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2011.09.30

「原子炉 すべて100度下回る」←何の意味も無い情報を吉報のように報道するな。

◆記事:原子炉 すべて100度下回る(NHK 9月29日 17:20更新)

東京電力福島第一原子力発電所では、2号機の原子炉周辺の温度が

事故発生以来初めて100度を下回りました。

これで、1号機から3号機の原子炉の周辺温度がすべて

100度を下回ったことになりますが、東京電力が目指す「冷温停止」の状態には、

まだ、冷却のシステムを安定させることなどが必要です。

東京電力福島第一原発では、原子炉の温度が安定して100度を下回る

「冷温停止」の状態に向けて冷却作業が続けられていますが、

最後まで100度を超えていた2号機の原子炉の下部の温度も

28日午後5時の時点で99.4度となり、

3月の事故発生以来初めて100度を下回りました。



同じ箇所の温度は、28日夜から29日朝にかけて、

いったん、僅かに100度を超えましたが、29日午前11時の時点では、

再び99.7度と100度を下回っています。

2号機の原子炉下部の温度は、今月中旬まで、

110度台半ばの高い温度が続いていましたが、

冷却に使う水の量を増やすとともに、溶け落ちた核燃料の上から

スプレーのように水をかける方式を取り入れた結果、温度は急速に下がりました。

そのほかの号機では、3月下旬におよそ400度を計測した1号機も、

3号機と共に先月以降、100度を下回っていて、

これですべての原子炉の周辺温度が100度を切ったことになります。

原子炉の「冷温停止」は、

温度が継続的に100度を下回り、トラブルが起きても状態が安定していることなどが条件

となることから、今回の温度の低下が即座に冷温停止に結びつくわけではありませんが、

東京電力はこれまでの冷却作業の成果が出たものとみています。



東京電力の松本純一本部長代理は「原子炉が冷温停止したと考えるのは、まだ早いと感じている。

今後は、冷却システムの信頼性を確保することが重要になる」と話しています。

1号機から3号機までの原子炉の周辺温度がすべて100度を下回ったことについて、

東京大学大学院の岡本孝司教授は「現在、原子炉の温度が低下しているのは

汚染水の処理システムが順調に稼動し、水を継続的に注ぐことが

できるようになったことによるもので、大きな進歩だと思う」と評価しています。

その一方で、「100度というのはあくまで通過点にすぎず、

万が一、地震や津波で冷却装置が止まっても、確実に燃料を冷やすことができるように

しなければならない。核燃料はすでに、原子炉の外に漏れ出していることが想定されるうえ、

一部は原子炉の中に残って発熱を続けていると考えられる。

今後はまず、シミュレーションを行って原子炉の中の状況を把握したうえ、

最終的に、燃料が完全に水につかった状態にしなければならない
」と指摘しています。


◆コメント:核燃料が溶けて地面に落ちた後、空の原子炉の温度が下がるのは当たり前。

「冷温停止」という言葉には、妙な安心感があるから、我々素人は

なんとなく、福島第一原発事故が収束に向かっているかの如き錯覚に陥る。

しかし、この温度が下がっても、全然問題の解決には関係がない、

ということを、先日、小出裕章京都大学原子炉実験所助教が論評していて、

この日記・ブログに転載したばかりである。

「原発収束、順調さ強調…放射性物質が大幅減」←如何に意味の無い話か小出助教が明解に説明。

それを文字に起こして下さる方がいらっしゃる。
小出裕章「温度計は圧力容器の温度を測っているだけ。融けた炉心を測っているわけでもない」小出裕章×神保哲生9/8(1)(文字おこし)

タイトルだけで十分なほど、簡単な事だ。

福島原発の1号機から3号機まで、とっくに核燃料は圧力容器と、

その外側の格納容器の底を溶かし、さらに、原子炉建屋のコンクリートの床も溶かし、

土の中にめり込んでいる。どこまで沈降したかわからない。


温度が100度になったという場合、温度計はどこにあるかというと圧力容器の付近にある。

熱を発する核燃料は、もう容器には無いのだから、温度が下がるのは当たり前である。

しかし、核燃料は多分、1号機から3号機の下の地中にあり、放射性物質を今、この瞬間も

環境に放出している。これを回収して密閉した容器に格納しない限り、

汚染は拡がり続ける。子供でも分かる簡単なことなのに、各メディアは

あたかも問題が解決に大きく近づいたかのような印象を国民に与える。

NHKの報道は色文字の部分で辛うじてその問題を説明しているが、

NHKでただ一人、原子力の解説をする水野解説委員が、この問題を説明しないのは、

NHKが意図的に、問題の深刻さを過小評価しようとしているのではないか?

と穿った気持になる。

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