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2013.03.18

【音楽】サヴァリシュ先生がベルリン・フィルを振ってヴァイオリンのツィンマーマンの伴奏。モーツァルトとブラームス。

◆サヴァリッシュ先生が亡くなったのは先月の22日です。

ですから、亡くなってから今日(3月17日)で3週間と2日になりますが、

何度も繰り返し書いているように、私は小学生4年の頃からずっと尊敬してきた

先生ですから、亡くなったぐらいで、その尊敬の念が薄れることは微塵もありません。

日本はメディアも大衆も、異常になんでもかんでもすぐに忘れてしまいますので、

サヴァリッシュ先生に関しても、亡くなって一週間か10日はNHKで追悼番組を放送していましたが、

もはや、みな、すっかりわすれていることでしょう。


私はこの間、ずっと先生の音楽を探しています。

そして、或る意味では画期的な録音を見つけました。

ここには載せませんが、サヴァリッシュ先生がウィーン・フィルで、

シューベルトの交響曲「ザ・グレート」という長大な曲を振っている映像が

YouTubeに載っています。大抵の指揮者は一生に一度もウィーン・フィルを振れないのです。

ベルリン・フィルとてまず、振れないのですが、サヴァリッシュ先生ならば当然振っていて然るべきなんです。

カラヤンを悪く言うつもりはありませんけれども、歴史的事実として、カラヤンが生きている間は、

サヴァリッシュ先生は、一度も、ベルリン・フィルを振っていないと思います。

あくまでもうわさですが、サヴァリッシュ先生があまりにも実力があるが故にカラヤンが振らせなかった、

などといわれるほどですが、お二人とも亡くなっているので永遠に謎です。


それはさておき、だからサヴァリッシュ先生がベルリン・フィルを振った録音は全然無いのだろう、と

思っていたのですが、色々探しているうちに見つけました。


◆フランク・ペーター・ツィンマーマンがモーツァルトとブラームスの協奏曲を弾いて先生が伴奏です。

フランク・ペーター・ツィンマーマンは今調べたら、1965年生まれで、私の感覚では

まだ「若い」、「新進気鋭の」ヴァイオリニストだったのです。但しとても才能が有る人で、

日本にも何度も来て、N響とベートーヴェンの協奏曲などで協演しています。


ところが、一昨年11月、フランクの息子で1991年生まれというから当時はまだ20歳になったばかりの

セルゲ・ツィンマーマンが、オヤジさんと同じN響のソリストに呼ばれてオヤジさんと同じベートーヴェンの協奏曲を

弾いていたので、驚きました。何に驚いたかというと、こっちも年を取ったもんだ、ということです。

さて、それはさておき、オヤジさんのフランク・ペーター・ツィンマーマンが、

モーツェルトのヴァイオリン協奏曲第3番とブラームスのヴァイオリン協奏曲を弾き、

その伴奏が、サヴァリッシュ先生指揮のベルリン・フィル、という、私の好みからすると、

ド真ん中のストライク、とも言えるCDを見つけました。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ツィンマーマン、サヴァリッシュ&ベルリン・フィル

これは素晴らしいです。

先生がベルリン・フィルで交響曲か何かを指揮している録音も欲しいところですが、

このCDでは伴奏者としてのサヴァリシュ先生の指揮の妙技が発揮されています。


指揮者でも伴奏ができない、というか下手な人がいて、そういうのに当たると、ソリストは非常に弾きにくいそうですが

サヴァリッシュ先生はピアノでも室内楽や、歌(フィッシャー=ディースカウ)の伴奏をしたり、

伴奏の「ツボ」は完全に心得ているのでしょう。元N響事務長の長谷恭男(はせ・たかお)さんが書いた

斜めから見たマエストロたちという本の中で前橋汀子先生が、メンデルスゾーンの協奏曲をサヴァリッシュ先生指揮のN響で弾き終えて、
こんなに弾きやすかったのは、初めて。

と仰有った、との記述があります。

要するに抑えるところは抑えないと、ヴァイオリンなんか聞こえないのです。

しかし、ずっとオーケストラがメゾ・ピアノからメゾ・フォルテの間ぐらいの音量で弾いてたら、

音楽としてメリハリがなくなってしまうので、つまりその辺が協奏曲の伴奏に慣れているかどうか、

ということでしょう。


知ったかぶりはここまでにして、音楽にします。


フランク・ペーター・ツィンマーマンのヴァイオリン。ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏です。


まず、モーツァルト。音楽家の音楽性が一遍にバレてしまいます。


モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216 第一楽章


Violin Concerto No. 3 In G K216: I. Allegro


モーツァルトはわずか35年の生涯でしたが、ヴァイオリン協奏曲は彼の若い頃に書かれていて、

私は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲には、生命力の発露、モーツァルトの青春の輝きを感じます。

続いて、ドイツの3Bの一人ブラームスです。第二楽章(載せませんが)には長いオーボエのソロがあり、

シュレンベルガーという名手がこのCDでは吹いております。第三楽章。


ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 第三楽章


BrahmsViolin Concerto: III: Allegro Giocoso, Ma Non Troppo Vivace


お聴きの通り、モーツァルトの頃よりもオーケストラの編成が大きく、従って響きが大きく厚くなっています。

ブラームスの特徴でして、ピアノ協奏曲でもヴァイオリン協奏曲でもこのようなシンフォニックな壮大な響きになるので

もちろん、ブラームスは、ソロを消さないように考えて書いていますが、それでもやはりこういうのは指揮者の腕の見せ所で、

放っておいたら、ヴァイオリン一本の音など埋もれてしまいますので抑えるべき所は抑え、ソロが無いところではオーケストラの

重厚な響きを聞かせるという、その辺りはさすが、サヴァリッシュ先生だと思います。

ツィンマーマンのヴァイオリンはよく鳴っており、表現力が豊かです。見事だとおもいます。

このCD、私が買ってしまったので、「お取り寄せ」ですが、輸入盤で安いし、

とにかくサヴァリッシュ=ベルリン・フィルって無いですからお薦めです。

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