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2012年12月

2012.12.31

本年も御愛読いただきまして、ありがとうございました。

◆御礼

みなさま、本年も、「JIROの独断的日記」「JIROの独断的日記ココログ版」を御愛読頂きまして、

ありがとうございました。

どうか、良いお年をお迎え下さい。

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2012.12.30

【病気】一難去ってまた一難。

◆ガンの母。消化器の痛みと口内炎が収まったら・・・。

人間の病気の症状が僅か10日間で、これほどコロコロ変わるのを見たことがありません。

母は、胃の幽門部にできたガンが肝転移していて手術が不能です。


当初の計画では12月13日から経口抗ガン剤、TS-1を飲み始め、

様子を見て、12月21日(金)から、点滴でシスプラチンというクスリを使うはずでした。


経口抗ガン剤、TS-1を飲み始めて数日は副作用が出なかったのですが、すこし遅れて副作用と思われる

口内炎ができ、先週の土曜日、12月21日には下痢が始まりました。

当時、母の入院している病院では、数人ですがノロウイルスによる感染性胃腸炎の患者がいたので、

体力が弱っている母が感染したら大変ですし、もしかすると母がすでに感染していたら、大部屋の他の患者さんに

感染がひろがるかもしれないので、個室に移されました。

幸い、母の下痢はノロウイルスではなかったのですが、経口抗ガン剤、TS-1によるものなのか、

たまたま、普通の腸炎を発症したのかわかりません。主治医は多分、腸炎によるものであろうということでした。


◆ガンそのものが急速に進行しているわけではないけれども、色々なことに苦しむ患者を見舞うのが辛いです。

とにかく今週の火曜日までは、腸炎で苦しみ、あまりの腹部の痛さに身体を震わせ涙をこぼしている。

消化器の痛みに効く「ブスコパン」というクスリがありますが、これは、

腸の動きを止めることによって痛みを抑えるそうです。

しかし、腸炎によるものだとしたら、病原体を早く排泄した方が良いので、腸の蠕動運動がとまり、

排泄が遅れない方がいい。したがって痛くても早く出してしまった方が良い、というドクターの説明は理屈がとおっているし、

非常に熱心に母を観て下さっているので、何ら「不満」はないのですが、


現実に、身をよじらせて痛がっている母親を目の当たりにするということは、やはり辛いです。

一日おいて、また見舞いに行ったら、腸の痛みは収まったけれど、今度は口内炎(これは、ほぼ確実に抗ガン剤の副作用です)

の痛みが半端ではない、といいます。腹部の痛みから解放されたけれども口内炎のひどいのは何も食べられないどころか、

何かを、口腔内に含んだだけで激痛が走りますから、連続する激痛に母親の気力が失われていきます。

それは観ていると、分かります。


また二日おいて今日(30日)夕方、見舞ったら、今度は、口内炎は治まったが、腸炎による「下痢」が、

直腸から肛門に負担をかけたのでしょうか。

私も曾てひどい痔核(イボ痔)で手術を受けたほどです。

ガンの苦しみはわかりませんが、ひどい痔になったときに下痢をするとこれは本当に辛いのです。

母の場合は、従前より、軽い痔核があった程度ですが、今回は下痢によって裂肛か、内痔核が実はあって

それが刺激されたか、問題の所在が分かりませんが、ドクターが診て下さったあとの説明では、

「内視鏡で直腸の内部を診ないとわからないが、専門家が年末年始でいないのでしばらく様子見」とのこと。

皆さん、馬鹿にしているかもしれませんが、肛門科ってのは専門職です。


元気な時に、少々痔が悪化したのなら、母はさほど堪えないでしょうが、

最近何度も書いて恐縮ですが、母は、自分が「思いがけず、ガンで死ぬらしい」ということに

精神的ダメージを受けており、闘病に使えるエネルギーが減衰しています。

今日も、「もう、こりごり」といっていました。


ガンが見つかって治療を始めたが為に余計苦しんでいるという皮肉な状態に

いまのところ、なっております。


◆もしかすると、やや意識が混濁しているか、認知症的症状というべきか。

今日、私がちょっとショックだったのは、今まで、腹部が痛いときにも、口内炎の痛みがひどいときにも、

思考力は、残っていたし、周囲の状況を認識する能力も減衰していないようだったのに、

今日は、「水が飲みたい」という意思表示をする際に、うわごとのように、しかも弱々しく、

水・・・水が飲みたいんだよう・・・

という言葉になったこと。こういうのは、初めてなんです。

さらに、水をまたすぐ飲めるようにして欲しい、というので、ベッド脇の台の母の手の届くところに

吸い飲みをおいたのですが、
どこにあるの?見えない・・・。

といいます。少々ギョッとしました、視力が全て失われたわけではありません。

しかし、今までの人生で見てきた母親の姿で、現在が最も弱々しく、生命エネルギーが乏しい。

ガンそのものによるものではなく、付随的要因に起因する「強い痛みの連続」に

もともと「痛いのだけは嫌」といっていた(誰だって嫌ですけど)母親の気力が急速に衰えている。

こういうのを見るのは辛いです。

これも同じ結論で、今週3回目ですが、いっそ、最初からガンが見つからなかったほうがギリギリまで好きな事をして

いられたであろうと思います。絶対、命が助かるというなら、少々の苦しさに耐える価値があるでしょうが、

84歳の年寄りで、あと生きたとしても半年ぐらいだろう、という人間には、

その治療が本来、目指す効果が出るかどうかはわからないが、副作用(デメリット)は必ずある、

という臨床医学的措置を講じる必要はないのではないか、と思います。

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【病気】母の消化器の痛みは収まりました。

◆ひとまず、少しホッとしました。

いずれにせよ。今日明日の命とか、そういう段階ではないのですが、

胃ガンが肝転移して、抗ガン剤治療で入院している私の母のことです。

今週の火曜日に病院に行ったときには、あまりにも腹部が痛くて身体を小刻みに震わせ、

さすがにちょっと可哀想だったのですが、金曜日には収まりました。

経口抗ガン剤の使用も一週間経って一旦中止しています。

しかし、抗ガン剤の服用の中止と腹部痛の収束に因果関係があるのかどうか、

分かりません。

ドクターは当初から副作用かもしれないが、腸炎かも知れず、

それならば、一週間程度で症状が収まるはずだ、とおっしゃっていて、その時期とも符合するからです。

とにかく一番痛いときには、口内炎(これはほぼ確実にTS-1という経口抗ガン剤の副作用だそうです)の痛み、

腹部の痛み。腸炎又はクスリの副作用に起因する下痢で、肛門痛が強まっていたのです。

3箇所に強い痛みがあると、さすがに、人間、きついです。腹部の痛みは前述のとおり収まり、

肛門痛も座薬で緩和しました。

口内炎はかなりひどくて、局部麻酔薬キシロカインの薄いのを使用しているとのことですが、

一度に3箇所痛い、と訴えていたときよりは、落ちついているのですこしばかりホッとしました。

抗ガン剤を一旦やめましたから、いずれ口内炎も治るでしょうが、年末年始は今の状態では

とても一時帰宅など不可能です。本人も病院にいた方が安心だと認識していますが、

客観的に見て、その方がよいです。

その後どうするか。クスリを何も用いないのなら、入院し続ける意味がないし、

しかし、本人は、これほど苦しいのはご免だといいますが、ガンそのものが急速に進行したわけではなく

ホスピスでターミナル・ケアというのには早すぎる。

難しいです。私達親族は、母のことだけをかんがえていればいいですが、

ドクターやナースは同じような、あるいはもっと状態の悪い患者を沢山同時進行的に

観察し、考えて医学的処置をかんがえなければならないのですから、本当に大変だろうと思います。

母が痛みに苦しんだのは事実ですが、医療従事者の献身的な治療・看護は、有難いです。

人生、色々つらいですが、これぐらいの患者は全世界に、今この瞬間も何百万人もいるでしょうし、

もっと悩んでおられるご家族もおられることでしょう。

仕方が無いです。

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2012.12.28

「中国外交文書に「尖閣諸島」=日本名明記、「琉球の一部」と認識-初めて発見」←時事通信のスクープです。

◆記事:中国外交文書に「尖閣諸島」=日本名明記、「琉球の一部」と認識-初めて発見(時事通信 2012/12/27-14:37)

【北京時事】沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり中国政府が1950年、

「尖閣諸島」という日本名を明記した上で、琉球(沖縄)に含まれるとの認識を示す

外交文書を作成していたことが27日分かった。時事通信が文書原文のコピーを入手した。

中国共産党・政府が当時、尖閣諸島を中国の領土と主張せず、

「琉球の一部」と認識していたことを示す中国政府の文書が発見されたのは初めて。


◆コメント:日本人の認識では常識ですが、中国政府の「後付け」をバラした時事通信の「手柄」です。

こういうのをスクープっていうのです。

このような大事なニュースは後追いで(「時事通信が報じたところによると」という伝え方)良いから、

日本の全部のマスコミが騒ぐべきだとおもうのですが、政府の対中国融和策に迎合しているのでしょうか。

私がざっと見た限りでは、NHK、共同通信、産経新聞、毎日新聞ぐらいです。

中国や韓国や台湾が尖閣で騒ぎ出したのはちょっと調べればかいてありますが、

1968年、「尖閣諸島に海底油田がある可能性が高い」という調査結果が発表されてからで、

あまりにも露骨なのですが、要するにこのスクープの意味は記事にある、東大の松田教授の言葉が全てです。

東京大学大学院の松田康博教授(東アジア国際政治)は「当時の中華人民共和国政府が『尖閣諸島は琉球の一部である』と

当然のように認識していたことを証明している。『釣魚島』が台湾の一部であるという中華人民共和国の長年の主張の論理は完全に崩れた」と解説している。

その後、他紙(毎日新聞など)によると、中国側は、「そんな文書、知らん」と(まあ、そういうでしょうね。)と

力づくで突っぱねようとしているそうです。

それはさておき時事のスクープがあまりにも見事なので画面をキャプチャし、貼り付けます。

いつまで残るかわかりませんが、記事のアドレスは、↓です。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122700471





121228jijisenkaku


OECDは、21世紀半ばには、中国がGDP世界一になるだろうと、予想してます。

単純に、現在の経済成長率から学者さんが計算すればそうなるでしょうが、

あまりにもえげつないことをして、他国に嫌われたら終わりだと思います。

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2012.12.27

(母のケースですが)治らない病気は発見されない方がいいかも知れません。

◆このところ毎日、同じ話で恐縮です。

どうも、何とも陰気な話が続いて申しわけありません。

一日中、このことを考えてくらーい顔をしているわけではないのですが、考えることが色々見つかります。

26日(水)、既に肝臓に転移しているオペ不能の幽門部(胃の小腸側の部分)ガンが入院している病院へ行って、

主治医の先生からムンテラ(病状経過・治療方針などを医師が患者又は親族・近親者などに説明すること)を受けてきました。


昨日は腹部の強い痛みを訴えていた母で、その痛みは真夜中まで続いたけれども、今日は多少マシであります。

ただ、その痛みが腸炎によるものか(ノロではないのですけど)、あるいは、

経口抗ガン剤TS-1によるものかは、もう少し様子を見ないと、分からない、と。

何故なら、腸炎による腹部の痛みならば、一週間ぐらい続くことがある。

痛み出したのが先週の土曜日なので、1週間経っても、全然痛みが引かないのであれば、

抗ガン剤の副作用かも知れない、と推定できるが、現段階では判断できない。とのこと。尤もです。


私の質問「消化器の痛みに有効な『ブスコパン』があるが、使えないものでしょうか?」

ドクターの答え「あの薬は腸の動きを止めることによって痛みを抑えるのですが、

もしも今の痛みが腸炎ならばk早く便と共に病原体を排泄した方が良いので、ブスコパンは使えないのです」

なるほど。

ドクターは、「一時的に腹部の痛みが激烈なので、お気の毒だが、急速にガンが進行したことが原因とは考え難い。

全身状態が激変しているわけでもないので、まだホスピスでターミナルケアという段階ではなく、

治療の余地が十分にある。」と、おっしゃいます。(注:「治癒」とはいってません)。さらに、

「尤も、短期的には、今の状態では、いくら何でも一時帰宅は無理だから、年始年末は病院にいて頂いたほうがいいでしょう」

とこれも納得です。動かせる状態じゃないです。


◆治らないなら、(ガンが)見つからない方が良かったかも知れません。

こうして説明を聞くといちいち尤もですし、ドクターも周囲のスタッフも

一生懸命に考えて下さっていることが分かるので、こんなことを言っては、本当は悪いのですが、

「ガンなんか見つからないほうが良かったのかな?」

これが、今日考えたことで、ずいぶん前に母親をガンで亡くした家内が当初から言っていたのですが、

今日、意味がよく分かりました。

母はつい二週間前まで、自分が「ガンである」ことを知る前までは、ピンピンしていました。

今年は毎月のように旅行に行っていました。先月もです。

自覚症状があって病院で診てもらって、ガンが発見されたのではありません。


母は、元来本態性高血圧で、月に一度は、現在入院中の個人総合病院で心電図を取り、定期的に

採血するのですが、その採血で肝機能数値に異常が発見され、エコー検査で肝臓に陰があるというので、

胃カメラで見ると腫瘍があり、生検したらガンだった。CTを撮ったら肝転移していたのですね。


そして、治療しても半年ぐらいの余命だろうというわけです。

今更言っても仕方が無いけど、医療というのは難しい。良し悪しですね。

84歳で治療してもちょっと余命が延びるだけなら、ガンだということを知らずにずっと好きな事をして、

その間にガン細胞が増殖し、いよいよヘンだというので病院に行ったら、 もうこれは手の施しようがない。

余命一週間、という結果の方が幸せだったかもしれません。



今月に入り、自分がガンであることを知った母は見る間に弱り、経口抗ガン剤の副作用かどうか不明ですが、

腹部は身体が震えるほど痛い、そしてこれは明らかに抗ガン剤の副作用で、口内炎がひどく、

食べるのが好きだった母が今は、食べられない。ケナログ(ステロイド軟膏)どころでは効かず、

局麻(局部麻酔薬)のキシロカインを使ってます。今日は兄夫婦と私夫婦、ムンテラの後、

母の病棟を見舞いましたが、「悪いけど、疲れたから帰ってちょうだい」と言いました。


母は、自分は死ぬならば循環器系の問題だろうとおもっていたので、その自分が「ガン」になったという事実を

呈示され、そのこと自体にかなり大きな精神的ダメージを受けています。それが病気に対峙する気力を

失わせています。


ガンというのは、診断は比較的容易に出るのですが、じゃ、治療できるか?というと

できない例がまだまだ多い。そういうのは、結果論ですが、患者は知らない方が幸せなのでは?と思いました。

難しいですね。ドクターはもちろん悪意などありません。とても熱心ですが、

なまじガンが見つかって治療を受け始めたが為に、数ヶ月で死ぬ命で、苦しむ時間が長くなってしまった

可能性もあります(放置しても苦しくはなるでしょうが、そうなった頃は本当に悪くなったときでしょう)。

決して医療従事者のお仕事を軽んずる気はありません。尊敬しているのですが、

うーん、と考え込んだ一日でした。

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2012.12.26

【病気】ガンの告知が当たり前になってますが、いいのでしょうか。

◆手術不能の胃ガンで入院中の母を見舞ってきました。痛みに苦しんでいます。

先週末、母に下痢をして、ノロかも知れないというので、4人部屋から個室に移された、と聞いてました。

今日、会社帰りに病院に寄って驚きました。ガン末期の疼痛ではないのですが、消化器の痛みがずっと続いているのです。

あまりの痛さに手が震えている。寒気がするといいます。


本当のガンの末期にしては転移が早すぎるし、ICUでもっと厳重に監視するはずですが、

母の主治医は「腸炎」をおこしているのではないですか?という程度であんまり構ってくれない、といいます。

こうなると、私にも見当がつきません。

経口抗ガン剤TS-1を8日間飲み続けて、点滴抗ガン剤を始める予定だった21日(金)から、腹部の痛みが

始まったそうですが、繰り返しますがガンそのものの痛みではなく、すぐに死ぬことはない、と思われているのでしょう。

母は、構って貰えません。異常に何度もナースコールをすると、無視されることがありますが、そういうことはしてないそうです。

主治医を捕まえて、あれほど、痛みにより手がぶるぶる震えるほどなんだから、何とかしてやってくれないか、

と頼みたかったのですが、医局にいません。ナースに伝言を頼みました。

ちょうど夕食時(もちろん、母は食べられません。抗ガン剤の副作用で口内炎がひどいのです)で

忙しいということもあるのでしょうが、ナースステーションのナースが、明るい笑顔で

ハイッ!担当医にいっておきますね!

親が死ぬということは、家庭により、実の親じゃないとか、色々あるでしょうけど、

実の親が死ぬということは、誰にとっても、生涯に二度しか経験しないことですが、

病院というところは、毎日、誰か死ぬ場所ですから、個々の患者の「痛み」なんか知ったことではない。

医療従事者に取っては日常的体験で、いちいち感情移入したら、発狂してしまうことでしょう。

それは分かります。仕方が無い。けれど、自分の親が死に向かっていることが、

病院では、ありふれた日常として扱われるあのやるせなさ、悔しさは、嫌なものです。

あれほど痛がっている年寄りは、もう少し何とかして貰えないか、と思いました。


繰り返しますが、ガンが急速に進行したわけではないのです。

胃腸炎を起こし、消化器の痛みが止まらない。検査の結果ノロでもない。

出すものを出したら、痛みはおさまるはずです。まあ、素人だからわかりません。


◆母は、自分がガンであることを知ってから、急速に気力が萎えています。

今では、ガン患者にさっさと本当のことを言ってしまうようです。

言わないでおいて、何か揉め事になった例があるのかもしれません。

ガンだとしっていたら、仕事やプライベートの整理をしたのに、などと言って

訴訟を起こした遺族でもいるのでしょう。


実は、今までは、私もそれで良いと思っていたのですが、母を見て疑問符が頭に浮かびました。

母は、元来血圧が高く、死ぬなら循環器系だろう、と勝手に思い込んでおりました。

ガン家系ではないので、まさか自分がガンになるとは思っていなかった。

しかし、今まで84年の人生でずいぶん多くのガン患者を送ったことがあるので、

末期の苦しさを思い浮かべてしまったのでしょう。

要するに何を言いたいかというと、母はじぶんの病気がガンであることを知り

かなり大きなショックを受けていました。それから、それまでは大抵のことには楽天的だった母ですが、

今まで、看取った友だちや親戚のガンの末期を思い浮かべたのでしょう。

「自分もあのように、苦しみ抜いて死ぬのか」という恐怖と落胆により、

病気と対峙する気力が、一挙に萎えてしまったように思います。

先週まで元気だったのに、今日の、腹部と口内炎の痛みに顔をしかめ、

あまりの痛さに手が震えているのを見て、さすがにいたたまれない気持ちに

私は、なりました。ああいう患者もいることを考えると、

全てガンを最初から告知するのが果たして良い事なのか疑問に思えてきました。

今の痛みは、まだ、序の口です。あんなに苦しむなら、尊厳死があってもいいとおもいました。

陰気な話ですみません。今日はこの話しかかけませんでした。

みっともないことに、私もやや動揺しているので、いつもより一層、乱文になっております。

ご容赦のほど。

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2012.12.24

【音楽】ちょっとキザですが、私の人生を変えた演奏。ベーム=ウィーン・フィル、1977年「運命」

◆昨日に続き音楽です。

どうも、最近、私事で取り込みがありまして、文章を書くと愚痴になります。

天下国家もとりあえず、先週の選挙まで。新内閣の仕事を見てからにしたいと思います。


これは、かつてこのブログに載せた映像で、既にDVDをお持ちの方がいらっしゃいますが

(「買った」というメールを頂戴したので、間違いありません)、引用元は、

カール・ベーム ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1977年日本公演

です。


◆音楽というのは、これほどまでに人間の心を動かすのか、と思いました。

カール・ベームとウィーン・フィルは晩年、1975年、77年、80年、3回も来日しています。

カール・ベーム氏は1981年亡くなっています。80年の来日時、既に常識では、

既に十分に音楽の本場で功成り名遂げているのに、身体への負担が大きい、極東への旅をするなど、

殆ど「無茶」といっていいぐらいでしたが、カール・ベーム氏は、1975年の来日時、

日本の聴衆の礼儀正しさと音楽への情熱、ベーム=ウィーン・フィルの演奏への熱狂をみて、

DVDに付いているご令息の言葉によれば、

(父は)日本と日本の文化との恋に落ちてしまったのです。

ということで、75年、来日公演が終わりウィーンに帰っても、日本の事ばかりを話していたそうです。

もう、明日にでも、もう一度日本に行きたい、と。いう話は「カール・ベーム―心より心へ」に載っています。

私は高校生で、とてもウィーン・フィルのチケットなど買えませんでしたが、NHK・FMの生中継を録音して何度も聴きました。

音楽を聴いていて、自然にハラハラと涙がこぼす自分に驚きました。

「音楽とはこれほどまで、人間の心を揺さぶるものか」と思いました。

その演奏です。はっきり言うと、CDなりDVDなり媒体に録音されると、やはりその時の音そのままには

なりません。中継の方がまだ、臨場感のある音でした。しかし、それは言ってもしかたがない。


◆カール・ベーム ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団:ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」第三、四楽章

今から思うと、神様のようなメンバーです。

これぞ、本当にウィーン・フィル。

第3楽章と第4楽章は続けてえんそうされますが、すいません。1ファイルの時間制限の関係で、分けます


ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」第三楽章






ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」第四楽章







この後、長い、長い拍手があり、アンコールの序曲「レオノーレ」第三番があるのですが。

DVD、ずいぶん安くなりました。私が買ったとき(発売直後)は7,000円台だったのです。

演奏は好みですから、これが全ての演奏のベストかどうかは人によって評価が変わるでしょうが、

私は、これ以来、音楽に対して「畏敬の念」を抱くようになりました。

だから、「私の人生を変えた演奏」なのです。

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2012.12.23

【音楽】1日早いけど、クリスマス。私は「泰西名曲」ひとすじです。

◆難しいのはいくらでも他に取り上げる方がおられるでしょうから。

私は、徹頭徹尾、「泰西名曲」。

毎年ナクソスさんの、Very Best of Christmasをお薦めしています。

聞き慣れた曲なのですが、日本ではあまり聴けないけど、西洋ではむしろこれが普通の、教会の聖歌隊。

ボーイソプラノ(正に天使の歌声ですな)と男声合唱。オルガン伴奏、と、こういう組み合わせです。


まずは日本では「もろびとこぞりて」として知られる曲ですが、英語の原題は、

"Joy to the World"です。


Joy to the World







英語歌詞を添えます(多少違う所があります)。

Joy to the world! The Lord is come

Let earth receive her King

Let ev'ry heart prepare Him room

And heaven and nature sing

And heaven and nature sing

And heaven and heaven and nature sing



Joy to the earth! the Saviour reigns

Let men their songs employ

While fields and floods, rocks, hills and plains

Repeat the sounding joy

Repeat the sounding joy

Repeat, repeat the sounding joy



He rules the world with truth and grace

And makes the nations prove

The glories of His righteousness

And wonders of His love

And wonders of His love

And wonders, wonders of His love

はい。1,2,3番のあいだに、僅かに「間(ま)」をおくのが慣習のようです。


次は、日本ではさほどですが、ヨーロッパではこれが一番、演奏されるのではないか。

メンデルスゾーン作曲:Hark! The Herald Angels Singです。これは厳かです。

そして、とても美しい。


Hark! The Herald Angels Sing






流石は、天才、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ。

この簡単な旋律の中に気高さ、敬虔さを感じます。狡いのですが普段、全然宗教心・信仰心がない私ですら、

「何だか、本当に『神様』ってのがいるんじゃなかろうか?」と思ってしまいます。


話が逸れますが、ロンドンに住んでいるとき、クリスマスが近づくと、街中至る所で素人の金管四重奏、

しかも、トランペット、トロンボーン、ホルン、テューバではなくて、コルネットを中心とした「サクソルン族」という

音色が柔らかいラッパがあるのですが(吹き方は同じです)そのサクソルン族のアマチュア金管アンサンブルが、

ここでも、あそこでも(お互いの音が干渉しない程度にはなれて)演奏している。

柔らかく美しい、金管楽器の「音のお風呂」に浸かっているようで、至福の時期でした。


さて、次です。

念のため、書きますが、これらは全てVery Best of Christmas一枚に収まっています。


バッハの「クリスマス・オラトリオ」という全部やると3時間ぐらいかかる大曲、バッハの代表作の一つですが、

その中から、実に心やすます、「シンフォニア」という楽器だけで演奏される一曲があります。


J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV 248から「シンフォニア」







同じクリスマスオラトリオの一番最後、第64曲。本当はオーケストラとコーラスなんですが、

これを私の好きな、金管アンサンブル「ジャーマン・ブラス」が独自に編曲して演奏したのがYouTubeに載ってます。

原曲に劣らないぐらい、私は、好きです。


German Brass Christmas Oratorio BWV248_No 64







いいでしょ?


一挙に派手になりましたから、こうなったら、チョンミョンフン氏指揮で、オケはわからないけど、

ヘンデルのオラトリオ・メサイアから「ハレルヤ・コーラス」と行きましょう。


Hallelujiah (Handel) - Myung-Whun Chung







いいですね。チョン・ミョン・フンさんというのは、非常に音楽的ですね。

余談ながら、しかし、このヘンデルのメサイアというのはトランペット奏者が最も嫌がる曲のひとつです。

吹く所がなくて、つまり曲の最初からずっと音を出さないでいて、いきなり、これだけじゃないですけど

この「ハレルヤ・コーラス」で高音域を吹かなければならない。間違えるとすぐ、バレます。


◆最後はもう一度、静かに。

もう一度、Very Best of Christmasにもどります。

日本語で、「神の御子は今宵しも」として知られている、"O Come, All Ye Faithful"です。

演奏するなら、このように上品に演奏して頂きたいですね。


O Come, All Ye Faithful







ラストはこれこそ知らない人はない、「きよしこの夜」。"Silent Night"。

伝承曲ではありません。フランツ・ザヴィエル・グルーバー(Franz Xaver Gruber (1787-1863))という人が書いた曲です。



歌詞は何種類かあるようで、今回、載せません。


Silent Night







それではみなさま、Have a Merry Christmas!


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「ソシアルワーカー面談 26日午後2時30分より。 同席願いたし。」←人の都合も確かめずにアポを取る兄。

◆兄からのメールなんです。

今朝届きました。

件名:ソシアルワーカー面談

本文:26日午後2時30分より。同席願いたし。

これだけ。

26日、午後2時半に阿佐ヶ谷の病院で、ということですが、

昨日書いたのと同じ事で、アポを押さえる前に私に「都合は良いか」どうかを訊くべきですよね?

昔のサラリーマンだったら(それが「良い事」とは思いませんが)、簡単に「私事」を理由に仕事を犠牲にすることは

ゆるされませんでした。最近はさすがにそういう「非人道的」な会社へ少なくなっていて、

私も、事情を話せば、確実に早退できますが、そういう問題じゃなくて、

昨日も書いたように、兄が私を「自由意思の主体」として認識していないのが、嫌でたまりません。


とはいえ、今日電話したら、意外と丁寧な口調だったこと。

そして、母のガンの進行度が、当初の認識よりも深刻で、けっこう早く逝ってしまいそうなこと、

を考えると、最期の仕事で仕方が無い。多分元旦、二日は母のマンションに私だけ泊まります。

今年はカレンダー運がよく、29日から1月3日までゆっkりできると思ったんですが。


◆昔から年末年始って、「楽しい」ことなど、ないのです。

昔からというか、子供時代ですが、当時はおせち料理は当然、一家の主婦の手作り。

私も手伝いをさせられます。

その前に「障子の張り替え」「畳を上げての大掃除」など多忙を極めます。

正月になると、2日が父の誕生日で、銀行の支店長をしていた父は、部下の方々を自宅に招いて

宴会を開きます(自分は飲めない癖に、回りにご機嫌を取られるのが気持ちがいい訳です)。

すると、また、母が前日(元旦)から料理の仕込みをして、翌日、父の会社の人達

(折角3日しかない正月休みの1日が潰れるのだから、さぞや、嫌だったと思います。すみません。)に

お酒や料理を運ぶのは、ウチには姉や妹がいないし、兄は無愛想ですから、全て私が、

あたかも、女の子代わりのように、料理やお酒の徳利の上げ下げで働きます。


このとき、酔っ払って私に抱きついてくるオッサンなどがいて、これが私の今の

「酔っ払い大嫌い」の原因だと思いますが、それはともかく。


要する年末年始に楽しかったことが、無いのです。結婚して所帯をもってからは、

何処へも行かないし、誰も招いたりしませんから、のんびりしていられるようになり嬉しかったです。

しかし、

子供の頃、正月は、いつも家族で、旅行(国内、海外、スキー、等々)だった。

という方に、正直言って、ものすごく嫉妬を感じます。

そういう人々、非常に好運な人生だと思ったほうがいいです。

私のように正月は嫌なことばかり、という人は他にもいるし、元旦から仕事の人も大勢います。

私にとって、毎年、年末年始は、早く過ぎ去って欲しいものだった。

前述の通り、結婚して、自分の所帯を持ってからは自分の好きなだけ、怠惰に過ごしてきました。

ことしは、正月は、母の面倒見でおわりそうです。まあ、来年前半には死ぬらしいので、仕方が無いですね。

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2012.12.21

【私事】胃ガンの母、一度も抗ガン剤点滴「シスプラチン」を試さず、27日に「退院」するそうです。

◆呆れてものが言えません。

今日は、12年来通っている私の精神科外来の日でした。

病院の中では携帯を使わないのが常識ですから、診療が終わってから、携帯メールを見たら、

兄からメールの着信がありました。

母上、27日退院決定。二、三日は私(注:兄)が泊まります(注:一人で住んでいる母のマンションに)。その後のことは追ってご相談したい。

呆れてものが言えません。そういうことは、私の家庭の都合もあるのですから、決定する前に相談があって然るべきです。

あまりにも腹が立ったので、帰宅中の運転で事故を起こしたら大変ですから、返信しませんでした。

この時間(22時すぎ)になってもまだ返信しておりません。


◆一旦、ドクターに任せたら、信頼して任せるものです。

経緯は、ざっと次の通りです。

先日、母がガンと診断された話を書きました。

2012.12.13 私事で恐縮です。母がガンと診断されました。

そこで、主治医のドクターが提案した治療法は、現在の胃ガン治療の典型です

(それだけ、データが蓄積されているということです)。

TS-1という経口抗ガン剤(飲み薬。カプセル)の投与を12月14日から始める。

8日目に、点滴により液体の抗ガン剤シスプラチンを行う。それで副作用など様子を見る。

それで問題がなければ、経口抗ガン剤TS-1を3週間服用しつづけ、3週間目にシスプラチンの点滴を一回行う。

その後2週間は、休憩。つまり5週間で「1クール」というのだそうです(人によって多少違います)。


そのような説明を受け、患者たる母も兄も私も「それじゃ、お願いします」となりました。

ところが。


◆思考(論理)がいつもよく分からないのですが、兄はいきなり、他の病院の医師の意見を訊きました。

子供のころから、7歳年上の兄貴とはずっと気が合いません。

お分かり頂ける方が多いでしょうが、親兄弟だって、気が合わない例は沢山あります。

それはさておき、兄は感動的に運の悪い人間で15年前、44歳で男なのに乳ガンのステージⅢが発見され、

あれは男でも「乳房全摘」というのでしょうか。要するに左側の乳首があった付近からごっそり切除されたことがあります。

自らもガン患者なのです。5年生存率40パーセント、とそのとき、兄の主治医には引導をわたされましたが、

15年後の今でも生きてます。それなのに、一般的に、新陳代謝が鈍っているので、がん細胞の増殖が遅いと言われている、

高齢(84歳)の母は、もう助からないと決めつけており、「今度が最期の正月だろう」と。


兄の頭の中で展開された論理を敢えて想像すると、

母、肝臓にまで転移しオペ不能の胃ガン(幽門部ガン)→化学療法「シスプラチン」は副作用が強いらしい→可哀想→どうせ保って半年の命→最期の正月は「自宅で息子に囲まれて」が幸せだろう。

この中で「シスプラチン」の副作用うんぬん、の情報を兄がどうして知ったか、というと、

母が入院している最寄りの病院から、カルテ、CT映像、その他資料をコピーしてもらい、

自分が今でも月に一回通院している横浜の病院の自分の主治医に見せ、
シスプラチンはあまりにも副作用が激しいので今では、使わないのが普通である。

とのコメントを得たから、なのです。いくら何でも横浜のドクターとて素人ではないけれど、母を一度も診察したことは、

もちろん、ありません。

兄は、横浜のドクターの言葉を母に伝えました。「痛いこと」「苦しいこと」を過剰に恐れる母は、その言葉にすっかい「洗脳」され、

それなら、「どうせ保って半年ぐらいらしいから、無理しないで、経口抗ガン剤だけ(JIRO注:そうするとがん細胞を

殺せる確率は3割。シスプラチンと併用すれば7割、というのが現在の母の主治医の説明でした)にしよう」


ということなのでしょう。


しかし、シスプラチンの副作用が激しいことぐらい、今の主治医とて百も承知のはず。

また、ちょっとネットで検索すると分かるのですが、シスプラチンの副作用で患者が最も苦しむ「吐き気」については、

2009年に認可された、イメンドというクスリに著効(非常に顕著な効果)があり、シスプラチンとイメンドを併用したら、

思っていたほど、副作用がなく、苦しくなかった、という患者体験談が沢山あります。


また、抗ガン剤「シスプラチン」の深刻な副作用は腎臓の機能にダメージを与える、ということなのですが、

これに関しても(詳細を書くと煩瑣になるため、省きますが)それを最小限にする手段が見つかっています。


私は、吐き気など苦しいことが嫌だというのは、当然だと思いますが、副作用の出方は人それぞれです。

クスリと人には「相性」があるのです。

だから、最初からあきらめないで、せめて一度はシスプラチンの点滴をしてみる、つまり1クールを経験してみる。

それで、耐えがたいほど苦しいならば、経口だけにして、仕方が無いから、生きられるところまで生きる、という選択を

母に勧めました。副作用が大した事が無かったという患者さんの体験談を検索し、プリントアウトして、

昨日、会社に遅れても朝一番で、母の病院に持って行き、母に読むように伝え、とにかく一度はシスプラチンを試してみてはどうか?

と伝えました。無駄でした。


◆どう考えても非常識です。

兄のしたことと、母の決断は、現在の病院で実際に検査結果を目の当たりにして母の様子を実際に自分の目で見ている主治医の

治療方針よりも、一度も母を見たことも無い、他所の病院のドクターの資料だけを見た判断の方を信用する、ということです。

母の主治医はとても聡明で親切に説明して下さるし、説明の仕方を聞いていると、私は「とても信頼できる」と思うような方です。

この主治医からすればずいぶん不愉快なことだとおもいます。


母の全身状態が、ガン以外は完璧ということではありません。本態性高血圧です。入院してから結構変動が激しいといいます。

帰宅しようとしている自宅マンションは寒いのです。 弱っている身体ですから、ガンが急速に悪化しなくても、脳血管障害や

循環器系で病状が急変するおそれがあります。入院している病院は当然ながら、建物全体がちょうど良い温度に保たれています。

若い健康体ではない、老人なのですから、正月だろうが何だろうが、病院にいた方が安全です。兄や私が年末年始を犠牲にして

交替で母のマンションに泊まればいい、というのが兄の発想ですが、本当に急変したときには、救急車など呼んでも間に合いません。

それは、父で経験済です。


どう考えても非常識です。そしてガン治療の当初計画を止めて、年末年始は退院して自宅に戻るなどという重要なことを、

私がいない時に、母と兄(とドクターですが、ドクターに責任はこの場合、あまり、ありません。兄がものすごく強引なんです)が決めて

あとから、「退院が決まった。後の事は相談したい」というのもまた、二重に非常識です。


これが兄と私の仲が悪い昔からの大きな原因です。兄は私を「家来」か「奴隷」のように扱い、

人前で私を叱りつけたり、怒鳴ったり、つまり自分が「支配者」であること権勢を誇示したがる人間なのです。

だから、今日は「またか」と思いました。

一晩考えますが、場合によっては、

母の退院に私は反対で、シスプラチンを投与して、その後の経過を観察し、急変があればすぐ処置が可能な病院に、

年末年始であろうが、止まるべきだ、と思っていた。退院はあんた(兄)と、母が勝手に決めたことだから

私の家庭の事情も顧みない、一方的・独裁的・高圧的な「命令」は無視する。自分であとはなんとかしろ。

と返信しようか、と思っています。


これから、楽しいクリスマス、そして年末・年始を過ごそう、という皆様に、陰気臭い病気・病人の話で申しわけありません。

ただ、ガンは全然珍しい病気ではない。これから胃ガンで「TS-1とシスプラチン」を経験する方がおられるかも知れません。

抗ガン剤シスプラチンは、僅か5年前だったら、かなり「覚悟し」て使うクスリでしたが、今では、副作用を緩和する手段が

開発されていることだけでも、ご参考になれば、と思います。

完全に私事で失礼しました。あまりにもやりきれない気持ちで、敢えて全世界に対して

オープンな場所、ネットに書きました。

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2012.12.19

「日銀総裁に2%の物価目標と政策協定の検討を要請=安倍自民党総裁」←感心しません。

◆記事:日銀総裁に2%の物価目標と政策協定の検討を要請=安倍自民党総裁(ロイター 2012/12/18 15:24)

自民党の安倍晋三総裁は18日午後、白川方明日銀総裁と会談し、衆院選挙戦で訴えてきた2%の

インフレターゲットと日銀との政策協定について検討を要請したことを明らかにした。

また、その後国会内で行った山口那津男公明党代表との初の連立協議では、

景気対策に取り組み大型補正予算を編成すること、また復興に力を入れることで一致した。国会内で記者団に語った。



<日銀総裁が表敬訪問、2%物価目標の検討を要請>

白川総裁との会談では、「選挙戦で、デフレからの脱却と円高是正、経済成長を訴えてきた。

また、消費税上げが決まっており、来年4─6月(の経済状況)をみて来年秋に決定する。

消費税上げの状況を作りだすことを考えている」と説明し、選挙戦で訴えてきた

「2%のインフレターゲット(の設定)と日銀とアコード(政策協定)を結ぶことについて言及し、検討をお願いした」

ことを明らかにした。要請に対して白川総裁は「聞いておられただけ」だったという。


◆コメント:この記事で報じられていることの問題点。

厳密には、このロイターの記事だけではなく、他の情報も併せて考えると、

少なくとも3つの問題が見つかります。


一つ目。今日の安倍・白川会談は、白川日銀総裁が安倍氏を「表敬訪問」した、とのことです。

日銀は日本の中央銀行であり、白川総裁は言うまでも無くその最高責任者です。

中央銀行は政府から独立して金融政策を実行しなければいけません。

政治家は、国民の人気を得たいので、都合の良いことを言います。そのような利害から中央銀行は独立し、

客観的にマクロ経済を観察し、金融政策を決めなければ鳴りません。中央銀行の独立性はどの国でも必須です。

日銀側から、まだ首相になってもいない自民党総裁に擦り寄るべきではありません。


二つ目。弊ブログで何度書いたか分かりませんが、中央銀行はインフレ局面でこれにブレーキをかける機能はありますが、

国内の総需要が低迷しているときに、物価を上げる、という手段を持ちません。

安倍氏は日銀総裁に2パーセントの物価(上昇)目標を要請したそうです。

日銀は何年も殆ど政策金利を殆どゼロにしていますので、ます金利の引き下げはこれ以上できません。

今、日銀が続けている金融緩和は実質的に量的緩和で、市中に出回っている国債などを買い取り、それによって、

金融市場に資金を供給する、という方法ですが、2010年10月からそれを開始して二年以上経ちますが、

いまだにデフレはとまりません。

その経緯を仔細に観察すれば、いくら政府が日銀に金融緩和を恫喝的に実行させても効果がないことは明らかです。

需要が無い時に、資金だけ供給しても、結局銀行からおカネを借りる企業はないので、日銀当座といって、

市中銀行が日銀に預ける当座預金の残高が増えるだけです。


三つ目。白川日銀総裁は、安倍氏との会談終了後、記者団の質問に答える形で、

金融政策について安倍自民総裁と議論はしなかった

と言っています。
◆記事:金融政策について安倍自民総裁と議論はしなかった=白川日銀総裁(ロイター 2012年 12月 18日 13:25)

日銀の白川方明総裁は18日、自民党の安倍晋三総裁を訪問し、午後1時からおよそ15分間会談した。

白川日銀総裁は記者団に対して、金融政策については議論しなかったと述べた。

確かに、最初に転載した記事も、終わり
要請に対して白川総裁は「聞いておられただけ」だったという。

とあります。聞いていただけだから、「議論」は無かったというのでしょうか。

そういえば、ウソではないけれど、私がここで書いているほど丹念に記事をチェックする人は、普通は、いません。

日銀総裁が「金融政策に関して議論しなかった」といっているのに、その直後、

安倍氏は「日銀との政策協定について検討を要請したことを明らかにした」のです。

白川総裁がウソを付いているような印象を受けます。日銀総裁と、安倍氏が会談して金融政策の話が出ない訳がない。

日銀総裁は「聞いていただけ」といいますが、自分から安倍氏を表敬訪問し、話をして、

全く何も言わなかった訳はないのですが、日銀総裁が先に
「金融政策に関して議論はしなかった」

といっているのですから、安倍晋三自民党総裁は、気を利かせて、
要請はしたが、議論は無かった。

とでも言わないと、白川総裁の面目が潰れます。

安倍氏は、そのあたり、細かい気配りができないのだろうと思います。


この記事は今日の安倍・白川会談を批判しています。

本論からはずれますが、最後に一言。


◆デフレを克服したければ、減税により家計の可処分所得を増やせ。

国内の総需要がないときに、金融緩和政策を実行しても効果はない、と先に書きました。

ケインズという経済学者は、こういう時には、国家が財政支出により、需要を創れと

言いました。それも一つの手ですが、そうすると、要らない高速道路やら新幹線やら

今更もう流石にそれはないかもしれませんが、利権が絡み、特定の商売関係とそれにツルんだ

政治家にリベートが入るだけです。

私は以前から、こういうときには、一時的に税収がへるかもしれませんが、

減税するべきだ、と何度も書いております。


GDP(国内総生産)の3分の2は個人消費です。しかし、家計の所得は会社が儲からないから、給料は

増えるどころか減る一方。良くても変わらない。そういう状態で消費税増税(すぐにではないですが)するのは

逆効果です。家計の可処分所得を増やすには、所得税、住民税(地方税)、消費税を思い切って減税します。

減税分だけ、家計で使えるお金が増えます。収入が増えれば、人間はおカネを使いたくなります。

買いたかったのに我慢していたものを買うようになります。旅行に行く人が増えます。

国民全体におなじようにメリットがあり、色々な産業がもうかります。

総需要が増えるのです。モノやサービスの売上げが増えれば、需要と供給の法則で、物価の上昇がはじまります。

つまり、デフレが止まるということです。


「金融緩和期待で株価上昇」などと各メディアが書いていますが、「期待」で「株価」がうごいているだけで、

金融緩和の効果がないことは、明らかなのですから、総需要の喚起を減税をとおして実現するべきだと思います。

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2012.12.18

山中教授がノーベル医学・生理学賞を受賞したのはわずか一週間前です。

◆とにかく、何でもすぐに忘れる日本人ですから。

忘れると言えば、今朝、勤め先に向かう途中に街で行き交う人々の表情からは、

昨日の選挙の「せ」の字も覚えていない、という印象を受けました。

自民党長期政権時代に福田か田中か、という話ではありません。

政権が交替して、新しく内閣総理大臣になる人物のおかげで私は息子を兵隊に取られるかも知れない。


世の人々のあまりにもノーテンキな表情が腹立たしかったですが、

安倍政権に関してはこれから、いくらでも触れる機会が有るでしょう。


ですから、今日は、一週間前(12月10日)にノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授のことを

皆さんにリマインド(思い出させる)したいと思います。

多くの方は、とっくに忘れているとおもうので。日本人の特徴ですね。

あらゆることを、感動的なほど、アッという間に忘れてしまいます。


◆NHK Eテレ「サイエンス・ゼロ」で放送した山中教授のインタビューの動画を見るかテキストを読めます。

NHK EテレにNHK サイエンスZEROという番組があります。

リンク先をご覧になるとわかりますが、山中伸弥教授へのインタビュー(番組で放送したもの)の動画又はテキストに起こしたものを

読むことができます。


こう言ってはわるいけれど、NHKがこういう貴重な映像を無料で全部見せてくれる例をあまりしりません。

NHKオンデマンド サイエンスZEROというビデオ・オン・デマンドでも見ることができますが、

105円で24時間の視聴期限付きです。

それはさておき、サイエンス・ゼロという番組が山中教授に、ノーベル賞受賞理由となった

iPS細胞の発見に至るまでの過程などをインタビューしています。

山中先生の真摯な語り口と、あくまでも研究者としての謙虚な姿勢に頭が下がります。


例えば、インタビューの冒頭から、山中教授は、

iPS細胞という仕事単独では、今回の受賞はなかったと思います。

やはりジョン・ガードン先生が始められた初期化という仕事に対する評価でありますので。

ジョン・ガードン先生のお仕事がなかったら、私、12年前に今の仕事、始めることもありませんでしたので。

とあくまで、ケンブリッジのガードン博士の「細胞の初期化」が全ての始まりなのだ、と言いさらに、
山中:そして私は、自分では、これは、便乗受賞だと言っているのですけれど。

竹内(JIRO注:サイエンス作家の竹内薫氏):便乗ですか?

山中:はい。本当に。これまでの50年間、ガードン先生が始められた50年間の、生理学としての初期化が、ノーベル賞の対象になりました。

あとは、皆さんご自分でお読みになるか、動画をご覧下さい。

山中教授の真摯な科学への思いがひしひしと伝わります。

終わりの方で、私が「あっ」と思った、山中伸弥教授の言葉があります。それは、
山中:このiPS細胞が出来た時も、ずっと研究の過程も、そしてまた今回受賞した時もそうなのですが、

純粋な喜びというのは、あんまりないのです。むしろ、こう、不思議だ、大変だ、これからが大変だ、

そういう思いの方がずっと強いですね。

何故、「あっ」と思ったかというと、10年前にトリノ天文学でノーベル物理学賞を受賞した小柴東大名誉教授が

ノーベル賞受賞の数年後、東大で一般の(文系も含めた)学生に対して行った講義をネットで聞くことができます。

詳しくは、2006.04.15 「東大の講義をビデオポッドキャスト」小柴先生の講義に感銘を受けましたに書きました。

講義の冒頭の小柴先生の言葉に私は深く感動しました。
あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。

「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。

さすが、小柴先生、いいことをおっしゃる、と一度聞いてすっかり覚えたほどですが、山中先生の
純粋な喜びというのは、あんまりないのです。むしろ、こう、不思議だ、大変だ、これからが大変だ

は、小柴先生の言葉そのままではありませんか。

もちろん山中教授は、ノーベル賞が嬉しくない、欲しく無いとかそういうことではなく、

「俺はすごいだろ?」という気持ちはないのだ、と。生命とは何と不思議に満ちているのだ、という思いが先行する、

と言いたいのでしょう。まさに「知らないことがこんなに沢山あるぞ、と痛感している」学者。

なるほど、と思いました。10年の時を隔てていますが、本当の科学者の、真理に対する姿勢、心構えは、共通しています。

私はそのことに、深く心を動かされました。人間の存在を明るく照らし出して下さった両先生に感謝するとともに、

何度も同じことをかきますが、是非、山中教授のインタビューを視聴するか、読むことをお薦めします。

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2012.12.17

「自公、政権を奪還=320議席確保―民主惨敗、維新第3党に【12衆院選】」←2度目の有権者の致命的選択ミスですね。

◆記事:自公、政権を奪還=320議席確保―民主惨敗、維新第3党に【12衆院選】(時事通信 12月17日(月)0時11分配信)

第46回衆院選は16日投票、即日開票された。自民党は小選挙区と比例代表で計291議席を固めて、民主党を圧倒。

共闘する公明党と合わせて320議席を確保し、2009年に失った政権の奪還が決まった。

民主党は公示前の230議席から3分の1以下に激減し、惨敗した。60議席を割り込む可能性がある。

「第三極」陣営では日本維新の会が50議席を超す勢いで、衆院第3党が固まった。日本未来の党は公示前の62議席から大幅に後退した。

衆院選による政権交代は2回連続。自公両党は3分の2の議席を占め、参院で否決された法案を衆院で再可決できる勢力を得た。

自民党の安倍晋三総裁は、25日にも召集される見通しの特別国会で第96代首相に選出される。

安倍氏は06~07年に首相を務めており、返り咲きは現行憲法下では吉田茂氏以来2人目となる。

安倍氏は17日未明、党本部で記者団に「公明党と連立政権をつくっていく」と述べ、

同日から政策協議に入る意向を明らかにした。参院で自公が過半数に達していないことを踏まえ、

「法案ごとに理念、政策が一致するところに協力をお願いしたい」と、部分連合で対応する考えを示した。

安倍氏は連立協議と並行して、新政権の人事にも着手する意向。石破茂幹事長の処遇や、官房長官人事などが焦点となる。

17日午前2時現在、小選挙区は全300議席が確定。180ある比例は164議席が固まった。

自民党は小選挙区237、比例54の議席を固め、全常任委員会で委員長を独占し、委員の過半数を占める絶対安定多数(269議席)を大きく超えた。

公明党は小選挙区に擁立した9候補が全勝、比例と合わせて29議席を固め、公示前の21議席を上回った。

一方、「比較第1党」を目指した民主党は、藤村修官房長官や田中真紀子文部科学相ら現職閣僚7人が落選したほか、

菅直人前首相が小選挙区で敗北するなど全国で苦戦。議席獲得が確実となったのは小選挙区27、比例28の計55議席にとどまっている。

第三極では維新に勢いがあり、大阪の小選挙区で12勝したほか、比例も堅調。小選挙区14、比例36の計50議席を確保した。

みんなの党は小選挙区4、比例12の計16議席を固め、公示前の8議席から倍増。

未来は小選挙区2、比例代表6の計8議席と苦戦している。

共産党は比例で7議席を固めたが、公示前の9議席の確保は厳しい。社民党も小選挙区の1議席にとどまっており、

公示前の5議席からの後退は確実だ。新党大地と国民新党はそれぞれ1議席を確保。新党日本は議席を失い、新党改革も議席を獲得できなかった。


◆コメント:呆れてものが言えません。

2005年9月11日に所謂郵政民営化選挙があり、稀代のペテン師、小泉純一郎がやはりこのような、

地滑り的大勝利を収めました。あの時の国民の選択は正しかったかというと、正しくない、と。

小泉自民は、あまりにも強者の論理に立ち、「社会的弱者は勝手に野垂れ死んで下さい」と言わんばかりの世の中になりました。


そこで、2009年に、日本政治史上初めて、政権交替が起きて国民は民主党に希望を託したけれども、

あまりにも予想外に無能でした。


運の悪いことに、2011年には東日本大震災が起き、福島第一原発が事故を起こし、殆どどうしようも無い状態が続いてます。

今、日本にある、原発は前の自民党長期政権時代に建設されたものですが、運悪く、民主党政権の最中に大地震が起きて

福島第一の対応がまずく、日本国土が悪夢のように放射能で汚染されました。全ての責任が民主党にあるように見えます。

景気が悪いのは、民主党政権になる前、2008年のリーマン・ショックの余波なのですが、とにかく現在の景気が悪いのは、

現政権の無能さが原因に見えます。


こうした不満が堆積して、有権者は「民主党を罰する」感覚で投票したのでしょうが、

それが自民圧勝というのは不味い。呆れてものがいえません。

郵政民営化選挙の時以上に、有権者の選択は間違っていると思います。


◆安倍総裁は「憲法を変える」「集団的自衛権を認める」「原発を再稼働する」という人ですよ?

安倍晋三氏は名うての改憲論者。しかも、現行憲法の根本をなす、平和憲法を否定し、

自衛軍を持ち、日本の交戦権を認め、集団的自衛権を認める、と公言し、徴兵制を仄めかしています。

これで日本は戦争をする国、にいつでも変わることができます。国民投票次第ですが。

皆さんの子供さん(今は男女平等ですからね。女の子も例外では無いかも知れない)に、「赤紙」が来て、

皆さんはお子さんに「国の為に死んでこい」といわないと「非国民」と言われる70年前に戻るかも知れないですね。

また、集団的自衛権を認めたら、自衛軍はいいように、アメリカの手下となって、世界中で人殺しに加担し、

世界中から「あの平和国家だったはずの日本が」と恨まれるでしょうね。殆どの資源を外国に頼っている(食料も含めて)我が国にとって

それが、いいことなのかどうか、分かりませんかね?


安倍晋三氏はまた、「責任を持って、原発を再稼働する」と言っています。

福島第一の事故だけで、これだけ多くの人々が、苦しんでいる、というのに、

日本国民は、原発存続、再稼働を支持する、というのは、どういうことなのか。


まさか、ここまで馬鹿な選択をするとは。

郵政民営化選挙でペテンに騙されて少しは学んだか、と思いましたが、

2度も同じように、とんでもない思想を持つ人物を、国政の最高権力者にする選択をした、日本人に

正直呆れます。2005年9月の郵政民営化選挙の時、私は小泉純一郎当時首相が、郵政民営化法案が参議院で否決されたら、

衆議院を解散する、という暴挙に出た日から、9月11日の投票日まで、ずっと反小泉、の記事を書き続けました。

その間、全く何の反応もありませんでした、反論コメント、メールは一切無かったのです。


投開票の翌日、9月12日、

自民党歴史的勝利←国民の歴史的かつ致命的判断ミスですな。

を、書いたら、ものすごい数の嫌がらせが来ました。

理屈では反論できず、数の結果だけを見て、何が正しいかを判断する人が多いのです。

あの時は、「圧勝した小泉の主張が正しい」と、結果から判断したのでしょう。

今回も同じ事が起きるのでしょうか。

唯一の安全弁は参議院では自公連立が多数ではない、ということです。

来年に参院選があり、半数が改選されます。そこでも自公が過半数を占める結果になったら、

もはや、独裁国家同然です。それまでに、有権者は、物事をよく考えて欲しいと思います。

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2012.12.16

【差替】自民党を圧勝ないために、小選挙区、「非自民で最も勝てそうな候補」。【追加】怒りの表現には「比例区で共産党」

◆記事:<原発事故>福島に廃炉の国際拠点 政府が正式表明(毎日新聞 12月15日(土)21時44分配信)

東日本大震災で深刻な放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第1原発の処理に関連し、政府は15日、

福島県内に原発の廃炉に関する国際的な研究開発拠点を整備する方針を正式に表明した。

政府と国際原子力機関(IAEA)が共催し同県郡山市で同日開いた「原子力安全に関する福島閣僚会議」で、経済産業省が示した。

廃炉に向けてはIAEAも専門家チームを派遣するなど協力する意向で、30~40年かかるとされる廃炉作業の進展が期待される。


◆コメント:そもそも、当初計画どおり、国会が福島に移転したら良い、と思います。

311の前から、国会移転計画が存在しました。国交省にサイトがあります。国会等の移転ホームページ

Step3 どこに移転するのですか?には、次の記述があります。

内閣総理大臣の諮問機関である国会等移転審議会は、平成11年12月20日、約3年に及ぶ精力的な審議を経て、国会等の移転先となる候補地等について以下のように答申しました。

移転先候補地として、北東地域の「栃木・福島地域」又は東海地域の「岐阜・愛知地域」を選定する。

福島第一原発の、厳しい被曝環境に国会を移転しても、国の為に国会議員になりたい人がなれば良いと思います。

それによって、自分の生命が危険に晒されれば、福島第一原発の処理(石棺かどうするのかわかりませんが)を必死に考え、

改憲どころではなくなるでしょう。国土の安全がまず最優先課題なのだ、ということがわかるでしょう。

また、東北の他の被災地へも東京よりもずっと近いのですから、復興の状況は仮設住宅で生活している方々、

被災者の方々が困っていることも直に、聞き易くなることでしょう。良いことずくめ、だと思います。


◆とにかく自民党圧勝を避けるためには、「選挙区内の非自民候補で一番勝てそうな人」に投票すること、だそうです。

平時の国家で現行憲法を否定して、新しい憲法を作るということは、本来あり得ません。

安倍総裁の自民党はそれを決行したがっているのですから、要するにクーデターを起こそうとしているのと同じです。

「日本を取り戻す」などという言葉に惑わされてはなりません。「取り戻す」って、そもそも日本がぶっ壊れたのは、

安倍晋三氏が仕えていた、小泉自民党内閣ではありませんか。


自民党、自公連立与党を圧勝させてはなりません。

それを避けるために、白状しますが私よりも頭の良い方の意見を引用します。

小熊英二慶應義塾大学教授のTwitterでの発言を見つけました。

自民圧勝を避けたいなら、当面の方法は一つ。「選挙区内の非自民候補で一番勝てそうな人」に入れること。

現状なら自民は得票率3割で圧勝できる(比例区の得票率はその程度)。

残りの7割が分裂していて、選挙協力もせず、みんな共倒れするからだ。脱原発支持の世論が7割以上でも選挙結果はそうなる。

日本を戦争ができる国にしたくなければ、これに従いましょう。


◆【追加】政治家に「国民は本当に怒っている」と思わせるには比例区で共産党に。

普通、共産党員以外には最も人気が無い共産党が

比例区で大幅に躍進すると、さすがに政治家は「あ、国民は、本当に怒っているな」ということを理解します。

大丈夫です。本当の共産主義国家になど、今更どう転んでもなりません。

小選挙区では、「非自民候補で最も勝てそうな候補に」、比例区では共産党に。

これが思い付く最善の方法です。すみません。自分の頭で完全の咀嚼できていないのですが、時間が無いのです。

今、投票してきましたが、投票所で本人確認と投票用紙を受け取る為に行列ができているのは、

選挙権を得て32年経ちますが、初めて見ました。有権者の関心の高さを何よりも雄弁に物語っています。

【読者の皆様にお願い】

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2012.12.15

「自公300議席の勢い 接戦区でも優位に 衆院選情勢」←よく勉強しないで投票するなら、むしろ棄権して下さい。

◆記事:自公300議席の勢い 接戦区でも優位に 民主70議席割れも 衆院選情勢(日経電子版)(2012/12/13 23:00)

日本経済新聞社は16日投開票の第46回衆院選に向けて終盤情勢調査を実施した。

自民党は序盤の勢いを維持して接戦を続ける選挙区でも優位に戦いを進め、公明党と合わせ300議席をうかがう勢い。

苦戦を続ける民主党は逆風がやまず70議席を割り込む可能性もある。日本維新の会など第三極の各党も伸び悩んでいる。


◆コメント:自民党は日本を「戦争ができる国」に変えようとしている政党ですよ?

先日書いたばかりですが、繰り返します。

安倍晋三総裁は改憲論者で、自民党の新憲法草案を見ると、

「自衛軍」に関する、新条文、第九条の二で、

① 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。

② 自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。

「その他」の一言が加わることにより、自衛軍が活動するにあたって、「必ずしも国会の承認を必要としない」と

言っているわけです。自衛軍内の統制に服することもあり得るわけで、文民統制を外れています。

こういう危険な憲法を制定しようとしている自民党と公明党に安定多数を与えてはいけません。

どこに投票したら、良いか分からないなら、むしろ棄権した方がいい、と私は思います。

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2012.12.13

私事で恐縮です。母がガンと診断されました。

◆日本人の2人に1人はガンになるし、知らないうちに被曝している方もいるでしょうから。

私事ではあるのですが、ご参考になるかと思いまして。

母は昭和3年(1928年)生まれの84歳(「ボレロ」や「パリのアメリカ人と「同い年」)です。

昔から高血圧ですから定期的に心臓に気質的病変が起きていないか心電図などで確かめるため、

月一回、個人総合病院に通院しています。たまたま血液検査で肝機能に異常がみられたので、

エコー(超音波検査)を受けた後、「検査入院することになった」といいます。

この時点で、私は「ははーん」と思いました。単なる脂肪肝ぐらいなら、検査入院なんて言わないでしょう。

エコーで何か、腫瘍のような異変が見つかったので、胃カメラを飲んで生検を受けるのだろうと。

そこまでするのはガンを疑っているのだろうな、と。但しその時には、母には言いませんでした。


◆昨日(11日)病院から「家族に話がある」と連絡がありました。

こういう精密な検査をした後で主治医が患者本人ではなく、「家族に」話がある、といったら、

経験則に照らし、大抵はガンですよね。


今日、覚悟して病院に行きました。肝臓ガンだと予想してたら、胃がんでした。

胃には食道側の「噴門」と小腸に繋がる出口、「幽門」がありますが、その幽門部ガン。

胃だけなら、オペで切れますが、既に肝臓に転移しています。オペはできないと。


現在、胃がんの最もオーソドックスな治療で、S-1という経口抗ガン剤を一週間(かな?)飲んだ所で、

シスプラチンという点滴の抗ガン剤を最初は大量に、あとは数週間に一回点滴してそれを何度か繰り返し様子を見る。

苦しいのが構わないから、死にたいという人は、何もしなければいいですが、幽門部の腫瘍が大きくなると、

何か食べても、腸のほうへ出て行かない。吐いてしまうことになります。すると点滴で栄養補給になる。

こうなったら、人間どんどんよわります。


S-1とシスプラチンの併用により、7割の患者には、腫瘍が小さくなる、という効果が出る。

もちろん、副作用はあるけど、昔の抗ガン剤に比べたら、かなり改良されています。

ドクターは、過度に深刻にならず、他方(たまにいますが)過度に事務的、ないしは冷淡な

雰囲気ではない。バランスの取れた40代前半ぐらいですかねー。

それでお願いしますと、母も私も兄も納得しました。


◆私が50代で母が80代ですから、普通のことです。

誤解して頂きたくないのですが、この記事は「構ってちゃん」騒ぎではありません。

「親が死ぬ」という経験は、父親ですが、もう20年近く前に、私がロンドン駐在中に

経験しました(死に目には会えませんでしたが)し、

私が52歳で母が84歳ですよ。既に私の年齢なら、両親とも亡くなっている方も大勢いる。

この年で母親がガンで先に死ぬって、まるで普通の、ありふれたことであり、

私のようなケースは、そこら中にあるでしょう。

東日本大震災では、52歳どころか12歳の子供が、一瞬で天涯孤独になってしまったり、

逆に親御さんが生き残って、子供さんが今だに見つからない、という方が何千人もおられます。

それに比べたら、私の母のケースなど、極めて「普通」の状況です。


◆兄夫婦がテンパちゃって、そちらのストレス要因の方が大変なんです。

母は、最初は副作用など観察するためしばらく入院しますが、その後は

普段は「飲み薬」だけで、五週間に一回、点滴の抗ガン剤を投与するのですから

長期入院にはなりません。一族郎党が交替で「面倒を見る」必要が、そもそもありません。


一番困るのは兄貴で、この人は年が離れてるし、同じ兄弟でどうしてこんなに顔がちがうのだ?

と、しばしば他人様(ひとさま)に言われるぐらい、似てないのです。

昔から仲が悪い。少なくとも私は、兄貴が嫌いなんです。

肉親でも、相性の悪い人間って、いるとおもいます。兄貴は男のクセに「ヒステリー」なんです。

今日も、ドクターの説明を聞いたあとで、喫茶店に寄り、

「ターミナルケアをできる病院を探し始めないとダメだ」

「最期に、疼痛で苦しまないように、モルヒネ系鎮痛剤を使える病院ではなくてはダメだ」

「今のうちにしたいことはして(←JIRO注:してます、一番旅行にいったりランチを楽しんでます)

会いたい人にはあって(←JIRO注:合ってます。)おかないと。本人はショックを受けてるから、

そういうのは、こちら(←JIRO注:兄貴と私)が積極的に「あそこに行こう」などと誘わないとダメだ。

(JIRO注:言わなくても、母は、親父が死んだあと、いつもあちこち出かけて、好きに過ごしてます)

と、まだ、そもそもドクターに「もうダメです」と引導を渡されたわけじゃないし、治療を開始していないのですよ?

化学療法の結果、完全にガンが消えなくても、縮めば、胃の幽門部は塞がらないから、

物を食べることができるし、普段は飲み薬だけなのですから、旅行に行く人さえいる、

とドクターは行っているのです。

それを、兄貴と私がやたらと「会いたい人はいないか?」「行きたい所はないか?」「食べたい物はないか?」と

言いだしたら、逆に如何にも「お袋は、もう死ぬんだぞ?」という風に捉えられますよね?


とにかく治療を開始してもらって、主作用が認められるか。深刻な副作用がないか、などを

観察しないと、次の行動は取れないとおもいます。

しかし、とにかく、兄貴は「男のヒステリー」なので、そういうことを理路整然と話そうとしても、

途中で、「キーッ!」となって、怒鳴り始める、そういう性質の人間なんです。

私にとっては、母がガンであると宣告されたことよりも、それに対する兄やその嫁

(これが狡い人で、長男の嫁のクセになるべく「面倒には関わりたくない」姑息な女なんです)

と接することのほうが、大きなストレスで、それが憂鬱です。

いい年して、オタオタするな、と怒鳴りたい気分です。


今年は色々、取り込みがありまして、漸く収まったかな?と思っていたら、年末の今になって

こういう有り様です。全くツイていないにもほどがあります。

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2012.12.12

「<ノーベル賞授賞式>「言葉出ないくらい感動」山中さん」←おめでとうございます。

◆記事:<ノーベル賞授賞式>「言葉出ないくらい感動」山中さん(毎日新聞 12月11日(火)11時50分配信)

ノーベル賞の授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれた。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し、医学生理学賞に選ばれた山中伸弥・京都大教授(50)は、

授賞式に続き、家族らと共に晩さん会に出席した。

授賞式では、同賞の選考委員が、共同受賞の英ケンブリッジ大名誉教授、ジョン・ガードン博士(79)と山中氏の名前を読み上げ、

「あなた方の革新的な研究は、成熟した細胞を、あらゆる種類の細胞に分化できる未成熟な状態に戻せることを示し、

病気の新しい診断方法や治療法の開発にとても役立つ新たな道具を提供した」と紹介した。

山中氏はガードン博士の次に、落ち着いた足取りでステージ中央に向かい、

カール16世グスタフ・スウェーデン国王からメダルと証書を授与され、しっかりと握手を交わした。

式の後、ステージには山中氏の家族も上がり、賞の創設者アルフレッド・ノーベルの横顔を刻んだ金色のメダルを手に記念撮影をした。

山中氏は「本当に言葉が出ないくらい感動した。ガードン先生とこのような舞台に来られて光栄です」と高揚した表情で語った。

受賞直後に一瞬笑顔になったのは、客席の母美奈子さん(81)と目が合ったからだと言い、

「この場に母が来られるか分からなかったので、本当にうれしく、ほっとした」と満面の笑みを見せた。


◆コメント:言葉が出ないくらい感動したのは、こちらです。山中先生、ガードン先生、その他大勢の研究者に感謝。

昨夜、ゲンブリッジ大学名誉教授ガードン先生、山中伸弥先生(賞状を渡された順)が、グスタフ・スウェーデン国王から

ノーベル賞の賞状とメダルを授与される瞬間、慣例に従い、会場にトランペット・ファンファーレが鳴り響きました。

まだ、映像がアップされていませんが、やがてYouTubeのノーベル賞公式サイトの2012 Nobel Prize Award Ceremony

見られる筈です。


ノーベル賞を受賞するときには、授賞式の前に受賞者が自らの研究について講演を行います。

山中教授のLectureは、ノーベル財団・公式サイトのNobel Lecture by Shinya Yamanakaで見ることができます。

NHKの山中さん ノーベル賞授賞式に臨むに、

ノーベルウィーク前半のハイライトともいえるのが、各賞の受賞者による記念講演です。山中さんの記念講演は7日、

医学・生理学賞の選考にあたったカロリンスカ研究所で、共同で受賞するイギリス・ケンブリッジ大学名誉教授の

ジョン・ガードンさんとともに英語で行われました。

冒頭、山中さんは「発表の前の日、カロリンスカ研究所の所長と京都で面会した時、別れ際にウインクされました。

あれが受賞のサインだったのだと確信しています」と述べ、会場の笑いを誘いました。

と、ありますが、日本人でこういう風に、英語を話してジョークで人を笑わせるのは、大変難しいですね。

事の本質ではないけれど、山中先生は、今でも電車で英語を勉強しているそうです。


◆ガードン教授の「細胞の初期化」がなければiPS細胞もあり得なかったと。

人体の細胞は立った一つの受精卵が、皮膚細胞や心筋細胞や血液細胞や、キリがありませんが、臓器や骨や筋肉として

役割が固定される細胞に変わって行く。これを「分化」といいますが、一度分化した細胞は、受精卵の状態には戻れないと

誰もが思っていたわけです。


ところが、山中教授が生まれた年、1962年、ケンブリッジのガードン教授が、カエルを使った実験に成功しました。

まだ受精していないカエルの卵細胞を用意し、そこに紫外線を当て、細胞の心臓部である核を殺してしまいます。

その結果、卵細胞の「容れ物」だけが残ります。そこに別のオタマジャクシの腸から細胞の核を取り出し、卵細胞の「容れ物」に

埋め込みました。その細胞は、腸の核を埋め込んだのに、一匹のオタマジャクシに、そして成長してカエルになったのです。

これが細胞の初期化です。一旦分化して役割が決まった細胞がまた、デフォルト状態の細胞に戻れる、と。


それを証明したのがガードン教授ですが、それでは、その初期化を起こす要因はなんなのか、ということを

山中教授が最終的には、4つの遺伝子によって引き起こされるということを解明したのです。

山中教授は、だから、細胞の初期化の発見がなければ、今回の自分のノーベル賞受賞理由になった人工的な

初期の細胞、iPS細胞をつくることができなかったといって、ノーベル賞のレクチャーでも、最初にガードン先生の実験がなかったら、

自分は今、ここに、立っていなかったであろう。大変(ガードン先生を)尊敬しており、一緒にノーベル賞を受賞できることを

誇りに思うと入っています。その他にも山中教授は絶対自分の研究だけではなくて、京都大学の多田高氏や、自分の研究室の

「目から鱗」の発想によって可能になったのだ、と言っています。

詳しい事はNHK Eテレのサイエンス・ゼロの再放送があります。

シリーズ iPS細胞の誕生(1)誕生の舞台裏 12月15日(土)昼 0時30分

シリーズ iPS細胞の誕生(2)分化をコントロールせよ 12月16日(日)夜11時30分

多分これ以上やさしく説明するのは、むりではないか、と言うぐらいです。

なお、色々な細胞に分化する同じような性質のES細胞がありますが、これは受精卵を潰さないとできないのです。

人間の医療に利用したければ、人間の細胞を使うわけですが受精して子宮に着床すれば妊娠ですが、その寸前の状態の細胞を

潰すということは、誕生する筈の生命を犠牲にする、ということですから、倫理的に問題がある。

山中先生のiPS細胞は、血液とか皮膚とか普通の細胞を元にできるのです。

大元の、これから分化する細胞を医療に応用できるようになれば、今まで不治の病とされていた病気も治るかもしれない。

革命的発見と言われる所以です。


◆「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」という本の最後の言葉が感動的です。

山中伸弥先生の一般人向けの本、山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたは、「サイエンス・ゼロ」と同じような内容が書かれています。

科学的な内容な重複するので、省きますが、この本の最後の言葉に、私はとても感銘を受けました。

ぼくの父は、息子が臨床医になったことをとても喜んで死んでいきました。ぼくは医師であるということに今でも強い誇りを持っています。

臨床医としてはほとんど役に立たなかったけれど、医師になったからには、最期は人の役に立って死にたいと思っています。

父にもう一度会う前に、是非、iPS細胞の医学応用を実現させたいのです。

山中先生のお父様は、ミシンに使われる部品を造る町工場を経営しておられましたが、

50代で仕事中の事故で怪我して、輸血を受けたら、肝炎に罹って肝硬変になってしまい、持病の糖尿病も合併し、

58歳で亡くなられたそうです。肝硬変は今なら、肝移植がありますが、iPS細胞の臨床応用の発展次第では、肝臓自体を

健康な肝臓に戻すことができるかもしれません。

お父様は亡くなられましたが、御母堂はご健在で、ノーベル賞授賞式に参列なさいました。

我が子がノーベル賞を受賞する。どれほど嬉しかったことでしょう。

◆日本人の褒め下手

私のブログには「日本人の褒め下手」という独自カテゴリーがあります。

多分、こんなカテゴリーを設定しているのは、日本で私でしょう。

日本人は、他人を褒めるのが下手過ぎます。どんな人でも褒められたり感謝されれば嬉しい。

と言うことぐらい分かるはずなのに、12月11日のTwitterをしばらく眺めていても誰も山中教授の受賞を祝うようなことを書きません。

最後にウルサイことを書くのもなんですが、ひとこと、そのことを指摘したく、敢えて書きました。

山中先生は、国の誉れの人であるだけではなく、人類全体がやがてその研究の恩恵を受ける可能性の高い大発見をした

謂わば「世界の宝」です。ノーベル賞を受賞したのです。科学者にとって最高の栄誉です。

お祝いの一言が、もっと世にあふれていて、然るべきだと思います。

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2012.12.10

「比例投票先、自民29%…民主12%維新11%(読売新聞 12月10日(月)22時4分配信)」世論調査の信頼性。

◆記事1:比例投票先、自民29%…民主12%維新11%(読売新聞 12月10日(月)22時4分配信)

読売新聞社は7~9日、衆院選の第3回継続全国世論調査(電話方式)を実施した。

衆院比例選の投票先について政党名を読み上げて聞いたところ、

自民党が29%でトップとなり、民主党12%、日本維新の会11%などが続いた。

公示直前の第2回調査(11月30日~12月2日)と比べると、自民が10ポイント上昇し、

ほぼ横ばいの民主、維新の会との差を広げた。日本未来の党は3%(前回5%)だった。

投票先を「決めていない」と答えた人は26%(同32%)に減った。

支持政党のない無党派層は42%(前回49%)に減り、その比例選投票先は自民15%がトップで、維新の会12%などが続いた。

小選挙区での投票先は自民32%(同22%)、民主13%(同13%)、維新の会10%(同12%)の順だった。


◆記事2:<衆院選中盤情勢>自公 300議席超す勢い(毎日新聞 12月10日(月)21時27分配信)

毎日新聞は16日投開票される第46回衆院選を控え、8~10日に特別世論調査を実施し、

全国の取材網の情報を加味して中盤情勢を探った。

自民党は前回09年衆院選で民主党に議席を奪われた小選挙区の多くで優位に立ち、公明党と合わせ、300議席を超える勢い。

前回308議席を得て政権交代を果たした民主党は、小選挙区、比例代表ともに激減し、80議席を切る見通しだ。

日本維新の会は比例で第2党に躍進する可能性があり、全体で50議席以上をうかがう。


◆記事3:NHK世論調査 各党の支持率 民主党が16.1%、自民党が26.6%(NHK 12月10日 19時12分)

NHKが行った世論調査によりますと、各党の支持率は、民主党が16.1%、自民党が26.6%、

日本未来の党が1.6%、公明党が4.1%、日本維新の会が4.7%、共産党が2.7%、

みんなの党が2.1%、社民党が0.7%、国民新党が0.1%、新党大地が0.1%、新党改革が0.1%、

「特に支持している政党はない」が33.5%でした。


◆コメント:今回に限ったことではありませんが・・・。

昔はメディアの報道を鵜呑みにしていましたが、今は何しろ、ネットが普及しています。

特に今回は、Twitterの利用者が爆発的に増加してから、初めての国政選挙ですが、

カウントしたわけではありませんが、私が受ける印象では、自民党や維新の会を支持する意見よりも

批判的な声が圧倒的なのです。普段は政治の話などあまりしない方々をフォローしているので、

私が特に、反自民、反維新の会、の思想を抱いた方ばかりを見ているとは思えません。

無作為抽出に近いとおもうのですが、その印象とあまりにもメディアの世論調査結果が乖離しています。

これらメディアは、選挙の度に思うのですが、申し合わせたように(多分申し合わせているのでしょう)、

同じタイミングで、同じ調査期間の世論調査結果を、発表し、しかも、皆同じ傾向を示すのです。


こんな偶然があるでしょうか?

私は統計学の専門家ではないので、検証すべきポイントがわかりませんが、

これらメディアは、本当に統計学的に有為なサンプル抽出や設問や、集計を行っているのか。

どのメディアとも利害関係のない、専門家に、調査方法を精査してもらって、その結果を発表するべきだとおもいます。

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【衆議院選挙】安倍晋三「元内閣総理大臣」が実行した教育基本法改悪。

◆安倍総裁は、内閣総理大臣時代に教育基本法の改正を強行採決した人物です。

教育基本法は「憲法の付随法」と言われるほど重要な法律で、これを改正するには、

いくら議論しても足りないぐらいなのに、安倍晋三氏は、前回、政権を握っていたときに、

自公連立政権の絶対安定多数を使ってこれを強行採決しました。

それ自体許されない行為である、と私は考えています。


◆前文と第一条の「改悪」だけを見ても、安倍総裁の全体主義的な思想の危険性が顕著です。

まず教育基本法前文ですが、

【「旧」教育基本法】

われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。

この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。

われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、


普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。

ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。

でした。改悪された。、現在の教育基本法前文。

【新教育基本法】
教育基本法(昭和二十二年法律第二十五号)の全部を改正する。

我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、

世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。

我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、

公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。

ここに、我々は、日本国憲法 の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。

となって、旧教育基本法前文冒頭における、憲法と教育基本法との関わりを述べた部分を全部削除しています。

現行教育基本法は、国家の為に国民が存在するのだ、といいたいのです。

それが旧教育基本法の真逆であるとともに、憲法13条に違反してます。
日本国憲法 第十三条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

国民が幸福を追究する権利が最大限に尊重されなければならず、その為に国家が存在する、

と憲法では謳っているのに、安倍氏の頭の中では、「国家の為に国民が存在する」のです。


それは、改悪(現行)教育基本法第一条にも現れています。

【旧教育基本法】

第一条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身とも健康な国民の育成を期して行われなければならない。

ですが、現行法はどうなっているか、というと、

【新・教育基本法】

第一条 (教育の目的) 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

です。「真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた」が無くなっています。

個人の価値は必要ない。自主的精神も要らん。

「平和的な国家及び社会の形成者として必要な資質」があればいいのだ、と。

一応「平和的」とかいてありますが、自民党新憲法草案が、戦争ができる国をめざしているのですから矛盾してます。

国の歯車になれ。徴収がかけられたら、すぐ戦争に行ける、国家の道具となる人間を育てるというのですから、

個人の尊厳を最大限尊重しなければならない、と定めている現行憲法13条の精神を無視している。

こんなところにも、安倍総裁の全体主義的思想体系の片鱗があらわれています。

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2012.12.08

【衆議院選挙】自民党新憲法草案の危険度。

◆根拠となる資料、「自民党新憲法草案」の在処。

安倍晋三氏の公式サイト基本政策憲法改正

を見ると、本人が

今後も憲法改正に向けて全力で取り組みます。

とかいてますが、それは分かっています。

この場合、何を念頭に置いているか確認すると、彼の言葉のすぐ下に、関連資料 自由民主党 新憲法草案

がありますから、こういう新憲法を制定従っている、と判断してよいでしょう。


◆第二章「安全保障」だけで、十分危険です。

まず、復習をします。

私は二日前の記事、

「自民、単独過半数の勢い」(各紙)←いいのですか?

で、

  1. 現行憲法は96条で国会議員の憲法改正発議権を認めているが、新憲法を制定することは、現法憲法を否定するのだから現行憲法99条の、国会議員、国家公務員の憲法擁護義務に明らかに違反している。

  2. 憲法改正発議権を与えられているのは「国会」であり、行政府である「内閣」に発議権はみとめられていない。

と書きました。本来この時点で、これ以上検討するのは無駄ですが、安倍晋三総裁が目論む

新憲法が、どれほど危険なものか、を説明します。キリがないのですが、

「第二章 安全保障」だけで、十分過ぎるほど危険です。

新憲法草案の、第二章「安全保障」の(自衛軍)第九条の二は、
第一項 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。

第二項 自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。

内閣総理大臣を最高司令官とするのは自衛隊も同じですけれども第二項には自衛軍が任務を遂行するための活動を

行う時には、国会の承認、その他の統制に服する、ということは国会の承認が絶対必要ではない、

ということです。「その他」が自衛隊最高幹部だったら、もはや自衛軍は、文民統制下には、ない、ということです。

たった一言ですが、狡猾に軍隊がやりたいほうだいにできるようにしてあります。


さらに、第九条の二の 第三項です。
第三項 自衛軍は、第1項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、

国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における

公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。

とあります。「公の秩序」はあいまいです。国民に武力を行使してはいけないという但し書きがありません。

ということは、
自衛軍は国民に銃口をむけることができる。

という意味です。安倍晋三氏の従来からの、独裁者嗜好性が良く表れていると思います。

人類の歴史を見ても、不況が長く続いて、国民が殺伐としてくると、政治家は、外国と戦争して

誤魔化そうか、ということの繰り返しで、これもその典型に思われます。

これだけでも、安倍総裁が理想とする日本がどれほど危ないものか、お分かり頂けると思います。

他にいくらでも指摘することはありますが、今日はここまでにします。

【読者の皆様にお願い】

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「時論公論:問われる原子力政策」NHK水野解説委員

◆文字起こしです。

12月7日に三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震がありました。

地震そのものや、津波により、被害、死者が出なかったことは良かったのですが、

かねて、小出助教が福島原発の特に4号機にある使用済み核燃料プールが、次の

大きな地震などによって、壊れたら、一挙に冷却水が失われ、原子炉内よりも大量の

核燃料がメルトダウンする危険がある、と指摘したことを思い出しました。


奇しくも、地震の前日、つまり12月6日、木曜日夜のNHK「時論公論」で、原子力専門の

水野倫之解説委員が、今回の衆院選で各党の公約・政策には「核のゴミ」の処理方法に関して

何も具体的なことが触れられていない、という点を批判していたのです。

水野解説員は、311直後から、危ないことは危ないというので、信頼する人が多いです。

私も、彼が、福島原発の事故直後、東電がレベル4だと言ったのに対して、

「いや、明らかにチェルノブイリ並のレベル7です。」と断言し、近隣住民に避難を勧告していたことを

覚えています。

その水野解説委員の言葉は、参考になると思ったので、「時論公論」を文字に起こしました。

ご参考になれば、幸いです。


◆NHK 時論公論「問われる原子力政策」水野倫之(のりゆき)解説委員

福島第一原発の事故後、初めての国政選挙となる今回の衆議院選挙では、原子力政策が大きな争点となっています。

各党の公約では原発を今よりも増やす、というところはなく、依存度を下げるかそれともゼロにするかで大きな違いがでています。

しかし、その手順や道筋については、あいまいなものが多いうえに、使用済み燃料など「核のゴミ」をどう処理するのかはっきり示しているものはなく、

公約通りの政策が本当に実現出来るのか、が、厳しくとわれることになります。

今夜の時論公論では衆議院選挙で問われるべき、原子力政策のポイントについて考えたいと思います。

福島第一原発の事故について、政府はすでに去年、収束を宣言していますが、放射性物質の除染は進まず、今も福島県を中心に16万人以上が避難を余儀なくされています。

また、現場では、放射線が極めて強いため、建屋内部の状況は殆ど分かっておらず、汚染水の漏洩が相次ぐなど、安定化と廃炉に向けた先の見えない作業が続いています。

このように、いまだ収束からはほど遠い状況ということもあり、今回の各党の公約を見ますと、現状よりも原発を増やすというものはなく、

代替となる再生可能エネルギーなどの開発に力をいれる点は共通しており、原発への依存度を下げるか、それともゼロを目指すか、で大きく分かれています。

政権与党の民主党は、原子力規制委員会が安全と確認してものは再稼働を認めるものの、2030年代の原発稼働ゼロをめざす、としています。

これに対して政権の奪還を目指す自民党は、原子力に依存しない社会を目指すとしつつも、3年以内に再稼働の結論を出し、

10年以内に電源の「ベスト・ミックス」を確立するなど、時間を掛けて依存度を決める方針です。

原発ゼロを訴えているのは8党ありますが、時間軸に差があります。

再稼働を認めず、即、ゼロとするもの。そして段階的にゼロを目指すとするもの。

この中でも未来の党は、当面再稼働派認めない方針です。

ただ、各党ともゼロにしたり依存度を下げる為の具体的な手順や道筋についてはあいまいで、公約どおり実現出来るのか、が問われることになります。

まず、どの原発から減らしていくのか具体的に示されていません。事故の後、廃炉が決まったのは事故を起こした4基の原発だけで、

現在、多くの原発で再稼働を目指して津波対策などの工事が進められています。

わたしが先月取材に訪れた、静岡県の浜岡原発では、全国でも最大規模となる海抜18メートルの防波壁の本体部分が殆ど出来上がっていました。

浜岡原発は、東海地震の確率の高さから政府の要請で運転停止に追い込まれましたが、いち早く工事に着手し、他にも電源喪失に備えた発電機を設置する高台では、

耐震性を確保するための大規模な基礎工事が行われていました。

費用は少なくとも、1,400億円にのぼる見通しですが、地震を懸念する周辺自治体の中には、永久停止を求めているところもあり、

再稼働にめどが立っているわけではありません。政府も浜岡原発をどうするのか、明確にしようとせず、

工事自体は電力会社の自主的な取組だ、としています。

全体の方針が決まらないまま、全国の多くの原発でも浜岡と同じように、巨費をかけて対策工事だけが進んでいるというのが現状です。

今後、原発を減らしていく、というのであれば、どんな基準によってどの原発から停止させていくのか、早くそのプランを具体的に示すべきだと思います。

公約の中には、原発の40年運転制限制度の適用を示しているところもありますが、この制度では、安全が見込まれれば、最長で20年間運転の延長も認められています。

また、延長を認めないとしても、最近運転を始めた原発もあることから、40年制限制度だけでは、2050年代まで原発は残り、30年代にゼロにはなりません。

運転年数以外にも、トラブルの発生頻度や周辺での大地震の発生確率、そして、敷地内の断層の状況など、各原発の潜在的なリスクをリストアップして

判断していくなど、有権者が納得出来る基準を示して欲しいと思います。

そしてもう一点。

原発をゼロにしたり、減らすためにも道筋をつけなければならないのが、使用済み燃料など「核のゴミ」をどう処理するかですが、

これも、各党の公約はあいまいです。

野田政権は9月に、新しいエネルギー戦略で初めて2030年代の原発ゼロを打ち出しましたが、同時に再処理を継続する、という

矛盾した方針を示しました。

日本はこれまで使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、燃料として使う「核燃料サイクル」を基本とし、

青森県が再処理工場を受け入れてきました。

しかし、原発ゼロ政策によって、再処理工場に使用済み燃料が止め置かれたままとなるのを青森県が恐れ、

使用済み燃料を各原発に返還する構えを見せたから、です。

全国の原発のプールには、既に大量の使用済み燃料がたまり、この上使用済み燃料が返還されることになれば、多くの原発で運転再開ができなくなります。

使用済み燃料などの放射能レベルの高い「核のゴミ」は、地下300メートルよりも深くに埋めて処分することになっていますが、

放射能レベルが下がるまでに10万年かかることから、安全性への不安が根強く、最終処分地については、これまで全く目途が立っていません。

野田政権は、再処理以外に当面の使用済み燃料の処理方法を打ち出すことができなかったわけです。

さらに、再処理によって日本は既に29トンのプルトニウムをかかえています。

プルトニウムは数キロあれば、核兵器を造ることができるとされるため、日本は使うあてのないまま、

持てないことを国際約束しており、消費する必要があります。

そこで野田政権はプルトニウムが燃やせる大間原発の建設再開も容認せざるを得なくなり、

結局、大きな矛盾をかかえた原発ゼロの戦略は閣議決定されませんでした。

つまり、使用済み燃料など「核のゴミ」の処理方法に具体的な道筋を示すことができなければ、

原発ゼロや、脱原発依存もうまくいかないわけです。

この問題について今回、公約で明確な方針を打ち出している党はありません。

原発の再稼働を認めず、再処理の中止を求めたところもありますが、その場合に、

既にたまっている使用済み燃料やプルトニウムについての具体的な処理方法や、処分場所まで

触れているものは、ありません。

原発を減らすのであれば、 使用済み燃料は暫くは原発内で保管せざるを得ないことが予想されます。

しかし今回の事故では、プールで保管し続けることの危険性も明らかになりました。

各原発で水を使わなくても保管できる専用の容器による貯蔵に切り替えるなどの対策が必要で、

各党は、考え方を示すべきだと思います。また、貯まっているプルトニウムについて、

現状のまま保管しつづけることは、核不拡散上、許されません。

脱原発を決めたドイツもプルトニウムがたまっていますが、2022年までに一般の原発で燃やして処理することを決めています。

各党は、国際的に納得が得られる処理方法を示さなければなりません。

そして「核のゴミ」の最終的な処分についても、各党は将来の原発比率にかかわらず、

答えを出さなければならない問題だ、ということを再認識しなけれなりません。

すぐに処分地を決めることは難しいにしても、この問題に、

どう取り組んでいくのか、考え方をしめしていかなけばなりません。

今回の選挙戦を通じて、原発への依存度だけでなく、

「核のゴミ」問題にどう対応していくのかについても論戦が深まることを期待したいとおもいます。

(以上)

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2012.12.06

「自民、単独過半数の勢い」(各紙)←いいのですか?

◆記事:自民、単独過半数の勢い 衆院選序盤、朝日新聞情勢調査(朝日新聞 12月5日(水)23時58分配信)

16日投開票の衆院選について、朝日新聞社は4、5日、全300小選挙区の有権者を対象に電話調査を実施、

全国の取材網の情報も加えて公示直後の序盤情勢を探った。

それによると、現時点で(1)自民は小選挙区が好調で比例区と合わせ単独で過半数を確保する勢い

(2)民主は惨敗で100議席を割り込む公算が大きい

(3)第三極の日本維新の会は比例区で民主と肩を並べ、小選挙区と合わせて50議席前後に

(4)日本未来の党は比例区で8議席前後を確保しそうだが小選挙区では苦戦、

 などの情勢になっている。

調査時点で投票態度を明らかにしていない人が小選挙区でほぼ半数、比例区でも4割いる。

公示直後は各候補が有権者に十分浸透しているとは限らず、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。


◆コメント:まさか2005年の「郵政民営化選挙」を忘れていませんよね?

2005年9月11日投開票の所謂、「郵政民営化選挙」で自公連立野党は、絶対安定多数を獲得しました。

絶対安定多数とは衆議院で法案を可決するのに必要な過半数を確保し、さらに、

衆議院にある17の常任委員会全てにおいて、委員の過半数を確保し、かつ、各委員会で委員長を独占するのに必要な数です。


有権者が下した結論は、正しかったでしょうか?

多くの有権者が票を投じた政党、政権は、日本をよくしたでしょうか?


小泉氏は選挙戦の最中に、

この選挙は、郵政民営化の是非だけを問う選挙なんです。

と繰り返していましたが、大嘘で、実は、「自民党からの120の約束」が自民党のサイトに載っていて、

この中で、2007年に増税することは、後期高齢者医療制度、障害者自立支援法、など、後に「格差社会」を生み出す大元の政策が

掲げてありました。

選挙選の最中、各党党首は、自分の政党の政策のうち、選挙に都合の悪そうなのは、引っ込めます。

引っ込めるというのは、「言及しない」というだけであり、積極的にウソをついているわけではないけれども、

この「党首が選挙戦の最中に言わないこと」に危険な要素がないか、確認することが必要です。

とにかく、僅か7年前、国民の圧倒的支持を得た小泉政権が日本をぶっ壊し、徹底的に強者の論理に立った

「合理化」「自由競争」の社会をつくり、「社会的弱者は、勝手に野垂れ死んで下さい」と言わんばかりの世の中に

なったことを思い出して頂きたい、と思います。マジョリティが支持した政治が正しいとは、決して言えない。

その見本のような歴史的事実ですから。


◆自民党 新憲法草案は、明らかに「擁護義務違反」なのです。

安倍晋三氏のサイト「基本政策」には、「憲法改正」が明記され、

ページの一番下までスクロールすると、自由民主党 新憲法草案へのリンクがあります。


自民党 新憲法草案は2005年10月28日に発表されました。


少し話がそれます。先日、

【衆議院選挙】「戦後レジームから脱却し」なければならない、という論理が分かりません。

をかきましたが、これに対し、
お前の論理は破綻している、憲法の読み方が分かっていない。小学生並だ。

というコメントを頂戴しました。例によって、挨拶も自己紹介もなく、ご自分の論理を文章にしておられない方でした。

表示を承認しておりませんが、この方の言わんとするのは、多分、学説、判例では、
99条で国会議員の憲法擁護義務が規定されているといっても、国会議員が憲法改正の発議をすることは違憲ではない。

ということが定説となっていること。そして、96条第1項では、
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。(以下略)

と、書かれているではないか、ということでしょう。それぐらいは、承知しております。


今まで、話が細かくなるので書きませんでしたが、そのとおりです。

ポイントは、「憲法改正の発議権」が許されているのは「国会」だ、ということです。

仮定上の話ですが、もしも安倍晋三氏が、内閣総理大臣になったら、当然内閣の長になるのです。

日本国憲法第65条には、
行政権は、内閣に属する。

内閣は行政府であります。

憲法96条は「国会」に「憲法改正の発議」の権利を認めています。が、「内閣」にはそれを与えていません。

そして、「新憲法を定める」ことは、今の憲法の一部を変更するのではなくて、現行憲法を、一旦否定して、

一から作り直すのだ、ということですから、「憲法改正」ではありません。

完全に憲法第99条の憲法擁護義務違反です。


ポイントをまとめます。
1.新憲法を制定することは、「憲法改正」ではなく現法憲法を否定するので、99条違反です。

2.現法憲法が、「憲法改正発議権」を与えているのは「国会」(立法府)に対してであり、内閣(行政府)には与えていません。

安倍晋三自民党総裁は、「自分が首相になったら、憲法を改正する」といっているわけですが、

以上の理由でそれは許されません。

長くなるので、今日はここまでにします。

明日は、自民党の新憲法草案を検討します。自衛軍絡みの草案が如何に危険な思想に満ちているかをご説明します。

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2012.12.05

【音楽】毎年恒例。12月5日はモーツァルトの命日です。

◆没後221年になります。

モーツァルトの生涯は、1756年~1791年ですから、今年で没後221年です。

モーツァルトに限りませんけれども、特に、バッハとかモーツァルトという人達は、

亡くなった後、220年も経って、全然、関係の無い文化圏の我々が聴いてもゾッとするほど美しい音楽を書きました。

新しく生まれてきた子どもがアッというまに音楽家になって、モーツァルトを弾いています。


商業的音楽(要するに広義の「歌謡曲」です)が20年もすると思い出のメロディーになってしまって、

あれはあれで良いものがあります。私も好きな歌がありますけれども、失礼ながら200年後、世界中で聴かれているか?

と想像すると、その可能性は殆どゼロでしょう。


そう考えると、モーツァルトを始めとする歴史に名前が残っている作曲家の、恐ろしいほどの天才に畏敬の念を覚えます。


◆「モーツァルト頌」という本があります。

Amazonを見たら、今は古本しかないですけど、ときどき新品がでます。モーツァルト頌という本です。

「頌」とは讃える、という意味です。この分厚い本には、自らが天才の名をほしいままにした、大芸術家がモーツァルトを

讃える言葉ばかりを集めたものです。天才たちが「自分など足元にも及ばない天才だ」と尊敬したのがモーツァルトです。

子供の頃のモーツァルトを、既に完全に完成した作曲家だ、と認めたのは、ハイドンでした。

私は神に誓って申し上げますが、ご令息は、私の知る限り最も偉大な作曲家です。(ハイドンが、レオポルド・モーツァルトに向かって云った言葉)

モーツァルトが19歳のときに書いた、「ファゴット協奏曲」です。モーツァルトの管楽器の為の協奏曲で

最初に書かれたのがこの作品です。


ファゴットはクラウス・トゥーネマン。

音源は、クラリネット協奏曲、ファゴット協奏曲、オーボエ協奏曲 ライスター、トゥーネマン、ホリガー、マリナー&アカデミー室内管



モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調 K.191 第一楽章。






これが19歳の少年の作曲なんですからねえ。


「モーツァルト頌」では、ロッシーニの言葉も見つけました。
モーツァルトの肖像を贈呈します。この大家中の大家を前に、私もそうしているように、あなたも帽子を脱いで敬礼したまえ(ロッシーニ)

ロッシーニ自身、十分に天才ですが、その人がモーツァルトを「大家中の大家」と。


モテット「踊れ喜べ、幸いなる魂よ」より、有名な「アレルヤ」。

こういう歌の歌い方はクラシックの声楽以外では、ありません。本当に毎日何年も練習して、

それでも、出来ないということもあるだろうとおもいます。

私が日本音楽史上、最も上手い声楽家と思っている、ソプラノの森麻季さん。映像と共に。


Alleluia(Exsultate, jubilate) by Maki Mori







完璧な声のコントロールですね。素晴らしい。ここまで上手い人、滅多にいません。


最後、「モーツァルト頌」から。
モーツァルトのピアノ協奏曲のような「本当の音楽」の良さは必ずしも誰にでも分かるものではない。私如きの作曲がもてはやされるのは、そのおかげです(ブラームス)

ブラームス先生も十分、天才なんですけどねえ・・・。


モーツァルトの最後のピアノ協奏曲、第27番 変ロ長調。

音源は、ワルタークリーン・N響の伝説の名演がCD化されたものです。

N響85周年記念シリーズ:モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、23番、24番、27番/ワルター・クリーン、ホルスト・シュタイン、若杉弘

この第3楽章の主題を、数日後、モーツァルトは「春への憧れ」という歌曲に使っています。

ワルタークリーンさんは、カデンツァで「春への憧れ」全曲を取り入れ、それから変奏してまして、

「N響アワー」で聴いたのを覚えています。大変誠実な名演でした。


モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595 より第三楽章







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2012.12.03

「NHK世論調査 各党の支持率」←「何となく」はいけません。

◆記事:NHK世論調査 各党の支持率(12月3日 19時24分)

NHKが行った世論調査によりますと、各党の支持率は、

民主党が17%、自民党が24.7%、日本未来の党が1.7%、公明党が3.8%、日本維新の会が4.1%、

共産党が3.2%、みんなの党が1.3%、社民党が0.7%、「特に支持している政党はない」が36%でした。


◆コメント:私は支持政党がありません。

ある政党を「支持する」というからには、その理由を説明出来なければならないと、私は思っています。

また、一つの政党のある「政策」に賛成であるからと言って、政党全体を支持するのは誤りだと思います。

私は、何故、多くの人が、日本の戦争が出来る国にしようとしている人が党首を務める党を支持するのか

どうしても、分かりません。

また、何度も書いていますが、どの政党も「脱原発」という言葉を使わないと、支持されないので、

「脱原発」が何を意味するのか、それぞれ、政党によって考え方が違うのに、具体策は説明せずに誤魔化しています。

将来、原子力発電に依存しない、エネルギー供給体制を構築すると言う計画自体には反対しませんが、

それ以前に、今この瞬間、大地震が起きたら福島第一と同じ状態になるかもしれない53基の原子炉をどうするのか。

処理方法の目途が立っていない福島第一原発のメルトダウンした核燃料をどうするつもりか。

この問に対する政策、方針を表明している政党がなく、それでは、支持出来ません。

よって、私は、支持政党がありません。

投票に行くかどうかも、まだ、分かりません。

他人様がどのような考え方で投票行動を決定するかは、各人の自由意思に任されるべきことですが、

今回ばかりは、敢えて書きます。

今、日本で問題となっている、放射能、原発、デフレ、国際関係、貿易関係(TPP)、国防、憲法等々に関して

まったく勉強せずに、基本的な知識が無いまま、「何となく気分で」投票するべきではない、と思います。

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【音楽】静かで穏やかな音楽です。

◆良い事かどうか。せめて、と思いまして。

中央高速笹子トンネルの事故ですが、あそこは私も何十回通ったことがあるか分からないほどで、

誠に痛ましい限りで、言葉がありません。亡くなられた方を悼んで。


◆静かな音楽ばかりです。

ソプラノ、森麻季さんの、ヘンデル アリア集から


涙の流れるままに。







アダージョ・カラヤン・プレミアムから、


バッハ 「G線上のアリア」(管弦楽組曲第3番、BWV1068 第2曲「エア」)







ブーニン:バッハ・ピアノ・リサイタルから、



カンタータ147番「主よ、人の望みの喜びよ」





バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻 リヒテルから


前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調







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2012.12.02

【衆議院選挙】安倍総裁、すっかり「気分は内閣総理大臣」ですが。

◆お見受けするところ、安倍総裁、もう気分は内閣総理大臣ですが。

何だか、前回総理だった頃よりも、躁状態なのが気になります。以前から思想は過激だし、

憲法の附属法と言われる教育基本法改正案や、憲法改正の手段となる国民投票のやり方を定める

国民投票法を強行採決するなど、独裁的・全体主義的、好戦的で、私は全然、安倍氏の政策に賛同できませんが、

今回、あの異様な躁状態を見ると、果たして冷静な意思決定能力があるのかどうか、という基本的なところが心配です。


◆今回の選挙の問題。各党共通。原発の今後ばかりではなく「福島第一」をどうするのか分かりません。

原発が選挙の最も重要な争点になってはいますが、各党とも曖昧です。

脱原発っていっても、原子力に頼らない電力供給だけ構想を練っても意味がありません。

全国に残っている福島をのぞいても、53の原発の原子炉圧力容器には核燃料が冷却水に浸かった状態で入っています。

いくら運転していなくても、何処かの原子炉の直下を震源とする地震が起きたら、震源の真上の建造物というのは、

耐震構造もへったくれも関係なくこわれますから、福島第一のように、核燃料が環境に対して剥き出しになる。


一刻も早く全ての原子炉を廃炉にするべきですが、それをはっきり言っているのは「日本未来の党」だけで、嘉田由紀子代表が

22年をめどに全原発廃炉を主張し、政策要綱で「大間原発も含めて原発の新増設禁止」などと踏み込んだ。

とのことですが、原発を廃炉にするのは現在東海原発がその作業の最中ですが、2000年に開始し、終わるのが2020年と。

普通20年かかるそうですから、22年って10年で全原発廃炉は無理です。

その他の党は、一応「脱原発」と言わないと、今回の選挙では「票を取れそうに無い」から何かいっていますが、

本気と思えません。

日本の国土がこれ以上放射能で汚染されたら、金融緩和も、消費税も公的年金もTPPも、憲法改正もへったくれも無いのですから、

まず、いまだに処理方法が決まっていない福島第一原発をどうするのか? に言及するべきですし

この問題がまず、最優先課題だ、ということは客観的事実なのですから、それを主張しない政党は問題外です。


◆安倍氏は2007年5月の党首討論で「年金台帳の突合5,000万件を1年で終わらせる」といったのです。

安倍晋三自民党総裁はすっかり、内閣総理大臣になったつもりのようですが、

そうなったら、前回の首相時代、2007年5月、民主党の当時の小沢一郎代表との党首討論で、

「宙に浮いた、年金明細5,000万件を1年で全件突合する」と約束し9月に首相を辞めました。

今回忘れたフリをしているし、有権者も忘れたようですが、あれはその後どうなったのか、

自分が言い出したことなのですから、言及するべきです。


◆北朝鮮拉致被害者の問題への安倍氏の関心が薄れているように感じます。

安倍晋三氏は、小泉内閣の内閣官房副長官や幹事長だった頃は、拉致被害者家族との面会も行っていて、

横田めぐみさんのご両親は、頼もしく感じたようです。今回の安倍氏の提言する政策に北朝鮮による拉致問題

は、含まれてはいますが、記者会見や党首討論での優先順位が、ずいぶん下がっているように思います。

不謹慎ですが、私は日本政府はこの問題に関して、はっきり言えば、ご高齢である横田めぐみさんのご両親たちが

お亡くなりになるまで、何となく、何か進展させようとするフリをして誤魔化そうとしているように見えます。

自国民が他国に連れ去られたというとんでもない問題なのですから、日米同盟、とか集団的自衛権うんぬん、

以前にこの問題に触れるべきなのに、安倍氏にとってはもはや「どうでもよい」ことのように見えます。


◆今の原発は、長期自民党政権時代に建てられたものですから、責任を明確にして頂きたい。

311の後、当時の自民党、谷垣総裁は、福島第一原発事故への菅政権の対応の悪さをしきりに批判していましたが、

元はといえば、今、日本に存在する原子力発電所は全て、政権交替前の何十年にも亘って自民党が与党だった時代に

「絶対安全だ」といって建設してものです。

しかし、実際には、いまさら言うまでも無く、福島第一原発は、東日本大震災の震央から178キロも離れた所に

建っていましたが、地震そのもので既に配管や原子炉建屋、あるいは原子炉そのものが壊れかけていたフシがありますし、

事後の調査で明らかになったところによると、大地震の津波が押し寄せた場合に福島第一は危険だと注意を促す報告が

あったのに、津波で全ての外部電源を喪失し、非常用の電池まで、地下に格納していたので、海水で使えなくなり、

核燃料を冷却できなくなり、あっさりこわれました。

くどいようですが、「原子力発電所は絶対安全」とか「原理力発電所の原子炉建屋ほど堅牢な建築物はない」

などと、長く続いた自民党政権は太鼓判を押していました。

それが、このていたらくなのですから、「安倍総理」が本当に誕生したら、まず、この問題を最優先するべきです。

国土自体が、人の住めない環境になってしまったら、どうしようもないのですから、

この問題を放置して、まず、金融緩和だ、憲法改正だ、という思考自体が間違っています。

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2012.12.01

【衆議院選挙】思想を主張したいならばブログに書くべきです。Twitterでは分かりません。

◆選挙に限ったことではありませんが。

私は2002年にWEB日記エンピツに、「JIROの独断的日記」書き始め、

2004年11月にブログ、「JIROの独断的日記ココログ版」のアカウントを持ちました。

当時「ブログ」が猛烈な勢いで「流行り」はじめていたので、自分の思想を世間にアピールするためには、

より多くの人の目に触れやすい方法を併用することが得策だと思ったからです。

そして正確には覚えていませんが、2年ほど前からTwitterも始めました。

それで、分かったことがあります。


◆Twitterは、楽なのです。

日記とブログは形式が若干違うだけで、「文章を書く」点では同一の作業ですが、

Twitterは全然違うものです。

一回につき140文字の「つぶやき」の連続というのは

ブログで長文(といってもタカが知れていますが)を書くことよりも遙かに楽なのです。

その場で思い付いたことを、書くことの連続です。前後に脈絡が無くても構わない。


一方、このような駄文でも、一応、文章を書くとなると、「構成」を考えます。

一つのセンテンスはTwitterと同じ程度かもしれませんが、全体として何を主張したいのか?

を他人様(ひとさま)に分かって頂く為には、当然、どのように論理を展開し、

その為には全体の文章の「構成」を考えなければなりません。

Twitterよりずっと大変です。


こんなことを書くと、お叱りを受けるかも知れませんが、くたびれてブログの更新をサボる日でも

Twitterならば、いくらでも書ける、ということがあります。繰り返しになりますが、

「その場の思いつきの言語化」ですから殆ど考える必要がありません。


◆政治論議が盛んなTwitterですが、あまり意味がない、と思います。

最近、衆議院解散・総選挙が決まってから色々な人が、入れ替わり立ち替わり、

自分の思うことを「ツイートし」ています。自分の中では文章になっているのでしょうが、

傍から見ると、色々な人の発言が、投稿順に表示されるので、ある特定の人だけを

追いかければ、多少は言いたいことがわかりますが、それでも、本人が「構成」を意識していないので

政治の話をしたかとおもうと、全然関係のない、食べ物の話になる、などということがしばしばあります。


あれでは、自分は満足かもしれませんが、その人の「思想・信条」がまったく分かりません。

選挙前に自分が世間に何かを訴えたいのなら、ブログ・アカウントは簡単に持つことができるのですから、

「文章にまとめて」言語化するべきだ、と思います。

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