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2013.06.15

<英語の小学教科化>「教員志望者にTOEFL」自民構想←TOIECではなく、TOEFLで工夫したつもり?

◆記事:<英語の小学教科化>「教員志望者にTOEFL」自民構想(毎日新聞 6月14日(金)8時57分配信)

小学校での英語の教科化に向け、小学校教員を志望する学生に、卒業要件として英語能力認定試験「TOEFL」を受験し、

一定のスコア取得を求める自民党教育改革構想が判明した。現職教員にも留学またはTOEFLの「研修」を課し、

人材不足の場合は英会話学校講師や英語に堪能な住民を臨時採用できるようにする。

自民党教育再生実行本部長の遠藤利明衆院議員が毎日新聞に明らかにした。

小学校での英語教育は2011年度から5、6年生で週1コマの「外国語活動」として必修化されたが、正式な教科ではない。

政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)は5月、教科化と開始学年引き下げを求めた。

だが現状は、小学校の教員免許が英語を想定しておらず、新免許創設にはかなりの年数がかかるため、

教員の英語力や授業力をどう担保するかが課題となっている。

自民党構想では小学校段階から英語だけを使った授業を目指し、教育学部など教員養成系大学では、

小学校教員志望の学生にTOEFLスコアを求め、そのレベルは各大学で設定可能とする。

高いスコア設定の大学が「英語力の高さ」を特色にできるなど大学入試や教員養成教育の活性化にもつながる。


◆コメント:色々な意味で、意味がありません。

小学校の授業で、英語が必修化されているが、正式な教科ではない。という現状自体既に意味がないと思います。

モノを教えるということは、自分が教える事を十分知り、かつ、それを生徒に教える技術を会得している必要があります。

小学校は元来英語の授業がなかったのですから、途中から急に英語の授業をやれ、ということ自体無茶です。


どうしても、小学校から英語の授業をするのなら、まず「小学校の英語の先生」を大量に養成してから制度を開始するべきなのに、

今頃になって、TOEFLなどと言い出している。日本企業が好んで使うTOEICではなくて、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)を

選んだ事が、一工夫したつもりかも知れませんが、TOEFLは、アメリカの大学や大学院に留学する際に、講義を理解出来るレベルにあるか?

を試す試験であって、これで高得点を獲得した人は、得点が低い人よりも「英語力」があるかもしれませんが、


そのことと、英語を人に教える十分な能力を持っているかは別です。後述します。


◆外国語を勉強する前にまず国語力を高めるべきです。

ゆとり教育のおかげ(?)かそれ以前からかわかりませんが、子供の国語力が低下しているのは、

電車の中での子供達の会話を聞くとすぐわかりませす。語彙が極端に乏しいし、

きちんとしてセンテンスで話せていません。こういう人は外国語も上達しない、

ということを3月に亡くなっていたことが、5月に分かった、ミスター・同時通訳、

村松増美さんの、続・私も英語が話せなかった―同時通訳者の知恵108ページに、

「英語上手は日本語上手」

という項があります。そこには、このように記されています。
日本語を正しくしゃべることは、日本人の通訳として重要な条件です。

私のところにも、「同時通訳になりたい」といって、若い人がよく訪ねてきます。話してみると、
「アノー、私とてもそのー、何というのかなー、英語が好きなんですけドー、高校の時ちょっとアメリカへ行っテー、それかラー、通訳になりたいと思っているのですけどー」

等という人が多いのです。

こういう人は通訳にはなれません。

だらしない日本語しか話せない人は、英語もだらしがないそうです。通訳どころではない、と。

ですから、小学校では生徒の日本語の語学力、即ち国語力の向上に専念するべきです。


◆自分が英語が上手いというだけでは、英語教師として不十分です。

いくら、外国語が出来る人でも。それが、イコール、優れた語学教師の資質を持つ、ということではありません。

やはり、今では大先生ですが、鳥飼玖美子さんという、私が小学生の頃大学生なのに、既にプロの会議通訳者として活躍

していた方がおられます。帰国子女ではないです。高校時代もに1年間AFS(アメリカン・フィールド・サービスという制度で、

ニュージャージー州に留学しましたが、それ以前に、ものすごく優秀だったのでしょう。津田塾大学関連の英語教室で、

高校生だというのに最上級のクラスで勉強した筈です(手許に資料がないので、すいません。この点は曖昧です)。


とにかく高校2年の1年間、アメリカの一般家庭にその家の「子供」として生活するのだそうです。


エンジニアのお父さん、看護婦のお母さん、兄弟と毎晩色々なことを話したと。あるとき、大統領選の話題になった。

相当頭いいですよね。日本人の女子高校生で日本でしか英語を勉強していないのにアメリカ人の家庭で米国大統領選について論じていた。


それはさておき、その会話の途中、家族がニヤニヤしていることに、鳥飼玖美子さんが気がつきました。家族に理由を訊くと、

アメリカの二大政党の一つは民主党ですね。民主主義は"Democracy"で、第二音節にアクセントですが、

民主党員は“Democrat”で第一音節にアクセントなんです。鳥飼さんは、そこまでしらなくて、

民主党員を意味するときに第二音節にアクセントを置いていた。それを家族が何となく可笑しくてニヤニヤしてた。

ということが発覚し、鳥飼さんが怒ったんです。

ひどい!みんな、あたしの英語、バカにしてたのね?

家族は多いに慌てました。
ちがう、ちがう。ただ、クミコが「デクラット」というのがなんとなく可愛くてさ・・・

しかし、すっかりむくれた鳥飼さんは、「これから私のアクセントや発音で違う事があったら、絶対教えて」といい家族も承知しました。

そうしたら、その翌朝から、早速、大変なことになりました。
I didn't~

の“didn't”が、違う。しかし、どう違うのか、ステイ先の家族には指摘出来ない。鳥飼さんにもわかrない。


これは、破裂音の鼻音化(Nasal Plosion)といって“d”という破裂音の後に鼻音"n"が来るときには、"didn't"の2番目の“d”はタンギングしないのです。

そういうことは英語を母国語としない人に教える訓練を受けたプロでないとわからない。


自民党教育改革構想とかいっていますが、そんなこと、考えてもいないでしょう。

TOEFLを受けて良い点数を取っただけでは、優秀な英語教師には、なれません。


他にも挙げようと思えばいろいろありますが、小学校で英語を教える意味はないし、有能な教師を簡単に育成出来るはずもないのです。

英語は中学からで十分です。

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