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2011.12.08

<泊原発>北電1次評価書「津波15メートルまで安全確保」←全原発廃炉にするべきだ。

◆記事:<泊原発>北電1次評価書「津波15メートルまで安全確保」(毎日新聞 12月8日(木)0時48分配信)

北海道電力は7日、定期検査中の泊原発(北海道泊村)1号機について、安全評価(ストレステスト)の1次評価報告書を

経済産業省原子力安全・保安院に提出した。全国4番目で、設計時に想定した地震(マグニチュード8.2)の1.86倍、

津波は想定(9.8メートル)の1.5倍の15メートルまで安全性が保たれると結論づけた。

ただ、やらせ問題もあって再稼働に向けた地元自治体の同意が得られるか不透明だ。

テストは東京電力福島第1原発事故後の緊急安全対策を織り込んで実施した。

その結果、地震の揺れは加速度1023ガルで分電盤が故障し、高さ15メートルの津波で分電盤や非常用発電機が浸水する。

全停電では、移動発電機車で原子炉と使用済み核燃料の冷却機能を約20日間維持し、

冷却機能を失うと仮設ポンプによる海水くみ上げで142日間冷却できる。

今後、保安院が報告書の妥当性を審査する。さらに、原子力安全委員会のチェックを経て、

地元合意の状況を見ながら政府が再稼働の是非を判断する。保安院審査は2~3カ月程度かかるとみられ、

断層連動型地震による影響評価の結果によっては報告書の再提出となる可能性もある。

泊原発では唯一稼働している3号機が来年4月に定期検査に入る。北電の阪井一郎原子力部長は

「3号機停止までに再稼働したいが見通しは立たない」と説明し、再稼働が遅れれば原発3基とも停止する可能性もある。


◆コメント:原発を残したい電力会社自身の「評価書」に意味がありますか?

今までにも、九電のやらせとか、各電力会社のストレステスト云々というニュースは

何度も流れたが、あまりのアホ臭さにいちいちコメントしなかった。

しかし、一度は書いておくべきだろう。


「あまりのアホ臭さ」と書いたが、それ以前に、福島原発でこれほど甚大な被害が出ているのに、

まだ、原発を維持しようとする電力会社と国に呆れてものが言えない。

福島原発一つ、原子炉が壊れて、今だにどう収束させていいか専門家さえ途方に暮れている。

アメリカの専門家は「訓練された10万人規模の人員」を投入しなければ、福島を廃炉にできないだろうという。

これ以上、原発54基を残し、日本中どこでも大地震が起きる可能性があるのだから、

もうひとつ、原子炉圧力容器、格納容器、或いはパイプの接続部分がこわれて、

大気中に放射性物質が放出されるような事故が起きたら、もう日本は終わりではないか。


この記事は北電の柏原発だが、中部電力の浜岡もそうだが、何故か原発への脅威のトップが「津波」に

なっている。そうじゃないでしょ?

福島第一原発の原子炉は、津波が来る前、つまり地震そのものにより、既に圧力容器が

破損していた可能性がある、といわれている。

福島第一原発は東日本大震災の震央から180キロも離れていたにも関わらず、である。

小出助教は40年前から原発廃止を訴えているが、それは津波ではなく、

地震そのもので原子炉が破損し、核燃料が剥き出しになる

危険を指摘していたのである。

巨大地震が原発を襲うとき 2008年10月26日(日)京都大学・原子炉実験所 小出裕章

要するに浜岡原発は以前からいつ起きるか分からないと言われている東海地震の想定震源域のド真ん中に

建っている。運転を止めているが、圧力容器の核燃料がなくなったのではない。もしも、浜岡原発の直下を震源とする

マグニチュード8クラスと言われている東海地震が起きたら・・・という問題なのに、

勝手に問題の所在を「津波」に置き換えてしまって「高さ十数メートルの津波が来ても」とかなんとか、

冒頭記事の北電も中部電力も他の電力会社もムキになっているが、そうではなくて、まず地震そのもので

原子炉圧力容器、その外側の格納容器、さらに原子炉建屋が福島のように壊れたら、

核燃料が大気に接して、さらに日本中に放射性物質を撒き散らす。


もっと怖いのは、世界一巨大な新潟の柏崎・刈羽原発で、原子炉を7基備えている。

2007年7月16日に起きた新潟県中越沖地震(M6.8)ですら、変圧器が発火したり、消火栓配管が壊れて、

放射性物質で汚染された水が5,000トンも漏れた上、7基の原発全ての使用済み核燃料プールから水が溢れた。

この水は海中に流出した。放射性ヨウ素が排気管から大気中に吹き出した。


東日本大震災と福島原発以前からこのような事故が起きていたのにも関わらず

「原発は安全だ」と電力会社と原子力安全・保安院は言い続けていたのである。

柏崎・刈羽直下には、真殿坂断層がある。ここを震源とする大地震が起きたらどうなるか。


こんなものが日本全体で54基もあるのだから、本気で心配したら発狂しそうな

おそろしさである。

東日本大震災など、全く予想されていなかった。地震は起きないとされていた地域で1000年に一度の

大地震が実際に起きたのだから、明日、柏崎・刈羽直下大地震が起きる確率がゼロであるとは誰も言えない。

世界一巨大な原発が福島のようなことになったら、どうしようも無い。日本列島全体が人間の住めない場所に

なるであろう。

東海原発は老朽化のため、2000年から廃炉作業を始めたが終わるのは2020年である。

すっかり、国民も政治家も暢気になっているが、本当は真っ青になり、1秒でも早く、

全ての原子炉を廃炉にする作業に取りかかることが、国家の最重要事項である。

欧州経済危機とて深刻だが、所詮はカネの話である。

原発がこわれたら、いい加減分かるだろう。

絶対に消すことができない放射能に、永遠に苦しめられるのだ。

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