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2012年3月

2012.03.31

【音楽】モーリス・アンドレ:モーツァルト、オーボエ協奏曲(トランペット版)K.314

◆モーリス・アンドレが亡くなってから6回目の特集です。

フランスのトランペット奏者モーリス・アンドレが亡くなったのは2月24日ですから、

1ヶ月と1週間になります。今回で6回目の特集になります。

過去5回、非常にアクセスが少なかったのですが、考えて見ると、こちらが年寄りなのであり、

今の世の中で、バリバリ活躍している20代、30代、40代前半の方々は、

アマチュアのトランペット奏者といえど、生のモーリス・アンドレを聴いたことがないのですね。

私は今、コンサートには行きませんので、偉そうなことは言えないし、原理的に不可能なのですが、

もしも、全盛期のアンドレを一回でも生で聴くことができたら、多分かなりの方は、

トランペットに対する印象・観念がかなり異なるだろうと思います。

しかし、生まれた時期の話ですから、言っても仕方が無いですね。


◆トランペット版:モーツァルト:オーボエ・コンチェルト。

トランペットでモーツァルトのオーボエ・コンチェルトを演奏する、

ということが、どれほどものすごいことなのか。

それは、私のごとく、トランペットを吹いたことがある、というのも

躊躇われるほどの人間が書くのはおこがましいけれども、吹いたことがある人でないと、

想像できないほどの「神業」でして、最近は上手い人がどんどんあらわれているので

厳密にはわかりませんが、多分、それでもアンドレ以外には、いないと思います。


この録音は最初、国内版のアナログレコードとして発売されまして、中山富士夫先生という、

今、活躍している日本のトランペット奏者の師匠のそのまた、師匠の代の大先生が

ライナーノーツをお書きになりましたが、先生の驚嘆と感動と、興奮がひしひしと

読み手に伝わるような文章で、激賞なさっていたことを覚えています。


その当時としては、完全に想像を遙かに超える、信じられないほどの技術と音楽性で、

これを聴いて興奮しなかった、ラッパ吹きはいないでしょう。


オリジナルのハ長調をそのまま、ピッコロC管で、軽々と吹いています。

あまりにも柔らかく美しい音色と、完璧な音のコントロールです。

テクニックは勿論ですが、トランペットとしては、大変な高音域で

全く刺激的・金属的な音がしない、ということだけでも、驚嘆します。

とにかく、お聴きいただきます。

音源は、前回と同様、モーリス・アンドレ・エディション第1集~協奏曲編1(6CD)です。


モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第1楽章 アレグロ







カデンツァは、勿論、モーリス・アンドレオリジナルですが、一瞬、クラッと

眩暈がする、というか気絶しそうになるぐらいの上手さです。


モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第2楽章 アダージョ







モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第3楽章 ロンド







第3楽章は、お聴きになったとおり、冒頭から、細かい装飾音が多用されていて、

オーボエでも難しいと思います。 

トランペットで、となるともはや私の想像を超えますが、それをあたかも

簡単なことのように聞かせてしますのが、モーリス・アンドレです。

他の楽器にも言えますし、音楽以外の人間が行うこと全てに共通していますが、

本当の名人、名手は、ものすごく難しい事を簡単そうに聴かせたり、見せたりするものです。

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2012.03.30

「死刑廃止議連、執行を批判=小川法相に抗議文」←法務大臣は死刑判決が確定したら6ヶ月以内に執行しなければならないのです。

◆記事:死刑廃止議連、執行を批判=小川法相に抗議文(時事通信 3月29日(木)20時29分配信)

法務省が1年8カ月ぶりに死刑を執行したことを受け、超党派の「死刑廃止を推進する議員連盟」や

人権団体のメンバーが29日午後、東京都内で合同で記者会見し、執行を強く批判した。

議連のメンバーは会見後、小川敏夫法相に抗議声明を手渡した。

議連の村越祐民事務局長(民主)は、小川法相が執行後の記者会見で「死刑は国民に支持されている」と強調したことについて、

「執行という重い判断を国民に転嫁している」と批判。社民党の福島瑞穂党首も

「政権交代で日本も死刑廃止に踏み出すべきだが、自民党政権と全く変わらない」と述べた。

NPO法人監獄人権センターの田鎖麻衣子事務局長は「国民の支持があるというが、

ごく基本的な情報すら出ていない」と死刑に関する情報公開の遅れを批判した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本の若林秀樹事務局長は

「死刑は生きる権利を侵害する残虐で非人道的な刑罰。

たとえ8割の国民の支持があっても、それに押されて執行すべきでない」と訴えた。


◆コメント:国民の支持は関係ない。法律の定めがある。

抗議する議員もバカだが、「死刑は国民に支持されている」と発言した法相もバカだ。

関係ない。

まず、罪刑法定主義と言われるとおり、死刑になる犯罪は、法律で定められている。

代表的なのは、殺人罪で、刑法第199条には、

人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

とある。人を殺した人間に、法的に正しい手続きにのっとって死刑判決を下すことは

従って、国の法律により許されていることである。


そして、刑事訴訟法475条の文言は次の通り。
第一項 死刑の執行は、法務大臣の命令による。

第二項 前項の命令は、判決確定の日から六箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であつた者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。(注:強調部分は、引用者による)

即ち、法務大臣が死刑執行命令を発するに際して「国民の支持」を正当化事由にするのは正しくない。

刑事訴訟法という法律で定められている。

行政府の一員である、法務大臣が法の定め通りに死刑を執行したのに、

死刑反対議員連盟は「国民の支持があっても実行すべきではない」という。

国会とは日本国憲法第41条によれば、
国会は、国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である。

その立法府、国権の最高機関の構成員である議員が、

行政府(法相)に対して、法律を守るな、といっているに等しい。

今の法律が有効で有る限り、死刑判決を下すことも、死刑が確定した人間に

死刑執行命令を発することも、何の間違いもなく、国の法律に適合している。

残酷な刑罰だから止めるべきだ、という議員は、法律を知っているのだろうか?


しばしば思うことだが、国会議員に立候補を表明した人間は、まず法律を理解しているか、

試験を受け、合格した人だけが、選挙運動を始めることができる、

と言う制度にするべきではないだろうか。

世間の常識的感覚では、法律に最も通暁しているのは、司法の人間だが、

法律を作る人間は、本来、司法と同じぐらい、あるいはもっと高度に法律に関わる知識や見識を

持っているべきだ。

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2012.03.28

「首相、消費増税関連法案『成立に政治生命かける』」←首相の「政治生命」より国民の「生物学的生命」が優先されるべきだ。

◆記事:首相、消費増税関連法案「成立に政治生命かける」(日本経済新聞 2012/3/27 15:20)

韓国訪問中の野田佳彦首相は27日午後、消費増税関連法案に関し「成立に政治生命をかける」と表明した。

ソウル市内で記者団の質問に答えた。民主党は27日夕、社会保障と税の一体改革に関する合同会議を開き、

消費増税関連法案の審査を再開する。党内の最終調整を前に、同法案の今国会への提出と成立に強い意欲を示した形だ。

首相は、党内の調整に関し「必要があれば(自分が)対応するが、前原誠司政調会長を中心に取りまとめてもらえると確信している」と述べ、

同日中の意見集約に期待を示した。これまでの党内議論について「相当丁寧に議論を積み重ねてきた」と強調。

法案の内容に関しては「(社会保障と税の一体改革の)素案や大綱と大枠は同じだ」と語った。


◆コメント:消費税率など今はどうでも良い。

記事は昨日(27日(火))付で、ソウルでの原子力サミットに出席した野田首相に

記者団がインタビューしたもの。少々古いが、「政治生命」という首相の言葉の

揚げ足を取りたくて、敢えて、この記事を転載した。


与党民主党内部でも消費税率引き上げに対しては賛否両論あって、

28日(水)午前2時過ぎまで、民主党の事前審査が続いたが、突然打ち切りになって、

前原政調会長に一任され、消費税率引き上げに反対派は「一方的だ」と怒っているそうであるが、

そんなことばかりに時間を費やしている、国家議員もアホだが、

その事実を忠実に報じるだけで、

消費税率引き上げの是非が、今の日本で最も大事なことか?

と批判しないメディアもバカだ。

消費税を論じる前にまず、議論すべきことがあるだろう。


◆首相の「政治生命」よりも国民の「生物学的生命」が優先課題だろう。

このところ毎日同じ事ばかり書いているが、同じ状態が続いているのだから仕方が無い。

野田首相が、何故、消費税率を「優先させるべきこと」と考えているのか、

全然理解出来ない。


そんなことよりも、今もなお放射性物質を撒き散らしている福島第一原発や、

今だに全然瓦礫が片付かない被災地、4年以内に70%の確率で起きるであろうと、

政府自身が確率予想を発表している首都直下地震は、

いずれも直接的に、国民の「生命」が危険に晒されている問題で、

国権の最高機関である国会は、まず、その国民の生命をどのように守るか

について、真剣に議論するべきで或る。その結果予算が出て、それでどうしても増税なり

さらなる国債の発行により、資金が必要ならば、それからカネの話をすればいい。

首相の「政治生命などという修辞的な意味での「生命」など、そんなものはどうでも良い

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「2号機格納容器内『被曝すれば8分で死に至る』」←他の原発だって同じ事になりうる訳です。

◆記事:2号機格納容器内「被曝すれば8分で死に至る」(読売新聞 3月27日(火)20時32分配信)

東京電力は27日、福島第一原子力発電所2号機の格納容器内の線量を事故後、

初めて直接測定し、最高で毎時73シーベルトだったと発表した。

事故後に測定した最高線量で、人が被曝(ひばく)すれば1分弱で嘔吐(おうと)などの症状が発生し、

約8分で死に至る。東電は「容器内での人の作業は不可能で、内部の状況を把握するためには、

高い放射線に耐える機器開発が必要になる」としている。

調査は26日に内視鏡を挿入した配管に、線量計を入れて測定した。壁面から50~100センチの場所で計8か所測り、

線量は毎時31~73シーベルトだった。定期検査中の格納容器内の線量に比べ、10万倍以上高い。

格納容器内に溶け落ちた核燃料や、格納容器内に拡散した放射性物質による放射線の影響と見られる。


◆コメント:レベル感の無い単位。

東日本大震災とその後の福島第一原発事故の深刻さが明らかになるまで、

私達は「シーベルト」などという言葉、単位を口にしたことは無かった。

あまりにも突然現れた、放射能の量を表す単位で私達には「レベル感」がない。

「レベル感」とは、例えば気温ならば、摂氏30度ならば暑いし、10度未満なら寒いだろう、とか、

為替相場でドル円が70円ならあまりにも円高で、90円か100円になったら、輸出企業もホッとするであろうとか

直感的・感覚的にその数字が「どの程度か」を判断できる感覚である。


放射能などそれまで考えたこともないから「シーベルト」のレベル感は全く持ち合わせていなかった。

それが我々の不安を増幅した一因である。しかし、色々な情報に接するうち、私の場合は特に、

小出裕章京都大学原子炉実験所助教の著作を拝読して、少しはわかるようになった。

それによると、本来、原子力に携わることの無い一般人の年間被曝量は1ミリシーベルト(1シーベルトの1,000分の1)であり、

小出先生のような原子力関係者は、やむを得ず年間被曝量20ミリシーベルト(1シーベルトの1,000分の20)まで、

ということで、一般人が年間20ミリシーベルトも被曝するような現在の福島県各所は本来、核管理区域に指定して、

人を、ましてや子供をそこに止まらせてはいけないのだそうだ。

ところが日本政府は全員の移住先を考えるか、あるいはとりあえず、福島県全土の表面の土を削り取って

「移染」したくても、物凄い費用があるから、なし崩し的に、高度に専門的な数字であるから、

一般人はいくらでも騙せるので、「まあ、大丈夫だから、住んで下さい」といっている。

小出助教はそれがとんでもない話で、犯罪だというのである。尤もである。


さて、東電が発表した福島原発2号炉内の放射線量、一時間73シーベルトはただごとではない。

8分間で死に至るとか言っているが、何を根拠に8分かわからない。

そんな量の放射能を何の防御もしていない人間が浴びたら、多分即死するであろう。


◆1999年東海村JCO臨界事故で、83日後に亡くなった大内氏の被曝量は20シーベルトだった。

1999年に、1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。「東海村JCO臨界事故」で、二人の作業員が亡くなったが、

NHK取材班による、

「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録」

は、311を経験し、今なお危険な状態にある福島第一原発や、今は壊れていないし、運転を停止していても、

直下型の強烈な地震で原子炉圧力容器が破損し、核燃料が剥き出しになったら、どこの原発(全国54基!)も同じ危険が生じる、

そのような状況で生きている全ての日本人及び日本に住む人が読むべきでは無いかと思う。

東海村JCO臨界事故で大内氏の被曝量は当初8シーベルトと言われていたが、8シーベルトを浴びたら、

致死率100%だと言われていたのに、大内さんはなんと20シーベルト(2万ミリシーベルト。一般人の年間被曝限度の2万倍)

もの被曝をした結果、人間の身体を形成する60兆個の細胞を造る「設計図」、染色体がズタズタに破壊されてしまった。

火傷で剥がれ落ちた皮膚が再生しない。粘膜も溶け落ちる。被爆者は皮膚が無くなるのであるから激痛に襲われる。

日本中の専門家が総力を結集したが、助けることは出来ず、最後は痲薬系の強烈な鎮痛剤でただ、大内さんを昏睡状態にするしか無かった。

大内さんは、心臓が丈夫だったのが却って苦しみを長引かせるという皮肉な結果となった。83日後に永眠された。

大内さんの心臓は事故直後から亡くなる前までずっと120という頻脈が続いていた、全力疾走がつづいていてようなものだ。

あらゆる点であまりにも悲惨であった。


東電は73シーベルトを「8分で死に至る」とか何とか言っているが、人間なら、被曝したら殆ど即死であろう。

したがって、近寄ることも出来ない。核燃料が本当は、原子炉格納容器の何処でどのような状態になっているかも分からない。

いくら原爆を日本に投下した時のデータを持っているアメリカといえど、こんな状況は人類史上初めてなのであるから、

どうやったらいいか、確信を持てないでいる。

ただ、手をこまねいている訳にもいかないので、

かなり細かい作業が遠隔操作で可能なロボットを開発するところから始めなければならない(と想像する)。


ロボットを作ったとしても、ドロドロになっている(かもしれない)核燃料をどのようにして安全に回収したら良いか、

専門家も頭を抱えているという。もしかすると我々が生きている間には、全然方針すら立たないかも知れない。


原発が一旦壊れたらこれほど苦しむことが分かったのに、再稼働しようとかいう奴は頭がおかしいのではないか。

Twitterを眺めていたら、冒頭の福島第一原発2号機の記事を読んで、
こういう状況を確実に収束させる技術ができるまでは、やはり原発は無理だと思う

という感想を述べている人がいた。私はこの人に対して全く他意は無いが、まだ、分かっていないと思う。

そして、この人と同じレベルの、つまり、はっきりいってまだ現状認識が甘い日本人が多いのではないかと思う。

こういう状況を完全に収束させることは出来ない。人類は放射能を無効化できないから、である。

既に福島第1から拡散した放射性物質を消すことは出来ない。

その意味では、この世は311以前の状態に完全に戻ることは二度とないのである。

もう一度書くが、この状態を完全に収束する技術は永久に出来ない。


一刻も早く、日本中の全ての原発を廃炉にする段取りをつけるべきだ。

福島に手こずっている間に、もう一つ、福島と同じ状況が生じたら、もうおしまいである。

そうでなくても、しつこいのを承知で何度も書くが、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールに、

1,500本を超える使用済み核燃料が入っている。

今の所は水で冷却されているが、プールが壊れたら一巻の終わり、である。

27日20時頃、岩手県沖でM6の地震があった。福島で大規模余震が起きて、4号炉の使用済み核燃料プールが壊れたら、

日本は終わりである。そういう事態は、今、この瞬間に起きてもおかしくない。

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2012.03.27

東電の全原発停止、社長が節電協力呼びかけ」←よく言うよ。

◆記事:東電の全原発停止、社長が節電協力呼びかけ(日本テレビ系(NNN) 3月26日(月)12時24分配信)

「東京電力」の柏崎刈羽原発6号機が26日午前0時前、定期検査のため停止した。

東京・千代田区の東電本店内の中央給電指令所でも、東電が保有する原発17基全ての停止を確認した。

東電・西沢社長は「今回の停止で大きな供給力減となる中、

無理のない範囲で節電への協力をお願いします」とのコメントを発表した。

これで、全国で稼働中の原発は「北海道電力」の泊原発3号機の1基だけとなり、

政府はこの夏の全国の電力需給について、10年並みの猛暑となった場合、最大で約1割の電力不足が生じるとみている。


◆コメント:電力需給について一般人は検証出来ないから、何とでも言えるでしょうが。

昨年、大震災の翌週、まだ、他の東電管内原発が動いていたときのことである。

正確には、2011年3月17日(木)午後、海江田経済産業大臣談話・声明が発表された。

今でも経産省サイトに載っている。

海江田経済産業大臣談話・声明

大規模停電回避のための一層の節電のお願い

平成23年3月17日

1.本日、厳しい寒さの影響により電力需要が急増しており、計画停電を最大限実施しているにもかかわらず、東京電力管内における電力需要は、昨日を約400万KW上回るペースで推移しています。(注)昨日の最大電力需要量は3,250万KW。

2.その結果、本日の供給力は3,350万KWであるところ、午前中のピークの電力需要量は3,292万KWとなっており、既に需給はギリギリの状況です。この状況が続けば、一日の電力需要がピークを迎える本日夕方から夜にかけて需要量が供給量を大幅に上回り、予測不能な大規模停電が発生する恐れがあります。

3.そのような不測の事態を回避するため、産業界及び国民の皆様には、特に電力需要がピークを迎える夕方から夜にかけてを中心に、最大限の電力使用の抑制、不要不急の電気機器の使用停止等、これまで以上の精一杯の節電への御協力をお願いいたします。

4.大変な御不便をお掛けしますが、皆様の御理解、御協力をお願いいたします。(注:色文字は引用者による。

東電は、どんなに電力を供給しても、3,350万キロワットが背一杯だが、この調子だと、限界を超えそうだ。予測不可能な大規模停電のおそれがある。

ついては、みんな電気の使用を控えてくれ。鉄道各社も運行本数を減らしてくれ、と午後2時過ぎに発表したのである。

良く覚えている。

何しろ、東日本大震災(3月11日)から一週間経っていない。また、電車が止まったら、

何時間も歩いて帰らなければならないことになるというので、皆、この発表があった日はパニック的に早帰りをする

勤め人が増えて、首都圏の在来線は超大混雑となったのである。



結局何も起きなかった。

今年は、東電管内の原発が既に全部止まったというが、今日の電力供給量はどれほどであるか?
でんき予報|東京電力

を見ると、この通り。

20120326tepco01

明日(27日)のピーク時供給能力は、4,480万キロワット
ピーク時供給力は、昨年3月17日、原発が全部止まっていたわけでは無い去年(3,350万キロワット)よりも、

全部止まっている今年の明日の方が

4,480-3,350=1,130

1,130万キロワットも増えている。これでも、まだ、今年は危ないという。更に昨年も書いたが、

このピーク時供給量というのは、変幻自在で、需要が多くなると、天上が自然と高くなるらしい。

昨年、東電が、最初にピーク時供給量の90パーセントに近づいた、と騒いだのが6月22日である。

110622

ピーク時供給力は、4,730万キロワットに増えている。しかし、これでも実はまだ余裕があった。


7月1日。ピーク時供給力は5,100万キロワットである。

20110701tepco

最初の「予測不可能の大規模停電時」の供給量が3,350万キロワットだったのは、

あれは、一体どこから出て来たのか。

要するに、需要に供給が追いつかないかも知れない、というのは原発をとにかく再稼働させたいが為の茶番であって、

まだ、稼働休止中の火力発電所を稼働させれば、何とでもなるし、昨年も用いた水力(揚水式発電量)を勘案すれば、

十分足りる筈である。小出裕章京都大学原子炉実験所助教のどの著書でも良いが、書いてある。

実は、原発に発電量は全体の3割程度。しかも、原発を動かす為に使える火力発電所を停めていたのであるから、

何だかんだと東電は脅してくるし、メディアは、けしからん事にそれを検証しないで、そのまま国民に伝える。

原発は運転を停止していても圧力容器が例えば地震で破壊されて、核燃料が剥き出しになったら、結局福島と同じだが、

運転を開始したら、トラブルが起きる可能性は余計に高くなる。

政府や東電のプロパガンダに、簡単に騙されてはいけない。

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2012.03.25

「宮城、福島で震度4」(時事通信 3月25日(日)22時28分配信)←この程度でも4号炉は壊れるかも知れない。

◆記事:宮城、福島で震度4 (時事通信 3月25日(日)22時28分配信)

25日午後10時22分ごろ、東北地方を中心とする地震があり、宮城、福島両県で震度4の揺れを観測した。

気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ、

地震の規模(マグニチュード)は5.2と推定される。


◆コメント:先ほどの地震で福島第一原発4号炉の使用済み核燃料プールが壊れなかったのは、単なる好運、ですね。

最近続けて書いていますが、

福島第一原発4号炉には、使用済み核燃料プールがあり、そこには、通常に稼働している原子炉圧力容器の

2.8倍、1538本もの使用済み核燃料が水に浸かっている。

今は、使用済み核燃料プールの中で水で冷やされているから安全だが、

大きな余震があったり、或いは大きな余震でなくても、福島第一原発付近は311の後散々大きな余震を

経験しているから、使用済み核燃料プールの壁はすでにかなり傷んでいる、と想像しても不自然では無い。

最悪の事態を想定するなら、今日の震度4程度をきっかけにもしも、一気にプールの壁が崩壊し、

或いは亀裂が入り、冷却水が流出したら、使用済み核燃料を冷やすことはできなくなり、

小出裕章京都大学原子炉実験所助教の想像では、
そうなったら、

使用済み核燃料が多分、全て溶けてしまうだろうと思います。

そうなると、使用済み核燃料に含まれていた放射性物質が何の防壁もない4号炉から外に噴き出してしまう。

横に新しい使用済み核燃料プールを作って、そこに移そうにも、

「使用済み」核燃料といえど、放射能の強さは、もしこれを空気中に持ち上げて、

人間が近寄ったら直ぐに死んでしまうほどである。

地震の前には、4号炉の建屋の天上にはクレーンがついていて、使用済み核燃料プールにでっかい容器を

沈めて、水中で、クレーンによって使用済み核燃料をその「容器」に移し、厳重にフタをしてから

空気中に持ち上げたのであるが、4号炉の建屋が滅茶苦茶に壊れているのでそれはできない。


今からやろうとしていることは、まず、4号機の中の膨大な瓦礫を作業が可能なように片付ける。

外部のクレーンを持って来て(というか現場で組立てて)、容器をなんとかプールに沈めることが

出来るようにし、おそらくは既にあるい程度壊れている、使用済み核燃料プール内の使用済み核燃料を

容器に詰めて、密閉して、外に取り出す。


小出裕章京都大学原子炉実験所助教によれば、これだけのことをするのには、何年という時間が必要で、

その作業が終わる前に再び巨大地震なり、小規模余震で、4号炉の使用済み核燃料プールが壊れたら、

もう日本はおしまいだ。というのである。

先ほどの震度4程度でも、前述の通り福島第一原発付近は何百回という余震を既に経験している筈で、

プールの外壁が脆くなっている可能性はある。

大規模余震で、4号炉使用済み核燃料プールが壊れ、冷却水が流出し、

使用済み核燃料が全部溶けたら近寄ることもできなくなり、東京付近まで避難しなければならなくなるが、

何千万人が急に避難出来るわけはない。

日本は、いつ、おしまいになってもおかしくないというのは、決して大袈裟ではないのである。

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2012.03.24

「首相「間に合わない」と強調 増税先送り困難」←「増税」前に4号炉が壊れたらおしまいだとおもうのですが。

◆記事1:首相「間に合わない」と強調 増税先送り困難(東京新聞 2012年3月23日 20時44分)

野田佳彦首相は23日午後の参院予算委員会で、消費税増税を柱とする

社会保障と税の一体改革に関し「歳出削減や政治・行政改革、経済再生も

やらなければならないが、全部の条件が整ってから議論するのでは間に合わない」

と述べ、先送りは困難だとの認識を重ねて強調した。

 経済状況によって増税を一時停止する景気条項について

「(2008年の)リーマン・ショック後のような非常に経済が落ちた状況で

税率を上げるべきでない。総合的な判断が必要だ」と指摘した。

岡田克也副総理も一体改革の必要性を訴え「年金などの将来不安の中で、

消費せず貯金することが景気の足を引っ張っている」と理解を求めた。


◆記事2:榊原元財務官:消費増税、今は議論凍結すべき-将来税率20%必要(ブルームバーグ)(2012/03/23 12:52)

青山学院大学教授の榊原英資元財務官は、日本経済が本格的な回復に至らない中、

消費税率の引き上げ実施はもちろん、増税に向けた議論すらも控えるべきだと主張する。

国債増発を伴う財政出動などで景気を十分押し上げた後で、

消費増税による財政再建を図る必要があるという。

榊原氏(70)は21日のインタビューで、景気回復が不十分なうちに

「増税の議論はまずい」と発言。消費税率が「将来上がると思うと景気にマイナスの影響が出る」ため、

「当面は議論自体も止めるべきだ」と説明。

ましてや、法案に追加増税の条項を盛り込むのは「本当にまずい」と批判した。

榊原氏は「財務官僚が増税を推進するのは当然」だが、

政治家が「あまりにも『財務省的』になり過ぎると失格だ」と指摘。

野田首相の「生真面目な姿勢は評価する」が、景気動向を踏まえた総合的な判断で

一日の長があるのは小沢一郎元代表だと述べた。「中長期的には消費増税が必要なのは

小沢氏も分かっている。だが、今やってはいけないという話だ」と説明した。

榊原氏は、早期の増税は避けるべきだとしながらも、

「中長期的には消費税率の引き上げできちんと財政再建を図らなくてはならないのは明らかだ」と指摘。

高度経済成長期のような「5-6%の物価上昇はあり得ない」ため、

「インフレによる(実質的な)債務帳消しは無理だ」と強調した。

消費税率は「中長期的に 15%くらいまで」引き上げる必要があると分析。

その上で、日本は「ヨーロッパ型の福祉国家にすべきだ。

福祉を拡大するなら、将来は20%もあり得る」と語った。


◆コメント:首相も学者も、「日本は当然この先何十年も今までどおり存続する」ことを前提としている。

野田首相はとにかく消費税率引き上げが、首相として最も優先するべき仕事だ、と考えている。

景気が十分回復してから消費税率引き上げの議論を始めたり、或いは法案の決を採るようでは「間に合わない」という。


一方記事2では、榊原元大蔵省財務官が、今の日本の景気で消費税引き上げは、無茶だが、「長期的には」

増税もやむなし、という。


国の財政をどうするか、を考えるのは行政府、立法府の重要な仕事であるけれども、

あまりにも当然のことながら、国の経済について議論するのは、その国家が存続することを前提としている。


野田首相も、榊原元財務官も、両者の意見を報道するメディアも、その前提に関して全く触れていないが、

前の記事

福島原発4号機の使用済み核燃料プールが壊れたら、(東京も含めて)「おしまいです」(小出助教)

で書いた通り、福島第一原発の4号炉で、使用済み核燃料プールが壊れ、または、亀裂が入るなどして、

使用済み核燃料の冷却水が漏れだし、あるいは無くなったら、今よりも一層激しく放射性物質の拡散がはじまり、

専門家の小出裕章京都大学原子炉実験所助教の言葉を借りるなら、
日本はおしまい

だという。仮に、4号炉が破壊しても結果的に(具体的には想像出来ないが)何らかの好運で、

日本がおしまいにならないかもしれないが、それは、結果論である。

危機管理の原則は「最悪の事態を想定する」ことだ。去年の日本を見ればわかるだろう。、

昨年3月11日を境に、日本は変わってしまい、元に戻らない。

誰も想像しなかったような大規模、広範囲、複合的な災害が日本を襲っている。

もう一度、福島沖で地震が起きて4号炉が壊れたらおしまいなのであるから、

「間に合わない」ことを恐れなければならないのは、税金ではない。それは所詮「カネ」の問題である。

何よりも優先されるべき課題は、日本国を存続させることである。

4号炉の使用済み核燃料を何とか容器に密封して、別の場所に移し、冷却し続ける方法を考えることである。

政府の計画では「来年の12月」から始めるそうだ。

今の政治家たちの思考に任せていると、カネの話をしている間に日本が消滅してしまうかもしれない。

「全ては相対的だ」という英語の決まり文句があるが、今の日本は、まず国家の存続が

絶対的に最も優先されるべきことである。

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2012.03.23

福島原発4号機の使用済み核燃料プールが壊れたら、(東京も含めて)「おしまいです」(小出助教)

◆福島第一原発に関して一番小出助教が心配しているのが4号機。

4号機には、使用済み核燃料棒が、原子炉に入る核燃料の2.8倍1538本も今なお存在している。

使用済みではあるが、強い放射能を発している。水に浸かっている分には安心だが、

もしも、4号炉のプールが壊れて、燃料棒を冷却できなくなったらどうなるか。

多分、全ての核燃料が溶融し、そうなったら、あまりの放射能の強さに近寄ることも出来ず、

東京にも人が住めなくなるだろう、と言う話を小出助教はあちこちで繰り返している。

3月8日(木) テレビ朝日 モーニングバードの映像と音声。



小出裕章:4号機燃料プールが崩壊すれば日本は"おしまい"です




==以下、小出氏インタビュー部分文字おこし==

*「原発危機は続いてる」それでも再稼働は大丈夫?

ー2大政党が再稼働させようとしているが、福島第一原発事故は収束したのだろうか?-

小出「(4号機写真)見ていただいてわかるように、ここにプールがあって、

その底に使用済み燃料がたくさんたまっている。もしこれから大きな余震でも起きて

ここの壁が崩壊するようになれば、プールの水が抜けてしまいますので、

使用済みの燃料を冷やすことができなくなる。

そうするとどんどんまた更に溶けてしまうということになって、

使用済み燃料がたぶんすべて溶けてしまうだろうと思います。

そうなると使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が、

なんの防壁もないここから噴き出してきてしまう。」

玉川「地震がいつ来るかわからないわけですけれども、(地震が)来ないうちに

(使用済み燃料を)抜き出してまあ、横にプールでも作ってですね、移せばいいんじゃないですか?」

小出「ところが、使用済み燃料を空中につり上げるようなことをすると、使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきていますので、

周辺の人たちはもう死んでしまうしかないというぐらいの強い・・」

玉川「そんなに強いんですか?」

小出「そうです。」

(スタジオ玉川氏の図解。通常時の場合の燃料を移す方法について)

小出「オペレーションフロアの上に、ここになんかクレーンのようなものが見えます。

これがクレーンで、巨大な容器をつり上げたりつり下ろしたりするためのクレーンなんですが、

もうこの建屋自身がもう爆発で吹き飛んでしまっていますから、もうこのクレーンすらが使えない。

やらなければいけないことはたくさんあって、

まずは使用済み燃料プールの中に崩れ落ちてしまっているがれきなどをどけなければいけない。

そしてどけた後に、巨大な容器を沈められるように、なんらかのクレーンのようなものを現場が動かせるようにしなければいけない。

ですから外から巨大なクレーンでまあ吊るということができるでしょうから、その準備をする。

そして沈めてもうたぶん何がしか壊れているであろう使用済み燃料をその巨大な容器に入れて、

またそれを外につり上げるということをやらなければいけない。ただそういうことを全部やろうとすると、

たぶん何年という単位が必要になるだろうと。」

玉川「そしてその何年の間にこわれるような、建物を壊すような地震が来たら、それは?」

小出「おしまいです。」

玉川「おしまいですか?」

小出「はい。」

==以上でインタビュー文字おこし終わり==


◆あまりにも恐ろしい状況なので、誰も考えようとしない。

小出助教とインタビュアーとのやりとりにもあったが、4号機の核燃料プールが全壊しないまでも

亀裂が入り、冷却水が漏れ始めるのは、既に何度も余震が起きて

使用済み核燃料プールが脆くなっている、と考えられるから、

311ほど強い地震が起きなくても、現実となりうる。

すると、近寄れないほどの強い放射脳がでるから、4号機の核燃料を冷やすこともできなくなり、

そうなったら、東京まで含めて被曝する、おしまいだ。ということだ。


あまりにも恐ろしいことで、人間はこれぐらい恐ろしいことは考えないようにしよう、とか、

聴かなかった、読まなかったことにしよう、という心の操作を無意識的に行うようである。


政府の計画では、4号炉からの燃料取り出しを怪死するのは来年の12月で、小出助教の説明だと、作業が出来るとしても

その工程は何年という単位の時間あ必要となり、その間に4号炉が壊れたらおしまいだ、という。


「多分、大丈夫だろう」と思いたくなる気持は分かるが、東日本大震災自体、千数百年に一度という

大地震で、「まさか」が現実になってしまったのであるから、もういちど「まさか」が起きないと考える方が不自然である。

原子炉が壊れることなど絶対にあり得ないと言っていた日本国の太鼓判は大嘘で、あっというまに4つの原子炉がどうしようもないほど

壊れる、という歴史的事実に鑑み、4号炉が破損することは、危機管理としては「有るだろう」と考えるべきだ。


そのときになって、東京から脱出しようとしても、皆パニックに陥り、道路は大渋滞し、飛行機で海外に逃亡しようとしても

そんなものは、チケットがアッというまになくなるだろう。

それ以前に、成田空港が十分に危険な(被曝する)場所にあるのだから、飛行機が今まで通り使えるとは、考えられない。

私だって、考えたくないが、最近の日本を見ると、あたかも「一億総『オストリッチ・コンプレックス』」に陥っている。

オストリッチとはダチョウで、、ダチョウは逃げ切れないという危険が身に迫ると、頭だけを岩陰に突っ込み、

状況を見ないようにする。見なければ事実は起きない訳ではないが、とりあえずそうやって、短時間でも恐怖から逃れようとする。

人間の心理にも似たようなことがあり、都合の悪いことは「聴かない」「読まない」「考えない」ことにすれば、

あたかも、本当にその「都合の悪いこと」が起きないような錯覚に「故意に」陥る。それをオストリッチ・コンプレックスというが

まさにそれではないだろうか。本当に自分や子供を守りたいなら、今のうちに海外にでも移住するしかないだろう。

Twitterを毎日眺めているが、人々があまりにもノーテンキなので、敢えて誰も考えたくない、しかし、

現実に起きる可能性が十分にある、「日本がおしまいになる危険」が実際に今この瞬間も存在していることを

敢えて、書いた。

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2012.03.21

存亡の危機に瀕しているオーケストラ、吹奏楽団を救いましょう。

◆大阪フィル・大阪市音楽団その他、存亡の危機ですね。

現・大阪市長の橋下氏は、大阪府知事時代に、日本センチュリー交響楽団と「大阪フィルハーモニー交響楽団への補助金の凍結を実行し、

今度は市長になったら、大阪フィルハーモニー交響楽団への、大阪市からの補助金も凍結しようという。

橋下氏の財政政策は、それだけではなくて、他にも大阪市営バス運転手の給与を4割程度引き下げるとか

従来の市長には出来なかった、利権にメスを入れているのは承知しているが、

オーケストラや、大阪市音楽団を簡単に潰すものではない。

賛成派の意見をネットで読んでいたら、

「音楽なんかなくて誰も死なない」

という言葉があったが、そういうものではない。

音楽を演奏する団体は、潰すことは一瞬で出来るが、それぞれが固有の響きを持っている。

今の音が出来上がるまでには、先人の苦労がある。それを簡単に「金にならないから」潰す

と言う発想は、無教養で下品で、野蛮だ。


先日、大阪市音楽団を潰すなと言う記事を書いたときには、挨拶も自己紹介も、ハンドルネームもない大阪人から、
ほんなもん、お前ら音楽好きの言い分やろ。とにかくお前らがクズだっちゅうことはよく分かったわ。

音楽演奏団体を潰すなというと、何故「クズ」なのか、全く理由がわからない。

私は、それどころか、逆に、「とにかくオーケストラや吹奏楽団を潰せ」という連中がクズだということがよく分かった。

要するに高尚なものが妬ましいのだろう。

分からない人にはいくら言っても分からないだろうが、

大阪は、東京のサントリーホール寄りも前に朝日放送が、「ザ・シンフォニーホール」という本格的なコンサートホールを作った

というので、全国の注目を浴びている。大阪フィルは、朝比奈隆氏がご存命の頃からのファンが全国にいて、

大阪人であろうがなかろうが、そんなことは関係無く、潰してはいけないのだ。


◆大阪フィルハーモニー交響楽団を応援するサイトのご紹介。

昨日、大阪のオーケストラ応援企画 | tuttiというサイトの管理人さんから

メールを頂戴した。是非こういう動きがあることを紹介して欲しいというので、早速ご紹介する。

実際に大阪へ赴いてコンサートを聴くことができるひとは、限られるだろうが、他の応援の仕方もあるだろう。

世論が盛り上がらないのが問題だ。


近ごろの世の中を見ていると、なまじ、自分が楽器を演奏する素人が増え、

彼らは、年に数回の自分達の「定期演奏会」の為に練習に忙殺され、

本来は、彼らこそ、最も良い聴衆になれるのに、プロのコンサートに行かなく(行けなく)

なっている、という、皮肉な状況にある。


悪いが、素人オーケストラは・自分達が思っているほど聴衆は感心していない。

上手いならプロが上手いに決まっている。何せ、プロは弾けなかったり間違えたら、

仕事を失うか、仕事が来なくなる。気合いが違う。命懸けなのだ。


プロをないがしろにしてはいけない。アマチュアが「運命」や「新世界より」を弾こうとするのは

かつて、プロの演奏を散々聴いたからである。

音楽に一生をかけた人々は、大事にしなければならない。

勿論、プロの音楽家にも変人やいやな奴がいるのは知っているが、そういう細かい話ではない。


もう一度。

大阪のオーケストラ応援企画 | tutti

それから、大阪市音楽団に「ふるさと納税」制度を利用しての寄付を募っている、Twitterボット
SaveShionBot(非公式) (saveshionbot)

他にもこの極端な長引く不況の中、存亡の危機に瀕している音楽団体があるはずで、

先日、神奈川フィルも危ないという記事を読んだけれども、募金を募っているような団体の方は、

お知らせ下さい。大マスコミにはとても叶いませんが、僭越ながら、この日記・ブログ、1日に1,000件ぐらいのアクセスがあります。

私がクラシック音楽記事を書くので、音楽好きの方の読者もいらっしゃいます。

どんどん、お知らせ下さい。

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2012.03.20

【音楽】モーリス・アンドレ。ハイドン「トランペット協奏曲」。

◆トランペットの為に書かれた古典派の協奏曲は2曲しかありません。

ピアノやヴァイオリンでは、協奏曲の名曲が一生かかっても弾ききれないほど

沢山がありますが、トランペットは今のようにバルブ・システムが発明され、

3本のバルブを押さえたり放したりすることにより、自由に半音階が吹ける

(ということは、西洋音楽を構成する24の調性全てを自由に吹ける、ということです)

ようになった時期が遅いので、所謂大作曲家の作品はハイドンとフンメルの2曲だけです。

ハイドンの時代に、今のトランペットとは異なるのですが、木管楽器のように、管のあちこちに

穴を開け、それをフルートなどのように、開閉して、音階を比較的楽に吹けるようになり、

この曲ができました。


近・現代の作曲家によるトランペット協奏曲はあり、高度な技術を要求されますが、

音楽としては、少なくとも私には、全然面白くありません。

フンメルも名曲ですが、極論すれば、
トランペット協奏曲は、ハイドンに始まり、ハイドンに終わる。
といっても過言ではありません。


◆モーリスアンドレの特集は続けます。

先月亡くなった、フランスの天才トランペット奏者、モーリス・アンドレの特集を

何度か組みました。

やはり、クラシック・ファンの中でもトランペットを自分で演奏する(していたことがある)方

以外には、殆ど関心を持って頂けないようですが、100年に1人、出るか、出ないかというほどの

天才トランペット奏者ですから、まだまだ、取り上げます。


今日はいよいよ。モーリス・アンドレによるハイドンです。

何度か録音していますが、一番良い録音の一つが、

1971年、テオドール・グシュルバウアー指揮、バンベルク交響楽団との共演だと思います。

アンドレ全盛期にはバラで売っていましたが今は、モーリス・アンドレ・エディション第1集~協奏曲編1(6CD)です。

6枚組の1枚目に収録されています。

このCD ボックス。「お取り寄せ - 通常ご注文後 18-30 日以内に入荷予定」とあります。

多分このまま行くと間もなく廃盤になります。

興味がある方は、今のうちに買っておかれた方がよろしいかと思います。

クラシックの、しかも、トランペットのCDなど、売れないとなったら、すぐ品切れ(廃盤)になります。


◆ヨーゼフ・ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 HobVIIe/1

それでは、お聴き頂きます。


ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第一楽章 アレグロ






演奏に文句の付け所がないのですが、ハイドンの楽譜はいくつも「版」があるようで、

この曲など、そんなに幾つもありませんけれど、最近、オーケストラの序奏部で、早くもソロトランペットが

音を出すのですが、これは余計だと思うのですね。ここです


序奏部のこの部分






これ、別になくても良いと思います。昔は吹かないのが普通でした。

主題がソロで再現されるところで、初めてソロ・トランペットが音を出した方が

協奏曲らしい。アンドレに文句ではなく、演奏習慣への文句です。


カデンツァはモーリス・アンドレ特有のものです。これを初めて聴いたラッパ吹きは皆唖然とします。


カデンツァ前半より。






そしてカデンツァ後半、トリル直前の見事さ。


カデンツァ後半。







何がすごいのかといわれても、うーん。ラッパ吹いたことがないと、分からないと思います。

すみません。


ところで、モーリス・アンドレも人間、タダ一度だけ、ミスったのを聴いて、

逆に感動したことがあります。これはスタジオ録音ですから、勿論ミスっていません。

2オクターブ近い跳躍のこの部分。最後低いBから高いAsに跳ぶときに

上のAsを出し損ねた事が一度だけあるんです。大阪でしたね。


モーリスアンドレすら、一度はミスった跳躍







何の楽器でも音が大きく低音から高音、高音から低音に跳ぶのは難しいのです。


ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第二楽章 アンダンテ・カンタービレ







金管奏者にしてはヴィヴラートを多用するモーリス・アンドレですが、

「アンダンテ・カンタービレ」のこの楽章では、極力、ヴィヴラートを抑えているので、

素朴で淡々とした旋律の美しさが際立っている、と思います。



ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第三楽章 アレグロ







余計な事を書かない方がいいですね。これぞ、アンドレのハイドン。

生で聴いたことがありますが、一生忘れないと思います。

マニアックな記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。

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2012.03.19

「ユニクロ最大店舗、銀座にオープン=6カ国語対応、サービス強化」←ユニクロの本質は「接客業の鑑(かがみ)」ということですよ。

◆記事:ユニクロ「銀座店」がオープン=面積最大、イメージ向上狙う(時事通信 3月16日(金)20時0分配信)

カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>が、

売り場面積で同社世界最大となる「銀座店」(東京都中央区)を16日、オープンした。

老舗百貨店などが立ち並ぶ銀座中央通りに面した12階建てビルの全てがユニクロの売り場で、

総面積は約4950平方メートル。最新の商品を取りそろえるだけでなく、

接客サービスにも注力し、世界展開するユニクロのブランドイメージ向上につなげたい考えだ。


◆コメント:色々、「企業研究」の題材にされてますけどね。

急激に成長した企業でも人間でも、とにかくそれまで誰もやらなかったことを始め、

成功すると、これはもう100%の確立で良いことも悪いことも言われたり書かれたりします。

ウィキペディアの説明を読みました。



アパレル産業としてのポリシーというか、あの商品群の評価というのは正直に書くと

私は、分かりませんが、あの会社で一番すごいのは、「従業員に対する接客教育の徹底ぶり」だと思います。

私は、着るものに殆ど関心がありませんで、今まで凡そ「服」を買いに行くのは、

仕事に必要なスーツとかワイシャツとかですね。そういうのが殆どでしたが、

数年前にユニクロのある店にはいり、びっくりしましたね。、

ただの一人も感じが悪い店員がいない。


これは自分もかつて、店頭でお客さんの相手をする仕事をし、

また、現場の責任者を少しですけど、任された時期があるので、

如何に大変な偉業か、よく分かります。

あれだけの店舗数がありながら、どこの店にいつ入っても、どんなに忙しくても、

どんなに客が、イライラするような客でも、店員は「絶対に」嫌な顔をしない。

アルバイトの一人一人にまで、これでもか、これでもか、と徹底しているでしょ?

そして、よく観察すると、変な接客をしていないか監視している人がいるでしょ?


学者先生は経営方針に付いて散歩両論だそうです。

ウィキペディア、ユニクロへの批判

ビジネスモデルとしてのユニクロの低価格・大量販売戦略については賛否両論がある。

エコノミストの浜矩子は、「文藝春秋」 2009年10月号に「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という論文を発表、

ユニクロのように企業が低価格で商品を販売することが企業の利益を縮小させ、

ひいては人件費の切り下げにつながっているとしてユニクロのような経営を

「自分さえ良ければ病」であると批判、

「せめて安いモノを買うことが自分と他人の値打ちを互いに下げていることに思い至ってほしい」と主張している。

これに対し、経済学者の池田信夫は自身のブログ上で、ユニクロの低価格モデルが相対価格の変化であり、

「ユニクロは日本を滅ぼすどころか、日本企業がグローバル化するロールモデル」と浜の意見に反論している。

浜エコノミストは、頭はいいのでしょうが、やっぱり他人に頭を下げなければならない「商売」ってのを

やったことが無い人の言葉ですな。

そういうことは本質ではない。

ユニクロのあの徹底した全社員への接客態度教育は、

アパレルに限らず、また、流通業に限らず、凡そ「お客さんと接する商売」が

手本とするべきです。繰り返しますが、これだけ店舗数が増え、海外にも銀座にも店を出し、

どこの店舗でも同じように
全ての従業員が、いつでも、どのような客にも、絶対に気持良く相対する

企業を創ることは、可能なのだ、と実際に実現して証明したこと。

これこそユニクロの偉大さです。

私は、例えば仕事で嫌なことがあったり、人間という生きものの醜さにうんざりしたときには、

どこでも良いからユニクロへ行くことにしています。見て回るだけじゃ悪いから、

まあ、シルキードライやら、ヒートテックのTシャツぐらい買います。せいぜい1,500円とか2,000円でしょ?

土日が安いことは知っていますが、安くTシャツを買うのが目的じゃ無いです。

普通、中年のオッサンはこういう時には、しばしば綺麗なオネエチャンのいるキャバクラに行ったりしますが、

まあ、それはそれで自由ですが、私はそこまで、今は必要がない。ユニクロで働く若者たちの活気と

笑顔と綺麗な言葉遣いで、十分に癒やされる。

大袈裟な言い方をすると「人間ってそれほど捨てた物では無い」と思えるようになる。

柳井さんは、それを商売の目的と考えてはいないでしょうね。あくまでも商品を売るためのサービスの一要素。

しかし、結果的に、現実に、ユニクロは私には、慰められる場所になっている。これは偉大です。

ユニクロの企業としての本質はここにある、とすら思うのです。

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2012.03.18

初対面の他人に挨拶するのは、常識でしょ?ネットにおいても、同じです。

◆本来小学校に入学する以前に覚えておくべき、礼儀の基本中の基本です。

私は、ウェブ日記エンピツとニフティのブログサービス、ココログに、

同じ記事を載せています。記事に対して賛否両論が寄せられるのはやむを得ないとしても、

それ以前の問題があります。

現実世界で、初対面の人には、

はじめまして。○○と申します。よろしく御願い致します。

と、挨拶をするのは、常識です。

インターネットの世界に限っては、その常識を無視しても構わないのか、

と考えると、それを正当化する論理を私は思いつきません。


◆今後、挨拶・自己紹介の無いコメントにはは(お馴染みさんを除く)レスをつけません。

今では、エンピツ付属のフォームメールよりも、ココログのコメント欄への書き込みが殆どです。

まれに、ココログの画面にも良く見るとメールを送るリンクがあることに気づき、

そこから送って来る人もいらっしゃいますが、とにかく。


今までJIROの独断的日記ココログ版のコメント欄に

何十回書いたか分からないのですが、コメント欄を読まない人が多いようです。


多分、携帯(従来型、スマートフォン両方)から拙ブログを読む方が多くなったことも

関係するのでしょうが、アクセス解析に残ったIPアドレスから辿ると、

パソコンからのアクセスも沢山あります。


それはさておき。


コメント欄には、私は(その時の虫の居所にもよりますが)、

大体、次のように書きます。

○○さん、ここは2ちゃんねるのような掲示版ではなく、ブログのコメント欄です。

ネット上で私が占有している空間です。

他人のブログにコメントするときには、まずは挨拶と簡単な自己紹介、

つまり、性別、年代、学生か、社会人か。このブログを読むのは初めてか否か、

という類のことを記してから、記事本文に対する意見を書き込むのが礼儀ですよ。

繰り返しますが、コメント欄に何度かいても、「いきなり本文」コメントが

あまりに多いので、ここに大きい文字で書かせて頂きます。

今後、その条件に合わないコメントには原則として、レスをかきません。

または、コメントを承認しません(画面に表示させず、削除します)。


◆なお私は、立派な人間では無いので例外があります。

前段で、初めてのコメントには挨拶と自己紹介が常識、と書きましたが、

それは「原則」で、当然「例外」があります。

私は、聖人君子ではないし、立派な人間でもありません。


挨拶と自己紹介が書かれていなくても、本文を絶賛して下さっているコメントは

気分が良いので掲載します。私のブログですから自由にさせて頂きます。


汚いこともします。

挨拶、自己紹介が書かれているコメントであっても、コメント内容が

理路整然、私よりも頭が良い人が、尤もな、反論コメントを書いておられる場合。

承認・表示し、

あなたのおっしゃることが正しい、私は間違っていました。

とレスするのが、潔い振る舞いでしょうが、悔しいので、やりません。

そういうコメントも表示しなければ、読者の方々には分からないので、

闇に葬らせて頂きます(めったにありませんが)。

私は、「清く正しく美しい」人間では、ありません。

ただ、長年、ウェブ日記とブログを書いていて気がついたことがあります。

私の書いた文章に反論をしてくる人自身が、私と同じようなブログを

長年書き続けているということは、皆無に等しい、ということです。

私は、他人のブログ記事の批判から文章を書き始めることはしません。

時事問題に関する記事を掲載して、それに対して、

我ながら頭が悪いとおもうけれども、その悪い頭でゼロから考えたことを文章にしています。

しかし、他人が書いた文章の粗探しをして、コメント欄に故意にこちらを不愉快な気分にさせるような

言葉を選んで短いコメントを書くのはとても簡単です。


◆フジコ・ヘミング関連記事は、コメント欄を閉鎖しました。

もういいでしょう。自分で書くのもなんですが、ずいぶんとアホなコメントにも、

真面目に答えてきましたが、いつまで経ってもキリがありません。

私にとっては7年前の記事です。

今頃見つけて、プリプリ怒ってこられても、もう何十件もレスをしましたので、

今後、一切、受付をしません。他の記事のコメント欄に書き込んでも全て表示しないで削除し、

アクセス禁止にさせて頂きます。この件に関するコメントも、当然読まずに捨てます。


◆御愛読頂いている方、コメントのご常連の皆様へ。いつもレスが遅くなり申しわけありません。

御常連の皆様におかれましては、前段までに書いたことは全く関係がないとお考え下さい。

引き続きよろしく御願い申し上げます。

リアルでお会いしたことがなくても、ネット上では既によく存知挙げている方ばかりです。

今更、自己紹介や挨拶などお書きいただかなくて結構です。


私の稚拙な文章を長年、毎日のように、取り返しが付かない、

人生の貴重な時間を割いて読んで下さる愛読者の方々は本当に有難いと思っております。


そういう方々と、学生や若い人が、電車で携帯やスマホから、たまたま弊ブログを見つけて、

全体をよく読まずに揚げ足取りのコメントを書いた場合では扱いに差がでるのが当然です。

ただ、御常連の方に折角コメントを書いて頂いたときに、レスが非常に遅くなることが

多いです。遅い場合の方が多いです。あれは、本当に申し訳なく

この場をお借りしてお詫びします。

コメントを頂いたら、直ぐにレスを書けば済むことなのですが、

丁寧なコメントを頂戴しているのに、

紋切り型の形だけのレスでは失礼ですので、きちんと書かなければ、

と、思っていると、何日も、しばしば1週間や10日後のレスになってしまいます。


誤解しないでいただきたいのですが、それは、「面倒」ということではありません。

大変に有難いのです。非常な励みになっております。これは絶対に本当です。

勝手をいいますが、弊ブログを御愛読の皆様におかれましては、

私が、今後なるべく早いレスを心がけますので、

今までどおり、コメントをご自由にお書き頂けると嬉しく存じます。

ウェブ日記エンピツのフォームメールも、勿論同じことでございます。

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2012.03.16

「首相 がれきの再生利用拡大も指示」←ならば、がれき再利用建材で、首相官邸を建てましょう。

◆記事:首相 がれきの再生利用拡大も指示(NHK 3月13日 11時43分)

野田総理大臣は、東日本大震災で発生したがれき処理を進めるための関係閣僚会議を開き、

都道府県や民間企業に協力を要請する方針を示すとともに、がれきの再生利用を拡大するよう指示しました。


政府は、岩手県と宮城県のがれきを被災地以外で受け入れる広域処理を進めるため、13日、新たに設置した

関係閣僚会議の初会合を開き、細野環境大臣や枝野経済産業大臣らが出席しました。

この中で野田総理大臣は、「関東大震災のときには、がれきで横浜に山下公園を作ったが、

今回は、将来の津波から住民を守る防潮林や避難のための高台を整備し、後世に残していきたい」と述べました。

そのうえで野田総理大臣は、「セメントや製紙など、焼却設備を持つ民間企業に協力の拡大を要請したい。

また、法に基づき、都道府県に文書で正式に要請し、受け入れの基準や処理方法を定めたい」と述べ、

都道府県や民間企業に協力を要請する方針を示すとともに、がれきの再生利用を拡大するよう指示しました。

そして会議では、法律に基づく自治体への要請文書は、今週中に出すことを確認したほか、東京都など、

すでに受け入れたり受け入れを表明している自治体に対しては、処分してもらうがれきの種類や量を示して、

改めて要請することを決めました。

これに関連して枝野経済産業大臣は、閣議のあとの記者会見で、

「すでにセメント会社や製紙会社の協力で、災害廃棄物を処理してもらっているが、

さらなる協力を関係業界に文書で要請したい」と述べ、セメント業界や製紙業界、

それに鉄鋼業界などに、13日付で要請したことを明らかにしました。

また、がれきの再生利用に関連して細野環境大臣は、「人の命を守る、

災害の記憶を忘れないというさまざまな面から、防災林は適した事業だと思う。

環境省として、できるだけ早く準備に入って、

埋められるがれきの前提条件を整えたい」と述べました。


◆コメント:がれきそのものは、都道府県で受け入れざるを得ないでしょう。

「がれき」を「広辞苑」で引くと「瓦礫 瓦と小石。」ということで、それ自体は

被災地から取り除かないと、次の処理(土地の整備とか、建築物の建造とか)が

出来ないし、そのがれきの量がすさまじいから、全国で受け入れないとしかたがない。

しかし、再利用はどうか。


野田首相は、肝心なところを知っていて誤魔化している。

「関東大震災のときには、がれきで横浜に山下公園を作った」

は、ウソではないが、関東大震災の瓦礫には、全く放射性物質が付着していなかったのである。

宮城や岩手の瓦礫は、福島第一原発周囲ほどではないとしても、

福島第一原発によって、既に広島に投下された原爆何百発分もの放射性物質が

環境に放出されていて、それは地球全体に拡散している。

各都道府県が受け入れたがれきは瓦礫処理場に運ぶのが正しい。

それを「再利用」するという。

セメント会社には、汚泥をコンクリートにするように頼むらしいが、

昨年の原発事故後、放射性物質は、世界中の地面に堆積していて、雨が降るたびに、

下水に流れ込む。だから汚泥からは、高濃度の放射性物質が検出される。

その「汚泥」をコンクリートにしろ、という。そのコンクリートでビルを建てても安全だというなら、

これは、小出助教が痛烈に批判しているので、そのまま引用すると、
水野(毎日放送「たね蒔きジャーナル)「再利用の例として、総理が挙げているのは、津波から人々を守る防潮林。津波からの守るための林ですね。

あるいは非難するための高台の整備に、つかって、後世に残していきたいっておっしゃってるんですが。

この再利用の仕方についてはいかがですか?」

小出「首相官邸を作って欲しいです」

なるほど。瓦礫を再利用し、汚泥からコンクリートを造れば、必ず中の人間が被曝する

建物ができるはずだが、それが「健康に影響がない」とあくまでも主張するならば、

瓦礫を再利用したコンクリートで首相官邸や、東電本社ビルを建てたらどうか、と。

尤もである。


◆そういえば、福島は首都移転計画で移転先の有力候補地だった。

国土交通省のサイトにはっきり書いてある。

国会等の移転ホームページの、Step3 どこに移転するのですか?

には、

内閣総理大臣の諮問機関である国会等移転審議会は、平成11年12月20日、

約3年に及ぶ精力的な審議を経て、国会等の移転先となる候補地等について

以下のように答申しました。

移転先候補地として、北東地域の「栃木・福島地域」又は東海地域の「岐阜・愛知地域」を選定する。

と記されている。

折りしも最近、「首都直下型地震」の確率が高まり、さらに震度7の可能性がある、

と、各メディアが取り上げている。首都、国会の所在地が東京だから、

壊滅的被害を受けたら、立法府である国会を始めとする国家中枢の機能が停止する。


ならば、国会を急遽福島に移そう。


国は、福島県の人々に対して、年間20ミリシーベルトなら、「それほど」心配ない、

と言っている。ならば、福島原発に近いところ、計画的避難区域の境界ギリギリに、

瓦礫を再利用した建材と汚泥から造ったコンクリートで、

臨時国会議事堂を造る。本会議も予算委員会など両院の諸会議も全て福島で行う。


政府が避難区域の外側では、人体に直ぐに深刻な影響はない、と主張しているのだ。

もし、「被曝が怖い」というのなら、国家はウソを付いていたことになる。

議員のセンセーがウソをつくわけがない。怖がるはずがない。


又、国会が福島に移転したら、国会議員は岩手・宮城・福島の被災地を頻繁に「視察」することも容易となる。

復興対策を具体的に考えやすくなる。


使用済み核燃料がぎっしり詰まっている4号炉のプールがこわれたら、

確実に、国会議員のセンセー方は被曝するが、そういう心配はない、といっているのだから、ないのだろう。

まあ、それでも、東京よりはかなり緊迫感に満ちた状況下ならば、

与野党ともに、揚げ足取りの政争など忘れて、本気で復興計画や、原発事故対策を議論するだろう。


もし、最近の予想どおり、東京で直下型地震が起きたら、何万人という死者が出るだろうが、

国家の中枢は安泰であるし、東京には原発がないからあとくされがない。

名案ではなかろうか。

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2012.03.15

311の震源域で今夜、連続的に地震が起きているのに、人々がヘラヘラしている理由。

◆記事1:北海道と東北 一時津波注意報(NHK 3月14日 20時0分)

14日夕方、三陸沖で起きた地震で気象庁は北海道と青森県、それに岩手県の沿岸に一時、津波注意報を出しました。

北海道と青森県の沿岸で最大20センチの津波が観測されましたが、注意報はおよそ1時間半後にすべて解除されました。

14日午後6時9分ごろ、三陸沖でマグニチュード6.8の地震があり、

気象庁は北海道と青森県、それに岩手県の太平洋沿岸に津波注意報を出しました。

その後北海道えりも町や青森県の八戸港でそれぞれ20センチの津波を観測するなど

北海道と青森県の太平洋沿岸で数センチから20センチの津波を観測しました。

気象庁は津波が次第に収まってきたことから、午後7時40分に津波注意報をすべて解除しました。

この地震で、北海道釧路町や青森県八戸市、南部町、それに岩手県普代村で震度4の揺れを観測したほか、

北海道と東北、関東甲信越、それに静岡県の各地で震度3から1の揺れを観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は三陸沖で震源の深さは10キロと推定されています。

気象庁は、北海道と東北の太平洋沿岸では、14日夜遅くにかけて

潮位の変化が続くおそれがあるとして海岸での作業などの際は注意するよう呼びかけています。


◆記事2:千葉県・茨城県で震度5強(NHK 3月14日 21時26分)

14日午後9時5分ごろ、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.1の地震があり、

▽千葉県銚子市と茨城県神栖市で震度5強を観測したほか、

▽震度5弱を千葉県旭市と茨城県日立市で観測しました。

また、水戸市や千葉市中央区、栃木県真岡市、埼玉県宮代町、それに福島県玉川村などで震度4を観測し、

東京・中央区や品川区、神奈川県横浜市中区、新潟県南魚沼市、それに山梨県忍野村などで震度3を観測しました。

このほか、東北と関東甲信越、静岡県の各地で震度2や1の揺れを観測しました。

この地震で多少の潮位の変化があるかもしれませんが、被害の心配はありません。

気象庁の観測によりますと、震源地は千葉県東方沖で、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されています。

また、気象庁は、観測データを分析した結果、震源の深さを10キロから15キロに修正しました。

気象庁の永井章地震津波監視課長は、午後10時30分から記者会見を開き、

「今回の地震は去年の巨大地震の余震と考えられる。震度5強の揺れを観測した地震のあと、

午後9時50分までに体に感じる地震が5回発生し、余震活動が活発だ」と説明しました。

そのうえで、「今後1週間程度は震度4前後の余震が続くおそれがあり、注意してほしい」と話しました。

さらに永井課長は「巨大地震以降、福島県の沖合や茨城北部から銚子にかけての地域では、

比較的大きな規模の地震が引き続き起きている。この地域では去年の巨大地震の影響で、

今回と同じ程度の規模の地震が起きるおそれがあり、今後も注意してほしい」と話しています。


◆コメント:地震の後、ヘラヘラしている人が多いのはバカなのかと思いましたが・・・。

今日の日本時間18時9分頃、三陸沖を震源として起きた地震(記事1)、

21時5分頃、千葉県東方沖が震源の地震(記事2)が立て続けに起きたが、

まず、三陸沖で地震が起き、しばらくしてからずっと南の千葉東方沖で

別の地震が起きるというのは、パターンとしては、東日本大震災にそっくりであるが、

私は勿論地震学者ではないけれども、震源域が東日本大震災と今日の地震が重なっていて、

専門家が指摘する、311後、日本列島全体で地震活動が活発化しているのだな、と思った。


しかし、この2つの地震の後、世の人々はどのように反応するか、

Twitterを眺めて観察してみたが、イライラするほど平然としている。

あたかも、

このようなときに平然と普段通り過ごすのが大人の態度

或いは、
東日本大震災があったからと言って、震度4ぐらいで騒ぐのはカッコ悪い(若しくは「臆病者」)。

とでも、言いたげに見えた(あくまでも私の「印象」である)。

しかし、数日前にたまたま読んだ、
首都圏に蔓延する地震不安は“知識”では拭えない 釜石市3000人の子どもを救った「避難3原則」に学べ ――片田敏孝・群馬大学大学院教授インタビュー|次世代に引き継ぐ大震災の教訓|ダイヤモンド・オンライン

を思いだした。冒頭だけ転載する。

東日本大震災による津波で甚大な被害を受け、死者・行方不明者が1000人超に上る岩手県釜石市。

だが、同市内の14の学校、約3000人の子どもたちは無事に避難を遂げたことは「釜石の奇跡」と言われ、

震災直後から日本のみならず世界から注目を集めている。そんな「奇跡」の立役者ともいわれるのが、8年前から釜石市の防災・危機管理アドバイザーを務めてきた

群馬大学大学院片田敏孝教授だ。今後数十年の間に首都直下型地震、東海・東南海・南海地震の発生が懸念される日本。

私たちの間には地震への不安ばかりが先行しているが、未来を担う子どもたちが無事に地震災害から生き延びるためには、

いま、どのような防災教育が必要なのだろうか。

片田教授は、NHKの「クローズアップ現代」でも、「釜石の奇跡」をもたらした人として紹介されていた。
2012年 1月17日(火)放送 子どもが語る大震災(2)ぼくらは大津波を生きた

である。これも番組概要を転載すると、
釜石市沿岸部にある釜石小学校。3月11日、年度末の短縮授業で児童はいつもより早く下校し、

家でゲームをしたり、友だちと遊んだりするなど、大人の管理下を離れて自由な時間を過ごしていた。

大津波にのまれる町を目撃した親や教師たちは、「子どもたちはもうだめ・・・」と覚悟を決めた。

しかし子どもたちは大人の予想をはるかにこえる行動をとっていた。防災学習の知識をいかし自力で安全な場所へ避難。

184人の児童は一人の犠牲も出ることなく全員無事だった。

さらに、子どもたちは小さな兄弟の手を引いたり、体の不自由な友人をおぶったり、

大人に避難をよびかけるなど多くの命を救っていた。

番組では当日の避難行動のシミュレーション動画や証言などをもとに、子どもたちがどう巨大津波を生き抜いたのか分析。

あの日の体験を生きる力に変え、未来へ向かって進もうとする子どもたちの姿を伝える。

とある。2012年 1月17日(火)放送 子どもが語る大震災(2)ぼくらは大津波を生きたでは、番組の主な内容を動画で

見ることが出来る。

防災への準備というと「避難訓練」を思い出すが、片田教授は実際、走って逃げる訓練をするのではなく、

災害が起きた時に、どのような原則にのっとって、自分で考えて行動するべきか?を

子供たちに教えただけなのである。片田教授の「避難3原則」とは、
1.想定を信じるな。

2.その状況において最善を尽くせ

3.率先避難者になれ

とある。子供達に対してはもちろん、もっと具体的な例を用いて説明したのであろうが、

これらの原則が「頭の何処かにある」のと無いのとで生死が分かれている。

詳細は、ウェブサイトに載っている間に、首都圏に蔓延する地震不安は“知識”では拭えない-- 釜石市3000人の子どもを救った「避難3原則」に学べ--

を読んで頂きたいが、人々が地震が起きて、北海道・東北の太平洋側には津波注意報が発令されていたのに、

私の言うところの「ヘラヘラ」になってしまったのは、不謹慎でも不真面目でも、バカだからでもないようだ。

片田教授のコメントのこの部分を読んで納得した。
3つ目は、「率先避難者になれ」です。避難という行動は、

とても自分を律するハイインテリジェンスな行動といえます。

たとえば、建物の中で非常ベルが鳴る。非常ベルの意味を分かっていても、

実際には誰も逃げない。なぜ逃げないのか。

それは、「逃げないぞ」と意思決定しているわけではなく、

「逃げる」という意思決定をしないからです。

人間には、「正常性の偏見」という心の特性があって、非常ベルを聞いても

自分が火だるまになっている姿を想像できず、

現実感を持って逃げるという行動に結びつきません。


だからこそ、子どもたちには、自然に向かい合う姿勢と同時に、

人間はみんな災害時はこうなるんだ、だから「最大の敵は自分だ」と教えました。

防災は、敵を知り、己を知って初めてできるものなのです。(注;色太文字は引用者による。)

クローズアップ現代(1月17日放送)の少し前、1月12日に福島県沖震源の地震があった。

結果的には東京は大して揺れなかったのですが、エリアメールが鳴ったので、

私は職場の人に、テレビをつけろとか、ワンセグを見て見ろとか、色々呼びかけたが、

誰も動こうともせず、自分の席でニヤニヤしているだけであった。

あまりにも呆れたので、ブログ記事にしたほどだ。
【地震】緊急地震速報が鳴っても、全く何もしない人々

これも、片田教授がおっしゃる「正常性の偏見」だったのだな、と

今にして思う。皆、自分も含め人間にはそのように思い込む傾向がある、

ということを知り、さらに「避難三原則」を覚えておくと、

大地震に遭遇しても、何とか生き残ることができるのではないかと思う。

ダイヤモンドオンライン「クローズアップ現代」どちらも読んで、

NHKのサイトでは、動画をご覧になることをお薦めする。

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2012.03.14

「大飯原発 近く全国初の検証結果」←「再稼働」の為の茶番なんだから、「問題無し」というに決まってる。

◆記事:大飯原発 近く全国初の検証結果(NHK 3月13日 23時49分)

福井県にある関西電力大飯原子力発電所の「ストレステスト」を検証してきた国の原子力安全委員会は、

外部の専門家から意見を聞く会議を13日で終え、近く全国の原発で初めて検証結果を示すことになりました。

「ストレステスト」は、原発の運転再開の判断の前提となっていて、

政府は検証結果を踏まえて再開を判断するとしていて、安全委員会がどのような結果を示すのか注目されます。

関西電力が実施した福井県にある大飯原発の3号機と4号機のストレステストの結果を巡っては、

国の原子力安全・保安院が「テストの方法は妥当だ」とする評価を示し、原子力安全委員会が、

この評価が適切かどうか国として最終的な検証を行ってきました。

安全委員会は、先月下旬から外部の専門家を交えた会議を開いてきましたが、5回目の13日で会議を終えることを決めました。

班目春樹委員長は「ひととおりの意見交換はできたので、今後、安全委員会の責任で結論をまとめたい」と話しました。

安全委員会は、近く全国の原発で初めて検証結果を示すことにしています。

政府は、この結果を踏まえて再開を判断するとしていますが、安全委員会は先月

「今回、検証したストレステストの『1次評価』だけでは安全性の評価には不十分だ」

という考えを示していて、安全委員会がどのような検証結果を示すのか注目されます。

また、13日の会議では一般の傍聴は別室でモニターを見る形にしたため、

傍聴者が同じ会場に入れるよう求め抗議をする場面もありましたが、会議への影響はありませんでした。


◆コメント:こういうのを日本語で「茶番」といいます。

NHKは公共放送なのに、大阪の民放、毎日放送のラジオ報道部「たね蒔きジャーナル」より、

あてにならない。

記事の中に既にストレステストの結果が書いてあるようなものではないか。

「ストレステスト」は、原発の運転再開の判断の前提となっていて、

であり、更に実施するのが、絶対中立公正無私な機関ならばともかく、

ストレステストの評価をするのが、原子力安全・保安院だというのだから、

近く発表される、検証結果は、
大飯原発は安全です。再稼働しても構いません。

となるに決まっている(原子力安全・保安院は「原子力危険・不安院」と改称したらどうか)。

東電幹部と、この国の政府は狂っているのではないか。

福島原発事故がまだ収束していないどころか、4号炉の使用済み核燃料プールは補強されていない。

もう一度、大規模地震が起きたり、そうでなくても4号炉のプールに亀裂が入り、冷却水が漏れ出し、

膨大な量の核燃料が、自らの崩壊熱でメルトダウンを始めたら、今度こそ、もうどうしようもない。

近寄ることすらできなくなり、東京の住人も含めて3,000万人が避難しなければ(一体、それだけの人間が、

この狭い国のどこに避難するのかしらないが)ならない、という事態もありうる。


311では「想定外」で失敗したのであるから、

今度は考えたくなくても考え得る最悪の状況を想定するべきである。


福島だけでも、専門家が途方にくれているのに、まだ残りの原発を廃炉にするどころか

何とか、再稼働させようと、財界と政府と役所が一体となっている。

こいつらは、住民が二度と戻れないほどの放射能汚染を生み出してしまったことを

知っていて、まだ、この原発という危険な代物を使おうというのである。

地震が無くても、原発事故は起きる。チェルノブイリもスリーマイルも、

そして今日(3月13日)、2月に韓国の原発で、全電源喪失事故が起きていたことが

公表されている。

それでもまだ、原発を再稼働しようという人間は、魂を悪魔に売り渡したのではないか

と言いたい。

また、こういうニュースが流れているのに、全然自分は無関係だと言わんばかりの世の人々が

私に取っては不気味に映る。尤も、原発に限らず人間の思考にはそういう傾向があるようだ。

6年前に、
「無思考」を「プラス思考」と称する欺瞞

という文章を書いた事を思いだした。

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2012.03.13

大地震でとりあえず生き残った後、どうするか。

◆やたら首都直下地震の可能性を喧伝する国とマスコミ。

「可能性」をつければ、今この瞬間私が震度7の激震に襲われる「可能性」を

ゼロと断定することは、出来ない。それは分かるが、先週、この報道の後、

あまり気持が良くないのは確かだ。

◆記事:都心部でも震度7の恐れ=地下構造を詳細調査―文科省など(時事通信 3月7日(水)12時31分配信)

文部科学省や東京大学地震研究所などの研究チームは7日、首都直下での発生が予想される東京湾北部地震が起きた際、

震度7の揺れが都心部を襲う可能性があると発表した。従来の想定最大震度は6強で、国の防災対策にも影響を与えそうだ。

東京湾北部地震は、国の中央防災会議が想定する首都直下地震の一つ。

陸のプレート(岩盤)とフィリピン海プレートの境界で発生するとされ、想定マグニチュード(M)は7.3。

都心部では最大震度6強の揺れになるとみられていた。

研究チームが首都圏の約300地点に地震計を設置し、地下のプレート構造を詳細に調べた結果、

両プレートの境界は同会議の想定よりも約5~10キロ浅いことが判明した。

地表により近い場所での発生が想定されるため、都心部での予想最大震度は6強から7に上がるという。

最悪の事態を想定するのは危機管理の基本であるから、

この発表自体は問題ではない(愉快な気分にはならないが)。

但し説明が不足している。

「震度7」は普通に考えると震度6よりもう一段階強い揺れ、と思うが、

そうではないそうだ。「震度」というスケールは「7」までしかない。

震度7は、本当は震度8とか9とか呼びたい揺れも全て含むのだそうだ。

つまり、震度6よりも強いのは、全部「震度7」で一体どれほどの揺れがくるのか

本当の所は誰にも分からない。


そして、政府の発表や、それを伝えるマスコミの無責任・不親切なところは、

震度7が起きたら、どうやって助かる確率を高くするか?という方策について

何も書かれていないことである。

よく調べればネット上には「サバイバル術」の情報があふれているが、

お年寄りなどネットに触れない人は検索しようが無いのだから、

本当にすさまじい地震が起きたら、どうすればいいのか、繰り返しテレビで

啓蒙するべきだと思う。

震度7はどこまで強い揺れが来るか分からない。

助かるかどうかは、運次第のような気もするが、
東京消防庁<安心・安全><地震に備えて>

は地震が起きたときのみならず、家具の転倒防止法についても家具、電子機器の種類ごとにまとめてあるので、

読んでプリントアウトしておくといいだろう

(まさか、地震が起きてからPCを立ち上げて読めばいい、なんてかんがえてませんよね?)。


◆もっと身近なこと。トイレ。

もしも、自宅にいるときに大地震が起きたなら、家族は基本的に一緒にいるし、

311以降なんだかんだ、食料とか水とか少しずつ蓄えている人もいるだろうが、

地震を恐れて、一生、家に閉じこもっているわけにはいかない。

ものすごい地震が起きたとき、阪神淡路では、8割は圧死だったそうだが、

その対策は前段の東京消防庁<安心・安全><地震に備えて>をご覧いただきたい。

私が心配なのは、エレベーターに閉じこめられた場合である。何時間も何日も閉じこめられた場合。

勿論、水・食料を摂らないと生きていけないが、より短期的には、人間は、食べられないよりも、

(尾籠な話で恐縮だが)出せない方が苦しいのである。電車が脱線しても屋外ならまだ、いざとなれば、

何とでもするが、一番ヤバいのは、エレベーターに閉じこめられた場合である。野郎(男)だけなら、

あのコンビニの袋を沢山普段もっていると、排泄物を入れるのに役立つそうだが、

混んだエレベーターの中に閉じこめられて、若いお嬢さんがいたりしたら悲劇だ。

以前からそれは、気になっていたが、何のことはない。

非常用エレベーターキットといって、トイレだけではない。女性が用を足すときに視界を遮断する

シートや、懐中電灯や、数日間閉じこめられる場合に備えて、水・食料、までセットになった、

エレベーター用防災キャビネット

がこれは、コクヨだが、他社からも既に発売されている。

しかし、このような箱が備え付けてあるエレベーターを見たことがない。

東京都の大きなビルや、駅や空港などあちこちに、AED(除細動器)が備え付けてある。

あれを見るたびに思うが、目の前で人が倒れて、日頃何も訓練を受けていない素人が

致死性不整脈(心室細動など)の患者を治療しようとするとは思えない。

ただ、役人が「AEDは配置しました」といいたいが為に設置した、如何にも官僚的形式主義だ。

あんなものを沢山置くぐらいなら、大きなビルの全てのエレベーターに「防災キャビネット」を備えることを

義務づけるとか、税金をそちらに投入するとか、何とかしろと言いたい。


◆思いつくまま。

素人なので網羅的に書けないが、普段自分が携帯しているもので、ご参考になれば。

●薬

ここで言うのは、継続的に服用しなければならない降圧剤とか糖尿病の人のインスリンとか

その類である。私は親譲りの本態性高血圧なので、1日一錠自宅で飲んでから出社するが、もし数日間閉じこめられ、

このような薬の服用を急に止めると、特に血圧などストレスで高くなるだろうから、危険である。

311以降は、5錠、つまり5日分ぐらい携帯している。

●水

何日も閉じこめられたら、本当は何リットルも必要な筈だが、重くて持てないから、

せめて500mlを(それでも重くなるが)1本持っている。

●食料

今の季節ならチョコレートが手っ取り早い。夏になると溶けてしまうから、カロリーメイトを

持って居ると、なんとなく気休めになる。

●小さい懐中電灯

なるべく単純なのがいい。単3電池1本使用のLEDライトは単三1本で六時間保つそうだ。

単三電池4本パックはコンビニで売っているから、あれを一つもっているとなおいい。

この類で、9灯LED ハンディーライト/懐中電灯もあるが、これは単四を3本入れる必要があり、

暗がりでは、面倒である。

Amazonで検索すると単四1本で2時間半というのもある。

2時間半は短いと言っても、単四なら8本パックでもさほどかさばらない。

狭い場所に大勢人がいて、真っ暗になると、人心が動揺する。

出来れば皆が、こういうものを持っていれば、一人に負担がかからず、交替で点灯すれば、常に何らかの灯りが灯る。

●消毒用アルコール

薬屋でラビネットPなど

売っているが、これは消毒用のエタノールに少し塩化ベンザルコニウム、つまり逆性石鹸が0.2%入っている。

しかし、こういうのを買わなくても、無印とか100円ショップで売っているスプレー瓶に

消毒用エタノールを言えるだけで十分である。あらゆる場面で、有用である。


◆非常時の走り方。

昨日の記事、「震災から1年」報道各社特集、強制的リマインダーとしては機能したであろう。の最後で、

「3月11日のマーラー」というNHKのドキュメンタリー番組のことを書いた。

そこで非常に参考になったのは、当時新日フィルのプレイヤーで一番、会場到着に困ったのが

ホルン奏者の大野さん(因みに大野さんは2005年、第74回、毎コンホルン部門優勝者)で、

どうしても電車が動かないので、新橋からすみだトリフォニーホールに徒歩で向かった。

その時に、子供の頃に入っていたボーイスカウトで教わった走り方が役に立った。

ずっと走ったら、どんなに遅くても体力を使い過ぎて、本番のステージで吹けなくなってしまうが、

単に歩いていたら遅すぎる。こういうときは、

40歩普通に歩く→40歩小走り→40歩普通に歩く→40歩小走り

を繰り返すのだそうだ。これだと普通に歩くより速いが、呼吸がゼイゼイと乱れるほどに

ならないのだそうだ。この方法は、非常時ではなくても使えるのではないか。

ホルン奏者に「走り方」まで教えて頂き恐縮である。


まるっきり、断片的な情報だが、多少なりともご参考になればと思い、記した。

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2012.03.12

「震災から1年」報道各社特集、強制的リマインダーとしては機能したであろう。

◆マスコミ各社どこかしこも「震災から1年」でキリがないので。

キリがないので、今日は、特定の記事を掲載しない。

あまりにも全ての新聞、テレビ、ネットメディア、その他が、

東日本大震災から一年経った今日、各地で追悼行事が行われました。

と報じていた。

中には、意図的に悲劇性を演出しているような番組も多く、それは不愉快だったが、

流石に今日、東日本大震災を取り上げない訳にはいかないだろうし、

不愉快分を差し引いてもやはり、「震災から1年」があらゆるメディアに溢れたことは、

それなりに意味があったと思われる。


◆あまりにも多くの「非被災者」が地震を忘れ(ようとし)ている。

小出助教によれば、福島原発の1号炉など、核燃料がメルトスルーしてしまった

ので、一体、核燃料がどこにあるのか、どういう状況にあるのか誰にも分からない

という。この核燃料が今この瞬間も環境を汚染しているのだから、これを何とか

固めてしまうとか、しなければならないが、何しろどこにあるのか分からないし、

現場はものすごい被曝環境なので、核燃料の場所探しで長時間人が近寄ることすらできない。

それに加えて4号炉には使用済み核燃料プールがあるが、これの補強が十分ではない。

今は、どうやら冷却水の中に核燃料が浸かっているが、もし、大きい余震などにより、

使用済み核燃料プールにヒビが入り、冷却水が一挙にうしなわれたら、使用済み核燃料が

自らの崩壊熱で溶け出し、場合によっては、爆発するかもしれないそうだ。

そうなったら、もう、本当に東京都民が全員避難しなければならないかも知れない、

というほど、危険な状態なのに、それを伝えるのは毎日放送ラジオ報道・情報番組の

「たね蒔きジャーナル」だけである。


私の東京の勤め先の様子をみても、被災地がどうなっているのだろう?

ということを口にする人が全くいない。仕事場で言わないだけで、実は関心をもっているなら、

気配でわかるものだが、そういう様子はない。ましてや原発で日本に住めなくなるかも知れない

など、考えたくもないから、小出助教の本すら読まない。


小出助教が「たね蒔きジャーナル」で以前話していたが、小出助教の勤務先、

京都大学原子炉実験所は大阪にあるが、小出氏が観察する限り、

大多数の関西人にとって、「たね蒔きジャーナル」のスタッフは別として、

東日本大震災は既に「終わった過去の出来事」と考えているかのようだ、

という。

勿論、中には真剣に考えている人もいるに違いないが、ごく一部だろう。

何ごとも直ぐに忘れる、或いは「忘れたがる」のは日本人に特に顕著な心理的習性である。

その意味では、今日、全てのメディアが「これでもか」というほど、被災地の今の様子、

被災者の状況、気持ちを伝え続けたのは、日本人全員に、まだあの震災は

終わっていないことを強制的に意識させる「リマインダー」(思い出させるもの)としては

有効だったろう。


◆NHK、「3月11日のマーラー」は白眉であった。

被災地、被災者の話ではなく、秀逸なドキュメンタリーは、3月10日(土)、

23時からNHK総合で放送された、「3月11日のマーラー」だろう。

震災当日、コンサートの多くは中止となったが、敢えて実行したのは、

新日本フィルハーモニー交響楽団だった。プログラムは葬送行進曲で始まる

マーラーの交響曲第5番だった。

再放送がきっとあると思うが、今は分からない。

NHKオンデマンド | 3月11日のマーラーでは、今すぐに見られる。

そこに書いてある「番組概要」。

2011年3月11日、多くの音楽会が中止される中、新日本フィルの定期演奏会は決行された。演奏されたのは、マーラーの交響曲第5番。

世界的な指揮者ハーディングがタクトを振った。葬送行進曲に始まり、壮大なフィナーレに至る70分の演奏会。

悲しみ・祈り・希望・深い感情が込められ結晶となり、94人のオーケストラ、

105人の観客、誰もが忘れられないものとなった。

残された記録映像をもとに、奇跡の夜を再現する。語り(語り手) : 袴田吉彦

マーラーの5番はトランペット・ソロで始まる。この極限的な状況。

東京でも余震が続いていて、もしかすると、天上から何かが落下して命に関わったかも知れない。

しかし、首席トランペット奏者・服部孝也さんのソロはあまりにも見事だった。

本当は映像の一部だけでもアップしたいが、絶対に削除要求がNHKからくるのは明らかなので、

ほんの一部、プレーヤー、事務方などへのインタビューを交えた音声をお聴き頂きたい。



3月11日のマーラー






文字通り、「命をかけた演奏」である。

ソロの後のコメントは、コンマスの崔 文洙(チェ・ムンス)さん、服部さん、事務局・五島励二さん、

最後はヴィオラの醍醐紀子さん、である。

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2012.03.10

東日本大震災から1年にあたって、所感。

◆無責任に「頑張ろう」というな。

今(2012年03月10日(土)17時03分)NHKで「被災地からの声」という番組を放送している。

さきほど、被災地から(多分Twitterだと思うけれど、ちょっと聞き逃しました)発せられた言葉を

分析した結果を表示していた。震災直後は、被災者からも、

頑張る

という言葉が多く見られたが、震災御5ヶ月後あたりから、減少した、という。

震災直後は、緊張状態からくる、一種の興奮状態にあり、アドレナリンが分泌されていたので、

「頑張るぞ」と言えたのだろうが、時間が経って、復興の見通しが立たないと、「頑張りようがない」

という思いにとらわれるのであろう。


自然に、頑張れる人は頑張っていいが、無力感に苛まれている人は、むやみに頑張ろうとしないほうがいい。

これは、NHKをみた結果論ではなく、私は、昨年震災後に何回か、弊ブログに書いている。
2011.04.03 NHK「ニュースウオッチ9」で報じていた「災害関連死」。←特に高齢の被災者は「頑張っ」てはいけない。

2011.04.12 「『がんばろう日本』東京タワーが太陽光発電でメッセージ」←無責任だ

2011.04.13 被災者に「頑張れ」という残酷さが、まだわかりませんかね。

全然、原因は違うが、自分がうつ病に罹患した経験から、本当に頑張りようが無い時に、「頑張れ」と言われる辛さが、

私には、多少は分かるつもりである。

無理に頑張ろうとしても、実際、この先どうなるか分からない被災地、被災者が多いのであるから、

頑張りようがない。そういう人々には、無責任に「頑張れ」と言うべきではないし、被災者は思わなくてもいい。


◆放射能汚染は、元には戻らない、とはっきりするべきだ。

被災地のうち、福島原発事故に関しては繰り返し書いているが、

放射能を無効化する技術を人類がもっていないのに、今も、核燃料は大気に剥き出しになっている。

こういう所で放射性物質が減る訳がない。また、「除染」も「移染」に過ぎない。


はっきり言って、もう、半永久的に311前の状態に戻らないほど汚染し、安全に居住することが出来ない場所が

できてしまった。それなら、それは、はっきりそう告げるべきだが、東電も国も中途半端なことをいうから、

避難しているお年寄りの中には、「除染が済めば、元の環境に戻り、住めるようになる」と思っている人がいる。


大気中、土壌の放射線は以前強く、発ガンの危険も高い。それでも生まれた所に戻りたいという人がいるならば、

小出助教が言うとおり、それはそれで一つの選択であるが、汚染は消えないことを曖昧にしておくのはよろしくない。


◆立法府、行政府の無作為。

また、立法府(国会)行政(内閣)の動きを見ると、総論を優先させるから状況が進展しないのである。

しかも、ピントがずれている。将来の年金財源確保のための消費税率引き上げ議論に時間を費やし、

さらに、それを政争の具として用いている。政治家を「私欲」を優先しているのだ。

総論ではなく、まず各論を重視するべきである。つまり、

被災地で困っている事を片っ端からリストアップし、被災地では町役場が丸ごと津波で流されてしまったり、

そうではなくても、地方自治体だけではできないことがあるのか、或いは怠慢なのか分からないが、

放射能とは関係の無い(つまり、被曝の危険が無く作業できる)場所で、震災御1年経ってもがれきが残っているとか、

仮設住宅があまりにもお粗末である、とか、医療従事者が足りないとか、

精神的に不安定になっている人のメンタルケアが足りないというのは、日本人の仕事としては遅すぎる。

国が主導してさっさと「一つずつ」対策を立てれば良いのだ。

それで予算が足りなくなったら、

「これだけのことをしたいが、これだけ予算が足りないので、赤字国債を発行するか増税します」

と説明すれば、国民に対して説得力があるが、

誰も、目の前の問題を整理してどこから手をつけるか、統合的に管理しないから、いつまでたっても

状況が変わらない。変わらない被災地の風景を見て、実際には被災地では、少なからず自殺者が出ているという噂を聞くが、

マスコミはそういうことは報じない。震災の影響を受けなかった日本の他の地域の人達は、

人間というのは残酷で、狡いもので、被災地の深刻さのことなど考えない方が「樂だから」、意識的・無意識的に

この話題に触れない。職場の人間を診ても、Twitterを眺めていても、それは、明らかである。


◆一件ずつ、処理しろ。

個人の話とは規模が違うけれども、私が社会人になり立ての下っ端で、自分の係の事務を負かされていたことがある。

あまりにも処理件数が増え、どれも同時に、一刻も速く処理しなければと思い、パニックに陥っていた私を見た先輩が、

落ちついて、「一件ずつ」処理しろ。オタオタしているだけでは、1件も処理できない。1件ずつ処理すれば、やがて全部、処理できる

とアドヴァイスしてくれた。誠に適切なアドヴァイスであった。

東日本大震災の被災地はあまりにも広範にわたり、処理すべき問題も膨大だろうが、

とにかく、リストアップして一件ずつ処理することを国家の行政府(内閣)が決定し

指示するべきなのだ。勿論、厳密な意味での行政府=内閣、つまり首相と大臣だけでは、

何もできないから、それぞれの役所のトップを集めて、内閣から直接、これをこうしろ、

と、命ずるのである。

観念的な議論、例えば「未来に向けての国家の設計」など抽象的なことは、学者の論文のネタにはなるだろうが、

実務上には、何の役にも立たない。具体的な施策がない。

だから、頑張りたくても頑張る気力がなくなるほど、被災地の状況が好転しないのである。

「一件ずつ、しかし、なるべく急いで処理できることから処理しろ」

と、日本国政府に言いたい。

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2012.03.08

【音楽】まだまだ、モーリス・アンドレ。タルティーニ、アルビノーニ、など。

◆仕方がないのですが、クラシック好きですら、あまりにも無関心なので・・・。

フランスの天才トランペット奏者、モーリス・アンドレが亡くなってから、間もなく2週間です。

【追悼】トランペット奏者、モーリス・アンドレ氏、死去。

いくら天才とは言え、クラシック音楽の世界全体から見たら、トランペットなど「周辺領域」「その他」なのでしょう。

そして、そもそも、一般大衆はクラシックに興味が無いのですから、更にそのマイナー領域のことなど知る由も無い。

ネットを眺めると、私と同年配というか、生のモーリスアンドレを聴けた世代の方々は、ブログで弔意を表しておられるけれど、

最近の若い、ラッパ吹きの子はプロでも学生でも、あまりピンと来ないようですね。


仕方がない、と言ってしまっては実も蓋もないのであって、モーリス・アンドレというのは、

最初の追悼記事で書きましたけど、100年に一度の名手。ヴァイオリンなら、ハイフェッツです。

すぐに忘れてはいけない音楽家なのです。

「また、モーリス・アンドレか。」と思われるかも知れませんが、偉大な演奏家は広く世に知られるべきだと思います。


◆タルティーニ、アルビノーニ、テレマン。ネヴィル・マリナーとの共演です。

自分の意識の中では、そうでもないのですが、客観的には、かなり古い録音です。

今日引用する音源は、モーリス・アンドレ・エディション第1集~協奏曲編1(6CD)です。

モーリス・アンドレの録音の多くはフランスのエラートというレーベルが持っていますが、

長い間、多くは廃盤になっていまして、気を揉んでいたのですが、2009年~2011年にかけて復刻版が発売されました。

今日、聴いて頂くのは、モーリス・アンドレ・エディション第1集~協奏曲編1(6CD)の中の

4枚目のCDに収められています。アンドレの全盛期には勿論、バラで売っていたのですが、

今はこのようなCD BOXしかなく、当然、値段もそれなりですから、お薦めし難いのですが、

音源は明記しておかないといけないので、ご容赦のほど。

この録音では、伴奏がネヴィル・マリナー指揮、アカデミー・オブ・ザ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ

(“Academy of St Martin in the Fields”ですが、あまりにも長いので“ASMF”と表記されることが多いです)でして、

非常に上品な響きを醸し出しています。


タルティーニというのは、ヴァイオリニストですね。「悪魔のトリル」のあの人です。

その他、アルビノーニ、テレマン(先日、カラヤン・ベルリン・フィル伴奏を載せました)です。

いずれも、当時のトランペットで吹けるはずがなく、ヴァイオリンかオーボエの為のコンチェルトではないかと

思われますが、モーリス・アンドレが吹くと、そのような「音楽史上の真理」はどうでもよく、

「この演奏がオリジナル」でいいじゃないか、と思います。


タルティーニ トランペット協奏曲 ニ長調 第一楽章






次は、難しいトリプル・タンギングをあまりにも鮮やかに吹いています。


タルティーニ トランペット協奏曲 ニ長調 第三楽章






これをちゃんと吹ける人は、アンドレ以外では、アンドレの弟子のアメリカ人、

エンパイア・ブラスのロルフ・スメドヴィックだけです。



次は、アルビノーニです。第一楽章は、伸びやかな音が素晴らしいです。


アルビノーニ トランペット協奏曲 変ロ長調 第一楽章







これを生で聴いたら、どれほど美かったであろう、と思います。


第二楽章のアレグロですが、打って変わって、細かい音符を見事に吹ききるテクニックが快感です。


アルビノーニ トランペット協奏曲 変ロ長調 第二楽章






これは、モーリスアンドレが独自に付加した装飾的旋律でしょうけれども、他のトランペット奏者で聴いたことがありません。


まさしく全盛期のモーリス・アンドレです。


さて、最後ですが、これは、モーリス・アンドレが亡くなってから、はじめて書いたエントリーにも載せた、

テレマンのニ長調の協奏曲です。あれは、伴奏がカラヤン・ベルリンフィル。アンドレは十分見事ですが、

こちら、マリナーとの演奏では、より、自然なブレス、自然な歌い方で美しいピッコロトランペットの音が聞けます。

第一楽章と第四楽章をお聴き頂きます。


テレマン トランペット協奏曲 ニ長調 第一楽章






これは、モーリス・アンドレだからこそ、このような余裕のある柔らかい音で吹けるのです。

通常のトランペットからすると、非常に高音域です。鋭角的な、刺激的な音になりがちですが、

モーリスアンドレは、ブレス(呼吸)が圧倒的なのでしょうか。音の高さを忘れてしまうほどの見事さです。


最後になります。テレマンの第四楽章は最後が高音で終わります。

その音をよく聴いて頂きたいです。


テレマン トランペット協奏曲 ニ長調 第四楽章






最後の音。普通、このような輝かしい音色で吹けません。この一音だけでも、

モーリス・アンドレのモーリス・アンドレたる所以だと思います。

マニアックな特集にお付き合い頂き、ありがとうございました。

実は、まだ終わりにしないつもりです。

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2012.03.07

「NHK東日本大震災アーカイブス 証言webドキュメント」←非常に辛いけれども、見る「べき」です。

◆記事:NHK東日本大震災アーカイブス 証言webドキュメント(NHK)

災害の実態を伝え、復興支援と防災をめざして 2011年3月11日の「東日本大震災」で被災した人々の証言を中心

にNHKが持つ震災にかかわる映像を公開し「あの時、何が起こり、人々はどう行動したのか」

「復興支援と明日の防災のために何ができるか」をともに考えていくサイトです。

被災の実態と復興への足取りをながく将来に残すために

このサイトは『「共感」と「理解」~被災体験を証言いただいたみなさまから託された思いを長く将来に残し、

将来の防災・減災につなぐために~』、をコンセプトにしています。

開始当初は30人程度からはじめて1年間で300人程度の証言を動画で紹介して参ります。

このサイトでは単に証言を動画で見るだけでなく、その方の周辺の状況を、航空写真解析から得られた津波の浸水域、

現地調査で得られた浸水深、建物被害、火災発生などのデータを地図表示と共に見る事ができるようになっています。

生き残った方も、目の前の命を助けられずに悔し涙をながす。そんな貴重な体験をうかがって、

しっかりとご自分やご家族の万一に備える知恵として身の回りの人と共有してみませんか?

それが、辛い記憶を語ってくださった皆さんの想いでもあるとおもうのです。

たとえば、川の護岸沿いの道をゆっくりと歩む人。振り返るとたったの1Mの津波。

でもその背後に9Mもの水の壁が押し寄せる。建物の3階からはそれがわかるから声をからして避難を呼びかけるが地上では見えない。

あるいはまた、3Mの津波という予報を聞いて、逃げずに屋内にとどまった人。しかし、予報も訂正されるし、2波、3波のほうが大きくなる。

さらに狭い湾内に流れ込む津波はレンズに集まる光のように集束されて波高がたかまる。結果としてマンションを乗り越える。

生き残った方のお話を聞きながら思う事。話は聞かないとわからない。

そして、その場になってみないと本当の危険には気づかない。だからこそ、こうした証言を未来に残す必要があるのです。

ぜひ一度アクセスしてみてください。


◆コメント:これは、辛いけど、見るべきです。

人間は、元来、辛いことを考えたくないものです。

自分に起きたことではなくて、他人に起きた不幸を目の当たりにする(と言っていいのかわかりませんが)

だけでも、ひどい言い方になりますが、「面独臭い」と感じます。

Twitterを毎日眺めますが、余震が起きた瞬間などを別にして、もう、あの大地震に触れる人はいません。

意識的、無意識的に忘れようとしている。敢えて書きますが人間の「狡さ」を感じます。

忘れていないまでも、私は、最近、専ら福島第一原発事故の行方を注視し、地震そのもののことを、

あまり考えませんでした。


正確に表現すると、「東日本大震災は、たしかに1,000年に一度の大地震だったのだろうが、原発さえなければ、

地震や津波からの復興だけならば、日本人は何度も経験しているから、何とかなっただろうに」と考えていたのですが、

不明を恥じます。


NHK東日本大震災アーカイブスを見ると、今更ながら、地震・津波による被害の、

言語に絶するすさまじさに、文字通り言葉を失います。

新聞などで「震源域」を小さな日本地図で載せたりしていますが、あの程度の情報から観念的に

分かったつもりになっていてはダメだ、と思いました。

勿論、NHK東日本大震災アーカイブスを見たからといって、

実際に、震度7や津波を経験した方々の気持ちは、本当には分からないでしょうが、

人間には「想像力」があるのですから、震災当時、直後、現在の人々の気持ちに出来る限り近づこう、

としてみるべきです。あまりにも悲惨なことが起きてしまった。

私は、震災直後から何度か書きましたが「がんばろう」などという、生ぬるい言葉を安易に使うべきではない、

と思います。

しかし、一方で、今までに何度も大地震や津波を経験し、さらにものすごい地震を経験しても、

なお、淡々と(勿論、内心は苦しいのですが)生活や、地域社会を立て直す「日本人」という民族の

とてつもない底力を感じます。

既に、被災地での出来事を「他人事」と思いがちな、何でも直ぐに忘れてしまう私達日本人は

少々辛くても、NHK東日本大震災アーカイブスを見るべきだ、と思います。

NHKに注文ですが、これは英語版も造った方が良いですね(NHKにメールを送ります)。

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2012.03.05

2月28日 東電・政府発表の言葉のウソ「除染はできません(小出助教 毎日放送「たね蒔きジャーナル」)

◆地震があったことを覚えていますか?

さきほど、

NHKスペシャル「映像記録 3.11~あの日を忘れない~」

を観ました。内容についての感想は、簡単に書けないので、今は止めますが、

番組のタイトルに「3.11~あの日を忘れない~」という文字を観たとき、

私は、「忘れるバカがいるわけないだろう」と思ったのですが、その後

ちょっと考えたら、そら、東日本大震災があったことを丸々忘れている人はいないでしょうが、

日常的には、忘れていた方が楽なので、意識的・無意識的に、あの地震のことを考えていない人が

多いのではないでしょうか。

以前、小出裕章京都大学原子炉実験所助教が、実験所は大阪にありますが、

特に西日本の人は、地震のことなど、あたかも他人事(ひとごと)と思っているように

見えるが、福島第一原発で起きていることは、或る意味で戦争よりも悲惨なのであって、

暢気に構えている場合ではない、という意味のことをおっしゃっていたのを覚えています。

その小出助教に、ほぼ毎日、電話でインタビューし続けている、大阪の毎日放送、

ラジオ報道部の「たね蒔きジャーナル」には、あたまが下がります。


◆「『除染』はできません。」(小出助教)

人間は放射線を無効化する技術を持たないので、除染といってもそれは、例えば、

地表の放射性物質を吸着する物質に移してそれを何処かに運ぶだけです。

ですから、以前、私は

2011.10.02 放射線を無効化する技術が開発されない限り、世界は滅亡する。

の中で、
「除染」は「移染」に過ぎない。

と書きました。

奇しくも、2月29日放送のたね蒔きジャーナルで、偶然ですが、

小出助教が全く同じ「移染」という表現を使っておられます。

文字起こしを転載することはできますが、それでは私が内容を改竄していない

ということを証明できませんから、実際の音声で聴いて頂いた方が良いでしょう。

この日は「たね蒔きジャーナル」にビデオニュース・ドットコムの神保哲生氏がゲスト出演し、

経産省や東電が事実を何となく誤魔化すために使う、妙な日本語。

マスコミの間で皮肉の意味を込めて「霞ヶ関文学」と呼んでいる

言葉遣いをすることに触れています。

小出助教が一番、気になる言葉が「除染」だそうです。

「除染」は結局「移染」なんだ、と、再生開始後5分あたりで言っておられます。

全体で11分ぐらいですから、お聴きになっては如何でしょうか。

20120229 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章





福島第1原発の事故の後に拡散した放射性物質そのものに加え、今も本当は何処にあるかわからない

元来原子炉圧力容器に密閉されていて、今は外に出てしまっている核燃料を冷やす為にずっと水を

かけて冷やし続けているのですが、その水は、核燃料に一度触れたら「汚染水」になり、その汚染は

除去できないので、放射性物質を含んだ、どこにもすてることができない水が増える一方なのです。

それを考えると、私は、超長期的には、人類は滅亡するしかないのではないか、という結論に達します。

世の中の人々が暢気なのは、

自分が生きている間は、まあ、とりあえず何とか保つだろう。その後は知ったことではない。

と考えているから、ではないでしょうか。

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2012.03.04

「消費増税必要59%、政府案反対49% 本社調査」(日経)←世論誘導に簡単に騙される。

◆記事1:消費増税必要59%、政府案反対49% 本社調査 内閣支持32%に下落(日本経済新聞 2012/2/19 22:02

日本経済新聞社とテレビ東京が17~19日に共同で実施した世論調査で、野田佳彦内閣の支持率は32%となり、

1月中旬の前回調査から5ポイント下落した。不支持率は56%で、3ポイント上昇した。

消費増税関連法案の3月末までの国会提出に先立ち、政府・与党が決定した消費税率を2014年4月に8%、

15年10月に10%に引き上げる案について「賛成」は40%、「反対」は49%だった。

一方、社会保障制度を維持するために消費増税が「必要だ」との回答は59%で、「必要だと思わない」の29%を上回った。

消費増税が「必要だ」との回答は民主党支持層で73%、自民党支持層でも58%に達した。

消費増税は容認しながらも具体的な時期を盛った政府案には反対論が根強い。

増税より前に、行政改革による無駄の削減や国会議員の定数・歳費削減など、

与野党に「身を切る」努力を求めているのが理由とみられる。



自民党は消費増税が「民主党の公約違反だ」として、関連法案提出前の与野党協議を拒否している。

こうした自民党の対応に「納得できない」が61%に上った。「納得できる」は24%だった。


◆記事2:首相と谷垣氏が極秘会談=2月25日、消費増税めぐり(時事通信 3月1日(木)0時25分配信)

野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁が25日に、都内のホテルで極秘に会談していたことが分かった。

複数の関係者が29日、明らかにした。

野田政権が3月中に提出する方針の消費増税関連法案と、衆院選挙制度改革をめぐり意見交換したという。

消費増税法案の成立に政権の命運を懸ける首相と、

早期の衆院解散を引き寄せたい谷垣氏が、互いの出方を探ったとみられる。

首相は25日昼、このホテルにある日本料理店で、

藤村修官房長官と約1時間会食したことになっていた。

首相と谷垣氏は29日、いずれも会談を否定。しかし、民主党幹部によると、

同日の政府・民主三役会議で藤村長官は「外(向け)には会っていないということだ」と説明した。

自民党幹部は「会談はあった」と明言した。


◆コメント:同じ事を説明します。悪しからず。

同じ事を何度も書くと、古くからの読者の方は、「またか」と思われるでしょうが、

こんな一般人のサイトは世間に広く読まれているわけでは亡いので、大事なことは何度も

書かないと、自分の思想を分かって頂けないのです。


今回の件とは全く別ですが、例えば私は憲法9条の政府の公式見解を変更し、

集団的自衛権の行使を可能にすることは絶対に反対ですが、この話など、

何十回書いたか分かりません。


それは、さておき、記事1で明らかなように(他の新聞の世論調査も大体同じ傾向です),

多くの国民は、社会保障制度維持の為に消費税増税は必要と考えているようです。

約1ヶ月前に、私は消費税率を引き上げても、総税収は増えない、とかきました。

もう一度書きます。


◆消費税率を引き上げても(特に今のような景気低迷期には)総税収は増えません。

このことは、約1ヶ月前に、書きました。

2012.02.09「年金改革で消費税10%超=野田首相、財源不足認める」←消費税を増税しても、税収は増えない。

景気がよくて、個人消費が盛んで、経済活動が活発なときならば、消費税率を引き上げても、

それによる個人消費の減少を埋め合わせても、まだ、余るほどの税収が期待できないこともありませんが、

少なくとも今の景気のがずっと悪い時期が10年以上も続いているときにことさらに消費税を引き上げる、

という議論に無闇に拘るのは、余計に個人消費への抵抗感を増やすことになり、景気に悪影響をもたらし、

ひいては、消費税だけではなく、法人税、や所得税による一般会計歳入を減らし、逆効果です。

これは、財務省のサイトに掲載されている秘密でもなんでもない統計資料です。
一般会計税収の推移のグラフ。

平成9年(1997年)に消費税率が3パーセントから5パーセントに引き上げられました。


一般会計税収の推移

Moftaxrevenue

消費税率を引き上げたあと一般会計税収は減り続けています。


もう一つ。これも、財務省に公然と載っている資料ですが、

「主要税目の税収(一般会計分)の推移」



Revenuedetails

確かに消費税を引き上げた直後は、当然のことながら消費税単独の歳入は増えていますが、

法人税や所得税は減っています。ちょうどバブルがはじけた後なので、消費税率の引き上げだけが

原因かどうかわかりませんが、法人税收も、所得税収も減少し、総税収が減っています。

こうときに野田首相がなぜ、「政権の命運をかけて」消費増税に取り組むのか、

私には全く理解できません。面倒臭い事、政治とか経済とか福島原発のその後とか

について、考えるのが憂鬱であるのは皆同じですが、大人ならば、有権者ならば、

そう言うことをよく考えて、国政選挙における投票行動は勿論、

世論調査に答えて欲しいと思います。

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2012.03.01

【音楽】モーリス・アンドレ バッハ:管弦楽組曲第2番より。

◆元来、独奏はフルートです。

バッハの管弦楽組曲第2番は、ソロ・フルートと管弦楽の為の音楽です。

前に何度も紹介していますが、最初は、

2006.11.26 雅子妃殿下とトランペット

でした。その時と同じ部分を載せます。


ブーレI&Ⅱ







もの悲しく、美しいブーレⅡが何とも言えず好きです。


ポロネーズ





チェロが主旋律を弾き、トランペットがオブリガートを吹くところ、ブレスが長くて大変なのですが、

アンドレが吹くと、何だか簡単そうです。


メヌエット







技術的には、特に難しくないのですが、切なさ、悲しさ、寂しさ、懐かしさ・・・

色々な風景がよぎります。


バディネリ





何しろ、モーリス・アンドレが上手いので、難しい曲でも簡単に聞こえてしまうのですが、

フルートでも、無論トランペットでも、「バディネリ」を正確に、しかも音楽的に吹くのは

とっても大変です。「バディネリ」の最初の音型は、

とってもとってもたいへんだ。

と聞こえてしまいます。

アンドレは、世界の殆どの人は無関心ですが、正に「巨星、墜つ」なのです。

今日、改めて思いましたが、モーリス・アンドレのトランペットは何と優しい音なのでしょう。

トランペットの表現力の広さを世に知らしめた、モーリス・アンドレに御礼を言いたいです。

まだまだ、追悼特集を考えております。

それでは。

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