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2012.07.27

「<橋下市長>文楽を鑑賞 「台本が古すぎる」と苦言」←古典は古いから、古典だ。

◆記事:<橋下市長>文楽を鑑賞 「台本が古すぎる」と苦言(毎日新聞 7月26日(木)22時18分配信)

文楽協会への補助金凍結を表明している大阪市の橋下徹市長は26日夜、

国立文楽劇場(大阪市中央区)で文楽の古典「曽根崎心中」(近松門左衛門作)を鑑賞した。

橋下市長は鑑賞後、記者団に「古典として守るべき芸だということは分かったが、

新規のファンを広げるためには台本が古すぎる」と苦言を呈し、演出方法を現代風にアレンジするなどの工夫を求めた。

橋下市長は大阪府知事だった09年に初めて鑑賞した際、

「二度と見にいかない」と酷評した。この日は、「もう一度古典を見たい」と鑑賞した。

市は今年度の補正予算案で、文楽協会への補助金を昨年度比25%減の3900万円計上。

橋下市長は技芸員(演者)が公開での面談に応じなければ補助金を支出しないとの考えを表明し、

非公開での面談を求める協会側とのすれ違いが続いていた。

この日は、鑑賞後に技芸員の楽屋も訪れ、非公開で懇談。公開での面談を改めて要望したという。


◆コメント:大阪市ってのは、専制君主制ですか・・・。

橋下徹大阪市長は、凡そ、「カネにならないもの」は無駄だ、という発想しかできない。

だから、もっと客を入れるように「文楽」自体を「現代風に」アレンジしろ、というのだろうが、

行政の長が芸術表現について、それまで、長年鑑賞してきた、いっぱしの「通」ならともかく、

「アドヴァイス」というか、この場合殆ど、「指示」か「命令」に近い印象だが、口を差し挟むこと自体が

間違っている。為政者たるもの、

「自分には面白さがよく分からないが、これをみて通じ合っている人たちがいる。様々な感受性を尊重しなければならない」

と考えるべきで、大阪で営まれる人間の行為は、全てが自分(橋下市長)の好みに合うようにしなればならないなら、

この国は最早、専制君主による独裁制がまかり通る中世に時間が逆戻りしたも同然である。


◆橋下市長は自分の発した言葉が論理的に矛盾していることに気がつかないか。

そもそも、橋下市長には、丁寧に批判して差し上げるだけ、有難いと思って貰いたい。

本来、批判する為に文章を書く時間が勿体無いほど、バカげている。

(文楽は)古典として守るべき芸だということは分かったが、新規のファンを広げるためには台本が古すぎる。

「古典」は「古い」から「古典」であり、現代風にアレンジしたら、それは最早古典ではない。

橋下市長は、文楽を見て、「古典として守るべき芸だということが分かった」という。

古典として守るべきならば、大衆に迎合してはいけないのである。


これを、音楽に当てはめるならば、
バッハの音楽は「古くさくて」、若者には受けないから、ロックバンド用に編曲しろ。

というようなもので、全く何も分かっていない。

この分だと、ベートーヴェンのシンフォニーが堅すぎる、といって、第九のフィナーレのソリストを

全員演歌歌手にして、コーラスをAKB48に演らせろ、とか、本気で言い出す可能性すらゼロではない。マンガである。

子供の頃、青春時代に芸術に触れる環境に育たなかったこと、それ自体は橋下市長の責任ではないが、

自分の趣味に合わないもの、自分に分からないものは、価値がない。あるいは儲からないモノは価値がない、

というその自分の価値観を根本的に反省するというプロセスが必要である。


と、随分紳士的に書いて差し上げたが、私の忌憚の無い気持ちを文字にするならば、

こいつはマスコミや、世間に毎日騒がれて、自己愛が異様に肥大している。

それに自分で気がつかない。死んでも治りそうに無い大馬鹿だ。

金正日は、オーケストラを創らせた(餓死者が出ている国で、それが良いとはいいきれないが)。

アドルフ・ヒトラーは、ワーグナーが好きだった。カネにならないからワーグナーの楽劇上演を禁止とは

絶対に言わなかった。

「芸術」に関しては、橋下大阪市長より、金正日とヒトラーの方がまだ理解がある。

それほど、橋下の主張は、彼の、超弩級の無教養さを表している。

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