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2013.02.21

「元副署長は免訴=強制起訴、「過失なく時効」―11人死亡の歩道橋事故・神戸地裁」←妥当な判決だと思います。

◆記事:元副署長は免訴=強制起訴、「過失なく時効」―11人死亡の歩道橋事故・神戸地裁(時事通信 2月20日(水)10時7分配信)

兵庫県明石市で2001年7月、花火大会の見物客らが歩道橋上で折り重なって転倒し11人が死亡した事故をめぐり、

業務上過失致死傷罪で強制起訴された元県警明石署副署長、榊和晄被告(66)の判決で、

神戸地裁(奥田哲也裁判長)は20日、「過失は認められず、強制起訴の時点で公訴時効(5年)が完成している」として、

有罪・無罪の判断をせずに裁判を打ち切る「免訴」(求刑禁錮3年6月)を言い渡した。

検察審査会の議決で強制起訴された7件で免訴判決は初めて。

一審判決が出された4件は無罪が2件、有罪1件、免訴1件となった。

検察官役の指定弁護士は控訴の可否を検討する。

刑事訴訟法は、刑が廃止された▽大赦があった▽時効が完成した―など、起訴の理由や権利がなくなった場合は免訴を言い渡すと定めている。

同裁判長は、検察官役の指定弁護士の起訴手続きは適法とした上で、同被告の過失について判断。

前の警備計画が不十分だったとしながらも、「事故の発生を具体的に予見することはできなかった」と指摘。

同被告が署内で対応した事故当日についても、監視モニターの映像などでは事故を予見できず、過失はなかったとした。

指定弁護士は「現場責任者の元同署地域官=有罪確定=と共犯関係にあり、

共犯者の公判中は時効が停止する刑訴法の規定で、時効は成立しない」と主張したが、

同裁判長は、同被告に過失がない以上、元地域官との共犯関係もないと結論付けた。 


◆コメント:検察審査会という制度に問題があります。

検察審査会というのは、司法のプロである検察の独善を市民の感覚で防ぐ、という大義名分で

設置された制度ですが、プロの検察官がそもそも「不起訴」と決めた人を市民が構成する検察審査会が

強制的に起訴するというのは検察の暴走を防ぐどころか、検察審査会が暴走してます。


そもそも12年前、兵庫県明石市の歩道橋で、花火大会の見物客が将棋倒しになり、

11人が死亡した、という事故ですが、この被告人にされた元・明石警察署副所長だったのですが、

現場にいなかったのです。そういう人に「事故は予め防げたはずだ」「予見可能性があった」といって、

刑事責任を追及しろという方に無理です。


2005年のJR西日本、福知山線脱線事故でも検察が不起訴としたのに、

検察審査会がJR西日本の歴代社長3人のを強制起訴し、やはり結果的に無罪判決が出ました。

くしくも、歩道橋事故に関して判断を下したのと同じ神戸地裁の無罪判決です。


福知山線の場合は、元来直線だったところにカーブを設置して、その段階で事故が起きる

「予見可能性」があったといいますが、カーブが出来てから8年を経ており、その間延べ、

何千本だか何万本という列車が同じカーブを通過して事故を起こしていなかったのですから、

予見可能性というのは、無茶です。

どんなカーブだって、ものすごいスピードで突っ込んだら脱線するにきまっています。

歩道橋事故だって、大勢の人が集まればそういう事故が起きる可能性があり、それが刑事責任だというなら、

今すぐ新宿駅や渋谷駅からあらゆる階段やエスカレーターを撤去しなければならない。

いや、そもそも、人があつまる場所があってはならない、という滅茶苦茶な話になります。


事故の犠牲者はお気の毒ですが、だからといって誰かを無理に刑事被告人にすることは正しくないと思います。

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