« March(3月)はmarch(行進曲)です。 | トップページ | 「<教科書検定>「英語で授業」基本に 現場に戸惑い」←無理だし、無駄です。 »

2013.03.25

あと一週間で社会人という方が多いと思います。

◆不安で当然だと思います。

人それぞれ性格が違いますから、不安を感じないという方もいらっしゃるでしょうが、

どちらかというと、不安な方のほうが多いのではないか、と思います。それはごく自然なことです。

今までは、資金源が親御さんだったり、自分だったりの違いはありますが、

学校は、おカネを払って、ものを教えて貰うところですが、

会社は、働いておカネを貰うところです。今までよりも大変に決まっています。

どんな仕事でも最初からバリバリと華やかなことをやらせては貰えない。


ごく例外的な場合を除いては、下積みからはじまります。


これは辛いのです。脅かすつもりはありません。辛くて当たり前だ、と申しあげているのです。

後述しますが、そういう感情は非常に自然なものですので、敢えて否定することはありません。


◆仕事というのは、「面白い」ものではありません。

本屋には、「自己啓発書」というようなコーナーがあります。

言い方は悪いけれども、こういうのは、要するに個人を組織にとって使い易い人間にするための本です。

入社式では、エラい人が入れ替わり立ち替わり出て来て、やれ、適性は自分で作るものだ、とか

辛いなと思った時は、自分が飛躍するチャンスだ、とかなんとか色々いいますが

まあ、そんなに真面目に聞かなくても良いと思います。実務上具体的なことを言ってくれる場合は

きいておいたほうがいい。悪いことほど早く報告しろ、などというのはその典型でして、

失敗したときに自分でナントカしようと。怒られるのが怖いから言わないでおこうというのは

これは一番不味い。しかし、私はそういう「アリガタイ」話をするつもりじゃないのです。


仕事というのは辛くて面白くないのが当たり前だ。ということです。

サラリーマンではなくて、音楽家とか役者とか漫画家とか「自分の好きな事」を仕事にした人だって、

仕事となったら、好きな事ばかりはできません。音楽は趣味ならすきな曲ばかり演奏して

間違っても笑っていればいいのですが、仕事になったら、どんなにつまらないと思われるしかも

思い切り難しい曲だって、プロなんですから、キチンと弾けて当たり前、といわれます。


サラリーマンの場合は特に総合職という立場は、ハンコ一つ(辞令)で何でもやらなければなりません。

たまたま、自分と相性が良い仕事に就くこともありましょうが、数年で異動を繰り返すのが、サラリーマンです。


つまり、構造的に仕事というのは大変で、面白くない、苦しいものだ、と思います。

作家の伊集院静さんのエッセイによく書いてあります。

「私は、仕事が面白いと思ったことなど、一度も無い。面白かったら、それは仕事ではない」

全く同感です。

その意味で「プラス思考のすすめ」の類はあまり本気にしないほうがいいです。

面白くないな、と思っていても一生懸命仕事をすることはできます。それは

「仕事はつまらないものだが、それを耐えるからメシが食えるのだ」と割り切るからです。

割り切らないで、「自分は仕事が好きだ」と自分に言い聞かせよう、などということがかいてある本や

善意で言う先輩上司が出てくる可能性があります。本は読まなければいいですが、

相手が人間だったら、「いや、それは違うと思います」といってしまうと相手の気分を害するかも知れないので

「なるほど」といっておけばいい。

本当に好きで楽しいなら、それはそれでもちろんいいですよ?

しかし、前述のとおり、まずそういう好運には巡り会わないのです。

つまらないとおもっていることを無理に「楽しい」とか「好きだ」と

思い込もうとすることは、自己欺瞞、つまり「うそ」なのですからいつか破綻します。

私はあと一週間で社会人になって29年経ちます。

今でも月曜の朝が来ると思うと日曜の晩は憂鬱です。しかし、その気持ちを否定しなくてもいいのだ、

と割り切ることができるようになってから、ずいぶんと気が楽になりました。


前向きな気持ちで張り切っていた方。こんな文章で何だか鼻白んでしまったかもしれませんね。

そうでしたらお詫びします。ただ、こういう考え方がある、ということを覚えておくときっと

役に立つとおもうのです。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面右下にボタンがあります。

|

« March(3月)はmarch(行進曲)です。 | トップページ | 「<教科書検定>「英語で授業」基本に 現場に戸惑い」←無理だし、無駄です。 »

エッセイ」カテゴリの記事

職業」カテゴリの記事