« 「被災地薪の送り火中止、京都市が謝罪…苦情千件」←京都市民も知らなかった「送り火プロジェクト」。事実を正確に伝えよ。 | トップページ | 1985年8月12日18時56分28秒、日本航空123便が墜落しました。 »

2011.08.11

【音楽】怒濤のカッチーニ。

◆カッチーニの「アヴェ・マリア」だけの日です。

昨年の5月に初めて取り上げてから、これでもかこれでもか、と、様々な楽器や

歌手、或いはコーラス(アカペラ)による、カッチーニの「アヴェ・マリア」を

集めました。いい加減にしろ、と言われそうですが、たまに無性に聴きたくなります。

昨夜も書いて、しつこいのですけど、8月10日は私の誕生日なので、まぁ、

赦しておくんなさい。順不同。思いつくまま。


◆色々な演奏家による、とにかく、カッチーニのアヴェ・マリア。

近年の音楽学者の研究によると、これはカッチーニの作品ではない、とのことですが、

これは、論文じゃないから、「カッチーニのアヴェマリア」のままにします。


宮本文昭(オーボエ)・笑里(ヴァイオリン)



お嬢さんの笑里さんのデビュー・アルバム、smile [Hybrid SACD]での父娘共演。


Ave Maria 宮本笑里・宮本文昭。



いいですねえ。実に実に美しい。


同じオーボエ族ですが、N響オーボエ奏者の池田昭子(いけだ しょうこ)さんのアルバム、

アヴェ・マリア~オーボエ作品集から。


池田昭子(コール・アングレ=イングリッシュ・ホルン)



Ave Maria Shoko Ikeda(English Horn)


音域が低くなる事によって、派手さは無くなりますが、物凄く心を慰められる音で演奏なさってますね。


次はヴァイオリンです。川畠成道さん。この人は、デビューして十数年たちますけど、

学生の頃から、圧倒的に美しい音に、ハッとしたのを良く覚えています。

英国王立音楽院に留学し、首席で卒業しただけではなく、同音楽院175年の歴史で

二人目となる、スペシャル・アーティスト・ステイタスの称号を授与されたすごい人です。


2007年に発売された、8枚目のアルバム、美しき夕暮れ Beau Soir から。


川畠成道氏(ヴァイオリン):カッチーニ: アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria(Narimichi Kawabata)



思い切り弾かないというか、控え目な弾き方の美しさが、如何にも英国風だと思います。

非常に上品だ。


同じ弦楽器群で、音域が下がります。チェロ。

N響首席チェロ奏者、藤森亮一氏の、ラルゴ--チェロ小品集IIから。


藤森亮一氏(チェロ):カッチーニ「アヴェ・マリア」



Caccini Ave Maria(Ryoichi Fujimori)



低音で演奏されると、グッと落ちつきます。どうやっても綺麗ですね。


もっと音域を下げましょう。コントラバス。元N響コントラバス奏者、池松宏氏の

5つのアヴェマリア

コントラバスで、美しい曲ばかり。お薦めです。


池松宏 (コントラバス):カッチーニ: アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria(Hiroshi Ikematsu Double Base)



しみじみと美しい。余韻に浸りますね。伴奏のハープが見事でした。同じN響の早川りさ子さんでした。


歌にします。

最初にカッチーニを取りあげたきっかけはこの人。ロシアのカウンターテナー、スラヴァ。

アヴェマリアだけを集めたアルバム、ave mariaから。

スラバ(カウンター・テナー):カッチーニ: アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria(Slava Counter Tenor)


男の声です。これぐらい綺麗だと、もう、性別なんか関係ないですね。

シンセサイザー伴奏なのが、ちょっと勿体無い気もしますが、まあ、面白い。

このアルバムにはストラヴィンスキーのアヴェマリアとか、ブルックナーのアヴェマリアとか色々。

面白いですよ。


次は、故・本田美奈子さん(1967-2005)。

残念なことに30代で白血病で夭逝なさいましたが、本田美奈子さんは、

アイドル歌手→ミュージカルを経て、クラシックにたどり着き

「(自分が探していたのは)これだ!」

と直感なさったそうです。既に歌謡曲やミュージカルでは地声で歌うクセが付いていますから

それを一度、全部取り払って改めて、ファルセット(裏声)で歌う声楽の勉強をしたのですから

絶対に大変だったと思いますが、驚くほどの努力をなさった。そして明らかにクラシックに相応しい

感性と声質をお持ちでした。このまま研鑽を積んでいたら、音色、音量、技術、全てにおいて、

どんどん向上なさったと思います。アルバム AVE MARIAから。


本田美奈子(ソプラノ):アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria(Minako Honda Soprano)



非常に上品なセンスの良い演奏だと思います。

全くの蛇足ながら、先ほど載せた、N響首席チェロの藤森さんは、本田美奈子さんの

大ファンだそうです。



楽器に戻ります。


金管楽器。トロンボーンです。アメリカ、ミルウォーキー交響楽団首席トロンボーン奏者、

神田めぐみさんのグロリア。



残念ながら、国内盤は廃盤のようですが、アメリカのAmazonにはあります。



神田めぐみ(トロンボーン):カッチーニ: アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria(Megumi Kanda Trombone)



実にふくよかな、美しい本来のトロンボーンの特性を生かしている。

トロンボーンの音は、勘違いしている方がいらっしゃいます。本来、柔らかいのです。


もうひとつ、金管。

先日、
【音楽】新しい才能の発見。ガボール・ボルドツキ(トランペット奏者)。非常に上手いです。

でご紹介したばかり。余りにも、皆さん、無反応だったので、

お気に召さなかったのかも知れませんが、これほど上手い人は最近珍しい。


ガボール・ボルドツキ(トランペット):カッチーニ: アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria(Gabor Boldoczk Trumpet)



高音で音が堅くならないというのが、トランペットでは肝心です。上手い。


最後です。今日は完全に順不同です。私が日本音楽史上最高の声楽家と信じて疑わない

ソプラノの森麻季さんの最新アルバム、アヴェ・マリアから。


森麻季(ソプラノ):カッチーニ:アヴェ・マリア



Caccini Ave Maria (Maki Mori Soprano)



音楽家は、自分の演奏に100%満足することは無い、といいます。

しかし、私には森さんの演奏には、「完璧」という形容詞しか該当する表現がない、と思います。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

|

« 「被災地薪の送り火中止、京都市が謝罪…苦情千件」←京都市民も知らなかった「送り火プロジェクト」。事実を正確に伝えよ。 | トップページ | 1985年8月12日18時56分28秒、日本航空123便が墜落しました。 »

音楽」カテゴリの記事

クラシック音楽」カテゴリの記事

クラシック」カテゴリの記事

弦楽器」カテゴリの記事

トランペット」カテゴリの記事

金管楽器」カテゴリの記事

声楽」カテゴリの記事

ヴァイオリン」カテゴリの記事

森麻季さん」カテゴリの記事

木管楽器」カテゴリの記事