カテゴリー「学問・資格」の記事

2013.07.23

【国際科学五輪】生物学五輪、日本は金1銀3 高校生4人←先日の物理学五輪に続く快挙。

◆記事:生物学五輪、日本は金1銀3 高校生4人(共同通信 2013/07/21 14:56)

文部科学省は21日、スイス・ベルンで開かれた「国際生物学オリンピック」で、

日本代表の高校生4人のうち、広島学院高3年の新宅和憲さん(17)が金メダルに輝いたと発表した。

他の3人は銀メダルを獲得した。

銀メダルは、灘高(兵庫)2年の真田兼行さん(16)、

埼玉県立大宮高3年の中村絢斗さん(17)、

都立西高2年の横山純士さん(16)。

大会は1990年に始まり、日本は2005年から参加。

今回は62の国と地域から240人が参加し、生物学の実力を競い合った。

例年、参加者の上位約1割に金メダル、約2割に銀メダルが贈られる。


◆コメント:真面目に勉強した若者は、讃えられるべきだ。

先日、物理学五輪で書いたばかりである。

2013.07.15 「国際物理五輪で銀2銅3=灘高の榎さん、3年連続メダル」←毎年書きますが、社会面のベタ記事なのです。

国際科学五輪の各科目で、毎年、日本の高校生が優れた結果を残すが、全国紙は誰も気がつかないような

社会面のベタ記事でしか、これを取り上げない。毎年、このニュースをブログで取り上げるのは、

教育関係者は知らないが、一般人では、多分日本で私ひとりだ。



メディアも大衆も、「ゆとり教育」で日本人はすっかりバカになってしまった、と

慨嘆するフリ(?)をしているが実はその分、「バカなゆとり教育世代よりは、自分の方が利口だ」という、

優越感にひたって喜んでいたのではないか、と勘ぐりたくなるし、そのバカにしていた主体「非ゆとり教育世代」が

自公連立与党を参議院でも多数党にしてしまったバカそのもの、なのだから大きな事は言えない。


兎にも角にも、アホな大人がいる一方で、毎年世界の俊英と競って科学五輪、各科目で必ず日本の若者がメダルを獲る。

優秀な若者の快挙を大きく讃えないのは、無意識に相対的に自分がバカであることを意識しないように行動しているのかもしれない。

生物学五輪で、輝かしい結果を残した高校生諸君の栄誉を讃える。

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2013.07.15

「国際物理五輪で銀2銅3=灘高の榎さん、3年連続メダル」←毎年書きますが、社会面のベタ記事なのです。

◆記事:国際物理五輪で銀2銅3=灘高の榎さん、3年連続メダル(時事通信 7月15日(月)1時37分配信)

文部科学省は14日、デンマークで開かれた第44回国際物理オリンピックに日本代表の高校3年生5人が参加し、

銀2、銅3のメダルを受賞したと発表した。灘高校(兵庫)の榎優一さん(18)は過去2回の大会で金、今回銀を受賞し、

3年連続でメダルを獲得した。同校の大森亮さん(18)は2年連続で銀メダルを獲得した。

銅を受賞したのは灘高の江馬英信さん(17)と洛南高校(京都)の上田研二さん(17)、大阪星光学院高校の沢岡洋光さん(17)。

今大会には81カ国・地域の計374人が参加。理論試験と実験に取り組み、成績上位12分の1に金、

続く6分の1に銀、4分の1に銅の各メダルが授与された。日本代表5人全員がメダルを受賞したのは3年連続。


◆コメント:いつも書きますが、勉強の五輪はベタ記事なんです。

ロンドン五輪の金メダルもそれはそれで偉大ですが、この国際科学五輪。毎年7月から9月にかけて、

数学、物理学、化学、生物学、地学などの「種目」で開催されて、毎年日本人の高校生はメダルを獲得してまして、

金メダルゼロという年はないのです。

私、毎年書いています。日本広しといえど、教育関係者でもないのに毎年取り上げているのは、

私ぐらいではないか、とおもいます。
検索しやすいのは、ココログよりも、WEB日記エンピツなので、その結果を。

「国際数学五輪」の検索結果。 

「国際物理学五輪」の検索結果。

「国際化学五輪」の検索結果。

「国際生物学五輪」の検索結果。

「国際地学五輪」の検索結果。

重複している記事がありますが、そこはご容赦下さい。

いつも書いているのは、何故、メディアは悪いことばかりを大きく取り上げ、良いことを小さくしか取り上げないのか?

良いことでもスポーツばかり大きく取り上げ、普段、日本の子供の学力低下を憂える、というような論説を書いているくせに、

何故、毎年の「国際科学五輪」での「金メダル」は誰も気がつかないような、社会面の片隅の1番小さい段組、「ベタ記事」なのか?

ということです。今年もどうせ、明日の朝刊社会面のベタ記事でしょうから、より多くの皆さんに頂く為に、ブログで取り上げます。

毎年、コメントかメールがきて「こういうものの存在を初めて知った」と感想を下さる方がいらっしゃいます。


ただ、中には、「お前は、連日、もっと大きく、この話題を取り上げろ」とおっしゃった方がいます。

そんなことを私に仰有るなら、ご自分でブログアカウントを開き、こういう記事を大々的に書けば良いと思います。

人間なんて勝手なものです、という愚痴を述べるのが本旨では勿論なく、

今年も、世界の強豪と競って好成績をのこした日本の高校生諸君の健闘を讃えようではありませんか。

今後、別の科目の情報が入ったら、また、書きます。

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2013.03.31

人間の可能性について。20歳で「九九」を覚えていなかったが、勉強して名古屋大学理学部物理学科に合格した人がいます。

◆明日から新年度です。

だからと言って、説教めいたことを書くのは、私の趣味ではありません。

しかし、歴史的事実が、人々に何らかの勇気を与えるかも知れないならば、

それを記すことは許される、と思いました。


この話は以前、一度取り上げていますが、7年も前なのです。

私は、「良い話」や「大事な話」は何度も繰り返し書くことが大切だ、と思うので

今回もその方針にのっとって、書きます。


◆ある男性の実話。小・中学校はオール1だった。技術・家庭と音楽だけ「2」だった。

この男性に関する情報は、2006年6月、テレビ朝日系列の「スーパーモーニング」から得ました。

あまりにも驚嘆すべきエピソードなので、家内が録画しておいてくれたのです(その映像は今はありません)。


のちに大学で物理学を学んだその男性は、小学校・中学校の間、技術と音楽を除いてずっと通信簿が「1」だった。

両親は無理に勉強させなかったが、お前は駄目だとも言わなかった。


中学を卒業して高校へ行っても到底勉強について行けないと思い、たった2つの「得意科目」のうちの一つ、「技術」に着目して、職業訓練の専門学校に行った。

大工になろうとしたのだった。学校を出て、小さな工務店に勤めたが、先輩のしごきがあまりに厳しく、ついて行けない。

その間に両親が相次いで病死し、男性は天涯孤独となった。

男性はもう一つの「得意科目」、つまり、「音楽」ならいけるのではないかと考え、ギターを覚えて、ストリート・ミュージシャンの真似事をした。

とても職業に出来るほどの才能はなかった。


◆ある女性と出遭った。

男性はやむを得ず、工務店などで下働きをして食った。

あるサークルで一人の女性と出遭った。男性は二十歳を過ぎていた。女性は大学に通っていた。

その女性が何故、その男性と付き合ったかは不明だが、男性はどう見ても「馬鹿」に見えないのである。

目に知性の光があった。だから、女性は深く男性の過去を詮索しなかった。


女性は地方公務員試験を受けるつもりだった。

ある日のデートで、男性は女性が公務員試験の問題集を開いて喫茶店で待っているところに到着した。女性は一般教養の「数学」の勉強をしていた。分数の足し算だった。

男性は、そんなことは全然分からない。が、面白そうだと思った。女性に馬鹿にされるのを覚悟で、「それ(分数の計算)はどうやるのか?」と尋ねた。

女性が簡単なテストしてみたら、男性は二十歳をすぎているのに、「九九」を覚えていなかった。

女性は初めて、男性が小学校程度の学力もないことを知った。一瞬、別れようと思ったが、男性のひたむきさに何かを感じた。

それから、懸命に男性に「算数」を教えた。男性はみるみる学力をつけた。


◆23歳で定時制高校に入学

男性はついに働きながら定時制高校に入学した。23歳だった。優秀な成績で卒業した。

既に働いていたので、生活は出来る。男性はくだんの女性と結婚した。

女性は男性がもっている、ひじょうに旺盛な知的好奇心に気づいた。

ある時、アインシュタインの生涯を描いたビデオを見せた。

男性は、そこで述べられている理論的な言葉を、一つも理解できなかったが、大いに感動した。


「物理学」という学問を学びたいと思った。

調べてみたら、男性の住む辺りでは、名古屋大学理学部というところが最もすぐれた学校であると分かった。

男性は妻に「名古屋大学を受験したい」と言った。女性は、さすがに、それは無理だ。働きながら勉強して合格できるようなレベルの学校ではない、と説得した。

しかし、男性は受験を決意した。

朝早く、また、仕事から帰ってきてから夜遅くまで勉強を続けた。

男性は、なんと、現役で名古屋大学理学部に合格した。

天体物理学を専攻し、無事4年間、学問を修めた。

男性は今、自分の体験を伝えることが出来ればと考え、高校で数学の先生をしている。


◆私は、このエピソードに素直に感動し、男性を尊敬しました。

この実話は、月並みな表現になってしまいますが、人間の持つはかりしれない可能性を

実証していると思います。無論、全ての人がこの男性と同じほど上手く行くとは限りません。

この男性の場合、20歳を過ぎても九九を覚えていないと知っても、離れていかなかった、後の奥さんが

非常に重要な転換点になっています。また、想像でしかありませんが、男性が元来極めて優秀に知能の持ち主だったのかも

しれません。

しかし、ごく一般的に、人間、そう簡単にあきらめるものではない、という勇気を、

このエピソードは、与えてくれます。

そして、私が同じ状況に置かれたら、諦めていただろうと思い、この男性を尊敬します。

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2013.03.14

「<京大>教養科目の講義 半分を英語で…5年かけ教員増」←意味がありません。

◆記事:<京大>教養科目の講義 半分を英語で…5年かけ教員増(毎日新聞 3月12日(火)12時5分配信)

 京都大は13年度から5年間で、欧米などの外国人教員を約100人増員し、

主に1、2年生が学ぶ教養科目の講義の半分を英語で行う方針を決めた。

文部科学省によると、国立大では全国初の試み。同大学が取り組む教養教育改革の柱と位置づけ、

国際的に活躍できる人材育成を目指す。

学内の教員からは「物事の本質を理解させるためにも日本語での授業を減らすべきではない」

と反対の声も出ており、議論を呼びそうだ。


◆コメント:意味も効果も無いと思います。

およそ考え得る、ありとあらゆるアホな教育行政を考えつく文科省ならばまだしも、

天下の京都大学が自らこんな馬鹿なことを言うとは、東大の無筆記試験の話もありますけど、国民を愚かにして、

統治しやすくしようという国家の謀略ではないかと思ってしまいます(念のため申しあげますが、これは「冗談」といいます)。

大学の教養課程とは言えどもこの内容の半分を英語で行うと。

例えば、法学部の教養課程では、経済学、政治学、社会学、心理学、それから語学(英語と第二外国語)などがあります。

言葉というのは、「こと(事)の端」が語源だといいます。まず、こと、つまり言語で表現しようとする内容が分かってないと

言葉だけ外国語にしても分からない。非常に英語が得意な学生は別として、

普通は、京大生だろうが東大生だろうが、帰国子女ですごい秀才で京大・東大に受かったというような子じゃないと、

英語の講義で何言っているか、聴き獲れないと思います。事の端も分からず、その言語で講義をされても「事」=知識=講義内容

が理解出来るわけが無い。教養課程の講義を英語で受けても、一旦、講義が終われば友人とは日本語で会話するし、

街でも、家庭でも日本語です。そういう環境では、すこしばかり英語の講義を聴いて分かった気持ちになっても、

語学というのは、自ら能動的に「上手くなろう」と思わなければうまくなりません。


そして京大の言い分では、「国際的に活躍できる人材育成を目指す」そうですが、

教養課程は英語でも専門課程の2年間は日本語に戻るようです。


ほぼ絶対にありえませんが、百歩譲り、仮定上の話をします。

2年間教養課程の講義の約半分を英語で行ったことにより、学生の英語力が飛躍的に向上したとしても

その後2年間の専門課程が日本語に戻るならば、どうして、英語力が保てるのでしょうか?


語学力は自転車に乗るのとはちがって、一旦乗れたらわすれないという類の能力ではなく、

ずっと勉強を続けて「維持・向上」させるものです。プロの通訳者ですら勉強を続けています。

昨年、ノーベル賞を受賞した山中先生もまた、今だに毎日英語を勉強している、とおっしゃっていました。


これだけでも、京大の構想が、どれほどアホか明らかです。前述しましたが、天下の京大が

このような唖然とするほど愚かしい構想を発表するとは大変ショックで、

日本の滅亡への序曲を予感させます。

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2012.10.09

「山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発]」←私の日記は10年前のノーベル賞から本気で書き始めました。

◆記事:山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発 医学・生理学賞、日本人25年ぶり(時事通信 10月8日(月)18時38分配信)

スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学・生理学賞を、

体のあらゆる細胞に変わる能力を持つ万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を世界で初めて開発した山中伸弥京都大教授(50)と、

約50年前に万能細胞の実現可能性を初めて実験で示した英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士(79)に授与すると発表した。

皮膚などの細胞に3~4種類の遺伝子を導入して「初期化」したiPS細胞は、さまざまな種類の細胞に変化することができ、

ほぼ無限に増殖する。

難病患者からiPS細胞を作れば原因解明や新薬開発に役立つほか、将来は脊髄損傷患者にiPS細胞から作った神経細胞を移植して

再び歩けるようにするなど、再生医療の実現が期待されている。

日本人のノーベル賞受賞は、10年の鈴木章北海道大名誉教授(82)と根岸英一米パデュー大特別教授(77)の化学賞以来。

米国籍の南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(91)を含め、計19人となった。

医学・生理学賞は、利根川進米マサチューセッツ工科大教授(73)が1987年に受賞して以来、25年ぶり2人目。


◆コメント:とにかく、おめでとうございます。

ノーベル賞には、私が勝手に抱いている、個人的な思い入れがあります。


私がウェブ日記エンピツに「JIROの独断的日記」を書き始めたのは、2002年4月15日ですが、

最初は、何を書いて良いか分からず、幼稚な駄文が多く(それは、今もさほど変わっていませんが)、更新しない日の方が

多かったのですが、俄然、本気で書き出したのは、まさにちょうど10年前です。

HTMLタグも何も知らないベタ打ちで読み辛いこと、この上ないのですが、

2002年10月08日(火) 小柴名誉教授、万歳!

そして翌日の

2002年10月09日(水) なんと、今日も、日本人がノーベル賞を受賞!

この時からです。


二番目の「なんと、今日も、日本人が・・・」は、島津製作所の田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞なさったことを書いています。


私は、完全に「文科系」人間で理論的な思考が極めて苦手な人間です。

10年前の小柴先生、田中さんの研究の本当の意味も、今日の山中教授の研究の医学的価値も理解出来ていないと思います。

しかし、日本人がノーベル賞を受賞したことを喜ぶということは、ごく自然な感情の発露であり、

日本人として誇りと思う、ということは、当たり前だと思います。


この10年間、2008年には、小林誠・益川敏英両氏がノーベル物理学賞、(南部陽一郎氏はアメリカ国籍の為、アメリカ人受賞者)下村脩氏が化学賞、

2010年には、鈴木章、根岸英一両氏がノーベル化学賞。

そして今日の山中伸弥氏が科学者としての世界最高の栄誉、ノーベル賞を受賞しましたが、

その度ごとに、ネット上で「冷めた」発言が多いのでがっかりします。

曰く、
研究の意味がよく分からないのにおめでとうございますっていうのも何だか・・・・

ノーベル賞ってゼロからその人が研究した成果じゃなくてそれまでの蓄積があって、たまたまタイミングが良かったのでしょう?

こういう言葉を読む度に、私は、
どうして、こういうときに、国の誉れの人を素直に誉め称え、尊敬できないのかな?

と思います。エンピツだとわかりませんが、JIROの独断的日記ココログ版には、

「日本人の褒め下手」というカテゴリーがあります。多分、日本中のブログでこういうカテゴリーを設けているのは私だけではないかと思います。

橋下市長批判なら、ノーベル賞受賞者礼賛の100倍ぐらいのエネルギーが発揮できるのに、

日本人は、他人の仕事を尊敬する。他人を褒める、感謝するという意思が弱すぎます。

または、気持ちはあるのかもしれませんが、その表現が下手すぎます。


私だってノーベル賞受賞理由など理解できません。

天下の大秀才が何十年も、苦労してたどり着いた成果を、ド素人が簡単に理解できると考える方が不遜です。

折角のおめでたい話題ですから、社会への不満の表明はこれぐらいで止めておきます。


◆とてつもない、日本。

今年の出来事を見ていると、戦後(私が生まれる前ですが)の話を思い出します。

敗戦国となり、焼け野原で、自分達はもうダメなのかと自信を失いがちだった日本人にとって、

「フジヤマのトビウオ」、平泳ぎの古橋廣之進選手の世界新記録と、湯川秀樹博士が日本人として

初めて、「中間子理論」でノーベル物理学賞を受賞したことは、我々がちょっと想像出来ないほど、

当時の日本人を勇気づけた、といいます。


今年は、よく似ていませんか?

ロンドン五輪で、日本のアスリート達が頑張って史上最多、38個のメダルを獲得してくれました。

東日本大震災以降、日本は、原発事故や幾度も豪雨や台風その他自然災害に襲われ、良いことがなかった。

8月20日、メダリストによる、銀座のパレードに50万人もの人が押し寄せた。

どれほど、日本人が「嬉しいこと」に飢えていたか、良くわかります。


そして、山中伸弥教授の研究は、それを元に既に世界中で、再生医学の研究が進んでいるといいます。

山中教授は最初は整形外科医だったけれども、手先が無器用で、手術が苦手で「向いていない」ということで、

基礎医学の研究に転じ、将来的には多くの、今まで不治だった病に冒された人を救うかも知れない研究成果を出されました。

勝った負けたではない。純然たる、人類への貢献です。

これが誇らしくなくてなんでしょうか。


日本は、もうダメかも知れないというとき、戦後も今も、このような人々が現れる。

日本は、日本人はやはり「とてつもない国・国民」なのかもしれない。きっと、そうだ、と、信じます。

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2012.08.01

「日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪」←何度も同じ事を書きますが・・・。

◆記事:日本代表が「金」2「銀」2…国際化学五輪(読売新聞 7月30日(月)18時23分配信)

文部科学省は30日、米国で開かれた国際化学五輪に参加した日本代表の成績を発表した。

72か国・地域の283人が参加、日本代表4人のうち、

副島智大さん(17)(立教池袋高3年=東京都)と山角拓也さん(18)(灘高3年=兵庫県)が金メダル、

加藤雄大さん(17)(筑波大付属駒場高3年=東京都)と渋谷亮太さん(18)(大阪教育大付属高天王寺校舎3年)が銀メダルを受賞した。

「金」は参加者の約1割、「銀」は約2割に授与される。副島さんの「金」は2年連続、山角さんは実験試験で1位の成績だった。


◆コメント:いつも、「勉強五輪」はベタ記事。

ロンドンオリンピックたけなわです。

今回はなかなか金メダルが取れませんが、

毎年書いている通り、そして今年も、既に2回、書きました。

2012.07.17 「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

2012.07.25 「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

今年も、悲しくなるほどのベタ記事で、多分誰も気がつかないと思いました。

だから取り上げます。

何度でも同じ事を書きますが、スポーツの五輪と同じほどの大見出しは、これからも期待出来ないと思いますが、

スポーツは1面トップ「何段抜き」ですが、高校生の科学五輪は、金メダルが1人ではないにしても、何連覇もしている

学生がいるのです。ことさら一番目立たない、社会面にしかもベタ記事で掲載する新聞社の報道姿勢が問題だ、と思います。


話が逸れますが、先週金曜日からずっとサーバーがダウンしていた、WEB日記エンピツが復旧しました。

引き続きよろしく御愛読のほどお願い申し上げます。

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2012.07.25

「国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省」←これが紙面でどのように扱われているか。

◆記事:国際物理五輪、2人が金=日本代表の高校生―文科省(時事通信 7月24日(火)0時12分配信)

文部科学省は23日、エストニアで開かれた第43回国際物理オリンピックで、

日本代表として参加した高校生2人が金メダル、3人が銀メダルを受賞したと発表した。

金メダルを受賞したのは灘高(兵庫)2年の榎優一さん(17)と開成高(東京)3年の笠浦一海さん(18)。

榎さんは2年連続で金を受賞した。

灘高2年の大森亮さん(17)と同2年の川畑幸平さん(18)、膳所高(滋賀)3年の中塚洋佑さん(18)は銀メダル。


◆コメント:先日も書いたとおり、「良い事」を「小さく」報じないマスコミ。

ちょうど1週間前に、

「国際数学五輪で17位=日本代表の高校生、銀4個」「高校生の生物学五輪、日本代表の4人が銀」←「勉強五輪」の季節です。

を書きました。

そこに、書いた通り、高校生の国際科学五輪は毎年開催されていて、

日本の高校生は、毎年、必ず全ての科目で「メダルを獲得し」ているのに、

マスコミは、殆ど恣意的に、と言いたくなるほど、これを小さくとりあげるのです。

紙の新聞では、この程度なのです。

20120724nikkei

毎年、私は、勉強で頑張っている高校生の努力をもっと讃えるべきだ、

という意味の記事を、国際科学五輪の時期に書きますが、

そうすると、読者の方からしばしば、
こういうイベントが定期的に開催されていて、日本の高校生がメダルを獲っていることを初めて知った。

という趣旨のコメントやメールを頂戴しますが、

このような「ベタ記事」扱いでは、気がつかなくて、当然だと思います。


間もなく、ロンドン五輪が開会し、もしも日本選手が金メダルを獲ったら、

一面トップ、間違いありませんよね?

国際物理五輪では、金メダル2つに銀メダル3つ。

榎さんは2年連続で金を受賞です。

スポーツのオリンピックと全く同じ規模で報じろ、とは言いませんが、

いくら何でももう少し、誉め称えるべきではないでしょうか。

福島第一の収束には何年かかるかわかりません。

小出助教によると、理論的には、放射能を無毒化する「核変換」は可能だそうです。

まだ、色々問題はあるけれど。ならば、若い優秀な人をどんどん育てなければだめです。

彼らが核物理学を専攻する義務はありませんが、優秀な頭脳が大量であることは

間違いない。

若い、優れた人が科学を懸命に勉強しているのだから、きちんと讃えるべきだと思います。

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2011.10.03

「語学勉強法評論家」は、大抵はいつまで経っても語学が上達しない。

◆はてなブックマークに「日本にいても英語が話せるようになる時代」とありました。

あまり五月蠅い事を言うと嫌がられるでしょうが、率直に感想を述べるなら、

「何を今更・・・」という印象です。そんなことは、アポロの時代から日本人同時通訳者がいたのですから、

分かりきったことです。西山千先生も、國弘正雄先生も鳥飼玖美子先生も、村松増美先生も、

外国へ行ったから、英語が話せるようになったのではなく、英語が話せるようになってから、

留学なりなんなりで海外にいったのです。


まとめたのは学生さんでしょうか。

日本にいても英語が話せるようになる時代、ほとんどお金をかけずに英語を学ぶ方法

本人は真面目なのでしょうが、こういうことをしている間は、語学は上達しないのです。

英語の勉強をしよう、と決心を固めるのは良いことですが、

英語勉強法評論家で、実際にずば抜けた語学力を持っている人を知りません。

次々に教材を替えるから、いけないのです。


大事なことは、1つの教材、方法に決めたら、絶対目移りしてはいけない、

ということです。

そして、話す、聴く、読む、書くそれぞれに別の教材を用いるというのは、

まず、頓挫します。面倒臭いからです。


◆大原則:英語を聞いているだけでは、絶対に話せるようにはならない。

最近、良くないな、とおもうのですが、英語を聞き流しているだけで話せるようになる、

という教材が、やたらと色々なメディアに広告を出していますが、

そういうことは、ありません。


スポーツ中継を見ていてスポーツが上手くなることはない。

ヴァイオリンの名人の演奏を何百回DVDで見てもヴァイオリンを弾けるようにはなりません。


語学も、スポーツや楽器の演奏と同様、自分で能動的に動かなければ身体が覚えません。

語学に於ける「動き」とは、実際に声を出すことです。


◆英語が身体に蓄積されていないのに英語学校(英会話学校)へ通うことの無意味。

実際に英語なら英語を、自分で声を出して覚えるのは大切ですが、

デタラメでもいいから、何か英語らしきものと口にすれば善い、

というのも、大きな勘違いです。

自分の身体にある程度英語の構文や語彙や発音が蓄積されていないのでは、

ネイティブと話をしても、それは、自分の頭で考えた、大抵は「デタラメ」です。

英語の文章の組立が理屈で分かっている人は、意味が理解できる英文を500回音読します。

関係代名詞も仮定法と過去完了がどう違うか、というようなことが即座に分からない人は、

まず、中学から基礎を固めます。NHKラジオの「基礎英語」がいいでしょう。

そういうことは、分かっている、と言う人は、「ラジオ英会話」で十分です。


これらを骨の髄まで浸透させます。


◆意味がわかる英語を、500回音読します。

普通、人々がNHKラジオ英会話で勉強するというとき、毎日定時に放送される

15分の放送を聴いて、ネイティブの後について1回か2回スキットを読むだけでしょう。

そんなことを100年続けても、語学は上達しません。

放送から遅れても構いませんから毎月のテキスト、月曜から木曜のスキットを

テキストとDVDをたよりに、ときどき自分の発音とネイティブの発音を比べて、

少なくとも500回(例えば毎日20回×25日)、繰り返し音読します。

他の教材に手をだしてはいけません。

自分の発音が良くなり、ネイティブに近づくと、リスニングだけの訓練を

しなくても、リスニング能力が高まります。自分が発音出来る言葉は、聴きとれるのです。

このようにして1年分のスキットを全部500回音読します。おわった頃には、

NHKは既に翌年のテキストを使って新しい「年度」を始めているでしょうが、

かまいません。


1つの教材を丸ごと飲み込むような勢いが大切です。

何度も書きますが、目移りしてはいけません。

もっと詳しく知りたい方は國弘流英語の話し方をお読み下さい。


このように、英語を身体中の細胞に沁み込ませ、初めてネイティブと会話をする意味がでます。

テキスト。CDを再生できるもの。自分の発音を録音出来るもの。

それから勿論、辞書。それだけで英語は上達します。

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2011.09.20

「<地学五輪>日本代表の高校生4人全員メダル 渡辺さんは金」←毎年書くが何故「勉強五輪」金メダルはベタ記事なのか。

◆記事:<地学五輪>日本代表の高校生4人全員メダル 渡辺さんは金(毎日新聞 9月14日(水)18時48分配信)

文部科学省は14日、イタリアで開かれた「第5回国際地学オリンピック」

に参加した日本代表の高校生4人のうち、

桜蔭高(東京都)1年、渡辺翠(みどり)さん(16)が金メダルに輝いたと発表した。

他の3人もメダルを獲得し、全員がメダルを授与された。

銀メダルは埼玉県立川越高3年、浅見慶志朗さん(17)と栄光学園高(神奈川県)2年、松沢健裕さん(17)。

銅メダルは北海道旭川西高3年、松岡亮さん(17)。

大会には26カ国・地域から104人が参加。

メダルは成績上位10%に金、20%に銀、30%に銅メダルが与えられる。


◆コメント:毎年同じことを書くのですが、どうして勉強の五輪はベタ記事扱いなのか。

地学五輪だけではない。

日本の高校生は今年も既に7月に「勉強の金メダル」を獲得している。

そのことは弊日記・ブログで取りあげた。

2011.07.18 「物理五輪、日本の高校生3人が金 銀も2人」「生物学五輪、日本の高校生3人が金メダル」←女子サッカーもいいけどさ。

地学五輪は、ちょうど一年前にも書いた。
2010.09.29 「金1、銀3で日本3位=国際地学五輪」←何度も書くが、何故「良いこと」を「小さく」報じるのか。

大新聞や、世間の「有識者」は日本の子供の学力低下が嘆かわしい、などと

社説やコラムに書く癖に、なでしこジャパンの金メダルや、スポーツの五輪の金メダルは

一面トップで取りあげる癖に、毎年、これら勉強の五輪(数学、物理、化学、生物学、地学)で

日本の高校生が金メダルを獲っても社会面のベタ記事扱いである。


普通に考えろ。なでしこジャパンはエライけれども、日本国の資源は優秀な人材だ

などということは言い古された文句だ。

勉強の五輪で優れた成果を挙げた諸君は、少なくともサッカーと同様に

称讃されるべきである。

マスコミが「勉強五輪」を大きく取りあげないのは、国民の関心が低いからである。

しかし、そういうときに、世論に迎合しては、いかん。

この高校生達の成し遂げた事は偉業なのだ、ということを国民に知らしめるのは、

メディアの見識である。


大新聞やテレビが取りあげないから、毎年私が取りあげている。

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2011.05.19

「震災遺児向け育英会立ち上げ=建築家安藤氏、ノーベル賞受賞者ら」←有難いことです。

◆記事:震災遺児向け育英会立ち上げ=建築家安藤氏、ノーベル賞受賞者ら(時事通信 5月18日(水)16時1分配信)

東日本大震災で親を亡くした遺児を支援しようと、建築家の安藤忠雄氏やノーベル賞受賞者らが18日、

「桃・柿育英会」を立ち上げ、10年間で10億円の資金を集めると発表した。

資金は岩手、宮城、福島3県に寄付。各県教委を通じ、

来年度から遺児らが高校を卒業するまで毎月、一定額を給付するという。

安藤氏が呼び掛け、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊氏、野依良治氏らが応じた。

発起人は、ほかに指揮者の小澤征爾氏

▽サントリーホールディングス社長の佐治信忠氏

▽ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏

▽ベネッセホールディングス会長の福武総一郎氏ら。

安藤氏自身も祖母に育てられ、大学を受験できなかったといい、

「希望は自分でつくらないといけないが、最低限のことは支援したい」と力を込めた。

小柴氏は「どんなに苦しい状況でも投げ出さず、本気で取り組む姿勢が大事」と述べた。


◆コメント:素晴らしい話です。立派です。

建築家の安藤忠雄氏は、ちょうど震災が起きた今年の3月、日経の「私の履歴書」を

連載中で、震災のことにも触れていましたが、ご存知の方も多いだろうし、記事にも

書いてあるとおり、世間の常識からすると大変な「苦労人」で、大学なんか行けなかったのに、

独学で建築学を勉強し、建築士の資格も仕事をしながら、一度で合格し、世界的建築家に

なった方ですね。


また、小柴先生は言わずと知れた、2002年、ノーベル物理学賞受賞者です。

同じ年に、島津製作所の田中耕一さんが、サラリーマンでノーベル賞を受賞した方として、

評判になりました。蛇足ながら、私が時事問題の日記を本気で書き始めたのは、この頃からです。


それはさておき、小柴先生の講義は東大がその講義をネット配信していて、

「東大 学術俯瞰(ふかん)」というのですが、その第一回目で聴くことができます。


この物理の話は「宇宙と素粒子-物質はどのように作られたのか」という、難しいテーマですが、

講義の冒頭の小柴先生のお話に、私は大変感動して、かつて記事にしたことがあります。

2006年04月14日(金) 小柴先生の講義に感銘を受けました。ココログ

小柴先生のお話の何に感動したかというと、次の部分です。
あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。

「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。

上のリンク先では、私がその前後を含めて講義を文字に起こしたので、是非、お読み下さい。

さらに、後で音声も載せました。これです。






先生は勿論、ご自分が立派な学者だと仰っているのでは無く、学者としてあるべき姿、

学問(科学)とは、こういう態度で臨むべきものなのだ、ということを述べておられるのです。

この講義はノーベル賞の3年後、2005年に行われたものですが、何の気負いもてらいもありません。


私は安藤忠雄さんも小柴先生も大変尊敬しています。

そのお二方をはじめとする人々が、震災遺児の為の基金を創設して資金を募集する、と仰有る。
「『地震で家が潰れたから、親が死んだから、家計が厳しくなったから、学問ができない』などという世の中であってはならない。」

という、思いなのでしょう。

この方々のお気持ちは、私が直接恩恵を受けるわけでは無いけれども、

忝い(かたじけない)ことだと思います。ご立派です。

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