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2013年11月

2013.11.30

【音楽】久しぶりにトランペット。ガボール・タルコヴィ氏(ベルリン・フィル首席)。/SKE48古畑奈和さんのサックスに驚嘆の件。

◆最近、気が滅入るような話題ばかりですから、好きなトランペットのことを書かせて下さい。

この頃、日本とか世界のニュースを読んでいるとあまりにゆううつでして、

正直いって、何ヶ月か音楽聴かなかったです。

今年の来日オーケストラは、すごかったですね。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンサルトヘボウが、

まあ、よくも同じ時期に来てくれました。申し訳ないけど、それすら全然興味がなくなるほどでしたが

今年唯一、感銘を受けた音楽的事象は、2005年からベルリン・フィル首席トランペット奏者を務めている、

ハンガリー生まれのガボール・タルコヴィ氏をNHKBS、早朝6時からの「クラシック倶楽部」で発見したことです。

良さそうなのは録画しておくのですが、冒頭に書いたとおり、ゆううつなことが多いので、

直ぐに録画しておいた音楽番組を見る気がしないのですかが、この人は幸い、聴きました。


放送されたのは、ずっと前、2010年来日時のリサイタルなのですが、今でも、ベルリン・フィルのサイトをみると

メンバー表に名前がありますから、今も同じように上手いことでしょう。

人間、本当にドスーンと落ちこんだときには、何をしても無駄ですが、

少しエネルギーが溜まると「聴くエネルギー」が出ます。


タルコヴィ氏、上手いですねー。ベルリン・フィル首席なら当たり前と

仰有る方がいらっしゃることでしょう。本当に分かって仰有っているのならば、その通り。

普通は、オーケストラで上手くても、ソロで十分通用するほど上手いかというと、

それは、勿論、オーディションではソロ曲も吹きますが、

オーケストラの正規メンバーになると、まずそれが仕事ですから、なかなかソロ曲を練習して

ソリストとして直ぐ通用するレベルを維持するのが難しいのですが、

岩城宏之さんが生前、書いていましたが、ベルリン・フィルは別格で皆が直ぐソリストになれるぐらい、

上手い。正にそういうレベルです。


◆「イタリアのトランペット協奏曲」 (ガボール・タルコヴィ)をお薦めします。

NHKBSプレミアムでの演奏を聴いて、感心してAmazonで見つけました。

「イタリアのトランペット協奏曲」から。


アルビノーニのオーボエ協奏曲はどれもとても美しく、トランペットでも

この曲だけではありませんが、良く演奏されます。


◆アルビノーニ:トランペット(オーボエ)協奏曲 変ロ長調 Op. 7 No. 3 第1楽章 アレグロ






高音域でも音質が変化せず良く鳴り、良く伸びます。音程と発音が非常に正確です。

イタリアの陽光を彷彿させるような、明るい演奏です。


◆マルチェルロ:トランペット(オーボエ)協奏曲 ニ短調 第2楽章 アダージョ





あまりにも有名な、マルチェルロのオーボエ協奏曲第2楽章。「ヴェニスの愛」です。

オーボエならぜったいヴィヴラートをかけるでしょが、タルコヴィ氏は敢えて真っ直ぐな音で吹いています。

歌い方が大変見事で、奏者のデリケートな音楽性が直ぐに分かります。


次は大変珍しい。18世紀イタリアのガルッピという作曲家で、

チェンバロソナタをかつて取りあげた事があります。昔ピアニストのミケランジェリが

好んで弾いていました。オペラも100曲以上書いているそうです。この当時他の作曲家も書いてますが、

トランペットとソプラノ。ソプラノはモイチャ・エルトマン - Mojca Erdmannという人で、大変優れたソプラノです。

エルトマン単独の録音を私はまだ持っていませんが、モーストリー・モーツァルトという、モーツァルトのアリア集をグラモフォンに録れています。

グラモフォンがアルバムを録音しているというだけで、上手いことがわかります。


◆ガルッピ 評判のトランペット(Alla tromba della Fama)






エルトマンさんは、声が美しくテクニックが優れているのみならず、声量が豊かです。

タルコヴィ氏とのバランスが絶妙な名演奏だと思います。


最後はタルティーニです。


◆タルティーニ :トランペット協奏曲 ニ長調 第3楽章 アレグロ・グラツィオーソ






これは、今まで、モーリスアンドレが初めて吹いて、その後は、弟子のロルフ・スメドヴィックしか吹いているのを知りません。

大変難しい、アンドレと同じカデンツァまで、非常な高音を含むあらゆる音域での高度なテクニックを

タルコヴィ氏が持っていることがよく分かります。


全体として選曲も演奏も素晴らしい。是非、お薦めします。


◆この稿とは全然関係ないのですが、SKE48古畑奈和(なお)さんのサックス演奏が見事だった件。

毎週土曜日、夜11時半から30分。NHKBSプレミアムで「AKB48ショー」を放送していますが、

11月30日(土)の放送の最後に姉妹グループ、名古屋拠点のSKE48古畑奈和さんが、

同じSKE48の東李苑(あずま りおん)さんのピアノ伴奏でアルトサックスを演奏しました。

曲は、SKE48松井玲奈さんのソロ曲「枯葉のステーション」という歌ですが、これが並の上手さではない。

古畑さんのサックスは、「アイドルにしては」上手いを通り越していて、完全にコントロールされた音とヴィヴラートと

正確な音程と美しい音色で、ひっくり返るほど驚きました。

これほどのレベルならば、音大のサックス科を目指しても良いのではないか、と大きなお世話ですが、思いました。

「展覧会の家」(ラヴェル編曲)にアルト・サックスに旋律を吹かせる「古城」という曲がありますが、

古畑奈和さんなら、ちょっとさらえば、あるいはすぐにでも、シンフォニー・オーケストラで吹いて全く遜色ない。

それほどのレベルです。

芸能界の人々は、このレベルがよく分からないでしょうし、クラシックファンで「AKB48ショー」を見る人は,

これもまた、いないか、非常に少ないでしょうから、私が敢えて「記録」と「証言」として書かせて頂きます。

NHKオンデマンドで見て聞けます(放送後2週間までだと思います)。

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2013.11.27

特定秘密保護法案、いつまで覚えていられるか。

◆ブログやTwitterを観察していて、何時も思うのですが。

特定秘密保護法案は、流石に昨日の今日ですから、まだ、皆が騒いでいますが、

皆さんご承知のとおり、日本人には、ある問題(主題)に関して一時的には、ものすごく

白熱した議論が繰り広げるのですが、ある日突然、「冷める」瞬間があり、そうなると

もう、見向きもしなくなる、悪い傾向があります。


◆数ヶ月前は、橋下大阪市長の話「だけ」でした。

以前から何度かかいてますが、Twitterの140文字をいくら重ねてもだめです。

ダメというのは思想を述べると言う点では、自分の頭の中では繋がってますが

他人のPCの画面には、色々な人の「つぶやき」が錯綜しますから、よほど特定の人物に興味を持ち、

その人のつぶやきだけを追わない限り、誰が何を言っているのか全体としての思想がわかりません。

しかし、その時の世間の興味がどこにあるのか、を知るためには役に立ちます。


特定秘密保護法案が話題になる前、というか今年の半分以上は、とにかく毎日、橋下批判のTweetだらけでした。

特定保護法案に興味が移り始めたら、誰も「橋下」の「は」の字も言わないし、

福島第一原発では、世界がヒヤヒヤしながら、見守る中で、4号機使用済み核燃料プールから

燃料を取り出し、他のもっと壊れにくい所に運ぶという、非常に危険ですが、大事なことが行われています。


国際関係を見ると、中国が23日土曜日に沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海に「防空識別圏」という区域を勝手に設定し、

ここを通過する航空機は予め届け出ろ、さもないと、撃墜するかも知れんぞ、というようなことを言ってます。

そんなのを設定する合理性・必然性は何処にもないわけで、日中関係に関しては旗幟を鮮明にしたがらない米国ですら、

中国を非難し、着任して間もないケネディ駐日本アメリカ大使は、日本を支持する旨を明らかにしてます。


海上自衛隊は、ソマリア沖の民間船舶の護衛任務の為、と称して、国連多国籍軍に参加するといい、

艦船が出航しましたが、国連平和維持軍は国連の組織で最高司令官は、国連加盟国の軍隊の中から

国連が指名し、他は、その部下になるのですが、多国籍軍というのは、それぞれの国の「軍隊」を派遣する

というものです。防衛省は「護衛だから、良いんだ」といいますが、もしも襲われそうになったら、相手が海賊であり

国家ではなくても、初めて自衛隊が海外で発砲することになりますから、

厳密に言えば、憲法9条に違反していると思います。


◆同時並行的に幾つものニュースを追わなければなりません。

世の中が、仮に今よりも遙かに単純であれば、一度に(一定期間に)一つのニュース(主題)だけを

追いかけていればいいのですが、前段にちょっと書いたように色々なことが起きているので、それぞれを

同時にウォッチしなければいけません。

考えを「吐き出す」にはTwitterが便利ですが、「まとめ」て「整理する」には、

このようなブログが有効で、記憶の定着にも役立ちます。

とにかく日本人は、何でもすぐに忘れすぎです。


安倍政権ならば、特定秘密保護法案だけんが話題になってしまいましたが、

福島第一原発の汚染水や核のゴミ処理はどうするのか?とか

北朝鮮拉致被害者はほったらかしか?とか

前回安倍晋三氏が政権を担当していたとき、2007年5月、当時の民主党・小沢一郎代表との

党首討論で

宙に浮いた年金5,000万件は、1年以内に全件照合する。

といいながら、その年の9月に体調を崩して、首相を辞めたのですが、

第2次安倍政権になってから、彼は、あのことを全く口にしません。

1年どころか6年も経っているのにどういうつもりか?と野党や、メディアや、国民からの声がなく

預かった国民のおカネをいい加減に扱うこの国家がいけしゃあしゃあと、消費税率を引き上げるといっているのに、

素直にそれに賛成する人が多い。素直というか、私にはどうしてもアホとしか思えません。

前のことを何でも直ぐに忘れると、このような滑稽な状況が生じるのです。

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2013.11.26

「特定秘密保護法案 衆議院本会議で可決」←「・・・・」

◆記事:特定秘密保護法案 衆議院本会議で可決(11月26日 20時20分)

特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を「特定秘密」に指定し、漏えいした公務員らに罰則を科すなどとした特定秘密保護法案は、

26日夜の衆議院本会議で、自民・公明両党と、修正合意したみんなの党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。

特定秘密保護法案は26日午前、衆議院の特別委員会で安倍総理大臣が出席して質疑が行われたあと、

与党側が質疑を打ち切る動議を提出し、民主党などが委員長を囲んで反対するなか、採決が行われました。


◆コメント:本当に大切な法案だと信じるならば、いくら時間が掛かっても説明出来る筈です。

それを記事の中にあるとおり、

与党側が質疑を打ち切る動議を提出し、民主党などが委員長を囲んで反対するなか、採決が行われました

議会制民主主義の本質を無視する行為ですが、

安倍首相は、一度目の政権(2006年9月から2007年9月)のときにも「憲法の附属法」とまで言われる、

極めて重要な教育基本法の改正(改悪)と、憲法改正の際、国民投票の手続きを定める「国民投票法」という

いずれも極めて重要な法案の審議を打ち切り、強行採決しました。


また、現在の日本国憲法第21条(表現の自由)第一項は、
1 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

ですが、自民党改正憲法草案には、
1 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。

2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。

と、条件付きになっている。要するに表現の自由はない、ということです。

安倍政権のこのような全体主義的、専制独裁制的政治志向は明らかなのに、

民主党がダメだからといって、単純に昨年12月の衆院選で自民党に票を投じ、絶対安定を取らせてしまった方々に、
馬鹿野郎!

と言わせて頂きます。

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2013.11.25

【紅白歌合戦】あれだけ盛り上げておいて、「あまちゃん」関連がない、ってなんだよ。

◆AKBグループは絶大な人気だが、多分「暦の上ではディセンバー」と「潮騒のメモリー」を知っている人の方が多い。

今年の紅白で、小泉今日子さんが25年ぶりに出て「潮騒のメモリー」を歌うか(藥師丸さんはないだろうという気がしましたが)、

あの、劇中架空アイドルグループ「アメ女」のミリオンセラー「暦の上ではディセンバー」を実際に歌っていた、

ベイビーレイズか、どちらかが出るかと思ったが結局、なにもありませんでした。


何故かしりませんが、NHKとAKBグループは、相思相愛で、10月からBSプレミアムで「AKB48ショー」という番組を

開始して、それには、姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48が出ていました。

NMB48は、昨年単独出場できず、悔しかったそうで、今年は嬉しいでしょう。彼女らに何の含みもありません。

しかし、AKBグループが絶大な人気を誇っているのは承知していますが、それでも毎日、日本中のあらゆる階層が見ることはない。


一方、朝ドラ「あまちゃん」は日本中が毎朝みていました。その劇中の、架空のヒット曲、

潮騒のメモリーと、暦の上ではディセンバーは、「あまちゃん」の平均視聴率が凡そ20パーセントだとすると、

2,600万人が何度も耳にしていたのですから、AKBグループの最大ヒット曲よりも、少なくとも今年に関しては、

より多くの日本人が、頭の中で何度も鳴らしたと思います。


ネット上で拝見する、ある紳士は、毎週のようにオーケストラ・コンサートに行く、クラシック好きですが、

あるとき、ブルックナーの交響曲を聴いた帰り道、頭の中で、「暦の上ではディセンバー」が鳴っていることに気がついた、

とかいておられました。それほど、皆の脳裏に焼き付いた。

2013年は、「あまちゃん」→「潮騒のメモリー」→「暦の上ではディセンバー」の年として長く歴史に名を留めるでしょう。


そのような、記念すべき曲を二つとも紅白で聴けないということで、NHKのセンスを疑います。


◆年末・年初の休みが長いのですから、年内に「あまちゃん」DVD-BOXを全部発売すれば良いのに・・・。

紅白で聞けないなら、DVDを全部、年内に発売するべきでした。

今年は、年末・年始休みが、1番長いひとだと12月28日(土)から、1月5日(日)まで、9連休になります。

不景気で旅行に出かけられないなら、皆、毎朝楽しみに見ていた「あまちゃん」全編をもう一度みるのに十分です。

NHKの朝ドラが、8時放送開始になった最初の作品は、「ゲゲゲの女房」ですが、

あまりにも好評だったので、DVD-BOX1は、まだドラマ放送中の、8月6日に発売。

DVD - BOX2は10月20日DVD - BOX3は、12月3日に発売で、年内に全部揃ったのです。


「あまちゃん」は、今更改めて言うまでもなく、放送中のみならず、放送後も続々と関連商品が売り出されています。

紅白の出場歌手を決定する担当者と、ドラマのDVD制作に関わる人々は多分全くお互いに関係がないのでしょうが、

それは、「客」である視聴者からすれば知ったことでは無い。


ただ、紅白にも出ない、DVDも年内に揃わない、というのは、NHKのサービス精神の欠如を

端的に物語っています。

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2013.11.24

政治家は「票」を失うことを恐れるのです。ただ「特定秘密保護法反対」と言っても無駄。

◆今頃、何を言っているのか、と、イライラするのですが。

そもそも、特定秘密保護法に限らず、今の国会の勢力図においては、

ほぼ、何でも自民党の思う通りにできます。

衆議院の総議席数は480議席で自民党単独で、295議席議席ですから、公明と連立しなくても何でも決められます。

参議院の総議席数は242議席で自民党単独では、115議席で、過半数に達しておらず公明党の20議席を足してようやく135議席で、

過半数になります。

しかし、参議院で公明党に離反されたとしても、衆議院で2度議決すれば、法案は通りますから、

今の状態では、何を言っても、自民党の思う通りにどんな独裁的な法律も成立してしまうのです。

「特定秘密保護法」で初めて気がついたかのようにムキになっている大衆を見るとイライラするのですが

2012年12月の衆院選と、今年7月の参院選前に私は自民党に過半数を取らせるな、と書きました。

2013.06.29 参院選でねじれ解消って、冗談じゃないですよ。

衆議院では絶対安定多数を取って締まったので、参議院は「ねじれ」ていてこそ健全なのだと、

そういうことを何度も書きました。騒ぐなら、参院選前に、
自民党または、自公連立に過半数を取らせたら、事実上の独裁国家になるぞ!

と、その段階で騒ぐべきなのに、その状態を実現させてしまってから特定の法案に国会の外から

いくら反対、と叫んでも自民党に選挙で政策を信託してしまった(結果的には)いるのですから、

議会制民主主義、及び、代議制民主主義の原理からして、特定秘密保護法は「国民の意思に基づく」ことに

なってしまいます。

ただ、自民党はどう見ても「特定秘密保護法」は公約に入れていなかったので、汚いのですが、

その「汚さ」はみなさん、すでに2005年9月11日の「郵政民営化選挙」で見ている筈で、小泉純一郎は、
この選挙は、「郵政民営化の是非だけ」を問う選挙なのです!

といってましたが、このとき、自民党のWEBには既に、2007年の増税や、後に「格差社会」が問題となる、

その元凶となるような公約を公然とかかげていたのです。公然と掲げていただけタチが良いかもしれませんが、

国民もいい加減、政治家、特に自民党などという古狸が、如何に狡猾か、経験的に学ぶべきでした。


◆「特定秘密保護法案」が成立したら、次の選挙で共産党に投票しよう、と叫ぶことです。

私がここで何を書いても、大抵無駄なのですが、一つだけ、今年7月の選挙で

私が強調したから、ではもちろんありませんが、私の主張と一致した結果が起きました。

共産党が議席数を増やしたことです。

誰が書いた文章か思いだせないのですが、実は私のオリジナルアイデアではありません。

共産党が議席を大幅に増やすと、政治家は、「あ、有権者が本気で怒っているな」ということを認識する。

という話で「なるほど」と思い、参院選前にそう書きました。弊ブログ記事。
2013.07.20 【参院選】共産党が躍進したら、自民党はさぞや、ギョッとすることでしょう。

私は共産主義者では、ありませんが、共産党の主張を冷静に読むと、しばしば最もまともである

ということが散見されます。自民党の票を減らすなら、他の政党でも良いだろうと各自が勝手なことをすると

票がバラけるので、印象が希薄になります。



自民党政治に反対する人は、本当は、共産主義は困る、とか

そんなこと、共産党自身だって分かってますし、私も皆同じですが、とにかく「意思表示」としては、

「本来、現実は資本主義の日本で最も嫌がられる筈の共産党に票を集中させること」が有効だと思います。

国政選挙は当分ないことになってますが、衆議院は何が起きるか分かりません。

不測の事態が生じて、突如、解散総選挙になるかもしれないから、街頭演説やらなにやらで、

「特定秘密保護法反対!」を叫ぶ人は、もっと具体的に

もし、特定秘密保護法が成立したら、次の選挙で全員共産党に投票しましょう。

と、言った方が、単に「秘密保護法反対!」とさけぶよりは、多少自民党の連中が気にすると思います。

つまり、共産主義国家になるかどうか、がポイントではないのです。

政治は数ですから、自民党員には、
これだけ評判の悪い法案を無理に成立させたら、当分先のこととはいえ、次回の選挙で落選するかも知れない、

という恐怖感と与えることが大事です。

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2013.11.22

【音楽】西本智実さんの「ボレロ」。

◆11月22日はボレロが初演された日です。

毎年のように「ボレロ記念日」などと書くので殆ど投票していただけなくなりましたが、

というか、最近は私の音楽記事は、飽きられたようで、音楽記事のときの得票数の低さは

眩暈がするほです。ちょっと、がっかり

今の大曲、珍曲志向の人々からは、私のように、「泰西名曲」を

何度も取り上げるサイトは、バカにされるようです。


しかし、そもそもクラシックというのは、何百回、何千回繰り返し演奏されても

飽きられない作品が今でも残っているわけで、繰り返しの鑑賞に耐え得る名曲を書いた

歴史上の大作曲家の才能は、それだけですさまじいと思います。

「ラベル」を書いた、彼のモーリス・ラヴェルもその一人。


◆今年は西本智実さんがロシアで初めて常任になったオケとの映像です。

今年の「ボレロは、今も人気が高い西本智実さんです。

日本人の指揮者としては大変珍しく、

ロシアでキャリアを積み始めた方ですが、11年前、ロシアの音大を出て、

2002年、最初に常任(説明では首席指揮者とかいてありますが)になった、

ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウムとの、

ボレロ 火の鳥 & 展覧会の絵

から。西本さんはまず、このオーケストラを2年振ったそうですが、

どこのオケであれ、海外で一定レベル以上のオケの常任になるというのは

別に日本人じゃなくてもいいのですから、殆どの場合において、大変なことです。


たとえば、ベルリン・フィルは世界で最もレベルの高いオーケストラの一つですが、

ベルリン・フィルの客演指揮者として一度呼ばれたとしても、その後1年経っても2年経っても

「2度目」の及びがかからない、ということは、最初の指揮がメンバーに評価されなかったということですから、

一度客演で振るというのは、それほどたいしたことではない。

これに対して「この指揮者に数年任せよう」、とガイジンに思わせるのは、大変です。

ましてや、ロシアですから、当然ロシア語を話せないと、どうしようも無いはずで、

あの言葉は、外国語大学でも「ロシア語学科」の学生は、あまりにも難しくて苦労しており、

顔色が悪いので、すぐわかる。などと無論冗談でしょうけど、いわれるほど大変苦労するそうです。


音楽の基礎的素養+音楽的才能+ロシア語の語学力

を兼ね備えていなければ、ロシア人のオケが、西本さんの棒についてくるわけがない。

このオーケストラは、出来たて(2001年創立)の悪い言い方をすれば、「寄せ集めオケ」ですから

Amazonのレビューでこれを酷評している人がいますが、

私は逆にいうと、よくそのような、「ガイジンの寄せ集め」にこれだけ弾かせたな、と思います。

この他、「ミレニアム」とは、ニューイヤーコンサート 2004
がありますが、

上手いのです。

ソ連崩壊後のロシアのオーケストラは、似たような名前で紛らわしいのが乱立してます。

しかし、ポジティブに解釈すると、それでもある程度は弾けるし、

そういう安定していないオケでもきちんと弾かせられる西本さんも、また、類稀なる才能なのかな、

という気がします。この「ボレロ」だけきいて「ひどい演奏」は無いと思います。

YouTubeには、海外の(外人さんの)コメントがいくつか入ってますが、好評です。


演奏をどうぞ。やむを得ず2つの映像ファイルに分かれます。悪しからず。


◆Bolero01






後半です。

◆Bolero02





ずるいですなあ。だれか私がアップしたあとで、アップしても大丈夫と

わかってから、一本にしてアップして、そちらのビュー回数の方が多い。

まあいいや。西本智実さんはカッコイイですから、それがアダになり、実力よりも「過小評価」

されているとおもいます。これ以外のチャイコフスキー「交響曲第5番」「悲愴」のDVDも名演です。

私はお奨めしますね。DVDはオペラやバレエ鑑賞用と思われてますが、

オーケストラ・コンサートとて、本来、見るものでもありますから、音だけよりも映像があった方が、

面白いにきまってます。

それでは、皆様良い週末をお過ごし下さい。

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2013.11.20

考えなければ楽ですが、考えなければいけないのです。

◆天下国家を論じていて、11年間で最も落胆した二つの発言。

個人を攻撃するつもりは毛頭ないのです。

しかし、同じような日本人が多いのではないか、と思うので書きます。


私はウェブ日記から始め、今日まで約11年7ヶ月。だいぶサボった日もありますが、

全部でおよそ、3,700本の記事を書きました。


かなり偉そうなことや罵詈雑言も交えますので、反論・抗議・嫌がらせ、数限りなく経験しました。


小泉政権時代には、反小泉の記事をかくと、2ちゃんねるでJIROを「痔瘻さん、絶好調」などと晒されて嘲笑されたり、

2年半ぐらい、本当に異常人格としかおもえない、ネットストーカーみたいのに毎日キチガイといわれまして、

キチガイで頭がおかしいから、何でも「小泉改革に反対するのだ」と、その人は言いたいのですが、無茶苦茶です。

我慢して書き続けます。


しかし、今までで、最も情けなかったのは、こうした露骨な嫌がらせではありません。

ひとつは、集団的自衛権の行使を許すべきではない。アメリカの人殺しを手伝ってはいけない、という記事に、

若い人が、

でも、日本にとって最も大切なのは、アメリカに「可愛がられる」ことじゃないんですか?

と書いて来たときです。アメリカの人殺しの手伝いをしてアメリカに「可愛がられる」のが大事。

自分(日本)さえ良ければいい。そのためにイラクやイランの無辜の民が殺されても構わんと、いうことです。

なんという情けない考え方なんだ!と、怒りを通り越して、ヘナヘナと膝から崩れ落ちるような、脱力感を覚えました。


◆2回目は、つい最近のことです。

ブログにも度々書くので、ご承知の方もいらっしゃるでしょうが、私はTwitterアカウントを持っております。

結構色々な人が、世の中のことについて、見当外れだったり、無知が目立つ「つぶやき」もありますが、

私にとって、本当に情けなかったのは、

あまり難しいことは考えずに、バカになって暮らせば、毎日幸せ

こういうことを若い人が言うのは、涙がでるほど、情けないです。

何も考えないことをプラス思考、ポジティブ・シンキングと勘違いしてはいけませんし、

何も考えないのは、それは、楽ですけども、そういうことだから、特定秘密保護法とか、

世の中が右旋回をはじめつつあるのに、平気でいられるのです。ダメです。

考えなければ、ダメです。

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2013.11.19

【特定秘密保護法案】ブログ書きも処罰対象になり得る、と内閣官房審議官が答弁する音声。

◆記事:ブロガー処罰 政府否定せず(しんぶん赤旗 2013.11.15)

ブログで時事評論などをする人(ブロガー)が「秘密保護法案」の対象となり処罰される可能性について、

内閣官房の鈴木良之審議官は14日の衆院国家安全保障特別委員会で

「個別具体的な状況での判断が必要で一義的に答えることは困難だ」と述べ、否定しませんでした。

公明・国重徹氏への答弁。

鈴木審議官は「ブログが不特定多数の人が閲覧でき、客観的事実を事実として知らせることを内容とし、

ブログに(記事を)掲載している者が継続的に行ってるような場合には、(秘密保護法案の)

『出版又は報道の業務に従事する者』に該当する場合がある」と述べました。

行政機関が特定のブロガーを「出版又は報道の業務に従事する者」に該当しないと判断とした場合、

処罰対象となることが明らかになりました。


◆コメント:特定秘密の保護に関する法律案第二十一条に関する説明。

特定秘密の保護に関する法律案第二十一条第一項は、

この法律の適用に当たっては、これを拡張して解釈して、国民の基本的人権を不当に侵害するようなことがあってはならず、国民の知る権利の保障に資する報道又は取材の自由に十分に配慮しなければならない。

と、「国民の知る権利」を尊重したようなことをかいてますが「報道」は正当だけど、それ以外は違うと。第二項は、
2 出版又は報道の業務に従事する者の取材行為については、専ら公益を図る目的を有し、かつ、法令違反又は著しく不当な方法によるものと認められない限りは、これを正当な業務による行為とするものとする。

というのですが、記事に転載した内容を分かり易く言い直すと、素人のブログ書きでも、
ブログが不特定多数の人が閲覧でき、客観的事実を事実として知らせることを内容とし、ブログに(記事を)掲載している者が継続的に行ってるような場合には、(秘密保護法案の)『出版又は報道の業務に従事する者』に該当する場合がある。

と言っていて、21条2項では、正当な業務に認めたものは罰しないと言う意味ですから、

逆にいうと、ブログでも正当な業務行為と認めたものは罰しないが、それ以外は処罰の対象になる

というのですから、私なんか(特定秘密が入手出来ればの話ですが)特定秘密に関することをかいたら、

処罰対象なのでしょうね。

恐ろしい世の中になってきました。戦前に70年ほど時間が逆行しているようです。

当該質疑応答はまだ会議録として文字起こしされていないのですが衆議院の審議の様子はネットテレビでみることが

可能です。これは11月14日の衆議院国家安全保障特別委員会における。公明党、國重徹議員に対する、

鈴木良之内閣官房審議官の答弁です。

國重徹クリックして再生すると再生開始後10分10秒付近から、この質疑応答になります。

本当は、こういうことは前後の文脈を含めて、みたりきいたりするものですが、

面倒くさい方も多いでしょうから、その部分だけ録音したものを貼っておきます。


◆【音声】2013年11月14日 (木)国家安全特別委員会 國重徹(公明党)と鈴木内閣官房審議官の質疑応答。





鈴木審議官の何とも言えない、官僚的事務的な無機質な答弁が不気味です。

嫌な世の中になりそうです。

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2013.11.18

【文字起こし】NHK 時論公論 「核のゴミ 処分に道筋を」(水野倫之解説委員)

◆NHK 時論公論 核のゴミ 処分に道筋を 水野倫之解説委員(11月15日(金)0:00放送)

こんばんは。

小泉元総理大臣が、今週、政界引退後初めて会見し、あらためて「脱原発」を主張しました。

最大の理由として「核のゴミ」の最終処分場が国内にないことを挙げています。

世界で唯一建設中のフィンランドの処分場を視察し、その思いを強くした、と言います。


最終処分は、日本を含め多くの国で困難を極めています。

小泉元総理の発言で、にわかに注目を集める「核のゴミ」の処分。日本は目途を付けることが出来るのか。

各国の状況を見ながら考えます。


総理大臣在職中は「原発推進」だった小泉元総理ですが、会見はほぼ、脱原発の訴えに終始しました。

夏にフィンランドの最終処分場、「オンカロ」を視察して、如何に処分が難しいかを知り、

同じような処分場を日本に造るのは困難だ、と感じ「これ以上原発を推進するのは、無理だ」というのです。



「核のゴミ」は、使用済み核燃料や、それを再処理した後にのこる廃液です。

近づくと、十数秒で致死量に達する強い放射線が出ており、安全になるのに10万年かかる、とされます。

各国は地中深くに埋めて処分しようとしていますが、安全への懸念から、処分場の選定は難航しています。


そんな中、唯一、処分場の建設が進むのが、フィンランドの「オンカロ」で、私は今年はじめに取材しました。

クルマで坑道を下ってゆくと、深さ420メートルの処分地点に到着します。

地下処分で問題になるのは、地殻変動が起きないか、そして地下水で放射性物質が、

地上に運ばれることがないかどうか、です。

担当者によると周りは厚い岩盤に覆われ、地震もなく、20億年前から殆ど変化していない、

ということです。水も少なく、岩肌は乾いていましたが、

廃棄物を埋める穴には、地下水が沁み込んでいるものもあり、

2020年以降処分する際には、こういう場所を避けるということでした。



フィンランドでは1983年から100を超える候補地が調査され、地盤の安定したオンカロが、最終候補地となりました。

町の関係者によりますと、当初は反対運動もありましたが、税収や雇用が増える事への期待に加えて、

推進から独立した機関が安全に処分できる、と報告したことをきっかけに、賛成に傾いたということです。



フィンランドは安定した岩盤に恵まれ、処分場建設にこぎつけたわけですが、

それでも、候補地の調査開始から20年近くがかかりました。



ただ、フィンランド以外で処分場が決まっているのはスウェーデンだけで、各国とも難航しており、

今年は同じヨーロッパでそれを象徴する動きがありました。



まず、ドイツが30年以上調査してきた唯一の候補地を白紙に戻す決定をしました。

候補地は、ベルリンの北西約150キロの村、ゴアレーベンにあり、私は夏に取材しました。

エレベーターで深さ840メートルまで降りると、 坑道がひろがっていましたが、フィンランドとは全く違う地層でした。

(注:以下、ゴアレーベン取材時の音声)

 こちら、壁とか天上が白っぽいのですね。実際に、削ってちょっと舐めてみるとしょっぱいのです。これ実は全て「塩」、岩塩で出来ています。

(注:所在時音声終わり)

ドイツに広く分布する岩塩層は海水が蒸発して出来た地層で、地下水がないとされ、

処分場として最適だとドイツ政府はこれまで説明し、長年、ゴアレーベンだけを候補地とし、調査してきました。

見た限りでは、水は全くありませんでしたが、一部、石油が沁みだしているところがありました。


しかし別の岩塩層で判明した事実をきっかけに反対運動が激しくなります。

施設周辺には、黄色い×印を掲げる住宅を多く見かけましたが、これは「反対」の意思表示です。

住民によると、別の低レベルの放射性廃棄物を埋めた岩塩層で、

ないはずの地下水が流入していることがわかり、放射性物質が水に溶けて、地表へ流出する危険が出て来ました。

にも関わらず、連邦政府は10年以上事実を公表せず、政府への不信が一気に高まったということです。


安全性への揺らぎと、政府への強い不信。地元の州も、計画の撤回を求め、

連邦政府は今年、ゴアレーベン以外にも候補地を探す決定を余儀なくされました。

また、イギリスでも今年、候補地誘致が州議会の反対で振り出しに戻っています。


以上、ヨーロッパを取材して感じるのは、候補地があっても大変なのが、この問題だ、ということで、

日本の取組の遅れが際立っています。 

候補地選定の目途は全く立っていません。

原発を動かすことに力を入れるあまり、厄介な「ゴミ」問題に正面から向き合おうとしなかったからです。



確かに政府は、研究機関が国内で地下処分出来るとの報告したのを受けて、

2000年に「原子力発電環境整備機構」を作り、候補地の選定を始めました。

しかし、自治体から立候補を受け付けるという「待ち」の姿勢で、積極的に動きませんでした。

また、機構の80人あまりの職員のうち、50人が電力会社からの出向者で占められ、

担当者は2,3年で元の職場に戻るため、「自分で解決しよう」というモチベーションがはたらかず、

最終処分問題は10年以上進展しませんでした。


そうした中、東日本大震災が起きました。

福島県内で、電力会社が「動かない」としていた断層が動いたり、住宅街で突然大量の地下水が湧きだし、

今も続いています。

こうした事実は、活断層の見極めが難しく、断層がずれれば、地下水の流れも大きく変わることがあることを示しているわけです。

フィンランドで出来るからといって、地震が頻発する日本で出来るか疑問を持ったのは、何も小泉元総理だけではありませんでした。

専門家も改めて、日本で地下処分が可能か、検討する必要がある、と指摘しました。



この指摘を受け、経済産業省はようやく先月、地震や地下水などの専門家を集めて地下処分の安全性を検証する会議を始めました。

しかし、会議では機構側が「ここ十数年の論文などの知見を見ても、地下処分が安全に出来る見通しがある」と報告し、

専門家が猛反発しました。

これから検証しようというのに、既に「安全」というのであれば、自分達は要らない、というわけです。



国や機構側が最初から「地下処分ありき」のような姿勢で検証に臨むようでは、国民の信頼は得られず、

ドイツの二の舞になりかねません。



地下処分に関する過去の知見にとらわれることなく、全てをリセットして震災以降の知見を徹底的に検証しなければなりません。

そして、仮に、地下処分出来るとするなら、どんな地層で、どんなリスクがあるか洗い出して、国民に判断材料を提供する、

そんな報告をまとめて貰いたいと思います。

また機構については、専任の職員を大幅に増やすなど体制強化を検討して欲しいと思います。


安倍政権は、規制委員会が安全を確認した原発を再稼働させる方針を示しています。

しかし既に全国の原発のプールには、行き場のない使用済み燃料が1万4千トン溜まっています。

このまま再稼働が進めば数年で満杯になるところもあります。

今回の事故では、 使用済み燃料をプールで大量貯蔵することの危険性も明らかになりました。

「核のゴミ」処分は、原発再稼働の是非にかかわらず、急いで答えをださなければならない問題だ

ということを政府は再認識し、今こそ、正面から取り組むことを求めたいと思います。(文字起こし終わり)


◆コメント:4号機使用済み核燃料を移動したくらいでは何の解決にもなりません。

これは水野解説委員の解説を聞くまでもなく明らかなことですが、

今日(2013年11月18日(月))、かねて懸案事項の一つとされていた、福島第一原発4号機の

使用済み核燃料を、脆くなっている可能性が高いプールから別に移す作業が始まりましたが、

場所を移しても使用済み核燃料は放射能を出し続けるわけで、

最終処理場のことを真面目に考えろと水野解説がいうとおりですけれども、究極的には、

放射能を無毒化する技術が開発されない限り、ここにある「核のゴミ」をあちらに移すというだけで、

ゴミの総量は増える一方ではどんな所に埋めても、限界があります。

それを本気で開発できないものか。世界中の物理学者が集まっても無理なのでしょうか。

私の疑問はいつもそこに行き着きます。

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2013.11.16

誰も注意を払わなかった、重大なニュース「多国籍部隊参加の護衛艦 広島を出港」

◆記事:多国籍部隊参加の護衛艦 広島を出港(NHK 11月13日 13時9分)

アフリカ・ソマリア沖で海賊対策に当たる海上自衛隊の護衛艦2隻が13日、広島県の呉基地を出港しました。

このうち1隻は、アメリカ軍などによる多国籍部隊の活動に初めて参加することになっています。

派遣されたのは、広島県の海上自衛隊呉基地所属の「さざなみ」と「さみだれ」の2隻の護衛艦です。

ソマリア沖では、これまで2隻の護衛艦が民間の船の前後を挟み、海賊への警戒に当たってきました。

しかし、海賊の被害が減っているため、13日出港した2隻のうち1隻は、

アメリカ軍などによる多国籍部隊の活動に初めて参加することになっています。

部隊を指揮する田尻裕昭1等海佐は「自衛隊として与えられた任務を完遂したい」と述べました。

2隻には、およそ400人の隊員と、海賊を逮捕したり取り調べたりする場合に備え犯罪捜査の経験がある

海上保安官8人が乗り組んでいて、来月上旬にも現地に到着し、およそ半年間任務に当たることになっています。


◆コメント:集団的自衛権の行使、武力行使が「既成事実化」されるおそれがあります。

日本の自衛隊は日本の国防の為に存在するのが原則です。

海外に派遣するといっても、台風30号で被災したフィリピンの援助なら、まだいいでしょう。


しかし(このNHKの記事にはいてありませんが)、防衛省は

「これまでの活動同様、海賊行為を取り締まる警察活動で、武力行使ではない」と説明している。(毎日新聞 11月13日(水)10時36分配信)

と言っていますがそれは屁理屈です。

防衛省は、仮に海賊が発砲してきた場合、海上自衛隊の自衛官が発砲しないとは、

到底考えられませんが、その場合でも、政府や防衛省は、
日本国憲法第9条が禁止しているのは、国際紛争を解決する手段としての武力の行使だ。

ということでしょう。つまり、国家間のケンカのケリを戦争や武力行使でつけてはいけない、と

日本国憲法は定めているが、悪い海賊を懲らしめることすら、武力を使ってはいけないとは言っていない、と。

それが、「警察活動で、武力行使ではない」の意味ですが、

戦後、自衛隊はただの一発も発砲したことがないのですから、一回、発砲してしまうと、

相手が海賊であっても、それが既成事実化され、

憲法が定める「武力行使の禁止」をなし崩し的に崩壊させる、という意図があると思います。

こういう、非常に重要なことを何時国会で決めたのか、よくわかりませんが、

13日というと、食材の虚偽表示問題、医療法人「徳洲会」グループの公選法違反容疑事件、

山本太郎議員に刃物入り封筒が届く、など、他のニュースばかりが取り上げられ、

自衛隊の多国籍軍参加はドサクサ紛れでした。

書きわすれたので、もう一つ、付け加えますが、国連平和維持軍と多国籍軍が混同されがちです。

国連平和維持軍は文字通り、国連の組織で、指揮官は国連が加盟国の軍人の中から選びます。

ただし、これを編成するにあ、各国が割り当てられる兵隊・武器の数量とか、スケジュールとか

調整に大変時間がかかります。1990年にイラクがクウェートに進行したときには、国連が散々止めろと

言ったにも関われず、イラクが言うことを聴かない。こういうときに、

国連加盟国の軍隊で行ける所から急いで行ってくれ、と国連安全保障理事会で決めるのです。

この場合、国連決議に基づいてはいますが、各国の軍隊を全体として統括する組織、指揮官はおらず、

各国の軍隊はそれぞれの判断で(互いに相談ぐらいするでしょうが)動く。武力行使もそれぞれの国の軍隊の

決定です。日本は憲法第9条第1項で、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する

のだから、そうなる可能性がある場所に自衛隊を派遣するのは、慎重を期すれば、もってのほかで、

派遣するにしても国会による議論を経た決議が必要な筈なのに、何だか、やたらと簡単に自衛隊の海外派遣を

実行するようになってしまいました。小泉時代にイラク復興支援特別措置法で、実際にイラクに自衛隊を派遣したとき、

確かに武力は行使しなかったけれども、「派遣」のハードルが以前よりもずっと低くなってしまったのは事実です。

このようにして、段々と国家権力は増長します。


◆特定秘密保護法が決まればこれを「秘密」に出来ます。

このような、極めて違憲の疑いが濃い、国家の行動も、「特定秘密保護法」が制定・施行されたら、

「防衛」「外交」「安全脅威活動の防止」「テロ活動防止」の4分類に関する事項のうち「特段の秘匿の必要性」がある機密を「特定秘密」に指定する。

ことが出来るのですから、国民が知らない間に自衛隊が海外で武力を行使していた、ということもあり得ます。

それを「秘密」としてしまって、漏洩した人間は、懲役刑に処するというのですから、

どれほど乱暴な議論が進められているか、わかります。安倍政権の目論見は大変危険です。

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2013.11.15

「特定秘密保護法案」の是非など、論ずるのもバカバカしい。「問題外」です。

◆特定秘密保護法案とは。

あまりの批判に修正が重ねられ、当初から少しずつ変化している法案なので、

確定的な説明が難しいですが、概ね、

「防衛」「外交」「安全脅威活動の防止」「テロ活動防止」の4分類に関する事項のうち「特段の秘匿の必要性」がある機密を「特定秘密」に指定する。

特定秘密を流出させた公務員らに最高10年の懲役を科す法案。公務員や、府省庁と契約した民間業者の個人情報を調査し、

特定秘密を扱えるか適性を評価する。漏えいを唆した場合は5年以下の懲役。

政府は法案原案を修正し、侵害が懸念される国民の「知る権利」や報道、取材の自由に配慮する文言を入れた。政府は10月25日に閣議決定。

という法案です。


◆何が問題か?

何が問題か?

説明するのもバカバカしい、と言いたいです。

民主主義国家では、憲法によって、国家権力を制限して、その濫用を防止し、国民主権を守るのです。


しかし、「特定秘密保護法(案)」は、国家が「秘密」を認定して、国家権力にとって都合の悪い情報に主権者を

近付けないようにしよとする法律案です。民主主義の逆です。

秘密の認定基準が明らかではないですから、国家権力がどんどん「秘密」を拡大解釈することも可能で、

本当は大して秘密でも無い情報ですら、国家が「秘密だ」といったら、「秘密」で、それを知ったら、

牢屋にぶち込むというのですから、昔のソ連とか、今の中国、北朝鮮とほぼ同じ。


安倍政権は経済政策でも十分呆れましたが、「特定秘密保護」に至っては、

安倍政権は、民主主義を「破壊しようとしている」と言っても過言ではありません。


これを本当に定めるつもりならば、安倍政権は、衆議院を解散して、

総選挙で、国民の意思(民意)を問うべきです。

「呆れてものがいえない」とか「開いた口が塞がらない」とは、正にこの時のために存在する日本語だろうと思います。

以上です。問題外です。

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2013.11.14

揉め事、クレームは、両方の言い分を聞くことが大事です。

◆揉め事や、悪口をそのまま信用してはいけません。

常識ですが、ちょっと違うかもしれませんが「喧嘩両成敗」です。

つまり、何か、人間同士で、揉め事があったとき、例え当事者一方のみと親しくても、

当事者のうち、片方だけの話を聞いて全面的に信じてはなりません。


また、身内でも親しい友人でも、それほど親しく無い人でもとにかく、

第三者の悪口を、しかもかなり程度が激しいのを言ってきたときも、同じです。


ごく一般的にいうと、揉め事とか感情的ないざこざが起きたときには、

当事者の一方が100パーセント悪くて、他方は責任ゼロ、ということはありません。

殆ど全ての場合、両方とも、どこか悪いのですが、その片方だけだと、自分に都合の悪いことは言わないので、

信用できません。


◆死んだ母が何か言っていたようで悩まされています。

両方の言うことを聞くべきだと言う話を第一段落で書きながら、矛盾もいいところですが、

今回、私が困っているのは、昨年の12月5日に、肝転移した胃ガンが見つかって、

当初の診断及び治療計画では「半年ぐらいは保つだろう」と言われていたのですが、

結局ドクターでも人間の身体がどうなるか、完全に予想することは不可能です。

なんと、ガンが発見されてから1ヶ月も経たない、今年の1月3日に死んだ、母親の関係です。


母が死んだこと自体は、こちらも母もいい歳で、普通のことですが、

1月上旬に死なれると、正確に一年目に近い時に一周忌の法要を行ったら、正月早々

縁起が悪い。12月8日にやることにしました。


1番近くにいる親戚に、出欠を確認したら、かなり露骨にスケジュールも確認せずに、

都合、悪いねー

と断られました。この親戚はとにかく地理的に最も近接していて、相手が子供の頃から、

私の母を知っていたのです。普通は、一周忌には、来ます。

なにか、理由があって出ないにしても、一旦電話を切って、スケジュールを確認する「フリ」を

してから、断りの返事をしてくるのが常識というか、礼儀ですが、その場で断った。

可能性は2つ。


恥ずかしいのですが、父が生きているころは、父は強烈な個性の持ち主。豪放磊落タイプでしたので、

母の欲求は抑圧されていましたが、実は、母もかなり口が悪い。それは知っておりました。

父が死んで16年ですが、父が他界した直後から、母の本性が噴出したようで、

言いたい放題です。かなり無神経に、相手に面と向かって失礼なことをいってしまうという、

他人からみたら、「かなり、嫌な」性格傾向を持っていたようです。


最も近い親戚も、何か気に障ることを言われて、実は腸が煮えくりかえっているのかもしれません。


もう一つの可能性。

今、私が住んでいる場所は、かつて、私が祖母、両親、兄と住んでいた家と土地、それを仲が良いお隣さんと一緒に

大手不動産会社に売って、その売却代金でマンションを建て、ほとんどは分譲で、他人のものになってしまいましたが、

マンション、全十五室のうち、3室だけは、母・兄・私のもので、それぞれの持ち分に応じて共同所有しています。

3室、他人に貸せば家賃は3部屋分になりますが、元はと言えば、私達家族が住んでいたところなので、

だれか、居て欲しいといい、母が、私に住むように言ったのです。


ところがなんということでしょう。

引っ越してきたら、近所の人が、何だか怖い顔をしてみてます。


どうやら、母は、自分から私と私の家族に、新築したマンションへの入居を勧めておきながら、

他人には、
JIROにマンションを分捕られて追い出された

といっていた。複数の人から証言を得ました。

全く実の親子なのに、何故そんなことを言うのか、本当に分かりません。

呆けたか、アルツハイマーか?と思い、脳のCT,MRIの検査を受けて貰ったのですが、「異常なし」と。

すると、ますます、どうして、私を「悪者」にするのか分かりません。家内とは姑と嫁の関係ですから、

それは、なにかしらありましたけど、あまりにも悪意的です。しかし、人間がそういうことをするものだ、

という認識のない「善人たち」の間では、私はどうやら「悪者」です。

母がまだ生きていたとしても、前言を撤回してまわれとも言えなかったでしょうし、

言っても母は、実行しなかったでしょうが、まだ、原理的には事情説明の余地がありました。

いきなり死なれたから、たまりません。いくら私ら夫婦が言い訳しても、誤解は解けないでしょう。

最寄りの親戚が一周忌への出席を拒んだのは、母が彼らに私が「分捕った」といい、

親戚がそれをまともに信じてしまい、私の顔も見たく無い、と考えている

そんなところでしょうが、当事者の一方に死なれたので、もう永遠に、本心を確認できません。


◆だから、紛争当事者一方の話を鵜呑みにするな、というのです。

最寄りの親戚の、露骨な一周忌への出席拒否が、故人たる母親本人への恨みに由来するのか、

或いは、母親が語った、根も葉もないストーリーを信じて、

「JIROは悪い奴だから」一周忌などでてやらん、と。

しかし、後者は考えにくいですよね。私が死んだ訳ではありません。

母を慕っていたならば、四十九日法要も納骨式も、今度の一周忌も出る筈。


話の締めくくりが、難しくなってしまいましたが、敢えて結論を述べるならば、


  • 誰かに対して、嫌いな感情、不平不満があるなら、その人が生きている間に、本人に文句を言うこと。死んでから、何があったのか想像することしか出来ない「相手の子供」に辛く当たっても、訳が分からなくなるだけ。

  • 一般的に誰かが誰かの悪口をいっている場合、その内容を丸ごと鵜呑みにしないこと。自分には都合の悪いことを人間は隠そうとするので、本当の所は分からない。

ということになります。

読み返して、今頃気づく私もアホですが、本稿は、なにやら、尤もらしく理屈を並べていますが、

結局のところ、「単なる、しかし、壮大な愚痴」とお考え頂いて結構です。

皆様に貴重な時間を私の愚痴を読む為に使わせてしまったことになります。

失礼申しあげました。

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2013.11.12

11回目です。24年前(1989年)の11月13日、日本で初めての生体肝移植が行われました。

◆毎年、同じことを書き写していますが、忘れてはいけない事だと思います。

今では、脳死肝移植が行われても、さほどの大ニュースとして扱われなくなり、

勿論、脳死したドナーの方はお気の毒なのですが、むしろ移植は「普通の事」になりました。

しかし、それは、比較的最近のことです。

日本では長い間、臓器移植は「タブ-」でした。その禁を破ったのが、

当時の島根医科大学(現在の島根大学医学部)第二外科、当時助教授だった、

永末直文先生です。永末先生が映画「孤高のメス」の当麻医師のモデルです。

今、日本で臓器提供意思表示欄が、運転免許証や健康保険証にまで、

(臓器を提供するかしないかは勿論任意ですが)印刷されるようになりました。

全て、永末先生の職を賭しての「決断」のお陰です。


◆そもそもの始まり。

移植手術の患者は、生後間もない杉本裕弥ちゃんでした。生後1ヶ月検診で黄疸がある、と言われました。

山口県玖珂郡和木町、岩国市のすぐ北、広島との県境で開業していた木村直躬医師に、

裕弥ちゃんのおばあさんが、そのことを告げました。1988(昭和63)年12月のことです。

木村先生はエコー(超音波)で、ただちに、杉本裕弥ちゃんが、先天性胆道閉鎖症という病気である、と診断しました。

先天性胆道閉鎖症とは、生まれつき胆汁が流れ出る道がふさがっていて、胆汁が肝臓へ流れていかないので、

黄疸が段々強くなり、しまいには、肝硬変で死に至る病です。


◆杉本裕弥ちゃんは、移植以前に、胆道閉鎖症の専門家による手術をうけましたが、上手く行きませんでした。

この世に生を受けて間もない赤ん坊が、

可哀想なことに、何度も手術を受ける運命にあったのです。

木村先生の紹介で、地元山口県の国立岩國病院の小児外科により、胆管を何とか開く手術が行われました。

1度では上手く行かず、2度目の手術も失敗でした。

岩國病院の担当医から、木村先生(最初に裕弥ちゃんを診察した開業医の先生)の元に、手紙が来て、

「この子の予後はホープレス(望みがない)」とのことでした。残酷な宣告です。

それでも、裕弥ちゃんの家族は諦めませんでした。

木村先生に、何とか手段は無いか、と聞きました。先生は肝移植以外に道はない。といいました。

日本では、移植手術はタブーとされていました。

1968年札幌医大で行われた日本初の心臓移植手術の失敗が、その背景にありますが、その説明は省きます。

日本木村先生はオーストラリアの病院に問い合わせましたが、オーストラリアの病院は

「生体肝移植は難しくて無理だ。」という、つれない返事をよこしてきました。

しかし、木村先生も諦めませんでした。


◆木村先生は、「移植手術を頼むなら、島根医大の永末先生しかない」と考えました。

木村先生の頭に浮かんだのは、九州大学医学部の後輩で、広島赤十字病院で同僚だった永末直文医師でした。

木村先生は内科、永末先生は外科ですが、肝臓を専門とすることで共通していました。

木村先生がエコーで肝臓ガンを診断し、永末先生が切除可能な肝ガンの手術を6年間で200例も手がけていました。

木村先生は「生体肝移植を頼むなら、(島根医大に移った)永末君しかいない」と思いました。

永末先生は、最初あまり乗り気ではなく、オーストラリアの病院で手術を受けることを進めました。

これは、前述の通り当時の日本の医学界で「移植」という言葉はタブーだったのです。

このタブーを破った医師は、医師生命を絶たれる危険がありました。ですから、最初に永末先生が積極的ではなかったことも、

無理からぬことだったと言って良いでしょう。

ところが、木村先生は諦めませんでした。講演のため、広島に来た永末先生に会い、

とにかく裕弥ちゃんの診察だけでもしてくれ、と、頼みました。永末先生は引き受けました。

永末医師が初めて診る裕弥ちゃんは、黄疸が強く出ていて、溜まった腹水でおなかがパンパンに膨れて、静脈が浮き出ていました。

既に食道静脈瘤が出来ている可能性があり、これでは、いつ吐血してもおかしくない。

吐血しなくてもあと1ヶ月ほどの命、と永末先生は思いました。まだ、生後一年経っていない赤ん坊が肝硬変です。残酷な現実でした。

裕弥ちゃんの体力が移植手術に耐えられるか、五分五分だと考えました。


◆永末先生は裕弥ちゃんの家族にありのままを話しました。

永末医師は家族に客観的事実を説明しました。それは、


  • 正確なことは精密検査をしないと分からないが、移植手術は出来そうなこと。

  • 但し、島根医大の永末医師のグループでは生体肝移植の経験がないので、上手くいくかどうか保証できないこと。

  • 手術まで持ち込めても、裕弥ちゃんの全身状態があまりにも悪いので、手術に持ちこたえられずに亡くなる可能性も高いこと、


という内容でした。決して楽観出来る話ではありません。しかし、家族は必死でした。

永末医師は特に裕弥ちゃんの祖父政雄さんの言葉を強く覚えています。
このまま裕弥を死なせたら悔いが残ります。明弘(引用者注:裕弥ちゃんの父)の命に別状がないのなら、結果は問いません。是非手術をして下さい。

そして、政雄さんは、裕弥ちゃんの両親に言いました。
「明弘、寿美子さん。お前たちが両親なんだから、お前たちからはっきりお願いしなさい」

15秒ほどの沈黙の後、それまで寡黙だった明弘さん(裕弥ちゃんの父)が永末医師を正面から見つめ、言いました。
「お願いします」

その言葉に永末先生の気持ちが動きました。

「この人達は裕弥ちゃんを助けようと必死になっている。移植手術未経験だというのに、頼むという。

ここで失敗を恐れて背を向けたら、医師として最も大事なものを失ってしまう」と思ったのです。


◆永末先生は、島根医大第二外科全員に「この手術を断るぐらいなら、明日から肝移植の研究など止めてしまおう」と言いました。

永末先生の気持ちは固まりました。

当時永末先生は助教授でしたから、第二外科の部長中村教授の了解も取り付けました。

自分の研究室に戻った永末先生は、肝臓グループの医師たちに、裕弥ちゃんの生体肝移植を引き受けることにした、と言いました。

医師達は全員無言になりました。

「日本で初めての生体肝移植」であることに加え、裕弥ちゃんの症状が悪すぎる、と専門医たちは誰もが思ったのです。

スタッフが躊躇っているのを見て、永末先生は、言いました。

「我々は『肝移植』を標榜している。

赤ちゃんは死にかけている。家族は結果は問わないからやってくれという。責任は全て私が取る。

目の前の赤ちゃんを救えないような研究なら意味は無い。もしこの移植を拒むなら、明日から移植の研究など止めてしまおう。」

第二外科の河野講師(当時)はこの言葉を聞いて、身体が震えたといいます。皆同じ心境だったことでしょう。


◆中村教授は「永末君、君は全てを失うかも知れない、本当にそれでいいのか?」と心配しました。

手術を行うことが決まってから、永末先生は、中村教授の部屋で何度も話し合いました。

中村先生は、心配していました。

「永末君。僕はもう13年もここの教授をしていて思い残すことはない。福岡へ帰れば済む。

しかし、君はこの手術で全てを失うかも知れない。僕はそれがいちばん心配だ。本当に君はそうなってもかまわないのか」

その都度、永末先生は答えました。
「先生。大丈夫です。誰かがやらなければならないことを、私たちがやるだけです。これで弾劾されたら、福岡へ帰って開業します」

この言葉は、決断―生体肝移植の軌跡という本(是非、読んでいただきたい)で永末先生自身が書いている言葉です。

しかし、本当はもっと悲痛な覚悟でした。

後年、NHKの「プロジェクトX」に出たとき、永末先生は、医師を辞めることさえ覚悟していた、と話しました。

「私は英語が得意なので、学習塾の英語の先生をすれば、食べていけると思ったのです」

淡々と語る永末先生を見て、私は心の底から、永末先生を尊敬しました。

これほど立派な医師を見たことがありません。

裕弥ちゃんの移植手術そのものは成功しましたが、その後、ありとあらゆる合併症が起きました。

そして、手術から285日後、1990(平成2)年8月24日、午前2時32分、亡くなりました。1歳9ヶ月の生涯でした。

家族は、手術とその後の肝臓チームのすさまじい努力、裕弥ちゃんを救おうとする苦労を目の当たりにしていたので、

チーム全員に丁重にお礼をいいました。後年、裕弥ちゃんの弟が生まれました。

母親の寿美子さんは、永末直文医師の「直」と裕弥ちゃんの「弥」をとり、「直弥」と名付けました。

島根医大第二外科が初めての生体肝移植をしたのを見届けるように、その後、京大、信州大が、数多くの生体肝移植を成功させました。

それはそれで、良いことです。

しかし、何と云っても、「最初にやる」ことを決断する勇気と覚悟は、2番目以降とは比べものになりません。

島根医大第二外科の英断と死にものぐるいの努力がなければ、こうした道は今も開けていなかったでしょう。

島根医大は、今は島根大学医学部になってしまいましたが、それはこの歴史的事実の価値に比べればどうでも良い。

永末先生とそのチームの偉業は、日本の医療の歴史に永遠に刻まれるでしょう。

永末先生が中心となり、当時の移植チームのメンバーが、思いを綴った本、決断―生体肝移植の軌跡を是非、読んで下さい。

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2013.11.09

「あまちゃんロス」というが、放送終了後1ヶ月10日で忘れるようでは、ファンではないと思います。

◆気に入ったら、何年・何十年も好きなはずです。

NHK朝ドラ「あまちゃん」があまりにも面白く、放送が続いているときから、

「あまちゃんロス症候群が心配だ」

という類の話が半ば本気、半ばやや揶揄的に週刊誌などでとりあげられていました。

比較の対象としておかしいかもしれませんが、元来クラシック音楽が好きなものとしては、

あまりそういう、考え方はいたしません。そもそもクラシックなどは、好きになった時点で例えば、バッハなど、

亡くなって200数十年経っていて、もう、絶対に新作など発表されないし、作曲者に会うことも出来ないけれど、

それで「落胆する」ということは、勿論ないのであって、現在までに発見され再現(演奏)可能な作品をなんどでも聴くのです。


◆あまちゃんの制作に携わった人たちは、当然、ご健在なのです。

古典芸術と、現代のテレビドラマを比較するのは、ちょっと的外れかも知れないと思いつつ、

更に書いて見ます。


まず、「あまちゃん」の制作に携わった人々は脚本の宮藤官九郎氏、音楽の大友良英氏、出演俳優陣は全員、

ご存命どころかご健在なわけです。宮藤官九郎氏は「続編はない」といいますが、

世の中なにがおきるかわかりませんから、これからどうなるかわかりません。


また、あれはあれで、完結した方が良い、という意見も多く、私もそれに近いのですが、

そうなった(続編は制作されないことが確定した)と仮定しても、半年分のドラマは全てDVDになって、発売されます。

数日前に、DVD-BOXの2巻目が出た所です。


だれが、何と言おうと、芸術作品でもテレビドラマでも、誰に迷惑をかけるわけでも無いのですから、

何年経っても、何十年経っても、繰り返し鑑賞すればいいのです。

事実、私はロンドン駐在員時代に日本から送られてきたビデオで知り、すっかり気に入った、

三谷幸喜氏のいまだに最高傑作ではないか、とおもう「王様のレストラン」(1995年4月19日 - 7月5日放送)のDVDを

いまでも、見ます。

別の他人は、松嶋菜々子の絶好調期のドラマ「やまとなでしこ」のやはりDVDを今でも見ているとか。

そういうものでありますし、「あまちゃん」に関しては、あまりの人気に付随的、資料的商品が次々と現れており、

たとえば、

あまちゃんメモリーズ 文藝春秋×PLANETS (みなさんのあまロスをなんとかすっぺ会 (著, 編集))

という本には、全156話、1話ずつのレビューを始め詳細を極めた内容が記載されていますし、

なんと、11月末には、
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」完全シナリオ集 第1部、 完全シナリオ集 第2部

が商品化され、興味の無い方は、あざとい商法だとおもわれるかもしれませんが、

私の記憶では、NHKの朝ドラのみならず、民放を含め、ドラマの台本(小説化されたものではない)そのものが商品化されて、

しかも1,000円台で、買えるというのは、初めてです。これは極めて恵まれた状況です。

私は、以前、なんどかあまりにも好きになってしまったドラマの台本を入手したことがありますが、

唯一の方法はネットオークションで競り落とすのですが、必ず出品があるとは限らず、特にNHK朝ドラの台本はあまりにも膨大で、

かつ、オークションですから、人気の作品だと、応札締切時刻直前に、数万円にまで、競り上げられるのが普通です。

ドラマの台本というのは、見ると驚きますが、意外と綺麗に活字で印刷されていて、ト書きがあるとは言え、

びっくりするほど無機的で、役者さんというのは、あれを読んで役のイメージを作り上げる作業をするのですから、

これは、大変だろうな、と思います。それはさておき、

とにかくこれは、クラシック音楽で詳しく内容を知りたくなったらスコア(総譜)を買うのと同じです。

あった方が面白い(興味深い)。

このような、付随的商品(資料)が続々と世に現れるのですから、

やはり現代の作品というのは幸福です。全然ロス(喪失)していない、と思います。

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2013.11.07

「秘密保護法案、反対」とか、まさか参院選でも自民党に投票した人がいってるんじゃないでしょうね。

◆私は6月にねじれているのが健全なんだ、と書きました。

今頃になって、与党・自民党が衆議院で審議入りした「特定秘密保護法案」に関して反対!と

言う人がTwitterを見ていると(最近、こういうブログ書く人すくないです。140文字って本当に楽なのです)、

Tweetしているひとを数多く見かけますが、衆議院と参議院両方で与党に過半数の議席を獲らせておいて、

今更、何を言っても無駄でしょ?

まさか、昨年末の衆院選、今年8月の参院選で、いずれも自民党に投票した人が、

特定秘密保護法案反対!とか言ってるんじゃ無いでしょうね?

私は、参院選の前々月、6月の終わりに、

2013.06.29 参院選でねじれ解消って、冗談じゃないですよ。

という記事を書きました。この記事は、「ねじれているのが健全。」という小見出しで始まります。

今日、主張したいのもそのことに尽きます。今更おそいでしょ?

衆議院と参議院で自民党に安定多数を獲らせたということは、何でも自民党が好きなように決めていいですよ?

と、フリーパスを与えたようなものです。何でも自民党が決めようと思えば決められます。


だから、いわんこっちゃないんです。

安倍晋三は2006年9月からちょうど1年間だけ、1回目の政権を経験しましたが、

それ以前から形成されていた、絶対安定多数を良いことに憲法の附属法、教育基本法の変更と、

憲法改正の手続き法、「国民投票法」をいずれも、まだ、野党が話すことがある、と言ったのに強行採決したんですよ?

と、6月に書いたとおりです。彼にやりたい放題の環境を与えてしまったのは、他ならぬ主権者国民なんですから、

私ら、自民党に入れていない有権者はいい迷惑ですが、入れた人は「当然、甘受すべき不利益」で、

今更、騒ぐぐらいなら、何故、過去1年間で、2回行われた国政選挙で、もっとよく考えなかったのですか?

と申しあげたいのです。

小泉政権のときと同じではありませんか?稀代のペテン師、小泉純一郎が絶対安泰多数を獲ってから、

「一億総中流階級」が壊れ、「格差」が問題に、つまり「弱者は勝手に野垂れ死にして下さい」という無慈悲な日本に

なったんです。もう忘れましたか? 忘れたのだとしたら、どこまでバカなんですか?

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2013.11.06

最近のニュースから、「食材表示」「中国共産党建物前で爆発」

◆記事1:消費者庁 業界団体に再発防止策報告を(NHK 11月6日 17時50分)

全国のホテルでメニューの表示とは異なる食材を使っていた問題が相次いで明らかになっていることを受けて、

消費者庁は、ホテルや旅館の業界団体に対し、再発防止に向けた取り組みについて、

その内容を報告するよう文書で要請しました。


◆コメント:細かいことを書かなければいいのではないでしょうか?<BR>

これは、虚偽表示していたのが良いことだ、とは勿論言いませんけど、

例えば「九条ネギ」が、普通のネギだった、とか、フランス産の栗が実は中国産の栗だったとか、

宮崎産の豚肉が岩手県産だったとか・・・・。


食中毒を起こしたとか、毒物、有害物質を含んでわけではないですね。

はっきり言って、九条ネギと普通のネギと食べて分かる人いませんよね?

何でもかんでもバラしてメディアは、得意そうですが。

一番確実なのは、もう細かいことは書かない。「ネギ」「栗」「豚肉」と。それならウソじゃないでしょ?

それしかないのではないでしょうか?


◆記事2;中国 共産党の建物狙った爆弾とみて捜査(NHK 11月6日 18時53分)

中国内陸部の山西省で6日朝、中国共産党の建物の近くで複数の爆発が起き、1人が死亡、8人がけがをした事件で、

現場で鉄球や電子回路が見つかったことから、捜査当局は、何者かが爆弾を作り、

共産党の建物を狙って爆発を起こしたものとみて調べています。


◆コメント:格差社会の鬱憤が爆発して、いよいよ危険です。

今までは、中央政府(中国共産党)が力ずくで抑え込んでいましたが、その共産党のビルがテロ攻撃を受けているのと

同然ですが、あまりのも経済的格差が激しいから、遂に大衆の不満が爆発した、

ということで、まかり間違えばクーデターですが、何しろ10億人以上もの国家だから、収集がつかなくなる。

しかし、かつて、ベルリンの壁が市民によって破壊されたり、冷戦の片方、ソビエト社会主義共和国連邦がなくなってしまうなど、

昔は、我々が生きている間にそんなことが起きるのを(テレビを通してですが)目の当たりにするとは、

想像だにしなかったのです。

山西省という地方ではありながら中国共産党、つまり国家権力そのものに対して

殆どテロ攻撃をした国民(多分少数民族など、上に上がるチャンスがない人)が遂にでた

ということは、ただちにではありませんが、国家の基盤が脆弱化している予兆かもしれません。

何が起こるか分からない。但し、そういう場合、中国政府の常套手段として、政府への不満を逸らす

ために、日本を攻撃して、あらゆことをきっかけに言いがかりをつけてくる可能性があるので、

極東情勢の不安定化に結び付きます。ですので、他人事ではないのです。

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2013.11.03

「東北の悲願 楽天が初の日本一」←休みの日に私を「早起き」させた楽天。おめでとうございます。

◆記事:東北の悲願 楽天が初の日本一(NHK 11月3日 23時13分)

プロ野球の日本シリーズ第7戦は、楽天が3対0で巨人に勝って球団創設9年目で初めての日本一に輝きました。

両チーム3勝ずつで迎えた第7戦は3日夜、楽天の本拠地、仙台市のクリネックススタジアム宮城で行われました。

楽天は、2回までに2点を取って巨人の先発、杉内投手をマウンドから降ろすと、4回には2人目の澤村投手から9番の牧田選手がホームランを打ってリードを3点に広げました。

先発した3年目の美馬投手は、緩急をうまく使った投球で6回までヒット1本に抑え、

7回からは第1戦で先発し第5戦でもリリーフで5イニングを投げた

ルーキーの則本投手が2イニングを抑えました。

そして9回は、前日の第6戦で160球を投げて負け投手となったエースの田中将大投手がマウンドに上がり、

楽天ファンで埋まった球場の雰囲気は最高潮に達しました。

田中投手は、ランナー2人を出しましたが、最後のバッターを空振り三振に取って楽天が3対0で勝ち、

満員の本拠地のファンの前で星野仙一監督が胴上げされました。

楽天は球団創設9年目で初めての日本一で、

星野監督も監督として4回目の挑戦で初めて日本シリーズを制しました。


◆コメント:こういうのは、ゴタゴタとした理屈は要らないと思います。

私は、過去に何度もかいておりますが、多分、日本で私だけではないかと思いますが、

ブログの「独自カテゴリー」に「日本人の褒め下手」を設けております。


「日本人の褒め下手」について書く、多くの場合は、日本人はスポーツは良く知ってるが、

芸術のことは何も分からない。役者なんぞばかりが文化勲章だったりするのに、

ベルリン・フィルのコンマスを25年務め、ドイツ政府から勲章を授与されている安永徹さんに

文化勲章どころか紫綬褒章も授与されていないのは、間違っている、という文脈で、使います。


しかし、今回は星野仙一監督率いる東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一を褒めないのは、

逆に不公平だと思います。

前書きがながくなりましたが、理屈は要らないのであります。

「『被災地の人々に夢と勇気』は聴き飽きた」という似非インテリがいることでしょうが、

実際に喜んでるんだから、いいじゃないすか?

そういうことは、あるのです。

ものすごく古い話になりますが、戦後まもなく、日本人が「敗戦国」となりひじょうに惨めな気分でいた頃、

その頃を私は、直接知りませんが、とにかく当時、湯川秀樹博士のノーベル物理学賞と、

「フジヤマのトビウオ」、こと水泳の古橋廣之進選手の世界一記録(五輪には敗戦国なので出られませんでした)が

日本人を大いに鼓舞したのは、有名な「歴史的事実」です。


今回も同じことだとおもいます。被災地以外の(今のところ)安全地帯に住む人間が、
野球で日本一になったからといって、復興が進むわけでも放射能が消えるわけでもなかろう。

としたり顔で屁理屈をこね回すべきではありません。

楽天が出来たのは2004年で、同年11月2日のプロ野球オーナー会議で、楽天という球団の新規参入が認可されたのだそうで、

星野監督は、その記念すべき日に優勝出来なかったのは残念、という意味のことをいってましたが、

まあ、いいじゃないですか。

星野監督は過去三度日本シリーズで、日本一を逃し、漸く、昨日優勝したことを訊かれて
「私の事なんか、どうでもいいけど」

といってましたが、泣いてましたね。星野さんが怒るところは何度見たことかわかりませんが、

あんなに泣いた星野監督を見ると、こちらまでなけてきます。


◆久しぶりに「野球」に関心を持ちました。

私がロンドン駐在中、16年前に72歳で死んだ父は、生前無類の野球好きでした。

息子の私が言うのもなんですが、かなりの教養人でもある父でしたが、結局この世で一番好きだったのは

野球だったのではないか、と思います。父がテレビで野球ばかり見るので、

私は自分が見たいテレビ番組を見ることができず(昔はテレビは一家に一台でした)、

そのせいで、野球を恨んだこともありますが、門前の小僧、で親父に付き合って見ていたので、

実は、ひととおり、野球のことはわかります。但し、この目で「本物」の

「3番・ファースト・王」「4番・サード・長嶋」を「後楽園球場」(現・東京ドーム)で要するにV9時代の

巨人をこの目で見た人間ですから、その頃に比べるとなんだか、最近の野球というのは「普通の人」野球みたいな

気がして、はっきり言って球団名もましてや、楽天のメンバーなんか、昨年まで全然知りませんでした。


今シーズンは、何故か知りませんが意外に野球好きの家内が、田中というものすごいピッチャーがいることを

話すので、興味を持ち始め、田中将大投手がなんとあの「神様仏様稲尾様」の稲尾投手の連勝記録を更新したという

あたりから急激に、その興味が強まりました。今年、数十年ぶりに野球に関心が向いたのは好運でした。


◆田中投手はあたかも「昔のピッチャー」のようです。

日本シリーズの放送中に各局持ち回りで中継していて、何戦目でしたか、

元・広島の衣笠氏が「すごい選手ですね。なんだか昔のピッチャーみたいですね」といっていました。

全くそのとおりで、ああいう、物凄いガタイと馬力と精神力と、勝負師の目をした、

「こんちくしょう」という闘志剥き出しのピッチャーは、まさに星野さんの現役の頃には、

むしろそれが普通だった、昔のピッチャーです。


シーズン中無敗だったのに、よりによって、日本シリーズ第6戦で今シーズン初めて負けて、

悔しくて、眠れなかったに違いない。メディアが散々かいたり、言ったりしてますが、160球投げた翌日に

投げるということは常識を逸脱してますが、田中投手は一昨日負けたときから、昨日の最終戦でも投げるつもりでいた

といいます。あのままでは、終われなかったのでしょう。そういう気持ちは同じピッチャーの星野監督が

一番わかるのでしょう。私は「分かる」などという僭越なことは言えません。


◆私が3連休最終日に早起きしてスポーツ新聞を買いに行くのは、空前のことです。

昨夜は、かなり興奮しまして、3時頃まで起きていて、今朝も比較的早く目が覚めましたが、

それは、今日ばかりは、いつもバカにして、殆ど絶対に買わないスポーツ紙全紙をコンビニに買いに行くためでした。

休みの日は、昼まで寝るのが普通の私としては、ものすごく例外的なことです。

そこまで、久々に野球に熱中させてくれた、星野監督と楽天の選手の面々。

そして、負けたけれども、相手の勝利をたたえた巨人軍の原監督のフェアな態度に

お祝いとお礼を申しあげます。

素晴らしい試合を、ありがとうございました。数十年ぶりに野球の楽しさを思い出しました。



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2013.11.02

警察は親切ですから、目の前の違法行為を放置するのは止めましょう。

◆マスコミは「大不祥事」ばかり報じるから誤解しがちですが。

対象は、警察に限りませんが、新聞やテレビなどのマスメディアってのは、

嫌な連中で、民間でも役所でもある組織が悪いことをしたり、構成員が不祥事を起こしたときには

鬼の首を取ったように報道しますが、「良いこと」をしても、大きく取り上げない、

ということを、念頭に置いておいた方が良いと思います。

私は、昨年から今年にかけて、たまたま、何度か警察に通報(110番ですね)したり、

警察に相談しなければいけないようなことに遭遇しました。

私の経験の範囲内では、大多数の警察署、警察官は、良心的だと思います。

確かに交通違反の取り締まりなどは、本来、警察は「犯罪、事故を未然に防止する」のが

重要な使命なのに、わざと違反させておいて、捕まえるというケースが多く、

ああいうのは感心しませんが、そうこと「だけ」が全てのように考えるのは、

正しくない。


◆ケース1:脅迫状の相談。

脅迫状というか、ネット上でのケンカが原因で相手がどういう手段を用いたかわかりませんが、

昨年、私の自宅に、なんと私の実名で、手紙がとどきました。

相手は、直前にネットで揉めたクラシックの演奏家以外にかんがえられませんが、

勿論、差し出し人の名前は書いて無い。

上手いことを考えたものです。

これがメールなら却って追跡し易いですが、封書の手紙だと

相手の居所が突き止めにくい。その相手であるという確証が無ければ、家宅捜索も逮捕もできません。

相手は、ネット上で謝罪しろ。さもないと会社に訴えるぞ、といいます。

最寄りの警察の生活安全課に相談したら、私の住所が突き止められているのは、危険だから

パトロールを強化する。異変があったら、すぐに連絡するようにいってくれました。

しかしながら、揉め事の経緯(注:当然私がネット上の揉め事をプリントアウトして説明したのです)を考えると

相手の要求をそのまま受け入れる必要はない。無視しろ、といわれました。


その後、驚いたことに、相手は私の会社に電話してきたようです(こういうことは会社の総務部が扱いますが、

相手が何と言ってきたか、詳細は教えてくれませんでしたが、

「お宅の会社の社員でJIROってのがいて、カクカクしかじかで誹謗中傷された」

というようなことを訴えたようでした。上司に呼び出されて事情をきかれましたが、

警察と同じようにそれまでの成り行きをプリントアウトしておいて、即座に事情を説明しました。

警察と、弁護士にも相談済であることも、申し添えました。隠していると、如何にもこちらがやましいようですが

全てを明らかにしたことと、相手のクレームが会社の私の仕事と全然関係ない、JIROの私事である、という事実。

これらを勘案し、会社としては、無視を決めたようで、何の処分もありませんでした。

その後、随分しつこく何度も封書が送られてきましたが、一番ひどいのは、

私がTwitterで、女房、子供について、文句と悪口(一番ひどいのは自分でも反省しましたが、

「いっそ、事故で死んでくれないかな」などと書いたのです)を書いたその過去ログを

「犯人」がプリントアウトして、私の勤務先の会社を差し出し人として

女房宛に送りつけてきたときです。家内は会社からの手紙だから、開封して読んでしまい、

それは修羅場になりますよ。

余りにもひどい。大恥をかきました。

警察に相談したら、かなり悪質だし、被疑者となりかねない人物はわかっていることから

正式に、事案として警察の記録として残してくれました。そうすると、また同じことがあったときに、

担当刑事が変わっていても、過去の経緯がすぐ分かるからと(因みに弁護士にも相談しまして、それなりの

アドヴァイスがありましたが、今日は警察の話なので省略します)、言ってくれました。


脅迫状はとまりましたが、担当刑事は1ヶ月後、2ヶ月後、
その後、何か変わったことはおきていませんか?

と電話してきてくれました。親切だと思います。警察が気に掛けてくれているというだけで

随分、気持ちが落ちつきます。それにしてもこの「事件」は騒動の思いがけない発展もさることながら、

「犯人」と推定されるのが、私が子供の頃からずっと憧れていた、プロの音楽家に間違いない、というのが

物凄いショックでした。それがこの「脅迫状」以上に私を叩きのめしました、が、それは余談です。


◆ケース2:夜中の路上の大声を110番通報。

ケース1が収束してホッとしたら、昨年12月に母にガンがみつかり、

あれよあれよ、と言う間に容態が悪化。今年の1月3日に他界しました。それは、関係ないのですが、

四十九日法要やら、納骨が終わったある金曜日の夜。夜中に私の通例で夜更かししていたら、夜中の2時半ぐらいに

家内が起きて、私の所に来て、自宅マンションのすぐ脇で、物凄い大声で誰かを怒鳴っている男がいる。

ケンカらしい。五月蠅くて眠れない、といいます。

私は、本格的なヤクザとか犯罪者みたいな奴のケンカだったとしたら、顔を見られたらまずいので、

マンションの上の階の通路から見おろした所、ケンカではなく、若い、ガラの悪い男が、

携帯電話で仕事の部下だか、同僚だか(口調と話の内容がところどころ聞こえたのですが、それから

類推すると「水商売」のようすでした)を叱りつけているのですが、

新宿歌舞伎町的恐ろしさがありました。


夜中の住宅街で、眠っている住民が覚醒するほどの大声を出す。あまりにも非常識、異常です。

私は携帯電話から110番しました。男が立って電話で怒鳴っている位置を110番受付係の婦人警官に

説明したら、

わかりました。すぐに警官を派遣します。ご連絡有難うございました。

といいます。こちらの氏名は訊かれませんでした。

数分後、男が逃げられないように、という配慮でしょうか。

男の後方から回転灯を点灯させず、サイレンもならさないで、静かにパトカーが近づき、男に近づき

あれは、任意同行を求めて男が応じたのでしょうか。アッというまに男とパトカーがいなくなりました。

このようなことでも、随分素早く対応してくれます。


◆ケース3:コンビニで騒ぐ客がいたので、携帯から110番通報。

これは、もう日付がかわったので、昨日(11月2日土曜日)のこと。

自宅近くのコンビニに入ったら、男が騒ぐ声が聞こえました。

店員にクレームをつけているのではなく、如何にも精神科的にちょっと来てるな、という

のが明らか。広い店で、最初は姿が見えなかったのですが、様子を見にいったら、最近流行の

コンビニ・コーヒーを販売するポットの前で、20歳前後の男が、床に足を投げだして座っている。

それを連れの、こちらは精神科患者風ではない、まともな友人らしい男が、座り込んでいる男を大声で叱りつつ、

何とかして床を引きずって、他人に迷惑が掛からない位置に移そうとするのですが、

「キチガイ風」は、それに対してまた、大声を出して抵抗します。

もみ合っている間にコーヒーの入ったポットをひっくり返したのでしょう。コンビニの店員が、

床を拭いてます。明らかにハタ迷惑な「騒ぎ」です。コンビニから100メートルの位置に交番があります。

しかし、かならずしも交番に警官がいるとは限らない。パトロールに出ていて、誰もいないことがある。

だからまた、携帯から110番通報しました。

コンビニで尋常じゃない騒ぎ方をしている男がいて、今のところ客や店員が暴力をふるわれる

というような重大な被害は発生していないが、放置すると危険に見える、

という意味のことを告げました。

今日の110番担当者は、男性でした。「騒いでいる男は刃物などもっていないか」などを確認し、

すぐに最寄りの警官を急行を向かわせる、と言ってくれました。

通報者である私については、名前などは、やはり訊かれず。店員か客か

を確認しただけでした。


そして、騒いでいた「キチガイ風」と友人風は、まもなく店を出てしまい、その瞬間

二人、警官がやってきたので、私は

「すみません。通報内容の男はコンビニの外に出てしまいました」

といいましたが、まだ、2人の男はすぐそばを歩いていたので、「あの二人です」といったら、

警官は、コンビニの被害が内にもかかわらず、「いえ。ありがとうございました」と

言って、くだんの男の所に一応、何を騒いでいたのか、など職質をかけに行きました。

以前の警察だったら、何も起きていないし、大した事がなさそうだから、と、

すぐに帰ってしまったのではないかとおもいます。最近は、その辺がどうやら、

些細なことでも市民の通報を軽く扱うな、という指示が徹底しているのか。

私は警察の人間ではないし、身内に警察関係者がいるわけでもないので、

想像するだけです。


◆結論:関わり合いになりたくない、と見て見ぬフリをするのは止めましょう。

昨日の「コンビニ事件」では、実害を受けた客はいないのですが、様子を観察すると

特に女性客はかなり怯えていました。しかし、誰も何もしない。

また、私がレジで支払いの時に、店員に騒いでいた男に何か被害を受けていないか

大丈夫ですか?

と訊いたら、苦笑していました。そういえば、騒ぐ男の騒ぎ方が派手な割に店員は

冷静でした。多分「常連」なのでしょう。


ならば、問題ないのか。


私は、問題だと思います。店員は知っていても初めての客は何ごとかと思います。

私ですら、ちょっとした「危険な気配」を感じたのです。客商売としては、

そういう状況を起こしてはいけない。企業(コンビニ)側としては、安易に客のことで

警察沙汰にしたくないのも、人情としてはわかりますが、

私は、こういうのを黙認しておくと、警察に通報する客もいるのだぞ、ということを

コンビニ店員に知らしめたいという意図もあり、あえて110番しました。


それはさておき。

私が本稿で申しあげたいのは、騒ぎを見て見ぬフリをするな、ということです。

Broken Windows Theory(割れ窓理論)という犯罪学の学説があります。

軽微な犯罪をも取り締まることにより凶悪な犯罪を抑止できる、という理論です。

私が、土曜日にコンビニで目撃したことは、何らかの犯罪の構成要件に該当するとは思いませんが、

(コーヒーのポットをこわしていたら、器物損壊罪の構成要件に該当しますが)、それでも

特に最近の日本人を見ているとあまりにも(下世話な表現ですが)セコい。

自分さえ良ければ良い。騒ぎは見て見ぬフリをしようと。

そういう態度が習慣化してしまうと、かつてブログで問題にしましたが、

2006年8月、JR北陸線の特急車内で、21歳の女性会社員が暴行を受け、周りに乗客が大勢いたのに

誰も何もしなかった、というひどいことが起きます。ブログで取り上げました。
2007.04.24 特急車内で女性暴行=誰も通報せず、36歳男逮捕-大阪」←対処法がある。

あきれます。普段から頭の中でシミュレーションすることです。

そして、警察に連絡しても、通報者である貴方に関して、根掘り葉掘り訊かれることはありません。

私が複数回、経験したとおりです。勿論携帯の番号から、警察は私を特定できるでしょうが

あとから、何かいわれたことはありません。つまり、通報時の様子をもう一度話せと警察から電話がかかってくるとか

警官が自宅にやってくるとか。別に貴方が関わり合いになる、という言葉で何を連想するかわかりませんが、

心配症の人は「もしかすると、自分が通報したことが、『犯人』に知られ、復讐されるのではないか」と考えることでしょう。

そういうことは、ありませんから、目の前の不正、違法行為を見て見ぬフリをする、という怯懦な態度を取るべきではありません。

それが、申しあげたい結論です。

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