を求め、

お客さんも、実に楽しそうです。録画を観ているこちらまで嬉しくなります。


最後は更に最晩年。カラヤンは1989年の7月に亡くなりましたが、その前年、1988年大晦日、

ベルリン・フィル、ジルベスター・コンサートで、当時17歳のキーシンが、チャイコフスキーの

ピアノ協奏曲第一番を弾きます。80歳のカラヤンと17歳のキーシン!

音楽を究めたカラヤンが最後にベルリン・フィルを振った日。

これから才能が花開くキーシンとカラヤンの最初で最後の協演でした。

コンサートマスターは、安永徹さんです。


第三楽章を、お聴き下さい。埋め込み不可なので、恐縮ですがリンク先をご覧下さい。


Evgeny Kissin plays Tchaikovsky-Piano concerto no.1 3 mvt


これは、確か、NHKで放送されたのです。

言葉にならないほど感動したのを思い出します。

やはり、名マエストロです。カラヤンは。

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2011.05.19

「震災遺児向け育英会立ち上げ=建築家安藤氏、ノーベル賞受賞者ら」←有難いことです。

◆記事:震災遺児向け育英会立ち上げ=建築家安藤氏、ノーベル賞受賞者ら(時事通信 5月18日(水)16時1分配信)

東日本大震災で親を亡くした遺児を支援しようと、建築家の安藤忠雄氏やノーベル賞受賞者らが18日、

「桃・柿育英会」を立ち上げ、10年間で10億円の資金を集めると発表した。

資金は岩手、宮城、福島3県に寄付。各県教委を通じ、

来年度から遺児らが高校を卒業するまで毎月、一定額を給付するという。

安藤氏が呼び掛け、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊氏、野依良治氏らが応じた。

発起人は、ほかに指揮者の小澤征爾氏

▽サントリーホールディングス社長の佐治信忠氏

▽ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏

▽ベネッセホールディングス会長の福武総一郎氏ら。

安藤氏自身も祖母に育てられ、大学を受験できなかったといい、

「希望は自分でつくらないといけないが、最低限のことは支援したい」と力を込めた。

小柴氏は「どんなに苦しい状況でも投げ出さず、本気で取り組む姿勢が大事」と述べた。


◆コメント:素晴らしい話です。立派です。

建築家の安藤忠雄氏は、ちょうど震災が起きた今年の3月、日経の「私の履歴書」を

連載中で、震災のことにも触れていましたが、ご存知の方も多いだろうし、記事にも

書いてあるとおり、世間の常識からすると大変な「苦労人」で、大学なんか行けなかったのに、

独学で建築学を勉強し、建築士の資格も仕事をしながら、一度で合格し、世界的建築家に

なった方ですね。


また、小柴先生は言わずと知れた、2002年、ノーベル物理学賞受賞者です。

同じ年に、島津製作所の田中耕一さんが、サラリーマンでノーベル賞を受賞した方として、

評判になりました。蛇足ながら、私が時事問題の日記を本気で書き始めたのは、この頃からです。


それはさておき、小柴先生の講義は東大がその講義をネット配信していて、

「東大 学術俯瞰(ふかん)」というのですが、その第一回目で聴くことができます。


この物理の話は「宇宙と素粒子-物質はどのように作られたのか」という、難しいテーマですが、

講義の冒頭の小柴先生のお話に、私は大変感動して、かつて記事にしたことがあります。

2006年04月14日(金) 小柴先生の講義に感銘を受けました。ココログ

小柴先生のお話の何に感動したかというと、次の部分です。
あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。

「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。

上のリンク先では、私がその前後を含めて講義を文字に起こしたので、是非、お読み下さい。

さらに、後で音声も載せました。これです。






先生は勿論、ご自分が立派な学者だと仰っているのでは無く、学者としてあるべき姿、

学問(科学)とは、こういう態度で臨むべきものなのだ、ということを述べておられるのです。

この講義はノーベル賞の3年後、2005年に行われたものですが、何の気負いもてらいもありません。


私は安藤忠雄さんも小柴先生も大変尊敬しています。

そのお二方をはじめとする人々が、震災遺児の為の基金を創設して資金を募集する、と仰有る。
「『地震で家が潰れたから、親が死んだから、家計が厳しくなったから、学問ができない』などという世の中であってはならない。」

という、思いなのでしょう。

この方々のお気持ちは、私が直接恩恵を受けるわけでは無いけれども、

忝い(かたじけない)ことだと思います。ご立派です。

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2011.05.18

「ギリシャ債務再編の可能性」とは、実は重大事なのです。

◆記事:ユーログループ議長、ギリシャ債務再編の可能性初めて認める(ロイター 5月18日(水)5時27分配信)

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は17日、

ギリシャ債務が「ソフトな再編」へと向かう必要性があると述べ、

ギリシャが債務再編を余儀なくされる可能性があることを初めて認めた。

議長はセミナーで、ギリシャはまず500億ユーロ規模の民営化を早急に実施し、債務を圧縮する必要があると指摘。

その上で「ギリシャがこれらの取り組みを行えば、ギリシャ債務のソフトな再編が可能かどうか判断しなければならない。

私は大幅な債務再編には断固反対だ」と述べ、民営化実施の見返りとして、

何らかの債務再編を検討する可能性があるとの見解を示した。


◆コメント:日本では殆ど無視されていますが・・・。

これは、完全にデフォルト(債務不履行)ではないけど、表現を変えただけであって、

実質的にはそれに近いわけです。ギリシャが期日に借金を元利まとめて返せないかも知れない。

となると、ギリシャと同様に、EUとIMFに支援を要請したアイルランドやポルトガルも、

債務再編ということに、論理的にはならざるを得ず、ヨーロッパ全体の信用に関わる。

これとは、全く別件ですが、アメリカの経済指標で昨夜発表されたのをみても、良くないのです。

日本の地震の影響もありますけど。世界全体の景気がドカンと落ちこむ危険があるのです。

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2011.05.17

全然注目されていないけど、重大な問題。原発テロ警戒を米国が警告していた、という話。

◆記事:日本の原発テロ対策に憂慮 ウィキリークスが米公電公開(産経新聞 5月9日(月)23時27分配信)

米政府が、日本各地の原子力発電所のテロ対策に憂慮を示していたことが内部告発ウェブサイト

「ウィキリークス」が公開した米外交公電で明らかになった。

原発の警備体制をワシントンに報告する一方、原発テロを想定した訓練

が台本通りの進行に終始していることを批判していた。

2007年2月26日付の在日米大使館発の公電によると、

米側は各地原発に武装警察官を配置できないかどうかを日本政府に質問したところ、

文部科学省は「原発の事業者と警察当局が判断する」と回答しただけだったという。

公電は「民間警備員による武器携行は法律上不可能」との日本側の説明も記載していた。

米側は、茨城県東海村を「主なプルトニウム保管施設」として重要性を指摘。

武装部隊がいないことについて日本側に事情をただしたが、文科省は

「武装警察の配置が正当化できるほどの脅威はない」と否定的な見解を示したとしていた。

06年1月27日付の公電は、関西電力美浜原発(福井県)で前年11月に行われた

国民保護法に基づく対テロ訓練の実態を報告し「台本通りで少し完璧すぎる」と皮肉っていた。


◆コメント:先日、あいりん地区の労働者を「運転手」で募集したけど実は「原子炉での労働」という話がありましたが・・・。

先週、騒ぎになったニュースがありました。

◆記事:運転手に応募も原発作業させられる、虚偽募集など違反で厚労省が調査中(神奈川新聞 5月11日(水)11時45分配信)

大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性労働者から、

「福島第1原発の敷地内で、がれき撤去などの仕事をさせられた」との通報が寄せられた問題で

厚生労働省は10日、虚偽募集など職業安定法違反で調査を進めていることを明らかにした。

これは、普通、「ひどい話だな」で終わるところなのですが、ウィキリークスが暴露した内容は重要なのです。

福井県の「原発銀座」と呼ばれる地帯も北朝鮮の工作員が日本にテロを仕掛けるなら、あそこだろう、というぐらい

危ない所ですけれども、今回の福島原発事故では、作業員の数が足りないというのが問題になっている。

それで、「運転手」をして応募したのに、原発で作業、という、確かにひどい話が出てくるのですが、

問題は作業員の健康は勿論ですけど、この、どさくさ紛れに、悪意を持った作業員に福島原発に潜入されたら、

ひとたまりも無い。人権問題と同時にセキュリティの観点からも、いくら足りなからといって、

原発で作業する人の身許は、やはり調べなければいけないのですよ。

白状致しますと、これを指摘していたのは、北國新聞の社説でした。昨日付。

同じ日、失礼ながら、日経の社説は「原発労働者の健康に配慮しろ」という内容で、それは当然なのですが、

比較的容易に誰でも思いつくことです。先週の「騙し(?)求人」の話題とウィキリークスを結びつけた

北國新聞の論説は秀逸です。

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2011.05.16

夏の「電力不足」はウソです。

◆記事1:東電また"情報操作”「電力不足キャンペーにモノ申す」(5月12日付 東京新聞)

中部電力浜岡原発の停止決定を機に、またぞろ「電力不足キャンペーン」が始まった。

中電による電力融通の打ち切りが理由のようだが、「こちら特報部」の調べでは、被災した

東京電力広野火力発電所が7月中旬ににも全面復旧する。そうなれば、真夏のピーク時も電力は不足しない。

国民を欺くような”情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見える。


今月6日、衆院科学技術特別委員長の川内博史衆院銀ら民主党国会議員7人が広野火力発電所を視察した。

首都圏の電力供給力向上のカギを握る発電所だが、東電は復旧の見通しを示していない。

しかし、川内氏らが今夏までに再稼働が可能かを尋ねると、発電所の担当者は「津波で破損したが、

7月中旬にも全面復旧できる」と明言したという。


中電は9日、菅直人首相による浜岡原発の全面停止要請を受け入れるとともに、東電への電力融通を打ち切ると

発表した。


東電が4月15日に公表した7月末の電力供給見通しは、5,200万キロワット。これには、中電を含む西日本の

電力各社からの融通分100万キロワットが含まれているが、広野火力の380万キロワットが加われば、不足分を

補って、余りある。

更に広野火力が復旧すれば、夜間に余った電力でダム湖に水をくみ上げて発電する揚水発電も上積みできる。

電力供給力見通しでは、400万キロワットしか計上していないが、東電管内の揚水発電能力は最大1,050万キロワット。

今夏の最大電力需要と予測する5,500万キロワットは十分に賄える計算になる。


◆記事2:「埋蔵電力」東電管内で550万世帯分 緊急時も自前主義--(日経電子版)(2011/5/15 16:08)

「埋蔵電力」──。鉄鋼や石油化学といった大量の電力を使うメーカーの事業所などは、

まとまった規模の自家発電設備を持つ。

経済産業省のまとめによると、そうした企業の自家発電能力を足し合わせると全国で6000万キロワットを超す。

これは東京電力の供給能力に肩を並べる規模。その東電の管内だけでも「埋蔵電力」は

一般家庭の約550万世帯分に相当する1639万キロワットに上り、

5620万キロワットに落ち込んでいる東電の供給力と合わせれば、

夏場のピークの最大需要(6149万キロワット)を余裕でまかなえるボリュームになる。



中でも鉄鋼や化学など主な素材メーカーなどの大規模自家発電だけで75万キロワットある。

三菱化学は4割弱を出資する鹿島北共同発電(茨城県)を通じて、20万キロワットの電力を東電に供給する。

出力65万キロワットの発電設備はフル稼働なら余剰電力が得られる。

重油など燃料を供給する鹿島石油の製油所で津波被害の復旧が終わる7月にも売電を始める方針という。

千葉県市原市に出力14万キロワットの発電設備を持つ住友化学は、

化学品製造に使う蒸気を発電タービンに回して出力を引き上げる緊急措置を検討。

計算上は5000キロワットの余剰電力を販売できる。

また三井化学は7月から市原コンビナート(千葉県市原市)の発電設備の稼働率を高め、

東電から要請があれば1万キロワットを売電する方針だ。

日本製紙グループ本社は岩沼工場(宮城県岩沼市)や勿来工場(福島県いわき市)など

5工場の自家発電設備で発電した電力を東電と東北電力へ供給を検討。

売電余力は合計8万~10万キロワットになる見通しだ。

昭和電工は川崎事業所(川崎市)の休止発電設備を5月から再稼働させ、

東電からの購入を毎時2000キロワット分減らす。これも形を変えた東電への電力「供給」といえる。

住友金属工業は鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)に出力47万5000キロワットの売電専用設備を持つ。

今は深夜7時間の稼働率を75%に抑えているが、東電とは需要次第で終日フル稼働させることで合意した。

東燃ゼネラル石油の川崎工場(川崎市)やJX日鉱日石エネルギーの根岸製油所(横浜市)は3月中旬以降、

自家消費をメーンにしてきた自家発電設備の稼働率を引き上げ、東電への売電を増やしている。

ただ、「埋蔵電源」が豊富にあるだけでは問題は簡単には解決しない。

東電は外部からの買電は高くつく、電力品質が安定しないなどを理由に挙げ、

「異業種からの電力購入は最小限に抑える」(幹部)方針。

発送電分離の動きにつながることを警戒しているのだ。

今のような緊急時ですら自前主義にこだわる姿勢が、問題をさらに複雑にしている。


◆コメント:生命に関わる問題ですからね。東電も政府も本当のことを発表して欲しいですね。

改めて説明するまでもなく、

記事1と記事2にあるとおり、運転休止中の火力発電所を稼働させ、揚水発電を利用して、

さらに、民間企業の自家発電による電力を東電が買えば、全然節電の「必要」はないのです。

無駄な電気を使わないようにする、という「姿勢」は悪いことではありませんが、節電しなければ、

夏も計画停電をしなければならないかも知れない、などという政府の言葉は、そのまま信用しない方が良いです。

昨年の猛暑では、エアコンをつけた室内でも熱中症による死亡者が毎日のように出ました。

今年、同じぐらいの「猛暑」になるかどうか分かりませんが、政府は節電メニューとして、エアコンの代わりに

扇風機を、などと云っていますが、扇風機は体表の汗を気化させて、多少の効果はありますが、

今の用に密閉度が高い建物の中では、徒に生ぬるい空気をかき混ぜるだけです。


政府が「このままでは夏場の電力不足は間違い無い」というのは、福島原発が機能しなくなり、

さらに、浜岡原発を全て停止した手前、それでも、電力供給に全く心配が無い、と最初から

言ってしまったら、

原発が無ければ電力が足りない、と言っていたのがウソであることがたちまちバレてしまいますし、

福島原発の、どうしたら良いか分からないほどの惨状を国民は見てしまい、国内の原発は54基もあるのです。

世論が「どうして、あんな危険なものを、50基以上も建てる必要があったのか?」という怒りに転ずることを

恐れているのでしょう。だから、やたらと「節電」を呼びかけていますが、繰り返すように、

もしも昨年のような猛暑だったら、エアコンを我慢したら、生命に関わります。

扇風機で本当に我慢出来るというか、健康に支障を来さないにならば、構いませんが、

消防庁は、お年寄りなど、暑さにより体調を崩しやすい人達は、エアコンを使いましょう

と言っています。余りにも従順に政府の「お達し」に従う必要は、無い、と思います。

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2011.05.14

【音楽】私の好きな「歌謡曲」三善英史、あおい輝彦、山口百恵、高田みづえ、テレサ・テン、など。

◆昔のが多いのですけどね。

いつも、弊日記・ブログを御愛読下さっている方は御存知ですが、

私は、クラシックが好きで、それは今でも変わらないですけど、

昔から、たまに、非常に好きな歌謡曲にハマることがあります。

今までにも、来生たかおさん、故・村下孝蔵さん(「初恋」「踊り子」)を

載せたことはありますが、今回のように、全くランダムに、思いつくままに載せるのは

初めてではないか、と思います。


「好き」に「理由」は無く、「どうして」これらが好きなのか、は、

自分でも分かりません。好きだから、好きなのでありまして、それは、

クラシックでも何でも同じです。


◆私と同年配の方、懐かしいと思いますよ。

原則的にリリースが古い曲→新しい曲になっています。

まず、1972年、札幌オリンピックのテーマ曲とされた、「虹と雪のバラード」。

トワ・エ・モアです。


トワ・エ・モワ 虹と雪のバラード(1971年8月25日 作詞:河邨文一郎、作曲:村井邦彦 )



作詞の河邨文一郎(かわむら ぶんいちろう)氏(1917-2004)は、整形外科のドクターなんです。

医師でありながら、詩人としても多くの作品を残されています。





クーっ!ロマンティックですねえ・・・。私は当時小学5年でした。

この曲を聴いて、何だかとてもワクワクしたものです。札幌オリンピックって

どんな素晴らしいことが起きるのだろう?という興奮ですね。

39年後に聞いても美しい。



三善英史 雨(1972.05.25 作詞:千家和也 / 作曲:浜圭介)






これは演歌というのかわかりませんが、それはどうでもよいのです。

この頃の歌手は三善英史氏に限らず、今より音程が良いと思います。

この曲、結構音が上がったり下がったり、正確に歌おうとしたら、難しい。

イントロの管楽器、一瞬、オーボエかと思いますが、どうやらソプラノサックスですね。



山口百恵 横須賀ストーリー(1976年6月21日 作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童)





山口百恵のファンだったわけでは全然ないのですが、これは好きですね。

彼女は、自身、横須賀で育ったので、この地に思い入れがあり、独特のムードを

醸し出しています。クラシックでは許されませんが、この曲に限って言えば、間奏の

サックス・ソロ。敢えて、割れた「汚い」音を出していますが、この歌にものすごく合ってます。

これは却って「上品な、美しい」音色だったら、全体の雰囲気を壊す。面白いものです。


余談ですが、周知のとおり山口百恵さんは1980年、引退後、三浦友和氏と結婚して、決して二度と

テレビカメラの前に自ら立ちませんね。既に31年を経過し、現在も東京都国立市に住み、普通に

外出して、一般の主婦のようにスーパーで買い物をしたり、近所の手芸(だったかな?)教室に

行ったりするのですが、最早誰も、彼女が「山口百恵」だとは、分からないそうです。


「センチメンタル・カーニバル」 あおい輝彦 (1977.6.13 夜のヒットスタジオ。初めて。)




センチメンタルカーニバル   あおい輝彦 投稿者 hokker16



もし、見られなかったら、こちらのリンクからどうぞ
1970年代から80年代はテレビの「歌番組」が多く、これは月曜夜10時からフジテレビ

(当時は新宿区にありました)のスタジオから生で放送する「夜のヒットスタジオ」ですね。

あおい輝彦氏は後に「水戸黄門」の「助さん」役とか役者になりましたが、

この人こそ、今なお栄華を誇る「ジャニーズ事務所」の原点、

ジャニーズ」というアイドルグループの一人でした。

今、Wikipediaを読んで初めて知りましたが、ジャニーズの4人は全員に「日芸」(日本大学芸術学部)卒、

なのです。


「センチメンタルカーニバル」。私は正に「夜のヒットスタジオ」で知り、何故か一遍で気に入ったのです。


この映像が1977年ですが、11年後、芳本美代子という当時のアイドルが、カバーします。

そして同じ「夜のヒットスタジオ」で歌います。

司会が初代の芳村真理、井上順から、古館伊知郎、柴俊夫に替わっています。


芳本美代子 センチメンタル・カーニバル(1988.7.6 夜のヒットスタジオ)







独自のムードに「解釈」していて面白い。伴奏も編曲が変わり、トランペットの音の動きなど、

なかなかカッコイイです。


次は、後に、あれほどカラオケの定番として定着するとは想像だにしなかった、

敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」です。敏いとうは、日本大学農獣医学部獣医学科卒の

本当の「獣医」だったのです。


リード(ツイン)ボーカルが何度か替わってますが、私はこの77年の二人が一番元気が良くて好きなのです

あいにく埋め込み不可なので、リンク先をご覧下さい。


敏いとうとハッピー&ブルー 星降る街角



このお母さん達の地味で真面目そうなこと(笑)。心配なんでしょうなあ。

いつまで売れるか分からない商売ですから。それにしても、テレビに映るのだから、

もう少し、何とかしてくれば良いのに。着物を着ているお母さんなんて、時代を彷彿とさせますね。


次は、今の若い人は知らないでしょうね。高田みづえという人です。結婚して相撲部屋のおかみさんに

なりましが。歌は上手いのですが、暫くヒットに恵まれず、桑田佳祐作詞・作曲の「私はピアノ」で

漸くヒットに恵まれました。


高田みづえ 私はピアノ(1980年3月21日 作詞・作曲:桑田佳祐)





私は、これが、桑田佳祐氏が書いた、最も美しいメロディーなのではないか、と思います。


次は、テレサ・テン(1953-1995)という、台湾の文字通り「国民的英雄」で、日本でも人気があった人の

1985年の大ヒット曲「愛人」です。


テレサ・テン 愛人(1985年 作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし)







やはり、きれいですね。この人。日本語の発音が完璧なんですよ。

それにしても、この歌の歌詞は、男にとって、あまりに「理想的に」

都合がいいんですよね(笑)。


最後です。


高山巌(たかやま・いわお)「心凍らせて」(1992.8.26 作詞:荒木とよひさ 作曲:浜圭介)







他にもまだ、好きな歌はあるのですが、キリが無いのでこの辺で。

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2011.05.13

【ビデオニュースドットコム】スペシャルリポート (2011年05月12日) 福島1号機、小出助教の所見。

◆【videonews.com】 スペシャルリポート (2011年05月12日)

空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に 小出裕章・京都大学原子炉実験所助教に聞く







福島第1原子力発電所1号機の圧力容器内部が

空焚き状態になっていることが明らかになったことで、

これまでもっとも状態が良いとされてきた1号機の現状認識を

根底から変えなければならない事態に陥っている。

東京電力は12日、福島第1原発1号機の圧力容器内に、

ほとんど水がたまっていないことがわかったと発表した。

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これまで1万トンあまりの水を注いできた1号機の圧力容器に

ほとんど水がたまっていないことから、「圧力容器の底に大きな穴が開いている」との見方を示した上で、

1号機の核燃料は完全に溶融し、崩落していることはまちがいないと指摘した。

ビデオニュース・ドットコムの電話インタビューに答えた。



小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず

1号機の圧力容器の温度が100~120度と比較的低い温度に保たれていることから、

溶融して圧力容器の底にたまった核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、

格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。

「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、

格納容器の底部の温度ということになる

。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」

と小出氏は語った。



その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかに溜まった水の中に

「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて

漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。



これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、

もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、

これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、

結果的に避けられたのではないかと言う。

更に小出氏は、東京電力は一旦発表したデータを訂正してまで55%だと明言してきた

1号機の燃料の損傷が、全くの嘘だったとすれば、

「これまでわれわれは東電の発表するデータを信用して、

それを元に原子炉の状態を判断してきた。そのデータが間違っているとなると、

今原子炉がどのような状態にあるのか全くわからない」と語り、

東電の不正確な情報公開への怒りをあらわにした。 

- インタビューアー・神保哲生(ビデオニュース・ドットコム)


◆コメント:小出助教の説明と神保氏の記事で殆ど補足することはないのですが。

小出助教が怒るのも、無理はないですね。

「今の福島原発1号機の状態について」所見を求められた場合、

東電が公表した事実、データに基づく訳ですが、いつも、発表してから暫くすると、
あれは、間違いでした。

を繰り返す。本当かどうか分からないデータを元にして、コメントを述べる気にならない、と。

それでも、小出助教はよく我慢していると思います。


映像と音声で分かる通り、小出助教が一番心配していたのは、

圧力容器内の燃料棒の大部分が、自ら発する熱で一挙に崩れ落ちて、圧力容器か、

格納容器の底に溜まっている水に落下したら、燃料棒は非常な高温なので、

水が沸騰して水蒸気となり、その圧力で、圧力容器、格納容器も吹っ飛び、

燃料棒自体も崩壊して、放射性物質がいままでとは比べものにならない位に飛散して、

福島第一原発から700㎞圏内の人は避難しなければならない、というぐらい、破滅的な

状況に陥ることでした。それは、圧力容器内に水が残っているのが前提でした。

ちょっと前まである程度の水位は保っている、との話だったのに、

今日の東京電力の発表は、
圧力容器の水は殆ど残っていないことが判明した。

というのですから、燃料棒は全く冷却されずに溶融してしまったことは明らか。

さらに、水がないのならば、水蒸気爆発など、起きる筈がない。

それは「最悪のシナリオ」が起きない、ということで結果論としては、

ひとまず、安心なのですが、
東電が、事実を隠さず公表してくれなければ、今後の予想など意味がない。

と、小出助教は、バカバカしくて、怒る気力も失せた、という意味のことを言っています。

誠にご尤も。東電の隠蔽体質は以前から有名だったそうですが、

東日本大震災後の対応で国民周知のことになりました。

場合によっては北海道から本州の殆どの国民が被曝するかどうか

という話なのですから、「最初から」「真実を」「できるだけ早く」公表して頂きたい。

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2011.05.12

<イージス艦衝突>2自衛官無罪判決 「漁船側に回避義務」←正しいと思います。

◆記事:<イージス艦衝突>2自衛官無罪判決(毎日新聞 5月11日(水)22時3分配信)

海上自衛隊イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、漁船の2人を死亡させたとして

業務上過失致死罪などに問われた自衛官2人(起訴休職中)に無罪を言い渡した11日の横浜地裁判決

(秋山敬(ひろし)裁判長)は、漁船の右転が事故原因で、漁船側に回避義務があったと判断した。

最大の争点となっていた清徳丸の航跡について、

判決は検察側、弁護側双方の主張を認めず、

当直士官だった3佐、長岩友久被告(37)らの供述を基に独自に特定。

清徳丸が右転しなければ、あたごの艦尾500メートル以上の場所を通過していたと認定した。

被告側の監視も不十分だったことなどを認めつつも、清徳丸が右転しなければ危険は生じなかったと判断。

「衝突の危険を発生させた清徳丸側が避航すべき義務を負っていた」と述べ、

「被告側が注意義務を負っていたとは認められない」とした。

検察側は、衝突時の長岩被告は注意義務があるのに漫然と航行を続けたとして、

直前の当直士官だった3佐、後潟(うしろがた)桂太郎被告(38)については

接近中の漁船群の動きを正確に把握する注意義務を怠り「停止操業中」と引き継ぎ、

過失の競合で事故を起こしたとして、2人を起訴していた。


◆コメント:妥当な判決だと思います。

この事故は、

千葉・野島崎沖で08年2月19日午前4時6分ごろ、海自イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突、

清徳丸船長の吉清(きちせい)治夫さん(当時58歳)と長男哲大(てつひろ)さん(同23歳)が死亡。

横浜地方海難審判所は09年1月の裁決で、あたご側に事故の主因を認め、

所属部隊「第3護衛隊」(京都府舞鶴市)に安全航行の指導徹底を求める勧告を出した。

横浜地検は同4月、業務上過失往来危険と業務上過失致死の2罪で自衛官2人を起訴した。


というものです。


始めに書いておきますが、私は所謂「軍事オタク」でも「自衛隊ファン」でもありません。

自衛隊の存在は必要ですが、改憲には反対ですし、日本に集団的自衛権の行使を認めることにも

反対です。

つまり、私はこの判決の被告人が「自衛隊だから」正しい、と考えているのではありません。

最初から説明すると長くなります。

この事故の起きた後、私はメディアが殆ど全て右へならえ、で自衛隊を悪者にしようとしていたので

それは、明らかにおかしい(事故の状況を考えると)と思い、何度も記事を書きました。
2008年02月19日(火) 「イージス艦事故:「あたご」に回避義務」←事故の全容が分からない時点で当事者一方の責任を強調するべきではない。ココログ

2008年02月22日(金) 「見張り、清徳丸を報告せず=「危険性ないと思った」-イージス艦衝突事故」←イージス艦「だけ」の責任にしたがる一面的思考ココログ

2008年03月02日(日)「福田首相、吉清さん方を訪問」←事故原因が分からないのに謝るのはおかしい。ココログ

2008年06月23日(月) 「<イージス艦衝突>あたご側に当直交代前から回避義務…3管」←漁船の航路を説明していただきたい。ココログ

かなりしつこく、ムキになって書いてますが、事故直後からメディアが、
「とにかく自衛隊が悪いに決まっている」と、決めつけた報道をしたからです。


マス・メディアがすべきことは、まず、
本当は何があったのか?

を可能な限り客観的かつ中立的に取材し、報ずることです。

それがはっきりしないうちから、
誰が悪いのか?(多分、自衛隊だろう)

というスタンスで報道していたので、私は「それは正しくない」と書いたのです。


マスコミがイージス艦「あたご」が悪い、と早くから決めつけたのは、

海上衝突予防法 第十五条第一項を見つけたからです。

その文言は、
二隻の動力船が互いに進路を横切る場合において衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。

この場合において、他の動力船の進路を避けなければならない動力船は、やむを得ない場合を除き、当該他の動力船の船首方向を横切つてはならない。

となっているので、イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の位置関係からして、

明らかにイージス艦が回避すべきだった、という言い分でした。

しかし、それは余りにも、形式的、つまり杓子定規な判断です。

イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の大きさを比較した図があります。

Atago

これを見れば、船乗りの意見を訊くまでも無い。

大きな船は大きくなるほど、舵を切ってからも、実際に船の進行方向に反映されるまでに

時間がかかる。この海域には、清徳丸以外にも漁船はいたのです。イージス艦がこれら全てを

避けることは、できない。

そんなことは、イージス艦も漁船も、「プロ」が動かす乗り物なのですから、

瞬間的に判断できる筈なのに、清徳丸はわざわざ直進するイージス艦の進路を

横切ったのです。


学生時代法学部でしたが、「法学概論」で、「法の目的論的解釈」という

言葉を知りました。それは、

この法律は、何を目的としているのか、を考えて解釈しろ。

ということです。海上衝突予防法は、文字を見れば分かるとおり、

海上で船と船が衝突事故を防ぐことを目的とする法律なのですから、

とにかく、ぶつからなければいいのです。

裁判長の本音は「プロなんだから、適切に操艦すれば、事故は防げたであろう」

ということだと思います。そして、明らかに漁船の方が小回りが利くし、

進路変更することも、イージス艦が通りすぎるまで停止していることもできた。

だから、当時の状況下では、漁船に回避義務があったと考える。

そういう意味で非常に合理的で公平な判決だと思います。

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2011.05.11

「浜岡原発全面停止 夏の電力、暑さ次第で全国的に危機的状況の可能性」←メディアの方。もう少し勉強して下さい。

◆記事:浜岡原発全面停止 夏の電力、暑さ次第で全国的に危機的状況の可能性も(フジテレビ系(FNN) 5月10日(火)18時1分配信)

浜岡原子力発電所の運転停止が表明されたが、この夏の電力は、暑さ次第では全国的に危機的状況の可能性がある。

浜岡原子力発電所の運転停止表明から一夜明けた10日、愛知県の大村知事が海江田経産相を訪ね、

電力の安定供給などへの対策を強く求めた。

大村知事は「日本経済の復興のために、愛知の産業がフル回転して、これからやっていこうというときに、

一番のベースである電力エネルギーの供給に不安があるとできなくなっちゃう」と述べた。

くしくも10日は、各地で真夏の陽気になった。

1日に360万kWの発電能力を持つ浜岡原発の運転停止の影響は、この夏、中部電力管内にとどまらず、

全国に波及するとみられている。

蓮舫節電啓発担当相は「『玉突き』という形で、電力のお互いの譲り合いができない

というリスクを考えたときには、もう少し厳しめに啓発をしなければいけない」と述べた。

これまで中部電力は、東京電力や九州電力に支援してきたが、浜岡原発の停止で支援を取りやめることになる。

海江田経産相は10日、「関西地域からの協力をお願いしながら」と、あらためて関西電力に支援を求める考えを示したが、

その関西電力も11基の原発のうち、現在3基が定期検査で停止しているほか、

夏までに定期検査に入る予定の原発もあり、それらの運転再開が遅れると、

関西電力自体電力不足に陥る可能性もある。


◆コメント:日本のメディアは本当に調べていないのか分かりませんけど・・・・。

東日本大震災のわずか4日後、3月15日に、国際エネルギー機関 (IEA:International Energy Agency)が

原発が無くても日本は火力発電で十分、賄えるという趣旨の見解を表明しています。

◆日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA(ロイター 2011年 03月 15日 23:07 JST)

東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。

IEAは月次報告書で「実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ」と指摘している。

IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。

IEAはまた「60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し」としている。

また、小出裕章京都大学原子炉研究所助教は、ずっと前から、

日本の原発を全部止めても火力発電所で十分足りる。しかも全ての火力発電所の70パーセントで十分だ。

と、主張なさっています。YouTubeで余りにも有名なんですが。


原発なしでも電力足りてる 小出裕章







電力供給量の話もさることながら、
「CO2は地球上の生物にとって絶対必要な物質です。一方、原発から出る死の灰(放射能)は絶対的な危険物なんです」

小出助教とて、CO2が物凄く大量に出れば環境に悪影響を及ぼす可能性は否定していないが、

それ以前に、CO2が無かったら生物は生きることができない。放射能は身体にとって害でしかない、

というのは、いずれを選択すべきか、大変分かりやすく提示して下さっている。


とにかく。

国際機関と、日本の原子力専門家が、別々に、しかし同じ事、即ち

「原発が無くても電気は足りる」と指摘しているのに、大手メディアは皆、この見解を無視している。

どういうつもりなのでしょうねえ。

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2011.05.09

【音楽】フルートのジェームズ・ゴールウェイという名人がいます。

◆音楽:元・ベルリン・フィル首席フルート奏者、ジェームズ・ゴールウェイ氏のCDボックスがあります。

ジェームズ・ゴールウェイ(James Galway)氏は全盛期のベルリン・フィルで首席フルートを務めた、

ものすごく上手なフルート奏者です。ベルリン・フィルは勿論ドイツのオーケストラですが、今や世界各国の

奏者の集まりですね。ゴールウェイ氏イギリス人です。カラヤンがまだ元気な頃の全盛期の、

今となっては伝説的というか奇跡的偶然と言いたくなるほど各楽器の名人が揃った時期の

首席フルートでした。カラヤンは何度か録音しているかもしれませんが、「アルルの女」のあの有名な

メヌエットを、非常に柔らかい音で吹いているのは、この人です。

音も良いし(これ以上は無理、というぐらい楽器が鳴りきっているように聞こえます)、

テクニックは信じられないほどです。


そのゴールウェイ氏の全集(といってもこれは協奏曲ばかりですが)を見つけました。

The Great Flute Concerto Edition<初回生産限定盤>

輸入盤ですから、全部カバーとかケースとか英語ですが、12枚で¥2,690って

信じられないほど安いです。

え?「自分はピアノ(ヴァイオリン、チェロ、トランペットetc.)だから興味無い」?

あのね。若い方はね。何でも聴いた方がいい。自分の楽器じゃなくても。

(特に吹奏楽の諸君。コンクールの課題曲以外は驚くほど、何も聴いたことが無い人が多いからね。)

おカネは無駄遣いしてはいけないというのは、原則的に正しいのですけど、

クラシックのフルートのCDなんて、いつ絶盤になるか分からないのだから、買える時に買っておくのです。

私は独身で給料のかなりを小遣いに出来たころ、貪るようにCDを買いました。

その所為でおカネは貯まらなかったけど、買っておいて良かった、というCDが多いですよ。

大きなお世話だろうけど、経験的に申しあげます。


◆バッハ、テレマン、シュターミッツ、モーツァルト、を少しずつ。

本当は長い期間をかけてCD12枚全部載せてしまいたい、と思うぐらいの天下の大名人なんですよ。

ゴールウェイという人は。イギリスからは、ホルンのデニス・ブレインとか、このゴールウェイとか、

他にもいるのですが、マニアックになるからやめますが、管楽器の天才奏者がときどきポッと現れます。

フルートという楽器は発音原理が、大雑把にいうと風が電線や木の枝に当たり「ヒュー」と音を出すのと同じ

ようなもので、他の木管楽器のようにリードという振動体、発音体が無いのですね。息を吹き込む所で空気の渦が

空気を振動させて音になる。だから、どことなく寒々しい音になりがちです。

ジェームズ・ゴールウェイ氏はテクニックもすごいのですけど、音色に非常に特徴がありまして

常に、柔らかく、暖かいのです。語弊があるかもしれませんが、リコーダーに近いというか。

木のぬくもりというか、とても耳に優しい音で、それは高音になっても、どのような音型でも変わりません。

曲に行きます。


まずバッハ。チェンバロ協奏曲のBWV 1056。

チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調ですが、バッハ自身がオーボエ協奏曲に編曲してます。

第二楽章のラルゴが非常に美しい。

連休明けが憂鬱な方、これだけでも聴いて下さい。


バッハ:フルート(オーボエ)協奏曲 BWV 1056より 第二楽章、ラルゴ







この楽章は私が大好きでかつて、BWV 1056 第二楽章だけを色々な楽器で特集したことがあります。

次は、バッハと同時代のテレマンですが、作品番号とかわからないのですが、フルート協奏曲ト長調。


テレマン:フルートと弦楽の為の協奏曲 ト長調 第三楽章 アレグロ







当時はバッハより人気のあったテレマンさんでした。


次は、私が若い頃、喫茶店でたまたま聴いて、気に入って曲名を教えて貰ったのを覚えているのですが、

あまり知られていない人ですね。カール・シュターミッツというドイツの作曲家です。

1745年生まれ、1801年没、ということはモーツァルト(1756-1791)より10年ぐらい先に生まれて、

10年後に亡くなった、ほぼ、モーツァルトと同時代です。

作風が何となく似てます。どちらがどちらに似てしまったのか分かりませんが。

フルート協奏曲、ト長調の第三楽章。最初は易しそうですが、終わりの方にかなり難しげな

部分があります。


シュターミッツ:フルート協奏曲 ト長調 第三楽章 ロンド・アレグロ







ちょっと面白いでしょ?


さて、最後はモーツァルトですが、フルート協奏曲は二曲あります。

第1番 ト長調 K.313は、「まともに」作曲しているのですが、

第2番 ニ長調 K.314は、オーボエ協奏曲 ハ長調 を1音上げて(移調して)済ませてしまった。

何でもオランダのカネ持ちから作曲を依頼されたのですが、あまり気乗りがしない。しかし、

作曲料は欲しいというので、「エイッ」と、誤魔化してしまったと言われています。

ところが、オーボエ協奏曲のオーボエ・ソロのパートとフルート協奏曲第2番のフルート・ソロを

比較すると、細かい箇所で変更が加えられているそうです(両方のスコアを並べて見たことがないので

詳細は私にはわかりません。


モーツァルト フルート協奏曲 第2番 ニ長調、K.314 第一楽章







ご参考までに宮本文昭さんのCDのオーボエ協奏曲と比べて下さい。


モーツァルト オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 第一楽章





本稿は要するに、ちょっとマニアックで、フルートを吹く人は買うでしょうがそれ以外の方は、

まず、存在を知らないで生涯を終えてしまいそうで、しかし、それはあまりに勿体ない。

フルートのジェームズ・ゴールウェイ氏のCDを推薦するのを目的としております。

念のため申し添えるならば、

当然のことながら、私はレコード会社やTOWER RECORDSとは何の利害もありません。

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2011.05.08

【音楽】5月7日はブラームスの誕生日です。

◆ブラームス(1833-1897)とチャイコフスキー(1840-1893)の誕生日です。

殆ど重なってますが、ブラームスの方がやや長生きしてます。

二人とも取りあげると、ややこしいので、ブラームスにします。


私事で恐縮ですが、私の父方の祖母は明治28年に生まれて、昭和62年に

91歳で他界しましたが、当時としては珍しい経歴で、仙台に生まれて、

音楽を志し、芸大音楽学部の前身、東京音楽学校声楽科卒なのです。

今でも実家には祖母の師匠である、ドイツ人の声楽の先生の写真が、

ずっとピアノの上に置いてあったのを覚えてます。今の声楽家には無論及びませんが、

今から思い出しても、こと、声楽に関しては、そんな昔でも正しい訓練を受けたようで、

明らかに「声楽」の発声で、かなりの年まで歌っていました。


その祖母があるとき、

ブラームスって、割と最近の人よね?

というので、私は仰天したのですが、よく調べてみると、ブラームスの没年は

1897年で、祖母が生まれたのが1895年ですから、2年間は「同時代に生き」ていたのですね。

だから、祖母が音大生時代は、ブラームスはまだ「没後20年足らずの作曲家」だったので、

祖母にとっては、「割と最近の人」になるのです。私になぞらえるとヒンデミットとかイベール

などに相当するのです。なるほどな、と興味深く感じたのを覚えています。


◆ブラームスの4つの交響曲から、それぞれひとつの楽章を聴いて頂きます。

今日は、あまり「サービス精神」を敢えて出さずに、クソ真面目に並べます。

ブラームスの作品はピアノ曲、ヴァイオリンソナタ、クラリネット五重奏曲などの室内楽、

ピアノ、ヴァイオリンのための協奏曲と多岐にわたりますが、真ん中にドスーンと

そびえ立っているのがやはり交響曲ではないかと思います。

4つしか書いていませんが、この人はクソ真面目なところがありまして、

かつ、どうしてもベートーヴェンとかモーツァルトを意識しますので、やりにくかったと

思います。


交響曲第一番を書き上げたのは、ブラームスが43歳の時ですが、ベートーベンは、

この年齢までに全9曲の交響曲のうち、8曲まで完成させていました。

ブラームスの交響曲は、多分、ベートーヴェンと比べたら最初は、何だか面白くないかも

知れません。私はそうでした。最初中学生の頃に聴いたら、「何か退屈だなあ・・・」と

思いましたが、不思議なもので年を取ったら段々好きになってきました。

まず、聴いて頂きましょう。

演奏は全て、カラヤン=ベルリン・フィルです。

ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番は、全曲で2,200円台ですから

お得だと思います。名演揃いです。では早速そのなかからまず、第一番。

アマチュアオーケストラでも必ず演りますが、プロもアマも、

ホントの名演はなかなか無いものです。


ブラームス 交響曲 第一番 ハ短調 作品68 第4楽章






いつもの音楽記事では知ったかぶりをしたくて仕方が無い私ですが、

今回は敢えて何も書かないことにします。音楽を聴いた方が好きに感じれば良いことですから。


ブラームス 交響曲 第二番 ニ長調 作品73 第4楽章







ブラームス 交響曲 第三番 へ長調 作品90 第3楽章






ブラームス 交響曲 第四番 ホ短調 作品98 第一楽章






それでは。

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2011.05.07

「<ビンラディン容疑者殺害>国際法違反とは思わず…米調整官」←国際法違反です。

◆記事:<ビンラディン容疑者殺害>国際法違反とは思わず…米調整官(毎日新聞 5月6日(金)18時48分配信)

来日中のホワイトハウスのゲーリー・セイモア調整官(大量破壊兵器・安全保障担当)は6日、

東京都内の米大使館で会見し、ビンラディン容疑者の殺害について

「国際法違反とは思わない」と指摘、米軍などによる急襲作戦が適法に行われたとの見解を示した。

一部国際人権団体などは殺害の必要性を疑問視しているが、

セイモア調整官は「米国はテロリストと戦争している。

少なくとも米国の国際法の解釈では、(殺害は)完璧に正当化される」と述べた


◆コメント:問題外。

国際法以前の問題として、

ビンラディン容疑者殺害

という見出しで、おかしいと思いませんか?

「容疑者」でしょ?日本の刑事裁判で言うなら、被疑者ですよ。

まだ起訴されていない。つまり「被告人」にもなっていない。

「多分、ビンラディンが911テロの首謀者だろう」というだけで殺していいのですか?

国際法と国内法は違いますけど、繰り返しますがそれ以前でしょ?

仮にですよ。日本で殺人事件が起きた。容疑者が見つかった。

容疑者であって、本当に人殺しかどうかわからないが、怪しいから多分犯人だろう

といって、裁判にかけずにいきなり射殺した。


そういうレベルの話です。



米国のセイモア調整官は「米国はテロリストと戦争をしている」と言ったそうですが、

そもそも、今の国際法、米国も勿論加盟国である国連憲章は特別な場合を除き、武力の行使を

容認していません。


特別な場合とは、自分の国が他国に侵略され、或いは他国の攻撃を受けたときに、

国連が平和維持軍か、多国籍軍を送って助けに行くまでの間、個別的自衛権または、

集団的自衛権(日本は集団的自衛権の行使は違憲ですが)を行使して、つまり、

正当防衛で武力を使う場合、です。


本当はそれしか合法的な武力の行使は認められていないのに、アメリカ政府の人間は、
米国はテロリストと戦争をしている

って、してちゃいけないのですよ。


更に、ビンラディンの扱いに関しては、国連安保理決議1267と、同1333に書いて有る。

安保理決議1267では、
タリバーンが、オサマ・ビン・ラーデンを、同人が訴追された国の適当な当局、同人が送還されることとなる国の適当な当局又は同人が逮捕され効果的に司法手続をとられることとなる国の適当な当局に対して、更に遅滞することなく引き渡すことを要求する。

安保理決議1333も同様です。
また、タリバーンが、オサマ・ビン・ラーデンを、同人が起訴された国の適当な当局、同人が送還されることとなる国の適当な当局又は同人が逮捕され実際に裁判にかけられることとなる国の適当な当局に対して引き渡すことを要求する決議第1267号(1999)2の規定における同理事会の要求を更なる遅滞なく遵守することを要求する。

さらにリンク先の邦訳を読むとわかりますが、どの国もここで決められたとおりにしろ、

と言ってます。

決議1267も決議1333も、「タリバンやラディンを見つけたら殺して良い」とはどこにも書いてない。

適切な裁判を実行出来る国の当局に「引き渡せ」となっている。

言うまでもなく、米国は国連安全保障理事会の常任理事国で、この決議に直接関わっている。

その米国が決議に反することをして、パキスタン領内で、つまりパキスタンの主権を侵害して

勝手に入国して、ラディンの潜伏場所を急襲し、武装していなかったラディンを殺害した。

これが、国際法違反でない、というのはバカに相違ありません。


ところが、驚いたことに、菅直人内閣総理大臣は、ラディン殺害に関する談話を発表しています。
ウサマ・ビン・ラーディンの殺害についての内閣総理大臣の談話 平成23年5月2日

読むとわかりますが、日本政府は、
我が国としても、これまでアフガニスタン及びパキスタンに対する協力をはじめ、テロの脅威への対処に積極的に参画してきたところ、今回のテロ対策の顕著な前進を歓迎するとともに、米国やパキスタンをはじめ,関係者の努力に敬意を表する。

国際法違反の人殺しに敬意を表するそうです。

同じ事をやったのが自民党政権時代の小泉純一郎です。アホのブッシュが、

国際法違反のイラク戦争を始めた、2003年3月20日、世界で最初に米国の行動を支持する、と

談話を発表したのが日本です。その談話は、今でも首相官邸のウェブに残っている。
内閣総理大臣談話 平成15年3月20日

我が国は、これまで一貫して、イラクの大量破壊兵器の問題については、国際協調の下に平和的解決を目指し、独自の外交努力を続けてまいりました。しかしながら、イラクは、12年間にわたり、17本に及ぶ国連安保理決議に違反し続けてきました。イラクは、国際社会が与えた平和的解決の機会を一切活かそうとせず、最後の最後まで国際社会の真摯な努力に応えようとしませんでした。

このような認識の下で、我が国は、我が国自身の国益を踏まえ、かつ国際社会の責任ある一員として、我が国の同盟国である米国をはじめとする国々によるこの度のイラクに対する武力行使を支持します。

アメリカはイラクが大量破壊兵器を保有している確たる証拠がある。それがテロリストの手に渡れば、

明日にでも再び2001年9月11日のようなテロ攻撃を受けるかも知れない。といって戦争を始めたのです。

後に、実はアメリカは、イラクが大量破壊兵器を保有している証拠など、持っていなかったことが分かりました。

それはそうでしょう。大量破壊兵器は、イラクに無かったのですから。しかし、それは問題ではない。


仮に、本当にイラクが大量破壊兵器を持っていたとしても、アメリカがイラク戦争を始めたのは

明らかに国際法違反です。私はイラク戦争が始まる前の日にそれを日記(この当時はブログは無かったのです)に

書きました。
2003年03月19日(水)アメリカの行動は明らかに国際法違反である。その法的根拠。

イラク戦争時、アメリカを支持したことは、間違っています。

イラクに自衛隊を送った行為は違憲です。この考え方は今も変わりません。

原発やら、食中毒のどさくさ紛れで、菅直人内閣総理大臣のアメリカ支持を批判する意見を

見ませんが、菅直人内閣総理大臣の談話は結局小泉純一郎と変わらない。

アメリカの違法行為を支持するべきでは、ないのです。

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2011.05.06

「ポータブルCDプレーヤーを被災地に」ウィーン・フィルの方の呼びかけ。

◆Twitterで「拡散希望」って奴です。

Twitterをお使いの方は御存知のとおりRT(リツイート)で「拡散希望」として載っていました。

つまり「なるべく、多くの人に広めて下さい」ということです。

オーストリア航空のサイトに載っています。

ウィーン・フィルのギュンター・ザイフェルトさんからのメッセージです。

オーストリア航空 『HOPE』ミュージックFOR東北プロジェクト

手元で使っていない、ポータブルCDプレーヤー(CDウォークマンの類ですね)を被災地に贈る

キャンペーンです。

世の中、パソコン、ネット、今はスマートフォン、電子ブックリーダーと、

使い慣れている人には便利なのですが、

被災地では、この方が便利でしょうね。

ご参考までに。

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2011.05.05

「土下座しろよ、清水!」被災者は何を言っても良いのか。

◆記事:福島第1原発事故 菅首相と東京電力の清水社長、それぞれ避難所を訪問(FNN 5月4日(水)18時25分配信)

映像を見て頂いた方が早いと思います。


福島第1原発事故 菅首相と東京電力の清水社長、それぞれ避難所を訪問





菅首相と東京電力の清水社長、2人のトップが4日、それぞれ避難所を訪問した。

ぶつけられたのは、不安と不満に満ちた怒りの声だった。

清水社長は4日午後、原子力発電所の事故で、

福島・二本松市に町ごと移転している浪江町の避難所などを訪問し、謝罪した。

謝罪に訪れた清水社長には、「心から謝ってくださいよ」、「土下座しろ、清水!」など、怒りの声が浴びせられた。

避難所の人は

「なんで1軒1軒、謝れないんですか。浪江町なんか小さいんだから、

3万何人も社員がいるんだったら、一家族ずつ謝りに行けるんじゃないんですか」、

「自分たちの給料ばっかり心配するのって、間違ってないですか」、

「私財投げ出せよ、全部」、

「東電のせいで仕事がなくなった人が、いっぱいいるんですよ。死んだ牛や豚を見ましたか」などと話した。

清水社長は、土下座して頭を下げた。

避難所の人は「わたしたちの地域はどうすんの?

帰ったら竹やぶの中だったって話は聞きませんよ、わたしは」と話した。

清水社長は「これまでのご苦労といいますか、つらさというのは、私自身、あらためて痛感させられた」、

「(社長、社員が1軒1軒回って謝罪に行く?)そういうご要請をいただきましたので」と語った。

一方、菅首相は、福島・双葉町の住人が避難している埼玉・加須市の避難所を訪問した。

菅首相は「国も精いっぱい、皆さんの手助けになるようにがんばりたいと思います」と述べた。

避難所の人は「帰りたくても帰れない、その気持ちをくんでもらいたい」と話した。

さらに、被災者からは「早く自宅に帰りたい」、

「住むところをなんとかしてほしい」などの要望が寄せられた。


◆コメント:「土下座しろよ!清水!」土下座したら放射能が消えますか。

今回の事故において、東電や国に責任があるのは当然ですが、

問題は、浪江町に留まりません。


福島第一原発の原子炉に残っている核燃料棒を固めたペレットという棒状のものは、

一部は溶融したけれど、まだかなりの部分は残っています。

冷却が何かのトラブルで停止したら、燃料棒の大きな部分が溶けて落下し、

圧力容器、又は格納容器の底に溜まっている水に落下したら、水蒸気爆発が起こります。

すると猛烈な放射性物質が拡散し、福島原発の風下700キロ圏内は、人がいてはいけないほど

危険な場所となります。風向きは変化しますから、日本うち、北海道から本州全域まで、

「危険地帯」になるかも知れない。日本国存亡の危機です。

映像を見ると、浪江町の避難民は、「自分達こそ日本一不幸な状態の人間」で、

東電には何を言うことも許されると思っているようですが、

私は「土下座しろよ!清水!」の怒号を聴いて、あまり気の毒な気がしなくなりました。


繰り返しますが浪江町だけの問題ではないのです。

はっきり言って、浪江町住民への保障以前に、放射能をどうするか、

が優先課題なのです。


福島原発の1号機は1971年から稼働していたのです。

40年前から原子力は本当に安全なのかを、勉強する時間はあったのですが、

国民は誰も本気で考えなかった。

原発をどんどん建てるぞ、という自民党のエネルギー政策に関心をもたず、

放置した。今回の事故の究極的な責任は、主権者たる国民にあります。

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2011.05.04

「拡散予測」未公表データ公開=放射性物質の全量放出想定―福島第1原発・政府←「ふざけないでください」(小出助教)

◆記事:<福島第1原発>シミュレーション結果5000枚公開へ(毎日新聞 5月2日(月)20時42分配信)

細野豪志首相補佐官は2日の記者会見で、東京電力福島第1原発の格納容器を守るために実施した

「ベント」で放出する際の放射性物質の拡散状況など、

今回の事故に関連した約5000枚のシミュレーション結果を公開する方針を明らかにした。

細野氏は先月25日の会見ですべて公開すると述べたが、今月1日夜、

文部科学省から細野氏に大量の未公表の結果があることが報告されたという。

細野氏は「市民に不安を与え、パニックが起きるのを恐れた。

公表が遅れたことをおわびする」と謝罪した。近く内閣府原子力安全委員会などのホームページで公開する。

ベントは、格納容器の爆発を防ぐため、弁を開放して水蒸気を逃がし圧力を下げる作業。

東日本大震災が発生した翌日の3月12日に実施された。

シミュレーションは、文科省が開発した「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)で実施。

未公表分にはベント以外にも、原子炉内の放射性物質が全量放出された場合の結果などが含まれる。

文科省は「(試算の前提が)確実ではなかった」と釈明した。


◆コメント:私のコメントよりも、毎日放送で流れた3日付の小出裕章助教のコメントを。

小出裕章京都大学原子炉研究所助教の発言や著作などをまとめて下さっているブログがあります。

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

です。Twitterアカウントもあります。小出裕章非公式まとめ更新情報です。


さて、記事によると、政府は「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)による、

放射能拡散予測を、311の直後から行って、今まで膨大なデータを保存しているわけですが、

その一番最初、つまり地震が起きてから数日間のデータは確かに

原子力安全・保安院の「東日本大震災の影響について」に、

緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の計算結果についてとして公表されていますが、

これは素人でも十分納得できますが、地震直後、今から2ヶ月前の時点に於ける放射能拡散予測を今頃見せられても

意味が無い。小出裕章京都大学原子炉研究所助教が「ふざけないで下さい」と政府に言いたい、

と仰有っています。本来即座に公開するべきデータを、日本政府はパニックを恐れて公表せず、

今頃公表する。何の意味も無い、というわけです。私が要約するよりも、

小出助教が毎日放送の電話インタビューに応じている音声を聞いた頂いた方が

早いし、正確です。


5月3日 過去の拡散予測?ふざけないでください







私は、小出助教の声が余りにも暗いのが気になります。暗いというよりも、

怒りを抑えている、あるいは、あきれてものが言えない、という気持を抑制しておられるので

しょう。


もう一点。驚いたのは、放射能に汚染された水の処理はフランスのアレバという企業が

独自の技術を持っていて、なんと1トンの放射能汚染水を処理するのに2億円を要する、

と言っているそうですが、小出先生によれば、要するに汚水処理で、そんなのは日本の技術で十分可能だ。

しかし、とにかく量が多くて、福島では処理しきれない、というだけのことだそうです。

だから小出先生は、汚水をタンカーで柏崎原発に運んで処理をすれば良いと1ヶ月言い続けているけれど、

日本政府は敢えて、1トン二億円×7万トンを選択したわけで、これは税金です。どう説明するのでしょう。


連休なのにこんな話は書きたく無いですが、現実に日本は非常に危ない状況にある。

「これは国家が存続できるかどうか、というぐらい、深刻な状況だ」と、作家の高村薫さんが、

NHKのインタビューに答えています。これは、「高村薫さんが語る “この国と原発事故”」

で見ることができます。非常に、冷静かつ合理的・論理的なコメントだと思います。

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2011.05.03

【書評】隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ(小出 裕章 著)

◆真の科学者の良心と勇気。

小出裕章京都大学原子炉研究所助教の著書、

「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」は、今年の1月に出版された本であるが、

小出先生の「原子力発電は止めるべきだ」との結論は、何と40年前からの首尾一貫した主張である。


小出裕章氏は、元々原子力は平和利用すれば素晴らしいものではないか、

と考えて原子力を研究する学問を志したにもかかわらず、

1970年10月23日、女川原発建設反対集会に参加したときの住民の素朴な疑問、即ち

仙台に電力を供給する原子力発電所が本当に安全ならば、何故仙台近郊に建設しないのか?

との問いを考えた結果、
「原子力発電所は都会では引き受けられないリスクを持っている」

との答えしか得られなかった。

それ以降小出先生は、原子力を学問的に研究する人として、敢えて国策とは正反対の、

「原子力を推進すべきでは無い」という主張を40年間訴え続けた。

それは真理を追究する本当の科学者が良心に基づき選んだ、最も勇気ある行動だった。

その声を国や国民はまともに聞かなかった。

今からでも遅くは無い。国民必読の書と行っても過言では無いが、

ビデオ・ニュース・ドットコムのインタビューで、

「自分は福島第一原発の事故を防げなかった。」と辛そうに仰有る小出先生の胸中は、察するに余りある。

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2011.05.02

【差替】プロ・アマ問わず、ずっと楽器を続けていられる人は、非常に好運であることを認識して下さい。

◆何故、そのようなことを書くかというと・・・。

私は、中学生の時にトランペットを始めましたが、今は全く吹けません。

Twitterでは、音楽のことをTweetすることが多い所為か、ご自分が楽器を演奏なさる

「大人の」フォロアーが大変多い。プロもアマもです。


正直に告白すると、嫉妬を覚えます。


◆東京都杉並区は文化人を大勢輩出していますが、何故か公立学校で音楽教育に不熱心です。

私は小学校5年生の時に、「音教」(移動音楽教室)の時間に杉並公会堂で、

「軽騎兵序曲」と「ウィリアム・テル」序曲を聴いて、どうしても自分でも

あの輝かしい音を出す、トランペットという楽器を自分でも吹きたいと思いました。


東京でも他の区や市、また、地方の公立小中学校では、吹奏楽部があるのが普通ですが、

なんと私が通った、公立小学校にも、中学校にも、吹奏楽部がありません。


それでも、私はトランペットが吹きたくて、親にせがんでヤマハの4万円ぐらいのトランペットを

買って貰いました。しかし、楽器は我流で練習しても(余程天才的な才能の持ち主は別として)、

絶対に吹けるようにはなりません。何らかの「音」は出ることがありますが、

「音楽に使える音」では無い。しかも我流で変な癖が付いたら、後で矯正するのが大変です。


◆仕方が無いので、トランペットの個人レッスンを受けました。

仕方が無いので、と書きましたが、本来ピアノであろうが、トランペットであろうが、

基礎は個人レッスンを受けて「正しい奏法」を身につけるべきです。

しかし、日本の現状では、恵まれた所に生まれた人は学校に立派な吹奏楽部があり、

先輩や、金管トレーナーの先生の指導を受けるのです。

日本のアマチュア・トランペット吹きで、個人レッスンから始めた人間は、かなり

珍しいと思います。そうする以外に、正しい奏法を習得する方法が無かった。

楽器を買って貰えて、レッスンを受けさせて貰えたのですから、ここまでは、

私も幸せでした。


◆高校には吹奏楽部がありましたが、問題外のヘタクソでした。

小中と吹奏楽部がなく、一人でトランペットのレッスンを受けて、高校に入学した時には

漸く合奏体の中でトランペットが吹ける、と思い、とても嬉しかった。早速吹奏楽部に入りました。

ところが、何処までも私はツイていなかった。

高校の吹奏楽部は、コンクールに出るような学校には、上手な先輩が後輩を教えるとか、

金管、木管のトレーナー(プロです)の指導を受けたりして、きちんと基礎が出来ていますが、

私の入った高校の吹奏楽部は、その正反対の悪循環で、間違った奏法が、代々伝えられたらしく、

話になりません。フルートが全員、息の音が聞こえてしまう「スカ・フルート」です。

あれだけで発狂しそうでした。


金管もなっていません。ロングトーンも満足に吹けておらず、スケールの練習もしていない。

タンギングも雑ですし、「管を鳴らす」という意識が無い。

指揮者はOBで日芸(日本大学芸術学部)でテレビ局のカメラマンか何かを目指している百貫デブで、

音楽の系統だった知識もないし、ピアノも弾けない。自分が現役のときはフルートだったそうですが、

これも、蕁麻疹がでそうな「スカ・フルート」です。よく、あれで偉そうに「指揮者」「指導者」気取りで

いられたなと思います。


私はもう、我慢出来ず、

ロングトーンでスケールも吹けない人間ばかりで、曲など吹いても仕方が無い。今後最低一年は、全員基礎を習うべきだ。

と百貫デブに進言しましたが、聞く耳を持たない。それどころか部員も怒ってしまいました。

とても付き合っていられないので、高校2年の1学期で、自ら辞めました。


◆大学では、敢えてクラブには入りませんでした。

大学では、管弦楽部を覗きましたが、何しろ偏差値の低い成蹊大学ですから、オケも下手です。

チャラチャラした雰囲気が、気に入りません。無理に入部しても絶対に途中で辞めると思いました。

仕方が無いので、学生時代は一人でラッパをさらいました。善福寺池公園で練習していたら、目の前を

作家の故・新田次郎氏が歩いていたのを覚えています。


◆日本でサラリーマンになったら、楽器などさらう暇はありません。

まず、時間的に無理です。私は若い頃、朝の7時半に会社に着き、毎日夜中の12時まで働きました。

それから帰宅したらもうヘトヘトです。仮にエネルギーが残っていたとしても、

真夜中に何処でトランペットを練習するのですか。


◆26歳でヴァイオリンを習い始めました。

少し仕事に余裕が出来たことと、それまで管楽器だったので、今度は難しいことは分かっているけど

人生は一度しかないので、ヴァイオリンを習うことにしました。良心的な先生に恵まれ、何とかバッハのドッペルの

第二ヴァイオリン(ソロの)ぐらいまで必死にさらいました。

30歳になる数ヶ月前に結婚しました。こういうことに理解がある人、と思い

音大出身の今の家内と結婚しました。


◆賃貸マンションに「組立式防音室」を作ってもらいました。

今でもありますねえ。こういうものです。

CEFINE II ev ROOM TYPE(セフィーネII イーブイ ルームタイプ)

狭いのです。ギリギリアップライトピアノを置いて、ヴァイオリンをさらえる最小限の空間。

高いんですよ-。私の時、100万しました。更に組み立て作業費が25万円ぐらいするのです。

ところが賃貸アパートの悲しさ。新婚で住んだマンション、1年経ったら大家さんの子供さんが海外赴任から

戻るので、出ていってくれというのです。となり駅にまたマンションを借りましたが、その時。

この「組立式防音室」を解体するのに20万円。運んでもう一度新しいマンションで組み立てるのに30万円。

引っ越しの費用より余程高い。

そしてまた1年後。ロンドン駐在の内示がでました。防音室の解体にまた何十万円か、必要でした。

これでは、破産してしまいます。


◆人には、金運、健康運、結婚運などに加えて、「合奏運」「楽器運」があるのだと思います。

この後、ロンドンでも色々試みたのですが、4年後日本に帰国したら社宅住まいになりました。

もう無理です。


私は、人間に運命があるとしたら、「健康運」や「結婚運」と友に「合奏運、楽器運」があると思います。

私は、本当にトランペットが好きで、出来ることならば続けたかった。


次善のバイオリンも結局中途半端です。

今までの経緯を読んで頂けばおわかりでしょうが、私はトランペットは吹奏楽部がなければ

個人レッスンの先生を見つけました。


ヴァイオリンを始めてからも何とか毎日練習し続けたかった。

しかし、くどくどと事情を説明したとおり、どうしても無理な人間には、無理なのです。

「合奏運、楽器運」が無い人間は、どんなに頑張っても、

楽器を続ける事は出来ません。


プロは、勿論、才能を物凄い努力があるわけですが、

その前提として、楽器を習わせて貰えるような家庭に生まれ、音大に進学させて貰え(それまでのレッスン料も、

サラリーマンの平均年収から考えれば物凄い額です)、特に弦楽器ならば高価な楽器を買える

経済力のある家庭に生まれなければ、決してプロにはなりません。

自分にそれらが無かったから、プロ・アマ問わず、子供のころから今まで

ずっと楽器を続けていられる方々が羨ましい。

続けて来られた方々は、実は、非常に好運に恵まれているということを

頭の片隅で覚えておいて下さい。

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2011.05.01

【ビデオ・ニュース・ドットコム】小出裕章京都大学原子炉研究所助教へのインタビュー映像掲載。

◆記事:原子力のこれまでとこれからを問う(ビデオ・ニュース・ドットコム 4月30日)

5週目の金曜日に特別企画を無料放送でお届けする「5金スペシャル」。

今回は福島第一原発の深刻な事態に直面し、「なぜわれわれは原子力をここまで推進してきたのか」、

そして「これからわれわれはどうすべきか」を考える特別企画を、3部にわたってお送りする。

PART1は、震災以降ほぼ毎週、『ニュース・コメンタリー』で福島第一原発の最新状況を電話解説してきた

京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏を、神保哲生・宮台真司が大阪・熊取の実験所に訪ねた。

「原子力は人類の未来を切り開く」と確信して原子炉工学を専攻した小出氏は、

原子力を研究しその危険性を知った時から、原発に反対するようになった。

しかし、「熊取6人組」と呼ばれる小出氏ら京都大学原子炉実験所の6名の研究者以外に、

原子力の専門家の中で原発に反対する人は出てこなかったという。

37年間にわたり原子炉の研究を続け、原発の危険性について警告を発してきた小出氏にとって、

このたびの福島原発の事故を防げなかったことは悔やんでも悔やみきれないできごとだったと言う。

1960年代、世界中が原子力の可能性に魅せられた時代から今日までの道程を振り返りながら、

原子力の専門家がなぜ原発に反対してきたのか、その理由を聞いた。


◆コメント:現在、最も国民が信頼している原子力の専門家でしょう。

3月11日の東日本大震災の後、福島第一原発から放射性物質が漏れているらしい、

というニュースが入るまでさほど時間はかかりませんでしたが、

当初我々一般国民は、これをどのように解釈したら良いのか分かりませんでした。

「放射能」とやらをある程度以上浴びると、ガンになりやすい、ぐらいのことしか知らない。

しかし、今回の事故が、どの程度危ないのか?東電と原子力安全・保安院と枝野官房長官が

バラバラに記者会見するし、シーベルトとか、グレイとか言われても、全くそれまでに見ていなかった

数値なので、「レベル感」がない。多いのか少ないのか分かりません。


ご承知の通りテレビ(特に民放)は東電や原子炉を作っている東芝とか日立が、

「大スポンサー」で、これを失うのが怖いので、ニュース番組でもこれらを批判しない。

全然当てにならない。


最も信頼できるのが、ビデオ・ニュース・ドットコムです。

そして地震直後から、毎週、今の福島原発の状態が如何に危険か。

たとえそれが、絶望的な気分になるような情報でも、包み隠さず、しかも極めて分かりやすく解説して

下さったのが、小出裕章京都大学原子炉研究所助教でした。

自分の日記を「小出裕章」で検索したら、これほど書いてました。

2011年03月27日(日) ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」

2011年03月28日(月) (続き)ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」【Part2】

2011年03月30日(水) 「漏水箇所不明だが…失われた圧力容器の密閉性」←圧力容器が壊れたら、「最悪のシナリオ」になる。

2011年04月04日(月) ビデオ・ニュース・ドットコム「今もなお深刻な福島原発の現状」を文字に起こしました。

2011年04月09日(土) 【映像・音声】【ビデオ・ニュース・ドットコム】福島原発で再臨界の疑いが濃厚に

2011年04月13日(水) 福島原発に関する解説で日本で最も信頼出来るのは小出助教と水野解説委員(五十音順)だ。

2011年04月19日(火) 「高濃度汚染水“移送は順調”(東電)」←どうしていままでアレバに任せなかったのだ?

非常におこがましい物言いであることを承知の上で敢えて書きますが、

ずっと時事問題のブログを書いて、色々な情報に接してきた

私が「小出裕章京都大学原子炉研究所助教が最も信用出来る。」というのですから、

信頼して頂きたいのです。


◆最新(4月30日更新)の映像をアップします。

これまで、ビデオ・ニュース・ドットコムでは、毎週、福島第一原発の状況について、

専門家である小出助教のコメントを、電話インタビューで紹介してきましたが、

今回、ビデオ・ニュース・ドットコムの社長兼記者、編集者である神保 哲生(じんぼう てつお)氏と、

ほぼレギュラーとして出演している、社会学者で首都大学東京教授の宮台真司氏が、

大阪・熊取の京都大学原子炉実験所を訪れ、直接対面してインタビューした映像と音声が載っています。

それは、

マル激トーク・オン・ディマンド 第524回(2011年04月30日)原子力のこれまでとこれからを問う

で、視聴できますが、リンク先を見ることすら面倒、という方が、結構大勢おられますので、

私がその映像を保存して、YouTubeにアップしました。それをここに貼り付けます。

1時間以上もの長さになりますが、連休でもありますし、何故、原子力の学問を志した

小出先生が、原子炉推進とは180度反対の意見を主張するようになったのか、など、詳しく

語っておられますので、ご覧になることを薦めます。


ビデオ・ニュース・ドットコム「小出裕章京都大学原子炉研究所助教」(4月30日)







今までの小出先生のコメントも是非前掲のリンク先からお聴きになる事を薦めます。

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