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2012.04.02

新入社員に告ぐ。「石の上にも3年」。

◆明日から会社勤めをする若い人達へ。仕事なんてつまらないから期待しないこと。

今は、超就職難で、何処かに入社出来ただけでも幸せである。

色んな先人が既に書いている、言い古されたことだが、

学生というのは、親か本人が授業料を学校に納めて、ものを教わるところだったが、

サラリーマンに限らず、凡そ「仕事」は自分の労働力と時間の対価として給料なり、なんなり

とにかく金銭を貰うのである。シャバに出る、とはそういうことで、

会社の先輩があんまり意地悪だったら、抗議しても良いが、基本的には、会社は学校ではないから、

諸君らに「仕事を教える義務」はない。諸君が「仕事を覚える義務」を負うのである。

はっきり言って、辛い。

サラリーマンの仕事を心から楽しんでいる人もいるけれど、私はただの一度も楽しいと思った事は無い。

社会人になって今日で満28年。明日が1461回目の月曜日がだが、何十年経ってもイヤだ。

宝くじで5億円だか、3億円だかあたったら、入金確認の後、すぐにでも止めたい。

4月2日には各企業の入社式で社長が「キレイゴト」を並べるだろうが、本気でそんなことを思っていない。

「自己実現」とかなんとか、偽善的な言葉を並べるであろうが、

要するに会社が諸君に要求するのは、組織をじゃまするな。会社にとって都合の良い人間になれ、

ということである。諸君の人生がどうなろうが、企業にとっては、どうでもよいことだ。


◆無理にプラス思考になるな、といいたいのである。

前段の文章だけだと、なにやら、明日から人生の墓場に突入するように読めてしまうが、

少なくとも、全然楽しくも面白くもないところだ、と思っておけば良い。

もしかして、面白かったら、良い方に期待が外れる。

本当につまらなかったあら、「ああ、本当だ」と思うだけだ。

しかし、はじめのうちは、こき使われるから自尊心が傷つくこともあるだろう、という意味だ。

そして、それは、大抵のサラリーマンが同じ経験をしているのである。

会社は、繰り返すけれども懸命に洗脳しようとする。

ケネディの就任演説のように、

「会社が諸君に何かをしてくれるとおもうな。諸君が会社の為に何を出来るか、考えろ」

とか、ベートーヴェンの「第九」のテーマの如く、
苦悩を克服した後の歓喜!

とか、ゴタクを並べるが、要するに資本主義経済に於ける企業の目的はただ一つ。

収益を極大化することである。

無理に、前向きに考える必要はない。ただ、あまりにもつまらなそうな顔をしていると

多分、配属された職場でイジメられるから、挨拶や返事だけでもはきはきとして、1年ぐらいは

やる気があるフリをしなさい。

とにかく、世界中の勤め人は、食うために仕方がないから働いているのだ。

つまらないのはアナタだけではない。


◆石の上にも3年。

若い人を見ていると、特に優秀な人が1年目でやめる。

あれは、バカだなあ、と思う。どんな会社でも新入社員が楽しくて仕方がないということは

まず、あり得ない。最近は「パワハラ」とか、色々世間が五月蠅い(なまっちょろい)ので、

私らの頃のように、

おめえ、大学まで出て、コピーもまともに取れねえのかよ!

とか、
バカ。お前どうしてそんなにバカなんだよ。もう止めろよ。死ねよ。(これは極端)

などと言われることも無かろう、言われてもただひたすら済みませんと言って、但し、

「失敗記録」というのはつけておくと、いい。同じ失敗は2度が限度だ。

話を戻すと1年目で辞めてしまう優秀な人をみると勿体ない、と思う。

見ていると、「ああ、この子は、一旦現場を見せておいて次は本店だな」と

いうのが明らかで、そうなってからが、少しは面白くなるのに、

その手前でやめてしまう。他の会社に入ってもまた、新人になるわけだから、

芸術家になるほどの才能や、全く別の仕事でやりたいことがあるのでなければ、

諺にあるように「石の上にも3年」である。

日本人論の代表的著作の一つに中根千枝氏著、

「タテ社会の人間関係」がある。

この本の書名は、講談社が考えたのかも知れないが、ミス・リーディング(誤解を招き易い)だ。

中根先生が強調したかったのは、日本人の社会は「場」を共有する人の結び付きがつよく、

同じ「場」を共有した時間は、その人物の「社会的資本」になる、ということである。

転職や、非正規労働者の立場を選択する日本人が以前よりは増えているとしても、

根源的には、昔も今も同じである。同じ場所に長くいるほど、「エラい」のである。

(それが制度的に形になったのが年功序列である)。

これには、異論もあるだろうが、サラリーマンになるぐらいしか、選択肢がなかった人。

自嘲的になる必要は無い。大抵の人間には、際だった才能などないのである。

だからこそ、そういう人々がもてはやされる。99.・・・・パーセントは凡人だ。

成り行きということが人生にはつきもので、今の会社も何となく決まってしまったというのは、

普通のことだ。ただ、3年は我慢してご覧なさい。

私のように気が弱く、頭が悪く、本質的に怠惰で、なんの取り柄が無い人間でも、

3年我慢したら、少し楽になった。そして、「あと1年、我慢しよう」の反復で28年たった。

あなたにも、きっと、出来る。人生、その程度のものである。

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