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2015.06.09

「安保関連法案 政府『整合性保たれている』」←政府が「違憲だ」という訳がないでしょ?

◆記事:安保関連法案 政府「整合性保たれている」(NHK 6月9日 19時26分)

政府は、安全保障関連法案について、やむをえない自衛の措置として、

一部限定された場合に他国への武力攻撃が発生した際の武力の行使を認めるもので、

これまでの憲法解釈との論理的整合性は保たれているなどとする見解を野党側に示しました。

安全保障関連法案を巡っては、衆議院憲法審査会の参考人質疑で、3人の学識経験者全員が、

「憲法違反にあたる」という認識を示し、野党側は、これに対する政府の見解を示すよう求めていました。

これを受けて、横畠内閣法制局長官らが9日夕方、衆議院の特別委員会に委員を出している、民主党、維新の党、共産党に対し、

集団的自衛権の行使が可能になる武力行使の新3要件と従来の憲法解釈との整合性に関する見解を示しました。

それによりますと、「例外的に自衛のための武力の行使が許される場合があるとする昭和47年の政府見解では、

わが国に対する武力攻撃が発生した場合に限られるとしているが、

わが国を取り巻く安全保障環境が変化し続けている状況をふまえれば、

今後、他国に対する武力攻撃であっても、わが国の存立を脅かすことも現実に起こり得る」としています。

また、武力行使の新3要件については、

「国際法上、集団的自衛権の行使として認められる、他国を防衛するための武力の行使を認めるものではなく、

あくまでもわが国の存立を全うし、国民を守るための、やむをえない自衛の措置として一部限定された場合に

他国に対する武力攻撃が発生した際の武力の行使を認めるにとどまるものだ」としています。

そのうえで、「これまでの政府の憲法解釈との論理的整合性と法的安定性は保たれている」と結論づけています。

一方で、「新3要件は、国際情勢の変化等によって将来、実際に何が起こるかを具体的に予測することが

いっそう困難となっている中、憲法9条の規範性を損なうことなく、いかなる事態においても

わが国と国民を守ることができるように備えておくとの要請に応えるという事柄の性質上、

ある程度抽象的な表現が用いられるのは避けられない」としています。


◆コメント:こういうのを「茶番」といいます。

いわゆる「安保法制」は憲法に違反しないと言っているのは、行政府たる内閣で、内閣法制局は

その「内閣」の一部なのですから、安倍首相に「整合性がある、と言え」と迫られれば、その通りにするに決まっている。

行政府が憲法違反の法案を持ち出して、何の利害もない、憲法の専門家3人が違憲だ、といっているのを、どう思うか?

と野党が政府に質問した。内閣の一部である、内閣法制局は「違憲ではない」と答えた。

本気でバカですか?

と言いたい。こういうのを「茶番」というのです。

本来、内閣法制局は内閣の中にありながら、内閣提出法案が既存の法律の観点から問題がないかをチェックするので、

慣習的に内閣法制局は行政府に於ける法の番人と呼ばれていました。


横畠内閣法制局長官らは、
これまでの憲法解釈との論理的整合性は保たれている

というのですが、それは、明らかにおかしい。

従来の集団的自衛権に関する政府の公式見解は、1983年に当時の角田礼次郎内閣法制局長官の、衆議院予算委員会に於ける答弁、
集団的自衛権の行使は憲法改正でなければできない

という結論です。因みに、当時の外相で安倍晋三氏の父、安倍晋太郎氏は、
長官が述べた通りだ

と言っています。以来、歴代内閣は全て角田答弁を踏襲してきました。

ですから、今日の横畠内閣法制局長官らの「従来の解釈と整合性がある」という見解はどこからどう見ても

間違っています。若い読者の方はやがて社会に出たときにこういう大人になってはいけません。

自分の社会的地位。職業的立場を守る為に「悪魔に魂を売り」、間違っていることを正しいといってはいけません。

間違っていることは、間違っているというのは当たり前のことですが。出来ない大人が多い。

間違っていることを臆さず指摘する気持ちを失ってはなりません。

「正義」の概念を忘れてはいけません。今の大人も、です。長いものに巻かれてヘラヘラしているのは卑怯です。

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