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2011年10月

2011.10.31

【音楽】ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第一楽章聴き比べ。

◆疲れました。時事問題書けません。

今朝の日経朝刊に、世論調査結果が載っていて、TPP賛成と答えた人が45%で反対32%を

上回った、と、ありました。今後別の世論調査結果を見なければ分かりませんが、私は

郵政民営化反対と1ヶ月必死で書いたけれども無駄だった2005年9月11日を思い出しました。

「TPP絶対ダメ」は2回しか書いていませんが、書いてもどうせ無駄でしょうから、

今日は止めます。最近なんだか、全身脱力感というか、所詮、何を書いても無駄、

という無力感に襲われます。時事問題に関する日記・ブログなどを書き始めたことを後悔しております。

なおかつ、プライベートで少々取り込みがありまして、最近、イライラすることが多いのです。

私事であって、読者の皆様には、勿論、何も関係がないのですが、天下国家を論じる気力がありません。

だから、音楽にします。


◆特に理由はありません。昔から好きなだけです。

10月31日とハイドンやハイドンのトランペット協奏曲とは何の関連もありません。

ただ、聴きたくなっただけです。

まず、「神様」モーリスアンドレ。



モーリス・アンドレ(Maurice Andre,)







このカデンツァは、最初皆をアッと言わせたものです。初めて聞いたのは中学生の頃。

懐かしいです。


次は、アンドレの弟子で、私は、アンドレの次に上手いと思う、アメリカの奏者、

元、ボストン交響楽団副首席で、その後、エンパイア・ブラスという金管アンサンブルを

主宰した、ロルフ・スメドヴィック(Rolf Smedvig)。



ロルフ・スメドヴィック(Rolf Smedvig)







カデンツァは、明らかにモーリス・アンドレを意識しています。

この人はものすごくタンギングが良いのです。発音が極めて明瞭で、かつ

楽器が鳴りきっている。非常に気持が良いトランペットだと思います。



次は、今や指揮者になり、それなりに成功していますが、

私は「ラッパ吹き続けていた方が良かったのではないの?」と言いたい、

元・ニューヨーク・フィルハーモニック副首席、

ジェラード・シュワルツ(Gerard Schwarz)です。

カデンツァを注意深く聴くとわかりますが、タンギングを微妙に使い分けていて、

あたかもヴァイオリンのボウイングのような繊細さでアーティキュレーションに気を配ってます。


ジェラード・シュワルツ(Gerard Schwarz)







次は、ノルウェーの女性トランペット奏者、

ティーネ・シング・ヘルセス(Tine Thing Helseth)です。

この人は一昨年の1月、記事にしました。

【音楽】新しい才能の発見。女性トランペット奏者、Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

この後、どうなったか分かりませんが、確かにトランペットを演奏する

天性に恵まれている人だとおもいます。1987年生まれ。まだ24歳ですね。

レコーディング時は二十歳かそこら。


ティーネ・シング・ヘルセス(Tine Thing Helseth)







次は、モーリスアンドレの再来、と言われている、

ガボール・ボルドツキ(Gabor Boldoczki)

確かに相当上手い。天才的と言っていい。生で聴きたいです。


ガボール・ボルドツキ(Gabor Boldoczki)







今日はこの辺にします。

本来、クラシック・ソロ・トランペット奏者などというものは「食える」商売ではありません。

トランペット協奏曲を生で聴いたことがある方、トランペットマニア以外でいらっしゃいますか?

いませんね?つまり、どのオーケストラのプログラムにも載らない。従って、ソリストの需要がないのです。

それでも、こういう人達がいるのは、モーリス・アンドレがピッコロ・トランペットでバロック音楽を吹く、

という方法によって、ソロ・トランペット演奏の魅力を世界に知らしめたおかげです。

普通、クラシック・ファンですら、「ラッパなんか」興味ありません。

それでも注目せざるを得ないほど、モーリス・アンドレがとくにその全盛期においては、

信じられないほど上手かったおかげです。それまで、ラッパで細かい音符をパラパラ吹けるということすら、

認識されていなかったのです。私たちラッパを愛する者は、好き嫌いにかかわらず、

モーリス・アンドレに感謝しなければなりません。

殆どの方にとっては、全く興味のない話だと思います。

お付き合いいただき、有難うございました。

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2011.10.30

【翻訳】野田首相、欧州経済危機に更なる努力を希望。(フィナンシャル・タイムズ紙 インタビュー)

◆Japan urges more action on euro crisis(FT:October 28, 2011 4:15 pm)

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/801de296-0164-11e1-ae24-00144feabdc0.html#axzz1cGGqzlHC

日本の野田新総理は、欧州首脳会議で決議された金融安定化策に、日本としても貢献をするつもりだが、

同時にEU各国首脳に、問題解決に向けて一層の努力を求める意向を明らかにした。


28日(金)、野田佳彦内閣総理大臣は、フィナンシャル・タイムズの単独インタビューに応じ、

欧州首脳会議が、金融危機対策で包括的合意に達し、ギリシャに対する債権を減免したことを

歓迎すると述べた。


しかし、世界第3位の経済大国の首相は、同時に引き続き欧州経済には様々な未解決の問題があり、

それによって日本経済に悪影響が及ぶ可能性を大いに憂慮している、ことを明らかにした。


野田首相は、「EU及び、ユーロ圏内の諸国に対して、我々は一層力強く、詳細にわたる努力を要求する」

と述べ、同時に、日本及び諸国もまた、経済成長と財政再建に向けた新しい政策を策定すべきだと

付け加えた。


同首相は「これは『対岸の火事』ではない。今、最も大切なことは火がアジアや世界経済に燃え移るのを

防ぐことだ」と語った。

日本自身、財政赤字が大きな問題となっているが、利用出来る資金は莫大である。

12兆USドル相当の外貨準備を保有しており、これは中国に次いで多い。


EU首脳会議の決議は、ユーロ圏救済の為の基金(EFSF=European financial stability facility。

欧州金融安定ファシリティと呼ばれる)を増強することを含んでいるが、

EFSFのクラウス・レグリング最高経営責任者(CEO)は、金曜日、中国を訪問して、一層の支援を希望する

旨を伝えた。レグリング氏は日本にも行く予定である。


日本は現在、EFSFが発行した約100億ユーロの債券の20%を保有している。

首相になる前は財務相を務めていた野田総理は、EFSF債券にさらに投資する可能性を示唆した。


「日本は、今までは経済と金融の安定に寄与することになれば、という意図でEFSF債の一定割合を購入していたが、

今後も、われわれが適切な方法での支援継続を望んでいるのは言うまでもない」と述べた。


野田首相は来週開催されるG20が、互いに情報を共有しソブリン債危機の世界的拡大を防ぐために

重要な機会になるであろう、との考えも明らかにした。

欧州財政危機と米国の景気の弱さは、日本が東日本大震災によって被った経済的打撃から

回復していく上で、懸念材料となりつつある。

日本の財政・金融政策担当者はまた、GDPの2倍に達する財政赤字が、日本の信用力を低下させることに

懸念を抱いている。

野田首相はインタビューの席で、来るG20を、日本が財政危機に陥るのではないか、

という諸外国の懸念を払拭するいい機会だ、と考えている、という。

ただし、震災と津波の被災地復興のためには、復興財源が必要で、

日本の内閣は、金曜日、国会に約12兆円の第3次補正予算案を提出した。

財源は復興債の発行による。

これによって、日本国の借金はされに増えることになる。


しかし、財政政策に関して、どちらかといえば保守的な考えを持つ野田首相は

復興債は、一般会計とは切り離して管理し、政府が財政に関する規律を考慮している

というメッセージを国民に示すつもりである、と説明した。


野田政権は、2020年までにプライマリーバランスを修復するための努力の一環として、

2015年までに現在5%である消費税を10%に引き上げる法案を成立させたい、と考えている。

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【音楽】The Guard--女王陛下の軍楽隊。

◆ロンドンで近衛兵の交替を見たことがありますか?

実を言うと、私はロンドンに4年いたのに、見たことがありません。

余りにも見物人が殺到するので、見えないのです。

近衛兵の交替は4月から6月までは、毎日11時半から約45分を要する「儀式」です。

それ以外の季節は、どうやら定期的では無いようです(交替はしてますが、

観光名物になるような、儀式としては毎日はやらない、という意味です。

何しろロンドンは、「9月から3月までは冬」と極論出来るぐらい曇天若しくは雨天が続きますから。


近衛兵は、Foot Guards (近衛歩兵連隊)と言いまして、今アンチョコで調べたのですが、

陸軍歩兵師団に属する部隊で、近衛擲弾兵連隊(the Grenadier Guards)、コールドストリーム近衛歩兵連隊(the Coldstream Guards)、スコットランド近衛連隊(the Scots Guards)、アイルランド近衛連隊(the Irish Guards)、ウェールズ近衛連隊(the Welsh Guards)の五つの連隊を指す。

のだそうです。それぞれがマーチング演奏を行う吹奏楽団を有しています。

彼らの演奏を録音したCDを発見しました。Changing the Guardです。

これが、なかなか良いのです。


◆王室儀式のファンファーレから、「イン・ザ・ムード」まで。

近衛兵軍楽隊は、当然、マーチング(行進しながらの演奏)もやりますが、

私の知る限り、マーチング・バンドというのは、「ショー」としては

華やかですが、音楽的には感心しません。

自分で楽器を吹いていた頃に試して分かったのですが、人間があるくと

どんなに気を付けても身体が上下動します。トランペットなどはマウスピースを

唇に当てているだけですから、本の少し揺れても音が乱れます。

それを避けようとすると、楽器を強い力で口に押しつけることになり、

それをやると、絶対に音色が犠牲になるのです。

このCDはしかし、スタジオ録音ですから、ステージ演奏と同様、

座って演奏してます。


想像していたよりもずっと音楽的です。技術も確かですし、音が柔らかく、

バランスがよく、決して荒々しい感じ、乱暴な音、がありません。

むしろやや控え目で品の良い演奏です。

この「やや控え目」というところが如何にも英国流だと思います。

レパートリーが広く、本来の英国王室式典用の音楽から、

なんと、グレンミラーの"In the Mood"や、ルロイ・アンダーソンの

「トランペット吹きの休日」まで色々です。とにかく耳に優しい、

それでいてある時は厳かで、品が良く、あるときは適度にスウィングして

全体として楽しいCDです。

いくつかお聴かせします。


まず、The British Grenadiersという曲名なんですが、文字通りの意味は

5つの近衛連隊の一つ、近衛擲弾兵連隊のことです。Grenadeって「手榴弾」ですね。

驚いたことに、編曲はフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディだそうです。


The British Grenadiers







次は、スコットランド民謡、日本語では「ある朝早く」という歌に、ややビッグバンド風というか

ラグタイム風というか、何だか珍しいアレンジを施した演奏です。



Early One Morning







なんと、スウィング・ジャズのスタンダード・ナンバー、グレンミラーの「イン・ザ・ムード」です。



In the Mood







お馴染み「トランペット吹きの休日」ですけど、イン・ザ・ムード同様、

英国近衛兵軍楽隊が演奏してるのが不思議です。コルネットで吹いているので音が柔らかい。

しかし、すこーしだけ、「おっと」という危なっかしいところがあります。

それをそのまま収録しているのが何だか暢気で可笑しいのです。


トランペット吹きの休日







最後です。英国国家は“God Save the Queen ”ですが、

“God Bless the Prince of Wales”という曲があるのですね。

初めて聞きました。


God Bless the Prince of Wales







他にも色々収録されていますが、英国の吹奏楽、独特です。

先に書いた通りトランペットではなく、コルネットという柔らかい楽器を使っていますが、

なんとなく、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルに共通する音楽性も感じることが

あります。

気が滅入ることが続いております。昔ながらの伝統を誇る、

「女王陛下の軍楽隊」の落ちついた演奏や楽しい演奏を

心地良く聴きました。

お薦めします。

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2011.10.29

「<民主党>TPP交渉参加 所属議員同士の議論をスタート」←TPP絶対ダメ(その2)。

◆記事:<民主党>TPP交渉参加 所属議員同士の議論をスタート(毎日新聞 10月28日(金)22時41分配信)

TPPの交渉への参加を巡り、民主党の経済連携プロジェクトチーム(PT)は28日、

国会内で全議員を対象にした総会を開き、党所属議員同士の議論をスタートさせた。

PT執行部は11月4日までに意見集約したい考えだが、慎重派も同日に決起集会を開く方針で、

徹底抗戦の構えを見せている。

総会には約60人が出席。鉢呂吉雄PT座長は冒頭、

「野田佳彦首相がAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に出発する前に政権与党として何らかの提言をしたい」と提案。

一方で慎重派にも配慮し、「FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)のような構想に関しても提言したい」と述べ、

TPP以外の経済連携枠組みも議論の対象にする考えを示した。


◆コメント:TPPに参加したらどうなるか、知っているクセに報じないメディア。

マス・メディアの使命は?とブンヤ(新聞屋。転じてマスコミ。)たちに訊いたら、

多分、バカの一つ覚えのように「真実の報道」とか何とか答えるのだろうが、

TPPのように、国民の多くがよく理解していない概念に関しては、

それを締結したら、何がどうなるか。などを含め、情報を理解しやすい形に

することも、メディアの使命なのだが、都合の悪いときにはやらない。


小泉時代まで、毎年アメリカは日本社会のあらゆる分野に関して

「規制を撤廃しろ」と要求する「年次改革要望書」を送りつけてきた。

それに唯々諾々と従って、郵便局を商売にしてしまったのが、

売国奴、小泉純一郎である。自由経済、市場経済というときこえが良いが、

完全にその原理に任せると、強者ばかりが有利になり、弱者は滅びる。

ベストセラーとなった、藤原正彦氏が「国家の品格」で、しきりに強調していたことの一つは、

「市場経済、自由経済に任せれば万事上手く行くのではない」ということである。

藤原氏の主張に反対の意見の人がいても構わないが、多くは、「なるほど」と

思ったはずなのだが、悲しいかな。何でもかんでも、すぐに忘れてしまうのが日本人だ。


TPPは、Wikipediaによれば、

環太平洋戦略的経済連携協定(かんたいへいようせんりゃくてきけいざいれんけいきょうてい、TPP、Trans-Pacific Partnership、)は、加盟国の間で工業品、農業品を含む全品目の関税を撤廃し、政府調達(国や自治体による公共事業や物品・サービスの購入など)、知的財産権、労働規制、金融、医療サービスなどにおけるすべての非関税障壁を撤廃し自由化する協定

である。今の所、JA(昔の農協)が猛反対するなど、もっぱら、日本の農業が

「壊滅的打撃を受ける」(全ての関税を撤廃し、例外品目はゆるされないから。)

ことが強調されているが、前回書いたとおり、また、Wikipediaが書いているとおり、

経済活動が関わる(つまりアメリカの資本が儲かる機会のある)全ての分野で

関税を撤廃し、非関税障壁を無くすというのである。


アメリカが日本でやりたい放題にするための協定であることは明らか。

これまでにも既に年次改革要望書で随分と日本は様変わりしている。


◆大型店舗が増えて個人商店が次々に閉店せざるを得ないのも米国の所為。

日本では1970年代から、スーパーマーケットが急速に展開し、

昔ながらの「商店街」の個人商店の商売を圧迫するので

1974年3月1日から、大規模小売店舗法(通称「大店法」)が施行された。

この法律により、量販店等が出店するに際しては、大規模小売店舗審議会の

「審査」を受けなければならなかったのだが、これを撤廃しろと言ったのは

アメリカである。1989年から1990年にかけて行われた日米構造協議という

名目上「話し合い」(実質はアメリカが日本を恫喝する場)が開かれ、

その場でアメリカは、「大規模小売店舗法」を廃止しろと要求した。

トイザらスが出店したがっていたが、「大店法」が邪魔だったのである。


その他、細かい経緯を省くが結局日本は、アメリカの言いなりになり、大店法は廃止された。

その結果、大型の量販店が至るところに好きなだけと言っていいほど、次々と出現した。

量販店の値引き攻勢に耐えられない昔ながらの商店街の個人商店の閉店が相次ぎ、

商店街が「シャッター通り」(閉店し、シャッターを閉めたままの店が連なっている、昔の商店街)化した。


それぞれの国の事情、実態など全く考えずに

「自由貿易、市場経済の何が悪い?」

の原則論で押し通すのが単純バカのアメリカである。

奴らの議論に巻き込まれたら、最終的にけっして逆らえないのが日本の政治家と役人である。

たった一つの法律、「大店法」の廃止で、日本の風景はこれほど変わった。

これがあらゆる分野で、例外無しに関税、非関税障壁の撤廃を義務づけられたら

どうなるか?

というようなことは、私ではなく、メディアが解説すべきだが

全国紙までアメリカの手先になったらしく、しきりにTPPに参加しろ、と

社説に書き、地方紙の社説が反対している。

これが今の状況である。

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2011.10.27

ユーロ安・円高なので、ベルリン・フィルを(相対的に)安く視聴できます。

◆ドル円相場が歴史的安値を更新しているのに、理由はないのです。

ドル円直物為替相場が下がり続けています。

始めに余談です。

日本のメディアは、あくまで「円」タームで表現するので、

円が戦後最高値(さいたかね)を付けた

と書きますが、1ドル=76円が75円になったときに「上がった」というのは

やはり、感覚的に不自然です。このため、外為ディーラーはこういうとき

「(ドルが)下がった」というのが普通です。つまり、
ドル円が最安値を更新した

と言います。

さて、本題です。最近、円高の理由として

欧州経済危機の見通しがたたないので、当面の避難先として、円が買われている

など、尤もらしいことが書かれています。


これは、ウソである、とは断定できませんが「憶測」でしかありません。

世界中の「円を買っている人」を探し(それ自体不可能です)、
あなたは何故、円を買うのですか?

と訊いたのではなく、新聞社は銀行のディーラーに訊くのです。

彼らも、経済学的・地政学的必然で通貨の売買をしているのではない。

敢えて言えば「なんとなく、(ドルが)もっと下がりそうだから」が

本音です。次々とドル円の歴史的安値が更新されるのは、

ディーラーとは、そういう生きものでして、自分が最安値を付けた

と言いたい、という極めて単純かつ幼稚な動機しか無いと思います。

これを介入で買い支えると、さらにドル安になるでしょう。

ディーラーの全員とまでは言いませんが、殆どがドル売り持ち

即ち、ドル・ショート・ポジションになれば、嫌でも自分でドルを

買い戻さなければならなくなる。永遠に進行するドル安・円高など

絶対にありません。


◆円が強くなるということは、海外から安くモノ・サービスを買えることです。

円高が問題だというのは、海外でモノやサービスを売っている人々です。

例えば自動車会社は、アメリカで、クルマ一台を1万ドルで売っていたとしたら

ドル円相場が仮に100円ならば、1万×100=100万円ですが、

1ドルが76円だと、1万×76=76万円になってしまうのです。

それは確かに目先は痛いですが、逆にモノを輸入するときには、

得なわけです。個人でもそれは同じです。


◆ベルリン・フィル、デジタルコンサートホールが1ヶ月約3,000円です。

昔は、想像だにしなかったことですが、今やベルリン・フィルの演奏会をライブで、

或いは、過去の演奏のアーカイブをネットで視聴することができます。

ベルリン・フィルの公式サイトに、DIGITAL CONCERT HALLという

リンクがあります。

チケット & クーポン券に、日本語で購読の種類と料金に付いての説明が載っています。

長いほど割安になるのは、何でも同じです。一番短いのは48時間9.9ユーロ(=約1,050円)で、

1ヶ月が29ユーロ(=約3,000円)です。今はユーロ安、円高なので、得なのです。

ドル・ユーロ安・円高が続きすぎても困りますが今は円高をメリットを享受するチャンスでもある

ということです。


◆2001年2月、アバドのベートーヴェン「運命」。

デジタルコンサートホールには、かなり前の映像があります。

2001年2月、アバドがローマで振ったベートーヴェン交響曲全曲チクルスも

その一つ。このシリーズでは奇数番の交響曲は全て安永徹さんがコンサートマスターです。

運命をどうぞ。


ベートーヴェン:交響曲第五番 ハ短調 作品67、「運命」






オリジナルの2管編成(管楽器をそれぞれ倍の人数にして演奏することがよくあります)ですが

すごい迫力。音が大きければ良いということではないですけど、1人1人が楽器を鳴らしていないと

こういう音にはなりません。

名演だとおもいます。

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2011.10.26

【毎コン】日本音コン:ホルン部門は日橋辰朗さん優勝←2年前に生で聴いた時、驚嘆しました。

◆記事:日本音コン:ホルン部門は日橋辰朗さん優勝(毎日新聞 10月25日 21時53分)

クラシック音楽界への登竜門、第80回日本音楽コンクール

(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業株式会社)の本選会シリーズ4日目は25日

東京オペラシティでホルン部門が行われた。管楽器ファンなどが詰め掛けた中、

課題曲のトマジ「ホルンとオーケストラのための協奏曲」に豊かな音と高度な技量を披歴した

日橋辰朗(引用者注:にっぱし たつお)さん(23)=東京音大卒=が優勝した。

124人の応募から2度の予選を通過した4人がピアノ伴奏で競演。

守山光三、山本真ら11氏が審査した。

他の入賞・入選者は次の通り。(敬称略、同位は演奏順)

▽第2位 岸上穣(26)=東京都交響楽団団員、浜地宗(23)=神奈川フィル団員

▽第3位 なし

▽入選 豊田実加(21)=東京芸大4年

▽岩谷賞(聴衆賞) 日橋辰朗

  ◇

2位に入賞した浜地さんは仙台市出身で高校まで同市で過ごした

。通った学校も東日本大震災で被災し、高校の友人2人が亡くなった。

実家は無事だったが叔父の家が全壊するなど周りの被害は大きい。

「今日の曲は田園風景を描いているので、被災する前ののどかな

宮城の風景を思い浮かべながら吹きました。

入賞が被災した人々の元気づけに少しでもなれば」と喜びを語った。【梅津時比古】


◆コメント:極めて私事ですが、2年前に、日橋氏の演奏を生で聴いて驚嘆しました。

今日は、完全に自己満足のために書く日記です。

今年は、余りにも気が滅入ることばかりが起きていたので

大変、嬉しい。


何が嬉しいかというと、天下の日本音楽コンクールホルン部門で優勝した

日橋辰朗氏は、私は約2年前に生で聴いて、「ただ者ではない」と思っていたのです。

長年音楽を聴いてきて、自分の耳(この場合、演奏を評価する能力という意味)に

狂いが無い事が分かった。それを自慢したい、という記事です。


お目汚しですが、自慢話を書くことが出来るのはものすごく久しぶりなのです。

今日だけ勘弁して下さい。


2年前に何があったかというと、当時の記事を読んでいただいた方が早い。

2009.11.16 マリス・ヤンソンスのリハーサルを見学する幸運に恵まれました。

当時私の、主目的は、マリス・ヤンソンスという指揮者が、

東京音大の学生オケと「幻想交響曲」終楽章のリハーサルを行う、

まあ、はっきり言って「稽古をつける」のを見ることでした。ブログ記事も

そのことにかなりの紙面を費やしています。


しかし、偶然ながら、と言っては失礼なのですが、

この催しの後半に、東京音大の学生のみによる、

「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」木管合奏版が演奏されました。

ピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネット。それぞれ選りすぐりの

上手な学生さんで、ホルンが当時はまだ学生の日橋辰朗さんでした。

余りにも見事な演奏で、心底感心したのです。

父親がホルン奏者だった作曲家、リヒャルト・シュトラウスの作品、

「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」には、演奏開始まもなくから何度も

ホルンが演奏する有名なソロがあります。

これです。


「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」ホルン・ソロ。







これは、マリス・ヤンソンス指揮、オスロ・フィルですが、このホルンよりも

日橋氏の方が上手い。ホルンはマウスピースの口径はトランペット並ですが、管が長く

非常な低音が出ます。このソロは一旦高音域まで上がって一気に駆け下りる。

その時に低音をずっしりと鳴らさないと、サマになりません。


日橋辰朗氏のこのソロを聴いて私は「ただ者ではない」と思いました。

無論、これだけではわからないけれど、「ティル」ではホルンの難所がいくつも

あるけれど、日橋辰朗氏の演奏は極めて安定していて(安定していないホルンは

なんとなくわかります。難しいソロが近づくと客であるこちらがヒヤヒヤします)、

最後まで、ただの一音もミスが無かった、という最低限の次元ではなくこの難しい楽器で

音のコントロールが完璧だと思いました。


余りに素晴らしい演奏で感激したので、終演後、ロビーを通っていた日橋氏を

私は素人の分際で生意気にも呼び止めて、
あなたのホルンは素晴らしいね!

と言いました。日橋辰朗氏は覚えていないかも知れないけれど、

彼のホルンは私が40年音楽を聴いてきて、最も上手い日本人のホルンの演奏だったので

どうしてもその興奮を伝え、讃えたかったのです。


そして、日橋氏は将来、必ずや大輪の花を咲かせてくれるだろうと確信しました。

日本音楽コンクールが音楽家のゴールでは勿論ないけれど、第1予選を受けたのは

124人です。本選に残れるのは4人です。優勝できるのは勿論、1人です。立派だと思います。

これから、ソリストになるのか(ホルンのソリストはなかなか難しいと思います)、

オーケストラプレイヤーとして活躍するのか(これが一番現実的です)、いずれにせよ。

また、日橋辰朗氏のホルンを聴ける日を楽しみにしています。

確実に聴けるのは、まず放送日程が、日本音楽コンクール公式サイトにあります。
第80回日本音楽コンクール放送予定

そして、日本音楽コンクール各部門優勝者は、「受賞者発表演奏会」という

晴れ舞台が待っています。大抵翌年の3月頃です。

今年は東日本大震災が起きたので、実際は行われたかわかりませんが、

去年のコンクール(第79回)「受賞者発表演奏会」のスケジュールが公式サイトに

載ります。

北海道から九州まで6回もの公演があります。来年はまだどうなるか分かりませんが、

優れた若い才能は、誉め称えるべきです。祝福され、称讃されて怒るバカはいません。

私は、日橋氏の演奏を是非、聴きに行きたいと考えていますが。

数ヶ月先のことですが、皆さんにもお薦めします。若い青春のエネルギーを音楽に捧げた

若人の熱演は、胸が熱くなりますよ?


話が逸れてしまいました。一番書きたかったのは、私が自分の耳にまた少し自信を持った

と言うことです。

私はずっと独りで音楽を聴いてきました。正規の音楽教育も受けていません。

演奏を聴いた後で、今の演奏だったか、自分だけで判断するしかありません。

しかし、日橋辰朗氏以前にも、まだ無名の学生さんや音楽家で、

私が、「この人はいいな」と思った人々は、皆、後年活躍しています。

無論、一素人の「勘」の域を出ませんが、長く聴いてきて、それなりの

「耳」はあるのかな、と自惚れて、少々はしゃいでいます。

前述のとおり、完全に自己満足なのですが、久しぶりに「嬉しいこと」

を経験しました。

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2011.10.24

【音楽】アルゲリッチの東日本復興支援チャリティCD、「ライブ・イン・東京2000」

◆海外の音楽家がこれほど本気で日本を心配してくれているとは・・・。

10月22日、NHKBSプレミアムでは午後3時から6時まで、海外の音楽家、

それも超一流の音楽家から、日本へ向けて贈られた「音楽のメッセージ」が

放送されました。チェロのヨー・ヨー・マは、わざわざこのために、演奏を自ら収録して

NHKに贈ってくれました。その他数えきれません。


驚いたのは、ルツェルン音楽祭の運営団体を中心として、ヨーロッパの音楽家が

来年、被災地を演奏して回る、ARK NOVAという企画が進められていて、

その為に、なんと移動式音楽ホールというものを作るそうなのです。巨大な風船のようなものに、

700人も収容出来る。やはり被災地では、音楽ホールの修復はなかなか進まない所もあるだろうし、

しかし、原則的にはアンプなどで音を電気的に増幅しないクラシック音楽にとっては、

コンサートホールも楽器の一部であって、音響によってずいぶんと演奏の印象がかわります。


私は、一時期ヨーロッパに住んでいて、あっちの人と話をしたのでわかりますが

日本人から見たヨーロッパよりも、ヨーロッパ人から見た日本は、何せFar East(極東)

ですから、非常に通いのです。いわば「地の果て」です。


いくら地震があったからといって、このような特殊な建築物を作って、運んで、

音楽家も大勢やってきて、危険があるかも知れない被災地で音楽を演奏したい、

と言って下さっているのですから、これは有難いと思わなければならない。

私のブログを読んで下さる、御常連の皆様はこの意味がおわかりになると思いますが、

文化的なこと、とりわけクラシック音楽となると、まるで日本の国家中枢は政財界ともに

分かっていないのでダメなので、何か失礼なことをしないように祈ります。

何かありそうじゃないですか。このような巨大な移動式建築物を搬入するには、

何ヶ月前に役所の承認が要るとか何とか言って、折角来てくれた音楽家が演奏できないとか。

そういうことが無いように、という意味です。


◆アルゲリッチが過去の音源をCDにして、売上げを全額復興資金にしてくれます。

弊日記・ブログを御愛読いただいている方々にはお馴染みですが

世界で五指に入るピアニストの1人、マルタ・アルゲリッチさんは、

元々日本が大好きで、毎年別府でアルゲリッチ音楽祭を開くほどです。


アルゲリッチさんは、震災直後から大好きな日本の無残な姿を見て心を痛め、

日本の為にできることは何か、ということばかり考えていた。

と、何処かで見たか読んだかしました。嬉しい、有難いことです。

復興支援CDはこれが2枚目です。最初は、
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、シューマン:ピアノ協奏曲 アルゲリッチ、アルミンク&新日フィル

です。経緯はリンク先のHMVに書いてあります。


今回は第二弾です。
アルゲリッチ・ライヴ・イン・東京 2000

経緯に関しては同様です。

私も買いました。金曜日に届きました。CDの説明に、
演奏者は録音の印税収入を放棄し、収益を被災者の復興支援のために寄付します。

とあります。プログラムもバッハからプロコフィエフまで。どれも素晴らしい。

これはCDを買って頂かないと意味がない。ちょっとだけ引用します。


J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 より、第1曲 「シンフォニア」







これは、若い頃に録音した名盤パルティータ第2番、イギリス組曲第2番があります。


このグラモフォンに録れたのは1979年。つまり今回の21年前。同じ音楽家が同じ曲を複数回録音することは

珍しいことではないですが、アルゲリッチは、あまり無い。21年で解釈の違いが出ているかどうか。



ご参考までに。1979年の演奏です。


アルゲリッチ、パルティータ第2番 BWV 826「シンフォニア」(1979年録音)







さて、アルゲリッチ・ライヴ・イン・東京 2000に戻ります。

次はスカルラッティのソナタ。非常に速い連打がありまして、如何にも難しそう。


スカルラッティ :ソナタ ニ短調 L.422







最後です。プロコフィエフのピアノソナタ7番三楽章。


プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 OP.83 第三楽章







これは、お蔵入りのままにならなくて良かったと思います。

やはり、アルゲリッチ、天才ですよ。


さて、とにかく折角「復興の為に」とアルゲリッチさんは売上げを全部復興資金として寄付なさるそうです。

非常な名演でもありますし、ここは、男も女も「侠気」を問われる所ではないでしょうか。

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2011.10.22

「日米首脳会談 首相、対米5公約表明へ」←言語道断。

◆記事:日米首脳会談 首相、対米5公約表明へ TPP交渉参加、武器輸出三原則緩和(産経新聞 10月21日(金)10時14分配信)

野田佳彦首相は、11月のオバマ米大統領との首脳会談で、

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加や武器輸出三原則緩和など

5つを「対米公約」として早急に実現に移す考えを表明する方針を固めた。

複数の政府高官が明らかにした。日米最大の懸案となっている米軍普天間飛行場

(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題に進展の兆しがない中、

米側がかねて要求してきた案件をすべてのまざるを得ない状況に追い込まれた。

首相が表明する「対米公約」は、

(1)TPP交渉への参加

(2)武器輸出三原則の緩和

(3)南スーダンの国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣

(4)BSE(牛海綿状脳症)問題を機に実施された米国産牛肉輸入規制の緩和

(5)国際結婚の子の親権に関するハーグ条約加盟-の5つ。


首相は、11月12、13両日にハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議

(APEC)に際し行われるオバマ大統領との会談で、

5つの案件を早急に実現する考えを表明した上で、

安全保障・経済の両面で米国との関係強化を打ち出す。

オバマ大統領は9月21日に米ニューヨークでの初の首脳会談で、

普天間移設について「結果を求める時期が近づいている」と不快感を表明した上で、

TPP、牛肉輸入規制、ハーグ条約加盟の3案件を挙げ「進展を期待する」と迫った。

普天間問題では、沖縄県名護市辺野古に関する環境影響評価(アセスメント)の

評価書提出以上の進展が望めないだけに、首相は、TPPなど3案件に、

かねて米側が求めてきた武器輸出三原則緩和と南スーダンPKOを「おまけ」

に加えることで、オバマ大統領に理解を求める考えだという。

加えて、オバマ大統領は来年11月の大統領選を控え、高失業率や

反格差社会デモにあえいでおり、協調姿勢を打ち出す好機だと判断した。

米側が韓国を「太平洋安保の礎」と位置づけ、自由貿易協定(FTA)を

推進するなど対韓関係強化に傾斜する動きに歯止めをかける狙いもある。

対米公約に武器輸出三原則緩和を加えた意義は大きい。

戦闘機開発などで日本の技術への米側の期待は高く、

北大西洋条約機構(NATO)加盟国などとの共同開発も可能となる。

一方、TPP交渉参加をめぐり民主党内は賛否が二分しており、

首相が対米公約に掲げれば混乱に拍車をかける可能性がある。

ハーグ条約加盟も、ドメスティックバイオレンス(DV)からの

母子保護などの観点から反対が根強い。


◆コメント:いまだに、「ガイジン」との交渉が分かっていない日本(政府)。

産経の記事を一応信頼するならば、野田政権の対米交渉スタンスは最悪である。

「普天間基地の移設問題に進展が無い」からといって、日本に不利というか

「有害な」条件をこちらから持ち出す必要はない。全く関係がないからである。


ガイジン(日本人にとって、ガイジンとアメリカ人はほぼイコールだ)との接し方が

いつまで経っても分からない。


欧米人は、仮に何処かの国と問題が起きて、99%こちら側に責任があり、

相手方がわるいとしても1%だ、というときでも、謝らない。

空いての1パーセントを攻撃するのである。

昨日も書いたが、ガイジンの論理は、日本人の想像を超えるほど図々しい。

これに対抗する為には、黙ってはいけない。自分が悪いかもしれないときでも

絶対にこちらから謝ったり、「その代わり」の「手土産」など必要ないのだ。

そういう風に下手に出ると、ますます、アメ公はつけあがるのだ。


普天間は

説明してるが、国内で意見がまとまらないから、直ぐに何とかしろと言われても無理だ。

と言えばいい。オバマが「移設は民主党の公約だったではないか?」といったら

「公約だったが、思ったようにことが運ばないのだから、如何ともしがたい」という。


とにかく、パワー全開の自己主張。論理もへったくれもなくて構わない。

それが、「対ガイジン交渉」の鉄則である。


◆各論点検。

野田首相が愚かしくもこちらから対米公約として申し出ようとしている

ことが、既に「分かっていない」のだが、更に細かく点検する。


TPP

これは昨日書いたばかりだ。こんなことを認めたら、

日本をアメリカにされてしまう。


武器輸出三原則の緩和。

武器輸出を禁じたのは1967年4月、佐藤内閣だ。それ以来変えていない。

一旦始めてしまったら、世界中で人を殺しているアメリカの共犯となる。


南スーダンへの自衛隊派遣。

自衛隊は我が国の安全を確保するために存在する必要最小限の実力だ。

海外への派遣は、自然災害救助などの僅かな例外を除き、認められない。

ましてや南スーダンは、外務省のサイトに書かれているとおり、

ずっと内戦が続いている危険な場所だ。イラク戦争時にアホの小泉がブッシュに凄まれて、

アッというまにイラク復興支援特別措置法を決めた。自衛隊が活動したのは非戦闘地域であったが、

いつ戦闘地域になるか分からない。PTSD原因か分からないが、参加して自衛官から自殺者が出ている。

社民党の照屋寛徳衆議院議員がイラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書を提出し、

当時は福田内閣だったので、福田首相の答弁書が残っている。

「衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。平成十九年十一月十三日 内閣総理大臣 福田康夫 には、

死因が自殺の者は陸上自衛隊が七人、海上自衛隊が八人、航空自衛隊が一人

とある。簡単に自衛隊を海外に派遣するものではないこと、は、この歴史的事実から明らかだ。


米国産牛肉輸入規制の緩和

BSEに関しては、すったもんだあって、現在は月齢20ヶ月未満の牛の肉しか輸入していない。

その背景は、
2007.12.08「米産牛肉、輸入制限緩和へ=「30カ月未満」を米に提起」←月齢21ヶ月のBSE感染牛が確認されたことがあるのですが。

BSE(牛海綿状脳症)に感染している牛は、月齢20ヶ月以下からは見つかっていなかったからだが、

日本では、2003年11月4日に、生後21ヶ月の国産牛のBSE感染が確認されているのだ。

ただでさえ、アメリカの検査はいい加減だから、慎重を期するに越したことはない。

今、「基準を緩和してよい」と判断する合理的説明が必要である。


ハーグ条約。

ハーグ条約とは、
国際結婚の破綻後、一方の親が子どもを連れ無断で国外に連れ去ることを防ぐ取り決め

である。これを承認、批准したら、つまりハーグ条約加盟国になると、

例えば、アメリカ人男性と当地で結婚したが、夫の暴力が原因で離婚した日本人女性が、

子どもを連れて無断で日本に戻った場合、拉致や誘拐とみなされ、

元の在住国に返すよう義務づけられる。

日本人妻と子供は、暴力ガイジン亭主の所へ「強制送還」されてしまうのだ。

良いのだろうか?


◆結論:問題外。

野田首相が11月にオバマと面談して、わざわざこちらから提案しようとしていることは、

前段で点検したとおり、ひどい話ばかりである。アメリカの顔色が、この世で一番大切なのか。

常識で考えれば、分かるだろう。こんな提案を許すべきでは無いのに、

全国紙の社説を読むと、驚くべきことに全紙が、「賛成」と書いている。

バカもいい加減にしろ。

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2011.10.21

「野田首相、TPP交渉参加に改めて意欲」←ダメ。TPP絶対ダメ。

◆記事:野田首相、TPP交渉参加に改めて意欲(読売新聞 10月20日(木)22時49分配信)

野田首相は20日夜、NHK番組に出演し、環太平洋経済連携協定(TPP)について、

「農業再生と貿易立国の両立を図らなければならない。

完全にルールが決まってしまってから入っていくと、むしろハードルが高い可能性がある」と述べ、

早期の交渉参加に改めて意欲を示した。

財政再建については「(無駄の)削減努力はやるが、国民が安心できる医療や年金や

介護体制を作るためには安定した財源を確保しなければいけない。先送りも、

避けて通ることもできないと思っているので、説明を丁寧にやっていく」と語った。


◆コメント:TPPはアメリカが日本を食いものにするための策略なのです。

記事後半の「財政再建については~」以降は、今はどうでもいいです。


TPPに関して。

詳しく知りたかったら、本がいくらでも出てるしネットでも解説している人が

大勢います。そちらを読んで頂く為に、結論を書きます。

TPP(環太平洋経済連携協定)は交渉に参加すること自体、ダメ。

ということです。「TPPはダメ」という人の意見だけを信じて下さい。

2004年に発売された「拒否できない日本」は、アメリカの公文書に基づいて、アメリカが

如何に、自分達の為に、日本に内政干渉しているか、を暴露して、Amazonでも買えないぐらい爆発的に売れました。

建築基準法の改正、郵政民営化、弁護士業の自由化、商法大改正など、全部アメリカの命令でした。


この本を読んだ人は大勢いるはずで、TPPの内容をちょっとみたら、ピンと来そうなものなんです。

いいですか。TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement=環太平洋経済連携協定)では、
2015年までに、農産物、工業製品、サービスなどすべての商品について、例外なしに関税その他の貿易障壁を撤廃する。

冗談じゃないのです。これに菅直人首相はホイホイ乗っかりそうになったけど、反対に遭って、

一時引っ込んでたのですが、今日の野田首相のNHKを見て、ひっくり返りそうになりました。

単なる自由貿易協定じゃないですよ。

「すべての商品について、例外なしに関税その他の貿易障壁を撤廃」したらどうなるか?

「サービス」には、金融、医療、保険、労働、法律、公共事業まで含まれているのです。

これらに自由にアメリカが入り込めないと、絶対にアメリカは、
非関税貿易障壁で妨害している。協定違反じゃないか!

アメリカの保険業参入の邪魔になるから、健康保険なんか廃止させられますよ?

アメリカみたいにバカ高い医療費がかかる国になります。

また、アメリカは高い失業率で不満が爆発してますから、

あっちで失業している、バカなアメリカ人が大量に日本に来て、

日本は今でも既に、雇用問題が深刻なのに、一層深刻になります。

アメリカ人労働者の雇用を後回しにすると。「あ、差別だ」というのです。

貿易では、関税がゼロになるのですから、安い商品が出回りますね。

当然、日本でそれらの商品を作っている業種が全て圧迫されますね。


要するに、日本人とていい人ばかりじゃないけど、日本人には想像が付かないほど

アメリカってのは図々しいのです。

極端に言えば、日本をアメリカにしてしまおうと言うぐらいの協定です。

話し合いに加わったら、食いつかれます。協議に参加したら抜けられない

ようにさせられてしまうのです。

これは、絶対にダメ、という人の本なりウェブを参考にして下さい。

ものすごくクソ真面目に言うと、賛否両論を読んで自らの頭で判断して下さい、

と書くべきなのでしょうが、2005年9月11日「郵政民営化」のとき。

私、散々小泉は曲者だぞ、と書きました。しかし、小泉自民が大勝しました。

あれから、格差社会がはじまり日本がガタガタになったのですよ。

私が書いたこと大体当たってます。

悪いこと言わないから、
TPPは絶対ダメ。

を信じて頂きたい。

それを前提に本を読むなりウェブを読むなり、なさって下さい。

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2011.10.20

【音楽】エミール・ギレリス(1916-1985)のベートーヴェン「悲愴」

◆10月19日は旧ソ連のピアニスト、エミールギレリス(1816-1985)の誕生日。

10月19日は、夭逝した英国の天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの命日でもありますが、

今まで何度か紹介しかけて中途半端だった、旧ソ連のピアニスト、エミールギレリスの演奏で、

ベートーヴェン3大ピアノソナタのひとつ、「悲愴」(Pathetique)をご紹介します。

ベートーヴェンというのは、細かいことを言うと、古典派。クラシックってのは、狭義では、

この「古典派」を指すんですね。ハイドン、モーツァルト、ベートヴェンが代表格です。

ショパンとか、シューマンとか、ブラームスとか、ラフマニノフとか、かなりの人は

ロマン派といいます。


そんなの覚えなくて良いですけど、ベートヴェンというのは、なんというか

どっしり古典派とうっとりロマン派の両方の要素がある感じがします。


ベートーベン(に限りませんけど)のピアノ・ソナタは、無論、乱暴に弾いては

ダメですけど、誤解を恐れずに書くならば、ある程度の野卑さ、というか、

泥臭さが、含まれます。「ここぞ」というところでは、「ズシン」というフォルティッシモが

必要です。ピアノの鍵盤を「グワッ」と「掴む」感じというか。

ここで、フニャフニャ中途半端なフォルテで弾くと、ベートヴェンに聞こえません。


◆「鋼鉄のタッチ」のピアニスト。

エミールギレリスは、旧ソ連のピアニストで、初めて西側に自由に演奏旅行に

行くことを許された人です。20世紀を代表するピアニストです。

ギレリスは「鋼鉄の(タッチの)ピアニスト」と言われます。

本気のフォルテの迫力がすごいのです。


まさに、ベートーヴェンの「グワッ」という所にぴったりなのです。

言うまでもありませんが、いつもでかい音を出している訳ではありません。

繊細なタッチも勿論使い分ける。要するに、大名人ですよ。


◆ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」

ゴタクは、なるべく止めておきます。

音楽ってのは不思議なもんで、ただ明るければ良いというものではなくて、

ベートヴェンで言ったら、この曲や交響曲第3番「英雄」第二楽章の葬送行進曲とか

交響曲第7番の第二楽章も明らかに葬送行進曲ですが、

悲壮感のもたらす美しさ、があります。


ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」第一楽章







冒頭から、「ガーン」と鳴りますね。ああいう所で出来上がった音がバーンと出せないと

ベートーヴェンっぽくないのです。


打って変わって第二楽章は、あたかも「祈りの音楽」で、あまりの美しさに、

ポップスの坊やとかお嬢ちゃんが何だか、勝手に歌詞をつけて歌謡曲にしてますが

この楽章のように完璧な音楽に歌詞は不要です。


ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章







難しく無さそうにきこえますが、実はむずかしくて、あの美しい旋律は、

右手の5の指(小指)が弾いていて、右手の残りの指と左手はそれを伴奏する

形になってます。それにしても綺麗な音楽です。

ベートーヴェン先生、おっかない顔をした絵を日本中の小学校の音楽室に貼られて

あのイメージが強く迫りますが、ものすごくロマンチストだと思います。


ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」第三楽章







ロマンチストでも、色々な工夫が施されています。この第三楽章再生開始後1分50秒あたり

第二楽章のあの綺麗な旋律の音の順番を入れ替えて使っているのがわかりますか。

先生、交響曲などになると、そういう計算がものすごく緻密に行われています。

まあ、そういうことはともかく。

ギレリスの三大ソナタのCDがリマスターですかね。11月2日に出るそうで、HMVに

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ《悲愴》《月光》《熱情》エミール・ギレリスとあります。

ギレリスは、ベートーヴェンピアノソナタ全集の録音を1972年から開始したのですが、

残念ながら、85年に亡くなり、全集は未完なのです。

しかし、かなりの曲を録音済みです。

とにかく、ギレリスのベートーヴェンは定評が確立してますから、

聴いておくと、耳が肥えることでしょう。

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2011.10.19

「小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ」←文化放送録音、文字起こし(へのリンク)

◆小出裕章が語る、炉心の今の状態。メルトスルーした燃料を取り出せない理由

昨日から文化放送に連続して録音でですが、小出助教がコメントを寄せておられます。


小出裕章が語る、炉心の今の状態。メルトスルーした燃料を取り出せない理由





この部分の文字起こし

(抜萃)

吉田「融けて流れた燃料がありますけど、これはどういうふうに処理できるものなんですか」

小出「私は処理はできないと、思います。(ため息)。」


◆小出裕章が注意する「これからの被曝」と「可能性は低いがもう一度爆発がある恐れ」 10/18(1)

今、日本中に拡散している放射性物質の殆どは事故から10日ぐらいの間に

大量に放出されたものであるから、大気中の放射性物質は

今は、さほど無いだろうが、その分、地面・土壌が汚染されていて、

従って、そこで獲れる作物も汚染される可能性が高い。

本当の「除染など不可能」

「6万人もの一般国民がデモに参加したことに関する小出助教の所感。

但し、吉田照美氏が言っているように、大手マスコミはその事実すら

報じなかった、という事実。



小出裕章が注意する「これからの被曝」と「可能性は低いがもう一度爆発がある恐れ」 10/18(1)







この部分の文字起こし

(抜萃)

吉田「テレビ新聞等の報道の仕方っていうのはね、結局今、そんなにすごい状況にはないみたいな、空気感っていうのをずうっと送り続けてるから、結局その西のほうの方とか、それから南のほうの方っていうのは、遠い出来事のような感じっつうのあると思うんですね。
で僕なんかもこないだそのチェルノブイリの時の放射能の分布しているような地図を、そのチェルノブイリを福島に当てはめて、重ねたら、結局日本は全部入っちゃうってのを気がつかされて。そういう事をまあ日本全国の国民の方々にね、知っていただくってのも大事なことなんじゃないかと僕は思うんですけど」

小出「もちろんです。ですから吉田さんみたいに、そうやって思ってくださるマスコミが、もっと増えてくれたらいいと私は思いますけれども。まあ、私からみると日本のマスコミというのはこれまで原子力を推進する片棒をかついできた……」

この部分の文字起こしの続き(「IAEAのメンバーの方が来日されて」)。

(抜萃)
吉田「恐ろしいですねえ。あの福島の汚染というのは今後はどういうふうにしたらいいのかってことを、小出先生の、1番考えうる最善の方策っていうと、どういう事になるんですかこれは。」

小出「ええ……すいませんが、ないのです」

吉田「かなり広い範囲にわたって人間が住んじゃいけない区域っていうのが、日本にできてしまったと、いうことなわけですけど。それを現実的に本当にそれを実践するとなると。すごい大変なことですよね」

小出「日本という国家が崩壊するわけですよね。ですから福島県という、まあ、かなり大きな県ですけれども。その県全体に匹敵するぐらいの面積を失うという、無人にするということですから。日本の国家の方はそのことが分かっているので、もう、駄目だと、もう人々に被曝をさせるしかないというそういう作戦に彼らは打って出たということになります」

この部分の文字起こしの続き(6万人のデモ)

(抜萃)
吉田「この間の6万人デモっていうのがありましたけど。あれは小出先生はどのように受け止められていますか」

小出「え……嬉しいですよ」

吉田「ただ、その日本の大メディアがね、この6万人デモを、でも扱わないっていう。」

小出「(笑)」

吉田「ちょっとも載せないっていう、信じられない、もう新聞やめてほしいような新聞が幾つかありましたけれども」

どうも、大手メディア(と呼んで良いと思いますが)では、毎日放送に続き文化放送、
また、以前、北海道のラジオ局なども小出助教にインタビューしていましたが、とにかく

ラジオが腹を括って頑張っています。



公共放送のNHKは、やはり国家権力に監視され圧力を受けているのでしょうか。

福島原発の危険な状況をそのまま、「危険だ」と言い続けた、NHKでただ一人、

原子力専門解説委員である、水野解説委員の姿を最近見ません。

少なくとも、NHK科学文化部のブログで水野解説委員が登場したのは、

2011年06月17日 (金)【水野解説・収束に向けた"新工程表"の課題とは】が最後。

どういうことでしょうか。

受信料、今月下旬、1年分まとめて25,520円、私は支払いますが、

カネを取る以上、大本営発表では納得出来ない

(話が逸れますが、これ、受信料を支払っているからこそ、文句を言えるのですよ?)。

民放ラジオが最も信頼出来るとはどうしたことでしょうか。

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2011.10.18

【音楽】5人のピアニストによる「子犬のワルツ」ショパンの命日でした。

◆10月17日はショパン(1810~1849)の命日でした。

私はピアノを聴き始めたのが遅いもので、ショパンってよく知らないのです。

月曜にやっつけ仕事でショパンの代表作なんてとてもじゃないけど書けないので

それは、また週末近くにでもやりますから、今日の所は、簡単に。


一昨日、小山実稚恵さんの小品集を紹介して、その中でワルツ第6番、

通称「子犬のワルツ」を載せました。

まさか、いくら無知な私でも、これがショパンの代表作だとは言いませんが、

ショパンってのは、ちょっと聴けば分かりますけど、大抵の曲はテンポを変化させて

弾きます。どんなピアニストでも。ずっと同じテンポで棒読みみたいに弾いたら

「アホか?」と言われてしまいます。テンポ・ルバートとかなんとかいいますけど

その解釈があらゆる作品に関して、ピアニスト1人1人、全部違う、というのが

面白いところです。長い曲だとめんどくさいので、「子犬のワルツ」で比べましょう。


◆5人のピアニストによる、「子犬のワルツ」。

この曲は演奏時間が2分にもならないので、

もっと沢山の演奏を集めようかと思いましたが、

まあ、とりあえず、5人。

アシュケナージ、カツァリス、小山実稚恵、ラフマニノフ(!)、ルービンシュタイン。

まずアシュケナージから。


アシュケナージ:「子犬のワルツ」







超絶技巧のカツァリスはどう弾くでしょう。


カツァリス:「子犬のワルツ」







この人は上手すぎるので、下手するといくらでも速く弾けてしまいます。

しかし、音楽的教養がテクニック誇示をしないようにコントロールしてます。


次は小山実稚恵さんです。



小山実稚恵:「子犬のワルツ」







この方が、演奏時間が、いちばん短いのです。つまり速いのですが、

お聴きになるとわかるとおり、全ての音が完全に鳴っているのですね。コントロールされています。

アシュケナージ、カツァリスに一歩もひけを取りません。世界的なレベルで上手いってことです。


次はなんとラフマニノフ。自身が名ピアニストだったので、思い切り難しいピアノ曲の数々を書いたのですが、

この人は独特です。音質は当然非常に悪いですが「演奏」(音じゃなくて)をお聴き下さい。


ラフマニノフ:「子犬のワルツ」






これ、ラフマニノフ大先生だ、と分かっているから、「オー、個性的だ」と言わざるを得ないのですが、

もしも、現代の新人がこういう弾き方をしたら、「このハッタリ野郎」と言われるかもしれません。

それぐらい、極めて独特の解釈ですね。



最後は、20世紀の巨匠のひとり、ルービンシュタインです。


ルービンシュタイン:「子犬のワルツ」






私が最初に聞いたのは、ルービンシュタインだったのです。

だから、これが私の「子犬のワルツ」の基準としてまず存在したのですが

その後、ほかのピアニストを聴くと、大抵もっと速いテンポで「指が回る」ところを

聴かせたがります。確かにそのテクニックを堪能するのは楽しみですが、

ルービンシュタインは、全曲を通じて「テクニック誇示」が全くない。

こういう演奏は珍しいですが、これはこれで歴とした「解釈」なのです。


このように、クラシックは同じ曲、しかも、これほど演奏時間が短い曲でも、

演奏者により、全然解釈が違う訳ですね。

聴いているうちに、「自分ならどう弾くかな?」というようなことを考えるようになると

かなりクラシックが面白くなります。ピアノ一台ですら、これほど違う。

オーケストラになれば、もっと色々な要素が絡みます。


片っ端から色々な曲を聴いて、勿論いいですけど、非常に気に入った曲、

に遭遇したら、その曲を色々な演奏家で聴き比べると、面白い。

これは、クラシックならではの楽しみだと思います。

ということを、例示したくて、5人の「子犬のワルツ」を

載せました。ショパン特集はもうちょとベンキョーします。

それではまた。

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2011.10.17

「東京でも…格差是正求め、複数か所でデモ」←一言嫌味を言わせて貰います。

◆記事:東京でも…格差是正求め、複数か所でデモ(日本テレビ 2011年10月15日 20:32)

格差是正を求め、世界各地で15日のデモが呼びかけられたことを受け、

東京都でも経済格差の是正や反原発を訴える複数のデモが行われた。

15日昼過ぎ、日比谷公園には約100人が集まり、

「オキュパイ トウキョウ(東京を占拠せよ)」と書かれた横断幕を手に約100人が街を歩いた。

新宿にも約100人が集まったが、大きな混乱はなく、いずれも約1時間で終了した。


◆コメント:余りにも大人しい日本人ですから何も言わないよりは良いのですが・・・・。

ウォール街に始まったデモが全世界に波及している、ということだが、

やや、滑稽な印象を受ける。滑稽な理由は次のセクションに書く。


脱原発は、まだ良い。政府は原発維持推進の意向である。

10月3日に、経済産業省の総合資源エネルギー調査会基本問題委員会が開かれた。

この委員会は、

日本のエネルギー政策の基本方針を定めたエネルギー基本計画が、来年夏をめどに見直されることになり、それに向けて有識者から意見を聞くために作られたもの。

という建て前だが、メンバー表をみると、

委員長の三村明夫新日本製鉄会長、三井物産OBの寺島実郎氏などは

露骨に原発維持推進派である。

反原発の飯田哲也氏、原子力資料情報室の伴幸英共同代表も一応入れているが、

小出裕章京都大学原子炉実験所助教は当然、委員になっていない。

なによりひどいのが、委員長を決めるのに、投票なしに、前任で原発推進の

三村明夫新日本製鉄会長がそのまま留任したことで、これに対して、

反原発の飯田哲也氏が「おかしいじゃないか?」と枝野経産相に詰め寄ったところ、

枝野経産相の答は、
過去の慣習や年齢、経験などから三村氏の選任は妥当

という、もので、要するにこのアホな国は、福島原発でこれほど苦しんでいるのに、

まだ、原発を推進しようとしているのである。


だから、それに対して、主権者たる国民が反対するのは、正しい判断である。


◆格差社会を作りだした小泉純一郎を殆ど熱狂的に支持したのは国民である。

冒頭、ウォール街の真似をして「反格差社会デモ」が東京でも行われたことを

「滑稽だ」と書いたのは、その格差社会を「作った」元凶、小泉純一郎を

2005年9月11日の「郵政民営化選挙」で圧勝させたのは、他なる自分達、

つまり、主権者たる国民だからである。


いい加減、しつこいと思われるであろうが、私は、

2005年8月8日、参議院で郵政民営化法案が否決されたのを受けて、なんと

衆議院を解散した小泉が如何に、狡い悪党であるか、

それ以前から何度も書いた。時事問題日記・ブログを書き始めて9年半になるが

今まで、一番、毎日々々、必死に書き続けたのは2005年8月8日から9月11日までの

1ヶ月だった。この間に書いた記事のほんの一部である。

2005.08.29 小泉首相が、郵政民営化にあれほどムキになる理由。

2005.08.31 郵政民営化の詭弁を検証する。(衆院選前解説シリーズ1)

2005.09.01 郵便局が銀行になれるか。(衆院選前解説シリーズ2)

2005.09.02 特殊法人の無駄遣いを正す為に郵便局を民営化するなら、年金は何故民営化しないのか(解説シリーズ3)

2005.09.07 【衆院選】自民党が勝利すると、こういうことが起きる。

小泉が社会的弱者に冷酷であることを感じていた人は大勢いた。

故・後藤田正晴元警察庁長官、官房長官はその1人である。

後藤田氏に関しては多くの本があるが、後藤田正晴 日本への遺言の中に、
「小泉さんは日本を変える、政治を変えると言うが、強者の論理が強すぎる。やはりどんな時代になっても、立場の弱い人、気の毒な人は出ている。ならば、そういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、政治を担当する者の大きな責任だと思う」

と言う言葉が載っている。まったくそのとおりである。

この言葉を引用したのは、郵政民営化選挙の約5ヶ月後、
2006.02.12 「医療改革法案を閣議決定」←自民党が衆院選挙で勝ったらこうなる、と私は9月7日に書きました。

においてである。

小泉純一郎というのは、ワン・フレーズ政治などと言って外面は良いが、冷酷な男で、

障害者自立支援法など、月収が1万円の障害者からさらに金を取ろうとした、そういうことを平気で出来る人間なのだ。

富めるものは、ますます繁栄し、特権的メリットを享受し、一方競争に負けた会社、病弱な個人など

「弱者」「敗者」はとっとと潰れて下さい、路頭に迷って下さい。野垂れ死んで下さい。という発想

(勿論、表向きはそう、言わないが)の男である。


私はさんざん、こいつ(小泉)に騙されるなと書いたが、市井の1個人のブログの悲しさ。

誰も本気で読まなかった。

それどころか、私がうつ病であることを知っている、エンピツの時事社会ジャンルの今は消えたある男は、

3年も、私が小泉批判を書くたびに、私のJIROというHNも出さず、日記名も書かないが、明らかに私を

攻撃する目的で、「こいつは、キチガイだから、ムキになって小泉を批判するのだ」とネットストーカーの

ようにまとわりついた。私はそれに耐えて、小泉政権、小泉政治の「格差社会を生み出す政治」を批判した。

繰り返すが、誰も、まともに聞かなかった。


それが今頃、「反格差社会デモ」といわれても・・・・。

2005年に小泉を支持したのと、今回のデモを実行したのは全く別の人々かもしれないが

私としては、何を今更・・・と嫌味の一言を書きたくなるのをお許し頂きたい。

おこがましいが、私には「嫌味をいう権利」がある、と思う。

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2011.10.16

【音楽】絶対に楽しいピアノ曲集 小山実稚恵さん

◆ショパン、チャイコフスキー2大コンクール両方に入賞した唯一の日本人ピアニスト。

小山実稚恵さんは押しも押されもしない大ピアニストで、

昨年、2010年、デビュー25周年を迎えられました。

今更こういう紹介の仕方は却って失礼かも知れませんが、

1982年、チャイコフスキー・コンクール3位。1985年、ショパン・コンクール4位。

日本人で、この世界の2大コンクール両方に入賞したピアニストは小山さんだけなのです。

しかも留学してないのですね。日本で勉強した方です。

昨年はショパン生誕200年のショパンコンクールでしたが、小山さんは審査員として招かれました。

どれほど、世界が認めているか、分かります。


小山さんの特集記事を書くのは初めてなんですが、どうして今まで忘れていたのか

不覚であります。あまりにも小山さんの演奏は何回も聴かせて頂いて慣れ親しんで

いるために、「灯台下暗し」になってしまいました。


最も安心して、つまりいつ聴いても確実に名演を期待できて、実際必ず名演なのです。

いつも書いていますが、コンクールに入賞するのも、ものすごく大変ですが、

コンクールというのは「瞬間最大風速」みたいなもので、翌日、本選を実行したら、

全く別の結果になるかもしれませんが、25年もずっと安定した名演を、

しかも、非常に広いレパートリーで維持するってのは、ものすごい努力の賜であることは

明らかです。紛れもなく超一流のピアニストだと思います。


◆小品集「アンコール+」から。

小山さんの演奏活動は極めて精力的で、調べたら、今日(10月15日)には、

横浜みなとみらいホールで、ラフマニノフの2番と

チャイコフスキーの1番のコンチェルトを連続して弾いたのですね。

これは、どちらも難しいし体力が要ります。そもそも1回のコンサートでは

協奏曲は1曲が普通です。一番難しいのを1人のピアニストが2曲弾くと。

こんなの、普通はあり得ませんけど、小山さんは割と平気で弾いちゃうんですね。


生のステージをこなしながら、録音も多い。Amazonを「小山実稚恵」で検索すれば、

おわかり頂けると思います。


今日は、小山さんの数多くのCDでも珍しく、タイトルどおり、

アンコールピースのような(実はそれだけじゃないのですが)小品を集めた

アンコール+から数曲引用させて頂きます。


これは、流石に御存知の方が多いでしょう。ショパン「小犬のワルツ」。


ショパン:ワルツ第6番『小犬のワルツ』変ニ長調作品64-1






次も、大変有名で、お好きな方が多い「幻想即興曲」


ショパン:即興曲 第4番 嬰ハ短調 作品番号66 「幻想即興曲」







次はメンデルスゾーン「無言歌集」とピアノで第8集までありますが、

第6集、「紡ぎ歌」1分半ぐらいですが、ずーっと速い動きが続きます。


無言歌集 第6巻 Op. 67 - 第4番 ハ長調 「紡ぎ歌」






お待たせしました。リストの「ラ・カンパネッラ」。


フランツ・リスト パガニーニによる超絶技巧練習曲集 第3番 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」






YouTubeで小山さんが「ラ・カンパネラ」を演奏している映像を見つけたので載せておきます。

本来どれほど難しいか、ピアノを弾けなくても、見ると想像が付きます。





同じリスト。超絶技巧練習曲集から、「鬼火」。


フランツ・リスト:超絶技巧練習曲集 S139/R2b - 第5番 変ロ長調 「鬼火」






これは、説明不要ですね。モーツァルトの「トルコ行進曲」。


モーツアルト:ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K. 331







どれも(リストの「鬼火」はちょっと違いますが)、大抵の方は御存知の曲ばかり。

しかし、こういう曲集は、却って難しいかも知れません。

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2011.10.14

極端に寝不足なので、更新は止めておきます。

◆最近、毎日、更新途中で寝てしまいまして・・・。

どうして寝不足になるかというとですね。

日記・ブログを更新してから風呂に入ろうと思っていると

それこそ、面倒臭くなって、入浴を省略してしまいがちなのです。

そこで、早めに入浴して、夜中に目覚ましドリンクを飲んで

ブログ更新を始めるのですが、最近、書く内容が特に原発関係が多いです。

これは、毎回意識的に、状況は絶望的であることを強調します。

それは、世間があまりにも暢気で、現実を見ないようにしていると感じるので

故意に、「絶望的」な内容(故意にとはいっても論理的必然です)を

強調するのですが、こういう文章ばかり書いていると、救いがありませんから

ものすごく疲れるのです。

無意識に「書きたくない」という気持が表に出てくるのでしょうか。

書いている間に、パソコン前の椅子に座ったまま眠ってしまい、

目が覚めると午前4時とか5時になっています。


そこから続きを書いて、アップします。布団の上で寝る時間が

ですから、このところ毎日1時間か2時間なのですが、これはいけません。

椅子の上の睡眠で、脳はある程度休んでいるでしょうが、

身体が完全に休んでいないのですね。


一週間を終えたらぐったりしました。

こういう気分のときに文章を書いても、冷静かつ客観的に

事実を認知できていないので、文章の内容が極論に走ったり、

書きながらウトウトしているので、文章が完結していなかったり、

何を言いたいのか分からないような文章になっています。


出来るだけ、毎日更新すべし、と自らに言い聞かせますが、

寝ぼけた、意味不明の文章を書くぐらいなら、止めた方がいい。


で、今日も一週間が終わった、と思ったら、睡魔に襲われはじめました。

ですから、天下国家を論じるのは止めます。

ただし、昨日書いた、

【音楽】絶対に誰もが美しいと感じる音楽と演奏集。ココログ

は、お薦めです。色々載せましたので、お気の向くまま、お聴き頂ければ幸いです。

音楽記事を書いた翌日は、原則として時事問題を書くことにしているのですが、

明日になって見ないと分かりませんが、そういう気分にならないかも知れません。

その時は、「絶対に楽しいピアノ曲集」をやろうと考えています。

アンコール・ピースのような曲目ばかりを集めた、しかし大変優れた演奏があるのです。

今一度書かせて頂きますが、
【音楽】絶対に誰もが美しいと感じる音楽と演奏集。ココログ

は、気楽にお聴きになることができます。是非。

皆様、良い週末をお過ごし下さい。

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【音楽】絶対に誰もが美しいと感じる音楽と演奏集。

◆音楽をブログに引用し始めてから5年になります。

日記、ブログの比較的初期から、音楽に関する文章を載せていたのです。

しかし、おわかり頂けると思いますが、音楽を言葉で説明することはできません。

聞いて頂くしか無い。このCD買って下さい、とだけ書いても、

それまでクラシックに縁が無かった方は、買わないでしょう。

それで引用という解釈で、

CDの一部をそのまま掲載させて頂いています。


◆これまで取りあげたものばかりですが。

最近、余りにも厳しい現実を、それでもやはり認識しなければ、

という強迫観念で、文章を書いていました。

あまりに絶望的な内容の連続で流石につかれました。


ちょっと一休み。

殆ど全ての人が美しいと感じるか、少なくとも嫌悪を感じることは

ほぼ絶対にあり得ない、静かで美しい曲と演奏ばかりです。

順不同です。


ます、森麻季さん。

2006.09.18 ソプラノの 森麻季という人、日本音楽史上最高の声楽家ではないかと思います。お薦めCD。

に書かせて頂いたら、何とご本人から、コメントを頂戴して、ひっくり返るほど

驚き、感激したことを覚えています。

麗しき瞳よ~ヘンデル・アリア集: 森麻季: から。



ヘンデル リナルド 涙の流れるままに







森さんの別のアルバム、アヴェ・マリアから。


バッハ/グノー アヴェ・マリア







もう一曲。同じ「アヴェ・マリア」から。


カッチーニ アヴェ・マリア







次はヘンデルのかの有名なオンブラ・マイ・フですが、元チェコ・フィル首席トランペット奏者、

ミロスラフ・ケイマルというものすごく美しい音を出す方の演奏です。

-GLORIA-トランペット名曲集:から。


オンブラ・マイ・フ







プロの方にご指摘いただいて気がついたのですが、これはトランペット奏者が持ち替えで吹ける

フリューゲルホーンという楽器だと思います。



次は宮本文昭さんの若い頃の演奏です。

ドリーミング・ストリーム 宮本文昭(Ob.), 篠崎史子(Hp.)です。

ハープの篠崎さんは、宮本さんと桐朋音大の同期生だった方で、長い間NHK交響楽団のハープ奏者でした。


この中から、通称「バッハのアリオーソ」。チェンバロ協奏曲 ヘ短調 BWV 1056 の第二楽章 ラルゴですが

余りにも美しいので、色々な器楽奏者が自分の楽器用に移調して演奏しています。



バッハのアリオーソ(チェンバロ協奏曲ヘ短調BWV1056 第2楽章)







正真正銘、文句の付けようがない、モーツァルトのクラリネット協奏曲、第二楽章。

「天上の調べ」というのは、この楽章の為に存在する表現ではないか、と思うほど。

モーツァルト:クラリネット協奏曲: カール・ライスター, 豊田耕児, 群馬交響楽団, ウィーン弦楽四重奏団から。


モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 第二楽章







ケルン放送交響楽団、首席コントラバス奏者、河原泰則さんの、

コントラバスの奇跡: 河原泰則, から、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」。


ラフマニノフ:ヴォカリーズ







カラヤンです。アダージョ・カラヤン・プレミアムから、


G線上のアリア







これで最後です。リヒテルの平均律。一番最初。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻 リヒテルから。


前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調







ちょっと、並べすぎましたでしょうか?

勿論、全曲聴いていただく「必要」はありません(そりゃ聞いていただけたらうれしいですが)し、

順番にお聴きいただかなくて結構です。どれも絶対に綺麗です。

これらの音楽で、少しでも安らかな気持になっていただけたら、

私にとって無上の喜びです。

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2011.10.13

「<放射性物質>福島産米、全て出荷可能 本検査で規制値以下」←私はずっと福島県産の米を食べている。

◆記事:<放射性物質>福島産米、全て出荷可能 本検査で規制値以下(毎日新聞 10月12日(水)13時33分配信)

福島県が行っている新米の放射性物質本検査で、最後まで残っていた二本松市と三春町の検体の検査結果が12日判明し、

国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を下回ったことが分かった。

これで全ての同県の本検査を終了し、規制値を超える放射性セシウムが検出された例はなく、

今年の作付けが認められた県内市町村からの福島産米の出荷が全て可能となった。

東京電力福島第1原発事故を受け、政府は4月、警戒区域や計画的避難区域、

緊急時避難準備区域の米の作付けを制限。その他の区域でも、土壌中の放射性セシウムが

1キロ当たり5000ベクレルを超えた場合に作付け制限する措置が取られたが、該当地点はなかった。

収穫時の検査は、予備検査と本検査の2段階。予備検査で二本松市小浜地区産の米から暫定規制値と同じ

500ベクレルを9月23日に検出した。

県は二本松市を重点調査区域に指定し、調査地点数を増やして本検査を行っていた。

本検査で規制値を超えた地点があれば、旧市町村単位で出荷停止となる仕組みだった。


◆コメント:福島県の農家に嫌がらせしてた奴ら、謝れよ。

福島県の畜産農家に対する嫌がらせのがネット掲示版に書き込まれたり、

農家に無言電話を書けた奴がいた。肉牛の餌の稲わらから放射性セシウムが検出された

というニュースが流れた頃のことだ。

私は、

2011年07月20日(水) 「生産者に中傷追い打ち 福島・浅川産汚染牛出荷の男性」←信じられないほど、ひどいことをする奴がいる。ココログ

と題する記事を書いた。その中で、
私は肉はまだだが、福島県産の農産物。特に去年収穫されたお米、「ミルキークイーン」は前から好んでいたので、今も以前と変わらず、農家などに直接電話をして注文して取り寄せて、食べている。

別に、ミルキークイーンで無くても良い。こういう困った時に、同じ日本人として福島県産の米を

食べるべきだ、と思っている。小出裕章京都大学原子炉実験所助教の著書を読んだ方は知っているだろうが

小出さんが、同意見である。今の日本の全ての大人には、原子力に関心を持たず、

原発が54基建つのを、ボケッと観ていた。その結果がこれである。福島県はもう二度と元に戻らない。

その責任は、東電だけではなく、そもそも原子力政策を容認した、大人(有権者)全員に責任がある。

福島ナンバーのクルマを蹴っ飛ばすとか、福島県産の農産物はご免だとか、勝手なことばかり言う。


12日(水)、東京都世田谷区弦巻(つるまき)で、高い放射線を検出し、

横浜でもなかなか遠くに飛びにくい筈のストロンチウムが検出されたという。
2011.10.06【福島原発事故】本当に皆、「真実」を知りたいのであろうか。

に10月3日放送分「たね蒔きジャーナル」へのリンクを張った。

この日は「福島第一原発から45キロメートルも離れた地点で検出された」

という報道があったのだが、小出助教の答えは要するに「そんなことは当たり前だ」

という趣旨だった。もはや、福島原発から放出された放射性物質の量はすさまじいので、

気体になりやすい、セシウムは勿論、通常は遠くに飛ばないプルトニウムやストロンチウムは

最早、地球全体を汚染している。それは、当たり前のことなのだ、と。その部分、抜萃。
今回のような大規模な放射能放出が起きてしまえば、出てきた放射性物質が、全地球を汚染するということはむしろあたり前のことなのです。

それで、今回、国がはじめて敷地外でプルトニウムを検出した、まあ45キロも離れたところで検出したと、認めたわけですけれども。

言ってみれば、そんなことではすまないで、もう全地球に福島原子力発電所で放出されたプルトニウムがばらまかれているということでもあるのです。

ここからは私の想像だが、それに加えて、福島第一原発で、メルトスルーして、地中に沈降した

核燃料はまだ、回収どころか、何処にあるかすら分からない。

つまり、この瞬間も環境には放射性物質が放出され続けている、ということになる。

こうなると、福島県とかの話ではなく、いずれは世界中で今日の世田谷や横浜のような

高い放射線が検出されるようになるだろう。となると、福島県産のみならず、

日本中の農産物が、汚染されるであろう。

暗澹たる気持になるけれども、何十回も書いた通り放射線を無効化することができない限り

必然である。

ネット上には、福島県産農産物を見るのも嫌だ、などと書いている人がいるが、

それは、意味を為さない。福島県産の米はネットショップでも買えるけれども、

直接電話をかけて注文すると、非常に喜ばれる。

「福島県 米」で検索すると簡単に見つかる。

例えばJA郡山市の米 あさか舞ネット直販公式サイト(コシヒカリ・ひとめぼれ)

こういうページである。私はミルキークイーンを好んで注文するが、それは、好みである。

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2011.10.11

NHKクローズアップ現代「“ケータイ事故” 駅のホームでいま何が」←あれ、本当に危ないから止めて下さい。

◆先週木曜日の「クローズアップ現代」で放送していました。

携帯電話が普及し始めたころから、これは問題になっていたが、

今回はスマートフォンの普及により、より一層、「歩きながら携帯を見る人」のせいで、

「歩行者の交通事故」が増えている、という。

スマート・フォンは従来の携帯よりも、画面が大きく見やすいし、多機能なため、

これを見ながら、或いは操作しながら歩行すると、その人の意識は、目の前の一点に集中する

とのこと。確かにそうである。


番組で取りあげていたのは、ある弱視の男性が駅ホームの点字ブロック上を、前をゆっくりと歩く

男性の後を前進していたところ、その前の男性が突然立ち止まり、咄嗟に弱視の男性が避けようとして、

ホームに転落し、幸い電車は来なかったが、いきなり落ちたので、肋骨にヒビが入る怪我をしたという。


私が目撃したのは、ある駅の階段で、スマホを操作しながら、階段を降りていた、OLと思しき女性が、

目の前のスマホに夢中になるあまり、足を踏み外したか、躓いたか、とにかく前につんのめり、両手が塞がって

いたため、あたかもダイブ(とびこみ)でもするかの如く、転倒した、と言う状況である。

奇跡的に大した怪我は無かったが、下手をして頭を打てば、脳挫傷か脳内出血で死亡するだろうし、

転び方によっては、顔から地面に激突して、大変なことになるであろう。


「単独事故」なら、冷たく言えば、本人の自己責任で知ったことでは無いが、

混雑した階段などであれをやられたら、前を歩いている人を巻き込み「将棋倒し」の

惨事になりかねない。本当に歩きながらでも見なければならない情報など

あるわけが無い。どんな緊急メールでも、立ち止まって読めばいいのであり、

大半は歩きながらのどうでも良いメールかTwitter絡みだという。


こんなことは、NHK「クローズアップ現代」で取りあげるまでの話ではなく、

普通の知能で常識的に考えれば分かることだ。

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2011.10.10

【音楽】東京オリンピック/ ハンス・クナッパーツブッシュ

◆1964年、10月10日は東京オリンピックの開会式でした。

最近、いわゆる「ハッピーマンデー法」の施行により、「体育の日」は

年によって、日付がかわりますが、本来体育の日は、1964年10月10日に、

東京オリンピックの開会式が行われたのを記念して制定された祝日です。

今年は久しぶり(前回は2005年)に10月10日=体育の日となりました。


私は、今までにも東京オリンピックについて色々かいていますが、

白状すると、当時私はまだ4歳だったので、詳しく覚えている筈がないのです。

あとから、記録映画を見たり、当時の様子をテレビが放送するのをみて、

自分自身が見て、覚えているような「錯覚」に陥っているだけです。


ただ一つ。開会式を自宅のテレビで見ていたこと。当日これ以上無いほどの

晴天だったことは覚えています。あまりにも見事に晴れ渡ったので、

テレビの中継を担当したNHKの北出清五郎アナウンサーが冒頭で、

「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。」

と言いました。これは、私は、後年知りましたが、実に見事な表現力だと思います。



東京オリンピックにちなんだ音楽を2つ。

まず、ファンファーレ。一般公募で、長野県の今井光也氏の作品が採用されました。


東京オリンピック・ファンファーレ(陸上自衛隊中央音楽隊)





もう一つは(開会式の進行上、順番が前後しますが)、入場行進に際して演奏されたマーチ。


古関裕而:オリンピック・マーチ(陸上自衛隊中央音楽隊)







これらは、 スポーツ・マーチ・ベストに収録されています。


◆ハンス・クナッパーツブッシュのCDが復刻されているので今のうちに。

以前、シューベルトの誕生日(1月31日)に紹介したかったのですが、

往年の大指揮者で、本来、ブルックナーなどの大曲の演奏でしられる、

クナッパーツブッシュという人がいます。何だか色々な伝説がある人で、

何処まで本当か分かりません。ただ、この人の熱狂的なファンが今でもいるのです。

今の指揮者には無い強い個性を感じます。

かなり長い間絶版になっていた、

『ポピュラー・コンサート』+ボーナス・トラック クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル、他(平林直哉復刻

が今の所、買えます。廃盤になっていた頃はAmazonのマーケットプレイスで一万円以上もしたのですが

それはあまりにも高いので、お薦めしませんでした。かなりクセがある演奏ですが、

こういうのは買える人は買っておいた方がいいです。


今時、こんな曲がコンサート・プログラムに載ることは殆どない。まず、


シューベルト:軍隊行進曲







ピアノのおさらい会で連弾したことがある、と言う方、いらっしゃるのでは無いでしょうか?


次は、「魔弾の射手」のカルロ・マリア・フォン・ウェーバーがピアノ用に作曲したのを

ベルリオーズが管弦楽曲に編曲した、「舞踏への勧誘」です。

最初と最後をよく聴いて頂きたいのですが、チェロとクラリネットの掛け合いがあります。

チェロが舞踏会の男性で、クラリネットがお嬢さんです。

男性が女性に「踊って頂けませんか?」と誘う。女性は最初「いえ、そんな私なんか」と

言うのですが、男性(チェロ)が、重ねてお願いするので、「それではすこしだけ」となり、

そこから華やかな舞踏になるのです。

終わりにもう一度チェロとクラリネットの対話があります。

つまり、「お嬢さん、大変楽しかった。ありがとうございます」「いえ、私こそ」という訳です。

これは、ピアノではよく分かりませんが、オーケストラだと大変見事に表現されています。

クナッパーツブッシュは、この曲、そんなに大袈裟に演ることはないのですが

オーケストラが非常に厚い響きをだしています。わっとびっくりするようなティンパニの強打が

あったり、大変にユニークです。


ウェーバー=ベルリオーズ「舞踏への勧誘」






先ほど書いたとおり、かなりクセがありますから、気に入るかどうかは、お好み次第。

但し、今の指揮者でこれほど強烈な個性を思い切り発揮する人はいないのですが、

昔は、極端にいうと、クナッパーツブッシュみたいな人がゾロゾロいた、ということです。

全然まとまりのない、記事になってしまいました。

悪しからず。

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2011.10.08

【本】知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実(MBSラジオ たね蒔きジャーナル、小出裕章)

◆「全然知りたくない情報」を伝え続けるMBSラジオ報道局の見識と勇気。

前回の日記にも書いたし、それ以前にも何度も書いたが、

東電のみならず、各電力会社の広告宣伝費を合計すると、

あの大「トヨタ自動車」のそれの2倍以上になるので、スポンサー第一の民間放送局と

収入は、広告ではなく、視聴者が支払う受信料であるNHKもまた、放送局は免許が必要だから、

監督官庁(今ならば総務省)、つまり「国家」に睨まれて、極端な場合免許取消しされたら、

放送が出来ないので、真実を伝えないが、

毎日放送ラジオ報道部による「たね蒔きジャーナル」は、

それこそ、毎日、驚くほど、殆ど「執拗」と表現したくなるほどの熱心さで、

毎日、小出裕章京都大学原子炉実験所助教に、電話インタビューで、

福島第一原発に関して、政府や東電の発表、決定について、

質問を繰り返した。311直後から聞いている人ばかりでは無いから、

思わず「またか」といいたくなるほど、基礎的な質問に始まり、最新の

情報について、誰が聴いても分かるような言葉で質問を発し続けた。

小出助教もまた、驚くほどの精神力で、常に冷静に、何度でも同じ質問に答え、

また、新しい情報が東電や国から発表があると、容赦無く批判した。


今までの放送が本になった。

知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実

震災からしばらくは、ビデオニュース・ドットコムも大変貴重な情報を得られた。

「インターネット放送局」と言っても、法的には、インターネットは「通信であり、

電波を用いた「放送」ではないので、総務省の監督=国家が与える免許を必要としない。

だから、自由に情報を伝達できる。

ただ、最近は、震災当初ほど福島原発関連の情報がない。

他のテーマも取りあげなければならない、と神保氏が判断している為であろう。


「たね蒔きジャーナル」が最も詳細に福島の現実を放送し続けている。

ただ、情報を知ればしるほど、事態の深刻さが明らかになる。

私は、たね蒔きジャーナルを聴くたびに、あまりの絶望感に溜息がでる。

しかしこれが「真実」だ。

他の日本のマス・メディアは皆、「たね蒔きジャーナル」

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめを見習うべきだ。


◆日本人は全員本書を読み、とことんまで絶望するべきだ。

知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実を読み、

明るい気持になることはあり得ない。殆ど取り返しが付かないほど、今の世界はひどく汚染されていることが分かる。

それでも、それを知らなければ、次に何も考えられない。

だから、辛いが読むべきだ。


世にあまた存在するブログや、TwitterでのTweetを毎日読んでいるが、

日本人はノーテンキ過ぎる。恐い現実を知りたくない。今日が楽しければ良いでは無いか。

それは人情としては理解できるが、そういうことだから、本気になって怒らないからいつまでも

東電や国家が本当のことを言わない。


東電が、東日本大震災に関して、津波の高さが想定外だったと言った。

そのとき、多くの識者が「想定自体が間違っていたのだ」と批判した。


今の日本国民に同じことが起きている。

これほど、放射性物質が日本中、いや世界中に拡散してしまったときに

「まあ、自分は多分、大丈夫であろう」と考えるのは、

「地震が起きて、津波に襲われることがあっても、原子炉格納容器が壊れることはないだろう」と

想定していた東京電力と同じである。「想定自体が甘い」のだ。

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2011.10.07

「国会議員、海外視察目白押し」←今、海外旅行している奴の一覧表を掲示せよ。

◆記事:次期国会は10月中旬に召集、与野党国対で合意 小沢喚問は民主が拒否 海外視察目白押し(産經新聞 2011.9.29 20:47)

与野党は29日、国会内で国対委員長会談を開き、今国会を再延長せずに30日に閉会し、

次期国会を10月中旬に召集する方針で合意した。

民主党の平野博文国対委員長は、平成23年度第3次補正予算案が

10月下旬に提出される旨を説明の上、次期国会で各委員会での閣僚の

所信表明と質疑を行うことを約束。二重ローン救済法案の早期成立も

表明したことから野党は会期再延長の要求を取り下げた。

元秘書が有罪判決を受けた小沢一郎民主党元代表に対する証人喚問については、

社民党を除く野党6党が早期実現を求めたが、民主党は拒否し、

近く与野党幹事長会談で再協議することになった。

今国会を再延長せず閉会することに「一刻も早く次期国会を開き、

逃げ回るドジョウをきっちり追及しなければいけない」

(町村信孝元官房長官)などと批判もあるが、実際には与野党双方が

30日の閉会を歓迎している。党役員人事を予定する自民党は閉会中に

新体制を整えたいのが本音。

次期国会までの「秋休み」を利用した海外視察を予定する議員も少なくない。

委員会視察もめじろ押し。

衆院は議院運営委員会が10月5日からウクライナのチェルノブイリ原発などを視察するほか、

予算委員会は1~7日にギリシャ、フランスを歴訪。

安保、沖縄北方、災害特の3委員会も米国などの視察を計画する。

仙谷由人民主党政調会長代行らは10月10日の「辛亥革命100年」

の記念行事出席のため訪中を予定。

自民党は麻生太郎元首相を団長に十数人が台湾の建国100周年

祝賀式典に出席する。

超党派のベトナム議連有志も10月中旬にベトナム訪問を計画している。


◆コメント:誰が何処に行っていくら使って、何を見たか、報告せよ。

記事の最初のほうは、今日の所、必要無い。

問題は色文字で強調した部分である。

そういえば、数日前、海外視察に行く寸前の国会議員をテレビが映したら、

あたかもヤクザの如きものすごい恫喝的な態度で、

テメエどこの(テレビ)局だ!

と、怒鳴った国会議員がいた。何故怒るのであろうか?

政治に役立てる為に本当に必要な視察ではなくて、実際は物見遊山であり、

それをテレビで映されたくないから、激怒したのだろう。

つまり後ろめたい、本当は仕事とは何の関係も無い遊びである、

と自ら告白しているに、等しい。バカな奴だ。


国会議員だけではない。

私はロンドン駐在員で、一時帰国するときに、中国地方の某県某市議会議員の

「海外視察」の帰りに、同じ飛行機に乗ったことがある。


何だか偉そうなジジイ共なので、私本来の悪魔のような意地悪さが

剥き出しとなり、
「ほほう。ストーン・ヘンジやバースやカンタベリー大聖堂を見学して市政にどのように生かすのですか?」

と質問したら、元・某市の市長だったというヒヒ爺いは、聞こえないふりをして

寝てしまった。一時が万事であろう。

今、海外視察中の国会議員ども、てめえらいい加減張り倒すぞ!

と、言うことは赦されるであろう。

復興財源確保の為に、増税やむなしと言っているときに、税金でファーストクラスで

海外で物見遊山。

今、この瞬間も福島原発から放出される放射性物質のことなど、微塵も頭に浮かばないのだろう。

こういう奴らは是非次の選挙で落選させたい。

衆参両議院、または、各政党に、現在「海外視察」中の全ての議員の

氏名、視察目的、予算をネット上に大きく、誰でも分かるように掲示することを

要求する。


また、各議員には、民間なら当然のことだが、「海外視察」は仕事なのであるから、

帰国後は、時系列で、何処で、何の目的で、何をしたか。

海外で使った金の明細を全て領収書を添付して公開すること。

また、「視察」によって如何なる意義を得て、それを今後、

国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関(日本国憲法第41条)

に属する人間として、国政、とりわけ被災地の復興と福島第一原発事故に

関わる今後の処理に、どのように生かすのか。


それを全員、自分のホームページに「視察報告」として、

帰国から3日以内に表示すること、を要求する。


まさか
何も考えていなかった。スコットランドでゴルフをしてみたかっただけ。

などと、半殺しにされても仕方が無いような、国民を愚弄する

ふざけた国会議員野郎なんて、いらっしゃる訳、ありませんものねえ?

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2011.10.06

【福島原発事故】本当に皆、「真実」を知りたいのであろうか。

◆テレビが真実を報道しないのはけしからん、というが。

ネット上での「世論」を見ていると、テレビや新聞が、

福島原発事故の全貌を報道しないのはけしからんと、言っている人が多い。

私のブログは、マス・メディアと比べたら、世論への影響力などゼロに等しいから

やむを得ない、とわかりつつも、つい、

まだ、そんなことをいっているのですか?

と愚痴を言ってしまう。

電力会社全体(東電、中部電、東北電etc.)の広告宣伝費は、あの世界の大トヨタ自動車の

それの2倍以上もある。

電力会社は、その広告宣伝費という「餌」でテレビ・ラジオ・新聞などのマスメディアを

「支配し」ているから真実など報道できないのである。


唯一、ものすごい情熱で、これでもか、と日々小出助教にインタビューしているのが、

毎日放送(MBS)、それもMBSラジオの番組「たね蒔きジャーナル」である。

毎日放送ラジオは関西でしか聴くことが出来ないので、それを録音し、

驚くべき労力を毎日費やして、放送内容を文字に起こして下さっているブログが、
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

で、このブログの管理人さんの勤勉さには、頭が下がる。

とにかく、テレビや新聞に「真実」を期待しても埒が開かないから、

このブログにアップされた「たね蒔きジャーナル」の音声を聞くか、

文字に起こしたものを読むことだ、といっているのだが、

いつまで経っても、「テレビは何故真実を」が繰り返される。

本当に真実を知りたいのであれば、情報源は自然に見つかるものである。

それも、全世界からアクセス出来るネット上の普通のサイトにアクセス

するだけのことなのに、それをしない。

本当に真実を知りたいのか、半信半疑である。

今まで「たね蒔きジャーナル」における小出助教へのインタビューが書籍化された。

知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実である。

この本は、タイトル通りに、内容は「知りたく無いこと」だらけである。

それでも、本当に真実を知りたいと思うのならば読むべきだ。

あまりにもショックが大きいかも知れないから、予めほんの少しだけ、

書いておくが、小出助教によれば、

あの水素爆発の時以降、福島原発から放出された放射性物質は、すでに

世界中を汚染している。最早、地球が3月11日以前の環境に戻ることはない。

私は、たね蒔きジャーナルを毎日聴いていると、あまりの絶望感に呆然とする。

しかし、「テレビ・新聞は何故真実を伝えないのか?」と言っている方々は、

そんなことを言っていても時間の無駄なので、この本を読むか、

今までのたね蒔きジャーナルは全て、小出裕章 (京大助教) 非公式まとめから

聴くことが出来るので、お聴きになることをおすすめする。


◆10月3日の放送。飯舘村からプルトニウムが検出されたことに関して。

文部科学省は、9月30日、福島第一原発から45キロ離れた飯舘村から、

プルトニウムが検出された、と発表されたことに関して毎日放送が、

小出助教に見解を求めたもの。小出助教によれば、今までに原子炉から放出された

莫大な量の放射性物質の量に鑑み、そんなことは当たり前で、今や、世界中が汚染されている。

他人事のように思っている人が多い、関西にも当然飛んできている、という内容である。

10月3日 法律に従えば千葉でも除染が必要 小出裕章(MBS) ? 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

ここにも、YouTubeにアップされた、放送内容を埋め込んでおく。


20111003 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章







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2011.10.04

「岩井俊二氏の小出裕章氏インタビュー作品「friends after 3.11 Koide Free」←あまりにも深い小出先生の苦悩。

◆BSスカパーで10月1日に放送された番組です。

これは、有料BS放送のBSスカパーチャンネルで、放送された番組の一部である。

10月1日に新しい新しいBSデジタル放送「BSスカパー!」が始まった。

その1日目、10月1日深夜に映画監督、岩井俊二氏が311以後に出会った人々への

インタビューを行い、ドキュメンタリーとして放送した。

最初が小出助教である。

それは、本来有料で見るのだけれども、動画共有サイトにアップされている。

インタビューしているのは、番組の「ナビゲーター」という役目を担う、

女優の松田美由紀氏だが、非常に真面目に礼儀正しく、小出助教の言葉を

引き出している。

小出助教の語り口は、いつもと同様に訥々としているが、

福島原発に関する技術的な問題に関するマスコミの質問に答えるときと

明らかに異なる。小出助教は福島原発の事故を防げなかったことに

心底落胆したのであろう。

しかし、それでも絶望して投げ出したら終わりだ、と

ものすごい精神力で苦痛に耐えながら、今、福島で起きている事が

どれほど深刻なことなのか、皆に分からせようとしている。

しかし、皆全然分かっていないと思っている。

その先生の、苦しさが画面に滲み出ている。

文字起こしも添えるが、絶対に映像を見て、聴いて頂きたい。


◆今現在私の目からみると……戦争よりもひどいことが進行してると思う(小出助教)。

3-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after 3.11」


3-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai

【文字起こし開始】

岩井俊二「はい。じゃあよろしくお願いします」



小出裕章「はい」



松田美由紀「先生の……」



小出「ちょっと。その先生ってのやめません?」



松田「あっ。えーと(笑)。」



岩井「なんておよび……」



松田「なんて、なんて」



小出「小出で結構ですから」



松田「小出さん」



岩井「小出とは呼べない。小出さん」



松田「(笑)」



小出「小出さんでも小出でもなんでも結構」



松田「私。すっごくお会いしたかったです。すっごくお会いしたかった」



小出「はい」



松田「で、先生のYouTubeとか」



小出「またいってるし(笑)」



松田「ああやだ。いっちゃった」



小出「はっはっは(笑)」



松田「えと。小出さんの、その、その、講演されている姿とか見てー。本当に多くの方々が、勇気となんか希望を……今回の3.11以降、感じ、たと思うですよね。だからほんとに皆さんの、お、背中に携えて、ほんとにありがとうございます」



小出「いえいえとんでもございません。私はまずは皆さんに謝らなければいけない。こんな事故を防ぐことができなかった……。ほんっと、自分でも力の無さを、情けないし。……こんなひどいことを起こして、子供たちに重荷を載せてしまったということに関して、ほんとに申し訳ないと思っています」



松田「私はね、もう……私は3.11、から、ってかその以前、全然原発のことも知らなくて。あの、そういうかたがとても多いと思うんですけれど。そういうかたが今回色んなことを知り初めて。これは、例えばものすごく大きなショックを与えて。ものすごく大きな初めて一般の人でも伝わるようなことになったわけじゃないですか。」



小出「そうですか? ……そうであって欲しいと願う、けれど……。本当にそうなんだろうかと……。考えると、まだまだこれでも、きちっと皆さんはわかってないんじゃないかと、私は不安です。少なくとも今現在私の目からみると……戦争よりもひどいことが進行してると思う、んですよ。まあ、福島で。そのことにでも、殆どの人が気がついていない、まだ。



みなさん、まあ今日ここに来てくださって。ここは関西、ですけれども。関西の人たちはほとんど他人事、です。やっぱり電気が欲しいから原子力は必要だと思ってる人も、未までに、たくさんいる、と思います」



松田「政治家の方々は、あの、言ってはいけない。マスコミの方は言わない。本当になんか、どんどんどんどん、こういうふうなことをしてても。私も虚しくなるばかりで。先生なんかが、こんだけ長い間、ね」



小出「(笑)」



松田「活動をされててね。私はね、本当想像するだけで胸が痛くなるぐらい立派だなと思うんですね。」



小出「……。」



松田「先生はそれに、その理解してくれないってことに……もう放り投げるみたいな気持ちにならないですか」



小出「(笑)。んー……。自分の力があまりにも小さいことに、何度も何度も絶望しかけましたね。でも絶望、したら、その時が最後の負け。じゃないですか。だから自分ができることがある間はやはりやり続けるしかないと……思いましたし。人間て、1回しか生きられないんですよね。自分の人生って……。やっぱり、やりたいことやるしかない。言いたいことを言うしかない」



松田「例えば多くの人も、じゃあ、1回しかない、それだったら住みたいところに住んで……。危ないと言われているものでも美味しい物でも食べて。それでいいじゃないか、と思っている人も多いと思う。」



小出「いいですよそれで。結構です。例えばチェルノブイリの原子力発電所の事故が起きて。40万人の人が強制避難ということで故郷を追われた。もちろん私は放射能汚染地帯に人々が住んでほしくないから、避難してほしいと、思いました。でも、どうしてもやっぱり嫌だと。自分の故郷で住みたい……。健康が損なわれようとなんだろうと。この場所で生きたいと思った人たちは戻ってきた。もちろん、お年寄りを中心だけれども。



私はそれでいいと思う。その人にとってのたった1回の人生で、その土地と切っても切れないという、そういう生き方をしてきた人達はいるはずですから。仮に、放射線で被害を受けるということを、あったとしても。それを覚悟で自分の人生を生ききるという生き方は、いいと思います。



でも……、子供たち、は、汚染地から逃さなければいけない。でも、逃がそうと思えば、皆、そうだろうと思うけれども。家族があるわけですねえ。子どもだけ逃がしても親が逃げなかったら家族が崩壊してしまう、わけで。じゃあ家族ぐるみで逃げられるかと。言えばなかなか実際にはむつかしい。それぞれが……すでに汚染されてしまった世界の中で、どういう選択をするかということなんですねえ。



とっても苦しい選択を迫られるけれども。まずは、その、どれだけ汚染をしているのかということを、皆さんに正確に知ってほしいと。私は思うし。それを正確に知ってしまう、あ、知るための、方法というのを皆さんに提供するのが私の責任だと思うので、それだけはやりたいと思ってます。



私は、夢を追って原子力の場に来た人間ですけれども。途中で、この原子力は駄目だと思って、それをやめさせるための仕事をしようと、思った人間なんですね。でも私のまわりの人間はみんな原子力をとにかくやるという、人間ばっかりの世界、なわけで。なんどもそういう人達と論争をしながら、ここまで来ましたけれども。えー、そういう人達は、結局は経済を発展させて、お金持ちになって、軍隊をもって、世界の強国になれば、豊かな生活が送れるというような……。そういう夢にとりつかれている人がほとんどだったんですね。たぶん今もそうだと思うけれども。



ですから経済は毎年毎年何パーセント成長していかなければいけませんと、いうことで、ずうっと来たし。未だにそう、政府、が言い続けているという、そういう世界なんですね。私はそれが、それがもう、狂ってると、私は思うんですけれども。残念ながら、日本という国、この国の中では、政治をやる人も経済を動かす人も、殆どが、お金持ちになればいいというね、そういう考え、だったんですね」



松田「例えば今後の……今後あたし、いつかあの、小出さんが、後継者が見つかるだろうかという話をされてるのを、見たんですけれども。」



小出「かってあの、いなかったことはない、んですね。ですから例えばここの、原子炉実験所の教員で……、もともと教員の仲間で6人の仲間がいて。原子力に反対をして、それで活動していたんですね。



で、その活動を始めた頃が、ちょうど中国の文化大革命の時代で。文化大革命が終わった頃の時代で。中国の4人組という、連中がものすごい悪党だと、言って。……指弾されていた時代だったんですけど。で私たちは6人だったんで、6人組と呼ばれて、いたんですよ。で学生でも、その私と一緒に仕事をしたいという学生がいたんですよ、実は。



でも私はその学生を受け入れなかった。そう、受け入れてしまうと、その学生就職できない(笑)。この日本という社会の中では。僕のところにいてはいけないと言って、他の人に、他の大学の教員に託したりした。」



松田「でもそれはね。間違ってますよね」



小出「すいません」



松田「間違ってると思います。間違ってると思いますよ、あの。やっぱり私……は、やっぱり、まあ山本太郎さんもね、俳優の仕事が出来なくなるとか、いう方がいるんですけど。私はそんなことは絶対ないと思って、信じてるんですよ。やっぱりそれを認めちゃいけないと私は思ってて。絶対そんな社会であったらいけないと思うんですね。



やっぱり、みんながやっぱり3.11を機に、やっぱりこう原子力っていうものに対して、意識を持つべきだし。それに対してちゃんと訴えていこうっていう学者が、やっぱり、誕生するべきだと私は思うし。やっぱりどうか、ほんとにそう言わずに、小出さんが、おれがついてる、みんな来いよと、言って欲しいと、思うんですよ。ほんとに……」



小出「ありがとう。そういってもらうと、とってもうれしいし」



松田「いやあ……」



小出「それだけなんですよね。人生なんて、だって思うし。間違ってただろうなと、今は思います。」



岩井「この事故を、日本中が目の当たりにしたじゃないですか。だからまあ、あの若い世代、子供たち、の中に、にはこう、将来、この問題解決したいと思う、子供たちが多く出てくるんじゃないかっていう、希望というか期待をしてるんですけど……。今はまだ気づかないでしょうけど、これから5年10年生きて行く中で、これを天職にしたいと思う子供たちが出てくるんじゃないかと、僕なんかは思うんですけど。」



小出「そうなってくれ、れば、ものすごい嬉しいなあと思いますね。ですから……私は少なくとも……原子力というものにね、夢をいだいて、この原子力の場に足を踏み込んだ人間、なんですよ。その当時は、私以外にもたくさんの、若い、人たちが原子力に夢をいだいて入ったんですよね。



ところが……、残念ながら原子力ってこんなもんだった……んですよね。ですから次々と原子力に夢を持つ人達は減ってきた、訳だし。いまはもう、原子力をすすめるということに関しては、ほとんど若い人達の夢を失っている、んですよね。



ですから原子力はいずれにしても衰退します。これ以上は、出来なくなる、と私は確信していますけれども。でも原子力が産み出してしまった、核のゴミ。さっきから聴いて頂いてる100万年にわたってお守りをしなければいけないゴミというのは、もうほんっとに気が遠くなるほど膨大に溜まってしまっている、し、その一部がすでに環境に漏れて、人々を被曝させているという情況なのですね。



だからそれに立ち向かうという、どうしても必要な仕事があるので。私は若い人にもう1度考えて、この場所に戻ってきて欲しいと(笑)、思うけれども。はあ(ため息)。ほんとにそのゴミの始末というかね。ものすごい負の面、原子力を選択してしまったがゆえに生じてしまった負の、面が今、現れてきて、それに直面してるけど。そういう負の面のための、自分の命をかけてくれるという若い人が、どれだけできてく……生まれてくるのかなあと、思うと、不安はあります。でも来て欲しいと思います。」



岩井「まあその子たちが、また次の、更に未来の子供たちの希望になるわけですもんね……」



小出「そうですね。」



岩井「だから価値ある尊い仕事ですよね、それは」



小出「もし私がもう1度人生を生きられるなら、この仕事のためなら戻って来ます……。原子力をすすめるなんていう……ためにはね、二度と足を踏み込みませんけれども。今から、出てくる困難な仕事、というのは絶対に必要だと思うから。そのために、もう1度生き直すことが出来るならやりたいですね」



岩井「なるほど……。ありがとうございました」



松田「ありがとうございました」



岩井「素晴らしいお話を聞かせていただきました」



岩井「ありがとございました」



岩井「いやあ……」



松田「いやあ、もう………でもね、本当にねえ、本当にねえ、多くの方々が……ほんっとにあの、せんせ……小出さんの未だしてきた、頂いたことに、ほんとに勇気を持って、ほんとに一生懸命立ち向かおうとしてるんですね。ほんとうにあの……」



小出「ありがたいと思っています」



松田「あの、ほんと立派なお仕事をされてきていただいたから、私たちがこうやって考える、その場所を頂いたというかね。本当に感謝してます。」



岩井「日本中のまあ特に、小出さんの話っていうの、まあ被害者の方からすると、もっとも聞いてて辛い話なわけじゃないですか。だからその言葉をみんな聞きたがっているっていうの、真実だと思うんですよね……。やっぱり放射能安全だという人たちよりも、本当の真実を知りたいっていうのに、やっぱりみんなの思いなんだなあとひしひしなんか感じますけどねえ」



松田「なので、あんまりお酒を飲まれないように」



小出「あっはっはっは(笑)」



松田「体を……ご自愛なさって」



小出「はいありがとうございます。ただ私、命の水と呼んでますので(笑)」



松田「あっはっははっは(笑)。あまりあのファンのかたもお酒を贈らないように」



小出「はい(笑)」



松田「ありがとうございました」



小出「こちらこそ」



岩井「ありがとうございました」



小出「ありがとうございました」

【文字起こし終了】

余程鈍い人でなければ、一見穏やかなな小出助教の胸中は、察するにあまりある。

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2011.10.03

「語学勉強法評論家」は、大抵はいつまで経っても語学が上達しない。

◆はてなブックマークに「日本にいても英語が話せるようになる時代」とありました。

あまり五月蠅い事を言うと嫌がられるでしょうが、率直に感想を述べるなら、

「何を今更・・・」という印象です。そんなことは、アポロの時代から日本人同時通訳者がいたのですから、

分かりきったことです。西山千先生も、國弘正雄先生も鳥飼玖美子先生も、村松増美先生も、

外国へ行ったから、英語が話せるようになったのではなく、英語が話せるようになってから、

留学なりなんなりで海外にいったのです。


まとめたのは学生さんでしょうか。

日本にいても英語が話せるようになる時代、ほとんどお金をかけずに英語を学ぶ方法

本人は真面目なのでしょうが、こういうことをしている間は、語学は上達しないのです。

英語の勉強をしよう、と決心を固めるのは良いことですが、

英語勉強法評論家で、実際にずば抜けた語学力を持っている人を知りません。

次々に教材を替えるから、いけないのです。


大事なことは、1つの教材、方法に決めたら、絶対目移りしてはいけない、

ということです。

そして、話す、聴く、読む、書くそれぞれに別の教材を用いるというのは、

まず、頓挫します。面倒臭いからです。


◆大原則:英語を聞いているだけでは、絶対に話せるようにはならない。

最近、良くないな、とおもうのですが、英語を聞き流しているだけで話せるようになる、

という教材が、やたらと色々なメディアに広告を出していますが、

そういうことは、ありません。


スポーツ中継を見ていてスポーツが上手くなることはない。

ヴァイオリンの名人の演奏を何百回DVDで見てもヴァイオリンを弾けるようにはなりません。


語学も、スポーツや楽器の演奏と同様、自分で能動的に動かなければ身体が覚えません。

語学に於ける「動き」とは、実際に声を出すことです。


◆英語が身体に蓄積されていないのに英語学校(英会話学校)へ通うことの無意味。

実際に英語なら英語を、自分で声を出して覚えるのは大切ですが、

デタラメでもいいから、何か英語らしきものと口にすれば善い、

というのも、大きな勘違いです。

自分の身体にある程度英語の構文や語彙や発音が蓄積されていないのでは、

ネイティブと話をしても、それは、自分の頭で考えた、大抵は「デタラメ」です。

英語の文章の組立が理屈で分かっている人は、意味が理解できる英文を500回音読します。

関係代名詞も仮定法と過去完了がどう違うか、というようなことが即座に分からない人は、

まず、中学から基礎を固めます。NHKラジオの「基礎英語」がいいでしょう。

そういうことは、分かっている、と言う人は、「ラジオ英会話」で十分です。


これらを骨の髄まで浸透させます。


◆意味がわかる英語を、500回音読します。

普通、人々がNHKラジオ英会話で勉強するというとき、毎日定時に放送される

15分の放送を聴いて、ネイティブの後について1回か2回スキットを読むだけでしょう。

そんなことを100年続けても、語学は上達しません。

放送から遅れても構いませんから毎月のテキスト、月曜から木曜のスキットを

テキストとDVDをたよりに、ときどき自分の発音とネイティブの発音を比べて、

少なくとも500回(例えば毎日20回×25日)、繰り返し音読します。

他の教材に手をだしてはいけません。

自分の発音が良くなり、ネイティブに近づくと、リスニングだけの訓練を

しなくても、リスニング能力が高まります。自分が発音出来る言葉は、聴きとれるのです。

このようにして1年分のスキットを全部500回音読します。おわった頃には、

NHKは既に翌年のテキストを使って新しい「年度」を始めているでしょうが、

かまいません。


1つの教材を丸ごと飲み込むような勢いが大切です。

何度も書きますが、目移りしてはいけません。

もっと詳しく知りたい方は國弘流英語の話し方をお読み下さい。


このように、英語を身体中の細胞に沁み込ませ、初めてネイティブと会話をする意味がでます。

テキスト。CDを再生できるもの。自分の発音を録音出来るもの。

それから勿論、辞書。それだけで英語は上達します。

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2011.10.02

放射線を無効化する技術が開発されない限り、世界は滅亡する。

◆記事:プルトニウム、飯舘村まで飛散=原発事故で、土壌から検出―文科省(時事通信 9月30日(金)17時42分配信)

文部科学省は30日、福島第1原発周辺で行った土壌調査の結果、

原発事故で飛散したとみられるプルトニウムが福島県双葉町、

浪江町と飯館村の計6カ所から検出されたと発表した。

原発敷地外での検出は初めて。

沈着量はいずれも、過去に海外で行われた核実験で日本各地に降った

プルトニウムの測定値の範囲に収まっているという。

飯舘村の1カ所は原発から40キロ以上離れていた。プルトニウムは粒子が重く、

遠くまで飛散しにくいとされ、爆発を伴った事故の大きさが改めて浮き彫りになった。

調査では6月6日~7月8日、福島第1原発から80キロ圏内にある市町村の100カ所で土壌を採取。

プルトニウムなどの量を分析した。

その結果、3町村の各2カ所で1平方メートル当たり最大4.0ベクレルのプルトニウム238を検出した。

事故以前の測定値に比べ、同239、同240に対する比率が大きいことから、

今回の事故で新たな沈着があったと判断した。

沈着量が最も大きかった浪江町の地点で、仮に50年間滞在した場合、

同238の被ばく線量は0.027ミリシーベルトにとどまるという。
また、45カ所ではストロンチウム89を検出。

半減期が約50.5日と短いことから、事故後に沈着したとみられる。


◆コメント:「プルトニウムの生物学的毒性はウランの20万倍である(小出助教)」

これは、震災約2週間後にビデオニュース・ドットコムで放送された、

番組の中での小出裕章京都大学原子炉実験所助教の発言である。

私のブログでも引用した。

2011.03.28 【差替】ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」

この中で、小出助教は、
プルトニウムは人類が遭遇した物質で最悪の毒性を持っているといわれ、生物学的毒性はウランの20万倍です。

と言っている。ウソだとおもうなら、今でも聴けるから番組そのものを

ご覧になるといい。


あえて最悪のシナリオとその対処法を考える【Part1】





放射性物質といっても何百種類もあり、気体状になりやすいヨウ素とかセシウムは、拡散しやすく

チェルノブイリ事故のあと、世界中から検出さえたが、相対的に「重い」プルトニウムは

水に溶け出すなどしないと気体にはなりにくいため、チェルノブイリでは原発周辺何㎞、10㎞、20㎞

の範囲に落ちた。今回はチェルノブイリよりも更に遠い40㎞地点で検出された。

と、いうことは、福島原発事故後に拡散した放射性物質全体の量が如何にすさまじかったか

ということであろう。「兆」の上の「京(けい)」という単位は大きすぎて想像不可能だが、

今回初めて、その量の大きさが何となく、おぼろげに想像出来た。


しかし、問題の本質は「40㎞離れた飯舘村でプルトニウムが検出されたこと」自体ではない。

今もなお、放射性物質は環境に放出され続けている、ということ、

そして、人類には放射線を無効化する技術を持っていない、という事実、である。


◆「除染」は「移染」に過ぎない。

福島原発周辺地域の住民はしきりに「しっかり除染」して欲しいというが、

除染という言葉はミス・リーディング(誤解を招きやすい)な言葉である。

現在、世間がいうところの「除染」とは、放射性物質が含まれているもの(土とか水とか)を

削り取ったり、汲み出したり、或いは、放射性物質だけを何かに吸い取らせて、他の場所に移す

ことであり、その放射性物質自体が、無害になる、つまり放射線を発しなくなるのではない。


即ち我々のいうところの「除染」とは、こっちにある放射性物質を何処かにとりあえず運ぶ、

というだけである。汚染が移動するだけだ。「除染」ではなく「移染」である。

「移染」と言う日本語は辞書に載っていない。私が思いついた言葉だが、この方が真実に忠実である。


◆放射性物質は放出され続けている。

福島原発1号機から3号機の原子炉圧力容器に格納されていた、核燃料は、

とっくの昔に圧力容器も格納容器も溶かし(核燃料の崩壊熱は2,800℃に達するが、

圧力容器、格納容器の素材である鋼鉄は1,700℃で溶ける)、原子炉建屋のコンクリート床も溶かし

多分、地中に沈降した。

「多分」というのは、今でも誰も「核燃料が今どこで、どうなっているのか」確認出来ないのである

場所が分からないのだから、回収しようもない。密閉することもできない。従って、核燃料はどこかで

今、この瞬間も放射性物質を環境に放出し続けている、と考えざるを得ない。


最大の問題は、そこにある。福島原発事故直後に放出され、原発周囲に落ちた、あるいは世界中に

飛び散った核物質とて「移染」することしか出来ない。

何故なら、人類が放射線を無効化する技術を持たないからである。

それに加えて、どこにあるか分からない、福島の核燃料が放射性物質を放出し続けている。

ということは、とりあえず、今は放射性廃棄物をどこやら、人が住んでいるところから離れた場所に

閉じこめることっができても、時間の経過とともに、環境の放射性物質は増える一方で決して減らないので

あるから、超長期的には、やがて地球上に、保管する場所はなくなり、

地球上のあらゆる人間や生物は、深刻な被曝を避けることができなくなる。


◆放射線を無効化する技術が発見又は開発されない限り、地球上の生物は滅亡する。

私は、世間を徒に怖がらせて喜ぶつもりは全くないが、前段までに

書いた事実から、論理的、必然的に到達する結論は、

放射性物質を無効化することができなければ、やがて地球上の生物は、被曝により滅亡する。

ということになる。それを考えると暗澹たる気持である。

但し、最近、一筋の光明となるかも知れない記事を発見した。

外務省に保存されている、1970年代の外交記録文書である。朝日新聞が報じた。
◆記事:米、海へ原子炉投棄を画策 72年、日本に協力要請(朝日新聞 2011年9月26日5時54分)

放射性廃棄物などの海洋投棄を禁じる「ロンドン条約」の策定が進んでいた1972年、米国政府が廃炉後の原子炉を海洋投棄するための例外規定を条約に盛り込むことを目指し、日本政府に極秘に協力要請していたことが、外務省の外交記録文書(公電)で明らかになった。日本は態度を鮮明にしなかったが、米国は海洋投棄の狙いを隠して国際交渉を進め、例外規定を盛り込むことに成功した。

当時、米国では初期の試験用原子炉の解体が始まっていたが、その後に想定される大型の商業用原子炉の処分方法は決まっていなかった。廃炉の処理法を確立せずに原発建設を進め、海洋投棄を検討せざるを得なかった事情がうかがえる。

朝日新聞の請求で公開された極秘指定の外交記録文書によると、米国の条約交渉代表団のサーモン国務省環境部次長(当時)が72年11月に日本側担当者と会談し、「米国には初期の原子炉で寿命のきたものが相当数あり、処分に苦慮している」と吐露。「地上での処分は住民の反対が必至で、放射能汚染の危険性を皆無にする程度まで科学的処理を行うのは経済的に困難」とする米国内の実情を説明した。

日米が国民に秘密裡に行った外交交渉の内容は、この際どうでも良い。

「一筋の光明」とは色太文字の部分である。
放射能汚染の危険性を皆無にする程度まで科学的処理を行うのは経済的に困難

「経済的に困難」といっている。「科学的に不可能」とは言っていない。

発言者は当時の国務省環境部次長のサーモン氏とやらである。

この人物の科学的知識の程度が不明であるし、発言を何処まで信頼してよいか不明だが

希望的に、文字通りに解釈すると、
放射能汚染の危険性を皆無にする程度まで科学的処理を行うのは、カネに糸目をつけなければ可能である。

ということになる。この記事を読んで私はハッとしたのである。

しかし、繰り返すが発言を文字通りに受け取ってよいかどうかが、分からない。

発言者はアメリカ国務省(日本の外務省に相当)の役人である。アメリカとて実は放射能を安全にする

ことは「科学的に不可能」なのだが、そのように発言すると、アメリカの沽券に関わるので、

「経済的に困難」と、ウソをついているかも知れない。

どちらとも云えない。ただ、サーモン・元・環境部次長の発言が「一筋の光明」であってほしい。

そうでなければ、人類は滅亡に向かっている、という結論に変化が生じない。


◆残念ながら、私の「悪い予想」は、当たるのである。

今回の事態の深刻さとは比べ物にならないが、私は過去、重要な事態において二度予想を書いた。

一つは、2005年9月11日、「郵政民営化選挙」の結果を受けた翌日。

2005.09.12 自民党歴史的勝利←国民の歴史的かつ致命的判断ミスですな。

何度も書くが、この後、ものすごい数の嫌がらせコメント、メールが殺到したが、

時間の経過と共に、小泉政治が日本の「終わりの始まり」だったことは明らかである「格差社会」を生み、

高齢者、障害者、病人、経済的弱者にとって一層辛い世の中を創り出した大元は、小泉純一郎である。

(あのときに嫌がらせをしてきた連中で、その後私に謝罪したのは、1人もいない。)


もう一つは、2008年、9月15日に起きた「リーマン・ショック」に関してである。
2008.09.16 「米証券大手リーマン、破産法適用申請へ」←三菱UFJか三井住友か、みずほが潰れたようなものです。超一大事です。

リンク先をご覧頂くと分かるが、私は、
冗談じゃないよ。リーマンを潰すか? 世界中がパニックに陥るぞ。米政府よ。

と書いた。世界中の政府が銀行に公的資金を注入して資本を増強したので、金融恐慌は免れたが、

銀行の受けた評価損が貸し渋り(クレジット・クランチ)を世界中で引き起こし、全世界の景気が

「あたかも、崖から岩が転がり落ちるような勢いで」(白川日銀総裁)後退した。

全世界の景気が同時にかつて経験したことの無いほどの勢いで悪化したのである。

今もその後遺症が残っている。日本に関して言えば、リーマン・ショック後の景気後退から

漸く、少し脱して来た気配が見えたのが今年の初めだったのに、何と言う皮肉であろう。

東日本大震災で、元の木阿弥どころか、以前よりも悪い状態になってしまった。


話がそれた。


要するに、残念ながら、悪いことが起きた時の私の予想は過去2回ともほぼ当たっている。

悪いことが当たっても少しも嬉しくないが、今回、地震と津波だけならまだしも、

福島原発の事故は、痛恨の極みである。

このままだと、取り返しが付かないことになる、と私は予想している。

世間は、あまりもノーテンキである。

深刻なことを考えたくない。それはわかるが、「あまり、のほほんとしなさんな」

と敢えて、忠告する。

最後に今一度、書く。
放射線を無効化する技術が発見又は開発されない限り、地球上の生物は滅亡する。

それは、論理的必然である。

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