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2011.07.11

「原発ストレステスト」の無意味。

◆記事1:原発のストレステストについて、東京工業大・澤田哲生助教に聞きました。(フジテレビ系(FNN) 7月10日(日)19時25分配信)

突然、菅首相から飛び出した原発のストレステストについて、東京工業大学原子炉工学研究所、澤田哲生助教に聞きました。

(原発のストレステストとは、どういったことをやる?)

EU(ヨーロッパ連合)が発表したストレステストの内容は、

「何らかのトラブルにより電源を喪失したとき」、

「冷却機能を喪失したとき」、そして、

「電源と冷却機能の両方を喪失したとき」の3つの場合について、

最悪の事態になるまで、どのくらいの時間的余裕があるのか、

また、追加の対応策は考えられているのかを検証する内容となっている。


(政府は、このストレステストを原発再稼働の条件とする動きのようだが?)

EUでは、ストレステストは、原発の稼働に必要な、安全性を確認するテストではありません。

安全性を確保したうえで、どこまで余裕があるか、上積み部分ですね、これを確認するものなわけです。


◆記事2:7月6日 ストレステストと菜の花プロジェクトが結局ダメな理由 小出裕章(MBS) ? 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

20110706 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章





◆記事3:原発再稼働へ安全評価2段階案 見えぬ首相の出方 (日経 7月11日)

原子力発電所のストレステスト(耐性調査)を巡る政府内調整が11日、最終局面を迎える。

枝野幸男官房長官ら3閣僚は九州電力玄海原発など定期点検を終えた原発から

テストを2段階ではじめ、一部を再稼働の前提条件にする方向で一致済み。

だが「脱原発」に退陣包囲網からの活路を見い出そうする菅直人首相が

安全確保を盾に難色を示す可能性が残っており、

11日の政府統一見解公表はまだ確定していない。

枝野長官、海江田万里経済産業相、細野豪志原発事故担当相の3閣僚は

(1)第1段階で津波や地震にどこまで耐えられるかを測るテストを定期検査で停止中の原発からはじめる

(2)第2段階では半年かけて検査する欧州連合(EU)を参考にした総合的な安全評価も実施する――

ことで一致済み。


◆コメント:原発の強度試験など、コンピューターのシミューレーションに過ぎない。

過去にも、同じ事を書いたが、繰り返す。

本来、「原発のストレステスト」とは「強度試験」であるべきだが、

EUが発表したストレステスト(それを日本でも採用しようとしている)の内容は

強度試験でも安全性の確認でもなく、「トラブルが発生してから最悪の事態になるまでに

どれぐらいの時間がかかるか」を確認するためのものである。

記事3によれば、政府は

第1段階で津波や地震にどこまで耐えられるかを測るテストを定期検査で停止中の原発からはじめる

とのことだが、記事2に音声で小出助教が述べているとおり、
小出:ストレステストというのをやると言ってるのですね。でもそれは多分、私は初めてそのストレステストという言葉を聞いたのですが、多分出来ることはコンピューターのシミュレーションです。ただコンピューターのシミュレーションなんてことは要するに想定してインプットしないことはもちろんなにもしないわけですし、要するにもともと想定外のことは想定外になってしまうのですから、まあ私から見ればやる価値もないようなものだと思います。で結局まあ安全委員会、安全保安院のですね、まあやりたいようにやって結局は安全でしたという結論を出すんだろうなと、今までの流れを見てると私にはそう思います。

ということで、政府が原発存続を前提としている以上、ストレステストは単なる国民向け「ポーズ」であり、

各原発の各原子炉の強度は、実際に地震が起きたとき、しかも最悪の状況を想定するならば、

東日本大震災よりもさらに過酷な、例えば各原発の真下に震源があり、地震の強さがM9レベルだ

というような極端な状況を想定し、実際にそのような物理的な力を加えても壊れない、ということが

確認出来れば良いが、人工的にそのような地震を発生させたり、あるいは他の方法によって、同じ程度の

物理的なエネルギーを発生させることは出来ないし、

仮にそれが出来たとしても、もしもそのストレステスト自体によって原子炉が損壊したら、

放射性物質を無効化することはできないのだから、次々に福島原発と同じように、放射性物質を環境に

撒き散らすもの、を作ってしまうことになり、そうなったら、日本はおしまいである。


要するに原理的にも、論理的にも原発の本当の意味でのストレステスト(強度試験)など出来ないのだから、

ポーズで行った試験結果で「はい、原発のテストをしました。全部安全でした」と、国が言っても(言うに決まっている)

それを信じることは到底出来ない。

全く思いつきの言葉ばかり口にする内閣だが、ストレステストをしようがしまいが、

停止中の原発ですら、今、直下型地震が発生して原子炉圧力容器が発生したら、その瞬間から、

現在の福島原発と同じ事になるのだから、ただちに全ての原子炉を廃炉にする(20年かかる)べきである。

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