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2013.10.07

「JR3社長公判、指定弁護士が控訴へ 福知山線脱線事故」←社長の刑事責任は無理だと思います。

◆記事:JR3社長公判、指定弁護士が控訴へ 福知山線脱線事故(産経新聞 10月7日(月)11時48分配信)

兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の井手正敬(まさたか)元会長(78)ら

歴代3社長を無罪とした1審神戸地裁判決について、検察官役の指定弁護士が7日午後にも、

大阪高裁に控訴する方針を固めたことが同日、分かった。

9月27日の地裁判決では、「現場カーブで速度超過により事故が起こることは予見できなかった」として、

3社長に無罪が言い渡された。指定弁護士が「事故の遠因になった」と指摘していた懲罰的な日勤教育や

利益優先の企業体質などについても、判断は示されなかった。

指定弁護士は今月6日、神戸市内で遺族説明会を開き、出席した遺族のほぼ全員から控訴の要望があった。

説明会後の会見で引き続き協議を続ける考えを示したが、早ければ7日午後にも控訴の手続きを行う意向を明らかにした。

3社長は神戸第1検察審査会の「起訴すべき」との議決を受け、平成22年4月、強制起訴された。

検察が同罪で唯一起訴したJR西の山崎正夫元社長(70)は24年1月、無罪が確定している。


◆コメント:そもそも、プロの検事が起訴出来ないと判断したものを

検察審査会というクジで選ばれた素人が2回、「起訴相当」と判断されたら、起訴されてしまうというのも、

無茶ではないでしょうか。プロがこれは、刑事責任を問えないと言っている事案に関して、アマチュアが、

はっきり言って応報感情から無理矢理、刑事裁判を起こす。刑事責任は個人にしかとえないので、

事故が起きたときには、もう、JRを止めていた元社長まで引っ張り出してきて、刑事責任を問うといいます。


予見可能性といったって、この列車が脱線したカーブは、元来直線でしたが、カーブが出来てから事故が起きるまで、

8年間、無事故だったのであって、しかもダイヤ優先で、ダイヤを乱すと反省文を書かせた風土が良くないというのは

そうだと思いますが、それは他の運転士も同じ条件だったわけで、要するに、どんなカーブだったものすごい勢いで突っ込めば

脱線するに決まっています。

また、カーブにATS(自動列車停止装置)を設置すれば、事故は防げたという原告の主張は、

それでは、運転士の資質は問わない。どんな人物を運転士として採用してもよくて、そいつがすさまじいスピードでカーブに

突入することまで想定しておくべきだ、ということになると、会社の根本から体制が間違っていることになると思います。

遺族は誰かを刑務所に送らないと、応報感情が満たされないということなのでしょうが、誰か元社長が刑務所に入った所で、

犠牲者が蘇るわけでもありませんし、上に述べたとおり、「予見可能性があった。対策を取らなかった」といって刑事責任を

追究するということは、無理がある、と思います。

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