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2012.04.18

「中電「浜岡原発、津波21mでも安全」――ただし停止中の場合」←問題をすり替えています。

◆記事:中電「浜岡原発、津波21mでも安全」――ただし停止中の場合(オルタナ 4月17日(火)9時2分配信)

中部電力は16日、南海トラフの巨大地震により浜岡原発(静岡県御前崎市)の周辺を最大21mの津波が襲うとした内閣府の検討結果について、

同原発の停止中は冷却機能が失われても高台に設置したポンプを使って安全を確保できるとする検討結果を発表した。

浜岡原発では現在、施設の海岸側に海抜18mの防波壁を建設する工事を行っている。

しかし3月31日に開かれた内閣府の検討会で、

浜岡原発付近に押し寄せる津波の最大の高さが防波壁を上回ると予想されることから、

経産省原子力安全・保安院が2日、中電に検討を指示していた。

しかし今回の検討結果は同原発が停止中で核燃料が冷えていることを前提としており、運転時の想定ではない。

また、予想される21mの高さは海岸付近のもので、津波が陸地を駆け上がる際の高さを示す「遡上高」ではない。


◆コメント:いつの間にか、原発のリスクの中心が「津波」になっています。

これは、私独自の意見ではなく、小出裕章京都大学原子炉実験所助教が何度も言っていることです。

小出助教は東日本大震災が起きる前から、浜岡原発は廃炉にするべきだ、

という意見で、それは、2008年の講演記録がネット上で簡単に見つかる。

巨大地震が原発を襲うとき--2008年10月26日 京都大学・原子炉実験所 小出裕章(PDF)

この講演で、小出先生は、2007年7月16日、新潟県中越沖地震が柏崎・刈羽原子力発電所に

与えたダメージを根拠に、「地震(の揺れ)そのものが原発に与えるダメージ」とその結果

生ずる、放射能漏れの危険性をしきりに訴えている。


中部電力・浜岡原発(静岡県)は、東海地震の想定震源域のド真ん中に建っており、

津波ではなくて、地震そのもの危険を指摘しているのだ。


それなのに、国や各電力会社、そしてマスコミは、

東日本大震災と福島第一原発事故の後、
大地震が起きた場合、原発にとっての最大のリスクは「津波」だ。

と問題をすり替えている。

常識で考えて、M9クラスの地震が原発を襲った場合、まず懸念すべきは、

建造物としての原子力発電所、とりわけ心臓部である原子炉圧力容器、格納容器、原子炉建屋の耐震性である。

津波を心配しなくて良い、とは言わないが、東日本大震災で津波が原因で福島第一原発が外部電力も

予備電力も喪失し、結果、核燃料を冷却出来なくなったから、といって、今度は予め想定するリスクを

津波「だけ」に限定する理由はない。


東日本大震災では、震源と福島第一はある程度距離があったが、

浜岡は想定震源域の真ん中に建っているのであるから、直下が震源で、しかも

東日本と同様のマグニチュード9クラスの超巨大地震が発生した場合には、

津波以前に地震そのものにより、原子炉圧力容器が破損したり、或いは、そこまでいかなくても、

冷却水循環ポンプが故障・破損したり、しなくても電源が失われたら、と考えると、

浜岡に限らず、原発は稼働していなくても、存在するだけで(圧力容器には核燃料があるのだから)

危険なのだ、ということが、まだ、理解されていない。

大飯原発再稼働の是非が問われているが、再稼働云々ではなく、

全ての原発を一刻もはやく廃炉にするべきなのだ。

全く事故が起きていない東海原発を廃炉にするのですら20年かかるのである。

全ての原発を廃炉にするまでに再び巨大地震に襲われたら・・・と考えると

既に手遅れのような嫌な予感がするが、何もしないより遙かにマシだ。

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