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2014年6月

2014.06.30

「集団的自衛権、1日に閣議決定」「首相官邸前で抗議活動」何をかいわんや。

◆記事1:「集団的自衛権、1日に閣議決定=安保環境変化、限定容認―公明も受け入れ」(時事通信 6月30日(月)16時54分配信)

政府は1日、憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行う。

従来の政府解釈は行使を禁じてきたが、安倍政権は日本を取り巻く安全保障環境の変化などを理由に、

限定的に容認。これにより、自衛隊の海外での武力行使に道が開かれ、戦後日本の安全保障政策は大きく転換する。


◆記事2:集団的自衛権 首相官邸前で抗議活動(6月30日 22時20分)

憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対する人たちが、

総理大臣官邸の前で緊急の抗議活動を行い、政府に対し、行使を容認する閣議決定を行わないよう訴えました。

30日午後6時半から総理大臣官邸前で行われた緊急の抗議活動には、主催者の発表で、1万人を超える人たちが集まりました。

参加した人たちは、憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に向けて政府・与党内の最終盤の調整が続くなか、

「憲法を壊すな」「安倍総理大臣は国民の声を聞いて」などと訴えました。

抗議活動には、若者や学生たちでつくる複数のグループがツイッターなどを通じて

同世代の人に参加を呼びかけたということで、若者の姿も多く見られました。

19歳の男子学生は「集団的自衛権の行使容認によって、海外で戦闘するような事態になりかねない。

友人に自衛隊員がいるため、ひと事とは思えず、もっと関心が高まるよう声をあげたい」と話していました。

また、22歳の会社員の女性は「友人の中には、集団的自衛権についてよく分からないという人も多い。

政治家の言葉だけに左右されないよう、まず事実を知って自分の意見を持って欲しい」と話していました。


◆コメント:まず、武力を行使された側にとっては、「集団的自衛権」もへったくれもない、ということ。

安全保障環境がどう変化すると戦争を始めなければならないのか全く意味不明です。

前回述べましたが、日本の議論で集団的自衛権の行使をするにあたって想定している密接な関係にある国はアメリカで

アメリカは、戦争をしかけ「られる」のではなく、専ら自分で人殺しに行くのが大好きな国です。

日本は人殺しの手下になるのです。日本の「屁理屈」では、これは「集団的自衛権の限定的行使」ですが、

鉄砲を向けられ、弾を撃たれた人々、爆弾を落とされた人々からすれば、自衛権も能動的攻撃権も関係ないでしょう。

要するに撃たれた側は痛いのです。それだけ。日本は

これは日本の「集団的自衛権」の行使であり、こんなことはしたくないけど、アメリカがやれというからやるんです。

と各国語で横断幕を掲げながら、戦場を進むのでしょうか?いずれにせよ。人殺しの手助けをして尊敬されることはない。

これから日本は、人殺し国家、アメリカのパシリだと、世界の嘲笑いを受けるのです。


◆コメント2:国会前でデモ行進したひと。悪いとはいいませんが、今反対しても遅い。

何度も書くように、安倍晋三は、自らのウェブサイトでも告白しているとおり、政治家になった瞬間から、

憲法、特に、戦争放棄の第9条を変えるのを目的としてきた、と明言しているのです。


その男が率いる政党をまず、2012年12月の衆議院選挙で大勝させて、更に昨年7月21日の参議院選挙で

自公連立与党は過半数を獲得しました。

安倍は前回政権担当時には、憲法の附属法とさえ呼ばれる教育基本法の改悪や、憲法改正の手続き法である、

「国民投票法」を、野党が「まだ議論したいことがある」といっていたのに強行採決した独裁的、専制的な男です。


今回安倍晋三が衆参両院のねじれを解消。両院で多数党となったら、何をはじめるか、分かりきっています。

私は、11年3ヶ月前から何度となく、集団的自衛権の行使容認は違憲である、と言ってきました。


弊日記、ブログを御愛読下さっている方はお分かり頂けるとおもうのですが、何とも私は情けないのです。

今頃、憲法を守れ!なんて、プラカードを掲げて国会前で叫んでも遅いのです。

安倍を選ぶこと。選挙の投票前に今のような世論の盛り上がりがなければ、議会制、代議制民主主義の本質から観て、

殆ど、意味がありませんん。

私の努力も足りなかったようです。

申しわけありませんでした。

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2014.06.25

「大気不安定 関東甲信中心に猛烈な雨」←本当に異常な気象です。要注意。

◆記事:関東甲信 局地的に非常に激しい雨のおそれ (NHK 6月25日 7時49分)

関東甲信は25日も大気の状態が不安定で、これから25日夜にかけて局地的に

雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は、低い土地の浸水や落雷、突風などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、24日は暖かく湿った空気が流れ込み、上空に寒気が南下したため、

関東甲信の広い範囲で大気の状態が不安定になり、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降りました。

各地で浸水や落雷の被害が相次いだほか、東京都内では大量のひょうが降った地域もあります。

発達した雨雲は24日夜遅くにいったん消えましたが、湿った空気と上空の寒気が残っているため、

大気の状態は引き続き不安定で、25日朝も東京23区の東部などところどころで雨が降っています。


◆コメント:拙宅前で落雷。こんなことは生まれて初めてです。

最近の気象の不気味なほどの異常性には多くの方が既にお気づきと思いますが、

かつてご紹介した、危機管理の専門家。東日本大震災「釜石の奇跡」、群馬大学片田教授の

インタビューは、皆さんに改めて一読お勧めします。

首都圏に蔓延する地震不安は“知識”では拭えない 釜石市3000人の子どもを救った「避難3原則」に学べ 片田敏孝・群馬大学大学院教授インタビュー(ダイヤモンド・オンライン)

この中で特に私が至言だと思っているのが、次の部分です。
避難という行動は、とても自分を律するハイインテリジェンスな行動といえます。

たとえば、建物の中で非常ベルが鳴る。非常ベルの意味を分かっていても、実際には誰も逃げない。

なぜ逃げないのか。それは、「逃げないぞ」と意思決定しているわけではなく、「逃げる」という意思決定をしないからです。

人間には、「正常性の偏見」という心の特性があって、非常ベルを聞いても自分が火だるまになっている姿を想像できず、現実感を持って逃げるという行動に結びつきません。

まず記事の中での気象庁の注意喚起は、毎日の様に繰り返され、誰も気に留めません。

私もそうでしたが、この頃の、この異常な、あたかも熱帯のような気候がもたらす、様々な気象現象。

昨日東京の、三鷹市と調布市と言うところで大量の雹(ひょう)が降り、それが低地に流れていって積もる、

ということがありました。雹が降るのはともかく、30センチも「積もる」という現象は生まれてこの方見たことがない。


しかし、群馬大学の片田教授がおっしゃる通り、
人間には、「人間には、「正常性の偏見」という心の特性」あって

自分の身には、まさかそういうことは起きないだろう、と自分がかんがえていたことを

今日(6月25日)、はっきり認識しました。目の前に落雷があったのです。この辺り、特別にカミナリの「名所」では

ありませんが、カミナリ自体は珍しくも何ともなく、ただ、高台にあるわけでも特別に高い建物や構築物があるわけでもない。

単なる平地の住宅街でして、近所に落雷、ということもありましたが、それは、東電の変電所の鉄塔に起きるのが相場でした。


ところが何と、25日の夕方、全く前触れもなく、拙宅から至近距離にある電柱というか電柱から伸びている電線に落雷が

発生しました。幸い、電器製品その他は、無事でしたが、この落雷を観ていると、たまたま無機物に落ちましたが、

もし、その近くを人間が歩いていたら、その人に落ちていても、おかしくなかったのです。

それほど、今までには起こりえないことが起きるのが昨今の異常気象である、ということを

自ら体験しました。

私は仕事で内外の情報を収集して、自分の職場で数百人に配信しております。

その反応を見ていると、殆どの大人が、まさに「正常性の偏見」に深く囚われていることに気づきます。

つまり、雨とか、カミナリは、いちいち気にするほどのことではない。自分にカミナリが落ちる姿など想像できない

ということでしょう。かなり強い雷鳴が轟いても、ヘラヘラ笑っている人が殆ど全員です。

昔の「夕立」ならそれでもいいでしょうが、この数年のゲリラ豪雨、ゲリラ雷雨のすさまじさは、

桁違いで、予想だにしないところが、起こりえます。今までの経験からは予測不可能なのです。

「タカが、雨、カミナリ」ではないのだ、と考えておくべきだ、と思います。

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2014.06.23

【集団的自衛権】「集団的自衛権」とは、日本とアメリカが「集団」で日本を「自衛する」権利ではありません。

◆昨夜、Twitterを眺めていたら、まだこのレベルの人がいるのか、と愕然としました。

分かろうとしないひとは、私如きが100や200回、「正しい知識」を書いたところで、

ダメなんですね。だから、少しでも多くの人の目に触れるためには何千回でも、書かなければなりません。

昨夜TwitterでRetweetされているどこのどなたか知らない人の言葉を読み、愕然としました。それは、

集団的自衛権に反対の人達は、ナイフ持った強盗が襲ってきたら自分で対処してください。他を頼らないようにね!こんな人たちがことが起これば一番先に国の責任をいってくる人たちだよ

という、もう箸にも棒にもかからない。

自分の知識が間違っているのではないか、という疑念すらもたないから、死んでも治らんバカの一言で片付けたいのですが、

このレベルの人が日本中さがしたら、きっと大勢いるのだろうと思いました。

だからまた書きます。


◆集団的自衛権とは日本とアメリカが一緒に(集団で)日本を他国の攻撃から身を守る(自衛する)権利ではありません。

上の大文字で引用した言葉をTweetしたひとは、この最も幼稚な勘違いのレベルに留まっていながら偉そうに、

集団的自衛権に関して論じているわけです。

日本が他国から攻撃・侵略されたときに日本がこれに対抗するのは日本自身の権利、「個別的自衛権」の行使です。


集団的自衛権とは、

自国(日本)が攻撃されていないのに、自国と同盟関係にあるなど密接な関係にある国(要するに日本の場合、アメリカ)が、第三国から攻撃された場合に、これを日本に対する攻撃と見なして自衛する権利。

です。しかし、実際問題として、アメリカを正面から攻撃する国など冷戦時代のソ連が消滅した現在、あろうはずもない。

現実的には、アメリカが自分からイラクやアフガニスタンに兵隊を送り、戦闘行為をはじめるのです。

2003年、アメリカが勝手にイラク戦争を始め、日本の集団的自衛権行使は、違憲なのに、

アメリカの要求にしたがって、サマワには陸上自衛隊、

クウェートには航空自衛隊の輸送機を派遣させられ、アメリカの人殺しの手助け(「後方支援」といいます)をさせられました。

集団的自衛権が違憲状態でもこの有り様なのですから、集団的自衛権を解釈改憲で合憲にしてしまったら、一体何処まで

世界一横暴な国、他国や他の民族をテロリストとか大量破壊兵器を保有している、などといいながら、実は世界で最も多くの人を殺し、

世界最大の武力、大量破壊兵器を保有している、この、アメリカ合衆国の手先となり世界中で人殺しの手伝いをして、

世界中の恨みを買うかわかりません。我が国は御存知の通り何の資源もないし、食糧自給率も低い。世界を敵に回してはならない。

日本の集団的自衛権の行使を認めてはいけません。

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2014.06.22

【随想】「レッテル貼り」の罪悪。

◆あまりにも不順な気候が続くので久々に「風邪気味かも?」を経験しました。

トシの所為でしょうか。

今年は2月に多分40年ぶりぐらいに「インフルエンザ」に罹りました。しかし、

私は何十年も普通の風邪をひいたことがないのですが、

ここ数日はものすごく久しぶりに、微かに喉が痛いという感覚があり、感動してます。


生まれつき頑健などではありません。むしろ、小学校低学年の頃は、

毎月のように「風邪をひいて」休んでいましたが、あれはなんだったのか?と思います。

その時には確かに発熱など症状がありました。家族や親戚も「JIROは身体が弱い」というので、

「それじゃ、きっと弱いのであろう」と思っていたフシがあります。


それが変わったのは小学校3年生の夏休みです。

元来、「体育」って嫌いでしたが、嫌いで練習しないから、小学校1年2年までは全く泳げませんでした。

3年の夏休みに学校が毎年主催する「水泳教室」(半ば、強制)で、初めて5メートルだけ泳げるようになり、

それまでの「無級」から「9級」いなりました。水泳帽に白い線が一本入ります。

5メートルというのは要するに学校の小さい25メートルプールの横幅を、息継ぎもせず、とにかくがむしゃらに

足をプールの底につけないで、「進んだ」というだけですが、天にも昇る心だったのを思い出します。

そうしたら、それが何かのきっかけで「自信」になったのでしょうか(「自分はそれほどダメな者ではない、」というような?)

小学校3年生の2学期から見事に風邪をひかなくなりました。

そういうちょっとしたきっカケで、子供は、変わるのかもしれません。


◆人間は、プラスでもマイナスでも、周囲が貼る「レッテル」(=期待)に応えてしまうように思います。

逆に、「ダメだ」というレッテルを貼られると、あたかもその「マイナスの期待に応える」ようになるのでは、ないか?と思います。

小学校を通じてずっと「図画工作」5段階評価で「3」たまに「2」というのがものすごいコンプレックスでした。

今は、通信簿の付け方、どうなっているか知りませんが、当時は「相対評価」といって、

各クラスで、全ての教育科目に関して通知表で「5」から「1」がいなければならない、という馬鹿げた方式でした。

極端な場合、仮定上の話ですが、クラスの全ての生徒が算数のテストで96点、97点、98点、99点、100点だったとしたら、

自動的に96点が「1」になる、と、実にバカバカしいでしょ?


その採点方式だけが原因ではなくて、実際に私の「仕事」がいい加減だったのかもしれませんが、

通信簿で私は「図画工作」がずっと6年間「3」と「2」しかとったことがないし、周囲の大人も子供も

「JIROは手先が不器用だ」というレッテルを貼るのです。

先ほど述べたように人間はマイナスのレッテルを貼られるとマイナスの期待に応えようとするのです。


小学校においても美術(図工)は単科の先生でしたが、今から思うと割と細かい仕上がりなどを重視なさるかただった、

と思います。全く悪気はないのでしょうが、私がたとえば画を描いて、色を塗って、べた塗りが輪郭線をはみ出すようだと

かなり不愉快そうでした。「あなたは、ちゃんと塗ることが出来ないのだから」という言い方です。

今から思うとあの先生は、そうではなくて、「あなたもゆっくりやれば綺麗に塗れるはずだから」と言うべきだったのでしょう。

しかし、私は、「手先が不器用で」「画が下手」で「仕上げが雑」というレッテルのあたかも「応える」ように

いい加減な作業をしてしまったように思います。


◆勿論、芸術の才能はありますが、子供の「図工」ぐらいのレベルは「意識」の問題だとおもうのです。

たとえば、折り紙を二つに折る。最終的には折り鶴を作るとしましょうか。

最初に折り紙を二つに折る時点で、角をぴったりと合わせなければなりません。

こんなことは(後で分かったのですが)どんなに不器用な子供でも出来るのです。

ところが「不器用のレッテル」を貼られると、出来るのに、わざと角をずらしていた自分がいたことに

ずっと後で、気がつきました。


何十年も後、ロンドンにいた頃、折り紙で作る箱みたいなのにハマったことがありました。

布施さんという方が沢山本を出しておられる。箱のおりがみ 布施知子 (著) など。

ロンドンの冬は長く、外はどんよりと曇っているか、雨です。何を思ったのか、私はこの折り紙をはじめました。

れは一つの紙ではなくいくつものパーツを折ってそれを組み合わせて8角形の箱にしたり、いろいろあります。

やってみたら、学校の重圧や、周囲の「お前は不器用」洗脳もなかったせいでしょうか。綺麗に仕上がりました。

子供の頃から「折り紙」など何十年ぶりです。それまで特別に「手先を器用にする訓練」を自らに課したことは

もちろん、ありません。

思うに、子供の頃は、「JIROは手先が不器用だ」という「マイナスのレッテル」の呪縛にしばられていたようです。


◆人に安易にレッテルを貼ることの危険さ。

自分の経験が全ての子供に応用できるかどうか、わかりませんが、他人、特にまだ、どのような可能性があるのか分からない子供に

「お前はバカだ」とか「お前は算数がダメだ」「国語がダメだ」「脚が遅い」「音痴だ」などというレッテルを安易に貼ることの危険は、

大変大きいと思います。

私の経験など苦労のウチにははいりませんが、20歳まで九九を覚えていなかったのに、

名古屋大学で素粒子宇宙物理学を専攻するまでになり、その後、高校の数学の先生になった、

宮本延春(まさはる)先生の「オール1の落ちこぼれ、教師になる 」は、エピソード全体が感動的である、と同時に、

人間に、安易に「レッテルを貼る」ことの恐ろしさを、端的に物語っている、と思います。

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2014.06.19

【集団的自衛権】安倍首相が提示した集団的自衛権行使事例のウソ。

◆ビデオ・ニュース・ドット・コムの無料配信で専門家が指摘。

インターネット放送局、ビデオニュースドットコムは、通常は月額約500円を払って

視聴しますが、極めて重要な問題にかんしては、良心的なことに無料にてYouTubeで映像と音声を公開してくれます。


今回の安倍政権の「解釈改憲」の目論見は専門家が見てもあまりにひどく、

「立憲デモクラシーの会」(共同代表・奥平康弘東京大学名誉教授、山口二郎法政大学教授)という専門家集団が、

6月9日に会見を行い、解釈改憲による集団的自衛権行使に反対の声明を発表しました。


小林節慶應義塾大学教授は、本来改憲論者なのですが、

安倍首相が提示した、集団的自衛権行使の事例が、恣意的に間違っていると憤慨してます。

安倍首相は、「邦人を救助した米国艦船を守るための武力行使」を「集団的自衛権」と言っているけれども、

憲法学者の小林教授によると、乗っている船がアメリカの船だろうがどこの国の船だろうが、日本人を守るのは、

個別的自衛権の発動であり、集団的自衛権ではない。分かっている筈なのにわざと間違った例まで用いて国民を欺そう

としている、と、憤慨します。


また、番組司会者の一人、社会学者の宮台真司氏が再生開始後16分30秒付近からハナしていることが

私が何度も書いていることと一致してます。

つまり、集団的自衛権と一般論のようなゴタクを並べてるが要するに、想定してるのはアメリカだけであり、

日本の集団的自衛権の行使を認めるということは、アメリカが勝手に戦争を始めた瞬間に日本もその有事に自動的に

巻き込まれる、というその一点が問題なのに、新聞が書かない、と。

そういうことをいっています。そのとおりだとおもいます。


◆立憲主義と「決めるのは私」の問題点







日本の理屈では「集団的自衛権の行使」であってもアメリカに因縁付けられ、

戦争を仕掛けられた国は、そんな概念は知ったことでは無いので有り、アメリカの見方をする

「悪の手先」に見えることでしょう。アメリカがしばしば武力を行使する中東諸国はいうまでもなく、

産油地帯であって、今まで日本は、アラブ・イスラエル紛争にも中立だったし、大量の原油を買う、

謂わば、彼らのお得意さんでしたが、アメリカの手先となり、自分達に鉄砲を撃つ奴ら、と思われたら、

果たして何殆どなにも自給できないこの国はどうなるのでしょうか。

それどころか、アメリカが戦争を仕掛けた相手酷から日本も同類と思われたら、日本本土に

攻撃を受けるかもしれない。

集団手自衛権の行使を合憲と変更することによって生じうるリスクに関して、国もメディアも

全然説明していないのは、非常な悪意を感じます。

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2014.06.18

「集団的自衛権」とは何か。

◆昨夜のNHKを見ていたら、全然分かっていない人が大勢いることが分かりました。

NHK News Webといって、23時30分からニュースを流しながら、視聴者がコメントをTwitterで送る番組があります。

選ばれたTweetは字幕になって画面の一番下に流れます。

昨夜は「集団的自衛権」が特殊でした。


本当にがっかりしたのですが、全然イロハのイから分かっていない人。自分から勉強しようとしない人が

圧倒的に多いことが分かりました。

私は既に210回以上説明していますが、それだけ説明しているのに、

分からない大衆はバカだ、とTweetしたら、

「自分が何回も説明しているのだから、他人は知っていて当然だ」という考え方は、傲慢だ。

と言われたので、500回でも1,000回でも説明することにしましょう。

知ろう、という意識の無い人には、何百回説明しても無駄である。

そんなことは、分かってますが、それなら、よりよい方法があるなら、私に教えるか、ご自分で実践して下さい。


◆個別的自衛権。

昨夜のNHK NEWS WEBで表示されたTweetを読んでいたら、

自衛権を「個別的」と「集団的」に分けて論じること自体、意味がない。

という人がいました。

こういう人は、何も分かっていないのですが、それ以上に問題なのは、

「自分が何も分かっていないかも知れない」という意識自体がないまま、分かったつもりでいる人が存在することです。

個別的自衛権とは、自国つまり、日本が他国から攻撃・侵略を受けた場合に、最低限の実力である自衛隊が

国民の生命・財産などを守る為に(実質)武力を用いることですが、これは、人で言えば正当防衛。当然認められます。

いくら平和憲法とはいえ、他国に攻撃されたら、黙って殺されなさい、という趣旨の訳が無い、国家の基本的な責任です。


◆集団的自衛権

集団的自衛権とは、自国(日本)が他の国から攻撃・侵略を受けて位無くても、

自国と同盟関係にあるなど、密接な関係にある国(日本の場合ようするに、アメリカです)が、第三国から

攻撃や侵略を受けた場合に、実際には日本は攻撃されていなくても、日本が攻撃されたものと見なし、

同盟国(アメリカ)を攻撃した第3国(日本でもアメリカでもない国)にたいして、個別的自衛権で反撃したように、

(実質)武力を用いて対抗する権利です。


しかし、アメリカを攻撃する国はありません。北朝鮮もそこまでバカではない。

一発でもアメリカの本土に落ちるようなミサイルを撃ったが最後、北朝鮮は潰されます。

ですから、実際は、日本が手伝うのは、アメリカ自身が、国際法上違法な、武力行使を、

イラクやイランやアフガニスタンに対しておこなっています。

イラク戦争など言いがかり以外のなにものでもないのに、稀代のペテン師、

自分が長く政権に留まるためには、アメリカの言うことを何でも聞く、小泉純一郎が、

世界で最初に支持しました。イラクはアメリカが無茶苦茶に壊したが為に、

イラク戦争前は、サダム・フセインの独裁政権ですが、今ほどのひどい内戦状態ではなかった。

今のような無茶苦茶な状態に、イラクがなったのは、アメリカのせいです。

日本の安倍首相が集団的自衛権の行使を可能にしようとしているのは、実際は,アメリカの人殺しを

手伝おうとしている、と、言っても過言ではない。

繰り返しますが、日本の防衛に必要なのは、日本の個別的自衛権です。

日本が他国から攻撃されたとき(実際にはそんなことはしないとおもいますが)アメリカが日本の反撃を

手伝うとしても「集団的自衛権」を行使しているのは、自国は攻撃されていない、アメリカです。

アメリカと一緒になり、「集団」で「自衛」するから、「集団的自衛権」というのだ、と思っている人がいるようですが、

とんでもない勘違いです。そもそもこんな事は、前から話題になっているのですから、

有権者各人が勉強するべきで、私の説明が役立つようでは困ります。

しかし、兎に角、繰り返し説明します。


日本の集団的自衛権の行使に関しては、1983年、角田礼次郎内閣法制局長官が衆議院予算委員会で、

「集団的自衛権の行使は憲法改正でなければできない」

と答弁し、安倍晋三氏の父、安倍晋太郎氏(当時、外相)が、
「長官が述べた通りだ」

と言ってます。歴代内閣全て「角田答弁」を踏襲しています。今その解釈を変える必然性を認めません。

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2014.06.16

【音楽】グリーク「抒情小品集」(舘野泉)

◆グリークの繊細さの結晶です。

6月15日はノルウェーの作曲家グリーク(1843-1907)の誕生日でした。

自分としても意外ですが、多分、グリークのピアノ曲をご紹介するのは、初めてではないでしょうか。


「抒情小品集」という小品集が第1集から第10集まであります。


ショパンのプレリュード(前奏曲集)などもそうですが、

ここまで極限的に短い曲になると、これ以上削ることが出来ない、その作曲家の音楽性のコア(核)

が残るとおもうのです。


2002年に脳溢血で倒れ、その後リハビリをなさっても右手の機能が回復せず、

現在ではスクリャービンなどが書いた左手の為の作品を開拓することに情熱をもって

活動しておられる、フィンランド在住のピアニスト、舘野泉さんが、

1974年に弾いたグリークの「抒情小品集」から何曲か、ご紹介します。


◆抒情小曲集 第1集 作品12 アリエッタ





◆抒情小曲集 第3集 作品43 小鳥





館野さんのピアニッシモのタッチが繊細であるにもかかわらず、全ての音が明瞭で美しい。素晴らしいです。


◆抒情小曲集 第5集 作品54 小人の行進





細やかさと聴いていて小気味の良いテクニックが共存しています。


◆抒情小曲集 第8集 作品65 トロルドハウゲンの婚礼の日






牧歌的でありながら華やか。民俗的でありながら、芸術的。

極限的な弱音と思いきったフォルティッシモの対照。

素晴らしい作品群だと思います。



独特の透明感、神秘性、静謐感と躍動感、歓喜、様々な感情が入り乱れます。

一曲ずつが短いから、この館野泉さんのアルバムは全曲をお聴きになることをお薦めします。

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2014.06.15

ワールドカップって、どいつもこいつもバカですか。

◆サッカーなんかどうでもいいのです。

コートジボワールに負けているぐらいでは、一勝もできないかもしれませんね。

しかし、そんなことは、「どうでもよいことだ」という認識が無い日本人が多すぎるのが最大の問題です。

そうこうしている間に国会では、集団的自衛権の行使容認に向けて、今までかなり抵抗姿勢だった公明党が

自民党に妥協し始めています。

先日から述べている通り、日本国の自衛には「個別的自衛権」だけが必要であり、集団的自衛権は全く必要ありません。


本日の午後7時のNHKニュース。トップニュースは「ワールドカップ」で、2番目がイラクの内戦でした。

◆記事:イラク 政府軍とアルカイダ系勢力の攻防続く(NHK 6月15日 19時21分)

イラクでは、政府軍が国際テロ組織アルカイダ系の勢力が制圧した地域で軍事作戦を本格化させ、

奪還を進めていることを強調していますが、アルカイダ系の勢力も徹底抗戦の構えを見せていて、攻防が続いています。

イラクでは、国際テロ組織アルカイダの流れをくむイスラム教スンニ派の過激派組織が第2の都市モスルを制圧したのに続いて、

首都バグダッドに向けて南下しています。

戦闘地域が拡大するのに伴い、戦火を逃れて避難する住民が増え続けていて、ティクリットなどからの4万人を含めて、

50万人以上が避難を余儀なくされているということです。

イラクがこういうカオス状態に陥った、そもそもの原因はアメリカです。

2003年3月20日にアメリカがイラクは大量破壊兵器を隠し持っており、それがアルカイダなどの

テロリスト集団の手に渡れば、明日にでもアメリカは再び、2001年9月11日のような攻撃を受ける「かも知れない」

という、国際法的に全く正当化されない(予防的先制攻撃は、完全に違法行為です)戦争をしかけました。


その違法行為を世界で一番先に支持したのが小泉純一郎内閣でした。


◆世界を壊すアメリカの手先になりたいですか。

私は大学の法学部で、国際法の教授が、
世界の如何なる国も、民族的・歴史的背景、歴史的必然性があって、現在の状況となっているのである。

これを外からの力(外国等の介入)によって変えようとしたら、必ず無理が出て、問題が起きる。

と、イラク戦争の20年以上も前におっしゃっていたのをはっきり覚えていますが、

正にその通りで、イラクはサダム・フセインが独裁制を敷いていましたが、その頃の方がまだ安定していて、

少なくとも、今のように、同じイラク人が、血で血を洗う争いを続け、無辜の女子供が命や財産・住居を失う、

などという悲惨な状態ではありませんでした。他所の国が、徒に介入するとこういうことになるという、

典型的な悪い「見本」です。

日本が集団的自衛権の行使を容認するということは、こういう具合に世界をかき乱すアメリカの手先となる

ということです。

そうなりたいですか?

サッカーに夢中になって、大事なことを考えることから逃げていませんか?

イラクだけでは無い。福島第一はどうするのですか?北朝鮮拉致はどうするのですか?

大人が「面倒くさい問題」に真っ正面から向き合って考えるところを見せずに、球蹴りに夢中になる。

日本国の堕落の証しです。

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2014.06.13

「自民が自衛権発動の新三要件、公明党も検討へ」←自公に投票した人、説明して下さい。

◆記事:自民が自衛権発動の新三要件、公明党も検討へ(ロイター 6月13日(金)11時15分配信)

安全保障に関する法制度見直しを議論している自民党と公明党は13日、6回目の与党協議を開き、

自民党の高村正彦副総裁が自衛権発動の新たな三要件を提示した。

政府と自民党は、集団的自衛権の行使容認に向けた閣議決定文に盛り込みたい考え。

従来の政府見解と一部整合性があることから、公明党も議論に応じる。

現在の自衛権の発動要件は、

1)日本に対する急迫不正の侵害があること、

2)この場合にこれを排除するために他に適当な手段がないこと、

3)必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと──の3つ。

高村副総裁が示した新たな三要件は1つ目を大きく変え、

「他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追及の権利が根底から覆されるおそれがあること」を追加した。

集団的自衛権を意味する「他国に対する武力攻撃」を盛り込む一方、自衛権に関する1972年の政府見解に触れることで、

これまで政府が示してきた立場との整合性を重視する公明党に配慮した。


◆コメント:高村副総裁が示した新たな「要件」は意味がわかりません。

何度も、何度も書いている通り、日本が攻撃され、日本がこれに対して日本国民の生命・財産などを

防衛するために自衛隊が個別的自衛権を発動するのは、憲法前文が保障する、国民の「平和的生存権」を

守るためですから、当然です。


自国が攻撃されて黙って殺されなさいという理屈は常識的にあり得ません。


しかし、集団的自衛権は自国が攻撃されていないのに、早い話、アメリカです。

アメリカが攻撃されたら、日本が攻撃されたと考え、反撃、つまり「復讐」にちからを貸すということです。

ここで更に問題なのは、アメリカという国を攻撃する国家があるわけがない、ということです。

911テロは「犯罪」であり、戦争では無い。アメリカに戦争を仕掛けるバカは70年前の日本ぐらいです。


実際は、アメリカが勝手に自国軍隊をイラクやアフガニスタンに派遣して、無辜の民を殺しているということです。

安倍首相は集団的自衛権が日本の防衛の為、とウソを付いてます。論理的にありえない。

高村副総裁が提案した、自衛権発動の新要件は尤もらしく見えますが、現実として、あり得ません。

他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追及の権利が根底から覆されるおそれがある

アメリカが攻撃され、そのとばっちりで日本も攻撃される、アメリカが一体誰にそこまで攻撃されるのでしょうか。

昔、ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が存在したことは、互いに大陸間弾道弾(ICBM)で他を攻撃する可能性があったけど

そのときですら日本は、アメリカがソ連に攻撃されたら、アメリカを助けるとは、言いませんでした。

今や、アメリカが唯一最大の超大国、超巨大軍事大国、いや、国家そのものが大量破壊兵器。


その、アメリカが、攻撃されて、その影響で日本の存立が脅かされる?

どこの国が、そこまでアメリカを攻撃するのですか?


ウソです。

集団的自衛権といいつつ、実際に発動するときには、日本はアメリカの人殺しの手伝いをするのです。

小さい子供さんをお持ちのかた。今や男女平等です。将来、徴兵制が敷かれたら、当然女の子も兵隊にとられるべきです。

そうすると、あなたの子供は、他所の国の何もしていない市民を、アメリカの手先となって殺すのですよ?

あなたは、自分の子供を人殺しにしたいですか?

それだけではない。もしアフガニスタンや中東で、アメリカが攻撃している国に逆に捕まったらどうなると思います?

かつて、中東で「自分探しの旅」をしていた日本人の青年がクビを切り落とされ、殺されました。単なる旅行者なのに。

今度はこっちが兵隊になって相手に捕まるのですよ?アフガニスタンで捕まった米兵がどういう目に遭うか、しってますか?

拷問を受けてから殺されます。大きな刀で生皮を剥がれます。激痛に絶叫する米兵の映像が、米国政府に送られたこともあります。

そのアメリカの手助けをしたら、日本人にも容赦しないでしょう。

あなたは、自分の子供が、アメリカのお手伝いをする日本政府の所為で恨まれ、拷問に遭って殺されてもいいのですよね?

衆参両院で、自公が過半数ですから、可決してしまうでしょうね。

選挙の時によく考えないから、悪いのです。もう、手遅れです。

あなたや、子供さんが甘受すべき不利益です。文句ありませんよね?

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2014.06.09

よく、そんなにヘラヘラしていられますね。

◆福島第一原発はどうしようもないのですよ?

放射能を無毒化する技術を人間は持っていないのに、

福島第一原発事故で溶融した核燃料は環境に対して剥き出しになっていることだけは確か。

その核燃料を冷やす為に冷却水を注入すれば放射能で汚染された水が増えるだけ。

放射能は消せないから汚染水タンクは溜まる一方。


超長期的に考えれば、やがて日本に汚染水タンク置き場がなくなり、人間の住む場所ではなくなる。

つまり、このまま時間が経過すれば、それは、何百年後になるかもしれませんが、

日本は滅びるのです。そういうことを皆さん、ちょっとでも考えた事があるのでしょうか

私は、しばしば、それを考えると発狂しそうになります。

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2014.06.08

今頃何を訴えても、手遅れ。

◆原発反対、集団的自衛権容認反対デモ、全て無意味です。

説明するのもバカバカしい。

衆議院と参議院で、与党が過半数の議席を獲得しているのですから。

安倍の一存で、原発再稼働だろうが、集団的自衛権の解釈変更だろうが

十分に審議しなくても、強行採決するでしょう。

そういう男が率いる政党を与党に選んだのは国民ですから自業自得です。

こういうのを「当然、甘受すべき不利益」といいます。


今更デモなどを行っても、選挙の投票前に勉強し考えないからいけないのです。

もう疲れました。これ以上書かなくてもいいでしょう。同じ事の繰り返しです。

日本は滅亡に向かっています。我々が生きている間はなんとか保つかもしれません。

その後、どうなろうが皆さん知ったことではない。それが本音でしょ?

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2014.06.06

PTSDの患者は急増しているのですから、一層の啓蒙が必要だと思います。

◆先日無差別殺人未遂とPTSDに関して書いた続き。

前回は、AKB握手会での無差別殺人未遂事件の直後で、

人々は被害者が「アイドル」であるためが、反応が冷ややかです。アイドルだろうがなんだろうが、

あんなのは、「誰でも良かった。人を殺したかった」とほざく小僧の被害者でしか無い。

被害者が責められる理由は、ありません。

誰にでも同じようなことは起こり得る。


原因が犯罪ではなく、東日本大震災の被災者に、実際、PTSDを発症している患者さんも

多い。PTSD患者は日本で急増しているのです。


私は今でも2ヶ月に1度遷延性うつ病の診察・治療の為、大学病院の精神科に通院してます。

今日が通院日でした。主治医の専門はうつ病ですが、

「PTSDになりそうなトラウマを抱えた人を事前にケアすることはできないものか」質問しました。


ドクターによると、

強いトラウマを抱えて既に急性ストレス障害(ASD)の症状を呈するなど、

時間を経てPTSDに移行する可能性が高い場合は、精神医学的介入が必要である。

他の精神的疾患、障害と同様に「これで確実」という単一の治療法があるわけではないが、

薬物療法と行動療法の併用などが、近年試行されている。

薬は抗うつ薬の一種、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がPTSDの治療(予防)に

有効である、という報告がある。

行動療法とは、「怖い記憶を抑圧してしまい、それが突如フラッシュバックとして噴出する」のが

典型的なPTSDの症状の1つであるから、敢えてその恐怖体験を抑圧せずに

PTSD治療を専門とする精神科医やカウンセラーの同席の場所で、

トラウマの原因となった状況を言葉にだして再現(説明・描写)してみるという方法がある。

というわけで、特に東日本大震災ほどのものすごい恐怖の体験の後だけに、

PTSD対策が急務である、ということは、専門家は、十分承知しているのでした。

PTSDを放置すると、再び、トラウマとなるような事件・事故に遭遇するのを恐れるあまり、

それまで、完全に精神的に健康だった人でも、「引きこもり」になってしまうことがあるそうです。


いつも同じことを書きますが、ちょっと考えれば分かる通り、

東日本大震災ほどの強烈な自然災害や、事故・犯罪の被害者となる、

あるいは、それらを目撃することにより、あなたも私も明日、大変なトラウマを

抱えてしまう可能性がある。もしも、あなたが、
自分は、強靱な精神力を持っている。精神科の世話になるような「弱い」人間ではない。

と、本気で思っているとしたら、バカです。それはあたかも、
自分は毎日ランニングをし、筋力トレーニングをし、身体を鍛えているからガンになることはない。

と言っているようなものです。関係無い。

誰にでもどのような不幸が何時襲うかわからない。その結果、

医学的対応の世話になることは全く恥ではないのです。しかし特に精神科に関しては、

いつの時代になっても偏見が残る。だから、こうして私は何度も、

それは別に特別のことではないのだ、と書き続けるのです。

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2014.06.01

「AKB劇場、6月2日再開」←誰もが同じ目に遭うかも知れないのに・・・・。

◆記事:AKB劇場、6月2日再開 公式サイトで発表(共同通信 2014/05/31 17:32)

アイドルグループ「AKB48」の本拠地、東京・秋葉原のAKB48劇場の公演が6月2日から再開されることが決まった。

同グループの公式サイトで31日、発表した。

AKB48の運営会社によると、安全確保のため、金属探知機による検査などを導入するという。

岩手県滝沢市で開かれた握手会でメンバーらが切りつけられた事件の影響で、AKB劇場は5月26日から休館していた。


◆コメント:世間の反応がヤケに冷たかったように思いますが、無差別殺人未遂事件であり、芸能ニュースではありません。

私は職場で国内外の主だったニュースをまとめて職員に社内メールで発信する仕事をしています。

先週の月曜日に、出社したら、後輩が

JIROさん、「AKB事件」は今日のニュースのエンタメに載せるんですか?

と、訊ねてきます。それを傍らで聞いているオッサンもニヤニヤしてます。

思わすカッとなりましたが、月曜日の朝からどなるのも、良くないので、
これは、芸能ニュースではない。無差別殺人未遂事件だろう。被害者が芸能人なら、問題は軽いのか?

という趣旨の言葉を故意に不機嫌な口調で吐いたのを覚えています。


どうして、世の人々はこれほどバカなのか。


確かに、芸能人とかアナウンサーとか所謂「有名人」。つまり不特定多数に顔を知られている人間は、

一般人よりも声明の危険にさらされることが多い。

かつてこのブログでも書きましたが、英国のエリザベス女王が来日したときに、

あまりにも警備が厳重なので、「どうしてこれほど警官がいるのか」とお尋ねになったそうな

(それ自体、ちょっと眉唾ですが。女王がそんなこと、分からない訳が無い)。

日本の担当者が「それはもちろん、女王陛下の御身になにかあったら大変だからです」と答えると、

エリザベス女王は
殺されるのが恐くて女王がつとまりますか。殺されるのが恐いぐらいなら私はとっくに女王を辞めてますよ。

とお答えになったそうです。原理的には、それは、「不特定多数に顔を知ら」れる職業、立場の人

全員に当てはまってしまいます。女王の覚悟は女王ならではで、それはそれで潔いのですが、

襲う人間と襲われる人間がいた場合、まず、悪いのは「襲う」奴に決まっています。


世間がAKB事件に冷たいのは、芸能人に対する差別的感情、あるいは若くして、とにもかくにも

「有名」になった女の子への、子供っぽい嫉妬心、色々なことがかんがえられます

私より年長のオッサンが、
まあ、私はAKBのファンじゃないから、今後AKBがどうなろうが、知ったことでは無いけどね。

とTweetしていたのを見て、大人気ない、冷たい、みっともないと思いました。

今回の事件は、たまたま、芸能人が被害者になりましたが、犯人の男は「誰でも良かった。人を殺したかった」と

言っているそうですが、ウソですね。

こういう奴は必ず「誰でも良かった」といいますが、SPに警護されている内閣総理大臣や大暴力団の組長に向かって

刃物を振り回した奴はいない。

必ず自分よりも弱い女・子供を狙う、卑怯者です。

また、有名人ではなくても標的になるのは、2008年(平成20年)6月8日(日曜日)に、

7人が殺された、秋葉原通り魔事件を見ると

誰でも被害者になる「可能性」はゼロではない。あなたも私も明日、こういう輩に殺されるかも知れない。

その可能性は等しく存在します。


また、「被害」は怪我をすること、殺されること自体だけではありません。

今回、襲われた、2人の女の子、アルバイトの警備スタッフ。現場を見てしまった他のAKBやら、握手会に着ていた

人々は、全員数ヶ月から数年の間にPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる可能性がある。

これは、必ず症状が現れるとは限らないし、症状が出るとしても1人ずつ、違うので残念ながら

予め防ぐ事はできないのです。PTSDになってしまったことが明らかになったから初めて治療が始まる。


その辛さは、恐怖体験のフラッシュバックによりパニック発作になることなどもそうですが、

そのような激烈な症状ばかりとは限らない。

余り知られていませんが、PTSDの慢性的な症状の1つが「抑うつ状態」です。

ハタ目からは、普通に見えるので理解して貰えないのが、辛いわけです。


誰もが事件や事故の凄惨な場面を目撃するなどの原因により、PTSDになり精神科の患者となりうる。

村上春樹氏が、地下鉄林事件被害者、ほぼ全員にインタビューした「アンダーグラウンド」を読むことを薦めます。

これを読むと、前述した、PTSD由来の「抑うつ状態」は意外に長く続くけれども、

殆どの一般人はそのような病態を知らないため、地下鉄サリンの被害者のなかには、

「事件を言い訳にして、いつまでも甘えている」という職場の人々の白眼視に耐えられず、

仕事を辞めなければならなくなった人が大勢いることが分かります。


地下鉄サリン事件は1995年に起きて、「アンダーグラウンド」の単行本が出版されたのは1997年です。

私は事件のときにも、この本が出版されたときにもまだ、ロンドン駐在員でした。

ロンドンにこの本を取り寄せて直ぐによみました。


人それぞれ興味は違うけれども、1人のバカによって多くの人が不幸になるのが通り魔事件です。

一番悪いのはもちろん、圧倒的に犯人ですが、世間も、私が先ほどから書いているように、

誰でもPTSD患者になりうるのですから、もう少し知識が普及していても良い、と思います。

人々の不勉強、無知が被害者を一層苦しめます。

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