カテゴリー「音楽」の記事

2015.09.27

【音楽】中秋の名月恒例、“Fly Me To The Moon”

◆毎年、同じですが。

中秋の名月は毎年、日付が違います。昨年は9月8日でした。

私の記事の内容は完全に同一です。

それも良いのではないか、と思っています。

それまで続けていて、今年(実は去年も)はやらずに気持ちが悪かったのは、

9月1日が命日である、奇跡のホルン「デニス・ブレイン特集」でした。


中秋の名月の“Fly Me To The Moon”は、何とか書きます。


◆非常に多くの歌手などがカバーしている曲ですが、いつも同じになります。

Wikipediaかなんかで検索なさるとお分かりになりますが、を"Fly Me To The Moon"をカバーしている歌手は、

非常に多いのです。毎年違う人を、お聴かせしようか、と最初は思っていたのですが、

自分の好みもあり、結局毎年大体同じことになります。それはそれで安心感があります。


歌詞の原語(英語)と邦訳を引用させて頂きます。

本来序奏部(ヴァース)から歌うのでしょうが、そこを省略して、いきなり、

Fly me to the moon

と、歌い出す人も多いです。どちらも良いとおもいます。
Fly me to the moon 作詞:Bart Howard 訳詞:橘 結希
(注:ここからヴァース。)

Poets often use many words to say a simple thing.

簡単なことを伝えるために、詩人はいろいろな言葉を使う


It takes thought and time and rhyme to make a poem sing.

その詩を囁くために、思案して、時間をかけて、音を乗せる


With music and words I've been playing.

音楽と言葉を添えて、私はそうしよう


For you I have written a song

あなたのために私は歌を書いた


To be sure that you'll know what I'm saying,

私が何を言いたいのか、わかってくれると信じてる


I'll translate as I go along.
進むにつれて、解き明かしていくでしょう


(注:ヴァース(Verse)の終わり、です)


Fly me to the moon

私を月へ連れてって


Let me sing among those stars

星々の間で歌わせて


Let me see what spring is like

On Jupiter and Mars

木星や火星の春がどんな様子か私に見せて


In other words, hold my hand

つまりね・・・手をつないで


In other words, darling(baby) kiss me

つまりね・・・ねぇキスして


Fill my heart with song

歌が私の心を満たす


Let me sing for ever more

ずっと、もっと歌わせて


You are all I long for

あなただけが私にとって何ものにも代えられない、


All I worship and adore

あなただけが大切で尊いもの


In other words, please be true

つまり、「真実(ほんとう)にしてほしい」ってこと


In other words, I love you

言い換えると・・・「愛しています」

誠にロマンティックです。いい歌です。


◆フランク・シナトラ、アストラッド・ジルベルト、他でどうぞ。

この曲が有名になったのは、やはりこの人が歌ってから、ではないかと思います。ヴァース省略。専属ビッグバンド。

◆フランク・シナトラ Frank Sinatra “Fly Me to the Moon”



いいですね。華やかですね。

正反対。アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)。ボサノヴァです。「イパネマの娘」で有名です。

◆アストラッド・ジルベルト:"Fly Me To The Moon"



これはこれで非常に有名です。

今の日本では、宇多田ヒカルさんがヴァースから歌って、本来の部分も非常にサマになります。

◆宇多田ヒカル:"Fly Me To The Moon"



次は、この特集で、数年前に初めて知ったのですが、女性だけのビッグバンド(10名)東京ブラススタイル

◆東京ブラススタイル:Fly Me To The Moon



かなり、良い感じだと思います。とにかくビッグバンド、少なくなってしまいました。

最後は前田憲男さんのピアノで。この型、ピアノ、作曲・編曲、独学だというのですが、
だとしたら、とてつもない天才です。

◆前田憲男:"Fly Me To The Moon"



秋の夜長に、ゆっくりお過ごし下さい。

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2014.11.07

【音楽】ヴァイオリン古澤巌「マドリガル」←紹介し忘れていました。

◆今は、クロスオーバーというのでしょうか。

クラシックみたいな、ジプシーの民族音楽みたいな。ジャンル分け出来ないような曲の演奏が多い。

葉加瀬太郎とも共演したりするので(事務所が同じなのです)、「半芸能人的クラシック音楽家」と思っている方、

又は全然知らない方もいらっしゃるでしょう。


古澤巌氏は1959年7月生まれ。桐朋で江藤俊哉先生にならって、1979年、毎コンヴァイオリン部門で1位。

その後、モーツァルテウム音楽院でイヴリー・ギトリス氏に師事。

1988年から4年間、都響のコンマスを務めました。

その頃、私は一度生で古澤氏がブラームスの協奏曲を弾くのを聴きましたが

至極まっとうに、きちんと上手くて音楽的でした。


その後フリーになってからは、メディアに登場するときは特に変わった風体で、

如何にも芸術家の典型的な変人に見えますが、とにかく基本的には、極めてまっとうな、

クラシックのヴァイオリン奏者です。

以前かなり気に入って聴いてたのに、今までご紹介しなかったのが不思議です。


◆アルバム「マドリガル」

これは1990年発売ですから、まだ都響のコンマスだったころです。

聴き易い(曲想も、演奏時間も。)曲の名演が並んでいる。多分、これがデビューアルバムか、とにかく

レコーディング初期だと思います。

マドリガル

美しい音でヴァイオリンが良く鳴っているのがわかります。聴いていて快感があります。

これが本当に綺麗なヴァイオリンの音の一典型だと思います。

少しだけご紹介します。


◆シモネッティ:マドリガル





伸びやかな音が気持ちいいです。これ生で聴くと、驚くほど「大きな」音に聞こえるだろうと思います。

それは、強く弾いているのではなく、良い楽器を、無駄な力を入れずに正しい奏法で演奏することで得られる音です。


次は、元来リスト作曲のピアノ曲をミルシテインって古澤氏も習ったヴァイオリニスト、大先生ですが、ミルシテインという人が、

ヴァイオリン用に編曲したものです。


◆F.リスト(ミルシテイン編曲)コンソレーション 第3番





「愛の夢」に似ていますが、別の曲です。リストのコンソレーションは6曲あり、この3番が一番人気があり、単独で

演奏されることが多いのです。


最後は、みなさん御存知、モンティの「チャールダッシュ」。


◆V.モンティ:チャールダッシュ






ヴァイオリンも見事ですが、結構テンポが揺れてるのに、伴奏のピアノがピタリと合わせています。

御存知の方は御存知。小林道夫先生です。非常に贅沢な伴奏ですね。

24年も前のアルバムですが、Amazonの中古に沢山あります。

他にも古澤氏のアルバムは沢山あります。本当に上手いので、

ジプシー風とかタンゴとかもいいですが、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスなど協奏曲を

何処かのオケに呼ばれて弾いてくれるか、録音して欲しいものです。

皆様、良い週末をお過ごし下さい。

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2014.09.20

【音楽】ヴァイオリン、ジェームズ・エーネス(James Ehnes)の薦め。

◆過去に何度もやりましたが・・・・。

時事問題でも音楽でも何でもそうですが、こんな一般人のブログ記事など

誰もさほど真剣に読んでいません。私は集団的自衛権を213回も書いたのに、といくら思っても。

市井の一般人のブログなど、圧倒的大多数は読まない。毎日、一番多いのが一見さんです。

自分で書くのもなんですが、弊ブログを御愛読下さっている方で、かなり前に書いたこをと

覚えて下さっているかたもおられますが、極めて例外。


ですから天下国家に関することでも音楽でも、何度も繰り返してちょうど良い。


前置きが長くなりました。

カナダのヴァイオリニストJames Enhes氏を私は最初ナクソス・ミュージック・ライブラリーで

知りましたが、素晴らしい音と、音楽観が、要するに私にぴったりの好みでした。

ピアニストやヴァイオリニストは多すぎるし、ヴァイオリニストは昔とちがって、

皆、同じような音ですから、好みをみつけることが、むしろ難しい。

このエーネス氏も、他の方が聞いたら「普通」かもしれませんが、

私は気に入りまして、何度もお薦めしてます。

一番、まとも、というかヴァイオリニストとしては逃げも隠れも出来ない、

J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」から少しずつ選びました。

音源はSonatas & Partitas Soloist Vnです。


◆J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV 1001-1006 (エーネス)より。


バッハの無伴奏ヴァイオリンの一番最初。重音が難しそうです。ヴァイオリン試し弾きというと、

かなりのヴァイオリニストは、これを弾くような気がします。


◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 アダージョ






バッハの無伴奏ヴァイオリンは、ソナタもパルティータも3番だけが長調ですが、後は短調です。

悲壮感、何か不安になるような焦燥感が、どうして、そう感じるのか、自分でも分かりませんが、好きです。

これもそう。


◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 プレスト





ソナタ→パルティータでそれぞれ1番から3番、全部で6曲あるわけです。今までのは「ソナタ1番」。

次はパルティータの1番から、最後のテンポ・ディ・ボレアってんですが、最初の「何かを訴えるような」和音が、私はなぜかたまらなく好きです。


◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002 テンポ ディ ボレア





「ソナタ2番」から一曲だけ。終曲のアレグロ。


◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003 アレグロ





バッハの無伴奏ヴァイオリンは無伴奏チェロ組曲よりも重音(同時に複数の弦を弾く)が多いのですが、

私はこのような短音でひたすら旋律を弾き続けるのがすきです。

どれもとても切なくて美しい。


◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 ジーグ






この後、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータだけではなくて、バッハの全作品、

さらには、音楽評論家・吉田秀和さんの言葉でいうと「西洋音楽2,000年の歴史の中の最高傑作の1つ」とまだ言われる、

「シャコンヌ」という15分以上もかかる大曲がありまして、それもいいいのですが、さほどしょっちゅう聴く気にならないです。

このジーグもとても旋律が美しい。大好きです。


◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005 アレグロ・アッサイ


前述しましたが、ソナタとパルティータ、3曲ずつありますが、1番と2番は全部「短調」なのです。

バッハ先生、全部短調じゃ、流石に重すぎる、と思ったのか、もっと深遠な音楽観にもとづくのかしりませんが。

ソナタとパルティータ、どちらも第3番は長調で明るい。




次の「パルティータ第3番ガヴォット」が一番ポピュラーで、よく演奏されます。

しかし、弾き方によっては軽薄に聞こえます。

ジェームズエーネスは、はしゃぎすぎず、ちょうどいい。


◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 ガヴォット






◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 ブーレ


次が最後です。





ヴァイオリンというのは、不思議な楽器で、やはりちょっと他と違う。

人間の心をまどわす妖しい響きを醸し出すこともできるし、あの小さい楽器でこのような宇宙の広がりを感じることもある。

宇宙の広がりというか形而上学的な何かを予感されるようなのは、

やはり、大バッハ先生のお陰でしょうね。


ヴァイオリニストのバイブルでしょうね。こればかりは聞いてると、子供のころからヴァイオリン習いたかったな、

と、言っても詮無いことですが、それをつい、かんがえてしまいます。

James Ehnesさんは他にも、もちろん広いレパートリーをお持ちですが、敢えて、力量が一番分かる、バッハの無伴奏にしました。

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2014.09.08

【音楽】中秋の名月恒例、“Fly Me To The Moon”

◆毎年同じ時に同じことをやるのも、良いのではないか、と。

勝手にそう思っております。

開き直る訳ではありませんし、「手抜きとのお叱りを受けるかもしれませんが、世の中にあまた存在するブログでも

あまり毎年同じ日に同じ事をするという人は、いないと思います。

私のブログでは音楽関係だけでも同じようなのがあります。

モーリス・ラベルの「ボレロ」が初演された11月22日の「ボレロ記念日」、

12月5日、モーツァルトの命日に、ほぼ毎年特集を組むことが多いのです。

実は、9月1日も、「奇跡のホルン」、デニスブレインの命日なので、彼の録音を載せることが多いのですが、

今年はやらなかったので、やはり、なにか気持ち悪いのです。

ですので(理由になっていませんが)中秋の名月恒例“Fly Me To The Moon”は実行させていただきます。

中秋の名月は旧暦の8月15日ですから、私たちが使っている新暦(グレゴリオ暦)では、

毎年日付が違います。今年は38年ぶりの早さ(前回、1976年が9月8日)でした。

因みに、こういうページを見つけました。中秋の名月の日付(20世紀)中秋の名月の日付(21世紀・過去分)

これだけでは分かりませんが、日本気象協会によると、これ以上早い中秋の名月は2052年9月7日だそうです。38年後です。

それはさておき、とにかく、中秋の名月の日には、"Fly Me To The Moon "を載せることに決めています。


◆非常に多くの歌手などがカバーしている曲ですが、いつも同じになります。

Wikipediaかなんかで検索なさるとお分かりになりますが、を"Fly Me To The Moon"をカバーしている歌手は、

非常に多いのです。毎年違う人を、お聴かせしようか、と最初は思っていたのですが、

自分の好みもあり、結局毎年大体同じことになります。それはそれで安心感があります。


歌詞の原語(英語)と邦訳を引用させて頂きます。

本来序奏部(ヴァース)から歌うのでしょうが、そこを省略して、いきなり、

Fly me to the moon

と、歌い出す人も多いです。どちらも良いとおもいます。
Fly me to the moon 作詞:Bart Howard 訳詞:橘 結希
(注:ここからヴァース。)

Poets often use many words to say a simple thing.

簡単なことを伝えるために、詩人はいろいろな言葉を使う


It takes thought and time and rhyme to make a poem sing.

その詩を囁くために、思案して、時間をかけて、音を乗せる


With music and words I've been playing.

音楽と言葉を添えて、私はそうしよう


For you I have written a song

あなたのために私は歌を書いた


To be sure that you'll know what I'm saying,

私が何を言いたいのか、わかってくれると信じてる


I'll translate as I go along.
進むにつれて、解き明かしていくでしょう


(注:ヴァース(Verse)の終わり、です)


Fly me to the moon

私を月へ連れてって


Let me sing among those stars

星々の間で歌わせて


Let me see what spring is like

On Jupiter and Mars

木星や火星の春がどんな様子か私に見せて


In other words, hold my hand

つまりね・・・手をつないで


In other words, darling(baby) kiss me

つまりね・・・ねぇキスして


Fill my heart with song

歌が私の心を満たす


Let me sing for ever more

ずっと、もっと歌わせて


You are all I long for

あなただけが私にとって何ものにも代えられない、


All I worship and adore

あなただけが大切で尊いもの


In other words, please be true

つまり、「真実(ほんとう)にしてほしい」ってこと


In other words, I love you

言い換えると・・・「愛しています」

誠にロマンティックです。いい歌です。


◆フランク・シナトラ、アストラッド・ジルベルト、他でどうぞ。

この曲が有名になったのは、やはりこの人が歌ってから、ではないかと思います。ヴァース省略。専属ビッグバンド。

◆フランク・シナトラ Frank Sinatra “Fly Me to the Moon”



いいですね。華やかですね。

正反対。アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)。ボサノヴァです。「イパネマの娘」で有名です。

◆アストラッド・ジルベルト:"Fly Me To The Moon"



これはこれで非常に有名です。

今の日本では、宇多田ヒカルさんがヴァースから歌って、本来の部分も非常にサマになります。

◆宇多田ヒカル:"Fly Me To The Moon"



次は、この特集で、数年前に初めて知ったのですが、女性だけのビッグバンド(10名)東京ブラススタイル

◆東京ブラススタイル:Fly Me To The Moon



かなり、良い感じだと思います。とにかくビッグバンド、少なくなってしまいました。

最後は前田憲男さんのピアノで。この型、ピアノ、作曲・編曲、独学だというのですが、
だとしたら、とてつもない天才です。

◆前田憲男:"Fly Me To The Moon"



秋の夜長に、ゆっくりお過ごし下さい。

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2014.08.10

【不定期ながらお馴染み】怒濤のカッチーニ。

◆色々と世の中が大変なときですが

夏目漱石が「草枕」の冒頭に書いているように、兎角に人の世は棲みにくいのですが、

棲みにくい世の中でも、束の間でも棲み易くするが故に、あらゆる芸術の士は偉大である、と。

本当ですね。他の人間の営みは政治でも経済でも誰かの何らかの欲の引っ張り合いになりますから

どうしても醜い。音楽家の世界とて、そういうことがあるのは知っていますが、

少なくとも、何百年も生き残っている「音楽」そのもの。「美しさ」そのものは

変わりません。作曲家が命を削って書いた音楽を、演奏家が何十年もかけて磨きあげた技術で演奏する。

そこには「美」そのもの、が見えます。


◆世の中では、最近、珍しい曲をプログラムに載せるのが流行りですが。

まあ、これは周期的に、こういう時期が来るのですね。

ベートーヴェン、ブラームス、マーラー、とか、一応の有名曲全部演奏しちゃうと、

珍曲探し、みたいの。中には名曲もありますが、無名のまま埋もれていただけあってつまらん曲もあります。

私が、ここに音楽載せはじめたのは、今までクラシックなんて、という人にも聞いて頂きたかったからで、

実際、手前味噌になりますが、弊ブログを読んで

いままで、ロックだったが、バッハを聴き始めた

とかですね。
これがきっかけでピアノ(ヴァイオリン)を習い始めた。

という、嬉しいメールを頂戴したこともあります。また、
今まで協奏曲といえばピアノとヴァイオリンしか、知らなかった。トランペット協奏曲など初めて聴いた。

というコメントも頂戴し、大変嬉しいですね。

素人の知ったかぶりでして、それをプロもご覧になっているようで、汗顔の至りなのですが・・。


◆8月10日は誕生日でして、メンドクサイことを書くより過去、好評だった「カッチーニ」にします。

1960年8月10日生まれですので、54歳になります。42歳になる年にこの日記のもと、

ウェブ日記エンピツで書き始めて12年です。所感を書こうか、と思いましたが、

最近の世の中は憂鬱なことばかりで、なんだか愚痴になりそうですので、音楽にします。

手抜きで、済みません。

「カッチーニのアヴェマリア」はカッチーニの作ではないらしいとのことですが、

そう言う厳密なことはどうでもよく、あくまでも「カッチーニのアヴェマリア」であることにします。

あまりにも美しいので色々な演奏家が取り上げています。過去に何度も取り上げたのですが、

また久しぶりにお聴き下さい。

前回と逆の順番にします。


◆森麻季(ソプラノ):カッチーニ アヴェマリア





私が「日本音楽史上最も優れた声楽家」と今でも信じて疑わない、森麻季さんです。

アヴェ・マリアから。

この方は、コロラトゥーラの超絶技巧もさらりとこなすほど勉強されてますが、

まず、声が上品で良く通り、フレージングやアーティキュレーションに「音楽的教養」を感じます。

実に美しい。


◆池松宏 (コントラバス):カッチーニ  アヴェ・マリア






声楽のソプラノからいきなりコントラバス。池松さんはかつてN響でした。

今はニュージーランドで首席奏者ですね。アルバム「5つのアヴェマリア」に収録されてます。低音の独特な落ち着きを感じます。


◆藤森亮一(チェロ):カッチーニ:アヴェ・マリア






N響、首席チェロ奏者の藤森さんです。まだ音大在学中に毎コンで優勝してそのままN響の正規団員になったほど

上手い人です。彼が入団祝いというか、最初にN響と弾いたハイドンのチェロ協奏曲第2番ニ長調を良く覚えてます。

アルバム「ラルゴ チェロ小品集II」に収録されています。


◆川畠成道:カッチーニ アヴェ・マリア





もうベテランの川畠さんですが、彼が毎コンを受けたときのドキュメンタリー番組(NHK)で

テレビを通してなのに、あまりにも美しいヴァイオリンの音がビンビン聞こえてきたのを良く覚えています。

素晴らしい音ですが、敢えて抑え気味に弾く上品さが、さすがは、英国王立音楽院在学中に同学創立から175年の歴史の中で

二人目、というスペシャル・アーティスト・ステータスという「称号」を授与されたヴァイオリニストです。


◆神田めぐみ(トロンボーン):カッチーニ アヴェ・マリア





ミルウォーキー交響楽団、首席トロンボーン奏者の神田さん。

音が素晴らしいですね。カッチーニのアヴェマリアはどの楽器で演奏してもいいですが、

このトロンボーンの音域が妙に見事にハマるような気がします。

アルバム「グロリア」に収録されています。


◆ガボール・ボルドツキ(トランペット):カッチーニ アヴェ・マリア





ハンガリーのトランペット奏者です。ハンガリーは何故かトランペットが上手い人が多いのでしょうか。

今、ベルリン・フィル首席トランペットは2人いますが、その二人もハンガリー人です。

それはさておき、金管でトランペット。こういうのは高音を緊張させない。柔らかい音でだせるか、

というのが1つの「上手さの目安」です。この人は上手いと思います。

グローリア~オルガンとトランペットに収録されています。


◆池田昭子(コール・アングレ):カッチーニ: アヴェ・マリア





N響オーボエ、コーラングレ(イングリッシュホルン)奏者のいけしょうさんこと池田昭子さんです。

「いけしょうさん」とテレビで最初に言ったのは、池辺先生がN響アワーで、らしいですね。

それはともかく、他にもソロ・アルバムを出しておられますが、いずれも見事です。

カッチーニに敢えてやや地味な、コール・アングレ(イングリッシュ・ホルン)を選ぶ、という「解釈」が興味深いです。

アルバム、アヴェ・マリア~オーボエ作品集に収録されています。


◆宮本文昭(オーボエ)・笑里(ヴァイオリン):カッチーニ アヴェ・マリア





宮本文昭さんがまだ引退する前、宮本笑里さんのデビューアルバムでの共演ですね。

このアルバム、smileの中で笑里さんの一番良い演奏家もしれません。

録音(マイクのセッティング)も違うとおもうのですが、笑里さんが、お父様のオーボエの演奏に触発されていることが

わかります。「このカッチーニが一番好き」という方が、割と多いです。


以上、やっつけ仕事で恐縮です。

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2014.07.28

【音楽】7月28日は、バッハとヴィヴァルディの命日です。

◆殆ど同じ時期を生きた二人でございます。

J.S.バッハが1685年-1750年。ヴィヴァルディが1678年-1741年ですから、ちょっとだけヴィヴァルディが生まれるのも

亡くなるのも早くて、しかし、まあ、ほぼ一緒ですよね。


なんとなく音楽史上、バッハは「音楽の父」とか何とか言われて、ヴィヴァルディは「四季」ばっかりイムジチが弾くから

損した感じがします。「あー、あの『四季』の人ね」とか「同じ協奏曲を600回書いた人」ね。とか。


しかし、過去何度も7月28日(あるいはその前後)で取り上げて、書いたように、バッハはヴェネツィア風の

作曲技法を積極的に勉強しようとした気配が濃厚でありまして、

ヴィヴァルディの曲をそのまま自分の曲の一部に用いたり、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲を

チェンバロ協奏曲または独奏曲にしてます。全く興味がなかったら、そんなことをしないか、しても一度で終わると思います。

探せば色々あるでしょうが、私の大好きなのを紹介したいので、毎年同じ記事になります。


◆ヴァイヴァルディのヴァイオリン協奏曲、RV 230をバッハがチェンバロ独奏曲にし、さらに金管アンサンブルで演奏されてます。

まず、ヴィヴァルディの原曲です。

Vivaldi - Concerto in D-Major, "L'estro Armonico", Op. 3 No. 9, RV 230







それをバッハがチェンバロ独奏曲に編曲してあたかもバッハの曲のように作品番号BWV 972になってます。

これはピアノで弾いてます。


(BWV 972) Vivaldi/Bach: Concerto in D major (complete)






それを、ジャーマンブラスが金管アンサンブルで演奏してます。編曲したのは一番右端で、

トランペットを吹いている、マティアス・ヘフスという人です。


Bach BWV 972 after Vivaldi Violin Concerto RV 230






これをアップしたのは私ですが、日本の方よりも世界中からコメントを寄せられてます。

有難いのですが、何語かすら分からない場合がありまして、ちょっと困る場合もあります。

いずれにせよ。欧米語同士なら機械翻訳で英語には訳せるので、英語にしてます。

それはさておき、一番最後が、原曲はヴァイオリン協奏曲であるにも関わらず一番、華やかで音楽として

出来が良いと思います。これは、『バッハ・フォー・ブラス』 ジャーマン・ブラスの映像です。

演奏場所は、バッハの勤め先だったし、今はお墓がある、ライプツィッヒの聖トーマス教会です。

まさにバッハづくしの場所ですが、音楽は、今風にいうならまさに「バッハとヴィヴァルディの見事なコラボ」です。

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2014.06.16

【音楽】グリーク「抒情小品集」(舘野泉)

◆グリークの繊細さの結晶です。

6月15日はノルウェーの作曲家グリーク(1843-1907)の誕生日でした。

自分としても意外ですが、多分、グリークのピアノ曲をご紹介するのは、初めてではないでしょうか。


「抒情小品集」という小品集が第1集から第10集まであります。


ショパンのプレリュード(前奏曲集)などもそうですが、

ここまで極限的に短い曲になると、これ以上削ることが出来ない、その作曲家の音楽性のコア(核)

が残るとおもうのです。


2002年に脳溢血で倒れ、その後リハビリをなさっても右手の機能が回復せず、

現在ではスクリャービンなどが書いた左手の為の作品を開拓することに情熱をもって

活動しておられる、フィンランド在住のピアニスト、舘野泉さんが、

1974年に弾いたグリークの「抒情小品集」から何曲か、ご紹介します。


◆抒情小曲集 第1集 作品12 アリエッタ





◆抒情小曲集 第3集 作品43 小鳥





館野さんのピアニッシモのタッチが繊細であるにもかかわらず、全ての音が明瞭で美しい。素晴らしいです。


◆抒情小曲集 第5集 作品54 小人の行進





細やかさと聴いていて小気味の良いテクニックが共存しています。


◆抒情小曲集 第8集 作品65 トロルドハウゲンの婚礼の日






牧歌的でありながら華やか。民俗的でありながら、芸術的。

極限的な弱音と思いきったフォルティッシモの対照。

素晴らしい作品群だと思います。



独特の透明感、神秘性、静謐感と躍動感、歓喜、様々な感情が入り乱れます。

一曲ずつが短いから、この館野泉さんのアルバムは全曲をお聴きになることをお薦めします。

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2014.05.29

【音楽】サヴァリッシュ=バイエルン国立管弦楽団管楽器奏者「王宮の花火の音楽」他。ものすごくレアです。

◆子供の頃から尊敬し続けたサヴァリッシュ先生が亡くなったのが去年の2月です。

小学校5年の頃からずーっと尊敬し続けた、指揮者のウォルフガング・サヴァリッシュ先生が亡くなったのは、

昨年(2013年2月22日)で、本来ならずっと特集を組みたいところでしたが、

ちょうどその少し前、2013年1月3日に母が死んだ直後で、雑事でバタバタしまして、

あまり音楽どころではありませんでしたが、サヴァリッシュ先生の追悼CDというか、

はっきりいって、大指揮者が亡くなると、レコード屋さんの稼ぎ時なんで、廃盤になっていた録音が

CDとして復活したり、というのは、よくあることです。


◆ものすごく珍しい。サヴァリッシュ先生のヘンデルしかも管楽アンサンブルなんて聴いたことがない。

追悼盤の中でもひときわ異彩を放っているのが、

ヘンデル:王宮の花火の音楽、ディヴェルティメント第46番「聖アントニー・コラール」、モーツァルト:セレナード第10番「13管楽器」より第1楽章&第7楽章

これには驚きました。バイエルン国立管弦楽団というのはサヴァリッシュ先生の手兵ですが、

このディスクだけでは無いでしょうか。弦楽器なし。


王宮の花火の音楽は、イギリスに帰化したドイツ人、ヘンデルが、

ジョージ2世から依頼を受け、たっての希望により屋外演奏用に管楽器だけということで

書いたのです。ヘンデル自身があとで、弦楽器を加えたバージョンも書いてまして、

今では(あんまり最近のプログラムで「王宮の花火の音楽」なんて見ませんが)、弦楽器も加えた

通常の管弦楽で演奏されますが、この録音、1973年、サヴァリッシュ先生は、初演当時に近付けてみようと

思ったのでしょうか。私の知る限る、サヴァリッシュ先生が管楽器と打楽器だけを振るのなんてしりません。

CDのライナーノーツによると「当時としては珍しい、オリジナル楽器を使っての演奏」とのことですが、

厳密にピリオド楽器(当時の楽器)にしてはトランペットパラパラ吹きすぎ。オーボエなどの音は古楽器に

やや近いけど、多分の古楽器おコピーのような楽器ではないか、と想像します。

「王宮の花火」の録音といったら、はっきり言ってもっと良い演奏はありますが、とにかく

今までずっと知らなかった録音が突如CD化されたのには、驚きました。

能書きはこの辺で、早速演奏を。


◆ヘンデル、ハイドン、モーツァルト。

まずはヘンデルから。王宮の花火の音楽から抜萃。


◆ヘンデル「王宮の花火の音楽」から序曲







◆ヘンデル:王宮の花火の音楽 「歓喜」






お聴きのとおりトランペットやホルンが多いので、普通のオーケストラならば

ヴァイオリン(特に、ファースト・ヴァイオリン)が担当する主旋律を20数本のオーボエが

受け持ってます。


◆ヘンデル:王宮の花火の音楽 「ファイナル・メヌエット」





これ、いいでしょ?

今の普通のオーケストラでも弦楽器を含む管楽器版をもっと演ればいいのに、

と思います。このファイナルメヌエットというのは、盛り上げやすい。

一番持ち上がったところで、シンバルなどを加えると一層、血湧き肉躍る音楽になります。


次はハイドンです。

ヨーゼフ・ハイドン先生が管楽器アンサンブルの為に書いた作品って初めてしりました。

雇い主のエステルハージ侯の軍楽隊の為に書いた音楽6曲の中の一曲と言われてますが、

その第一楽章だけ。楽しい音楽です。お気軽に。


◆ハイドン:ディヴェルティメント第46番変ロ長調《聖アントニー・コラール》第1楽章






次のモーツァルトの「グラン・パルティータ」(セレナード10番)のさきがけっぽいです。


最後はモーツァルト。

セレナード 第10番 変ロ長調 K.361 ≪グラン・パルティータ≫ というのですが、

私が、最初にこの曲のアナログレコードを買った1970年代には、「13管楽器の為のセレナーデ」と

呼ぶのが普通だった、と思います。

クラリネットとバセット・ホルン(クラリネット族の木管楽器)、オーボエ、ファゴット、ホルン、コントラファゴット

(オリジナルの指定は、弦楽器のコントラバスですが、コントラファゴットで演奏することが多いです)による合奏。

あたかも、一瞬、「オルガン?」と一番始めに聴いたときには、錯覚に陥ったほど音が融合します。

第一楽章だけ。


◆モーツァルト セレナード 第10番 変ロ長調 K.361 ≪グラン・パルティータ≫ より 第1楽章






それぞれの曲に関しては、もっと良い演奏,録音があるでそうが、サヴァリッシュ先生が管楽器だけの

演奏でディスク(レコード)を残していたというのが、全く初耳で驚きなのです。

お薦めします。

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2014.04.19

【音楽】指揮者チョン・ミョン・フン氏の初めてのソロ・ピアノアルバム。

◆元々、あの方は上手いのです。

バレンボイムとか、アシュケナージのように、はじめはピアニストとして有名になり、

その後、指揮もするようになり、だんだん、指揮のほうが「本業」のようになったきた、

というケースとはちがって、韓国の指揮者チョンミョンフン氏は最初から指揮者として頭角を現し、

私の知る限り、ピアノの弾き振りもしないので、忘れられがちですが、

1974年、チャイコフスキー・コンクールピアノ部門で2位(因みにその時の1位がガヴリーロフ)に

入賞するほどの腕前ですから、本来、ピアニストとしても十分通用するほど上手い筈。

ところが意外にもいままで、自分のソロ・ピアノアルバムは録音したことがなかったのです。

しかし、YouTubeを検索すると2人の姉上(ヴァイオリンのチョン・キョンファさんとチェロの方)

と共演している映像があり、非常に上手いのです。


◆今回、2人の孫娘のためにアルバムを作ったら?ということで弾いたそうです。

ですから、多少なりともピアノが好きなら、皆さん、隅から隅まで知っている、泰西名曲ばかりですが、

そういうのは、要するに誰でもある程度は弾けるし、聴き手は曲を良く知っているから却ってやりにくいのではないかと

思いますが、チョン・ミョンフン氏は淡々と弾いてます。

これですね。

『ピアノ・アルバム~月の光、エリーゼのために、トロイメライ、他』 チョン・ミョンフン

本来のピアニストのアルバムとしてはややもの足りないかも知れないけど、

これだけ泰西名曲を集めると、却って才能が際立ちます。

耳にタコが出来るほど聴いた曲に、どのように新しい息吹を吹き込むか、ということです。


3曲、お聴き頂きます。まず、あまりにも有名で私は取りあげた事がありませんでした。


◆ベートーヴェン:エリーゼのために






奇を衒ってもいないけど、確実にミョンフン氏の「解釈」が入っています。

2曲目。


◆ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 遺作





気の遠くなるほど美しい、有名なショパンのノクターン「遺作」ですが、

その美しさを強調しようとすると、あまりにもテンポが遅くなったり、途中でテンポを変化させる

ルバートが過剰になると、却って悪趣味です。勿論、ショパンのノクターンをイン・テンポ(常に一定のテンポ)で弾いたら、

台詞の棒読みみたいなもので、興ざめです。チョン・ミョン・フン氏の演奏はそのちょうど「良い加減」を捉えていると思います。

最後、木枯らしが吹くように音階的に音が駆け上がって、下がって来る所。

弱音にも関わらず全ての音がきちんと響く。見事です。


◆モーツァルト:キラキラ星変奏曲


カール・フレッシュというヴァイオリンの先生が書いた、ヴァイオリン演奏の技法 下巻 に、
ある音楽家の教養の程度は彼のモーツァルトに対する関係で分かる。

という言葉があります。その通りです。ミョンフン氏の演奏を聴くと、さすが、と思います。





どのような曲でもピアニストの基本ですが、音の粒が揃い、モーツァルトでは決して粒に乱れがあってはならない。

均等にしかし、歌うように。ペダルを使い過ぎない。しかしひとつひとつの音は真珠の粒のように美しくなくてはならない。

ピアニストもヴァイオリニストも、こんなのは、学生さん、あるいはプロを目指すようなら、子供でも弾けるでしょうが、

ただ弾けばいいというものではなく、モーツァルトの音楽の天国的な美しさをどこまでつたえられるか、

それは音楽家の教養だとおもいます。実に見事です。

この他、ドビュッシー:月の光とか、シューベルトの即興曲とか、超絶技巧では無いけど、

ピアニストの力量がモロに出る曲ばかり、しかし、聴きやすい。是非おすすめします。

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2014.04.12

【音楽】ムラヴィンスキー=レニングラード・フィル。特集したことがありませんでした。

◆特に日付とは関係ありません。たまたま、気がついたのです。

灯台下暗しというか。あまりにも定番でして、クラシックファンでこのコンビを知らなかったらモグリです。

昔は、チャイコフスキーやショスタコーヴィッチの交響曲その他「ロシアもの」といえば、

この巨匠とスゴ腕ばかりを集めた名門オーケストラ、と相場が決まっていて、

今でも、他に名演は無数にありますが、迷ったら、これをまず、聴いておく、ということです。

一昨日、静かなギターソロでしたから、今日は賑やかなのを中心に。

非常に有名な曲ばかりなので、なるべくゴタクは並べないようにします。


世界中のオーケストラが演奏しますが、ロシアのオケがチャイコフスキーなどを演ると「馬力」が違います。

楽器は、決して無駄な力を用いてはいけないし、徒に大きい音を出せばいい、というものではありませんが、

「ここぞ!」という所は、思いきり、フォルティッシモが炸裂しないと、本物の感じがしません。


お聴き頂くにはロシアのオケなら皆、「十八番」ですが、その頂点が、ムラヴィンスキー=レニングラード・フィルでした。

早速曲にします。


◆グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

ライブ録音。ものすごいテンポで弾くので有名です。乱れない所がすごいです。

音源は、ルスランとリュドミーラ/ムラヴィンスキー管弦楽名品集







これだけ速く弾いた人、私が知る限りもう一組ぐらいしかいません。

これ、ライブでブラボーが飛んでますね?

日本ですと、この曲をオーケストラの演奏会で演るとしたら、前プロ、つまりメインの前の

「オードブル」みたいな位置づけで、日本のクラシックの聴衆は、前プロで、しかも、

「ルスランとリュドミラ」なんて「ポピュラー名曲」でブラボーなんていうのは、

素人(良く知らない人)がやることだ、と、気取りたがる悪い癖がありますが、

本来前プロだろうが何だろうが、素晴らしいと思ったらブラボーでいいのです。

予め、メインプログラムの、例えば「展覧会の絵」、最後「キエフの大門」が終わった瞬間に

ブラボーと叫ぶぞ、と予め決めて置く方が、不自然です。蛇足ながら、申し上げました。

◆チャイコフスキー:交響曲第4番から6番

これは、チャイコフスキー:交響曲第4-6番  ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

1度に買えていいのではないか、と思います。


◆交響曲 第4番 ヘ短調 作品36 第4楽章:Finale.Allegro con fuoco





素晴らしいですね。速い音型を一糸乱れずに合わせる弦楽器群。高音で繰り返されるトランペットのファンファーレ。

咆哮する他の金管群。彩り鮮やかな木管群。炸裂するパーカッション!

これぞ「オーケストラ」。


◆交響曲 第5番 ホ短調 作品64 第4楽章:Finale.Andante maestoso-Allegrro vivace





このシンフォニーはとにかく「カッコイイ」のであります。5番に限りませんけど、出来れば通して(全曲)

そして、よく、プログラムにのりますから、出来れば生でお聴きになると、「たまらん!」という気持ちになると

思います。トランペット、カッコイイですが、最後のクライマックスでフォルティッシモで最高音域が続きます。

チャイコフスキーに限らず、曲の終盤に盛り上げようとすれば、そうなることが多い。聴いている分にはいいですが、

トランペット奏者は相当キツいです。そりゃ、プロだしね。吹きますよ。吹きますけど、かなりキツイ。

だから、餅は餅屋でして、ロシアのオケっていうと馬力が違うんですな。最後までものすごい強奏をして平気です。


◆交響曲 第6番 ロ短調 作品74≪悲愴≫ 第3楽章:Allegro molto vivace


最後は静かに終わってもいいですが、「悲愴」の終楽章は本当に悲愴ですからね。

まあ、堅苦しいことを言わずに景気のいいまま、終わらせて下さい。





とまあ、やはり血湧き肉躍る曲で終わります。


実は、ムラヴィンスキー=レニングラード・フィルはこういうフォルティッシモのかたまり、みたいなのも、

醍醐味のひとつですが、他方、繊細なモーツァルトも弾きます。弦楽器が非常に上手いです。

それは勿体無いので、別の機会にします。


みなさん、どうぞ、良い日曜日をお過ごし下さい。

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