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2014年1月

2014.01.28

都知事選なのに、「都政」の話がありませんね。

◆どうして「東京都知事選挙」で、いきなり「原発」なのでしょうか。

非常に基本的な話で、確かに東京都は日本国の首都で、都知事の地位というのは、

閣僚並だ、といいますが、だからといって、「脱原発」かどうかを争う「都知事選」というのに、

誰も疑問を感じないのでしょうか?

東京都知事はまず、地方自治体としての東京都の行政に関する最高責任者で、

東京都の役所仕事に全然問題はないかというと、とんでもない話です。


東京というと、テレビドラマの舞台になるような華やかな場所ばかりではないのはいうまでもなく、

むしろ、そうではないところが圧倒的に広い筈です。

「青山」というと、お洒落ですか?

実際、あそこはアパレル企業が多く、青山通り沿いだけを見るとなんとなく華やかですが、

一歩奥に入ると、ものすごく古い都営住宅、しかも結構、高い建物がならんでいます。

広尾などという、外国の大使館員は、やたらと高級マンションに住むようなところでも、

一歩奥に入ると都営住宅です。

道は何時も混んでいて、特に環状8号線という道路は、365日、24時間混んでいると言っても過言ではない。

石原東京都知事の時に、いっそ地下に環状道路を造ったほうが、ことの解決が速いのではないか、と言う話がありました。


また、東京の多摩地区。しかも青梅、奥多摩町方面は、多分、地方の方がご覧になったらびっくりすると思います。

「これが東京か?」と言うぐらいのヤマの中で、あれで病院とか足りているのか、疑問です。


さらに、忘れられがちですが、東京には「島嶼部」(とうしょぶ)、つまり、多くの島があります。

大島町(おおしままち)、八丈町(はちじょうまち)、青ヶ島村、小笠原村(おがさわらむら)、

神津島村(こうづしまむら)、利島村(としまむら)、新島村(にいじまむら)、御蔵島村(みくらじまむら)、

三宅村(みやけむら)。無人島で小笠原村の一部ですが「硫黄島 (いおうとう)」も東京都です。

こういう所で急病人が発生した場合のドクターヘリの手配など問題がないのか。


昼間人口密度がものすごいですから、この時間帯に大地震が起きたら何を優先するのか。

古くなりつつある、首都高速をどうするのか。

また、教育。信じられないかも知れませんが、私が生まれ育った杉並区というところは、

作家とか、画家、作曲家、演奏家、色々昔も今もおられまして、ノーベル物理学賞の小柴先生も

杉並区ですが、それは、さておき、もっと文化的でいいのに、なんと杉並区の公立小中学校には、

いまだに、吹奏楽部が無い学校が沢山あります。


吹奏楽の世界の方。毎年の吹奏楽コンクールで「東京都杉並区」の学校が出てきた記憶がありますか?

あるわけないのです。吹奏楽部自体がないのですから。実に非文化的です。

そのおかげで、私はトランペットを個人レッスンで始めた、非常に珍しい素人です。

話がそれましたが、音楽のみならず、東京の公立小中学校の学級崩壊はすごいのです。

どうするのか。


「原発」だけが「都知事選の争点」なんて、冗談じゃありません。迷惑です。

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2014.01.27

舛添が勝ったら、安倍首相の公約を是認したも同然。日本は戦争する国になります。

◆昨日と、同じです。

安倍自民党が全面的に支援する、舛添要一都知事が誕生したら、

有権者にそのつもりがなくても、安倍晋三に「自分の政策が支持された」と主張する

根拠を与えることになります。


安倍晋三内閣総理大臣は日本国憲法を改正(改悪)し、戦争放棄を「放棄」したいのです。


◆日本が「戦争が出来る国」になったらどうなるか?



安倍の目論見が実現したら、日本は戦争が出来る国に変わり、まず、アメリカが警戒し始める。

いつでも戦争するぞという70年前に戻るのですから、アメリカのみならず、世界中が警戒するでしょう。

すぐ近くの「首領様の国」が本気でミサイルを撃ちこんでくる可能性も高まります。


日本から攻撃される前に、「先制攻撃」で潰してしまうのが得策だからです。

その時、何をターゲットするか。

一番簡単なのは、日本にある、「まだ壊れていない」53基の原子炉でしょう。

あれだけ、小出裕章京都大学原子炉実験所助教がラジオ(毎日放送「たね蒔きジャーナル」)や、

著書で、繰り返し説明しているのに今だに知らない人がいるのが私にとっては、

これは、もはや「神秘的」と言いたくなるぐらい不思議ですが、不勉強な大人が多いですね。


原発は運転していなければ安全だと思ってる。

違いますね。運転していようがいまいが、原子炉圧力容器には、循環する冷却水で

冷やしつづけなければならない膨大な核燃料が保管されている。

もしも、某国が日本の原子炉建屋つまりその中にある原子炉格納容器、圧力容器を

破壊したら、どうなるか。


福島第一原発ただ一箇所ですら、溶融した核燃料がどこでどのような状態にあるのか

いまだに掴めない。小出裕章京都大学原子炉実験所助教は、もう取り出すのは不可能だろう

といってます。

福島第一の作業が遅れているのは、放射能の線量がものすごく、とてもじゃないけれども

人間が現場に足を踏み入れて、溶けた核燃料を目視確認できるような環境じゃないからです。

遠隔操作ロボットは既にいくつか投入されましたが、途中で瓦礫に引っかかり、そのロボット自体が

あらたな「瓦礫」になってしまっている。悪夢のような現実です。

繰り返しますが、福島第一原発ただ一箇所ですら、事故から3年を経ても、「お手上げ」状態なのです。


この上、更に、他国が日本の他の原子炉を悪意を以て破壊したら、日本列島は

人間が永久に住めない国土と化してしまうことでしょう。


自民党は原発を残す、と参院選の公約で掲げた唯一の政党で、

有権者は愚かしくも、原子炉を残したまま、日本を戦争出来る国にしよう、と

張り切っている政党に政権を握らせたのです。


政権を取らせてしまったら最後、後からデモを行っても意味がない。

自民党が支援する候補を東京都知事にしてはいけません。

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2014.01.26

「舛添氏が先行、細川氏追う 都知事選で本社世論調査」←バカもいい加減に。

◆記事:「舛添氏が先行、細川氏追う 都知事選で本社世論調査」(日経電子版)(2014/1/26 22:00)

日本経済新聞社とテレビ東京による23~26日の世論調査で、安倍内閣の支持率は昨年12月の前回調査から

1ポイント上昇の57%とほぼ横ばいだった。不支持率は3ポイント減の32%だった。

同時に東京都の有権者を対象に2月9日投開票の東京都知事選の序盤情勢を探ったところ、

舛添要一元厚生労働相が先行し、細川護熙元首相が追う展開となっていることがわかった。


◆コメント:世論調査が本当かどうかわかりませんが、ホントにアホですか?

東京都の有権者は、この世論調査結果が本当だとすると、

もう、どうしようもない、死んでも治らないバカです。

この選挙は、原発云々とかデフレ脱却云々を評価するんじゃないの。


参院選前に私何度も書いたのですが、これで参議院まで自民党が過半数をとったら、

どんな法案でも通ってしまいますよ?と警告しました。


そして、特定秘密保護法案が可決される前、また、可決された後である今現在も、

反対でもが続いているというが、自民党が両院で過半数をしめたら、

秘密保護法だろうが、共謀罪だろうが、集団的自衛権だろうが、何でも通ってしまう。

騒ぐのであれば、参議院で与党に過半数を取らせるな、というべきだったのです。


しかし、デモは、言論の自由で確かに保障されてますが、あんなので政治が変わったのはみたことがない。


何と言っても選挙での投票行動で、有権者は、政治的意思表示をすべきです。

安倍首相は、特定秘密保護法案その他を強行採決したあと、

内閣支持率が10%以上も下がったことを、かなり気にしています。


それなのに。

2月9日の都知事選で、安倍政権が全面支援する舛添要一氏が当選したら、

それは、安倍晋三に対して、あの特定秘密保護法案その他の強行採決に問題は無かったと。

司法が靖国神社参拝は、宗教的行為だ、と既に判断をくだしていて、国又はその機関は宗教的行為を行ってはいけない

と憲法が定めているのに、年末靖国神社に参拝した安倍首相の行為は憲法違反ですが、

それも構わんと、いうことになります。


舛添が勝ったら、安倍はますます調子に乗るんです。

そんなことも分からないほど、日本の首都の有権者は、バカだったのですか。

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2014.01.25

【追悼】クラウディオ・アバド。すみません。パソコンでトラブりました。

◆早くアバド追悼特集を組みたかったのですが・・・

クラウディオ・アバドの訃報に接した20日(月)、私はかなり速く見つけたと思うのです。

追悼特集を早速組もうと夜12時前に風呂に入り、その直前まで何も異常が無かったし、

パソコンの本体を机から落っことすとか、水をこぼすとか停電があったとか、思い当たるフシはないし、

セキュリティ・ソフトも最新バージョンで、何かウィルスに感染したということでもなさそうです。

とにかく何故か分からんけど、ネット接続→プロパティ→「詳細状況」を見ると、

LANドライバが壊れているようだったのです。


一晩待てば良かったかもしれません。

私の住んでいるマンションはマンション専門のブロードバンドサービスに入っていて、

もしかすると、そのサーバーのメンテナンスの所為だったのかも知れないから、なのですが、

このパソコンは仕事にも必要なので、本当に修復不可能なら、多少カネがかかろうが、PCを買い替えなければなりません。

テンパった私はOS(Windows7)の再インストールを実行しました。


こいういうのが、周りに、パソコンが詳しい人間がまったくおらず、40歳ごろから

「独学」でパソコンを使い、ネットに接続している人間の弱みです。

理屈がわからないまま、「なんとなく」使っている、科学技術はその為にあるもので、

電話で何故通話が可能なのか、テレビは何故離れているものが映るのか、説明しろ、とか

自動車の内燃機関(エンジン)や変速装置の仕組みを図面でかけるか?といったら

殆どの人はできないけど、「何となく」つかっていますが、発明されてから歴史があるので、

技術的に安定してます。PCも随分歴史はあるとはいえ、個人で使うのが本格化したのは、

20年前ぐらいではないでしょうか。非常にトラブルが多いシステムや装置を使うとき、理屈をしらないと

全くお手上げです。少なくとも私は、パソコンで異常が起きると、過剰に反応してしまいます。


それは、さておき、過去に何度か経験しているので、大事なデータのバックアップはとってあったのですが、

御存知のとおり、一旦、パソコンを初期化するのですから、Windowsアップデート(月例更新)だけでも

200件以上あったり、いちいちソフトを再インストールしなければならず、

そちらに時間とエネルギーを注入したため、ブログの更新どころではなくなってしまいました。

悪しからず。


◆最初にアバドを見たときは、まるで「アホ」のようだったのです。

遅れてしまいましたが、とにかく昨年は、我が敬愛するサヴァリッシュ先生。

今年はアバド。カラヤンやバーンスタインはとっくの昔。仕方が無いですが、

やはり寂しいものです。


アバドがまだ、デビューしてそれほど、キャリアを積んでいない頃。

正確な年はわすれましたが、多分、ベームの副指揮者としてウィーン・フィルと来日したのを

見たのが、私にとっては、「最初のアバド」でした。


そのときは、後年の姿しか知らない若い方には想像もできないでしょうが、

私には、全然、才能豊かな音楽家には見えませんでした。そもそもウィーン・フィルを振れていることすら

不思議なほど、口をバカみたいに半開きにしたまま、両手で延々と2拍子を振る。

あれは、何と言ったらいいのか、ラジオ体操というか、ヒンズー・スクワットの足の動きを

取り除いたような(分かりますか?)両手を同時にブラブラと振っているだけで、

後年の、あの、指揮棒を殆ど握らない、フラフラのまま持つ、独特の棒で、しかし、

美しく、オーケストラに何かを強制しない。

カラヤンがよく言っていたとおり、オーケストラを「ドライブ」しようとしてはダメなのです。

カラヤンは自家用飛行機の操縦をしましたが、飛行機の教官に最初に言われたのは、

あなたにとって、一番大切なことは、飛行機が飛ぼうとするのをじゃましないことだ。

ということだそうです。ちょっとアバドから、話がそれますが、この話は、

音楽に関して素人ではあるけれども大変クラシックが好きな、作家の赤川次郎氏が以前、「音楽の友」での対談コーナーを

持っていて、それが一冊の本になっています。
赤川次郎のばっくすてえじトーク―クラシック、14人の音楽家

そのときに、アバド時代のつまり、まだ現役のベルリン・フィル、第一コンサートマスターだった、安永徹氏との対談があり、

その回に話題になったのですが、飛行機の教官のエピソードを赤川次郎氏が話したら、

コンサートマスターの安永さんは、間髪をいれず、
それは、極意ですね。核心を突いてますね。

と、大いに同感の様子で、岩城宏之さんもカラヤンから
「オーケストラをドライブしようとせず、キャリーするのだ」

と、いわれたそうで、それが全てではないにしても、指揮者としてかなり大事なことらしいのです。

そして、私が見る限り、アバドの指揮はその理想に非常に近いのではないか、という気がいたします。

何とも難しい境地で、私にも観念的にしか、わかりません。

オーケストラが弾こうとするのを邪魔をするな、といっても、極端な話それでは、

指揮者は、なにもしないで、指揮台にたっているだけでいいのか?ということになり、

指揮者がその音楽を通して表現したい何かを、いつの間にかオーケストラが

その意に沿って弾いている、ということであるとすれば、アバドは理想的に見えました。


◆取り急ぎ。アバドはレパートリーが広く、伴奏も上手かったのです。バッハから。

遅くなりましたが、追悼特集をします。

ベルリンフィルの首席指揮者だった頃は、やはり、あのオーケストラは、難しい曲をバリバリ弾くのを

世界中の聴衆が期待するので、今では、昔ながらの「泰西名曲」を演奏する機会は少ないし、

クラウディオ・アバドとベルリン・フィルのバッハとか、私は知りません。

しかし、アバドもカラヤンも実は、バッハとか演りたかったとおもいます。

それも、「マタイ受難曲」とか「ロ短調ミサ」のような大がかりなのではない作品。

カラヤンがチェンバロ弾き振りしてブランデンブルクの3番を演奏している映像がありましたが、

今は、アバドの追悼です。

ブランデンブルクのDVDなんてあまりないので、却って面白い。全曲はいってます。

この輸入盤DVD、J.S.Bach: Brandenburg Concertos No.1-No.6お薦めです。

この中から、第2番。トランペット変な形ですが、ピッコロトランペット、と言います。

普通は、ピッコロトランペットでも管が巻いてあるのですが、これは直線だというだけです。

この「巻き方」の形は、ラッパの音に影響がないのです。音色に影響がでるのは、

トランペットとコルネットを比べるとわかるのですが、トランペットが先まで比較的一定の太さ

なのに対して、コルネットとかフリューゲルホーンという、大雑把にいうと「ホルン」に近い楽器群は、

管が「円錐系」といって、トランペットよりも「手前から」太くなる。その太くなり具合の違いが

音色の違いになります。

とにかくブランデンブルク協奏曲第2番。


◆Bach Brandenburg Concerto No 2 F major BWV 1047 Abbado , Mozart Orchester






上手い人、揃えてますね。これでは、2番しかわかりませんが、

私の好みでは、全曲通して、アバドのテンポ設定が自分の好みとぴったりです。


◆もう少し明日以降、落ちついてまとめますが。アバド=シカゴ交響楽団で管楽器協奏曲集。

クラウディオ・アバドは晩年というか、途中で一度ガンを煩ってから、あまり世界を跳び回らないようになり、

それは、勿論、無理からぬことです。しかし、忘れがちですが、脂ののりきった頃は、ベルリン、ウィーン両フィルなど、

ヨーロッパ大陸の超一流も振るし、ロンドンのオケも振るし(何日後かに、あの叫び声の入った「ボレロ」を乗せます)

アメリカでは、Time誌の年間全米オーケストラランキング(アメリカ人ってなんでもランク付けが好きですね)でずっと1位の

(今は知りません)シカゴ交響楽団とも蜜月関係で、かなり録音も残してます。


その中で、アバド=シカゴでグラモフォンが既に珍しく、

しかもシカゴ交響楽団の管楽器の名手達をソリストのした管楽器協奏曲集(トランペット、ホルン、オーボエ、ファゴット)

を録音してます。なんと、ありました。

シカゴ交響楽団の首席奏者たち

かつて、国内盤で売られていた頃のジャケットです。

Abadochicagoconcertoforwinds


そのなかから、シカゴの首席トランペット奏者をなんと半世紀務め、

オーケストラ・トランペット奏者の間で神様のように尊敬された、アドルフ・ハーセスによる

ハイドンのトランペット協奏曲。その伴奏がアバドです。伴奏出来ない指揮者って結構いるのですが。

アバドは上手いです。


◆ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第1楽章(ソロ=アドルフ・ハーセス)






◆ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第2楽章





◆ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第3楽章






曲自体は、それぞれの楽器を専攻する音大生や、アマチュアにとっては、別に珍しいもおではありませんが、

このクラスのオーケストラが、自分達のメンバーだけをソリストにして、しかも管楽器ですね。

このような録音を商品にしている例というのは、他に無いと思います。アバドの提案だそうです。


天下国家を論じる場でもあいますが、パソコン復旧でホッとしたのと、アバドは無視できませんから、

しばらくこの話が続くか、或いは頻出すると思います。

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2014.01.18

「政府、共謀罪新設方針を伝達 国際機関にテロ対策で」(共同通信)←都知事選で自民党推薦候補を勝たせると、現実になりますよ?

◆政府、共謀罪新設方針を伝達 国際機関にテロ対策で(共同通信 2014/01/19 02:00)

政府が、昨年夏に来日した国際機関の関係者に対し、殺人など重大犯罪の謀議に加わっただけで処罰対象となる

「共謀罪」新設を含めたテロ対策の法整備を進めると伝えていたことが18日、分かった。


日本政府は2000年12月、テロ対策強化を目指す国連の国際組織犯罪防止条約に署名。

経済協力開発機構(OECD)加盟国を中心に構成しテロ資金の根絶を目指す「金融活動作業部会」

(FATF)の使節団が昨年8月に訪日し、条約批准の前提となる共謀罪新設を重ねて要請した。

日本側は改正組織犯罪処罰法の成立など法整備に前向きな対応を約束したという。


◆コメント:来る都知事選挙で安倍に「勝った」と思わせてはいけないのです。

今では、ネット上で、人々の意見が、このようなブログよりもTwitterで発せられることが多いので、

有権者の関心がどこを向いているか。、分かり難いのですが、「脱原発」やら「消費税」はしばしば見かけますが、

「共謀罪」が刑法に組み込まれるかも知れない、ということを、誰も心配していない様子なのが、

非常に気になります。小泉政権時代から何度も、審議され、決まらず、廃案になりかけますが、

何しろ、安倍政権を衆院選、参院選両方で「勝たせてしまった」(国民の責任です)所為で、「ねじれ」がなくなり、


先日、目の当たりにしたように、特定秘密後法案などという、国家権力の恣意的行使、濫用を

可能ならしめる法律が、強行採決されました。


その後、流石に安倍政権支持率が、「大本営発表」の宣伝機関、大手マスコミですら、

隠しきれないほど急落しました。10%程度、安倍内閣支持率が低下した、というのですが

大手メディアの権力擦り寄りの傾向を勘案すると、本当はもっとさがっているのではないかと思います。


しかし、安倍晋三氏は前回2006年秋からちょうど1年間だけ政権を取ったときにも、

憲法の附属法とよばれるほど大事な「教育基本法」の改正(私の見解では「改悪」)や、

憲法改正に必要と憲法にさだめられてはいるものの、具体的な方法は決まっていなかったので、

その手続きの一つを定める「国民投票法」。いずれも、やはり「強行採決」しました。


まだ、気がつかない人が大勢いますが、安倍氏は憲法改正が目標だという、その為には手段選ばない

とても、危険な、強い独裁志向性を感じます。


この共謀罪はかつて散々説明しました。要するに、

実際には何もしなくても、団体が「犯罪」の相談をしただけで罪に問うという法案

です。さらに前回の法案では自首を促す規定があり、犯罪の相談を持ちかけておいて、自分が警察に出頭すると、

自分は罪を免れ、誘いにのった相手だけが逮捕される。こんな、陰湿な法律があるか、と言うぐらいです。

あなたが仕掛けるだけでなく、他人に貶められる可能性がある。気に入らない奴を社会的に葬る為に「密告」が

横行する、とんでもない世の中になります。一つだけ。これが全てと思わずにご自分で勉強して頂きたいですが、
キョウボウザイ(共謀罪)ってなんだ?

というサイトと、これは必ずしも全てが詳しい説明ではありませんが、
私の日記を「共謀罪」で検索した結果

です。私の説明は「受け売りですが」記事によっては、詳細なサイトや本の紹介を、

日記本文に書いたので、もっと利用価値が高い情報源へのリンク集として、

多少はお役に立つかもしれません。

自民党が推薦を決めた舛添候補が仮に都知事に選ばれたら、安倍晋三は、

有権者が、特定秘密保護法案も、憲法改正も集団的自衛権の政府公式見解変更も、全て認めてくれた

と、自己正当化の理由付けにするのです。

2005年9月の「郵政民営化選挙」、2012年12月の衆議院選挙、昨年夏の参議院選挙、

私は、本当に一生懸命書いているつもりなのですが、こんな一個人の力ではどうにもならない。

東京都知事選に投票する有権者は、気分で投票したり、「何だか分からない」まま

「とりあえず、自民党」ってのは、絶対にに止めて下さい。

嫌になったら、直ぐに放りだす、細川の殿様と、政界を引退した筈の稀代のペテン師、小泉純一郎など、

問題外です。論ずる必要を、認めません。

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2014.01.16

「海自艦、右後方から接近 乗船者証言「船長気付かず」」←全長7.6メートルの釣り船が全長178メートルの輸送艦に気がつかない、と。

◆記事:広島沖・海自艦と釣り船衝突:海自艦、右後方から接近 乗船者証言「船長気付かず」 死者2人に(毎日新聞 2014年01月16日 東京夕刊)

広島県沖の瀬戸内海で起きた海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(全長178メートル)と

釣り船「とびうお」(全長7・6メートル)の衝突事故で、とびうおの高森昶(きよし)船長(67)=死亡=が

衝突直前まで両船の接近に気付いていない様子だったことが、乗船者の証言で分かった。

また、とびうおに乗っていて意識不明の重体だった大竹宏治さん(66)=広島市中区=が16日午前1時55分、

搬送先の山口県岩国市の病院で死亡した。この事故での死者は2人となった。

毎日新聞の取材に証言したとびうおの乗船者、寺岡章二さん(67)=同=によると、おおすみは事故当時、

とびうおの後方約500メートルから接近してきたという。寺岡さんは船尾の方を向いていたが、

高森さんは前を向いて操船していたため、気付いていない様子で、

「まさかぶつかるとは思わなかったので何も知らせなかった」と説明。

その後、「おおすみはとびうおを追い抜こうとした際、右側から左に旋回する形で近づいてきた」と振り返った。

海上衝突予防法は、前方の船を追い越す場合、追い越される船の進路を避け、十分な距離を確保しなければならないと規定。

また、互いの船が進路を横切る場合は、相手の船を右側に見た方に進路を避ける義務を課している。寺岡さんの証言だけでは、

追い越そうとしたおおすみに回避義務があるのか、相手の船を右側に見ていたとびうおに回避義務があるかはまだ不明だ。


◆コメント:両船の位置関係は全く違いますが、大きさの違いは2008年の事故に似ています。

何のことかというと、2008年2月19日、千葉県沖を航行中のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突し、

漁船はあっというまに沈み、マスコミは、海上衝突予防法第十五条で、

二隻の動力船が互いに進路を横切る場合において衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。この場合において、他の動力船の進路を避けなければならない動力船は、やむを得ない場合を除き、当該他の動力船の船首方向を横切つてはならない

という文言(もんごん)を発見したらしく、鬼の首を取ったように「自衛艦が悪い」と書き立てました。

それに対して私は批判記事を書いたので、覚えています。
2008.02.20「イージス艦事故:「あたご」に回避義務」←事故の全容が分からない時点で当事者一方の責任を強調するべきではない。

この時、「(イージス艦)「愛宕」に回避義務があった」と断定したのは毎日新聞その他多くのマスコミで、

上の海上衝突予防法第15条をそのまま解釈したのですが、それは、イージス艦と漁船の位置関係が、

15条にぴったり当てはまったからです。

20080219crash

赤がイージス艦の航跡。その進路を漁船がモロに、イージス艦から見て、右から左に横切ろうとした。

だから、イージス艦が取り舵(左カーブ)をとって、避けなければならなかったというのですが、

両者の大きさの違いは歴然としていて、イージス艦「あたご」が全長165メートル。その前を横切って、イージス艦の進路の

ド真ん中を横切ってモロに真横からぶつかられた漁船「清徳丸」は、全長12メートル。

Atago

法律がどうなっていようが、常識的・直感的にイージス艦と漁船。これほど極端に大きさが違うのですから

小さい漁船の方が,小回りが利くに決まってますし、小さい船が、十倍も大きい自衛艦の存在に気がつかない訳が無い。

今回、広島沖の海自輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」の事故も同じ事だと思います。


◆メディアは、自衛艦が悪い、と言いたげですが・・・・。

この点も2008年と同じですが、主張に無理があります。

海自輸送艦「おおすみ」は全長178メートル。釣り船「とびうお」は、7.6メートル。

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そして、釣り船客の証言を、私が読んだ限りでは、読売と毎日が同じように図解してます。

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釣り船の後方から巨大な輸送艦が接近して、釣り船進行方向右側を追い抜き、その後、

「急速に」左にカーブしてきて、真っ直ぐ進んでいた釣り船の目の前を右から左に遮った、

というわけですが、全長178メートルの輸送艦が、あたかもモーターボートのようなスピードで駆け抜け、

釣り船が避けきれないほど、左急カーブを描いたと。しかも目の前に輸送艦が現れるまで釣り船は気がつかなかった

というのは、海上(視界を遮るものがない)でしかも視界が良好だったことを勘案すると、

如何にも不自然で、状況をよく調べる必要があります。

万が一、輸送船が釣り船の進路を右から左に遮ろうとしたなら、海上衝突予防法によれば、他の船を右側に見た側

(つまり、この場合、釣り船)が左に舵を切って避けなければならないはずです。

メディアは、詳しい調査報告を待ってから、正確かつ公平な報道をして貰いたいものです。


◆2008年のイージス艦と漁船の事故では、見張りの自衛艦に無罪、「漁船に回避義務があった」という判決でした。

イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突沈没事故では、イージス艦で見張りに立っていた自衛艦の刑事責任が問われましたが、

2011年、5月11日に横浜地裁は、

衝突の危険を発生させた清徳丸側が避航すべき義務を負っていた」と述べ、

被告側(自衛官)が注意義務を負っていたとは認められない

と判断しました。このブログでも取り上げました。
2011.05.12 <イージス艦衝突>2自衛官無罪判決 「漁船側に回避義務」←正しいと思います。

このとき、自衛隊が無罪だったことと、今回の事実認定とは、無関係ですから、まだ、何とも言えませんが、

少なくとも、2008年のイージス艦と漁船の事故に関して毎日新聞は事故当日に、自らの解釈で
(イージス艦)「あたご」に回避義務。

と、断定し、それは横浜地裁の判決で、間違っていたことが分かったのに、そのことに関しては何も詫びず、

また、過去の経験から学んでおらず、何とか自衛隊を「悪者」にしたがっているように思いますが、

結論めいたことをメディアが書くのは早計です。読者は、メディアのそのような性質を勘案して報道に接するべきです。

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2014.01.13

「合理化」の盲点。

◆合理化というと、聞こえが良いですが・・・。

90年代、バブルが崩壊して景気が後退局面に入り、

それが、漸く好転しはじめるかな?というときに、自分勝手なアメリカが、

世界最大級の証券会社、リーマン・ブラザースの資金繰りを助けず、破綻させてしまいました。


みんな、バカ扱いするけど、私は自民党を支持しませんけど、麻生・財政金融担当相って、

肝心なときには、正しい事を言っているとおもいます。リーマンが潰れるとわかった、

2008年9月15日、麻生氏はまだ、総理就任前でしたから、さほど大きく取り上げられませんでしたが、

(リーマン・ブラザーズを潰すとは)いくら何でも、世界経済に与える影響が大きすぎる。

と、私が知る限り、最初にコメントした政治家でした。


リーマンを潰したらとんでもないことになるのは、経済の世界に生きる人間なら、殆ど考えるまでもなく、

「反射的に」分かる筈です。我田引水ですが、私は、
2008.09.16 「米証券大手リーマン、破産法適用申請へ」←三菱UFJか三井住友か、みずほが潰れたようなものです。超一大事です。

と書きました。

その後、当時の白川日銀総裁が、講演などで何度も使った表現ですが、
あたかも、岩が崖から転げ落ちるような勢いで

世界経済が後退しました。世界中の銀行が巨大な評価損を抱え、銀行が一つ潰れたら全世界に波及しましたから、

世界中の国の中央銀行が、自国の民間銀行に公的資金を注入して、資本を増強し、国民に「銀行は潰さないから」と

アピールする。そこまでをかなり迅速に実行したので、金融恐慌は免れました。今も世界経済が

回復しているのか、まだ、それほどでもないのか、非常に不安定ですけど、元はといえば、大手メディアはどこも書きませんが、

アメリカが、リーマンを潰したことが遠因になっている、と私は思います。


その所為で、各銀行、かく一般企業は「合理化」という一見正統的な理由の下に「ひどいこと」をしてます。


◆「ひどいこと」の筆頭は「リストラ」です。

仕方が無いじゃ無いかと、言う人が多いけど、他人事(ひとごと)だから言えることです。

作家の伊集院静氏は、「リストラするような企業は会社じゃないの」」と書いてますが、

同感です。これは最後の最後の手段としても容認し難い。

それまで、一生懸命、その企業の為に働いてきた従業員をいきなり失業者にして

飢え死にしろ、というのですから、悪魔の所業です。

意外なことに、景気がやや回復するにつれて、円安の後押しもありますが、、単価の高い商品、

自動車のメーカーの方が、上手い具合に立ち直りました。


一方、車はどう考えても一台100万円もするのに、それよりずっと易い、しかも買い替え抵抗感が少ない

家電関連メーカー、かつての松下電器産業=現・パナソニック、SONY、シャープなどが、次々に

何千人単位で、リストラをすると発表しましたが、経営のミスを従業員をクビにしてカバーしようというのは、

悪魔のような所業です。

特にパナソニックつまり松下幸之助さんが興した会社は、従業員を大事にするので有名でした。

松下幸之助さんが社長だか、会長の頃に家電の新製品を発表しても皆、期待はずれでかなり業績が

低迷してヤバかったことがあります。

普通の経営者なら、「もっと一生懸命、考えて、売れそうな新製品のアイデアを絞り出せ」というところ、

さすがは「経営の神様」。全く逆の発想をしました。

わかった!いい新製品のアイディアが生まれないのは、従業員が働き過ぎて、疲れてしまったからだ。

というわけで、労働時間ではなく、週休二日制を導入して、従業員の休みを増やしました。

なかなかできることではない。しかし、この発想が的中し、まもなく次々に「売れる新製品」が登場し、見事、

松下電器産業は業績を回復しました。

血も涙もないリストラという「合理化」は、恨みを買うだけではないでしょうか。


◆もう一つの合理化。「機械化」。人を減らす事による弊害を予想できませんでしたね。

最近、東京都の中心部を移動していると、首都高速道路の掲示版に

首都高、歩行者立ち入り禁止

というメッセージが表示されているのを、しばしば目撃するのです。

不思議でした。高速道路に歩行者が入ってはいけない、などという常識を、どうしてわざわざ料金所手前に掲げなければならないのか?

先日、タクシーの運転士さんに訊いて、その謎が氷解しました。道路公団の「合理化」つまり「人件費削減」の為、

全国的に、だとおもいますが、少なくとも首都圏では、高速道路の入口、料金所は、

ETC(Electronic Toll Collection(System)=道路通行料自動徴収システム)が中心です。この方が通行料金が安いので、

一般庶民でそれほどしょっちゅう、高速に乗らないひとまで、ETC。その結果。

高速入口に人がいないので、あのゲートのすきまから、痴呆老人が徒歩や自転車で高速道路に侵入するそうです。

私にそのことを教えて下さった、タクシーの運転士さん自身、何度か夜中に、フラフラ歩いている老人を見かけ、

ギョッとして首都高事務所だか、110番に連絡したそうです。全てを機械にしてしまうとこういうことが起きます。


余談になりますが、正月の4日、私はかなり久しぶりに自分で車を運転して都内のホテルで家族と夕食を取ったのですが、

その道すがら。私は最近は殆ど高速というか、車に乗らないので、ETCを装着しておりません。

高速入口に1箇所だけ、「一般用(ETCじゃない人用)」のゲートがあり、ETCより高い800円(まあ、100円差ぐらいどうでもいいです)だから

ということではないでしょう。あまりにも皆さんがETCになってしまったので、係員に直接1,000円札を渡して200円のお釣りを貰う、

ほんの少し前までは、当たり前ことが、却って貴重というか、絶対数が圧倒的にETC車よりもすくないので、

まず、入口が空いてます(本来、料金所の混雑を緩和するためのETCの筈なのですが・・・)。

そして、あの係の方もヒマなんでしょうね。なんだかものすごく応対が丁寧なんです(勿論、いいことですが)。
1,000円お預かりいたします。お待たせ致しました。200円のお釣りとなります。どうぞ、お気を付けて行ってらっしゃいませ。

あれは、30代の男性だったかな?とにかく、運転免許を取って、30年以上経ちますが、高速でこんなに丁寧な言葉をかけられたのは初めてです。

大袈裟にいうと、人と人が接する一期一会のほのぼのとした感覚、がとても懐かしい、とおもいました。


機械化によって、問題が出たもう一つの典型例は金融機関じゃないでしょうか? 

キャッシュカードのスキミングなんて、窓口で通帳と印鑑で預金口座から出金していたら、絶対に起こりません。

ネットバンキングとか、24時間稼働のATM。場合によっては、確かに大変便利ですけど、

客に自分で出金とか振込の手続きをさせておいて、なおかつ手数料を取る「銀行」って、図々しいですよね?


まあ、それは、さておき、なんだもかんでも「合理化」の大義名分で、人出を減らし機械に任せることによる、

新たな犯罪は誰も予想出来ませんでした。だからと言って、全てを昔のようにしろ、とはいいませんが、

合理化といいながら、その為に却って非効率なことや顧客に不便な思いをさせるのはどうかなと思います。

機械にやらせても、いざとなったら全部手作業で出来る人間の技術、知識は、維持しておくべきだろうと思います。

本当はもうすぉしマクロ経済的なこと。つまり日本経済全体における「合理化」も書きたかったのですが、

それは、また、後日書きます。

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2014.01.11

【音楽】NHK復興支援ソング「花は咲く」って、本来素人がまともに歌える歌じゃないですね。森麻季さんの名演奏色々。

◆音域が広く、ブレスが難しい。

もう、今年に入ってから10日以上経ちました。はやいですね。

先週の火曜日が大晦日だったのですね。随分前のような気がしますが、

「先週」の話なので、まあ、良いかと思いまして。


紅白歌合戦で、女優の綾瀨はるかさんが、NHKの復興支援ソング「花は咲く」を歌いました。

彼女は別に音楽家でも歌謡曲の歌手でもありませんから、歌が上手くなくても一向に構わないのですが、

あれは、日頃、NHKで毎日ながしていて、30人以上の芸能人有名人が数拍ずつリレーで歌う。

調性はさすがに、原調のヘ長調のままですが、男性も女性も歌のプロの方が少ないのです。

もともと、男声と女性では、1オクターブの差がありまして、更に、こまぎれで歌い、

あれは、「復興支援」ですから、音楽演奏の稚拙は本質ではないからまあ、いいんですけど、

歌いやすい、オクターブで歌っていいですよ。といわれてるんでしょうね。女性と男性が入り乱れて、

それぞれが、自分が歌いやすいようにオクターブ上げたり下げたりが、ごっちゃになっているため、

気がつきにくいですが、楽譜を見るとあの歌、難しいです。


音大の声楽科を出た、どころじゃなくて、後でお聴かせしますけど、

私が、日本音楽史上最高の声楽家と今でも信じた疑わない、ソプラノの森麻季さんですら、

つまり、プロ中のプロですら、本当は少し難しい。増して、素人の手に負える歌ではないです。

Hanawasakumusicsheet

この楽譜で(楽譜分からない方はごめんなさい)明らかなように、かなり音域が広い。ヘ長調ですけど、

真ん中のドではじまり、下のラまで下がりまして、クライマックスの「花は咲く」の「WA」の音は

真ん中のドの1オクターブと4度上(高い)のファまであります。

良い歌ですが、「皆で気軽に歌える」歌ではない、

だから?どうした?といわれそうです。なんでもないのですが、誰も書かないから、

一度文章にしておきたかっただけです。


◆森麻季さんのアルバムの紹介を兼ねます。

森麻季さんは、イタリアオペラのコロラトゥーラの技巧を駆使する曲、

宗教曲、テンポの遅い、音楽性が丸出しになるようなヘンデルのアリア、

歌曲、何でも実に上手いですが、日本の歌のアルバムがアルバムとしては一番新しいと思います。

日本の歌 花は咲くです。

この中でこの大名人、森さんがアルバムタイトルのとおり「花は咲く」を歌っておられますが、

森さんですら、非常に難しい、とまではいかないでしょうが「非常に簡単」ではないことが分かります。


◆花は咲く






この際、このところ、最後に森さんの演奏について書いてから大分経つので、

もう一度書きますが、この方は日本が西洋音楽を輸入して、西洋の発声でうたうようになってから、

今日までの間で、バリトンからソプラノまであらゆる歌手のなかで一番上手い方だろうと思います。

アルバム発売を溯って新しい順番ご紹介しますと、


アヴェ・マリアが次に新しい。


これは、何度聴いて頂いても綺麗だと思います。

カッチーニのアヴェ・マリア


◆カッチーニ:アヴェ・マリア






説明要りませんね。ただひたすら、美しい。


アヴェマリアの前は、ヘンデルのアリア集。麗しき瞳よ ヘンデル・アリア集です。


全部、良いのですが、私も皆さんもお好きな方が多い、「涙の流れるままに」。


◆ヘンデル:「リナルド」涙の流れるままに





ヘンデルとかバロックの常で、旋律の装飾が演奏者の裁量に委ねられてます。

例えとして適当ではないかもしれませんが、ジャズではインプロヴィゼーション(アドリブ)がありますが、

あれほどではないにしても、バロックでは、場合により、即興性が認められるということです。

レコーディングの場合は予め、伴奏の方と打ち合わせるでしょうが、装飾の仕方は森さんの解釈です。


宗教曲を集めた、ピエ・イエスというアルバムは、宗教曲と言っても、いろいろです。モーツァルトのかの有名なアレルヤも

その一種です。


◆モーツァルト:モテット「喜べ躍れ、幸いなる魂よ」 アレルヤ





実に正確な音程と見事に明瞭なブレス・コントロールだと思います。


更に溯ると、愛しい友よ イタリア・オペラ・アリア集では、非常に高度に技巧的なコロラトゥーラという器楽的な、

驚異的に細かい音の動きを驚くほど正確無比、かつ音楽的に歌っておられます。


◆ベッリーニ:「夢遊病の女」から、「ようこそ皆さん・・・今日という日は 」






声楽の「超絶技巧」ですね。


森さんのアルバムは、全て最高水準の演奏だと思っていいです。

どのような音楽でも、器楽でも声楽でも、このような最高の音楽性と技術を併せ持った名演奏を

初めに聴くと、これが基準になります。それは「本当に価値のあるものが分かる」ということで、

大変に重要な事だと思います。

最初ではなくても、どんな楽器や歌でも本当に優れているものは、それまで、

それに興味が無かったひとまで、惹きつけるものすごい力。表現力があります。

森麻季さんがその典型です。

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2014.01.10

「舛添氏推薦を決定=都知事選で自民都連」←絶対、舛添氏に投票しては、いけません。

◆記事:舛添氏推薦を決定=都知事選で自民都連(時事通信 1月10日(金)11時55分配信)

自民党東京都連は10日、猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、

立候補の意向を表明している舛添要一元厚生労働相(65)を推薦することを決めた。これを受け、

同党執行部が近く対応を判断。2010年に離党して新党改革を結成した舛添氏を除名した経緯を踏まえ、

党本部ではなく都連の推薦にとどめる方向で検討する。


◆コメント:舛添氏に投票するということは、安倍政権を支持することです。

これは東京都有権者の見識が問われる選挙です。

東京都連とはいえ、自民党が舛添氏を推薦することを明らかにした以上、

東京の有権者は絶対に舛添候補に投票してはいけません。

それは、先日、特に急ぐ理由もない、特定秘密保護法案を、まだ、議論することがある、という野党を無視して、

強行採決に踏み切ったことからも、その独裁的志向が明らかな安倍政権を支持することになります。

「自分は安倍は嫌いだが、舛添は良いと思う」というのが、ダメなんです。

舛添が勝ったら自民党が勝ったことになる。

すると、安倍晋三は「自分の政策が首都の有権者に支持された」とコメントすることでしょう。

コメントだけではなく、実際にそう見なす根拠を与えることになります。

投票するべきは誰か?はまだ分かりませんが、舛添は「絶対に」ダメです。


元航空幕僚長の田母神俊雄も絶対にいけません。

田母神俊雄氏は「日中戦争は侵略戦争ではなく、日本が被害者だ」という趣旨の「田母神論文」を書いた奴です。

バカです。これは、この一言で、間違いなくバカです。

こいつら、戦争したくて仕方が無い筈です。鉄砲撃ちたくて仕方がない奴らです。


太平洋戦争というか大陸側に関して言うと「大東亜戦争」ですが、そこに至る歴史の流れを教科書で読んでも

つまらないし、分かり難い。

悪いことを言わないから、阿川弘之氏の三部作を読んで下さい。

米内光政山本五十六(上)(下)井上成美(しげよし)

です。言うまでもなく、太平洋戦争に負ける前は、明治憲法で、日本は「戦争の放棄」などといっておらず、公然と「軍隊」を持ち「戦争の為の訓練」をしていた。

つまり、「戦争をしてもいい」時代の日本で、この三人は、暗殺される危険も顧みず、
日独伊三国同盟や、アメリカ・イギリスと戦争をするなどもってのほか

と、言い続けた人々です。山本五十六は、盧溝橋事件の際、
陸軍のバカが始めやがった

と激怒し、米内光政は「米英に相手に戦うことになったらどうなります?」との質問に
勝てる見込みはありません。そもそも日本の海軍は米英と戦争をするように建造されておりません。

と、断言し、井上成美は命ぜられてもいないのに、論文で、アメリカと戦争なんかしたら、
1.日本国全土の占領が可能。2.首都(東京)の占領も可能。3.作戦軍(陸海軍)の殲滅(せんめつ)も可能。

と書き、全てその通りになりましたが、これが理由で左遷させられ、それでも全く意見を変えなかった。

国民の税金で軍艦を作り、戦闘機をつくり、兵隊の訓練をしている状態の日本でこういうことを言う勇気は

多分、今の日本人の想像を超えています。が、田母神などよりもよほど、正しい。

ま、それはともかくこの3冊でかなり勉強になります。日中戦争は侵略戦争ではなかったなどという

危険な人物を都知事にしては、いけません。

この後、誰が立候補するかわかりませんが、とにかく舛添、田母神は問題外です。

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2014.01.07

【音楽】お薦め。アルゲリッチ「バッハ:ピアノ作品集」何度聴いても、飽きません。

◆3年前にもお薦めしましたが、何度でも書きます。

一度取り上げたCD(録音)は二度と取り上げない、という方が多いようですが、

私はむしろ、その正反対で、同じ演奏(CD等)を何回も薦めます。


クラシック(バッハだからバロックだろ?とか言わない)音楽はそもそも

そういうものです。


バッハなんて、17世紀のドイツ人ですよ?その人が書いた曲を300年後、全く彼が

聴かれるとは、想像もしなかったに違いない、日本人が聴いて、感動してしまうのが、奇跡です。

さらに、CDを何度も聴くというのは、同じ演奏家が同じ曲を弾いても、生の演奏ならば、

全く同じ演奏ということはあり得ないのですが、

CDって今更ですが、録音ですから完全に固定されて変わりようが無い。

それでも飽きない。300年前のドイツの作曲家の作品を全く同じ演奏で、何度聴いても飽きない。

これは二重の奇跡だと思います。


◆アルゲリッチ「バッハ:ピアノ作品集」

お薦めするCDは、バッハ:ピアノ作品集です。

1979年の録音。35年前ですね。大評判になったのですね。

鍵盤楽器の為のパルティータ第2番、BWV826から。

第1曲の「シンフォニア」。序奏部が終わって、再生開始後1分ぐらいのところから、

非常に綺麗です。


◆パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 Ⅰ シンフォニア





素晴らしいですね。

バッハの作品だから、このころピアノないんだから、チェンバロで、とか、もうどうでもいいですね。

続いて、第3曲クーラント。


◆パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 Ⅲ クーラント





キレの良いタッチなんですけど、絶対粗くならないですね。

バッハの楽譜にはそもそも当時の鍵盤楽器では音の強弱の幅があまり出せなかった所為もありますが、

フォルテとかピアノとか、書いてありませんが、アルゲリッチはダイナミックスを変化させています。

勿論、それはアルゲリッチの解釈によるわけです。


最後、第6曲(最後の曲)カプリチオ。


◆パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 Ⅵ Capriccio





お聴きの通り。

あまりにも名演で、アルゲリッチが続けて、バッハの作品を録音してくれないかなー、と、

誰しも、思った筈ですが、あの人、色々興味の対象が移るので、その後、クレーメルの伴奏とか

合奏がおおくなってしまって、ソロ自体がすくない。

「アルゲリッチのピアノだけの音」を聴きたいひとも多いと思うのですけどね。

本当はリヒテルみたいに(別にリヒテルだけじゃないですけど)平均律クラヴィーア曲集とか

あれは、あまりにも多いから、せめてパルティータ全曲とか、

フランス組曲全部とか弾いて欲しいと思います。

アルゲリッチの「気まぐれ」が、こちらの期待するほうに動くことを期待します。

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2014.01.05

段々、時間が速く経過するように感じます。「そのうちに」は止めた方がいいです。

◆アッというまに母の一周忌。

母が死んだのがちょうど昨年の1月3日でした。

その直前、つまり12月初旬に肝転移した胃の幽門部ガンが発見されて、

オペは,既に不可能で、化学療法が上手く行けば、半年は保つだろうという予想だったのですが、

本当の原因はわかりませんけど、見てた印象では経口抗ガン剤を飲み始めて1週間ぐらいたってから、

ひどい、口内炎でなにもたべられなくなり、その後、これは抗ガン剤の副作用か腸炎か分からないのですが、

なんだか腹部の極度の痛みに数日苛まれ、なにより、痛いのが嫌いな母だったので可哀想でした。


しかし、これはドクターの誤診とかミスとかではなくて、要するに「(治療は)やってみないと、分からない」

のだとおもいます。母と同じような年代、病状で、同じ抗ガン剤を使って実際に効いて、予想以上に生きた

というひともいるのですが、昔より副作用を抑制する手段があるとはいえ、抗ガン剤の副作用がモロに出た時って

なにもしないよりも具合が悪くなるようです。


母の主治医は、もちろん、抗ガン剤の副作用が出る可能性は、百も承知でしたが、

その副作用が「きっかけ」というか「原因」なのか、わかりませんけど、

そこから急激にガタガタっと容態が悪くなり、

まさか最初にガンが見つかった1ヶ月後に死ぬとは予想しなかったでしょう。

そのような、危険があるのなら、抗ガン剤すら使わない選択をしたはずですから。

こういうのは、ガタガタ言っても仕方が無い。寿命だったのです。


◆正月に墓参りしたのは、初めてです。

母の命日、3日(金)には、多磨霊園にある我が家の墓に行って来ました。

正月に墓参りするのは、今まで、身内で正月に死んだ者がいなかったので、初めてですが、

意外に大勢、同じようにお墓参りの方がいらっしゃいました。

考えて見れば当たり前で、1年365日、必ず「誰か」の命日なんですから、1年中誰かが、

墓参りに来るわけです。


◆たまにはと思い、昨日は、ホテル・オークラでメシを食いました。

辛気くさいことだけで正月休みが終わるのも癪なので、

昨日の土曜は、ホテルオークラのディナーを予約し、行って来ました。

何故、オークラかというと、あそこは、故・小野正吉取締役総料理長で有名なフレンチは勿論ですが、

驚嘆するべきことに、チャイニーズだろうが、日本食だろうが、喫茶・軽食のカレーライスだろうが、

いつ、どこで、何を食べても、必ず「絶対に美味しい」からです。

昨日はチャイニーズでしたが、よくそ、これほど、何から何まで「完璧に美味しく作ってだせる」ものだ、

と、分かってはいるけれど、いつものことながら、殆ど「感動し」ました。


◆最も驚いたのは、前回から、約5年経っていたことです。

昨日食事をした、オークラ内のレストランは、過去何度も来てまして、ただ、

「しばらく行っていないな」と思い、大晦日に予約したのですが、

手許の記録を見たら前回から5年以上経っていることがわかり、大変驚きました。

地震の後、週末、自分で、クルマを転がして、家族を連れてメシ、ということをやってなかったのは、

認識していましたが、それにしても5年も間隔が空いていたとは・・・。

記憶とか印象のいい加減さを思い知らされました。


それで思ったのですが、

「定年後に」とか「そのうちに」とか、私なんか最たるものなのですが

不精な人は、つい、何だかんだで、物事の実行を遅らせる傾向が顕著ですが、

あれは、止めた方がいいです。



アッというまに年をとってしまいます。

「思い立ったが吉日」とか「善は急げ」とか(ちょっと違うかな?)は本当です。

あんまり無駄遣いしちゃ、いけませんけど、明日も生きてるという保証はどこにもありません。

したいことは、したいときにすぐに実行するべきなのですね。

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2014.01.01

【追加】NHK紅白歌合戦、「あまちゃん第157話」の奇跡。大友良英さんのブログのご紹介を追加。

◆NHK朝ドラ「あまちゃん」ファンに取っては殆ど感極まるシーンでした。

紅白出場歌手が11月下旬に発表されたときに、今年の前半の朝ドラで、

空前の人気を博した「あまちゃん」は「アイドル」をテーマにした設定で、

劇中では、1980年代の歌謡曲やドラマのストーリーの中で創作された

脚本の宮藤官九郎氏作詞、大友良英氏その他の方々による作編曲による、

「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」「地元に帰ろう」の関係歌手が、

1人も含まれていなかったので、一番最初は憤慨したのですが、

落ちついて考えると、これはなにか「仕掛け」があるに違いない、

と察しが付きました。案の定、NHK紅白歌合戦公式サイトに、

12月24日 企画コーナー決定のお知らせ 連続テレビ小説「あまちゃん」“特別編”を紅白の中で生放送!!

との発表が掲示されて、「潮騒のメモリーズ」か、「天野春子」と「GMT」ぐらいかな?と想像していたら、

想像を遙かに超えた、オール・スター・キャスト。これ以上は望めないほど豪華な顔ブレと、

あまちゃん「特別編」の脚本を書いたはずの宮藤官九郎氏が紅白審査員席で他人事のように笑っていましたが、

一言でいうならば、脚本としては、
現実と虚構の奇跡的に、自然な融合

が天才的でした。


あまちゃん、本編では、潮騒のメモリーズの「可愛いほう」。本来強く主体的にアイドルを志望していた、

足立ユイ(橋本愛)は、上京する筈の前日に父親(平泉成)が脳溢血で倒れ、断腸の思いで、天野アキ(能年玲奈)だけを東京に向かわせます。

父親は、1ヶ月程度で、順調に回復してリハビリがを続け、さあ、1ヶ月遅れたけど今度こそ東京だというときに、母親(八木亜希子)が看病疲れで

失踪します。一度、恐ろしいほどグレた足立ユイはやがて立ち直りますが、自分のアイドルとしての成功は諦め、但し、

本来、不本意ながらアイドルを目指しているうちに成功した親友天野アキ(能年玲奈)の主演映画(潮騒のメモリー)公開に先立ち、

GMTメンバーとの初ライブが、2011年3月12日に東京で行われるのを見るために、3度目の正直で今度こそ本当に東京へ行ける筈でしたが、

いうまでもなく、前日の地震で、鉄道が寸断され、物理的に上京は不可能となります。


本編最後では、もはや、東京に行くことは考えない、といっていた、足立ユイですが、行きたいにきまっていることは、

ドラマを見ていた方なら、皆さんお分かりの筈。


その「虚構の世界の人物の願望」がその役のままですから、その部分は虚構ですが、

現実としては大晦日の紅白歌合戦で歌うつまり、念願の東京でアイドルになって歌うことが

「実現した」と考えられる。

何とも不思議な虚構(フィクション)と現実世界との融合が実に自然でした。


◆音楽的な秀逸性

あまちゃんの音楽は、オープニングから、劇中のサントラから、劇中歌、「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」等、

秀逸で、これは、大友さんが、しばしばTwitterで「自分だけのように書かれて困る」とおっしゃっているので、

お名前を書かせて頂くと(漏らさないつもりですが、間違っていたらごめんなさい)、大友良英氏の他にどの楽曲が単独だったり、

共同だったりするのか調べきれないのですが、高井康生さん、Sachiko Mさん、ストリング・アレンジが江藤直子さんと。


物凄い数の作曲をして、サントラCDに収録されているのはほんの一部なのですね。


ドラマ「あまちゃん」では、しばしば1980年代にタイムトリップしますが、その時代は,歌謡曲の伴奏も、

今のような、全部打ち込みの電子音楽じゃなくて、生の楽器の伴奏を録音しておいて、後から歌手が歌を乗せるという

方法が多く、とにかく伴奏の楽器が人間が弾く楽器ですから、音にぬくもりがあります。

このドラマ内の音楽でもしばしば感じましたが、特に弦楽器の表現力は大変大きいので有効活用すると

素晴らしい響きになる。ストリングアレンジの江藤直子さんの編曲は、いつも大変見事です。

一見、相性が悪そうな、ジャズのビッグバンド風である、あまちゃんバンドのホーン・セクション、リズム・セクションと

合わせることもできるし、

紅白で鈴鹿ひろ美役の藥師丸さんが、小泉今日子さんの次に「潮騒のメモリー」を歌った時の伴奏は

ヴァイオリンからチェロまでの、室内楽的弦楽合奏を上手く使ったと思います。

とにかく品が良いのです。巧みなアレンジをなさる方だと思います。


次は、演奏者ですが、あまちゃんビッグバンドとストリングスお一人ずつのお名前は、すみません、省略させて頂きますが、

やはり、ああいう劇伴とかスタジオミュージシャンの方々、ものすごく達者ですよね。初見が利くのは当たり前。現場で口頭で楽譜の

変更があったら、直ぐに出来る。楽器によっては、何種類かの持ち替えが、かなり自由に出来る。

勿論、練習したから上手いのですが、かなり器用な方ではないと、あの仕事は務まらない、と思いました。


◆歌った人たちについて。

NHKホールに行ったことがある方は御存知のとおり、あそこは4,000人が入れる、バカデカイホールなんですね。

紅白が出来る。オペラが出来る、オーケストラ・コンサートが出来る、パイプオルガンが付いている

とちょっと本当は、音楽演奏には大きすぎるぐらい。

あまちゃんバンドの方々は、百戦錬磨のプロですが、

最初に「潮騒のメモリー」を歌った、能年玲奈さんと橋本愛さんは、役者であって歌手ではないのに、

よく、4,000人とテレビで見ている数千万人の前で、「あまちゃん」本編のお座敷列車と同程度の適度な上手さと、

適度なヘタクソさの中間ぐらいの良い味をだしていましたね。


その後、2番を小泉今日子さん(天野春子役)が引き継ぎました

いうまでもなく、小泉さんは、元来プロのアイドルでしたが、数十年ぶりでのNHKホールしかも、紅白で、

余裕で歌っておられまして、さすが。

藥師丸さんはドラマの演出と全く同じ歌い方でしたが、何しろ紅白は初めてだそうで、

彼女は高校二年の夏休みに集中的に角川映画「セーラー服と機関銃」のエンディングを

歌い、その後「ザ・ベストテン」など生の歌番組で歌っていたのを私達の年第は知っております。

彼女は都立高校に通い、合唱部に所属していたそうですが、如何にもコーラス部の歌い方ですね。

で、本当は、藥師丸さんは、大変上手に歌えることを、ある世代以上は皆、良く知っているので、

ドラマ「あまちゃん」の登場人物としての女優、鈴鹿ひろ美が

すさまじい音痴という設定が可能だったのです(本当に音痴だったら、シャレになりません)。


前述しましたが、この時は弦楽合奏の伴奏の方も一人ずつの音がよくわかりますし、藥師丸さんも、

間違えたり、音程が悪ければ直ぐ分かる条件で、完璧でした。


最後の全員集合で「地元に帰ろうのサンババージョン」とか「暦の上でディセンバー」では、

「暦の上でディセンバー」を本当に歌っていた、能年玲奈さんと同じ事務所のアイドルグループ、

ベイビーレイズが出てました。あのコーナーはあくまで、「ドラマの続き」なので、劇中には登場しない

ベイビーレイズを紹介するわけには、行かなかったのでしょうが、字幕で紹介してあげても

良かったのでは、ないかと思いました。


それはさておき、元々音楽演奏が本業である、ミュージシャンの方々。

本業は女優であって、歌手ではない、能年玲奈さんと橋本愛さん、ドラマの正味の出番は

さほど多くはありませんでしたが、マメリン役足立梨花さん。

本業、又は、ほぼ本業の小泉今日子さんと薬師丸ひろ子さん、

よく、NHKホールの聴衆との前で、「各自がドラマ本編と同じ程度の上手さ」を保ってくれた

と思いますl。誰かがガチガチにアガって間違えると、興ざめです。

勿論、リハーサルを重ねたのでしょうけど、見事でした。


◆もう一度、謝辞。

「あまちゃん」放送終了から3ヶ月が経ちましたが、まだまだ懐かしいです。

よくぞNHKはこの規格を紅白にいれてくれました。

脚本の宮藤官九郎さん、音楽の大友良英さん、高井康生・Sachiko M ・江藤直子各氏、

バンドとストリングスのみなさん。

歌った役者、歌手のみなさん、虚構と現実の渾然一体となった、不思議な世界を見て、

あまちゃんファンのみならず、楽しい気分になったと思います。

有難うございました。


◆【追加】大友良英さんのブログ

ステージに、大友良英さんがいらっしゃることは見てわかりましたが、

万感の思いをご自身のブログに綴っていらっしゃいます。

大友良英のJAMJAM日記 紅白「あまちゃん 第157話」

あの「157話」全体に感動したみなさんにご一読をお薦めします。

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