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2013年10月

2013.10.29

遙かなる、ロンドン。

◆20年前(1993年)10月28日、ロンドンに赴任しました。

私はサラリーマンを29年7ヶ月やっておりまして、

ロンドン駐在員だったのは、1993年10月28日から1997年7月末の4年弱です。

半生の中で見ると53年の人生の13分の1に過ぎませんが、今でも何故か懐かしくてなりません。


実は、3ヶ月前に

「遙かなる、ウィンブルドン」

という文章を書いたばかりで、

それとほぼ同じ内容になってしまうので、簡単に済ませますが、

実際に暮らしたのは4年弱ですし、私は多少は英語はできますが、達人というほど上手い訳ではない。

子供は就学前の手のかかる年頃でしたし(ヨーロッパの何処に旅行に行くにもバギーが必要でした)、

家内は全く英語が話せない。

家を選ぶのも、クルマを買うのも歯医者にかかるのも、全て英語ですし、

会社では、私のチームの私以外、11人は全てイギリス人。必ずしも日本人に好意的ではない。


話が前後して恐縮ですが、私の海外赴任の内示が出た直後、父が脳出血で寝たきりになりました。

兄貴がいますから、任せましたが心配です。


ロンドンの会社の上司や先輩は私のそのような事情を知っているにもかかわらず、非常に不親切で、

今でも、彼らのことは恨んでいます。

ものすごくストレスが多かった筈なのに、何故か懐かしい。

なんというか自分の魂の波長がロンドンのそれと、とても相性が良かったのではないかと思います。


そしてとても不思議なのですが、私の父方の祖父は福島県に生まれましたが、何を思ったか、明治から大正になるころ、

単身、アメリカシアトルに渡り、それ以前から英語の勉強はしていたけれど、シアトルで英語の勉強をしながら、

現地の通信社に勤め、10年間アメリカに滞在して英語とジャーナリズムの基礎を学び、

帰国してから、日本の新聞社の(今の全国紙の一つです)主筆にまで、なりました。

その祖父は、私が生まれる前に死んでしまいましたが、命日が、10月28日。

私がヘタクソながら、英語好きになったのは何処かで祖父の遺伝子を受け継いでいるように思え、

その祖父の命日に、渡英した偶然を不思議に思います。


毎年、10月28日になるとロンドンのことが(実際には辛い事が多かったのに)、懐かしく思い出されます。

死ぬ前に、もう一度行ってみたいものです(Google Earthで見ると、殆どかわっていません)。

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2013.10.27

「書きたい」という気持ちが、起きません。

◆本当は論ずるべきことはいくらでもあるはずですが、書く気になりません。

「論ずるべき」ことがあっても、自分が本気で「論ずる気持ち」にならないときに

無理に書いても仕方が無いのです。

ウェブ日記サービスエンピツ自分のアカウントを開いたのが2002年4月で、

最初の半年は、何を書いたら良いかわからず、適当なことで誤魔化していましたが、

2002年10月に小柴先生と田中耕一さんのノーベル物理学賞、化学賞の受賞が連日発表されたことから本気になり、

これが今まで書いた全ての記事の見出しです。

この文章で、3,694本目となります。

一番精力的に書いていたのは小泉純一郎が政権をとっていたときで、

2005年9月11日投開票の所謂「郵政民営化選挙」の前で、如何に小泉が稀代のペテン師か?を強調しましたが、世間には通じず、

小泉大勝後、国民の歴史的選択ミスだ、と書いたら、山のような嫌がらせがきました。


昨年末の衆院選のときには、安倍は小泉ほどの悪党ではないかもしれんが、とにかく憲法を変えて日本を戦争をする国にしようとしている

こと、そしてアベノミクスとやらも、要するにそれまでの白川日銀総裁の金融政策の延長上で、異次元緩和でもなんでもないこと。

マクロ経済において総需要を喚起しないで、通貨供給量だけを増やし、無理矢理物価を上昇させ、家計の所得が増えていないのに、

消費増税したら、どうなるか、考えればわかるであろう、ということ。


それよりもなによりもまず、事故を起こした、福島第一原発の処理を最優先課題にしないと、経済や社会保障を論ずる

大前提である「国民が生活できる、日本の国土」が極端な場合消滅してしまうこと等を訴えました。


安倍首相は極めて好戦的であり、専制的・独裁的志向の強い政治家で、

8月の参議院選挙で自民党単独は勿論、自公連立であっても、所謂「衆参のねじれ」がなくなってしまったら、

なんでも、安倍の一存のままに強行採決が可能になることなど、を訴えてきましたが、


全てが無駄でした。


最近では、SNSが幅を利かせ、私如き市井の一般人が、過去183回、集団的自衛権を違憲とする政府の公式見解を変えること

つまり、日本の集団的自衛権の行使を可能ならしめることが危険だ、と書いても誰も真面目に読まないのですが、


Twitterで少々世間に名の知れた人物が同趣旨の発言をするとアッというまに何百人もがリツイートしたり。

このようなことを何度も経験すると、真面目に書く気が失せます。


ブログ自体を止めると書くのは、簡単ですが、一旦かいてから、またすぐに書き始めるという醜態を実は、

過去に一度晒しておりますので、今度はかきませんが、今年は本当に、書く気がしません。

本気で書くべき時だと思ったら、書きます。

悪しからず。

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2013.10.24

【追加】【音楽】クラシックと歌謡曲で似ている旋律(結構有名どころ。若干例外あり)。【発見】郷ひろみ/ブラームス

◆単なる「息抜き企画」です。

つまり、これからお聴かせするのは、歌謡曲と、それにそっくりなクラシックの楽曲の一部です。

だからといって、盗作だなんだかんだとか、和声進行がどうだとかややこしい意図は全くありません。

単純に似ていて面白いな、ということでお聴き頂ければありがたいです。


◆都はるみ「北の宿から」とショパンのピアノ協奏曲第1番第1楽章

これは、有名です。


◆「北の宿から」都はるみ





これが、ショパン、ピアノ協奏曲第1番 第1楽章のソロが始まって割と早くに出てくる旋律に似てます。


◆ショパン:ピアノ協奏曲第1番 抜萃。





まあ、偶然でしょうけど、そっくりです。


◆モーツァルト40番と、「悲しみは駆け足でやってくる」

モーツァルトの交響曲第40番冒頭は、クラシックが好きな方は御存知でしょうが

「悲しみは駈け足でやってくる」は1969年にアン真理子という人が歌った歌謡曲です。


◆悲しみは駈け足でやってくる





ちょっと、無理があるかもしれないけど、聴きようによっては、なんとなくモーツァルトに似てます。


◆モーツァルト:交響曲第40番 第一楽章 冒頭





なんとなく、似ているように思います。


◆「上を向いてあるこう」(坂本九)とベートーヴェン「皇帝」


坂本九さんの歌で、あまりにも有名です。中村八大作曲、永六輔作詞。


◆上を向いて歩こう(冒頭)





これは、記憶が定かではないのですが、本当にベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」をヒントにした

とおっしゃっていたような・・・。


◆ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」第1楽章より。





似てますよね。


◆「黄金虫」とドヴォルザーク8番


これは、聴きようによって、です。

「黄金虫は金持ちだ」という同様。いいのが無いので初音ミク(ボーカロイド)。


◆黄金虫(初音ミク)





これと、そっくりの恩恵がドヴォルザークの交響曲第8番フィナーレに。


◆ドヴォルザーク 交響曲第8番 第4楽章より。






何となく、似てますよね?


◆「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴだね」(中原めいこ)のイントロとディキシーランドの"That's A Plenty"


「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴだね」というのは中原めいこさんという方が1984年に歌っていた歌謡曲。

そのイントロなんですが・・・。


◆「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴだね」(中原めいこ)のイントロ





これは、似ているというより、ディキシーランドジャズの"That's A Plenty"の冒頭とほぼ「同一」です。


◆"That's A Plenty"





お楽しみ頂けたでしょうか。

冒頭に書きましたとおり、他意は全くありません。単なる冗談企画です。

他にも似てる曲があったら教えて下さい。

探しているのは、郷ひろみの歌で「サビ」の部分が、ブラームスのハンガリー舞曲第4番冒頭と完全に同じ音型の曲です。


◆【この項目追加】郷ひろみとブラームス

昨日の文章のおわりのほうに、

郷ひろみの歌で、サビが、ブラームスのハンガリー舞曲4番と同じものを探しています。

と書きました。弊ブログを御愛読下さっている、てんけいさんのヒントで見つかりました。

この場をお借りして、御礼もうしあげます。やっと見つかり狂喜。

お聴き下さい。


◆郷ひろみ もう誰も愛さない





これと、テンポはちがいますけど・・・。


◆ブラームス:ハンガリー舞曲第4番冒頭





同じ音型であります(笑)。


◆ベニーグッドマン:That's A Plenty

あまりも中途半端に曲の断片ばかりを載せたので、おわりに、ベニーグッドマンが1980年に来日して、オーレックス・ジャズ・フェスティバル

(東芝のオーディオ機器のブランド名だったのです)で、武道館で演奏した"That's A Plenty"の映像を。


◆"That's A Plenty"





この、トニー・テランというトランペット奏者の真摯な演奏が、私は大変好きです。

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2013.10.23

「憲法改正」を公然と掲げる人物を首相にしといて「秘密保全法」で大騒ぎ。何を寝ぼけてんの?

◆「騒ぎどころ」がトンチンカンです。

私は今まで憲法(特に第9条)の改正(実質「改悪」)に反対と、何度かいたかわかりません。

また、集団的自衛権の行使を合憲として、アメリカが戦闘状態に陥ったら、これをたすけるなど、

世界中に行ってアメリカの人殺しのパシリにされるぞ、と183回書きました。


しかし、安倍首相はそういうことを目論んでいる人間ですから、秘密保全法ぐらい、かれにとっては当たり前でしょう。

憲法そのものの改正、というか新憲法制定は明らかに、国会議員の憲法擁護義務に違反しているし、

集団的自衛権の行使を可能にして、アメリカを助けたら、アメリカが日本の有事の際に本気で我が国を助けるわけがない。


反対するなら、こういう所で反対するべきです。つまり、もう遅いけど、自公連立与党に衆参両院で過半数を獲得させたら、

何でも強行採決可能なんです。今やこの国は全体主義国家、専制政治の国と変わらないですよ。


そういう体制にしておいて、秘密保全法反対など、噴飯物です。

いくらTwitterの140文字で、チョコマカ反対しても、安倍がその気になれば何でも成立してしまいます。手遅れです。

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2013.10.20

【音楽】メンコンは浪花節に限る。

◆メンデルスゾーンの特別の日でも何でもないのですが。

たまたま、東京のオーケストラコンサートカレンダーを見ていたら、

10月のN響が私の大嫌いな、ノン・ヴィヴラートのメジャー・ノリントンだというので、

それだけで不愉快になりました。


かれは、20世紀まで、オーケストラの弦楽器はヴィヴラートをかけないのが普通だったといって、

今でも来る度にオーケストラのみならず、以前、ヴァイオリニストの庄司紗矢香さんには、

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のソロ・パートをノン・ヴィヴラートで弾け、と、指示してました。


ノン・ヴィヴラートに関しての彼の理論的根拠はもっと色々あるのでしょうが、とにかく私は

ある演奏者が嫌いといって、この指揮者の演奏ほど嫌いなものはありません。

以前はビブラートをかけていなかったのに、今は世界中のオーケストラの弦楽器はヴィヴラートをかけるのが

当たり前です。どうしてかけていなかったのに、かけるようになったのか。

ヴィヴラートをかけたほうが美しいからだと思います。


すぐに新しいものに洗脳されるのは日本人の中でも少数派のクラシックファンとて例外ではなく、

熱烈な信者が多いようですが、私は大嫌いです。

彼の演奏会をいちいち調べるのすら不愉快なので確かめていませんが、

もしも、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(通称「メンコン」)でソリストにノン・ヴィヴラートを

指示したら、彼の音楽的感性を疑います。

メンコンは「浪花節」に限ります。


◆私の好きな演奏を中心に。

私は、色々聴きましたが、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲で最も好きなのは、

千住真理子さんの演奏です。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は3つの楽章を続けて演奏するので、一楽章だけだと中途半端に

なりますが、しかたありません。第一楽章だけでも結構長いですが、必ずしも全部聴く必要はありません。

私の日記として書いているだけですから。


◆千住真理子:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第一楽章





耽美的な音の流れに陶酔します。


次に、千住さんと同じように「良い加減に浪花節」なのが、ドイツ人のフランク・ペーター・ツィンマーマンです。


◆フランク・ペーター・ツィンマーマン:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第一楽章






非常に変わり者なのが、ジュリアード出身では珍しいほど、クセがあるナージャ・サレルノ=ソネンバーグです。

いわば、超浪花節。


◆ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第一楽章





これぐらい個性的な人は珍しい。でも面白い。


逆に非常に不思議なのですが、神様ハイフェッツは、がっかりするほどあっさり弾いてしまうのです。


◆ハイフェッツ:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第一楽章





ツィゴイネルワイゼンで、これでもかというほど歌いあげる、ヴァイオリンの神様ハイフェッツと同一人物とは信じられないほどです。


メンコンだけでは、神様のイメージが悪すぎるので、関係ないですが、ハイフェッツのツィゴイネルワイゼンで締めくくります。


◆サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(ハイフェッツ)







これでこそ、ハイフェッツです。

ヴァイオリンの音は、人の心を惑わす妖しさがあります。物凄く表現力の或る楽器ですが、

ソロであれ、オーケストラであれ、ヴィヴラートを止めては、台無しだと思います。


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2013.10.19

【台風26号】大島町長を糾弾するのは酷だと思います。

◆避難勧告を出さなかったといいますが。

伊豆大島が台風26号によって甚大な被害を受けたのは周知の通りで、

犠牲者が増えたのは、町役場が避難勧告を出さなかったからだ、と

大島町長に対して非難囂々すが、平成3年以降、伊豆大島が大きな自然災害を

受けた記録はない。台風が近くを通ったことが何度もあるはずですが、それでもこれほどの大雨や

それによって、土砂崩れが起きた、という経験があるのならば、非難されるのは仕方が無いかもしれません。


また、これが台風ではなくて、東京湾を震源とする311クラスの大地震で津波が予想される、という状況だったならば、

これは2年半前に、日本人なら誰でも記憶している、あの恐ろしい津波の破壊力を予想できますから、


これもまた、当然避難命令を出す、というか住民が自主的に高台にある避難所に逃げるべきだったでしょう。

何でも「誰か」の責任にしたがる昨今の日本ですが、伊豆大島の住民とて、10年に一度の勢力の、強い台風が

接近していることは、NHKニュースなどを通じて知っていたはずで、それでも逃げなかったのは、

伊豆大島が、台風で大被害を受けたという経験が無かったからでしょう。


そんな中で真夜中に避難命令を発するかどうか。

過去の経験から判断することは、やむを得ないと思います。


要するに結果論です。


物凄い勢力の台風が来ることがわかっているのに、特別な指示を出さなかったのは、

例えば、東京本土の殆どの企業とて、同じです。

16日の通勤時間帯に首都圏が暴風雨圏に入ることは、気象庁が前日15日に臨時記者会見を開いて

極めてはっきり予測し、「不要な外出は避けて欲しい」とまで言っていました。

しかし、東京の会社の人事・総務・管理などの各部は特別の指示を出しませんでした。

それほど、強い台風なら、鉄道の運行に支障がでることや、暴風の中、ものが飛んで来るかも知れないから、

気象庁が「外出を控えろ」といっているのに、「何としても、会社に来い」というのは、

大袈裟に言えば「非人道的」な選択で、倫理的に非難されるべきです。

何も対策を講じなかったのは、明らかに怠慢です。犠牲者が出なかったのは、偶然です。

結果論で人を責めることは誰でも出来ます。卑怯だと思います。

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2013.10.17

【音楽】今年2度目の「怒濤のカッチーニ」です。

◆最近、色々疲れるものですから、何度聴いても飽きないカッチーニの「アヴェマリア」にします。

天下国家を論じる気分ではないし、クラシックも少しこの頃工夫すると、

皆さん、現金ですなあ。私が2006年に、ここで泰西名曲を紹介し始めたころは、随分喜んで下さいましたけど。、

最近は、「はいはい、もう、聴かなくても分かったよ」ということでしょうか。結構手間を掛けても1日で10票とかね。

まあいいや。今日も聴かないんでしょ?


◆色々な演奏家が取り上げてます。

順不同です。


◆宮本文昭(オーボエ)・笑里(ヴァイオリン):カッチーニ アヴェ・マリア






宮本笑里さんのデビューアルバム、smile に収録されてます。



◆池田昭子(コール・アングレ):カッチーニ: アヴェ・マリア





コールアングレのあくまでも刺激的にならない音色が絶妙な選択だと思いました。これは、アヴェ・マリア~オーボエ作品集に収録されてます。

次は、ミルウォーキー交響楽団、首席トロンボーン奏者、神田めぐみさんのグロリアから。


◆神田めぐみ(トロンボーン):カッチーニ アヴェ・マリア





どの楽器でも同じ事ですが、管楽器は必ず基礎練習のロングトーンから始まりまして、それが一生続くのです。

真っ直ぐの音なんて、簡単そうですが、金管楽器はマウスピースを唇に当てているだけで、咥えていません。

ちょっと揺れたら音が揺れるし、管楽器はまず、こういう真っ直ぐな音が出せるように何年も練習します。


次は英国王立音楽院で史上二人目のスペシャル・アーティスト・ステイタス。という名誉のタイトルを授与された

川畠成道氏の美しき夕暮れから。


◆川畠成道:カッチーニ アヴェ・マリア



99パーセントの演奏家がもっとクレッシェンドしてフォルテで演奏するであろう、箇所でも

川畠さんは、淡々と、抑え気味です。それによって、却って楽器を大きな音で鳴らすより、印象に残ります。



次は元N響コントラバス奏者で、今はニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者。

池松宏氏がN響にいた頃の録音。5つのアヴェマリアから。


◆池松宏 (コントラバス):カッチーニ  アヴェ・マリア





好みですが、以前から何度か、書いているのですが、疲れている時には、ヴァイオリンの高音よりも、コントラバスの低音が

心を鎮めてくれる気がします。この演奏では、ハープとコントラバスの相性の良さに気がつきます。


最後は、なんといっても圧倒的な美しさ。私がかねて「日本音楽史上、最も上手い声楽家」と絶讃する森麻季さん。

様々な作曲家のアヴェ・マリアばかりを演奏した、アヴェ・マリアから。


◆森麻季(ソプラノ):カッチーニ アヴェマリア





単に声が良い、とか歌のテクニックに秀でているという以上に、歌声に演奏者の音楽的教養が滲み出ていることがよくわかります。


なお、この「カッチーニ」のアヴェマリア。本当の作曲者は違うらしい、ということぐらいは知っていますので、コメント、メールなどで

興ざめのメッセージを送らないでいただきますようお願いしておきます。

音楽学者ってのは、それが商売なのでなんでも真実を暴いてしまいますが、

暴いても発表しない方が良い真実がある、と思います。

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2013.10.16

「公明、秘密保護法受け入れへ=政府修正案、近く国会提出」←衆参両院で与党が過半数だから、何でも通るの当たり前。

◆記事1:公明、秘密保護法受け入れへ=政府修正案、近く国会提出(時事通信 10月16日(水)20時37分配信)

公明党は16日、政府が示した特定秘密保護法案の修正案を受け入れる方針を固めた。

国民の「知る権利」や「取材の自由」など同党の主張が大筋で担保されたと判断した。

17日に政府から最終的な修正案の提示を受けた上で、早ければ週明けにも党内手続きを終える見通しだ。

与党内調整にめどが立ったことを受け、政府は近く同法案を国会に提出する。

政府・与党は17日、衆院に特別委員会を設置し、日本版NSC(国家安全保障会議)創設関連法案とともに集中的に審議する方針だ。


◆記事2:集団安保参加で武力行使も=憲法解釈変更へ事例―安保法制懇(時事通信 10月16日(水)21時39分配信)

政府の「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)は16日の会合で、現行の憲法解釈では認められていないが、

解釈変更などにより実施可能とすべき安全保障上の具体的課題を「事例集」としてまとめた。

国連決議があれば、武力行使を伴う集団安全保障にも自衛隊が参加できるようにすべきだとの立場を打ち出した。


◆コメント:今更、何も意外なこと、不思議なことなんか、ありませんよね?

私、8月の参院選前に書きました。「ねじれ国会」があたかも悪いことのようにマスコミが書き、

それに、そのまま同調している有権者が多いけど、ねじれているのが健全なのであって、

衆議院と参議院いずれも、自公与党連合が征したら、どんな法案でも通ってしまいますよ?と。


こんなことは、私の「説」でもなんでもなく、議院内閣制、代議制民主主義、多数決原理のもとでは、

あまりにも、当たり前のことです。


そして、安倍首相は極めて好戦的だし、改正憲法草案の21条では言論・結社・表現の自由を

制限しようとしています。 安倍晋三氏が一見穏やかそうに見えて、極めて好戦的であり、

専制独裁政治体制を夢見ていることです。


秘密保護法反対、とかネットで盛りあがってますが、願わくばそういうことを言う人は、

さきの選挙で自民党に投票した人ではないことを祈りますが、「ねじれ」がなくなってしまったのですから、

何を言っても無駄ですよ。小選挙区制では死票が多くなることは常識で、私を含む「死票」側は迷惑千万。


集団的自衛権に関しては、過去11年半で183回説明したので、もう書きません。


秘密保護法が成立しても、集団的自衛権の行使が合憲になっても、

要するに、安倍晋三氏は前からそういうことを言う人なのだから、両院で過半数を与えておいて

反対、なんて、噴飯物です。

まあ、諦めるんですね。もう、どうしようも、ありません。

もし徴兵制が施行されたら、自民党に投票した人から、自分の子供を「国の為に死んでこい」と兵隊に送り出して下さい。

当然ですよね? 日本を戦争する国に変えたい男を首相にしたんですもんね?

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2013.10.14

台風26号は大型で非常に勢力が強いので、無理に通勤通学するのは止めましょう。

◆日本人はこういうときに、妙にクソ真面目ですが。

16日(水)の朝、台風26号は房総半島をかすめるようなコースを通るのではないか、

西側のコースを進むと、上陸して東京のド真ん中を進むことになります。

いずれにせよ、16日は、気象庁の予想では、都心が暴風雨域に入る可能性がかなり高い。


どうしても16日に職場にいなければならないという方は、明日から、勤め先か、その至近距離の

何らかの宿泊施設に泊まる方が良いし、単なるサラリーマンや学生は無理して通勤通学しない方が良い

と思います。電車が混乱するから、と言う以上に本当に暴風雨域に入ったら、ものが飛んで来たりして危ないからです。


◆こういうときに平然を装うのが、悪い癖です。

311以降、会社では、帰れなくなったときの為の数日間の食料や水を備蓄したり

準備に余念がありません。それはそれでいいのですが、地震は起きるかどうか、わかりません。

一方台風は、衛星画像ではっきりと見えているし、進路も分かっている。かなりの確率で危険な状態に

陥ることが分かっているのに、なんとなく「そういうのをいちいち気にしないのが大人だ」とでも言いたげな

変な精神風土があります。


しかし、そんなに無理をして組織に忠誠を誓った所で、実は組織は全然感謝していません。

私の所属する部署は比較的年配が多いので、年に1人か2人、ガンや心臓発作で亡くなる人が出ます。

その度に本当に嫌になるのですが、最近の大人は「喪に服する」ということすらできず、

訃報が伝えられたその日のウチにアッというまに普段と同じように、軽口をたたきながら、ヘラヘラと

仕事をしている人間が大部分です。

サラリーマンなんて、自分が思っているほど、大事な存在ではない。

代替要員はいくらでもいるのです。会社なんて、命を危険に晒してまで行くところでは、ありません。


◆一昨年(地震の年)の東京に関していえば、台風の方が困りました。

誤解を避けるために念のため強調しますが、東日本大震災が起きた2011年の東京の話です。

地震が起きた日は、JRが早々と終日運休を決めたので、私は仕方なく、千代田区から杉並区まで

約14.5キロを歩きました。同じ年に台風が東京を直撃しました。


この時のほうが困りました。何しろ暴風雨の中歩いて帰ることはできません。

結局なんとか地下鉄を乗り継いで帰宅しましたが、久しぶりに内蔵が破裂するのではないか、

というほど、混みました。


◆結論:16日は無理だと思ったら、休みましょう。

ものすごく大変な思いをして通勤・通学をしたところで評価されるわけでもないし、

運悪く事故にまきこまれたり、遭難して死んでも組織は何とも思いません。

また、行きは良くても帰りに電車やバスが通っているか分からない。

日本気象協会の予報をみたら、今日(15日)は、早目に帰宅。16日の通勤・通学時は注意が必要、

と書いてありましたが、注意したところでどうなるか分かりません。

無理するのは止めましょう。

また、主婦の方は明日のウチに買い物その他、用事があるなら済ませておいた方がいい。

この方が現実的で、適切な提案だと思います。

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2013.10.13

【音楽】モーツァルトのピアノソナタ。

◆「トルコ行進曲」など耳にタコが出来たと思っている方が多いでしょうが、

最近は、ピアノに限らず、何でも難曲、大曲、珍曲志向がクラシック音楽好きの間ではやっているようです。

勿論、それは一向に構わないのですが、そういうムードの前提には、所謂「有名曲」のことなど、もう十分に知っている

という気持ちが存在するように思います。


モーツァルトのピアノソナタ11番イ長調、K.311は第3楽章を「トルコ行進曲」として独立して演奏されることが

おおく、素人でも少々上手い方なら、弾くだけなら弾けるでしょう。


最近、以前、ご紹介したことがありますが、小山実稚恵さん(ショパン、チャイコフスキー両コンクールに入賞した唯一の日本人)が

文字通り、アンコールピースのような曲ばかりを録音した、アンコールに収録されている、

「トルコ行進曲」を聴いて、見事な演奏に感動しました。お聴き頂きます。


◆小山実稚恵:モーツァルト:ピアノソナタ11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」






プロならば、これぐらい弾けるだろう、などと半可通(はんかつう。良く知らないのに知っているふりをする人)

はいうでしょうが、これほどの名演が少ないのです。


何が名演かというと、第一に、小山さんの演奏では、ダイナミックレンジが広い。特にフォルテが豪快なのです。

モーツァルトのピアノ・ソナタのフォルテとベートヴェンのそれを同じように弾いては、それはいけませんが、

(誤解を恐れずに書くならば、ベートーヴェンのフォルテはもっと野卑な感じでちょうど良いのです)

多くのピアニストはモーツァルトでのフォルテを警戒しすぎていて、もっとアクセントが欲しい時に十分に強い音がでていない

という例が多いのです。


小山さんの演奏が素晴らしい、第二の理由は、音の粒が完全に均一である、ということです。

「トルコ行進曲」でいうと、特に、中間部の16分音符がこれは、プロのピアニストなら出来るはずですが、

よく聴くと「本当に完全に均一に粒が揃っている演奏」は、一流に限られます。


あくまでも私個人好みですが、

1.フォルテはきちんとしたフォルテで、しかも音は美しく、

2.「トルコ行進曲」ならば中間部の16分音符の連続で完全に綺麗に音の粒が揃っている

という両方の条件を満たす演奏は、少ないのです。

今まで、相対的に良いな、とおもうのは、ワルタークリーン氏と、イングリット・ヘブラー女史

ですが、二人とも流石に音の粒のコントロールは完璧ですがダイナミックレンジが狭いように感じました。

お聴き頂きます。ワルター・クリーン氏。

引用元はピアノ・ソナタ全集-第2巻 ワルター・クリーン


◆ワルター・クリーン:モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調 K.311 第三楽章「トルコ行進曲」





ワルター・クリーン氏は亡くなる前年、若杉弘氏指揮のN響の伴奏でモーツァルトのピアノ協奏曲第27番の大変な名演があり、

Eテレの「スーパー・ピアノレッスン」でも日本の学生にモーツァルトのソナタのレッスンをしていました。

声は荒げないけれども、大変に厳しい。音に徹底的にこだわり、とにかくペダルを踏むな、をくりかえしていました。

ただ、ちょっとフォルテが弱い気がします。

もう、お一方、非常にまともで、絶対に奇を衒わない、美しい演奏。イングリット・ヘブラー女史の

モーツァルトピアノソナタ全集から。


◆イングリット・ヘブラー:モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」





素晴らしいのですが、最初の小山さんを聴いた後だと、ちょっともの足りない感じがします。


◆海外での方がむしろ有名な小川典子さんがBISに良い演奏を録音してました。


池袋の東京音楽大学ピアノ科を卒業し、その後むしろヨーロッパでの活動が多い、小川典子さんというピアニスト。

グラモフォンとかデッカとか、超有名レーベルに録れてないのですが、BISというスウェーデンのレーベルで多くの録音をおこなっています。

彼女は、最近の人のご多分に漏れず、ヴィルティオーゾ系なので、リストとかラフマニノフとか、ああいうのは勿論上手いのですが、

たまたま聴いたらモーツァルトいいですね。ピアノソナタ全集を録音して欲しいぐらいですが今は、

モーツァルト : ピアノソナタ集

だけではないか(モーツァルトは、です)と思いますが、良いので、ご紹介します。


CDとは順不同になりますが、比べる意味で、最初に、


◆小川典子:モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」





メリハリのある感じが良いとおもいます。


他のソナタも、私は、これもとても好きですが「天衣無縫」という言葉を音楽にすると、こうなるのではないか、

といつも思います。ピアノソナタ10番 ハ長調 K.310の第一楽章です。同じCDです。


◆小川典子:モーツァルト:ピアノソナタ 第10番 ハ長調 K.330 第一楽章 アレグロ・モデラート





天真爛漫、美しい透明な音が素晴らしいと思います。


CDで最期に入っている12番の3楽章も同様にとてもいい。


◆小川典子:モーツァルト:ピアノソナタ 第12番 ヘ長調 K.332 第三楽章 アレグロ・アッサイ




◆結論:小川典子さんの、モーツァルト、ピアノ・ソナタ集をお薦めします。


タイトルを

モーツァルトのピアノソナタ。

としてしまった上に、色々な人のトルコ行進曲を載せてしまったので、締まりのない記事になってしまいましたが

要するにこの記事の目的は、「モーツァルトのピアノソナタ概論」ではなく、小川典子さんのこのCDがとても良い、ということを

言わんとするために書いた、ということを結論として繰り返します。


◆【おまけ】とっくに御存知かもしれませんが、人類史上最大の変人、グールドが弾く「トルコ行進曲」

グレングールドが弾くバッハはとてもいいのですが、

彼はモーツァルトのピアノソナタ全集も録音しており、こちらは、全てにおいてあまりにも確信的に「変わった」演奏です。

本文中に載せると、訳がわからなくなるので、最後に「こういう人もいた」ということでお聴き下さい。


◆グレン・グールド:モーツァルト:ピアノソナタ11番 イ長調 K.331 第三楽章「トルコ行進曲」






尤も、ライナーノーツを書いている、作曲家の柴田南雄先生は、

「モーツァルトがグールドの演奏を聴いたら、意外に気に入って『あんた、面白い人だねえ』と話書けるかも知れない」

と仰有います。何とも言えませんが、分かるような気が、しないでも、ありません。


皆様、ごゆっくり、連休をお過ごし下さい。


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2013.10.11

「女子高生ストーカー殺人」←犯行の手口を詳細に報じてはいけない。

◆犯行の詳細報道は模倣犯を生む可能性があります。

前回と同様、記事を載せると、以下に述べる内容と矛盾してしまうので、メディアの報道内容は転載せずに

コメントだけを書きます。

そもそも、先日の女子高生ストーカー殺人事件に関して、メディアはあまりにも殺人実行まで犯人の手口を

詳しく報道しすぎです。


前回の記事でとおり、それをしったから、国民にとってメリットがあるか。あるいは知らないことによるデメリットが

あるか、は考えるまでもなく、明らかです。


むしろ、容疑者が驚くほど計画的に、確信的に女子高生を殺すことを目論んで、行動していたことが明らかで、

その用意周到な犯行内容は、報道することにより、模倣犯を生む可能性があります。


◆殺人に限らず、特異な犯罪や自殺がセンセーショナルに報道されると、真似る人が出ます。

統計的に証明は出来ませんが、私は11年半、時事問題日記を書いているので、普通の方よりも記憶に残っていると思いますが、

池田小や秋葉原ほどではなくても、何処かの駅前で、刃物を振り回して、他人を殺傷するという事件が、過去数年で何度も起きています。

そういうときには、テレビや新聞が大騒ぎするのですが、それによって「刺激」されるのか、ほぼ必ずと言って良いほど、同様の事件が

後に続きます。


また、自殺にも、同様の傾向があります。

以前、インターネットで知り合った赤の他人数人が、ワンボックスのレンタカーを人目に付かないところに停めて、

中で七輪を焚いて、一酸化炭素中毒で死ぬ、という自殺が連続したことがあります。


また、それから暫く経ち、今度は入浴剤を用いた、硫化水素自殺が続きました。

それまでは誰も実行しなかった方法による自殺を、偶然、日本のあちこちで同時に思い付く訳はない。

報道により、そういう死に方があったのか、と知ってしまうのです。


WHOの「自殺予防の手引き」というガイドラインがあり、その中には、

わざわざ、「マス・メディアの為の手引き」という項目があり、

「自殺の方法を具体的に書かない」と明記してあります。多分、日本のマスコミは

知らないのでしょう。


とにかく。

ストーカー殺人にせよ、無差別殺傷にせよ、自殺にせよ、特異な方法を報道した場合、

真似る人が出る、というデメリットばかりが目立ちます。

例外的な場合、たとえば、通り魔が人ひとりを殺して逃走中である、という場合は、

現場付近に住む人々には、知らせておくべきでしょうが、

日本中の人が知る必要はない、ということは、明らかだと思います。

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2013.10.09

東京・三鷹女子高生殺害事件。被害者の名前などをみだりに報じるべきではありません。

◆記事を引用すると、主旨に反する為、敢えてコメントだけ書きます。

10月8日に東京都三鷹市の自宅前と自宅敷地内で刺された女子高生が亡くなりました。

大変悲惨な事件なのですが、話題性が大きい、はっきり言ってエゲツないのですが、

民放テレビ各局は「数字が取れる」ニュースだというので、被害者の名前であるとか、

女優志望で、既に端役でドラマに出演したことがある、といい、そのドラマで被害者が

映っている場面を流す。

さらに、殺人容疑の男が、被害者と以前「交際し」ていたことがある、と供述している、などと

報じていますが、死者は抗弁できませんし、親御さんもそういう状態ではないでしょうから、

みだりに報じるべきではありません。そういうことを知ることのメリット、知らない事のデメリットを

考えて見ると、別に殺されるに至る詳細を全国民が知る必要は無いのです。


◆なんと、被害者や遺族が嫌がらせを受けるのです。「公平な世界の信念」という錯覚です。

もう一つ、事件の詳細を報じるべきではない、という理由はこのような、女性が男性に襲われた事件では、

殺害されるに至らなかった場合は、被害者自身、今回の如く被害者が死亡した場合は遺族に嫌がらせが

為されることがあるのです。


人間は、「公平な世界の信念」という錯覚にすがりたがるそうです。

つまり、真面目に、清く正しく生きていれば、この事件のように突然、襲われて殺されることなどあり得ない。

と信じたがるのです。そう信じないと、自分自身、通り魔などの犠牲者になるかも知れない(実際、その可能性は誰にもありますが)

ということを認めなければならない。それが、怖くて仕方が無いのです。


ですから、今回の事件のようなケースが報じられると、殺された女子高生に落ち度があったにちがいない、と

思い込もうとする。報道によると、そういう理由付けをする要因が見つかってしまいます。Facebookを通じて

被害者と男性が知り合っていた。容疑者が「一時被害者と交際したいた」と供述している。

被害者は女優志望で既にテレビに出るなど、「派手な」嗜好を持っていたと言う点に着目して、

真実はどうなのか、わからないのに、下手をすると親御さんの所に嫌がらせが来る可能性があります。

過去に同様の事件では実際に嫌がらせが起きています。つまり、

お前(の子供)が不埒で、男と付き合い、芸能界を目指すなど、軽率な生き方が悲劇を呼んだのだろう。

という輩がいるのです。

何も報じなければいいのです。被害者の名前や顔を日本中に電波を通じてバラ撒く必要もなければ、

殺されたときの悲惨な様子をクドクドと追加的に報じるマスコミは、人の不幸に乗じて数字を稼ごうとする卑しさがあります。

そんなことをしても誰も幸福にならないし、誰の不幸も減少することはありません。

また「公平な世界の信念」は錯覚であることを、世の人々は自覚するべきです。

この世は不条理で、いい人が何も死ぬ理由がないのに、突然事故や事件に巻き込まれて亡くなるという悲しい出来事は

後を絶ちません。残念ながら、貴方も私もそのような不幸な最期を遂げる可能性は、ゼロではありません。

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2013.10.07

「JR3社長公判、指定弁護士が控訴へ 福知山線脱線事故」←社長の刑事責任は無理だと思います。

◆記事:JR3社長公判、指定弁護士が控訴へ 福知山線脱線事故(産経新聞 10月7日(月)11時48分配信)

兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の井手正敬(まさたか)元会長(78)ら

歴代3社長を無罪とした1審神戸地裁判決について、検察官役の指定弁護士が7日午後にも、

大阪高裁に控訴する方針を固めたことが同日、分かった。

9月27日の地裁判決では、「現場カーブで速度超過により事故が起こることは予見できなかった」として、

3社長に無罪が言い渡された。指定弁護士が「事故の遠因になった」と指摘していた懲罰的な日勤教育や

利益優先の企業体質などについても、判断は示されなかった。

指定弁護士は今月6日、神戸市内で遺族説明会を開き、出席した遺族のほぼ全員から控訴の要望があった。

説明会後の会見で引き続き協議を続ける考えを示したが、早ければ7日午後にも控訴の手続きを行う意向を明らかにした。

3社長は神戸第1検察審査会の「起訴すべき」との議決を受け、平成22年4月、強制起訴された。

検察が同罪で唯一起訴したJR西の山崎正夫元社長(70)は24年1月、無罪が確定している。


◆コメント:そもそも、プロの検事が起訴出来ないと判断したものを

検察審査会というクジで選ばれた素人が2回、「起訴相当」と判断されたら、起訴されてしまうというのも、

無茶ではないでしょうか。プロがこれは、刑事責任を問えないと言っている事案に関して、アマチュアが、

はっきり言って応報感情から無理矢理、刑事裁判を起こす。刑事責任は個人にしかとえないので、

事故が起きたときには、もう、JRを止めていた元社長まで引っ張り出してきて、刑事責任を問うといいます。


予見可能性といったって、この列車が脱線したカーブは、元来直線でしたが、カーブが出来てから事故が起きるまで、

8年間、無事故だったのであって、しかもダイヤ優先で、ダイヤを乱すと反省文を書かせた風土が良くないというのは

そうだと思いますが、それは他の運転士も同じ条件だったわけで、要するに、どんなカーブだったものすごい勢いで突っ込めば

脱線するに決まっています。

また、カーブにATS(自動列車停止装置)を設置すれば、事故は防げたという原告の主張は、

それでは、運転士の資質は問わない。どんな人物を運転士として採用してもよくて、そいつがすさまじいスピードでカーブに

突入することまで想定しておくべきだ、ということになると、会社の根本から体制が間違っていることになると思います。

遺族は誰かを刑務所に送らないと、応報感情が満たされないということなのでしょうが、誰か元社長が刑務所に入った所で、

犠牲者が蘇るわけでもありませんし、上に述べたとおり、「予見可能性があった。対策を取らなかった」といって刑事責任を

追究するということは、無理がある、と思います。

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2013.10.06

「踏切事故で死亡 村田奈津恵さんの通夜」←村田さんや、新大久保駅事故の二人が立派であることは間違いないのですが。

◆記事1:踏切事故で死亡 村田奈津恵さんの通夜(NHK 10月6日 20時43分)

( http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131006/t10015072471000.html )

今月1日、横浜市の踏切で高齢者の男性を助けようとして電車にはねられ死亡した村田奈津恵さんの通夜が6日夜、横浜市で営まれました。

村田奈津恵さん(40)は今月1日、横浜市緑区のJR横浜線の踏切で74歳の男性を助けようとして電車にはねられて死亡しました。

村田さんの通夜は6日午後6時すぎから自宅に近い横浜市の斎場で営まれ、遺族のほか親族や友人、会社関係者など多くの人が参列しました。

(中略)

また、通夜に先立って菅官房長官が斎場を訪れ、村田さんの勇気ある行為をたたえる安倍総理大臣の感謝状などを遺族に手渡しました。

(後略)BR>


◆記事2:救助しようとして死亡の女性に紅綬褒章(NHK 10月4日 18時39分)

( http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131004/k10015031011000.html )

菅官房長官は、記者会見で、今月、横浜市でJRの踏切の中にいた高齢者の男性を助けようとして電車にはねられ死亡した村田奈津恵さんに対して、

勇気ある行為をたたえる安倍総理大臣の感謝状と紅綬褒章を贈ることを発表しました。

(中略)

警察庁は警察協力章

一方、警察庁は、人命救助などの功労に対する最高位の表彰に当たる「警察協力章」を贈ることになりました。

古屋国家公安委員長は、4日の閣議後の記者会見で「そのときの『救助しなければいけない』という一心には胸に突き刺さるものがある。

みずからの命を顧みないで他人を救助しようという崇高な行為に対して心から敬意を表したい」と述べました。

そのうえで、「警察としての最高栄誉を贈ることで報いたい」と述べ、警察庁が村田さんに「警察協力章」を贈ることを明らかにしました。

「警察協力章」は、人命救助や容疑者の逮捕などに特に顕著な功労があった民間の人に贈られる最高位の表彰で、

過去には平成13年、JR新大久保駅でホームから転落した男性を救助しようとして死亡した男性2人にも贈られています。


(後略)(注:色文字は引用者による。)<


◆コメント:他人を救うのと引き換えに、救助者自身が死なないと、「最高位の表彰」を出さないのでしょうか。

先日の村田さんや、平成13(2001)年の日本人カメラマンと韓国人留学生の行為の偉大さを否定したり、貶めたりする意図は、私には毛頭ありません。

しかし、何か違和感を感じます。というのは、本来ならば、1番望ましい結果は、救助者も被救助者も助かった、という状況だったから、です。

救助者が、自分の命とひきかえに、他人の命を救ったという話は、立派だし、美しいけど、亡くなった方のご遺族にしてみれば、

やはり、生きていて欲しかったに、決まっています。


実際には、線路に転落した人を助け、自分もホーム下の避難壕に隠れて助かったという事例があります。

私が、この日記・ブログで取り上げた限りにおいては、

2010.02.17 「<JR高円寺駅>転落女性を救助 レールの間に寝かせ」←立派。及び「シミュレーションする癖」について。

この記事でとりあげた例では、救助者は、線路に転落した女性を、ホームに引っ張るには電車があまりにも迫っていたので、

女性を線路の間に縦に仰臥させ、間一髪で自分はホーム下の待避壕(ごう)に駆け込んだ、というのです。


これだって、立派な行為です。

ホームから転落するまで泥酔していた、被救助者の20歳女性は感心しないけれど、とにかくまだ若い。

救助した男性も24歳です。どちらが死んでも、ご家族の悲しみは大きいだろうし、横浜線に限らず、誰も心配しないけど、

人身事故が起きたときの電車の運転士さんは、その後、メンタルケアを受けているのでしょうか?

人を轢いてしまった運転士さんの精神的な打撃はすさまじいはずで、ケアをしないと、かなりの確率でPTSDになるとおもうのです。

だから、誰も轢かれず、たすかるのが、1番良いのに、自分が助かった救助者には、警察庁は最高位の表彰である

「警察協力章」を授与しないですね。あたかも「自分が死ぬ人命救助は立派だが、自分が助かった奴はそれほどでもない」と

言いたげです。明らかにおかしい。

この国には色々な場面で「死」を美化する残酷な精神風土があり、企業の不祥事や、政治家のスキャンダルが起きたときに観察すると、

マスコミと世間は、問題を起こした企業の経営者や、政治家が首を吊ると全てを許す、という傾向が明らかです。

死んで人命救助した方は勿論立派ですが、そういうときだけ、ニュースで殆ど異様なほど美談として取り上げられる事に、不自然さを感じます。

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2013.10.02

【消費増税】全然、景気は良くなっていないとおもいます。

◆記事:9月の資金供給量、7カ月連続で過去最高 伸び率過去最大に (日経電子版)(2013/10/2 9:44)

日銀が2日発表した9月のマネタリーベース(資金供給量、月中平均)は前年同月比46%増の181兆7012億円と、

7カ月連続で過去最高を更新した。月中平均の伸び率はさかのぼることができる1971年以降で最大を記録。

日銀が4月に導入した量的・質的金融緩和のもと実施されている巨額の国債買い入れによって、

市中に大量の資金が供給されている。

内訳をみると、日銀の当座預金(月中平均)は2.4倍の93兆7486億円。

02年8月(2.7倍)以来の高い伸びとなり、7カ月連続で過去最高を更新した。

紙幣発行高は3.4%増の83兆3865億円で、貨幣(硬貨)の流通高は1.0%増の4兆5661億円だった。

貨幣流通高が前年実績を上回るのは16カ月連続。


◆コメント:「日銀当座預金平均残高」が「過去最高」じゃ、ダメなのです。

資金供給量といってみたり、マネタリー・ベースと言ってみたり、分かり難いですが。

昔はマネーサプライと言いましたが、これが増えたといっても、ピンときますか?


そんなに、世の中全体におカネが出回っているなら、私達の給料やボーナスが増えても良さそうですが、

全くそのような兆候は見られません。


記事の中で色文字で強調しmしたが、日銀当座預金の残高が増えていると。

これは市中銀行(民間銀行)が手許に現金が余っているから、日銀の口座においているのです。

経済が活性しているならば、モノが売れそうだ、という見込みで企業は設備投資をして生産量を

増やそうとする。将来どんどん売上げがでそうなら、すぐ返せますから、銀行から設備投資資金を

借りるのです。そうしたら、民間銀行のおカネは、企業への貸出しに使われるから、余って日銀当座に

入金する余裕はないのです。


日本経済新聞は、経済紙ですから、それぐらいのことは百も承知の癖に

あたかも政府のご機嫌取り新聞のように、マネタリーベースが増えた増えたと書いてますが、

日銀当座の月中平均残高が史上最高とは、それだけ、資金需要が増加していないということです。

そんなときに、安倍首相は消費税を上げるから、その影響を緩和するために、復興特別法人税の廃止前倒し

といいます。法人減税ですね。法人税を減税したって、将来景気が好転する見込みがなければ、

今まで税金支払いに使っていた分を従業員の賃上げに回すとは到底考えられず、

また、景気が悪化したときに備えて、内部留保に回すでしょう。


そうすると、家計の立場から歯、安倍内閣は無制限の金融緩和によって、

とにかく、強引に物価が下落し続ける「デフレ」から脱却し、物価上昇率2パーセントを目指すというのです。

私は、そんなことで物価だけ上がるとは思いませんが、もしも物価が上がったら、

家計の所得は増えない(給料が増えない)、物価はあがる。

されに消費税が今の5パーセントから8パーセントになる。

もう一度、かきますが、給料が上がらず、物価があがり、増税が行われる。

安倍政権の「アベノミクス」とかいいますが、何も斬新な試みなど含まれていません。

GDPの6割を占める、個人消費を増やすために、むしろ所得税、消費税を減税し、

家計の可処分所得を増やす。サイフのヒモが緩み、皆色々なものを買います。

すると需要と供給で、需要が供給を上回るので、物価が上昇します。


このように、経済が活性化し、重要が増えた為に、物価があがるのを、

「ディマンド・プル」インフレといいます。これが健全な「デフレからの脱却」です。

安倍首相の経済政策は、全く健全ではありません。

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2013.10.01

消費増税。参院選のときから自民党は「やる」と言ってました。自民党を大勝させたのは国民です。

◆7月に参議院選挙があったことを覚えていますか?

と、冒頭から嫌味を言いたくなります。

参院選のときから、安倍首相は

経済情勢を見て来年4月の消費増税を実行するかどうか判断する

といっていました。選挙前だから「絶対に消費税率を上げる」と言わなかっただけであろうことは容易に想像できます。

連立与党の公明党も、また、参院選時の公約は、
消費税率の引き上げに伴って自動車関連の税制について簡素化、負担軽減、グリーン化の観点から抜本的改革。自動車取得税は、消費税8%時点から引き下げ、10%時点で廃止。

要するに消費税率の引き上げを前提にしています。


◆デフレを脱却し(物価を上昇させ)、集団的自衛権の行使を可能にし、憲法も変え、原発は再稼働するという人を首相いしたのは有権者です。

今頃になって、ゴタゴタ、マスコミや世論は、安倍政策を非難していますが、

議会制民主主義、代議制民主主義の政治体制を採用している日本では、与党が国民の意思を反映しているのです。

無論、小選挙区制の弊害で死票が非常に多いので、自民党に投票しなかった人は迷惑千万(私もです)が、

フィクション(擬制)として、これが国民の意思である、と見なさざるを得ないのです。

今更ゴタゴタいうなら、何とか自民党に参院選で過半数を取らせないようにするべきでした。


全ての項目について復習していたら時間が掛かりすぎるので、

私が選挙前に主な争点に関して、各党の公約を比較した記事があります。

2013.07.14 【2013参院選】各党政策比較 「消費増税」

ですが、民主党は今回は議論の対象外として、自民党と公明党以外は、全ての政党が

「消費増税凍結」を公約に掲げています。

それなのに、確実に消費増税を実行することが分かっている自民党と公明党に

票を投じて勝たせたのですから、給料は上がらないし、この先物価が高くなり、さらに消費税率が上がり、

ますます、生活が厳しくなっても、それはすくなくとも自民・公明両党に投票した人、そして棄権した人にとっては

「当然、甘受すべき不利益」です。結果的に死票を投じた者にとっては、迷惑この上ない。


よく考えないからこうなるのです。景気がよくなっていない。給料も増えていない。

ゼロ金利政策がずっと続いていますから、今の若い人は感覚的に分からないでしょうが、昔のように

銀行の定期預金に100万円預金をおいておけば、一年後には105万円になっていたという時代でない。

低金利政策の最終的な負担は、家計に及ぶのです。本来なら得ていた筈の利息収入がゼロ金利政策で

入らない。国民の殆どはこのことを意識していませんが、「得べかりし利益」(得られたはずの利益)を喪失しています。

ですから、本当は消費税は、今でも既に実質的には5パーセントよりも高い。10パーセント近いはずです。

もう遅いですけれども、もう一度かきますが、「考えないで投票する」から、こういうことになります。

私は、金融緩和で通貨供給量だけ増やしても総需要が増えなければ、つまり個人消費が増えなければ国の経済は

活性化しないのだから、財政の健全化は先にのばし、まず、消費税減税、所得税減税、地方税減税を断行し、

家計の可処分所得を増やすべきである、と選挙の前から書いています。

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