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2012年5月

2012.05.30

余りにも天気が急変すると身体に堪えますね。皆様、ご自愛下さい。

◆かなり珍しいことなのですが、火曜(29日)は会社を休みました。

熱があるとか、腹具合が悪いというわけではないのです。

風邪で会社を休む、ということは、私はここ10年ほど無いのです。

これは、医療従事者はほぼ絶対に因果関係を認めないのですが、ビタミン&ミネラルのサプリメントを

摂り始めてからです。イギリス駐在員時代に覚えました。

マルチビタミン&ミネラルは、本来それだけで十分なはずなのですが、

まあ、細かい事を書くと長くなるので省略しますが私は、マルチに加えて、

日本のそこらで売っているのとは比べものにならないほど大量のビタミンCを含む

(1錠で1500mgとかね)サプリメント、ビタミンBコンプレックスといって、

ビタミンB群のいくつかは不足するとメンタルにも影響するのですが、そのサプリメントを

飲んでいるのです。

私は医療従事者ではありませんから、このようなサプリメントが万人に絶対に

悪影響を及ぼさない、と断言することは出来ませんので、無理にお薦めはいたしません。

ご興味があれば質問にはお答えしますが、最終的には自己責任ですね。


のっけから話がそれました。

ここ数年、昔と比べると明らかに天候が違います。

しかし、今までは私は、自分でも驚くほど(子供の頃は身体が弱くて直ぐに風邪をひいていたのです)

その、不規則な気象条件の変化に身体が対応していたのです。

しかし。

月曜日の午後から明らかに急激に気圧が下がり始め、

そうなると、私の場合は頭重感を覚え、また、首筋から肩にかけて、

尋常ではない「凝り」を生ずるので直ぐ分かります。しんどいですが、

普通は風呂に入って早めに寝れば翌朝には、元気を取り戻していたのです。


ところが29日(火)の朝、目が覚めて驚いたのですが、

首筋から肩にかけての痛みに近いような凝りと頭重が残っていたのです。

そして、29日(火)は前日以上に「大気が不安定で天気が急変しやすい」と

NHK(をはじめ、各メディア)が繰り返しておりました。

「ヤバい」と思い、休みました。

かなり昼間も寝ていた所為か、今はもうだいぶ、普通になりました。

自分を基準にするのも、おこがましいのですけど、どうも最近の「急変する気象現象」は

想像以上に人体に負担になっているように思われます。

という全く日常的雑談で恐縮ですが、天下国家を論じるのはちょっとまだしんどいので

こういう駄文で、本日の所はご容赦頂きたく、また、

皆様、ご自愛下さい。

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2012.05.29

【音楽】エリザベート王妃国際音楽コンクールのサイトで成田達輝氏の本選全てを見て、聴けます。天才だと思います。

◆記事:<バイオリン>成田さん2位 新しい個性派世代の登場(毎日新聞 5月27日(日)19時27分配信)

バイオリン部門の世界最難関のエリザベート王妃国際音楽コンクール2位に入った成田達輝さん(20)の朗報に

「日本の新しい個性派世代の登場だ」と、音楽関係者からは日本の演奏界の新たな発展を確信する声が相次いだ。

繊細を極めた感受性と超越的なテクニックを持つ成田さんは、本選でも演奏したパガニーニのバイオリン協奏曲第1番が十八番。

光がはじけるような表現で、粋を極め、品格に満ち、すでに「名演奏家の芸風」を持つと評される。

3月末にフランス・ドゥエでこの曲を弾いた際には新聞批評に「偉大なパガニーニ自身だけがライバルの天才」と激賞された。【梅津時比古】

(以下省略)。(駐:色太文字は引用者による)


◆コメント:2日連続してどうしても書きたくなるほどの物凄い才能です。

拙日記・ブログは、10年続いていますが、二日連続で音楽記事。しかも同じ話題、というのは、

多分初めてです。


何故、このようなことをするかというと、成田達輝氏の才能があまりにも素晴らしく、

昨日の文章では、書き足りないからです。それぐらい、物凄い才能だと思います。

記事で色太文字で強調した部分。フランスの新聞が、

「偉大なパガニーニ自身だけがライバルの天才」

と激賞した、とありますが、確かにこれほどの大絶賛を読んだことは、ありません。


◆エリザベート・コンクールの公式サイトは良心的で、ファイナル全員の演奏全てを聴けます。

他の音楽コンクールのウェブを全部確かめた訳では無いので(何しろ、コンクールの長い歴史を考えると、

コンクールの様子をネットで世界中に配信するなどというのは「ごく最近始まったこと」なのです)、

もしかするとエリザベート王妃国際音楽コンクールだけでは無いかも知れませんが、

悪いけど、毎コン(日本音楽コンクール)の公式サイトなど、翌年になって漸く前年の各部門の

優勝者の演奏の、それもほんの一部を載せるだけなので、それと比較すると、

エリザベート・コンクールの公式サイトは、

本選に残った12人(ヴァイオリン部門だけについて書いています)全員の本選に於ける全演奏を

視聴出来る、非常に良心的で有難いサイトです。


これ↓が成田さんの本選演奏全てを1時間20分全部視聴できるページです。

Final 2012: Tatsuki Narita

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ3番。

このエリザベートの作曲部門でグランプリを獲った酒井健治氏の「バイオリンとオーケストラのための協奏曲」。

最後がパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番。

なんですが、フランスの新聞が、「作曲者自身(パガニーニ)だけがライバル」と絶賛↓理由がよく分かります。

ご覧頂くしかないですね(なお、コンクールの公式サイトではヴァイオリン部門のCDを売ってます)。


音楽の演奏が上手いか下手か、というのは演奏スタイルの好みは別としても客観的に、

「どう聴いても『上手い』と言わざるを得ない。文句の付けようがない」

というレベルがあります(成田氏の演奏スタイルが私の好みではない、と言っているのではありません。

誤解なさらないようにお願いします)。

それは、数多くの演奏に接して、「耳が肥え」てくればわかるようになりますが、

まだ、あまり聴いたことがなくて分からないと言う場合、伴奏したオーケストラ・プレイヤー達の反応を見ることです。

お客よりも、何しろオーケストラの音楽家はプロで、今までに色々なソリストの伴奏をしているので、

実はソリストにとって最も「恐い」存在です。


成田氏がパガニーニを弾き終えた瞬間、聴衆からは、殆ど満場のブラボー(これも、珍しい)と、スタンディングオベーション

が起きますが、確かにコンクールでここまで、客が興奮するのは、あまり見たことがありません。


更に、前述したオーケストラ。この伴奏はベルギー国立管弦楽団(National Orchestra of Belgium)ですが、

オーケストラというのは、ソリストが「普通」だと、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者は楽器と弓を持ったまま、

右手の指で、左手に持っている楽器の胴体のウラの部分をパラパラとたたく「疑似拍手」になります。

「下手じゃ無いけど、特別、上手くもないね。ソリストなら、これぐらい普通だね。」という意味です。

ところが、専門家である彼らですら、本当に感心すると、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者や管楽器の奏者が皆、

膝に楽器(と弓)を置いて、両手で客席のお客さんと同じように「本当の拍手」をします。

これは、
この人、本当に上手いな

と、プロの集団に認められている。これは本当に上手い人とみて間違いありません。

成田氏の演奏の後、ベルギー国立管弦楽団と指揮者が盛大に拍手しています。

「天才」という言葉を安易に使うと安っぽくなりますが、成田氏の場合はこの言葉を使っていい、

と思います。それぐらいのヴァイオリニストです。今後が楽しみです。

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2012.05.28

「バイオリン:成田さんが2位入賞…エリザベートコンクール」←良いニュースを大きく伝えましょうね。

◆記事:バイオリン:成田さんが2位入賞…エリザベートコンクール(毎日新聞 最終更新 05月27日 20時36分)

ブリュッセルで開かれていたエリザベート王妃国際音楽コンクールのバイオリン部門で26日、

結果発表があり、日本の 成田達輝さん(20)が2位に入った。

バイオリンでは世界最難関のコンクール。

成田さんは札幌市出身。桐朋女子高音楽科(男女共学)を経て、パリ国立高等音楽院に留学中。

全日本学生音楽コンクール中学の部全国1位、

日本音楽コンクール2位、

一昨年のロン=ティボー国際音楽コンクール2位と、

実力は早くから注目されていた。

パガニーニのバイオリン協奏曲第1番を弾いた今回の本選で、

コンクールでは珍しい「ブラボー」の渦と聴衆総立ちの喝采を浴びた。

成田さんは

「とてもうれしいです。大勢の方にお世話になったので、これからの演奏活動が少しでも恩返しになればいいと思います」

と語った。

日本人はこれまでバイオリン部門で堀米ゆず子さん(1980年)、

戸田弥生さん(93年)が優勝している。【梅津時比古、ブリュッセル斎藤義彦】


◆エリザベート2部門ですね。

約1週間前に、金環日食の原稿を書き上げて、日記とブログを更新しようとしていた矢先、

NHKが、エリザベート・コンクール作曲部門で

酒井健治さんがグランプリ、と報じたので、急いで書き直しました。

2012.05.19【速報】エリザベート・コンクール作曲部門、日本人グランプリ。/金環日食。直接太陽の方向を見るのは危険(国立天文台)

この時点で、バイオリン部門も始まっていて、今日報道された成田達輝さんが、

ファイナリスト12人に残っていると時事通信が伝えていて、ただしその時点では

ヴァイオリン部門の最終結果がいつ出るか書かれていなかったので、

毎日、読み逃さないように、私は気を付けておりました。その甲斐ありました。

エリザベートコンクールの公式サイト、現在、日本時間5月27日23時17分ですが、

ほんの少し前まではアクセス出来たのですが、どうも(多分日本から)アクセスが殺到しサーバーに負荷が

かかり過ぎているようで、一時的にアクセス出来ないのですが、

暫く経てばアクセスが可能になるでしょうから、リンクを張っておきます。
Queen Elisabeth International Music Competition

このサイトでちょこっと見たところによると今は何しろアクセスできないので記憶が

間違っていたらすみませんが、6月の始め(つまりコンクールの一週間後)に受賞者による

ガラ・コンサートがあり、ネットで中継するような話が書いて有りました。

さらに、アクセスが殺到したのは、ファイナリストの映像がこの公式サイトで見られるようになっているのです。

一部じゃないですよ。これはセミ・ファイナルかな。ブラームスのソナタなど80分の映像と音声を試聴できます。

非常に知的なヴァイオリンです。パガニーニまで聴いていたら、間に合わないので、途中で書いています。


成田達輝氏の受賞歴は記事に書いて有るとおり、毎コン2位、2010年のロン・ティボー2位、エリザベート2位ですが、

こうなると1位でも2位でも大変なことです。もんのすごいレベルの高いコンクールですから、ファイナル(本選)に3回とも

残る、というだけで、大変なことです。


この、今年のエリザベート・コンクール、ヴァイオリン部門の審査員の中には、かつて

自分がやはり2位の諏訪内晶子さんが審査員としてよばれてます。諏訪内晶子さんは、最後の1990年、

チャコフスキー・コンクール優勝から、プロフィールに書いてあることが多いですが、エリザベート2位で、

その前もロン・ティボーじゃなかったと思いますが、他のコンクール2位が続いていましたが、

繰り返しますが、このレベルのコンクールは、ファイナルに残った時点で既に十分、才能を証明されています。

コンクールは瞬間最大風速みたいなものですから、本選の日が1日ずれていたら、成田さんが優勝だったかもしれません。

いずれにせよ。ローザンヌの菅井さんといい、エリザベート作曲部門の酒井さん、ヴァイオリン部門の成田さん、といい

世間は、オリンピックばかり騒いでいますが、芸術の分野、これは本来「勝ち負け」を競うものではないけど、

どれもこれも、本当に世界の最も優れた才能が集まってくるわけで、

その中で落ちついた演奏で上位入賞を果たしている、日本の若い人達をもっと大きく取り上げて

讃えて欲しいものです。

「良い事」(スポーツ以外の)を大きく報じないのは、日本のメディアの悪い癖ですし、

日本社会の悪い癖です。無教養です。

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2012.05.27

大阪市教育委員会事務局 生涯学習部 音楽団 に出したメール。

◆出演料の上限が決まっているというので、ウラをとります。

ウィキペディアの大阪市音楽団 「存廃問題」を読むと、

次の記述がある。

大阪市音楽団は大阪市が直営事業として運営している音楽団であり、人件費や赤字分を大阪市が公費から支出している。

大阪市の平成22年度決算によれば、人件費を除いた楽団運営のための歳出額約9,100万円のうち、

入場料収入などで補えるのは約4,800万円で、差額の4,300万円と団員44人分の人件費約3億8,700万円を加えた

約4億3,000万円を大阪市が負担しているという。

(ただし、これについては、大阪市音楽団条例(昭和25年4月1日条例第33号)および大阪市音楽団規則(昭和32年4月1日大阪市教育委員会規則第4号)

により音楽団の活動に大阪市教育委員会の承認が必要であることに加え、

出演料が最大でも1回あたり1時間63,000円・2時間94,500円という、

40人規模のプロの楽団としては異例の破格値に押さえられているという事情もある)。

とのことである。今月中旬、
2012.05.10 大阪市音楽団は条例で収益を上げることが制限されているのに、「儲かってないから潰す」のは明らかな矛盾だろう。

の中でかいたが、大阪市音楽団は、大阪市文化振興条例により、収益を目的とすることを制限されている。
市民が地域において芸術文化に親しむことができるよう、芸術作品を鑑賞する機会の提供、公演等への支援、情報の提供その他の必要な措置を講ずるものとする。

というのは、つまり、高いチケットを高くするな、ということだが、

具体的な金額の制約がわからず、ウィキペディアで見つけたのである。

しかし、その根拠となる、「大阪市音楽団条例」と「大阪市音楽団規則」を大阪市のウェブで

探しても見つからない。そこで、大阪市に問い合わせのメールを送った。


◆メール本文。

担当部署を探したら、どうやら、【教育委員会事務局 生涯学習部 音楽団】へのお問合せ

なので、メールを送った。

本来のメールフォームには、当然、私の実名、メールアドレスを入力したが、

それは、ここでは省かせていただき、本文のみを掲載する。

次のとおりである。

ご担当者御中。

東京に住む音楽好きの会社員です。

報道によれば、橋下大阪市長は、大阪市音楽団の存続に否定的なお考えのご様子。

大阪市から大阪市音楽団への援助金額が多すぎるという理由のようですが、

大阪市芸術文化振興条例では、市民が芸術に親しみ安い環境を整えろとの文言があります。

ウィキペディア「大阪市音楽団」には、
「大阪市の平成22年度決算によれば、人件費を除いた楽団運営のための歳出額約9,100万円のうち、入場料収入などで補えるのは約4,800万円で、

差額の4,300万円と団員44人分の人件費約3億8,700万円を加えた約4億3,000万円を大阪市が負担しているという

(ただし、これについては、大阪市音楽団条例(昭和25年4月1日条例第33号)および大阪市音楽団規則(昭和32年4月1日大阪市教育委員会規則第4号)

により音楽団の活動に大阪市教育委員会の承認が必要であることに加え、

出演料が最大でも1回あたり1時間63,000円・2時間94,500円という、40人規模のプロの楽団としては

異例の破格値に押さえられているという事情もある)。」

と、記述されています。

私は色々検索しましたが、「大阪市音楽団規則」がみつかりません。何処に表示されているのかお教え頂けますでしょうか。

そして、もしも、WEB上で大阪市音楽団規則が見られるWEBページがないのならば、ウィキペディアの記述、つまり、
出演料が最大でも1回あたり1時間63,000円、2時間94,500円

に制限されているのが正しいの否か教えていただけませんでしょうか。

蛇足ながら、私は大阪市民でも大阪府民でもありませんが、そんなことは関係無く、

橋下市長の一存で、大阪市音楽団の廃止が決定されるならば、専制君主による独裁的政治だと思います。

大阪市芸術文化振興条例の立法趣旨に鑑み、大阪市音楽団は無闇に収益を期待されていないのにもかかわらず、

要するに「儲からないから全員、実質解雇」ということならば、それはあまりにも傲慢な、市長の暴挙です。

それを看過することが出来ないので、お手数をお掛けしますが、このメッセージを送ります。

お返事をお待ちしております。

以上である。多分、返事は来ないだろうが、暫く待つこととしよう。

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2012.05.25

「2020年夏季五輪開催地、東京が1次選考通過」←「首都直下型地震の確率、4年以内の確率は50%以下」で五輪招致を続けるの?

◆記事:2020年夏季五輪開催地、東京が1次選考通過(読売新聞 5月24日(木)7時54分配信)

国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が23日(日本時間24日)、ケベックで行われ、

2020年夏季五輪招致の1次選考で、名乗りを上げていた5都市のうち、

東京、イスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)の3都市が立候補都市に選ばれた。

ドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は落選した。

1次選考は主に各都市の開催能力を評価したもの。IOCが作成した評価報告書によると、

1964年以来、2度目の開催を目指す東京は、選手村を中心としたコンパクトな競技施設配置が高く評価された。

一方で、東日本大震災の影響に加え、原発停止による電力不足への懸念について、「今後も観察していく必要がある」と明記した。


◆コメント:東日本大震災以降、日本は地震の「活動期」だし、東日本大震災の余震は100年以上でしょ?

私は、どうも理解出来ないのである。

2016年の夏季オリンピックにも東京は2007年に開催地として立候補した。

これは、まだ、あの大地震の遙か前だから、理解できる。

2009年10月2日にコペンハーゲンで開かれたIOC総会で、2016年の開催地は、リオデジャネイロに決まった。

それでも、まだ諦めきれない東京は、2020年夏季五輪大会開催地として立候補し、昨日、

3つの候補地の一つとして残った、というのが冒頭の記事である。


改めて調べて驚いたが、東京が2020年の夏季五輪開催地として立候補を表明したのは、

2011年7月16日。東日本大震災の4ヶ月後である。


311の約1ヶ月後の朝日新聞記事。

◆記事:「今は巨大地震活動期 M9級発生に懸念」米学会で発表(2011年4月15日12時24分)

マグニチュード(M)7以上の大地震は、起きやすい「活動期」が存在し、現在がその時期にあたるとの研究結果を

米ニューメキシコ鉱工業大などがまとめた。

別のチームは、M9級の超巨大地震が世界のどこかで起きる確率は統計的に、今後6年以内に6割と分析した。

活動期は2004年から始まっていたそうで、去年から6年以内にまたM9クラスの地震が起きる確率は63%である。

更に、今年の1月23日、東大地震研は
◆記事:M7級首都直下地震、4年内70%…東大地震研(2012年1月23日03時04分 読売新聞)

マグニチュード(M)7級の首都直下地震が今後4年以内に

約70%の確率で発生するという試算を、東京大学地震研究所の研究チームがまとめた。

東日本大震災によって首都圏で地震活動が活発になっている状況を踏まえて算出した。

首都直下を含む南関東の地震の発生確率を「30年以内に70%程度」としている

政府の地震調査研究推進本部の評価に比べ、切迫性の高い予測だ。

といったら、国に「余計な事をいうな」と脅かされたのであろうか。

最初の発表の約二週間後、
◆記事:首都直下型地震の確率、「4年で50%以下」に修正(ITmedia ニュース 2012年02月07日 11時53分)

4年以内にマグニチュード(M)7級の直下型地震が70%の確率で首都圏を襲う──。

東京大学地震研究所の平田直教授(観測地震学)らのチームが試算したこの衝撃的な予測が修正された。

サンプルとして使用する地震のデータを広げた結果、

4年以内の確率は50%以下に落ちるというのだ。

このような大事な研究発表を僅かに二週間で、それも国民が安心する方向に修正する

というのが、如何にもなにか作為を感じる。


これ以外にも日本は今後100年、東日本大震災の余震が続くだろう、との予想もある。
◆記事:<東日本大震災>余震100年以上 京大准教授発表へ(毎日新聞 5月15日(火)2時31分配信)

東日本大震災の余震が、福島、茨城県境で少なくとも今後100年以上続くとの推計を

京都大防災研究所の遠田晋次准教授(地震地質学)がまとめた。

震災後、地震活動が活発になった地域の観測データを基に、誘発地震の減衰を計算した。

余震には体に感じない地震も含み、秋田県内では約40年間、首都直下では約3年にわたり続くという。

20~25日に千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表する。

という次第。要するに、まだまだ、大地震が起きる可能性は(可能性と言ってしまえば

常に存在するけれども、今は特に、昨年の3月11日よりも前に比べて、危険である)高い。

そして、2020年の東京五輪における、競技会場プランを見て仰天した。

T_2020tokyoolympic

殆ど全てが「海沿い」である。東京湾には防波堤がない。東京湾を震源として巨大地震が発生したら、

それも、運悪くオリンピック開催期間中に発生したら、多分全ての競技会場は、津波に呑まれるであろう。

こんな状態で、このような計画で立候補してよいのか。無責任ではないだろうか。

それとも、4年以内に70%か50%以下の大地震という発表は、「冗談」だったのだろうか。

候補地の3つの中に残っても、常識で考えたら、誰もこのような危ない場所でオリンピックを開催

したいと思わないであろう。

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2012.05.24

「全身被ばく、最大50ミリシーベルト=福島原発事故でWHOが推計」←原文の所在を明らかにした方が良いと思います。

◆記事:全身被ばく、最大50ミリシーベルト=福島原発事故でWHOが推計(時事通信 5月23日(水)20時52分配信)

世界保健機関(WHO)は23日までに、東京電力福島第1原発事故による日本国内外の住民の推計被ばく線量をまとめた報告書を公表した。

全身の被ばく線量が最も高かったのは福島県浪江町と飯舘村で事故後4カ月間で10~50ミリシーベルト、

福島県のその他の地域は年間1~10ミリシーベルト、宮城など近隣県が同0.1~10ミリシーベルト、

その他の国内は0.1~1ミリシーベルトだった。

同事故に伴う被ばく線量を評価する国際的な調査は初めて。

平常時の一般人の年間被ばく線量限度は1ミリシーベルトとされ、

年間線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるといわれる。


◆コメント:ソースを明らかにした方が良い、と思います。

記事に書いてあるのは「WHOの推計」だということだけです。

しかし、現在、2012年05月24日(木)00時49分ですが、

1時間前まで、WHOのトップページを見ても分からなかったのです。

さきほどアップデートされ、

May 2012 Fukushima nuclear accident: preliminary estimate of radiation doses

まず、間違いなくこれだろう、と見当が付きますけど。

くどいですけど、ちょっと前までトップページには表示されてなかったので検索するのに

結構苦労しました。皆が皆、英語が得意な訳でも好きな訳でもないでしょうし、

私だって、得意じゃないですけど、まあ、何とか四苦八苦して原文を確かめようとするのです。

時事通信や共同通信が、故意に原文をねじ曲げて、ウソの報道をするとは思いませんが、

確かめられるものは確かめたい、と思う人間もいるのですから、アドレス(URL)を併記してくれると

助かります。

さらに、このレポートはPDFファイルで124ページの膨大なものです。↓
Preliminary Dose Estimation from the nuclear accident after the 2011 Great East Japan Earthquake and Tsunami

この中に時事通信が抜萃した部分があるはずですが、それを探すのにまた一苦労します。

なんとか見つけました。PDFの43ページ目。
3.3.1 Estimated effective doses

■Of the example locations considered in Fukushima prefecture, several are in the area20-30 km from the site where characteristic effective doses in the first year, to all agegroups, are estimated to be in the dose band of 10-50 mSv. The dominant pathwayin these locations is estimated to be external dose from ground deposits but there are also contributions from the other exposure pathways. In these locations, only the first four months of exposure from external dose have been included as it has been assumed that relocation would have occurred at that time.

■At other locations considered as examples in Fukushima prefecture, the characteristic effective doses in the first year, to all age groups, are estimated to be in the range 1-10 mSv. In these locations the major exposure pathways are external dose from ground deposition and ingestion doses.

■In prefectures neighbouring Fukushima, characteristic effective doses in the first year,to all age groups, are estimated to be in the dose band of 0.1-10 mSv. This wider range of dose band for these neighbouring prefectures reflects the wide variation in deposition levels across these areas. The dominant pathway here is estimated to be external dose from ground deposits.

■In other Japanese prefectures, characteristic effective doses in the first year, to all age groups, are estimated to be in the dose band of 0.1-1 mSv, with the dominant pathway being food ingestion.

全部読んで無いからわからないですけど、この部分だけだと、まあ、時事通信はデタラメは書いてないです。

本当は専門家の訳を待つべきでしょうが、私が何とか日本語にしてみると、
■原発から20キロから30キロの範囲内のいくつかの計測地点では、全ての年齢層にわたって、被曝線量は、1年間で10~50ミリシーベルトと推定される。

主な被曝経路は地面に堆積した放射線物質による外部被曝だが、他の経路も考えられる。被曝の大部分は、最初の4ヶ月に起きたと考えられる。


■他の福島県の諸地域では、全ての年齢層にわたって、被曝線量は、1年間で1~10ミリシーベルトと推定される。主な被曝経路は地面に堆積した放射性物質からの外部被曝と経口被曝である。


■福島の近隣県では、全ての年齢層にわたって、被曝線量は、1年間で0.1~10ミリシーベルトと推定される。この被曝線量の幅の広さは、場所によって、放射線物質の堆積量に大きな差があることに起因する。


■日本の他の都道府県では、全ての年齢層にわたって、被曝線量は、1年間で0.1~1ミリシーベルトと推定される。主な感染経路は、経口被曝と考えられる。

厳密にいうと、時事通信は外部被曝と内部被曝(経口被曝は内部被曝の一種です)のことを書いていないですが、

両者の人体に与える影響は、差があるはずです。しかし、それは、WHOレポートの少なくとも抜萃した部分には書いてありません。

そして、
「年間線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるといわれる」

は、時事通信のコメントであって、WHOは何も書いていません。

ただ、私の知る限り小出裕章京都大学原子炉実験所助教は、日本の法律では、

原子力に関係の無い一般人の年間線量限度は1ミリシーベルトで、小出さんのような特殊な

立場の人で、年間20ミリシーベルトとされていること。

そして、被曝線量には「しきい値」が無い。つまり、「これ以下なら安全」という値ではなく、

少しでも被曝したら、しないよりも良くないということ。これはいつも書いておられますね。

時事通信の記事だと100ミリシーベルトまでは大丈夫そうに読めますが、

100ミリシーベルトなんてのは、本来、一般人の100年分。大抵の人は底まで長生きしませんから、

100ミリシーベルトは、一生分の線量を超えている、とんでもない値なので、

ミス・リーディングなことは、書かない方が良いのではないか、と思います。

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2012.05.23

「~ねばならない」思考から解放されると、楽になります。

◆最低限の「~ねばならない」はあるのですが。

いきなり何のことかというと、世の中、特にまじめで勤勉で、しばしばクソ真面目な

我々日本人は、生涯にわたって、「~ねばならない」という思い込み、強迫観念によって、

自らを苦しめているように思います。


最小限の「ねばならない」は確かに存在するわけです。

読み書きや計算を覚える、言葉遣いを覚えるなど、

社会と無縁では生きていけないので、そこで生きる以上最低限、

学んで覚えて、身につけないことは、勿論あるのです。

しかし、人生全般に話を広げると、長くなるので、具体的なことを書きます。


◆かつて、「知性の磨き方」(林望著)という本に救われました。

林望先生は、日本文学の研究家で

専攻は近世書誌学という、エラく、面倒臭いものです。

林望さんが一躍有名になったのは、今調べたら、もう21年も前になりますが、

世界の常識に真っ向から勝負を挑むかのようなタイトルのエッセイ集、

「イギリスはおいしい」を書いてからです。

その後の著作は数えきれず、自ら小説まで書いたり色々してますが、

「イギリスはおいしい」が世間の評判になった頃、テレビにしばしば登場なさいましたが、

失礼ながら、私が林先生に抱いた第一印象は、よくありませんでした。

何だか、如何にも「我こそはインテリなり」と言いたげなキザな奴だな。

と思いました。確かに間違いなくインテリなんですが、

この先生の書いた、これまた、タイトルの印象だけで判断すると非常にキザな、

知性の磨き方という本。

この中の一節に逆に救われたのです。

ちょっと、今、手許にないので、記憶で書かせて頂きますけれども、

「読書」に関して書かれた一文で、それまでの林望先生の印象からすると、

かなり意外なものです。


すなわち、「○○を読むべきだ」というのは、全く無意味だ、と。

何を読むのが一番良いのかは、人によって、また状況によって千差万別だ、

とおっしゃるのですね。読み進めて更に驚いたのは、林望先生は、

書誌学の研究で、頭の芯までジーンと痺れるほど頭を使うと、なんだか、

イライラして眠れない。自分は、大衆小説、ハードボイルドの大藪春彦氏の

大ファンだ、とおっしゃるのです。

大藪春彦氏のこの手の小説は、一時期角川書店の角川春樹が次々と映画化して、

そのテレビ・スポットCMを見ただけで、私は嫌悪感を抱いていたのです。

ところが、研究で頭の芯まで「ジーン」と疲れた林先生は、寝るまえにこういうのを読むと、

もう、大藪春彦氏の小説の主人公は何でもありで、気に入らない相手は直ぐに殺す。

気に入った女は直ぐに犯す、とまあ、無茶苦茶なのですが、それが、却って現実の

堅苦しさから、林先生を解放してくれた、と、まあそういう趣旨だったと思います。


林先生の、この一文を読んでから私は、目から鱗が落ちたかのようでした。
ああ、そうか。無理してまじめな本ばかり読まなくて良いんだ。

と、今から考えると当たり前なのですが、普通にそう、思えるようになりました。

さらに疲れている時は、本じゃなくても何でも良いのだ。テレビドラマだろうが、

映画だろうが、観たいものを見れば良いのだ。いちいち人に言う訳じゃないし・・・・。

この考え方に頭が切り替わるとかなり楽です。


音楽だって、クラシックが一番好きなことには、変わりは無いですが、

実は私のiTunesには、昔の日本の「歌謡曲」とか、昔、FMで聴いたイージーリスニングが

かなり入ってます。ちょっと照れくさいから、いちいち曲名は書きませんけど。


このブログも長い間「毎日何か、天下国家を論じねばならない」と勝手に思い込んでしまうと

きつくなります。だから、今日は、こういう話を書いています。

とりとめの無い話でお粗末さまでした。

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2012.05.21

「大阪市音楽団 市議からも「廃止反対」相次ぐ」←橋下市長自ら無給で働いたらどうですか?

◆記事:大阪市音楽団 市議からも「廃止反対」相次ぐ(MBS 2012年05月21日(月) 19時11分)

大阪市の改革プランで廃止の方針が打ち出されている市直営の音楽団について、

21日の市議会で議員から廃止反対の意見が相次ぎました。

大阪市音楽団に対しては市職員である団員の人件費や運営費など、

年間およそ4億6,000万円が支出されていて、市は音楽団を来年度で廃止するという改革案を打ち出し、自立した運営を求めています。

21日の委員会では、議員から「来年度の廃止はあまりに唐突だ」と反対の意見が相次ぎました。



「(レベルの高い)日本の吹奏楽のナンバーワンがシオン(大阪市音楽団)。ということはみなさん、世界で一番でしょ。

そんななかでその音楽団を手放す議論がされている」(自民党 太田晶也市議)

 「世界で一番ということであれば、ぜひ(演奏を)有料化して、チケットを売りまくったらいい」(大阪市 橋下徹市長)

<
さらにサックス奏者の女性から市長宛てに届いたFAXの朗読を交え、反論しました。
『私もこの音楽業界で生きていくために莫大な苦労をして、やっと仕事を、自分のポジションを手に入れました』。

そのような形でやっている音楽家は、この大阪市内、府内にはごまんといる」(大阪市 橋下徹市長)

橋下市長はこのように述べ、大阪市音楽団に対してチケット販売を行うなどの自立した運営を促しました。


◆コメント:大阪市音楽団の音楽家をクビにするなら、まず市長が無給で働いて範を垂れたら如何でしょう?

大阪市議会議員の中からも大阪市音楽団の廃止に反対意見が相次ぐというが、どの程度本気なのか。

遙か離れた東京都民である私ですら、ちょっと調べれば、大阪市音楽団が「大阪市芸術文化振興条例」により、

「儲けを目的とすることを制限」されていることが分かる。それは、10日前に書いた。

2012.05.10 大阪市音楽団は条例で収益を上げることが制限されているのに、「儲かってないから潰す」のは明らかな矛盾だろう。

この条例自体が変更されていないのに、何故反対する大阪市議会議員は、この論理的矛盾を指摘しないのか、と思う。

何だかんだいって、橋下大阪市長という人物は行政が文化を支援する必要はない、と思っているのは明らかだが、

今まで、芸術文化を振興することを任務としていた、音楽家という専門技術を持った集団が、音楽を好まない市長の為に、

いきなり路頭に迷わされるのは、あまりにも非人道的である。


同じ事を繰り返すが、橋下は、
「世界で一番ということであれば、ぜひ(演奏を)有料化して、チケットを売りまくったらいい」(大阪市 橋下徹市長)

というが、儲けてはいけないと言い続けてきたのは、政令指定都市、大阪市自身である。

何度読んでも、聞いても納得がいかない。

この他にも、橋下市長の施策は、あの稀代のペテン師、小泉純一郎にそっくりで、

あまりにも強者の論理に立ち、高齢者や、障害者や病人に、今以上の経済的負担を求め、

払え無いなら、勝手に野垂れ死んで下さい、と言わんばかりである。


◆1年半、無給で働いた、元・伊藤忠商事社長、丹羽宇一郎氏(現・駐中国日本大使)を見習ったらどうか。

このブログで過去に何度も書いたが、駐中国日本大使、丹羽宇一郎(にわ ういちろう)氏は、

1998年、経営危機にあった伊藤忠商事の社長に就任し、財務状況を詳しく調べた所、4000億円の不良資産を抱えていることを

発見し、全社員にこれを、次の決算で一括償却する(損失として決算書に計上する)と言った。

つい、先日発表された、今年の3月期のメガバンクの当期純利益が1行で5000億円ぐらいだったから、

どれほど、恐ろしい決断か、想像に難くない。

その状態から経営を立て直し2001年3月度決算では過去最高の705億円の黒字転換に成功した。

丹羽氏は、社長に就任し、経営を立て直す為に社員に奮起を促す代わりに、自分は社長の給料もボーナスも全額返上し、

1年半、無給で働いた。

さらに、日本有数の大商社、天下の伊藤忠商事の社長であるにも関わらず、黒塗りの社長送迎車を廃止して、

平社員と同じように、毎朝、電車通勤した(電車通勤は、経営立て直しに成功してからも続いた)。

昼飯は、伊藤忠商事傘下のファミリーマートのコンビニ弁当や同じく伊藤忠系列の吉野家の牛丼で済ませた。


橋下大阪市長も、弁護士として、また、タレントとしてずいぶんとご活躍であったから、その間

さぞや、稼いだことであろう。


サディスティックなまでに冷酷に大阪市音楽団のプレイヤーをクビにするというのなら、

まず、橋下市長自ら、市長在職中は、給料を大阪市に返納して、範を垂れたら如何だろうか?

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【音楽】5月21日はモーリス・アンドレの誕生日です。もう一度、K.314を載せます。

◆今年の2月に亡くなりましたが、生きていたら79歳です。

モーリスアンドレは、1933(昭和8)年生まれです。

残念ながら今年の2月25日に亡くなりました。

それから追悼を6回組みました。


それで分かったことがあります。

全然、新しい意見ではなく、むしろ、あまりにも言い古されていることですが、

ある音楽家の演奏を生で聴いたことがないと、その真価が分からない。

ということです。

モーリス・アンドレが天才的なトランペット奏者である、ということは、

クラシック好きのかなりの人が「観念的」には知っていますが、

本当に、あの人はすごい、と。分かる人はやはり、私と同世代以上でアンドレの生のラッパを

大阪のフェスティヴァルホールとか、東京文化会館などで聴いた人が多いのです。


アンドレのトランペットの音というのは、どなたかコメントに書いて下さいました。

アンドレが吹くと、ホールが、あまりにも豊かなトランペットの音で満たされて、

もはや音源(すなわち、モーリス・アンドレ)の位置が分からなくなるほどだ、

というその方の師匠のお言葉ですが、誠に言い得て妙だと思います。


一度でも、あの音をじかに聴いた事があるか、ないかによって、その後、録音を聴く時にも

イマジネーションの膨らみ方がことなるのです。


言い方を変えると、生を聴いたことがないのに、録音だけでアンドレの並外れた非凡さが

分かる方がいらっしゃいます。

そういう方は、大変豊かな想像力と、繊細な感受性をお持ちの方だと思います。


若い人がどうして、「一番上手いと思うトランペット奏者」に

「ガンシュ」(元ウィーン・フィル首席)とか

ハーセス(元、シカゴ交響楽団首席)とか、ウィントン・マルサリスや、セルゲイ・ナカリャコフ(ロシアのソロ奏者)

ばかりを挙げるのかと思ったのですが、

多分、若い方々は、こういう人達の「生演奏」は聴いたことはあるけれど、当然、アンドレは

もう、物心ついたときには引退してましたから、聴いた事がない。という違いかと思います。

(それだけではないかもしれませんが、明らかに一因だと思います)。


◆モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314のトランペット版

アンドレの録音はフランスのエラートというレーベルが最も豊富です。

かつてはバラで替えましたが、しばらく廃盤になっていたのが、数年前に復刻されて、

少々高いのですが、幾つかのCDボックスにまとめられています。

結局これが、一番整理されていると思います。

モーリス・アンドレ・エディション第1集~協奏曲編1(6CD)



モーリス・アンドレ・エディションは、第4集までありまして、こうなると相当のラッパ好きの方以外には

お薦めし難いのですが、うーん。第1集と第2集あたりは、長い目で考えると損ではない、と思うのです。

トランペットに限りませんが、クラシックは世の中全体から見ればやはりかなりのマイノリティーでして、

それは、レコード屋さんにしてみれば、モーリスアンドレなんか売るよりもAKB48の方が余程儲かります。

はっきり言って、クラシックはレコードの時代もCDになってからもそうですが、いつでも買えるとおもっていたら、

知らないうちに廃盤になっていて、後悔することがよくあります。勿論、常識の範囲内で、買える時には買っておくべきものなのは、

本もレコードも同じようです。


前置きがながくなりました。


モーリスアンドレ以降、上手なトランペットの才能が大勢現れていますが、アンドレを超える

才能の持ち主は、私の知る限り、まだ、いません。モーツァルトのオーボエコンチェルトを

ピッコロトランペットで移調せずに吹いてしまうなど、誰でも練習したら出来る、ということではありません。

通常、この音域のトランペットの音は金属的になり五月蠅くて仕方が無いし、そもそも、このような細かいニュアンスを

表現する余裕がなくなると思います。この音域で吹き続けるということだけで、既に大変なのです。



モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第1楽章 アレグロ







モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第2楽章 アダージョ







モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第3楽章 ロンド






以前、某掲示板に「モーリス・アンドレこそ不世出の名手だ」と書いたら、分からなければ辞書を引けばいいのに、

不世出?モーリス・アンドレ、滅茶苦茶有名ですよ?

と言ってきた人がいます。若い人です。「不世出」を「世の中に出ていない」=「無名である」と思ったのでしょうが、

分からない言葉をそのままにしてはいけません。

不世出(ふせいしゅつ)とは「めったに世に現れないほどすぐれていること。」(広辞苑)です。

正に不世出のトランペットの天才。それがモーリス・アンドレです。

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2012.05.20

「夏場の節電対策 正式に決定」←本当にそこまで電力需給が逼迫しているのか。

◆記事:夏場の節電対策 正式に決定(5月18日 11時38分)

政府は、18日、原子力発電所の運転が再開しない場合、この夏、全国で最も深刻な電力不足が見込まれている関西電力管内に

15%以上の自主的な節電を要請するとともに、中部電力など西日本の電力会社管内にも

節電を要請するなどとした、この夏の節電対策を正式に決定しました。



政府は、18日、総理官邸で関係閣僚による会議を開いて、原発の運転再開がない場合、

全国で最も深刻な電力不足が見込まれている関西電力管内などについて、ことしの夏の節電対策を正式に決定しました。

それによりますと、数値目標を設定した自主的な節電の要請については、いずれもおととしの需要に比べ、

関西電力管内では15%以上、九州電力管内は10%以上の節電を要請します。

さらに、関西や九州に融通する電力を確保するため、供給力に比較的余力がある

西日本の中部、北陸、中国の各電力会社管内にそれぞれ5%以上、四国電力管内には7%以上の節電を求めます。

また、北海道電力管内では7%以上の節電を要請します。

節電を求める期間は、いずれも一部の期間を除いて、

中部、関西、北陸、中国、四国、九州では7月2日から9月7日まで、

北海道では7月23日から9月14日までの間で、平日の午前9時から午後8時までとしています。

このうち、北海道では9月10日から14日については平日の午後5時から午後8時に節電を求めるとしています。

一方、関西電力管内で検討するとしていた法律に基づく電力の使用制限は行わない一方、

電力需給が厳しい関西・九州・北海道・四国の各電力会社管内では計画停電の準備を行います。

さらに、沖縄電力管内以外の東京電力と東北電力の管内を含む全地域には、7月2日から9月28日まで、

一部の期間を除いて平日の午前9時から午後8時まで数値目標を設けない節電を求めるとしています。

今回の節電対策は、原発の運転再開がない前提で、

政府は今後、関西電力大飯原発の運転再開を巡る動向しだいでは西日本を中心に対策の見直しを検討することにしています。

(注:色太文字は引用者による。)


◆コメント:本当に火力発電所では電力供給が不十分なのか。

昨年、東京電力管内では、福島第一原発が壊れたから、電力が足りない

といって、計画停電を実際に行ったが、私はいまだに、

東電のあらゆる設備(火力、水力)を稼働された場合の最大電力供給能力は何千万Kwなのか?

が分からない。東電が発表しない。

昨年、電力会社の「いかがわしさ」がよく分かった。

東日本大震災の翌週、3月17日(木)午後2時過ぎ、当時の海江田経産相が突如、
「このままだと、首都圏で予測不可能な大規模停電が起きるかも知れない」

との「談話」を発表したのである。経産省のサイトにまだ載っている。
海江田経済産業大臣談話・声明「大規模停電回避のための一層の節電のお願い」

この「談話」では、次のように述べられている。
本日の供給力は3,350万KWであるところ、午前中のピークの電力需要量は3,292万KWとなっており、既に需給はギリギリの状況です。

最初はこちらも何も分からないから、東京電力の供給力は3,350万Kwなのだろう、と思わず信じてしまったが、

その後、夏に電力需要が増えるにつれ、福島第一は停まったままなのに揚水発電で補ってます、といいつつ、

東電の電力供給量はどんどん増えて、7月1日には、ピーク時供給力(毎日変化する不可解な数字)が

5,100万キロワットになった。


記事を読むと、政府は、

「関西電力管内は、このままでは節電を要請するしかない。但し、大飯原発3,4号機が再稼働すれば話は別だ」

と言っている。恣意的に読むと、原発を再稼働させたいが為に、「いいの?このままだと、真夏にエアコン使えないよ?」と

言葉は悪いが恫喝しているようだ。

関電は原発依存度が高く、かつ、28基ある火力発電所も定期点検中で使えないのがあるから、

供給力不足になるのだそうだが、原発事故が起きた時点で、火力をいつでも使える様に、

何故、もっと早く火力発電所の「定期点検」を実行しなかったのか、など、どうもいかがわしい。


関電の事業所一覧から、各発電所の「定格出力」をみると、

堺港発電所が、40万Kw×5=200万Kw。

南港発電所が、60万Kw×3=180万Kw。

多奈川第二発電所が、60万Kw×2=120万Kwだが、長期計画停止中。

姫路第一発電所が、72.9万Kw+71.3万Kw=144.2万Kw。

姫路第二発電所が、計165万Kw。

相生発電所が、37.5万Kw×3=112.5万Kw。

赤穂発電所が、60万Kw×2=120万Kw。

海南発電所が、2号機長期計画停止中で、45万Kw+60万Kw+60万Kw=165万Kw。

御坊発電所が、60万Kw×3=180万Kw。

宮津エネルギー研究所が、37.5万Kw×2=75Kwだが、長期計画停止中

舞鶴発電所が、90万Kw×2=180万Kw。

となり、停止中も含めて、全部合計した「定格出力」は、約1641万Kwだが、さらに調べたら、
火力発電所の定格出力とは定められた条件で連続して発揮しうる最大能力の毎時間当たりの値

という意味だそうで、「定格出力」と「発電量」は違うのだそうである。

つまり、停まっている発電機を除いた「定格出力」の合計1,446万Kwが、1日の「発電量」とイコールではないのであって、

実際には24時間ぶっ続けではないとしても何時間かの連則運転は可能であろう。

同じ関電管内といえど、送電網の問題など、種々、考慮すべき問題はあろうが、

単純に考えると、3時間稼働すれば、発電量は5,000万Kwを超えることになる。

何しろ素人が俄仕込みで得た知識と私の貧弱な知能で考えたことであるから、

何か、問題を見落としている可能性はあるけれども、関電と政府の「電力不足」を

そのまま、鵜呑みにしてよいものかどうか、疑問が残る。

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2012.05.19

【速報】エリザベート・コンクール作曲部門、日本人グランプリ。/金環日食。直接太陽の方向を見るのは危険(国立天文台)

◆記事:エリザベート・コンクール作曲部門、日本人グランプリ。(NHK 5月19日 0時26分)

世界3大コンクールの一つで、ベルギーで開催されている「エリザベート王妃国際音楽コンクール」の作曲部門で、

大阪府出身でパリ在住の酒井健治さんがグランプリを受賞しました。

酒井さんは「バイオリンとオーケストラのための協奏曲」でグランプリを受賞し、

受賞曲は今回のコンクールのバイオリン部門で最終選考に残った12人によって演奏されるということです。

「エリザベート王妃国際音楽コンクール」は「チャイコフスキー国際コンクール」や

「ショパン国際ピアノ・コンクール」と並んで世界3大コンクールの一つとされています。


◆コメント:作曲部門のグランプリは1977年の西村朗先生以来ではないでしょうか。

実は、エリザベートに作曲部門がある、と言うこと自体、認識してませんでした。

ヴァイオリンでは、1980年に堀米ゆず子さんが優勝したり、

チャイコフスキー・コンクールで優勝する(1990年)前年、諏訪内晶子さんが2位(1989年)、

1993年、ヴァイオリンで戸田弥生さんが優勝ですが、

作曲部門のグランプリは1977年の西村朗先生(3月までN響アワー司会)以来初めてではないかな。

とにかくおめでたいことです。


◆そんなに皆さん、天文に興味ありましたっけ?

昔から天文ファンというか、天体観測を趣味にする人がいて、

彼らが21日の金環日食を何年も前から楽しみにしていたのは分かるが、

大多数は、日本人特有の「ブーム」であり、1ヶ月後、金環日食を話題にする人は

多分、誰もいないだろう。


女性で歴史好きを歴女(れきじょ)、仏像巡りが好きな女性を仏女(ぶつじょ)

というそうだが、それでは、天文ファンの女性は、さしずめ、

天女(てんにょ)?????


さて、皮肉はこの辺にして、金環日食でどうも何かおかしいと思った。

どんなサングラスを使っても、とにかく太陽の方向を直接見るのは

昔から大変危険なことだ、というのが常識だったはずである。


記憶は正しかった。


◆国立天文台に「正しい金環日食の観測方法」が書いてある。

やはり、子供の頃に聴いたり習ったりしたことは覚えているものだ。

結論から言うと、たとえ、どれほど遮光性が高いサングラスを用いても、

太陽の方向に直接目を向けるのは、危険だ、というのが専門家の忠告である。

国立天文台のサイトに、2012年5月21日 金環日食 | 観察方法

が載っている。

ピンホールを通して投影された太陽を間接的に見るのが正しいのである。

一番綺麗に投影するには、望遠鏡を使って太陽投影板に投影することだが、

普段から天体望遠鏡を使い慣れている人では無い限り、無理だろう。

文科相が、今日の閣議後記者会見で、サングラスを使った方法を説明していた。

繰り返すが、どのようなサングラスであれ、「太陽の方向を見る」のは、危険を伴う。

あとは、自己責任である。


◆天体観測入門は「双眼鏡で月を見る」ことだ。

天体望遠鏡などなくても、月ならば、この程度の双眼鏡で見ても十分に

(興味があるひとにとっては)面白いし、言うまでもないが、月ならば、満月だろうと直接見ても目を痛めることはない。

肉眼では想像出来ないぐらい、なまなましい「宇宙」に感動するであろう。

これが天体観測入門である。

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2012.05.18

「救急車が児童に接触=搬送男性死亡、関連を調査―札幌」←救急車に同乗したことがありますか?

◆記事:救急車が児童に接触=搬送男性死亡、関連を調査―札幌(時事通信 5月17日(木)18時11分配信)

17日午前8時5分ごろ、札幌市西区西野8条の路上で、市消防局の救急車が小学2年の男児(7)と接触し、男児が軽傷を負った。

この影響で、搬送していた70代男性患者の病院到着が約15分遅れ、同27分になった。

男性は病院で死亡が確認され、消防局は事故との因果関係を調べている。

消防局によると、男性は救急車に収容した際、既に意識不明の状態だった。

救急車は赤色灯をつけサイレンを鳴らして走行中、男性隊員(26)が赤信号のためいったん停止して動きだした際、

横断歩道を渡った男児と接触したという。 


◆コメント:道交法には規定がないが、歩行者も緊急自動車を優先させるべきなのだ。

道路交通法第40条に「緊急自動車の優先」が定められている。

第四十条 第一項 交差点又はその附近において、緊急自動車が接近してきたときは、路面電車は交差点を避けて、車両(緊急自動車を除く。以下この条において同じ。)は交差点を避け、かつ、道路の左側(一方通行となつている道路においてその左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げることとなる場合にあつては、道路の右側。次項において同じ。)に寄つて一時停止しなければならない。

第二項 前項以外の場所において、緊急自動車が接近してきたときは、車両は、道路の左側に寄つて、これに進路を譲らなければならない。

交差点を避けるとは、交差点から30メートル以上離れたところで停まれ、ということである。

そして、原則道路の左側に止まって、とにかく緊急自動車を先に行かせろというのである。


緊急自動車はとにかく優先させろということである。

東京では、見ていると、まず、クルマを運転する大人が、この基本を守らない。

一般道で、後から救急車が来るのが見えたら、道路の左に寄せて、救急車が通りすぎるまで

停まらなければいけないのに、みな平気で走っている。


また、道路交通法第41条には、多くの「緊急自動車に限って認められる例外」が規定されている。

例えば、右側を走ってもいい。歩道など本来クルマが走ってはいけない所を走っても構わない。

信号を無視しても良い。但し、徐行すべし。

一般車は、
「歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。」

しかし、緊急自動車は例外。枚挙に暇が無い。

道交法には、緊急自動車が歩行者に対しても、優先権がある、という直接的な規定は

ないけれども、立法趣旨として、緊急自動車が通過する場合、自動車、路面電車以外にも

軽車両(自転車など)や歩行者も、緊急自動車に優先権を与えるべきなのは、自明である。

本件では、救急車がとおる交差点に小学2年の男児が、出て来て接触してしまったという。

親が教えてないのが悪い。

また、救急車が、アクシデントの為に搬送が遅れたことと、搬送されていた70代男性の死亡との因果関係は

分からない。何も起きず、最短時間で病院に搬送して助かったかどうか、分からない。
男性は救急車に収容した際、既に意識不明の状態だった。

と書いてあるだけである。


◆私は父が倒れて、救急車に同乗したことが2回、ある。

私の父は、16年前に他界したが、

生前、脳梗塞や脳出血を起こしてかなり危険な状態で救急車で搬送されたことが2回ある。

いずれも私は救急車に同乗したから、救急隊員の方々の有り難さを身に沁みて知っている。

運転する隊員は、今回のような事故を起こさないように、すなわち一刻も早く病院に到着し、

しかも、搬送する患者に衝撃を与えないため、細心の注意を払いながら、しかし、可能な限りスピードを出す。

後席の救急隊員は、救命救急士で無い限り医療行為を行うことはできないけれども、

赤の他人である、私の父を実に気遣って、かいがいしく扱って下さった。

一度、大量の鼻出血で、下手をすると気道が詰まりそうになったら、素早く横を向かせて、膿盆をあてて

「大丈夫ですよ。吐き出していいですよ」と優しく声を掛けたり、励まして下さった。

それを見ている私たち家族は、有難くて涙した。数年後結局父は死んだが、

あの時の救急隊員の方々の、任務に対する真摯な態度と、患者を気遣う心に有り難さは、

今以て良く覚えている。

病院に搬送されてから数日後、私と母は、あの時の御礼がしたい、と思い、菓子折(だったか果物だったか)を

携えて、杉並消防署を訪ねて、救急隊の方々に再会して深く御礼を述べたが、

菓子折は、どうしても受け取って頂けなかった。「仕事ですから、そんなことをして頂く必要はありません」と

おっしゃる。あんなのは贈賄でも収賄でもない。気持ちの問題であるが、仕方なかった。

公務員といえど、区役所の出張所で朝から夕方まで新聞を読んでいるだけとしか思えない連中もいるが、

これほど、有難い方々もおられる。私は、こういう人達の給料に使われるならば、

喜んで税金を納めたいとおもった(出張所の給料になるのは癪だ)。

きっと、救急隊員の「人を救うために急ぎたい」気持ちは、東京だろうが札幌だろうが同じだろう。

根拠がなくても、私には、確信がある。本件で、どうか救急隊員の「責任」などが問われないことを

祈る。同時に世の一般人には、

自動車も自転車もバイクも歩行者も、救急車が通るときには、可能な限り道を譲れ。通りすぎるまで動くな!

と言いたい。救急車の中には、分秒を争う患者とその家族が祈る気持ちで乗っているかもしれないのだ。

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2012.05.15

今日は更新を止めておきます、と思いましたが大飯原発、一言だけ。

◆低気圧もうつ病も英語では"depression"ですが、その通りでして・・・・。

低気圧の事もうつ病の事も英語では“depression”ですが、偶然では無いと思います。

“depression”(低気圧)は“depression”(抑うつ状態)の原因です。

健康な方でも雨の日には何となく憂鬱になる方が多いと思いますが、

相当、症状が軽くなったとはいえ、まだ、うつ病患者の私には余計に堪えます。

これは、「雨」そのものというよりも、雨が降るときには低気圧が近くに存在したり、

近づいたり、いずれにせよ。天気が良いときよりも大気圧が下がっているわけです。

我々の身体は、意識しませんけれど、大気圧に押しつぶされないように内側から外側に

気圧のバランスを取っていますが、大気圧が下がると相対的に人体内部の圧力が高まる

はずで、それは肉眼で分かるほど、あたかも風船が膨らむように、ではないですが、

微妙に膨張・変形している筈です。「古傷が痛む」などの症状はそういう原理で

出現するのではないか、と想像しています。


話が逸れましたが、そういうわけで、気圧計がないので証明できませんが、

多分今日は気圧が低く(Depression)、その所為か気分が抑うつ気味です。

今更ですが、過去何度も、こういう時(疲れて身体がずっしり重いのです。

痛いとか、熱があるとかではありませんが)に、無理矢理文章を書き、後で読むと

まるで幼児が眠くなると機嫌がわるくなる、あの感じで、ヤケクソ気味の内容が多く、

顔を赧らめてしまうことが多いのです。


ですから、今日は止めておきます。ただ、これは感心しないな、というのを一つだけ。


◆記事:再稼働同意、町長に報告へ=大飯3、4号機で―福井・おおい町議会(時事通信 5月14日(月)15時17分配信)

福井県おおい町議会は14日、関西電力大飯原発3、4号機(同町)の再稼働に同意する方針を時岡忍町長に報告する。

時岡町長は報告を受け、大飯原発の安全性を審議している県の原子力安全専門委員会の検証結果を踏まえ、再稼働の是非を判断する方針だ。

町議会は時岡町長から再稼働の是非についての意見集約を要請され、先月開かれた住民説明会での国の説明や住民意見を踏まえて議論。

安全性が一定程度確保されたことや、原発の長期停止による地元経済や雇用への影響を懸念する住民の声があることなどを理由に、

14日午前の全員協議会で再稼働に同意することを決めた。


◆コメント:これは、呆れてものが言えません。

大飯原発の安全が確認出来たといっているのは、県の原子力安全委員会だそうですが、

そんなの、経産省というか、国の息が吹きかかった連中ですから、「安全だ」というに決まっていますよね?

あれだけ、大変な事態になった福島第一原発もどの原発も、「絶対安全」と国が「保証して」建てたのです。

そして、福島第一は、あのザマです。

今だに収拾の目途が全然付かない。それどころか、メルトダウンした核燃料がどうなっているのか

すら分からない。そんなときに、大飯原発は、「県の原子力安全委が安全だと言ったから」再稼働容認って、

一体、いくら積まれたのか、或いは他にどういう条件を提示されたのか、あるいはどのように国に脅迫されたのか

知りませんが、こればかりは完全に誤った決定だと思います。

福島を見た日本人がまだ、原発は安全だと言う言葉を信じるなど、悪夢を見ているかのようです。

「ウツ状態」の頭でもそれぐらいは判断出来るので、一言、書きました。

今日はここまで、にします。

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「スコットランドの学校給食が酷過ぎる!?」←実際はもっとひどいです

◆記事:スコットランドの学校給食が酷過ぎる!?(海外反応! I LOVE JAPAN)

学校で勉強する子どもたちにとって、給食は楽しみの1つ。

最近の日本では給食費の滞納が大きな問題となっている一方、

栄養士によって工夫された豊富なメニューが提供され、日々子どもたちのお腹を満たす努力がなされている。

しかし所変わって英国では今、学校で出される給食を紹介する少女のブログが注目を集めているそうだ。

少女は、いつもお腹が満たされぬまま帰宅する現状を知ってもらいたいと、給食の写真を掲載したブログを開始。

すると、あまりに寂しい量の給食に多くの人が驚き、Twitterなどを通じて話題を呼んでいる。

英紙デイリー・メールやサンなどによると、この少女はスコットランド地方西部にある学校に通う9歳の

マーサ・ペインちゃん。彼女の学校では、毎日2ポンド(約250円)の費用で給食が提供されているそうだが、

以前からその中身に不満を抱えていたという。そこで彼女は大人たちにお腹が満たされない現状を知ってもらおうと、

父親の助けを借りて給食の写真を掲載し、自分の評価を紹介するブログを4月30日から始めた。(以下略)

Ukschoollunch01Ukschoollunch02Ukschoollunch03



◆コメント:こんなに上等じゃないです。実際はもっとすごい(ひどい)ですよ。

これはデイリーメールという、日本の「日刊ゲンダイ」みたいなタブロイド紙ですが、

実際はこんな「上等」じゃないです。日本人に比べて、食べ物への感受性が10分の1ぐらいな

イギリス人ですけど、さすがに本当の「真実」を写真に撮ったら、

あまりにも世界中が呆れてものが言えなくなるから、これでも「演出」してます。

実際はですね。いいですか?

子供のお弁当を近ごろ作らないお母さんも多いらしいですけど、

昔からの日本のお母さん達が作るお弁当は、世界中確認してみるまでもなく間違いなく

世界一の「大御馳走」です。


スコットランドだけではありません。イングランドだろうがウェーズだろうが、同じです。

子供のお昼ね。いいですか?心の準備はいいですか?


大抵、ポテトチップ(イギリスではポテト・クリスプス、ですが)一袋。それが「昼ご飯」とかね。

スニッカーズってあるでしょ?チョコレート・バーですね。あれと、何だかイギリスでよく見かける

細いニンジンがあるんですよ。長さも短いの。それ1本。

繰り返します。スニッカーズとニンジン。それがお昼ご飯。

これは、虐待家庭ではありません。普通なのです。

大人だって、とにかく「食べ物」に関心が無いのですから、

別に特に気にならないのですね。イギリスでは大家さんの都合で一回引っ越して2軒の家に住みましたが、

最初に住んだ家のお隣さんは、彼のロイヤル・バレエのバレエ・ピアニスト(話が逸れますが、バレエの稽古のたびに、

オーケストラを雇えませんから、ピアニストが音楽を担当します。これはこれで専門職で、パリ・オペラ座では、

「国際バレエ・ピアニスト・コンクール」が開催されます)だったのですが、50過ぎて独身で、

何だか、バレエ・ピアニストの割り当ても決める、要するに管理職も兼ねていたらしくてやたらと忙しい。

それにしても・・・なんですが、なんと1年中、三食「シリアル」(「コーンフレーク」は商品名、固有名詞。

一般名詞は「シリアル」です)だというのです。そんなんで、どうしてあれほどでっかい身体になるのか

不思議です。一時が万事です。だからスコットランドの子供が特に「虐待」されているわけではないです。

勿論、スニッカーズとニンジンが子供の昼ご飯で良い、とは思いませんけど、今更、イギリス人に言っても無駄です。


◆世界中の美味しいものが集まっているのが日本です。

昔の「兼高かおる世界の旅」(海外旅行がまだ庶民にとって高嶺の花だったころの番組です)

の兼高かおるさんほど、世界中に行った訳ではありませんが、ほぼ確信があります。

世界中の美味しい料理は日本で食べられます。そしてそれらは、本国で食べるよりも美味しく改良されています。

勿論ね。各国の家庭料理なんかは、レストランで出さないから分かりません。

他の国の料理は全て、不味いとか下らないとか云うつもりは無いけど、平均したら、全てが最も美味しいのが日本。


コーヒー一つとっても、前にも書きましたが、Newsweekの日本特派員が,

日本の喫茶店のコーヒーを飲んで驚嘆し、わざわざ、

日本のコーヒーは芸術的に美味しい。

という記事を1本書いたほどなのです。


そうでしょうね。

私は、ロンドン駐在中、一度TESCO(テスコ)というでっかいスーパーの片隅の

「喫茶コーナー」で、「アイスコーヒー」を注文したことがありますが、あのときの凄さ。

日本のような、アイスコーヒーを紙パックで、なんて有りません。

どうするか?

イギリス人の兄ちゃん。コップに蛇口から水道水を注ぎます。

棚から「ネスカフェ」(インスタントコーヒー)の瓶を取り出します。

コップの中の生ぬるい水道水に、スプーンで適当に2、3杯、インスタントコーヒーの粉を入れます。

そのまま、スプーンで二回ぐらいかき混ぜます。

サイコロのように小さいアイスキューブを、ぬるい水道水にまだ、インスタントコーヒーの粉が

溶けきっていない代物に、放り込みます。

「出来ました」といって、客に出しておカネをとります。

ガムシロップとかコーヒークリームなんて、気の利いたものは有りません。

砂糖と牛乳を勝手にいれろ、と言うわけです。


本当に、一事が万事、この調子なのです。日本人のようにコーヒーの淹れ方で、道を極める、

なんて、100年生きていても彼らは考えないことでしょう。

一番上等なコーヒー豆は、殆ど日本が輸入しているらしいですが、

その方がコーヒーにとっても、幸せだと思います。

我々は、多分、世界一、ありとあらゆる美味しいものを食べられる国にいます。

(放射能の話は今日は、忘れます)。

その意味で、日本に生まれた我々は、ものすごく、幸せなのです。

ずっと日本にいると分かりませんが、外国に住むと、つくづく、そう思います。

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2012.05.14

身内が呆け始めているかもしれないが、どこに相談したら良いか分からない方へ。

◆男女問わず、ヒステリックな人は本当にハタ迷惑です。

なんて、実は、あまり偉そうなことを言う資格が私には無い。

ものすごく感情的な文章をたびたび、この日記にぶつけています。

ただ、言い訳するならば、その際「自分が感情を剥き出しにしている」ということは自覚して書いています。

そして、妙に理性的に紳士的に書くよりも、情緒的表現を用いたほうが、人々に訴える力が強いのではないか、

と計算している場合もあります(出来てない場合もあります)。


しかし、これでも、うんと若い時に比べたらある程度、感情を制御出来ています。


どのような職種の、どこの職場にも1人や2人は必ずいると思います。「機嫌屋」、とか「ヒステリック」な人。

これは、本当に迷惑だし、腹立たしい。誰でも不愉快なこと嫌なこと辛いことを大なり小なり抱えて、

しかし、職場では、なるべうそれを出さずに我慢しているわけですが、

特に、管理職の立場の人が「気分屋」であると最悪ですよね。

同じ事を報告をしても、あるときは、「ああ、構わないよ」というのに、起源が悪いと「ギャー!」と騒ぐ。

この世の中は「誰か」の為にあるのではないから、そうそう、あんたの気に入る事ばかり起きないよ。

むしろ、シャバでは嫌なことの方が多いのですからね。


◆実は、私事に関連してます。認知症疑診(私が勝手に「疑診」といってます)の母の件。その後。

今年で84歳になる私の母がちょっと認知症かアルツハイマーかわかりませんが、

その疑いがある、という話を過去2回記事にしました。

2012.02.26 どうやら、実の母がボケ始めました。

2012.04.30 色々有りますなあ・・・。認知症の老人の病態に関して全く御存知ない方々へ。

です。

感情をコントロール云々は、2番目の記事に出てくる、現在の母の主治医、女医Bと

実の兄(!)「感情をコントロール出来ない人」であるため、私がにっちもさっちも行かなくなって困ってるから書いているのです。

感情をコントロール出来ない人は自分がこれほど、他人を困らせているとは思っていないと思います。

人間、特にカッとなりやすい人は、怒る前に深呼吸って、あれ本当です。「本当に怒鳴る必要があるのか」と

考える訓練をするべきだと思います。

さて、今日は愚痴だけではなく、何とか活路を見出そうとしている、と言う話です。


◆まだ、どんなものか分からないのですが、同じような悩みを持つ方のために。地域包括支援センター。

今までのいきさつは前段でリンクを貼った過去記事を読んで頂くとわかるのですが、

非常に大雑把にまとめると、

1.今年のはじめから、私の母に「ボケ始め」を疑う「症状」が出ている(私はかつて祖母が本格的に呆けたので、勘で分かる)。

2.それが本当に「呆け」をもたらす、「認知症」か「アルツハイマー」か「多発性脳梗塞」かはCTなりMRIを撮らないと分からない

3.そのためには、それなりの施設のある病院に行かなければならないが、かかりつけの医者の紹介状、依頼状が必要である。

4.しかし、現在の母のかかりつけの開業医。年配の女医、ドクターBは感情的な人で、自分が言い出さないことを患者が言い出したと言うだけで不機嫌になり、

「頭部CTを撮る必要などない」とオカンムリ。

5.実の兄は、母が「呆け始めている」ことすら考えたくないらしく「頭部CT」の話をしただけで激怒している。

状態でした。金曜日、私が二ヶ月に一度の私自身の精神科外来でした。

日本有数のうつ病の権威の先生にかくかくしかじかという話しをしようとしていたら、

以前からの患者仲間の方が、有益な情報を教えてくださいました。

2005年の介護保険法改正で、全国の各区市町村に設置された、地域包括支援センターが、かなり親身に相談に乗ってくれるといいます。

私のようなケースでも、ドクターBの世話にならずにどうやって本人を説得して、必要ならば他の医師の診察を受け、紹介状を貰い、

あるいは、初めからCTやMRIがある病院の診察を受けるところまでの段取りの踏み方をプロが教えてくれるとのこと。


主治医の精神科教授にも伺った所、それは確かに良いアイデアかもしれない。とおっしゃいます

(「かもしれない」と確信的でないのは、私の主治医の専門は「うつ病」であり、認知症ではないからです。

確信的でないことを確信があるようにいうよりも、良心的です)。

地域包括支援センターは、調べるとわかりますが、各市区町村、極端な場合はケアをするのですから、相当細分化され、幾つもケアセンターがあります。

13日は母の日だったので、母に電話をしてそういう話をしたら、最近、最寄りの地域包括支援センターの担当者が来たというので、

名前を聞き出しました。電話番号は勿論直ぐにわかります。 

まだ、何とも言えませんよ。これで万事上手く行く、と決まった訳ではありませんが、

同じような状況で困っているけど、一体どこに相談したら良いか分からないという方が

おられると思い、ご参考までに記しました。

今、自分には、関係無いと思っている方も、いずれ、時間が経てば、ご両親は年を取ります。

呆けを絶対に防げると「証明された方法」は存在しません。ご両親どころか自分がやがては呆けるかも知れない。

考えたくないですけどね。そりゃそうですよ。そんなこと、誰も考えたくないけど、

どこから手をつけて良いかわからないより、知っていた方がいいです。

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2012.05.13

【音楽】4年ぶりの「ヴィオラ特集」。バッハ、テレマンからバルトーク、パーシケッティまで。

◆全く偶然なのですが。

先日、新聞で、5月26日から東京、四ッ谷の紀尾井ホールで、第2回東京国際ヴィオラコンクールが開催される

との情報を目にしました。

それを昨日、5月11日Twitterに書き込んでいたのですが、その間に、以前、弊日記・ブログで

ヴィオラ音楽特集を組んだ事があったのを思いだし、自分の日記を検索したら、全く偶然ですが、

ちょうど4年前、2008年5月11日でした(ウェブ日記エンピツの日付は10日ですが)。

2008.05.11 ヴィオラによる音楽特集

偶然とはいうものの、これは5月11日は、私にヴィオラを思い出させる日なのかな?と

強引に関連づけまして、今回4年ぶり2回目の「ヴィオラ音楽特集」を組みます。


◆バロックから現代まで。

4年前は、私の分かる範囲ですので、バロックから古典派ばかりでしたが、

前回、相互リンクを貼らせて頂いている、ふっこのおえかきちょうのプロ・ヴィオラ奏者、ふっこ様から、

ブログにコメントを頂戴し、私が全く知らなかった作曲家、作品(ヴィオラを中心とした)を教えて頂きました。

今回は、それを参考にさせて頂きました。


普通なら、時系列どおり、過去→現代に並べるでしょうが、敢えて順番を交互にしました。


◆テレマン:ヴィオラ協奏曲。

テレマンがヴィオラ協奏曲を書いていることは意外に知られていません。

4年前も取り上げましたが、もう一度。


なお、5月末に世界的にも珍しい、しかし、長年有名な・ソロ・ヴィオリスト、ユーリバシュメットが東京、オペラシティで

コンサートを開きますが、そのプログラムに、この、テレマンの協奏曲が含まれています。
ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ ソプラノ:森麻季 2012 ジャパン・アーツ

それでは早速。


テレマン ヴィオラ協奏曲 ト長調 第四楽章 Presto






私は、こういうのが好きですね。

音源は、いちいち買ってたら大変なので本当はナクソス・ミュージック・ライブラリーへの入会をお奨めしたいのです。

ダウンロードは出来ずストリーミング配信だけですが、CDを手許に置く、ということに拘らなければ、そして演奏者の選択肢が限られること

にさほど執着しない(Naxosは無名でも上手い人が多いです)なら、月額1,890円(税込み)で聴き放題です。

便利な世の中になったものです。

ただ、念のため、CDを購入したい方もおられることでしょう。

その場合、音源は、テレマン:ヴィオラ協奏曲/リコーダー組曲 イ短調/ターフェルムジーク(¥ 921)です。


◆バルトーク:ヴィオラ協奏曲 、ブロッホ:ヴィオラ組曲。

最初に音源にリンクしておきますと、 バルトーク:ヴィオラ協奏曲/ブロッホ:ヴィオラ組曲(¥ 2,230)です。

バルトークもブロッホもこの1枚です。

テレマンは、(1681-1767)。17世紀に生まれ18世紀に活躍した人ですね。

その200年後の20世紀を代表する作曲家。ベラ・バルトーク(Bela Bartok (1881-1945))。

バルトークは本当にちょうどテレマンの200年後に生まれているのですね。今気がつきました。

そのバルトークのヴィオラ協奏曲の終楽章です。



バルトーク:ヴィオラ協奏曲 第三楽章






当然のことながら、響きは斬新ですが、元々ハンガリー人ですから純粋な「西洋音楽」とはことなる、

東洋的な響きがします。コダーイとか、エネスコとか、皆、そうですね。


もう一曲。ヴィオラ奏者の間では常識的な有名曲のようです。

エルネスト・ブロッホ(Ernest Bloch (1880-1959))
バルトークと同じ時代を生きた、ユダヤ系スイス人ですが、バルトークと同様、後にアメリカに移住して亡くなってます。

ヴィオラ組曲をかいています。



エルネスト・ブロッホ:ヴィオラと管弦楽のための組曲 終曲







ブロッホはバルトークよりも一層東洋的な響きがします。あたかも日本人の作曲家が

日本の何処かの民謡というか伝承曲をテーマに書いたのではないか、というような気さえします。


◆モーツァルト:協奏交響曲 K.364

はい。バルトーク、ブロッホから再び、100数十年戻りましてモーツァルト(1756-1791)です。


彼は何でも直ぐに弾けてしまった、人類史上真の意味での唯一の本当の「天才」で、

ヴァイオリンを他人が弾いているのを見ているだけで弾けてしまったといいますが、

それはさておき、ヴィオラが結構好きで、上手かったらしいです。

ソリストが、ヴァイオリンとヴィオラの「協奏交響曲」という曲があります。

これは比較的、演奏される頻度が高いのではないか、と思います。


この曲を聴くと、ヴァイオリンと音が比較できるわけですが、ヴィオラという楽器は、

単純に「アルト・ヴァイオリン」でも、「ピッコロ・チェロ」(ヴィオラはチェロよりも音域がちょうどオクターブ高いのです)

でもなく、「ヴィオラ固有の音(音色)」があるのだ、ということが分かります。

この音源はは、ヴァイオリンをパールマン、ヴィオラをズッカーマンが弾いた、モーツァルト:協奏交響曲です。


モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調  K.364 第3楽章:Presto







うーむ。折角私にしては極めて例外的に20世紀の作曲家まで取り上げている最中に

このようなことを書くのも何ですけど、モーツァルトってやはり、桁違いですね。

まあいいや。次へ参ります。


◆「イギリスのヴィオラ作品集」から、ゴードン・ジェイコブのヴォオラソナタ。

これもナクソス・ミュージック・ライブラリーにあるのですが、一応、CDも。

音源は、English Viola Sonatas(¥ 924)です。

全然、知りませんでしたが、4年前に「ヴィオラ音楽特集」を組んだときに、ふっこ様に教えて頂きました。


ゴードン・ジェイコブ ヴィオラ・ソナタ第2番 第一楽章







余り慣れていないので、もう少し馴染んでみないと何とも言えませんが、

英国の作曲家でこれほどヴィオラソナタを作曲した人が多いとは全く知りませんでした。


◆ベートーヴェン ヴィオラとチェロのための二重奏曲

ベートーヴェン先生も意外と色々な曲を書いてますね。

例えば、ピアノだけやっているひと、ベートヴェンが「ホルン・ソナタ」を書いてること、

知ってます? 本稿の主題から外れますからそれは、さておき、

珍しいのはヴィオラとチェロの為の二重奏曲なんていうのを書いています。

非常に珍しいです。

ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲はモーツァルトが書いてます。

また、チェロとコントラバスの為のデュエット曲も結構あるのですが、

ヴィオラとチェロという組み合わせは、他にもありますが、やはり大変に少ない。

音源は、ヴィオラの芸術(ヒンデミット/ベートーヴェン/シューマン/ヘンデル/ブリテン)



ベートーヴェン ヴィオラとチェロのための二重奏曲から第二楽章メヌエット






はー、と感心するぐらい、良く合いますね。ヴィオラとチェロは調弦は同じでチェロがオクターブ低いのですね。

このため、フィンガリング(運指)とボウイング(運弓)が一致するのでしょうね。

音域的にもちょうど、耳に心地良いです。

流石にベートーヴェン先生、目の付け所がいいですね。


◆ヴィオラとトロンボーンの合奏です。パーシケッティ、セレナーデ6番。

ヴィオラとトロンボーンとは、普通なかなか思いつかないですね。

これは、ヴィンセント・パーシケッティ - Vincent Persichetti (1915-1987)という、

現代アメリカの作曲家の作品です。

全部だと長くなるので一番最後第7曲。「ダンス」としか書いてないのですが、それをお聴き頂きます。


パーシケッティ:セレナーデ 第6番 第7曲







この人は私は全く知りませんでした。

知ったかぶりすら、出来ませんが、ヴィオラとチェロとトロンボーンの三重奏という発想自体が既に大変ユニークです。


◆慣れない曲で何となく落ち着かないので、バッハで終わります。

自分自身がよく知らない曲のご紹介というのは、大変恥ずかしいのですが、

なんとか、ヴィオラ音楽、下手すると一生知らないで終わった曲を聴けたと思います。

但し、慣れない曲が多いと落ち着きが悪いので、最後はブランデンブルク協奏曲第6番。

これは、ヴァイオリンがなくてヴィオラばかり。しかし、ヴィオラを主体とする曲で最もお馴染みかもしれません。


バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番 BWV1051 第三楽章






こういうのは、あたかもコンサートプログラムの曲順を決めるかのようで難しいですね。

時系列にすると、現代曲はあまり・・・という方は、途中で聴いて下さらなくなるのではないか?

と思いまして、時代を行ったり来たりしたのですが、如何でしたでしょうか。


冒頭に書きましたけれども、第2回東京国際ヴィオラコンクール

リンク先は公式サイトでして、日程をご覧になると分かりますけれども予選から本選まで全て公開されます。

本選と入賞者のコンサートは有料(といっても2,000円と3,000円ですが)ですけれども、

第1次審査、第2次審査は、「全自由席/入場無料/要整理券」です。スケジュールをご覧下さい。

ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ ソプラノ:森麻季 2012 ジャパン・アーツも空席ありです。

別に私は、関係者ではございません。あくまでご参考です。

皆様、楽しい日曜日をお過ごし下さい。

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2012.05.10

大阪市音楽団は条例で収益を上げることが制限されているのに、「儲かってないから潰す」のは明らかな矛盾だろう。

◆記事:橋下市長殿、いきなり市音楽団「ジ・エンド」?(読売新聞 5月7日(月)14時46分配信)

全国で唯一、自治体が直営する吹奏楽団「大阪市音楽団」が、橋下徹市長が発足させた改革プロジェクトチームから2012年度限りの廃止を迫られている。

橋下市長は「行政が楽団を抱える必要はない。(廃止後は)分限免職だ」と、音楽士(楽団員)36人の整理解雇まで言及する。

楽団員は7日午後、橋下市長に「性急な廃止はやめてほしい」と直談判する。


「1小節ごとの最初の音をしっかり出して」

管楽器ユーフォニアムを担当する三宅孝典さん(54)は4月25日、市立高津中(天王寺区)で約2時間

吹奏楽部の生徒18人を指導した。楽団が市立中、高校での音楽教育に楽団員を無償派遣する事業だ。

顧問の田中雅朗教諭(37)は「音楽団は市内の学校吹奏楽部を底上げしてくれている」と話す。

楽団は幼稚園や小学校対象の鑑賞会なども開催しており、所管する市教委幹部は「教育に軸足を置いている」と強調する。

しかし、橋下市長は「子どもたちに指導するために、税金でサッカーやラグビーのプロチームを抱えるのか」と主張。

楽団に市から独立した自主運営を求める。

楽団の維持経費は10年度、人件費を中心に約4億7800万円。

収入は10分の1しかなく、差額の4億3000万円を市が負担する。

学校や音楽ホールなどからの演奏依頼を受けて計94回公演し、入場者約7万2000人を集めたが、

うち8割超の79回は観客から料金を徴収していない。音楽鑑賞の機会を市民に安く提供するため、

条例で出演料を「1回6万3000円以内」と制限していることも収益が伸びない一因だ。

市音楽団と共演してきた作曲家の宮川彬良(あきら)さん(51)は

「どの楽団も国や自治体から補助を受けており、演奏収入だけでは運営できない」と言う。

市教委幹部は「2012年度限りの廃止はあまりに早すぎる」としており、市音楽団の辻浩二団長(59)は

「いきなり自立と言われても、そのための検討期間が必要だ。がけっぷちから落とすようなことはしないでほしい」と話している。

◆大阪市音楽団=1923年に元陸軍軍楽隊の有志が結成した「市音楽隊」が前身で、自力での運営が困難になったことから、

34年に市に編入された。70年の大阪万博に出演。大相撲春場所での国歌演奏も担当している。

楽団員は市職員で、現在33~59歳の男女36人。


◆コメント:条例で「儲けるな」と定めておいて、市長が「儲からないから潰す」とは何だ?

一応理屈を書くが、橋下市長を見ていると、凡そ、「文化的」とか「教養」とか

そのたぐいの「臭い」を漂わせる存在全般に対して、異常なまでの敵愾心を抱いていることが分かる。

だから、いくら正論を吐いても奴の言うことは変わらない。「文化を大切にしないのか?」という類の

言葉こそ、彼が反発心を刺激するのである。


しかしながら、上の記事。太文字で強調した部分は見逃せない。

条例とは、大阪市文化振興条例である。

出演料云々の細目まではここには定められていないので、さきほど、Twitterで、

大阪市音楽団に「その条例で定められた細目」を教えて欲しい、と依頼したが、

そう、瞬間的には入手出来ぬ。


但し、大阪市文化条例には、次の文言がある。

大阪市芸術文化振興条例 平成16年3月29日

第2条(定義) この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 芸術文化 音楽、演劇、舞踊、美術、写真、映像、文学、文楽、能楽、歌舞伎、茶道、華道、書道その他の芸術に関する文化をいう。

(2) 芸術活動 芸術作品を創作し、又は発表すること(専ら趣味として行うものを除く。)をいう。

(3) 芸術家 芸術活動を行う者及び芸術活動を行う団体をいう。


第3条 (基本理念)本市における芸術文化の振興は、次に掲げる理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、推進されなければならない。

(1) 芸術文化の振興に当たっては、市民及び芸術家の自主性が十分に尊重されるべきものであること

(2) 芸術文化は、市民及び芸術家の双方が支えるべきものであること

(3) 芸術文化は、市民が芸術家の活力及び創意を尊重するとともに、自らこれに親しむことにより、その振興が図られるものであること

(4) 芸術家は、その活力及び創意を生かした自主的かつ創造的な芸術活動を行うことにより、芸術文化の振興に主体的かつ積極的な役割を果たすべきものであること

(5) 芸術文化の振興に当たっては、多種多様な芸術文化の保護及び発展が図られるべきものであること



第4条(本市の責務)本市は、基本理念にのっとり、市民及び芸術家との連携を図りながら、芸術文化振興施策を総合的に策定し、及び実施するものとする。



第5条(市民が芸術文化に親しむ環境の整備)本市は、市民が優れた芸術文化に身近に親しむとともに、高齢者、障害者、子育て層をはじめ

広く市民が容易に芸術文化に親しむことができるよう、環境の整備その他の必要な措置を講ずるものとする。

第6条(地域における活動の活性化)本市は、地域において市民が積極的に芸術文化に親しむことが芸術文化の振興に資することにかんがみ、

市民が地域において芸術文化に親しむことができるよう、芸術作品を鑑賞する機会の提供、公演等への支援、情報の提供その他の必要な措置を講ずるものとする。


金額など細かいことは、他に文書があるのだろうが、大阪市のウェブサイトで読める文書である。

読めば明らかなとおり、大阪市音楽団のコンサートで、無料演奏が多かったり、有料でもチケットが安いのは、

つまり、収益が上がらないのは、

大阪市それ自体がが「文化振興」の為に、施策として定めた条例によるものである。

これほど、文化に対して、理解のある、本来誇るべき「文化振興条例」で、
「本市は(注:大阪市)、(中略)広く市民が容易に芸術文化に親しむことができるよう、環境の整備その他の必要な措置を講ずるものとする。

と定めたものを、要するに「自分が気にくわないから」無視するという。これは専制政治であり、

国政で与野党が揉めてばかりいて、何も決められないからと言って、

何でも容易に切り捨てる大阪市長の行為を正当化するものではない。

それとこれとは、別の話だ。これでは、北朝鮮と大差ない。

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2012.05.08

「(放射性物質の無毒化は)原理的にはできるということが分かっているのです。」←ものすごく重要なことです。

◆記事:2011年11月5日(土)、小出裕章氏がニコニコ生放送に出演し、寄せられた質問に答えました。

( http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65773837.html )

男性司会者:えーっと千葉県の男性から来てる質問なんですが。

放射性物質を中和したり消滅させたりするための研究はなされているのでしょうか。

えー莫大な予算を何百年とかければ時間をかければそのような技術が開発される可能性

というものはあるのでしょうか、という質問です。」



小出「はい。えー。人間が原子炉を作ったというのは1942年なんです。先の戦争中ですけれども。

えー米国という国が原爆を作りたくて。原爆を作るための材料……プルトニウムというものを作るために

原子炉を作ったのが初めてなんですね。

それからすでに70年経っているのですが。その原子炉を作った時から学者はみんな知っていた。

つまり原子炉を作ってしまえば核分裂生成物という放射能を作ってしまうと。

それを無毒化できなければ大変なことになるってことは知っていた。だから研究は始まっているのです。

えー、なんとか無毒化したいという研究が始まって70年きたのですが、できないのです。」

男性「研究はされてるけどまだできてない」

小出「そうです。原理的にはできるということが分かっているのです。

例えば中世という時代があって、いわゆる科学の場では中世というのは錬金術の時代だったのですね。

亜鉛を金に変えられないかとか、錫が銀にならないかとか、いうようなことをさんざん研究しました。

酸で溶かしてみたり、アルカリで溶かしてみたり、沈殿を作ってみたり、合金を作ってみたり、

もうこんなことまでやるかというようにもういろんなことをやった。そのいろんなことをやった結果が、

現在の化学、ケミストリーというのの、まあすべての基礎を作ったというほど立派な仕事をした、その中世の錬金術は。

しかし、錬金術は敗退したんですね。亜鉛は亜鉛で金にはならない。

錫は錫で銀にはならない。結局元素の変換はできないということで敗退したんですけれども。

実は錬金術は出来たのです。

なぜかといえばウランという、元素を核分裂させてしまえばもう様々な何百種類もの元素が、放射性物質が出来る。

量が少なくていいなら金だってできるし、白金だって出来るしって。錬金術できたんですよね。

ですから、ある元素、ある原子核を別の原子核に変える、別の元素に変えるということは、

原理的にはもう出来るということがわかった、のです。

ただしそれをやろうとすると、膨大なエネルギーが必要な、まあ産み出してしまった放射能を無毒化する

別の無害ということではないけどまあ害の少ない放射性核種に変換するという核変換ということが

原理的にはできるということが分かっているけれども。


それをやろうとすると膨大なエネルギーがまず必要になってしまう。

元々原子力発電ってのはエネルギーが欲しいということでやっているのですけれども、

原子力発電で出てきたエネルギーを全て投入しても、作ったものが消えないというんだったら

意味が無いということになってしまうわけだし。

もう1つの問題は無毒化しようとして、えー作業をすると逆に新たな放射性物質が生み出されてしまう

というそういう副次的な反応がどうしても避けられないということがあって。

実際上できないという壁を超えられないまま、こんにちまで来ているんです。

その壁は、とってもその高い……高くて厚い壁なので、これから超えられるというふうに私は、断言できないのですね。

でも超えたいと思うし、なんとかそういう核変換というような技術を手に入れて

私たちの世代で作ってしまった毒物を少しでも後世の人々に負担にならないようにしたいと思いますけれども。

なかなか難しそうだと思います。」


◆コメント:どれほど、難しかろうが、「放射能は絶対消えない」訳では無い、ということですね。

ニコニコ動画というのは、何となく性に合わなくて滅多に見ることがないが、迂闊だった。

上に転載した小出助教の発言はもう半年も前のものである。


読めば分かるけれども、小出助教の話を要約すると、

1.放射性物質の原子核を別のより害の少ない原子核に変えること、別の元素に変えることは可能だ。

2.しかし、その為には、膨大なエネルギーが必要になる。

3.放射性物質を無毒化する作業をすると別の放射性物質が生成されてしまう。

結論としては、原理的に放射能を無毒化することは出来るはずだが、実用化には、

ほど遠い。しかし、何とか、この、「核変換」という技術を開発したい、と

小出助教は言っている。


今までは、私は放射能は絶対に無効化、無毒化できないものだと思いこんでいたが、

絶対に不可能ではないことが、小出助教の話で分かった。

ただ、専門家から見て、はっきりいってまだかなり時間がかかりそうだし、

必ず核変換の技術を開発出来るとは断言できないというが、できるかも知れないということだ。


それなら、世界中の叡智を集めて、この技術の開発に従事させるべきだ。

財政赤字など増えてもいい。フランスの大統領が誰になろうが、ギリシャで行革反対勢力が台頭したとか

完全にどうでも良い。必要とならば、各国が紙幣を増刷したらいい。その結果インフレになっても構わない。

所詮、カネの話である。

放射能を無毒化する技術を開発できるか否かは、やや大袈裟に言えば、人類の命運の問題である。

各国は、この件に関しては、見栄もプライドもかなぐり捨ててそれぞれの優秀な人材が自由に協力し、

全能力、全てのエネルギーを投じて技術の開発を世界共通の最優先課題とするべきである。

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2012.05.07

「関東で竜巻 1人死亡55人けが」「国内で最大級規模の竜巻か」←竜巻が福島第一を直撃したらどうなっていたか。

◆記事1:関東で竜巻 1人死亡55人けが(NHK 5月6日 23時15分)

6日午後、茨城県つくば市など関東の広い範囲で竜巻や落雷などによる被害が相次ぎ、

竜巻で住宅が倒壊して中学生1人が死亡したほか、落雷で1人が重体となっているなど55人がけがをしました。

この竜巻などで住宅の屋根が飛ばされるなど少なくとも490棟以上の住宅に被害が出ています。


6日午後1時前、茨城県つくば市で竜巻が発生し、北条地区を中心に市民からけが人や住宅の被害などの110番通報が相次ぎました。

警察などが調べた結果、竜巻でつくば市内の広い範囲で住宅の屋根が飛ばされたり車がなぎ倒されたりしていて、

少なくとも100棟以上の住宅に被害が出ています。

また消防によりますと、中学生1人が死亡したほか37人がけがをしました。

死亡したのは、つくば市北条の中学3年生、鈴木佳介(14)さんで、倒壊した一戸建ての自宅から見つかり、

病院に搬送されていたということです。

つくば市の北隣の筑西市の大関地区などでも竜巻の情報が入っていて、少なくとも24棟の住宅が被害を受けたということです。

さらに常陸大宮市の野田地区でも午後1時ごろ突風が吹き、1人がけがをしたほか、住宅4棟に被害が出ているということです。

このほか常総市で建物4棟が被害を受けたほか、ひたちなか市ではひょうが頭にあたり、73歳の男性が軽いけがをしました。

一方、栃木県真岡市と益子町などでも突風が吹き、真岡市の消防によりますと、

真岡市、益子町、茂木町の3つの市と町で9人がけがをしたほか、合わせて11人がけがをしました。

また、合わせて360棟以上の住宅などに被害が出ているということです。

さらに落雷の被害も出ていて、午後2時すぎ、埼玉県桶川市坂田にある犬を遊ばせるための民間の施設に落雷があり、

宮代町の関根順子さん(40)と長女で小学6年生の彩加さん(11)の2人が雷に打たれました。

2人は病院に運ばれて手当てを受けていますが、長女の彩加さんは意識がないということです。

また、近くに8歳の次女と関根さんの妹もいて、2人とも足のしびれを訴えていますが、けがの程度は軽いということです。

警察によりますと、関根さんたちは飼い犬を連れて施設に遊びに来ていたところ、

雨が降ってきたため敷地内の木の下で雨宿りをしていたということです。

このほか、群馬県富岡市でも物置のトタン屋根が強風で飛ばされ、70代の男性がけがをしました。


◆記事2:国内で最大級規模の竜巻か(NHK 5月6日 23時15分)

竜巻に詳しい防衛大学校の小林文明教授は「上空の寒気と強い日ざしで大気の状態が不安定になっていたのに加え、

強い南風が吹きつけたため、発達した積乱雲が神奈川県から茨城県、栃木県にかけてあちこちで発生し、

その結果、各地で竜巻が起きたと考えられる。被害の状況は車が横転したり、一部の家屋が跡形もなく壊れたりするなど激しく、

風速が70メートルを超えた可能性もあり、国内で起きた竜巻の中でも最大級の規模かもしれない。

ことしは今月に入っても寒い日が続き上空に寒気が入りやすくなっているため、

今後も日ざしが強くなると大気の状態が不安定になって竜巻が起こるおそれがあり、注意が必要だ」と話しています。


◆コメント:これほど広範囲に「竜巻」「突風」「落雷」で甚大な被害が生じているが首相官邸は動かない。

昨年の東日本大震災以降、特に意識するため、記憶に残るのだろうが、

例年とはことなる気象現象が続いている。

昨年は、台風が首都圏を直撃したり、

各地で豪雨による被害が生じた。


今年に入ってからは、例年から豪雪で知られる地域の人々が「生まれて初めて」

というほどの大雪が降り自衛隊が出動した。

ちょうど1ヶ月前、4月3日には、東北日本海側の低気圧が全国に25メートル級の

暴風をもたらした(因みに秒速28メートルが時速100キロである)。


今日は関東を中心として「竜巻」による大きな被害が出た。

今までにも日本で局地的に「突風」や「竜巻」や「落雷」の被害が出たことはあるが、

日本で「竜巻」が、これほど広い範囲に甚大な被害をもたらしたのは、初めてでは無いかと思う。


茨城県つくば市の、竜巻の直撃を受けた建造物の破壊され方は尋常ではない。


誤解を恐れずにいえば、あの写真だけを見せて、「昨年、東日本大震災の津波被害に遭った建物だ」

と人に言えば、そのまま信じるであろう。


ただごとではない。電力供給網がずたずたにされ、市民生活に大きな影響を与えている。

不安定な大気の状態は、深夜になってからは北海道で大規模停電をもたらしている。


ニュースを聞いていて、ふと、気がついたがこれに対して国(政府)は全く関心がないらしい。

首相や官房長官。今は、防災担当大臣という閣僚までいるのに、官邸で緊急会議が開かれたという

ニュースを聞いていないが、私が知らないだけであろうか?


◆竜巻が茨城県つくば市ではなくて、福島第一原発を襲ったらどうなったか?

福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールは補強工事をしていない。

一応冷却水は循環しているが、プールそのものが壊れたら、これまでの100倍の放射性物質が

環境にバラ撒かれて、東京も深刻な被曝から免れない、と言われている。

福島近辺で大規模余震が起きて、4号機がやられたら、日本はおしまいだ、

と、小出裕章京都大学原子炉実験所助教はなんども言っている。


もしも、今日の竜巻が茨城県ではなくて、その北に隣接している福島で発生し、

竜巻が福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールを直撃したら、どうなったか。

使用済み核燃料は、水に浸かっていればいいが、大気に剥き出しになったら、近くに人が寄ったら

殆ど即死するほどの放射能を発している。

その使用済み核燃料が竜巻に吸い上げられ、周辺に落下したらどうなるか?

原爆が投下されたようなもので、手の付けようが無い。大惨事などという

生ぬるい表現では、済まない。

このように考えると、今日の竜巻の発生場所によっては、日本は滅んでいたかも知れない。

それなのに、政府は全く動かず、それを問題視する声もない。

全然危機管理の「想定」がなっていない。

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2012.05.06

「連休明け、五月病をどう防ぐ?--専門医に訊く」専門医じゃなくても分かります。

◆記事:連休明け、五月病をどう防ぐ(全部載せても悪いので、冒頭のみ)。

日経に載っていた記事の一部で有名な精神科の先生が答えてるのですけどね。

最初だけ載せます。

新年度がスタートして1カ月あまり。新入生や新社会人、転居や異動などで環境が変わった人の中には、理想と現実の食い違いに直面し、

「こんなはずじゃなかった」「やる気が起きない」と思い悩むケースもある。いわゆる「五月病」だ。

五月病を防ぐにはどうすればいいのか。国立精神・神経医療研究センターの大野裕・認知行動療法センター長に聞いた。

という具合で後は、「十分な睡眠」とか「適度な運動」とか

「気分転換の方法を見つける」とか「相談できる相手を確保する」とか

教科書どおりの答えしかかいてない。これは大野先生が悪いのではなく

だれに訊いても同じようなものでしょう。


◆環境が変わったりストレスが加われば憂鬱になるのが当たり前です。あなたは「悪く」ない。

私が思うに、この手の悩みで一番良くないのは、自分を責めることです。

特に、日本人は自分に厳しすぎ、俗な表現を用いるなら、

「クソ真面目」なのです。

進学する。クラス替えがある。学校を出て社会人になる。社会人が人事異動で

引っ越しを伴う転勤をする。引っ越しがなくても、今まで経験の無い仕事をやらされる。

昇進して責任が重くなる・・・等々、およそ、「それまでと違った環境」に身を置いたら、

落ち着かないのは当たり前です。

慣れるまで不安だったりドキドキしたり、前の環境に戻りたいと思います。

それは人間として自然なことです。


私が半世紀生きてきて、その半分以上は社会人生活になってしまいましたが、

色々な人や、色々なケースを見たり、自分で体験して思うのですが、

一番良くないのは、このような「外因性のストレス」が加わったときに

精神状態が不安定になるのが「自分の『弱さ』だ」と思い込むことです。

自分の性格が弱い、根性がない。大雑把に言って、自分が「悪い」と思うことが

間違ってます。人間です。生きものですから環境が変わったり身の回りで非日常的な

ことが起きたら、精神的に不安定になったり抑うつ的になるのが当然です。

それでこそ、人間です。


◆五月病ではない人だって、同じです。

私は生来怠惰な人間で、これは子供のころから変わっておりません。

小学生の頃から、毎年8月の最終日曜日、夜7時のNHKニュースの原稿は、他に大事件がないかぎり、

夏休み最後の日曜日の今日は・・・・

で始まります。日曜には親父が家にいて夜はNHKの7時のニュースなんです。

毎年、毎年、この言葉が最初に来るのが分かっていても嫌で仕方がありませんでした。

別に学校でいじめられていたわけではありませんが、休みのほうが良いに決まってます。

学校なんて面倒臭い。夏休みが間もなく終わることぐらい分かっているのであって、

それを、いちいち毎年、ご丁寧にNHKのニュースで強調して欲しくない。

ずっとそう思っています。


それで、ここで書くと、そのNHKと同じことになってしまうのですが、

ごく普通にカレンダー通りのゴールデンウイークを過ごしておられる方は、

6日(日)で終わりで、7日の月曜から仕事ですよね?私なんか今から憂鬱ですよ。

憂鬱じゃない方は、無理にゆううつになる必要(?)はありませんが、

憂鬱な方は、そう感じる自分をそのまま認めるのが一番良いと思います。

憂鬱なのに「よーしやるぞ」とか無理に思え、と書いてある「ポジティブ・シンキング」(Positive thinking)

の本などありますが、よくありません。何故か?


◆嫌なものを「嫌でない」というのは自己欺瞞だからです。

私は28年サラリーマンをしてますが、今でも月曜や、連休明け、夏休み明けは会社に行くのが嫌でたまりません。

働くのも嫌いだし、あの話題の乏しいオッサン達の巣窟である「会社」という「場」も嫌いです。

嫌なものは嫌なのです。

嫌なものを嫌でないかのように思い込もうとする。それは自己欺瞞です。「ポジティブ・シンキング」は、

自分を偽るから、苦しくなるのです。何も自分の頭の中のことで外から見えるわけではありません。

私は「自分は、働くことも会社も大嫌いだが、食うために仕方がないから、行くのだ」と思うことにしています。

仕事は大嫌いですが、実際に会社に行けば仕事はきちんとしています。対価に相応しい労働力を会社に提供しているかぎり

頭の中で仕事を「好きだ」と思うのも自由ですし「こんなもの、宝くじがあたったら明日にでも辞めてやる」と思うのも

完全に自由です。たったそれだけのことです「発想の転換」というほど大袈裟なことではありません。

ただ、余りにクソ真面目に考えて、「仕事を嫌いな自分は怠惰なのではないか?」と思って苦しんでいる方が

おられるのではないか、と思って書きました。


日本の会社は「仕事を通して自己実現」するためには「いつまで立っても勉強と努力と向上心」を

忘れてはいけない、等と言って洗脳しようとしますが、それは収益の極大化を目的とする、

資本主義経済における民間会社にとって、個々の労働力の質が上がれば生産性があがるからです。

会社は、従業員1人1人の人生などどうでもいいのです。「自己啓発」とか「自己実現」とか、

大きなお世話です。いちいち真に受けてはいけません。


◆頑張れない人に「頑張れ」というのが禁物なのは、他人も自分も同じです。

東日本大震災の後、ノーテンキに、被災者にむけて「頑張れ」というメッセージを送る人が多く、

また、あれは政府だろうか「頑張ろうニッポン」という言葉があるが、どうかと思いました。

ですから、私は何度かブログでそのことを訴えました。

2011.04.03 NHK「ニュースウオッチ9」で報じていた「災害関連死」。←特に高齢の被災者は「頑張っ」てはいけない。

2011.04.13 被災者に「頑張れ」という残酷さが、まだわかりませんかね。

頑張れる人が頑張るのは、勿論良いのですが、だからと言って全ての人に無理に頑張れといっても、

例えば福島第一原発事故により、ひどく放射能で汚染された地域で農業や畜産業を営んでいた方々は、

頑張れといわれても頑張りようがないのであるから、こういう人に頑張れというのは、

相手をよけいに辛い気持ちにさせる、無神経な行為ではないか、と思います。


これは勿論、福島に限った話ではありません。

家も財産も家族も仕事も一瞬にして全て失ったけれど、それでも頑張っている人もいるからといって、

同じ状況の全ての人が「同じように頑張るべきだ」というのは、乱暴です。

ショッキングな出来事、不幸な出来事、要するに非常に大きなストレスに対する感受性は、

一人一人異なると思います。


ちょっと話が飛躍的かもしれませんが、震災とは関係なく、

これは私たちが「自分」に対しても、同じ事が言える、と思います。

「頑張れない」「頑張りたくない」自分の気持ちは、自分が一番分かっているのですから、

その自分に向かって無理に「頑張れ」という必要はないと思います。

それが「自然な」考え方だと思います。それを無理に奮起しよう、などとするのは

「不自然な」行為です。ですから苦しくなるのだと思います。

休み明けは、憂鬱で鬱陶しい。もっと休んでいたい。

そう思うことに、なんらかの「罪悪感」を抱く必要は、まったくありません。

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2012.05.05

【音楽】一週間に2回、コンサートに行きました。随分久しぶりです。

◆昨日(5月3日)、東京文化会館で、読売新聞主催:第82回新人演奏会というのを聴いて来ました。

若い頃、つまり独身で時間も給料も自分が好きなように使え、

健康だった頃は、こんな事はザラだったのですが、先日、

2012年04月28日(土) 【音楽】バッハ:「二つのヴァイオリンのための協奏曲」 を、初めて生で聴きました。(ココログ)

に書いた通り、中年以降病気をしてから、すっかりコンサートから足が遠のき、

数年前から、再び、稀にコンサートに行く気持ちになるようになりました。

それでも、全盛期に比べたら、全く比べものにならないほど、たまにしか、行かなかったのですが、

このゴールデンウィークは、28日(土)につづき、3日(木)にも、オーケストラじゃないのですけど、
読売新聞主催:第82回新人演奏会(駐:ウェブキャッシュ保存サービスにリンクしてあります。

に行ってきました。正直言って、これは随分と昔から毎年行われている催しらしいのですが、

私は初めてしりました。趣旨としては、
「原則として、今春、各音楽大学をトップクラスで卒業した、将来を嘱望される若手演奏家」

のいわば、「お披露目会」らしいです、昔から森麻季さんとか、東響のコンミスの大谷さんとか

後年、有名な演奏家になった方々も、この「新人演奏会」のステージに立ったのだ、と主催者側は自慢しておりました。

但し、出演者数があまりにも多いので、5月3日と4日の二日。しかも、一日目の3日(木)11時からの部と17時からの二部構成。

私が行ったのは、3日の午後の部でした。


◆他の方には失礼なのですが、お目当ては2人。

私が聴いた、5月3日17時開演の部だけで、何と23人が出演したのです。

これが全員のリストですが、

20120504yomiuri

私がわざわざ聴きに行きたいと思ったのは、他の方には失礼ながら、

3番目に出演した、ヴァイオリンの清永あやさんと、

9番目に演奏した、金子三勇士さんです。


清永(きよなが)あやさんは、2005年、第74回の毎コンヴァイオリン部門2位の方です。

本選に於けるシベリウスのヴァイオリン協奏曲が非常に印象的だったので、一度生で拝聴したいとずっと思っていましたが、

関西の方なので、なかなか機会がありませんでした。


金子三勇士さんは、以前、この日記・ブログで何度も記事にしました。

2010.10.02 【音楽】絶対お薦め。ピアニスト金子三勇士氏のデビューCD。

2010.10.31 【演奏会評】金子三勇士氏、ピアノ・リサイタル(10月30日、於:トッパンホール)

2011.07.06 【演奏会評】東京音楽大学 ピアノ演奏会(2011年7月5日 トッパンホール)

金子さんが上手いのは先刻承知ですが、やはり生でハンガリー狂詩曲2番ですから、聴きたい、と思いました。


◆清永さんは、エルンスト:無伴奏ヴァイオリンのため6つの多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ(庭の千草)」という超難曲を見事に弾きあげました。

この曲知らなかったです。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーで漸く見つけたのですが、重音は当たり前。

弓で弾きながらの左手ピチカートとか、ハーモニクスと地の音との重音とか、

とにかく、パガニーニでもこれほどすさまじいのは、書いていないのではないか?というぐらいの難曲。

プロのソリストといえど、あまりの難しさに滅多に弾かないようで有名なヴァイオリニストで録音が

あるのは、ギドン・クレーメルぐらいでは無いかと思います。

これが楽譜です。

エルンスト:無伴奏ヴァイオリンのため6つの多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ(庭の千草)」

「譜読み」で発狂しそうな難しさですが、清永さんは、あっさり弾いてました。

恐るべき実力と言えましょう。


これCDで適当なのが、ないです。iTunes Storeで一曲だけ買えます。

これ↓の7曲目。Variations on The Last Rose of Summerです。

http://itunes.apple.com/album/violin-recital-ricci-ruggiero/id387884985?ign-mpt=uo%3D5

まあ、聴いて下さい。


ハインリヒ・ウィルヘルム・エルンスト - Heinrich Wilhelm Ernst (1814-1865)作曲、

無伴奏ヴァイオリンのため6つの多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ(庭の千草)」







よくもこれほど難しい曲を思いつくものだ、と呆気にとられるほどでした。

これをこともなげに弾く、清永さんも、言うまでもなく既に一流の名手です。


◆金子さんのリストには定評がありますが、ますます磨きがかかりました。

金子三勇士氏は、母君がハンガリー人(父上は日本人)です。

金子さんのCD発売記念、リサイタルをトッパンホールで聴いたときに、

お母様と少しお話させて頂きましたが、完璧な日本語をお話になります。

それはさておき、金子三勇士氏は、若干6歳からハンガリーに留学し、

飛び級で11歳にして国立リスト音楽院大学ピアノ科に入学。

2006年(16歳)ピアノ科全課程修了とともに日本に帰国後、東京音大付属高校から、

東京音楽大学ピアノ演奏家コースに進学し、今春卒業しましたが、

既にプロ・オーケストラのソリストに呼ばれたり、リサイタルを開いたりして

おられますから、実質的にはプロのソリストですけど、一応「今春音大を卒業した」演奏家には

違いないので、「新人演奏会」で弾かれたのでしょう。

他にもピアノ演奏がありましたが、東京文化会館大ホール全体に響き渡る音が出ていなかったのです。

「あれ、文化会館大ホールって、こんなにバランスが悪かったかな?」と思いましたがそうではなく、

金子さんがリストのハンガリー狂詩曲第2番を弾いたら、会場の空気が震えるようなフォルティッシモから

ギリギリのピアニッシモまで、そのダイナミックレンジの広さと、フォルティッシモでも決して音が割れず、

クライマックスに向けての盛り上げ方も、とにかく圧倒的な上手さ。ブラボーが飛んだほどです。


金子さんのデビューCD、

Miyuji plays Liszt リスト:ピアノ曲集

から、


ハンガリー狂詩曲 第2番







こんな長いの全曲を載せては本来申しわけないのですが、

これまでの自分のブログ経験からすると、ただ、「このCDは良いですよ?お薦めします」と

言っても、人々はなかなか買わないのです。


機会があれば、金子三勇士氏の演奏、このハンガリー狂詩曲などは、

生でお聴きになることを是非お薦めします。

文字通り、血湧き肉躍る、見事な演奏です。CDだけでは分かりません。

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2012.05.03

すみません。疲れました。

◆数日前に「インチキ更新」をしたばかりですが。

今日は、午前中から、太平洋側は明日(5月3日)にかけて

大雨の恐れがあるので、要注意という、ニュースが流れていますが、

本当なんでしょうね。

2012年5月2日 18時00分現在の天気図を見ると、紀伊半島沖に低気圧があり、前線が延びています。

これが次第に東に移動するのでしょう。つまり気圧が下がる。


低気圧を英語でdepressionといいます。うつ病もdepressionといいます。

勿論前者は気象用語、後者は精神医学用語で、互いに関連づけた訳ではありませんが、

実際、気圧がさがると、健康な方でも体調が悪くなったり、気分がやや抑うつ的になる場合が

あります。

うつ病患者の場合、それが一層堪えます。


それに加えて、

色々有りますなあ・・・。認知症の老人の病態に関して全く御存知ない方々へ。

を一昨日書きました。あれが、ずっしりと鉛のような重さで気分を重苦しくします。

この記事に、アドヴァイスを下さった方がいらっしゃいますが、

コメントを表示しないで欲しい、とのご希望ですので、

御礼だけ申し上げます。


ご親切に、開業医ドクターAもドクターBも関係無い。

脳ドックを受ければいいのだ、というご趣旨です。

ご尤もなのですが、「ドック」ですと全身の「人間ドック」にしろ、

「脳ドック」で、脳のCTやMRIを撮るとしても、これは「健康診断」ですから保険適用外で、

高いのです。私はうつ病をカミングアウトしていらい、給料もボーナスも減っているので、

一枚数万円もするCTやMRIを負担するのはしんどいです。

母の健診だから、母に払わせれば良いのですが、本人が病識がないし、

「(資産を私に)ぶんどられる妄想」を抱いているので、本人に負担させると、

また、あることないことを知り合いに吹聴される恐れがある。


だから。

本当は、何処か具合が悪いと。首にずっと鈍痛があるとか、慢性的な頭痛があるとか、

そういう「何らかの疾患の疑いがあるので、これを検査したいから写真を撮ってくれ」と

言う趣旨の紹介状なり依頼状をドクターに書いて貰うのが一番手っ取り早い。


昔からの主治医であるが、最近は母を診察していないドクターA、

現在のかかりつけ、ちょっとヤブかな?という女医・ドクターB。

2人とも無視して、検査設備のある老人外来を初診で受診するとなると、

一から病歴を説明しなければならない。

本人に任せたら面倒臭がって行かないでしょうから、私がつれて行くことになりますが、

(兄は母が痴呆かも知れない、といっただけで、激怒したので、話になりません)、

そうなると、会社を休んでということになるし、

何しろ私自身、まだ定期的に通院しているうつ病患者なんですから、

あまり精神的に負荷を掛けると、自分の症状が悪化しかねないのです(既に少し悪化してます)。

正直勘弁して欲しいのです。

頭が痛いです。


大きなお世話ですけれども、近年、これからの高齢化社会に向かって

「介護士」とか「ヘルパー」は「良い仕事」(引く手あまたという意味で)と

いうような論調を目にしますが、介護とかヘルパーとかいう言葉では、

あの地獄の辛さの雰囲気が伝わりません。

「ボケ老人の世話」というべきです。

勿論、呆けないで、身体だけ不自由な老人の面倒を見ることもあるでしょうが、

介護の仕事をして、一回も「ボケ老人」の世話をしないで済むということは

あり得ないと思います。

あれは、本当に発狂寸前になりますよ。

意地悪で書いているのではありません。専門学校のパンフレットなど見ると

如何にも「微笑ましい」光景が演出されてますが、あれが現実と勘違いしたら、

とんでもないことになります。

楽しい連休中に愚痴ばかりで申しわけありません。

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2012.05.02

「クールビズ」の無意味。

◆記事:クールビズ商戦、活気づく=早いスタート、着こなし提案も(時事通信 5月2日(水)5時0分配信)

夏の職場を軽装で過ごす「クールビズ」がスタートし、百貨店などでは商戦が活気づいてきた。

各社は4月以降に順次売り場を設置し、暑さが本格化する前から売り込みたい考えだ。

今夏も電力不足が懸念されるだけに涼しさを求めるニーズは高いが、店側はおしゃれな着こなしも提案して顧客の気を引こうと懸命だ。

三越伊勢丹は4月上旬から、伊勢丹新宿本店メンズ館(東京都新宿区)の一角に、カラフルなシャツやジャケット、スラックスなどを集めた。

専用売り場として披露するのは今月9日からで、昨年より1カ月も早いが、売り場は既に事実上スタート。

来店客からは「半袖シャツをもっと充実させてほしい」との要望が寄せられ、近く扱いを増やすという。

売り場担当者は「カジュアルな服装で夏を過ごすことに慣れ、天候や状況に応じて服装を変える男性が増えている」とみて、

ネクタイの代わりにスカーフを使うといった着こなしを提案している。


◆コメント:「軽装」自体が電力消費を減らす訳では無い。

いうまでもなく、本来のクールビズは温暖化対策で少しでも電力消費を抑えることが目的で、

つまり、軽装で良いから、極力冷房の温度設定を高めにするぞ、ということだが、

クールビズは涼しさをもたらすものでもないし、それ自体が電力消費を抑える効果もない。

ここ数年の経験上、冷房の設定温度を高くしたら、どんな格好をしても、暑い。

クールビズは、格好としては楽だというだけで、実効的には、無意味である。だらしなく見えるだけだ。

そもそも、東電管内に関して言えば、「ピーク時供給力」が、どんどん変動する胡散臭さがある。

昨年、東日本大震災の翌週、3月17日(木)の午後、

当時の海江田通産相が「予測不可能な大規模停電の可能性」があるとの談話を発表し、

大騒ぎになったが、その時点では、

本日の供給力は3,350万KWであるところ、午前中のピークの電力需要量は3,292万KWとなっており、既に需給はギリギリの状況です。

と言っていたのであるが、この後、福島原発は勿論今まで一度も動いていない(動きようがない)が

東電の供給力は「限界」がどんどん増えて行くのである。


次に「ピーク時供給力に対して、電力使用が90%を超えた」と騒いだのが去年の6月24日で、

24日のピーク時供給力は、4790万キロワットなのに対して、電力需要は14時台に4389万キロワットで、91%だと。

ところが、5日後、29日には、
東電管内の電力需要が震災後最大値、29日ピーク時は93%超

というが、29日のピーク時供給力は、4,900万Kwで、電力需要は4570万Kwなのだった。

更に暑くなると、

7月1日、ピーク時供給力は5,100万Kwで、予想最大電力需要は4,180万Kwで、余裕だ、と。

7月4日、ピーク時供給力は5,170万Kwで、予想最大電力重要は4,450万Kwだ、と、

東電のサイト内、でんき予報に表示されていたのを

私は記録している。

電気が足りない足りないといいつつ、3月17日は供給力が3,350万Kwで、「大規模停電の可能性」と言っていたのが、

7月4日には、ピーク時供給力は 5,170万Kwに対して、予想最大電力需要は4,450万Kwで、余裕だ、という。

暑くなればどうしても皆我慢できなくなり、エアコンを稼働するし、設定温度も下げるが、

それによって需要が増えると、不思議なことにどこまでも「ピーク時供給力」も増えるのである。

このような状況で「軽装」になったところで、所詮最近のビルは窓が開かず風は通らないし、

一番暑い時には、陽射しが強く、いくらブラインドで遮っても熱で室温は高まる。

国会中継を見ていると、クールビズの代わりにエアコン設定を28度に設定しているとは到底思えない。

あの密閉された本会議場で、エアコンの稼働を抑えたら、本格的に暑くなるはずだが、誰も汗をかいていない。

元ビジネスマン(メリルリンチ上級副社長)で民主党員だった岩國哲人氏は、ずっとスーツ姿だったが、

平気な顔をしていた。国民に節電しろといいつつ、あの国会議事堂のエアコンは24度ぐらいに設定してあるに

相違ない。

要するに、暑いときには、よほど「だらしのない格好」に見えるぐらいの薄着にならないと関係ない。

クールビズなどといっていないで、早く集中して仕事をしてさっさと会社から人がいなくなれば、

エアコンを切ることができる。その方が節電(が本当に必要なのか疑問だが)になる。

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