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2013.04.27

【音楽】元・旧西独首相が演奏している、バッハ「4台のピアノのための協奏曲」他。

◆先日書いた、ヘルムート・シュミット元首相がグラモフォンの録音に参加したアルバムです。

数日前に、

「ザルツブルク音楽祭、N響を初招待」←ものすごく名誉なことなのです。

で、西洋の国家の指導者層は、教養がある。日本はなさけない、という意味のことをかきました。

その議論の重複は避けますが、実際にシュミット元首相がソリスト陣に加わっている、
バッハ:2台、3台、4台のピアノのための協奏曲集

などから、少し聴いて頂きたい。

リンク先のCDジャケット。一番右側が、エッシェンバッハ(ピアニスト・指揮者)。その隣、右から2番目がシュミット氏です。

写真からもなんとなく雰囲気がわかりますが、シュミット氏、別に緊張してないです。

それは、「俺は、元首相だぞ」(日本の政治家なら、そういう態度になりそう・・・)ということではなく、

この程度の曲なら、シュミット氏にとっては、簡単に弾けるようです。


これは、本当はDVDで映像が見られたら面白いだろうな、とおもうのですが、

まず、お聴き下さい。シュミット氏が加わっているのは、「4台のピアノのための協奏曲」だけなのですが、

これは、ヴィヴァルディの「4つのヴァイオリンのための協奏曲」(「調和の霊感」の一曲です)を

「4台のチェンバロのための~」に編曲し、それをここでは、チェンバロではなくて、現代のピアノで演奏していますが、

全く違和感がありません。


J.S.バッハ:4台のピアノのための協奏曲 イ短調 BWV 1065 第一楽章





この後、ヴィヴァルディの原曲をお聴きいただきますが、このピアノの演奏、かなりテンポが遅いですね。

だから、聴きようによっては「やや、退屈」なのですが、ここから逆にシュミット氏のピアノ演奏の力量を推測できます。

これがもしも、下手な素人だったら、他の3人は純然たるプロのソリストですから、気圧されて(けおされて)、

遅いテンポを維持出来ずに、次第に速くなってしまうはずです。ある程度速い方が実は演奏は易しいし、

自分の技術に自信がないと、とにかく一刻も速く演奏を終わらせたいから、という無意識も作用するとおもいます。


アマチュア・オーケストラでは、さほど珍しくないでしょうが、細かい音符、16分音符の連続を見ると、それだけで

いきなりその箇所のテンポが速くなる。「走る」などといいますが、シュミット氏。録音ですから、なんどかテイク

を繰り返した可能性はありますが、とにもかくにもこの遅いテンポに「耐え」ていられるのは、慣れているからです。


また、4人ピアニストがいて、シュミット元首相だけがアマチュア。他の3人は協奏曲なんかでソロを弾いて食っているひとたち

なのですが、どのパートが素人か分かりません。音だけでは(だから、DVDがあったら面白いだろう、とかいたのです。)

ピアノのタッチといいますけど、打鍵の仕方、音色音量が、プロと同じだからです。

これは、シュミット氏のピアノ演奏技術が「玄人はだし」であることを端的にしめしています。


大体、ドイツグラモフォン、というレコード会社(レーベル)はクラシック録音の老舗中の老舗でして、

相手が元首相だろうがなんだろうが、もしもヘタクソだったら、録音など許可しないはずですから、

グラモフォンの録音、というだけで、上手いに決まっているのですが、シュミット元首相には脱帽です。


ご参考までに、ヴィヴァルディが書いた原曲、

ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」OP. 3 (カペラ・イストロポリターナ/コペルマン)

これは、iTunes Storeでダウンロード購入すると900円です。リンクを貼ると、いきなりiTunesが立ち上がるので、

アドレスを載せます。これを、ブラウザのURL欄にはりつけると、アルバム内容が表示されて、

「これは、iTunesで見る必要がありま。iTunesを起動してもよいですか?」と、尋ねてくるはずです。
ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」OP. 3 (カペラ・イストロポリターナ/コペルマン)

https://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewCollaboration?ids=2682664-5913504&l=ja

です。CDならば、
協奏曲集Op.3「調和の霊感」第1,2,4,7,8,10,11番 コペルマン/カペラ・イストロポリターナ

が、入手しやすいと思います。

それではヴァイオリンの原曲をどうぞ。


ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」OP. 3 「4つのヴァイオリンのための協奏曲」 ロ短調 RV 580 第1楽章





こちらで聴くと「いかにも、ヴィヴァルディ」らしい、賑やか感、躍動感ですね。躍動的ですが、同時に切ない。

美しい曲です。

バッハのチェンバロ(ピアノ)版で、しかもテンポをおとした先ほどの演奏だと、同じ曲なのにずいぶんと

印象がかわりますね。


兎にも角にも、こういうレベルの音楽的素養のある(芸術に理解がある)人物が政治家であるドイツ。羨ましいです。


もう何曲かのせるつもりだったのですが、悪癖が出て「知ったかぶり」の文章の分量が多くなりました。

この2枚。最近はやりのマーラー、ブルックナー等々、大編成で「ジャーン」とはまるっきり違いますが、

美しい曲ばかり。連休にお薦めです。

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