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2011.10.24

【音楽】アルゲリッチの東日本復興支援チャリティCD、「ライブ・イン・東京2000」

◆海外の音楽家がこれほど本気で日本を心配してくれているとは・・・。

10月22日、NHKBSプレミアムでは午後3時から6時まで、海外の音楽家、

それも超一流の音楽家から、日本へ向けて贈られた「音楽のメッセージ」が

放送されました。チェロのヨー・ヨー・マは、わざわざこのために、演奏を自ら収録して

NHKに贈ってくれました。その他数えきれません。


驚いたのは、ルツェルン音楽祭の運営団体を中心として、ヨーロッパの音楽家が

来年、被災地を演奏して回る、ARK NOVAという企画が進められていて、

その為に、なんと移動式音楽ホールというものを作るそうなのです。巨大な風船のようなものに、

700人も収容出来る。やはり被災地では、音楽ホールの修復はなかなか進まない所もあるだろうし、

しかし、原則的にはアンプなどで音を電気的に増幅しないクラシック音楽にとっては、

コンサートホールも楽器の一部であって、音響によってずいぶんと演奏の印象がかわります。


私は、一時期ヨーロッパに住んでいて、あっちの人と話をしたのでわかりますが

日本人から見たヨーロッパよりも、ヨーロッパ人から見た日本は、何せFar East(極東)

ですから、非常に通いのです。いわば「地の果て」です。


いくら地震があったからといって、このような特殊な建築物を作って、運んで、

音楽家も大勢やってきて、危険があるかも知れない被災地で音楽を演奏したい、

と言って下さっているのですから、これは有難いと思わなければならない。

私のブログを読んで下さる、御常連の皆様はこの意味がおわかりになると思いますが、

文化的なこと、とりわけクラシック音楽となると、まるで日本の国家中枢は政財界ともに

分かっていないのでダメなので、何か失礼なことをしないように祈ります。

何かありそうじゃないですか。このような巨大な移動式建築物を搬入するには、

何ヶ月前に役所の承認が要るとか何とか言って、折角来てくれた音楽家が演奏できないとか。

そういうことが無いように、という意味です。


◆アルゲリッチが過去の音源をCDにして、売上げを全額復興資金にしてくれます。

弊日記・ブログを御愛読いただいている方々にはお馴染みですが

世界で五指に入るピアニストの1人、マルタ・アルゲリッチさんは、

元々日本が大好きで、毎年別府でアルゲリッチ音楽祭を開くほどです。


アルゲリッチさんは、震災直後から大好きな日本の無残な姿を見て心を痛め、

日本の為にできることは何か、ということばかり考えていた。

と、何処かで見たか読んだかしました。嬉しい、有難いことです。

復興支援CDはこれが2枚目です。最初は、
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、シューマン:ピアノ協奏曲 アルゲリッチ、アルミンク&新日フィル

です。経緯はリンク先のHMVに書いてあります。


今回は第二弾です。
アルゲリッチ・ライヴ・イン・東京 2000

経緯に関しては同様です。

私も買いました。金曜日に届きました。CDの説明に、
演奏者は録音の印税収入を放棄し、収益を被災者の復興支援のために寄付します。

とあります。プログラムもバッハからプロコフィエフまで。どれも素晴らしい。

これはCDを買って頂かないと意味がない。ちょっとだけ引用します。


J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 より、第1曲 「シンフォニア」







これは、若い頃に録音した名盤パルティータ第2番、イギリス組曲第2番があります。


このグラモフォンに録れたのは1979年。つまり今回の21年前。同じ音楽家が同じ曲を複数回録音することは

珍しいことではないですが、アルゲリッチは、あまり無い。21年で解釈の違いが出ているかどうか。



ご参考までに。1979年の演奏です。


アルゲリッチ、パルティータ第2番 BWV 826「シンフォニア」(1979年録音)







さて、アルゲリッチ・ライヴ・イン・東京 2000に戻ります。

次はスカルラッティのソナタ。非常に速い連打がありまして、如何にも難しそう。


スカルラッティ :ソナタ ニ短調 L.422







最後です。プロコフィエフのピアノソナタ7番三楽章。


プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 OP.83 第三楽章







これは、お蔵入りのままにならなくて良かったと思います。

やはり、アルゲリッチ、天才ですよ。


さて、とにかく折角「復興の為に」とアルゲリッチさんは売上げを全部復興資金として寄付なさるそうです。

非常な名演でもありますし、ここは、男も女も「侠気」を問われる所ではないでしょうか。

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