カテゴリー「環境問題」の記事

2013.06.16

「スーパークールビズ、新商品投入相次ぐ ワコールから、ふんどし意識したメンズパンツも」←薄着になれば涼しい、というものではない。

◆記事:スーパークールビズ、新商品投入相次ぐ ワコールから、ふんどし意識したメンズパンツも(MONEYzine 6月16日(日)14時0分配信)

環境省は地球温暖化対策の一環として平成17年度から、冷房時の室温28度でも快適に過ごすことのできるライフスタイル

「クールビズ」を推進している。今年も6月1日から9月30日までは「スーパークールビズ」と位置付け、

環境省を中心に積極的なプロモーション活動を実施している。

こうした動きにあわせ、各メーカーから「スーパークールビズ」商品の投入が相次いでいる。(以下、省略)


◆コメント:暑い環境では、薄着でも暑いのです。

先週水曜日に体調を崩して、会社を休みました。

医者に行くときには、当然、普段のスーツである必要はないので、ユニクロのTシャツ一枚でしたが、

それでよく分かりました。薄着であろうが、冷房温度が28℃のままでは、暑くて仕方が無いのです。

人間が涼しいと感じるために薄着になるのは、大気に直接接する肌の露出面積を増やすことが目的です。

目には見えなくても、皮膚の表面には水分(汗)が付着しています。

その汗が気化するときに身体の表面から気化熱を奪う。そのプロセスがあって初めて「涼しい」と感じるのです。


体表の汗が気化するためには大気の湿度が低くて、飽和水蒸気量ではない、または、それに近い湿度ではない、

ということが前提ですが、御存知の通り、日本は蒸し暑い、つまり湿度が高い。

外気も蒸し暑いですが、風が吹いて多少は、入れ替わります。しかし室内は、違います。電車の中も同様です。

現代の密閉性の高い建物では、窓から自然の風が吹き込むということがないので、

機械(エアコン)を用いて強制的に室内の空気の湿度を下げないと、つまり空気中の水蒸気量が多いままだと、

いくら、「クールビズ」でも、皮膚表面の汗は気化しないので、外見が「すずしげ」であっても、体感的には蒸し暑いままです。

記事では、環境省がクールビズを推進するのは「地球温暖化対策」だと言いますが、

特に東日本大震災以降は、「原発が稼働していないので、発電力が落ちており、電気がたりない」ことが大義名分とされました。

ですが、一昨年、昨年ともに、原発が殆ど稼働していなくても、猛暑の時期に、電気は足りることが、既成事実として証明されています。


日本人は、「お上のお達し」に、あまりにも従順ですが、少しは疑ってみることも必要です。

国会審議のテレビを見ていると、あの蒸し暑そうな、石で建造されている国会議事堂の中で、

国会議員達はクールビズの格好をしながら、全然暑そうではないし、中には、「寒い」のか上着を着用している議員すら、います。

なんら証拠はありますが、あそこは、多分エアコンの設定温度が24℃ぐらいになっているとおもいます。


とにかく、毎日の行き帰りの電車の中、オフィス、ともに、環境省通達をクソ真面目に履行して、エアコンをなるべく使わないことにしているので、

どこもかしこも蒸し暑くて、おかしくなりそうです。


女性には好評のようですね。以前の電車の冷房は寒すぎた、と。しかし、元来冷え性の多い女性が夏になると男性よりも

ずっと薄着で、ガンガン冷房の効いた電車に乗れば寒いに決まってます。寒いのは着れば克服出来るでしょうが、

前述のとおり、暑いのは、着衣を減らしても、薄着にしても、解消されません。

スーパークールビズとやらが、官民の癒着かなんか知りませんが、既にに熱中症の患者も増えているのですから、

暑い時は、遠慮無くエアコンを使いましょう。現在、私がこの原稿を書いている、自室のエアコンの設定温度は24度です。

クールビズぐらいでは、地球温暖化進行を防ぐ目的にも影響がないとおもいます。

1999年、国連環境計画が発表した地球環境概況2000の、概況と提言を読むと、既にこう書かれています。

温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。

ということです。

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2012.01.09

「捕鯨監視船に乗り込み=反捕鯨支持者、豪州沖で―水産庁」←かつて、米国はどれほど鯨を乱獲したか。

◆記事:捕鯨監視船に乗り込み=反捕鯨支持者、豪州沖で―水産庁(時事通信 1月8日(日)14時48分配信)

水産庁は8日、南極海での調査捕鯨活動の一環として派遣された同庁の監視船「第2昭南丸」に

外国人3人が乗り込んできたと発表した。乗り込んできたのはオーストラリア人3人で、

反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」によると、

環境保護団体「フォレスト・レスキュー」のメンバー。けが人や船に損傷はなく、

監視船に乗船している海上保安官が3人から事情聴取している。

同庁によると、日本時間同日午前5時39分、豪州南西部のバンベリー港から約40キロの沖合で、

監視船に急接近してきたゴムボートから3人の男性が乗り込んできた。乗船の理由は不明だが、

捕鯨への抗議活動とみられる。監視船は、同庁が船を所有する共同船舶(東京都中央区)から借りたもので、

この海域で SSの動向を探っていたとみられる。


◆コメント:シーシェパードの本部がアメリカですが、かつてアメリカは世界中で鯨を捕っていたんです

シーシェパードとは、Wikipediaによると、

シーシェパード環境保護団体(Sea Shepherd Conservation Society、通称シーシェパードまたはSS)は、海洋生物保護のために直接行動を戦術として用いる国際非営利組織の海洋環境保護団体[1]。

本部はアメリカ合衆国ワシントン州フライデーハーバー(Friday Harbor)。「シーシェパード」は「海の番犬」[2]、「海の保護者」[3]の意。

国際環境保護団体グリーンピースを脱退したカナダ人、ポール・ワトソンが1977年に設立した。

アイスランドやノルウェーの捕鯨船を体当たりで沈没させるなど過激な行動で知られ、2005年からは南極海での日本の調査捕鯨を妨害するようになった。

反捕鯨に共鳴する欧米の資産家や著名人らに支援される一方で、暴力的な手段をいとわない過激な活動を展開することから、

日本の捕鯨関係者からエコテロリストと呼ばれることもある[3][4][5][6]。また、日本[5][7]、アメリカ[8][9]、カナダ[10][11]の各政府から

テロリストと名指しされたことがある。

ということで、自分達は「正しいことをしている」といささかも信じて疑わない

こういう連中はまさしくテロリストと同じ、いや、テロリストそのものですね。

これは、証拠となる資料がないのですが、アメリカでは動物保護団体で、FBIにテロリストとして

監視されている団体があるそうです。

動物実験を行う、大学や、研究施設を爆破する、などの過激な行動をするからです。


◆アメリカはかつて、世界中の海で捕鯨していたのですよ。

ここからは、平凡社の世界大百科という日本で唯一最大の百科事典を

株式会社日立ソリューションズがネットで利用出来るようにした、ネットで百科の「捕鯨」の

項目から転載させて頂きます。ネットで百科は月額315円の有料記事です。

シーシェパードの本部はアメリカにありますが、

そのアメリカが、かつて何をしていたか。

「捕鯨」の項目から[アメリカ式捕鯨]の部分を抜萃します。

アメリカではニューイングランド地方において, 1712 年マッコウクジラをおもな対象としたアメリカ式捕鯨が興った。マッコウクジラから生産される鯨駐(げいろう) は, 1750 年ころアメリカのろうそく工業を飛躍的に発展させ,やがてアメリカの重要な輸出品目となった。その後,ニューイングランド沿岸へのマッコウクジラの来遊量は減少してきた。そこで,マッコウクジラ漁場は西インド諸島から遠洋へと移っていった。 1775 年にはアメリカの独立戦争が起こったため,捕鯨業は大部分が一時中断したが,戦争終結後再び復興した。その後,マッコウクジラの漁場は,大西洋から太平洋へと拡大し,アメリカ式捕鯨が確立された。そのアメリカ式捕鯨の操業形態は,約 400 トンの帆船に 4 隻の捕鯨艇を積載しており,約 1 ヵ年の航海準備をして出港した。クジラを発見すると,まず捕鯨艇を下ろしてクジラに接近する。捕鯨艇には艇長の士官が最後部で操舵 (そうだ) を担当し,銛手オールと呼ばれる銛手が先頭に,次いで舳手,船央漕手,三番漕手および艇尾漕手の 6 名が乗り組んでいる。漁具は,手槍 (てやり),錨爪銛,トグル銛,ボートのみ (鑿),グリーンナー銃およびボンブランス銃から構成されていた。

クジラから 4 ~ 5mの距離に接近すると,手槍や銛を投げ,続いて銃で射撃する方法を用いた。捕獲後は,クジラを捕鯨船の船側に係留した状態で解剖した。捕鯨船の乗組員は平均すると船長 1 名,士官 4 名,操舵手 4 名,大工 1 名,桶工 (鯨油は伍詰にして貯蔵された) 1 名,司厨 (しちゆう) 員 1 名,給仕 1 名および水夫 23 名,合計 36 名程度であった。

アメリカ式捕鯨は,太平洋へ進出するようになって盛況を続け, 1846 年の最盛期には,アメリカ船 736 隻,その他の国 230 隻の捕鯨船が操業し,1 年間に 1 万頭以上のマッコウクジラを捕獲した。とくにアメリカでは 46 年当時,捕鯨産業に関連した人口は, 7 万人以上といわれ,漁場はインド洋を含む全世界に拡大した。しかし,世界の海で重ねてきた乱獲は漁場の荒廃をきたした。そのマッコウクジラ資源の減少が,アメリカ式捕鯨を壊滅へと導いた要因とも考えられているが,それにも増して石油の発見はアメリカ式捕鯨史上見のがすことはできない。すなわち,59 年にペンシルベニア州で発見された石油は,灯油としてそれまでの鯨油に代わって登場した。そのため,鯨油の需要は急速に激減することになるが, 61 年勃発した南北戦争も捕鯨業の衰退を加速した。南北戦争終結後アメリカ式捕鯨は再び復興したが,その基地はそれまでのアメリカ大陸の大西洋岸から太平洋岸へと移った。当時の主たる生産品は,鯨油が石油に淘汰されたため,クジラひげであったが,それも鋼の開発によりやがて需要が減少した。さらに,1848 年カリフォルニアのサクラメントで発見された大砂金層はゴールドラッシュを招き,大量の労働者を吸収したため,捕鯨業は決定的な打撃を受けた。そして,アメリカ式捕鯨も 98 年にはほとんど消滅した。 (注:色太文字は引用者による)

このように、アメリカは19世紀に世界中でクジラを獲り放題だったわけです。

しかし、彼らはクジラの肉を食する習慣はなく、専らマッコウクジラから捕れる脂でローソクを作ったと。

日本人は、クジラを獲って肉を食べるのが野蛮だと、捕鯨禁止賛成の国々は主張しますが、

そんなのは、食習慣、食の体系が異なるだけであり、その代わりという書き方は適当ではない

かもしれませんが、日本人は殆ど羊肉を食べません。


アメリカに限らず欧米人というのは「言った者勝ち」の文化です。

彼らとて、自分達の捕鯨の歴史を一人も全く知らないほどアホなわけではない。

分かってて、「捕鯨はけしからん」と自分の過去を棚に上げて喚く。


捕鯨から話がそれますが、アメリカの国務省は、
2011年6月27日に世界各国の人身売買の実態をまとめた年次報告書を発表したが、この中で日本について

「人身売買撲滅のための最低基準を十分に満たしていないが、満たすべく著しく努力している」国に分類した。

とのことで、まことに有難き幸せですが、私の記憶が間違っていなければ、アメリカというかヨーロッパの白人は、

アフリカの黒人を人間とは見なさず、約400年に亘って「モノ」として売買していました。

アメリカは、ジェファーソンの人権宣言の後、リンカーンが登場するまで百年もの間、

全然平気な顔で黒人を奴隷として売買して酷使していたはずで、そういう国から人身売買について評価されたくありません。

それぐらいのことを言ったら、ご機嫌を損ねるのではないか、とオドオドしないで、外人にはこれぐらいの主張をして

ちょうどいいのです。

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2011.07.21

「生産者に中傷追い打ち 福島・浅川産汚染牛出荷の男性」←信じられないほど、ひどいことをする奴がいる。

◆記事:生産者に中傷追い打ち 福島・浅川産汚染牛出荷の男性(河北新報 2011/07/20 09:36)

肉牛に放射性セシウムが含まれた稲わらが与えられていた問題は、福島県内で拡大を続け、

畜産農家を苦境に陥れた。仙台市や東京都の市場に42頭を出荷していた浅川町の農家の男性(54)は、

自ら稲わらなどの検査を申し出たにもかかわらず、心ない中傷に苦しんでいる。

男性が出荷した肉牛に不安を抱いたきっかけは、

今月9日に南相馬市の農家が出荷した肉牛から放射性セシウムが検出されたことだった。

翌10日、原因はセシウムに汚染された稲わらだったと判明した。

黙って推移を見守ることも可能だったが、男性は「そんなことは絶対にできないと思った」と言う。

自主的に県に検査を申し出て、餌用の稲わらと飼っている牛の検査を受け、生産者としての責任を果たした。

県が、男性の牛舎の稲わらからセシウムが検出されたと発表した翌日の15日から、

インターネット上に男性や県内の畜産農家を中傷するような書き込みが現れ始めた。

男性の自宅には無言電話もかかってくるようになったという。

眠れない日が続き、酒量も増えた。外出時には顔を隠したい気持ちに駆られるという。

「みんなに迷惑掛けちまったんだろうな。正直に牛をつくりたかっただけなのに」

と話す。男性は今、牛を出荷できず、堆肥の引き取り手もいなくなった。

売れる見込みのない牛を飼育するために、毎月約260万円の餌代が重くのしかかる。


◆コメント:嫌がらせをする(した)野郎、貴様はそれでも人間か!

このニュースは共同通信に載っていたが、

次々に新しいニュースが入るので、今は、共同通信のトップページから、発見できないだろう。


昼間、様々な情報を収集しているときに、たまたま目に付いた。

この記事で報じられている内容の何処が問題なのか、説明するまでも無かろう。

分からない奴はバカだ。


それにしても、世の中には、合理的な思考が出来ず(しようとせず)、陰湿で、姑息で

卑怯な奴がいるものだ。最初に記事を読んだときには、余りにも腹が立って、眩暈がした。

男性は、自分が買っている牛の餌である稲わらがセシウムに汚染されていたかも知れない。

その稲わらを食った牛の肉は、放射性物質で汚染されているかも知れない、と思った。

結果が自分の生活を圧迫することは当然予想出来ただろうが、食品を生産する人間として、

汚染した肉を人々に食べさせるわけにはいかない、と考え、使命を立派に果たしたのである。


稲わらが、放射性物質に汚染されてしまったのは、東電や国が、福島第一原発から環境に放出される

放射性物質が、家畜の餌を汚染することがあり得る、ということが当然予想出来た筈なのに、

「この程度の放射線は安心です」と言い続けた、つまりウソを付いたのが原因である。

この男性は悪く無い。


悪いのは、原発からの放射性物質の拡散の範囲、程度、それによってこの畜産業者のように

被害を受けるかも知れないのは、誰か、をキチンと公表せず、

健康に問題はありません。

と、事態の深刻さを隠し続けてきた東京電力と日本政府である。

繰り返す。

浅川町の農家の男性(54)は、「被害者」であり「加害者」では無い。

私がこの人だったら、憤死してしまうのでは無いかと思うが、

男性は控え目な人柄の方のようだ。嫌がらせや中傷を受けながら、まだ、
「みんなに迷惑掛けちまったんだろうな。正直に牛をつくりたかっただけなのに」

という。涙がこぼれた。

あらゆることを誤魔化して、責任から逃れ、何とか後数年経てば定年だ、

とタカを括っている東電社員や、日本国政府は、この男性の爪の垢を煎じて飲むが良い。

何度も繰り返す。

この男性は、悪く無い。

それが分からない奴は、自分で自分をどう思っているか知らないが教えてやる。

この男性を中傷したり、ネットで実名を公開したり、無言電話をかけている奴ら。
お前らは死んでも治らないバカだ。

バカだけならまだ救いがある。ただでさえ困っている人をさらに打ちのめす。

人間の心を持った生物の仕業ではない。
お前らはケダモノである。生きている意味がない。死ね。

この言葉は絶対に撤回しない。

私は肉はまだだが、福島県産の農産物。特に去年収穫されたお米、

「ミルキークイーン」は前から好んでいたので、今も以前と変わらず、農家などに直接電話をして

注文して取り寄せて、食べている。

美味い。

今週末辺り、焼き肉(勿論和牛の店)を食いに行こうか、と、思っている。

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2011.05.11

「浜岡原発全面停止 夏の電力、暑さ次第で全国的に危機的状況の可能性」←メディアの方。もう少し勉強して下さい。

◆記事:浜岡原発全面停止 夏の電力、暑さ次第で全国的に危機的状況の可能性も(フジテレビ系(FNN) 5月10日(火)18時1分配信)

浜岡原子力発電所の運転停止が表明されたが、この夏の電力は、暑さ次第では全国的に危機的状況の可能性がある。

浜岡原子力発電所の運転停止表明から一夜明けた10日、愛知県の大村知事が海江田経産相を訪ね、

電力の安定供給などへの対策を強く求めた。

大村知事は「日本経済の復興のために、愛知の産業がフル回転して、これからやっていこうというときに、

一番のベースである電力エネルギーの供給に不安があるとできなくなっちゃう」と述べた。

くしくも10日は、各地で真夏の陽気になった。

1日に360万kWの発電能力を持つ浜岡原発の運転停止の影響は、この夏、中部電力管内にとどまらず、

全国に波及するとみられている。

蓮舫節電啓発担当相は「『玉突き』という形で、電力のお互いの譲り合いができない

というリスクを考えたときには、もう少し厳しめに啓発をしなければいけない」と述べた。

これまで中部電力は、東京電力や九州電力に支援してきたが、浜岡原発の停止で支援を取りやめることになる。

海江田経産相は10日、「関西地域からの協力をお願いしながら」と、あらためて関西電力に支援を求める考えを示したが、

その関西電力も11基の原発のうち、現在3基が定期検査で停止しているほか、

夏までに定期検査に入る予定の原発もあり、それらの運転再開が遅れると、

関西電力自体電力不足に陥る可能性もある。


◆コメント:日本のメディアは本当に調べていないのか分かりませんけど・・・・。

東日本大震災のわずか4日後、3月15日に、国際エネルギー機関 (IEA:International Energy Agency)が

原発が無くても日本は火力発電で十分、賄えるという趣旨の見解を表明しています。

◆日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA(ロイター 2011年 03月 15日 23:07 JST)

東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。

IEAは月次報告書で「実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ」と指摘している。

IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。

IEAはまた「60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し」としている。

また、小出裕章京都大学原子炉研究所助教は、ずっと前から、

日本の原発を全部止めても火力発電所で十分足りる。しかも全ての火力発電所の70パーセントで十分だ。

と、主張なさっています。YouTubeで余りにも有名なんですが。


原発なしでも電力足りてる 小出裕章







電力供給量の話もさることながら、
「CO2は地球上の生物にとって絶対必要な物質です。一方、原発から出る死の灰(放射能)は絶対的な危険物なんです」

小出助教とて、CO2が物凄く大量に出れば環境に悪影響を及ぼす可能性は否定していないが、

それ以前に、CO2が無かったら生物は生きることができない。放射能は身体にとって害でしかない、

というのは、いずれを選択すべきか、大変分かりやすく提示して下さっている。


とにかく。

国際機関と、日本の原子力専門家が、別々に、しかし同じ事、即ち

「原発が無くても電気は足りる」と指摘しているのに、大手メディアは皆、この見解を無視している。

どういうつもりなのでしょうねえ。

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2011.04.20

「高濃度汚染水“移送は順調”(東電)」←どうしていままでアレバに任せなかったのだ?

◆記事:高濃度汚染水“移送は順調”(NHK 4月19日 21:45)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、2号機のタービン建屋や

トレンチと呼ばれるトンネルにたまっている高濃度の汚染水について、東京電力は19日、「集中廃棄物処理施設」への移送を始めました。

移送は順調に進んでいるということですが、午後6時の時点では、トレンチの水位は移送前とほとんど変わっていないということです。

福島第一原発では、建物の中や敷地内で放射性物質に汚染された水が大量に見つかっていて、

東京電力の推計で合わせて6万7500トンあるとされ、復旧作業の妨げとなっています。

このうち、特に2号機のタービン建屋の地下やトレンチにたまっている2万5000トンの高濃度の汚染水は、

原子炉への水の注入に伴って今後も増加が予想されるほか、

海への流出のおそれもあり、緊急に移す必要が出ています。

このため東京電力は、これらの汚染水のうちおよそ1万トンを、

4号機の近くにある「集中廃棄物処理施設」に移して保管する計画で、

汚染水の移送や保管にあたって水漏れが起きないよう安全対策を進めていました。

その結果、汚染水を送る手順や安全確保の対策について、

経済産業省の原子力安全・保安院から問題ないという判断が出され、

東京電力は、19日午前10時8分、汚染水の移送を始めました。

移送は、2号機のトレンチから「集中廃棄物処理施設」まで

およそ800メートルをホースで結んで行われ、開始からおよそ20分後に、

汚染水が施設まで来たことが確認されたということです。

東京電力によりますと、汚染水の外部への漏れはなく、移送は順調に進んでいて、

午後6時の時点でおよそ96トンを移した計算になるということですが、

トレンチの水位は移送前と比べほとんど変わっていないということです。


◆コメント:何のためにアレバを雇ったんだ。

記事に載っている話は難しい話ではなく、要するに原発が正常に稼働している場合は、

放射能が外に漏れないように、閉じたシステムの中で水を循環させて、原子炉を冷却し、

核燃料が過熱して溶け出さないようにしているのですが、

地震直後から、それが壊れて(壊れるまでのいきさつは省略します)、今や、ウランの核燃料棒が

剥き出しになっている訳です。それだけでも放射能を大気に撒き散らすので、大問題なのですが、

兎にも角にも、核燃料を冷却するシステムが壊れてしまったけれど、これを冷やし続けないと、

さらに高温になり、溶けて崩れて、落下して、圧力容器という一番内側の容器や、その外側にある

格納容器の床に溜まっている水に落ちると水蒸気爆発という現象が起きる。

そうしたら、今よりも遙かに強烈な放射能が広範囲に拡散するから、とにかく水をかけて

冷やし続ける事がなにより重要だ、というのが、

小出裕章京都大学原子炉研究所助教の説明の要旨だったと思います。

しかし、水をかけたら、ウランに一度触れた水は放射能で汚染され、床に溜まる訳です。

それをくみ出さないと次の作業に取りかかれないから、とりあえず、この水を別の

「水槽」に移すというのが、記事で書いているところの「移送」なのですが、

問題があります。この水をその先どうするのか、ということです。

水は核燃料に注ぎ続けるから、汚染された水はまたすぐに溜まりますから、今のやり方では

「集中廃棄物処理施設」はすぐに満タンになりますが、永遠に水槽を作り続けるわけにもいかないし、

先日のように、海に捨てたら、それは世界が怒りますよね。繋がってるのですから。



3月31日にフランスの民間会社で、こういう汚染された水などの処理技術を持ったアレバという

会社のCEO(経営最高責任者)が来日しているし、技術者、装置も日本に到着しているのです。

日本人は、こんな事故初めてで、アタフタしているうちに20日も経ってしまいましたが、

19日(火)、アレバのCEOは記者会見で、こんなことを云っています。

◆記事:仏アレバCEO「汚染水処理施設、5月末にも稼働」 (日経電子版)(2011/4/19 22:54)

フランスの原子力大手アレバのアンヌ・ロベルジョン最高経営責任者(CEO)は19日都内で記者会見し、

東京電力福島第1原子力発電所の高濃度汚染水を処理できるシステムを5月末にも稼働させる考えを明らかにした。

同原発の敷地内に設置して毎時50トンの処理能力を持たせる。

放射性物質の濃度を1000~1万分の1に下げ、冷却水として再利用できるようにする。


東電はシステム稼働は6月になるとの見通しを示していた。ロベルジョンCEOは

「非常事態なので、より早めたい」と表明。「5月末に稼働できれば(着手から)最速のケースになる」

と早期稼働に意欲を見せた。

こういう技術を持った専門家がいるのに、20日間も東電と経済産業省は何をしていたのか

と思いませんか?今や、地球的規模の惨事ですよ。ずっと核燃料は放射能を撒き散らしている

のですから。初めからもっとアレバに任せるなり、アレバの指導を受けていれば、それだけ、

速く、放射性物質の濃度を低くして、今よりは安全な状態に出来たはずです。


呆れたことに東電は、汚染水処理システムを使うのを6月からにするつもりだったようです。

全然、この人達は、自分達が何をしたか、分かっていないのではないか、と疑います。

ロベルジョン最高経営責任者の言うとおり、「非常事態」で、

一刻を争うのですから、東電や国(原子力安全・保安院)のメンツに拘るべきでは無い。

地震だけで、原発さえなければ、とっくに復興に注力できたのに、原発の所為で、

日本中の人々が、何だか魚の小骨が喉に刺さったままのような、落ち着かない状態です。

なりふり構わず、アレバに関与して貰うべきだと思います。

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2011.04.17

福島原発事故は、東電と国だけの責任でしょうか?

◆福島原発事故を見てから、「原発は危険だ」って、バカでも言えますよね?

国民は皆、今回の福島原発の事故を見た「あとで」、原発批判をしていますが、

はっきり言って、やや滑稽です。

「原発の怖さを知って下さい!」

などの文字をネットでしばしば見かけますが、福島原発の事故の深刻さを見れば、

今更言われなくても、原発の怖さなど、バカでも分かります。


皆、今回のことは、東電と国「だけ」が悪いのだ、と思っていますが、

果たしてそうでしょうか?


はっきり言ってそれまで、原子力発電所の安全性など、本気で考えていた人は、

環境保護団体とか、そういうヒマな人達を除いては殆どいなかった筈です。

2009年、有権者は民主党に政権を任せましたが、

2009年の民主党の政権政策マニフェストには、
46.エネルギーの安定供給体制を確立する
【政策目的】

○国民生活の安定、経済の安定成長のため、エネルギー安定供給体制を確立する。

【具体策】

○エネルギーの安定確保、新エネルギーの開発・普及、省エネルギー推進等に一元的に取り組む。

○レアメタル(希少金属)などの安定確保に向けた体制を確立し、再利用システムの構築や資源国との外交を進める。

○安全を第一として、国民の理解と信頼を得ながら、原子力利用について着実に取り組む。


とはっきり書かれています。

原発を廃止するとは言っていませんが、国民はそれに対して、賛成も反対もしなかった。

そんなことは、全く考えていなかった証拠です。

つまり、主権者たる国民が、「原子力を引き続き使う」と明言していた民主党に政権を託したのです。


◆結論:有権者にも国のエネルギー政策、原発事故について、責任がある。

原子力を否定していなかった、民主党を、2009年の選挙で勝たせたのも、

福島原発の建設が始まった1968年当時、与党自民党をいつも勝たせたのは、他ならぬ有権者です。

ということは、エネルギー問題に関心を持っていなかった有権者にも究極的な責任があります。

それを無視して、東電と国「だけ」に、福島原発事故の責めを負わせるのは、狡いと思います。


それでは、お前はどうなんだ?と言われそうですが、

私はクリーン・エネルギーの利用を推進するべきだ、と以前から書いています。

最初の書いたのが2008年。

2008.07.09「<洞爺湖サミット>「長期目標共有」で合意 G8と新興国」←50年までにCO2半減、と言えなかった理由。

その次が2009年です。
「MOX燃料凍結を 420の市民団体が経産相に申し入れ」←何が問題なのか、説明します。

今の世論は、変なたとえかもしれませんが、「後出しじゃんけん」。結果論です。

それが狡いというのです。

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2011.04.05

ビデオ・ニュース・ドットコム「今もなお深刻な福島原発の現状」を文字に起こしました。

◆政府の御用学者では無い専門家による、現状説明。

ビデオ・ニュース・ドットコムは会員制で視聴料で経営されている、

テレビの民放のように、東電や東芝、日立(←原子炉を作っている)など、大スポンサーの

顔色を窺う必要がない。また、ネット放送だから(電波ではないから)総務省の規制も受けない。

テレビ(特に民放)に登場する「原子力専門家」を称する学者は、国やスポンサーに不利なことを言えないが

ビデオ・ニュース・ドットコムに、先日来登場する京都大学の小出先生は、極めて簡潔・明瞭に

現状を説明して下さる。

今日発売された「週刊現代」4月16日号、181ページを読んで驚いた。

京大の原子炉実験場は大阪府熊取にあるが、ここには原子力を研究しながら、

その危険性を訴え続けた6人の学者がいた。「熊取6人衆」と呼ばれたそうだが

原子力のムラで「原子力は危険だ」と訴えるのだから、異端児として徹底的に排斥され

皆、講師や助教(助手)のまま定年を迎えた。小出裕章助教もいまだに助教だが、

権力におもねることをせず、科学者として真理を訴え続けた人の迫力を感じる。



小出裕章助教が先週に続いて、ビデオ・ニュース・ドットコムで福島原発の状況を

解説している。

今もなお深刻な福島原発の現状である。

本来1ヶ月525円の会費を払わないと聞けないのだが、

ことが余りにも深刻なので、ビデオ・ニュース・ドットコム代表、神保哲生氏が、

小出助教に週末、土曜日に電話インタビューした番組の一部を文字に起こす。


◆「今もなお深刻な福島原発の現状」より小出助教への電話インタビュー。

(注:Q=神保哲生氏。A=小出裕章京都大学原子炉実験所助教

Q.小出先生、この一週間の様子をご覧になって、どのようにお感じですか。?

A.現状は破局に至るのを何とか防いでいると言う状況で、こういう状況がずっと続くのかと、私は非常に重苦しい気持です。

Q、先生のおっしゃる「ずっと」とはどれぐらいのイメージですか?

A.私はこの事故が起きた直後には、ほぼ1週間のうちに破局に至るか、回避できるかが決まると思っていたのですが、既に3週間経ってしまっている。その意味で私の予想は既に完全に外れています。それは福島の現場の人達がとにかく原子炉に水を入れ続けて、破局を防いできてくれたおかげだと思います。但し、今後、本当に破局が防げるかどうか、ということについて、私は確信を以て、どうだ、という風にお答え出来ない。今後、破局に至る可能性も至らない可能性もあるが、至らないとすれば、今後まだ、2ヶ月も3ヶ月もかかるでしょう。

Q.水をかけ続けなければならない、ということですね?

A.そうです。

Q.具体的に伺いますが、結局先生、その、肝心なのは、原子炉炉心を水で冷やせているかどうか、ということですか?

A.そうです。それだけです。

Q.冷却装置が壊れたのでとりあえず水をかけることで、今はなんとか(炉心の)温度を下げようとしている。それから、あと、燃料を水につけることで、空気中に出ていくのを防いでいる、という認識でよろしいですか?

A.結構です。

Q.すると、今、あのような海水から淡水に替えたとか、或いは、ホースを使って水をかけているわけですけれども、あのやり方と、元々原発が持っている冷却装置の機能と比べた時に、今の冷やし方というのは、本来の冷却能力と比べて遜色がないと考えて良いのでしょうか?

A.勿論、遜色はあるんです。今は非常に異常な方法で水を入れ続けているわけで、本当は海水など入れてはいけなかったわけです。やむにやまれず海水を入れて、途中で漸く真水に替えたということですが、海水を入れたこと自体で、トラブルの原因を作っている。本来の望ましいことを言うならば、本来の(原子炉の)冷却機能を回復するということが一番いいのですが、残念ながらそれができないまま、ずるずると時が過ぎてしまっている。

Q.つまり、現状では、本来の冷やし方では無い、望ましくない方法で冷やしているしかも、従来よりも温度の高い状態から冷やし始めたわけですね。

A.はい。手探りのままきましたから、本当は冷やさなければいけなかったのに、冷やし切れないで、燃料棒がどんどん壊れている、という状態が今に至っているわけです。

Q.現時点では原子炉内の圧力容器の中の温度は非常に高くなっていると考えて良いのでしょうか?

A,決定的に高くなっていることは確実です。

Q.確実ですか。

A.はい。

Q.ただ、今は、中の計測装置が作動しないので、具体的に何度になっているのかはわからない、と。

A.勿論、分かりません。

Q.分からないと。

A.はい。但し、周辺の環境にプルトニウムという放射性物質が飛び出してきている、ということは測定されていますので、炉心の部分にあるウランのペレットと呼ばれている瀬戸物が既に溶けた、と思います。

Q.溶けている・・・。

A.はい。2,800℃近くにならないと溶けないのですが、それぐらいの温度にもう炉心の部分は達してしまったということは、確実です。

Q.2,800℃に達している、と。

A.はい。

Q.これは、溶けて、外で検出されたと言うことですから、原子炉圧力容器も格納容器も原子炉建屋も破損していると考えていいのでしょうか?

A.そうです。圧力容器は確実に破損しています。格納容器も確実に破損しています。

Q.ということは、温度が高くなっていれば、ペレットの核燃料が外部に漏れ出してきていると考えていい訳ですね?

A.そのとおりです。

Q.非常に初歩的な質問で恐縮なんですが、ヨウ素は気体になって、東京でも検出されたぐらいだが、ウランやプルトニウムは溶け出すと、その次にどのような状態になるのですか?

A.これらは、水にも溶けにくいのですが、けっして「溶けない」わけではないし、絶対蒸発しない訳でも無いのです。ですから、今検出されているプルトニウムはごくごく微量なのですが、ペレットが溶けない限りは、絶対出てきません。そしてペレットが溶けると初めて水の中に溶け出てくるのです。そして水の中に溶け出してしまうと、気体になる部分もあるだろうということです。

Q.現時点では水をかけているが、灌水はできていないというような説明も原子力安全・保安院からあるようですが・・・・。

A.はい、それは既に原子炉の圧力容器が壊れてしまっているということです。

Q.水が漏れてしまっているということですか。

A.そうです。だからいくら水を入れても溜まらないのです。

Q.灌水していないということは、燃料の一部が既に露出しているという意味ですか。

A.まさにそのとおりの意味です。

Q.露出している状態では、何がおきるのですか。

A.水というのはですね。この世にあるなかで、一番冷却する能力が高い物質です。ですから燃料が水の中に浸かっている限りは、殆ど温度が上がらないのです。まして燃料が破損することもないのです。ところが燃料が水から顔を出してしまうと、冷やすことができなくなりますので、一番始めに起きることは燃料棒被服管というジルコニウムという金属で出来ている管が、周辺の水と反応して水素を出します。その為に原子炉建屋が爆発したんですが、その水素が発生する水との反応は、発熱反応なのです。ですから一度その反応が始まってしまうと、どんどん温度が上がって、燃料棒被覆管がどんどん反応する、というそういう悪い方向へ向かったわけです。で、水素が出て爆発した。そうすると今度は管の中に入っているウランの温度も上がって、多分溶けたのだろうと思います。露出が続いていれば、ペレットが溶けるのが速くなると思います。

Q.先生、燃料が溶けるとどうなるのですか、燃料棒があって上のほうが露出しているわけですね?それが熱くなって溶けて落ちた場合圧力容器の底には水が溜まっていますから、一旦は水の中に落ちる、ということですか?

A.そうですね。私は燃料棒は溶けたと思っていますが、溶けた部分はまだ少ないと思います。溶けてしまった小さい部分が水の中に落ちてそうすると一度は溶けるのがとまる、というのが現在の状態ではないか、と思います。但し、これからうまく冷却が出来ないで、炉心の燃料ペレット全体が溶けてしまう、ということになると、水蒸気爆発が起きる可能性を私は否定できないのです。それが「最悪のシナリオ」で、私はそれが起きないことを願っていますが、絶対に起きないと断言することができないのです。

Q.先生、「水蒸気爆発」について教えて下さい。それは何と何が反応して起きるのですか。

A.えーと、原子炉の炉心というところに核燃料があるんです。それで水がどんどん減っていって、圧力容器の底に水が残っている、と。それで炉心全体はもう水から露出してしまっていると言う状態になると、炉心全体が溶けると私は思っているのですが、その溶けた炉心が、圧力容器の下にたまっている水の中に落下する、という、正に「メルト」して「ダウン」する、ということですが、そうなると、溶融金属のかたまりが、水の中に落下するときに、「水蒸気爆発」という現象が起こります。そうすると、圧力容器といっている謂わば「圧力釜」そのものが破壊される、と私はおもっています。

Q.そうなると燃料も飛び散るわけですか。

A,はい。勿論飛び散りますし、溶けた金属の塊が水の中に落ちて水蒸気になるわけですね。そのときに溶けた燃料そのものが飛び散るわけですし、圧力容器がこわれる。そうするとその外側にある「格納容器」というのは、かなりペラペラの容器ですので、それも壊れると思います。そうなると飛び散った炉心の放射性物質の塊がそのまま環境に飛び出してくると。これが私の最悪のシナリオです。

Q.爆発の規模によってはそれがかなり広範囲に飛び散る、と?

A.勿論です。

Q. 常識的にどれぐらいの範囲ですか。

A.チェルノブイリの場合ですと、原子炉の核暴走という形で爆発した訳です。そして中から何百種類もの放射性物質が飛び出して来たのですが、気体状になりやすい放射能、つまりヨウ素とかセシウムとか、そういう物質は「世界中に」飛びました。「地球被曝」という言葉がありましたが、世界中が汚染されたのです。でもプルトニウムとか、そういう物質はなかなか気体に成りにくいので、原子力発電所の周辺何㎞、あるいは、10㎞、20㎞、そういう範囲に濃密に落ちました。

Q.それが、濃密に落ちた場合に、そこから出ている放射線というのは遠くまで届くわけではないのですか。

A.はい。落ちた周辺だけです。

Q.周辺だけですか。

A.そうです。

Q.でも、そこは、全く人は入れなくなってしまうほど濃いのですね?

A.そうです。

Q.先生、今ご説明頂いた「水蒸気爆発」が、最悪シナリオだとすると、先週、回避できるかも知れない、とおっしゃっていましたが、・・・・

A.はい、その「回避できる可能性」は、多分、大きいと思います。

Q.回避するための条件は、どのようなものだとお考えになりますか。

A.私は、正常な冷却回路を回復して欲しいとおもっていたのですが、今や、その望みはありません。

Q.冷却装置を回復するのは難しいということですか。

A.回復したところで意味がありません。原子炉圧力容器自身が壊れていますので、正常な回路を回復しようとしても、もう穴が空いているのですから、回復出来ません。

Q.なるほど・・・・。

A.はい。ですから正常な冷却回路を回復しようとする試み自体がもう無駄です。

Q.それでは、(最悪シナリオを)回避するためには、どういう手段がのこっているのですか。

A.今までどおり、外から原子炉に水を入れるという作業だけです。そうすると入れただけの水は蒸発して、出て来ますので、それは今までどおりタービン建屋などに漏れてくるでしょうし、周辺の環境にも、漏れてきます。

Q.そうすると、地下水や海水の汚染が場合によっては何年も続く、というのが今や、先生のおっしゃる「回避シナリオ」なんですね?

A.そうです

Q.あんまり「回避し」た感じがしませんけれども、それでも爆発するよりはいいと。

A.はい。爆発するよりはいいと、私は思っているので、何とか爆発をさせないように、これからは「水を入れる」という、それだけしかできないし、入れた水は外に出て来ますので、それをなるべく海など、管理の出来ないところに出さないように閉じこめることができるか、その仕事をこれからしなければなりません。それは多分何ヶ月という単位で続きます。

Q.今のような冷やし方だと、原子炉をシャットダウンしてからどれぐらいの期間、冷やし続けないといけないのでしょう?

A.これは正確には予想できないのですが、既に3週間経っています。原子炉を止めた時には原子炉出力の7パーセントの崩壊熱があったのですが、1日経つと、それがほぼ10分の1になります。そして3週間経って、多分、また、その10分の1くらいに成っていると思います。どうしてそんなに減るかというと、短い寿命の放射性物質が原子炉の中にあって、そういう物質がどんどん無くなっていったからなのです。しかし、3週間も経ってしまうと、もう短い寿命の放射能が殆ど無くなってしまっている状態ですから、これからはもうなかなか熱が下がらないという時期になります。ですからこれから1ヶ月経っても2ヶ月経っても、崩壊熱自体は減りませんので、長い長い戦いになります。作業員の方も被曝して交替しなければなりません。かなり専門的な知識を持った人が必要なので、その長い期間、そういう人を確保出来るか、という問題もあります。

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2011.04.01

地震から3週間経ちます。恥ずかしながら、精神不安定で、物凄く疲れやすいです。

◆ブログにコメントを沢山頂いているのにレスが遅れて申し訳ありません。

いつも、悪い癖で、コメントを頂くのは大変ありがたいことなのに、

有難いだけに、通り一遍のレスでは申し訳ない、と思っているうちに

どんどん時間が経過していきます。普段からその傾向にあり、地震後、特にひどいです。

必ずレスはしますので、何卒ご容赦のほど。


◆今週一週間は比較的落ちついているのですが・・・・。

ちょうど一週間前に、

首都圏の人々も「被災者」である。ココログ

という記事を書きました。

地震の後、毎日のように、生まれて初めて経験する、非日常的なことが連続して起きる。

3月11日に地震が起きる前まで、私は、
「毎日、同じ事の繰り返し。好きでもない会社で仕事をして、特に楽しいこともない、何とつまらん人生なのだ・・・・。」

と考えていましたが、とんでもない勘違いでした。

「何も特別なことが起きない、平凡な日常が続くこと」が何と幸福だったことか。

「日常」を失って、初めてそれが分かったのです。

地震から、先週の金曜日までに比べると、原発処理は依然として不安要因ですが、

新たな「心配事」が全く別の方向から起きることはなくなりました(少なくとも私の生活では)。


そうしたら、今まで抑圧していた緊張とそれによる疲労感が、これ以上抑えられなかったのか

急に出て来ました。一昨日ぐらいから、やたらと疲労しやすいのです。

昨夜など、ほんの一瞬横になったら、電気もパソコンもつけっぱなしで、

朝まで寝てしまいました。ブログ更新を始める前に寝てしまったのです。

今まで、ブログを更新すべく原稿を書いている途中に机の前で眠ってしまったことは

何度もありますが、ブログ更新作業に取りかかる前に、一瞬にして眠ってしまう、ということは

無かったのです。


これは、私が元々うつ病患者であるから、ストレス耐性が弱くなっているのかと思いましたが

あながち、そればかりでは無さそうです。毎日新聞で見つけた記事です。

◆記事:<東日本大震災>首都圏でもストレス 余震、悲惨な映像で(毎日新聞 3月29日(火)11時32分配信)

東日本大震災で、直接大きな被害を受けていない東京近郊でも、高血圧やうつ、不眠症などの持病を持つ患者の症状が悪化する傾向があることが、病院検索サイトを運営する「QLife」(東京都、山内善行社長)の調査で明らかになった。傾向は子供よりも成人の患者に多くみられ、成人では女性や高齢者に多いという特徴もあった。

今月24~25日、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都5県で無作為に抽出した開業医と勤務医計252人を対象にインターネットで調査を実施した。「過去10日間で震災に関連すると思われる『心因的な病状悪化』が見られる患者」の有無を尋ねたところ、55%が「ある」と回答。このうち、症状が悪化した成人患者の性差に言及した医師(83件)の回答では、73%が「女性が多い」と指摘し、22%が「男女差なし」と答えた。年代別では高齢者ほど傾向が高かった。一方、小児患者に顕著な特徴はみられなかった。

また、症例別では不眠32%▽めまい22%▽血圧上昇14%▽うつ症状の悪化7%--の順に多く、「定期受診している人全員が普段より血圧が20~30ほど高かった」(群馬・病院)、「阪神大震災の被災者で、今回の地震で当時のことを思い出しパニック発作を発症」(東京・病院)などの報告もあった。

さらに、34%の医療機関で「強い不安の訴え」があり、向精神薬の処方が増えた。不安の原因として「余震」(19.8%)や「悲惨な映像が繰り返される」(13.5%)などが挙がった。

東日本大震災を巡っては、人気ロックバンド「スピッツ」のボーカル、草野マサムネさんが、震災や原発事故報道などに起因した急性ストレス障害と診断され、ツアー公演の延期が公表されている。

この記事では、ストレスの主な原因として「余震」と「悲惨な映像を見ること」を挙げています。

それも確かに有るでしょうが、核心を突いていないと思います。ひと様が、皆、私と同じだとは思いませんが、

最大のストレスは「いままでの『日常』がひとつひとつ壊れていくこと、だと思います。


◆少しは、気が楽になるデータ。

今週の始めにご紹介した、


ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」

で想定した「最悪のシナリオ」は福島原発1号機から3号機までどれかひとつでも核燃料棒を覆っている

圧力容器が破損したら、爆発的に放射能が噴出し、もはや、現場での作業は不可能となり、

最も大切な、核燃料の冷却ができないので、他の2つの原子炉の燃料棒も爆発を起こし、

そうなったら、チェルノブイリを超える最悪の原子力関連事故で、福島原発から700キロ圏内は

人が住めなくなるというものでした。


しかし、東京の放射性物質量は、大気中、水道水いずれも漸減しています。

どこでデータを見れば良いか、説明します。まず東京ですが

東京都健康安全研究センターが毎日更新するデータを見ます。

都内の環境放射線測定結果の、環境放射線量測定結果(1日ごと)(←これは大気中です)と、

水道水中の放射能調査結果

これらを毎日ウォッチしていると、漸減しています。


各都道府県のデータは文部科学省のサイトを見ます。

文科省では、全国のデータを毎日更新しています。

文科省トップページ

地図から各都道府県をクリックすれば大気中と水道水の放射性物質量が分かります。

4月1日現在、特段の心配はありません。


◆少しは、気が楽になる記事。

様々な、オープンインフォメーション(公開されている情報)を注意深く読み続けると、

貴重な、或いは興味を惹く情報が含まれている場合があります。本日見つけた記事。

◆記事:香港:大気中の放射線量、福島第一原発に近い東京より多い (ブルームバーグ)(2011/04/01 13:35)

( http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aL4LLPKCVZXg )

4月1日(ブルームバーグ):日本では東日本大震災後で損傷した福島第一原子力発電所の放射性物質漏れへの対応が続いているが、香港の大気中の一般的な放射線量は東京より多い。それを考えると、放射性物質の拡散への懸念は行き過ぎかもしれない。

東京都健康安全研究センターの発表によると、新宿区の放射線量は3月31日、1時間当たり最大0.109マイクロシーベルトだった。一方、香港天文台のウェブサイトによれば、香港の九竜地区では0.14マイクロシーベルトだ。胸部レントゲンの放射線量は約50マイクロシーベルト。

英王立放射線科医協会(RCR)の元幹部、ボブ・バリー氏によれば、多くの国ではもともと大気中の放射線量が東京より多い。原発事故の影響で東京の放射線量が30倍に増え、外国人が大挙して日本国外に脱出した。しかし、東京の放射線量は今でも、ロンドンやニューヨークの値よりわずかに高いだけにすぎないと、アナリストらはみている

バリー氏は電子メールで日本の現状について、「実際の放射線による被害より放射線に対する懸念によるダメージの方がずっと大きかったチェルノブイリ原発事故のようなパターンをたどりそうな状況だ」とし、「自然界にある放射線を考慮すれば、東京の放射線量のレベルが現時点で世界の多くの場所より低いことはかなり確実だ」と指摘した。

環境放射能調査によると、ニューヨークの放射線量は3月31日まで7日間の平均で1時間当たり0.095マイクロシーベルトとなっており、東京をかろうじて下回っている。東京は原発事故の前で0.0338マイクロシーベルトだった。


シンガポール


シンガポール環境庁によれば、同国は現地時間3月31日午後4時(日本時間同5時)時点で1時間当たり0.09マイクロシーベルト。英政府機関RIMNETによると、ロンドンは同日、約0.08マイクロシーベルトだった。

英健康保護局(HPA)の試算では、英国人が1年間に浴びる自然界の放射線量は通常、約2200マイクロシーベルト。1時間当たり換算では約0.251マイクロシーベルトと、東京での観測値の2倍強だ。

HPA放射線センターのジョン・ハリソン副所長は電子メールで、「英国の住民が年間に浴びる平均的な放射線量の半分はラドンによるものだ。ラドンは目に見えず無色の放射性ガスで、すべての土壌に存在する。世界中の土壌で発見されるウランの崩壊生成物だ。量はその土地の地質による」と説明した。

世界原子力協会(WNA)によると、大気中の放射線量が世界で極めて高い地域はインドのケララ州とマドラス州で、放射線量は平均で1時間当たり3.42マイクロシーベルト。インドの土壌はトリウムを豊富に含む。ブラジルとスーダンでは4.57マイクロシーベルトに達することもある。

我々が、福島原発の事故の後、メディアの報道を聴いて不安になるのは、「放射能」という言葉そのもの

に対する、反射的な拒絶反応、ということもあるでしょうが、「レベル感」が無いからです。


「レベル感」というのは、例えば気温ならば、東京で35℃がどれぐらいの暑さか。

雨量ならば、1時間当たり50ミリ、と言えば、小雨なのか豪雨なのか、想像できます。

これは普段から見ている数字なので、頭の中に「目盛り」が出来ていて

概ねの見当がつく。見当が付けば、それなりに心の準備ができますから、徒に怯えません。


ところが、福島原発の事故が起きるまで、我々は大気や水道水に普段どれぐらいの放射性物質が

含まれているか、全然知りませんから気温や雨量のような「見当」がつかない。

それが「レベル感がない」ということです。

毎日見ていれば、レベル感が形成されます。


◆結論:現状、健康に影響をもたらすことはないが、福島原発の処理は要継続的観察。

前段で見たとおり、今日までのところ、確かにただちに我々が、発ガンを心配するほどの

放射線や放射性物質は観測されていないようですが、福島原発では今もなお作業が続いています。

完全に燃料棒を閉じこめて、外から水をかけて冷やすのではなく(今はその水が放射能に汚染して、

外に流れ出しているから問題なのです)、本来の原子炉の構造、つまり「閉じたシステム」の中で

冷却水が核燃料を冷却し、その冷却水はパイプの中を循環し、外にもれ出ることはない、

という循環が復元出来るかどうか、です。ある程度進展があった、と読売新聞が書いていましたが、

本当はどのような状態なのか、分かりません。

一番恐れるべきは、核燃料を冷却出来なくなることです。

冷却出来ないと、核燃料自体が発する熱で、燃料が溶け出し、圧力容器の底にたまった水に触れて水素爆発を起こし、

圧力容器という、本来一番丈夫な構造を破損することです。

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2011.03.30

「漏水箇所不明だが…失われた圧力容器の密閉性」←圧力容器が壊れたら、「最悪のシナリオ」になる。

◆記事:漏水箇所不明だが…失われた圧力容器の密閉性(読売新聞 3月30日(水)20時24分配信)

東京電力福島第一原発のタービン建屋の地下にたまった高濃度の放射性物質で汚染された水は、

原子炉圧力容器内の水が漏れ、流れ込んだ可能性が高い。

漏水箇所は不明だが、東電や経済産業省原子力安全・保安院は、圧力容器下部の制御棒を差し込む部分や、

タービン発電機とをつなぐ配管などの破損を考えており、

放射性物質を閉じこめる「密閉性」は既に失われているとしている。

今回の事故では、1~3号機とも圧力容器内の燃料棒が露出、一部は既に溶融しているとされる。

容器本体の損傷、破壊も懸念されているが、保安院は「壊れたことを示すデータはない」という。

しかし、汚染水の濃度から、東電は「3基とも圧力容器内の水が外部に出るルートができている」と話す。


◆コメント:1~3号機、どれかひとつでも圧力容器が損傷したら、最悪、と専門家は言ってました。

厳密にいうと、私自身は原子力とか、核燃料、放射能、放射性物質等々に関して

何の知識もないので、最悪かどうかは判断する能力が、ありません。


このような場合、次善の方法として、自分の今までの人生経験から、

「この人物は信頼できそうだ」と思う専門家の意見を、信じるしかありません。


今回は、ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」における

小出裕章京都大学原子炉実験所助教の発言は、論旨が明解であり、話し方も、

徒に一般人を怯えさせよう、という恣意(=悪意)が全く感じられず、信頼性がある

と、私は判断しました。


その小出助教の話によれば、圧力容器の損傷は「最悪の事態」なのです。

小出氏の話を要約すると(「要約」には私の主観が混入するので、厳密には小出氏の発言

そのものを、ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」

お聴きになることを薦めます)、次のとおりです。

1~3号炉どれかひとつでも「圧力容器が破損」したら、燃料棒が剥き出しになり、

爆発的な勢いで放射能が噴出する。そうしたら、原発敷地内に人間が留まることができない。

すると、ほかの2つの原子炉の燃料を冷却する作業が出来なくなり、やがて3つとも格納容器が破損し、

その場合、日本の法律を厳密に適用すると、福島原発から700キロ圏内は「核管理区域」となる。

その中に一般人がいてはならない。700キロというのは、風下700kmである。

この話を聴いて、あまりの衝撃の為か、ビデオ・ニュースのスタジオ内の誰もが

無言になり、念を押していませんが、「風下」ということは、福島原発付近に吹く風の

方向がいつも一定ならば、特定の範囲になりますが、実際は勿論、風向きは変化するはずですから、

「可能性」としては、やはり福島原発から半径700キロ圏内はどこも危険である、ということでしょう。


西は大阪付近までの本州全部。北海道も一部だか、全部だか(測ってみて下さい)が「圏内」です。

私とて、このような恐ろしいことは考えたくないのですが、可能な限り冷静に状況を認識すると、

「最悪のシナリオ」になりつつある、という結論に達してしまいます。

但し、繰り返しになりますが、これは小出助教による「考え得る最悪の事態」

であり、それが本当にその通りになるかどうか、私には判断出来ません。

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2011.03.24

「放射性物質 水道水からヨウ素…都『乳児の飲用控えて』」←上水道の水系を見る。

◆記事:放射性物質 水道水からヨウ素…都「乳児の飲用控えて」(毎日新聞 3月23日(水)20時33分配信)

東京都水道局は23日、金町浄水場(葛飾区)で22日に採取した水道水から、

乳児(0歳児)の飲用に関する国の基準の約2倍に当たる1キログラム当たり210ベクレルの

放射性ヨウ素を検出したと発表した。23日採取分も190ベクレルだった。

都は水道水で粉ミルクを溶かしたり、乳児に飲ませたりしないよう呼びかけているが、

「長期間飲み続けなければ、健康への影響は直ちにはない。代替水が確保できなければ飲んでもよい」

としている。

◇国の基準の2倍

金町浄水場は利根川水系の江戸川から取水し、東京23区と武蔵野、町田、多摩、稲城、三鷹市に供給。

都水道局によると、家庭に届く水道水は途中の給水所で複数の浄水場からの水が混じる場合があることなどから、

家庭での濃度は浄水場より低くなる。

放射性ヨウ素については、食品衛生法に基づく基準で、乳児は水道水1キログラム当たり100ベクレル、

それ以外は同300ベクレルを超える場合は飲まないよう定めている。

都は国から乳児の水道水飲用に関する通知があったことや、21日未明に水源地域に降雨があったことから、

22日午前9時に同水道局の11浄水場のうち、水系が異なる3浄水場を選んで検査した。

その結果、朝霞浄水場(埼玉県朝霞市、荒川水系)からは検出せず、

小作浄水場(東京都羽村市、多摩川水系)は32ベクレルだった。

23日の検査では金町以外は検出されなかった。

都は「福島第1原発の事故の影響であることは間違いない。

雨の影響が考えられるが、詳しいことは分からない」としている。

都は緊急に水550ミリリットル入りペットボトル24万本を用意し、

関係区市を通じて乳児1人につき3本を提供する。

都民向け臨時窓口(03・5320・4657、午前9時~午後6時)で相談に応じる。


◆コメント:東京都水道局のサイトを見たのですが。どうも記事に一致しないのです。

東京都水道局が、

金町浄水場は利根川水系の江戸川から取水し、東京23区と武蔵野、町田、多摩、稲城、三鷹市に供給。

と言ったらしいから、そうなのだろうが、それでは、東京都水道局のサイトにある、

この図、東京の水道水源と浄水場別給水区域(拡大図)の色分けは、意味を為さないではないか。

Tokyosuigensuikei

金町浄水場が水を供給する地域は「金町系」(東京北東部の薄いピンク色)ではないのか。


それは、さておくとしても、一体どういう経路で金町浄水場の水だけからだけ、

放射性物質が検出されたのか。

これはやはり、他のメディアが(何処か忘れた)書いていたが雨の所為ではないか。

福島第一原発の放射能を含んだ水が流れ出し、土壌を汚染しそれが、利根川水系に

及んだとは考えにくい。それは、この地図を見ると直感的に察しが付く。

20110324fyt

地図上で数字の「0」が福島第一原発の位置。

「1」は、利根川水系の一番奥、矢木沢ダム(群馬県利根郡みなかみ町大字藤原字矢木沢)の位置。

福島原発と矢木沢ダムは直線距離で183キロも離れている。

さらに、矢木沢ダム→東京都葛飾区金町浄水場の直線距離は147キロである。


つまり福島原発の放射能が地面(地下)を伝わって東京の浄水場から検出されたのではなく、

火曜日の雨に放射性物質が含まれていて、それが金町浄水場の水に混ざったのだろう。

東京都健康安全研究センター都内の環境放射線測定結果を表示している。

環境放射線量測定結果(最新データ)

環境放射線量測定結果(1日ごと)

そして、都内の水道水中の放射能調査結果を見ると、

Tkyradioactivetapwater

雨が降った22日の値が急に高くなっている。雨が原因であろう。

雨は更に振り続け、「1歳未満の乳児に飲ませ無い方がいい」レベルになったのだろう。

落ちついて考えればそういうことだ。


◆発表のやり方がまずい。都民はかなり神経質になっている。

たとえ放射性物質の量そのものがすくなくとも、水道水から検出された、

と言う経験は、生まれて初めてだから、混乱するに決まっている。


東京都水道局も枝野官房長官も、現在、首都圏の人間は直接津波の被害こそ受けていないが、

地震当日、徒歩で帰宅したり、計画停電実施の為、翌週月曜は殺人的な混雑に遭遇したり、

電力消費が多いと「予測できない大規模停電」が起きるかも知れないと言われたり、

原子力発電所から遂に放射能が漏れている、というショッキングなニュースを聞いたり、

福島、茨城などの野菜は食べないようにと言われたり、

「生まれて初めての出来事」それも良いことではなく、深刻なことばかりを

連日経験して、かなり精神的に疲れている。東北の津波の被災者のように家が流されたり、

死者が出ている訳では無いが、首都圏の人々も広義の被災者である。


先週までは、買い占めがひどく、パンや米、トイレットペーパー、ガソリンが買えなかった。

そこに、いきなり、「水道水に放射性物質」という言葉をきいたら、1歳未満云々はもう、耳に

入らず、ニュースが流れて1時間後には、殆どあらゆる店、ネットショップの水が無くなっていた。


東電も、枝野官房長官もそれぐらい予想出来る筈だ。

事実を告げる前に、

お断りしておきますが、これから申しあげることは何ら「買い占め」を必要としません。

絶対に買い占めをしないで下さい。

と「断言」すれば、多少混乱が避けられたかも知れない。

何しろ買い占められたら、赤ん坊のミルクがつくれなくなるのだ。

東京都はペットボトルを子供(1歳未満)独りにつき3本ずつ配布するというが、

それは、東電なり官房長官の記者会見の直後に発表するべきだった。

Twitterで、過剰な反応を示す東京都民を揶揄し、嘲笑する他県民がいたが、

人が困っているのがそんなに楽しいか、と言いたい。

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