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2014.01.11

【音楽】NHK復興支援ソング「花は咲く」って、本来素人がまともに歌える歌じゃないですね。森麻季さんの名演奏色々。

◆音域が広く、ブレスが難しい。

もう、今年に入ってから10日以上経ちました。はやいですね。

先週の火曜日が大晦日だったのですね。随分前のような気がしますが、

「先週」の話なので、まあ、良いかと思いまして。


紅白歌合戦で、女優の綾瀨はるかさんが、NHKの復興支援ソング「花は咲く」を歌いました。

彼女は別に音楽家でも歌謡曲の歌手でもありませんから、歌が上手くなくても一向に構わないのですが、

あれは、日頃、NHKで毎日ながしていて、30人以上の芸能人有名人が数拍ずつリレーで歌う。

調性はさすがに、原調のヘ長調のままですが、男性も女性も歌のプロの方が少ないのです。

もともと、男声と女性では、1オクターブの差がありまして、更に、こまぎれで歌い、

あれは、「復興支援」ですから、音楽演奏の稚拙は本質ではないからまあ、いいんですけど、

歌いやすい、オクターブで歌っていいですよ。といわれてるんでしょうね。女性と男性が入り乱れて、

それぞれが、自分が歌いやすいようにオクターブ上げたり下げたりが、ごっちゃになっているため、

気がつきにくいですが、楽譜を見るとあの歌、難しいです。


音大の声楽科を出た、どころじゃなくて、後でお聴かせしますけど、

私が、日本音楽史上最高の声楽家と今でも信じた疑わない、ソプラノの森麻季さんですら、

つまり、プロ中のプロですら、本当は少し難しい。増して、素人の手に負える歌ではないです。

Hanawasakumusicsheet

この楽譜で(楽譜分からない方はごめんなさい)明らかなように、かなり音域が広い。ヘ長調ですけど、

真ん中のドではじまり、下のラまで下がりまして、クライマックスの「花は咲く」の「WA」の音は

真ん中のドの1オクターブと4度上(高い)のファまであります。

良い歌ですが、「皆で気軽に歌える」歌ではない、

だから?どうした?といわれそうです。なんでもないのですが、誰も書かないから、

一度文章にしておきたかっただけです。


◆森麻季さんのアルバムの紹介を兼ねます。

森麻季さんは、イタリアオペラのコロラトゥーラの技巧を駆使する曲、

宗教曲、テンポの遅い、音楽性が丸出しになるようなヘンデルのアリア、

歌曲、何でも実に上手いですが、日本の歌のアルバムがアルバムとしては一番新しいと思います。

日本の歌 花は咲くです。

この中でこの大名人、森さんがアルバムタイトルのとおり「花は咲く」を歌っておられますが、

森さんですら、非常に難しい、とまではいかないでしょうが「非常に簡単」ではないことが分かります。


◆花は咲く






この際、このところ、最後に森さんの演奏について書いてから大分経つので、

もう一度書きますが、この方は日本が西洋音楽を輸入して、西洋の発声でうたうようになってから、

今日までの間で、バリトンからソプラノまであらゆる歌手のなかで一番上手い方だろうと思います。

アルバム発売を溯って新しい順番ご紹介しますと、


アヴェ・マリアが次に新しい。


これは、何度聴いて頂いても綺麗だと思います。

カッチーニのアヴェ・マリア


◆カッチーニ:アヴェ・マリア






説明要りませんね。ただひたすら、美しい。


アヴェマリアの前は、ヘンデルのアリア集。麗しき瞳よ ヘンデル・アリア集です。


全部、良いのですが、私も皆さんもお好きな方が多い、「涙の流れるままに」。


◆ヘンデル:「リナルド」涙の流れるままに





ヘンデルとかバロックの常で、旋律の装飾が演奏者の裁量に委ねられてます。

例えとして適当ではないかもしれませんが、ジャズではインプロヴィゼーション(アドリブ)がありますが、

あれほどではないにしても、バロックでは、場合により、即興性が認められるということです。

レコーディングの場合は予め、伴奏の方と打ち合わせるでしょうが、装飾の仕方は森さんの解釈です。


宗教曲を集めた、ピエ・イエスというアルバムは、宗教曲と言っても、いろいろです。モーツァルトのかの有名なアレルヤも

その一種です。


◆モーツァルト:モテット「喜べ躍れ、幸いなる魂よ」 アレルヤ





実に正確な音程と見事に明瞭なブレス・コントロールだと思います。


更に溯ると、愛しい友よ イタリア・オペラ・アリア集では、非常に高度に技巧的なコロラトゥーラという器楽的な、

驚異的に細かい音の動きを驚くほど正確無比、かつ音楽的に歌っておられます。


◆ベッリーニ:「夢遊病の女」から、「ようこそ皆さん・・・今日という日は 」






声楽の「超絶技巧」ですね。


森さんのアルバムは、全て最高水準の演奏だと思っていいです。

どのような音楽でも、器楽でも声楽でも、このような最高の音楽性と技術を併せ持った名演奏を

初めに聴くと、これが基準になります。それは「本当に価値のあるものが分かる」ということで、

大変に重要な事だと思います。

最初ではなくても、どんな楽器や歌でも本当に優れているものは、それまで、

それに興味が無かったひとまで、惹きつけるものすごい力。表現力があります。

森麻季さんがその典型です。

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