« 怠惰こそ、我が本質。 | トップページ | 「福島原発は廃炉にできない」(Newsweek日本版)←民主党代表選とどちらが大事な話でしょう? »

2011.08.22

「FXカリスマ主婦のファンクラブ会員が利益の大半失った理由」←以前から素人が為替に手を出してはいけない、と主張しています。

◆記事:FXカリスマ主婦のファンクラブ会員が利益の大半失った理由(NEWS ポストセブン 8月21日(日)16時5分配信)

FX(外国為替証拠金取引)で1億円を稼ぐことは可能か?

FXで8億円を稼いだカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子氏に、

その実現性を尋ねた。以下、池辺氏の談。

 * * *

私は、FXで1億円を稼ぐことは、誰にでもできると思っている。

これは、願望でも何でもない。私を始め、多くのFXトレーダーが実現している事実なのだ。

たしかに、私が大きく利益を上げることができた2000年代の前半は、

長期間にわたる円安トレンドが続いていた。

しかし、その円安トレンドが終了してからも、私は利益を上げ続けている。

また、円安が続いていた時期でも、当然1億円稼げなかった人はいる。

つまり、1億円稼げるかどうかは、単に相場によるものではないということだ。

私のファンクラブ(http://yukikofanclub.blog136.fc2.com/)の会員の方で、

昨年から今年にかけて、数千万円の利益を上げた人がいる。

しかし、先の震災直後の円高局面で、それまでの利益の大半を失ってしまった。

数千万円までは順調に利益を伸ばせても、1億円には届かない――そういう人が実に多いのだ。

そんなトレーダーに共通していることがある。資金管理がおろそかになっているのだ。

投資資金に比べて、大きなポジションを持ったままにしてしまい、

損切り水準もエントリーポイントのはるか下だったり、やっていなかったり……。

「そんな人がよく数千万円も利益を上げられたものだ」と思う人も多いだろう。

いや、そういう人たちも、当初は、きちんと資金管理や損切りをしていたのである。

だが、トレードが順調に行き、利益が積み上がってくると、

自分のトレードに自信が出てきて、いつしかその自信が過信、

慢心となってしまうのだ。

日頃、ファンクラブ会員の人たちには、「資金管理は本当に大事ですよ」と、

しつこいくらいにいっているのだが、慢心を改めることは非常に難しい。

過去の歴史を振り返っても、偉大なトレーダーは常に謙虚である。

ちょっとくらいトレードが上手くいっても、有頂天になってはいけないのだ。


◆コメント:要するにバクチなんですよ。

のっけから話が逸れますが、「カリスマ」という言葉が濫用されておりますが、

元来は、ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーが、支配の社会学
で提唱した概念で、

人間世界の支配者の類型は、「合法的支配」「伝統的支配」「カリスマ的支配」の

三つに分類出来るという学説を唱えた所に始まります。「支配」に一類型ですから。

「カリスマ美容師」とか「カリスマ主婦トレーダー」とか「カリスマ・シェフ」など

昨今、「カリスマ」だらけですが、本来の意味を確かめてから使いましょう。

五月蠅いと思われるのを覚悟の上で私の死んだ親父が、生前しばしば口にしていた言葉を

記しておきます。

分からないときは、まず字引(じびき)を引くんだあ!

字引(じびき)等という言葉、最近の方は御存知無いでしょうが、狭義には「辞書(=辞典)」のことです。

「字」を「引い」て調べるから「字引」です。転じて、広義には「事典」「字書」の総称として用います。

(辞書、事典、字書の違いは、それこそ「字引を引い」て下さい。私はパソコンに広辞苑第六版を

インストールしています。正確を期そうと思ったら、「字引」はおカネを出して買うものだと思います)。

父親の思い出とダブルのでしょうか、私はこの言葉の響きが好きです、がそれは私事です。


本論です。


為替市場といっても直物為替、先物為替、デリバティブも含めれば通貨オプション取引なども為替ですが、

記事に書かれている、外国為替証拠金取引というのは直物為替(スポット為替ともいいます)

といって、ディーリングルームで取引する相場のなかでも、最も単純明快なのです。

要するに、「上がる」か「下がる」か、「動かない」。それだけです。丁半バクチと同じです。

通貨オプション取引などは、(例えば)ドルを対円で売る(買う)「権利」を売買するのです。

初めて聴いてもまず分からないので、説明は省略します。


さて、外国為替証拠金取引は、前述の通り、もっとも単純明快なスポット為替です。

単純明快であるから、素人でも理屈は直ぐに分かる。安く買って、高く売れば儲かる。

だから、経験が無い人が直ぐに始めますが、とてつもなく危険な市場なのです。

危険とは、普段はさほどではなくても、荒れた相場になると、物凄い勢いで乱高下(らんこうげ)

します。含み益が出ている(買った値段より相場が上がっている。売った時より下がっている)

状態。これをディーラー用語で「フェーバー(favorのつもりです)」と言います。


問題は逆に動き出したときです「アゲンスト(against)」と言います。

この時にプロなら、冷静に対処するのです。損失が無限にならないよう、損切りのポイントも

自分で決めています。怖いのは今までビギナーズラックで儲かっていた素人さんです。

絶対に冷静な判断力を失い。じっとしていれば良いときにまで、いたずらに売買を繰り返し

当初、主婦のお小遣い稼ぎだったはずなのに、旦那さんに黙って預金を取り崩してまで

全部失ってしまい。真っ青になる。


これは、まさしく、賭博の麻薬性に近似しています。

先ほど、スポット為替取引が丁半バクチと同じだ、と書きましたが、

それは、取引の内容のみならず、感覚として「賭博性」がある、という点でも共通しています。

賭博性がある、ということは麻薬性がある。損しても「今度こそ取り返してやる」と思う。

これが危ない。

特に今まで、そういう経験が無い人は、全く免疫がないので、すぐ「依存」になります。


◆私は、過去何度も素人が為替などやるものではない、と言っています。

自分の日記を調べたら、随分前から同じ事を繰り返しています。

最初は、2005年で、これは相場そのものの怖さというよりも、

当時は怪しげな取引仲介業者が多いことへの警告ですが、相場の危なさにも触れています。

2005.11.18 「組織的詐欺」と慰謝料も=外為証拠金業者に賠償命令-東京地裁 素人が外国為替に手を出してはいけません。

2007.02.18「外為取引で追徴100人、申告漏れ半年で計20億円」←為替なんかやってはいけません。

2008.10.23 株乱高下。素人はデイ・トレーディングなんて止めた方が良い。特に未経験者が今、株を始めるなど危険きわまりない。

3番目は為替ではなく株のデイ・トレーディングに関してですが、素人がやることではない、

という点において共通しています。

昨年からは、Twitterで何度も書いています。
2010年09月17日(金)私は、ずっと仕事で為替を見てきた人間です。素人には「止めろ」とアドヴァイスするのが、本当の親切だと確信しています。

2010年10月09日(土) だから、素人が入る世界じゃない。堅気の世界じゃなとさえ極論できる。マーケットとは、凡そ、そんな物だ。とにかく、素人が為替をやるのは止めなさい。

2010年11月06日(土) 素人で為替やっている人、止めた方が良いですよ。特別な情報を持っているのでは、ありません。一般論です。

2011年07月26日(火)今では素人がスポット為替(外為証拠金取引)をやるんだよね。恐ろしい世の中だ。「ガンガン稼いでいます」なんていってるOLのオネエチャン。絶対に本当の為替の怖さを知らないと思います。

2011年08月04日(木) ダメですよ?素人さんが為替なんかやっては。既に大勢やっているひとがいるけど、本当の怖さをしらないのですよ。

2011年08月20日(土) 為替に素人の一般人が参加することには大反対です。外為証拠金取引で大儲け、なんて、儲けた人しか紹介しないから、皆だまされるのです。

ですから、今日のコメントは、記事に
「震災直後の円高局面で、それまでの利益の大半を失ってしまった。」

人がいることを知り、初めて書いているのではありません。

一般に、「相場(市場)」の世界には、同じリスクがありますが、為替は、特に動きが速いので、アッというまに大損、

ということになりかねない。額に汗して働かずにあぶく銭を儲けようとするのは、感心しません。

銀行間市場のプロのディーラーは、物凄い取引回数を1日中こなしており、それ自体が心身をすり減らす重労働です。

プロとアマの差はここでも歴然としています。例えば、プロのスポット為替ディーラーは、

今日1日の何100件もの取引内容を全部覚えている。

それぐらい集中しないとダメなんです。まあ、自由経済、市場経済の国ですから個人の自由ですが、

外為証拠金取引会社のウェブ広告などにフラフラと惑わされてはいけません。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

|

« 怠惰こそ、我が本質。 | トップページ | 「福島原発は廃炉にできない」(Newsweek日本版)←民主党代表選とどちらが大事な話でしょう? »

ニュース」カテゴリの記事

マスコミ批評」カテゴリの記事

為替」カテゴリの記事

為替・株・債券市場」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

金融市場」カテゴリの記事