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2011.06.19

「重大事故への対策確認」=自治体に運転再開要請へ―原発事故受け・経産相←バカをいうな。

◆記事:「重大事故への対策確認」=自治体に運転再開要請へ―原発事故受け・経産相(時事通信 6月18日(土)10時34分配信)

東京電力福島第1原発事故を受け、海江田万里経済産業相は18日、全国の原発について、

全電源喪失による水素爆発など、重大事故への対策が確認できたと発表した。

定期検査中や検査終了後も運転再開のめどが立たない原発については、

地元自治体に運転を認めるよう要請する考えを示した。

海江田経産相は「電力供給の制約が産業、経済の大きな課題になっており、夏の電力の需要と供給にはギャップもある。立地地域の皆さんや国民にご理解いただきたい」と述べた。
経産省は今月7日、福島原発事故を踏まえ、各電力会社に対し、

原発施設が全ての電源を喪失しても中央制御室での作業を可能にすることなどを盛り込んだ指示を出した。

14日に回答を得た後、立ち入り検査などをした結果、対策は十分と判断した。

経産省は3月30日、大津波などによる全電源喪失でも原子炉の炉心損傷を防ぐための

緊急安全対策の実施を指示した。

さらに今回は、福島第1原発で起きたような格納容器内への水素充満や、

爆発といったシビアアクシデント(重大事故)の被害拡大防止を想定し、対策を指示した。


◆福島原発が全然片付いていないのに、まだ原発を使おうというのが異常だ。

福島原発の事故以来、世間は現金なもので、

40年前から「原発は止めろ」と言い続けていた小出裕章京都大学原子炉実験所助教の言葉など、

誰も(私も含めて)知らなかったのに、今や、大阪の毎日放送など、毎日、小出先生の状況説明を知りたがっている。

東電や国の発表はあてにならない。原子力安全・保安院は「原子力不安院」と呼ばれているほどだ。

小出裕章京都大学原子炉実験所助教が昔からなにを主張していたかは、
放射能汚染の現実を超えて

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ

を読むと、知ることができる。これらは、地震の前に既に出版されたいた本である。

それに加えて、福島原発後に初めて書き下ろされた、

原発のウソ (扶桑社新書)

は、既に読んだ人が多いだろう。

また、ビデオニュース・ドットコムに於ける数々のインタビューや、

コメント、更に、小出裕章 (京大助教) 非公式まとめブログでは、

小出先生がほぼ毎日、毎日放送のインタビューを受けていて、それらを聞くと、

今現実に起きていることは、全て、小出助教が、以前から指摘していたことが、

次々に、現実となっていることが分かる。

話が逸れるけれども、特に毎日放送で、小出助教にインタビューしている連中は、

これほど毎日、小出助教にインタビューしているが、いつまで経っても基本的なことを

繰り返し質問するので、小出助教の声が少々苛立っていることが分かる。

小出助教は、どのメディアから何十回同じ事を訊かれても、恐るべき強靱な忍耐力で

丁寧な説明をして下さるので頭が下がるが、40年間小出助教の反原発論を無視し、あるいは

全然知らなかったのに突如群がるマス・メディアは質問をするならば、勉強しろ、といいたい。

小出先生に失礼である。


◆福島第一原発の現状。

福島原発1号炉の惨状は全く絶望的に思われる。

原子炉圧力容器に全然水が無い状態が続いたことから、核燃料は溶融した。

核燃料圧力容器は鋼鉄製だから、1,700℃で溶ける。核燃料は冷やさなければ、自ら発する熱が

2,800℃になる。当然圧力容器もその外側の、やはり鋼鉄製の圧力容器も溶けて底が抜けてしまった。

核燃料は原子炉建屋の床に落ちるが、そこは単なるコンクリートだから、核燃料の熱で、やはり、溶ける

核燃料はさらに落下し、地面を溶かして地下に落ちている。こうなると冷却は不可能である。

その結果、遂に核燃料は地下水脈に達し、地下水が汚染されている。kg
猛烈な汚染が何処まで拡がるか、人類史上初めての出来事なので、

小出助教すら、見当が付かない、という。


◆安全点検が済んだというが、各原発の真下を震源とする地震が起きたらどうする。

福島原発の非常用電源喪失は、東電によれば、津波が原因であり、津波の高さが想定外だった、

というが、実際には、津波に襲われる前に福島原発の冷却系統の電源は、

地震そのものによって壊れていたのである。


すると、素人の私でも更に悪い状況を想定することが出来る。

2011年3月11日、14時46分に起きたM9.0の震央と福島第一原子力発電所との直線距離は

約180kmである。震源の深さは24㎞だったという。

ならば、各発電所にとってより一層恐ろしい事態とは、浜岡あたり危ないから

小出助教は以前から早く廃炉にしろと言っていたのだが、正に原発の直下が震源となることだ。

そして、今回と同じM9.0だったとすると、原子炉が物凄い力で真下からの衝撃を受けるのである。

福島は老朽化していたとは言え、震源から180㎞離れていたのに、津波以前の「揺れ」でシステムの

破損が始まったのだから、

今回よりももっと恐ろしい事態が全国54箇所で起こりうるのだ。

原子炉を停止すれば安全と思っている人がいるが、石油ストーブではない。核燃料は

放っておいても熱を発し続ける。だから水にすっぽり浸しておくのだが、

福島のように、容器から全く水がなくなると、毎日騒がれているようにとんでもないことが起きる。

汚染された冷却水の浄化作業が始まった途端に故障したそうだ。あまりにも放射性物質の濃度が高い

のが一因であろう。仮に水を浄化し、水を捨てることができるようになっても、凝縮した放射性物質の

カスは残るのであり、人類は放射線を無効化する技術を有しないのであるから、形を変えて、脅威として

存在し続ける。


◆結論:原発は全て廃炉作業に即座に着手。

東海原発は、何も事故が起きていないが、老朽化のため1998年に廃炉と決定され、

2000年から廃炉に向けての作業が開始されたが、全工程を終えるまでに20年もかかる。

今年が2011年だから、漸く半分過ぎたところである。

福島は、地下に落ちてしまった核燃料をどうすればいいのか、専門家ですら、

困っている。

もう一つ、他の原発で同じようなことが起きたら、もう日本は人間が住めない場所になる。

化石燃料を燃やすと、コストはかさむし、埋蔵量に限界はあるし、CO2を発生するが、

すぐに原発の代替手段となるのは火力、水力だけなので、これで電力を供給し、

全原発を廃炉にすると同時に、風力、地熱、潮力、太陽光、バイオマスなど、

クリーンエネルギーでなんとか、電力の需要を賄えるようにすることだ。

とにかく、日本人は良いことも悪いこともすぐに忘れる。

「多分、二度もこんな惨劇は起こらないだろう」と勝手に決めつけて、

原発の再稼働を許すべきでは無い。

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