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2012.08.27

【音楽】「買える時に買っておきましょう」シリーズ。安永徹さん「デュオ・コンサート」

◆元・ベルリン・フィル第一コンサートマスター、安永徹さんの最初のCDです。

先日、久しぶりにマーケット(流通市場)で見かけたので、御喜美江さんのアコーディオンと

ラベック姉妹のラグタイムを買っておいた方が良いですよ。という話を書きました。

2012.08.19 【音楽】御喜美江「アコーディオン・バッハ」/ラベック姉妹「ラグタイム集」

大袈裟にいうと、こういうものは買える時に買わないと「取り返しが付かない」のです。


今日は今までに何度、ご紹介し、何度お薦めしたか分からない、

元・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第一コンサートマスター、安永徹さんと、夫人でピアニスト・市野あゆみさんの、
デュオ・コンサート

毎日チェックしている訳では無いから、いつからあるのか分かりませんが、

一時期ずっと入手不可能になっていたのです。今、念のため、HMVとTowerRecordを確認しましたが、ありません。

Amazonのマーケットプレイス(中古品)だけです。こういうのは、本当に貴重ですから、ある時に買うべきです。

勿論、音楽は各人の好みなのですが、この安永さんのヴァイオリン演奏の録音は、私の独断で書かせて頂くと、

古今東西のあらゆるヴァイオリンのレコードやCDの中でも最も上等な演奏が収録されている。

亡くなった、作曲家の芥川也寸志さんが、「音楽は技術じゃないからね。結局精神の問題だからね」と何度も言われてました。

勿論ヘタクソでは、話にならないのであって、ベルリンフィルのコンサートマスターになるような方は、

そこらのソリストより、余程テクニックもあるのではないか、という位上手な方が就任するのですが、上手いだけではやはり、ダメだ、ということ。

演奏者の教養とか、人品、人格、品性は、音になって、確実に外側に現れるのだ、ということがよく分かります。


◆一部、引用させていただきます。

こと、音楽に関する限りは、言語をいくら連ねるよりも、聴いて頂くに限ります。

いわば、「百語は一聞に如かず」。「デュオ・コンサート」から。


コレルリ ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ヘ長調  作品5 第一楽章 アダージョ



最初の僅か数小節でハッと息を呑むほどの圧倒的な美しさと朗々たる歌い方。輝かしい音色。こんなヴァイオリンを聴いたことがありません。






コレルリ ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ヘ長調  作品5 第二楽章 アレグロ







お聴きの通り、冒頭、ヴァイオリン1本でフーガになります。

コレルリってこれほど綺麗な曲だったのか、と思います。

現在出回っているコレルリのヴァイオリンソナタは

古楽器で、当時の演奏法に近づけたものが殆どですが、私は、絶対に安永さんの演奏の方が好きです。

次はモーツァルトです。

「ある音楽家の教養の程度は、彼のモーツァルトに対する関係で分かる」(カール・フレッシュ「ヴァイオリン演奏の技法」)

という位です。


モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K.304 第一楽章






モーツァルトの作品には短調が少ない。短調には何か特別な思い入れがあるような気がします。

しかし、それを意識し過ぎると、過剰にメランコリックになります。安永さんの解釈はそこが絶妙だと思います。

また、これは、最初のコレルリから一貫していますが、伴奏の市野あゆみさんの美しいピアノの音色と、安永さんのヴァイオリンのそれが

非常に美しく融け合っていることが、よくわかります。


終わりはアンコールピースです。


エデ・ポルディーニ 7つのマリオネット - 第2番 踊る人形(編曲:F. クライスラー)





この編曲者。ヴァイオリニストで作曲家でもあったフリッツ・クライスラーの今年は、没後50年です。クライスラーの小品を上手く

まとめるというのは、意外とプロでも難しいのだそうです。ほど良い「遊び心」が必要です。最初から最後まで、クソ真面目にインテンポで

弾かれては、聴き手は面白くありません。安永さんは、実に心得たものです。

上品なルバートと、アーティキュレーションのメリハリがヴァイオリンとピアノでピタリと合っていて、

聴く者に心地良さをもたらします。


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターというのは、オーケストラのスコアを全部、

知っていなければならないし、リヒャルトシュトラウスのように難しいコンサートマスターのソロもありますし、

ベルリン・フィルの場合一年半に一回だか、二年に一回だか、コンサートマスターが、ベルリン・フィルの伴奏で、

ブラームスとか、ベートーヴェンとか、きちんとしたコンチェルトを弾かなければなりません。そのソロの勉強も

日頃から研鑽を積んでいなければなりません。並の人ではないのです。

このCDは是非一人でも多くの方が愛聴盤になさることを切望します。

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