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2011.05.09

【音楽】フルートのジェームズ・ゴールウェイという名人がいます。

◆音楽:元・ベルリン・フィル首席フルート奏者、ジェームズ・ゴールウェイ氏のCDボックスがあります。

ジェームズ・ゴールウェイ(James Galway)氏は全盛期のベルリン・フィルで首席フルートを務めた、

ものすごく上手なフルート奏者です。ベルリン・フィルは勿論ドイツのオーケストラですが、今や世界各国の

奏者の集まりですね。ゴールウェイ氏イギリス人です。カラヤンがまだ元気な頃の全盛期の、

今となっては伝説的というか奇跡的偶然と言いたくなるほど各楽器の名人が揃った時期の

首席フルートでした。カラヤンは何度か録音しているかもしれませんが、「アルルの女」のあの有名な

メヌエットを、非常に柔らかい音で吹いているのは、この人です。

音も良いし(これ以上は無理、というぐらい楽器が鳴りきっているように聞こえます)、

テクニックは信じられないほどです。


そのゴールウェイ氏の全集(といってもこれは協奏曲ばかりですが)を見つけました。

The Great Flute Concerto Edition<初回生産限定盤>

輸入盤ですから、全部カバーとかケースとか英語ですが、12枚で¥2,690って

信じられないほど安いです。

え?「自分はピアノ(ヴァイオリン、チェロ、トランペットetc.)だから興味無い」?

あのね。若い方はね。何でも聴いた方がいい。自分の楽器じゃなくても。

(特に吹奏楽の諸君。コンクールの課題曲以外は驚くほど、何も聴いたことが無い人が多いからね。)

おカネは無駄遣いしてはいけないというのは、原則的に正しいのですけど、

クラシックのフルートのCDなんて、いつ絶盤になるか分からないのだから、買える時に買っておくのです。

私は独身で給料のかなりを小遣いに出来たころ、貪るようにCDを買いました。

その所為でおカネは貯まらなかったけど、買っておいて良かった、というCDが多いですよ。

大きなお世話だろうけど、経験的に申しあげます。


◆バッハ、テレマン、シュターミッツ、モーツァルト、を少しずつ。

本当は長い期間をかけてCD12枚全部載せてしまいたい、と思うぐらいの天下の大名人なんですよ。

ゴールウェイという人は。イギリスからは、ホルンのデニス・ブレインとか、このゴールウェイとか、

他にもいるのですが、マニアックになるからやめますが、管楽器の天才奏者がときどきポッと現れます。

フルートという楽器は発音原理が、大雑把にいうと風が電線や木の枝に当たり「ヒュー」と音を出すのと同じ

ようなもので、他の木管楽器のようにリードという振動体、発音体が無いのですね。息を吹き込む所で空気の渦が

空気を振動させて音になる。だから、どことなく寒々しい音になりがちです。

ジェームズ・ゴールウェイ氏はテクニックもすごいのですけど、音色に非常に特徴がありまして

常に、柔らかく、暖かいのです。語弊があるかもしれませんが、リコーダーに近いというか。

木のぬくもりというか、とても耳に優しい音で、それは高音になっても、どのような音型でも変わりません。

曲に行きます。


まずバッハ。チェンバロ協奏曲のBWV 1056。

チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調ですが、バッハ自身がオーボエ協奏曲に編曲してます。

第二楽章のラルゴが非常に美しい。

連休明けが憂鬱な方、これだけでも聴いて下さい。


バッハ:フルート(オーボエ)協奏曲 BWV 1056より 第二楽章、ラルゴ



Bach:BWV 1056 Ⅱ Largo



この楽章は私が大好きでかつて、BWV 1056 第二楽章だけを色々な楽器で特集したことがあります。

次は、バッハと同時代のテレマンですが、作品番号とかわからないのですが、フルート協奏曲ト長調。


テレマン:フルートと弦楽の為の協奏曲 ト長調 第三楽章 アレグロ



Telemann Concerto In G For Flute And Strings: Allegro



当時はバッハより人気のあったテレマンさんでした。


次は、私が若い頃、喫茶店でたまたま聴いて、気に入って曲名を教えて貰ったのを覚えているのですが、

あまり知られていない人ですね。カール・シュターミッツというドイツの作曲家です。

1745年生まれ、1801年没、ということはモーツァルト(1756-1791)より10年ぐらい先に生まれて、

10年後に亡くなった、ほぼ、モーツァルトと同時代です。

作風が何となく似てます。どちらがどちらに似てしまったのか分かりませんが。

フルート協奏曲、ト長調の第三楽章。最初は易しそうですが、終わりの方にかなり難しげな

部分があります。


シュターミッツ:フルート協奏曲 ト長調 第三楽章 ロンド・アレグロ



Carl Stamitz:Flute Concerto in G major Ⅲ Rondo Allegro



ちょっと面白いでしょ?


さて、最後はモーツァルトですが、フルート協奏曲は二曲あります。

第1番 ト長調 K.313は、「まともに」作曲しているのですが、

第2番 ニ長調 K.314は、オーボエ協奏曲 ハ長調 を1音上げて(移調して)済ませてしまった。

何でもオランダのカネ持ちから作曲を依頼されたのですが、あまり気乗りがしない。しかし、

作曲料は欲しいというので、「エイッ」と、誤魔化してしまったと言われています。

ところが、オーボエ協奏曲のオーボエ・ソロのパートとフルート協奏曲第2番のフルート・ソロを

比較すると、細かい箇所で変更が加えられているそうです(両方のスコアを並べて見たことがないので

詳細は私にはわかりません。


モーツァルト フルート協奏曲 第2番 ニ長調、K.314 第一楽章



Mozart Flute Concerto No.2 K.314



ご参考までに宮本文昭さんのCDのオーボエ協奏曲と比べて下さい。


モーツァルト オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 第一楽章


Mozart Oboe Concerto 1st Movement


本稿は要するに、ちょっとマニアックで、フルートを吹く人は買うでしょうがそれ以外の方は、

まず、存在を知らないで生涯を終えてしまいそうで、しかし、それはあまりに勿体ない。

フルートのジェームズ・ゴールウェイ氏のCDを推薦するのを目的としております。

念のため申し添えるならば、

当然のことながら、私はレコード会社やTOWER RECORDSとは何の利害もありません。

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