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2012.11.23

【音楽】11月22日は「ボレロ記念日」です。

◆1928(昭和3)年の11月22日にモーリス・ラヴェルの「ボレロ」が初演されました。

今年も、「ボレロ」です。

「またか」と思われる方がいらっしゃるでしょうが、そうなのです。

「ボレロ」が初演されてから84年を経て、一体、世界中んで何千回、何万回、演奏され、また

レコードやCDに録音されたか、数えるのは恐らく不可能でしょうが、それだけ繰り返し演奏されても、

しかも、まったく西洋音楽のDNAを持たない、私たち東洋人が聴いても、やはり、聴くと飽きない。

それは、この作品に限らず、西洋音楽、特に「泰西名曲」とひとによっては若干皮肉なニュアンスを込めて呼ばれる、

非常にポピュラーなクラシックの名曲全体に言えることです。

「同じ音楽が」「数十年、数百年後に」「違う文化圏で」「繰り返し」演奏されても、まだ聴きたい人がいる。

そういう音楽を書いた全ての作曲家はものすごい才能を持ち、気絶するほど偉大な仕事をした、と思います。


◆クラシック以外は下らん、とは言いません。

先週の土曜日の深夜、11月17日土曜の未明に、たまたま付けっぱなしにしていたNHKBSプレミアムで、

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」という番組を放送していました。

余談ですが、NHKというのは何故か知りませんが、AKBが「お気に入り」のようで、この手の長い番組を度々放送します。

この番組など、既にDVD化されて商品として流通しているのに、NHKに放送を許可するということは、

AKBを管理・運営する大人たちがNHKで放送されることのメリットを考えてのことでしょうが、

それは、まあ、よろしい。AKBの歌も、まあ、歌謡曲ですから特にコメントいたしません。

西武ドームやら、東京ドームでの「コンサート」はさておき、ちょっと心を動かされたのは、

メンバー数人が繰り返し、被災地に設置された簡易ステージ(ステージに使えるように改造したトラックの荷台です)に、

311後、最初は5月22日、岩手県・大槌町を訪れたときの映像が記録されています。AKB側が作成した映像ですから

それから全てを知ることは出来ませんけれども、子供たちは、確実に大喜びしているのですね。

震災から2ヶ月と10日ぐらいですから、当然辺り一面、まだ、瓦礫で、自衛隊員は復旧活動、捜索活動を継続している時期です。

多くは、避難所生活で辛いに決まっていますが、兎にも角にも、子供達も青年達も、AKB48数人による歌と踊りを聴いて、観て、

笑顔になっています。子供が笑顔を見せた、ことをお母さんたちが見て、また、嬉しくて泣いています。

こういうことは、理屈ではなくて、クラシックであろうがなかろうが、「良いこと」です。

音楽家も芸能人も役者も、凡そエンタテイナーの「使命」は、漱石の「草枕」における表現を借りるならば、

棲みにくい人の世を、束の間でも棲み易くするが故に尊い

のであり、カール・ベームは、
人間の存在を明るく照らし出すことが芸術家に与えられた使命だと信じています。

といいました。おわかり頂けると思いますが、被災地の支援にはクラシックよりもAKBの方が良いとかそういう

低次元の話ではなく、人間には、色々な嗜好(このみ)があるのですから、出来るだけ、色々な人が訪れると良いと思います。

「ボレロ」とは関係ありません。ちょっと思ったので、書きました。


◆モーリス・ラヴェル作曲:「ボレロ」です。

最初に書いたとおり、同じ音楽を何回聴いても飽きないのが名曲・名演ですから、同じものを載せます。

ボレロに限らず、クラシックで気に入った曲があったら、色々な指揮者、オーケストラで聴き比べることをお薦めします。

最も指揮者の解釈の違いで分かり易いのは、テンポの設定です。


コンサート会場でも使えるものがあるのですが、うっかり変な操作をして音が出たら大変なので、紹介しません。

テンポ・カウンターというものです。どうしても欲しい方は検索して下さい。


ネット上では、Tempo Counterをお薦めします。極めて軽いけれど、音楽に合わせてEnterキーを押すか、マウスで

ボタンをクリックすることにより、メトロノーム・テンポを測ることが出来ます。


これを叩いてみると、「一定のテンポを正確に、ずっと維持する」ことが如何に難しいかがわかります。

ボレロで171回、2小節から成るリズムを繰り返す、スネア・ドラム(小太鼓)奏者は、非常な集中力と

もちろん前提となる、厳密な基礎技術の訓練を経たプロフェッショナルでないと、つとまりません。

カラヤンから。音源は、ラヴェル:ボレロです。


ラヴェル:ボレロ カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



Berliner Philharmoniker & Herbert von Karajan


ボレロに限らず、音楽は本当は生で聴ければ一番ですけど、チケットも高いですし、

地方の方などは、そう滅多にオーケストラが来ないということもあるでしょう。

生で聴く場合は演奏開始後7分半から8分半(テンポによって違う)から始まる

トロンボーン・ソロ。これも何度書いたかわかりませんが、テナー・トロンボーンの最高音域の変ロ(シの♭)から始まるので、

生演奏のときには、自分は聴くだけなのに、私は極度の緊張状態に陥ります。

テンポですが、カラヤンは、後の2人に較べると遅く、テンポ=65強ぐらいです。


次は、マルティノン・シカゴ交響楽団。

音源が一時的にTOWERRECORDさんから復活していたのですが、今はもう入手できません。

しかし、突然、再版ということもありますので要ウォッチです。

ラヴェル名演集:ボレロ/亡き王女のためのパヴァーヌ/スペイン狂詩曲/他<タワーレコード限定>です。


ラヴェル:ボレロ ジャン・マルティノン指揮、シカゴ交響楽団



Jean Martinon; Chicago Symphony Orchestra


マルティノンってのはフランスの指揮者で、パリ管弦楽団などとの録音はありますが、マルティノン=シカゴという

組み合わせが珍しい。「幻の名盤」などと言われています。

テンポ・カウンターで測ると分かりますが、というか、カラヤンと較べればすぐわかりますが、

マルティノンのほうが明らかに早い。テンポ=75位です。


最後は、これは、何度目でしょうなあ。アバド=ロンドン交響楽団。

空前絶後でして、スタジオ録音で、取り直しが出来るのに、オーケストラ・プレイヤーが興奮のあまりに

最後、叫び声をあげる。アバドが「これは、自然に発せられた声だから、これで良いのだ」と、そのまま商品化されました。


ラヴェル:ボレロ クラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団


Claudio Abbado:London Symphony Orchestra


これぞ、

芸術は、爆発だ!(ある年代以上の方は御存知ですね。)

という演奏ですね。

アバドのテンポは、微妙でして、69から70ではないか、と思います。


ボレロは聴きながら、誤解を恐れずに書くならば色々、「遊ぶ」ことができます。

例えば、最初から最後まで、同じリズムを刻み続けるスネア・ドラム担当の打楽器奏者に合わせて

手でひざを叩いてみる。本気で集中しないと、絶対にどこかでずれますよ?

また、スネア・ドラムのリズムは、旋律を吹いていない、色々な管楽器が交替で

同じことをやっています。管楽器を吹く人なら、タンギングの練習になります。

能書きはこれぐらいにします。連休にお楽しみ下さい。


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