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2011.06.05

「原子力は六つの重要戦略の一つ 国家戦略室が原案」←まだ懲りませんか。

◆記事:原子力は六つの重要戦略の一つ 国家戦略室が原案(共同通信)(2011/06/04 16:45)

東京電力福島第1原発事故を受け、政府が新たに設けた国家戦略室がまとめた

「革新的エネルギー・環境戦略」素案が4日、判明した。

六つの「重要戦略」の一つとして原子力を挙げ、「世界最高水準の原子力安全を目指す」など、

原発推進路線を堅持する姿勢を鮮明にしたのが特徴。

国家戦略相が議長となる「エネルギー・環境会議」を新たに設置し、

7月中に戦略の「中間整理」をまとめ、来年中の決定を目指す。

原子力政策の大幅修整には踏み込まないため、抜本的なエネルギー、

環境政策の見直しにつながらないことを危惧する声が政府内からも出ている。


◆コメント:福島原発事故を見ても懲りないバカ。

この記事には流石に唖然とした。

最近、原発に関して大きなニュースが報じられないが、だからといって

問題が片付いた訳でも何でもなく、1号機から4号機まで、破損した燃料棒から

放射性物質が大気に拡散し、或いは、燃料棒を冷却し、放射能に汚染した水の処理に

難渋している。

◆記事:汚染水10万トン余に 浄化急ぐ(NHK 6月3日 13:15更新)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、原子炉を冷やすための注水などによって各施設にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の量は、10万トン余りに上ることが分かりました。

今月15日に予定されている浄化装置が稼働しなかった場合、今月20日にも汚染水があふれるおそれがあるとして、東京電力は浄化装置の確実な稼働に向け作業を急いでいます。

福島第一原発では、メルトダウンが起きた原子炉に冷却のための注水を行っていて、1号機から4号機の施設では、高濃度の放射性物質に汚染された水が、原子炉建屋やタービン建屋の地下などに大量にたまり、作業を妨げています。

その量を調べたところ、1号機が1万6200トン、2号機が2万4600トン、3号機が2万8100トン、4号機が2万2900トン、それに汚染水の移送先の集中廃棄物処理施設に1万3300トンなど、合わせて10万5100トンに上ることが分かりました。

これらの汚染水に含まれる放射性物質の量は、72京ベクレルと推定されるということです。

東京電力はこれらの汚染水の処理計画を発表し、今月15日に1日1200トンの高濃度の汚染水の浄化装置を稼働させることに加え、ことし8月中旬をめどに敷地内の地下に1万トンの高濃度の汚染水をためることができるタンクを設置するとしています。

東京電力は、浄化装置が稼働しなかった場合、今月20日にもトレンチと呼ばれるトンネルの縦穴などから汚染水があふれるおそれがあるとして、浄化装置の確実な稼働に向け作業を急いでいます。

また、梅雨の大雨などで、量が増えるおそれがあるとして、汚染水の新たな保管場所の確保を進めるとしています。

核燃料にはとにかく水をかけて冷却し続けなければならないが、放射性物質を無効化する技術を人間は持っていないので、

これらの汚染水を浄化しても、浄化装置には放射性物質が残る。それは、どこにも捨てられないので、

どこにも捨てられないゴミが増えていく一方である。

それを止めるには、燃料棒を冷却した水が閉じたシステムの中で循環するようなシステムを

再構築するしか無いが、1号機では、燃料棒は既に圧力容器も格納容器も壊れ、原子炉建屋の床の

「水たまり」に「あんパン状」になっているのではないか、

と、小出裕章京都大学原子炉実験所助教は推察しているが、

そうだとすると、その燃料棒が溶融したものをどのように処理するべきか。

専門家の小出助教ですら、どうすべきか、途方に暮れている、

というのである。どう考えても、「菅首相はいつ辞めるべきか」とか

「次の首相はだれが良いか」よりも重大かつ緊急の対応を要する問題だが、

国会が、原発のことなど全く議論せず、政局ばかりにエネルギーを注ぎ、

メディアは、それを指弾せずに、「次の首相にふさわしい人物」の世論調査を行い、

国民もそれを問題と考えない。どうかしている。


また、この国はまだ原発に懲りず、推進しようとしていることを

共同通信が伝えても反応しない。

「絶対安全な原発」が存在しないことは、小出助教が以前から主張している。

311の後に小出裕章京都大学原子炉実験所助教が書き下ろし、6月1日に発売された

原発のウソ (扶桑社新書)が、非常に売れているそうだが、

その本の中で小出助教は、地震の多い日本には原発を建設してはならない、と

繰り返し強調している。

小出助教は5月23日、参議院行政監視委員会に参考人として招致され、

1970年から訴え続けてきたことを、国会で明らかにした。

そのとき、NHKは衆議院予算委員会を中継した。参議院会議録には

5月23日の会議録がまだ掲載されていない。それはともかく、

この期に及んで、「絶対安全な原発は存在しない」ことが理解できず、

原発推進路線を維持しようとする「国家戦略室」の面々は、

一体頭の中がどうなっているのだろうか。

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