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2013.01.30

「安倍内閣総理大臣所信表明演説」所感。

◆全文は首相官邸ホームページ。

全文を転載すると余りにもスペースをとってしまいますので、首相官邸ホームページにリンクします。

平成25年1月28日 第百八十三回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説

リンクは自由である、と書いてあります。


◆コメント:優先順位が間違っていると思います。

演説の骨子となるセンテンスは、

内閣発足に当たって、私は全ての閣僚に「経済再生」「震災復興」「危機管理」に全力を挙げるよう一斉に指示をいたしました。危機の突破は、全閣僚が一丸となって取り組むべき仕事です。

だと思います。


経済が低迷したままでは、もちろんいけませんが、全ての大前提は「人間が暮らせる日本の国土を保全する」ことです。

福島第一原発では、メルトダウンした核燃料が、原子炉圧力容器、格納容器を溶かし、さらに原子炉建屋の床のコンクリートをも溶かし

地下に沈降しつつある、と予想されています。それは個別に掲げるとキリがありませんが、小出裕章京都大学原子炉実験所助教の

著作や「たね蒔きジャーナル」における説明で明らかです。


既に手遅れかもしれませんが、核燃料を放置すると、地下水脈が放射能で汚染され、日本中の国土が放射性物質を含み、

あらゆる農産物、畜産物、魚介類が、完全に元にはもどらなくなります。

経済を再生するのも結構ですが、日本国が日本列島全体が放射能で汚染されることをなんとか防ぐ。

防げ無いなら、汚染を最小限に食い止めることにまず、人智の限りをつくすべきなのです。


内閣総理大臣の所信表明演説で、福島第一原発にかんして今後の具体的な対応が一切言及されていないのは、

それ自体、問題です。これなくして経済再生も、震災復興もへったくれもありません。


◆「日本を取り戻す」を連発してますが、そもそも、日本を破壊したのは自民党です。

安倍首相の演説の中に、

私が何故、数ある課題のうち経済の再生に最もこだわるのか。それは、長引くデフレや円高が、「頑張る人は報われる」という社会の信頼の基盤を根底から揺るがしていると考えるからです。

揚げ足をとるつもりはありませんが、安倍首相は「頑張る人は報われる」社会が望ましいと考えているようですが、

それでは、有効求人倍率が長い間1を下回っている状態では仕事に就いて頑張りたい、と思っているけれど仕事がない人や

病気で臥せっていて「頑張りたくても、頑張りようが無い」人に関して、安倍首相はどう考えているのでしょうか?


こういう点は非常に、かつての小泉路線、すなわち
弱者、敗者は、勝手に野垂れ死んで下さい。

という「強者の論理」の名残りを感じます。

安倍首相は、小泉政権時代の後藤田正晴氏の言葉を噛みしめるべきです。
小泉さんは日本を変える、政治を変えると言うが、強者の論理が強すぎる。

やはりどんな時代になっても、立場の弱い人、気の毒な人は出ている。

ならば、そういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、政治を担当する者の大きな責任だと思う(後藤田正晴 日本への遺言)

私はこれが、国家の中枢の人々の正しい考え方だとおもいます。


安倍首相は12月の総選挙の前から、何万回も「日本をとりもどす」といいますが、

今のような「弱者に冷たい」日本にしてしまったのは、安倍氏もその一因だった自民党小泉政権です。

それまで「一億総中流階級」で、そこそこ満足していたのにも関わらず、

アメリカ式の競争主義、市場原理を日本に持ち込んで、それまでの日本をぶっこわしたのです。

その当事者の1人が、当時のことを忘れたかのように「日本をとりもどす」というのは、

盗人猛々しい。「安倍さん。貴方も日本を壊した1人でしょ?」と言いたいのです。


◆前回首相の時、「宙に浮いた年金」を放ったまま首相の座を辞しましたね?

28日の所信表明演説に関して全国紙と地方紙の社説を読みましたが、驚くほど同じ指摘です。

「安全運転」であると。本当は安倍氏の真骨頂は「自主憲法制定」(私は徹頭徹尾反対ですが)にあるはずなのに

それは、参院選の後まで口にしないつもりだろう、とかTPPには言及しないのか。等々。

ですからそれはここでは書きませんが、私が気になるのは安倍氏が最初に政権を取った時期、

2007年5月に、当時の「野党・民主党」の小沢一郎代表との「党首討論」の席上、

誰のものか分からなくなってしまった年季が問題になっていました、当時の安倍首相は、

宙に浮いた年金5,000万件を1年で全件突合する。

と約束し、9月に政権を放り出しました。まもなく6年が経ちます。

もちろん全件突合するのでしょうね?どうして何もいわないのか。

恐らく、「黙っていれば皆、忘れたままだろう」と、タカを括っているのでしょう。

社会保険庁が日本年金機構になりましたが、一向に状況の中間報告がありません。

私の想像では、このまま何年も真面目に突合などしないで、
やっぱり突合は不可能でした。

というのが、年金関係役人や政治家の目論見でしょう。こういうときの日本人は、

「そんなことだろうと思っていた」といってしまうのですが、それをいったら彼らの思うツボ。

日本人は何でもすぐ忘れますから、忘れるのを年金のいい加減な仕事をした連中は待ち望んでいることでしょう。

「やっぱりね」などといってはいけません。「何年かかっても絶対突合しろ」といわなければいけません。

第二次安倍政権における安倍首相は前述のとおり、
頑張る人は報われる社会

が「いい社会」だと思っているそうです。働いて稼いだお金から年金掛け金をきちんと積み立てたと思ったら、

どこに行ったか、わかりません。では全然頑張っても報われないのではないでしょうか。

矛盾しています。説明して頂きたいとおもいます。

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